Antenna device

阅读:1034发布:2020-07-29

专利汇可以提供Antenna device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an antenna device which can improve thunder resistance surge capability without mixing radiation noise into outputs from a GPS antenna element. SOLUTION: The antenna device has a circuit board 1 on which a the GPS antenna element 2 to receive GPS signals from an artificial satellite and a receiving circuit part 3 for amplifying the GPS signals received with the GPS antenna element 2 to output to a base station through a coaxial cable are mounted. The circuit board 1 has a surge absorber element 4 having a pair of lead terminals 4a, 4b mounted with one lead terminal 4a connected to an outputting end of the receiving circuit part 3 while the other lead terminal 4b to a ground point of the circuit board 1 respectively. On one side of the circuit board 1 on which the GPS antenna element 2 is mounted, a metallic shield case 5 for covering the lead terminal 4a of the surge absorber element 4 located on the above one side is mounted. COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT,下面是Antenna device专利的具体信息内容。

  • GPSアンテナ素子と、GPSアンテナ素子で受信したGPS用信号を増幅して出力する受信回路部と、一方のリード端子が受信回路部の出力端に接続され、他方のリード端子が接地点に接続されるサージアブソーバ素子とが実装される回路基板を備え、回路基板においてGPSアンテナ素子が実装される一面には、少なくとも、前記一面側に位置するサージアブソーバ素子の前記一方のリード端子を覆う金属製のシールドケースが設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  • 回路基板には、サージアブソーバ素子の両方のリード端子が個別に貫装されるスルーホールが設けられ、サージアブソーバ素子は、両方のリード端子の先部が回路基板の一面側に位置するように両方のリード端子を個別にスルーホールに貫装させた状態で、回路基板の他面に実装されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  • GPSアンテナ素子は、回路基板の中心位置から偏移させて実装され、サージアブソーバ素子は、回路基板の中心位置からGPSアンテナ素子と反対側に偏移させて実装されていることを特徴とする請求項1又は2記載のアンテナ装置。
  • 回路基板が一面側に搭載されるボディと、シールドケースが固定されるリブを有し、該ボディの一面側に被着されて回路基板を覆うレドームとからなるケースと、レドームをボディに被着した際に、レドームのリブに固定されているシールドケースを、接地点に接続する接地手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載のアンテナ装置。
  • 接地手段は、ボディとレドームのいずれか一方に設けられ、ボディとレドームの結合に用いられる結合ねじが挿通されるねじ挿通孔と、残る他方に設けられ、ねじ挿通孔を挿通した結合ねじが螺着されるねじ孔と、結合ねじが挿通される第1孔部を有して回路基板に突設され、回路基板の接地点に接続される第1接地片と、結合ねじが挿通される第2孔部を有してシールドケースに突設されるとともに、第2孔部が第1孔部に連通するように第1接地片に重ね合わされる第2接地片とで構成され、ボディとレドームは、ねじ挿通孔を挿通させた結合ねじを、第1孔部と第2孔部に挿通させるとともに、ねじ孔に螺着することで結合されていることを特徴とする請求項4記載のアンテナ装置。
  • シールドケースは、少なくとも、前記一面側に位置するサージアブソーバ素子の前記一方のリード端子と、回路基板の前記一面側に設けられ前記一方のリード端子が接続されたランドとを覆う形に形成されてなることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載のアンテナ装置。
  • 说明书全文

    本発明は、アンテナ装置、特に人工衛星からGPS(Global PositioningSystem)用信号を受信するアンテナ装置に関するものである。

    従来から、人工衛星から該人工衛星の軌道と時刻のデータ等を含む電波信号を受信して、受信した電波の時間差により受信地点における地球上の位置を特定するGPSを利用したGPS機器が提供されており、このようなGPS機器は、携帯電話機等に代表されるモバイルや、自動車等の移動体の測位によく用いられている。

    このようなGPS機器では、人工衛星からの電波を受信するためのアンテナ装置が用いられており、アンテナ装置としては、人工衛星のGPS用信号を受信するGPSアンテナ素子と、GPSアンテナ素子で受信したGPS用信号を増幅して同軸ケーブルに出する受信回路部とが実装される回路基板を、ケース内に収納したものが提供されている(例えば、特許文献1,2)。

    ところで、上記のGPS用のアンテナ装置の用途は、上述したような携帯電話機等に代表されるモバイルや、自動車等の移動体の測位用のGPS機器だけに限られるものではない。

    例えば、図11に示すように、アンテナ装置100を、屋外の所定位置に設置された支持ポール200の頂部に取り付けるとともに、基地局300に同軸ケーブル400で接続することで、アンテナ装置100から同軸ケーブル400を経由して与えられたGPS用信号から時刻信号を取り出して、基地局300自身の動作タイミングを自己補正する、すなわち、基地局300の動作タイミングの同期用の時刻データを取得する等の用途にも用いられる。 また、この他、アンテナ装置100で受信したGPS用信号を用いて所定位置における測位を行うことで、地形等の周囲環境の変位を測定し、このようにして得られた変位を元に地震予知を行うためにも用いられる。

    ところで、図11に示すように、アンテナ装置100を所定位置に設置した状態で使用する場合、アンテナ装置100は、人工衛星からのGPS用信号を受信できるように、支持ポール200等を用いて比較的高所に設けられるので、アンテナ装置100には落雷が発生しやすい。 したがって、従来では、このような落雷による過電流からアンテナ装置100や基地局300を保護するために、同軸ケーブル400に、避雷器や遠方接地された対雷ケーブル等の雷サージ対策設備500を設けることが行われている。

    しかしながら、上記の雷サージ対策設備500は、施工作業に手間がかかり、またコストが高く、設置するために大きなスペースが必要になるという問題点があり、極力設置することを避けたいという要望があった。

    そこで、図12(a),(b)に示すように、人工衛星のGPS用信号を受信するGPSアンテナ素子102が上面に実装されるとともに、GPSアンテナ素子102で受信したGPS用信号を増幅して同軸ケーブル(図示せず)に出力する受信回路部103が下面に実装されるアンテナ装置100の回路基板101に、雷サージ用のサージアブソーバ素子104を設けることが提案されている。

    ここで、サージアブソーバ素子104は、一方のリード端子104aを受信回路部103の出力端に接続するとともに、他方のリード端子104bを回路基板101の接地点(図示せず)に接続した状態で、回路基板101に実装されている。

    特開2000−101334号公報(図1参照)

