Drug derivatives

申请号 JP2013538278 申请日 2011-11-11 公开(公告)号 JP2013542245A 公开(公告)日 2013-11-21
申请人 レッドエックス ファーマ リミテッド; 发明人 クレーグヘッド マーク; ペイリン ロナルド; マレー ネイル; リンゼイ ディレック;
摘要 The present invention relates to derivatives of known active pharmaceutical compounds. These derivatives are differentiated from the parent active compound by virtue of being redox derivatives of the active compound. This means that one or more of the functional groups in the active compound has been converted to another group in one or more reactions which may be considered to represent a change of oxidation state. We refer to these compounds generally as redox derivatives. The derivatives of the invention may be related to the original parent active pharmaceutical compound by only a single step transformation, or may be related via several synthetic steps including one or more changes of oxidation state. In certain cases, the functional group obtained after two or more transformations may be in the same oxidation state as the parent active compound (and we include these compounds in our definition of redox derivatives). In other cases, the oxidation state of the derivative of the invention may be regarded as being different from that of the parent compound. In many cases, the compounds of the invention have inherent therapeutic activity on their own account. In some cases, this activity relative to the same target or targets of the parent compound is as good as or better than the activity which the parent compound has against the target or targets.
权利要求
  • 以下の式1〜161:
    のいずれか1つによる化合物であって、
    式中:
    Z、Z およびZ は独立して、各出現で:
    を含む群から選択され;
    は独立して、各出現で:
    を含む群から選択され;
    は独立して、各出現で:
    を含む群から選択され;
    は独立して、各出現で:
    を含む群から選択され;
    Wは独立して、各出現で:
    を含む群から選択され;
    Jは独立して、各出現で:−NO ;および−NHR を含む群から選択され;
    Q、Q およびQ は独立して各出現で:
    を含む群から選択され;
    Uは独立して各出現で:
    を含む群から選択され;
    T、T およびT は独立して各出現で:NおよびNOを含む群から選択され;
    Lは独立して各出現で:
    を含む群から選択され;
    はHまたはAcであり;
    は独立して各出現でHまたはAcであり;
    は独立して各出現でH、C アルキル、C アルキル、C アルキルまたはC アルキルであり;
    およびR は独立して、各出現で:HおよびC 1〜4アルキルを含む群から選択され、またはあるいはR およびR は、それらが付着するX原子およびX原子を有する炭素原子とともに、飽和または不飽和である5、6または7員環を形成し;
    は独立して各出現で:H、Ac、およびC 1〜4アルキルを含む群から選択され;
    は独立して各出現で:H、C 1〜4アルキル、およびC 1〜2ハロアルキルを含む群から選択され;
    は独立して各出現で:H、C 1〜2アルキル、C 1〜2ハロアルキルおよびNR を含む群から選択され;
    Xは独立して、各出現で、−O−または−S−である;
    ただし:
    カフェドロキシル、セファゾリン、セファセトリル、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフルール、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロール、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、フロモキセフ、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、モキサラクタム、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、セフジニル、セフプロジル、セファレキシン、エノキサシン、フレロキサシン、ロメフロキサシン、ナジフロキサシン、ノルフロキサシン、ルフロキサシン、バロフロキサシン、グレパフロキサシン、パズフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン、ベシフロキサシン、クリナフロキサシン、ガレノキサシン、ゲミフロキサシン、ガチフロキサシン、シタフロキサシン、トロバフロキサシン、プルリフロキサシン、シプロフロキサシン、クリンダマイシン、メトロニダゾール、ムピロシン、ベラパミル、アリトレチノイン、アリスキレン、エプロサルタン、ドキソルビシン、エトポシド、ラロキシフェン、フルべストラント、ゲムシタビン、イマチニブ、クロラムブシル、メゲストロール、ベキサロテン、BIBF−1120、エプロチローム、レミキレン、アカデシン、アレグリタザル、ニフェジピン、アルボシジブ、アムルビシン、アパジキオン、アジルサルタン、ベンダムスチン、カナグリフロジン、クラドリビン、ダビガトランエテキシラート、フルオシノロンアセトニド、フォロデシン、ナブメトン、ラニナミビル、リキシバプタン、ミラベグロン、モテサニブ、ネラチニブ、オタミキサバン、ペメトレキセド、リバロキサバン、サフィナミド、サパシタビン、サレデュタント、セマガセスタット、テリフルノミド、トラベクテジン、ラメルテオン、オムブラブリン(AVE8062)、PD0332991、スニチニブ、アダパレン、アリピプラゾール、ビマトプロスト、カンデサルタンシレキセチル、エゼチミブ、フェノフィブラート、ラタノプロスト、ロサルタン、クロピドグレル、オロパタジン、ケチアピン、シタグリプチン、テルミサルタン、バラシクロビル、バルサルタン、アシクロビル、アムロジピンベシレート、オマセタキシンメペスクシネート、ボレロキシン、ABT−263、ジルチアゼム、エトドラク、フェロジピン、フェキソフェナジン、ゲムフィブロジル、ヒドロキシジン、アズトレオナム、アピキサバンおよびインドメタシンを含む群からは選択されない、化合物。
  • 式1〜161の前記化合物のいずれかの2〜20個から選択される、請求項1に記載の化合物。
  • Wが存在する場合独立して各出現で
    を含む群から選択され;式中、R およびR は上述のとおりである、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • が存在する場合HまたはAcであり、好適にはHである、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • が存在する場合HまたはAcであり、好適にはHまたはメチルである、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • が存在する場合HまたはC 1〜4アルキルであり、好適にはHまたはメチルである、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、R およびR が独立して、各出現で:HおよびC 1〜4アルキルを含む群から選択され、またはあるいはR およびR が、それらが結合したX原子およびX原子を有する炭素原子とともに、飽和または不飽和である5、6または7員環を形成する、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、R が独立して各出現で:H、Ac、およびC 1〜4アルキルを含む群から選択され、好適にはHである、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、R が独立して各出現で:H、C 1〜4アルキル、およびC 1〜2ハロアルキルを含む群から選択され、好適にはHである、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、R が独立して各出現で:H、C 1〜2アルキル、C 1〜2ハロアルキルおよびNR を含む群から選択され、好適にはHである、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、Xが独立して各出現で−O−である、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、Xが独立して各出現で−S−である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  • Z、Z またはZ が存在する場合独立して、各出現で:
    を含む群から選択される、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • が独立して、各出現で:
    を含む群から選択される、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • が、存在する場合、独立して:
    を含む群から選択される、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • T、T またはT が独立して各出現でNであってもよい、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • T、T またはT が独立して各出現でNOであってもよい、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
  • 存在する場合、
    が独立して各出現で:
    を含む群から選択される、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、Q、Q またはQ を独立して各出現で:
    を含む群から選択してもよい、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、Lが
    である、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 存在する場合、近接配置で存在する2つの隣接するG、VまたはY基が、任意でオキソ基で置換された、5、6または7員環を形成してもよい、いずれかの前請求項に記載の化合物。
  • 2つの隣接するG、VまたはY基が5員環を形成してもよい、請求項21に記載の化合物。
  • ヒト用薬剤として用いられる、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
  • 獣医用薬剤として用いられる、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
  • 1種または複数種の医薬賦形剤とともに、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物を含む医薬組成物。
  • 1種または複数種の医薬賦形剤とともに、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物を含む経口投与剤。
  • 1種または複数種の医薬賦形剤とともに、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物を含む静脈内投与剤。
  • 糖尿病、細菌性感染症、ウィルス性感染症または癌の治療に用いられる、請求項23または24に記載の化合物。
  • 说明书全文

    本発明は既知の活性医薬化合物の誘導体に関する。 これらの誘導体は、活性化合物のレドックス誘導体であることにより、親活性化合物とは異なる。 これは活性化合物中の官能基の1つ以上が1つ以上の反応において別の基に変換されたことを意味し、これは酸化状態の変化を表すと考えられ得る。 我々はこれらの化合物を一般的にレドックス誘導体と称する。

