Kinase inhibitors and their use

申请号 JP2008545992 申请日 2006-12-15 公开(公告)号 JP5400388B2 公开(公告)日 2014-01-29
申请人 ライジェル ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド; 发明人 ピンユ ディン,; アンクシュ アーゲード,; デーン ゴフ,; ラジンダー シン,; エステバン マスダ,; バネッサ テイラー,; サッシャ ホーランド,;
摘要
权利要求
  • 構造式(I):
    にしたがう化合物、あるいは、その塩、水和物、溶媒和物またはN−オキシドであって、式中、
    Bは、
    からなる群より選択され、ただし、前述の基のそれぞれが1個または2個のR で場合により置換され、
    ここで、それぞれのR が独立して、=O、−OH、−C 〜C アルコキシ、(C 〜C )ハロアルキルオキシ、−NR 、ハロゲン、−C 〜C アルキル、−C 〜C ハロアルキル、−CN、−NO 、−S(O) 、−S(O) OR 、−S(O) NR 、−OS(O) 、−OS(O) OR 、−OS(O) NR 、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−C(O)NR OR 、−C(NR )NR 、−C(NOH)R 、−C(NOH)NR 、−OC(O)R 、−OC(O)OR 、−OC(O)NR 、−OC(NR )NR 、アリールまたは(C 〜C 20 )アリールアルキルである;
    は、1つまたは複数のR で場合により置換されるフェニル、および1つまたは複数のR で場合により置換される5員〜20員のヘテロアリールからなる群より選択される;
    は、
    (式中、R は、−C(O)OR および−C(O)NR からなる群より選択される)
    からなる群より選択される;
    それぞれのR 基は互いに独立して、水可溶性基、R 、R 、1つまたは複数のR および/またはR で場合により置換されるC 〜C アルキル、1つまたは複数のR および/またはR で場合により置換されるC 〜C シクロアルキル、1つまたは複数のR および/またはR で場合により置換される、3個〜12個の環原子を含有するヘテロシクロアルキル、1つまたは複数のR および/またはR で場合により置換されるC 〜C アルコキシ、ならびに、−O−(CH −R (式中、xは1〜6である)からなる群より選択される、ここで、
    前記水可溶性基が、式:
    (式中、Yが、CHおよびNからなる群より選択され、Zが、CH 、CH(R )、O、S NH、N−(CH −R 、N−(CH −C(O)R 、N−(CH −C(O)OR 、N−(CH −S(O) 、N−(CH −S(O) OR およびN−(CH −C(O)NR からなる群より選択され、ただし、YおよびZは同時には、それぞれ、CHおよびCH ではない)である;
    それぞれのR は互いに独立して、水素、C 〜C アルキル、架橋または非架橋のC 〜C 10シクロアルキル、3個〜12個の環原子を含有する架橋または非架橋のヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、(C 〜C 14 )アリールおよび(C 〜C 20 )アリールアルキルからなる群より選択され、この場合、R は1つまたは複数のR で場合により置換される;
    それぞれのR は互いに独立して、=O、−OR 、(C 〜C )ハロアルキルオキシ、=S、−SR 、=NR 、=NOR 、−NR 、ハロゲン、−C 〜C ハロアルキル、−CN −OCN、−SCN、−NO、−NO 、=N 、−N 、−S(O)R 、−S(O) 、−S(O) OR 、−S(O)NR 、−S(O) NR 、−OS(O)R 、−OS(O) 、−OS(O) OR 、−OS(O) NR 、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−C(O)NR OR 、−C(NH)NR 、−C(NR )NR 、−C(NOH)R 、−C(NOH)NR 、−OC(O)R 、−OC(O)OR 、−OC(O)NR 、−OC(NH)NR および−OC(NR )NR からなる群より選択される好適な基である;それぞれのR は互いに独立して、R であるか、または、同じ窒素原子に結合する2つのR が、それらがともに結合する窒素原子と一緒になって、−O−、−S−、−N(−(CH −R )−、−N(−(CH −C(O)R )−、−N(−(CH −C(O)OR )−、−N(−(CH −S(O) )−、−N(−(CH −S(O) OR )−および−N(−(CH −C(O)NR )−(式中、yは0〜6である)からなる群より選択される1個〜3個のさらなるヘテロ原子基を場合により含む、5個〜8個の環原子を含有するヘテロシクロアルキル基を形成し、この場合、該ヘテロシクロアルキルは1つまたは複数のR で場合により置換される;および それぞれのR は独立して、−C 〜C アルコキシ、−C 〜C アルキル、−C 〜C ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、(C 〜C アルキル)アミノ、ジ(C 〜C アルキル)アミノ、フェニル、ベンジル、オキソまたはハロゲンであり、
    あるいは、隣接する原子に結合する任意の2つのR は、それらがそれぞれ結合する原子と一緒になって、5個〜8個の環原子を含有する縮合した飽和または不飽和のシクロアルキル基、または、縮合した飽和または不飽和のヘテロシクロアルキル基を形成し、この場合、形成されたシクロアルキル基およびヘテロシクロアルキル基は、ハロゲン、C 〜C アルキルおよびフェニルからそれぞれが独立して選択される1つまたは複数の基で場合により置換される、
    化合物、あるいは、その塩、水和物、溶媒和物またはN−オキシド。
  • が、同じまたは異なるR の1つまたは複数により置換されるフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  • が、1つのR 基により置換されるフェニルである、請求項2に記載の化合物。
  • 前記1つのR 置換基がメタ位またはパラ位に配置される、請求項3に記載の化合物。
  • が、同じまたは異なるR の2つにより置換されるフェニルである、請求項2に記載の化合物。
  • 前記R 置換基が3,4−位または3,5−位に配置される、請求項5に記載の化合物。
  • が、同じまたは異なるR の3つにより置換されるフェニルである、請求項2に記載の化合物。
  • 前記R 置換基が3,4,5−位に配置される、請求項7に記載の化合物。
  • が、式:
    (式中、R 11 、R 12またはR 13の1つが、請求項1で定義された水可溶性基であり、R 11 、R 12およびR 13のそれ以外の2つはそれぞれが互いに独立して、水素、C 〜C アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C 〜C )ヒドロキシアルキル、−O(CH −R 、−NR 、−C(O)NR および−C(O)NHR からなる群より選択される)
    である、請求項1に記載の化合物。
  • 11 、R 12およびR 13の1つがハロゲンであり、1つが水素であり、残りが前記水可溶性基である、請求項 に記載の化合物。
  • 11 、R 12およびR 13の1つがフルオロであり、1つが水素であり、残りが前記水可溶性基である、請求項10に記載の化合物。
  • 12の1つが前記水可溶性基であり、R 11が水素であり、R 13がフルオロである、請求項11に記載の化合物。
  • YがNであり、ZがCH(R )またはN−(CH −R である、請求項1に記載の化合物。
  • が、1つまたは複数のR で場合により置換されるヘテロアリールであり、ただし、それぞれのR が独立して、=O、−OH、−C 〜C アルコキシ、−C 〜C アルキル、(C 〜C )ハロアルキルオキシ、−NR 、ハロゲン、−C 〜C ハロアルキル、−CN、−NO 、−S(O) 、−S(O) OR 、−S(O) NR 、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、アリールまたは(C 〜C 20 )アリールアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  • が、
    である、請求項1に記載の化合物。
  • が−C(O)O(C 〜C アルキル)または−C(O)NH である、請求項1に記載の化合物。
  • 構造式(XIIa):
    の対応するジアステレオマーにおいて95%以上純粋である、請求項1〜1 のいずれか1項に記載の化合物。
  • ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−6,7−ジメトキシ−N2−(3−ヒドロキシ)フェニル−2,4−キナゾリン−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−ヒドロキシ)フェニル−2,4−キナゾリン−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3,4,5−トリメトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエトキシ]フェニル]]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−アミノスルホニル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−1,4−ベンゾキサジン−7−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1R,2R,3S,4S)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−アミノスルホニル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1R,2R,3S,4S)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−フルオロ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1R,2R,3S,4S)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエトキシ]フェニル]]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1S,2S,3R,4R)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエトキシ]フェニル]]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1R,2R,3S,4S)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1S,2S,3R,4R)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1R,2R,3S,4S)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−アミノスルホニル−4−メチル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−メチル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−メトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−トリフルオロメトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(4−シアノメチル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(1H−インダゾール−6−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−アミノカルボニル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(1H−インドール−5−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−ヒドロキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(4−ピペリジノ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−フルオロ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3,4−ジフルオロ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−イソプロポキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−メチルチオ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−エトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[(4−フルオロ−3−メチル)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−(4−ピリジニルメチル)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−フルオロ−4−メチ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(1H−インドール−4−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(2−メトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−メトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3,5−ジメトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−アミノスルホニル−4−メトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−N2−(3−イソプロポキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−N2−(3−メチル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−N2−(3−メトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−N2−(3−メチルチオ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−N2−(3−アミノスルホニル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−N2−(4−ピペリジノ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−N2−[4−(4−ピリジニルメチル)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1R,2R,3S,4S)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(1H−インドール−5−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    (1R,2R,3S,4S)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−(4−ピリジニルメチル)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(2−メチル−1H−インドール−5−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo)−N6−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(3−メチル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−アミノカルボニル−1H−インドール−5−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo)−N6−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(3−イソプロポキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo)−N6−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(3−メトキシ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo)−N6−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(3−アミノスルホニル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo)−N6−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(4−ピペリジノ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo)−N6−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−[4−(4−ピリジニルメチル)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo)−N6−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(1H−インドール−5−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−メチル)フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(1H−インドール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−アミノスルホニル)フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(4−ピペリジノ)フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−(4−ピリジニルメチル)フェニル]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(3−メチル)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(1H−インドール−5−イル)−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(4−ピペリジノ)フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエトキシ]フェニル]]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(4−フェニルメチル)フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−イソプロポキシ)フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(2,3−ジヒドロ−1−メチルスルホニル−1H−インドール−5−イル)−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    3−(2−(4−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3−フルオロ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−(1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−3−フルオロフェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3−フルオロ−4−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−(4−(ビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3−フルオロ−4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−((R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−(4−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−(2−(シクロオクチル(メチル)アミノ)エトキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−(1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピペリジン−4−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(6−ベンジル−4−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(1−ベンジル−6−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−((R)−1−メチルピペリジン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3−フルオロ−4−(((S)−1−メチルピロリジン−2−イル)メトキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(4−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)−3−フルオロフェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3−フルオロ−4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3−フルオロ−4−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    3−(2−(3−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (1S,2R,3S,5R)−N,2,6,6−テトラメチル−2−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボキサミド;
    (1S,2R,3S,5R)−2−(2−(4−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−N,2,6,6−テトラメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−((S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3S)−3−(2−(4−((R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(3−フルオロ−4−(5−メチル−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(2−メチル−2−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(2−(シクロペンチル(メチル)アミノ)エトキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−3−フルオロフェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(3−フルオロ−4−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(4−(2−アミノ−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    4−(4−(4−((2R,3S)−3−カルバモイルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸エチル;
    (2S,3R)−3−(2−(3−フルオロ−4−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)フェニルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(2−(4−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(6−クロロ−2−(4−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(6−クロロ−2−(4−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−カルボニル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    (2S,3R)−3−(6−クロロ−2−(3−フルオロ−4−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)フェニルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボキサミド;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−メチル−4−(2−(1−ピロリジニル)エトキシ)フェニル)−2,4−キナゾリン−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−クロロ−4−(2−(1−ピロリジニル)エトキシ)フェニル)−2,4−キナゾリン−ジアミン;
    ラセミ−(5−exo,6−exo)−N4−(4,7−メタノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3−フェニル−5−アミノカルボニル−6−イル)−N2−(3−メチル)フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(5−exo,6−exo)−N4−(4,7−メタノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3−フェニル−6−アミノカルボニル−5−イル)−N2−(3−メチル)フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(5−exo,6−exo)−N4−(4,7−メタノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−3−フェニル−5−アミノカルボニル−6−イル)−N2−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[(4'−シアノ[1,1'−ビフェニル]−4−イル)]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−モルホリン−4−イル−メチルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−N,N−ジエチルアミノカルボニル−フェニル)−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(4−ピリジニルメトキシ)]フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(4−ピリジニルメトキシ)]フェニル−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(3−ピリジニルメトキシ)]フェニル−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(3−ピリジニルメトキシ)フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−(N−メトキシ)−アミノカルボニル−メチルフェニル]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−(N−メトキシ)−アミノカルボニル−メチルフェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(N−メトキシ)−アミノカルボニル−メチルフェニル]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−(N−メトキシ)−アミノカルボニル−メチルフェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−ヒドラジドビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−N2−(3−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−エトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(N−メトキシ−3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(3−メトキシフェニル)−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−クロロ−4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−フルオロ−4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]フェニル]−1H−プリン−2,6−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−7−メチル−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−メトキシフェニル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−7−メチル−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−7−メチル−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[1H−インドール−5−イル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−7−メチル−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]フェニル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;
    ラセミ−(2−exo,3−exo−)−7−メチル−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−[3−フルオロ−4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]フェニル]−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン;または ラセミ−(2−exo,3−exo−)−7−メチル−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−(4−アミノスルホニル)フェニル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミンである、化合物。
  • 以下の化合物101〜119、121〜167、169〜188、190〜207、209および211〜242からなる群から選択される、化合物:















  • 請求項 19に記載の化合物と、医薬的に許容され得るキャリア、賦形剤または希釈剤とを含む組成物。
  • プロテインキナーゼの活性を阻害するために有効な量の請求項 19に記載の化合物を含む、プロテインキナーゼを阻害するための組成物。
  • 前記プロテインキナーゼが、JAKキナーゼであり、ここで、前記化合物が以下の化合物101〜119、121〜124、126〜134、136〜141、143〜149、151、153〜167、169〜173、217〜222、227〜231および233〜242からなる群から選択される、請求項2 に記載の組成物:










  • 請求項2 に記載の組成物であって、ここで、前記プロテインキナーゼがAxlキナーゼであり、そしてここで前記化合物が以下の化合物174〜188、190〜207、209、211〜216、221〜226、229、231〜236、240および241からなる群から選択される、組成物:








  • 請求項2 に記載の組成物であって、ここで、前記プロテインキナーゼがSykキナーゼであり、そしてここで前記化合物が以下の化合物101〜119、121〜137、141〜146、150〜167、190〜192、218、220〜227、229〜231、235、236および239からなる群から選択される、組成物:











  • キナーゼ媒介疾患を、処置、阻害または防止するために有効な量の請求項 19に記載の化合物または請求項2 に記載の組成物を含む、キナーゼ媒介疾患を処置、阻害または防止するための組成物。
  • 说明书全文

    (関連する出願への相互参照)
    本願は、本明細書において、その全体が参考として援用される、2005年12月15日に出願された米国仮特許出願第60/751,373号に対して、優先権を主張する。

    1. 分野 本開示は、プロテインキナーゼを阻害する化合物、そのような化合物のプロドラッグ、そのような化合物および/またはプロドラッグを合成する中間体および方法、そのような化合物および/またはプロドラッグを含む医薬組成物、ならびに、様々な状況(例えば、プロテインキナーゼの阻害に応答し、かつ/または、少なくとも部分的には不適切なプロテインキナーゼ活性によって媒介される様々な疾患の処置および/または防止を含む)においてそのような化合物および/またはプロドラッグを使用する方法を提供する。

    2. 背景 様々なプロテインキナーゼが、細胞の活性化、成長および分化を、細胞外の媒介因子に応答して、また、環境における変化に応答して制御するシグナル伝達事象に関係している。 一般に、これらのキナーゼは、2つの群、すなわち、セリン残基および/またはトレオニン残基を優先的にリン酸化するキナーゼと、チロシン残基を優先的にリン酸化するキナーゼとに分けられる(非特許文献1)。 セリン/トレオニンキナーゼには、例えば、プロテインキナーゼCのイソ型(非特許文献2)、および、一群のサイクリン依存性キナーゼ、例えば、cdc2(非特許文献3)などが含まれる。 チロシンキナーゼには、膜を貫通する増殖因子受容体、例えば、上皮増殖因子受容体(非特許文献4)など、ならびに、細胞質ゾルの非受容体キナーゼ、例えば、ZAP−70キナーゼおよびcskキナーゼ(非特許文献5)などが含まれる。

    不適切に高いプロテインキナーゼ活性が、異常な細胞機能から生じる多くの疾患に関係している。 このことは、例えば、酵素の成熟化、過剰発現または不適切な活性化に関連して、例えば、キナーゼについての適切な制御機構が働かないことによって、あるいは、キナーゼの上流側または下流側でのシグナルの伝達にもまた関係するサイトカインまたは増殖因子の過剰な産生または少なすぎる産生によって、直接的または間接的のいずれかで生じ得る。 これらの場合のすべてにおいて、キナーゼの作用の選択的阻害は、有益な効果を有することが期待され得る。

    ヒトゲノムにおいて今日までに特定されているプロテインキナーゼの全てが、約300aaの高度に保存された触媒作用ドメインを共有する。 このドメインは、ATP結合部位および触媒作用部位が存在する二裂状構造に折り畳まれる。 プロテインキナーゼ調節の複雑さは、活性化リガンドとの競合、正の調節因子および負の調節因子の調整、タンパク質の二量体化の妨害、ならびに、基質結合部位またはATP結合部位におけるアロステリック阻害または競合的阻害をはじめとする、阻害のための多くの可能性のある機構を可能にしている。

    2.1 Axlキナーゼ Axl(これはまた、UFO、ARKおよびTyro7として知られている;ヌクレオチドアクセション番号NM_021913および同NM_001699;タンパク質アクセション番号NP_068713および同NP_001690)は、C末端の細胞外のリガンド結合ドメインと、触媒作用ドメインを含有するN末端の細胞質領域とを含む受容体プロテインチロシンキナーゼ(RTK)である。 Axlの細胞外ドメインは、免疫グロブリンおよびフィブロネクチンIII型の反復を並置し、神経細胞接着分子の構造を連想させる特異な構造を有する。 Axl、ならびに、その2つの近縁体のMer/NykおよびSky(Tyro3/Rse/Dtk)(これらはまとめて、RTKのTyro3ファミリーとして知られている)はすべてが、同じリガンド(Gas6(増殖停止特異的6)、凝固カスケード調節因子のプロテインSに対する著しい相同性を有する約76kDaの分泌タンパク質)と結合し、このリガンドによって様々な程度に刺激される。 様々なリガンドに結合することに加えて、Axlの細胞外ドメインは、細胞凝集を媒介する同種親和性の相互作用を受けることが示されており、このことは、Axlの1つの重要な機能が、細胞−細胞接着を媒介することであり得ることを示唆する。

    Axlは、血管系において内皮細胞(EC)および血管平滑筋細胞(VSMC)の両方、並びに骨髄系譜の細胞で主に発現し、乳房上皮細胞、軟骨細胞、セルトリ細胞およびニューロンでもまた検出される。 血清飢餓、TNF−αまたはウイルスタンパク質E1Aにより誘導されるアポトーシスからの保護、ならびに、遊走および細胞分化をはじめとするいくつかの機能が、細胞培養におけるAxlのシグナル伝達の結果であるとみなされている。 しかしながら、Axl−/−のマウスは明白な発達表現型を全く示さず、Axlのインビボでの生理学的機能は文献では明確に立証されてない。

    血管形成(新しい血管の形成)は、例えば、健康な成人における創傷治癒および女性の生殖周期などの機能に限定される。 この生理学的プロセスが腫瘍によって勝手に用いられ、これにより、腫瘍は、腫瘍成長を助長させ、転移を促進させる十分な血液供給量を確保する。 脱調節された血管形成はまた、多くの他の疾患(例えば、乾癬、リウマチ様関節炎、子宮内膜症、加齢性黄斑変性(AMD)による失明、未熟児網膜症および糖尿病の網膜障害)の特徴であり、疾患の進行または病変の一因であることが多い。

    Axlおよび/またはそのリガンドの過剰発現がまた、広範囲の様々な固形腫瘍タイプ(これらには、乳ガン、腎臓ガン、子宮内膜ガン、卵巣ガン、甲状腺ガン、非小細胞ガンおよびブドウ膜メラノーマなどが含まれるが、これらに限定されない)、同様にまた、骨髄性白血病において報告されている。 さらには、AxlはNIH3T3細胞および32D細胞において形質転換活性を有する。 腫瘍細胞におけるAxl発現をなくすことにより、固形ヒト新生物の成長がインビボでのMDA−MB−231乳ガン異種移植片モデルにおいて阻止されることが明らかにされている。 まとめると、これらのデータは、Axlのシグナル伝達はEC血管形成および腫瘍成長を無関係に調節することができ、従って、腫瘍の治療剤を開発するための新規な標的クラスを表すことを示唆する。

    Ax1タンパク質およびGas6タンパク質の発現が、子宮内膜症、血管傷害および腎臓疾患を含めて、様々な他の疾患状態ではアップレギュレーションされ、Axlのシグナル伝達が後者の2つの適応に機能的に関わる。 Axl−Gas6のシグナル伝達は血小板の応答を増幅し、血栓形成に関係する。 従って、Axlは、固形腫瘍(これには、乳ガン、腎臓ガン、子宮内膜ガン、卵巣ガン、甲状腺ガン、非小細胞肺ガンおよびブドウ膜メラノーマなどが含まれるが、これらに限定されない);液体腫瘍(これには、白血病(特に、骨髄性白血病)およびリンパ腫が含まれるが、これらに限定されない);子宮内膜症、血管の疾患/傷害(これらには、再狭窄、アテローム性動脈硬化および血栓症が含まれるが、これらに限定されない)、乾癬;黄斑変性による視覚障害;糖尿病性網膜症および未熟児網膜症;腎臓疾患(これには、糸球体腎炎、糖尿病性腎症および腎移植拒絶反応が含まれるが、これらに限定されない)、リウマチ様関節炎;変形性関節症および白内障をはじめとする数多くの多様な病態の治療標的を潜在的に表し得る。

    2.2 JAKキナーゼ JAKキナーゼ(ヤヌスキナーゼ)は、JAK1、JAK2、JAK3およびTYK2を含む細胞質プロテインチロシンキナーゼの1つのファミリーである。 JAKキナーゼのそれぞれが、ある種のサイトカインの受容体に対して選択的であるが、多数のJAKキナーゼが特定のサイトカインまたはシグナル伝達経路によって影響されることがある。 様々な研究により、JAK3が様々なサイトカイン受容体の共通するガンマ(γc)鎖と会合することが示唆される。 特に、JAK3は受容体に選択的に結合し、IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−15およびIL−21についてのサイトカインシグナル伝達経路の一部である。 JAK1は、とりわけ、IL−2、IL−4、IL−7、IL−9およびIL−21のサイトカインに対する受容体と相互作用し、一方、JAK2は、とりわけ、IL−9およびTNF−αに対する受容体と相互作用する。 ある種のサイトカインがそれらの受容体に結合したとき(例えば、IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−15およびIL−21)、受容体のオリゴマー化が生じ、その結果、会合したJAKキナーゼの細胞質テールが近くに接近し、JAKキナーゼ上のチロシン残基のトランスリン酸化を容易にする。 このトランスリン酸化により、JAKキナーゼの活性化がもたらされる。

    リン酸化されたJAKキナーゼは様々なSTAT(転写のシグナル変換因子および活性化因子)タンパク質と結合する。 STATタンパク質は、チロシン残基のリン酸化により活性化されるDNA結合タンパク質であるので、シグナル伝達分子および転写因子の両方として機能し、最終的には、サイトカイン応答性遺伝子のプロモーターに存在する特定のDNA配列に結合する(非特許文献6)。 JAK/STATのシグナル伝達が、多くの異常な免疫応答(例えば、アレルギー、喘息、自己免疫疾患(例えば、移植片(同種移植片)拒絶など)、リウマチ様関節炎、筋萎縮性側索硬化症および多発性硬化症など)の媒介、同様にまた、固形悪性腫瘍および血液学的悪性腫瘍(例えば、白血病およびリンパ腫など)において関係している。 JAK/STAT経路の薬学的介入の総説については、非特許文献7、および非特許文献8を参照のこと。

    特に、JAK3は様々な生物学的プロセスに関係している。 例えば、IL−4およびIL−9によって誘導されるマウスのマスト細胞の増殖および生存が、JAK3およびガンマ鎖のシグナル伝達に依存していることが示されている(非特許文献9)。 JAK3はまた、IgE受容体により媒介されるマスト細胞の脱顆粒応答においても非常に重要な役割を果たし(非特許文献10)、また、JAK3キナーゼの阻害が、アナフィラキシーを含めて、I型過敏性反応を防止することが示されている(非特許文献11)。 JAK3の阻害はまた、同種移植片拒絶のための免疫抑制をもたらすことが示されている(非特許文献12)。 JAK3キナーゼはまた、下記疾患の初期段階および後期段階に関与する機構にも関係している:リウマチ様関節炎(非特許文献13);家族性筋萎縮性側索硬化症(非特許文献14);白血病(非特許文献15);菌状息肉腫、すなわち、T細胞リンパ腫の1つの形態(非特許文献16);および、異常な細胞成長(非特許文献17;非特許文献18)。