    特開2001−332920号公報(図7参照)

    図12(a),(b)に示すように、アンテナ装置100の回路基板101にサージアブソーバ素子104を設けた際には、アンテナ装置100における耐雷サージ性能が向上するので、同軸ケーブル400に設ける雷サージ対策設備500の数を減らすことが可能であった。

    しかしながら、サージアブソーバ素子104をアンテナ装置100に設けた際には次のような問題が新たに生じることとなった。

    すなわち、サージアブソーバ素子104は、図12(a),(b)に示すように、一般に一対のリード端子104a,104bを有し、このリード端子104a,104bを用いて回路基板101に実装されるため、一対のリード端子104a,104b、特に受信回路部103の出力端に接続される一方のリード端子104aが、回路基板101の上面(すなわちGPSアンテナ素子102が実装される面)に位置していると、GPSアンテナ素子102が、リード端子104aに電流が流れることで生じる磁界等による輻射ノイズを受信してしまうという問題が新たに生じることとなった。 また、このようにGPSアンテナ素子102が輻射ノイズを受信してしまうと、GPSアンテナ素子102が出力する電気信号に輻射ノイズが重畳されて電気信号の波形が乱され、これによりGPS用信号の復調が困難になってしまう。

    以上述べたように、従来のアンテナ装置100では、回路基板101に雷サージ対策としてサージアブソーバ素子104を実装した際には、GPSアンテナ素子102が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子104を設けたことに起因する輻射ノイズが混入されてしまうという問題があった。

    本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、GPSアンテナ素子の出力に輻射ノイズを混入させることなく耐雷サージ性能を向上できるアンテナ装置を提供することにある。

    上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、GPSアンテナ素子と、GPSアンテナ素子で受信したGPS用信号を増幅して出力する受信回路部と、一方のリード端子が受信回路部の出力端に接続され、他方のリード端子が接地点に接続されるサージアブソーバ素子とが実装される回路基板を備え、回路基板においてGPSアンテナ素子が実装される一面には、少なくとも、前記一面側に位置するサージアブソーバ素子の前記一方のリード端子を覆う金属製のシールドケースが設けられていることを特徴とする。

    請求項2の発明では、請求項1の発明において、回路基板には、サージアブソーバ素子の両方のリード端子が個別に貫装されるスルーホールが設けられ、サージアブソーバ素子は、両方のリード端子の先部が回路基板の一面側に位置するように両方のリード端子を個別にスルーホールに貫装させた状態で、回路基板の他面に実装されていることを特徴とする。

    請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、GPSアンテナ素子は、回路基板の中心位置から偏移させて実装され、サージアブソーバ素子は、回路基板の中心位置からGPSアンテナ素子と反対側に偏移させて実装されていることを特徴とする。

    請求項4の発明では、請求項1〜3のうちいずれか1項の発明において、回路基板が一面側に搭載されるボディと、シールドケースが固定されるリブを有し、該ボディの一面側に被着されて回路基板を覆うレドームとからなるケースと、レドームをボディに被着した際に、レドームのリブに固定されているシールドケースを、接地点に接続する接地手段を備えていることを特徴とする。

    請求項5の発明では、請求項4の発明において、接地手段は、ボディとレドームのいずれか一方に設けられ、ボディとレドームの結合に用いられる結合ねじが挿通されるねじ挿通孔と、残る他方に設けられ、ねじ挿通孔を挿通した結合ねじが螺着されるねじ孔と、結合ねじが挿通される第1孔部を有して回路基板に突設され、回路基板の接地点に接続される第1接地片と、結合ねじが挿通される第2孔部を有してシールドケースに突設されるとともに、第2孔部が第1孔部に連通するように第1接地片に重ね合わされる第2接地片とで構成され、ボディとレドームは、ねじ挿通孔を挿通させた結合ねじを、第1孔部と第2孔部に挿通させるとともに、ねじ孔に螺着することで結合されていることを特徴とする。

    請求項6の発明では、請求項1〜5のうちいずれか1項の発明において、シールドケースは、少なくとも、前記一面側に位置するサージアブソーバ素子の前記一方のリード端子と、回路基板の前記一面側に設けられ前記一方のリード端子が接続されたランドとを覆う形に形成されてなることを特徴とする。

    請求項1の発明は、サージアブソーバ素子を備えているので、耐雷サージ性能を向上できるという効果を奏し、加えて、金属製のシールドケースで、回路基板においてGPSアンテナ素子が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子の一方のリード端子を少なくとも覆うようにしているので、前記一方のリード端子に電流が流れることによって生じる磁界等による輻射ノイズがGPSアンテナ素子に伝播しないようにシールドケースで遮断でき、これによりGPSアンテナ素子が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子を設けたことに起因する輻射ノイズが混入されることを抑制できて、GPS用信号の復調が十分に行えるようになるという効果を奏する。

    請求項2の発明は、回路基板においてGPSアンテナ素子が実装される一面側には、サージアブソーバ素子のリード端子の先部のみが位置するため、サージアブソーバ素子の本体が前記一面側に位置する場合に比べて、輻射ノイズを低減できるという効果を奏する。

    請求項3の発明は、GPSアンテナから、アンテナ装置の近傍の金属板までの空間距離が一様であることに起因する利得減衰を低減できるという効果を奏する。

    請求項4の発明は、レドームにシールドケースを固定しているので、レドームをボディに被着することによって、シールドケースを回路基板の一面側に設けることができ、これによりシールドケースを回路基板に半田付け等で固着する必要がなくなって組み立て作業が容易に行えるようになるという効果を奏する。 加えて、レドームをボディから取り外した際には、同時にシールドケースが回路基板から取り外されるので、レドームをボディから取り外すだけの簡単な作業で、半田クラックや半田付け忘れ等のサージアブソーバ素子の回路基板との接続部分の状態や、サージアブソーバ素子自体の状態等を目視により即座に確認できるという効果を奏する。

    請求項5の発明は、レドームとボディを結合するための既存の極めて簡単な結合構造を利用して接地手段を実現しているので、コストを安く抑えることができるという効果を奏する。

    請求項6の発明は、回路基板においてGPSアンテナ素子が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子の一方のリード端子だけではなく、前記一面側に設けられ前記一方のリード端子が接続される回路基板のランドもシールドケースで覆うようにしているので、前記一方のリード端子だけではなく、前記ランドに電流が流れることによって生じる磁界等による輻射ノイズもGPSアンテナ素子に伝播しないようにシールドケースで遮断できるから、GPSアンテナ素子が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子を設けたことに起因する輻射ノイズが混入されることをさらに抑制できるようになるという効果を奏する。