    多くの既知の薬物は理想より安定でない。 例えば、カルボン酸を含有する薬物分子には末端酸の脱カルボキシル化が起こり得る。 これは主要活性物質の製造中または薬局におけるその長期保存中に顕著な問題を提示する。 同様に、アミドにはカルボン酸誘導体への加分解が起こり得る。 得られる分解生成物は、親活性と比較した場合、低減した活性および潜在的に増加した毒性を有し得る。

    従って、本発明の目的は、親活性化合物と同じまたはより良好な寿命を示すことができる、活性化合物の還元または酸化誘導体を提供することである。 また、本発明の目的は、親活性と同等またはより良好なIC50値を有する化合物を提供することである。 理想的には、これらの還元または酸化誘導体は、親活性化合物に対して良好な安定性および/または生物学的利用能を有するだろう。 よって、目的は向上した安定性を有する還元または酸化誘導体を提供することである。 本発明の別の目的は、向上した生物学的利用能を有する化合物を提供することである。 理想的には、還元または酸化誘導体は長期保存寿命を有するだろう。

    本発明の誘導体は、単一ステップ変換のみによりもとの親活性医薬化合物に関連し得、または酸化状態の1つ以上の変化を含むいくつかの合成ステップによって関連し得る。 特定の場合では、2つ以上の変換後に得られる官能基は親活性化合物と同じ酸化状態であり得る(我々はこれらの化合物を我々のレドックス誘導体の定義に含める)。 他の場合では、本発明の誘導体の酸化状態は親化合物とは異なっていると考えられ得る。

    多くの場合、本発明の化合物は、それらそのもので固有の治療活性を有する。 いくつかの場合、親化合物の同じ標的に対するこの活性は、親化合物が標的に対して有する活性と同じまたはより良好である。 しかしながら、本発明は、親化合物のそれに対して低レベルの活性しか有さないが、親活性化合物そのものを含む活性医薬化合物に容易にインビボで代謝することができる、活性化合物のこうしたレドックス誘導体にも関する。 これらの化合物は活性化合物のプロドラッグとして有用な作用を行う。

    一般的には、本発明はよって、既知の親活性医薬化合物そのものと同じタイプの、すなわち同じ標的に対する活性を有するレドックス誘導体に関する。 いくつかの例では、化合物は、親のそれに加えて、異なる標的に対する新規活性も有し得、または親のそれより好ましい異なる標的に対する活性を有し得る。 一般的には、しかしながら、本発明の化合物の活性がそのタイプに関してそれぞれの究極的な親化合物、すなわち本発明のレドックス化合物が究極的に基づく既知の医薬活性化合物と同じであることを意図している。

    本発明は、上記目的の1つ以上を達成する化合物を提供する。 化合物はそれらそのもので活性であり得、または水性培地において代謝もしくは反応し、親活性化合物を得ることができる。 究極的には、親活性分子の全体的な骨格、すなわち全体構造は保持されるが、各種官能基は修飾され、我々はこれらの新規化合物における「活性の島」を同定した。 阻害剤の有効性の変化は阻害剤のタンパク質との結合に依存するので、本発明のこれらの化合物の活性は、各親化合物の知識に基づき経験的に予測することができない。 一般的に、正しい形状および電子特性を有する分子のみがタンパク質上の関連部位での結合に適しているだろう。 しかしながら、我々は、我々が活性の証拠を有する各親に関連する化合物の小さな群を同定した。 この証拠は、我々の「化合物の島」のそれぞれの場合、すなわち式1〜159により表される個別の属のそれぞれについて、化合物のその群にかけて活性があることを示す。 これは、これらの属のそれぞれが、関連親化合物に対して、置換の変化による異なる形状を有し、新規置換基における異なる電子特性による異なる電子分布を有するにも関わらず、そうである。 各式内の小さいが多様な範囲の化合物にかけてのこの活性はかなり驚異的であるが、すべて活性を示す、以下で後述される各種実施例から見ることができる。 さらに、医薬分野における従来の知識はとくに、予想される不安定性または望ましくない反応性のため、本発明において用いられるもののような、例えば活性分子中に存在するアルデヒドおよびオキシム等のような置換基を有することを回避しようとする。 本発明の化合物は驚くべきことに活性かつ安定であることが見出された。

    第1態様によると、本発明は、単独で用いられる以下の式のいずれか1つまたはともに用いられる式1〜161(下記表1に示す):

    の1つ以上のいずれかの組み合わせによる化合物を提供し、


    式中:


    Z、Z

    およびZ

    は独立して、各出現で:


    を含む群から選択され;


    は独立して、各出現で:


    を含む群から選択され;


    は独立して、各出現で:


    を含む群から選択され;


    は独立して、各出現で:


    を含む群から選択され;


    Wは独立して、各出現で:


    を含む群から選択され;


    Jは独立して、各出現で:


    −NO

    ;および−NHR


    を含む群から選択され;


    Q、Q

    およびQ

    は独立して各出現で:


    を含む群から選択され;


    Uは独立して各出現で:


    を含む群から選択され;


    T、T

    およびT

    は独立して各出現で:NおよびNOを含む群から選択され;


    Lは独立して各出現で:


    を含む群から選択され;


    はHまたはAcであり;


    は独立して各出現でHまたはAcであり;


    は独立して各出現でH、C

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルであり;


    およびR

    は独立して、各出現で:HおよびC

    1〜4アルキルを含む群から選択され、またはあるいはR

    およびR

    は、それらが付着するX原子およびX原子を有する炭素原子とともに、飽和または不飽和である5、6または7環を形成し;


    は独立して各出現で:H、Ac、およびC

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルを含む群から選択され;


    は独立して各出現で:H、C

    アルキル、C

    アルキル、C

    ハロアルキルおよびC

    ハロアルキルを含む群から選択され;


    は独立して各出現で:H、C

    アルキル、C

    アルキル、C

    ハロアルキル、C

    ハロアルキルおよびNR

    を含む群から選択され;


    Xは独立して、各出現で、−O−または−S−である;


    ただし、化合物は カフェドロキシル、セファゾリン、セファセトリル、セファログリシン、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファザフルール、セフラジン、セフロキサジン、セフテゾール、セファクロール、セファマンドール、セフミノクス、セフォニシド、セフォラニド、セフォチアム、セフブペラゾン、セフロキシム、セフゾナム、セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール、フロモキセフ、ロラカルベフ、セフィキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフカペン、セフダロキシム、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、モキサラクタム、セフェピム、セフォゾプラン、セフピロム、セフキノム、セフトビプロール、セフタロリン、ファロペネム、ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム、メロペネム、パニペネム、セフジニル、セフプロジル、セファレキシン、エノキサシン、フレロキサシン、ロメフロキサシン、ナジフロキサシン、ノルフロキサシン、ルフロキサシン、バロフロキサシン、グレパフロキサシン、パズフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン、ベシフロキサシン、クリナフロキサシン、ガレノキサシン、ゲミフロキサシン、ガチフロキサシン、シタフロキサシン、トロバフロキサシン、プルリフロキサシン、シプロフロキサシン、クリンダマイシン、メトロニダゾール、ムピロシン、ベラパミル、アリトレチノイン、アリスキレン、エプロサルタン、ドキソルビシン、エトポシド、ラロキシフェン、フルべストラント、ゲムシタビン、イマチニブ、クロラムブシル、メゲストロール、ベキサロテン、BIBF−1120、エプロチローム、レミキレン、アカデシン、アレグリタザル、ニフェジピン、アルボシジブ、アムルビシン、アパジキオン、アジルサルタン、ベンダムスチン、カナグリフロジン、クラドリビン、ダビガトランエテキシラート、フルオシノロンアセトニド、フォロデシン、ナブメトン、ラニナミビル、リキシバプタン、ミラベグロン、モテサニブ、ネラチニブ、オタミキサバン、ペメトレキセド、リバロキサバン、サフィナミド、サパシタビン、サレデュタント、セマガセスタット、テリフルノミド、トラベクテジン、ラメルテオン、オムブラブリン(AVE8062)、PD0332991、スニチニブ、アダパレン、アリピプラゾール、ビマトプロスト、カンデサルタンシレキセチル、エゼチミブ、フェノフィブラート、ラタノプロスト、ロサルタン、クロピドグレル、オロパタジン、ケチアピン、シタグリプチン、テルミサルタン、バラシクロビル、バルサルタン、アシクロビル、アムロジピンベシレート、オマセタキシンメペスクシネート、ボレロキシン、ABT−263、ジルチアゼム、エトドラク、フェロジピン、フェキソフェナジン、ゲムフィブロジル、ヒドロキシジン、アズトレオナム、アピキサバンおよびインドメタシンを含む群からは選択されない。