    JAKキナーゼ(JAK3を含む)は、急性リンパ芽球性白血病(小児ガンの最も一般的な形態)の小児に由来する原発性白血病細胞において多く発現し、研究では、ある種の細胞におけるSTATの活性化が、アポトーシスを調節するシグナルと相関している(非特許文献19;非特許文献20;非特許文献21;および非特許文献22)。 JAKキナーゼ(JAK3を含む)はまた、リンパ球の分化、機能および生存にとって重要であることが知られている。 特に、JAK−3は、リンパ球、マクロファージおよびマスト細胞の機能において不可欠な役割を果たす。 このJAKキナーゼの重要性を考えた場合、JAK経路を調節する化合物(JAK3について選択的な化合物を含む)が、リンパ球、マクロファージまたはマスト細胞の機能が関与する疾患または状態を処置するために有用である可能性がある(非特許文献23;非特許文献24)。 JAK経路の標的化、または、JAKキナーゼ(特に、JAK3)の調節が治療的に有用であり得る状態には、白血病、リンパ腫、移植片拒絶(例えば、膵島の移植片拒絶、骨髄移植片適用(例えば、移植片対宿主病))、自己免疫疾患(例えば、糖尿病)および炎症(例えば、喘息、アレルギー性反応)が含まれる。 JAK3の阻害について有益であり得る状態について下記により詳しく述べる。

    JAK経路の調節を伴う処置によって有益であり得る数多くの状態を考慮すると、JAK経路を調節する新しい化合物、および、このような化合物を使用する方法は、実質的な治療的利益を広範囲の様々な患者に与えるに違いないことが直ちに明らかである。

    2.3 Sykキナーゼ Fc受容体(例えば、IgEに対する高親和性受容体(FcεRI)および/またはIgGに対する高親和性受容体(FcγRI)など)が架橋されることにより、数多くの有害事象に関わる化学的媒介因子の放出をもたらす、マスト細胞、好塩基球および他の免疫細胞におけるシグナル伝達カスケードが活性化される。 例えば、そのような架橋は、脱顆粒により、顆粒における貯蔵部位からの、I型(即時)アナフィラキシー性過敏性反応の事前に形成された媒介因子(例えば、ヒスタミンなど)の放出を引き起こす。 架橋はまた、炎症性反応において重要な役割を果たす他の媒介因子(これらには、ロイコトリエン類、プロスタグランジン類および血小板活性化因子(PAF)が含まれる)の合成および放出を引き起こす。 Fc受容体を架橋するときに合成および放出される他の媒介因子には、サイトカインおよび一酸化窒素が含まれる。

    Fc受容体(例えば、FcεRIおよび/またはFcγRIなど)を架橋することにより活性化されるシグナル伝達カスケードは様々な細胞タンパク質を含む。 最も重要な細胞内のシグナル伝播因子の1つがチロシンキナーゼである。 また、FcεRI受容体および/またはFcγRI受容体を架橋することに関連するシグナル伝達経路、ならびに、他のシグナル伝達カスケードに関与する重要なチロシンキナーゼの1つがSykキナーゼである(総説については、非特許文献25を参照のこと)。 FcεRI受容体およびFcγRI受容体の架橋の結果として放出される媒介因子が数多くの有害事象の発現に関わるか、または、数多くの有害事象の発現における重要な役割を果たす。 従って、Sykキナーゼを効果的に阻害することができる化合物が求められている。
    Hanks&Hunter T、FASEB. J. (1995)9:576〜596 Newton、J. Biol. Chem. (1995)270:28495〜28498 Pines、Trends in Biochemical Sciences(1995)18:195〜197 Iwashita&Kobayashi、Cellular Signaling(1992)4:123〜132 Chanら、Ann. Rev. Immunol. (1994)12:555〜592 Leonardら、J. Allergy Clin. Immunol. (2000)105:877〜888 Frank、Mol. Med. (1999)5:432〜456 Seidelら、Oncogene(2000)19:2645〜2656 Suzukiら、Blood(2000)96:2172〜2180 Malaviyaら、Biochem. Biophys. Res. Commun. (1999)257:807〜813 Malaviyaら、(1999)、J. Biol. Chem. 274:27028〜27038 Kirken、Transpl. Proc. (2001)33:3268〜3270 Muller−Ladnerら、J. Immunal. (2000)164:3894〜3901 Trieuら、Biochem. Biophys. Res. Commun. (2000)267:22〜25 Sudbeckら、Clin. Cancer Res. (1999)5:1569〜1582 Nielsenら、Prac. Natl. Acad. Sci. USA(1997)94:6764〜6769 Yuら、J. Immunol. (1997)159:5206〜5210 Catlett−Falconeら、Immunity(1999)10:105〜115 Demoulinら、Mol. Cell. Biol. (1996)16:4710〜6 Jurlanderら、Blood. (1997)89:4146〜52 Kanekoら、Clin. Exp. Immun. (1997)109:185〜193 Nakamuraら、J. Biol. Chem. (1996)271:19483〜8 Kudlaczら、Am. J. Transplant(2000)4:51〜57 Changelian、Science(2003)302:875〜878 Valentら、Intl. J. Hematol. (2002)75(4):257〜362

    3. 概要 1つの態様において、本発明は、生物学的活性(例えば、プロテインキナーゼを阻害する能など)を示す化合物を提供する。 本発明の化合物は一般に、3つの主要な構造的特徴を含む:(i)アミド置換基またはエステル置換基を場合により含む飽和または不飽和の、架橋または非架橋のシクロアルキルの「A」環;(ii)場合により置換された二環式ヘテロアリールの「B」環;および(iii)場合により置換されたアリールまたはヘテロアリールの「C」環。 「A」環および「C」環は、下記において置換基R および置換基R に関連してそれぞれより詳しく述べるが、「B」環にリンカーを介して連結される。 典型的なリンカーには、−NH−、−S−、−C(O)−、−S(O) −、−NR−C(O)−、−NR−C(O)−NR−、−O−C(O)−NR、−NR−C(S)−、−NR−C(S)−NR−、−CH −、−CH −CH −、−CH=CH−、−C≡C−(式中、Rは、素、C 〜C アルキル、(C 〜C 10 )アリールまたは(C 〜C 16 )アリールアルキルである)が含まれるが、これらに限定されない。 中央の「B」環は、プロテインキナーゼを阻害する分子における足場として有用であることが現在知られているか、または、今後見出される任意の環が可能である。

    いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、塩、水和物、溶媒和物およびN−オキシドを含めて、下記の構造式(I):

    によって表され、この式において、Bは下記の構造式(B.1)による環である:

    式中、R

    置換基およびR

    置換基は、下記においてより詳しく説明するように、一緒になって、1つまたは複数の炭素原子またはヘテロ原子において場合により置換され得る飽和または不飽和のアルキレン架橋あるいは飽和または不飽和のヘテロアルキレン架橋を形成する。

    いくつかの実施形態において、R およびR によって形成されるアルキレン架橋は、−CH=CH−CH=CH−、−N=CH−CH−、−N=CH−Y−、−CH=N−Y−、Y−N=CH−、−CH=CH−Y−、−Y−CH=CH−、および、1つのCH 基がYによって場合により置き換えられるC 〜C アルキレン基(式中、Yは、O、SおよびNHからなる群より選択される)からなる群より選択される。 構造式(I)の化合物において、R は、アミドまたはエステルのR 置換基を含む、飽和または不飽和の、場合により架橋されたシクロアルキル「A」環を表すが、シクロアルキル環が2つ以上の橋頭炭素原子を含む場合、または、シクロアルキル環が不飽和である場合、このR 置換基は非存在であってもよい。 R 置換基は、橋頭炭素原子または架橋する炭素原子を含めて、シクロアルキル環における任意の炭素原子に配置することができる。 いくつかの実施形態において、R 置換基は、シクロアルキル環を分子の残余部分に結合する炭素原子に配置される。 いくつかの実施形態において、この置換基は、シクロアルキル環を分子の残余部分に結合する炭素原子に隣接する炭素原子に、または、その次に最も近い隣接原子に配置される。

    は「C」環を表す。 R 基の性質は広範囲に変化し得る。 例えば、R 基は、場合により置換されたアリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基またはヘテロアリールアルキル基が可能である。 いくつかの実施形態において、R は、同じまたは異なる置換基の1個〜3個を含むフェニル基である。 そのような置換基は、分枝状、直鎖または環状のアルキル、単環式または多環式のアリール、分枝状、直鎖または環状のヘテロアルキル、単環式または多環式のヘテロアリール、ハロ、分枝状、直鎖または環状のハロアルキル、ヒドロキシル、オキソ、チオキソ、分枝状、直鎖または環状のアルコキシ、分枝状、直鎖または環状のハロアルコキシ、トリフルオロメトキシ、単環式または多環式のアリールオキシ、単環式または多環式のヘテロアリールオキシ、エーテル、アルコール、スルフィド、チオエーテル、スルファニル(チオール)、イミン、アゾ、アジド、アミン(第一級、第二級および第三級)、ニトリル(任意の異性体)、シアナート(任意の異性体)、チオシアナート(任意の異性体)、ニトロソ、ニトロ、ジアゾ、スルホキシド、スルホニル、スルホン酸、スルファミド、スルホンアミド、スルファミン酸エステル、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、エステル、アミド、アミジン、ホルマジン、アミノ酸、アセチレン系、カルバマート、ラクトン、ラクタム、グルコシド、グルコヌリド、スルホン、ケタール、アセタール、チオケタール、オキシム、オキサム酸、オキサム酸エステルなど、および、これらの基の組合せ(これらに限定されない)を含む、事実上任意の置換基からなる群より選択することができる。 反応性官能基を有する置換基は、この分野では広く知られているように、保護または非保護であり得る。 いくつかの実施形態において、置換基の少なくとも1つが水可溶性基である。

    当業者によって理解されるように、R 環はキラル中心を含有することができる。 例えば、R 環を分子の残余部分につなぐ炭素原子、および、R 置換基を含む炭素原子がキラル中心であることが可能である。 R 環が、例えば、非等価な架橋を含むならば、橋頭炭素原子もまた、キラル中心であることが可能である。 これらのキラル中心(および他のキラル中心)の結果として、本明細書中に記載される化合物には、ラセミ形態または濃縮された形態での様々なエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーが含まれ得る。 例えば、R 環が、シクロアルキル環を分子の残余部分に結合する炭素原子に隣接する炭素原子においてR 置換基を含む非架橋の、飽和または不飽和のシクロアルキル環であるならば、式(I)の化合物には、一緒になって4つのジアステレオマーを構成する2つのラセミ体(cis型のラセミ体およびtrans型のラセミ体)が含まれる。 これら4つのジアステレオマーを下記に例示する(絶対配置の帰属は、R がエステル基またはアミド基であること、および、R がシクロアルキル環の炭素2に存在し、ピリミジンの4−窒素がシクロアルキル環の炭素1に存在することを仮定して決定される):

    上記構造において、「B」、R

    およびR

    は、構造式(I)について既に定義した通りである。 例示したR

    置換基を含む環は、任意の低級の非架橋の、飽和または不飽和のシクロアルキル環であり得る。 さらに、R

    置換基を特定の場所において例示するが、R

    置換基は、他の場所に存在することもできる。

    が、exo−endoの幾何構造を可能にする架橋を有する飽和または不飽和の架橋されたシクロアルキルであり、R 置換基が、シクロアルキル環を分子の残余部分に結合する炭素原子に隣接する炭素原子に存在するとき、構造式(I)の化合物には、2つのcis型のラセミ体(exo−exoおよびendo−endo)、および、2つのtrans型のラセミ体(exo−endoおよびendo−exo)が含まれる。 例えば、R が、その2位で分子の残余部分に結合するノルボルニルまたはノルボルネニルを含むとき、これらのラセミ体は下記で表される:

    一緒になると、これら4個のラセミ体は、下記に例示する8個のジアステレオマーを構成する(絶対配置の帰属は、R

    がエステル基またはアミド基であることを仮定して決定される):

    上記に例示したジアステレオマーにおいて、点線を含む結合は単結合または二重結合が可能である。

    上記で例示したラセミ体およびジアステレオマーは、特定の架橋されたシクロアルキルR 環とともに例示したが、R 環は、事実上任意の飽和または不飽和の架橋されたシクロアルキル(この場合、例えば、例示した1−炭素、2−炭素、3−炭素および4−炭素に対応する炭素原子がキラル中心である)であり得ることを理解しなければならない。 さらに、例示した環は、指定された架橋位置、および、1つだけの架橋する炭素原子を含むが、環は複数の架橋原子を含むことができ、また、橋頭の炭素原子をシクロアルキル環内の異なる場所に配置することができる。 加えて、環は、環が2つ以上の架橋を含有するように、さらなる橋頭炭素原子および架橋する炭素原子を含むことができる。 その構造によって、さらなるキラル中心は、さらなるキラル中心を含むことができる飽和または不飽和の架橋されたシクロアルキルにおいて可能である。

    近年、特定の2,4−ピリミジンジアミン化合物、N4−2(−アミノカルボニルシクロペンタ−1−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)3−メチルフェニル]−2,4ピリミジンジアミンについて、2つのcis型の(1S,2R)ジアステレオマーおよび(1R,2S)ジアステレオマー、ならびに、trans型の(1R,2R)ジアステレオマーが、インビトロアッセイにおいてAuroraキナーゼを阻害し、また、様々な異なる腫瘍細胞タイプに対する抗増殖活性を示したが、trans型の(1S,2S)ジアステレオマーはこれらの同じ腫瘍細胞に対して比較的不活性であることが発見されている(例えば、米国特許出願第11/133,419号(2005年5月18日出願)および国際特許出願第PCT/US05/17470号(2005年5月18日出願)を参照のこと)。 この観測結果に基づいて、構造式(IIa)、構造式(IIb)および構造式(IIc)のcis型ジアステレオマーおよびtrans型ジアステレオマーに対して立体化学的絶対配置においてそれぞれ対応する、本明細書中に記載する化合物のcis型ラセミ体、すなわち、2つのcis型ジアステレオマー、および、trans型ジアステレオマーが生物学的活性を同様に示すことが予想される。

    生物学的活性はまた、ある種のN4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−N2−置換フェニル−2,4−ピリミジンジアミン化合物のcis型ラセミ体に関しても観測された。 両方のcis型ラセミ体がインビトロアッセイにおいて腫瘍細胞に対する著しい抗増殖活性を示した一方で、exo−exoのラセミ体はendo−endoのラセミ体よりもおよそ20倍強力であった。 さらに、exo−exoのラセミ体については、構造式(IVa)に対応するエナンチオマー(すなわち、(1R,2R,3S,4S)ジアステレオマー)がラセミ体の効力に主に関わることが見出され、それらの対応するエナンチオマー(すなわち、(1S,2S,3R,4R)ジアステレオマー(IVb))よりもおよそ1000倍強力であった。 この(1R,2R,3S,4S)ジアステレオマーはまた、endo−endoのラセミ体よりもおよそ20倍〜50倍強力であった(例えば、同時係属中の米国特許出願第11/133,419号(2005年5月18日出願)、同第11/280,066号(2005年11月15日出願)および同第11/281,186号(2005年11月15日出願)、ならびに、国際特許出願第PCT/US05/017470号(2005年5月18日出願)、同第PCT/US05/041276号(2005年11月15日出願)および同第PCT/US05/041359号(2005年11月15日出願)を参照のこと)。

    この観測結果に基づいて、構造式(III.r1)および構造式(III.r2)のexo−exoおよびendo−endoのcis型ラセミ体、ならびに、構造式(IVa)の(1R,2R,3S,4S)ジアステレオマーに対して立体化学的絶対配置において対応する本明細書中に記載する化合物のラセミ体およびジアステレオマーが生物学的活性を示すことが予想される。 さらに、構造式(IVa)のジアステレオマーに対して立体化学的絶対配置において対応するジアステレオマーはどれも、それ以外のジアステレオマーと比較した場合、同様に優れた効力を示すことが予想される。

    シクロアルキル環がノルボルニルまたはノルボルネニルであるとき、trans型のラセミ体およびジアステレオマーを合成することは、立体的制約のために困難である場合がある。 しかしながら、架橋されたシクロアルキル基のtrans型ジアステレオマーが可能である場合、構造式(IVf)および構造式(IVg)に対応するジアステレオマー(上記)は、生物学的活性を示すことが予想される。

    従って、別の態様において、本開示は、上記で記載した化合物に対応する、ラセミ体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの1つまたは複数において濃縮される化合物を提供する。 いくつかの実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物はcis型のラセミ体である。 1つの具体的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、構造式(III.r1)および構造式(III.r2)に対応するexo−exoまたはendo−endoのcis型ラセミ体である。 いくつかの実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は1つまたは複数のcis型ジアステレオマーにおいて濃縮される。 いくつかの実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、構造式(IIa)、構造式(IIb)および構造式(IIc)に対応する1つまたは複数のジアステレオマーにおいて濃縮される。 1つの具体的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、すべての他のジアステレオマーを実質的に含まない、構造式(IIa)、構造式(IIb)または構造式(IIc)によるジアステレオマーである。 いくつかの実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、構造式(IVa)に対応するジアステレオマーにおいて濃縮される。 1つの具体的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、すべての他のジアステレオマーを実質的に含まない、構造式(IVa)に対応するジアステレオマーである。

    さらに別の態様において、本発明の化合物、および/または、立体異性体が濃縮された化合物(これらはまとめて本明細書中では「化合物」として示される)のプロドラッグが提供される。 そのようなプロドラッグはそのプロドラッグ形態で活性であり得るか、あるいは、活性な薬物形態に生理学的条件または他の使用条件のもとで変換されるまでは不活性であり得る。 プロドラッグでは、化合物の1つまたは複数の官能基が、使用条件下、典型的には、加水分解、酵素的切断または何らかの他の切断機構によって分子から切断されて、官能基をもたらすプロ成分(promoiety)に含まれる。 例えば、第一級アミノ基または第二級アミノ基は、使用条件下で切断されて、第一級アミノ基または第二級アミノ基をもたらすアミドプロ成分に含まれ得る。 従って、プロドラッグには、活性な薬物化合物をもたらすために使用条件下で切断される、化合物の1つまたは複数の官能基を遮蔽する特別なタイプの保護基(これは「プロ基(progroup)」と呼ばれる)が含まれる。 プロ成分に含むためにプロ基により遮蔽され得る化合物内の官能基には、アミン(第一級および第二級)、ヒドロキシル、スルファニル(チオール)、カルボキシル、カルボニルなどが含まれるが、これらに限定されない。 そのような官能基を遮蔽して、所望される使用条件のもとで切断可能であるプロ成分をもたらすために好適である無数のプロ基がこの分野では知られている。 これらのプロ基のすべてを、単独または組合せで、プロドラッグに含むことができる。 プロドラッグに含むことができる、第一級アミン基または第二級アミン基をもたらすプロ成分の具体的な例には、アミド、カルバマート、イミン、ウレア、ホスフェニル、ホスホリルおよびスルフェニルが含まれるが、これらに限定されない。 プロドラッグに含むことができる、スルファニル基をもたらすプロ成分の具体的な例には、チオエーテル(例えば、S−メチル誘導体(モノチオ、ジチオ、オキシチオ、アミノチオ、アセチル))、シリルチオエーテル、チオエステル、チオカルボナート、チオカルバマート、非対称ジスルフィドなどが含まれるが、これらに限定されない。 プロドラッグに含むことができる、ヒドロキシル基をもたらすために切断されるプロ成分の具体的な例には、スルホナート、エステル、カルボナート、ホスファート(ホスホノキシ)、ならびに、有機塩基および金属とのその塩が含まれるが、これらに限定されない。 プロドラッグに含むことができる、カルボキシル基をもたらすために切断されるプロ成分の具体的な例には、エステル(シリルエステル、オキサム酸エステルおよびチオエステルを含む)、アミドおよびヒドラジドが含まれるが、これらに限定されない。

    別の態様において、本開示は、本明細書中に記載する化合物および/またはプロドラッグを合成するために有用な中間体を提供する。 1つの例示的な実施形態において、中間体は、下記の構造式(V)による化合物である:

    式中、R

    、R

    およびR

    は、既に定義した通りであり、LGは脱離基を表す。 好適な脱離基には、第四級アンモニウム塩、−S(O)

    Me、−SMeおよびハロ(例えば、F、Cl、Br、I)が含まれるが、これらに限定されない。 1つの具体的な実施形態において、脱離基LGはクロロである。

    構造式(V)の中間体は、上記で述べた様々なジアステレオマーの1つまたは複数において濃縮された化合物を合成するために使用することができるように、1つまたは複数のジアステレオマーにおいて立体異性体が濃縮される場合がある。

    さらに別の態様において、本明細書中に記載する化合物の1つまたは複数を含む組成物が提供される。 組成物は、一般には、本明細書中に記載する化合物(1つまたは複数)、ならびに/あるいは、そのプロドラッグ、塩、水和物、溶媒和物および/またはN−オキシドと、適切なキャリア、賦形剤および/または希釈剤とを含む。 キャリア、賦形剤および/または希釈剤の正確な性質は、組成物についての所望される使用次第であり、インビトロでの使用のために好適または許容可能であることから、獣医学的使用のために好適または許容可能であることにまで、ヒトにおける使用のために好適または許容可能であることにまで及び得る。

    本明細書中に記載する化合物はインビトロアッセイにおいてプロテインキナーゼを阻害する。 従って、さらに別の態様において、プロテインキナーゼを阻害する方法が提供される。 この方法は、一般には、プロテインキナーゼを、その活性を阻害するために好適な量の1つまたは複数の本明細書中に記載する化合物、ならびに/あるいは、そのプロドラッグ、塩、水和物、溶媒和物および/またはN−オキシドと接触させることを伴う。 この方法はインビトロ状況で実施することができ、あるいは、プロテインキナーゼの阻害に応答する障害の処置または防止に向けた治療的取り組みとしてインビボ状況で実施することができる。 本明細書中で所望される化合物により阻害され得るプロテインキナーゼには、JAK1キナーゼ、JAK3キナーゼ、Axlキナーゼ、Sykキナーゼ、LckキナーゼおよびLynキナーゼが含まれるが、これらに限定されない。

    さらに別の態様において、プロテインキナーゼの阻害に応答する疾患、または、不適切なプロテインキナーゼ活性が役割を果たす疾患を処置、阻害および/または防止する方法が提供される。 この方法は、獣医学的状況で動物において、または、ヒトにおいて実施することができる。 この方法は、一般には、特定の疾患を処置および/または防止するために有効な量の1つまたは複数の本明細書中に記載する化合物、ならびに/あるいは、そのプロドラッグ、塩、水和物、溶媒和物および/またはN−オキシドを動物対象またはヒト対象に投与することを伴う。 化合物(1つまたは複数)それ自体を対象に投与することができ、または、化合物(1つまたは複数)を組成物の形態で投与することができる。 この方法に従って処置、阻害および/または防止することができる、プロテインキナーゼの阻害に応答する疾患、および/または、少なくとも部分的には不適切なプロテインキナーゼ活性によって影響されると考えられる疾患には、自己免疫疾患(例えば、リウマチ様関節炎、多発性硬化症および全身性紅斑性狼そうなど)、移植片拒絶、移植片対宿主病、過剰増殖性障害(例えば、腫瘍、乾癬、リウマチ様関節炎におけるパンヌス形成、血管形成術後の再狭窄、および、アテローム性動脈硬化など)、変形性関節症、および、細胞が前炎症性シグナルを受け取る疾患(例えば、喘息、炎症性腸疾患および膵炎など)が含まれるが、これらに限定されない。

    特に、Sykキナーゼおよび/またはLynキナーゼの阻害は、免疫細胞(例えば、マスト細胞など)の脱顆粒、および、その結果として起こる、炎症の媒介因子の放出を生じさせるIgE受容体シグナル伝達カスケードによって特徴づけられる疾患、そのようなIgE受容体シグナル伝達カスケードによって引き起こされる疾患、および/または、そのようなIgE受容体シグナル伝達カスケードに関連する疾患を処置、阻害および/または防止することにおいて有用であることが予想される。 そのような疾患には、例として、また、限定としてではなく、アトピー反応またはアナフィラキシー性過敏性反応またはアレルギー性反応、アレルギー(例えば、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性喘息、アトピー性皮膚炎および食品アレルギー)、低悪性度の瘢痕化(例えば、強皮症の瘢痕化、増大した線維症、ケロイド、手術後瘢痕、肺線維症、血管痙攣、片頭痛、再灌流傷害および心筋梗塞後)、組織破壊に関連する疾患(例えば、COPD、心臓気管支炎(cardiobronchitis)および心筋梗塞後の疾患)、組織炎症に関連する疾患(例えば、過敏性腸症候群、痙攣性結腸および炎症性腸疾患)、炎症および瘢痕化が含まれる。

