首页 / 专利库 / 植物学 / 真菌病害 / Fungal heterocyclic compound killing

Fungal heterocyclic compound killing

阅读:848发布:2021-05-17

专利汇可以提供Fungal heterocyclic compound killing专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且開示されるのは、すべての幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N− 酸化 物、これらの塩を含む式1の化合物であって、
【化1】

式中、

1 、R
2 、R
3 、R
4 、R
5 、A、W、X、G、Z、Jおよびnは開示中にて定義したとおりである。
また、開示されるのは、式1の化合物を含有する組成物ならびに、本発明の化合物または組成物を有効量で適用することを含む、 真菌 病原体によって生じる 植物 病害を防除するための方法。,下面是Fungal heterocyclic compound killing专利的具体信息内容。

  • 式1
    [式中、
    Aは、−O−、−S−、−N(R 7 )−、−C(R 82 −、−OC(R 82 −、−SC(R 82 −または−N(R 7 )C(R 82 −であり、
    ここで、左に突出している結合は式1の窒素原子に結合し、右に突出している結合は式1の炭素原子に結合し、
    Wは、OまたはSであり、
    Gは、場合により置換される5員環の複素環であり、
    Zは、直接結合、O、C(=O)、S(=O) m 、CH(R 12 )またはN(R 13 )であり、
    Jは、5から7員の環、8から11員の二環式環系または7から11員のスピロ環式環系であり、各環または環系が、炭素原子および最大で2個までのO原子、最大で2個までのS原子、最大で4個までのN原子、最大で2個までのSi原子から独立に選択される最大で4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで、最大で3個までの炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、各環または環系が、場合によりR 6から独立に選択される最大で5個までの置換基で置換されるか;または、
    Zが直接結合である場合、JもC(=W 2 )NT ABであり、
    2は、OまたはSであり、
    Aは、HまたはC 1 〜C 3アルキルであり、
    Bは、CR 141516であり、
    Xは、
    から選択されるラジカルであり、
    式中、「t」で識別されるX 1 、X 2 、X 3 、X 4 、X 5 、X 6 、X 7 、X 8またはX 9の結合は、式1の「q」で識別される炭素原子に結合し、「u」で識別される結合は、式1の「r」で識別される炭素原子に結合し、「v」で識別される結合は、式1のGに結合し、
    1は、H、ハロゲン、シアノ、アミノ、−CHO、−C(=O)OH、−C(=O)NH 2 、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキル、C 4 〜C 6アルキルシクロアルキル、C 4 〜C 6シクロアルキルアルキル、C 4 〜C 6ハロシクロアルキルアルキル、C 3 〜C 6シクロアルケニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルケニル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 2 〜C 6アルキルチオアルキル、C 2 〜C 6アルキルスルフィニルアルキル、C 2 〜C 6アルキルスルホニルアルキル、C 2 〜C 6アルキルアミノアルキル、C 3 〜C 6ジアルキルアミノアルキル、C 2 〜C 6ハロアルキルアミノアルキル、C 2 〜C 6アルキルカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニル、C 4 〜C 6シクロアルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 4 〜C 6シクロアルコキシカルボニル、C 5 〜C 6シクロアルキルアルコキシカルボニル、C 2 〜C 6アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 6ジアルキルアミノカルボニル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 6シクロアルコキシ、C 3 〜C 6ハロシクロアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 3 〜C 6ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 6シクロアルキルチオ、C 1 〜C 6アルキルアミノ、C 2 〜C 6ジアルキルアミノ、C 1 〜C 6ハロアルキルアミノ、C 2 〜C 6ハロジアルキルアミノ、C 3 〜C 6シクロアルキルアミノ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルアミノ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルアミノ、C 1 〜C 6アルキルスルホニルアミノまたはC 1 〜C 6ハロアルキルスルホニルアミノであり、
    2は、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシまたはC 1 〜C 3アルキルチオであるか;または R 1およびR 2が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、炭素原子および最大で2個までのO原子、最大で2個までのS原子、最大で2個までのN原子、最大で2個までのSi原子から独立に選択される最大で4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する3から7員の環を形成し、ここで、最大で3個までの炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、環が、場合により炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシおよびC 1 〜C 2ハロアルコキシおよび窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキルおよびC 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で4個までの置換基で置換され、
    3は、場合により置換されるフェニル、場合により置換されるナフタレニルまたは場合により置換される5から6員の複素芳香環であるか;またはH、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、C 1 〜C 4アルキル、C 2 〜C 4アルケニル、C 2 〜C 4アルキニル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 2 〜C 4ハロアルケニル、C 2 〜C 4ハロアルキニル、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルチオアルキル、C 2 〜C 4アルキルスルフィニルアルキル、C 2 〜C 4アルキルスルホニルアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 5アルコキシカルボニル、C 2 〜C 5アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 5ジアルキルアミノカルボニル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルスルフィニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルホニル、C 2 〜C 4アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 5アルコキシカルボニルオキシ、C 2 〜C 5アルキルアミノカルボニルオキシまたはC 3 〜C 5ジアルキルアミノカルボニルオキシであり、
    4は、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであるか;または R 3およびR 4が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3から6員の飽和炭素環を形成し、
    5は各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4アルケニル、C 1 〜C 4ハロアルキルまたはC 1 〜C 4アルコキシであるか;または 2つのR 5基が、C 1 〜C 4アルキレンまたはC 2 〜C 4アルケニレンとして一緒になって、架橋二環式または縮合二環式の環系を形成するか;または 二重結合によって連結した隣接環炭素原子に結合した2つのR 5基が、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 1 〜C 4アルコキシおよびC 1 〜C 4ハロアルコキシから独立に選択される最大で3個までの置換基で置換される−CH=CH−CH=CH−として一緒になり、
    6は各々独立に、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、−CHO、−C(=O)OH、−C(=O)NH 2 、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 6 〜C 14シクロアルキルシクロアルキル、C 4 〜C 10ハロシクロアルキルアルキル、C 5 〜C 10アルキルシクロアルキルアルキル、C 3 〜C 8シクロアルケニル、C 3 〜C 8ハロシクロアルケニル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 4 〜C 10シクロアルコキシアルキル、C 3 〜C 8アルコキシアルコキシアルキル、C 2 〜C 6アルキルチオアルキル、C 2 〜C 6アルキルスルフィニルアルキル、C 2 〜C 6アルキルスルホニルアルキル、C 2 〜C 6アルキルアミノアルキル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノアルキル、C 2 〜C 6ハロアルキルアミノアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアミノアルキル、C 2 〜C 6アルキルカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニル、C 4 〜C 8シクロアルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 4 〜C 8シクロアルコキシカルボニル、C 5 〜C 10シクロアルキルアルコキシカルボニル、C 2 〜C 6アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノカルボニル、C 4 〜C 8シクロアルキルアミノカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルコキシアルキル、C 1 〜C 6ヒドロキシアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 8シクロアルコキシ、C 3 〜C 8ハロシクロアルコキシ、C 4 〜C 10シクロアルキルアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 4 〜C 8シクロアルキルカルボニルオキシ、C 3 〜C 6アルキルカルボニルアルコキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 8シクロアルキルチオ、C 1 〜C 6アルキルスルフィニル、C 1 〜C 6ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 6アルキルスルホニル、C 1 〜C 6ハロアルキルスルホニル、C 3 〜C 8シクロアルキルスルホニル、C 3 〜C 10トリアルキルシリル、C 1 〜C 6アルキルスルホニルアミノ、C 1 〜C 6ハロアルキルスルホニルアミノ、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    2は各々独立に、直接結合、O、C(=O)、S(=O) m 、CH(R 12 )またはN(R 13 )であり、
    Qは各々独立に、フェニル、ベンジル、ナフタレニル、5から6員の複素芳香環または8から11員の複素芳香族二環式環系であり、各々が、場合により炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから独立に選択される最大で2個までの置換基で置換され、各々が、場合により炭素原子環員上のR 6aから独立に選択されそして窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニルまたはC 1 〜C 3アルコキシから選択される、最大で5個までの置換基で置換されるか;または 3から7員の非芳香族炭素環、5から7員の非芳香族複素環または8から11員の非芳香族二環式環系であり、各環または環系が、炭素原子および最大で2個までのO原子、最大で2個までのS原子、最大で4個までのN原子、最大で2個までのSi原子から独立に選択される最大で4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで、最大で3個までの炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、各環または環系が、場合により、炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから独立に選択される最大で2個までの置換基、および炭素原子環員上のR 6aから独立に選択されそして窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシから選択される、最大で5個までの置換基で置換され、
    6aは各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 5 〜C 10アルキルシクロアルキルアルキル、C 6 〜C 14シクロアルキルシクロアルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルスルフィニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルホニル、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 2 〜C 8ジアルキルアミノ、C 3 〜C 6シクロアルキルアミノ、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 1 〜C 4ヒドロキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルチオ、C 2 〜C 6アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノカルボニルまたはC 3 〜C 6トリアルキルシリルであるか;または R 6およびR 6aが、それらが結合する原子と一緒になって、炭素原子および場合により最大で1個までのO原子、最大で1個までのS原子、最大で1個までのN原子から独立に選択される最大で3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5から7員の環を形成し、環が、場合により炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシおよび窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で3個までの置換基で置換され、
    6bは各々独立に、場合によりハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシから独立に選択される最大で3個までの置換基で置換されるフェニルであるか;または 炭素原子および最大で2個までのO原子、最大で2個までのS原子、最大で4個までのN原子から独立に選択される最大で4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5から6員の複素芳香環であって、場合により炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシおよび窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で3個までの置換基で置換される上記環であるか;または 炭素原子および最大で2個までのO原子、最大で2個までのS原子、最大で4個までのN原子から独立に選択される最大で4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する3から7員の非芳香環であり、ここで、最大で3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、環が、場合により炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシおよび窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で3個までの置換基で置換され、
    7は、H、シアノ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルチオアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 4アルコキシカルボニル、C 2 〜C 4アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 5ジアルキルアミノカルボニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニルまたはC 1 〜C 4ハロアルキルスルホニルであるか;または R 2およびR 7が、それらが結合する連結原子と一緒になって、炭素原子および最大で1個までのO原子、最大で1個までのS原子、最大で1個までのN原子から独立に選択される最大で3個までのヘテロ原子から選択される環員を、連結原子以外に含有する5から7員の部分不飽和環を形成し、環が、場合により炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシおよび窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で3個までの置換基で置換され、
    8は各々独立に、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであり、
    9およびR 10は各々独立に、C 1 〜C 5アルキル、C 2 〜C 5アルケニル、C 2 〜C 5アルキニル、C 3 〜C 5シクロアルキル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 4 〜C 7アルキルシクロアルキル、C 5 〜C 7アルキルシクロアルキルアルキル、C 1 〜C 5ハロアルキル、C 1 〜C 5アルコキシまたはC 1 〜C 5ハロアルコキシであり、
    11は各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 1 〜C 6アルキルアミノ、C 2 〜C 8ジアルキルアミノ、C 1 〜C 6ハロアルキルアミノまたはフェニルであり、
    12は各々独立に、H、C 1 〜C 4アルキルまたはC 1 〜C 4ハロアルキルであり、
    13は各々独立に、H、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 4アルコキシカルボニルまたはC 2 〜C 4ハロアルコキシカルボニルであり、
    14は、HまたはC 1 〜C 4アルキルであり、
    15は、フェニル、ベンジル、ナフタレニルまたは5から6員の複素芳香環であって、各々が、場合により環員上で、R 19から独立に選択される最大で3個までの置換基で置換され、
    16は、H、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニルまたはC 2 〜C 6アルキニルであり、
    17は各々独立に、H、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 2 〜C 6アルキルカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニルまたはC 2 〜C 6ハロアルコキシカルボニルであり、
    18は各々独立に、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 2 〜C 6アルキルカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルコキシカルボニルまたは−Z 3 Qであり、
    19は各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキルまたはC 1 〜C 3アルコキシであるか;または R 16およびR 19が、それらが結合する原子と一緒になって、炭素原子および最大で2個までのO原子、最大で2個までのS原子、最大で2個までのN原子、最大で2個までのSi原子から独立に選択される最大で4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する3から7員の環を形成し、ここで、最大で2個までの炭素原子環員が、C(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、環が、場合により炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシおよび窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で4個までの置換基で置換され、
    3は各々独立に、O、C(=O)、S(=O) mまたはCH(R 12 )であり、
    mは各々独立に、0、1または2であり、そして nは、0、1または2であり、
    sおよびfは独立に、S(=O) s (=NR 11fのそれぞれの場合で0、1または2であり、ただし、sとfとの合計が0、1または2である]
    から選択される、化合物、その互変異性体、N−酸化物、塩。
  • Aが、−O−、−S−または−N(R 7 )−であり、
    Gが、場合により炭素原子環員上のR 26および窒素原子環員上のR 27から独立に選択される最大で2個までの置換基で置換される5員の複素環であり、
    26が各々独立に、ハロゲン、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであり、
    27が各々独立に、C 1 〜C 3アルキルであり、
    Zが、直接結合、CH(R 12 )またはN(R 13 )であり、
    Jが、5から7員の環、8から11員の二環式環系または7から11員のスピロ環式環系であり、各環または環系が、炭素原子および最大で2個までのO、最大で2個までのS、最大で4個までのNから独立に選択される最大で4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで、最大で3個までの炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、各環または環系が、場合によりR 6から独立に選択される最大で5個までの置換基で置換されるか;またはZが直接結合である場合、JがまたC(=W 2 )NT ABであり、
    Xが、X 1 、X 2 、X 3 、X 4 、X 5 、X 6 、X 7またはX 8であり、
    1が、H、シアノ、C 1 〜C 4アルキル、C 2 〜C 4アルケニル、C 2 〜C 4アルキニル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 2 〜C 4ハロアルケニル、C 2 〜C 4ハロアルキニル、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルチオアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 4アルコキシカルボニル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 2 〜C 4アルケニルオキシ、C 2 〜C 4ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 4アルキニルオキシ、C 3 〜C 4ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 4アルコキシアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 2 〜C 4ジアルキルアミノ、C 1 〜C 4ハロアルキルアミノまたはC 2 〜C 4ハロジアルキルアミノであり、
    2が、H、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであるか;または R 1およびR 2が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、炭素原子および最大で2個までのO、最大で2個までのS、最大で2個までのNから独立に選択される最大で2個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する3から6員の環を形成し、ここで、最大で1個までの炭素原子環員がC(=O)またはC(=S)であり、環が、場合により炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシおよび窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で3個までの置換基で置換され、
    3が、場合により置換されるフェニル、場合により置換されるナフタレニルまたは場合により置換される5から6員の複素芳香環;またはH、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3ハロアルキルカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシであり、
    4が、HまたはC 1 〜C 2アルキルであり、
    5が各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシであり、
    6が独立に、H、ハロゲン、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 4 〜C 10シクロアルコキシアルキル、C 3 〜C 8アルコキシアルコキシアルキル、C 2 〜C 6アルキルチオアルキル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 8シクロアルコキシ、C 3 〜C 8ハロシクロアルコキシ、C 4 〜C 10シクロアルキルアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 4 〜C 8シクロアルキルカルボニルオキシ、C 3 〜C 6アルキルカルボニルアルコキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 8シクロアルキルチオ、C 3 〜C 10トリアルキルシリル、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    2が各々独立に、直接結合、O、C(=O)、S(=O) 2またはCH(R 12 )であり、
    Qが各々独立に、フェニル、ベンジル、ナフタレニル、5から6員の複素芳香環または8から11員の複素芳香族二環式環系であり、各々、場合により炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから選択される最大で1個までの置換基、炭素原子環員上のR 6aから独立に選択されそして窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニルまたはC 1 〜C 3アルコキシから選択される、最大で5個までの置換基で置換されるか;または 3から7員の非芳香族炭素環、5から7員の非芳香族複素環または8から11員の非芳香族二環式環系であり、各環または環系が、炭素原子および最大で2個までのO原子、最大で2個までのS原子、最大で4個までのN原子、最大で2個までのSi原子から独立に選択される最大で4個までのヘテロ原子から選択される環員を含有し、ここで、最大で3個までの炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、各環または環系が、場合により炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから選択される最大で1個までの置換基、炭素原子環員上のR 6aから独立に選択されそして窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシから選択される最大で5個までの置換基で置換され、
    6aが各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルコキシであるか;または R 6およびR 6aが、それらが結合する原子と一緒になって、炭素原子および最大で1個までのO原子、最大で1個までのS原子、最大で1個までのN原子から選択される最大で3個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する5から6員の環を形成し、環が、場合により炭素原子環員上のハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシおよび窒素原子環員上のC 1 〜C 2アルキルから独立に選択される最大で2個までの置換基で置換され、
    7が、H、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、CH 3 C(=O)、CF 3 C(=O)またはCH 3 OC(=O)であるか;または R 2およびR 7が、それらが結合する連結原子と一緒になって、炭素原子および最大で1個までのO原子、最大で1個までのS原子、最大で1個までのN原子から独立に選択される最大で3個までのヘテロ原子から選択される環員を連結原子以外に含有する5から7員の部分不飽和環を形成し、環が、場合により炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシおよび窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で2個までの置換基で置換され、
    13が各々独立に、H、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニルまたはC 2 〜C 3アルコキシカルボニルであり、
    18が各々独立に、C 1 〜C 3アルキルまたは−Z 3 Qであり、そして Z 3が各々独立に、C(=O)またはS(=O) 2である、請求項1に記載の化合物。
  • Aが、−O−または−N(R 7 )−であり、
    Gが、提示表2に示されるG−1〜G−59の1つであり、ここで、式1の左に突出している結合はXに連結し、右に突出している結合はZに連結し、
    26aが、HおよびR 26から各々独立に選択され、
    27aが、HおよびR 27から選択され、
    Zが、直接結合であり、
    Jが、提示表3に示されるJ−1〜J−82の1つであり、ここで、浮いている結合は、その表記の環または環系のいずれかの利用可能な炭素原子または窒素原子を通して式1のZに連結し、
    xが、1〜5の整数であり、
    xが2、3、4または5の場合、最大で1例までのR 6が−Z 2 Qであるか;または JがC(=W 2 )NT ABであり、
    2がOであり、
    Xが、X 1 、X 2またはX 3であり、
    1が、H、シアノ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルコキシであり、
    2が、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであり、
    3が、フェニル、ナフタレニル、または5または6員の複素芳香環であり、各環または環系が、場合により炭素原子環員上のR 25aおよび窒素原子環員上のR 25bから独立に選択される最大で3個までの置換基で置換されるか;または、H、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3ハロアルキルカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシであり、
    25aが各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 5 〜C 10アルキルシクロアルキルアルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルスルフィニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニル、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルホニル、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 2 〜C 8ジアルキルアミノ、C 3 〜C 6シクロアルキルアミノ、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 1 〜C 4ヒドロキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルチオ、C 2 〜C 6アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノカルボニルまたはC 3 〜C 6トリアルキルシリルであり、
    25bが各々独立に、C 1 〜C 6アルキル、C 3 〜C 6アルケニル、C 3 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 6ハロアルケニル、C 3 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキルまたはC 2 〜C 4アルコキシアルキルであり、
    5が各々独立に、シアノ、メチルまたはメトキシであり、
    6が各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 8シクロアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 10トリアルキルシリル、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    2が各々直接結合であり、
    Qが、提示表5に示されるQ−1〜Q−102の1つであり、ここで、左に突出している結合は式1のZ 2に連結し、
    6cが、H、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシから各々独立に選択され、
    pが0〜5の整数であり、
    gが0〜1の整数であり、
    6aが各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシまたはC 1 〜C 2ハロアルコキシであるか;または R 6およびR 6aが、それらが結合する原子と一緒になって、炭素原子および最大で1まで個のO原子、最大で1個までのS原子、最大で1個までのN原子から選択される最大で1個までのヘテロ原子から選択される環員を含有する、場合により置換される5から6員の環を形成し、環は、場合により炭素原子環員上のハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大で1個までの置換基で置換されるか;または R 7がHまたはC 1 〜C 2アルキルであるか;または R 2およびR 7が、それらが結合する連結原子と一緒になって、炭素から選択される環員を連結原子以外に含有する5から7員の部分不飽和環を形成し、環が、場合によりC 1 〜C 2アルキルから独立に選択される最大で2個までの置換基で置換され、
    18が各々独立に、C 1 〜C 3アルキルであり、そして nが0または1である、請求項2に記載の化合物。
  • WがOであり、
    Gが、G−1、G−2、G−7、G−8、G−14、G−15、G−23、G−24、G−26、G−27、G−36、G−37、G−38、G−49、G−50、G−55から選択され、
    xが1、2または3であり、
    Jが、J−1、J−2、J−3、J−4、J−5、J−7、J−8、J−9、J−10、J−11、J−12、J−14、J−15、J−16、J−20、J−24、J−25、J−26、J−29、J−30、J−37、J−38、J−45、J−69から選択されるか;または Jが、提示表4に示すJ−83〜J−91の1つであり、ここで、式1の左に突出している結合はXに連結し、右に突出している結合はGに連結し、アスタリスク(*)で識別される炭素原子は立体中心を含み、
    6が各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    28aが各々、ハロゲン、ヒドロキシ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択され、炭素環員に結合し、
    28bが、ハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから選択され、
    jおよびpが各々独立に、0、1または2であり、
    Xが、X 1またはX 2であり、
    1が、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3フルオロアルキルであり、
    2が、H、C 1 〜C 2アルキルまたはC 1 〜C 3フルオロアルキルであり、
    3が、提示表1に示すU−1〜U−11の1つであり、ここで、左に突出している結合は式1に連結し、
    kが、0、1または2であるか;または R 3が、H、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシであり、
    Qが、Q−1、Q−20、Q−32〜Q−34、Q−45〜Q−47、Q−60〜Q−73、Q−76〜Q−79、Q−84〜Q−94、Q−98〜Q−102から選択され、
    6aが各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシであり、そして R 7がHまたはメチルである、請求項3に記載の化合物。
  • Aが、−O−であり、
    Gが、G−1、G−2、G−15、G−26、G−27、G−36、G−37、G−38から選択され、
    Jが、J−4、J−5、J−8、J−11、J−15、J−16、J−20、J−29、J−30、J−37、J−38、J−69から選択され、
    XがX 1であり、
    1が、H、メチル、トリフルオロメチルまたはCF 3 CH 2であり、
    2が、H、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    3が、H、シアノ、メチル、メトキシまたはCH 3 C(=O)O−であり、
    4がHであり、
    6が各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    Qが、Q−1、Q−45、Q−63、Q−64、Q−65、Q−68、Q−69、Q−70、Q−71、Q−72、Q−73、Q−76、Q−78、Q−79、Q−84、Q−85、Q−98、Q−99、Q−100、Q−101、Q−102から選択される、請求項4に記載の化合物。
  • Gが、G−1、G−2、G−15、G−26、G−36から選択され、
    xが1または2であり、
    Jが、J−4、J−5、J−11、J−20、J−29、J−37、J−38、J−69から選択され、
    1が、メチル、トリフルオロメチルまたはCF 3 CH 2であり、
    3がHであり、
    6が各々独立に、H、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキルまたは−Z 2 Qであり、
    Qが、Q−45、Q−63、Q−64、Q−65、Q−68、Q−69、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84、Q−85から選択され、そして R 6aが各々独立に、F、Cl、Br、ヒドロキシ、シアノ、メチルまたはメトキシである、請求項5に記載の化合物。
  • GがG−1であり、
    xが1であり、
    JがJ−29であり、
    6が−Z 2 Qであり、そして Qが、Q−45、Q−63、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84から選択される、請求項6に記載の化合物。
  • QがQ−45であり、
    pが1または2であり、そして R 6aが各々Fである、請求項6に記載の化合物。
  • QがQ−45であり、
    pが1であり、そして R 6aがシアノまたはメチルである、請求項6に記載の化合物。
  • 2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド2−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]−2−メチルヒドラゾン、
    2−[4,5−ジヒドロ−3−[2−[1−[2−[[(2,2,2−トリフルオロエチリデン)アミノ]オキシ]アセチル]−4−ピペリジニル]−4−チアゾリル]−5−イソオキサゾリル]ベンゾニトリル、
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド,O−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[4,5−ジヒドロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾリル−1−イル]エタノン、
    1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[4,5−ジヒドロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、
    1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド,O−[2−[4−[4−(2,3−ジヒドロスピロ[1H−インデン−1,5'(4'H)−イソオキサゾール]−3'−イル)−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド,O−[2−[4−[4−[4,5−ジヒドロ−5−(2−オキソ−3(2H)−ベンゾオキサゾリル)−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノン,O−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    2−プロパノン,O−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    2−[4,5−ジヒドロ−3−[2−[1−[2−[[(2,2,2,−トリフルオロ−1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ]アセチル]−4−ピペリジニル]−4−チアゾリル]−5−イソオキサゾリル]ベンゾニトリル、
    1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノン,O−[2−[4−[4−[4,5−ジヒドロ−5−(2−オキソ−3−(2H)−ベンゾオキサゾリリデン)−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、および 2−プロパノン,O−[2−[4−[4−[5−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシムからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  • (a)請求項1に記載の化合物および(b)少なくとも1種の他の殺菌剤を含む、殺菌組成物。
  • (a)請求項1に記載の化合物および(b)界面活性剤、固体希釈剤、液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つの更なる成分を含む、殺菌組成物。
  • 植物またはその一部、または植物の種子に、請求項1に記載の化合物を殺菌有効量で適用することを含む、植物の菌類病病原体によって引き起こされる植物病害を防除するための方法。
  • 植物またはその一部、または植物の種子に、請求項1に記載の化合物を殺菌有効量で適用することを含む、卵菌類菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害を防除するための方法。
  • 说明书全文

    本発明は、特定の複素環式化合物、その互変異性体、N−酸化物、塩および組成物ならびに、殺菌剤としてのその使用方法に関する。

    高い栽培効率を実現するには、植物真菌病原体によって生じる植物病害の防除が極めて重要である。 観葉植物、野菜、農作物、穀草、果樹が植物病害で損傷を受けると、生産性が大幅に低下することで、結果として消費者が負担するコストが増大する可能性がある。 これらの目的で多くの製品が市販されているが、一層効果的かつ低コストで、毒性が低く、環境に対して安全または作用部位の異なる新規な化合物に対する需要が依然としてある。

    特許文献1には、式i

    で表されるカルボキサミド誘導体ならびにその殺菌剤としての使用について開示されている。

    特許文献2には、式ii

    で表されるアゾ環式アミドならびにその殺菌剤としての使用について開示されている。

    特許文献3には、式iii

    で表されるアミド誘導体ならびにその殺菌剤としての使用について開示されている。

    国際公開第2007/014290号パンフレット

    国際公開第2008/013925号パンフレット

    国際公開第2008/091580号パンフレット

    本発明は、式1(すべての幾何異性体および立体異性体を含む)で表される化合物、その互変異性体、N−酸化物、塩、これらを含有する農業用組成物ならびに、その殺菌剤としての使用を対象とするものであって、

    式中、


    Aは、−O−、−S−、−N(R

    7 )−、−C(R

    8

    2 −、−OC(R

    8

    2 −、−SC(R

    8

    2 −または−N(R

    7 )C(R

    8

    2 −であり、


    式中、左に突出している結合は式1の窒素原子に結合され、右に突出している結合は式1の炭素原子に結合され、


    Wは、OまたはSであり、


    Gは、場合により置換されていてもよい5員環の複素環であり、


    Zは、直接結合、O、C(=O)、S(=O)

    m 、CH(R

    12 )またはN(R

    13 )であり、


    Jは、5員環から7員環の環、8員環から11員環の二環系または7員環から11員環のスピロ環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O)

    s (=NR

    11

    fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR

    9

    10から独立に選択され、各環または環系が、R

    6から独立に選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよいか、あるいは、


    Zが直接結合である場合、JもC(=W

    2 )NT

    A

    Bであり、


    2は、OまたはSであり、


    Aは、HまたはC

    1 〜C

    3アルキルであり、


    Bは、CR

    14

    15

    16であり、

    Xは、

    から選択されるラジカルであり、


    式中、「t」で識別されるX

    1 、X

    2 、X

    3 、X

    4 、X

    5 、X

    6 、X

    7 、X

    8またはX

    9の結合は、式1の「q」で識別される炭素原子に結合され、「u」で識別される結合は、式1の「r」で識別される炭素原子に結合され、「v」で識別される結合は、式1のGに結合され、


