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Composite heat sensitive recording medium and recording method using the same

阅读:354发布:2023-01-25

专利汇可以提供Composite heat sensitive recording medium and recording method using the same专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a composite heat sensitive recording medium and a recording method with which data can be recorded and, in addition, in which an indication can be enlarged each time and which has a high antifalsification effect.
SOLUTION: The composite heat sensitive recording medium 1 has a constitution laminating a base material 2, an near infrared absorbing layer 3, a heat sensitive coloring layer 4, a transparent heat insulating layer 5, and a reversible heat sensitive recording layer 6 laminated one another in the order. A recording is executed for displaying the data in the heat sensitive coloring layer 4 by irradiating the near infrared absorbing layer with near infrared laser beam 10. Further, under the state that a thermal head 20 or the like is brought into contact with the reversible heat sensitive recording layer 6 for executing heat sensitive recording and/or thermal erasion, the indication of an admittance, a balance, an advertisement or the like are executed in matching with use circumstances for solving the subjects.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO,下面是Composite heat sensitive recording medium and recording method using the same专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 基材上の少なくとも一部に、下側から近赤外吸収性層、感熱発色性層、透明断熱性層、および可逆性感熱記録層の各層が順に積層されたことを特徴とする複合感熱記録媒体。
  • 【請求項2】 前記可逆性感熱記録層上に、必要に応じてアンカー層を介して保護層が積層されていることを特徴とする請求項1記載の複合感熱記録媒体。
  • 【請求項3】 基材上の少なくとも一部に、下側から近赤外吸収剤を含有する近赤外吸収剤含有感熱発色性層、
    透明断熱性層、および可逆性感熱記録層の各層が順に積層されたことを特徴とする複合感熱記録媒体。
  • 【請求項4】 前記可逆性感熱記録層上に、必要に応じてアンカー層を介して保護層が積層されていることを特徴とする請求項3記載の複合感熱記録媒体。
  • 【請求項5】 請求項1または2記載の複合感熱記録媒体の前記近赤外吸収性層に近赤外レーザー光の焦点を絞って照射し、前記照射を受けた部分の前記近赤外吸収性層に発生した熱が、隣接する前記感熱発色性層に伝わることにより、前記感熱発色性層に感熱記録を行なうこと、並びに前記可逆性感熱記録層に、前記可逆性感熱記録層の上面より加熱可能な記録手段を接触させて用いることにより、前記可逆性感熱記録層に、感熱記録または/および熱消去を行なうことからなる記録方法。
  • 【請求項6】 請求項3または4記載の複合感熱記録媒体の前記近赤外吸収剤含有感熱発色性層に近赤外レーザー光の焦点を絞って照射し、前記照射を受けた部分の光吸収剤から発生した熱により、前記近赤外吸収剤含有感熱発色性層に感熱記録を行なうこと、並びに前記可逆性感熱記録層に、前記可逆性感熱記録層の上面より加熱可能な記録手段を接触させて用いることにより、前記可逆性感熱記録層に、感熱記録または/および熱消去を行なうことからなる記録方法。
  • 【請求項7】 ゲートからの入退場を行なう毎に、前記感熱発色性層への前記感熱記録によって、前記入退場の履歴を時系列的に記録し、前記可逆性感熱記録層への前記感熱記録または/および前記熱消去によって、入場中または退場中である旨の表示を行なうことを特徴とする請求項5または6記載の記録方法。
  • 【請求項8】 前記複合感熱記録媒体は、予め使用可能な内容の限度が決められたものであり、使用の度毎に、
    前記感熱性発色性層への前記感熱記録によって、前記使用の履歴を時系列的に記録し、前記可逆性感熱記録層への前記感熱記録または/および前記熱消去によって、前記使用可能な内容の限度までの残りに関する表示を行なうことを特徴とする請求項5または6記載の記録方法。
  • 【請求項9】 前記使用可能な内容が、金額、度数、もしくは回数であることを特徴とする請求項8記載の記録方法。
  • 【請求項10】 前記複合感熱記録媒体は、予め使用可能な内容の限度が決められたものであり、使用の度毎に、前記感熱性発色性層への前記感熱記録によって、前記使用の履歴を時系列的に記録し、前記可逆性感熱記録層への前記感熱記録または/および前記熱消去によって、前記使用の履歴が時系列的に記録された部分以外の余白の部分に、前記余白の部分の大きさに応じた表示を行なうことを特徴とする請求項5または6記載の記録方法。
  • 【請求項11】 前記余白の部分の大きさに応じた表示が、広告もしくは注意書きであることを特徴とする請求項10記載の記録方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光等による非接触で記録が可能な感熱記録層と、サーマルヘッド等による熱記録/熱消去が可能な可逆性感熱記録層とが重なっていながら、一方の層への熱記録もしくは熱消去の際に、他方の層への影響を解消し得る複合感熱記録体に関するものである。 また、本発明は、上記の複合感熱記録媒体を用いて、感熱記録層には、複合感熱記録媒体の使用履歴等を追記印字により記録し、可逆性感熱記録層層には、用途に応じて、例えば、入退場カードであれば、「入場中」の表示、料金前払い式の金銭代替カードであれば、残りの金額等の表示、あるいは、広告等の、
    その都度の表示を行なう、記録方法に関するものでもある。