    化合物は、式161のすべてにより定義される化合物の群から選択することができ、または式1〜161内からの単一の式により定義されるもののようなより小さな群から、もしくは上記式のいずれかの2〜20個からの組み合わせにより定義される化合物の群から選択することができる。

    ある実施形態では、Wは独立して各出現で

    を含む群から選択され、式中、R

    およびR

    は上述のとおりである。

    ある実施形態では、R はHである。

    ある実施形態では、R はHである。

    ある実施形態では、R はHである。

    本発明の化合物は、以下で開示される認可された親医薬活性化合物に基づく。 化合物のそれぞれへの合成経路は文献ならびに関連EMAおよびFDA規制ファイルにおいて入手可能であり、従ってここには複写されない。 合成手順に関するこれらの開示は本発明の開示の一部を形成する。 簡潔さのため、これらの合成手順の詳細はここには複写されないが、この問題は参照によりこれらの文献の開示にとくに組み入れられることを意図している。

    同様に、化合物は全または部分合成により調製することができる。 よって、便利に、各親活性の誘導体は、当業者に知られる反応により各親活性そのものから直接調製することができる。 しかしながら、実際に当業者であれば、収束合成を含む、その特定の官能基および酸化状態に応じて所定の誘導体を調製するのに適した合成手順を設計するだろう。 当業者であればこうした手順を知っており、これらはWarren“Organic Synthesis:The disconnection” Approach;Mackie and Smith“Guidebook to Organic Chemistry”;およびClayden,Greeves,Warren and Wothers“Organic Chemistry”のようなテキストブックに記載されるような一般的な知識を表す。

    利便性のみのため、本発明の誘導体は、本発明の誘導体の合成における最終段階としてではなく、合成における中間段階で標的官能基の酸化または還元を行うことにより得ることができる。 必要に応じて、当業者であれば、標的官能基の変換中の望ましくない酸化または還元から分子中の他の官能基を保護する適切な保護基を用いる必要性を認識しているだろう。

    当業者であれば、当技術分野において知られる方法の適応を本発明の化合物の製造に適用することができることを理解するだろう。

    例えば、当業者であれば、“Comprehensive Organic Transformations − A Guide to Functional Group Transformations”,RC Larock,Wiley−VCH(1999 or later editions),“March's Advanced Organic Chemistry − Reactions,Mechanisms and Structure”,MB Smith,J. March,Wiley,(5th edition or later)“Advanced Organic Chemistry,Part B,Reactions and Synthesis”,FA Carey,RJ Sundberg,Kluwer Academic/Plenum Publications,(2001 or later editions),“Organic Synthesis − The Disconnection Approach”,S Warren(Wiley),(1982 or later editions),“Designing Organic Syntheses”S Warren(Wiley)(1983 or later editions),“Guidebook To Organic Synthesis”RK Mackie and DM Smith(Longman)(1982 or later editions)、等、および手引としてのそれらの中の参考文献のような標準的なテキストブックをすぐに認識するだろう。

    熟練した化学者であれば、所定の標的化合物の合成のためのもっとも効率的な一連の反応について判断および技術を発揮し、必要に応じて保護基を用いるだろう。 これはとくに特定の基質中に存在する他の官能基の性質のような要素によって決まるだろう。 明らかに、関与する化学反応のタイプは、前記合成ステップにおいて用いられる試薬、用いられる保護基の必要性およびタイプ、ならびに保護/脱保護ステップを達成する順序の選択に影響を及ぼすだろう。 これらおよび他の反応パラメータは、標準的なテキストブックおよび本明細書において提供される実施例への参照により、当業者にとっては明らかであるだろう。

    感受性官能基は、本発明の化合物の合成中に保護および脱保護される必要があり得る。 これは従来の方法、例えば“Protective Groups in Organic Synthesis”by TW Greene and PGM Wuts,John Wiley & Sons Inc(1999)、およびその中の参考文献に記載されるものにより達成することができる。

    本発明の化合物のそれぞれは薬剤として用いることができる。

    本発明の化合物はヒトの体の治療において用いることができる。 それらは動物の体の治療において用いてもよい。 とくに、本発明の化合物は家畜のような商業用の動物を治療するのに用いることができる。 あるいは、本発明の化合物は猫、犬、等のような愛玩用の動物を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、糖尿病、細菌性感染症およびウィルス性感染症の治療において用いてもよい。 それらは腫瘍学、泌尿器学、免疫学および眼科学の分野において用いてもよい。 それらは消化器系、中枢神経系、骨関節、および心血管系の疾患および障害を治療するのに用いてもよい。

    本発明の化合物および製剤は、インスリン非依存性(成人発症型)糖尿病を含むII型糖尿病を治療するのに、または高血糖症の補助療法として用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、尿管、呼吸器官、、皮膚、喉、軟部組織、骨関節の感染症(スタッフアウレウスにより引き起こされる感染症を含む)のような、グラム陽性およびグラム陰性両方の細菌性感染症を治療するのに用いることができる。 化合物は、炎、副鼻腔炎、急性細菌性副鼻腔炎、気管支炎、慢性気管支炎の急性細菌性増悪、炭疽菌感染症、慢性細菌性前立腺炎、急性腎盂腎炎、咽頭炎、扁桃炎、大腸菌感染症、口腔外科手術前の予防、蜂巣炎、ざ瘡、膀胱炎、感染症下痢症、腸チフス熱、嫌気性細菌により引き起こされる感染症、腹膜炎、マラリア、バべシア症、細菌性膣症、骨盤内炎症性疾患、偽膜性大腸炎、ヘリコバクターピロリ菌感染症、アメーバ症、ジアルジア症、急性歯肉炎、クローン病、酒さ、菌状腫瘍、MRSA、膿痂疹を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、HIV、AおよびB型インフルエンザウィルス、B型肝炎、単純疱疹および帯状疱疹を含むウィルス性感染症を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、結腸癌、乳癌(ホルモン受容体陽性閉経後転移性乳癌)、前立腺癌、慢性骨髄性白血病、GI間質腫瘍(イマチニブ耐性GI間質腫瘍を含む)、子宮内膜癌、皮膚T細胞リンパ腫、卵巣癌(白金耐性卵巣癌を含む)、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、肺癌(小細胞性および非小細胞性両方の肺癌を含む)、表在非筋肉浸潤性膀胱癌、有毛細胞白血病、再発B細胞慢性リンパ球性白血病、胸膜中皮腫、固形および血液腫瘍、急性骨髄性白血病、進行した軟部組織肉腫、難治の進行した軟部組織肉腫、卵巣腫瘍、頭頸部癌、膠腫、多発性骨髄腫、腎細胞癌腫、非ホジキンリンパ腫、IIIまたはIV期黒色腫、HER2陰性転移性乳癌、腫瘍性障害およびB細胞悪性腫瘍のような癌を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物は、失禁および過活動性膀胱障害を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、AIDS関連カポジ肉腫、慢性手湿疹、喘息、鼻ポリープ症、アレルギー性鼻炎、クローン病、臓器移植の拒絶反応の予防、狼瘡、ざ瘡、毛孔性化症、アレルギー、枯草熱、血管性浮腫、慢性閉塞性肺疾患、特発性血小板減少性紫斑病、アレルギー性結膜炎および他の目のアレルギー(例えばコンタクトレンズによるもの)、気管支痙攣、特発性蕁麻疹、かゆみ、痛覚過敏を有する患者において皮膚傷害を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、糖尿病性黄斑浮腫、開放隅角緑内障および高眼圧症を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、胃潰瘍、ゾリンジャー・エリソン症候群、胃食道逆流疾患、びらん性食道炎、Hピロリ感染症、機能性消化不良症、潰瘍性大腸炎およびクローン病を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、双極性うつ病、精神分裂病(急性再発精神分裂病を含む)、睡眠発作、パーキンソン病(初期段階および進行したパーキンソン病の両方を含む)、アルツハイマー病、下肢静止不能症候群、てんかん、再発多発性硬化症、不眠症、睡眠相後退障害、双極性IおよびII型障害、臨床的うつ病、ADHD、体位性起立性頻拍症候群、吐気、嘔吐(化学療法計画における)、胃不全麻痺を有する患者における胃内容排出、胃食道逆流疾患、偏頭痛、躁病、大うつ病性障害、全般性不安障害、強迫性障害、社会不安障害、パニック障害、更年期顔面潮紅、急性精神病、睡眠時随伴症、急速眼球運動障害、脊髄損傷、痙攣性両側麻痺、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、三叉神経および舌咽頭神経痛、アルコール禁断症、禁煙、性機能障害、肥満、季節性情動障害、プロラクチン産出腫瘍、高プロラクチン血症および精神神経症、糖尿病性神経障害による神経因性疼痛、帯状疱疹後神経痛、部分てんかん、線維筋痛症を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、更年期における骨粗鬆症、リウマチ性関節炎、骨関節炎、痛風関節炎、反応性関節炎、骨ページェット病、バーター症候群、ならびに偽性痛風および炎を治療するのに用いることができる。