    (実施形態1)
    本実施形態のアンテナ装置は、図1〜図3に示すように、人工衛星(図示せず)からGPS(GlobalPositioning System)用信号を受信するGPSアンテナ素子2と、GPSアンテナ素子2で受信したGPS用信号を増幅して、図示しない基地局にGPS用信号を伝送するための同軸ケーブル(高周波同軸ケーブル)に出力する受信回路部3とが実装される回路基板1と、回路基板1を収納するケース6とを備えている。 また、回路基板1には、一対のリード端子4a,4bを有するサージアブソーバ素子4が、一方のリード端子4aを受信回路部3の出力端に、他方のリード端子4bを回路基板1の接地点GND(図2参照)にそれぞれ接続した状態で実装され、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面(図1(a)における上面)には、少なくとも、前記一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aを覆う形で、金属製のシールドケース5が設けられている。

    GPSアンテナ素子2は、GPS用の人工衛星が送信するGPS用信号を受信するためのもので、GPS用信号の周波数(おおよそ1575.42MHz)を中心とする周波数帯域の信号を受信できるように構成されている。 本実施形態では、このようなGPSアンテナ素子2として、例えば、誘電率が高いセラミック製のアンテナ基体の両面に、導体として銅ペーストや銀ペーストを塗布することで、一面がアンテナ面(受波面)、他面がアース面(接地面)となるように構成された平面型の誘電体アンテナを用いている。 尚、このような誘電体アンテナは、従来周知のものを採用することができるから、詳細な説明については省略する。

    受信回路部3は、GPSアンテナ素子2で受信したGPS用信号を増幅して、伝送用の同軸ケーブルに出力することで、GPS用信号をアンテナ装置から基地局(図示せず)に伝送する際に、GPS用信号が減衰して認識できなくなって、GPS用信号が復調できなくなってしまうことを防止するためのものである。 この受信回路部3は、抵抗やコンデンサ等の各種電子部品を回路基板1に実装することで構成され、具体的には、図2に示すように、3つのアンプ30a〜30cと、3つのバンドパスフィルタ31a〜31cとが交互に直列接続されることで構成されている。 ここで、アンプ30a〜30cは、いずれも所定の利得が得られるように電気信号の増幅を行うものである。 また、バンドパスフィルタ31a〜31cは、3次のバンドパスフィルタを構成しており、いずれもGPS用信号の周波数(おおよそ1575.42MHz)を中心とする周波数帯域の信号のみを透過するように構成されている。 したがって、このような受信回路部3によれば、GPSアンテナ素子2が出力する電気信号のうち1575.42MHzを中心とした周波数帯の電気信号のみを利得が所定値となるように増幅し、これにより得られた電気信号を出力するようになっている。

    サージアブソーバ素子4は、図1(a)に示すように、略円柱状の本体部4cと、該本体部4cの軸方向両端部に突設された一対のリード端子4a,4bとを有するディスクリートタイプの素子であり、例えば、既存のバリスタ(例えば、酸化亜鉛バリスタ等)や、アレスタ等を用いている。 そして、このサージアブソーバ素子4は、図2に示すように、一方のリード端子4aが受信回路部3の出力端(バンドパスフィルタ31cの出力端)に、他方のリード端子4bが回路基板1の接地点GNDに接続されることで、避雷器としての作用を発揮する。

    回路基板1は、絶縁基板の両面に薄肉の銅板(銅箔)を積層してなる銅張積層板からなり、図3に示すように、その平面形状が略正八形状に形成されている。 なお、図1(a),(b)では、図面の簡略化のために回路基板1を長方形状として図示している。

    回路基板1の一面(図1(a)における上面)と他面(図1(b)における下面)の両方それぞれには、前記銅板をパターニングすることによって、GPSアンテナ素子2と受信回路部3用の各種電子部品とサージアブソーバ素子4とを用いて図2に示すような回路を構成するための回路パターン(図示せず)、及び接地点(グランドライン)GNDが形成されている。

    ここで、回路基板1の一面及び他面それぞれの前記回路パターンには、GPSアンテナ素子2が接続されるランド(図示せず)、サージアブソーバ素子4の一対のリード端子4a,4bそれぞれが接続されるランド(回路基板1の一面側に設けられ一方のリード端子4aが接続されるランドを符号L1、回路基板1の一面側に設けられ他方のリード端子4bが接続されるランドを符号L2、回路基板1の他面側に設けられ一方のリード端子4aが接続されるランドを符号L3、回路基板1の他面側に設けられ他方のリード端子4bが接続されるランドを符号L4でそれぞれ示す)、この他、受信回路部3を構成する電子部品が接続されるランド(図示せず)などが設けられている。 さらに、回路基板1の一面側の前記回路パターンには、後述するケーブル7gが接続されるランド(図示せず)が設けられている。

    ここで、GPSアンテナ素子2が接続されるランドは、GPSアンテナ素子2が回路基板1の中心位置から偏移された位置に実装されるように回路基板1に設けられ、サージアブソーバ素子実装用のランドL1〜L4は、サージアブソーバ素子4を回路基板1に実装した際にサージアブソーバ素子4が回路基板1の中心位置からGPSアンテナ素子2と反対側に偏移した位置に位置するように回路基板1に設けられている。

    また、回路基板1には、回路基板1を厚み方向に貫通するスルーホールが設けられており、例えば、GPSアンテナ素子2が接続されるランドにはGPSアンテナ素子2用のスルーホール(図示せず)が、サージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aが接続されるランドL1,L3には当該リード端子4a用のスルーホール1aが、サージアブソーバ素子4の他方のリード端子4bが接続されるランドL2,L4には当該リード端子4b用のスルーホール1bが、回路基板1の略中央部にはケーブル7g用のスルーホール1cが、それぞれ形成される。 スルーホール1aの内周面には、ランドL1,L3を電気的に接続する貫通孔配線(図示せず)が形成され、スルーホール1bにも同様にランドL2,L4を電気的に接続する貫通孔配線(図示せず)が形成されている。 尚、図3では、スルーホール1cのみを図示し、その他のスルーホールを省略している。

    さらに、回路基板1の外縁部には、図3に示すように、回路基板1の外周を四等分するようにして、位置決め用の孔部1dが4つ設けられている。 尚、この位置決め用の孔部1dは、図1(a)では省略している。