    【0002】

    【従来の技術】カード類には、預貯金用カード、クレジットカード、もしくは身分証明書のような、保持者本人を確認する機能を持つID(=本人であることの確認)
    カード以外に、交通機関の乗降に使用する、予め料金を前払いしたことを証するカードのように、ID目的よりも、金銭の残額等の確認機能を持ったものがある。 後者のようなカードは、例えば基材の一方の面に感熱発色性の不可逆な記録層が形成されて構成されており、利用の都度、日付、乗車駅、降車駅、および残高等が印字されるものである。

    【0003】ところで、このようなカードを次に使用する際に重要な情報は、金額の残高であるが、上記の利用の都度の印字では、残高の表示が小さく、できれば、残額を大きく表示することが望まれるものの、スペースの点で難しい。

    【0004】また、交通機関の乗降、遊園地、博覧会、
    もしくは展示会等への入退場に使用する場合、それらの履歴を記録するのみならず、入場中であることを表示できれば、不正な入場者を見付けやすく、従って不正な入場の抑制が可能になるが、感熱発色性の不可逆な記録層を利用する場合には、大きな表示を行なうことができない。

    【0005】もちろん、可逆な記録層を形成しておけば、一旦形成された表示を消すことが可能であるので、
    上記の残高や入場中である旨の表示を大きく行なうことが可能にはなるが、可逆な記録層のみでは、履歴を残すことが不可能である。

    【0006】そこで、不可逆な記録層と可逆な記録層とを、基材上に並べて形成すれば、両方の記録が行なえるので、問題が一気に解決するように見えるが、各々の記録を別個に行なえるので、一方に改ざんを試みても、他方への影響がなく、改ざん防止効果が薄い。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】本発明においては、履歴を残すことが可能で、しかも、その都度、表示を大きくすることが出来、しかも、改ざん防止効果が高い、複合感熱記録媒体を提供することを課題とするものである。

    【0008】

    【課題を解決する手段】上記の課題は、カード等の基材上に、可逆な記録層の下に不可逆な記録層を透視可能に形成し、しかも間を断熱性層で隔離し、不可逆な記録層を感熱発色性層と、その下層の近赤外吸収性層とで構成することにより、履歴と大きな表示とを同時に実現でき、しかも、下層の不可逆な記録層への記録を改ざんしようとすると、上層の可逆な記録層に影響を与えるものとすることができた。

    【0009】第1の発明は、基材上の少なくとも一部に、下側から近赤外吸収性層、感熱発色性層、透明断熱性層、および可逆性感熱記録層の各層が順に積層されたことを特徴とする複合感熱記録媒体に関するものである。 第2の発明は、前記可逆性感熱記録層上に、必要に応じてアンカー層を介して保護層が積層されていることを特徴とする請求項1記載の複合感熱記録媒体に関するものである。 第3の発明は、基材上の少なくとも一部に、下側から近赤外吸収剤を含有する近赤外吸収剤含有感熱発色性層、透明断熱性層、および可逆性感熱記録層の各層が順に積層されたことを特徴とする複合感熱記録媒体に関するものである。 第4の発明は、第3の発明において、前記可逆性感熱記録層上に、必要に応じてアンカー層を介して保護層が積層されていることを特徴とする複合感熱記録媒体に関するものである。 第5の発明は、請求項1または2記載の複合感熱記録媒体の前記近赤外吸収性層に近赤外レーザー光の焦点を絞って照射し、前記照射を受けた部分の前記近赤外吸収性層に発生した熱が、隣接する前記感熱発色性層に伝わることにより、前記感熱発色性層に感熱記録を行なうこと、並びに前記可逆性感熱記録層に、前記可逆性感熱記録層の上面より加熱可能な記録手段を接触させて用いることにより、前記可逆性感熱記録層に、感熱記録または/および熱消去を行なうことからなる記録方法に関するものである。 第6の発明は、請求項3または4記載の複合感熱記録媒体の前記近赤外吸収剤含有感熱発色性層に近赤外レーザー光の焦点を絞って照射し、前記照射を受けた部分の近赤外吸収剤から発生した熱により、前記近赤外吸収剤含有感熱発色性層に感熱記録を行なうこと、並びに前記可逆性感熱記録層に、前記可逆性感熱記録層の上面より加熱可能な記録手段を接触させて用いることにより、
    前記可逆性感熱記録層に、感熱記録または/および熱消去を行なうことからなる記録方法に関するものである。
    第7の発明は、第5または第6の発明において、ゲートからの入退場を行なう毎に、前記感熱発色性層への前記感熱記録によって、前記入退場の履歴を時系列的に記録し、前記可逆性感熱記録層への前記感熱記録または/および前記熱消去によって、入場中または退場中である旨の表示を行なうことを特徴とする記録方法に関するものである。 第8の発明は、第5または第6の発明において、前記複合感熱記録媒体は、予め使用可能な内容の限度が決められたものであり、使用の度毎に、前記感熱性発色性層への前記感熱記録によって、前記使用の履歴を時系列的に記録し、前記可逆性感熱記録層への前記感熱記録または/および前記熱消去によって、前記使用可能な内容の限度までの残りに関する表示を行なうことを特徴とする記録方法に関するものである。 第9の発明は、
    第8の発明において、前記使用可能な内容が、金額、度数、もしくは回数であることを特徴とする記録方法に関するものである。 第10の発明は、第5または第6の発明において、前記複合感熱記録媒体は、予め使用可能な内容の限度が決められたものであり、使用の度毎に、前記感熱性発色性層への前記感熱記録によって、前記使用の履歴を時系列的に記録し、前記可逆性感熱記録層への前記感熱記録または/および前記熱消去によって、前記使用の履歴が時系列的に記録された部分以外の余白の部分に、前記余白の部分の大きさに応じた表示を行なうことを特徴とする記録方法に関するものである。 第11の発明は、第10の発明において、前記余白の部分の大きさに応じた表示が、広告もしくは注意書きであることを特徴とする記録方法に関するものである。