    本発明の化合物および製剤は、起立性低血圧症、高血圧症、うっ血性心不全、MI、糖尿病性腎および網膜症、頻脈、狭心症、心不全、偏頭痛予防、血管迷走神経性失神、甲状腺機能亢進症の補助的治療、(喘息を有する患者における)QT延長症候群、褐色細胞腫の高血圧症、上室性頻拍性不整脈、群発性頭痛、偏頭痛、胆石の非外科的治療、高コレステロール血症、胆汁性肝硬変症、良性前立腺肥大症(BPH)、心不整脈、うっ血性心不全、冠状動脈疾患、急性冠状動脈症候群胸痛、スタチン治療脂質異常症、(肝硬変症またはうっ血性心不全を伴う)低ナトリウム血症、静脈血栓塞栓症、植物ステロール血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、混合型脂質異常症、糖尿病性腎障害、本態性高血圧症、心室細動、心室頻拍、心房細動、末梢血管疾患、脳血管疾患、アテローム性動脈硬化症を有する患者における虚血事象の予防、グレーブス病、子癇前症、食道痙攣、軽度の食道弛緩不全症、心不全に関連する浮腫、肝硬変症、腎機能障害および高脂血症を治療するのに用いることができる。

    ある実施形態では、本発明の誘導体の親は、以下の表2において同定される化合物の1つから選択される。 それぞれの場合において、治療クラスおよび標的適応症が本発明の誘導体について同定される。 これはそれぞれ第2および第3列に見ることができる。

    本発明の化合物は、適切な受容体を修飾することにより治療可能な他の症状を治療するのに用いることもできる。

    本発明の第2態様では、医薬活性化合物の酸化または還元誘導体の製剤の調製方法が提供され、該方法は:
    (i)本発明の第1態様において定義されるような医薬活性化合物の誘導体を合成する;
    該医薬活性化合物を酸化し、該医薬活性化合物より1つ以上高い酸化状態である酸化誘導体をもたらす;または該医薬活性化合物を還元し、該医薬活性化合物より1つ以上低い酸化状態である還元誘導体をもたらすステップ;
    (ii)該酸化または還元誘導体を分離するステップ;および(iii)該酸化または還元誘導体を1つ以上の医薬的に許容可能な賦形剤と混合し、医薬製剤を生成するステップを含む。

    ある実施形態では、本方法のステップ(i)は、医薬活性化合物を酸化し、酸化誘導体をもたらすステップを含む。

    ある実施形態では、本方法のステップ(i)は、医薬活性化合物を還元し、還元誘導体をもたらすステップを含む。

    医薬的使用を意図した本発明の化合物は、結晶または非結晶生成物として投与することができる。 それらは、沈殿、結晶化、凍結乾燥、噴霧乾燥、または蒸発乾燥のような方法により、例えば、固体プラグ、粉末、または膜として得ることができる。 マイクロウェーブまたは高周波乾燥をこの目的に用いてもよい。

    上記インシリコ方法は標的受容体に対する活性の予測において示された。 より有望な候補はその後インビトロアッセイに進める。

    別の態様では、本発明は式1〜161の化合物から選択される化合物および医薬的に許容可能な賦形剤を含む医薬製剤を提供する。

    別の態様では、本発明は式162〜169(下記表3に示す):

    の化合物から選択される化合物および医薬的に許容可能な賦形剤を含む医薬製剤を提供し、


    式中、R

    、Z、L、G、WおよびVは上で定義したとおりである;


    ただし、化合物は:ペフロキサシン、モキシフロキサシン、オフロキサシン、オセルタミビル、プレガバリン、ダリフェナシン、ペラミビルおよびザナミビルを含む群からは選択されない。

    1つ以上の不斉炭素原子を含有する本発明の化合物は、2つ以上の立体異性体として存在し得る。 本発明の化合物がC=CまたはC=N基のような二重結合を含有する場合、幾何シス/トランス(またはZ/E)異性体が可能である。 構造異性体が低エネルギー障壁によって相互変換可能である場合、互変異性が生じ得る。 これは、例えば、イミノ、ケト、もしくはオキシム基を含有する、本発明の化合物におけるプロトン互変異性、または芳香族部分を含有する化合物におけるいわゆる原子価互変異性の形態をとり得る。 従って、単一の化合物は2つ以上のタイプの異性を示し得る。

    2つ以上のタイプの異性を示す化合物、およびそれらの1つ以上の混合物を含む、本発明の化合物のすべての立体異性体、幾何異性体および互変異性形態が本発明の範囲内に含まれる。 対イオンが光学活性、例えば、d−乳酸塩もしくはl−リシン、またはラセミ、例えば、dl−酒石酸塩もしくはdl−アルギニンである酸付加または塩基塩も含まれる。

    シス/トランス異性体は、当業者に周知の従来技術、例えばクロマトグラフィーおよび分別結晶化により分離することができる。

    必要な場合の個別の鏡像異性体の調製/分離のための従来技術としては、適切な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または、例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いる、ラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分割が挙げられる。

    あるいは、ラセミ体(またはラセミ前駆体)は適切な光学活性化合物、例えば、アルコール、または本発明の化合物が酸性もしくは塩基性部分を含有する場合、1−フェニルエチルアミンもしくは酒石酸のような塩基もしくは酸と反応させることができる。 得られるジアステレオ異性体混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶化により分離し、ジアステレオ異性体の一方または両方を当業者に周知の手段により対応する純粋な鏡像異性体に変換することができる。

    本発明のキラル化合物(およびそのキラル前駆体)は、0〜50体積%、一般的には2体積%〜20体積%のイソプロパノール、および0〜5体積%のアルキルアミン、一般的には0.1体積%のジエチルアミンを含有する炭化水素、一般的にはヘプタンまたはヘキサンで構成される移動相を有する不斉樹脂上でクロマトグラフィー、一般的にはHPLCを用い、光学異性的に富化された形態で得ることができる。 溶出液の濃縮は富化された混合物をもたらす。

    いずれかのラセミ体が結晶化する場合、2つの異なるタイプの結晶が可能である。 第1のタイプは、両方の鏡像異性体を等モル量で含有する結晶の1つの均質形態が生成される、上で記載したラセミ化合物(真のラセミ体)である。 第2のタイプは、それぞれ単一の鏡像異性体を含む結晶の2つの形態が等モル量で生成される、ラセミ混合物または集合体である。

    ラセミ混合物に存在する結晶形態の両方は同じ物理特性を有するが、それらは真のラセミ化合物と比較して異なる物理特性を有し得る。 ラセミ混合物は当業者に知られる従来技術により分離することができる―例えば、“Stereochemistry of Organic Compounds”by E. L. Eliel and S. H. Wilen(Wiley,1994)参照。

    本発明の化合物の活性は、さまざまなインシリコ、インビトロおよびインビボアッセイにより評価することができる。 さまざまな化合物のインシリコ分析は究極的なインビトロおよびさらにインビボ活性を予測するものであることが示され、これは以下の実施例において示される。