    1は、H、ハロゲン、シアノ、アミノ、−CHO、−C(=O)OH、−C(=O)NH

    2 、C

    1 〜C

    6アルキル、C

    2 〜C

    6アルケニル、C

    2 〜C

    6アルキニル、C

    1 〜C

    6ハロアルキル、C

    2 〜C

    6ハロアルケニル、C

    2 〜C

    6ハロアルキニル、C

    3 〜C

    6シクロアルキル、C

    3 〜C

    6ハロシクロアルキル、C

    4 〜C

    6アルキルシクロアルキル、C

    4 〜C

    6シクロアルキルアルキル、C

    4 〜C

    6ハロシクロアルキルアルキル、C

    3 〜C

    6シクロアルケニル、C

    3 〜C

    6ハロシクロアルケニル、C

    2 〜C

    6アルコキシアルキル、C

    2 〜C

    6アルキルチオアルキル、C

    2 〜C

    6アルキルスルフィニルアルキル、C

    2 〜C

    6アルキルスルホニルアルキル、C

    2 〜C

    6アルキルアミノアルキル、C

    3 〜C

    6ジアルキルアミノアルキル、C

    2 〜C

    6ハロアルキルアミノアルキル、C

    2 〜C

    6アルキルカルボニル、C

    2 〜C

    6ハロアルキルカルボニル、C

    4 〜C

    6シクロアルキルカルボニル、C

    2 〜C

    6アルコキシカルボニル、C

    4 〜C

    6シクロアルコキシカルボニル、C

    5 〜C

    6シクロアルキルアルコキシカルボニル、C

    2 〜C

    6アルキルアミノカルボニル、C

    3 〜C

    6ジアルキルアミノカルボニル、C

    1 〜C

    6アルコキシ、C

    1 〜C

    6ハロアルコキシ、C

    3 〜C

    6シクロアルコキシ、C

    3 〜C

    6ハロシクロアルコキシ、C

    2 〜C

    6アルケニルオキシ、C

    2 〜C

    6ハロアルケニルオキシ、C

    2 〜C

    6アルキニルオキシ、C

    3 〜C

    6ハロアルキニルオキシ、C

    2 〜C

    6アルコキシアルコキシ、C

    2 〜C

    6アルキルカルボニルオキシ、C

    2 〜C

    6ハロアルキルカルボニルオキシ、C

    1 〜C

    6アルキルチオ、C

    1 〜C

    6ハロアルキルチオ、C

    3 〜C

    6シクロアルキルチオ、C

    1 〜C

    6アルキルアミノ、C

    2 〜C

    6ジアルキルアミノ、C

    1 〜C

    6ハロアルキルアミノ、C

    2 〜C

    6ハロジアルキルアミノ、C

    3 〜C

    6シクロアルキルアミノ、C

    2 〜C

    6アルキルカルボニルアミノ、C

    2 〜C

    6ハロアルキルカルボニルアミノ、C

    1 〜C

    6アルキルスルホニルアミノまたはC

    1 〜C

    6ハロアルキルスルホニルアミノであり、

    2は、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシまたはC 1 〜C 3アルキルチオであるか、あるいは R 1およびR 2が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大2個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有する3員環から7員環の環を形成し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大4個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    3は、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環であるか、あるいはH、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、C 1 〜C 4アルキル、C 2 〜C 4アルケニル、C 2 〜C 4アルキニル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 2 〜C 4ハロアルケニル、C 2 〜C 4ハロアルキニル、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルチオアルキル、C 2 〜C 4アルキルスルフィニルアルキル、C 2 〜C 4アルキルスルホニルアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 5アルコキシカルボニル、C 2 〜C 5アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 5ジアルキルアミノカルボニル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルスルフィニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルホニル、C 2 〜C 4アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 5アルコキシカルボニルオキシ、C 2 〜C 5アルキルアミノカルボニルオキシまたはC 3 〜C 5ジアルキルアミノカルボニルオキシであり、

    4は、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであるか、あるいは R 3およびR 4が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員環から6員環の飽和炭素環を形成し、
    5は各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4アルケニル、C 1 〜C 4ハロアルキルまたはC 1 〜C 4アルコキシであるか、あるいは 2つのR 5基が、C 1 〜C 4アルキレンまたはC 2 〜C 4アルケニレンとして一緒になって、架橋二環系または縮合二環系を形成するか、あるいは 二重結合によって連結された隣接する環炭素原子に結合した2つのR 5基が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシから独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい−CH=CH−CH=CH−として一緒になり、
    6は各々独立に、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、−CHO、−C(=O)OH、−C(=O)NH 2 、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 6 〜C 14シクロアルキルシクロアルキル、C 4 〜C 10ハロシクロアルキルアルキル、C 5 〜C 10アルキルシクロアルキルアルキル、C 3 〜C 8シクロアルケニル、C 3 〜C 8ハロシクロアルケニル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 4 〜C 10シクロアルコキシアルキル、C 3 〜C 8アルコキシアルコキシアルキル、C 2 〜C 6アルキルチオアルキル、C 2 〜C 6アルキルスルフィニルアルキル、C 2 〜C 6アルキルスルホニルアルキル、C 2 〜C 6アルキルアミノアルキル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノアルキル、C 2 〜C 6ハロアルキルアミノアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアミノアルキル、C 2 〜C 6アルキルカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニル、C 4 〜C 8シクロアルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 4 〜C 8シクロアルコキシカルボニル、C 5 〜C 10シクロアルキルアルコキシカルボニル、C 2 〜C 6アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノカルボニル、C 4 〜C 8シクロアルキルアミノカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルコキシアルキル、C 1 〜C 6ヒドロキシアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 8シクロアルコキシ、C 3 〜C 8ハロシクロアルコキシ、C 4 〜C 10シクロアルキルアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 4 〜C 8シクロアルキルカルボニルオキシ、C 3 〜C 6アルキルカルボニルアルコキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 8シクロアルキルチオ、C 1 〜C 6アルキルスルフィニル、C 1 〜C 6ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 6アルキルスルホニル、C 1 〜C 6ハロアルキルスルホニル、C 3 〜C 8シクロアルキルスルホニル、C 3 〜C 10トリアルキルシリル、C 1 〜C 6アルキルスルホニルアミノ、C 1 〜C 6ハロアルキルスルホニルアミノ、−NR 1718または−Z 2 Qであり、

    2は各々独立に、直接結合、O、C(=O)、S(=O) m 、CH(R 12 )またはN(R 13 )であり、
    Qは各々独立に、フェニル、ベンジル、ナフタレニル、5員環から6員環の複素芳香環または8員環から11員環の芳香族複素環二環系であり、各々が炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよく、各々が炭素原子環員上のR 6aから独立に選択され、窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニルまたはC 1 〜C 3アルコキシから選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよいか、あるいは 3員環から7員環の非芳香族炭素環、5員環から7員環の非芳香族複素環または8員環から11員環の非芳香族二環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、各環または環系が、炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから独立に選択される最大2個の置換基、炭素原子環員上のR 6aから独立に選択され、窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシから選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    6aは各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 5 〜C 10アルキルシクロアルキルアルキル、C 6 〜C 14シクロアルキルシクロアルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルスルフィニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルホニル、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 2 〜C 8ジアルキルアミノ、C 3 〜C 6シクロアルキルアミノ、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 1 〜C 4ヒドロキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルチオ、C 2 〜C 6アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノカルボニルまたはC 3 〜C 6トリアルキルシリルであるか、あるいは

    6およびR 6aが、それらが結合する原子と一緒になって、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から独立に選択される任意に最大3個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有する5員環から7員環の環を形成し、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    6bは各々独立に、ハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシから独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよいフェニルであるか、あるいは 炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有する5員環から6員環の複素芳香環であって、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい環であるか、あるいは 炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有する3員環から7員環の非芳香環であり、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    7は、H、シアノ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルチオアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 4アルコキシカルボニル、C 2 〜C 4アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 5ジアルキルアミノカルボニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニルまたはC 1 〜C 4ハロアルキルスルホニルであるか、あるいは R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から独立に選択される最大3個のヘテロ原子と、から選択される環員をリンキング原子以外に含有する5員環から7員環の部分不飽和環を形成し、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    8は各々独立に、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであり、
    9およびR 10は各々独立に、C 1 〜C 5アルキル、C 2 〜C 5アルケニル、C 2 〜C 5アルキニル、C 3 〜C 5シクロアルキル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 4 〜C 7アルキルシクロアルキル、C 5 〜C 7アルキルシクロアルキルアルキル、C 1 〜C 5ハロアルキル、C 1 〜C 5アルコキシまたはC 1 〜C 5ハロアルコキシであり、

    11は各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 1 〜C 6アルキルアミノ、C 2 〜C 8ジアルキルアミノ、C 1 〜C 6ハロアルキルアミノまたはフェニルであり、
    12は各々独立に、H、C 1 〜C 4アルキルまたはC 1 〜C 4ハロアルキルであり、
    13は各々独立に、H、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 4アルコキシカルボニルまたはC 2 〜C 4ハロアルコキシカルボニルであり、
    14は、HまたはC 1 〜C 4アルキルであり、
    15は、フェニル、ベンジル、ナフタレニルまたは5員環から6員環の複素芳香環であって、各々が、環員上で、R 19から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    16は、H、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニルまたはC 2 〜C 6アルキニルであり、
    17は各々独立に、H、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 2 〜C 6アルキルカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニルまたはC 2 〜C 6ハロアルコキシカルボニルであり、
    18は各々独立に、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 2 〜C 6アルキルカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 2 〜C 6ハロアルコキシカルボニルまたは−Z 3 Qであり、
    19は各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキルまたはC 1 〜C 3アルコキシであるか、あるいは R 16およびR 19が、それらが結合する原子と一緒になって、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大2個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有する3員環から7員環の環を形成し、ここで、最大2個の炭素原子環員が、C(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大4個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    3は各々独立に、O、C(=O)、S(=O) mまたはCH(R 12 )であり、
    mは各々独立に、0、1または2であり、
    nは、0、1または2であり、
    sおよびfは独立に、S(=O) s (=NR 11fのそれぞれの場合で0、1または2であり、ただし、sとfとの合計が0、1または2である。

    特に、本発明は、式1で表される化合物(すべての幾何異性体および立体異性体を含む)、互変異性体、N−酸化物またはその塩に関する。

    また、本発明は、(a)式1で表される化合物と、(b)界面活性剤、固体希釈剤、液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の別の構成要素とを含む、殺菌組成物にも関する。

    また、本発明は、(a)式1で表される化合物と、(b)少なくとも1種の他の殺菌剤(異なる作用部位を有する少なくとも1種の他の殺菌剤など)とを含む、殺菌組成物にも関する。

    本発明はさらに、植物またはその一部あるいは、植物の種子に、本発明の化合物を(本明細書に記載の組成物としてなど)殺菌有効量で適用することを含む、植物の真菌病原体によって生じる植物病害を防除するための方法に関する。

    本明細書で使用する場合、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含有する(contains)」、「含有する(containing)」、「特徴とする(characterized by)」といった表現またはそれらの他の任意の変化形は、明示的に示された限定事項の条件下、非排他的に含むことを包含する前提に立ったものである。たとえば、いくつかの要素を含む組成物、混合物、プロセスまたは方法は、これらの要素に必ずしも限定されるものではなく、明確に列挙されてはいない他の要素あるいは、当該組成物、混合物、プロセスまたは方法に固有の他の要素を含み得る。

    「〜からなる(consisting of)」という移行句は、そこに明記されていない要素、ステップまたは成分を除外するものである。 特許請求の範囲であれば、これは、通常含まれる不純物を除けば記載の材料以外の材料を含まない閉じた請求項とするものである。 「〜からなる(consisting of)」という句が、プリアンブルの直後ではなく請求項の本体そのものに含まれる場合、その部分に記載の要素だけを限定するものであって、当該請求項全体として他の要素を除外するものではない。

    「本質的に〜からなる(consisting essentially of)」という移行句は、そこに文字で開示されたものに加えて、材料、ステップ、特徴、構成要素または要素を含む組成物または方法の定義に用いられる。 ただし、これらの追加の材料、ステップ、特徴、構成要素または要素は、権利請求されている発明の基本的かつ新規な特徴(単数または複数)に対して物質的に影響するものではない。 「本質的に〜からなる(consisting essentially of)」という言い回しは、「含む(comprising)」と「〜からなる(consisting of)」の間の中間をなすものである。

    出願人らが発明またはその一部を「含む(comprising)」などのオープンエンドの表現で定義する場合、(特に明記しないかぎり)当該説明が「本質的に〜からなる(consisting essentially of)」または「〜からなる(consisting of)」という表現を用いる発明も説明していると解釈されるべきであることは、容易に理解できよう。

    さらに、逆である旨を特に明記しないかぎり、「または」とは包含的論理和を示し、排他的論理和を示すものではない。 たとえば、Aが真であり(または存在する)かつBが偽である(または存在しない)、Aが偽であり(または存在しない)かつBが真である(または存在する)、AおよびBの両方が真である(または存在する)のうちのいずれかによって、条件AまたはBが満たされる。

    また、本発明の要素または構成要素に先行する不定冠詞「a」および「an」は、要素または構成要素の実例数(すなわち出現数)に関して非限定的である前提である。 したがって、「a」または「an」は、1つまたは少なくとも1つを含むと読まれるべきであり、数が単数を明示的に意味しないかぎり、要素または構成要素の単数形は複数も含む。

    本開示および特許請求の範囲に記載する場合、「植物」には、若い植物(実生への発達過程にある発芽種子など)、成熟、増殖期(花や種子を成している植物など)をはじめとして、あらゆる生命段階にある植物界の成員、特に種子植物(Spermatopsida)が含まれる。 植物の一部としては、根、塊茎、鱗茎および球茎など一般に生育培地(土壌など)の表面よりも下で成長する屈地性の成員ならびに、枝葉(茎および葉を含む)、花、果実、種子などの生育培地の上で成長する成員があげられる。

    本明細書に記載する場合、「実生」という用語は、単独または単語の組み合わせで用いられ、種子の胚あるいは、塊茎、球茎または根茎などの栄養繁殖単位の芽から発達している若い植物を意味する。

    上記の記述において、「アルキル」という用語は、単独または「アルキルチオ」または「ハロアルキル」などの複合語で用いられ、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルならびに、ブチル、ペンチルおよびヘキシルの異なる異性体などの直鎖アルキルおよび分枝鎖アルキルを含む。 「アルケニル」は、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニルならびに、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニルの異なる異性体などの直鎖アルケンおよび分枝鎖アルケンを含む。 「アルケニル」は、1,2−プロパジエニルおよび2,4−ヘキサジエニルなどのポリエンを含む。 「アルキニル」は、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニルならびに、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニルの異なる異性体などの直鎖アルキンおよび分枝鎖アルキンを含む。 「アルキニル」は、2,5−ヘキサジイニルなどの複数の三重結合で構成される部分も含み得る。 「アルキレン」とは、直鎖または分枝鎖のアルカンジイルを指す。 「アルキレン」の例として、CH 2 、CH 2 CH 2 、CH(CH 3 )、CH 2 CH 2 CH 2 、CH 2 CH(CH 3 )ならびに、異なるブチレン異性体があげられる。 「アルケニレン」とは、1つのオレフィン結合を含む直鎖または分枝鎖のアルケンジイルを指す。 「アルケニレン」の例として、CH=CH、CH 2 CH=CHおよびCH=C(CH 3 )があげられる。

    「アルコキシ」は、たとえば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシならびに、ブトキシ、ペントキシおよびヘキシルオキシの異なる異性体を含む。 「アルケニルオキシ」は、酸素原子に結合し、これを介して連結される直鎖および分枝鎖のアルケニルを含む。 「アルケニルオキシ」の例として、H 2 C=CHCH 2 O、CH 3 CH=CHCH 2 O、(CH 32 C=CHCH 2 Oがあげられる。 「アルキニルオキシ」は、直鎖および分枝鎖のアルキニルオキシ部分を含む。 「アルキニルオキシ」の例として、HC≡CCH 2 O、CH 3 C≡CCH 2 O、CH 3 C≡CCH 2 CH 2 Oがあげられる。 「アルキルチオ」という用語は、メチルチオ、エチルチオならびに、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオの異なる異性体などの直鎖および分枝鎖のアルキルチオ部分を含む。 「アルキルスルフィニル」は、アルキルスルフィニル基の両エナンチオマーを含む。 「アルキルスルフィニル」の例として、CH 3 S(=O)、CH 3 CH 2 S(=O)、CH 3 CH 2 CH 2 S(=O)、(CH 32 CHS(=O)ならびに、ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニルおよびヘキシルスルフィニルの異なる異性体があげられる。 「アルキルスルホニル」の例として、CH 3 S(=O) 2 、CH 3 CH 2 S(=O) 2 、CH 3 CH 2 CH 2 S(=O) 2 、(CH 32 CHS(=O) 2ならびに、ブチルスルホニル、ペンチルスルホニルおよびヘキシルスルホニルの異なる異性体があげられる。 「アルキルアミノ」は、直鎖または分枝鎖のアルキル基で置換されたNHラジカルを含む。 「アルキルアミノ」の例として、CH 3 CH 2 NH、CH 3 CH 2 CH 2 NH、(CH 32 CHCH 2 NHがあげられる。 「ジアルキルアミノ」の例として、(CH 32 N、(CH 3 CH 2 CH 22 N、CH 3 CH 2 (CH 3 )Nがあげられる。

    「アルキルカルボニル」とは、C(=O)部分に結合した直鎖または分枝鎖のアルキル基を指す。 「アルキルカルボニル」の例として、CH 3 C(=O)、CH 3 CH 2 CH 2 C(=O)、(CH 32 CHC(=O)があげられる。 「アルコキシカルボニル」の例として、CH 3 OC(=O)、CH 3 CH 2 OC(=O)、CH 3 CH 2 CH 2 OC(=O)、(CH 32 CHOC(=O)ならびに、ブトキシカルボニルおよびペントキシカルボニルの異なる異性体があげられる。 「アルキルアミノカルボニル」の例として、CH 3 NHC(=O)、CH 3 CH 2 NHC(=O)、CH 3 CH 2 CH 2 NHC(=O)、(CH 32 CHNHC(=O)ならびに、ブチルアミノカルボニルおよびペンチルアミノカルボニルの異なる異性体があげられる。 「ジアルキルアミノカルボニル」の例として、(CH 32 NC(=O)、(CH 3 CH 22 NC(=O)、CH 3 CH 2 (CH 3 )NC(=O)、(CH 32 CH(CH 3 )NC(=O)、CH 3 CH 2 CH 2 (CH 3 )NC(=O)があげられる。

    「アルコキシアルキル」とは、アルキルでのアルコキシ置換を指す。 「アルコキシアルキル」の例として、CH 3 OCH 2 、CH 3 OCH 2 CH 2 、CH 3 CH 2 OCH 2 、CH 3 CH 2 CH 2 CH 2 OCH 2 、CH 3 CH 2 OCH 2 CH 2があげられる。 「アルコキシアルコキシ」とは、もうひとつのアルコキシ部分でのアルコキシ置換を指す。 「アルコキシアルコキシアルキル」とは、アルキルでのアルコキシアルコキシ置換を指す。 「アルコキシアルコキシアルキル」の例として、CH 3 OCH 2 OCH 2 CH 3 OCH 2 OCH 2 CH 2 、CH 3 CH 2 OCH 2 OCH 2があげられる。

    「アルキルチオアルキル」とは、アルキルでのアルキルチオ置換を指す。 「アルキルチオアルキル」の例として、CH 3 SCH 2 、CH 3 SCH 2 CH 2 、CH 3 CH 2 SCH 2 、CH 3 CH 2 CH 2 CH 2 SCH 2 、CH 3 CH 2 SCH 2 CH 2があげられる。 「アルキルスルフィニルアルキル」および「アルキルスルホニルアルキル」はそれぞれ、対応するスルホキシドおよびスルホンを含む。 「アルキルカルボニルチオ」とは、硫黄原子に結合し、これを介して連結される直鎖または分枝鎖のアルキルカルボニルを指す。 「アルキルカルボニルチオ」の例として、CH 3 C(=O)S、CH 3 CH 2 CH 2 C(=O)S、(CH 32 CHC(=O)Sがあげられる。

    「アルキルアミノアルキル」とは、アルキルでのアルキルアミノ置換を指す。 「アルキルアミノアルキル」の例として、CH 3 NHCH 2 、CH 3 NHCH 2 CH 2 、CH 3 CH 2 NHCH 2 、CH 3 CH 2 CH 2 CH 2 NHCH 2 、CH 3 CH 2 NHCH 2 CH 2があげられる。 「ジアルキルアミノアルキル」の例として、((CH 32 CH) 2 NCH 2 ,(CH 3 CH 2 CH 22 NCH 2 、CH 3 CH 2 (CH 3 )NCH 2 CH 2があげられる。

    「アルキルカルボニルアミノ」という用語は、C(=O)NH部分に結合したアルキルを指す。 「アルキルカルボニルアミノ」の例として、CH 3 CH 2 C(=O)NHおよびCH 3 CH 2 CH 2 C(=O)NHがあげられる。 「アルキルスルホニルアミノ」とは、アルキルスルホニルで置換されたNHラジカルを指す。 「アルキルスルホニルアミノ」の例として、CH 3 CH 2 S(=O) 2 NHおよび(CH 32 CHS(=O) 2 NHがあげられる。

    「アルキルカルボニルオキシ」という用語は、C(=O)O部分に結合した直鎖または分枝鎖のアルキルを指す。 「アルキルカルボニルオキシ」の例として、CH 3 CH 2 C(=O)Oおよび(CH 32 CHC(=O)Oがあげられる。 「アルキルカルボニルアルコキシ」という用語は、アルコキシ部分に結合したアルキルカルボニルを指す。 「アルキルカルボニルアルコキシ」の例として、CH 3 C(=O)CH 2 CH 2 OおよびCH 3 CH 2 C(=O)CH 2 Oがあげられる。 「アルコキシカルボニルオキシ」の例として、CH 3 CH 2 CH 2 OC(=O)Oおよび(CH 32 CHOC(=O)Oがあげられる。

    「アルキルアミノカルボニルオキシ」という用語は、酸素原子に結合し、これを介して連結される直鎖または分枝鎖のアルキルアミノカルボニルを指す。 「アルキルアミノカルボニルオキシ」の例として、(CH 32 CHCH 2 NHC(=O)OおよびCH 3 CH 2 NHC(=O)Oがあげられる。 「ジアルキルアミノカルボニルオキシ」の例として、CH 3 CH 2 CH 2 (CH 3 )NC(=O)Oおよび(CH 32 NC(=O)Oがあげられる。

    「シクロアルキル」は、たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを含む。 「シクロアルキルアルキル」という用語は、アルキル部分でのシクロアルキル置換を指す。 「シクロアルキルアルキル」の例として、シクロプロピルメチル、シクロペンチルエチルならびに、直鎖または分枝鎖のアルキル基に結合された他のシクロアルキル部分があげられる。 「アルキルシクロアルキル」という用語は、シクロアルキル部分でのアルキル置換を指し、たとえば、エチルシクロプロピル、i−プロピルシクロブチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシルを含む。 「シクロアルケニル」は、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルなどの基ならびに、1,3−または1,4−シクロヘキサジエニルなどの2つ以上の二重結合を有する基を含む。

    「シクロアルコキシ」という用語は、シクロペンチルオキシおよびシクロヘキシルオキシなどの酸素原子に結合し、これを介して連結されるシクロアルキルを指す。 「シクロアルキルチオ」という用語は、シクロプロピルチオおよびシクロペンチルチオなどの硫黄原子に結合し、これを介して連結されるシクロアルキルを指す。 「シクロアルキルスルホニル」は、対応するスルホンを含む。 「シクロアルコキシアルキル」という用語は、アルキル部分でのシクロアルコキシ置換を指す。 「シクロアルコキシアルキル」の例として、シクロプロピルオキシメチル、シクロペンチルオキシエチルならびに、直鎖または分枝鎖のアルキル部分に結合された他のシクロアルコキシ基があげられる。 「シクロアルキルアルコキシ」とは、アルコキシ部分でのシクロアルキル置換を指す。 「シクロアルキルアルコキシ」の例として、シクロプロピルメトキシ、シクロペンチルエトキシならびに、直鎖または分枝鎖のアルコキシ部分に結合された他のシクロアルキル基があげられる。

    「アルキルシクロアルキルアルキル」とは、アルキルシクロアルキルで置換されたアルキル基を指す。 「アルキルシクロアルキルアルキル」の例として、メチルシクロヘキシルメチルおよびエチルシクロプロピルメチルがあげられる。 「シクロアルキルシクロアルキル」という用語は、もうひとつのシクロアルキル環でのシクロアルキル置換を指し、ここで、シクロアルキル環は各々独立に、3〜7個の炭素原子環員を有する。 シクロアルキルシクロアルキルの例として、シクロプロピルシクロプロピル(1,1'−ビシクロプロピル−1−イル、1,1'−ビシクロプロピル−2−イル)、シクロヘキシルシクロペンチル(4−シクロペンチルシクロヘキシルなど)およびシクロヘキシルシクロヘキシル(1,1'−ビシクロヘキシル−1−イルなど)ならびに、異なるcis−およびtrans−シクロアルキルシクロアルキル異性体((1R,2S)−1,1'−ビシクロプロピル−2−イルおよび(1R,2R)−1,1'−ビシクロプロピル−2−イルなど)があげられる。

    「シクロアルキルアミノ」とは、シクロアルキルで置換されたNHラジカルを指す。 「シクロアルキルアミノ」の例として、シクロプロピルアミノおよびシクロヘキシルアミノがあげられる。 「シクロアルキルアミノアルキル」という用語は、アルキル基でのシクロアルキルアミノ置換を指す。 「シクロアルキルアミノアルキル」の例として、シクロプロピルアミノメチル、シクロペンチルアミノエチルならびに、直鎖または分枝鎖のアルキル基に結合された他のシクロアルキルアミノ部分があげられる。

    「シクロアルキルカルボニル」とは、たとえば、シクロプロピルカルボニルおよびシクロペンチルカルボニルをはじめとして、C(=O)基に結合されたシクロアルキルを指す。 「シクロアルコキシカルボニル」という用語は、たとえば、シクロプロピルオキシカルボニルおよびシクロペンチルオキシカルボニルなど、C(=O)基に結合されたシクロアルコキシを意味する。 「シクロアルキルアミノカルボニル」とは、たとえば、シクロペンチルアミノカルボニルおよびシクロヘキシルアミノカルボニルなど、C(=O)基に結合されたシクロアルキルアミノを指す。 「シクロアルキルアルコキシカルボニル」とは、C(=O)基に結合されたシクロアルキルアルコキシを指す。 「シクロアルキルアルコキシカルボニル」の例として、シクロプロピルエトキシカルボニルおよびシクロペンチルメトキシカルボニルがあげられる。 「シクロアルキルカルボニルオキシ」とは、酸素原子に結合し、これを介して連結されるシクロアルキルカルボニルを指す。 「シクロアルキルカルボニルオキシ」の例として、シクロヘキシルカルボニルオキシおよびシクロペンチルカルボニルオキシがあげられる。

    「ハロゲン」という用語は、単独または「ハロアルキル」などの複合語で、あるいは「ハロゲンで置換されたアルキル」などの記述に用いられる場合、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を含む。 さらに、「ハロアルキル」などの複合語で用いられる場合、あるいは「ハロゲンで置換されたアルキル」などの記述に用いられる場合、前記アルキルは、同一であっても異なっていてもよいハロゲン原子で部分的にまたは完全に置換されていてもよい。 「ハロアルキル」または「ハロゲンで置換されたアルキル」の例として、F 3 C、ClCH 2 、CF 3 CH 2 、CF 3 CCl 2があげられる。 「ハロアルケニル」、「ハロアルキニル」、「ハロアルコキシ」、「ハロアルキルチオ」、「ハロアルキルアミノ」、「ハロアルキルスルフィニル」、「ハロアルキルスルホニル」、「ハロシクロアルキル」などの用語は、「ハロアルキル」という用語と同様に定義される。 「ハロアルケニル」の例として、Cl 2 C=CHCH 2およびCF 3 CH 2 CH=CHCH 2があげられる。 「ハロアルキニル」の例として、HC≡CCHCl、CF 3 C≡C、CCl 3 C≡C、FCH 2 C≡CCH 2があげられる。 「ハロアルコキシ」の例として、CF 3 O、CCl 3 CH 2 O、F 2 CHCH
    2 CH 2 O、CF 3 CH 2 Oがあげられる。 「ハロアルキルチオ」の例として、CCl 3 S、CF 3 S、CCl 3 CH 2 S、ClCH 2 CH 2 CH 2 Sがあげられる。 「ハロアルキルアミノ」の例として、CF 3 (CH 3 )CHNH、(CF 32 CHNH、CH 2 ClCH 2 NHがあげられる。 「ハロアルキルスルフィニル」の例として、CF 3 S(=O)、CCl 3 S(=O)、CF 3 CH 2 S(=O)、CF 3 CF 2 S(=O)があげられる。 「ハロアルキルスルホニル」の例として、CF 3 S(=O) 2 、CCl 3 S(=O) 2 、CF 3 CH 2 S(=O) 2 、CF 3 CF 2 S(=O) 2があげられる。 「ハロシクロアルキル」の例として、2−クロロシクロプロピル、2−フルオロシクロブチル、3−ブロモシクロペンチル、4−クロロシクロヘキシルがあげられる。 「ハロジアルキル」という用語は、単独または、「ハロジアルキルアミノ」などの複合語で、2個のアルキル基のうちの少なくとも一方が少なくとも1個のハロゲン原子で置換されていることを意味し、ハロゲン化アルキル基が各々独立に、同一であっても異なっていてもよいハロゲン原子で部分的にまたは完全に置換されていてもよい。 「ハロジアルキルアミノ」の例として、(BrCH 2 CH 22 N、BrCH 2 CH 2 (ClCH 2 CH 2 )Nがあげられる。