    【0010】

    【発明の実施の形態】図1(a)に示すものは、本発明の複合感熱記録体の基本的な構造を示す断面図で、複合感熱記録媒体1は、基材2上に、近赤外吸収性層3、感熱発色性層4、透明断熱性層5、および可逆性感熱記録層6が順に積層された構成からなるものである。 また、
    図1(b)に示すものは、図1(a)における近赤外吸収性層3、および感熱発色性層4の二層の代わりに、近赤外吸収剤を含有する、近赤外吸収剤含有感熱発色性層4aを基材2と透明断熱性層5との間に積層したものである。

    【0011】図2(a)は、図1(a)に示すものの可逆性感熱記録層6上に、さらに、アンカー層7、および保護層8を積層したものであり、図2(b)は、図1
    (b)に示すものの可逆性感熱記録層6上に、さらに、
    アンカー層7、および保護層8を積層したものである。
    図2(a)および図2(b)のいずれに示したものにおけるアンカー層7は、省くこともできる。

    【0012】上例の説明において、図1および図2には、基材2上の各層が基材2と同じ大きさであるように描いてあり、このようにすれば、感熱発色性層4および可逆性感熱記録層6のいずれにおいても、基材2と同じ大きさの表示が可能になる。 感熱発色性層4および可逆性感熱記録層6は、上下方向に、他の層を介して一部が積層されていればよく、感熱発色性層4が可逆性感熱記録層6よりも小さいか、もしくは、可逆性感熱記録層6
    が感熱発色性層4よりも小さいものであってもよい。

    【0013】感熱発色性層4と可逆性感熱記録層6の大きさが互いに異なっている場合、近赤外吸収性層3は、
    感熱発色性層4より小さくはなく、少なくとも同じ大きさで、かつ感熱発色性層4の下層すべてを覆うことが望ましい。 また、透明断熱性層5は、少なくとも感熱発色性層4と可逆性感熱記録層6とが重なった部分に、大きさと位置を合わせて積層することが望ましい。 なお、基材2への上記各層の積層は、上記の説明では、基材2の片面にのみ行なったが、基材2の両面に行なってもよい。

    【0014】基材2は、プラスチックフィルム、紙、不織布、もしくは金属箔、またはそれらの複合体で構成することができる。 これらのうち、引張り強度、フレキシビリティー、平滑性等の点で、ポリエステル樹脂フィルムやポリ塩化ビニル樹脂フィルム等のプラスチックフィルムが適している。 厚みのあるカードの基材2の場合、
    例えば、一般的なクレジットカードもしくは銀行の預貯金用カードの場合、透明なオーバーシート、2枚の不透明なコアシート、および透明なオーバーシートの4枚のシートの積層体で基材2を構成してもよい。 基材2は、
    磁気記録層、ICモジュール、もしくは光学記録層等の電磁気的な情報の記憶手段を備えているものであってよく、この複合感熱記録媒体への印字は、それらの記憶手段に記憶され、あるいは使用の都度更新される情報にも、基づいて行なわれる。