    本発明の化合物の活性は、インビトロ試験の前駆体として以下で記載されるインシリコ技術の1つ以上を用いて予測することができる。

    構造に基づく薬物設計は、データベースからの化合物または化合物のフラグメントを標的構造の選択される領域へ位置づけることにより行われる。 これらの化合物または化合物のフラグメントは、標的部位との立体および静電相互作用に基づきスコアリングおよびランキングされる。 もっとも良好なスコアおよびランクの化合物はその後、生化学アッセイ(Anderson,A.C.,Chemistry & Biology,Vol.10,787−797)で試験される。

    標的構造はまず、生物および生化学特性に基づき選択される。 理想的には、標的構造は、(i)ヒトの疾患に関連する、(ii)機能を行うために結合し、(iii)明確な結合ポケットを有するものである。 標的構造が同定されると、正確な構造情報を得ることが必要である。 これはX線結晶学、NMRおよび/またはホモロジーモデリングを用いて達成することができる。 これらの技術によって構造情報が得られると、例えば、存在せず、互変異性構造を正確に画定することができる、水素原子を添加することにより、標的の構造を薬物設計コンピュータプログラムのために調製することができる。 あるいは、標的構造の構造情報は商業的に入手することもできる。

    標的構造の構造情報を得た後、標的構造上の潜在的なリガンド結合部位を次に同定しなければならない。 標的部位は理想的には、多数の考えられる水素結合供与体および受容体ならびに特定の疎水/親水特性を有するポケットまたは突出部である。 また、標的構造上のリガンド結合部位に関連する情報は容易に商業的に入手することができる。

    標的構造結合部位の同定後、小分子のデータベースを、興味のある標的部位にインシリコでドッキングするため、バーチャルスクリーニングすることができる。 データベースの各小分子は、標的部位との予測される相互作用に基づきスコアリングすることができる。

    標的結合部位に対して小分子および/またはフラグメントをドッキングするためのアルゴリズムの例としては:

    が挙げられる。

    小分子が標的分子に潜在的に結合するものとして同定されると、さらなる段階に進める前に評価しなければならない。 通常、ドッキングラン中に良好にスコアリングされたいくつかの分子はさらなる試験において、例えば、コンピュータグラフィックスで目視により、または良好なリードが一般的には5未満の水素結合供与体および10未満の水素結合受容体、500未満の分子量ならびに5未満の分配係数の計算ログを有するといういわゆる「5の法則」を用いてそれらが経口的に生物学的に利用可能である可能性が評価される。

    多くの場合、ドッキングされた実験に基づく立体配座は、構造に基づく薬物設計法を用いて2Å平均平方根偏差(rmsd)以内である。

    構造に基づく設計方法の代替方法としては、リガンドに基づくモデルを誘導して新規化合物の活性を予測するための3次元定量的構造活性相関(3D−QSAR)方法が挙げられる。 いくつかの方法は、立体容積、部分電荷、疎水性、または水素結合供与/受容能のような物理特性を修飾することにより親和性の増加が予想され得る領域を示すグラフィック出も提供する。

    比較分子フィールド分析(CoMFA)および比較分子類似性指数分析(CoMSIA)は、これらの技術の周知の例である。 これらの方法は、分子をグリッドに基づくフィールドエネルギーまたは類似性指数について比較し、部分最小二乗の統計値を用い、医薬品化学の問題に広く適用されているモデルを生成する。 しかしながら、特定の受容体アンタゴニストは広範囲の構造を含み得る。 例えば、コレシストキニン2受容体アンタゴニストは、異なる構造の分子を含む(C.M.R.,J.Med.Chem.,2008,51,565−573)。 これにより特定の受容体アンタゴニストは3D−QSARの候補には不適切となり得る。

    QSAR方法の代替としては、分子フィールドに基づく類似性分析が挙げられる。 これらの方法は、類似するフィールドパターンであれば、それらの基本構造に関わらず、同じ標的部位で結合するだろうという事実に依存する。 実際、リガンド類似性と生物活性との間には線形相関があり得ることが報告されている。

    分子はそれらの電子特性:静電気およびファンデルワールス力によって相互作用する。 異なる構造を有する2つの分子が酵素または受容体と同様に相互作用する場合、それらの結合立体配座は同様の特性を有するだろうが、これはそれらの構造を単独で考慮してもすぐに明らかにはなり得ない。 リガンドの周りのフィールドパターンの考え方は結合認識の主な基準として直感的に魅力的であり、長年認められている。 3次元における分子の類似性比較を可能にする形態で分子フィールドを定義し、分子フィールドを類似する生物学的挙動を定義するための非構造テンプレートとしてどのように用いることができるかを定義するためのインシリコ方法が存在する。

    フィールドテンプレーティングおよびフィールドスクリーニングは、そのフィールドパターンが活性検索分子ともっとも類似する分子が同じパターンの生物活性を示す可能性がもっとも高く、さらなる研究のために選択されるべきであるという認識に依存する。

    C. M. R. ,J. Med. Chem. ,2008,51,565−573では、3つの強力な選択的CCK2アンタゴニストのフィールドパターンを組み合わせ、フィールド点について受容体の活性部位のリガンドに基づく図をもたらすことができることが報告される。 化合物の試験セットはCCK2受容体−リガンドの非常に多様な群から選択することができ、それぞれ「受容体テンプレート」と比較することができる。 モデルシステムのフィールドオーバーレイスコアはその後、機能的インビトロCCK2バイオアッセイにおいて化合物の実験的に決定された親和性推定値(pKB値)と比較することができる。

    上記インシリコ方法は、標的受容体に対する活性の予測において示された。 より有望な候補はその後インビトロアッセイに進める。

    以下の実施形態は独立して、式1〜169のいずれか1つ、または2つ以上のいずれかの組み合わせによる化合物を表す。

    ある実施形態では、ZがCO Hである場合、Gは=Oではない。

    ある実施形態では、Gが=Oである場合、ZはCO Hではない。

    ある実施形態では、Z、Z またはZ は独立して各出現で

    である。 よって、Z、Z

    またはZ

    は独立して各出現で


    であってもよく、あるいはZ、Z

    またはZ

    は独立して各出現で


    であってもよい。

    ある代替実施形態では、Z、Z またはZ は独立して各出現で

    である。 好適には、Z、Z

    またはZ

    は独立して各出現で


    である。

    さらなる代替実施形態では、Z、Z またはZ は独立して各出現で

    である。 この実施形態では、R

    はHであってもよい。 あるいは、R

    はC

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルから選択されてもよい。 例えば、R

    はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルまたはtert−ブチルであってもよい。 特定の実施形態では、R

    はメチルである。

    さらなる代替実施形態では、Z、Z またはZ は独立して各出現で

    である。 好適には、Z、Z

    およびZ

    は独立して各出現で


    である。 これらの実施形態では、R

    はHであってもよい。 あるいは、R

    はC

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルから選択されてもよい。 例えば、R

    はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルまたはtert−ブチルであってもよい。 特定の実施形態では、R

    はメチルである。

    さらなる代替実施形態では、Z、Z またはZ は独立して各出現で

    である。 特定の実施形態では、Z、Z

    またはZ

    は独立して各出現で


    である。 好適にはXはOである。 これらの実施形態では、R

    およびR

    は両方C

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルであってもよい。 R

    およびR

    は同じまたは異なってもよい。 例えば、R

    およびR

    は両方メチルであってもよく、または両方エチルであってもよい。 あるいは、R

    およびR

    は、それらが結合したX原子およびX原子を有する炭素原子とともに、5員環を形成する。 例えば、Z、Z

    およびZ

    は独立して各出現でCH−エチレングリコールアセタールであってもよい、すなわち、Z、Z

    またはZ

    は独立して


    である。

    は独立して、各出現で:


    を含む群から選択される。 よって、


    は独立して各出現で


    であってもよい。 あるいは、


    は独立して各出現で


    であってもよい。

    ある実施形態では、

    は独立して


    である。 あるいは、


    は独立して各出現で


    である。

    ある代替実施形態では、


    である。 この実施形態では、R

    はHであってもよい。 あるいは、R

    はC

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルから選択されてもよい。 例えば、R

    はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルまたはtert−ブチルであってもよい。 特定の実施形態では、R