    以上述べた回路基板1には、上述したGPSアンテナ素子2と、受信回路部3と、サージアブソーバ素子4とが次のようにして実装される。 すなわち、GPSアンテナ素子2は、上述したGPSアンテナ素子2用のスルーホールを用いて、アース面を回路基板1の一面に接触させた状態で、回路基板1の一面側に実装される。 また、受信回路部3を構成する電子部品群は、上述した受信回路部3用のスルーホールを用いて回路基板1の一面側に実装されており、これにより、受信回路部3が回路基板1の一面側に実装される。 なお、各種部品の実装は、対応部品の端子とランドとを半田付けにより電気的且つ機械的に接続することで行われる。

    一方、サージアブソーバ素子4は、両方のリード端子4a,4bの先部が回路基板1の他面側(図1(b)における下面側)に位置するように両方のリード端子4a,4bを個別にスルーホール1a,1bに貫装させるとともに、本体部4cを回路基板1の一面側に位置させた状態で、リード端子4aを回路基板1の他面側のランドL3に半田付けするとともに、リード端子4bを回路基板1の他面側のランドL4に半田付けして、電気的且つ機械的に接続することで回路基板1に実装される。

    上述したようにGPSアンテナ素子2と、受信回路部3と、サージアブソーバ素子4とが回路基板1に実装されることで、図2に示すような回路が構成される。

    シールドケース5は、金属製のものであって、図1(a),(b)に示すように、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aと、回路基板1の一面側において一方のリード端子4aが電気的に接続されたランドL1とを覆うことができる程度の大きさの略矩形箱状に形成されている。 このシールドケース5は、回路基板1に対向する面が開口されるとともに、サージアブソーバ素子4の本体部4cとリード端子4aの接続部分を通す開口部(図示せず)を備えている。

    そして、GPSアンテナ素子2と、受信回路部3と、サージアブソーバ素子4とが実装された回路基板1には、シールドケース5が次のようにして取り付けられる。 すなわち、シールドケース5は、導電性接着剤や半田等を用いて、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側に、該一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4a及びランドL1を覆うようにして固着され、同時に接地点GNDに接続される。

    次に、回路基板1が収納されるケース6について説明する。 ケース6は、図3に示すように、回路基板1が一面側(図3における上面側)に搭載されるボディ7と、該ボディ7の一面側に被着されて回路基板1を覆うレドーム8とで構成されている。

    ボディ7は、例えば、アルミニウムや、亜鉛合金等の軽量金属製のダイキャストを用いて略円盤状に形成されており、その外縁部には、ボディ7とレドーム8の結合に用いられる結合ねじS1〜S4が個別に挿通されるねじ挿通孔7a〜7dが外縁部を周方向に略4等分するようにして設けられている。 また、ボディ7の一面側には、回路基板1の4つの位置決め用の孔部1dにそれぞれ凹凸嵌合する位置決め用の突起(図示せず)を有し、回路基板1が位置決めされた状態で載置される支持部7eが一体に設けられている。 加えて、ボディ7の他面側の中央部には、GPSアンテナ素子2で受信したGPS用信号を基地局に伝送するための同軸ケーブル(高周波用同軸ケーブル)を接続するコネクタ7fが設けられている。 このコネクタ7fはリード線等のケーブル7gを用いて回路基板1に実装される受信回路部3の出力端に接続される。 したがって、コネクタ7fに同軸ケーブルを接続することで、上記同軸ケーブルが受信回路部3の出力端に接続され、これにより基地局にGPS用信号が伝送できるようになっている。

    レドーム8は、熱可塑性樹脂(例えばポリカーボネイトや、フッ素樹脂、ポリフェニレンオキサイド(PPO))等のGPS用信号を遮断しないような材料を用いて、底面が開口した中空の略円錐形状に形成されている。 また、レドーム8の底面側の縁部には、ボディ7の各ねじ挿通孔7a〜7dを挿通した結合ねじS1〜S4が個別に螺着されるねじ孔8a〜8dが設けられている。 ここで、レドーム8を略円錐状としているのは、屋外に設置されるアンテナ装置に、ほこりの堆積や、積が生じにくく、また鳥が止まりにくいようにするためである。 すなわち、レドーム8を略円錐状に形成することで、ほこりの堆積予防、及び積雪予防、並びに害鳥忌避等を実現している。

    次に、本実施形態のアンテナ装置の組み立て方法について説明する。 まず、上述したようにGPSアンテナ素子2と、受信回路部3と、サージアブソーバ素子4と、シールドケース5とが取り付けられた回路基板1を、回路基板1の位置決め用の孔部1dとボディ7の位置決め用の突起とを凹凸嵌合させた状態でボディ7の支持部7eに載置する。 これに並行して、ボディ7のコネクタ7fに一端が接続されたケーブル7gの他端を、回路基板1のスルーホール1cを通して回路基板1の一面側に導出し、導出したケーブル7gの他端を回路基板1の一面側に実装されている受信回路部3の出力端に半田付け等によって接続する。 この後に、レドーム8を、ボディ7に搭載した回路基板1を覆うようにしてボディ7に被せて、ボディ7のねじ挿通孔7a〜7dをそれぞれ挿通させた結合ねじS1〜S4を、レドーム8のねじ孔8a〜8dに個別に螺着することで、ボディ7とレドーム8とを結合し、これにより本実施形態のアンテナ装置が完成する。

    そして、本実施形態のアンテナ装置は、屋外の所定位置に設置された支持ポールの頂部に取り付けられるとともに、基地局に同軸ケーブルを用いて接続された状態で使用に供され、例えば、基地局の動作タイミングの同期用の時刻データの取得や、地震予知等を行うために用いられる。 尚、アンテナ装置の動作については、従来のものと同様であるから説明を省略する。

    以上述べたように、本実施形態のアンテナ装置によれば、サージアブソーバ素子4を備えているので、耐雷サージ性能を向上できる。 加えて、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aを、金属製のシールドケース5で覆うようにしているので、一方のリード端子4aに電流が流れることによって生じる磁界等による輻射ノイズを、GPSアンテナ素子2に伝播しないようにシールドケース5で遮断できる。 これによりGPSアンテナ素子2が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子4を設けたことに起因する輻射ノイズが混入することを抑制できて、GPS用信号の復調が十分に行えるようになる。