    別の実施形態において、Sykキナーゼの阻害は、自己免疫疾患および/またはそのような疾患の症状によって特徴づけられる疾患、自己免疫疾患および/またはそのような疾患の症状によって引き起こされる疾患、ならびに/あるいは、自己免疫疾患および/またはそのような疾患の症状に関連する疾患を処置、阻害および/または防止することにおいて有用であることが予想される。 そのような自己免疫疾患には、1つだけの器官または1つだけの細胞タイプの自己免疫障害としてしばしば称されるそのような自己免疫疾患、および、全身的な自己免疫障害を伴うとしてしばしば称されるそのような自己免疫疾患が含まれるが、これらに限定されない。 1つだけの器官または1つだけの細胞タイプの自己免疫障害としてしばしば称される疾患の限定されない例には、橋本甲状腺炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血の自己免疫性萎縮性胃炎、自己免疫性脳脊髄炎、自己免疫性精巣炎、グッドパスチャー病、自己免疫性血小板減少症(免疫性血小板減少性紫斑病を含む)、交感性眼炎、重症筋無力症、グレーヴズ病、原発性胆汁性肝硬変、慢性的攻撃性肝炎、潰瘍性大腸炎および膜性腎糸球体症が含まれる。 全身的な自己免疫障害を伴うとして多くの場合には称される疾患の限定されない例には、全身性紅斑性狼そう、リウマチ様関節炎、シェーグレン症候群、ライター症候群、多発性筋炎−皮膚筋炎、全身性硬化症、結節性多発性動脈炎、多発性硬化症および水疱性類天疱瘡が含まれる。 β細胞(体液性)型またはT細胞型であり得るさらなる自己免疫疾患には、自己免疫性脱毛症、I型または若年発症型の糖尿病、および、甲状腺炎が含まれる。

    JAKキナーゼの阻害は、共通するガンマ鎖を伴うサイトカイン受容体のシグナル伝達カスケード(例えば、IL−4、IL−7、IL−5、IL−9、IL−15およびIL−21、または、IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−15およびIL−21の受容体のシグナル伝達カスケードなど)によって特徴づけられる疾患、そのようなシグナル伝達カスケードによって引き起こされる疾患、および/または、そのようなシグナル伝達カスケードに関連する疾患を処置、阻害および/または防止することにおいて有用であることが予想される。 そのような疾患には、例として、また、限定としてではなく、アレルギー、喘息、自己免疫疾患(例えば、移植片拒絶(例えば、腎臓、心臓、肺、肝臓、膵臓、皮膚;宿主対移植片反応(HVGR)など)、リウマチ様関節炎、および、筋萎縮性側索硬化症、T細胞媒介による自己免疫疾患(例えば、多発性硬化症、乾癬およびシェーグレン症候群など)、II型炎症性疾患(例えば、血管の炎症(血管炎、動脈炎、アテローム性動脈硬化および冠状動脈疾患を含む)など)、中枢神経系の疾患(例えば、脳卒中など)、肺疾患(例えば、閉塞性気管支炎および原発性肺高血圧など)、および、連続した遅延型IV型過敏性反応、および、血液学的悪性腫瘍(例えば、白血病およびリンパ腫など)が含まれる。

    Axlキナーゼの阻害は、血清飢餓、TNF−αまたはウイルスタンパク質EIAにより誘導されるアポトーシス、ならびに、遊走および細胞分化によって特徴づけられる疾患、それらによって引き起こされる疾患、および/または、それらに関連する疾患を処置、阻害および/または防止することにおいて有用であることが予想される。 そのような疾患には、例として、また、限定としてではなく、固形腫瘍(これには、乳ガン、腎臓ガン、子宮内膜ガン、卵巣ガン、甲状腺ガン、非小細胞肺ガンおよびブドウ膜メラノーマが含まれるが、これらに限定されない);液体腫瘍(これには、白血病(特に、骨髄性白血病)およびリンパ腫が含まれるが、これらに限定されない);子宮内膜症、血管の疾患/傷害(これには、再狭窄、アテローム性動脈硬化および血栓症が含まれるが、これらに限定されない)、乾癬;黄斑変性による視覚障害;糖尿病性網膜症および未熟児網膜症;腎臓疾患(これには、糸球体腎炎、糖尿病性腎症および腎臓移植片拒絶が含まれるが、これらに限定されない)、リウマチ様関節炎;変形性関節症および白内障が含まれる。

    他の態様には、本明細書中以下においてより詳しく説明するように、立体異性体が濃縮された化合物およびプロドラッグを合成するために有用な中間体および方法が含まれるが、これらに限定されない。

    4. 詳細な説明 4.1 定義 本明細書中において、および/または(ならびに/あるいは)の用語が使用され、これは、2つの選択肢の一方または両方のいずれかが、利用可能な選択肢であることを意味する。 例えば、「1つまたは複数のR および/またはR で場合により置換される」は、1つだけの置換基が存在するだけならば、置換基はR またはR のいずれかであること;2つ以上の置換基が存在するならば、それぞれの置換基が独立してR またはR であることを意味する。

    本明細書中で使用される場合、下記の用語は下記の意味を有することを意図する:
    「アルキル」は、単独であっても、または、別の置換基の一部としてであっても、母体のアルカン、アルケンまたはアルキンの1つだけの炭素原子から1個の水素原子を除くことにより得られる、指定された数の炭素原子を有する(すなわち、C 〜C は1個〜6個の炭素原子を意味する)、飽和または不飽和の、分枝状、直鎖または環状の一価の炭化水素基を示す。 環状のアルキルでは、ゼロ個の橋頭炭素原子または2個以上の橋頭炭素原子を含むことができる。 従って、環状のアルキルは、構造において、単環式、二環式または多環式が可能である。 典型的なアルキル基には、メチル;エチル類、例えば、エタニル、エテニル、エチニル;プロピル類、例えば、プロパン−1−イル、プロパン−2−イル、シクロプロパン−1−イル、プロパ−1−エン−1−イル、プロパ−1−エン−2−イル、プロパ−2−エン−1−イル、シクロプロパ−1−エン−1−イル、シクロプロパ−2−エン−1−イル、プロパ−1−イン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イルなど;ブチル類、例えば、ブタン−1−イル、ブタン−2−イル、2−メチル−プロパン−1−イル、2−メチル−プロパン−2−イル、シクロブタン−1−イル、ブタ−1−エン−1−イル、ブタ−1−エン−2−イル、2−メチル−プロパ−1−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−2−イル、ブタ−1,3−ジエン−1−イル、ブタ−1,3−ジエン−2−イル、シクロブタン−1−エン−1−イル、シクロブタン−1−エン−3−イル、シクロブタン−1,3−ジエン−1−イル、ブタ−1−イン−1−イル、ブタ−1−イン−3−イル、ブタ−3−イン−1−イルなど;その他が含まれるが、これらに限定されない。 飽和の具体的なレベルが意図される場合、「アルカニル」、「アルケニル」および/または「アルキニル」の用語法は、下記で定義するように使用する。

    「アルカニル」は、単独であっても、または、別の置換基の一部としてであっても、母体アルカンの1つだけの炭素原子から1個の水素原子を除くことにより得られる飽和の、分枝状、直鎖または環状のアルキルを示す。 典型的なアルカニル基には、メタニル;エタニル;プロパニル類、例えば、プロパン−1−イル、プロパン−2−イル(イソプロピル)、シクロプロパン−1−イルなど;ブタニル類、例えば、ブタン−1−イル、ブタン−2−イル(sec−ブチル)、2−メチル−プロパン−1−イル(イソブチル)、2−メチル−プロパン−2−イル(t−ブチル)、シクロブタン−1−イルなど;その他が含まれるが、これらに限定されない。

    「アルケニル」は、単独であっても、または、別の置換基の一部としてであっても、母体アルケンの1つだけの炭素原子から1個の水素原子を除くことにより得られる、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合を有する不飽和の、分枝状、直鎖または環状のアルキルを示す。 この基は二重結合の周りでのcis型立体配座またはtrans型立体配座のいずれかであり得る。 典型的なアルケニル基には、エテニル;プロペニル類、例えば、プロパ−1−エン−1−イル、プロパ−1−エン−2−イル、プロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−エン−2−イル、シクロプロパ−1−エン−1−イル、シクロプロパ−2−エン−1−イル;ブテニル類、例えば、ブタ−1−エン−1−イル、ブタ−1−エン−2−イル、2−メチル−プロパ−1−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−2−イル、ブタ−1,3−ジエン−1−イル、ブタ−1,3−ジエン−2−イル、シクロブタン−1−エン−1−イル、シクロブタン−1−エン−3−イル、シクロブタン−1,3−ジエン−1−イルなど;その他が含まれるが、これらに限定されない。

    「アルキニル」は、単独であっても、または、別の置換基の一部としてであっても、母体アルキンの1つだけの炭素原子から1個の水素原子を除くことにより得られる、少なくとも1つの炭素−炭素の三重結合を有する不飽和の、分枝状、直鎖または環状のアルキルを示す。 典型的なアルキニル基には、エチニル;プロピニル類、例えば、プロパ−1−イン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イルなど;ブチニル類、例えば、ブタ−1−イン−1−イル、ブタ−1−イン−3−イル、ブタ−3−イン−1−イルなど;その他が含まれるが、これらに限定されない。

    「アルキルジイル」は、単独であっても、または、別の置換基の一部としてであっても、母体のアルカン、アルケンまたはアルキンの2つの異なる炭素原子のそれぞれから1個の水素原子を除くことにより得られるか、あるいは、母体のアルカン、アルケンまたはアルキンの1つだけの炭素原子から2個の水素原子を除くことにより得られる、指定された数の炭素原子を有する(すなわち、C 〜C は1個〜6個の炭素原子を意味する)、飽和または不飽和の、分枝状、直鎖または環状の二価の炭化水素基を示す。 2つの一価基中心、または、二価基中心のそれぞれの原子価は、同じまたは異なる原子との結合を形成することができる。 典型的なアルキルジイル基には、メタンジイル;エチルジイル類、例えば、エタン−1,1−ジイル、エタン−1,2−ジイル、エテン−1,1−ジイル、エテン−1,2−ジイル;プロピルジイル類、例えば、プロパン−1,1−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、シクロプロパン−1,2−ジイル、プロパ−1−エン−1,1−ジイル、プロパ−1−エン−1,2−ジイル、プロパ−2−エン−1,2−ジイル、プロパ−1−エン−1,3−ジイル、シクロプロパ−1−エン−1,2−ジイル、シクロプロパ−2−エン−1,2−ジイル、シクロプロパ−2−エン−1,1−ジイル、プロパ−1−イン−1,3−ジイルなど;ブチルジイル類、例えば、ブタン−1,1−ジイル、ブタン−1,2−ジイル、ブタン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ブタン−2,2−ジイル、2−メチル−プロパン−1,1−ジイル、2−メチル−プロパン−1,2−ジイル、シクロブタン−1,1−ジイル、シクロブタン−1,2−ジイル、シクロブタン−1,3−ジイル、ブタ−1−エン−1,1−ジイル、ブタ−1−エン−1,2−ジイル、ブタ−1−エン−1,3−ジイル、ブタ−1−エン−1,4−ジイル、2−メチル−プロパ−1−エン−1,1−ジイル、2−メタニリデン−プロパン−1,1−ジイル、ブタ−1,3−ジエン−1,1−ジイル、ブタ−1,3−ジエン−1,2−ジイル、ブタ−1,3−ジエン−1,3−ジイル、ブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイル、シクロブタ−1−エン−1,2−ジイル、シクロブタ−1−エン−1,3−ジイル、シクロブタ−2−エン−1,2−ジイル、シクロブタ−1,3−ジエン−1,2−ジイル、シクロブタ−1,3−ジエン−1,3−ジイル、ブタ−1−イン−1,3−ジイル、ブタ−1−イン−1,4−ジイル、ブタ−1,3−ジイン−1,4−ジイルなど;その他が含まれるが、これらに限定されない。 飽和の具体的なレベルを意図する場合、アルカニルジイル、アルケニルジイルおよび/またはアルキニルジイルの用語法を使用する。 2つの原子価が同じ炭素原子に存在することを特に意図する場合、「アルキリデン」の用語法を使用する。 「低級アルキルジイル」は、1個〜8個の炭素原子を含有するアルキルジイル基である。 いくつかの実施形態において、アルキルジイル基は、基の中心が末端炭素に存在する飽和した非環式のアルカニルジイル基である:例えば、メタンジイル(メタノ);エタン−1,2−ジイル(エタノ);プロパン−1,3−ジイル(プロパノ);ブタン−1,4−ジイル(ブタノ)など(これらはまた、下記で定義するアルキレンとして示される)。

    「アルキレン」は、単独であっても、または、別の置換基の一部としてであっても、直鎖の母体のアルカン、アルケンまたはアルキンの2つの末端炭素原子のそれぞれから1個の水素原子を除くことにより得られる2つの末端の一価基中心を有する直鎖の飽和または不飽和のアルキルジイル基を示す。 二重結合または三重結合が存在するならば、具体的なアルキレンにおける二重結合または三重結合のロカントが括弧で示される。 典型的なアルキレン基には、メチレン(メタノ);エチレン類、例えば、エタノ、エテノ、エチノ;プロピレン類、例えば、プロパノ、プロパ[1]エノ、プロパ[1,2]ジエノ、プロパ[1]イノなど;ブチレン類、例えば、ブタノ、ブタ[1]エノ、ブタ[2]エノ、ブタ[1,3]ジエノ、ブタ[1]イノ、ブタ[2]イノ、ブタ[1,3]ジイノなど;その他が含まれるが、これらに限定されない。 飽和の具体的なレベルを意図する場合、アルカノ、アルケノおよび/またはアルキノの用語法を使用する。

    本明細書中で使用される用語「アルコキシ」は、酸素原子を介して母体分子成分に付属する、本明細書中で定義するようなアルキル基を意味する。 アルコキシの代表的な例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシおよびヘキシルオキシが含まれるが、これらに限定されない。

    本明細書中で使用される用語「アリールアルキル」は、本明細書中で定義するようなアルキル基を介して母体分子成分に付属する、本明細書中で定義するようなアリール基を意味する。 アリールアルキルの代表的な例には、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピルおよび2−ナフタ−2−イルエチルが含まれるが、これらに限定されない。

    本明細書中で使用される用語「シクロアルキルアルキル」は、本明細書中で定義するようなアルキル基を介して母体分子成分に付属する、本明細書中で定義するようなシクロアルキル基を意味する。 シクロアルキルアルキルの代表的な例には、シクロプロピルメチル、2−シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルおよび4−シクロヘプチルブチルが含まれるが、これらに限定されない。

    本明細書中で使用される用語「ハロアルキル」は、本明細書中で定義するようなアルキル基を介して母体分子成分に付属する、本明細書中で定義するような少なくとも1つのハロゲンを意味する。 ハロアルキルの代表的な例には、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルおよび2−クロロ−3−フルオロペンチルが含まれるが、これらに限定されない。

    本明細書中で使用される用語「ヘテロシクロアルキルアルキル」は、本明細書中で定義するようなアルキル基を介して母体分子成分に付属する、本明細書中で定義するような複素環を意味する。

    「シクロアルキル」は、単独であっても、または、別の置換基の一部としてであっても、「アルキル」基の環状型を示す。 シクロアルキル基では、ゼロ個の橋頭炭素原子または2個以上の橋頭炭素原子を含むことができる。 従って、シクロアルキルは、橋頭炭素原子および架橋する炭素原子の数によって、単環式、二環式または多環式であり得る。 ゼロ個の橋頭炭素原子を含むシクロアルキル基は、本明細書中では「単環式のシクロアルキル」または「非架橋のシクロアルキル」として示される。 少なくとも2個の橋頭炭素原子および少なくとも1個の架橋する炭素原子を含むシクロアルキル基は、本明細書中では「架橋されたシクロアルキル」として示される。 2個の橋頭炭素原子を含む架橋されたシクロアルキルは、本明細書中では「二環式の架橋されたシクロアルキル」として示される。 3個以上の橋頭炭素原子を含む架橋されたシクロアルキルは、本明細書中では「多環式の架橋されたシクロアルキル」として示される。 典型的な非架橋のシクロアルキル基には、シクロプロピル;シクロブチル類、例えば、シクロブタニルおよびシクロブテニル;シクロペンチル類、例えば、シクロペンタニルおよびシクロペンテニル;シクロヘキシル類、シクロヘキサニルおよびシクロヘキセニル;その他が含まれるが、これらに限定されない。 典型的な架橋されたシクロアルキル基には、アダマンチル、ノルアダマンチル、ビシクロ[1.1.0]ブタニル、ノルボラニル(ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)、ノルボルネニル(ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)、ノルボルナジエニル(ビシクロ[2.2.1]ヘプタジエニル)、トリシクロ[2.2.1.0]ヘプタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタジエニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、ビシクロ[2.2.2]オクテニル、ビシクロ[2.2.2]オクタジエニル、ビシクロ[5.2.0]ノナニル、ビシクロ[4.3.2]ウンデカニルおよびトリシクロ[5.3.1.1]ドデカニルなどが含まれるが、これらに限定されない。 飽和の具体的なレベルを意図する場合、シクロアルカニルおよびシクロアルケニルの用語法を使用する。 「低級」の非架橋のシクロアルキルは3個〜8個の炭素原子を含有する。 「低級」の架橋されたシクロアルキルは5個〜16個の炭素原子を含有する。

    「ヘテロアルキル」、「ヘテロアルカニル」、「ヘテロアルケニル」、「ヘテロアルキニル」、「ヘテロアルキレン」および「ヘテロシクロアルキル」は、3個〜12個の炭素原子を含有し、炭素原子の1個〜4個が、O、SおよびNHからなる群より選択される1つまたは複数のヘテロ原子またはヘテロ原子基により置き換えられるアルキル基、アルカニル基、アルケニル基、アルキニル基、アルキレン基またはシクロアルキル基をそれぞれ示す。 ヘテロシクロアルキル基の例には、モルホリニル、ピロリニル、ピラゾリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ピペリジニルおよびピペラジニルが含まれるが、これらに限定されない。

    本明細書中で使用される用語「ヘテロアリール」は単環式のヘテロアリールまたは二環式のヘテロアリールを意味する。 単環式のヘテロアリールは5員環または6員環である。 5員環は、2つの二重結合と、1個、2個、3個または4個の窒素原子と、場合により、1個の酸素原子またはイオウ原子とからなる。 6員環は、3つの二重結合と、1個、2個、3個または4個の窒素原子とからなる。 5員または6員のヘテロアリールは、ヘテロアリールに含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して母体分子成分につながれる。 単環式のヘテロアリールの代表的な例には、フリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリルおよびトリアジニルが含まれるが、これらに限定されない。 二環式のヘテロアリールは、フェニルに縮合した単環式のヘテロアリール、または、シクロアルキルに縮合した単環式のヘテロアリール、シクロアルケニルに縮合した単環式のヘテロアリール、単環式のヘテロアリール基に縮合した単環式のヘテロアリール、または、ヘテロシクロアルキル基に縮合した単環式のアリール基からなる。 二環式のヘテロアリールは、二環式のヘテロアリールに含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して母体分子成分につながれる。 二環式のヘテロアリールの代表的な例には、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、ジヒドロインドリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、フロピリジニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキセピニル、ジヒドロベンゾオキサジニル、インダゾリル、インドリル、イソキノリニル、ナフチリジニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニルおよびチエノピリジニルが含まれるが、これらに限定されない。

    「母体芳香族環系」は、共役したπ電子系を有する不飽和の環式または多環式の環系を示す。 「母体芳香族環系」の定義に特に含まれるものが、環の1つまたは複数が芳香族であり、かつ、環の1つまたは複数が飽和または不飽和である縮合環系であり、例えば、フルオレン、インダン、インデン、フェナレン、テトラヒドロナフタレンなどである。 典型的な、母体芳香族環系には、アセアントリレン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、コロネン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサセン、ヘキサフェン、ヘキサレン、インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、オクタセン、オクタフェン、オクタレン、オバレン、ペンタ−2,4−ジエン、ペンタセン、ペンタレン、ペンタフェン、ペリレン、フェナレン、フェナントレン、ピセン、プレイアデン、ピレン、ピラントレン、ルビセン、テトラヒドロナフタレン、トリフェニレンおよびトリナフタレンなどが含まれるが、これらに限定されない。

    「アリール」は、単独であっても、または、別の置換基の一部としてであっても、母体芳香族環系の1つだけの炭素原子から1個の水素原子を除くことにより得られる、指定された数の炭素原子を有する(すなわち、C 〜C 15は6個〜15個の炭素原子を意味する)一価の芳香族炭化水素基を示す。 典型的なアリール基には、アセアントリレン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、コロネン、フルオランテン、フルオレン、ヘキサセン、ヘキサフェン、ヘキサレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、オクタセン、オクタフェン、オクタレン、オバレン、ペンタセン、ペンタレン、ペンタフェン、ペリレン、フェナレン、フェナントレン、ピセン、プレイアデン、ピレン、ピラントレン、ルビセン、トリフェニレンおよびトリナフタレンなど、ならびに、それらの様々なヒドロ異性体に由来する基が含まれるが、これらに限定されない。 いくつかの実施形態において、アリール基は(C 〜C 15 )アリールであり、(C 〜C 10 )がより典型的である。 具体的な例がフェニルおよびナフチルである。

    上記で定義した基は、さらなるよく認識されている置換基を作るためにこの分野では一般に使用される接頭辞および/または接尾辞を含む場合がある。 例として、「アルキルオキシ」または「アルコキシ」は式−ORの基を示し、「アルキルアミン」は式−NHRの基を示し、「ジアルキルアミン」は式−NRRの基を示し、式中、それぞれのRは独立してアルキルである。

    「プロドラッグ」は、活性な薬物を遊離するために体内などの使用条件のもとでの転換を必要とし得る活性な化合物(薬物)の誘導体を示す。 プロドラッグは、必ずではないが、しばしば、活性な薬物に変換されるまでは薬理学的に不活性である。 プロドラッグは典型的には、活性のために部分的に要求されると考えられる薬物化合物内の官能基を、指定された使用条件のもとで転換(例えば、切断など)を受けて、官能基を遊離し、従って、活性な薬物を遊離するプロ成分を形成するためのプロ基(これは下記で定義される)により遮蔽することによって得られる。 プロ成分の切断は、例えば、加水分解反応などによって自発的に進行するか、あるいは、別の作用因によって、例えば、酵素によって、光によって、酸もしくは塩基によって、物理的もしくは環境的なパラメーターの変化またはそのようなパラメーターへの暴露(例えば、温度の変化など)によって触媒され得るか、または誘導され得る。 そのような作用因は使用条件に対して内因的である場合があり(例えば、プロドラッグが投与される細胞に存在する酵素、または、胃の酸性条件など)、または、そのような作用因は外部から与えられる場合がある。

    本明細書中に記載する活性な、立体異性体が濃縮された化合物における官能基を遮蔽して、プロドラッグをもたらすために好適な広範囲の様々なプロ基、ならびに、生じたプロ成分がこの分野では広く知られている。 例えば、ヒドロキシル官能基は、ヒドロキシル基をもたらすためにインビボで加水分解され得る、スルホナート、エステルまたはカルボナートのプロ成分として遮蔽することができる。 アミノ官能基は、アミノ基をもたらすためにインビボで加水分解され得る、アミド、カルバマート、イミン、ウレア、ホスフェニル、ホスホリルまたはスルフェニルのプロ成分として遮蔽することができる。 カルボキシル基は、カルボキシル基をもたらすためにインビボで加水分解され得る、エステル(シリルエステルおよびチオエステルを含む)、アミドまたはヒドラジドのプロ成分として遮蔽することができる。 好適なプロ基およびそれらのそれぞれのプロ成分の他の具体的な例が当業者には明らかである。

    「プロ基」は、立体異性体が濃縮された活性な薬物化合物における官能基を遮蔽して、プロ成分を形成するために使用されるとき、薬物をプロドラッグに変換するタイプの保護基を示す。 プロ基は、典型的には、指定された使用条件のもとで切断可能である結合を介して薬物の官能基に結合する。 従って、プロ基は、指定された使用条件のもとで官能基を遊離させるために切断される、プロ成分の部分である。 具体的な一例として、式−NH−C(O)CH のアミドプロ成分はプロ基−C(O)CH を含む。

    「キナーゼ媒介プロセス」または「キナーゼ媒介の疾患または障害」は、キナーゼが役割を果たす細胞プロセス、疾患または障害を示す。 いくつかの実施形態において、キナーゼはJAKキナーゼである。 JAKキナーゼ(JAK3を含む)は、急性リンパ芽球性白血病(小児ガンの最も一般的な形態)の小児に由来する原発性白血病細胞において多く発現し、研究では、ある種の細胞におけるSTATの活性化が、アポトーシスを調節するシグナルと相関している(Demoulinら、1996、Mol.Cell.Biol.16:4710〜6;Jurlanderら、1997、Blood.89:4146〜52;Kanekoら、1997、Clin.Exp.Immun.109:185〜193;およびNakamuraら、1996、J.Biol.Chem.271:19483〜8)。 JAKキナーゼ(JAK3を含む)はまた、リンパ球の分化、機能および生存にとって重要であることが知られている。 特に、JAK−3が、リンパ球、マクロファージおよびマスト細胞の機能において不可欠な役割を果たす。 本発明の化合物により処置または防止することができるJAKキナーゼ媒介疾患の限定されない例には、アレルギー、喘息、自己免疫疾患(例えば、移植片拒絶(例えば、腎臓、心臓、肺、肝臓、膵臓、皮膚;宿主対移植片反応(HVGR)など))、リウマチ様関節炎、および、筋萎縮性側索硬化症、T細胞媒介による自己免疫疾患(例えば、多発性硬化症、乾癬およびシェーグレン症候群など)、II型炎症性疾患(例えば、血管の炎症(血管炎、動脈炎、アテローム性動脈硬化および冠状動脈疾患を含む)など)、中枢神経系の疾患(例えば、脳卒中など)、肺疾患(例えば、閉塞性気管支炎および原発性肺高血圧など)、および、連続した遅延型IV型過敏性反応、および、血液学的悪性腫瘍(例えば、白血病およびリンパ腫など)が含まれるが、これらに限定されない。