    【0015】近赤外吸収性層3は、樹脂バインダ中に、
    近赤外レーザー光を熱に変換するための近赤外吸収剤が分散したものである。 近赤外吸収剤としては、例えば、
    フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、ビスチオウレア系化合物、スクアリリウム系、アズレニウム系、トリフェニルアミン系、トリスアゾ系、ジフェニルメタン系、トリフェニルメタン系、キノン系、ナフトキノン系、アントラキノン系、アゾ系、インモニウム系、ジインモニウム系、金属錯体系、金属硫化物とチオウレア系化合物、もしくはリン化合物と銅化合物等が挙げられ、
    これらのうちから一種または二種以上を使用する。 感熱発色性層4の発色を妨げず、地色を抑える意味で、できるだけ、無色または淡色のものを選択し、使用するとよい。

    【0016】上記の近赤外吸収剤を分散させる樹脂バインダとしては、例えば、シエチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アルキレン/無マレイン酸共重合体、
    ポリビニルピロリドン、アクリルアミド系水溶性樹脂、
    スチレン/ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂、もしくはポリウレタン樹脂等が挙げられる。

    【0017】感熱発色性層4は、加熱により互いが融解して反応し、発色する電子供与性染料前駆体、および電子受容性化合物を主成分とし、これらが樹脂バインダ中に分散したものである。 以下に挙げるような種々の成分を適宜に混合して塗料組成物惜しくはインキ組成物とし、グラビア、ロールコート、スプレーコート、もしくはディップコート等の印刷法またはコーティング法により層4を形成する。 なお、前記した近赤外吸収剤を含有させて、近赤外吸収剤含有感熱発色性層4aとすれば、
    近赤外吸収性層3と感熱発色性層4とを分けて形成しなくてよく、層構成が簡素化され、製造工程が減る利点が生じる。

    【0018】電子供与性染料前駆体としては、ロイコ染料としてこの種の感熱記録材料に使用されているものが利用でき、カラー再現のためには、イエロー、マゼンタ、およびシアンにそれぞれ発色するものが選ばれる。
    具体的には、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、もしくはインドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。

    【0019】電子受容性化合物としては、上記の電子供与性染料前駆体と組合わせて顕色剤として用いられ、加熱加圧により基材上に貼る等の際の熱に耐えられる程度の耐熱性を有し、感熱記録の際に、感度よく反応するものが選ばれる。

    【0020】具体的には、ビスフェノールA等のフェノール性物質、オクチルスルホン酸、ノニルホスホン酸、
    デシルホスホン酸、ドデシルホスホン酸、テトラデシルホスホン酸、ヘキサデシルホスホン酸、オクタデシルホスホン酸、もしくはエイコシルホスホン酸、α−ヒドロキシオクタノイック酸、α−ヒドロキシデカノイック酸、α−ヒドロキシテトラデカノイック酸、もしくはα
    −ヒドロキシオクタデカノイック酸、α−チオジフェニル酸、またはキノン類等が好ましく用いられる。

    【0021】上記の電子供与性染料前駆体、および電子受容性化合物を分散させる樹脂バインダとしては、ポリビニルアルコール、でんぷん、変性でんぷん、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アルキレン/無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド系水溶性樹脂、スチレン/ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂、もしくはポリウレタン樹脂の主に水溶性樹脂が挙げられる。

    【0022】上記のほか、感熱発色性層4には、種々の添加剤を添加することができ、添加剤としては、増感剤、退色防止剤、顔料、もしくは分散剤が挙げられる。
    増感剤としては、例えば、1−ヒドロキシ−2−ナフト酸フェニル、p−ベンジルビフェニル、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、シュウ酸ジベンジル、トリルビフェニルエーテル、
    もしくは脂肪族アミド類が挙げられる。

    【0023】退色防止剤としては、水酸基をブロックした顕色剤の類似物、亜鉛塩等の有機金属塩、ヒンダードフェノール等が挙げられる。 顔料としては、隠蔽性が無い、吸油量が高い、pHが高い、染料に対し活性が無いものが求められる。 白色顔料であれば、可視光、近赤外光を周囲に散乱させる効果があり、近赤外吸収剤への近赤外光吸収を促進し、発熱効果を上昇させる。 具体的な顔料としては、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
    珪酸塩、ゼオライト、シリカ、カオリン、クレー、もしくは尿素ホルマリン樹脂等が挙げられる。

    【0024】透明断熱性層5は、透明樹脂、および好ましくは、透明樹脂中に分散した顔料とからなる。 これらは、感熱発色性層4や可逆性感熱記録層6の発色を妨げないものであり、また、隠蔽性がないものであることが望ましい。 透明断熱性層5は、感熱発色性層4と可逆性感熱記録層6との間を熱的に遮断する目的からすれば、
    厚いほどよいが、カード等に適用したとき、被着体に決められている厚みの上限を越えてしまい、読取り機に設定されているクリアランスと合わなくなること等から、
    薄い方がよく、実際上、その厚みは、1〜3μmであることが好ましい。