    特に、シールドケース5は、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aと、回路基板1の一面側においてサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aが接続されたランドL1とを覆う形に形成されているので、一方のリード端子4aが接続されたランドL1に電流が流れることによって生じる磁界等による輻射ノイズもGPSアンテナ素子2に伝播しないようにシールドケース5で遮断できるから、GPSアンテナ素子2が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子4を設けたことに起因する輻射ノイズが混入されることがさらに抑制できる。

    なお、シールドケース5としては、サージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aのみを覆う形に形成されたものを用いてもよいが、上記の理由からランドL1も覆う形に形成したほうがよりよい効果が得られるため好ましい。

    また、回路基板1には、GPSアンテナ素子2用のスルーホール(図示せず)を、回路基板1の中心位置から偏移された位置に設けるとともに、サージアブソーバ素子4の一対のリード端子4a,4b用のスルーホール1a,1bを、回路基板1の中心位置からGPSアンテナ素子2用のスルーホールと反対側に偏移された位置に設けている。

    そのため、回路基板1には、GPSアンテナ素子2が、回路基板1の中心位置から偏移させて実装され、サージアブソーバ素子4が、回路基板1の中心位置からGPSアンテナ素子2と反対側に偏移させて実装されることになるから、GPSアンテナ素子2から、アンテナ装置の近傍の金属板(図示せず)までの空間距離が一様にならなくなり、その結果、上記の空間距離が一様であることに起因する利得減衰を低減できるという効果を奏する。

    ところで、図1(a),(b)に示す例では、受信回路部3とサージアブソーバ素子4を、回路基板1の一面側(すなわちGPSアンテナ素子2が実装されている面側)に設けるようにしているが、図4(a)に示すように、受信回路部3を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。

    このようにすれば、受信回路部3とGPSアンテナ素子2との間に、接地点GNDを有する回路基板1が介在されることになるので、受信回路部3で生じる輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播されることを抑制でき、これによりGPSアンテナ素子2が出力する電気信号に、受信回路部3の輻射ノイズが混入することを抑制できる。

    また、図4(b)に示すように、サージアブソーバ素子4を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。 この場合、サージアブソーバ素子4は、両方のリード端子4a,4bの先部が回路基板1の一面側に位置するように両方のリード端子4a,4bを個別にスルーホールに貫装させるとともに、本体部4cを回路基板1の他面側に位置させた状態で、リード端子4aを回路基板1の一面側のランドL1に半田付けするとともに、リード端子4bを回路基板1の一面側のランドL2に半田付けして、電気的且つ機械的に接続することで回路基板1に実装される。 この場合においても、シールドケース5は、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4a及びランドL1を覆うように形成されている。

    このようにすれば、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側には、サージアブソーバ素子4のリード端子4a,4bの先部のみが位置することになるので、サージアブソーバ素子4の本体部4cが回路基板1の一面側に位置している場合に比べて、両リード端子4a,4bにおいて回路基板1の一面側に位置する長さを短くでき、しかも、サージアブソーバ素子4の本体部4cとGPSアンテナ素子2との間には、接地点GNDを有する回路基板1が介在されることになるので、サージアブソーバ素子4の本体部4cで生じる輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播され難くなる。 そのため、図1(a),(b)及び図4(a)に示すように、サージアブソーバ素子4の本体部4cが前記一面側に位置する場合に比べて、GPSアンテナ素子2が出力する電気信号に輻射ノイズが混入されることを抑制できる。

    さらに、図4(c)に示すように、図4(b)に示す例において受信回路部3を回路基板1の他面側に実装できるように、すなわち、受信回路部3とサージアブソーバ4の両方を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。

    このようにすれば、図4(a)と同様に、受信回路部3の輻射ノイズがGPSアンテナ素子2の出力する電気信号に混入されることを抑制できる上に、図4(b)と同様に、サージアブソーバ素子4の本体部4cが前記一面側に位置する場合に比べて、GPSアンテナ素子2が出力する電気信号に輻射ノイズが混入されることを抑制できるようになる。

    尚、回路基板1や、ケース6の形状は上記の例に限られるものではなく、適宜変形することが可能である。 また、シールドケース5の形状も上記の例に限られるものではなく、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4a及びランドL1を覆って、リード端子4a及びランドL1とGPSアンテナ素子2とを空間的に遮断できるような形状であればよい。 ここで、空間的に遮断とは、リード端子4a及びランドL1がシールドケース5で完全に密閉されているようなものを指すのではなく、リード端子4a及びランドL1に電流が流れることによって生じる磁界等の影響を低減できる程度のものであればよい。

    また、本実施形態のアンテナ装置は、基地局の動作タイミングの同期用の時刻データを取得や、地震予知用の測位データの取得等の所定位置に設置された状態での用途に適した構成であるが、本実施形態のアンテナ装置の用途は上記のような用途に限定されるものではない。 上記の点は、後述する実施形態2〜4においても同様である。

    (実施形態2)
    本実施形態のアンテナ装置は、図5(a),(b)に示すように、GPSアンテナ素子2と、受信回路部3とが実装される回路基板1と、回路基板1を収納するケース6(図3参照)とを備え、回路基板1には、一対のリード端子4a,4bを有するサージアブソーバ素子4が、一方のリード端子4aを受信回路部3の出力端に、他方のリード端子4bを回路基板1の接地点GNDにそれぞれ接続した状態で実装され、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面(図5(a)における上面)には、シールドケース50が設けられている。 ここで、シールドケース50は、金属製のものであって、図5(a),(b)に示すように、回路基板1の一面側に対向する面が開口されるとともに、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4全体及びランドL1,L2の全てを覆うことができる程度の大きさの略矩形箱状に形成されている。

    すなわち、本実施形態のアンテナ装置は、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4a及びランドL1を覆うシールドケース5ではなく、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4全体及びランドL1,L2の全てを覆うシールドケース50を備えている点で、上記実施形態1のアンテナ装置と異なっている。 尚、その他の構成については上記実施形態1のアンテナ装置と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。

    したがって、本実施形態のアンテナ装置によれば、サージアブソーバ素子4を備えているので、耐雷サージ性能を向上できるという効果を奏する。 加えて、金属製のシールドケース50で、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aだけではなく、前記一面側に位置するサージアブソーバ素子4全体を覆うようにしているので、一方のリード端子4aに電流が流れることによって生じる磁界による輻射ノイズに加えて、他方のリード端子4bやサージアブソーバ素子4の本体部4cで生じる輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播されることを防止できる。 これによりGPSアンテナ素子2が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子4を設けたことに起因する輻射ノイズが混入されることをさらに抑制できて、GPS用信号の復調が十分に行えるようになるという効果を奏する。