    「治療有効な量」は、指定された障害または疾患あるいはその症状の1つまたは複数を処置するために十分な化合物の量を示す。

    「予防有効な量」は、対象が指定の障害または疾患を発症しないために十分な化合物の量を示す。 典型的には、予防が実施される対象は、指定された障害または疾患に罹患していないが、様々な要因(例えば、診断マーカーおよび家族歴など、これらに限定されない)に基づいて、この疾患または障害を発症することについての危険性が高いとして認識される。

    「Sykキナーゼ」は、B細胞および他の造血細胞において発現する、広く知られている72kDaの非受容体型(細胞質性)脾臓プロテインチロシンキナーゼを示す。 Sykキナーゼには、リン酸化された免疫受容体チロシン活性化モチーフ(「ITAM」)に結合するタンデムでの2つのコンセンサスなSrc相同性2(SH2)ドメインと、「リンカー」ドメインと、触媒作用ドメインとが含まれる(Sykキナーゼの構造および機能の総説については、Sadaら、2001、J.Biochem.(Tokyo)130:177〜186を参照のこと;Turnerら、2000、Immunology Today 21:148〜154もまた参照のこと)。 SykキナーゼはB細胞受容体(BCR)のシグナル伝達のエフェクターとして広範囲に研究されている(Turnerら、2000、上掲)。 Sykキナーゼはまた、免疫受容体から通じる重要な経路(例えば、Ca 2+可動化およびマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)カスケードおよび脱顆粒など)を調節する多数のタンパク質のチロシンリン酸化のために非常に重要である。 Sykキナーゼはまた、好中球におけるインテグリンシグナル伝達において非常に重要な役割を果たす(例えば、Mocsaiら、2002、Immunity 16:547〜558を参照のこと)。

    本明細書中で使用される場合、Sykキナーゼには、Sykファミリーに属するとして認識される、動物の任意の種(これには、ヒト、サル、ウシ、ブタ、げっ歯類などが含まれるが、これらに限定されない)に由来するキナーゼが含まれる。 特に含まれるものが、イソ型、スプライス変化体、対立遺伝子変化体、変異体(天然に存在するものおよび人為的に作製されたものの両方)である。 そのようなSykキナーゼのアミノ酸配列が広く知られており、GENBANKから入手可能である。 ヒトSykキナーゼの種々のイソ型をコードするmRNAの具体的な例が、GENBANKアクセション番号gi|21361552|ref|NM_003177.2|、gi|496899|emb|Z29630.1|HSSYKPTK[496899]およびgi|15030258|gb|BC011399.1|BC011399[15030258]において見られる(これらは参照することにより本明細書中に組み込まれる)。

    当業者は、他のファミリーに属するチロシンキナーゼが、Sykの活性な部位または結合ポケットと三次元構造において類似する活性な部位または結合ポケットを有する可能性があることを理解する。 この構造的類似性の結果として、そのようなキナーゼ(これは本明細書中では「Syk模倣体」として示される)は、Sykによりリン酸化される基質のリン酸化を触媒することが予想される。 従って、そのようなSyk模倣体、そのようなSyk模倣体が役割を果たすシグナル伝達カスケード、ならびに、そのようなSyk模倣体およびSyk模倣体依存性シグナル伝達カスケードによりもたらされる生物学的応答が、本明細書中に記載するプロドラッグの多くにより調節され得ること、具体的には阻害され得ることが理解される。

    「Syk依存性シグナル伝達カスケード」は、Sykキナーゼが役割を果たすシグナル伝達カスケードを示す。 そのようなSyk依存性シグナル伝達カスケードの限定されない例には、FcαRI、FcεRI、FcγRI、FcγRIII、BCRおよびインテグリンのシグナル伝達カスケードが含まれる。

    「自己免疫疾患」は、内因性起源および/または外因性起源の1つまたは複数の免疫原物質に対する対象自身の液性免疫応答および/または細胞媒介免疫応答の結果として一般には生じる非アナフィラキシー性過敏性反応(II型、III型および/またはIV型の過敏性反応)に一般に関連する疾患を示す。 そのような自己免疫疾患は、アナフィラキシー性(I型またはIgE媒介)の過敏性反応に関連する疾患とは区別される。

    4.2 本発明の化合物 概要の節で述べたように、本開示は、有用な生物学的活性(これには、様々なプロテインキナーゼをインビトロアッセイにおいて阻害する能力が含まれる)を有する化合物を提供する。 1つの例示的な実施形態において、そのような化合物は、下記の構造式(I):

    あるいは、その塩、水和物、溶媒和物またはN−オキシドによって定義され、この式において、Bは、

    (式中、R

    およびR

    は一緒になって、それぞれが独立してR

    および/またはR

    である1つまたは複数の基で場合により置換される、3個〜4個の鎖原子を含有する飽和または不飽和のアルキレン架橋あるいは飽和または不飽和のヘテロアルキレン架橋を形成する)である;


    は、同じまたは異なるR

    基の1つまたは複数で場合により置換される(C

    〜C

    20 )アリール、同じまたは異なるR

    基の1つまたは複数で場合により置換される5員〜20員のヘテロアリール、同じまたは異なるR

    基の1つまたは複数で場合により置換される(C

    〜C

    28 )アリールアルキル、および、同じまたは異なるR

    基の1つまたは複数で場合により置換される6員〜28員のヘテロアリールアルキルからなる群より選択される;


    は、R

    基により置換される、合計で3個〜16個の炭素原子を含有する飽和または不飽和の架橋または非架橋のシクロアルキルであり、ただし、R

    が不飽和の非架橋シクロアルキルまたは飽和の架橋されたシクロアルキルであるとき、このR

    置換基は任意であり、この場合、R

    は、独立してR

    である1つまたは複数の基で場合により置換される;


    は、−C(O)OR

    、−C(O)NR

    、−C(O)NR

    OR

    または−C(O)NR

    NR

    からなる群より選択される;


    それぞれのR

    基は互いに独立して、水可溶性基、R

    、R

    、同じまたは異なるR

    基またはR

    基の1つまたは複数で場合により置換されるC

    〜C

    アルキル、同じまたは異なるR

    基またはR

    基の1つまたは複数で場合により置換されるC

    〜C

    シクロアルキル、同じまたは異なるR

    基またはR

    基の1つまたは複数で場合により置換される、3個〜12個の環原子を含有するヘテロシクロアルキル、同じまたは異なるR

    基またはR

    基の1つまたは複数で場合により置換されるC

    〜C

    アルコキシ、および、−O−(CH

    −R

    (式中、xは、1〜6の範囲にある整数である)からなる群より選択される;


    それぞれのR

    は互いに独立して、水素、C

    〜C

    アルキル、架橋または非架橋のC

    〜C

    10シクロアルキル、3個〜12個の環原子を含有する架橋または非架橋のヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、(C

    〜C

    14 )アリール、フェニル、ナフチル、(C

    〜C

    20 )アリールアルキルおよびベンジルからなる群より選択され、この場合、R

    は、それぞれが独立してR

    である1つまたは複数の基で場合により置換される;


    それぞれのR

    は互いに独立して、=O、−OR

    、(C

    〜C

    )ハロアルキルオキシ、−OCF

    、=S、−SR

    、=NR

    、=NOR

    、−NR

    、ハロゲン、−CF

    、−C

    〜C

    ハロアルキル、−CN、−NC、−OCN、−SCN、−NO、−NO

    、=N

    、−N

    、−S(O)R

    、−S(O)

    、−S(O)

    OR

    、−S(O)NR

    、−S(O)

    NR

    、−OS(O)R

    、−OS(O)

    、−OS(O)

    OR

    、−OS(O)

    NR

    、−C(O)R

    、−C(O)OR

    、−C(O)NR

    、−C(O)NR

    OR

    、−C(NH)NR

    、−C(NR

    )NR

    、−C(NOH)R

    、−C(NOH)NR

    、−OC(O)R

    、−OC(O)OR

    、−OC(O)NR

    、−OC(NH)NR

    および−OC(NR

    )NR

    からなる群より選択される好適な基である;


    それぞれのR

    は互いに独立して、R

    からなる群より選択されるか、または、同じ窒素原子に結合する2つのR

    は、それらがともに結合するこの窒素原子と一緒になって、O、S、N−(CH

    −R

    、N−(CH

    −C(O)R

    、N−(CH

    −C(O)OR

    、N−(CH

    −S(O)

    、N−(CH

    −S(O)

    OR

    およびN−(CH

    −C(O)NR

    (式中、yは、0〜6の範囲にある整数である)からなる群より選択される1個〜3個のさらなるヘテロ原子基を場合により含む、5個〜8個の環原子を含有するヘテロシクロアルキル基を形成し、この場合、ヘテロシクロアルキルは、それぞれがR

    である1つまたは複数の基で場合により置換される;


    それぞれのR

    は互いに独立して、R

    、R

    およびキラルな補助的な基からなる群より選択される;および それぞれのR

    は、−C

    〜C

    アルコキシ、−C

    〜C

    アルキル、−C

    〜C

    ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アミノ、(C

    〜C

    アルキル)アミノ、ジ(C

    〜C

    アルキル)アミノ、フェニル、ベンジル、オキソまたはハロゲンであり、


    あるいは、隣接する原子に結合する任意の2つのR

    は、それらがそれぞれ結合する原子と一緒になって、5個〜8個の環原子を含有する縮合した飽和または不飽和のシクロアルキル基、または、縮合した飽和または不飽和のヘテロシクロアルキル基を形成し、この場合、形成されたシクロアルキル基およびヘテロシクロアルキル基は、それぞれが独立してハロゲン、C

    〜C

    アルキルまたはフェニルである1つまたは複数の基で場合により置換される。

    構造式(I)から認められるように、本明細書中に記載される化合物は3つの「主要な」特徴または成分を含む:(i)場合により置換された飽和または不飽和の、架橋または非架橋のシクロアルキル環(置換基R );(ii)場合により置換された二環式のヘテロアリール環(置換基「B」);および(iii)場合により置換されたアリール環、ヘテロアリール環、アリールアルキル環またはヘテロアリールアルキル環(置換基R )。 本発明の様々な実施形態において、これらの3つの主要な特徴は任意の組合せで互いに組み合わせることができ(すなわち、R およびR をB環のいずれかの側に結合させることができる)、下記においてより詳しく説明する。 いくつかの好ましい実施形態において、本発明の化合物は、下記の式(Ia)に従った結合配置を有する:

    式中、R

    、R

    、R

    およびR

    は、式(I)について定義した通りである。

    いくつかの実施形態において、R およびR は一緒になって、−CH=CH−CH=CH−、−N=CH−CH−、−N=CH−Y−、−CH=N−Y−、Y−N=CH−、−CH=CH−Y−、−Y−CH=CH−、および、1つのCH 基がYによって場合により置き換えられるC 〜C アルキレン基(例えば、−CH CH CH −、−CH CH −Y−CH −および−CH −Y−CH CH −)(これらの式において、Yは、O、SおよびNHからなる群より選択される)からなる群より選択されるアルキレン架橋またはヘテロアルキレン架橋を形成し、この場合、架橋のそれぞれが1個または2個のR で場合により置換され、ただし、それぞれのR が独立して、=O、−OH、−C 〜C アルコキシ、(C 〜C )ハロアルキルオキシ、−NR 、ハロゲン、−C 〜C アルキル、−C 〜C ハロアルキル、−CN、−NO 、−S(O) 、−S(O) OR 、−S(O) NR 、−OS(O) 、−OS(O) OR 、−OS(O) NR 、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−C(O)NR OR 、−C(NR )NR 、−C(NOH)R 、−C(NOH)NR 、−OC(O)R 、−OC(O)OR 、−OC(O)NR 、−OC(NR )NR 、アリールまたは(C 〜C 20 )アリールアルキルである。 好ましくは、それぞれのR が独立して、=O、−OH、−C 〜C アルコキシ、(C 〜C )ハロアルキルオキシ、−NR 、ハロゲン、−C 〜C アルキル、−C 〜C ハロアルキル、−CN、−NO 、−S(O) 、−S(O) NR 、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、フェニルまたはベンジルである。

    構造式(B.1)による二環式のヘテロアリール基の具体的な例示的実施形態には、下記の基:

    からなる群より選択される基が含まれ、ただし、前記基のそれぞれが1個または2個のR

    で場合により置換される。

    置換基またはR 成分は、事実上任意の置換または非置換のアリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基またはヘテロアリールアルキル基を含むことができる。 さらに、場合により使用される任意のこの置換基の性質は広範囲に変化し得る。 生物学的活性を示す、場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、アリールアルキルおよびヘテロアリールアルキルのR 置換基を有する多くの2,4−ピリミジンジアミン化合物が文献に報告されている。 これらのR 置換基のすべてが、本明細書中に記載する化合物において有用であることが予想される。

    いくつかの実施形態において、R 成分は、置換基の少なくとも1つが水可溶性基である置換されたアリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基またはヘテロアリール基である。 そのような水可溶性基は、R 成分が著しい疎水性を有するときには、例えば、R がアリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールアルキル(例えば、ベンジル)であるときなどには特に有用である。

    本明細書中で使用される「水可溶性基」は、そのような基を含まないアナログ化合物と比較した場合、水可溶性基が含まれる化合物の水溶性を改善するために、または増大させるために十分な親水性を有する基である。 親水性を任意の手段によって達成することができ、例えば、使用条件下でイオン化して、荷電成分を形成する官能基(例えば、カルボン酸、スルホン酸、リン酸、アミンなど);永続的な荷電を含む基(例えば、第四級アンモニウム基);および/または、ヘテロ原子またはヘテロ原子基(例えば、O、S、N、NH、N−(CH −R 、N−(CH −C(O)R 、N−(CH −C(O)OR 、N−(CH −S(O) 、N−(CH −S(O) OR 、N−(CH −C(O)NR など、式中、R およびyは、構造式(I)について既に定義した通りである)を含むことなどによって達成することができる。

    いくつかの実施形態において、水可溶性基は、自身が水可溶性基であり得る1個〜5個の置換基を場合により含むシクロヘテロアルキルである。 具体的な実施形態において、水可溶性基は下記の式を有する:

    式中、Yは、CHおよびNからなる群より選択され、Zは、−C(H(R

    ))−、−CH

    −、−O−、−S−、−N=、=N−、−NH−、−N(−(CH

    −R

    )−、−N(−(CH

    −C(O)R

    )−、−N(−(CH

    −C(O)OR

    )−、−N(−(CH

    −S(O)

    )−、−N(−(CH

    −S(O)

    OR

    )−および−N(−(CH

    −C(O)NR

    )−(式中、R

    、R

    およびyは、構造式(I)について既に定義した通りである)からなる群より選択され、ただし、YおよびZはともに同時に、それぞれ、CHおよびCH

    ではない。

    別の具体的な実施形態において、水可溶性基は、モルホリノ、ピペリジニル、(C 〜C )N−アルキルピペリジニル、N−メチルピペリジニル、N−(4−ピペリジニル)ピペリジニル、4−(1−ピペリジニル)ピペリジニル、1−ピロリジニルピペリジニル、4−モルホリノピペリジニル、4−(N−メチル−1−ピペラジニル)ピペリジニル、ピペラジニル、(C 〜C )N−アルキルピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−エチルピペリジニル、N−エチルピペラジニル、N−シクロアルキルピペラジニル、N−シクロヘキシルピペラジニル、ピロリジニル、N−アルキルピロリジニル、N−メチルピロリジニル、ジアゼピニル、N−エチルピロリジニル、N−アルキルアゼピニル、N−メチルアゼピニル、N−エチルアゼピニル、ホモピペラジニル、N−メチルホモピペラジニル、N−エチルホモピペラジニルおよびイミダゾリルなどからなる群より選択される。

    本明細書中に記載する化合物の1つの具体的な実施形態において、R は下記式の置換フェニルである:

    式中、R

    11 、R

    12またはR

    13の1つが水可溶性基であり、R

    11 、R

    12およびR

    13のそれ以外の2つはそれぞれが互いに独立して、水素、C

    〜C

    アルキル、(C

    〜C

    )アルキル、メチル、ハロ、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、(C

    〜C

    )ヒドロキシアルキル、−O(CH

    −R

    、−NR

    、−C(O)NR

    、−C(O)NHR

    および−C(O)NHCH

    からなる群より選択され、ただし、R

    、R

    、R

    およびxは、構造式(I)について既に定義した通りである。 1つの具体的な例示的実施形態において、R

    11が水素である;R

    12が水可溶性基であり、好ましくは、上記で記載した水可溶性基の具体的な実施形態のいずれかからなる群より選択される;および、R

    12が、メチル、ハロ、クロロ、フルオロ、(C

    〜C

    )アルコキシ、−CH

    OR

    および−C(O)NHR

    からなる群より選択され、ただし、R

    は、水素、メチルおよび(C

    〜C

    )アルキルからなる群より選択される。

    別の具体的な例示的実施形態において、R 11が、水素、C 〜C アルキル、−(CH −OH、−OR 、−O(CH −R 、−O(CH −R 、−C(O)OR 、ハロ、−CF および−OCF からなる群より選択される;R 12およびR 13はそれぞれが互いに独立して、水素、C 〜C アルキル、−OR 、−O(CH −R 、−O−(CH −R 、−NH−C(O)R 、ハロ、−CF 、−OCF

    (式中、R

    、R

    、R

    およびxは、構造式(I)について既に定義した通りであり、YおよびZは上記で定義した通りである)からなる群より選択される。

    1つの具体的な実施形態において、R 11が水素である;R 12が、

    、モルホリノ、ピペリジニル、(C

    〜C

    )N−アルキルピペリジニル、N−メチルピペリジニル、ピペラジニル、(C

    〜C

    )N−アルキルピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−エチルピペリジニル、N−エチルピペラジニル、ピロリジニル、N−アルキルピロリジニル、N−メチルピロリジニル、ジアゼピニル、N−エチルピロリジニル、N−アルキルアゼピニル、N−メチルアゼピニル、N−エチルアゼピニル、ホモピペラジニル、N−メチルホモピペラジニル、N−エチルホモピペラジニルおよびイミダゾリルからなる群より選択される;R

    13が、

    以外である。

    別の具体的な実施形態において、R 11が水素である;R 12が、

    、モルホリノ、ピペリジニル、(C

    〜C

    )N−アルキルピペリジニル、N−メチルピペリジニル、ピペラジニル、(C

    〜C

    )N−アルキルピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−エチルピペリジニル、N−エチルピペラジニル、ピロリジニル、N−アルキルピロリジニル、N−メチルピロリジニル、ジアゼピニル、N−エチルピロリジニル、N−アルキルアゼピニル、N−メチルアゼピニル、N−エチルアゼピニル、ホモピペラジニル、N−メチルホモピペラジニル、N−エチルホモピペラジニルおよびイミダゾリルからなる群より選択される;R

    13が、水素、メチル、メトキシ、トリフルオロメチルおよびクロロからなる群より選択される。

    さらに別の具体的な実施形態において、R 11が水素である;R 12が、

    以外である;R

    13が、

    、モルホリノ、ピペリジニル、(C

    〜C

    )N−アルキルピペリジニル、N−メチルピペリジニル、ピペラジニル、(C

    〜C

    )N−アルキルピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−エチルピペリジニル、N−エチルピペラジニル、ピロリジニル、N−アルキルピロリジニル、N−メチルピロリジニル、ジアゼピニル、N−エチルピロリジニル、N−アルキルアゼピニル、N−メチルアゼピニル、N−エチルアゼピニル、ホモピペラジニル、N−メチルホモピペラジニル、N−エチルホモピペラジニルおよびイミダゾリルからなる群より選択される;


    さらに別の具体的な実施形態において、R

    11が水素である;R

    12およびR

    13はそれぞれが、

    以外である。

    さらに別の具体的な実施形態において、R 11およびR 12はそれぞれが水素であり、R 13が−OCH NHR である。

    さらに他の実施形態において、R 11 、R 12およびR 13はそれぞれが互いに独立して、水素、メチル、メトキシ、トリフルオロメチルおよびクロロからなる群より選択され、ただし、R 11 、R 12およびR 13の少なくとも2つが水素以外である。 1つの具体的な実施形態において、R 11 、F 12およびR 14はそれぞれがメトキシである。

    さらに他の実施形態において、R 11が水素である;R 12が、水素、

    、モルホリノ、ピペリジニル、(C

    〜C

    )N−アルキルピペリジニル、N−メチルピペリジニル、ピペラジニル、(C

    〜C

    )N−アルキルピペラジニルおよびN−メチルピペラジニル、N−エチルピペリジニル、N−エチルピペラジニル、ピロリジニル、N−アルキルピロリジニル、N−メチルピロリジニル、ジアゼピニル、N−エチルピロリジニル、N−アルキルアゼピニル、N−メチルアゼピニル、N−エチルアゼピニル、ホモピペラジニル、N−メチルホモピペラジニル、N−エチルホモピペラジニルおよびイミダゾリルからなる群より選択される;R

    13が、水素、C

    〜C

    アルキル、ハロおよび−CF

    からなる群より選択される。 1つの具体的な実施形態において、R

    13が、水素、メチル、クロロおよび−CF

    からなる群より選択される。

    さらに別の具体的な実施形態において、R 11が水素である;R 12が水素である;R 13が、

    からなる群より選択される。

    さらに別の具体的な実施形態において、R 11が水素である;R 12が、(C 〜C )N−アルキルピペラジニルおよびN−メチルピペラジニルからなる群より選択される;R 13がメチルである。

    さらに別の具体的な実施形態において、水可溶性基は下記の式を有する:

    式中、Yは、CHおよびNからなる群より選択され、Zは、CH(R

    )、CH

    、O、S、N、NH、N−(CH

    −R

    、N−(CH

    −C(O)R

    、N−(CH

    −C(O)OR

    、N−(CH

    −S(O)

    、N−(CH

    −S(O)

    OR

    およびN−(CH

    −C(O)NR

    (式中、R

    、R

    およびyは、構造式(I)について既に定義した通りである)からなる群より選択され、ただし、YおよびZはともに同時に、それぞれ、CHおよびCH

    ではない。 好ましくは、ZがN、または、YがCH(R

    )である。 より好ましくは、ZがNであり、且つYがCH(R

    )である。 より一層好ましくは、ZがNであり、YがCH(R

    a1 )であり、ただし、R

    a1は−NR

    である。

    さらに別の具体的な実施形態において、R 11 、R 12およびR 13の1つが下記の式の水可溶性基である:

    式中、Yは、CHおよびNからなる群より選択され、Zは、CH(R

    )、CH

    、O、S、N、NH、N−(CH

    −R

    、N−(CH

    −C(O)R

    、N−(CH

    −C(O)OR

    、N−(CH

    −S(O)

    、N−(CH

    −S(O)

    OR

    およびN−(CH

    −C(O)NR

    (式中、R

    、R

    およびyは、構造式(I)について既に定義した通りである)からなる群より選択され、ただし、YおよびZはともに同時に、それぞれ、CHおよびCH

    ではない。 好ましくは、ZがN、または、YがCH(R

    )である。 より好ましくは、ZがNであり、且つYがCH(R

    )である。 より一層好ましくは、ZがNであり、YがCH(R

    a1 )であり、ただし、R

    a1は−NR

    である。

    さらに別の具体的な実施形態において、R 11 、R 12およびR 13の1つが下記の式の水可溶性基である:

    式中、Yは、CHおよびNからなる群より選択され、Zは、CH(R

    )、CH

    、O、S、N、NH、N−(CH

    −R

    、N−(CH

    −C(O)R

    、N−(CH

    −C(O)OR

    、N−(CH

    −S(O)

    、N−(CH

    −S(O)

    OR

    およびN−(CH

    −C(O)NR

    (式中、R

    、R

    およびyは、構造式(I)について既に定義した通りである)からなる群より選択され、ただし、YおよびZはともに同時に、それぞれ、CHおよびCH

    ではない;および、他の2つがそれぞれ、水素およびハロゲンである。 好ましくは、他の2つが水素およびフルオロである。 より好ましくは、R

    12が水可溶性基であり、R

    11が水素であり、R

    13がフルオロである。 あるいは、R

    11が水可溶性基であり、R

    13が水素であり、R

    12がフルオロである。

    さらに別の具体的な実施形態において、水可溶性基は式−O(CH −NR (式中、xは1〜6である)を有する。 好ましくは、xは1〜4であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、3個〜8個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である。 より好ましくは、xは1〜3であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、3個〜8個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である。 より一層好ましくは、xは1〜3であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、5個〜6個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である。