    「ヒドロキシアルキル」とは、1つのヒドロキシ基で置換されたアルキル基を指す。 「ヒドロキシアルキル」の例として、HOCH 2 CH 2 、CH 3 CH 2 (OH)CH、HOCH 2 CH 2 CH 2 CH 2があげられる。

    「トリアルキルシリル」としては、トリメチルシリル、トリエチルシリルおよびtert−ブチルジメチルシリルなど、ケイ素原子に結合し、これを介して連結される3分枝鎖および/または直鎖アルキルラジカルを含む。

    置換基における炭素原子の総数は「C i 〜C j 」接頭辞で示され、ここで、iおよびjは1〜14の数である。 たとえば、C 1 〜C 4アルキルスルホニルは、メチルスルホニルからブチルスルホニルを示し、C 2アルコキシアルキルはCH 3 OCH 2を示し;C 3アルコキシアルキルは、たとえば、CH 3 CH(OCH 3 )、CH 3 OCH 2 CH 2またはCH 3 CH 2 OCH 2を示し、C 4アルコキシアルキルは、合計で4個の炭素原子を含有するアルコキシ基で置換されたアルキル基のさまざまな異性体を示し、例としてCH 3 CH 2 CH 2 OCH 2およびCH 3 CH 2 OCH 2 CH 2があげられる。

    「未置換」という表現は、環または環系などの群と関連して、式1の残りに対する1つ以上の結合以外に置換基を持たないことを意味する。 「場合により置換されていてもよい」という表現は、置換基の数がゼロであり得ることを意味する。 特に明記しないかぎり、場合により置換されていてもよい基は、利用可能な炭素原子または窒素原子上で素原子を非水素置換基で置き換えて受け入れ可能なかぎり多くの任意の置換基で場合により置換されていてもよい。 通常、任意の置換基(存在する場合)の数は1〜4の範囲である。 本明細書で使用する場合、「場合により置換されていてもよい」という表現は、「置換または未置換」という句または「(未)置換」という用語と同義に用いられる。 基(Jなど)が水素であり得る置換基(R 6など)を含有する場合、この置換基が水素として取られる場合、これは前記基が未置換であるのと等価であると認識される。

    任意の置換基の数は、表記の限定により制限されることがある。 たとえば、「R 6から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい」という句は、(潜在的な結合点の数が許せば)0個、1個、2個または3個の置換基が存在し得ることを意味する。 同様に、「R 6から独立に選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよい」という句は、利用可能な結合点の数が許すかぎり、0個、1個、2個、3個、4個または5個の置換基が存在し得ることを意味する。 置換基の数について指定の範囲が(提示3においてxが0〜5の整数であるなど)が、環の置換基で利用可能な位置の数を超える場合(提示3におけるJ−1上の(R 6xに対して2つの位置が利用可能であるなど)、この範囲の実際の上限が利用可能な位置の数であるとみなされる。

    置換基の数が可変である旨を示す添字を有する置換基で化合物が置換される場合(提示3の(R 6xなどであり、ここでxは1〜5である)、特に明記しないかぎり、前記置換基は定義された置換基の群から独立に選択される。 たとえば提示5の(R 6ap (式中、pは0であってもよい)など、可変基が、ある位置に結合していてもよいことがわかっているのであれば、当該可変基の定義に明記していなかったとしても、水素がその位置にあってもよい。

    (GおよびR 3の環の定義でなどの)考え得る置換基の数や内容の記述なく「場合により置換されていてもよい」とは、未置換であるか、あるいは未置換の類似体が持つ生物活性を消失させることのない少なくとも1個の非水素置換基を有する基を示す。

    本開示における置換基の命名には、当業者に対して化学構造を正確に伝達しやすい、広く認められた専門用語を用いる。 簡潔にするために、ロカント識別文字を省略する場合もある。

    特に明記しないかぎり、式1の構成要素としての「環」または「環系」(置換基JおよびQなど)は、炭素環または複素環である。 「環系」という用語は、2つ以上の接続された環を指す。 「スピロ環系」という用語は、単一の原子で接続される2つの環からなる環系を指す(このため、これらの環は単一の原子を共有している)。 スピロ環系であるJ部分の実例として、以下の提示Aに示すJ−29−27がある。 「二環系」という用語は、2つ以上の原子を共有する2つの環からなる環系を指す。 「縮合二環系」では、共通の原子が隣接しているため、環は2つの隣接する原子とこれらを接続する結合を共有する。 「架橋二環系」では、共通の原子が隣接していない(すなわち、橋頭原子間に結合はない)。 「架橋二環系」については、1つ以上の原子のセグメントを、環の隣接していない環員と結合させることにで形成可能である。

    環、二環系またはスピロ環系は、3つ以上の環を含有する拡張環系の一部であり得るものであり、ここで、環、二環系またはスピロ環系上の置換基が一緒になって別の環を形成し、これが当該拡張環系の他の環と二環および/またはスピロ環の関係であってもよい。 たとえば、以下の提示Aに示すJ部分J−29−30は、−Z 2 Qである1個のR 6置換基で置換されたジヒドロイソオキサゾリン環からなり、式中、Z 2は−CH 2 −基であり、Qは、ジヒドロイソオキサゾリン環上のもうひとつのR 6置換基(−CH 2 −)と一緒になって環系の別の6員環を形成する、R 6a置換基(−CH 2 −)で置換されたフェニル環である。

    「環員」という用語は、環または環系の骨格を形成する原子(C、O、NまたはSなど)または他の部分(C(=O)、C(=S)、SiR 910またはS(=O) s (=NR 11fなど)を示す。 「芳香族」という用語は、環原子の各々が実質的に同一面内にあり、かつ環面に垂直なp−軌道を有することを示すと共に、この環に(4n+2)π電子(ここでnは正の整数である)が付随してヒュッケルの法則が満たされることを示す。

    「炭素環」という用語は、環の骨格を形成する原子が炭素だけから選択される環を指す。 特に明記しないかぎり、炭素環は、飽和環、部分飽和環または完全不飽和環であり得る。 完全不飽和炭素環がヒュッケルの法則を満たす場合、前記環は「芳香環」とも呼ばれる。 「飽和炭素環」は、単結合によって相互に結合された炭素原子からなる骨格を有する環を示し、特に指定のないかぎり、残りの炭素原子価は水素原子に占有される。

    本明細書で使用する場合、「部分不飽和環」または「部分不飽和複素環」とは、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル環など、不飽和環原子と1つまたは2つの二重結合とを含有するが、芳香族ではない環を示す。

    「複素環(heterocyclic ring)」または「複素環(heterocycle)」という用語は、環の骨格を形成する原子の少なくとも1つが炭素以外である環を指す。 特に明記しないかぎり、複素環は、飽和環、部分飽和環または完全不飽和環であり得る。 完全不飽和複素環がヒュッケルの法則を満たす場合、前記環は「複素芳香環」または芳香族複素環とも呼ばれる。 「飽和複素環」は、環員間に単結合だけを含有する複素環を示す。

    特に明記しないかぎり、複素環および環系は、利用可能な炭素原子または窒素原子を介して、前記炭素原子または窒素原子上での水素の置き換えによって、式1の残りに結合している。

    本明細書に示される式1および他の環における点線は、その結合が単結合または二重結合であり得ることを示す。

    本明細書に示される窒素原子と式1および他の環においてAで表される原子との間の波状の結合は、単結合および隣接する二重(すなわち、窒素原子を置換基R 1およびR 2に連結している結合)に関する幾何学が、cis−(E)、trans−(Z)またはこれらの混合のいずれかであることを示す。

    上述したように、Jは(とりわけ)5員環から7員環の環、8員環から11員環の二環系または7員環から11員環のスピロ環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、各環または環系が、R 6から独立に選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよい。 この定義では、ヘテロ原子環員の数がゼロであり得るため、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から選択される環員は任意である。 ヘテロ原子環員が存在しない場合、その環または環系は炭素環である。 少なくとも1種のヘテロ原子環員が存在する場合、その環または環系は複素環である。 S(=O) s (=NR 11fの定義では、最大2個の硫黄環員が許容されるが、これは酸化された硫黄部分(S(=O)またはS(=O) 2など)であってもよいし、未酸化の硫黄原子(すなわち、sとfとがともにゼロである場合)であってもよい。 式1に関する化合物はN−酸化物誘導体も含むため、窒素原子環員がN−酸化物として酸化されていてもよい。 C(=O)およびC(=S)から選択される最大3個の炭素原子環員は、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から選択される最大4個のヘテロ原子に加えて存在する。 R 6置換基は任意であるため、Jの利用可能な結合点の数によってのみ制限される0〜5個の置換基が存在し得る。 置換基R 6がHである場合、これは5つの任意の置換基のひとつとしては数えられない。 ケイ素原子環員上の置換基は、別途R 9およびR 10として定義される。

    上述したように、R 1およびR 2は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員環から7員環の環を形成してもよい。 この3員環から7員環の環は、環員として、置換基R 1およびR 2が結合される炭素原子を含む。 他の2〜6環員は、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大2個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される。 この定義では、ヘテロ原子環員の数がゼロであり得るため、ヘテロ原子は任意である。 ヘテロ原子環員が存在しない場合、その環は炭素環である。 少なくとも1種のヘテロ原子環員が存在する場合、その環は複素環である。 環は、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大4個の置換基で場合により置換されていてもよい。 式1に関する化合物はN−酸化物誘導体も含むため、窒素原子環員がN−酸化物として酸化されていてもよい。

    上述したように、Qは(とりわけ)3員環から7員環の非芳香族炭素環、5員環から7員環の非芳香族複素環または8員環から11員環の芳香族複素環二環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、各環または環系が、炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから独立に選択される最大2個の置換基、炭素原子環員上のR 6aから独立に選択され、かつ窒素原子環員上のH、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシから選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよい。 この定義では、ヘテロ原子環員の数がゼロであり得るため、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から選択される環員は任意である。 ヘテロ原子環員が存在しない場合、その環または環系は炭素環である。 少なくとも1種のヘテロ原子環員が存在する場合、その環または環系は複素環である。 S(=O) s (=NR 11fの定義では、最大2個の硫黄環員が許容されるが、これは酸化された硫黄部分(S(=O)またはS(=O) 2など)であってもよいし、未酸化の硫黄原子(すなわち、sとfとがともにゼロである場合)であってもよい。 式1に関する化合物はN−酸化物誘導体も含むため、窒素原子環員がN−酸化物として酸化されていてもよい。 C(=O)およびC(=S)から選択される最大3個の炭素原子環員は、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から選択される最大4個のヘテロ原子に加えて存在する。

    上述したように、R 6およびR 6aは、それらが結合する原子と一緒になって、環員として、(a)置換基R 6およびR 6aが直接的に結合される2個の原子、(b)R 6およびR 6aが間接的に結合されるものとみなすことのできるJ、Z 2 、Qの介在(すなわち他のリンキング)原子、(c)R 6およびR 6a置換基を含む5員環から7員環の環を形成するものであってもよい。 環の環員は、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から独立に選択される任意に最大3個のヘテロ原子とから選択される。 この定義では、ヘテロ原子環員の数がゼロであり得るため、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から選択される環員は任意である。 この環は、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい。 これらの任意の置換基(存在する場合)は、R 6およびR 6aによって提供される環の一部で利用可能な炭素原子環員および窒素原子環員に結合され、J、Z 2 、Qに結合した置換基にも結合される。

    上述したように、R 2およびR 7は、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、5員環から7員環の部分不飽和環を形成してもよい。 リンキング原子は、R 2が直接結合される炭素原子、R 7が直接結合される窒素原子(Aが−N(R 7 )−である場合にのみ存在)、式1で「=N〜」として示される介在窒素原子である。 よって、3個のリンキング原子は「−C=N〜N(R 7 )−」である。 リンキング原子は、5員環から7員環の環の環員3個を提供する。 環の他の2〜4個の環員は、R 2およびR 7置換基によって提供される。 これらの他の環員は、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から独立に選択される最大3個のヘテロ原子と、から選択される。 この定義では、ヘテロ原子環員の数がゼロであり得るため、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から選択される環員は任意である。 環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい。 これらの任意の置換基(存在する場合)は、R 2およびR 7によって提供される環の一部で利用可能な炭素原子環員および窒素原子環員に結合され、R 1および環に結合した式1の残りにも結合される。 式1に関する化合物はN−酸化物誘導体も含むため、窒素原子環員がN−酸化物として酸化されていてもよい。

    上述したように、R 16およびR 19は、それらが結合する原子と一緒になって、環員として、(a)置換基R 16およびR 19が直接的に結合される2個の原子、(b)R 16およびR 19が間接的に結合されるものとみなすことのできるR 15の介在(すなわち他のリンキング)原子、(c)R 16およびR 19置換基を含む3員環から7員環の環を形成するものであってもよい。 環の環員は、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大2個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択され、ここで、最大2個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、この環は、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 2アルキルおよびC 1 〜C 2アルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大4個の置換基で場合により置換されていてもよい。 この定義では、ヘテロ原子環員の数がゼロであり得るため、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大2個のN原子、最大2個のSi原子から選択される環員は任意である。 S(=O) s (=NR 11fの定義では、最大2個の硫黄環員が許容されるが、これは酸化された硫黄部分(S(=O)またはS(=O) 2など)であってもよいし、未酸化の硫黄原子(すなわち、sとfとがともにゼロである場合)であってもよい。 式1に関する化合物はN−酸化物誘導体も含むため、窒素原子環員がN−酸化物として酸化されていてもよい。 C(=O)およびC(=S)から選択される最大2個の炭素原子環員は、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大2個のN原子、最大2個のSi原子から選択される最大4個のヘテロ原子に加えて存在する。 任意の置換基(存在する場合)は、R 16およびR 19によって提供される環の一部で利用可能な炭素原子環員および窒素原子環員に結合される。 ケイ素原子環員上の置換基は、別途R 9およびR 10として定義される。

    式1の化合物は、1つ以上の立体異性体として存在し得るものである。 さまざまな立体異性体として、エナンチオマー、ジアステレオマー、アストロプ異性体および幾何異性体があげられる。 1つの立体異性体が他の立体異性体(単数または複数)に対して集中した場合あるいは他の立体異性体(単数または複数)から分離した場合に、その1つの立体異性体のほうが活性であり得るおよび/または有益な効果を発揮し得ることを、当業者であればわかるであろう。 また、前記立体異性体をどのように分離、濃縮および/または選択的に調製すればよいか、当業者には周知である。 式1の化合物は、立体異性体の混合物、個別の立体異性体または光学的に活性な形態として存在し得る。 たとえば、Jが、3位で式1の残りと結合しているJ−29(提示3を参照のこと)であり、かつH以外の1つのR 6置換基を5位に有する場合、式1はR 6が結合される炭素原子にキラル中心を有する。 2種類のエナンチオマーを以下の式1'および式1”で示し、キラル中心をアスタリスク(*)で識別する。

    式1の化合物は、たとえば、式1'および式1”の当量のエナンチオマーであるラセミ混合物を含む。また、式1の化合物は、式1のエナンチオマーにおけるラセミ混合物と比して富化された化合物も含む。さらに、式1'および式1”といった式1の化合物の実質的に純粋なエナンチオマーも含まれる。

    鏡像体的に富化される場合、一方のエナンチオマーは他方よりも多い量で存在し、富化の度合いは(2x−1)・100%と定義される鏡像体過剰率(「ee」)の式により定義可能であり、式中、xは混合物中で優勢なエナンチオマーのモル分率である(20%のeeは、エナンチオマーの60:40比に相当するなど)。

    好ましくは、式1で表される本発明の組成物は、一層活性な異性体に対して、鏡像体過剰率が少なくとも50%、一層好ましくは鏡像体過剰率が少なくとも75%、なお一層好ましくは鏡像体過剰率が少なくとも90%、最も好ましくは鏡像体過剰率が少なくとも94%である。 特に注目すべきは、一層活性な異性体の鏡像体的に純粋な実施形態である。

    式1の化合物は、別のキラル中心を含み得る。 たとえば、A、R 3 、R 4 、R 6 、R 6a 、G、J、Q、X 1 〜X 9 、Z、Z 2およびZ 3などの置換基および他の分子成分は、それ自身がキラル中心を含有することがある。 式1の化合物は、ラセミ混合物ならびに、これらの別のキラル中心で富化され実質的に純粋な立体構成を含む。

    式1の化合物は、式1におけるアミド結合(C(=W)−Nなど)を中心とする制限された回転により、1種以上の立体配座異性体として存在可能である。 式1の化合物は、立体配座異性体の混合物を含む。 また、式1の化合物は、一方の配座異性体が他方に対して富化されている化合物を含む。

    式1の化合物が、それぞれの対応する互変異性体の相手1種以上と平衡で存在可能である旨、当業者であれば認識する。 特に明記しないかぎり、ひとつの互変異性体を記載して化合物について言及する場合、すべての互変異性体を包含するとみなされる。 たとえば、式1のR 2がヒドロキシであれば、式1 1で表される互変異性体の形態に言及すると、式1 2で表される互変異性形態も含まれる。

    また、提示1、2、3、4に示す不飽和環および環系には、環員間に表記のものとは異なる単結合および二重結合の配置を有し得るものもある。 環原子の特定の配置がこのように異なる結合配置になると、異なる互変異性体に相当する。 これらの不飽和環および環系では、表記の特定の互変異性体が、図示の環原子の配置で可能なすべての互変異性体を代表するものとみなされる。

    本発明の化合物は式1のN−酸化物誘導体を含む。 窒素が酸化して酸化物になるには利用可能な孤立電子対を必要とするため、すべての窒素含有複素環がN−酸化物を形成できるわけではないことは、当業者であればわかるであろうし、N−酸化物を形成可能な窒素含有複素環も当業者であれば認識するであろう。 また、第3級アミンがN−酸化物を形成し得ることも当業者であれば認識するであろう。 複素環および第3級アミンのN−酸化物の調製に関する合成方法は当業者に周知であり、過酢酸およびm−クロロ過安息香酸(MCPBA)などのペルオキシ酸、過酸化水素、tert−ブチルヒドロペルオキシドなどのアルキルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、ジメチルジオキシランなどのジオキシランによる複素環および第3級アミンの酸化を含む。 これらのN−酸化物の調製方法は、文献に広く記載され、検討されている。 たとえば、T. L. Gilchrist著、Comprehensive Organic Synthesis、第7巻、pp748〜750、S. V. Ley編、Pergamon Press;M. TislerおよびB. Stanovnik著、Comprehensive Heterocyclic Chemistry、第3巻、pp18〜20、A. J. BoultonおよびA. McKillop編、Pergamon Press;M. R. GrimmettおよびB. R. T. Keene著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第43巻、pp149〜161、A. R. Katritzky編、Academic Press;M. TislerおよびB. Stanovnik著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第9巻、pp285〜291、A. R. KatritzkyおよびA. J. Boulton編、Academic Press;およびG. W. H. CheesemanおよびE. S. G. Werstiuk著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第22巻、pp390〜392、A. R. KatritzkyおよびA. J. Boulton編、Academic Pressを参照のこと。

    環境中および生理的条件下において、化学化合物の塩はそれらの対応する非塩形態と平衡であるため、塩が非塩形態の生物学的実用性も兼ね備えることを当業者は認識する。 本混合物および組成物を形成する化合物が酸性または塩基性部分を含有する場合、多岐にわたる塩を形成可能であり、これらの塩は、植物の真菌病原体によって生じる植物病害を防除するために本混合物および組成物において有用である(すなわち、農学的に好適である)。 化合物がアミン官能基などの塩基性部分を含有する場合、塩としては、臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸または吉草酸などの無機酸または有機酸との酸付加塩があげられる。 化合物がカルボン酸またはフェノールなどの酸性部分を含有する場合、塩としては、ピリジン、トリエチルアミンまたはアンモニア、あるいはアミド、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムまたはバリウムの水素化物、水酸化物、炭酸塩などの有機塩基または無機塩基との間に形成されるものがあげられる。

    式1から選択される化合物、立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩は一般に、2つ以上の形態で存在するため、式1は、式1が表す化合物のすべての結晶形態および非結晶形態を含む。 非結晶形態は、ワックスおよびガムなどの固体である実施形態ならびに、溶液および溶融物などの液体である実施形態を含む。 結晶形態は、本質的に単一の結晶タイプを表す実施形態ならびに、多形の混合物(すなわち、異なる結晶性タイプ)を表す実施形態を含む。 「多形」という用語は、異なる結晶形態で結晶化可能である化学化合物の特定の結晶形態を示し、これらの形態は、結晶格子における分子の配置および/または配座が異なる。 多形は同一の化学組成を有することもあるが、格子に弱くまたは強く結合可能な共結晶化水または他の分子の存在または不在がゆえに組成が異なることもある。 多形は、結晶の形状、密度、硬度、色、化学安定性、融点、吸湿性、懸垂性、溶解率、生物学的利用可能性などの化学的特性、物理的特性、生物学的特性が異なっていることがある。 式1によって表される化合物の多形が、式1によって表される同じ化合物の他の多形または多形の混合物に比して、有益な効果を発揮できる(有用な製剤の調製適合性、生物学的性能の改善など)ことは、当業者であればわかるであろう。 式1で表される化合物の特定の多形の調製および単離については、たとえば、選択された溶媒と温度での結晶化をはじめとして当業者に周知の方法によって達成可能である。

    「発明の概要」で説明したような本発明の実施形態は、後述するものを含む。 以下の実施形態において、式1は幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩を含み、「式1で表される化合物」というときは、実施形態で別途定義しないかぎり、「発明の概要」に明記した置換基の定義を含む。

    実施形態1。 Aが、−O−、−S−、−N(R 7 )−または−OC(R 82 −である、式1の化合物。

    実施形態1a。 各R 8がHである、式1または実施形態1の化合物。

    実施形態1b。 Aが、−O−、−S−または−N(R 7 )−である、実施形態1の化合物。

    実施形態2。 Aが−O−または−N(R 7 )−である、実施形態1bの化合物。

    実施形態3。 Aが−N(R 7 )−である、実施形態2の化合物。

    実施形態3a。 Aが−O−である、実施形態2の化合物。

    実施形態4。 R 7が、単独である場合(すなわち、R 2と一緒にならない場合)、H、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、CH 3 C(=O)、CF 3 C(=O)またはCH 3 OC(=O)である、式1または実施形態1〜3のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態5。 R 7が、単独である場合、HまたはC 1 〜C 2アルキルである、実施形態4の化合物。

    実施形態5a。 R 7が、単独である場合、Hまたはメチルである、実施形態5の化合物。

    実施形態5b。 R 7が単独である、式1または実施形態1〜5aのいずれか1つの化合物。

    実施形態6。 WがOである、式1または実施形態1〜5bのいずれか1つの化合物。

    実施形態7。 Xが、X 1 、X 2 、X 3 、X 4 、X 5 、X 6 、X 7またはX 8である、式1または実施形態1〜6のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態8。 Xが、X 1 、X 2またはX 3である、実施形態7の化合物。

    実施形態9。 XがX 1またはX 2である、実施形態8の化合物。

    実施形態10。 XがX 1である、実施形態9の化合物。

    実施形態11。 Xを含む環が飽和している、式1または実施形態1〜10のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態12。 Zが、直接結合、CH(R 12 )またはN(R 13 )である、式1または実施形態1〜11のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態13。 Zが直接結合である、実施形態12の化合物。

    実施形態14。 R 13が各々独立に、H、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニルまたはC 2 〜C 3アルコキシカルボニルである、式1または実施形態1〜12のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態15。 R 5が各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシであるか、あるいは 2つのR 5基が、C 1 〜C 3アルキレンまたはC 2 〜C 3アルケニレンとして一緒になって、架橋二環系を形成するか、あるいは 二重結合によって接合される隣接する環炭素原子に結合された2つのR 5基が、ハロゲン、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 1 〜C 4アルコキシから独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよい−CH=CH−CH=CH−として一緒になる、式1または実施形態1〜14のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態16。 R 5が各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシである、実施形態15の化合物。

    実施形態17。 R 5が各々独立に、ハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシである、実施形態16の化合物。

    実施形態18。 R 5が各々独立に、シアノ、メチルまたはメトキシである、実施形態17の化合物。

    実施形態19。 各R 5がメチルである、実施形態18の化合物。

    実施形態20。 nが0または1である、式1または実施形態1〜19のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態21。 nが0である、実施形態20の化合物。

    実施形態22。 R 1が、単独である場合(すなわち、R 2と一緒にならない場合)、H、シアノ、C 1 〜C 4アルキル、C 2 〜C 4アルケニル、C 2 〜C 4アルキニル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 2 〜C 4ハロアルケニル、C 2 〜C 4ハロアルキニル、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルチオアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 4アルコキシカルボニル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 2 〜C 4アルケニルオキシ、C 2 〜C 4ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 4アルキニルオキシ、C 3 〜C 4ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 4アルコキシアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 2 〜C 4ジアルキルアミノ、C 1 〜C 4ハロアルキルアミノまたはC 2 〜C 4ハロジアルキルアミノである、式1または実施形態1〜21のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態23。 R 1が、単独である場合、H、シアノ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルコキシである、実施形態22の化合物。

    実施形態24。 R 1が、単独である場合、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルである、実施形態23の化合物。

    実施形態25。 R 1が、単独である場合、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3フルオロアルキルである、実施形態24の化合物。

    実施形態26。 R 1が、単独である場合、H、メチル、トリフルオロメチルまたはCF 3 CH 2である、実施形態25の化合物。

    実施形態26a。 R 1が、単独である場合、メチル、トリフルオロメチルまたはCF 3 CH 2である、実施形態26の化合物。

    実施形態26a。 R 1が単独である、式1または実施形態1〜26のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態27。 R 2が、単独である場合(すなわち、R 1またはR 7と一緒にならない場合)、H、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルキルである、式1または実施形態1〜26aのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態28。 R 2が、単独である場合、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルである、実施形態27の化合物。

    実施形態29。 R 2が、単独である場合、H、C 1 〜C 2アルキルまたはC 1 〜C 3フルオロアルキルである、実施形態28の化合物。

    実施形態29a。 R 2が、単独である場合、H、メチルまたはトリフルオロメチルである、実施形態29の化合物。

    実施形態29b。 R 2が単独である、式1または実施形態1〜29aうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態30。 R 1およびR 2が、それらが結合する炭素原子と一緒になって環を形成し、前記環が、炭素原子と、最大2個のO、最大2個のSおよび最大2個のNから独立に選択される最大2個のヘテロ原子とから選択される3員から6員を有し、ここで、最大1個の炭素原子環員がC(=O)またはC(=S)であり、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい、式1または実施形態1〜29aうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態30a。 R 1およびR 2が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、実施形態30で定義される環を形成する、実施形態30の化合物。

    実施形態31。 R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、5員環から7員環の部分不飽和環を形成する場合、前記環が、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から独立に選択される最大3個のヘテロ原子と、から選択される環員をリンキング原子以外に含有し、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよい、式1または実施形態1〜30aのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態31a。 R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、実施形態31において定義した環を形成する、実施形態31の化合物。

    実施形態32。 R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、5員環から7員環の部分不飽和環を形成する場合、前記環が、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から独立に選択される最大3個のヘテロ原子と、から選択される環員をリンキング原子以外に含有し、環が、炭素原子環員上で、ハロゲンおよびC 1 〜C 2アルキルから独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよい、実施形態31の化合物。

    実施形態32a。 R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、実施形態32で定義される環を形成する、実施形態32の化合物。

    実施形態32b。 R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、5員環から7員環の部分不飽和環を形成する場合、前記環が、炭素原子から選択される環員をリンキング原子以外に含有し、環が、C 1 〜C 2アルキルから独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよい、実施形態32の化合物。

    実施形態32c。 R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、実施形態32bで定義される環を形成する、実施形態32bの化合物。

    実施形態33。 R 3が、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環であるか;またはH、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3ハロアルキルカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシである、式1または実施形態1〜32aのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態34。 R 3が、H、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3ハロアルキルカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシである、実施形態33の化合物。

    実施形態35。 R 3が、H、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1
    3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシである、実施形態34の化合物。

    実施形態36。 R 3が、H、シアノ、メチル、メトキシまたはCH 3 C(=O)O−である、実施形態35の化合物。

    実施形態37。 R 3がHまたはメチルである、実施形態36の化合物。

    実施形態37a。 R 3がHである、実施形態37の化合物。

    実施形態38。 R 3が、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環である場合、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環は、最大3個の任意の置換基で置換される、式1または実施形態1〜33のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態38a。 R 3が、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環である場合、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環は、最大2個の任意の置換基で置換される、実施形態38の化合物。

    実施形態38b。 R 3が、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環である場合、フェニル、ナフタレニルまたは5員環から6員環の複素芳香環上の任意の置換基は、炭素原子環員上のR 25 aおよび窒素原子環員上のR 25 bから独立に選択され、
    25 aが各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 5 〜C 10アルキルシクロアルキルアルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルスルフィニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニル、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルホニル、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 2 〜C 8ジアルキルアミノ、C 3 〜C 6シクロアルキルアミノ、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 1 〜C 4ヒドロキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルチオ、C 2 〜C 6アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノカルボニルまたはC 3 〜C 6トリアルキルシリルであり、
    25 bが各々独立に、C 1 〜C 6アルキル、C 3 〜C 6アルケニル、C 3 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 6ハロアルケニル、C 3 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキルまたはC 2 〜C 4アルコキシアルキルである、式1または実施形態1〜38aのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態39。 各R 25 aが独立に、ハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシである、実施形態38bの化合物。