    【0025】透明樹脂としては、ポリビニルアルコール、でんぷん、変性でんぷん、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アルキレン/無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド系水溶性樹脂、スチレン/ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂、もしくはポリウレタン樹脂等が挙げられる。
    顔料としては、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
    珪酸塩、ゼオライト、シリカ、カオリン、クレー、もしくは尿素ホルマリン樹脂等が挙げられる。

    【0026】可逆性感熱記録層6としては、樹脂マトリックス中に有機低分子化合物を分散させたものが使用され、樹脂としては、透明性があり、機械的、また化学的に安定で皮膜形成性のよいものが好ましく、有機低分子化合物としては、熱により多結晶に変化するもので、融点が50℃〜150℃であることが好ましい。

    【0027】可逆性感熱記録層6の樹脂マトリックス用の樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂もしくはメタクリル樹脂、
    シリコーン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン/塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等が用いられる。

    【0028】また、可逆性感熱記録層6中の樹脂マトリックス中に分散する有機低分子化合物としては、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、
    パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸、アラギン酸、もしくはオレイン酸等の高級脂肪酸
    ステアリン酸メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン酸オクタデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン酸オクタデシル、もしくはベヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸エステル、または高級アルコールもしくはその誘導体等が用いられる。

    【0029】可逆性感熱記録層6としては、不可逆の感熱発色性層の形成に用いるのと同様に、電子供与性物質であるロイコ染料と、電子受容性である顕色剤との組合わせによるものも用いることができる。 この場合のロイコ染料としては、フタリド系化合物、アザフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フェニチアジン系化合物、
    もしくはロイコオーラミン系化合物等が用いられる。 また、顕色剤としては、長鎖脂肪族炭化水素基を持つ有機リン酸化合物、脂肪族カルボン酸化合物、もしくはフェノール化合物が用いられる。

    【0030】アンカー層7は、次の保護層8形成のためのものである。 アンカー層7を形成すると、次記の保護層8を形成する際に用いる保護層形成用組成物中の溶剤が、下層の可逆性感熱記録層中に移行して悪影響を及ぼすのを防止することができる。 素材的には、例えば、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、
    もしくはポリ塩化ビニル樹脂系等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂により形成し、厚みは1
    μm程度がよい。 このアンカー層7は、前述したように、保護層8形成に先立って、形成しないことも有り得る。

    【0031】保護層8は、必要に応じて積層するもので、保護層8が最表面に積層されていることにより、複合感熱記録体1の最表面が、携帯時や使用時に摩擦されて摩耗したり、熱を受けて、変形するのを防ぐもので、
    耐薬品性、耐水性、および耐摩耗性等の耐久性を有し、
    かつ、下層を透視可能とするための透視性を有するものであることが好ましい。

    【0032】保護層8は、前記したバインダ樹脂を用いて構成するほか、表面の耐摩耗性、耐薬品性、もしくは耐汚染性等を高度にする目的で、熱硬化性樹脂、または電離放射栓硬化性樹脂(紫外線硬化性磁気記録層もしくは電子線硬化性樹脂)を用いて構成してもよく、厚みとしては0.1〜10μm程度である。

    【0033】本発明の感熱記録媒体1に対する、熱記録もしくは熱消去は、図3に示すような方法により行なう。 なお、図3においては、感熱記録媒体1としては、
    図1(a)に示すものを描いてあり、以降の説明も、それに沿っている。 図1(b)、図2(a)、もしくは図2(b)に示す感熱記録媒体を使用するときも、ほぼ同様である。

    【0034】まず、感熱記録媒体1の向かって左側にある部分に示すように、可逆性感熱記録層6の上方から、
    近赤外レーザー光10を導入し、光学系11を利用して、近赤外吸収性層3にこの近赤外レーザー光の焦点を絞って、照射を行なう。

    【0035】近赤外吸収性層3の照射を受けた部分では、層内に分散した近赤外吸収剤が、近赤外レーザー光を吸収し、吸収した部分において熱を発生し、この熱によって、近赤外レーザー光を吸収した部分の上部の感熱発色性層4の区域が加熱され、電子供与性染料前駆体、
    および電子受容性化合物が互いに融解して反応し、発色することにより感熱発色性層4に感熱記録を行なう。

    【0036】この記録は、近赤外レーザー光10を用い、非接触的に行なうものである。 なお、この記録を行なうとき、可逆性感熱記録層6は、感熱発色性層4上に、透明断熱性層5を介して積層されているため、下層で発生した熱の影響が及ばないため、発色することがない。