    はメチルである。

    さらなる代替実施形態では、


    である。 好適にはXはOである。 ある実施形態では、R

    およびR

    は両方C

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルであってもよい。 R

    およびR

    は同じまたは異なってもよい。 例えば、R

    およびR

    は両方メチルであってもよく、または両方エチルであってもよい。 あるいは、R

    およびR

    は、それらが結合したX原子およびX原子を有する炭素原子とともに、5員環を形成する。 例えば、G、G

    、G

    、G

    およびG

    は独立して各出現でエチレングリコールアセタールであってもよい、すなわち


    は独立して各出現で


    であってもよい。

    ある実施形態では、

    は独立して各出現で


    である。 この実施形態では、R

    はHであってもよい。 あるいは、R

    はC

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルから選択されてもよい。 例えば、R

    はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルまたはtert−ブチルであってもよい。 特定の実施形態では、R

    はメチルである。

    代替実施形態では、


    であってもよい。

    ある実施形態では、Q、Q またはQ は独立して各出現で

    であってもよい。 代替実施形態では、Q、Q

    またはQ

    は独立して各出現で


    であってもよい。 さらなる代替実施形態では、Q、Q

    またはQ

    は独立して各出現で


    であってもよい。

    ある実施形態では、Wは

    である。 あるいは、Wは


    であってもよい。

    代替実施形態では、Wは

    である。 この実施形態では、Wは


    から選択されてもよい。

    さらなる代替実施形態では、Wは

    である。 この実施形態では、Wは


    から選択されてもよい。

    さらなる代替実施形態では、Wは

    である。 好適な代替実施形態では、Wは


    である。 これらの実施形態では、R

    はHであってもよい。 あるいは、R

    はC

    アルキル、C

    アルキル、C

    アルキルまたはC

    アルキルから選択されてもよい。 例えば、R

    はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルまたはtert−ブチルであってもよい。 特定の実施形態では、R

    はメチルである。

    ある実施形態では、T、T またはT は独立して各出現でNであってもよい。 あるいは、T、T またはT は独立して各出現でNOであってもよい。

    ある実施形態では、Lは

    である。 あるいは、Lは


    である。

    ある実施形態では、2つの隣接するG、VまたはY基は、近接配置で存在する場合、任意でオキソ基で置換された、5または6員環を形成することができる。 特定の実施形態では、2つの隣接するG、VまたはY基は、近接配置で存在する場合、任意でオキソ基で置換された、5員環を形成することができる。

    本発明は、1つ以上の原子を、同じ原子番号を有するが、通常本質的に見出される原子量または質量数とは異なる原子量または質量数を有する原子に置き換える、式(I)〜(VI)のすべての医薬的に許容可能な同位体標識化合物の合成も含む。

    本発明の化合物に含めるのに適した同位体の例としては、 Hおよび Hのような水素、 11 C、 13 Cおよび14 Cのような炭素、 36 Clのような塩素、 18 Fのようなフッ素、 123 Iおよび125 Iのようなヨウ素、 13 Nおよび15 Nのような窒素、 15 O、 17 Oおよび18 Oのような酸素、 32 Pのようなリン、ならびに35 Sのような硫黄の同位体が挙げられる。

    特定の同位体標識化合物、例えば放射性同位体を組み入れるものは、薬物および/または基質組織分布研究において有用である。 放射性同位体トリチウム、すなわち Hおよび炭素−14、すなわち14 Cは、それらの組み入れやすさおよび容易な検出手段の点から、この目的にとくに有用である。

    重水素、すなわち Hのようなより重い同位体での置換は、より大きな代謝安定性からもたらされる特定の治療上の利点、例えば、インビボ半減期の増加または用量要件の減少をもたらすことができ、従って、いくつかの状況で好適であり得る。

    11 C、 18 F、 15 Oおよび13 Nのような陽電子放出同位体での置換は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出トポグラフィー(PET)研究において有用であり得る。

    同位体標識化合物は、一般的には当業者に知られる従来技術により、または既に用いられた非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を用いて記載されているものに類似するプロセスにより、調製することができる。

    本明細書の記述および特許請求の範囲を通して、「含む(comprise)」および「含有する(contain)」の語ならびにこれらの語の変形、例えば「comprising」および「comprises」は、「〜を含むが、これに限定されない」を意味し、他の部分、添加剤、成分、整数またはステップを除外することを意図していない(除外しない)。

    本明細書の記述および特許請求の範囲を通して、単数は、文脈上他の必要性がない限り、複数を含む。 とくに、不定冠詞が用いられる場合、本明細書は、文脈上他の必要性がない限り、単数だけでなく複数も考慮するものと理解すべきである。

    本発明の特定の態様、実施形態または実施例と併せて記載される特性、整数、特徴、化合物、化学部分または群は、これらと矛盾しない限り、本明細書において記載されるその他の態様、実施形態または実施例に適用可能であると理解すべきである。

    実施例1において記載されるようなインビボの特定のロスバスタチン化合物の有効性を示す。

    この実施例は、インシリコ方法により誘導される本発明の化合物の活性が究極的なインビトロおよびさらにインビボ活性を予測するものであり得ることを示すのに役立つ。

    [インシリコ]
    多数のロスバスタチン類似体の構造をインシリコでスクリーニングし、これらの化合物が酵素3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムAレダクターゼ(HMG−CoA)に対して活性であるかどうかを決定した。 結果は、各化合物を1HWL構造(すなわちヒトHMG CoAレダクターゼの触媒部分のロスバスタチンとの複合体)とインシリコでドッキングさせる場合の結合自由エネルギーとしてもたらされる。 結合部位の2つの異なる立体配座を比較のためにモデリングした。 以下の表に挙げられるすべての化合物がロスバスタチンに相当する結合エネルギーを有し、従ってロスバスタチンに相当する活性を有すると予想することができることを推測することができる。

    [インビトロ]
    以下の手順を、Sigma−Aldrichから得られたHMG−CoAレダクターゼアッセイキット(カタログ番号CS1090)を用いて行った。 アッセイは溶液中のNADPHの340nmでの吸光度の減少の吸光分光測定に基づく。 吸光度の減少は基質HMG−CoAの存在下でのHMGRの触媒サブユニットによるNADPHの酸化によりもたらされる。 HMG−CoAの効果的な阻害はNADPHの酸化の低減をもたらし、ひいては340nmでの吸光度のより小さい低減を時間とともにもたらす。 これは以下の反応スキーム:
    HMG−CoA+2NADPH+2H →メバロネート+2NADP +CoA−SH
    において示される。

    もっとも良好な阻害作用を示す化合物は、吸光度をもっとも少ししか低減しないものである。

    [アッセイ溶液の調製]
    試薬の調製には、手順を通して、超純水(17MΩ−cm)または相当物を用いた。

    まず、アッセイバッファ溶液を以下の方法を用いて調製した:0.2mlのアッセイバッファ、5x(カタログ番号A5981)を0.8mlの超純水で希釈した。 得られたバッファ溶液を氷上に保持、またはさらなる使用のため−20℃で保存した。

    次に、25mgのNADPH(カタログ番号N6505)を1.5mlのバッファ溶液で再構成した。 再構成したNADPHを−20℃の作業用アリコートに保存した。

    HMG−CoA基質溶液(カタログ番号S7447)、HMG−CoAレダクターゼ(カタログ番号H8789)および阻害剤溶液(例えば、プラバスタチン、カタログ番号I5909)は手順を通して氷上に保持した。

    1. 開始前、分光光度計を37℃および340nmに設定し、動力学プログラム:1ml試料で、20秒毎に10分間まで読み取った。

    2. 適切な体積の反応溶液を表5に従って添加した(1mlアッセイ)。

    [1ml試料の反応体積]

    試薬を以下の順で反応物に添加した:
    a. バッファをすべての試料に添加する。
    b. 阻害剤(試験化合物/プラバスタチン)を阻害試料に添加する。
    c. 再構成NADPHをすべての試料に添加する。
    d. 基質溶液(HMG−CoA)をすべての試料に添加する。
    e. HMG−CoAレダクターゼ(HMGR)を活性および阻害試料に添加する。
    f. 試料を完全に混合する。

    3. 動力学プログラムをすぐに開始した。 生成物の活性を以下の式:

    に従って計算し、


    式中:


    12.44=ε

    mM −340nmでのNADPHの吸光係数は6.22mM

    −1 cm

    −1である。 12.44は反応において消費される2NADPHを表す。


    TV=反応の総体積ml(キュベットについて1ml)


    V=アッセイにおいて用いられる酵素の体積(ml)


    0.6=酵素濃度mg−タンパク質(mgP0/ml(0.55〜0.65mgP/ml))


    LP=光路cm(キュベットについて1)

    特定のロスバスタチン類似体のIC 50値は以下の表において提供される。 ロスバスタチン類似体がロスバスタチンそのものに相当するIC 50値を有することは明らかである。 これはインシリコデータから誘導される結論を確認する。

    [インビボ]
    特定のロスバスタチン化合物の有効性を次にインビボで決定した。 実施例は、最後の治療投与の16時間後の、ラット血漿トリグリセリドレベルに対する、ロスバスタチン類似体およびロスバスタチン(すべて25mg/kg経口投与)での3または5日の1日2回治療の効果を示す。 ラット血漿トリグリセリドレベルの変化の測定は、HMG CoAレダクターゼ活性を決定するための適正な試験であると考えられる。

    112匹のオスSDラット(Harlan)を、6つの群で、12時間の明暗サイクル(07時00分に点灯)下、食餌(通常の飼料)および水に自由に摂取させて収容した。 148〜183gの動物を体重によりバランスよく8つの治療群に割り当て、ケージ間で治療のバランスをとった。

    ロスバスタチン類似体は10%PEG300/10%クレモフォル/80%メチルセルロース(0.5%)(担体1)中で構成され、5mg/mLの溶液を生成した。 用いられたロスバスタチン化合物は:
    ロスバスタチンラクトールイソプロピルアセタールベンジルエーテル;およびロスバスタチンラクトールメチルアセタールニコチノイルエステル(ジアステレオマー比2/1)
    であった。

    ロスバスタチンは0.5%メチルセルロース中の0.5%Tween(担体2)において5mg/kgで懸濁液として製剤した。

    ラットに担体1、担体1中のロスバスタチン類似体の1つ(25mg/kg)、担体2または担体2中のロスバスタチン(25mg/kg経口投与)を、1日2回、3または5日間経口投与した。

    最後の治療の16時間後、末端血漿試料を取り、−20℃で保存し、トリグリセリドレベルの分析のためにドライアイス上で輸送した。

    各時間−点のデータは一方向ANOVAおよび事後ダネット検定により分析した。

    結果は図1において提供され、これから1日2回、3または5日間のロスバスタチンの投与(25mg/kg経口投与)が、血漿トリグリセリドの著しい低減をもたらすことを推測することができる。 すべてのロスバスタチン類似体も、3および5日の1日2回の治療後に血漿トリグリセリドを顕著に低減させた。 すべての動物はロスバスタチン治療によく耐え、いずれの有害事象の証拠もなかった。

    ロスバスタチン類似体の効果の大きさはロスバスタチンと同等だった(下記表6参照)。

    この実施例は、インシリコ方法により誘導される本発明の化合物の活性が究極的なインビトロおよびさらにインビボ活性を予測するものであり得ることを示すのに役立つ。

    [インシリコ]
    多数のロスバスタチンおよびアトルバスタチン類似体の構造をインシリコでスクリーニングし、これらの化合物が酵素3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−コエンザイムAレダクターゼ(HMG−CoA)に対して活性であるかどうかを決定した。 結果は、各化合物を1HWL構造(すなわちヒトHMG CoAレダクターゼの触媒部分のロスバスタチンとの複合体)または1HWK構造(すなわちヒトHMG CoAレダクターゼの触媒部分のアトルバスタチンとの複合体)とインシリコでドッキングさせる場合の結合自由エネルギーとしてもたらされる。 以下の表に挙げられるすべての化合物がロスバスタチンまたはアトルバスタチンに相当する結合エネルギーを有し、従ってロスバスタチンまたはアトルバスタチンに相当する活性を有すると予想することができることを推測することができる。

    [インビトロ]
    実施例1において記載された上記アッセイ手順を行った。

    特定のロスバスタチンおよびアトルバスタチン類似体のIC 50値は以下の表において提供される。 類似体がロスバスタチンおよびアトルバスタチンそのものに相当するIC 50値を有することは明らかである。 これはインシリコデータから誘導される結論を確認する。

    [合成実施例]
    [材料および方法]
    装置: HMRスペクトルを、Bruker AVANCE 400MHz分光計を用いて400MHzで記録した。 LC−MS装置および条件は以下のとおりである:

    LC−MS(Agilent)
    1. LC:Agilent Technologies 1200シリーズ、バイナリポンプ、ジオードアレイ検出器。 Ultimate AQ−C18、3μm、2.1×50mmカラム。 移動相:B(MeOH)およびA(0.07%HCOOH水溶液)。 流量:25℃で0.4mL/分。 検出器:214nm、254nm。 勾配停止時間、5分。 時間表:

    2. MS:G6110A、四重極LC/MS、イオン源:ES−API、TIC:50〜900m/z、フラグメンター:60、乾燥ガス流:10L/分、ネブライザー圧力:35psi、乾燥ガス温度:350℃、Vcap:3500V。


    3. 試料調製:試料をメタノールに1〜10μg/mLで溶解した後、0.22μmろ過膜を通してろ過した。 注入量:1〜10μL。



    LC−MS(Waters)


    1. LC:Waters 2695、クオータナリポンプ、Waters 2996フォトダイオードアレイ検出器。 Xbridge−C18、3.5μm、2.1×50mmカラム。 移動相:B(MeOH)およびA(0.07%HCOOH水溶液)。 流量:30℃で0.3mL/分。 検出器:214nm、254nm。 勾配停止時間、10分。 時間表:


    2. MS:Micromass QZ、TIC:100〜900m/z、イオン源:ES、キャピラリー:3kV、コーン:3V、抽出器:3V、乾燥ガス流:600L/時間、コーン:50L/時間、脱溶媒和温度:300℃、供給源温度:100℃


    3. 試料調製:試料をメタノールに1〜10μg/mLで溶解した後、0.22μmろ過膜を通してろ過した。 注入量:1〜10μL。

    [化合物合成]
    本発明の合成は、当業者に周知の方法により、および以下に示される合成実験手順に記載されるように調製してもよい。

    [定義]
    Ac O(無水酢酸);AcOK(酢酸カリウム);Boc(tert−ブトキシカルボニル);Boc O(二炭酸ジ−tert−ブチル);cat(触媒);Cbz−OSu(N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンアミド);CDCl (重水素化クロロホルム);CD OD(重水素化メタノール);conc(濃縮);DIBAI−H(水素化ジイソブチルアルミニウム);DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン);DMAP(4−ジメチルアミノピリジン);DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);DMP(Dess−Martinペルヨージナン);DMSO(ジメチルスルホキシド)、DMSO−d (重水素化ジメチルスルホキシド);EDCl(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド);eq(等量);ES−API(エレクトロスプレー大気圧イオン化);Et N(トリエチルアミン);Et O(ジエチルエーテル);EtOAc(酢酸エチル);EtOH(エタノール);g(グラム);h(時間);HATU(2(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート);HBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート); H NMR(プロトン核磁気共鳴);HOBt(ヒドロキシベンゾトリアゾール);HPLC(高速液体クロマトグラフィー);Hz(ヘルツ);IBX(2−ヨードキシ安息香酸);i−PrOH(イソプロパノール);L(リットル);LAH(水素化リチウムアルミニウム);LC−MS(液体クロマトグラフィー−質量分光分析);M(モル);m−CPBA(メタ−クロロペルオキシ安息香酸);MeCN(アセトニトリル);MeOH(メタノール);mg(ミリグラム);MHz(メガヘルツ);min(分);mL(ミリリットル);mmol(ミリモル);MTBE(メチルtert−ブチルエーテル);NaOMe(ナトリウムメトキシド);PCC(クロロクロム酸ピリジニウム);Pet. ether(石油エーテル);ppm(100万分の部数);PPTS(p−トルエンスルホン酸ピリジニウム);psi(平方インチ当たりのポンド数);R (滞留時間);RT(室温);TBAF(フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム);TBS−Cl(塩化tert−ブチルジメチルシリル);t−BuOH(tert−ブタノール);TFA(トリフルオロ酢酸);THF(テトラヒドロフラン);TLC(薄層クロマトグラフィー);Tol(トルエン);Ts−OH(p−トルエンスルホン酸);v/v(体積/体積)。