    実施形態40。 各R 25 aが独立に、Cl、Br、I、C 1 〜C 2アルキル、トリフルオロメチルまたはメトキシである、実施形態39の化合物。

    実施形態41。 R 25 aが各々独立に、Cl、Br、C 1 〜C 2アルキルまたはトリフルオロメチルである、実施形態40の化合物。

    実施形態41a。 各R 25 bが独立に、C 1 〜C 2アルキル、シクロプロピルまたはC 2 〜C 4アルコキシアルキルである、実施形態38bの化合物。

    実施形態41b。 各R 25 bがメチルである、実施形態41aの化合物。

    実施形態42。 R 3が、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環である場合、R 3は、場合により置換されていてもよいナフタレニル以外である、式1または実施形態1〜41のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態43。 R 3が場合により置換されていてもよいフェニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環である場合、R 3は、提示1のU−1〜U−11から選択され、

    式中、左に突出している結合は式1に連結され、kが0、1または2である、式1または実施形態1〜42のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態44。 R 3が、U−1、U−4、U−11から選択される、実施形態43の化合物。

    実施形態45。 R 3がU−1である、実施形態44の化合物。

    実施形態45a。 R 3が場合により置換されていてもよいフェニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環である場合、R 3は、U−1〜U−1
    1から選択される;あるいは、R 3が、H、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3ハロアルキルカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシである場合、R 3は、H、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシから選択される、実施形態33〜45のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態46。 R 4がHまたはC 1 〜C 2アルキルである、式1または実施形態1〜45aのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態47。 R 4がHである、実施形態46の化合物。

    実施形態48。 Gが、炭素原子環員上のR 26および窒素原子環員上のR 27から独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよい5員環の複素環であり、
    26が各々独立に、ハロゲン、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであり、
    27が各々独立に、C 1 〜C 3アルキルである、式1または実施形態1〜47のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態49。 Gが、提示2のG−1〜G−59からなる群から選択される5員環の複素環であり、

    式中、式1の左に突出している結合はXに連結され、右に突出している結合はZに連結され、各R 26aは、HおよびR 26から独立に選択され、R 27aは、HおよびR 27から選択される、実施形態48の化合物。

    実施形態50。 Gが、G−1〜G−3、G−7、G−8、G−10、G−11、G−14、G−15、G−23、G−24、G−26〜G−28、G−30、G−36〜G−38、G−49〜G−55から選択される、実施形態49の化合物。

    実施形態51。 Gが、G−1、G−2、G−7、G−8、G−14、G−15、G−23、G−24、G−26、G−27、G−36、G−37、G−38、G−49、G−50、G−55から選択される、実施形態50の化合物。

    実施形態52。 Gが、G−1、G−2、G−15、G−26、G−27、G−36、G−37、G−38から選択される、実施形態51の化合物。

    実施形態53。 Gが、G−1、G−2、G−15、G−26、G−36から選択される、実施形態52の化合物。

    実施形態54。 GがG−1である、実施形態53の化合物。

    実施形態55。 GがG−2である、実施形態53の化合物。

    実施形態56。 GがG−15である、実施形態53の化合物。

    実施形態57。 GがG−26である、実施形態53の化合物。

    実施形態58。 GがG−36である、実施形態53の化合物。

    実施形態59。 R 26aが各々独立に、H、ハロゲンまたはC 1 〜C 3アルキルである、実施形態49〜58のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態60。 R 26aが各々独立に、Hまたはメチルである、実施形態59の化合物。

    実施形態61。 R 26aが各々Hである、実施形態60の化合物。

    実施形態62。 R 27が各々独立に、Hまたはメチルである、実施形態49〜61のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態62a。 R 27aが各々Hである、実施形態62の化合物。

    実施形態62b。 XおよびZとの結合以外が未置換のGが複素環である、式1または実施形態48〜62bのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態63。 Jが、5員環から7員環の環、8員環から11員環の二環系または7員環から11員環のスピロ環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO、最大2個のS、最大4個のNから独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、各環または環系が、R 6から独立に選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよいか、あるいはZが直接結合である場合、JはC(=W 2 )NT ABでもある、式1または実施形態1〜62bのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態63a。 Jが、5員環から7員環の環、8員環から11員環の二環系または7員環から11員環のスピロ環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO、最大2個のS、最大4個のNから独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、各環または環系が、−Z 2 Qである1個の置換基で置換され、かつ−Z 2 Q以外のR 6から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよく、あるいはZが直接結合である場合、JはC(=W 2 )NT ABでもある、実施形態63の化合物。

    実施形態63b。 Jが、5員環から7員環の環、8員環から11員環の二環系または7員環から11員環のスピロ環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO、最大2個のS、最大4個のNから独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、各環または環系が、−Z 2 Qである1個の置換基で置換され、かつ−Z 2 Q以外のR 6から選択される最大1個の置換基で場合により置換されていてもよく、あるいはZが直接結合である場合、JはC(=W 2 )NT ABでもある、実施形態63aの化合物。

    実施形態63c。 Jが、5員環から7員環の環、8員環から11員環の二環系または7員環から11員環のスピロ環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO、最大2個のS、最大4個のNから独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、各環または環系が、−Z 2 Q以外のR 6から独立に選択される1個または2個の置換基で置換されるか、あるいはZが直接結合である場合、JはC(=W 2 )NT ABでもある、実施形態63の化合物。

    実施形態64。 JがC(=W 2 )NT AB以外である場合、Jは、提示3のJ−1〜J−82から選択される環であり、

    式中、浮動結合は、表記の環または環系のいずれかの利用可能な炭素原子または窒素原子を介して式1のZに連結され、xは0〜5の整数である、実施形態63の化合物。

    実施形態64a。 Jが、J−1〜J−82からなる群から選択される環であり、xが1〜5の整数であり、xが2、3、4または5の場合、最大で1箇所のR 6が−Z 2 Qである、実施形態64の化合物。

    実施形態65。 Jが、提示AのJ−29−1〜J−29−60からなる群から選択される環であり、

    式中、左に突出している結合は式1のZに連結される、実施形態64または64aの化合物。

    実施形態66。 Jが、J−1、J−2、J−3、J−4、J−5、J−7、J−8、J−9、J−10、J−11、J−12、J−14、J−15、J−16、J−20、J−24、J−25、J−26、J−29、J−30、J−37、J−38、J−45、J−69から選択される、実施形態64または64aの化合物。

    実施形態67。 Jが、J−4、J−5、J−8、J−11、J−15、J−16、J−20、J−29、J−30、J−37、J−38、J−69から選択される、実施形態66の化合物。

    実施形態68。 Jが、J−4、J−5、J−11、J−20、J−29、J−37、J−38、J−69から選択される、実施形態67の化合物。

    実施形態69。 JがJ−11である、実施形態68の化合物。

    実施形態70。 JがJ−29である、実施形態68の化合物。

    実施形態71。 JがJ−69である、実施形態68の化合物。

    実施形態72。 xが1、2または3である、実施形態64〜71のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態72a。 xが1または2である、実施形態72の化合物。

    実施形態73。 xが1である、実施形態72aの化合物。

    実施形態74。 J−11の3位が式1のZに連結され、J−11が5位にてH以外のR 6から選択される置換基で置換される、実施形態69の化合物。

    実施形態75。 J−11の3位が式1のZに連結され、J−11が5位にて−Z 2 Qで置換される、実施形態74の化合物。

    実施形態76。 J−29の3位が式1のZに連結され、J−29が5位にてH以外のR 6から選択される置換基で置換される、実施形態70の化合物。

    実施形態77。 J−29の3位が式1のZに連結され、J−29が5位にて−Z 2 Qで置換される、実施形態76の化合物。

    実施形態78。 R 6が、単独である場合(すなわち、R 6aと一緒にならない場合)、各々独立に、H、ハロゲン、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 4 〜C 10シクロアルコキシアルキル、C 3 〜C 8アルコキシアルコキシアルキル、C 2 〜C 6アルキルチオアルキル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 8シクロアルコキシ、C 3 〜C 8ハロシクロアルコキシ、C 4 〜C 10シクロアルキルアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 4 〜C 8シクロアルキルカルボニルオキシ、C 3 〜C 6アルキルカルボニルアルコキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 8シクロアルキルチオ、C 3 〜C 10トリアルキルシリル、−NR 1718または−Z 2 Qである、式1または実施形態1〜77のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態79。 R 6が、単独である場合、各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 8シクロアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 10トリアルキルシリル、−NR 1718または−Z 2 Qである、実施形態78の化合物。

    実施形態80。 R 6が、単独である場合、各々独立に、H、ハロゲン、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、−NR 1718または−Z 2 Qである、実施形態78の化合物。

    実施形態80a。 R 6が、単独である場合、各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、−NR 1718または−Z 2 Qである、実施形態80の化合物。

    実施形態80b。 R 6が、単独である場合、各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、−NR 1718または−Z 2 Qである、実施形態80aの化合物。

    実施形態81。 R 6が、単独である場合、各々独立に、H、ハロゲン、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキルまたは−Z 2 Qである、実施形態78の化合物。

    実施形態81a。 R 6が、単独である場合、各々独立に、H、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキルまたは−Z 2 Qである、実施形態81の化合物。

    実施形態82。 R 6が、単独である場合、各々−Z 2 Qである、実施形態81の化合物。

    実施形態79a。 R 6が各々単独である、式1または実施形態1〜82のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態83。 Z 2が各々独立に、直接結合、O、C(=O)、S(=O) 2またはCH(R 12 )である、式1または実施形態1〜82のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態84。 Z 2が各々直接結合である、実施形態83の化合物。

    実施形態85。 R 18が各々独立にC 1 〜C 3アルキルまたは−Z3Qである、式1または実施形態1〜84のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態86。 R 18が各々独立にC 1 〜C 3アルキルである、実施形態85の化合物。

    実施形態87。 Z 3が各々独立にC(=O)またはS(=O) 2である、式1または実施形態1〜85のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態88。 Z 3が各々C(=O)である、実施形態87の化合物。

    実施形態89。1箇所のR 6だけが−Z 2 Qである、式1または実施形態1〜88のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態90。 Zが直接結合である場合、JはC(=W 2 )NT ABである、実施形態63の化合物。

    実施形態91。 JがC(W 2 )NT ABである場合、Jは提示4のJ−83〜J−93から選択され、

    式中、左に突出している結合は式1のGに連結され、アスタリスク(*)で識別した炭素原子は立体中心を含み、R

    28aは各々、ハロゲン、ヒドロキシ、C

    1 〜C

    2アルキル、C

    1


    〜C

    2アルコキシから独立に選択され、炭素環員に結合し、R

    28bは、ハロゲン、C

    1 〜C

    2アルキル、C

    1 〜C

    2アルコキシから選択され、jおよびpは各々独立に、0、1または2である、式1または実施形態1〜90のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態92。 W 2がOである、式1または実施形態1〜91のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態93。 T AがHまたはメチルである、式1または実施形態1〜92のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態94。 R 14がHまたはメチルである、式1または実施形態1〜93のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態95。 R 15が、フェニル、ベンジルまたはピリジニルであり、各々環員上でR 19から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい、式1または実施形態1〜90および92〜94のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態96。 R 19が、単独である場合(すなわち、R 16と一緒にならない場合)、各々独立に、ハロゲンまたはC 1 〜C 3アルキルである、式1または実施形態1〜95のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態97。 R 16が、単独である場合(すなわち、R 19と一緒にならない場合)、HまたはC 1 〜C 3アルキルである、式1または実施形態1〜97のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態98。 R 16が、単独である場合、Hまたはメチルである、実施形態97の化合物。

    実施形態99。 R 16およびR 19が、それらが結合する原子と一緒になって、3員環から7員環の環を形成する場合、前記環は、炭素原子と、最大2個のO、最大2個のS、最大2個のNから独立に選択される最大2個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大2個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい、式1または実施形態1〜98のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態100。 Qが各々独立に、フェニル、ベンジル、ナフタレニル、5員環から6員環の複素芳香環または8員環から11員環の芳香族複素環二環系であり、各々が、炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから選択される最大1個の置換基、炭素原子環員上のR 6aから独立に選択され、窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニルまたはC 1 〜C 3アルコキシから選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよいか、あるいは 3員環から7員環の非芳香族炭素環、5員環から7員環の非芳香族複素環または8員環から11員環の非芳香族二環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、各環または環系は、炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから選択される最大1個の置換基、炭素原子環員上のR 6aから独立に選択され、窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニルおよびC 1 〜C 3アルコキシから選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよい、式1または実施形態1〜99のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態101。 Qが、提示5で以下に示すQ−1〜Q−102から選択される環であり、

    式中、左に突出している結合は式1のZ 2に連結され、R 6cは各々、H、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシから独立に選択され、pは0〜5の整数であり、gは0〜1の整数である、実施形態100の化合物。

    実施形態102。 pが0、1、2または3である、実施形態101の化合物。

    実施形態102a。 pが0、1または2である、実施形態101の化合物。

    実施形態102b。 pが1または2である、実施形態101aの化合物。

    実施形態103。 Qが、Q−1、Q−20、Q−32〜Q−34、Q−45〜Q−47、Q−60〜Q−73、Q−76〜Q−79、Q−84〜Q−94、Q−98〜Q−102から選択される、実施形態101〜102bのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態104。 Qが、Q−1、Q−45、Q−63、Q−64、Q−65、Q−68、Q−69、Q−70、Q−71、Q−72、Q−73、Q−76、Q−78、Q−79、Q−84、Q−85、Q−98、Q−99、Q−100、Q−101、Q−102から選択される、実施形態103の化合物。

    実施形態105。 Qが、Q−45、Q−63、Q−64、Q−65、Q−68、Q−69、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84、Q−85から選択される、実施形態104の化合物。

    実施形態106。 Qが、Q−45、Q−63、Q−65、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84、Q−85から選択される、実施形態105の化合物。

    実施形態107。 Qが、Q−45、Q−63、Q−65、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84から選択される、実施形態106の化合物。

    実施形態107a。 Qが、Q−45、Q−63、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84から選択される、実施形態107の化合物。

    実施形態108。 R 6aが、単独である場合(すなわち、R 6と一緒にならない場合)、各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルコキシである、式1または実施形態1〜107のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態108a。 R 6aが、単独である場合、各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシまたはC 1 〜C 2ハロアルコキシである、実施形態108の化合物。

    実施形態108b。 R 6aが、単独である場合、各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシである、実施形態108aの化合物。

    実施形態108c。 R 6aが、単独である場合、各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C 1 〜C 2アルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシである、実施形態108bの化合物。

    実施形態108d。 R 6aが、単独である場合、各々独立に、F、Cl、Br、ヒドロキシ、シアノ、メチルまたはメトキシである、実施形態108cの化合物。

    実施形態108e。 R 6aが、単独である場合、各々Fである、実施形態108cの化合物。

    実施形態108f。 R 6aが、単独である場合、各々シアノまたはメチルである、実施形態108cの化合物。

    実施形態109。 R 6aが各々単独である、式1または実施形態1〜108fのうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態111。 R 6およびR 6aが、それらが結合する原子と一緒になって、環を形成する場合、前記環は5員環から6員環の環であり、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から選択される最大3個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、環が、炭素原子環員上のハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、窒素原子環員上のC 1 〜C 2アルキルと、から独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよい、式1または実施形態1〜109のうちのいずれか1つの化合物。

    実施形態112。 R 6およびR 6aが、それらが結合する原子と一緒になって、環を形成する場合、環は、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から選択される最大1個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、環が、炭素原子環員上で、ハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大1個の置換基で場合により置換されていてもよい、実施形態111の化合物。

    上記の実施形態1〜112、ならびに、本明細書に記載の他の実施形態を含む本発明の実施形態は、どのようにでも組み合わせることが可能であり、実施形態における可変要素についての説明は、実施形態でさらに定義しないかぎり、式1の化合物を含む組成物のみならず、式1の化合物、式1の化合物の調製に有用な出発化合物および中間体化合物にも関連する。 また、上記の実施形態1〜112、本明細書に記載の他の実施形態ならびに、これらの組み合わせを含む本発明の実施形態は、本発明の組成物および方法に関連する。

    実施形態1〜112の組み合わせを、以下に例示する。
    実施形態A1。
    Aが、−O−、−S−または−N(R 7 )−であり、
    Gが、炭素原子環員上のR 26および窒素原子環員上のR 27から独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよい5員環の複素環であり、
    26が各々独立に、ハロゲン、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであり、
    27が各々独立に、C 1 〜C 3アルキルであり、
    Zが、直接結合、CH(R 12 )またはN(R 13 )であり、
    Jが、5員環から7員環の環、8員環から11員環の二環系または7員環から11員環のスピロ環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO、最大2個のS、最大4個のNから独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、各環または環系が、R 6から独立に選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよいか、Zが直接結合である場合、JもC(=W 2 )NT ABであり、
    Xが、X 1 、X 2 、X 3 、X 4 、X 5 、X 6 、X 7またはX 8であり、
    1が、H、シアノ、C 1 〜C 4アルキル、C 2 〜C 4アルケニル、C 2 〜C 4アルキニル、C 1 〜C 4ハロアルキル、C 2 〜C 4ハロアルケニル、C 2 〜C 4ハロアルキニル、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルチオアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 4ハロアルキルカルボニル、C 2 〜C 4アルコキシカルボニル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 2 〜C 4アルケニルオキシ、C 2 〜C 4ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 4アルキニルオキシ、C 3 〜C 4ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 4アルコキシアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 2 〜C 4ジアルキルアミノ、C 1 〜C 4ハロアルキルアミノまたはC 2 〜C 4ハロジアルキルアミノであり、
    2が、H、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであるか、あるいは R 1およびR 2が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、炭素原子と、最大2個のO、最大2個のS、最大2個のNから独立に選択される最大2個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有する3員環から6員環の環を形成し、ここで、最大1個の炭素原子環員がC(=O)またはC(=S)であり、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    3が、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいナフタレニルまたは場合により置換されていてもよい5員環から6員環の複素芳香環;またはH、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3ハロアルキルカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシであり、
    4が、HまたはC 1 〜C 2アルキルであり、
    5が各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 4アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシであり、
    6が独立に、H、ハロゲン、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 4 〜C 10シクロアルコキシアルキル、C 3 〜C 8アルコキシアルコキシアルキル、C 2 〜C 6アルキルチオアルキル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 8シクロアルコキシ、C 3 〜C 8ハロシクロアルコキシ、C 4 〜C 10シクロアルキルアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 4 〜C 8シクロアルキルカルボニルオキシ、C 3 〜C 6アルキルカルボニルアルコキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 8シクロアルキルチオ、C 3 〜C 10トリアルキルシリル、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    2が各々独立に、直接結合、O、C(=O)、S(=O) 2またはCH(R 12 )であり、
    Qが各々独立に、フェニル、ベンジル、ナフタレニル、5員環から6員環の複素芳香環または8員環から11員環の芳香族複素環二環系であり、各々、炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから選択される最大1個の置換基、炭素原子環員上のR 6aから独立に選択され、窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニルまたはC 1 〜C 3アルコキシから選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよいか、あるいは 3員環から7員環の非芳香族炭素環、5員環から7員環の非芳香族複素環または8員環から11員環の非芳香族二環系であり、各環または環系が、炭素原子と、最大2個のO原子、最大2個のS原子、最大4個のN原子、最大2個のSi原子から独立に選択される最大4個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有し、ここで、最大3個の炭素原子環員がC(=O)およびC(=S)から独立に選択され、硫黄原子環員がS(=O) s (=NR 11fから独立に選択され、ケイ素原子環員がSiR 910から独立に選択され、各環または環系が、炭素原子環員および窒素原子環員上のR 6bから選択される最大1個の置換基、炭素原子環員上のR 6aから独立に選択され、窒素原子環員上のC 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシから選択される最大5個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    6aが各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルコキシであるか、あるいは R 6およびR 6aが、それらが結合する原子と一緒になって、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から選択される最大3個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有する5員環から6員環の環を形成し、環が、炭素原子環員上のハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、窒素原子環員上のC 1 〜C 2アルキルと、から独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    7が、H、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、CH 3 C(=O)、CF 3 C(=O)またはCH 3 OC(=O)であるか、あるいは R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から独立に選択される最大3個のヘテロ原子と、から選択される環員をリンキング原子以外に含有する5員環から7員環の部分不飽和環を形成し、環が、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    13が各々独立に、H、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニルまたはC 2 〜C 3アルコキシカルボニルであり、
    18が各々独立に、C 1 〜C 3アルキルまたは−Z 3 Qであり、
    3が各々独立に、C(=O)またはS(=O) 2である、式1の化合物。

    実施形態A2。
    Aが、−O−または−N(R 7 )−であり、
    Gが、提示2に示すG−1〜G−59の1つであり、ここで、式1の左に突出している結合はXに連結され、右に突出している結合はZに連結され、
    26aが、HおよびR 26から各々独立に選択され、
    27aが、HおよびR 27から選択され、
    Zが、直接結合であり、
    Jが、提示3に示すJ−1〜J−82の1つであり、ここで、浮動結合は、表記の環または環系のいずれかの利用可能な炭素原子または窒素原子を介して式1のZに連結され、
    xが、1〜5の整数であり、
    xが2、3、4または5の場合、最大で1箇所のR 6が−Z 2 Qであるか、あるいは JがC(=W 2 )NT ABであり、
    2がOであり、
    Xが、X 1 、X 2またはX 3であり、
    1が、H、シアノ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルコキシであり、
    2が、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3ハロアルキルであり、
    3が、フェニル、ナフタレニルまたは5員環または6員環の複素芳香環であり、各環または環系が、炭素原子環員上のR 25aおよび窒素原子環員上のR 25bから独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよいか、あるいは、H、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルケニル、C 2 〜C 3アルキニル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 2 〜C 3ハロアルケニル、C 2 〜C 3ハロアルキニル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3ハロアルキルカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシであり、
    25aが各々独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 4 〜C 10シクロアルキルアルキル、C 4 〜C 10アルキルシクロアルキル、C 5 〜C 10アルキルシクロアルキルアルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 2 〜C 6ハロアルケニル、C 2 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキル、C 1 〜C 4アルコキシ、C 1 〜C 4ハロアルコキシ、C 1 〜C 4アルキルチオ、C 1 〜C 4アルキルスルフィニル、C 1 〜C 4アルキルスルホニル、C 1 〜C 4ハロアルキルチオ、C 1 〜C 4ハロアルキルスルフィニル、C 1 〜C 4ハロアルキルスルホニル、C 1 〜C 4アルキルアミノ、C 2 〜C 8ジアルキルアミノ、C 3 〜C 6シクロアルキルアミノ、C 2 〜C 4アルコキシアルキル、C 1 〜C 4ヒドロキシアルキル、C 2 〜C 4アルキルカルボニル、C 2 〜C 6アルコキシカルボニル、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルチオ、C 2 〜C 6アルキルアミノカルボニル、C 3 〜C 8ジアルキルアミノカルボニルまたはC 3 〜C 6トリアルキルシリルであり、
    25bが各々独立に、C 1 〜C 6アルキル、C 3 〜C 6アルケニル、C 3 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 6ハロアルケニル、C 3 〜C 6ハロアルキニル、C 3 〜C 6ハロシクロアルキルまたはC 2 〜C 4アルコキシアルキルであり、
    5が各々独立に、シアノ、メチルまたはメトキシであり、
    6が各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 3 〜C 8シクロアルキル、C 3 〜C 8ハロシクロアルキル、C 2 〜C 6アルコキシアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、C 3 〜C 8シクロアルコキシ、C 2 〜C 6アルケニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルケニルオキシ、C 2 〜C 6アルキニルオキシ、C 2 〜C 6アルコキシアルコキシ、C 2 〜C 6アルキルカルボニルオキシ、C 2 〜C 6ハロアルキルカルボニルオキシ、C 1 〜C 6アルキルチオ、C 1 〜C 6ハロアルキルチオ、C 3 〜C 10トリアルキルシリル、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    2が各々直接結合であり、
    Qが、提示5に示すQ−1〜Q−102の1つであり、ここで、左に突出している結合は式1のZ 2に連結され、
    6cが、H、C 1 〜C 3アルキル、C 2 〜C 3アルキルカルボニル、C 2 〜C 3アルコキシカルボニル、C 1 〜C 3アルコキシから各々独立に選択され、
    pが0〜5の整数であり、
    gが0〜1の整数であり、
    6aが各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシまたはC 1 〜C 2ハロアルコキシであるか、あるいは R 6およびR 6aが、それらが結合する原子と一緒になって、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から選択される最大1個のヘテロ原子と、から選択される環員を含有する、場合により置換されていてもよい5員環から6員環の環を形成し、環は、炭素原子環員上で、ハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから独立に選択される最大1個の置換基で場合により置換されていてもよいか、あるいは R 7がHまたはC 1 〜C 2アルキルであるか、あるいは R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、炭素から選択される環員をリンキング原子以外に含有する5員環から7員環の部分不飽和環を形成し、環が、C 1 〜C 2アルキルから独立に選択される最大2個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    18が各々独立に、C 1 〜C 3アルキルであり、
    nが0または1である、実施形態A1の化合物。

    実施形態A3。
    WがOであり、
    Gが、G−1、G−2、G−7、G−8、G−14、G−15、G−23、G−24、G−26、G−27、G−36、G−37、G−38、G−49、G−50、G−55から選択され、
    xが1、2または3であり、
    Jが、J−1、J−2、J−3、J−4、J−5、J−7、J−8、J−9、J−10、J−11、J−12、J−14、J−15、J−16、J−20、J−24、J−25
    、J−26、J−29、J−30、J−37、J−38、J−45、J−69から選択されるか、あるいは Jが、提示4に示すJ−83〜J−91の1つであり、ここで、式1の左に突出している結合はXに連結され、右に突出している結合はGに連結され、アスタリスク(*)で識別した炭素原子は立体中心を含み、
    6が各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 6アルキル、C 1 〜C 6ハロアルキル、C 1 〜C 6アルコキシ、C 1 〜C 6ハロアルコキシ、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    28aが各々、ハロゲン、ヒドロキシ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから選択され、炭素環員に結合し、
    28bが、ハロゲン、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシから選択され、
    jおよびpが各々独立に、0、1または2であり、
    Xが、X 1またはX 2であり、
    1が、H、C 1 〜C 3アルキルまたはC 1 〜C 3フルオロアルキルであり、
    2が、H、C 1 〜C 2アルキルまたはC 1 〜C 3フルオロアルキルであり、
    3が、提示1に示すU−1〜U−11の1つであり、ここで、左に突出している結合は式1に連結され、
    kが、0、1または2であるか、あるいは R 3が、H、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、C 1 〜C 3アルキルチオ、C 1 〜C 3ハロアルキルチオ、C 2 〜C 3アルキルカルボニルオキシまたはC 2 〜C 3ハロアルキルカルボニルオキシであり、
    Qが、Q−1、Q−20、Q−32〜Q−34、Q−45〜Q−47、Q−60〜Q−73、Q−76〜Q−79、Q−84〜Q−94、Q−98〜Q−102から選択され、
    6aが各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシであり、
    7がHまたはメチルである、実施形態A2の化合物。

    実施形態A4。
    Aが、−O−であり、
    Gが、G−1、G−2、G−15、G−26、G−27、G−36、G−37、G−38から選択され、
    Jが、J−4、J−5、J−8、J−11、J−15、J−16、J−20、J−29、J−30、J−37、J−38、J−69から選択され、
    XがX 1であり、
    1が、H、メチル、トリフルオロメチルまたはCF 3 CH 2であり、
    2が、H、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    3が、H、シアノ、メチル、メトキシまたはCH 3 C(=O)O−であり、
    4がHであり、
    6が各々独立に、H、シアノ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシ、C 1 〜C 3ハロアルコキシ、−NR 1718または−Z 2 Qであり、
    Qが、Q−1、Q−45、Q−63、Q−64、Q−65、Q−68、Q−69、Q−70、Q−71、Q−72、Q−73、Q−76、Q−78、Q−79、Q−84、Q−85、Q−98、Q−99、Q−100、Q−101、Q−102から選択され、
    6aが各々独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C 1 〜C 2アルキルまたはC 1 〜C 2アルコキシであり、
    nが0である、実施形態A3の化合物。

    実施形態A5。
    Gが、G−1、G−2、G−15、G−26、G−36から選択され、
    xが1または2であり、
    Jが、J−4、J−5、J−11、J−20、J−29、J−37、J−38、J−69から選択され、
    1が、メチル、トリフルオロメチルまたはCF 3 CH 2であり、
    3がHであり、
    6が各々独立に、H、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキルまたは−Z 2 Qであり、
    Qが、Q−45、Q−63、Q−64、Q−65、Q−68、Q−69、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84、Q−85から選択され、
    6aが各々独立に、F、Cl、Br、ヒドロキシ、シアノ、メチルまたはメトキシである、実施形態A4の化合物。

    実施形態A6。
    GがG−1であり、
    xが1であり、
    JがJ−29であり、
    6が−Z 2 Qであり、
    Qが、Q−45、Q−63、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84から選択される、実施形態A5の化合物。