    【0037】また、可逆性感熱記録層6への記録は、感熱記録媒体1の向かって右側にある部分に示すように、
    可逆性感熱記録層6の上面から、サーマルヘッドのような、加熱可能な記録手段20を接触させて用いることにより、可逆性感熱記録層を発色させて感熱記録を行ない、もしくは発色部の熱消去を行なうものである。 この記録はサーマルヘッド等を用い、接触的に行なうものである。 このとき、下方にある感熱発色性層4は、可逆性感熱記録層6との間に透明断熱性層5を介しているため、上層に与えられた熱の影響が及ばないため、発色することがない。

    【0038】なお、図1(b)や図2(b)に示すような近赤外吸収剤含有感熱発色性層4aを用いたときは、
    上記における説明中、近赤外レーザー光の焦点を絞って、照射を行なう対象が近赤外吸収剤含有感熱発色性層4aとなる。 そして、層4a内で発生した熱によって、
    同じ層4a内にある電子供与性染料前駆体、および電子受容性化合物が互いに融解して反応し、発色することにより感熱発色性層4に感熱記録を行なうものである。

    【0039】また、図2(a)および図2(b)に示すような保護層8を伴なうものの場合、上記の説明中、感熱記録および熱消去を行なう際の、加熱可能な記録手段20が接触する対象は、直接的には保護層8になるが、
    薄いものであるので、実質上、可逆性感熱記録層への接触と変りがない。

    【0040】このようにして行なう感熱発色性層4または近赤外吸収剤含有感熱発色性層4aへの感熱記録と、
    可逆性感熱記録層6への感熱記録または/および熱消去とにより、種々の利用価値の高い記録方法を取ることが出来る。

    【0041】図4(a)は、本発明の複合感熱記録媒体1を、交通機関の乗降用の定期乗車券もしくは料金前払い式乗車券、遊園地、博覧会、もしくは展示会等への入退場に使用する入場券等、入場用ゲートにおいて、入場可能かどうかのチェックを行なって入場の可否を決めるようなもの(ここでは、定期乗車券も含めて、入場券と総称するものとする。)に適用した例である。

    【0042】この例においては、入場用ゲートに設置した装置により、入場券30が備える磁気記録層等に記憶された情報を読取り、使用の可否、入場料金の差引き等を行なうと共に、図3を引用して説明したような手法により、近赤外レーザー光を用いて、複合感熱記録媒体1
    の感熱発色性層4(もしくは近赤外吸収剤含有感熱発色性層4a)に、感熱記録により印字31を行なう。 記録内容は、入場に関するものであり、例えば、交通機関であれば、日付、乗車駅名、予め徴収した料金、残額等であり、入場券であれば、日付、時刻、会場名等である。
    また、この記録と前後して、ほぼ同時に、サーマルヘッドを用いて、複合感熱記録媒体1の可逆性感熱記録層6
    に感熱記録により、「入場中」の文字32を、前記の日付等の記録の文字の数倍の大きさで印字する。

    【0043】以上の2種類の印字により、複合感熱記録媒体1は、入場記録が印字されると共に、現在の状況が目視によっても、容易に判別できるようになる。

    【0044】退場時には、退場用ゲートに設置した装置により、退場に関する記録を行なう。 感熱発色性層4
    (もしくは近赤外吸収剤含有感熱発色性層4a)への感熱記録による記録内容は、退場に関するものであり、例えば、交通機関であれば、降車駅名、残額等であり、入場券であれば、時刻等である。 また、この記録と前後して、ほぼ同時に、サーマルヘッドを用いて、複合感熱記録媒体1の可逆性感熱記録層6に感熱記録または/および熱消去を行なって、「入場中」の文字を消すか、もしくは、さらに「退場中」の印字を行なってもよい。 なお、「入場中」、もしくは「退場中」と文字どおり表示しなくても、それらの状態が読取れる言葉や記号で表示すれば足りる。

    【0045】二度目以降の使用に際しては、感熱発色性層4(もしくは近赤外吸収剤含有感熱発色性層4a)への入場、および退場の印字31を、行をずらして行ない、入退場の履歴が時系列的に記録されるようにする。
    また、可逆性感熱記録層6については、「退場中」の旨の印字が行なわれているときは、一旦消去し、改めて「入場中」の文字32を印字するか、もしくは、何も印字されてない状態であれば、そのまま、「入場中」の文字32を印字する。

    【0046】以上の入退場毎の印字により、入退場の履歴が累積され、また、入場中であれば、「入場中」の表示がされるので、目視や簡単な装置により、正規の入場者か否かを判別することが容易に行なえる。