    また、本実施形態におけるシールドケース50は、一方のリード端子4aが接続されたランドL1だけでなく、他方のリード端子4bが接続されたランドL2も覆う形に形成されているから、ランドL2に電流が流れることによって生じる磁界等による輻射ノイズもGPSアンテナ素子2に伝播しないようにシールドケース50で遮断でき、GPSアンテナ素子2が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子4を設けたことに起因する輻射ノイズが混入されることがさらに抑制できる。 なお、シールドケース50としては、サージアブソーバ素子4全体のみを覆う形(つまりランドL1,L2は覆わない形)に形成されたものを用いてもよいが、上記の理由からランドL1,L2も覆う形に形成したほうがよりよい効果が得られるため好ましい。

    ところで、図5(a),(b)に示す例では、受信回路部3とサージアブソーバ素子4を、回路基板1の一面側(すなわちGPSアンテナ素子2が実装されている面側)に設けるようにしているが、図6(a)に示すように、受信回路部3を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。

    このようにすれば、受信回路部3とGPSアンテナ素子2との間に、接地点GNDを有する回路基板1が介在されることになるので、受信回路部3の輻射ノイズがGPSアンテナ素子2の出力する電気信号に混入されることを抑制できる。

    また、実施形態1で述べたように、サージアブソーバ素子4を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。 この場合、シールドケース50は、図6(b)に示すように、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子4の両方のリード端子4a,4b及びランドL1,L2の全てを覆うことができる程度の大きさの略矩形箱状に形成されている。

    このようにすれば、サージアブソーバ素子4の本体部4cとGPSアンテナ素子2との間に、接地点GNDを有する回路基板1が介在されることになるので、サージアブソーバ素子4の本体部4cの輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播され難くなる。

    さらに、図6(c)に示すように、図6(b)の例において受信回路部3を回路基板1の他面側に実装できるように、すなわち、受信回路部3とサージアブソーバ4の両方を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。

    このようにすれば、図6(b)の例による効果に加えて、受信回路部3の輻射ノイズがGPSアンテナ素子2の出力する電気信号に混入されることを抑制できる。

    (実施形態3)
    本実施形態のアンテナ装置は、図7(a),(b)に示すように、GPSアンテナ素子2と、受信回路部3とが実装される回路基板1と、回路基板1を収納するケース6(図3参照)とを備え、回路基板1には、一対のリード端子4a,4bを有するサージアブソーバ素子4が、一方のリード端子4aを受信回路部3の出力端に、他方のリード端子4bを回路基板1の接地点GNDにそれぞれ接続した状態で実装され、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面(図7(a)における上面)には、シールドケース51が設けられている。 ここで、シールドケース51は、金属製のものであって、図7(a),(b)に示すように、回路基板1の一面側に対向する面が開口されるとともに、回路基板1の一面側に位置するGPSアンテナ素子2を除く電子部品(サージアブソーバ素子4及び受信回路部3)を全てとランドL1,L2とを覆うことができる程度の大きさの箱状に形成されている。

    すなわち、本実施形態のアンテナ装置は、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4全体及びランドL1,L2を覆う実施形態2のようなシールドケース50ではなく、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4、ランドL1,L2、及び受信回路部3を全て覆うシールドケース51を備えている点で、上記実施形態2のアンテナ装置と異なっている。 尚、その他の構成については上記実施形態1または2のアンテナ装置と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。

    したがって、本実施形態のアンテナ装置によれば、実施形態2と同様の効果を奏する上に、シールドケース51で、回路基板1においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4aだけではなく、前記一面側に位置するサージアブソーバ素子4及び受信回路部3を全て覆うようにしているので、一方のリード端子4aに電流が流れることによって生じる磁界等による輻射ノイズのみならず、他方のリード端子4bやサージアブソーバ素子4の本体部4cで生じる輻射ノイズと受信回路部3の輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播されることを防止できるから、GPSアンテナ素子2が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子4を設けたことに起因する輻射ノイズのみならず、受信回路部3の輻射ノイズが混入されることをさらに抑制できて、GPS用信号の復調が十分に行えるようになる。

    ところで、図7(a),(b)に示す例では、受信回路部3とサージアブソーバ素子4を、回路基板1の一面側(すなわちGPSアンテナ素子2が実装されている面側)に設けるようにしているが、図8(a)に示すように、受信回路部3を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。

    このようにすれば、シールドケース51で受信回路部3を覆わなくても、受信回路部3とGPSアンテナ素子2との間に、接地点GNDを有する回路基板1が介在されることになるので、受信回路部3の輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播され難くなって、受信回路部3の輻射ノイズがGPSアンテナ素子2の出力する電気信号に混入されることを抑制できる。

    また、サージアブソーバ素子4を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。 この場合、シールドケース51は、図8(b)に示すように、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4の両方のリード端子4a,4bと、ランドL1,L2と、受信回路部3とを全て覆うように形成されている。

    このようにすれば、シールドケース51でサージアブソーバ素子4の本体部4cを覆わなくても、サージアブソーバ素子4の本体部4cとGPSアンテナ素子2との間に、接地点GNDを有する回路基板1が介在されることになるので、サージアブソーバ素子4の本体部4cの輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播され難くなる。

    さらに、図8(c)に示すように、図8(b)の例において受信回路部3を回路基板1の他面側に実装できるように、すなわち、受信回路部3とサージアブソーバ4の両方を回路基板1の他面側に実装できるように回路基板1の構成を変形してもよい。

    このようにすれば、サージアブソーバ素子4の本体部4c及び受信回路部3と、GPSアンテナ素子2との間に、接地点GNDを有する回路基板1が介在されることになるので、サージアブソーバ素子4の本体部4c及び受信回路部3の輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播され難くなる。 また、回路基板1の一面側では、サージアブソーバ素子4の両リード端子4a,4bを含む回路部がシールドケース51で覆われているので、これらリード端子4a,4bの輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播されなくなる。 その結果、GPSアンテナ素子2が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子4を設けたことに起因する輻射ノイズと、受信回路部3の輻射ノイズが混入されることを抑制できる。