    実施形態A7。
    QがQ−45であり、
    pが1または2であり、
    6aが各々Fである、実施形態A6の化合物。

    実施形態A8。
    QがQ−45であり、
    pが1であり、
    6aがシアノまたはメチルである、実施形態A6の化合物。

    Qは、Q−45、Q−63、Q−70、Q−71、Q−72、Q−84から選択される。

    特定の実施形態は、
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド2−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]−2−メチルヒドラゾン、
    2−[4,5−ジヒドロ−3−[2−[1−[2−[[(2,2,2−トリフルオロエチリデン)アミノ]オキシ]アセチル]−4−ピペリジニル]−4−チアゾリル]−5−イソオキサゾリル]ベンゾニトリル、
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド,O−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[4,5−ジヒドロ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾリル−1−イル]エタノン、
    1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[4,5−ジヒドロ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、
    1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[4,5−ジヒドロ−5,5−ジメチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド,O−[2−[4−[4−(2,3−ジヒドロスピロ[1H−インデン−1,5'(4'H)−イソオキサゾール]−3'−イル)−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド,O−[2−[4−[4−[4,5−ジヒドロ−5−(2−オキソ−3(2H)−ベンゾオキサゾリル)−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノン,O−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    2−プロパノン,O−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    2−[4,5−ジヒドロ−3−[2−[1−[2−[[(2,2,2,−トリフルオロ−1−メチルエチリデン)アミノ]オキシ]アセチル]−4−ピペリジニル]−4−チアゾリル]−5−イソオキサゾリル]ベンゾニトリル、
    1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノン,O−[2−[4−[4−[4,5−ジヒドロ−5−(2−オキソ−3−(2H)−ベンゾオキサゾリリデン)−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム、
    2−プロパノン,O−[2−[4−[4−[5−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシムからなる群から選択される式1の化合物を含む。

    注目すべきは、R 2が、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 3アルキル、C 1 〜C 3ハロアルキル、C 1 〜C 3アルコキシまたはC 1 〜C 3ハロアルコキシである、幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩を含む式1の化合物(上記実施形態1〜112およびA1〜A6を含むがこれに限定されるものではない)である。

    また、注目すべきは、同じ炭素原子に結合したR 3およびR 4が各々、単独で用いられる(すなわち、一緒になって飽和炭素環を形成しない)幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩を含む式1の化合物(上記実施形態1〜112およびA1〜A6を含むがこれに限定されるものではない)である。

    さらに注目すべきは、R 15が、各々がR 19から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい、フェニル、ベンジル、ナフタレニルまたは5員環から6員環の複素芳香環である幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩を含む式1の化合物(上記実施形態1〜112およびA1〜A6を含むがこれに限定されるものではない)である。

    特に注目すべきは、R 2およびR 7が、それらが結合するリンキング原子と一緒になって、炭素原子と、最大1個のO原子、最大1個のS原子、最大1個のN原子から独立に選択される最大3個のヘテロ原子と、から選択される環員を、リンキング原子以外に含有する5員環から7員環の環を形成する幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩を含む式1の化合物(上記実施形態1〜112およびA1〜A6を含むがこれに限定されるものではない)であり、環は、炭素原子環員上のハロゲン、シアノ、ニトロ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2ハロアルキル、C 1 〜C 2アルコキシ、C 1 〜C 2ハロアルコキシと、窒素原子環員上のシアノ、C 1 〜C 2アルキル、C 1 〜C 2アルコキシと、から独立に選択される最大3個の置換基で場合により置換されていてもよい。

    本発明は、式1から選択される化合物(すべての幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩を含む)と、少なくとも1種の他の殺菌剤とを含む殺菌組成物を提供するものである。 当該組成物の実施形態として注目すべきは、上述した化合物の実施形態のいずれかに対応する化合物を含む組成物である。

    本発明は、式1から選択される化合物(すべての幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩を含む)を殺菌有効量で含む(すなわち殺菌有効量で)とともに、界面活性剤、固体希釈剤、液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の別の成分を含む、殺菌組成物。 当該組成物の実施形態として注目すべきは、上述した化合物の実施形態のいずれかに対応する化合物を含む組成物である。

    本発明は、植物またはその一部あるいは、植物の種子に、式1から選択される化合物(すべての幾何異性体および立体異性体、互変異性体、N−酸化物、これらの塩を含む)を殺菌有効量で適用することを含む、植物の真菌病原体によって生じる植物病害を防除するための方法を提供するものである。 当該方法の実施形態として注目すべきは、上述した化合物の実施形態のいずれかに対応する化合物を殺菌有効量で適用する方法である。 特に注目すべきは、化合物が本発明の組成物として適用される実施形態である。

    以下の方法およびスキーム1〜20に記載の変形例の1つ以上を用いて、式1の化合物を調製することが可能である。 以下の式1〜40の化合物におけるR 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 8 、A、G、J、W、T A 、T B 、W、W 2 、X、Z、nの定義は、特に断らないかぎり、「発明の概要」において先に定義したとおりである。 式1aおよび1bは式1の化合物のさまざまなサブセットであり、式1aおよび1bに関する置換基はいずれも、特に断らないかぎり、式1について先に定義したとおりである。

    スキーム1に示すように、WがOである式1の化合物は、式2の酸クロリドと式3のアミン(またはその酸塩)とを酸捕捉剤の存在下にてカップリングして調製可能である。 一般的な酸捕捉剤としては、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどのアミン塩基があげられる。 他の酸捕捉剤として、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなどの水酸化物ならびに、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムなどの炭酸塩があげられる。 特定の例では、ポリマー固定化N,N−ジイソプロピルエチルアミンおよびポリマー固定化N,N−ジメチル−4−ピリジンアミンなどのポリマー支持酸捕捉剤を用いると有用である。 少なくとも2当量の酸捕捉剤が存在すれば、この方法に式3のアミンの酸塩を用いることも可能である。 アミンとの塩の形成に用いられる一般的な酸には、塩酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸がある。

    以後のステップにおいて、五硫化リンまたは2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(ローソン試薬)などの多岐にわたる標準的なチア化試薬を使用して、WがOである式1の化合物をWがSである対応するチオアミドに変換することが可能である。

    スキーム2に示すように、別の手順で、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)またはO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)などの脱水カップリング試薬の存在下、式4の酸と式3のアミン(またはその酸塩)とをカップリングして、WがOである式1の化合物を調製することも可能である。 特定の事例では、ポリマー固定化シクロヘキシルカルボジイミドなどのポリマー支持試薬の存在が有用なこともある。 一般に、スキーム2の方法は、ジクロロメタンまたはアセトニトリルなどの溶媒中、トリエチルアミンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下、約0〜40℃の温度で実施される。

    式4の出発点での酸は周知であり、当業者間で周知の方法で調製可能である。 代表的な資料として、たとえば、Schumann et al. 著、Journal of Medicinal & Pharmaceutical Chemistry 1962、5、464〜77;Van Dijk et al. 著、Journal of Medicinal Chemistry 1977、20(9)、1199〜206;Balsamo et al. 著、Journal of Medicinal Chemistry 1989、32、1398〜1401;米国特許第4,584,014号明細書を参照のこと。 式4の酸は、スキーム1の方法で用いられる式2の酸クロリドを調製する上で有用な中間体である。 酸を酸クロリドに変換するための化学文献で公表されている多岐にわたる周知の条件があり、これを用いることが可能である。

    合成に関する文献にはアミド結合を形成するための多くの方法を含むため、スキーム1および2の方法は、化合物式1の調製に有用な多岐にわたる方法のうちの単なる代表例にすぎない。

    別の方法では、式5の化合物と式6のハロアセトアミドとをスキーム3に示すようにして反応させることで、Aが−O−、−S−、−N(R 7 )−であり、WがOである式1の化合物を調製可能である。 この反応は、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの塩基ならびに、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの溶媒の存在下、一般に約0〜80℃の温度で実施される。

    式5のイミン、オキシム、ヒドラゾンは周知であり、従来技術において周知の方法で調製可能である。 たとえば、S. Dayagi et al. 著、The Chemistry of the Carbon−Nitrogen Double Bond、Patei編、Interscience,New York 1970;Sandler et al. 著、Organic Functional Group Preparations,Academic Press,New York 1972,3,372およびHilgetag et al. 著、Preparative Organic Chemistry,John Wiley & Sons,New York 1972,504〜515を参照のこと。 式6のハロアセトアミドは、スキーム1または2のアミド形成反応で説明したものと類似の条件で、式3のアミンとα−ハロカルボン酸ハロゲン化物またはα−ハロカルボン酸(またはその無水物)とを反応させることで調製可能なものである。

    Aが−OC(R 82 −、−SC(R 82 −または−N(R 7 )C(R 82 −であり、R 4がHである式1の化合物は、式5の化合物と式7のα,β−不飽和アミドをスキーム4に示すようにして塩基触媒縮合反応させて調製可能であり、式5のAと式7のC(R 82が式1のAを形成する。 この反応は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの塩基の存在下、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、エタノールまたはアセトニトリルなどの溶媒中、一般に約0〜80℃の温度で実施される。 式7のα,β−不飽和アミドは、スキーム1および2で説明したものと類似の条件で、対応するα,β−不飽和酸または酸クロリドを式3のアミンとカップリングして調製可能なものである。

    式1の化合物は、スキーム5に示すようにして式8の化合物を式9の化合物と反応させて調製することも可能なものである。 この反応は、エタノール、テトラヒドロフランまたは水などの溶媒中で、任意に酢酸、塩酸または硫酸などの酸触媒の存在下にて実施される。 また、スキーム5の方法で、好ましくは、ピリジンまたはトリエチルアミンなどの少なくとも1モル当量の酸捕捉剤の存在下にて式9の酸塩を使用してもよい。 酸塩は、式9のアミンを塩酸、シュウ酸またはトリフルオロ酢酸で処理して調製可能なものである。 アミンとカルボニル化合物との反応は周知である。 たとえば、Dayagi et al. 著、The Chemistry of the Carbon−Nitrogen Double Bond、Patei編、Interscience,New York 1970;Sandler et al. 、Organic Functional Group Preparations,Academic Press,New York 1972,3,372およびHilgetag et al. 著、Preparative Organic Chemistry,John Wiley & Sons,New York 1972,504〜515を参照のこと。 式8の化合物は周知であるか、当業者間で周知の方法で調製可能なものである。 式9の化合物は、直接的にあるいは、式9の対応するN−保護化合物の脱保護によって調製可能なものである。 式9のN−保護化合物は、スキーム1、2、3、4ですでに説明したものと類似の方法で調製可能なものである。 好適な窒素保護基の選択肢は、当業者であれば自明であろう。 窒素原子をこれらの保護基で保護するための方法は、Greene,T. W. ;Wuts,P. G. M. 著、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版;Wiley: New York,1991に記載されている。

    Xが、X 1 、X 2 、X 5 、X 8またはX 9である式1aの化合物(Xを含む環が飽和している式1)は、スキーム6に示すような触媒水素化によって式1bの対応する不飽和化合物から調製可能なものである。 一般的な条件として、式1bで表される化合物を、約70〜700kPa、好ましくは270〜350kPaの圧で、周囲温度(約15〜20℃など)でエタノールなどの溶媒に懸濁させて金属とキャリアとの重量比5〜20%で活性炭などの不活性キャリアに担持させたパラジウムなどの金属触媒の存在下にて水素ガスと接触させる必要がある。 このタイプの還元は周知である。 たとえば、Catalytic Hydrogenation、L. Cerveny編、Elsevier Science,Amsterdam,1986を参照のこと。 式1aの化合物に存在し得る特定の他の官能基も触媒水素化条件で還元可能であるため、触媒と条件の適切な選択が必要である旨は、当業者であれば認識するであろう。

    スキーム7に示すように、Xが、X 1 、X 5 、X 7またはX 9であり、Gが、窒素原子を介してXを含む環にリンクしている式1の化合物は、塩基の存在下で、式10の化合物の適当な脱離基L 2 (Br、Iあるいは、CH 3 S(O) 2 OまたはCF 3 S(O) 2 Oなどのスルホネートなど)を式11の窒素含有複素環に置き換えることで調製可能なものである。 この反応は一般に、約0〜80℃にて、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの塩基の存在下で、N,N−ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの溶媒中で実施される。

    式10の化合物は、従来技術において周知の基本方法を用いて、L 2がOHである対応する式10の化合物から調製可能なものである。

    XがX 2またはX 8である式1の化合物は、式12で表される化合物と式13の複素環化合物との反応によって調製可能なものであり、式中、L 2は、スキーム8に示すように脱離基(Br、Iあるいは、CH 3 S(O) 2 OまたはCF 3 S(O) 2 Oといったスルホネートなど)である。 この反応は、炭酸カリウムなどの塩基の存在下で、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの溶媒中にて、約0〜80℃の温度で実施される。

    式13の化合物は、当業者間で周知の方法で、L 2がOHである対応する式13の化合物から調製可能なものである。

    式3のアミンは、スキーム9に示すような脱保護反応によって、Y 1がアミン保護基である式14の化合物から調製可能なものである(アミン脱保護方法については、たとえば、Greene,T.W.;Wuts、P.G.M.著、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版;Wiley:New York、1991を参照のこと)。 スキーム9の方法には多種多様なアミン保護基が適しており、適切な保護基の選択肢は化学合成分野の当業者には自明であろう。 脱保護後、従来技術において周知の基本方法によって、式3のアミンを酸塩または遊離アミンとして単離可能である。

    式14のアミンは、式1b、10、12の化合物における部分(R 1 )(R 2 )=N〜AC(R 3 )(R 4 )C(=W)−をY 1で置き換えて、上記のスキーム6、7または8で説明したものと類似の方法を用いて調製可能なものである。

    式14のアミンについては、スキーム10に示すように、適宜官能化させた式15の化合物と適宜官能化させた式16の化合物との反応で調製することも可能である。 官能基Y 2およびY 3は、適当な反応条件下で、さまざまな複素環G環を構成可能である、アルデヒド、ケトン、エステル、酸、アミド、チオアミド、ニトリル、アミン、アルコール、チオール、ヒドラジン、オキシム、アミジン、アミドオキシム、オレフィン、アセチレン、ハロゲン化物、ハロゲン化アルキル、メタンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート、ボロン酸、ボロネートなどの部分から選択されるが、これに限定されるものではない。 一例として、Y 2がチオアミド基である式15で表される化合物と、Y 3がブロモアセチル基である式16で表される化合物の反応では、Gがチアゾール環である式14で表される化合物が得られる。 合成に関する文献には、5員環の複素芳香環および5員環の部分飽和複素環を(G−1〜G−59など)を形成するための多くの基本方法が説明されている。 たとえば、Comprehensive Heterocyclic Chemistry、第4−6巻、A. R. KatritzkyおよびC. W. Rees責任編集、Pergamon Press,Oxford,1984;Comprehensive Heterocyclic Chemistry II、第2−4巻、A. R. Katritzky,C. W. ReesおよびE. F. V. Scriven責任編集、Pergamon Press,Oxford,1996;およびシリーズThe Chemistry of Heterocyclic Compounds、E. C. Taylor編、Wiley,New Yorkを参照のこと。 また、XがX 1であり、Y 2がBr、I、メタンスルホネートまたはトリフルオロメタンスルホネートである式15の中間体を用いて、芳香環とのクロスカップリング反応用の有機亜鉛試薬を調製するについても説明がある。 たとえば、Bellotte著、Synlett 1998,379〜380およびNakamura et al. 著、Synlett 2005,1794〜1798を参照のこと。 所望の複素環G環を構成するのにY 2およびY 3に必要な適切な官能基を、当業者であれば容易に判断できる。 式16および17の化合物は周知であり、従来技術において周知の方法によって調製可能である。

    ZがO、SまたはN(R 13 )である式14の化合物は、スキーム11に示すように、塩基の存在下で、式17に結合した適当な脱離基L 2 (Br、Iあるいは、CH 3 S(O) 2 OまたはCF 3 S(O) 2 Oといったスルホネートなど)を、式18で表される化合物で置き換えて調製可能なものである。 好適な塩基としては、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムがあげられる。 この反応は一般に、N,N−ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの溶媒中で、約0〜80℃の温度にて実施される。

    式17の化合物は、従来技術において周知の基本方法によって、L 2がOHである対応する式17の化合物から調製可能なものである。 式18の化合物は周知であり、従来技術において周知の基本方法によって調製可能なものである。

    ZがO、SまたはN(R 13 )である式14の化合物は、スキーム12に示すように、塩基の存在下で、式19に結合した適当な脱離基L 2 (Br、Iあるいは、CH 3 S(O) 2 OまたはCF 3 S(O) 2 Oといったスルホネートなど)を、式20の化合物で置き換えて調製可能でもある。 好適な塩基としては、水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムがあげられる。 この反応は一般に、N,N−ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの溶媒中で、約0〜80℃の温度にて実施される。

    式19の化合物は、従来技術において周知の基本方法によって、L 2がOHである対応する式19の化合物から調製可能なものである。 式19の化合物の多くは周知であり、従来技術において周知の基本方法によって調製可能なものである。

    スキーム13に示すように、JがC(=W 2 )NT AB以外である式14の化合物は、式21の化合物と式22の化合物との反応によって調製可能でもあり、式中、Y 2およびY 3は、適当な反応条件下で、さまざまな複素環J環を構成可能である、アルデヒド、ケトン、エステル、酸、アミド、チオアミド、ニトリル、アミン、アルコール、チオール、ヒドラジン、オキシム、アミジン、アミドオキシム、オレフィン、アセチレン、ハロゲン化物、ハロゲン化アルキル、メタンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート、ボロン酸、ボロネートなどから選択されるが、これに限定されるものではない。 一例として、塩基の存在下にて、Y 2がクロロオキシムである式21の化合物とY 3がオレフィンまたはアセチレンである式22の化合物とを反応させると、Jがそれぞれオキサゾリンまたはイソオキサゾールである式14で表される化合物が得られる。 合成に関する文献には、炭素環のおよび複素環および環系(J−1〜J−82など)を形成するための多くの基本方法が説明されている。 たとえば、Comprehensive Heterocyclic Chemistry、第4−6巻、A. R. KatritzkyおよびC. W. Rees編、Pergamon Press,New York,1984;Comprehensive Heterocyclic Chemistry II、第2−4巻、A. R. Katritzky,C. W. ReesおよびE. F. Scriven編、Pergamon Press,New York,1996;シリーズThe Chemistry of Heterocyclic Compounds、E. C. Taylor編、Wiley,New York、Rodd's Chemistry of Carbon Compounds、第2−4巻、Elsevier,New Yorkを参照のこと。 ニトリルオキシドにオレフィンを環状付加するための一般的な手法は、化学文献に十分に説明されている。 関連の資料として、Lee著、Synthesis 1982,6,508〜509およびKanemasa et al. 著、Tetrahedron 2000,56,1057〜1064ならびに、その中に引用されている資料を参照のこと。 特定の所望の複素環J環を構成するのに適した式21および式22の化合物をどのように選択するかについては、当業者であれば容易に判断可能である。 式22の化合物は周知であり、従来技術において周知の基本方法によって調製可能である。

    スキーム14に示すように、W 2がOである式14aの化合物(Zが直接結合であり、JがC(=W 2 )NT ABである式14)については、スキーム1または2で説明したものと類似の条件を用いるアミド結合形成反応によって調製可能である。

    式14aの化合物を調製するための別の手法が、国際特許出願公開の国際公開第2007/014290号パンフレットに開示されている。

    以後のステップにおいて、W 2がOである式14aのアミドを、ペンタスルフィドまたは2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(ローソン試薬)などの多岐にわたる標準的なチア化試薬を使用して、W 2がSである式14aの対応するチオアミドに変換することが可能である。

    別の方法では、スキーム15に示すように、Zが直接結合である式14の化合物を、式25または28のハロゲン化物(BrまたはCl)と式26または27のボロン酸とを周知のSuzukiパラジウム触媒クロスカップリング反応条件でカップリングして調製可能である。 Suzuki反応には多くの触媒が有用であり、特に有用な触媒として、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および[1,1'−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)があげられる。 テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジエチルエーテル、ジオキサンなどの溶媒を利用できる。 Suzuki反応および関連のカップリング手順によって、G−J結合を形成するための多くの別の方法が得られる。 代表的な資料として、たとえば、Zificsak et al. 著、Tetrahedron 2004、60、8991〜9016を参照のこと。 G−J結合の合成に適用可能なパラジウム触媒クロスカップリング反応に関する完全な説明については、Palladium in Heterocyclic Chemistry:A Guide for the Synthetic Chemist、J. J. LiおよびG. W. Gribble編、Elsevier,Oxford,UK,2000を参照のこと。

    基Y 1を部分(R 1 )(R 2 )=N〜AC(R 3 )(R 4 )C(=W)−で置き換え、上記のスキーム10〜15で説明したものと類似の方法を用いて、式1の多くの化合物を直接的に調製可能であることを、当業者であれば認識するであろう。 よって、Y 1を(R 1 )(R 2 )=N〜AC(R 3 )(R 4 )C(=W)−で置き換えた、式15、17、20、21、23、25、27に対応する化合物は、式1の化合物を調製する上での有用な中間体である。

    XがX 1である式1の化合物を調製するのに特に有用な中間体は、スキーム16に示すように、硫化水素で処理することで式30の対応するニトリルから調製可能な式29のチオアミドである。 ピリジン、ジエチルアミンまたはジエタノールアミンなどのアミンの存在下で、式30の化合物を硫化水素と接触させる反応。 あるいは、硫化水素をそのアルカリ金属またはアンモニアとの二硫化塩の形態で使用することも可能である。 このタイプの反応は、文献に十分説明されている。 たとえば、欧州特許第696,581号明細書を参照のこと。

    式30の化合物は、XがX 1であり、式3、6、7、9の化合物のG−Z−Jをシアノで置き換えて、スキーム1、2、3、4または5で説明したものと類似の方法を用いて調製可能なものである。 特に有用なのは、式6を式6aの化合物と置き換えたスキーム3と類似の方法(XがX 1であり、G−Z−Jがシアノで置き換えられた式6)である。 式6aの化合物は、方法Aについてスキーム17で説明するように、一般には塩基の存在下で、式31のシアノピペリジンを式32の適当な酸クロリドと接触させることで調製可能なものである。 好ましい条件として、アルカリ金属またはアルカリ土類炭酸塩、重炭酸塩またはリン酸塩などの無機塩基の水溶液ならびに、トルエン、酢酸エチルまたは1,2−ジクロルエタンなどの非水混和性有機溶媒を使用する。 式6aの化合物は、スキーム17の方法Bで説明するようにして、R bが第3級アルキル基(Me 3 C−など)である式33の化合物と、塩化チオニルまたはオキシ塩化リンなどのアミド脱水剤とを、好適な溶媒中で接触させて調製可能でもある。 この変換に特に好ましい溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミドなどのN,N−ジアルキルアミドである。 この反応は一般に、式33の化合物と0.5〜10重量部の溶媒との混合物に、添加時に反応がすみやかに進行する温度(一般に約35〜55℃の温度)で、0.9〜2当量、好ましくは1.1当量のオキシ塩化リンまたは塩化チオニルを加えて実施される。

    スキーム18に示すように、式33の化合物は、スキーム17の方法Aで説明した方法と類似の方法で調製可能なものである。

    4−シアノピリジンまたはイソニコチン酸から式34の化合物を調製するための方法は従来技術において周知である。 たとえば、シアノピリジンおよびt−ブタノールからのN−t−ブチルピリジンカルボキサミドの調製について開示したドイツ特許出願第DE 3537762号明細書ならびに、白金触媒でのN−メチルイソニコチンアミドの水素化に関するNelsen et al. 、J. Org. Chem. ,1990、55、3825を参照のこと。

    式38のハロケトンは、Jが、たとえば、提示Aに示すようなJ−29−1〜J−29−12から選択される式1の特定のキラル化合物を調製するのに特に有用な中間体である。 注目すべきは、式29のチオアミドとのカップリング後に殺菌的に一層活性な式1の最終生成物が得られる式38の(R)配置のハロケトン中間体である(式1で表される化合物を得るにはチオアミドとのカップリング後に別工程が必要なこともある)。 式38のハロケトンは、スキーム19に示す多段反応シーケンスで調製可能なものである。

    スキーム19では、周知の方法に準じて酸性または塩基性の条件下で式35の化合物を加水分解し、式36の化合物を得る。 たとえば、約25〜45℃の温度で、テトラヒドロフランまたはメタノールなどの適切な溶媒中にて式35の化合物を水酸化ナトリウム(好ましくは式35の化合物に比して若干モル過剰の水酸化ナトリウム)で処理すると、式36の化合物の塩が得られる。 式36のカルボン酸生成物は、反応混合物のpHを約1〜3に調節した後、(任意に反応混合物の濃縮後に)反応混合物を濾過するか反応混合物を有機溶媒で抽出して単離可能である。 式36のラセミ化合物を好適なキラルアミン分割剤と反応させてジアステレオマー塩を形成した後、伝統的な分別結晶化によって分割して式36aの化合物(純粋なエナンチオマーであるかエナンチオマー的に富化されたもの)を得ることが可能である。 好適なキラルアミン分割剤としては、たとえば、シンコニン、ジヒドロシンコニンまたはこれらの混合物があげられる。 特に、可溶性が低めの塩としてのR 6が置換されたフェニル基である式36aの(R)配置のカルボン酸を得るには、約85:15比のシンコニン−ジヒドロシンコニン混合物が有用である。 キラルアミン塩基は、商業ソースから容易に入手可能なものである。 スキーム1または2で説明したものと類似のアミド結合形成反応で、式36aの化合物を式35aのキラルアミドに変換する。 式37のケトンは、式35aのアミド(純粋なエナンチオマーまたはエナンチオマー的に富化された混合物のいずれか)を、約0〜20℃の温度で、テトラヒドロフランおよびトルエンなどの好適な溶媒または溶媒混合物中、塩化メチルマグネシウムまたは臭化メチルマグネシウムなどの1モル当量のグリニャール試薬と反応させて調製可能である。 式37のケトンは、水性酸を用いて反応混合物をクエンチし、有機溶媒で抽出し、濃縮することで単離可能なものである。 式37のケトンをそれ以上精製することなく使用してもよいし、従来技術において周知の標準的な手順で精製してもよい。 式37の化合物を塩化スルフリルまたは臭化スルフリルなどの試薬でハロゲン化し、式38のハロケトンを得ることも可能である。 式38のハロケトンについては、ヘキサンまたはメタノールなどの溶媒からの結晶化によって精製してもよいし、それ以上精製せずにチオアミドとの縮合反応で用いてもよい。

    スキーム19は、分割剤を使用せずに実施することも可能であるため、式36の化合物を式35aのラセミ類似体に直接変換することができ、これを用いて式37および38のラセミ類似体および式1の特定のラセミ化合物(J−29−1〜J−29−12のラセミ類似体を含有する化合物など)を調製可能である旨は、当業者であれば認識する。

    式35のイソオキサゾリンカルボキサミドは、スキーム20に示すように、式40のオレフィン誘導体用いて式39の対応するヒドロキサモイルクロリドを環状付加して調製可能なものである。

    スキーム20の方法では、式39と40の化合物を、塩基の存在下で、式39のヒドロキサモイルクロリドの加水分解または二量体化を最小限にするような方法で接触させる。 一般的な一手順では、トリエチルアミンなどの第3級アミン塩基であってもよい塩基あるいは、アルカリ土類金属の炭酸塩、重炭酸塩またはリン酸塩などの無機塩基を、式40の化合物と混合し、環状付加が比較的高速に進行する温度、一般には5〜25℃で式39の化合物を徐々に加える。 あるいは、他の2種類の成分(式39および40の化合物)に塩基を徐々に加えることも可能である。 式39のヒドロキサモイルクロリドが反応媒質に対して実質的に不溶性である場合には、この別の手順が好ましい。 反応媒質中の溶媒は、水であってもよいし、トルエン、ヘキサンなどの不活性有機溶媒であってもよく、過剰に用いられるオレフィン誘導体ですら構わない。 生成物を塩同時産物から分離するには、濾過または水洗した後、溶媒を蒸発させればよい。 粗生成物を結晶化によって精製してもよいし、スキーム19の方法に粗生成物を直接用いてもよい。 スキーム19に示すように、式35の化合物は、式37の対応するメチルケトンおよび式38のハロメチルケトンに対する有用な前駆物質であり、加水分解、分割、メチルケトン合成、ハロゲン化によって、式37および38の化合物の分割されたエナンチオマーを調製する上でも有用である。

    式1の化合物を調製するための上述したいくつかの試薬および反応条件が、中間体に存在する特定の官能基に適合しない場合があることが認識される。 これらの例において、合成に保護/脱保護配列または官能基の相互転換を取り入れることで、所望の生成物を得る上での助けになろう。 保護基の使用と選択肢については化学合成分野の当業者であれば自明であろう(たとえば、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版;Wiley: New York,1991を参照のこと)。 場合によっては、個々のスキームで説明したように特定の試薬を導入後、式1の化合物の合成を完了するために、詳細には説明していない常法の合成工程を追加で実行する必要があり得ることを当業者は認識するであろう。 式1の化合物を調製するために提案された特定の順に示した以外の順番で、上記スキームに例示した工程の組み合わせを実行する必要があり得ることも当業者は認識するであろう。