    さらに別の具体的な実施形態において、R 11 、R 12およびR 13の1つが、式−O(CH −NR (式中、xは1〜6である)の水可溶性基である。 好ましくは、xは1〜4であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、3個〜8個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である;他の2つがそれぞれ、水素およびハロゲンである。 より好ましくは、xは1〜3であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、3個〜8個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である。 より一層好ましくは、xは1〜3であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、5個〜6個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である。

    さらに別の具体的な実施形態において、R 11 、R 12およびR 13の1つが、式−O(CH −NR (式中、xは1〜6である)の水可溶性基である。 好ましくは、xは1〜4であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、3個〜8個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である。 より好ましくは、xは1〜3であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、3個〜8個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である。 より一層好ましくは、xは1〜3であり、NR は、場合によりNR 、SおよびOからなる群より選択される第2のヘテロ原子基を含有する、5個〜6個の環原子を含有する窒素含有ヘテロシクロアルキル基である。 好ましくは、他の2つがそれぞれ、水素およびフルオロである。 より好ましくは、R 12が水可溶性基であり、R 11が水素であり、R 13がフルオロである。 あるいは、R 11が水可溶性基であり、R 13が水素であり、R 12がフルオロである。

    いくつかの他の例示的な実施形態において、R は、R およびR からなる群より選択される1つまたは複数の基で場合により置換される、場合により置換されたヘテロアリール基である。 好ましくは、R は、1つまたは複数のR で場合により置換されるヘテロアリールであり、ただし、それぞれのR が独立して、=O、−OH、−C 〜C アルコキシ、−C 〜C アルキル、(C 〜C )ハロアルキルオキシ、−NR 、ハロゲン、−C 〜C ハロアルキル、−CN、−NO 、−S(O) 、−S(O) OR 、−S(O) NR 、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、アリールまたは(C 〜C 20 )アリールアルキルである。

    1つの具体的な例示的実施形態において、R は、

    (式中、Y

    は、O、S、S(O)、S(O)

    、N、NH、N−(CH

    −R

    、N−(CH

    −C(O)R

    、N−(CH

    −C(O)OR

    、N−(CH

    −S(O)

    、N−(CH

    −S(O)

    OR

    およびN−(CH

    −C(O)NR

    (式中、R

    、R

    およびyは既に定義した通りである)からなる群より選択され、Y

    は、O、SおよびS(O)

    からなる群より選択され、点線を含む結合は単結合または二重結合が可能であり、ただし、前記基のそれぞれが1つまたは2つのR

    で置換される)からなる群より選択される。

    別の実施形態において、R は、同じまたは異なるR 基により一置換、二置換または三置換されるフェニルであり、この場合、R は、構造式(I)について既に定義した通りであり、また、上記条件に従う。 フェニルが一置換されるとき、R 置換基は、オルト位、メタ位またはパラ位のいずれかに配置することができる。 オルト位、メタ位またはパラ位に配置されるとき、R は、好ましくは、(C 〜C 10 )アルキル、(C 〜C 10 )分枝状アルキル、同じまたは異なるR 基の1つまたは複数で場合により置換される−OR 、−O−C(O)OR 、−O−(CH −C(O)OR 、−C(O)OR 、−O−(CH2) −NR 、−O−C(O)NR 、−O−(CH −C(O)NR 、−O−C(NH)NR 、−O−(CH −C(NH)NR および−NH−(CH −NR (式中、m、R およびR は構造式(I)について既に定義した通りである)からなる群より選択される。

    これらの化合物の1つの実施形態において、それぞれのR は独立して(C 〜C )アルキルであり、および/または、それぞれの−NR は−NHR (式中、R は(C 〜C )アルキルである)である。 1つの具体的な実施形態において、R は−O−CH −C(O)NHCH である。 別の具体的な実施形態において、R は−OHである。

    フェニルが二置換または三置換されるとき、R 置換基は任意の位置の組合せで配置することができる。 例えば、R 置換基を、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−、3,5−、2,3,4−、2,3,5−、2,3,6−、2,5,6−または3,4,5−の位置に配置することができる。 二置換フェニルを含む化合物の1つの実施形態において、置換基が3,4−以外で配置される。 別の実施形態において、置換基が3,4−に配置される。 三置換フェニルを含む化合物の1つの実施形態において、置換基が3,4,5−以外で配置されるか、あるいは、置換基の2つが3,4−に配置されない。 別の実施形態において、置換基が3,4,5−に配置される。

    そのような二置換フェニルおよび三置換フェニルにおけるR 置換基の具体的な例には、オルト置換フェニル、メタ置換フェニルおよびパラ置換フェニルに関連して上記で記載した様々なR 置換基が含まれる。

    別の具体的な実施形態において、そのような二置換フェニルおよび三置換フェニルを置換するために有用なR 置換基には、(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルコキシ、メトキシ、ハロ、クロロ、(C 〜C )ペルハロアルキル、−CF 、(C 〜C )ペルハロアルコキシおよび−OCF が含まれる。 1つの好ましい実施形態において、そのようなR 置換基は3,4−または3,5−に配置される。

    何らかの操作理論によって捕らわれることを意図しないが、本明細書中に記載する化合物の生物学的活性(例えば、キナーゼ(JAKキナーゼを含む)を阻害するそれらの能力など)は、主としてR 成分に由来すると考えられるが、より小さい程度ではあるが、R もまた、選択性に関して重要であると考えられる。 本明細書中に記載する化合物の多くの実施形態において、R 基は、R 置換基を炭素原子の1つにおいて含む飽和または不飽和の、架橋または非架橋のシクロアルキルである。 R 置換基は任意の炭素原子に結合させることができるが、具体的な実施形態では、R 基をN4−窒素原子につなぐ炭素原子、この炭素原子に隣接する炭素原子、または、その次に最も近い隣接原子に結合させられる。

    構造式(I)の化合物におけるR 基が非架橋のシクロアルキルを含むとき、R 基は典型的には、3個〜8個の炭素原子を含有する。 非架橋のシクロアルキルが不飽和であるとき、環は1つまたは2つ以上の二重結合を含むことができ、その二重結合は任意の環位置に配置することができるが、最も一般的には、R 環を分子の残余部分に結合する炭素原子を二重結合が含まないように配置される。 多くの実施形態において、1つだけの二重結合を含む飽和した環および不飽和の環が好ましい。 非架橋の飽和したシクロアルキル環、または、非架橋の、不飽和が1つだけのシクロアルキル環を含むR 基の具体的な例には、

    (式中、R

    は、構造式(I)について既に定義した通りであり、点線は単結合または二重結合を表す)が含まれるが、これらに限定されない。

    基が、架橋されたシクロアルキルを含むとき、R 基は典型的には、5個〜16個の炭素原子を含有する。 架橋されたシクロアルキルが不飽和であるとき、架橋されたシクロアルキルは1つまたは2つ以上の二重結合を含むことができ、その二重結合は任意の環位置に配置することができるが、最も一般的には、R 環を分子の残余部分に結合する炭素原子、または、橋頭の炭素原子を二重結合が含まないように配置される。 不飽和の架橋されたシクロアルキルの多くの実施形態において、1つだけの二重結合を含むものが好ましい。 架橋されたシクロアルキル環を含むR 基の具体的な例には、

    (式中、R

    は、構造式(I)について既に定義した通りであり、点線は単結合または二重結合を表す)が含まれるが、これらに限定されない。

    いくつかの実施形態において、R は式−C(O)NHR のアミドまたは式−C(O)OR のエステル(式中、R は、構造式(I)について既に定義した通りである)である。 いくつかの実施形態において、R は水素である。 いくつかの実施形態において、R はC 〜C アルキルである。 いくつかの実施形態において、R はキラルな補助的な基である。 好適なキラルな補助的な基の例には、

    (式中、R

    は、水素およびC

    〜C

    アルキル(例えば、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、CH

    −シクロプロピル、シクロブチル、−CH

    −シクロブチルなど)からなる群より選択される)が含まれるが、これらに限定されない。

    さらに他の実施形態において、R は式−C(O)NR のアミド(式中、R は、構造式(I)について既に定義した通りである)である。 さらに他の実施形態において、R は式−C(O)NHR のアミド(式中、R は、構造式(I)について既に定義した通りである)である。 1つの具体的な実施形態において、R は水素である。

    4.3 立体異性体が濃縮された化合物、および、立体異性体的に純粋な化合物 当業者によって理解されるように、本明細書中に記載する化合物の多くの実施形態において、R 基はキラル中心を含む。 例えば、R が、R 基を分子の残余部分に結合する炭素原子に隣接する炭素原子において置換される非架橋のシクロアルキルである化合物の実施形態では、2つのキラルな炭素原子、すなわち、R 基を分子の残余部分に結合する炭素原子と、R 置換基を含む炭素原子とが含まれる。 そのような化合物には、2つのラセミ体(cis型ラセミ体およびtrans型ラセミ体)が含まれ、これらは一緒になって、下記の構造式(IIa)〜構造式(IId)によって表される4つのジアステレオマーを構成する(絶対配置の帰属は、R がエステル基またはアミド基であること、および、R がシクロアルキル環の炭素2に存在し、ピリミジンの4−窒素がシクロアルキル環の炭素1に存在することを仮定して決定される):

    構造(IIa)〜構造(IId)において、R

    置換基を含む例示された環は任意の低級の非架橋の飽和または不飽和のシクロアルキル環(例えば、前記で例示される例示的な環のいずれかなど)であり得る。 さらに、R

    置換基が特定の場所において例示されるが、R

    置換基は、他の場所も可能である。

    1つの具体的な2,4−ピリミジンジアミン化合物、N4−(2−アミノカルボニルシクロペンタ−1−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−メチルフェニル]−2,4−ピリミジンジアミンについて、trans型の(1R,2R)ジアステレオマーおよび2つのcis型ジアステレオマー(cis型の(1S,2R)およびcis型の(1R,2S))が様々な腫瘍細胞株の増殖をインビトロアッセイにおいて阻害し、これに対して、trans型の(1S,2S)ジアステレオマーはこの同じアッセイにおいて比較的不活性であることが発見されている(例えば、米国特許出願第11/133,419号(2005年5月18日出願)および国際特許出願第PCT/US05/17470号(2005年5月18日出願)を参照のこと)。 この化合物の活性に基づいて、cis型ラセミ体、構造式(IIa)〜構造式(IIc)のcis型ジアステレオマーおよびtrans型ジアステレオマーに対して絶対配置において対応する本明細書中に記載する全ての化合物の様々なジアステレオマーは、生物学的活性において類似する違いを示すことが予想される。

    が、置換された架橋型シクロアルキルである化合物には、下記の構造式(III.r1)および構造式(III.r2)によって表される2つのcis型ラセミ体(exo−exoおよびendo−endo)、ならびに、下記の構造式(III.r3)および構造式(III.r4)によって例示される2つのtrans型ラセミ体(exo−endoおよびendo−exo)を含むことができる。

    一緒になると、これら4個のラセミ体は、下記の構造(IVa)〜構造(IVh)として例示される8個のジアステレオマーを構成する:

    構造式(III.r1)〜構造式(III.r4)および構造式(IVa)〜構造式(IVh)において、点線を含む結合は、単結合または二重結合のいずれかが可能である。 構造(III.r1)〜構造(III.r4)および構造(IVa)〜構造(IVh)のラセミ体およびジアステレオマーが特定の架橋されたR

    環を参照して例示されるが、これらの構造的図解は、互いに関するキラル中心の絶対的立体化学を例示するだけの例示目的であり、架橋されたR

    環の正体、架橋の場所、架橋を含む炭素原子の数、および/または、R

    置換基の場所に関する限定を意図しないことに留意されたい。 従って、これらの構造は、構造式(III.r1)〜構造式(III.r4)および構造式(IVa)〜構造式(IVh)の構造に対して立体特異的形態において対応するラセミ体およびジアステレオマーを含む任意の架橋されたR

    環の例示であることが意図される。

    本出願において、用語「exo」および用語「endo」は、R がビシクロ[2.2.1]ヘプタンまたはビシクロ[2.2.1]ヘプテンを含む化合物を命名するために便宜上使用される。 exoおよびendoの用語法は最初、化学的に異なった架橋(−CH −架橋および−CH=CH−架橋)を偶然にも有するビシクロ[2.2.1]ヘプテン環系の二重結合に対する試薬による優先的な攻撃を記述するために生み出された。 例えば、式(IVa)〜式(IVh)によって表される8個のジアステレオマーが、部分的には、これらの化学的に異なった架橋によりR 環系にもたらされるキラリティーのために存在する。 R が、架橋が化学的に異なっている二環式または三環式の系であるとき、類似したラセミ体およびジアステレオマーが存在する。 そのような対応するラセミ体およびジアステレオマーを有するR 環の具体的な例には、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプテン、ビシクロ[2.2.2]オクテン、ビシクロ[3.2.1]オクタンおよびビシクロ[3.2.1]オクテンなどが含まれるが、これらに限定されない。

    1つの具体的な2,4−ピリミジンジアミン分子、N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミンについて、2つのcis型ラセミ体がインビトロアッセイにおいて様々な腫瘍細胞タイプに対する抗増殖活性を示すことが発見されている。 しかしながら、cis型のexo−exoラセミ体は、試験されたすべての細胞株においてcis型のendo−endoラセミ体よりもおよそ20倍強力である。 さらに、構造式(IVa)の(1R,2R,3S,4S)ジアステレオマーに対応するエナンチオマーがexo−exoのcis型ラセミ体の効力に主に関わることが発見されている。 単離された立体異性体として試験されたとき、この化合物の(1R,2R,3S,4S)ジアステレオマーはナノモル濃度の範囲でのIC 50を示し、これに対して、この化合物の(1S,2S,3R,4R)ジアステレオマーは一般に、同じ細胞株に対してマイクロモル濃度の範囲でのIC 50を示した。 従って、一般に、この化合物の(1R,2R,3S,4S)ジアステレオマーは(1S,2S,3R,4R)ジアステレオマーよりもおよそ1000倍強力である。 (1R,2R,3S,4S)ジアステレオマーは、AuroraキナーゼBに対する細胞に基づく阻害アッセイにおいて、(1S,2S,3R,4R)ジアステレオマーと比較して、同様に優れた結果を示した。 例えば、同時係属中の米国特許出願第11/133,419号(2005年5月18日出願)、同第11/280,066号(2005年11月15日出願)および同第11/281,186号(2005年11月15日出願)、ならびに、国際特許出願第PCT/US05/17470号(2005年5月18日出願)、同第PCT/US05/041276号(2005年11月15日出願)および同第PCT/US05/041359号(2005年11月15日出願)を参照のこと。

    この2,4−ピリミジンジアミン化合物のこの特定の(1R,2R,3S,4S)ジアステレオマーの観測された効力に基づいて、構造式(IVa)のジアステレオマーに対応する本明細書中に記載される化合物のジアステレオマーは、それらのエナンチオマー、exo−exoおよびendo−endoのcis型ラセミ体、ならびに、それらの他のジアステレオマーと比較した場合、同様に優れた効力を示すことが予想される。

    従って、本発明の化合物のさらなる具体的な実施形態には、指定されたエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーにおいて濃縮される化合物が含まれる。

    いくつかの実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、構造式(IIa)、構造式(IIb)および/または構造式(IIc)に対応するジアステレオマーの1つまたは複数において濃縮される、R が非架橋の飽和または不飽和のシクロアルキルを含む構造式(I)による化合物である。 1つの具体的な実施形態において、化合物は、構造式(IId)に対応するジアステレオマーを実質的に含まない。 別の具体的な実施形態において、化合物は、構造式(IIa)および構造式(IIb)に対応するジアステレオマーの混合物(そのようなジアステレオマーのラセミ混合物を含む)である。 さらに別の具体的な実施形態において、化合物は、構造式(IIa)、構造式(IIb)または構造式(IIc)に対応する実質的に純粋なジアステレオマーである。

    いくつかの実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、構造式(IVa)、構造式(IVb)、構造式(IVc)および/または構造式(IVd)に対応するジアステレオマーにおいて濃縮される、R が、架橋された飽和または不飽和のシクロアルキル、あるいは、飽和または不飽和のビシクロアルキルを含む構造式(I)による化合物である。 1つの具体的な実施形態において、化合物は、構造式(III.r1)または構造式(III.r2)に対応するcis型異性体のラセミ混合物である。 別の具体的な実施形態において、化合物は、構造式(IVa)に対応するジアステレオマーにおいて実質的に純粋である。

    1つの例示的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、その塩、溶媒和物、水和物および/またはN−オキシドを含めて、下記の構造式(X)による化合物:

    であって、下記の対応するジアステレオマー:

    の1つまたは複数において濃縮される化合物であり、この場合、これらの式において、sは、0〜5の範囲にある整数であり、R

    、BおよびR

    は、構造式(I)について既に定義した通りであり、点線は、その位置が変化し得る場合により存在する1つまたは複数の二重結合を表し、ただし、Sが0であるとき、環は二重結合を含まない。 1つの具体的な実施形態において、Sは、1、2、3または4であり、点線を含む結合は単結合である。

    別の例示的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、その塩、水和物、溶媒和物および/またはN−オキシドを含めて、下記の構造式(XI)による化合物:

    であって、下記の対応するジアステレオマー:

    の1つまたは複数において濃縮される化合物であり、この場合、これらの式において、tは、1〜3の範囲にある整数であり、R

    、BおよびR

    は、構造式(I)について既に定義した通りである。 1つの具体的な実施形態において、tは1または2である。

    さらに別の例示的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、下記の構造式(Xd)のジアステレオマーを実質的に含まない構造式(X)による化合物である:

    さらに別の例示的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、下記の構造式(XId)のジアステレオマーを実質的に含まない構造式(XI)による化合物である:

    さらに別の例示的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、すべての他のエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーを実質的に含まない構造式(Xa)および/または構造式(XIa)による化合物である。

    さら別の例示的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、その塩、水和物、溶媒和物および/またはN−オキシドを含めて、下記の構造式(XII)による化合物:

    であって、下記の構造式(XIIa)の対応するジアステレオマー:

    において濃縮される化合物であり、この場合、これらの式において、R

    、BおよびR

    は、構造式(I)について既に定義した通りであり、点線は単結合または二重結合を表す。

    さら別の例示的な実施形態において、立体異性体が濃縮された化合物は、任意の他のエナンチオマーおよびジアステレオマーを実質的に含まない構造式(XIIa)による化合物である。

    本明細書中に記載される、立体異性体が濃縮された化合物のいくつかの具体的な実施形態において、R は、前に定義した具体的な実施形態のいずれかであり、R は下記の式のフェニルである:

    式中、R

    11およびR

    12およびR

    13は、前に述べた具体的な実施形態のいずれかに関連して既に定義した通りである。

    本明細書中で使用されるように、化合物は、特定のジアステレオマーが、化合物に存在するどの他のジアステレオマーよりも過剰に存在するとき、その特定のジアステレオマーにおいて「濃縮される」。 濃縮された化合物を含む特定のジアステレオマーの実際の割合は、存在する他のジアステレオマーの数に依存する。 具体的な一例として、ラセミ混合物は、指定されたエナンチオマーが混合物の50%超を構成するとき、その指定されたエナンチオマーにおいて「濃縮される」。 存在するジアステレオマーの数にかかわらず、特定のジアステレオマーにおいて濃縮される化合物は、典型的には、少なくとも約60%、70%、80%、90%またはそれ以上の指定されたジアステレオマーをも含む。 特定のジアステレオマーの濃縮の量は、下記においてより詳しく述べるように、当業者によって日常的に使用される従来の分析方法を使用して確認することができる。

    立体異性体が濃縮された化合物のいくつかの実施形態では、指定されたエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーを実質的に含まない。 「を実質的に含まない」によって、その化合物が、当業者によって日常的に使用される従来の分析方法(これは下記においてより詳しく述べる)を使用して明らかにされるように、約10%未満の所望されないジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーを含むことが意味される。 いくつかの実施形態において、所望されない立体異性体の量は10%未満であり得る(例えば、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%またはそれ以下でさえあり得る)。 約95%以上の所望される立体異性体を含有する、立体異性体が濃縮された化合物は、本明細書中では「実質的に純粋な」立体異性体として示される。 約99%以上の所望される立体異性体を含有する、立体異性体が濃縮された化合物は、本明細書中では「純粋な」立体異性体として示される。 いずれかの立体異性体が濃縮された化合物の純度(ジアステレオマー純度;%de)は、下記においてより詳しく述べるように、従来の分析方法を使用して確認することができる。

    本明細書中に記載される化合物の様々な具体的な例示的実施形態が実施例の節において表1に提供される。 この表において、具体的なジアステレオマーとしての合成または単離のいずれかが行われた化合物が、R 環のキラル中心の周りでの絶対的立体化学を示して例示される。 指定された立体化学的配置を伴って例示されない、キラル中心をR 環に有する化合物は、ラセミ体として合成された。

    当業者は、本明細書中に記載される化合物が、プロドラッグを作製するために、プロ基により遮蔽され得る官能基を含み得ることを理解する。 そのようなプロドラッグは、その活性な薬物形態に変換されるまでは通常、薬理学的に不活性であるが、薬理学的に不活性である必要はない。 例えば、エステル基は一般に、胃の酸性条件にさらされたとき、酸触媒による加水分解を受けて、母体カルボン酸を生じさせるか、あるいは、腸または血液の塩基性条件にさらされたときには、塩基触媒による加水分解を受ける。 従って、対象に経口投与されたとき、エステル成分を含む化合物は、エステル形態が薬理学的に活性であるかどうかにかかわらず、その対応するカルボン酸のプロドラッグであると見なすことができる。

    本発明の範囲には、本明細書中に記載する様々な化合物のプロドラッグが含まれる。 そのようなプロドラッグにおいて、利用可能な機能的成分はどれも、プロドラッグを得るためにプロ基により遮蔽することができる。 プロ成分に含むためにプロ基により遮蔽され得る、本明細書中に記載する化合物における官能基には、アミン(第一級および第二級)、ヒドロキシル、スルファニル(チオール)、カルボキシルなどが含まれるが、これらに限定されない。 そのような官能基を遮蔽して、所望される使用条件のもとで切断可能であるプロ成分をもたらすために好適である無数のプロ基がこの分野では知られている。 これらのプロ基のすべてを、単独または組合せで、本明細書中に記載するプロドラッグに含むことができる。

    1つの例示的な実施形態において、プロドラッグは、R 、R およびR が、それらの前に定義した選択肢に加えて、プロ基であり得る構造式(I)(上記)による化合物である。

    当業者は、本明細書中に記載する化合物およびプロドラッグの多く、ならびに、本明細書中に具体的に記載および/または例示する様々な化合物が、互変異性および立体配座異性化の現象を示すことがあることを理解する。 例えば、本明細書中に記載される化合物およびプロドラッグは、エノール形態、ケト形態およびそれらの混合物を含めて、いくつかの互変異性形態で存在する場合がある。 本明細書中に記載する化合物はまた、本明細書中で具体的に述べるキラル中心に加えて、いくつかのキラル中心を含む場合があり、従って、光学異性体として存在する場合がある。 明細書および請求項における様々な化合物名、式および化合物描写は、可能な互変異性形態または立体配座形態の1つのみを表し得るので、本発明は、本明細書中に記載する有用な要素の1つまたは複数を有する化合物またはプロドラッグの任意の互変異性体、立体配座異性体または光学異性体、ならびに、これらの様々な異なる異性形態の混合物を包含することを理解しなければならない。 例示された中央部の二環式ヘテロアリール環の周りでの制限された回転の場合、アトロプ異性体もまた可能であり、これもまた、本発明の化合物および/またはプロドラッグに特に含まれる。

    様々な置換基の性質に依存して、本明細書中に記載される化合物およびプロドラッグは塩の形態である場合がある。 そのような塩には、医薬的使用のために好適な塩(「医薬的に許容され得る塩」)、獣医学的使用のために好適な塩などが含まれる。 そのような塩は、この分野では広く知られているように、様々な酸または塩基に由来し得る。

    いくつかの実施形態において、塩は、医薬的に許容され得る塩である。 一般に、医薬的に許容され得る塩は、母体化合物の所望される薬理学的活性の1つまたは複数を実質的に保持し、ヒトへの投与のために好適であるような塩である。 医薬的に許容され得る塩には、無機酸または有機酸により形成される酸付加塩が含まれる。 医薬的に許容され得る酸付加塩を形成するために好適な無機酸には、例として、また、限定としてではなく、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸、臭化臭素酸、ヨウ化水素酸など)、硫酸硝酸およびリン酸など含まれる。 医薬的に許容され得る酸付加塩を形成するために好適な有機酸には、例として、また、限定としてではなく、アジピン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、シュウ酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、パルミチン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、アルキルスルホン酸(例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸など)、アリールスルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、ショウノウスルホン酸など)、4−メチルビシクロ[2.2.2]オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸およびムコン酸などが含まれる。

    医薬的に許容され得る塩にはまた、母体化合物に存在する酸性プロトンが金属イオン(例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたはアルミニウムイオン)によって置換されるか、あるいは、無機塩基または有機塩基(例えば、アンモニア、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミン、モルホリン、ピペリジン、ジメチルアミン、ジエチルアミンなど)と配位するときに形成される塩が含まれる。