    (実施形態4)
    本実施形態のアンテナ装置は、図9及び図10に示すように、GPSアンテナ素子2と、受信回路部3と、サージアブソーバ素子4とが実装される回路基板10と、回路基板10が搭載されるボディ7及びサージアブソーバ素子4を覆う金属製のシールドケース53が固定されるレドーム80からなり回路基板10を収納するケース60と、レドーム80をボディ7に被着した際に、レドーム80に固定されているシールドケース53を、回路基板10の接地点GNDに接続する接地手段とを備えている。 尚、以下の説明において、上記実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。

    回路基板10は、上記実施形態1の回路基板1と同様のものであるが、図9(a)及び図10に示すように、受信回路部3が回路基板10においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側(図9(a)における紙面手前側)と反対側の他面側(図9(a)における紙面奥側)に実装されるように構成されている点で異なっている。 また、回路基板10は、回路基板10の接地点GNDに接続された第1接地片1eが外周面に突設されている点でも上記実施形態1の回路基板1と異なっている。 ここで、第1接地片1eには、結合ねじS1が挿通される第1孔部1fが貫設されている。

    そして、本実施形態の回路基板10には、GPSアンテナ素子2と、受信回路部3と、サージアブソーバ素子4とが次のようにして実装される。 すなわち、GPSアンテナ素子2は、上述したGPSアンテナ素子2用のスルーホールを用いて、アース面を回路基板10の一面に接触させた状態で、回路基板10の一面側に実装され、受信回路部3は、受信回路部3用の電子部品を上述した受信回路部3用のスルーホールを用いて回路基板10の他面側に実装することで、回路基板10に実装される。 また、サージアブソーバ素子4は、両方のリード端子4a,4bの先部が回路基板10の他面側に位置するように両方のリード端子4a,4bを個別にスルーホール1a,1bに貫装させるとともに、本体部4cを回路基板10の一面側に位置させた状態で、各リード端子4a,4bを回路基板10の他面側に半田付けすることで回路基板10に実装される。 そして、これらGPSアンテナ素子2と、受信回路部3と、サージアブソーバ素子4とが回路基板10に実装されることで、図2に示すような回路が構成される。

    シールドケース53は、金属製のものであって、図9(a)及び図10に示すように、底面が開口した箱状に形成され、実施形態2と同様に回路基板10の一面側に位置するサージアブソーバ素子4及びランドL1,L2を覆うことができる程度の大きさを有するシールド部53aと、結合ねじS1が挿通される第2孔部53cを有してシールド部53aの側面に突設される第2接地片53bとを一体に備えている。

    次に、回路基板10が収納されるケース60について説明する。 ケース60は、図10に示すように、回路基板10が一面側に搭載されるボディ7と、該ボディ7の一面側に被着されて回路基板10を覆うレドーム80とで構成されている。

    レドーム80は、上記実施形態1で述べたレドーム8と同様のものであるが、ねじ孔8a近傍の内周面に、シールドケース53が固定されるリブ8fが一体に突設されている点で異なっている。 このリブ8fの底面(すなわち、ボディ7に搭載される回路基板10と対向する面)には、第2接地片53bの第2孔部53cがねじ孔8aに連通するようにしてシールドケース53を嵌入可能な収納凹所8gが設けられている。 ここで、収納凹所8gの内形寸法は、シールドケース53のシールド部53aの外形寸法と略同形状に形成してあり、これによりシールドケース53のシールド部53aを収納凹所8gに嵌入することで、シールドケース53をリブ8fに固定できるようになっている。

    また、リブ8fは、ケース60に回路基板10を収納した際に(換言すれば、回路基板10を搭載したボディ7にレドーム80を被着した際に)、図9(a)に示すように、シールド部53aがサージアブソーバ素子4を覆う位置に位置するとともに、第2接地片53bが第2孔部53cと第1孔部1gが連通するようにして第1接地片1eに重ね合わされる位置に位置するように、シールドケース53を位置決めして回路基板10の一面側に配置できるように形成されている。

    すなわち、本実施形態のアンテナ装置では、ボディ7に設けられ、ボディ7とレドーム80の結合に用いられる結合ねじS1が挿通されるねじ挿通孔7aと、レドーム80に設けられ、ねじ挿通孔7aを挿通した結合ねじS1が螺着されるねじ孔8aと、結合ねじS1が挿通される第1孔部1fを有して回路基板10に突設され、回路基板10の接地点GNDに接続される第1接地片1eと、結合ねじS1が挿通される第2孔部53cを有してシールドケース53に突設されるとともに、第2孔部53cが第1孔部1fに連通するように第1接地片1eに重ね合わされる第2接地片53bとで上述の接地手段を構成しており、ねじ挿通孔7aを挿通させた結合ねじS1を、第1孔部1fと第2孔部53cに挿通させるとともに、ねじ孔8aに螺着してボディ7とレドーム80を結合することによって、シールドケース53が安定して回路基板10の接地点GNDに接続されるようになっている。 そして、ボディ7とレドーム80を結合した際には、第1接地片1eと第2接地片53cが、ボディ7とレドーム80で狭持されることになるから、第1接触片1eと第2接触片53cの接触が確実に行われることになる。

    次に、本実施形態のアンテナ装置の組み立て方法について説明する。 まず、アンテナ装置は、上述したようにGPSアンテナ素子2と、受信回路部3と、サージアブソーバ素子4とが取り付けられた回路基板10を、回路基板10の位置決め用の孔部1dとボディ7の位置決め用の突起とを凹凸嵌合させた状態でボディ7の支持部7eに載置する。 これに並行して、ボディ7のコネクタ7fに一端が接続されたケーブル7gの他端を、回路基板10のスルーホール1cを通して回路基板10の一面側に導出し、導出したケーブル7gの他端を回路基板10の他面側に実装されている受信回路部3の出力端に半田付け等によって接続する。

    この後に、シールド部53aをリブ8fの収納凹所8gに嵌入することで、シールドケース53が固定されたレドーム80を、ボディ7に搭載した回路基板10を覆うようにしてボディ7に被せる。 このとき、上述したように、シールドケース53は、図9(a)に示すように、シールド部53aがサージアブソーバ素子4を覆う位置に位置するとともに、第2接地片53bが第2孔部53cと第1孔部1gが連通するようにして第1接地片1eに重ねあわされる位置に位置するようにして、回路基板10の一面側に配置される。