    本明細書に記載の式1の化合物および中間体に対して、さまざま求電子反応、求核反応、ラジカル反応、有機金属反応、酸化反応、還元反応を実施し、置換基を加えたり既存の置換基を修飾したりできることは、当業者であれば認識するであろう。

    これ以上詳細に説明しなくても、上述の説明を用いる当業者であれば、本発明を最大限に利用できると考えられる。 したがって、以下の実施例は単に例示的なものと解釈され、本開示を何ら限定するものではない。 以下の例での工程は全体的な合成変換における各工程の手順を説明するものであり、各工程の出発材料が、他の例または工程に手順を記載した特定の調製の実施によって必ずしも調製される必要はない。 クロマトグラフでの溶媒混合物を除き、あるいは特に明記しないかぎり、パーセントは重量によるものである。 特に明記しないかぎり、クロマトグラフの溶媒混合物での部とパーセントは容量によるものである。 1 H NMRスペクトルは、テトラメチルシランの低磁場側でのものであり(単位ppm)、「s」は一重線を意味し、「d」は二重線を意味し、「t」は三重線を意味し、「q」は四重線を意味し、「m」は多重線を意味し、「dd」は二重線の二重線を意味し、「dt」は三重線の二重線を意味し、「br s」は幅広の一重線を意味し、「br m」は幅広の多重線を意味する。

    実施例1
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド、O−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム(化合物3)の調製ステップA:5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−N,N−ジメチル−3−イソオキサゾールカルボキサミドの調製 機械的攪拌機、温度計、添加用漏斗を取り付けた1000mL容の丸底フラスコに、2−(ジメチルアミノ)−N−ヒドロキシ−2−オキソエタンイミドイルクロリド(94.0g、0.62mol)と、2,6−ジフルオロスチレン(84.0g、0.60mol)をクロロベンゼン(275g)に入れた溶液とを仕込んだ。 反応混合物を10℃まで冷却し、重炭酸カリウム(70g、0.70mol)を水(350mL)に入れた溶液を、反応温度を10〜15℃に維持したまま1時間かけて滴下して加えた。 反応混合物のガスクロマトグラフィ分析で約3%の2−(ジメチルアミノ)−N−ヒドロキシ−2−オキソ−エタンイミドイルクロリドが残っていることが判明したら、水(200mL)を反応混合物に加えた。 層を分離し、有機層を水(300mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。 得られた残渣にトルエンを加え、混合物を再度減圧下で濃縮して、表題化合物を油(144g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ3.1(s,3H)、3.3(s,3H)、3.4(m,1H)、3.57(m,1H)、6.0(m,1H)、6.95(m,2H)、7.35(m,1H)。

    ステップB:1−(4,5−ジヒドロ−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−イソオキサゾリル)エタノンの調製 温度計と添加用漏斗とを取り付けた1000mL容のフラスコに、5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−N,N−ジメチル−3−イソオキサゾールカルボキサミド(すなわち、ステップAの生成物)(80.0g、0.31mol)とトルエン(320mL)とを仕込んだ。 反応混合物を−5℃まで冷却し、反応温度を−10〜−5℃に維持したまま臭化メチルマグネシウム溶液(テトラヒドロフラン中3.0M、120mL、0.36mmol)を滴下して加えた。 反応混合物のガスクロマトグラフィ分析で約2%の5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−N,N−ジメチル−3−イソオキサゾールカルボキサミドが残っていることが判明したら、混合物の温度を10〜30℃に維持したまま反応混合物を濃塩酸(80mL)と水(320mL)の攪拌溶液に注いだ。 有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム水溶液(80mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。 得られた油をヘキサン(100mL)から結晶化させ、ヘキサンでの濾過洗浄によって回収した。 得られた固体を23℃の真空オーブンにて一晩乾燥させ、表題化合物を47〜50℃で溶融するワックス状で乳白色の固体(65g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ2.6(s,3H)、3.3(m,1H)、3.5(m,1H)、6.1(m,1H)、6.9(m,2H)、7.3(m,1H)。

    ステップC:2−ブロモ−1−(4,5−ジヒドロ−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−イソオキサゾリル)エタノンの調製 機械的攪拌機、温度計、添加用漏斗、スクラバを取り付けた500mL容のフラスコに、1−(4,5−ジヒドロ−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−イソオキサゾリル)エタノン(すなわち、ステップBの生成物)(60.0g、0.27mmol)とジクロロメタン(130mL)とを仕込んだ。 反応混合物を33℃で加熱し、臭素(39.2mL、0.24mol)をジクロロメタン(100mL)に入れた溶液を添加用漏斗で滴下して加えた。 約5mLの臭素溶液を加えた後、添加をやめ、反応混合物を33℃で約10分間攪拌し、その時間で反応混合物の色が赤から黄色に変化した。 反応混合物を5℃まで冷却し、残りの臭素溶液を90分間かけて滴下して加えた。 添加終了後、反応混合物を亜硫酸水素ナトリウム水溶液(水100mL中3.5g)で洗浄し、層を分離し、有機層を減圧下で濃縮した。 得られた残渣にヘキサンを加え、ヘキサンですすいで混合物を濾過し、表題化合物を褐色の固体(73g)として得て、これをそれ以上精製することなく使用した。

    ステップD:4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]ピペリジンの調製 1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボチオアミド(7.33g、30mmol)と2−ブロモ−1−(4,5−ジヒドロ−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−イソオキサゾリル)エタノン(すなわち、ステップCの生成物)(9.12g、30mmol)とをアセトン(100mL)に入れた混合物を45℃で3時間加熱した後、室温にて一晩攪拌した。 反応混合物を濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン(100mL)およびトリフルオロ酢酸(40mL)に溶解させ、室温にて3時間攪拌した後、減圧下で濃縮した。 得られた油を塩酸水溶液(0.5N、200mL)に溶解させ、酢酸エチルで抽出した。 有機層に水酸化ナトリウム水溶液(水中に10%)を加えて塩基性化した後、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を濃い琥珀色の油(8.62g、重量には残留酢酸エチルを含む)として得た。

    酸溶液にさらに水酸化ナトリウム水溶液(水中に50%)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。 有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題生成物を油(1.33g、重量には残留酢酸エチルを含む)としてさらに得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ1.70〜1.80(m,2H)、1.87(br s,1H)、2.22(m,2H)、2.77(m,2H)、3.18(m,3H)、3.62(m,1H)、3.80(m,1H)、6.05(m,1H)、6.92(m,2H)、7.30(m,1H)、7.64(s,1H)。

    ステップE:2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド,O−[2−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシムの調製 O−(カルボキシメチル)ヒドロキシルアミンヘミ塩酸塩(5.5g、25mmol)と2,2,2−トリフルオロ−1,1−エタンジオール(10g、75mmol、75%水溶液)との混合物を放置した。 4日後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−[(2,2,2−トリフルオロエチリデン)アミノ]オキシ]酢酸を白色の粉末(6.5g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ4.80(s,2H)、7.58(m,1H)、10.4(br s,1H)。

    2−[(2,2,2−トリフルオロエチリデン)アミノ]オキシ]酢酸(前述の段落で説明したようにして調製)(565mg、3.3mmol)と、4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]ピペリジン(すなわち、ステップDの生成物)(1.50g、3.0mmol)と、N3−(エチルカルボジイミドイル)−N1,N1−ジメチル−1,3−プロパンジアミン塩酸塩(633mg、3.3mmol)と、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(40.5mg、0.30mmol)と、トリエチルアミン(460μL、3.3mmol)とをジクロロメタン(8mL)に入れた混合物を、室温にて攪拌した。 3時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、塩酸水溶液(1N)、水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。 有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色の油(1.3g)を得た。 この油を酢酸メチル(5mL)から結晶化させ、表題化合物である本発明の化合物を、123〜126℃で溶融する白色の固体(0.55g)として得た。

    酢酸メチル濾液にペンタン(10mL)を加え、混合物を濾過した。 得られた固体をメタノール(3mL)から結晶化させ、表題化合物をさらに、124〜127℃で溶融する白色の固体(455mg)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ1.75〜1.90(m,2H)、2.15〜2.27(m,2H)、2.88(m,1H)、3.22(m,1H)、3.32(m,1H)、3.63(m,1H)、3.75〜3.85(m,2H)、4.62(m,1H)、4.90(m,2H)、6.07(m,1H)、6.92(m,2H)、7.30(m,1H)、7.60(m,1H)、7.66(s,1H)。

    実施例2
    シクロペンタノン,O−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシム(化合物5)の調製ステップA:2−クロロ−1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]エタノンの調製 4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]ピペリジン(すなわち、実施例1、ステップDの生成物)(4.2g、12.0mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.63g、12.6mmol)とを0℃で塩化メチレン(25mL)に入れた混合物に、2−クロロアセチルクロリド(1.43g、1.26mmol)をジクロロメタン(3mL)に入れた溶液を加えた後、反応混合物を放置して室温まで温めた。 4時間後、反応混合物を水に注ぎ、層を分離した。 有機層を、塩酸水溶液(1N)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。 得られた残渣をシリカゲル上での中圧液体クロマトグラフィ(溶離液としてのヘキサン中酢酸エチル0〜100%勾配)で精製し、表題化合物を黄褐色の固体(2.8g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ1.78〜1.97(m,2H)、2.18〜2.31(m,2H)、2.86〜2.95(t,1H)、3.26〜3.39(m,2H)、3.60〜3.86(m,2H)、3.95〜4.02(d,1H)、4.04〜4.16(m,2H)、4.57〜4.62(d,1H)、6.07〜6.12(m,1H)、6.09〜6.12(m,2H)、7.26〜7.36(m,1H)、7.66(s,1H)。

    ステップB:シクロペンタノン,O−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]オキシムの調製 水素化ナトリウム(0.024g、0.60mmol、鉱油中60%)を0℃でテトラヒドロフラン(3mL)に入れた混合物に、シクロペンタノンオキシム(49.57mg、0.50mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に入れた溶液を加えた。 反応混合物を30分間0℃で攪拌した後、2−クロロ−1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]エタノン(すなわち、ステップAの生成物)(0.19g、0.45mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に入れた溶液を加えた。 反応混合物を放置して室温まで温めた。 2時間後、水(5mL)をゆっくりと反応混合物に加え、得られた水性混合物を酢酸エチルで抽出した。 有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。 得られた残渣をシリカゲル上での中圧液体クロマトグラフィ(溶離液としてのヘキサン中酢酸エチル0〜100%勾配)で精製し、表題化合物である本発明の化合物を琥珀色の油(0.162g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ1.60〜1.70(m,2H)、1.70〜1.84(m,4H)、2.12〜2.24(m,2H)、2.32〜2.41(m,2H)、2.42〜2.52(m,2H)、2.79〜2.89(m,1H)、3.18〜3.26(m 1H)、3.26〜3.37(m,1H)、3.60〜3.67(m,1H)、3.73〜3.83(m,1H)、3.98〜4.03(m,1H)、4.60〜4.64(m,1H)、4.71(s,2H)、6.03〜6.13(m,1H)、6.88〜6.96(m,2H)、7.25〜7.36(m,1H)、7.63(s,1H)。

    実施例3
    N−メチル−N−[(1R)−1−フェニルエチル]−2−[1−[2−[[(2,2,2−トリフルオロエチリデン)アミノ]オキシ]アセチル]−4−ピペリジニル]−4−チアゾールカルボキサミド(化合物31)の調製 1,1−ジメチルエチル4−[4−[[メチル[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジンカルボキシレート(2.0g、4.65mmol)(調製方法については国際特許出願公開の国際公開第2007/014290号パンフレットを参照のこと)をジエチルエーテルに入れた混合物に、塩酸(ジエチルエーテル中2N、23mL)を加えた。 反応混合物を室温にて3時間攪拌した後、固体を濾過して回収し、N−メチル−N−[(1R)−1−フェニルエチル]−2−(4−ピペリジニル)−4−チアゾールカルボキサミド塩酸塩(1.2g)を得た。 N−メチル−N−[(1R)−1−フェニルエチル]−2−(4−ピペリジニル)−4−チアゾールカルボキサミド塩酸塩(0.11g、0.30mmol)と、(2−[(2,2,2−トリフルオロエチリデン)アミノ]オキシ]酢酸(実施例1、ステップEで説明した方法で調製)(62mg、0.36mmol)と、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(81mg、0.42mmol)と、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(5mg)と、トリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)とを乾燥塩化メチレン(8mL)に入れた混合物を、室温にて3時間攪拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈した後、水、塩酸(0.1N)、水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物である本発明の化合物を濃い油(130mg)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 )δ1.60〜1.90(br m,5H)、2.10〜2.25(br m,2H)、2.7〜3.0(br m,4H)、3.15〜3.30(br m,2H)、3.7〜3.85(br m,1H)、4.4〜4.6(br m,1H)、4.88(br s,2H)、5.7〜6.2(br m,1H)、7.25〜7.40(m,5H)、7.60(m,1H)、7.84(s,1H)。

    実施例4
    2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド2−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]−2−メチルヒドラゾン(化合物35)の調製ステップA:1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−(1−メチルヒドラジニル)エタノンの調製 メチルヒドラジン(532μL、10.0mmol)を0℃でテトラヒドロフラン(1mL)に入れた混合物に、2−クロロ−1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]エタノン(すなわち、実施例2、ステップAの生成物)(425mg、1.0mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に入れた溶液を滴下して加えた。 反応混合物を室温にて一晩攪拌した後、減圧下で濃縮した。 得られた残渣をジクロロメタンに溶解させ、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を油(0.59g、重量には残留テトラヒドロフランを含む)として得て、これをそれ以上精製することなく使用した。

    ステップB:2,2,2−トリフルオロアセトアルデヒド2−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]−2−メチルヒドラゾンの調製 1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−(1−メチルヒドラジニル)エタノン(すなわち、ステップAの生成物)(0.29g、重量には残留テトラヒドロフランを含む)をメタノール(3mL)に入れた混合物に、2,2,2−トリフルオロ−1,1−エタンジオール(209mg、1.35mmol、75%水溶液)を加えた。 反応混合物を室温にて一晩攪拌した後、ジクロロメタンで希釈した。 有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。 得られた残渣をシリカゲル上での中圧液体クロマトグラフィ(溶離液としてのヘキサン中酢酸エチル0〜100%勾配)で精製して、表題化合物である本発明の化合物を油(0.085g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 )δ1.75〜1.90(m,2H)、2.15〜2.27(m,2H)、2.82(m,1H)、2.99(s,3H)、3.20(m,1H)、3.33(m,1H)、3.62(m,1H)、3.75〜3.95(m,2H)、4.29(m,2H)、4.58(m,1H)、6.07(m,1H)、6.35(m,1H)、6.90(m,2H)、7.30(m,1H)、7.66(s,1H)。

    実施例5
    2,2,2−トリフルオロ酢酸2−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]−2−メチルヒドラジド(化合物36)の調製 1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−(1−メチルヒドラジニル)エタノン(すなわち、実施例4、ステップAの生成物)(0.29g、重量には残留テトラヒドロフランを含む)と、トリエチルアミン(103μL、0.74mmol)とを0℃でジクロロメタン(2mL)に入れた混合物に、トリフルオロ酢酸無水物(0.097mL、0.70mmol)を加えた。 反応混合物放置して室温まで温め、一晩攪拌した後、ジクロロメタンで希釈した。 有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。 得られた残渣をシリカゲル上での中圧液体クロマトグラフィ(溶離液としてのヘキサン中酢酸エチル0〜100%勾配)で精製し、表題化合物である本発明の化合物を白色で泡沫状の固体(0.10g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 )δ1.75〜1.90(m,2H)、2.15〜2.27(m,2H)、2.80〜2.90(m,4H)、3.20(m,1H)、3.33(m,1H)、3.62(m,1H)、3.75〜3.90(m,4H)、4.60(m,1H)、6.07(m,1H)、6.92(m,2H)、7.30(m,1H)、7.65(m,1H)、9.45(s,1H)。

    実施例6
    N−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチルオキシ]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(化合物38)の調製ステップA:N−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−2,2−ジメチルプロパンアミドの調製 水素化ナトリウム(80mg、2.0mmol、鉱油中60%)とN,N−ジメチルホルムアミドとの混合物に、0℃で、1,1−ジメチルエチルN−ヒドロキシカルバメート(146mg、1.1mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に入れた溶液を加えた。 反応混合物を0℃で30分間攪拌した後、2−クロロ−1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]エタノン(すなわち、実施例2、ステップAの生成物)(0.43g、1.0mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に入れた溶液を加えた。 反応混合物放置して室温まで温め、2時間攪拌した後、水(5mL)をゆっくりと加えた。 混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層をクエン酸溶液(2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリカルボン酸としても知られる)(水中にて20%)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。 得られた残渣をシリカゲル上での中圧液体クロマトグラフィ(溶離液としてのヘキサン中酢酸エチル0〜100%勾配)で精製して、表題化合物を油(0.37g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ1.47(s,9H)、1.8(m,2H)、2.2(m,2H)、2.85(m,1H)、3.20(m 1H)、3.30(m,1H)、3.60〜3.67(m,1H)、3.75〜3.83(m,1H)、4.57(s,2H)、4.60(m,1H)、6.03〜6.13(m,1H)、6.88〜6.96(m,2H)、7.25〜7.36(m,1H)、7.66(s,1H)、8.19(s,1H)。

    ステップB:2−(アミノオキシ)−1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]エタノンの調製 N−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−2,2−ジメチルプロパンアミド(すなわち、ステップAの生成物)(0.37g、0.71mmol)をメタノール(5mL)に入れた混合物に、塩酸溶液(ジエチルエーテル中2M、3.6mL)を加えた。 3時間後、反応混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム水溶液とに分けた。 有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を泡沫状の白色固体(0.20g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ1.8(m,2H)、2.2(m,2H)、2.85(m,1H)、3.15(m 1H)、3.30(m,1H)、3.60〜3.67(m,1H)、3.70〜3.83(m,2H)、4.40(s,2H)、4.63(m,1H)、5.93(br s,2H)、6.10(m,1H)、6.88〜6.96(m,2H)、7.25〜7.36(m,1H)、7.66(s,1H)。

    ステップC:N−[2−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチルオキシ]−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの調製 2−(アミノオキシ)−1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]エタノン(すなわち、ステップBの生成物)(0.20g、0.47mmol)とトリエチルアミン(0.073mL、0.52mmol)とを0℃でジクロロメタン(2mL)に入れた混合物に、トリフルオロ酢酸無水物(0.065mL、0.47mmol)を加えた。 反応混合物放置して室温まで温め、一晩攪拌した。 反応混合物に、さらにトリエチルアミン(0.095mL、0.68mmol)とトリフルオロ酢酸無水物(0.044mL、0.32mmol)とを加えた。 2時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、有機層を、塩酸(1N)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物である本発明の化合物を油(0.14g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 )δ1.8(m,2H)、2.2(m,2H)、2.95(m,1H)、3.15(m 1H)、3.33(m,1H)、3.55〜3.70(m,2H)、3.70〜3.83(m,1H)、4.55(m,1H)、4.75(s,2H)、6.04(m,1H)、6.88〜6.96(m,2H)、7.5および7.7(m,1H)、7.65(s,1H)。

    実施例7
    1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−(4,5−ジヒドロ−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン(化合物40)の調製ステップA:エチル4,5−ジヒドロ−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−アセテートの調製 エチルヒドラジノアセテート塩酸塩(1.55g、10mmol)と、3−ペンテン−2−オン(0.95mL、10mmol)と、重炭酸ナトリウム(1.00g、11.9mmol)とをエタノール(10mL)に入れた混合物を室温にて一晩攪拌した。次いで反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。得られた油をシリカゲル上での中圧液体クロマトグラフィ(溶離液としてのヘキサン中酢酸エチル0〜100%勾配)で精製し、表題化合物を黄色の油(0.26g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 ):δ1.27(m,6H)、1.94(s,3H)、2.35(m,1H)、2.75(m,1H)、3.42(m,1H)、3.60〜3.85(m
    2H)、4.20(m,2H)。

    ステップB:4,5−ジヒドロ−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−酢酸の調製 エチル4,5−ジヒドロ−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−アセテート(すなわち、ステップAの生成物)(0.26g、0.0014mol)と水酸化リチウム(0.072g、3mmol)とを、メタノール(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)、水(2mL)の溶液に入れた混合物を、室温にて一晩攪拌した。 飽和塩化アンモニウム水溶液を反応混合物に加え、混合物を減圧下で濃縮した。 得られた残渣を酢酸エチルに溶解させ、有機層を減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(0.10g)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 )δ1.29(d,3H)、1.97(s,3H)、2.37(m,1H)、2.77(m,1H)、3.3(m,1H)、3.5−3.8(m 2H)、8.15(m,1H)。

    ステップC:1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−(4,5−ジヒドロ−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル]エタノンの調製 4,5−ジヒドロ−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−酢酸(すなわち、ステップBの生成物)(0.10g、0.64mmol)と、4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]ピペリジン(すなわち、実施例1、ステップDの生成物)(175mg、0.5mmol)と、N3−(エチルカルボジイミドイル)−N1,N1−ジメチル−1,3−プロパンジアミン塩酸塩(191mg、1.0mmol)と、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(5mg、0.037mmol)と、トリエチルアミン(0.14mL、1.0mmol)とを、ジクロロメタン(4mL)に入れた混合物を、室温にて攪拌した。6時間後、反応混合物にさらにN3−(エチルカルボジイミドイル)−N1,N1−ジメチル−1,3−プロパンジアミン塩酸塩(191mg、1.0mmol)とトリエチルアミン(0.14mL、1.0mmol)とを加えた。3日後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲル上での中圧液体クロマトグラフィ(溶離液としてのヘキサン中酢酸エチル0〜100%勾配に続いて、酢酸エチル中20%メタノール)で精製し、表題化合物である本発明の化合物を黄褐色の固体(124mg)として得た。
    1 H NMR(CDCl 3 )δ1.25(m,3H)、1.65〜1.90(m,2H)、1.93(s,3H)、2.10〜2.25(m,2H)、2.35(m,1H)、2.80(m,2H)、3.15〜3.45(m,3H)、3.50〜4.05(m,4H)、4.30(m,1H)、4.66(m,1H)、6.07(m,1H)、6.92(m,2H)、7.30(m,1H)、7.66(s,1H)。

    本明細書に記載の手法を従来技術において周知の方法と併用することで、表1〜21の以下の化合物を調製可能である。 表では以下の略語を用いる。 tは第3級を意味し、sは第2級を意味し、nはノルマルを意味し、iはイソを意味し、cはシクロを意味し、Meはメチルを意味し、Etはエチルを意味し、Prはプロピルを意味し、i−Prはイソプロピルを意味し、c−Prはシクロプロピルを意味し、Buはブチルを意味し、c−Buはシクロブチルを意味し、CNはシアノを意味し、Phはフェニルを意味する。

    本開示は表7A−1〜7A−77も含み、その各々が表7の行の表題(すなわち、「R 1がMe、R 2がH、Aが−O−、R 3がH、R 4がH、XがX 1 、GがG−1である」)を以下に示すそれぞれの行の表題に置き換えたこと以外は、上記の表7と同じように構成される。 たとえば、表7A−1では、行の表題は「R 1がMe、R 2がMe、Aが−O−、R 3がH、R 4がH、XがX 1 、GがG−1である」であり、Jは上記の表7で定義したとおりである。

    本開示は表8A−1〜8A−22も含み、その各々が表8の行の表題(すなわち、「R 1がMe、R 2およびR 7が−CH 2 CH 2 −として一緒になり、XがX 1 、GがG−1である」)を以下に示すそれぞれの行の表題に置き換えたこと以外は、上記の表8と同じように構成される。 たとえば、表8A−1では、行の表題は「R 1がCF 3 、R 2およびR 7が−CH 2 CH 2 −として一緒になり、XがX 1 、GがG−1であり、Jは上記の表8で定義したとおりである。

    配合物/実用性 本発明の式1の化合物は通常、キャリアとして機能する、界面活性剤、固体希釈剤、液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の別の構成要素との組成物すなわち配合物で、殺菌活性成分として用いられることになる。 式1の条件(a)排除の範囲内の化合物も使用可能である。 配合物または組成物の成分は、活性成分の物性、適用モードならびに、土壌のタイプ、湿度、温度などの環境要因と調和するよう選択される。

    有用な配合物としては、液体組成物と固体組成物の両方があげられる。 液体組成物には、溶液(乳化可能な濃縮物を含む)、懸濁液、エマルション(マイクロエマルションおよび/またはサスポエマルションを含む)などの液体が含まれ、これらを濃くしてゲルにすることも可能である。 水性液体組成物の一般的なタイプは、可溶性濃縮物、懸濁液濃縮物、カプセル懸濁液、濃縮エマルション、マイクロエマルション、サスポエマルションである。 非水性液体組成物の一般的なタイプは、乳化可能な濃縮物、マイクロエマルション化可能な濃縮物、分散可能な濃縮物、油分散液である。

    固体組成物の一般的なタイプは、水分散性(「濡れ性あり」)または水溶性であり得る、ダスト、粉末、顆粒、ペレット、丸薬、パスタイル、タブレット、充填フィルム(シードコーティングを含む)などである。 成膜溶液または流動可能な懸濁液から形成されるフィルムおよびコーティングは、シード処理に特に有用である。 活性成分を(マイクロ)カプセル化して、さらに懸濁液または固体配合物に成形してもよいし、活性成分の配合物全体をカプセル化(または「オーバーコート」)しても構わない。 カプセル化することで、活性成分の放出を制御または遅らせることができる。 乳化可能な顆粒は、乳化可能な濃縮配合物と乾燥顆粒配合物の両方の利点を兼ね備えるものである。 さらなる配合物の中間体として、主に高強度組成物を使用可能である。

    噴霧可能な配合物は一般に、噴霧前に適切な媒質で伸ばされる。 このような液体配合物および固体配合物は、通常は水である噴霧媒質で容易に希釈されるよう配合される。 噴霧容積は1ヘクタールあたり約1から数千リットルの範囲であればよいが、より一般には1ヘクタールあたり約十から数百リットルの範囲である。 噴霧可能な配合物は、空中または土への適用による葉面処理のため、あるいは植物の生育培地への適用のため、水または適切な別の媒質とタンクで混合可能である。 液体配合物および乾燥配合物を直接計量して細流潅漑システムに入れてもよいし、植栽時に計量して溝に入れてもよい。 植栽前にシード処理として液体配合物および固体配合物を農作物の種および他の望ましい植生に適用し、浸透移行性の取り込みによって発達中の根や地下にある他の植物の一部および/または葉を保護することが可能である。

    この配合物は一般に、合計100重量パーセントになる以下の適切な範囲で、有効量の活性成分、希釈剤、界面活性剤を含有することになる。

    固体希釈剤としては、たとえば、ベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイト、カオリンなどの粘土類、石膏、セルロース、二酸化チタン、酸化亜鉛、澱粉、デキストリン、糖類(ラクトース、スクロースなど)、シリカ、タルク、マイカ、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウムがあげられる。 一般的な固体希釈剤は、Watkins et al. 著、Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers、第2版、Dorland Books,Caldwell,New Jerseyに記載されている。

    液体希釈剤としては、たとえば、水、N,N−ジメチルアルカンアミド(N,N−ジメチルホルムアミドなど)、リモネン、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン(N−メチルピロリジノンなど)、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、パラフィン(白色鉱油、通常のパラフィン、イソパラフィンなど)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、グリセリン、グリセロールトリアセテート、ソルビトール、芳香族炭化水素、脱芳香族化脂肪族、アルキルベンゼン、アルキルナフタレンならびに、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロンおよび4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンなどのケトン、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸トリデシルおよび酢酸イソボルニルなどの酢酸塩、アルキル化乳酸エステル、二塩基性エステルおよびγ−ブチロラクトンなどの他のエステルならびに、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、n−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、デカノール、イソデシルアルコール、イソオクタデカノール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、オレイルアルコール、シクロヘキサノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセトンアルコールおよびベンジルアルコールなどの直鎖、分枝鎖、飽和または不飽和であり得るアルコールがあげられる。 また、液体希釈剤としては、植物種子および果実の油(オリーブ油、ヒマシ油、亜麻仁油、ゴマ油、コーン油(トウモロコシ油)、落花生油、ヒマワリ油、グレープシード油、ベニバナ油、綿実油、大豆油、菜種油、ヤシ油、パーム核油など)、動物起源の脂肪(獣脂、豚獣脂、ラード、タラ肝油、魚油など)、これらの混合物などの飽和および不飽和脂肪酸(一般にC 6 〜C 22 )のグリセロールエステルもあげられる。 液体希釈剤としては、脂肪酸が植物および動物起源からのグリセロールエステルの加水分解によって得られ、蒸留によって精製可能なアルキル化脂肪酸(メチル化、エチル化、ブチル化など)もあげられる。 一般的な液体希釈剤が、Marsden著、Solvents Guide、第2版、Interscience,New York,1950に記載されている。

    本発明の固体組成物および液体組成物は、1種以上の界面活性剤を含むことが多い。 液体に添加される場合、界面活性剤(「表面活性剤」としても知られる)は一般に、液体の表面張力を変化、多くの場合は低減させる。 界面活性剤分子の親水性基と親油性基の性質次第で、界面活性剤は、湿潤剤、分散剤、乳化剤または消泡剤として有用であり得る。