    本明細書中に記載する化合物およびプロドラッグ、ならびに、それらの塩はまた、この分野では広く知られているように、水和物、溶媒和物および/またはN−オキシドの形態である場合がある。

    特定のジアステレオマーにおいて濃縮される化合物の実施形態について、立体異性体の濃縮および/または純度は、当業者には広く知られている従来の分析方法によって明らかにすることができる。 例えば、キラルなNMRシフト試薬の使用、キラルなカラムを使用するガスクロマトグラフィー分析、キラルなカラムを使用する高圧液体クロマトグラフィー分析、キラルな試薬との反応によるジアステレオマー誘導体の形成、および、従来の分析を、特定の立体異性体の立体異性体濃縮および/または立体異性体純度を明らかにするために使用することができる。 あるいは、既知の立体異性体濃縮および/または立体異性体純度の出発物質を使用する合成を、本明細書中に記載される化合物の立体異性体濃縮および/または立体異性体純度を明らかにするために使用することができる。 立体異性体の均一度を明らかにするための他の分析方法が十分に当業者の範囲内である。

    4.4 合成方法 本明細書中に記載する化合物およびプロドラッグは、市販の出発物質、および/または、従来の合成方法により調製される出発物質を使用して様々な異なる合成経路によって合成することができる。 2,4−ピリミジンジアミン化合物を2,4−ジクロロピリミジンから合成するために有用な様々な経路が、国際特許出願公開WO03/063794および米国特許出願公開第2004−0029902号に記載される(それらの開示は参照によって本明細書中に組み込まれる)。 これらの方法は、本明細書中に記載する化合物をその対応するジクロロ二環式ヘテロアリール出発物質から合成するために使用することができる。 環「B」が様々な異なる二環式ヘテロアリールである式(I)の化合物についての例示的な経路および出発物質が下記のスキーム(I)に例示される:

    指定されるジアステレオマーにおいて濃縮される化合物、指定されるジアステレオマーにおいて実質的に純粋である化合物、および/または、指定されるジアステレオマーにおいて純粋である化合物を、キラル分離によって、または、他の標準的な技術によって単離することができる。 特定のジアステレオマーをキラル分割するための方法を実施例の節においてより詳しく説明する。

    あるいは、立体異性体が濃縮された化合物、実質的に立体異性体的に純粋な化合物、および/または、立体異性体的に純粋な化合物を、所望の立体化学を有する出発物質のアミン4から、または、キラル分離を助けるためのキラルな補助成分を含む出発物質のアミン4から合成することができる。 例えば、指定されたラセミ混合物を、適切なラセミ型アミン4を使用して合成することができる。 別の具体的な例として、立体異性体的に純粋な化合物を適切な立体異性体的に純粋なアミン4から合成することができる。 ラセミ型アミン4および/または立体異性体的に純粋なアミン4を合成する方法が、米国特許出願第11/133,419号(2005年5月18日出願)、同第11/280,066号(2005年11月15日出願)および同第11/281,186号(2005年11月15日出願)、ならびに、国際特許出願第PCT/US05/17470号(2005年5月18日出願)、同第PCT/US05/041359号(2005年11月15日出願)および同第PCT/US05/041276号(2005年11月15日出願)に詳しく記載される(それらの開示は参照によって本明細書中に組み込まれる)。

    4.5 化合物の活性 本明細書中に記載する化合物および/またはプロドラッグは、細胞アッセイおよび生化学的アッセイにおけるこのプロテインキナーゼのそれらの阻害によって明らかにされるように、プロテインキナーゼ(特に、JAKファミリーおよびAxlファミリーのプロテインキナーゼ)の強力かつ選択的な阻害剤である。 化合物がこの様式で作用することができるかどうかは、この分野で広く知られている試験を用いることによって簡便に求めることができる。 使用することができる具体的な例示的試験を実施例の節に記載する。

    いくつかの実施形態において、指定された化合物の活性を細胞アッセイで評価することができる。 好適なアッセイには、指定された活性化キナーゼ(例えば、活性化されたJAKキナーゼなど)のリン酸化活性またはATPase活性の阻害を求めるアッセイが含まれる。 化合物は、その化合物が約10ym以下のIC 50により活性化キナーゼのリン酸化活性またはATPase活性を阻害するならば、キナーゼ(例えば、JAKキナーゼなど)の活性を阻害すると言われる。 JAKキナーゼ活性(具体的には、JAK1キナーゼ活性および/またはJAK3キナーゼ活性)を評価するための具体的なアッセイを、実施例の節に記載する。

    4.5.1 免疫細胞の脱顆粒の阻害剤 本明細書中に記載する化合物の多くは、免疫細胞(例えば、マスト細胞、好塩基球細胞、好中球細胞および/または好酸球細胞など)の脱顆粒の強力な阻害剤である。 従って、さらに別の態様において、本開示は、そのような細胞の脱顆粒を調節する方法、具体的には、そのような細胞の脱顆粒を阻害する方法を提供する。 この方法は一般に、脱顆粒する細胞を、細胞の脱顆粒を調節または阻害するために有効な量の本明細書中に記載する好適な化合物、あるいは、その許容され得る塩、水和物、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび/または組成物と接触させることを伴う。 この方法はインビトロで実施することができ、あるいは、細胞の脱顆粒によって特徴づけられる疾患、細胞の脱顆粒によって引き起こされる疾患、または、細胞の脱顆粒に関連する疾患の処置または防止に向けた治療的取り組みとしてインビボで実施することができる。

    何らかの操作理論によって捕らわれることを意図しないが、生化学的データから、本発明の化合物の多くが、少なくとも部分的には、IgEについての高親和性Fc受容体(「FcεRI」)および/またはIgGについての高親和性Fc受容体(「FcγRI」)の架橋によって開始されるシグナル伝達カスケードを遮断または阻害することによって脱顆粒阻害効果を発揮することが確認される。 実際、これらの活性な化合物は、FcεRI媒介による脱顆粒およびFcγRI媒介による脱顆粒の両方の強力な阻害剤である。

    この方法はまた、そのようなFc受容体シグナル伝達カスケードを活性化することの結果として生じる下流側プロセスの調節を可能にし、具体的には、そのような下流側プロセスの阻害を可能にする。 そのような下流側プロセスには、FcεRI媒介および/またはFcγRI媒介による脱顆粒、サイトカイン産生、ならびに/あるいは、脂質媒介因子(例えば、ロイコトリエン類およびプロスタグランジン類など)の産生および/または放出が含まれるが、これらに限定されない。 この方法は一般に、Fc受容体を発現する細胞(例えば、上記で述べた細胞タイプのいずれかなど)を、Fc受容体シグナル伝達カスケード、および/または、このシグナル伝達カスケードの活性化によって引き起こされる下流側プロセスを調節または阻害するために有効な量の本明細書中に記載する化合物、あるいは、その許容され得る塩、水和物、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび/または組成物と接触させることを伴う。 この方法はインビトロで実施することができ、あるいは、Fc受容体シグナル伝達カスケードによって特徴づけられる疾患、Fc受容体シグナル伝達カスケードによって引き起こされる疾患、または、Fc受容体シグナル伝達カスケードに関連する疾患、例えば、脱顆粒時の顆粒特異的な化学的媒介因子の放出、サイトカインの放出および/または合成、ならびに/あるいは、脂質媒介因子(例えば、ロイコトリエン類およびプロスタグランジン類など)の放出および/または合成によって引き起こされる疾患などの処置または防止に向けた治療的取り組みとしてインビボで実施することができる。

    さらに別の態様において、本開示は、Fc受容体シグナル伝達カスケード(例えば、FcεRIシグナル伝達カスケードおよび/またはFcγRIシグナル伝達カスケードなど)を活性化することの結果としての化学的媒介因子の放出によって特徴づけられる疾患、そのような放出によって引き起こされる疾患、または、そのような放出に関連する疾患を処置および/または防止する方法を提供する。 この方法は、獣医学的状況で動物において、または、ヒトにおいて実施することができる。 この方法は一般に、疾患を処置または防止するために有効な量の本明細書中に記載する化合物、あるいは、その許容され得る塩、水和物、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび/または組成物を動物対象またはヒトに投与することを伴う。 以前に述べたように、ある種の免疫細胞におけるFcεRI受容体シグナル伝達カスケードまたはFcγRI受容体シグナル伝達カスケードの活性化により、広範囲の様々な疾患の薬理学的媒介因子である様々な化学的物質の放出および/または合成が引き起こされる。 これらの疾患のどれも、本発明の方法に従って処置または防止することができる。

    例えば、マスト細胞および好塩基球細胞において、FcεRIシグナル伝達カスケードまたはFcγRIシグナル伝達カスケードの活性化は、脱顆粒プロセスにより、アトピー性反応および/またはI型過敏性反応の事前形成された媒介因子(例えば、ヒスタミン、トリプターゼなどのプロテアーゼなど)の即時(すなわち、受容体活性化の1分〜3分以内での)放出を引き起こす。 そのようなアトピー性反応またはI型過敏性反応には、環境的アレルゲンおよび他のアレルゲン(例えば、花粉、昆虫および/または動物の毒液、食品、薬物、造影剤など)に対するアナフィラキシー性反応、アナフィラキシー様反応、枯草熱、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんま疹、粘膜障害、組織障害およびある種の胃腸障害が含まれるが、これらに限定されない。

    脱顆粒による、事前に形成された媒介因子の即時放出の後には、とりわけ、血小板活性化因子(PAF)、プロスタグランジン類およびロイコトリエン類(例えば、LTC4)をはじめとする、様々な他の化学的媒介因子の放出および/または合成、ならびに、サイトカイン(例えば、TNFα、IL−4、IL−5、IL−6、IL−13など)のデノボでの合成および放出が続く。 これら2つのプロセスの最初のプロセスが受容体活性化後のおよそ3分〜30分で生じ、後者が受容体活性化後のおよそ30分〜7時間で生じる。 これらの「後期」媒介因子は、部分的には、上記で示されたアトピー性反応およびI型過敏性反応の慢性的症状にかかわっていると考えられ、また、加えて、炎症および炎症性疾患(例えば、変形性関節症、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、特発性炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、痙攣性結腸など)、低悪性度の瘢痕化(例えば、強皮症、増大した線維症、ケロイド、手術後瘢痕、肺線維症、血管痙攣、片頭痛、再灌流傷害および心筋梗塞後)、および、複合乾燥症または乾燥症候群の化学的媒介因子である。 これらの疾患のすべてを、本明細書中に記載する方法に従って処置または防止することができる。

    本明細書中に記載する方法に従って処置または防止することができるさらなる疾患には、好塩基球細胞および/またはマスト細胞の病変に関連する疾患が含まれる。 そのような疾患の例には、皮膚の疾患(例えば、強皮症など)、心臓疾患(例えば、心筋梗塞後など)、肺疾患(例えば、肺の筋肉変化または再構築ならびに慢性閉塞性肺疾患(COPD)など)、および、腸の疾患(例えば、炎症性腸症候群(痙攣性結腸)など)が含まれるが、これらに限定されない。

    本明細書中に記載する化合物の多くはまた、チロシンキナーゼのSykキナーゼの強力な阻害剤である。 従って、さらに別の態様において、本開示は、Sykキナーゼ活性を調節する方法、具体的には、Sykキナーゼ活性を阻害する方法を提供する。 この方法は一般に、Sykキナーゼ、または、Sykキナーゼを含む細胞を、Sykキナーゼ活性を調節または阻害するために好適な量の化合物、あるいは、その許容され得る塩、水和物、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび/または組成物と接触させることを伴う。 1つの実施形態において、Sykキナーゼは、単離されたSykキナーゼまたは組換えSykキナーゼである。 別の実施形態において、Sykキナーゼは、細胞(例えば、マスト細胞または好塩基球細胞)によって発現される内因性Sykキナーゼまたは組換えSykキナーゼである。 この方法はインビトロで実施することができ、あるいは、Sykキナーゼ活性によって特徴づけられる疾患、Sykキナーゼ活性によって引き起こされる疾患、または、Sykキナーゼ活性に関連する疾患の処置または防止に向けた治療的取り組みとしてインビボで実施することができる。

    何らかの特定の操作理論によって捕らわれることを意図しないが、そのような活性な化合物は、細胞の脱顆粒および/または他の化学的媒介因子の放出を、主に、FcεRIのガンマ鎖ホモダイマーにより活性化されるSykキナーゼを阻害することによって阻害すると考えられる。 このガンマ鎖ホモダイマーは、FcγRI、FcγRIIIおよびFcαRIをはじめとする他のFc受容体によって共有される。 これらの受容体のすべてについて、細胞内のシグナル伝達が共通のガンマ鎖ホモダイマーによって媒介される。 そのような受容体の結合および凝集により、チロシンキナーゼ(例えば、Sykキナーゼなど)の動員および活性化がもたらされる。 これらの共通するシグナル伝達活性の結果として、本明細書中に記載する化合物は、このガンマ鎖ホモダイマーを有するFc受容体(例えば、FcεRI、FcγRI、FcγRIIIおよびFcαRIなど)のシグナル伝達カスケード、ならびに、これらの受容体により誘発される細胞応答を調製するために、具体的には、それらを阻害するために使用することができる。

    Sykキナーゼは、他のシグナル伝達カスケードにおいて非常に重要な役割を果たすことが知られている。 例えば、SykキナーゼはB細胞受容体(BCR)のシグナル伝達のエフェクターであり(Turnerら、2000、Immunology Today 21:148〜154)、また、好中球におけるインテグリンのβ(1)、β(2)およびβ(3)のシグナル伝達の不可欠な成分である(Mocsaiら、2002、Immunity 16:547〜558)。 Sykキナーゼの強力な阻害剤である活性な2,4−ピリミジンジアミン化合物を、Sykが役割を果たすいずれかのシグナル伝達カスケード(例えば、Fc受容体、BCRおよびインテグリンのシグナル伝達カスケードなど)、ならびに、これらのシグナル伝達カスケードにより誘発される細胞応答を調節するために、具体的には、そのような細胞応答を阻害するために使用することができる。 例えば、本明細書中に記載する化合物は、そのような活性を調節するために使用することができる。 調節または阻害される特定の細胞応答は、部分的には、この分野では広く知られているように、具体的な細胞タイプおよび受容体シグナル伝達に依存する。 そのような化合物により調節または阻害することができる細胞応答の限定されない例には、呼吸バースト、細胞の接着、細胞の脱顆粒、細胞伸展、細胞遊走、食作用(例えば、マクロファージにおける食作用)、カルシウムイオン流出(例えば、マスト細胞、好塩基球、好中球、好酸球およびB細胞におけるカルシウムイオン流出)、血小板凝集および細胞成熟化(例えば、B細胞における成熟化)が含まれる。

    従って、別の態様において、本開示は、Sykが役割を果たすシグナル伝達カスケードを調節する方法、具体的には、Sykが役割を果たすシグナル伝達カスケードを阻害する方法を提供する。 この方法は一般に、Syk依存性受容体、または、Syk依存性受容体を発現する細胞を、シグナル伝達カスケードを調節または阻害するために有効な量の本明細書中に記載する好適な化合物、あるいは、その許容され得る塩、水和物、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび/または組成物と接触させることを伴う。 この方法はまた、特定のSyk依存性シグナル伝達カスケードの活性化によって誘発される下流側のプロセスまたは細胞応答を調節するために、具体的には、そのような下流側のプロセスまたは細胞応答を阻害するために使用することができる。 この方法は、現在知られているSyk、または、今後発見されるsykが役割を果たす、任意のシグナル伝達カスケードを調節するために実施することができる。 この方法はインビトロ状況で実施することができ、あるいは、Syk依存性シグナル伝達カスケードの活性化によって特徴づけられる疾患、Syk依存性シグナル伝達カスケードの活性化によって引き起こされる疾患、または、Syk依存性シグナル伝達カスケードの活性化に関連する疾患の処置または防止に向けた治療的取り組みとしてインビボ状況で実施することができる。 そのような疾患の限定されない例には、前に述べた疾患が含まれる。

    細胞データおよび動物データからはまた、これらの活性な化合物の多くがまた、自己免疫疾患および/またはそのような疾患の症状を処置または防止するために使用され得ることが確認され、また、そのようなデータは、これらの活性な化合物の多くがまた、自己免疫疾患および/またはそのような疾患の症状を処置または防止するために使用され得ることを確認するために使用することができる。 結果として、化合物を、そのような自己免疫疾患および/または症状を処置または防止するために同様に使用することができる。 この方法は一般に、自己免疫疾患に罹患している対象、または、自己免疫疾患を発症する危険性がある対象に、自己免疫疾患および/またはその関連症状を処置または防止するために有効な量の本明細書中に記載する好適な化合物、あるいは、その許容され得る塩、N−オキシド、水和物、溶媒和物、プロドラッグまたは組成物を投与することを伴う。 本明細書中に記載する化合物により処置または防止することができる自己免疫疾患には、非アナフィラキシー性の過敏性反応(II型、III型および/またはIV型の過敏性反応)に一般に関連するそのような疾患、および/または、少なくとも部分的には、単球細胞におけるFcγRシグナル伝達カスケードの活性化によって媒介されるような疾患が含まれる。 そのような自己免疫疾患には、1つだけの器官または1つだけの細胞タイプの自己免疫障害としてしばしば称されるような自己免疫疾患、および、全身的な自己免疫障害を伴うとしてしばしば称されるような自己免疫疾患が含まれるが、これらに限定されない。 1つだけの器官または1つだけの細胞タイプの自己免疫障害としてしばしば称される疾患の限定されない例には、橋本甲状腺炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血の自己免疫性萎縮性胃炎、自己免疫性脳脊髄炎、自己免疫性精巣炎、グッドパスチャー病、自己免疫性血小板減少症(免疫性血小板減少性紫斑病を含む)、交感性眼炎、重症筋無力症、グレーヴズ病、原発性胆汁性肝硬変、慢性的攻撃性肝炎、潰瘍性大腸炎および膜性腎糸球体症が含まれる。 全身的な自己免疫障害を伴うとして多くの場合には称される疾患の限定されない例には、全身性紅斑性狼そう、リウマチ様関節炎、シェーグレン症候群、ライター症候群、多発性筋炎−皮膚筋炎、全身性硬化症、結節性多発性動脈炎、多発性硬化症および水疱性類天疱瘡が含まれる。 β細胞(体液性)型またはT細胞型であり得るさらなる自己免疫疾患には、自己免疫性脱毛症、I型または若年発症型の糖尿病、および、甲状腺炎が含まれる。 抗増殖性化合物の使用 前に記したように、本明細書中に記載する化合物はプロテインキナーゼの阻害剤である。 それらの生物学的活性の結果として、本明細書中に記載する化合物は、プロテインキナーゼ活性、プロテインキナーゼが役割を果たすシグナル伝達カスケード、および、そのようなシグナル伝達カスケードによって影響される生物学的応答を調節または阻害するために、様々なインビトロ状況、インビボ状況およびエクスビボ状況で使用することができる。 これらのキナーゼの多く(例えば、SYKキナーゼおよびLynキナーゼなど)が、免疫細胞(例えば、マスト細胞など)の脱顆粒、および、その結果としての、炎症の媒介因子の放出を引き起こすIgE受容体シグナル伝達カスケードに関与する。 従って、本明細書中に記載する化合物は、そのような媒介因子の放出によって特徴づけられる疾患、そのような媒介因子の放出によって引き起こされる疾患、または、そのような媒介因子の放出に関連する疾患を処置および/または防止するために使用することができる。 そのような疾患には、例として、また、限定としてではなく、アトピー反応またはアナフィラキシー性過敏性反応またはアレルギー反応、アレルギー(例えば、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、アトピー性皮膚炎および食品アレルギー)、低悪性度の瘢痕化(例えば、強皮症の瘢痕化、増大した線維症、ケロイド、手術後瘢痕、肺線維症、血管痙攣、片頭痛、再灌流傷害および心筋梗塞後)、組織破壊に関連する疾患(例えば、COPD、心臓気管支炎および心筋梗塞後の疾患)、組織炎症に関連する疾患(例えば、過敏性腸症候群、痙攣性結腸および炎症性腸疾患)、炎症および瘢痕化が含まれる。

    本明細書中に記載する化合物の多くはJAKキナーゼの阻害剤である。 この活性の結果として、本明細書中に記載される化合物は、JAKキナーゼ活性、JAKキナーゼが役割を果たすシグナル伝達カスケード、および、そのようなシグナル伝達カスケードによって影響される生物学的応答を調節または阻害するために、様々なインビトロ状況、インビボ状況およびエクスビボ状況で使用することができる。 例えば、1つの実施形態において、本明細書中に記載する化合物は、JAKキナーゼを発現する事実上任意の細胞タイプにおいて、インビトロまたはインビボのいずれかであっても、JAKキナーゼを阻害するために使用することができる。 例えば、造血細胞において、この場合、例えば、JAK3が主に発現する。 本明細書中に記載する化合物はまた、JAKキナーゼ(特に、JAK3)が役割を果たすシグナル伝達カスケードを調節するために使用することができる。 そのようなJAK依存性シグナル伝達カスケードには、共通するガンマ鎖を伴うサイトカイン受容体のシグナル伝達カスケード(例えば、IL−4、IL−7、IL−5、IL−9、IL−15およびIL−21、または、IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−15およびIL−21の受容体シグナル伝達カスケードなど)が含まれるが、これらに限定されない。 本明細書中に記載する化合物はまた、そのようなJAK依存性シグナル伝達カスケードによって影響される細胞応答または生物学的応答を調節するために、具体的には、そのような細胞応答または生物学的応答を阻害するためにインビトロまたはインビボで使用することができる。 そのような細胞応答または生物学的応答には、IL−4/ramosCD23のアップレギュレーション、IL−2媒介によるT細胞増殖などが含まれるが、これらに限定されない。 重要なことに、本明細書中に記載する化合物は、全面的または部分的のいずれかであっても、JAKキナーゼ活性によって媒介される疾患(これは本明細書中では「JAKキナーゼ媒介疾患」として示される)の処置または防止に向けた治療的取り組みとして、インビボでJAKキナーゼを阻害するために使用することができる。 本明細書中に記載する化合物により処置または防止することができるJAKキナーゼ媒介疾患の限定されない例には、アレルギー、喘息、自己免疫疾患(例えば、移植片拒絶(例えば、腎臓、心臓、肺、肝臓、膵臓、皮膚;宿主対移植片反応(HVGR)など)、リウマチ様関節炎、および、筋萎縮性側索硬化症、T細胞媒介による自己免疫疾患(例えば、多発性硬化症、乾癬およびシェーグレン症候群など)、II型炎症性疾患(例えば、血管の炎症(血管炎、動脈炎、アテローム性動脈硬化および冠状動脈疾患を含む)など)、中枢神経系の疾患(例えば、脳卒中など)、肺疾患(例えば、閉塞性気管支炎および原発性肺高血圧など)、および、連続した遅延型IV型過敏性反応、および、血液学的悪性腫瘍(例えば、白血病およびリンパ腫など)が含まれるが、これらに限定されない。

    1つの具体的な実施形態において、本明細書中に記載する化合物は、臓器移植片および/または組織移植片のレシピエントにおける拒絶を処置および/または防止するために(すなわち、同種移植片の拒絶を処置および/または防止するために)使用することができる。

    同種移植片は、ドナーの細胞の膜に存在する移植片(組織適合性)抗原に対するレシピエントの細胞媒介免疫反応または体液性免疫反応のいずれかにより拒絶されることがある。 最も強い抗原が、ヒト白血球群A(HLA)抗原と呼ばれる遺伝子座の複合体によって支配される。 ABO血液型抗原とともに、この抗原は、ヒトにおける検出可能な主要な移植抗原である。

    移植後の拒絶は一般に、3つのカテゴリーに分けることができる:超急性、これは移植後数時間〜数日で生じる;急性、これは移植後数日〜数ヶ月で生じる;および、慢性、これは移植後数ヶ月〜数年で生じる。

    超急性拒絶は、主に、移植片組織を攻撃する宿主抗体の産生によって引き起こされる。 超急性拒絶反応では、抗体が移植後すぐに移植片の血管において認められる。 その直後、血管の凝固が生じ、これにより、虚血、最終的には壊死および死がもたらされる。 移植片の梗塞は、知られている免疫抑制治療法に対して応答しない。 HLA抗原をインビトロで同定することができるので、移植前スクリーニングが、超急性拒絶を著しく軽減させるために使用される。 このスクリーニングの結果として、超急性拒絶は今日では比較的まれである。

    急性拒絶は、移植片組織における抗原特異的な細胞の蓄積により媒介されると考えられる。 これらの抗原に対するT細胞媒介の免疫反応(すなわち、HVGR)が急性拒絶の主たる機構である。 これらの細胞の蓄積により、移植片組織に対する損傷が引き起こされる。 CD4+ヘルパーT細胞およびCD8+細胞傷害性T細胞の両方がこのプロセスに関与すること、また、抗原がドナーおよび宿主の樹状細胞によって提示されることが考えられている。 CD4+ヘルパーT細胞は、他のエフェクター細胞(例えば、マクロファージおよび好酸球など)を移植片に呼び寄せることを助ける。 T細胞活性化のシグナル伝達カスケード(例えば、CD28、CD40LおよびCD2のカスケード)を評価することもまた伴う。