    【0047】図4(b)は、本発明の複合感熱記録媒体1を、公衆電話用料金前払いカード、もしくは買い物用金券等の金券40に適用した例である。 交通機関の乗車券であっても、区間が決まっている回数券のような性格のものであれば、適用可能である。 感熱発色性層4(もしくは近赤外吸収剤含有感熱発色性層4a)への感熱記録による印字41の内容は、公衆電話用であれば、日付、度数、相手先電話番号、等に関するものであり、買い物用金券であれば、日付、購入商品名もしくはサービス名、および金額等である。 この印字41は、印字する都度、行をずらし、履歴が時系列的に記録されるようにする。 また、この記録と前後して、ほぼ同時に、サーマルヘッドを用いて、複合感熱記録媒体1の可逆性感熱記録層6に感熱記録または/および熱消去を行なって、公衆電話用であれば、残りの使用可能度数、買い物用金券であれば、残りの金額、もしくは受けられる残りのサービスの回数の印字42を、前記の履歴の記録の文字の数倍の大きさで印字する。

    【0048】残りの度数、金額、もしくは回数等の表示は、使用もしくは商品もしくはサービスの購入の都度、
    熱消去して、新たなものに書き換える。 この例においては、履歴が一覧できるほか、現在、使用可能な公衆電話の度数、もしくは買い物用金券の残りの金額、もしくは回数等が瞬間に読取れる利点がある。

    【0049】図5に示すものでは、感熱発色性層4(もしくは近赤外吸収剤含有感熱発色性層4a)への感熱記録により、使用の履歴の時系列的な印字51が行なわれる点は、他の二例と同様だが、可逆性感熱記録層6に感熱記録または/および熱消去を行なう表示としては、使用に当たっての注意書きや、広告の表示のための印字5
    2が行なわれる点が相違している。

    【0050】例えば、商品の購入毎に購買履歴の時系列的な印字51を行なうと共に、その都度、空きスペースに広告や注意書きの表示の印字52を行なう。 印字52
    の内容はその都度変更してもよいが、変更するかしないかにかかわらず、この空きスペースは、使用の都度、次第に狭くなってくる。 従って、印字52の個々の文字を小さくする、行間を詰める、イラストの縮小を行なう等して、同内容の印字を維持し、空きスペースがごく狭くなってきたら、一部の文字やイラストを省いて印字する等のルールを決めておくとよい。 なお、このように、空きスペースのみを利用せず、表示の印字52が購買履歴の印字51に一部、もしくは全部がかかる事も有り得るが、広告主の希望や注意書きの見易さからすれば、空きスペースのみを利用する方がよい。 図4(a)および図4(b)を引用して説明した入場券や金券についても同様である。

    【0051】

    【実施例】(実施例1)図2(a)に示すものからアンカー層7を省いたものとほぼ同様な層構成の複合感熱記録媒体1を、以下のようにして作製した。 厚み188μ
    mのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(東レ(株)製、E−20)を準備し、表面に厚み30nmのアルミニウム蒸着膜を形成したものを基材2とした。 以降の各層の形成を、各々の組成物を用いて、いずれもグラビア印刷法によって行なった。 各層の厚みは、乾燥後の厚みである。

    【0052】光吸収性層3は、近赤外光吸収物質(IC
    I社製、品番;S110510)をポリビニルアルコール樹脂10%水溶液、およびイソシアネート系硬化剤と混合した組成物を用いてグラビア印刷法によって形成し、乾燥後の厚み2μmとした。 感熱発色性層4は、黒色発色用染料である3−(N−エチル−Nアシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン)と顕色剤であるビスフェノールAとを用い、ポリビニルアルコール樹脂の10%水溶液に分散して形成し、厚み5μmとした。 組成物の調製はサンドミルを使用して行ない、染料および顕色剤の平均粒径が、0.3μmとなるようにし、可視光および近赤外光の透過率を妨げないようにした。

    【0053】透明断熱性層5は、ポリビニルアルコール樹脂の10%水溶液を用いて形成し、厚み2μmとした。 不可逆性感熱記録層6は、ステアリン酸、塩化ビニル/酢酸ビニル/リン酸エステル共重合体、および溶剤(テトラヒドロフラン)を混合した組成物を用いて形成し、厚み10μmとした。 保護層8は、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化型樹脂を用いて、厚み1μmになるよう形成した。

    【0054】得られた感熱記録体に波長780nmの半導体レーザー光を使用し、対物レンズの位置を調整して、光吸収性層3の厚みの中ほどに焦点が来るようにしたところ、感熱発色性層4に黒色の追記印字ができ、このとき、上層の可逆性感熱記録層6には影響が無かった。 。 一方、追記印字した箇所に隣接した箇所の可逆性感熱記録層6に、サーマルヘッドを用いて書込みしたところ、下層の感熱発色性層4に影響無く印字が行なえ、
    またサーマルヘッドによる消去も支障無く行なえた。