    界面活性剤は、非イオン性、アニオン性またはカチオン性に分類可能である。 本組成物にとって有用な非イオン性界面活性剤としては、天然および合成アルコール(分枝鎖であっても直鎖であってもよい)を主成分とし、アルコールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から調製されるアルコールアルコキシレートなどのアルコールアルコキシレート;アミンエトキシレート、アルカノールアミド、エトキシル化アルカノールアミド;エトキシル化大豆油、ヒマシ油、菜種油などのアルコキシル化トリグリセリド;オクチルフェノールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、ジノニルフェノールエトキシレート、ドデシルフェノールエトキシレート(フェノールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から調製される)などのアルキルフェノールアルコキシレート;エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドから調製されるブロックポリマーならびに、末端ブロックがプロピレンオキシドから調製される逆ブロックポリマー;エトキシル化脂肪酸;エトキシル化脂肪酸エステルおよび油;エトキシル化メチルエステル;エトキシル化トリスチリルフェノール(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から調製されるものを含む);脂肪酸エステル、グリセロールエステル、ラノリンベースの誘導体、さらにはポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエトキシル化ソルビトール脂肪酸エステルおよびポリエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどのポリエトキシレートエステル;ソルビタンエステルなどの他のソルビタン誘導体;ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、アルキドペグ(ポリエチレングリコール)樹脂、グラフトまたはコームポリマーおよびスターポリマーなどのポリマー界面活性剤;ポリエチレングリコール(ペグ);ポリエチレングリコール脂肪酸エステル;シリコーンベースの界面活性剤;スクロースエステル、アルキルポリグリコシドおよびアルキルポリサッカリドなどの糖類誘導体があげられるが、これに限定されるものではない。

    有用なアニオン性界面活性剤としては、アルキルアリールスルホン酸およびそれらの塩;カルボキシル化アルコールまたはアルキルフェノールエトキシレート;ジフェニルスルホネート誘導体;リグニンならびにリグノスルホネートなどのリグニン誘導体;マレイン酸またはコハク酸またはそれらの無水物;オレフィンスルホネート;アルコールアルコキシレートのホスフェートエステル、アルキルフェノールアルコキシレートのホスフェートエステルおよびスチリルフェノールエトキシレートのホスフェートエステルなどのホスフェートエステル;タンパク質ベースの界面活性剤;サルコシン誘導体;スチリルフェノールエーテルスルフェート;油および脂肪酸のスルフェートおよびスルホネート;エトキシル化アルキルフェノールのスルフェートおよびスルホネート;アルコールのスルフェート;エトキシル化アルコールのスルフェート;N,N−アルキルタウレートなどのアミンおよびアミドのスルホネート;ベンゼン、クメン、トルエン、キシレン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼンのスルホネート;濃縮ナフタレンのスルホネート;ナフタレンおよびアルキルナフタレンのスルホネート;分留された石油のスルホネート;スルホスクシナメート;ジアルキルスルホスクシネート塩などのスルホスクシネートおよびその誘導体があげられるが、これに限定されるものではない。

    有用なカチオン性界面活性剤としては、アミドおよびエトキシル化アミド;N−アルキルプロパンジアミン、トリプロピレントリアミン、ジプロピレンテトラアミン、エトキシル化アミン、エトキシル化ジアミン、プロポキシル化アミン(アミンおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から調製される)などのアミン;アミンアセテートおよびジアミン塩などのアミン塩;4級塩、エトキシル化4級塩、ジ4級塩などの第4級アンモニウム;アルキルジメチルアミンオキシドおよびビス−(2−ヒドロキシエチル)−アルキルアミンオキシドなどのアミンオキシドがあげられるが、これに限定されるものではない。

    また、同じく本組成物に有用なのは、非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物または非イオン性界面活性剤とカチオン性界面活性剤との混合物である。 非イオン性、アニオン性、カチオン性界面活性剤ならびにその推奨用途については、McCutcheon's Division,The Manufacturing Confectioner Publishing Co. によって発行されたMcCutcheon's Emulsifiers and Detergents,annual American and International Editions;SiselyおよびWood著、Encyclopedia of Surface Active Agents,Chemical Publ. Co. ,Inc. ,New York,1964;およびA. S. DavidsonおよびB. Milwidsky著、Synthetic Detergents、第7版、John Wiley and Sons,New York,1987をはじめとして多岐にわたる公開文献に開示されている。

    また、本発明の組成物は、配合補助剤として当業者間で周知の配合助剤および添加剤を含有するものであってもよい。 このような配合助剤および添加剤は、pH(緩衝液)、処理時の発泡(ポリオルガノシロキサン(Rhodorsil(登録商標)416など)といった消泡剤)、活性成分の沈殿(懸濁剤)、粘度(チキソトロピック増粘剤)、容器内での微生物の成長(抗微生物剤)、製品の冷凍(不凍液)、色(染料/顔料分散剤((Pro−lzed)(登録商標)Colorant Redなど))、ウォッシュオフ(膜形成剤またはステッカー)、蒸発(蒸発抑制剤)ならびに他の配合物特性を制御できる。 膜形成剤としては、たとえば、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー、ワックスがあげられる。 配合助剤および添加剤の例としては、McCutche
    on's Division,The Manufacturing Confectioner Publishing Co. によって発行されたMcCutcheon's
    Volume 2: Functional Materials,annual International and North American editions;ならびに国際特許出願公開の国際公開第03/024222号パンフレットに列挙されるものがあげられる。

    成分を単純に混合することにより、乳化可能な濃縮物を含む溶液を調製可能である。 乳化可能な濃縮物としての使用が想定される液体組成物の溶媒が水不混和性である場合、乳化剤は一般に、水での希釈時に活性含有溶媒を乳化するために添加される。 粒径が最大で2,000μmの活性成分スラリーをメディアミルで湿式粉砕し、平均直径が3μm未満の粒子を得ることが可能である。 この水性スラリーから最終懸濁液濃縮物にしてもよいし(たとえば、米国特許第3,060,084号明細書を参照のこと)、噴霧乾燥によってさらに処理して水分散性顆粒にしてもよい。 乾燥配合物は通常、乾燥粉砕工程を必要とするが、これによって平均直径が2〜10μmの範囲になる。 ダストおよび粉末については、ブレンドした上で通常はハンマーミルまたは流体エネルギーミルでの場合のように粉砕することで、調製可能である。 予備形成された顆粒状のキャリアに活性材料を噴霧するか、あるいは凝集技術によって、顆粒やペレットを調製可能である。 Browning著、「Agglomeration」、Chemical Engineering、1967年12月4日、第147〜48ページ、Perry's Chemical Engineer's Handbook、第4版、McGraw−Hill,New York,1963、第8〜57ページ以降、国際特許出願公開の国際公開第91/13546号パンフレットを参照のこと。 ペレットについては、米国特許第4,172,714号明細書に記載されるようにして調製可能である。 水分散性および水溶性顆粒については、米国特許第4,144,050号明細書、同第3,920,442号明細書およびドイツ特許第3,246,493号明細書に教示されるようにして調製可能である。 タブレットについては、米国特許第5,180,587号明細書、同第5,232,701号明細書、同第5,208,030号明細書に教示されるようにして調製可能である。 フィルムについては、英国特許第2,095,558号明細書および米国特許第3,299,566号明細書に教示されるようにして調製可能である。

    配合物の技術分野に関する上記以上の情報については、T. S. Woods著、Pesticide Chemistry and Bioscience,The Food−Environment Challengeにおける「The Formulator's Toolbox − Product Forms for Modern Agriculture」、T. BrooksおよびT. R. Roberts編、Proceedings of the 9th International Congress on Pesticide Chemistry,The Royal Society of Chemistry,Cambridge,1999、第120〜133ページを参照のこと。 また、米国特許第3,235,361号明細書第6欄第16行〜第7欄第19行および実施例10〜41;米国特許第3,309,192号明細書第5欄第43行〜第7欄第62行および実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138〜140、162〜164、166、167、169〜182;米国特許第2,891,855号明細書第3欄第66行〜第5欄第17行および実施例1〜4;Klingman著、Weed Control as a Science、John Wiley and Sons,Inc. ,New York,1961、第81〜96ページ;Hance et al. 著、Weed Control Handbook、第8版、Blackwell Scientific Publications,Oxford,1989;Developments in formulation technology、PJB Publications,Richmond,UK,2000も参照のこと。

    以下の例において、パーセンテージはいずれも重量基準であり、配合物はいずれも従来の方法で調製されている。 化合物番号は、索引表A〜Bの化合物を示す。 これ以上詳細に説明しなくても、上述の説明を用いる当業者であれば、本発明を最大限に利用できると考えられる。 したがって、以下の例は単に例示的なものと解釈され、本開示を何ら限定するものではない。 特に明記しないかぎり、パーセントは重量基準である。

    上記配合物表に記載したような配合物は一般に、適用前に水で希釈されて水性組成物が形成される。 植物またはその一部に直接適用するための水性組成物(噴霧タンク組成物など)は一般に、本発明の化合物(単数または複数)を少なくとも約1ppm以上(1ppm〜100ppmなど)含む。

    本発明の化合物は植物病害防除剤として有用である。 よって、本発明は、保護対象となる植物またはその一部あるいは、保護対象となる植物種子に、有効量の本発明の化合物または前記化合物を含有する殺菌組成物を適用することを含む、植物の真菌病原体によって生じる植物病害を防除する方法をさらに含む。 本発明のこの態様は、植物(またはその一部)または植物種子に(直接的にあるいは、植物または植物種子の環境(生育培地など)を介して)殺菌有効量の本発明の化合物(本明細書に記載の組成物としてなど)を適用することを含む、真菌病原体によって生じる病害から植物または植物種子を保護するための方法としても説明可能である。 本発明の化合物および/または組成物は、担子菌、子嚢菌、卵菌、不完全菌クラスの広範囲にわたる植物の真菌病原体によって生じる病害を防除するものである。 これらは、広範囲にわたる植物病害、特に観葉植物、芝、野菜、農作物、穀草、果樹の葉面病原体を防除する上で有効である。 これらの病原体としては、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、フィトフトラ・メガスペルマ(Phytophthora megasperma)、フィトフトラ・パラシチカ(Phytophthora parasitica)、フィトフトラ・シンナモミ(Phytophthora cinnamomi)およびフィトフトラ・キャプシシィ(Phytophthora capsici)などのフィトフトラ(Phytophthora)病、フィチウム・アファニデルマトゥム(Pythium aphanidermatum)などのフィチウム(Pythium)病、プラスモパラ・ビティコラ(Plasmopara viticola)、ペロノスポラ属(Peronospora spp.)(ペロノスポラ・タバシナ(Peronospora tabacina)およびペロノスポラ・パラサイティカ(Peronospora parasitica)を含む)、シュードペロノスポラ属(Pseudoperonospora spp.)(シュードペロノスポラ・キュベンシス(Pseudoperonospora cubensis)を含む)およびブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)などのペロノスポラケーアエ(Peronosporaceae)科における病害をはじめとする卵菌;アルタナリア・ソラニ(Alternaria solani)およびアルタラニア・ブラッシカエ(Alternaria brassicae)などのアルタナリア(Alternaria)病;ガイグナルディア・ビドウェル(Guignardia bidwell)などのガイグナルディア(Guignardia)病;ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)などのベンツリア(Venturia)病;セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)およびセプトリア・トリティシ(Septoria tritici)などのセプトリア(Septoria)病;エリシフェ属(Erysiphe spp.)(エリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis)およびエリシフェ・ポリゴニ(Erysiphe polygoni)を含む)、ウンシヌラ・ネカツル(Uncinula necatur)、スファエロテカ・フリゲナ(Sphaerotheca fuligena)およびポドスファエラ・ルコトリチャ(Podosphaera leucotricha)などのウドンコ病、プソイドセルコスポレラ・ヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides);ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)などのボトリティス(Botrytis)病;モニリニア・フルクティコーラ(Monilinia fructicola);スクレロティニア・スクレロティロルム(Sclerotinia sclerotiorum)などのスクレロティニア(Sclerotinia)病;マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea);ホモプシス・ビティコーラ(Phomopsis viticola);ヘルミンソスポリウム・トリティシ・レペンティス(Helminthosporium tritici repentis)などのヘルミンソスポリウム(Helminthosporium)病;ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres);グロメレラ属(Glomerella)またはコレトトリチュム属(Colletotrichum spp. )(コレトトリチュム・グラミニコーラ(Colletotrichum graminicola)およびコレトトリチュム・オルビクラレ(Colletotrichum orbiculare)など)などの炭疽病;ゲーウマノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)を含む子嚢菌;プッシニア属(Puccinia spp.)(プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)、プッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)、プッシニア・ホルデイ(Puccinia hordei)、プッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)およびプッシニア・アラキディス(Puccinia arachidis)など)、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)およびファコプソラ・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)によって生じるさび病を含む担子菌;Rutstroemia floccosum(Sclerontina homoeocarpaとしても知られる);リゾクトニア属(Rhizoctonia spp.)(リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)など);フザリウム・ロゼウム(Fusarium roseum)、フザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)およびフザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)などのフザリウム(Fusarium)病;ベルティシリウム・ダーリエア(Verticillium dahliae);スクレロティウム・ロルフィシ(Sclerotium rolfsii);リンコスポリウム・セカリス(Rynchosporium secalis);セルコスポリジウム・ペルソナツム(Cercosporidium personatum)、セルコスポラ・アラキディコーラ(Cercospora arachidicola)およびセルコスポラ・ベティコーラ(Cercospora beticola)を含む他の病原体;これらの病原体に密接に関連する他の属および種があげられる。 その殺菌活性に加えて、組成物または組み合わせは、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)、キサントモナス・カムペストリス(Xanthomonas campestris)、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)および他の関連種などの細菌に対しても活性を有する。

    植物病害の防除は通常、感染前または感染後のいずれかに、根、茎、葉、果実、種子、塊茎または鱗茎などの保護対象となる植物の一部に、あるいは保護対象となる植物が成長する培地(土壌または砂)に、有効量の本発明の化合物を適用することによって達成される。 化合物を種子に適用して種子ならびにその種子から発芽する実生を保護することもできる。 また、灌漑水によって化合物を適用して植物を処理することも可能である。

    これらの化合物の適用率(すなわち、殺菌有効量)は、防除対象となる植物病害、保護対象となる植物の種、周囲の水分量と温度などの多くの要因により影響される可能性があり、かつ実際の使用条件下で判断されなければならない。 当業者であれば、所望のレベルの植物病害防除に必要な殺菌有効量を単純な実験によって容易に判断できる。 活性成分約1g/ha未満から約5,000g/haの率で処理すれば、通常は葉面を保護することが可能である。 種子1キログラムに対して約0.1gから約10gの率で処理すれば、通常は種子および実生を保護することが可能である。

    また、本発明の化合物を、殺菌剤、殺虫剤、抗線虫薬、殺菌剤(bactericide)、殺ダニ剤、除草剤、除草剤解毒剤ならびに、昆虫脱皮阻害剤および発根促進剤などの成長調節剤、不妊化剤、情報物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激物質、植物栄養分、他の生物学的に活性な化合物または昆虫病原性細菌、ウイルスあるいは真菌を含む1種以上の他の生物学的に活性な化合物または作用剤と混合し、さらに広域にわたる農学的保護が得られる多成分殺虫剤を形成可能である。 よって、本発明はまた、(殺菌有効量の)式1で表される化合物と(生物学的有効量の)生物学的に活性な少なくとも1種の別の化合物または作用剤とを含む組成物に関し、界面活性剤、固体希釈剤または液体希釈剤の少なくとも1種をさらに含み得る。 他の生物学的に活性な化合物または作用剤は、界面活性剤、固体希釈剤または液体希釈剤の少なくとも1種を含む組成物に配合可能なものである。 本発明の混合物については、1種以上の他の生物学的に活性な化合物または作用剤を、式1で表される化合物と併用して配合し、予混合物を形成してもよく、あるいは1種以上の他の生物学的に活性な化合物または作用剤を、式1の化合物とは別に配合し、配合物を適用前に合わせる(噴霧タンク中でなど)あるいはそうでなければ、連続して適用しても構わない。

    注目すべきは、クラス(1)メチルベンズイミダゾールカルバメート(MBC)殺菌剤;(2)ジカルボキシイミド殺菌剤;(3)脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤;(4)フェニルアミド殺菌剤;(5)アミン/モルホリン殺菌剤;(6)リン脂質生合成阻害剤殺菌剤;(7)カルボキサミド殺菌剤;(8)ヒドロキシ(2−アミノ−)ピリミジン殺菌剤;(9)アニリノピリミジン殺菌剤;(10)N−フェニルカルバメート殺菌剤;(11)キノン外部阻害剤(QoI)殺菌剤;(12)フェニルピロール殺菌剤;(13)キノリン殺菌剤;(14)脂質過酸化阻害剤殺菌剤;(15)メラニン生合成阻害剤−レダクターゼ(MBI−R)殺菌剤;(16)メラニン生合成阻害剤−デヒドラターゼ(MBI−D)殺菌剤;(17)ヒドロキシアニリド殺菌剤;(18)スクアレン−エポキシダーゼ阻害剤殺菌剤;(19)ポリオキシン殺菌剤;(20)フェニル尿素殺菌剤;(21)キノン内部阻害剤(QiI)殺菌剤;(22)ベンズアミド殺菌剤;(23)エノピラヌロン酸抗生物質殺菌剤;(24)ヘキソピラノシル抗生物質殺菌剤;(25)グルコピラノシル抗生物質:タンパク質合成殺菌剤;(26)グルコピラノシル抗生物質:トレハラーゼおよびイノシトール生合成殺菌剤;(27)シアノアセトアミドオキシム殺菌剤;(28)カルバメート殺菌剤;(29)酸化的リン酸化アンカップリング殺菌剤;(30)有機スズ殺菌剤;(31)カルボン酸殺菌剤;(32)芳香族複素環殺菌剤;(33)ホスホネート殺菌剤;(34)フタルアミド酸殺菌剤;(35)ベンゾトリアジン殺菌剤;(36)ベンゼン−スルホンアミド殺菌剤;(37)ピリダジノン殺菌剤;(38)チオフェン−カルボキサミド殺菌剤;(39)ピリミジンアミド殺菌剤;(40)カルボン酸アミド(CAA)殺菌剤;(41)テトラサイクリン抗生物質殺菌剤;(42)チオカルバメート殺菌剤;(43)ベンズアミド殺菌剤;(44)宿主植物防御誘起殺菌剤;(45)多部位接触活性殺菌剤;(46)クラス(1)〜(45)以外の殺菌剤;クラス(1)〜(46)の化合物の塩からなる群から選択される少なくとも1種の殺菌化合物を、式1の化合物以外に含む組成物である。

    これらのクラスの殺菌化合物について、以下でさらに説明する。

    (1)「メチルベンズイミダゾールカルバメート(MBC)殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード1)は、微小管会合時にβ−チューブリンに結合することにより有糸分裂を阻害する。 微小管会合を阻害すると、細胞分裂、細胞内輸送および細胞構造を撹乱することが可能である。 メチルベンズイミダゾールカルバメート殺菌剤としては、ベンズイミダゾールおよびチオファネート殺菌剤があげられる。 ベンズイミダゾールとしては、ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾールがあげられる。 チオファネートとしては、チオファネートおよびチオファネート−メチルがあげられる。

    (2)「ジカルボキシイミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード2)は、NADHチトクロムCレダクターゼへの干渉によって真菌での脂質過酸化を阻害する旨が提案されている。 例としては、クロゾリネート、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリンがあげられる。

    (3)「脱メチル化阻害剤(DMI)殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード3)は、ステロール産生に関与するC14−デメチラーゼを阻害する。 エルゴステロールなどのステロールは、膜の構造と機能に必要であり、機能性細胞壁の発達に必須のものとなっている。 よって、これらの殺菌剤に曝露されると、感受性真菌が異常に成長して最終的には死滅する。 DMI殺菌剤は、アゾール(トリアゾールおよびイミダゾールを含む)、ピリミジン、ピペラジン、ピリジンといった、いくつかの化学クラスに分類される。 トリアゾールとしては、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール(ジニコナゾール−Mを含む)、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾールがあげられる。 イミダゾールとしては、クロトリマゾール、イマザリル、オキスポコナゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート、トリフルミゾールがあげられる。 ピリミジンとしては、フェナリモルおよびヌアリモルがあげられる。 ピペラジンとしてはトリホリンがあげられる。 ピリジンとしてはピリフェノックスがあげられる。 生化学的研究では、上述した殺菌剤がいずれも、K. H. Kuck et al. により、Modern Selective Fungicides − Properties,Applications and Mechanisms of Action、H. Lyr(編),Gustav Fischer Verlag: New York,1995、205〜258ページに記載されているようなDMI殺菌剤であることを示した。

    (4)「フェニルアミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード4)は、卵菌網真菌におけるRNAポリメラーゼの特異的抑制剤である。 これらの殺菌剤に曝露された感受性真菌は、ウリジンをrRNAに組み込む能力の低下を示す。 このクラスの殺菌剤に曝露させると感受性真菌における成長と発生が妨害される。 フェニルアミド殺菌剤としては、アシルアラニン、オキサゾリジノン、ブチロラクトン殺菌剤があげられる。 アシルアラニンとしては、ベナラキシル、ベナラキシル−M、フララキシル、メタラキシル、メタラキシル−M/メフェノキサムがあげられる。 オキサゾリジノンとしてはオキサジキシルがあげられる。 ブチロラクトンとしてはオフレースがあげられる。

    (5)「アミン/モルホリン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード5)は、ステロール生合成経路、Δ8→Δ7イソメラーゼおよびΔ14レダクターゼにおけるの2つの標的部位を阻害する。 エルゴステロールなどのステロールは、膜の構造と機能に必要であり、機能性細胞壁の発達に必須のものとなっている。 よって、これらの殺菌剤に曝露されると、感受性真菌が異常に成長して最終的には死滅する。 アミン/モルホリン殺菌剤(非DMIステロール生合成阻害剤としても知られる)としては、モルホリン、ピペリジン、スピロケタール−アミン殺菌剤があげられる。 モルホリンとしては、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、トリモルフアミドがあげられる。 ピペリジンとしては、フェンプロピジンおよびピペラリンがあげられる。 スピロケタール−アミンとしてはスピロキサミンがあげられる。

    (6)「リン脂質生合成阻害剤殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード6)は、リン脂質の生合成に作用することで真菌の成長を阻害する。 リン脂質生合成殺菌剤としては、ホスホロチオラートおよびジチオラン殺菌剤があげられる。 ホスホロチオラートとしては、エディフェンホス、イプロベンホス、ピラゾホスがあげられる。 ジチオランとしてはイソプロチオランがあげられる。

    (7)「カルボキサミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード7)は、クレブス回路(TCA回路)における重要な酵素すなわちコハク酸塩脱水素酵素を撹乱することにより、複合体II(コハク酸塩脱水素酵素)真菌呼吸を阻害する。 呼吸を阻害すると、真菌のATP形成が妨害され、成長と繁殖が阻害される。 カルボキサミド殺菌剤としては、ベンズアミド、フランカルボキサミド、オキサチインカルボキサミド、チアゾールカルボキサミド、ピラゾールカルボキサミド、ピリジンカルボキサミドがあげられる。 ベンズアミドとしては、ベノダニル、フルトラニル、メプロニルがあげられる。 フランカルボキサミドとしてはフェンフラムがあげられる。 オキサチインカルボキサミドとしては、カルボキシンおよびオキシカルボキシンがあげられる。 チアゾールカルボキサミドとしては、チフルザミドがあげられる。 ピラゾールカルボキサミドとしては、フラメトピル、ペンチオピラド、ビキサフェン、イソピラザム、N−[2−(1S,2R)−[1,1'−ビシクロプロピル]−2−イルフェニル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドおよびペンフルフェン(N−[2−(1,3−ジメチル−ブチル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド)があげられる。 ピリジンカルボキサミドとしてはボスカリドがあげられる。

    (8)「ヒドロキシ(2−アミノ−)ピリミジン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード8)は、アデノシンデアミナーゼに干渉することで核酸合成を阻害する。 例としては、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモールがあげられる。

    (9)「アニリノピリミジン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード9)は、アミノ酸メチオニンの生合成を阻害すると共に、感染時に植物細胞を溶解する加水分解酵素の分泌を撹乱する旨が提案されている。 例としては、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニルがあげられる。

    (10)「N−フェニルカルバメート殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード10)は、β−チューブリンに結合し、微小管会合を撹乱することにより有糸分裂を阻害する。 微小管会合を阻害すると、細胞分裂、細胞内輸送および細胞構造を撹乱することが可能である。 例としてはジエトフェンカルブがあげられる。

    (11)「キノン外部阻害剤(QoI)殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード11)は、ユビキノールオキシダーゼに作用することで真菌における複合体IIIミトコンドリアの呼吸を阻害する。 ユビキノールの酸化は、真菌の内部ミトコンドリア膜内に位置するチトクロムbc1複合体の「キノン外部」(Qo)部位でブロックされる。 ミトコンドリアの呼吸を阻害すると、真菌の正常な成長と発生が妨害される。 キノン外部阻害剤殺菌剤(ストロビルリン殺菌剤としても知られる)としては、メトキシアクリレート、メトキシカルバメート、オキシイミノアセテート、オキシイミノアセトアミド、オキサゾリジンジオン、ジヒドロジオキサジン、イミダゾリノン、ベンジルカルバメート殺菌剤があげられる。 メトキシアクリレートとしては、アゾキシストロビン、エネステロブリン(SYP−Z071)、ピクオキシストロビン、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)(SYP−3343)があげられる。 メトキシカルバメートとしては、ピラクロストロビンおよびピラメトストロビン(SYP−4155)があげられる。 オキシイミノアセテートとしては、クレソキシム−メチルおよびトリフロキシストロビンがあげられる。 オキシイミノアセトアミドとしては、ジモキシストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、α−[メトキシイミノ]−N−メチル−2−[[[1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ]イミノ]−メチル]ベンゼンアセトアミドおよび2−[[[3−(2,6−ジクロロフェニル)−1−メチル−2−プロペン−1−イリデン]−アミノ]オキシ]メチル]−α−(メトキシイミノ)−N−メチルベンゼンアセトアミドがあげられる。 オキサゾリジンジオンとしてはファモキサドンがあげられる。 ジヒドロジオキサジンとしてはフルオキサストロビンがあげられる。 イミダゾリノンとしてはフェナミドンがあげられる。 ベンジルカルバメートとしてはピリベンカルブがあげられる。

    (12)「フェニルピロール殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード12)は、真菌における浸透圧シグナル伝達に関連するMAPタンパク質キナーゼを阻害する。 フェンピクロニルおよびフルジオキソニルがこの殺菌剤クラスの例である。

    (13)「キノリン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード13)は、初期細胞シグナリングでG−タンパク質に作用することでシグナル伝達を阻害する旨が提案されている。 これらは、ウドンコ病を引き起こす真菌の発芽および/または付着器形成に干渉することが示された。 キノキシフェンおよびテブフロキンがこのクラスの殺菌剤の例である。

    (14)「脂質過酸化阻害剤殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード14)は、真菌における膜合成に作用する脂質過酸化を阻害する旨が提案されている。 エトリジアゾールなどのこのクラスのメンバは、呼吸やメラニン生合成などの他の生物学的プロセスにも作用することがある。 脂質過酸化殺菌剤としては、芳香族炭素および1,2,4−チアジアゾール殺菌剤があげられる。 芳香族炭素殺菌剤としては、ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、キントゼン、テクナゼン、トルクロホス−メチルがあげられる。 1,2,4−チアジアゾール殺菌剤としてはエトリジアゾールがあげられる。

    (15)「メラニン生合成阻害剤−レダクターゼ(MBI−R)殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード16.1)は、メラニン生合成におけるナフタール還元ステップを阻害する。 メラニンは、いくつかの真菌が宿主植物感染に必要とするものである。 メラニン生合成阻害剤−レダクターゼ殺菌剤としては、イソベンゾフラノン、ピロロキノリノン、トリアゾロベンゾチアゾール殺菌剤があげられる。 イソベンゾフラノンとしてはフサライドがあげられる。 ピロロキノリノンとしてはピロキロンがあげられる。 トリアゾロベンゾチアゾールとしてはトリシクラゾールがあげられる。

    (16)「メラニン生合成阻害剤−デヒドラターゼ(MBI−D)殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード16.2)は、メラニン生合成におけるシタロンデヒドラターゼを阻害する。 メラニンは、いくつかの真菌が宿主植物感染に必要とするものである。 メラニン生合成阻害剤−デヒドラターゼ殺菌剤としては、シクロプロパンカルボキサミド、カルボキサミド、プロピオンアミド殺菌剤があげられる。 シクロプロパンカルボキサミドとしてはカルプロパミドがあげられる。 カルボキサミドとしてはジクロシメットがあげられる。 プロピオンアミドとしてはフェノキサニルがあげられる。

    (17)「ヒドロキシアニリド殺菌剤(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード17)は、ステロール産生に関与するC4−デメチラーゼを阻害する。例としてはフェンヘキサミドがあげられる。