    移植片組織は様々な程度の出血および水腫に見舞われ得るが、血管の一体性は通常、維持され、だが、動脈の内皮がHVGR急性拒絶の主要な標的であるようである。

    細胞媒介による急性拒絶は、免疫治療を強化することによって多くの場合において無効にすることができる。 無効化に成功した後で、移植片のひどく損傷した要素が線維形成によって回復し、移植片のそれ以外の部分は正常であるようである。 急性拒絶が消散した後では、免疫抑制薬物の投薬量を非常に低いレベルに下げることができる。

    慢性拒絶(これは腎臓移植片における著しい問題である)が、多くの場合、増大した免疫抑制治療にもかかわらず、潜行性に進行する。 慢性拒絶は、主として、細胞媒介によるIV型過敏性のためであると考えられる。 病理学的プロフィルは急性拒絶の病理学的プロフィルとは異なる。 動脈の内皮が主として関与し、血管内腔を徐々に閉塞し得る広範囲の増殖により、虚血、線維症、肥厚した内膜、および、アテローム硬化性の変化がもたらされる。 慢性拒絶は、主に移植片の血管系の進行性閉塞のためであり、遅い血管炎プロセスに似ている。

    IV型過敏性では、CD8細胞障害性T細胞およびCD4ヘルパーT細胞が、細胞内または細胞外のいずれかの合成された抗原を、その抗原がクラスIまたはクラスIIのいずれかのMHC分子とそれぞれ複合体化したときに認識する。 マクロファージが抗原提示細胞として機能し、IL−1を放出し、これにより、ヘルパーT細胞の増殖が促進させられる。 ヘルパーT細胞はインターフェロンγおよびIL−2を放出し、これらは一緒に、マクロファージの活性化により媒介される遅れた機能亢進反応、および、T細胞により媒介される免疫性を調節する。 臓器移植片の場合、細胞傷害性T細胞により、移植片の細胞が、接触したときに破壊される。

    前で述べたように、本明細書中に記載する化合物はSykキナーゼの強力な阻害剤である。 これらの活性の結果として、これらの活性な化合物は、Sykキナーゼ活性、Sykキナーゼが役割を果たすシグナル伝達カスケード、Fc受容体シグナル伝達カスケード、および、そのようなシグナル伝達カスケードによって引き起こされる生物学的応答を調節または阻害するために、様々なインビトロ状況、インビボ状況およびエクスビボ状況で使用することができる。 例えば、1つの実施形態において、本明細書中に記載する化合物は、Sykキナーゼを発現する事実上任意の細胞タイプにおいて、インビトロまたはインビボのいずれかであっても、Sykキナーゼを阻害するために使用することができる。 本明細書中に記載する化合物はまた、Sykキナーゼが役割を果たすシグナル伝達カスケードを調節するために使用することができる。 そのようなSyk依存性シグナル伝達カスケードには、FcεRI、FcγRI、FcγRIII、BCRおよびインテグリンのシグナル伝達カスケードが含まれるが、これらに限定されない。 本明細書中に記載する化合物はまた、そのようなSyk依存性シグナル伝達カスケードによって引き起こされる細胞応答または生物学的応答を調節するために、具体的には、そのような細胞応答または生物学的応答を阻害するためにインビトロまたはインビボで使用することができる。 そのような細胞応答または生物学的応答には、呼吸バースト、細胞の接着、細胞の脱顆粒、細胞伸展、細胞遊走、細胞凝集、食作用、サイトカインの合成および放出、細胞成熟化、ならびに、Ca 2+流出が含まれるが、これらに限定されない。 重要なことに、本明細書中に記載する化合物は、全面的または部分的のいずれかであっても、Sykキナーゼ活性によって媒介される疾患の処置または防止に向けた治療的取り組みとして、インビボでSykキナーゼを阻害するために使用することができる。 本明細書中に記載する化合物により処置または防止することができるSykキナーゼ媒介疾患の限定されない例が、下記においてより詳しく述べる疾患である。

    別の実施形態において、本明細書中に記載する化合物は、Fc受容体シグナル伝達カスケード、ならびに/あるいは、FcεRIおよび/またはFcγRIにより媒介される脱顆粒を、そのようなFc受容体シグナル伝達カスケードまたは脱顆粒の化学的媒介因子の放出または合成によって特徴づけられる疾患、そのようなFc受容体シグナル伝達カスケードまたは脱顆粒の化学的媒介因子の放出または合成によって引き起こされる疾患、ならびに/あるいは、そのようなFc受容体シグナル伝達カスケードまたは脱顆粒の化学的媒介因子の放出または合成に関連する疾患の処置または防止に向けた治療的取り組みとして調節または阻害するために使用することができる。 そのような処置は、獣医学的状況で動物に対して、または、ヒトに対して施すことができる。 そのような媒介因子放出、媒介因子合成または脱顆粒によって特徴づけられる疾患、そのような媒介因子放出、媒介因子合成または脱顆粒によって引き起こされる疾患、あるいは、そのような媒介因子放出、媒介因子合成または脱顆粒に関連する疾患で、従って、活性な化合物により処置または防止することができる疾患には、アトピー反応またはアナフィラキシー性過敏性反応またはアレルギー反応、アレルギー(例えば、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性喘息、アトピー性皮膚炎および食品アレルギー)、低悪性度の瘢痕化(例えば、強皮症の瘢痕化、増大した線維症、ケロイド、手術後瘢痕、肺線維症、血管痙攣、片頭痛、再灌流傷害および心筋梗塞後)、組織破壊に関連する疾患(例えば、COPD、心臓気管支炎および心筋梗塞後の疾患)、組織炎症に関連する疾患(例えば、過敏性腸症候群、痙攣性結腸および炎症性腸疾患)、炎症および瘢痕化が含まれるが、これらに限定されない。

    上記で述べた無数の疾患に加えて、細胞および動物での経験的データにより、Syk阻害剤はまた、自己免疫疾患、ならびに、そのような疾患に関連する様々な症状を処置または防止するために有用であることが確認される。 従って、本発明のSyk阻害剤は、そのような疾患および/または症状を処置または防止するために有用である。 そのようなプロドラッグにより処置または防止することができる自己免疫疾患のタイプには、一般に、内因性起源および/または外因性起源の免疫原または抗原に対する体液性応答および/または細胞媒介応答の結果として生じる組織傷害を伴うそのような障害が含まれる。 そのような疾患はしばしば、非アナフィラキシー性(すなわち、II型、III型および/またはIV型)の過敏性反応を伴う疾患として示される。

    I型過敏性反応は一般に、特定の外因性抗原と接触した後でのマスト細胞および/または好塩基球細胞からの薬理学的に活性な物質(例えば、ヒスタミンなど)の放出から生じる。 上記で述べたように、そのようなI型反応は、アレルギー性喘息、アレルギー性鼻炎などを含めて、数多くの疾患において役割を果たす。

    II型過敏性反応(これはまた、細胞毒性、細胞溶解性の補体依存的または細胞刺激性の過敏性反応と呼ばれる)は、免疫グロブリンが細胞または組織の抗原性成分と反応するか、あるいは、細胞または組織に密接にカップリングしている抗原またはハプテンと反応するときに生じる。 II型過敏性反応に一般に関連する疾患には、自己免疫性溶血性貧血、胎児赤芽球症およびグッドパスチャー病が含まれるが、これらに限定されない。

    III型過敏性反応(これはまた、毒性複合体過敏性反応、可溶性複合体過敏性反応または免疫複合体過敏性反応と呼ばれる)は、可溶性の循環している抗原−免疫グロブリン複合体の血管内または組織内の沈着から生じ、免疫複合体沈着部位における急性の炎症性反応が付随する。 典型的なIII型反応疾患の限定されない例には、アルチュス反応、リウマチ様関節炎、血清病、全身性紅斑性狼そう、ある種のタイプの糸球体腎炎、多発性硬化症および水疱性類天疱瘡が含まれる。

    IV型過敏性反応(これはしばしば、細胞性過敏性反応、細胞媒介過敏性反応、遅延型過敏性反応またはツベルクリン型過敏性反応と呼ばれる)が、特定の抗原との接触から生じる感作されたTリンパ球によって引き起こされる。 IV型反応を伴うとして示される疾患の限定されない例には、接触性皮膚炎および同種移植片拒絶がある。

    上記の非アナフィラキシー性過敏性反応のいずれかに関連する自己免疫疾患を、構造式(I)および構造式(Ia)によるプロドラッグにより処置または防止することができる。 具体的には、この方法は、1つだけの器官または1つだけの細胞タイプの自己免疫障害としてしばしば特徴づけられるような自己免疫疾患(これには、橋本甲状腺炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血の自己免疫性萎縮性胃炎、自己免疫性脳脊髄炎、自己免疫性精巣炎、グッドパスチャー病、自己免疫性血小板減少症、交感性眼炎、重症筋無力症、グレーヴズ病、原発性胆汁性肝硬変、慢性的攻撃性肝炎、潰瘍性大腸炎および膜性腎糸球体症が含まれるが、これらに限定されない)、ならびに、全身的な自己免疫障害を伴うとしてしばしば特徴づけられるそのような自己免疫疾患(これには、全身性紅斑性狼そう(SLE)、リウマチ様関節炎、シェーグレン症候群、ライター症候群、多発性筋炎−皮膚筋炎、全身性硬化症、結節性多発性動脈炎、多発性硬化症および水疱性類天疱瘡が含まれるが、これらに限定されない)を処置または防止するために使用することができる。

    上記で列挙した自己免疫疾患の多くが重篤な症状を伴い、その改善は、根本の自己免疫疾患が改善され得ない場合でさえ、著しい治療的利益をもたらすことが当業者によって理解される。 これらの症状の多く、ならびに、それらの根本の疾患状態は、単球細胞におけるFcγRシグナル伝達カスケードを活性化することの結果として生じる。 本発明の化合物は単球および他の細胞におけるそのようなFcγRシグナル伝達の強力な阻害剤であるので、この方法は、上記で列挙した自己免疫疾患に関連する無数の有害な症状の処置および/または防止において使用が見出される。

    JAKキナーゼはT細胞の活性化において非常に重要な役割を果たすので、本明細書中に記載する化合物は、移植片拒絶の多くの局面を処置および/または防止するために使用することができ、また、少なくとも部分的にはT細胞によって媒介される拒絶反応(例えば、HVGRなど)の処置および/または防止において特に有用である。 本明細書中に記載する化合物はまた、移植片のレシピエントにおける慢性的拒絶、具体的には、腎臓移植片のレシピエントにおける慢性的拒絶を処置および/または防止するために使用することができる。

    本明細書中に記載する化合物の多くはAxlキナーゼの阻害剤である。 この活性の結果として、本明細書中に記載する化合物は、Axlキナーゼ活性、Axlキナーゼが役割を果たすシグナル伝達カスケード、および、そのようなシグナル伝達カスケードによって影響される生物学的応答を調節または阻害するために、様々なインビトロ状況、インビボ状況およびエクスビボ状況で使用することができる。 これらのキナーゼの多く(例えば、AxlおよびGas6など)が、血管構造において内皮細胞(EC)および血管平滑筋細胞(VSMC)の両方で、また、骨髄系譜の細胞に関与し、乳房上皮細胞、軟骨細胞、セルトリ細胞およびニューロンでもまた検出される。 血清飢餓、TNF−αまたはウイルスタンパク質E1Aにより誘導されるアポトーシスからの保護、ならびに、遊走および細胞分化をはじめとするいくつかの機能が、細胞培養においてAxlのシグナル伝達のためであると考えられている。 従って、本明細書中に記載する化合物は、そのような媒介因子の放出によって特徴づけられる疾患、そのような媒介因子の放出によって引き起こされる疾患、および/または、そのような媒介因子の放出に関連する疾患を処置および/または防止するために使用することができる。

    そのような疾患には、例として、また、限定としてではなく、固形腫瘍(これには、乳ガン、腎臓ガン、子宮内膜ガン、卵巣ガン、甲状腺ガン、非小細胞肺ガンおよびブドウ膜メラノーマなどが含まれるが、これらに限定されない);液体腫瘍(これには、白血病(特に、骨髄性白血病)およびリンパ腫が含まれるが、これらに限定されない);子宮内膜症、血管の疾患/傷害(これらには、再狭窄、アテローム性動脈硬化および血栓症が含まれるが、これらに限定されない)、乾癬;黄斑変性による視覚障害;糖尿病性網膜症および未熟児網膜症;腎臓疾患(これには、糸球体腎炎、糖尿病性腎症および腎臓移植片拒絶が含まれるが、これらに限定されない)、リウマチ様関節炎;変形性関節症および白内障が含まれる。

    4.6 混合治療 本明細書中に記載する化合物は、単独で、互いに組み合わせて、あるいは、処置されている特定に適応について確立された他の治療法に対する補助として、または、そのような他の治療法との併用で使用することができる。 いくつかの実施形態において、本明細書中に記載する化合物は、他の一般的な免疫抑制治療法(例えば、メルカプトプリン、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン、メチルプレドニゾロンおよびプレドニゾロンなど)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミドなど)、カルシニューリン阻害剤(例えば、シクロスポリン、シロリムスおよびタクロリムスなど)、イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ(IMPDH)の阻害剤(例えば、ミコフェノラート、ミコフェノラートモフェチルおよびアザチオプリンなど)、および、レシピエントの体液性の免疫学的応答を無傷のままにしながら、細胞免疫性を抑制するために設計された作用因(これには、様々な抗体(例えば、抗リンパ球グロブリン(ALG)、抗胸腺細胞グロブリン(ATG)、モノクローナル抗T細胞抗体(OKT3))および放射線が含まれる)など)との組合せで、または、そのような免疫抑制治療法に対する補助として適用される。 これらの様々な作用因は、薬物の市販形態物に付随する処方情報において指定されるように、それらの標準的な投薬量または一般的な投薬量に従って使用することができる(The Physician's Desk Referenceの2005年版における処方情報もまた参照のこと)(それらの開示は参照によって本明細書中に組み込まれる)。 アザチオプリンは現在、Salix Pharmaceuticals、Inc. からAZASANの商品名で入手可能である;メルカプトプリンは現在、Gate Pharmaceuticals、Inc. からPURINETHOLの商品名で入手可能である;プレドニゾンおよびプレドニゾロンは現在、Roxane Laboratories,Inc. から入手可能である;メチルプレドニゾロンは現在、Pfizerからから入手可能である;シロリムス(ラパマイシン)は現在、Wyeth−AyerstからRAPAMUNEの商品名で入手可能である;タクロリムスは現在、FujisawaからPROGRAFの商品名で入手可能である;シクロスポリンは現在、NovartisからSANDIMMUNEの商品名で、また、AbbottからGENGRAFの商品名で入手可能である;IMPDH阻害剤(例えば、ミコフェノラートモフェチルおよびミコフェノール酸など)は現在、RocheからCELLCEPTの商品名で、また、NovartisからMYFORTICの商品名で入手可能である;アザチオプリンは現在、Glaxo Smith KlineからIMURANの商品名で入手可能である;様々な抗体が現在、Ortho BiotechからORTHOCLONEの商品名で、NovartisからSIMULECT(バシリキシマブ)の商品名で、また、RocheからZENAPAX(ダクリズマブ)の商品名で入手可能である。

    他の実施形態において、本明細書中に記載する化合物は、他の障害または疾患を処置するために有用な薬剤(少数の例を挙げると、例えば、ステロイド、膜安定剤、5LO阻害剤、ロイコトリエン合成阻害剤およびロイコトリエン受容体阻害剤、IgEイソ型切り換えまたはIgE合成の阻害剤、IgGイソ型切り換えまたはIgG合成の阻害剤、β−アゴニスト、トリプターゼ阻害剤、アスピリン、COX阻害剤、メトトレキサート、抗TNF薬物、レツキシン、PD4阻害剤、p38阻害剤、PDE4阻害剤および抗ヒスタミン剤など)との混合物で、または、そのような薬剤との組合せで投与することができる。

    4.7 配合物および投与 本明細書中に記載する化合物はプロドラッグの形態でそれ自体を投与することができ、あるいは、活性な化合物またはプロドラッグを含む医薬組成物として投与することができる。 活性な化合物(またはそのプロドラッグ)を含む医薬組成物は、混合、溶解、造粒、糖衣錠作製、研和、乳化、カプセル化、閉じ込めまたは凍結乾燥の従来のプロセスによって製造することができる。 組成物は、活性な化合物を、医薬品として使用され得る調製物に加工することを容易にする1つまたは複数の生理学的に許容され得るキャリア、希釈剤、賦形剤または補助剤を使用して従来の様式で配合することができる(Remington's Pharmaceutical Sciences、第15版、Hoover,J.E.編、Mack Publishing Co.(2003)を参照のこと)。

    活性な化合物またはプロドラッグは、それ自体で、あるいは、前に説明したように、その水和物、溶媒和物、N−オキシドまたは医薬的に許容され得る塩の形態で医薬組成物に配合することができる。 典型的には、そのような塩は、水溶液において、対応する遊離の酸および塩基よりも安定であり、しかし、対応する遊離の酸および塩基よりも低い溶解性を有する塩もまた形成され得る。

    医薬組成物は、例えば、局所的、眼用、経口、口内、全身的、鼻腔、注射、経皮的、直腸、膣などを含めて、事実上任意の投与様式のために好適な形態、あるいは、吸入または吹入による投与のために好適な形態を取ることができる。

    局所投与のために、活性な化合物またはプロドラッグは、この分野では広く知られているように、溶液、ゲル、軟膏、クリーム、懸濁物などとして配合することができる。

    全身用配合物には、注射(例えば、皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射、クモ膜下注射または腹腔内注射)による投与のために設計された配合物、ならびに、経皮投与、経粘膜口腔投与または肺投与のために設計された配合物が含まれる。

    有用な注射可能な調製物には、水性ビヒクルまたは油性ビヒクルにおける活性な化合物の無菌の懸濁物、溶液またはエマルションが含まれる。 組成物はまた、配合用薬剤(例えば、懸濁化剤、安定化剤および/または分散化剤など)を含有することができる。 注射のための配合物は、例えば、アンプルまたは多回服用容器における単位投薬形態物で与えることができ、また、添加された保存剤を含有することができる。

    あるいは、注射可能な配合物は、好適なビヒクル(これには、無菌のパイロジェン非含有の水、緩衝液、デキストロース溶液などが含まれるが、これらに限定されない)により使用前に再構成される粉末形態で提供することができる。 この目的のために、活性な化合物は、この分野で知られている任意の技術(例えば、凍結乾燥など)によって乾燥し、使用前に再構成することができる。

    経粘膜投与のために、透過すべきバリアに対して適切な浸透剤が配合物において使用される。 様々なそのような浸透剤がこの分野では知られている。

    経口投与のために、医薬組成物は、例えば、医薬的に許容され得る賦形剤(例えば、結合剤(例えば、事前にゼラチン化されたトウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース);増量剤(例えば、ラクトース、微結晶性セルロースまたはリン酸水素カルシウム);滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルクまたはシリカ);崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプンまたはナトリウムデンプングリコラート);または湿潤化剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムまたはレシチン)など)を用いて従来の手段によって調製されるトローチ、錠剤またはカプセルの形態を取ることができる。 錠剤は、この分野では広く知られている方法によって、例えば、糖、薄膜または腸溶性被覆により被覆することができる。

    経口投与される液体調製物は、例えば、エリキシル剤、溶液、シロップまたは懸濁物の形態を取ることができ、あるいは、水または他の好適なビヒクルにより使用前に構成される乾燥製造物として提供することができる。 そのような液体調製物は、医薬的に許容され得る添加物(例えば、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体または水素化食用脂肪);乳化剤(例えば、レシチンまたはアラビアゴム);非水性ビヒクル(例えば、アーモンド油、油状エステル、エチルアルコール、クレモホル(商標)または分画化された植物油);および保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピルまたはソルビン酸)など)を用いて従来の手段によって調製することができる。 調製物はまた、必要に応じて、緩衝剤塩、保存剤、矯味矯臭剤、着色剤および甘味剤を含有することができる。

    経口投与される調製物は、この分野では広く知られているように、活性な化合物またはプロドラッグの制御された放出を与えるように好適に配合することができる。

    口内投与のために、組成物は、従来の様式で配合された錠剤またはトローチの形態を取ることができる。

    直腸経路の投与および膣経路の投与のために、活性な化合物は、溶液(停留浣腸用)、従来の坐薬基剤(例えば、カカオ脂または他のグリセリドなど)を含有する坐薬または軟膏として配合することができる。

    鼻腔投与、あるいは、吸入または吹入による投与のために、活性な化合物またはプロドラッグは、好適な噴射剤(例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、フルオロカーボン、二酸化炭素または他の好適なガス)の使用による加圧パックまたはネブライザーからのエアロゾルスプレー物の形態で都合よく送達することができる。 加圧エアロゾルの場合、投薬量単位を、一定量を送達するバルブを設けることによって決定することができる。 吸入器または吹入器において使用されるカプセルおよびカートリッジ(例えば、ゼラチンから構成されるカプセルおよびカートリッジ)を、本明細書中に記載する化合物と、好適な粉末基剤(例えば、ラクトースまたはデンプンなど)との粉末ミックスを含有して配合することができる。

    眼投与のために、活性な化合物またはプロドラッグは、眼への投与のために好適な溶液、エマルション、懸濁物などとして配合することができる。 化合物を眼に投与するために好適な様々なビヒクルがこの分野では知られている。 具体的な限定されない例が、米国特許第6,261,547号、米国特許第6,197,934号、米国特許第6,056,950号、米国特許第5,800,807号、米国特許第5,776,445号、米国特許第5,698,219号、米国特許第5,521,222号、米国特許第5,403,841号、米国特許第5,077,033号、米国特許第4,882,150号および米国特許第4,738,851号に記載される。

    長期間にわたる送達のために、活性な化合物またはプロドラッグは、埋め込みまたは筋肉内注射による投与のためのデポー調製物として配合することができる。 有効成分を、好適なポリマー物質もしくは疎水性物質(例えば、許容され得るオイルにおけるエマルションとして)またはイオン交換樹脂とともに、あるいは、難溶性の誘導体として(例えば、難溶性の塩として)配合することができる。 代替として、活性な化合物を経皮吸収のためにゆっくり放出する接着性のディスクまたはパッチとして製造される経皮送達システムを使用することができる。 この目的のために、浸透強化剤を、活性な化合物の経皮浸透を容易にするために使用することができる。 好適な経皮パッチが、例えば、米国特許第5,407,713号、米国特許第5,352,456号、米国特許第5,332,213号、米国特許第5,336,168号、米国特許第5,290,561号、米国特許第5,254,346号、米国特許第5,164,189号、米国特許第5,163,899号、米国特許第5,088,977号、米国特許第5,087,240号、米国特許第5,008,110号および米国特許第4,921,475号に記載される。

    あるいは、他の薬学的送達システムを用いることができる。 リポソームおよびエマルジョンが、活性な化合物またはプロドラッグを送達するために使用することができる送達ビヒクルの広く知られている例である。 ある種の有機溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)など)、または、他のビヒクル、例えば、CREMOPHOR(BASF Corporation(Florham Park、NJ)によって製造される一群の非イオン性の可溶化剤および乳化剤)などもまた用いることができ、だが、これらは通常、より大きい毒性をもたらす。

    医薬組成物は、所望されるならば、活性な化合物を含有する1つまたは複数の単位投薬形態物を含有することができるパックまたはディスペンサーデバイスにおいて提供することができる。 パックは、例えば、金属箔またはプラスチック箔を含むことができる(例えば、ブリスターパック)。 パックまたはディスペンサーデバイスには、投与のための説明書が添付され得る。

    4.8 効果的な投薬量 活性な化合物またはプロドラッグ、あるいは、その組成物は、一般に、意図された結果を達成するために有効な量で使用され、例えば、処置されている特定の疾患を処置または防止するために有効な量で使用される。 本明細書中に記載する化合物は、治療的利益を達成するために治療的に投与することができる。 治療的利益には、患者が依然として根本の障害を罹っている場合があるにもかかわらず、患者が感覚または状態における改善を報告するように、処置されている根本の障害の根絶または改善、ならびに/あるいは、根本の障害に関連する症状の1つまたは複数の根絶または改善が意味される。 治療的利益にはまた、改善が実現されるかどうかにかかわらず、疾患の進行を停止させるか、または遅くすることが含まれる。

    例えば、アレルギーに苦しんでいる患者に化合物を投与することにより、治療的利益が、根本のアレルギー性応答が根絶または改善されるときだけでなく、患者が、アレルゲンにさらされた後でのアレルギーに関連する症状の重篤度または持続期間における軽減を報告するときにもまたもたらされる。 別の例として、喘息の状況における治療的利益には、喘息発作が始まった後での呼吸における改善、あるいは、喘息の症状発現の頻度または重篤度における軽減が含まれる。 別の具体的な例として、移植拒絶の状況における治療的利益には、急性拒絶の症状発現(例えば、HVGRなど)を緩和することができること、あるいは、急性拒絶の症状発現の開始、および/または慢性拒絶の開始との間の期間を長くすることができることが含まれる。 治療的利益にはまた、改善が実現されるかどうかにかかわらず、疾患の進行を停止させるか、または遅くすることが含まれる。