    そして、ボディ7のねじ挿通孔7aを挿通させた結合ねじS1を、第1孔部1fと第2孔部53cに挿通させるとともに、レドーム80のねじ孔8aに螺着するとともに、ボディ7のねじ挿通孔7b〜7dをそれぞれ挿通させた結合ねじS2〜S4を、レドーム80のねじ孔8b〜8dに個別に螺着することで、ボディ7とレドーム80とを結合する。 これにより、シールドケース53が、回路基板10の一面側においてサージアブソーバ素子4を覆う位置に位置するとともに、上記の接地手段により接地点GNDに接続されることになり、これにより本実施形態のアンテナ装置が完成する。

    そして、本実施形態のアンテナ装置は、屋外の所定位置に設置された支持ポールの頂部に取り付けられるとともに、基地局に同軸ケーブルを用いて接続した状態で使用に供され、例えば、基地局の動作タイミングの同期用の時刻データの取得や、地震予知等を行うために用いられる。 尚、アンテナ装置の動作については、従来のものと同様であるから説明を省略する。

    以上述べたように、本実施形態のアンテナ装置によれば、サージアブソーバ素子4を備えているので、耐雷サージ性能を向上できるという効果を奏する。 加えて、金属製のシールドケース53で、回路基板10においてGPSアンテナ素子2が実装される一面側に位置するサージアブソーバ素子4を覆うようにしているので、一方のリード端子4aの輻射ノイズに加えて、他方のリード端子4bやサージアブソーバ素子4の本体部4cの輻射ノイズがGPSアンテナ素子2に伝播されることがなくなり、これによりGPSアンテナ素子2が出力する電気信号に、サージアブソーバ素子4を設けたことに起因する輻射ノイズが混入することを抑制できて、GPS用信号の復調が十分に行えるようになるという効果を奏する。

    また、回路基板10には、回路基板1と同様に、GPSアンテナ素子2用のスルーホール(図示せず)を、回路基板10の中心位置から偏移された位置に設けるとともに、サージアブソーバ素子4の一対のリード端子4a,4b用のスルーホール1a,1bを、回路基板10の中心位置からGPSアンテナ素子2用のスルーホールと反対側に偏移された位置に設けているので、GPSアンテナ素子2から、アンテナ装置の近傍の金属板(図示せず)までの空間距離が一様にならなくなり、これにより上記の空間距離が一様であることに起因する利得減衰を低減できるという効果を奏する。

    さらに、レドーム80にシールドケース53を固定しているので、レドーム80をボディ7に被着することで、シールドケース53を回路基板10の一面側に設けることができ、これにより実施形態1とは異なりシールドケース53を回路基板10に半田付け等で固着する必要がなくなるから、組み立て作業が容易に行えるようになるという効果を奏する。

    加えて、レドーム80をボディ7から取り外した際には、同時にシールドケース53が回路基板10から取り外されるので、レドーム80をボディ7から取り外すだけの簡単な作業で、半田クラックや半田付け忘れ等のサージアブソーバ素子4と回路基板10の接続部分の状態や、サージアブソーバ素子4自体の状態等を目視により即座に確認できるという効果を奏する。 また、シールドケースと回路基板の接地点GNDを接続する接地手段を、レドーム80とボディ7を結合するための既存の極めて簡単な結合構造を利用して実現しているので、コストを安く抑えることができるという効果を奏する。

    ところで、上述した回路基板10におけるGPSアンテナ素子2、受信回路部3、及びサージアブソーバ素子4の実装形態は、上記実施形態2で述べた図6(a)と同様であるが、図5(a),(b)に示すものと同様に受信回路部3とサージアブソーバ素子4の両方を回路基板の一面側に実装するようにしてもよいし、図6(b)に示すものと同様に受信回路部3を回路基板の一面側に、サージアブソーバ素子4を回路基板の他面側にそれぞれ実装するようにしてもよいし、図6(c)に示すものと同様に受信回路部3とサージアブソーバ素子4の両方を回路基板の他面側に実装するようにしてもよい。 尚、各実装形態の違いによる効果は上記実施形態2で述べたとおりであるから、本実施形態では説明を省略する。

    尚、本実施形態におけるシールドケース53のシールド部53aは、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4及びランドL1,L2を覆う形に形成されているが、シールド部53aの形状は上記の例に限られるものではなく、例えば、実施形態1で述べたように、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4の一方のリード端子4a及びランドL1(又はリード端子4aのみ)を覆う形のものであってもよいし、実施形態2で述べたように、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4全体のみを覆う形のものであってもよいし、実施形態3で述べたように、回路基板1の一面側に位置するサージアブソーバ素子4、ランドL1,L2及び受信回路部3(又はサージアブソーバ素子4及び受信回路部3)を全て覆うような形のものであってもよい。

    また、本実施形態のケース60では、ボディ7に結合ねじS1〜S4が挿通されるねじ挿通孔を設け、レドーム80に、ねじ挿通孔を挿通した結合ねじS1〜S4が螺着されるねじ孔を設けるようにしているが、逆に、レドーム80に結合ねじS1〜S4が挿通されるねじ挿通孔を設け、ボディ7に、ねじ挿通孔を挿通した結合ねじS1〜S4が螺着されるねじ孔を設けるようにしてもよい。 この点は、実施形態1〜3のケース6においても同様である。

    (a)は、実施形態1のアンテナ装置の要部の概略斜視図であり、(b)は、アンテナ装置の要部の概略側面図である。

    実施形態1のアンテナ装置の回路構成を示すブロック図である。

    実施形態1のアンテナ装置の分解斜視図である。

    (a)〜(c)は、実施形態1のアンテナ装置の他例の要部の概略側面図である。

    (a)は、実施形態2のアンテナ装置の要部の概略斜視図であり、(b)は、アンテナ装置の要部の概略側面図である。

    (a)〜(c)は、実施形態2のアンテナ装置の他例の要部の概略側面図である。

    (a)は、実施形態3のアンテナ装置の要部の概略斜視図であり、(b)は、アンテナ装置の要部の概略側面図である。

    (a)〜(c)は、実施形態3のアンテナ装置の他例の要部の概略側面図である。

    (a)は、実施形態4のアンテナ装置の回路基板の概略説明図であり、(b)は、実施形態4のレドームの底面図であり、(c)は、実施形態4のシールドケースの底面図である。

    実施形態4のアンテナ装置の分解斜視図である。

    従来のアンテナ装置の使用形態を示す説明図である。

    (a)は、従来のアンテナ装置の要部の概略平面図であり、(b)は、アンテナ装置の要部の概略側面図である。

    符号の説明

    1 回路基板 2 GPSアンテナ素子 3 受信回路部 4 サージアブソーバ素子 4a,4b リード端子 5 シールドケース

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