    (18)「スクアレン−エポキシダーゼ阻害剤殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード18)は、エルゴステロール生合成経路におけるスクアレン−エポキシダーゼを阻害する。 エルゴステロールなどのステロールは、膜の構造と機能に必要であり、機能性細胞壁の発達に必須のものとなっている。 よって、これらの殺菌剤に曝露されると、感受性真菌が異常に成長して最終的には死滅する。 スクアレン−エポキシダーゼ阻害剤殺菌剤としては、チオカルバメートおよびアリルアミン殺菌剤があげられる。 チオカルバメートとしてはピリブチカルブがあげられる。 アリルアミンとしては、ナフチフィンおよびテルビナフィンがあげられる。

    (19)「ポリオキシン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード19)はキチンシンターゼを阻害する。 例としては、ポリオキシンがあげられる。

    (20)「フェニル尿素殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード20)は、細胞分裂に作用する旨が提案されている。 例としては、ペンシクロンがあげられる。

    (21)「キノン内部阻害剤(QiI)殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード21)は、ユビキノールレダクターゼに作用することで真菌における複合体IIIミトコンドリアの呼吸を阻害する。 ユビキノールの還元は、真菌の内部ミトコンドリア膜内に位置するチトクロムbc1複合体の「キノン内部」(Qi)部位でブロックされる。 ミトコンドリアの呼吸を阻害すると、真菌の正常な成長と発生が妨害される。 キノン内部阻害剤殺菌剤としては、シアノイミダゾールおよびスルファモイルトリアゾール殺菌剤があげられる。 シアノイミダゾールとしてはシアゾファミドがあげられる。 スルファモイルトリアゾールとしてはアミスルブロムがあげられる。

    (22)「ベンズアミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード22)は、β−チューブリンに結合し、微小管会合を撹乱することにより有糸分裂を阻害する。 微小管会合を阻害すると、細胞分裂、細胞内輸送および細胞構造を撹乱することが可能である。 例としてはゾキサミドがあげられる。

    (23)「エノピラヌロン酸抗生物質殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード23)は、タンパク質生合成に作用することで真菌の成長を阻害する。 例としては、ブラストサイジン−Sがあげられる。

    (24)「ヘキソピラノシル抗生物質殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード24)は、タンパク質生合成に作用することで真菌の成長を阻害する。 例としては、カスガマイシンがあげられる。

    (25)「グルコピラノシル抗生物質:タンパク質合成殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード25)は、タンパク質生合成に作用することで真菌の成長を阻害する。 例としては、ストレプトマイシンがあげられる。

    (26)「グルコピラノシル抗生物質:トレハラーゼおよびイノシトール生合成殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード26)は、イノシトール生合成経路におけるトレハラーゼを阻害する。 例としては、バリダマイシンがあげられる。

    (27)「シアノアセトアミドオキシム殺菌剤(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード27)としては、シモキサニルがあげられる。

    (28)「カルバメート殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード28)は、真菌成長に対する多部位阻害剤とみなされる。 これらは、細胞膜での脂肪酸の合成に干渉し、その上で細胞膜浸透性を撹乱する旨が提案されている。 プロパマカルブ、塩酸プロパマカルブ、ヨードカルブ、プロチオカルブがこの殺菌剤クラスの例である。

    (29)「酸化的リン酸化アンカップリング殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード29)は、アンカップリング酸化的リン酸化によって真菌の呼吸を阻害する。 呼吸を阻害すると、真菌の正常な成長と発生が妨害される。 このクラスとしては、フルアジナムなどの2,6−ジニトロアニリン、フェリムゾンなどのピリミドンヒドラダゾンならびに、ジノカップ、メプチルジノカップおよびビナパクリルなどのクロトン酸ジニトロフェニルがあげられる。

    (30)「有機スズ殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード30)は、酸化的リン酸化経路におけるアデノシン三リン酸(ATP)シンターゼを阻害する。 例としては、酢酸フェンチン、塩化フェンチンおよび水酸化フェンチンがあげられる。

    (31)「カルボン酸殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード31)は、デオキシリボ核酸(DNA)トポイソメラーゼタイプII(ギラーゼ)に作用することで真菌の成長を阻害する。 例としては、オキソリン酸があげられる。

    (32)「芳香族複素環殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード32)は、DNA/リボ核酸(RNA)合成に作用する旨が提案されている。 芳香族複素環殺菌剤としては、イソオキサゾールおよびイソチアゾロン殺菌剤があげられる。 イソオキサゾールとしてはヒメキサゾールがあげられ、イソチアゾロンとしてはオクチリノンがあげられる。

    (33)「ホスホネート殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード33)としては、亜リン酸およびそのさまざまな塩(ホセチル−アルミニウムを含む)があげられる。

    (34)「フタルアミド酸殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード34)としては、テクロフタラムがあげられる。

    (35)「ベンゾトリアジン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード35)としては、トリアゾキシドがあげられる。

    (36)「ベンゼン−スルホンアミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード36)としては、フルスルファミドがあげられる。

    (37)「ピリダジノン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード37)としては、ジクロメジンがあげられる。

    (38)「チオフェン−カルボキサミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード38)は、ATP産生に作用する旨が提案されている。 例としては、シルチオファムがあげられる。

    (39)「ピリミジンアミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード39)は、リン脂質生合成に作用することで真菌の成長を阻害し、ジフルメトリムを含む。

    (40)「カルボン酸アミド(CAA)殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード40)は、リン脂質生合成と細胞壁沈着を阻害する旨が提案されている。 これらのプロセスを阻害すると、成長が妨害されて標的真菌が死滅する。 カルボン酸アミド殺菌剤としては、桂皮酸アミド、バリンアミドカルバメート、マンデル酸アミド殺菌剤があげられる。 桂皮酸アミドとしては、ジメトモルフおよびフルモルフがあげられる。 バリンアミドカルバメートとしては、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブ−イソプロピル、イプロバリカルブ、バリフェナレート、バリフェナールがあげられる。 マンデル酸アミドとしては、マンジプロバミド、N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピン−1−イル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ブタンアミドおよびN−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピン−1−イル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(エチルスルホニル)アミノ]ブタンアミドがあげられる。

    (41)「テトラサイクリン抗生物質殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード41)は、複合体1ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)オキシドレダクターゼに作用することで真菌の成長を阻害する。 例としては、オキシテトラサイクリンがあげられる。

    (42)「チオカルバメート殺菌剤(b42)」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード42)としては、メタスルホカルブがあげられる。

    (43)「ベンズアミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コード43)は、スペクトリン様タンパク質の非局在化により真菌の成長を阻害する。 例としては、フルオピコリドおよびフルオピラムなどのアシルピコリド殺菌剤があげられる。

    (44)「宿主植物防御誘起殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードP)は、宿主植物の防御機序を誘起する。 宿主植物防御誘起殺菌剤としては、ベンゾ−チアジアゾール、ベンズイソチアゾールおよびチアジアゾール−カルボキサミド殺菌剤があげられる。 ベンゾ−チアジアゾールとしてはアシベンゾラル−S−メチルがあげられる。 ベンズイソチアゾールとしてはプロベナゾールがあげられる。 チアジアゾール−カルボキサミドとしては、チアジニルおよびイソチアニルがあげられる。

    (45)「多部位接触殺菌剤」は、多数の作用部位を介して真菌の成長を阻害し、接触/予防活性を有する。 このクラスの殺菌剤としては、(45.1)「銅殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM1)」、(45.2)「硫黄殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM2)、(45.3)「ジチオカルバメート殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM3)、(45.4)「フタルイミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM4)、(45.5)「クロロニトリル殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM5)、(45.6)「スルファミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM6)、(45.7)「グアニジン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM7)、(45.8)「トリアジン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM8)、(45.9)「キノン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードM9)があげられる。 「銅殺菌剤」は、銅を一般に銅(II)酸化状態で含有する無機化合物であり、例としては、オキシ塩化銅、硫酸銅および水酸化銅があげられ、ボルドー混合物(三塩基硫酸銅)などの組成物が含まれる。 「硫黄殺菌剤」は、硫黄原子の環または鎖を含有する無機化学物質であり、例としては元素硫黄があげられる。 「ジチオカルバメート殺菌剤」は、ジチオカルバメート分子部分を含有し、例としては、マンコゼブ、メチラム、プロピネブ、フェルバム、マンネブ、チラム、ジネブ、ジラムがあげられる。 「フタルイミド殺菌剤」はフタルイミド分子部分を含有し、例としては、フォルペット、キャプタン、カプタホールがあげられる。 「クロロニトリル殺菌剤」はクロロおよびシアノで置換された芳香環を含有し、例としてはクロロタロニルがあげられる。 「スルファミド殺菌剤」としては、ジクロフルアニドおよびトリフルアニドがあげられる。 「グアニジン殺菌剤」としては、ドジン、グアザチン、イミノクタジンアルベシレート、イミノクタジントリアセテートがあげられる。 「トリアジン殺菌剤」としてはアニラジンがあげられる。 「キノン殺菌剤」としてはジチアノンがあげられる。

    (46)「クラス(1)〜(45)の殺菌剤以外の殺菌剤」には、作用機構が未知のこともある特定の殺菌剤を含む。 これには、(46.1)「チアゾールカルボキサミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードU5)、(46.2)「フェニル−アセトアミド殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードU6)、(46.3)「キナゾリノン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードU7)、(46.4)「ベンゾフェノン殺菌剤」(殺菌剤抵抗性対策委員会(FRAC)コードU8)、(46.5)「トリアゾロピリミジン殺菌剤」がある。 チアゾールカルボキサミドとしてはエタボキサムがあげられる。 フェニル−アセトアミドとしては、シフルフェナミドおよびN−[[(シクロプロピルメトキシ)−アミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]−メチレン]ベンゼンアセトアミドがあげられる。 キナゾリノンとしては、プロキナジドおよび2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−1−ベンゾピラン−4−オンがあげられる。 ベンゾフェノンとしてはメトラフェノンがあげられる。 トリアゾロピリミジンとしてはアメトクトラジンがあげられる。 (b46)クラスとしてはまた、ベトキサジン、ネオアソジン(メタンアルソン酸鉄)、ピロールニトリン、キノメチオネート、N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピン−1−イル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド、N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピン−1−イル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(エチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド、2−[[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]チオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]−アセトニトリル、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチル−3−イソオキサゾリジニル]ピリジン、4−フルオロフェニルN−[1−[[[1−(4−シアノフェニル)エチル]スルホニル]メチル]プロピル]カルバメート、5−クロロ−6−(2,4,6−トリ−フルオロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−エチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド、N−[[(シクロプロピルメトキシ)アミノ][6−(ジ−フルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチレン]ベンゼンアセトアミド、N'−[4−[4−クロロ−3−(トリ−フルオロメチル)フェノキシ]−2,5−ジメチルフェニル]−N−エチル−N−メチルメタンイミドアミド、1−[(2−プロペニルチオ)カルボニル]−2−(1−メチルエチル)−4−(2−メチルフェニル)−5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オン、1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−エタノンがあげられる。

    したがって、注目すべきは、式1で表される化合物と前述のクラス(1)〜(46)とからなる群から選択される少なくとも1種の殺菌化合物を含む混合物(すなわち組成物)である。 また、注目すべきは、(殺菌有効量の)前記混合物を含み、界面活性剤、固体希釈剤、液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の別の構成要素をさらに含む組成物である。 特に注目すべきは、式1で表される化合物とクラス(1)〜(46)と関連して上記に列挙される特定の化合物の群から選択される少なくとも1種の殺菌化合物を含む混合物(すなわち組成物)である。 また、特に注目すべきは、(殺菌有効量の)前記混合物を含み、界面活性剤、固体希釈剤、液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の別の界面活性剤をさらに含む組成物である。

    本発明の化合物と配合可能な他の生物学的に活性な化合物または作用剤の例として、アバメクチン、アセフェート、アセタミプリド、アクリナトリン、アミドフルメト(S−1955)、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ビフェントリン、ビフェナゼート、ブプロフェジン、カルボフラン、カルタップ、クロルアントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クロマフェノジド、クロチアニジン、シアントラニリプロール(3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シフルメトフェン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、λーシハロトリン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメトエート、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルシトリネート、τーフルバリネート、フルフェネリム(UR−50701)、フルフェノクスロン、ホノホス、ハロフェノジド、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、イソフェンホス、ルフェヌロン、マラチオン、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メトミル、メトプレン、メトキシクロル、メトフルトリン、ミルベマイシンオキシム、モノクロトホス、メトキシフェノジド、ニコチン、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン(XDE−007)、オキサミル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミカーブ、プロフェノホス、プロフルトリン、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン(BSN2060)、スピロテトラマト、スルプロホス、テブフェノジド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタプ−ナトリウム、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルムロンなどの殺虫剤ならびに、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp. )アイザワイ(aizawai)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.)クルスターキ(kurstaki)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の被包性デルタエンドトキシン(Cellcap、MPV、MPVIIなど)などの昆虫病原性細菌;グリーンムスカリン菌などの昆虫病原菌;バキュロウイルス、HzNPV、AfNPVなどの核多核体ウイルス(NPV);CpGVなどの顆粒病ウイルス(GV)を含む昆虫病原性ウイルスを含む生物学的作用剤である。

    本発明の化合物およびその組成物を、無脊椎動物害虫に対するタンパク質毒性(バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシンなど)を発現するよう遺伝的に形質転換された植物に適用可能である。 外因的に適用された本発明の殺菌化合物の効果が、発現された毒素タンパク質と相乗的であってもよい。

    農学的保護剤(すなわち殺虫剤、殺菌剤、抗線虫薬、殺ダニ剤、除草剤、生物学的作用剤)に関する一般的な資料としては、The Pesticide Manual、第13版、C. D. S. Tomlin編、British Crop Protection Council,Farnham,Surrey,U. K. ,2003およびThe BioPesticide Manual、第2版、L. G. Copping編集、British Crop Protection Council,Farnham,Surrey,U. K. ,2001があげられる。

    特定の事例では、本発明の化合物と生物学的に活性な(特に殺菌性の)他の化合物または作用剤(すなわち活性成分)とを組み合わせ、添加剤を超える(すなわち相乗的な)効果を生むことが可能である。 有効な害虫防除を保証しつつ環境に放出される活性成分の量を低減させることが常に望ましい。 農業経済学的に満足できるレベルで真菌を防除する施用量で殺菌活性成分の相乗作用が生じると、このような組み合わせは、作物生産コストの削減と環境負荷の軽減に有利となり得るものである。

    注目すべきは、式1で表される化合物と少なくとも1種の他の殺菌活性成分との組み合わせである。 特に注目すべきは、他の殺菌活性成分が式1の化合物とは異なる作用部位を有するような組み合わせである。 特定の事例において、防除範囲は同様であるが作用部位の異なる少なくとも1種の他の殺菌活性成分との組み合わせが、耐性管理をする上で特に有利であろう。 このため、本発明の組成物は、防除範囲は同様であるが作用部位の異なる少なくとも1種の別の殺菌活性成分を生物学的有効量でさらに含み得るものである。

    特に注目すべきは、式1の化合物に加えて、(1)アルキレンビス(ジチオカルバメート)殺菌剤;(2)シモキサニル;(3)フェニルアミド殺菌剤;(4)ピリミジノン殺菌剤;(5)クロロタロニル;(6)真菌ミトコンドリア呼吸系電子移動部位の複合体IIで作用するカルボキサミド;(7)キノキシフェン;(8)メトラフェノン;(9)シフルフェナミド;(10)シプロジニル;(11)銅化合物;(12)フタルイミド殺菌剤;(13)ホセチル−アルミニウム;(14)ベンズイミダゾール殺菌剤;(15)シアゾファミド;(16)フルアジナム;(17)イプロバリカルブ;(18)プロパモカルブ;(19)バリドマイシン;(20)ジクロロフェニルジカルボキシイミド殺菌剤;(21)ゾキサミド;(22)フルオピコリド;(23)マンジプロパミド;(24)リン脂質生合成および細胞壁堆積に作用するカルボン酸アミド;(25)ジメトモルフ;(26)非DMIステロール生合成阻害剤;(27)ステロール生合成におけるデメチラーゼの阻害剤;(28)bc1複合体殺菌剤;(1)〜(28)の化合物の塩からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む組成物である。

    いくつかのクラスの殺菌化合物について、以下でさらに説明する。

    ピリミジノン殺菌剤(群(4))は式A1

    の化合物を含み、式中、Mは、縮合フェニル、チオフェンまたはピリジン環を形成し;R

    11はC

    1 〜C

    6アルキルであり;R

    12はC

    1 〜C

    6アルキルまたはC

    1 〜C

    6アルコキシであり;R

    13はハロゲンであり;ならびに、R

    14は水素またはハロゲンである。

    ピリミジノン殺菌剤は、国際特許出願公開の国際公開第94/26722号パンフレットおよび米国特許第6,066,638号明細書、同6,245,770号明細書、同6,262,058号明細書、同6,277,858号明細書に記載されている。 注目すべきは、群:6−ブロモ−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、6,8−ジヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン(プロキナジド)、6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、7−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、6,7−ジブロモ−2−プロポキシ−3−プロピル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、3−(シクロプロピルメチル)−6−ヨード−2−(プロピルチオ)ピリド−[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンから選択されるピリミジノン殺菌剤である。

    ステロール生合成阻害剤(群(27))は、ステロール生合成経路における酵素を阻害することで真菌を防除する。 デメチラーゼ−阻害殺菌剤は、真菌におけるステロールへの前駆物質であるラノステロールまたは24−メチレンジヒドロラノステロールの14位での脱メチル化の阻害を伴う、共通の作用部位を真菌ステロール生合成経路内に有する。 この部位で作用する化合物は、デメチラーゼ阻害剤、DMI殺菌剤またはDMIと呼ばれることが多い。 デメチラーゼ酵素は、生化学文献において、チトクロムP−450(14DM)をはじめとする他の名称で呼ばれることもある。 このデメチラーゼ酵素については、たとえば、J. Biol. Chem. 1992,267,13175〜79ページならびに、その中に引用されている資料に記載されている。 DMI殺菌剤は、アゾール(トリアゾールおよびイミダゾールを含む)、ピリミジン、ピペラジン、ピリジンといった、いくつかの化学クラスに分類される。 トリアゾールとしては、アザコナゾール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール(ジニコナゾール−Mを含む)、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、キンコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾールがあげられる。 イミダゾールとしては、クロトリマゾール、エコナゾール、イマザリル、イソコナゾール、ミコナゾール、オキスポコナゾール、プロクロラズおよびトリフルミゾールがあげられる。 ピリミジンとしては、フェナリモル、ヌアリモルおよびトリアリモールがあげられる。 ピペラジンとしてはトリホリンがあげられる。 ピリジンとしては、ブチオベートおよびピリフェノックスがあげられる。 生化学的研究では、上述した殺菌剤がいずれも、K. H. Kuck et al. により、Modern Selective Fungicides − Properties,Applications and Mechanisms of Action、H. Lyr(編),Gustav Fischer Verlag: New York,1995,205〜258ページに記載されているようなDMI殺菌剤であることを示した。

    bc1複合体殺菌剤(群28)は、ミトコンドリア呼吸鎖のbc1複合体を阻害する殺菌作用機構を有する。 bc1複合体は、生化学文献では、電子移動鎖の複合体III、ユビヒドロキノン:チトクロムCオキシドレダクターゼを含む他の名称で呼ばれることもある。 この複合体は、酵素番号EC1.10.2.2によって一意に識別される。 bc1複合体は、たとえば、J. Biol. Chem. 1989,264,14543〜48ページ;Methods Enzymol. 1986,126,253〜71ページ;ならびに、その中に引用されている資料に記載されている。 アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン(SYP−Z071)、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピクオキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、トリフロキシストロビンなどのストロビルリン殺菌剤が、この作用機構を有することで知られている(H.Sauter
    et al. 、Angew. Chem. Int. Ed. 1999,38,1328〜1349ページ)。 ミトコンドリア呼吸鎖のbc1複合体を阻害する他の殺菌化合物としては、ファモキサドンおよびフェナミドンがあげられる。

    アルキレンビス(ジチオカルバメート)(群(1))としては、マンコゼブ、マンネブ、プロピネブ、ジネブなどの化合物があげられる。 フェニルアミド(群(3))としては、メタラキシル、ベナラキシル、フララキシル、オキサジキシルなどの化合物があげられる。 カルボキサミド(群(6))としては、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、オキシカルボキシン、チフルザミド、ペンチオピラド、N−[2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(国際特許出願公開の国際公開第2003/010149号パンフレット)などの化合物があげられ、これらは呼吸系電子移動鎖における複合体II(コハク酸塩脱水素酵素)を撹乱させることで、ミトコンドリアの機能を阻害することで知られている。 銅化合物(群(11))としては、オキシ塩化銅、硫酸銅、水酸化銅などの化合物があげられ、ボルドー混合物(三塩基硫酸銅)などの組成物が含まれる。 フタルイミド(群(12))としては、フォルペットおよびキャプタンなどの化合物があげられる。 ベンズイミダゾール殺菌剤(群(14))としては、ベノミルおよびカルベンダジムがあげられる。 ジクロロフェニルジカルボキシイミド殺菌剤(群(20))としては、クロゾリネート、ジクロゾリン、イプロジオン、イソバレジオン、ミクロゾリン、プロシミドン、ビンクロゾリンがあげられる。

    非DMIステロール生合成阻害剤(群(26))としては、モルホリンおよびピペリジン殺菌剤があげられる。 モルホリンおよびピペリジンは、DMIステロール生合成(群(27))によって達成される阻害よりも後の時点でのステロール生合成経路におけるステップを阻害することがわかっているステロール生合成阻害剤である。 モルホリンとしては、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、トリモルフアミドがあげられる。 ピペリジンとしては、フェンプロピジンがあげられる。

    さらに注目すべきは、式1の化合物と、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、トリフロキシストロビン、ピラクロストロビン、ピクオキシストロビン、ジモキシストロビン、メトミノストロビン/フェノミノストロビン、カルベンダジム、クロロタロニル、キノキシフェン、メトラフェノン、シフルフェナミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、ヘキサコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロキンアジド、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、ファモキサドン、プロクロラズ、ペンチオピラド、ボスカリド(ニコビフェン)との組み合わせである。

    植物の真菌病原体によって生じる植物病害を一層よく防除する(使用率を低めにするまたは防除対象となる植物病原体の範囲を広げるなど)または耐性管理のために好ましいのは、本発明の化合物と、群:アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、トリフロキシストロビン、ピラクロストロビン、ピクオキシストロビン、ジモキシストロビン、メトミノストロビン/フェノミノストロビン、キノキシフェン、メトラフェノン、シフルフェナミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、シプロコナゾール、エポキシコナゾール、フルシラゾール、メトコナゾール、プロピコナゾール、プロキンアジド、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、ファモキサドンおよびペンチオピラドから選択される殺菌剤との混合物が好ましい。 特に好ましい混合物(化合物番号は、索引表A〜Bの化合物を示す)は、群:
    化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44(アメトクトラジン併用)、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とアゾキシストロビンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とビキサフェンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とボスカリドとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とシフルフェナミドとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とシプロコナゾールとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とジモキシストロビンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とエポキシコナゾールとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とファモキサドンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とフェンプロピジンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とフェンプロピモルフとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とフルオピラムとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とフルシラゾールとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とフルチアニルとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とイソピラザムとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とイソチアニルとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とクレソキシム−メチルとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とマンジプロパミドとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とメプチルジノカップとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とメトコナゾールとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とメトミノストロビン/フェノミノストロビンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とメトラフェノンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とペンフルフェンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とペンチオピラドとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とピクオキシストロビンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とプロピコナゾールとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とプロキナジドとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とプロチオコナゾールとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とピラクロストロビンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とピラメトストロビンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とピラオキシストロビンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とピリベンカルブとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とキノキシフェンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とテブコナゾールとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とテブフロキンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とトリフロキシストロビンとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とトリチコナゾールとの組み合わせ、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物8、化合物16、化合物18、化合物20、化合物29、化合物35、化合物42、化合物43または化合物44とバリフェナレートとの組み合わせ。

    さまざまな他の生物学的に活性な化合物または作用剤(すなわち混合相手)のうち1種以上を用いる実施形態では、これらのさまざまな混合相手(合計)と式1の化合物との重量比は一般に約1:3000〜約3000:1である。 注目すべきは、約1:300〜約300:1の重量比(たとえば、約1:30〜約30:1の比)である。 当業者であれば、所望の範囲の生物活性に必要な活性成分の生物学的有効量を単純な実験によって容易に判断できる。 これらの別の成分を含むことで、式1の化合物単独で防除される範囲を超えて病害防除の範囲が拡大するのは明白であろう。 さらに、特定の殺菌剤の組み合わせで、添加剤を超える(すなわち相乗的な)効果を呈して商業的に重要なレベルの植物病害防除を提供することも可能である。

    式1で表される化合物と別の生物学的に活性な化合物との混合物を開示した表A1に、本発明の混合物、組成物、方法の一例を示す。 具体的には、化合物4(化合物の内容については索引表Aを参照のこと)と「混合相手」の見出しを付した列に列挙した化合物との混合物を、列見出し「一例としての比」で列挙した2通りの具体的な重量比とともに開示する。 たとえば、1行目では、化合物4とアシベンゾラル−S−メチルとの重量比1:3または3:1での化合物4とアシベンゾラル−S−メチルとの混合物を開示する。

    また、本開示には、「化合物」という見出しを付した列の項目を以下に示すそれぞれの化合物番号に置き換えたこと以外は各々上記の表A1と同じように構成される表A2〜A7を含む(化合物の内容については索引表A〜Bを参照のこと)。 よって、表A2は「化合物」という見出しを付した列の「4」の項目を「2」に置き換えたこと以外は表A1と同じである。 表A3〜A7も表A2と同様に構成される。

    以下の試験では、特定の病原体に対する本発明の化合物による防除の有効性を実証する。 しかしながら、これらの化合物によって得られる病原体の防除保護は、これらの種に限定されるものではない。 化合物の内容については、索引表A〜Bを参照のこと。 1 H NMRデータについては、索引表Cを参照のこと。 索引表A〜Bにおいて、略語「Cmpd.」は「化合物」を意味し、略語「Ex.」は「実施例」を意味し、続く数字はどの実施例で化合物を調製したかを示している。 列「AP+(M+1)」に示す数値は、同位体存在度(すなわちM)が最大の分子にH + (分子量1)を加えて形成される実測分子イオンの分子量である。 存在量が少なく( 37 C、 81 Cなど)原子量が大きめの1種以上のアイソトープを含有する分子イオンの存在については記載していない。 記載のM+1ピークは、大気圧化学イオン化(AP + )を用いる質量分析によって観察される。 索引表A〜B冒頭のマーカッシュ構造に示す置換基Lは、「発明の概要」における式1に示す部分(R 1 )(R 2 )=N〜AC(R 3 )(R 4 )C(=W)−を表す。 索引表A〜Bでは、列見出し「L」の欄にL−1〜L−30から選択される項目がある。 たとえば、化合物番号1のLがL−1、化合物番号7のLはL−2、化合物番号12のLはL−8である。 L−1〜L−30の構造については下記に示す。

    右に突出している結合は、索引表AおよびBの冒頭に示すマーカッシュ構造におけるピペリジン環の窒素原子に連結される。

    本発明の生物学的実施例 試験A〜B2用の被験懸濁液を調製するための一般的なプロトコール:被験化合物を、まず最終容積の3%に等しい量でアセトンに溶解させた後、所望の濃度(ppm)で、250ppmの界面活性剤Trem(登録商標)014(多価アルコールエステル)を含有するアセトンおよび精製水(50/50容積混合比)に懸濁させた。 次に、得られた被験懸濁液を試験A〜B2において使用した。 被験植物上の流出点に200ppmの被験懸濁液を噴霧すると、800g/haの量に等しかった。

    試験A
    ブドウ実生にプラズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)(ブドウべと病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気にて20℃で24時間インキュベートした。 短い乾燥時間の後、被験懸濁液をブドウ実生に流出点まで噴霧し、続いてこれを20℃のグロースチャンバに移して5日間おいた後、20℃の飽和雰囲気に24時間戻した。 取り出した後、目視による病害評価を実施した。

    試験B1
    被験懸濁液をトマト実生に流出点まで噴霧した。 翌日、この実生にフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(トマト疫病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気にて20℃で24時間インキュベートして、20℃のグロースチャンバに移して5日間おいた後、目視による病害評価を実施した。

    試験B2
    2組の別個のトマト実生にフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(トマト疫病の病因)の胞子懸濁液を接種し、飽和雰囲気にて20℃で17時間インキュベートした。 短い乾燥時間の後、被験懸濁液をトマト実生に流出点まで噴霧し、続いてこれを20℃のグロースチャンバに移して4日間おいた後、目視による病害評価を実施した。

    試験A〜B2の結果を表Aに示す。 この表において、100の評価は100%病害防除を示し、0の評価は病害防除なしを示す(対照に比して)。 40ppmを示す「*」を付したものと、200ppmを示す「**」を付したもの以外、結果はいずれも10ppmである。

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