    予防的投与のために、本明細書中に記載される化合物は、前に述べた状態のいずれかを発症する危険性がある患者に投与することができる。 例えば、患者が特定の薬物に対してアレルギー性であるかどうかが不明であるならば、化合物を、薬物に対するアレルギー性応答を回避または改善するために、薬物を投与する前に投与することができる。 あるいは、予防的投与を、根本となる障害と診断された患者において症状の発症を回避するために適用することができる。 例えば、化合物を、アレルゲンに対する予想される暴露の前にアレルギー患者に投与することができる。 化合物はまた、障害の発症を防止するために、上に述べた疾患のいずれかに対する知られている作用因に繰り返しさらされる健康な個体に予防的に投与することができる。 例えば、化合物を、個体がアレルギーを発症しないことを目的として、アレルギーを誘導することが知られているアレルゲン(例えば、ラテックスなど)に繰り返しさらされる健康な個体に投与することができる。 あるいは、化合物を、喘息の症状発現を軽減するために、または、喘息の症状発現を完全に回避するために、喘息発作のきっかけになる活動に参加する前に、喘息に苦しむ患者に投与することができる。

    移植片拒絶の状況において、本明細書中に記載される化合物は、拒絶の開始を回避するために、患者が急性拒絶反応を有していない間に、および/または、慢性拒絶の臨床的徴候が現れる前に投与することができる。

    投与される化合物の量は様々な要因に依存し、そのような要因には、例えば、処置されている特定の適応症、投与様式、処置されている適応症の重篤度、患者の年齢および体重、特定の活性な化合物の生物学的利用能などが含まれる。 効果的な投薬量の決定は十分に当業者の能力の範囲内である。

    当業者によって知られているように、化合物の好ましい投薬量はまた、処置されている個体の年齢、体重、全身の健康状態および状態の重篤度に依存する。 投薬量はまた、個体の性別、および/または、吸入によって投与される場合には、個体の肺の能力に合わせて調節する必要があるかもしれない。 投薬量はまた、2つ以上の状態に罹患している個体に合わせて、または、肺の能力、および、正常に呼吸する能力に影響を及ぼすさらなる状態(例えば、肺気腫、気管支炎、肺炎、呼吸器感染症など)を有するそのような個体に合わせて調節することができる。 化合物またはそのプロドラッグの投薬量および投与頻度はまた、化合物が、状態の急性の症状発現を処置するために配合されるか、または、障害の予防的処置のために配合されるかに依存する。 例えば、アレルギー性状態の急性の症状発現(アレルギーに関連した喘息を含む)、移植片拒絶など。 当業者は、特定の個体のための最適な用量を決定することができる。

    効果的な投薬量は最初、インビトロアッセイから推定することができる。 例えば、動物における使用のための最初の投薬量を、インビトロアッセイ(例えば、実施例の節で記載するインビトロアッセイなど)において測定されるような特定の化合物のIC 50と同等以上である、活性な化合物の循環血中濃度または循環血清中濃度を達成するために定めることができる。 そのような循環血中濃度または循環血清中濃度を達成するための投薬量を、特定の化合物の生物学的利用能を考慮に入れて計算することは、十分に当業者の能力の範囲内である。 指針のために、Fingl&Woodbury、「General Principles」、Goodman and Gilman's The Pharmaceutical Basis of Therapeutics(最新版、上掲)、および、それにおいて引用される参考文献が参照される。

    最初の投薬量はまた、インビボデータ(例えば、動物モデルなど)から推定することができる。 上に記載した様々な疾患を処置または防止するために化合物の効力を試験するために有用な様々な動物モデルがこの分野では広く知られている。 過敏性またはアレルギー性反応の好適な動物モデルが、Foster、1995、Allergy、50(21Suppl):6〜9、考察34〜38;および、Tumasら、2001、J. Allergy Clin. Immunol. 107(6):1025〜1033に記載される。 アレルギー性鼻炎の好適な動物モデルが、Szelenyiら、2000、Arzneimittelforschung 50(11):1037〜42;Kawaguchiら、1994、Clin. Exp. Allergy 24(3):238〜244、および、Sugimotoら、2000、Immunopharmacology 48(1):1〜7に記載される。 アレルギー性結膜炎の好適な動物モデルが、Carrerasら、1993、Br. J. Ophthalmol. 77(8):509〜514;Saigaら、1992、Ophthalmic Res. 24(1):45〜50;およびKunertら、2001、Invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 42(11):2483〜2489に記載される。 全身性肥満細胞症の好適な動物モデルが、O'Keefeら、1987、J. Vet. Intern. Med. 1(2):75〜80、および、Bean−Knudsenら、1989、Vet. Pathol. 26(1):90〜92に記載される。 高IgE症候群の好適な動物モデルが、Clamanら、1990、Clin. Immunol. Immunopathol. 56(1):46〜53に記載される。 B細胞リンパ腫の好適な動物モデルが、Houghら、1998、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 95:13853〜13858、および、Hakimら、1996、J. Immunol. 157(12):5503〜5511に記載される。 アトピー性障害(例えば、アトピー性皮膚炎、アトピー性湿疹およびアトピー性喘息など)の好適な動物モデルが、Chanら、2001、J. Invest. Dermatol. 117(4):977〜983、および、Sutoら、1999、Int. Arch. Allergy Immunol. 120(Suppl 1):70〜75に記載される。 移植片拒絶の好適な動物モデル(例えば、HVGRのモデルなど)が、O'Sheaら、2004、Nature Reviews Drug Discovery 3:555〜564;Cetkovic−Curlje&Tibbles、2004、Current Pharmaceutical Design10:1767〜1784;およびChengelianら、2003、Science、302:875〜878に記載される。 当業者は、ヒトへの投与のために好適な投薬量を決定するために、そのような情報を常法により適合化することができる。

    投薬量は典型的には、約0.0001mg/kg/日または0.001mg/kg/日または0.01mg/kg/日から約100mg/kg/日までの範囲であるが、とりわけ、化合物の活性、その生物学的利用能、投与様式、および、上述べた様々な要因に依存して、それよりも大きくすることができ、または、それよりも低くすることができる。 投薬量および投薬間隔を、治療的効果または予防的効果を維持するために十分である化合物の血漿中レベルを提供するために個々に調節することができる。 例えば、化合物を、とりわけ、投与様式、処置されている特定の適応症、および、処方医の判断に依存して、1週間に1回、1週間に数回(例えば、1日おき)、1日に1回、1日に多数回で投与することができる。 局所的投与または選択的取り込み(例えば、局所な局用投与など)の場合、活性な化合物の効果的な局所濃度は血漿中濃度と関連しないことがある。 当業者は、過度な実験を行うことなく、効果的な局所的投薬量を最適化することができる。

    好ましくは、本明細書中に記載する化合物は、実質的な毒性を引き起こすことなく、治療的利益または予防的利益をもたらす。 化合物の毒性は、標準的な薬学的手法を使用して求めることができる。 毒性的および治療的(または予防的)なLD 50 /ED 50効果の用量比が治療指数である(LD 50は集団の50%に対する致死量であり、ED 50は集団の50%において治療的に効果的な用量である)。 大きい治療指数を示す化合物が好ましい。

    4.9 キット 本明細書中に記載する化合物および/またはプロドラッグはキットの形態で組み立てることができる。 いくつかの実施形態において、キットは、投与のための組成物を調製するための化合物および試薬を提供する。 組成物は乾燥形態または凍結乾燥形態であり得るか、あるいは、溶液(特に、無菌の溶液)であり得る。 組成物が乾燥形態であるとき、試薬は、液体配合物を調製するための医薬的に許容され得る希釈剤を含むことができる。 キットは、投与のためのデバイス、または、組成物を分注するためのデバイスを含むことができ、そのようなデバイスには、シリンジ、ピペット、経皮パッチまたは吸入器が含まれるが、これらに限定されない。

    キットは、本明細書中に記載する化合物と併せて使用される他の治療用化合物を含むことができる。 いくつかの実施形態において、治療用薬剤は他の抗ガン化合物および抗新生物化合物である。 これらの化合物は別個の形態で提供され得るか、または、本発明の化合物と混合され得る。

    キットには、組成物の調製および投与、化合物の副作用、ならびに、何らかの他の関連した情報についての適切な説明書が含まれる。 説明書は、印刷物、ビデオテープ、コンピューター読み出し可能なディスクまたは光ディスク(これらに限定されない)をはじめとする任意の好適な形式であり得る。

    5. 実施例 本発明はさらに、本明細書中に記載する化合物のいくつかの例示的な実施形態の調製、それらの生物学的活性をアッセイするための方法、および、それらの使用方法を記載する下記の実施例を参照することによって明らかにされる。 材料および方法の両方に対する多くの改変が、本発明の範囲から逸脱することなく実施され得ることが当業者には明らかである。

    実施例1:ラセミ型2−アミノ−3−ジメチルアミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エンのTFA塩13の合成

    N−Bocラクタム10(1.3g、5.52mmol)のトルエン(20mL)における懸濁物に、40%メチルアミン水溶液(3mL)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(70mg)を加えた。 反応混合物を100℃で17時間撹拌して、β−ラクタム環の開裂を行った。 揮発物を減圧下でエバポレーションし、その後、残渣をCH

    Cl

    (10mL)に溶解した。 トリフルオロ酢酸(TFA、5mL)を加え、得られた反応混合物を室温で3時間撹拌して、Boc保護基を除いた。 揮発物を減圧下でエバポレーションし、単離されたTFA塩13を、さらに精製することなく、次の工程で使用した。

    実施例2:プリンモノ−SN Ar生成物を合成するための一般的手順

    ガラスチューブに、上記量のTFA塩13、市販の2,6−ジクロロプリン(1.02g、5.43mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、3.14mL、4.96mmol)およびイソプロピルアルコール(IPA、6mL)を仕込んだ。 ガラスチューブを密封し、その後、100℃で17時間振とうした。 揮発物をエバポレーションし、得られた残渣を、酢酸エチル−メタノール(100:5、1%トリエチルアミンを含む)により溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1.25gのモノ−SN

    Ar生成物14、すなわち、ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−2−クロロ−1H−プリン−6−アミンを70%の収率で得た。

    実施例3:第2のプリンSN

    Ar生成物を合成するための一般的手順

    モノ−SN

    Ar生成物14(40mg、0.12mmol)および3−イソプロポキシアニリン(44μl、0.3mmol)をマイクロ波用バイアルに加え、その後、イソプロピルアルコール(IPA、0.8mL)および4滴のTFAを加えた。 混合物を電子レンジにおいて155℃で60分間照射して、所望の反応を行った。 反応容器を室温に冷却した後、揮発物を減圧下でエバポレーションした。 残渣を、アセトニトリル−水のグラジエントにより溶出する逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)によって精製して、所望の生成物129、すなわち、ラセミ−(2−exo,3−exo−)−N6−[3−(ジメチルアミノ)カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)]−N2−(3−イソプロポキシフェニル)−1H−プリン−2,6−ジアミンを得た。

    実施例4:ピロロ[2,3−d]ピリミジンモノ−SN Ar生成物を合成するための一般的手順

    TFA塩16(550mg、2.06mmol)、2,4−ジクロロ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(350mg、1.87mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.02mL、6.19mmol)およびイソプロピルアルコール(5mL)を仕込んだ密封されたチューブを60℃で48時間振とうし、100℃でさらに4時間振とうした。 揮発物をエバポレーションし、その後、得られた残渣を、酢酸エチルにより溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、370mgのモノ−SNAr生成物17、すなわち、ラセミ−(2−exo,3−exo)−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−2−クロロ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを65%の収率で得た。

    実施例5:第2のピロロ[2,3−d]ピリミジンSNAr生成物を合成するための一般的手順

    モノ−SNAr生成物17(30mg、0.1mmol)およびm−トルイジン(22μl、0.2mmol)をマイクロ波用バイアルに加え、その後、イソプロピルアルコール(0.8mL)および4滴のTFAを加えた。 混合物を電子レンジにおいて155℃で60分間照射した。 室温に冷却した後、揮発物を減圧下でエバポレーションした。 残渣を、アセトニトリル−水により溶出するHPLCによって精製して、所望の生成物116を得た。

    実施例6:キナゾリンモノ−SN Ar生成物を合成するための一般的手順

    TFA塩16(402mg、1.5mmol)、市販の2,4−ジクロロキナゾリン(300mg、1.5mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.75mL、4.5mmol)およびイソプロピルアルコール(2mL)を仕込んだマイクロ波用バイアルを電子レンジにおいて160℃で40分間照射した。 室温に冷却した後、揮発物を減圧下でエバポレーションした。 その後、得られた残渣を、酢酸エチル−ヘキサン(hexanes)(100:40、1%トリエチルアミンを含む)により溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、150mgのモノ−SNAr生成物19、すなわち、ラセミ−(2−exo,3−exo)−2−クロロ−N4−(3−アミノカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−イル)−4−キナゾリン−アミンを31%の収率で得た。

    実施例7:第2のキナゾリンSN

    Ar生成物を合成するための一般的手順

    モノ−SNAr生成物19(35mg、0.11mmol)および3−アミノフェノール(15mg、0.13mmol)をマイクロ波用バイアルに加え、その後、イソプロピルアルコール(0.6mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(55μl、0.33mmol)を加えた。 混合物を電子レンジにおいて160℃で1時間照射した。 室温に冷却した後、揮発物を減圧下でエバポレーションした。 残渣を、アセトニトリル−水により溶出するHPLCによって精製して、所望の生成物102を得た。

    実施例8:さらなる化合物の合成 上記の方法を使用して合成されたさらなる化合物が下記の表1および表2に例示される。

    実施例9:本発明の化合物はプロテインキナーゼを阻害する JAK阻害を、IL−4により活性化されたヒトRamos B細胞において調べた。 刺激後20時間〜24時間で、細胞をCD23のアップレギュレーションについて染色し、FACSによって分析した。 IL−4によるB細胞の刺激は、JAKキナーゼのJAK1およびJAK3のリン酸化によるJAK/STAT経路の活性化を生じさせ、その結果として、JAK1およびJAK3はSTAT−5因子をリン酸化し、STAT−5因子の転写を活性化する。 低親和性のIgE受容体(CD23)が、活性化されたSTAT−5によってアップレギュレーションされる。

    アッセイのために、ヒトRamos B細胞(ATCC、カタログ番号CRL−1596)を、細胞とともに提供される増殖プロトコルに従って、10%ウシ胎児血清(JRH、カタログ番号12106−500M)を含有するRPMI1640培地(Cellgro、カタログ番号10−040−CM)で培養し、約3.5x10 細胞/mlの密度で維持する。 アッセイ前日に、細胞を、細胞が対数増殖期にあることを保証するために3.5x10 細胞/mlに希釈する。 細胞を遠心分離し、5%ウシ胎児血清を含有するRPMI1640培地で3.5x10 細胞/mlの密度に再懸濁し、アリコートを96ウエル組織培養プレートに分注する。 細胞を試験化合物(DMSOに溶解される)またはDMSO(コントロール)と37℃で1時間インキュベーションし、その後、IL−4(Pepotech、カタログ番号200−04)により20時間〜24時間刺激する(最終濃度は50ユニット/mlである)。 その後、細胞を遠心分離し、抗CD23−PE抗体(BD Pharmigen、カタログ番号555711)により染色し、FACSによって分析する。

    表1における化合物のすべてを、この細胞アッセイで、JAKキナーゼを阻害する能力について試験した。 化合物101、102、110、122、125、135、140〜146、150、152、153および168を除いて、試験された化合物のすべてが1μM未満のIC 50を示した。 化合物125、135、142、150、152および168は、10μMを越えるIC 50を示した。 化合物110は10μM未満のIC 50を示した。 化合物101、102、122、140、141、143〜147および153は5μM未満のIC 50を示した。

    表2における化合物217〜231および233〜242を、この細胞アッセイで、JAKキナーゼを阻害する能力について試験した。 化合物217、218、219、223〜226、231、233および237〜242を除いて、試験された化合物のすべてが1μM未満のIC 50を示した。 化合物223〜226は、10μMを越えるIC 50を示した。 化合物217および219は10μM未満のIC 50を示した。 化合物218、231、233および237〜242は5μM未満のIC 50を示した。

    本発明の化合物を、Axl活性を阻害する能力について下記のアッセイで試験した。

    ホスホ−AKT細胞内ウエスタンアッセイ 試薬および緩衝液:
    細胞培養プレート:96ウエルアッセイプレート(Corning 3610)、白色、透明底、組織培養処理されたもの。

    細胞:HeLa細胞。

    飢餓培地:Axl刺激のために:DMEMにおける0.5%FCS(ウシ胎子血清)、および、Axl/Fc(免疫グロブリンFc領域に融合されたAXLの細胞外ドメイン)(R&D、154−AL)、500ng/mL。

    EGF(上皮増殖因子)刺激のために:DMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)における0.5%FCS。

    ポリ−L−リシンの0.01%溶液(作業用溶液):10μg/ml、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)で希釈する。

    Axl抗体架橋:
    第1:マウス抗Axl(R&D、MAB154)。

    第2:ビオチン−SP−コンジュゲート化AffiniPureヤギ抗マウスIgG(H+L)(Jackson ImmunoResearch#115−065−003)。

    固定処理用緩衝液:PBSにおける4%ホルムアルデヒド。

    洗浄緩衝液:PBSにおける0.1%TritonX−100。

    クエンチ用緩衝液:洗浄緩衝液における3%H 、0.1%アジ化物、アジ化物および過酸化水素(H )を使用時に加える。

    ブロッキング緩衝液:TBST(tris緩衝生理食塩水+0.1%Tween20)における5%BSA。

    一次抗体:ウサギ抗ヒトホスホ−Akt抗体(Cell Signaling 9271):ブロッキング緩衝液で1x250希釈する。

    二次抗体:HRP(西洋ワサビペルオキシダーゼ)コンジュゲート化ヤギ抗ウサギ二次抗体、ストック溶液:Jackson ImmunoResearch(ヤギ抗ウサギHRP、#111−035−144)、グリセロールで1:1希釈し、−20℃で貯蔵する。 作業用溶液:ブロッキング緩衝液におけるストック溶液の1x2000希釈物。

    化学発光作業用溶液(Pierce、37030):SuperSignal ELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)Pico化学発光基質。

    クリスタルバイオレット溶液:ストック液:メタノールにおける2.5%クリスタルバイオレット、ろ過し、周囲温度で保つ。 作業用溶液:ストック液を使用直前にPBSにより1:20希釈する。

    10%SDS:作業用溶液:PBSで希釈された5%SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)。

    方法:
    1日目:
    96ウエルTC(組織培養処理された)プレートを10μg/mLのポリ−L−リシンにより37℃で30分間被覆し、PBSにより2回洗浄し、5分間風乾し、その後、細胞を加えた。 HeLa細胞を10,000細胞/ウエルで接種し、細胞を、AXl/Fcを含有する100μLの飢餓培地で24時間飢餓処理した。

    2日目:
    細胞を、100μLの2X試験化合物を細胞上の飢餓培地に加えることによって試験化合物により前処理した。 細胞を刺激前に37℃で1時間インキュベーションした。

    細胞を、下記のようにAxl抗体架橋によって刺激した:5Xの第1/第2のAxl抗体混合物を飢餓培地において作製し(37.5μg/mLの第1/100μg/mLの第2)、クラスター化のために1時間〜2時間、徹底的な混合とともに4℃で揺すった。 得られた混合物を37℃に加温した。 50μLの5X Axl 第1/第2の抗体クラスターを細胞に加え、細胞を37℃で5分間インキュベーションした。

    5分間の刺激の後、プレートを振るって、培地を除き、プレートをペーパータオルの上に軽くたたいた。 ホルムアルデヒド(PBSにおいて4.0%、100μL)を加えて、細胞を固定処理し、細胞を、振とうすることなく、周囲温度で20分間インキュベーションした。

    細胞をプレート洗浄機緩衝液により洗浄して、ホルムアルデヒド溶液を除いた。 プレートを振るって、過剰な洗浄緩衝液を除き、プレートをペーパータオルの上に軽くたたいた。 クエンチ用緩衝液(100μL)をそれぞれのウエルに加え、細胞を、振とうすることなく、周囲温度で20分間インキュベーションした。

    細胞をプレート洗浄機緩衝液により洗浄して、クエンチ用緩衝液を除いた。 ブロッキング緩衝液(100μL)を加え、細胞を、穏やかに振とうしながら、少なくとも1時間、周囲温度でインキュベーションした。

    細胞をプレート洗浄機緩衝液により洗浄し、希釈された一次抗体(50μL)をそれぞれのウエルに加えた(ブロッキング緩衝液を代わりに陰性コントロールのウエルに加えた)。 プレートを、穏やかに振とうしながら、4℃で一晩インキュベーションした。

    3日目:
    洗浄緩衝液を除き、希釈された二次抗体(100μL)を加え、細胞を、穏やかに振とうしながら、1時間、周囲温度でインキュベーションした。 インキュベーション期間中に、化学発光試薬を周囲温度にした。

    二次抗体を、細胞をプレート洗浄機によって洗浄緩衝液により1回洗浄し、次いで、PBSにより1回洗浄することによって除いた。 PBSをプレートから除き、化学発光試薬(80μL:40μLのAおよび40μLのB)を周囲温度でそれぞれのウエルに加えた。

    生じた化学発光を、シグナル強度における変化を最小限に抑えるために10分以内にLuminomitorにより読み取った。 化学発光を読み取った後、細胞をプレート洗浄機によって洗浄緩衝液により1回洗浄し、次いで、PBSにより1回洗浄した。 プレートをペーパータオルの上に軽くたたいて、過剰な液体をウエルから除き、周囲温度で5分間風乾した。

    クリスタルバイオレットの作業用溶液(60μL)をそれぞれのウエルに加え、細胞を周囲温度で30分間インキュベーションした。 クリスタルバイオレット溶液を除き、細胞をPBSによりすすぎ洗いし、次いで、PBS(200μL)により3回、それぞれ5分間、洗浄した。

    5%SDS溶液(70μL)をそれぞれのウエルに加え、細胞を振とう機において周囲温度で30分間インキュベーションした。

    吸光度をWallac photospecで590nMにおいて読み取った。 590nMでの読み取り値はそれぞれのウエルにおける相対的な細胞数を示した。 その後、この相対的な細胞数を使用して、それぞれの化学発光読み取り値を正規化した。

    表2における化合物のすべてを、Axlキナーゼを阻害する能力について調べた。 化合物182、185、186、188、189、197、198、208〜211、215〜234および237〜242を除いて、試験された化合物のすべてが1μM未満のIC 50を示した。 化合物189、208、210、217〜220、227、228、230、237〜239および242は、10μMを越えるIC 50を示した。 化合物211、223、224、229、231、232および240は10μM未満のIC 50を示した。 化合物182、185、186、197、198、209、215、216、221、222、225、226、233、234および241は5μM未満のIC 50を示した。

    化合物138、139、147、148、149および168〜173を除いて、表1における化合物のすべてを、Lckキナーゼを阻害する能力について調べた。 化合物135、136、151、152、153および165を除いて、これらの化合物のすべてが1μM未満のIC 50を示した。 化合物136は10μM未満のIC 50を示した。 化合物135、151、152、153および165は5μM未満のIC 50を示した。

    化合物104、107、109、112、113、131、134、136、148および154を、キナーゼLynbを阻害する能力について調べた。 10μMを越えるIC 50を示した化合物136を除いて、試験された化合物のすべてが1μM未満のIC 50を示した。

    化合物138、139、147〜149および168〜173を除いて、表1における化合物のすべてを、Sykキナーゼを阻害する能力について、細胞に基づくSykアッセイで調べた。 化合物140は、10μMを越えるIC 50を示した。 化合物110、136、141〜146、151および153は10μM未満のIC 50を示した。 すべての他の化合物が1μM未満のIC 50を示した。 表2における化合物190〜192、217〜231および235〜239を、Sykキナーゼを阻害する能力について、細胞に基づくSykアッセイで調べた。 化合物217〜219、221、227、228、230、231および235〜239を除いて、試験された化合物のすべてが1μM未満のIC 50を示した。 化合物217、219、228、237および238は、10μMを越えるIC 50を示した。 化合物218、227および236は10μM未満のIC 50を示した。 化合物221、230、231、235および239は5μM未満のIC 50を示した。

    表2における化合物218、220および221を、PRK1キナーゼを阻害する能力について調べた。 試験された化合物のすべてが5μM未満のIC 50を示した。

    前述の発明は、理解することを容易にするために幾分か詳しく述べているが、いくつかの変更および改良が、添付された請求項の範囲内で実施され得ることは明らかである。 従って、記載されている実施形態は、例示であって、限定でないとして考慮されなければならなず、また、本発明は、本明細書中に示した細部に限定されるものではなく、しかし、添付された請求項の範囲および均等物の範囲内において改良され得る。

    本出願を通して引用したすべての文献および特許参考文献はすべての目的のために参照によって本出願に組み込まれる。

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