    【0055】

    【発明の効果】請求項1の発明によれば、下側にある近赤外吸収性層と感熱発色性層の存在により、近赤外吸収性層に近赤外レーザー光を照射することにより、不可逆的な感熱記録が行なえ、また上側にある可逆性感熱記録層にサーマルヘッド等により加熱することにより、感熱記録および熱消去が可逆的に行なえ、しかも、透明断熱性層が間を熱的に遮っているので、不可逆的な感熱記録と、可逆的な感熱記録および熱消去とを、互いに他に影響を及ぼすことなく行なうことが可能な複合感熱記録媒体を提供できる。 請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、保護層が加わったことにより、表面の耐久性が向上した複合感熱記録媒体を提供できる。 また、アンカー層を伴なうときは、保護層の密着強度が向上するほか、保護層形成時に、保護層形成用組成物中の溶剤が下層の可逆性感熱記録層に移行するのを防止でき、可逆性感熱記録層の性能の低下がない複合感熱記録媒体を提供できる。 請求項3の発明によれば、請求項1
    の発明における近赤外吸収性層と感熱発色性層とが、近赤外吸収剤含有感熱発色性層の一層にまとめられているので、層構成が簡易であり、近赤外吸収剤含有感熱発色性層に近赤外レーザー光を照射する以外は、請求項1の発明の複合感熱記録媒体と同様に取り扱える複合感熱記録媒体を提供できる。 請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、保護層が加わったことによる効果、およびアンカー層を伴なうときの効果が、請求項2
    の発明の効果と同様である複合感熱記録媒体を提供できる。 請求項5の発明によれば、請求項1または2記載の複合感熱記録媒体を用い、近赤外吸収性層に近赤外レーザー光の焦点を絞って照射することにより、不可逆的な感熱記録を行なうことができ、また、可逆性感熱記録層の上面より加熱可能な記録手段を接触させて用いることにより、可逆的な感熱記録または/および熱消去を行なうことが可能な記録方法を提供できる。 請求項6の発明によれば、請求項1または2記載の複合感熱記録媒体を用い、近赤外吸収剤含有感熱記録層に近赤外レーザー光の焦点を絞って照射する以外は、請求項5の発明におけるのと同様な記録または/および消去が行なえる記録方法を提供できる。 請求項7の発明によれば、請求項5または請求項6の発明において、感熱記録により、入退場の履歴を時系列的に記録し、可逆性感熱記録層への感熱記録または/および熱消去によって、入場中または退場中である旨の表示を行なうので、履歴を見ることができるようにするのに加え、現在、その複合感熱記録媒体が、入場中であるか、または退場中であるかを判別しやすくすることが可能な記録方法を提供できる。 請求項8
    の発明によれば、請求項5または請求項6の発明において、複合感熱記録媒体は、予め使用可能な内容の限度が決められたものであり、使用の度毎に感熱記録により、
    使用の履歴を時系列的に記録し、可逆性感熱記録層への感熱記録または/および熱消去によって、使用可能な内容の限度までの残りに関する表示を行なうので、履歴を見ることができるようにするのに加え、その複合感熱記録媒体が、これから後、どれくらい使用可能な内容を有しているかを判別しやすくすることが可能な記録方法を提供できる。 請求項9の発明によれば、請求項8の発明の効果に加え、使用可能な内容として、金額、度数、もしくは回数を判別しやすくすることが可能な記録方法を提供できる。 請求項10の発明によれば、請求項5または請求項6の発明において、複合感熱記録媒体は、予め使用可能な内容の限度が決められたものであり、使用の度毎に感熱記録により、使用の履歴を時系列的に記録し、可逆性感熱記録層への感熱記録または/および熱消去によって、使用の履歴が時系列的に記録された部分以外の余白の部分の大きさに応じた表示を行なうので、履歴を見ることができるようにするのに加え、余白部になされた表示を見ることが可能な記録方法を提供できる。
    請求項11の発明によれば、請求項10の発明の効果に加え、表示の広告もしくは注意書きを見ることが可能な記録方法を提供できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】複合感熱記録媒体の断面図である。

    【図2】保護層を伴なった複合感熱記録媒体の断面図である。

    【図3】複合感熱記録媒体への記録方法を説明する図である。

    【図4】感熱記録媒体に広告、注意を入場券、金券に適用して例を示す図である。

    【図5】感熱記録体に広告、注意書きを表示した例を示す図である。

    【符号の説明】

    1 複合感熱記録媒体 2 基材 3 近赤外吸収性層 4 感熱発色性層(4a;近赤外吸収剤含有感熱発色性層) 5 透明断熱性層 6 可逆性感熱記録層 7 アンカー層 8 保護層 10 近赤外レーザー光 11 光学系 20 サーマルヘッド

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 3/20 109E 109G B41M 5/18 C 101A Fターム(参考) 2C005 HA04 HB05 HB07 HB10 HB13 JA23 JB04 JC02 JC03 KA06 KA28 KA45 2C065 AB01 AC04 AF01 CA03 CA08 CA10 CA13 2H026 AA09 AA24 AA28 FF01 FF11 FF15 2H113 BA03 BB08 CA39 CA46 DA04 DA52 DA53 DA57 FA09

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