    [式1−化合物3aおよび3b]

    [2−(2−メチル−5−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)アセトアルデヒド]
    −78℃のCH Cl (120mL)中の無水DMSO(10mL)の溶液に、CH Cl 中の塩化オキサリルの2M溶液(10mL、20mmol)をゆっくり滴下した。 反応混合物を20分間撹拌し、DMSO(15mL)およびCH Cl (25mL)中の化合物A(2.00g、11.7mmol)の溶液を−78℃で添加した。 混合物を−78℃で1時間撹拌した後、トリエチルアミン(14.2g、140.3mmol)を添加し、撹拌を−78℃でさらに1時間継続した。 混合物を室温まで温めた後、水(70mL)中に注ぎ、CH Cl (50mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄した後、乾燥させ(MgSO )、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、100〜40/1、v/v)により精製し、2−(2−メチル−5−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)アセトアルデヒド(1.30g、66%)を黄色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.61分;C Oについての計算値m/z[M+MeOH+H] 202.2、実測値202.1。

    [化合物3a:1−(2,2−ジメトキシエチル)−2−メチル−5−ニトロ−1H−イミダゾール]
    MeOH(4mL)中の中間体B(200mg、1.18mmol、1.0eq)、CH(OCH (376mg、3.55mmol、3eq)およびTos−OH(10mg)の溶液を還流で一晩加熱した。 反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。 残渣をEtOAcで希釈し、水、塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/CH Cl 、CH Cl に対して1/2、v/v)により精製し、1−(2,2−ジメトキシエチル)−2−メチル−5−ニトロ−1H−イミダゾール(120mg、47%)を淡褐色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.86分;C 13についての計算値m/z[M+H] 216.2、実測値216.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.97(s、1H)、4.57(t、J=5.2Hz、1H)、4.39(d、J=5.2Hz、2H)、3.45(s、6H)、2.53(s、3H)。

    [化合物3b:2−(2−メチル−5−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム]
    MeOH(3mL)中の中間体B(200mg、1.18mmol、1.0eq)および塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(197mg、2.36mmol、2.0eq)の溶液を室温で16時間撹拌した。 混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水(5mL)および塩水(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、2−(2−メチル−5−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム(120mg、53%)を淡褐色の油として得、 H−NMR分光分析は異性体の2:3混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 2.87分;C 10についての計算値m/z[M+H] 199.2、実測値199.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.98(s、0.4H)、7.97(s、0.6H)、7.52(t、J=4.8Hz、0.6H)、6.75(t、J=4.4Hz、0.4H)、5.16(d、J=4.4Hz、0.8H)、5.05(d、J=4.8Hz、1.2H)、4.0(s、1.2H)、3.85(s、1.8H)、2.53(s、1.8H)、2.50(s、1.2H)。

    [式141−化合物4aおよび4b]

    [中間体B:1−((2'−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−ブチル−4−クロロ−1H−イミダゾール−5−カルボアルデヒド]
    水(15mL)およびTHF(10mL)中の化合物A(922mg、2.0mmol)の溶液に、MnO (522mg、6.0mmol、3.0eq)を添加し、得られた混合物を還流で24時間加熱した。 MnO を吸引ろ過により除去し、ろ液を減圧下で濃縮した。 残渣をEtOH(30mL)に溶解し、溶媒を回転蒸発により除去し、残留水を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/CH Cl 、0〜1/50、v/v)により精製し、1−((2'−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−ブチル−4−クロロ−1H−イミダゾール−5−カルボアルデヒド(280mg、33%)を褐色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.23分;C 2221 ClN Oについての計算値m/z[M+H] 420.9、[M+Na] 442.9、実測値421.1、443.1。

    H NMR:(400MHz、CD OD)δ(ppm):9.77(s、1H)、7.71〜7.67(m、2H)、7.60〜7.55(m、2H)、5.65(s、2H)、2.53(s、3H)、2.69(t、J=7.8Hz、2H)、1.64〜1.56(m、2H)、1.31〜1.39(m、2H)、0.90(t、J=7.4Hz、3H)。

    方法2:t−BuOH(20mL)中の化合物A(2.31g、5.0mmol)の溶液に、MnO (2.17mg、25.0mmol、5.0eq)およびMeSO H(238mg、2.5mmol、0.5eq)を添加し、得られた混合物を還流で16時間加熱した。 混合物を室温まで冷却し、MeOH(50mL)を添加した。 MnO を吸引ろ過により除去し、ろ液を減圧下で濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/CH Cl 、0〜1/50、v/v)により精製し、1−((2'−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−ブチル−4−クロロ−1H−イミダゾール−5−カルボアルデヒド(1.27g、60%)を褐色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.23分;C 2221 ClN Oについての計算値m/z[M+H] 420.9、[M+Na] 442.9、実測値421.1、443.1。

    [化合物4a:1−((2'−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−ブチル−4−クロロ−1H−イミダゾール−5−カルボアルデヒドオキシム]
    EtOH(5mL)および水(10mL)中の中間体B(250mg、0.545mmol)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(189mg、2.72mmol、5.0eq)およびKHCO (327mg、3.27mmol、6.0eq)を添加した。 得られた混合物を60℃で16時間加熱した後、水(20mL)中に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/CH Cl 、0〜1/20、v/v)により精製し、1−((2'−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−ブチル−4−クロロ−1H−イミダゾール−5−カルボアルデヒドオキシム(100mg、39%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.20分;C 2222 ClN Oについての計算値m/z[M+H] 435.9、実測値436。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.39(s、1H)、8.01(s、1H)、7.66〜7.50(m、2H)、7.09(d、J=8.0Hz、2H)、6.97(d、J=8.4Hz、2H)、5.56(s、2H)、2.50(t、J=7.6Hz、2H)、1.48(クイント、2H)、1.28〜1.19(m、2H)、0.80(t、J=7.4Hz、3H)。

    [化合物4b:1−((2'−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−ブチル−4−クロロ−1H−イミダゾール−5−カルボアルデヒドO−メチルオキシム]
    EtOH(10mL)および水(15mL)中の中間体B(300mg、0.713mmol)の溶液に、塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(298mg、3.57mmol、5.0eq)およびKHCO (428mg、4.28mmol、6.0eq)を添加した。 得られた混合物を60℃で16時間加熱した後、水(15mL)中に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/CH Cl 、0〜1/50、v/v)により精製し、1−((2'−(2H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−ブチル−4−クロロ−1H−イミダゾール−5−カルボアルデヒドO−メチルオキシム(100mg、31%)を白色の固体として得、 H−NMR分光分析は異性体の8:92混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.34分;C 2324 ClN Oについての計算値m/z[M+H] 449.9、実測値450.1。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):8.02(s、0.92H)、7.70〜7.52(m、4H)、7.46(s、0.08H)、7.09(d、J=8.4Hz、2H)、6.97(d、J=8.0Hz、2H)、5.51(s、1.84H)、5.23(s、0.16H)、3.80(s、0.24H)、3.76(s、2.76H)、2.60(t、J=7.6Hz、2H)、1.52(クイント、2H)、1.33〜1.24(m、2H)、0.83(t、J=7.2Hz、3H)。

    [式135−実施例5aおよび5b]

    [中間体B:(6−(3−(アダマンタン−1−イル)−4−メトキシフェニル)ナフタレン−2−イル)メタノール]
    THF(180mL)中の化合物A(2.00g、4.85mmol、1eq)の溶液を0℃まで冷却した後、BH . THF(THF中の1M溶液、14.6mL、14.6mmol、3eq)を滴下した。 反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌した後、水で希釈し、CH Cl (30mL×3)で抽出した。 有機層を結合し、塩水で洗浄し、無水MgSO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH Cl /Pet.エーテル、1/2、v/v)により精製し、(6−(3−(アダマンタン−1−イル)−4−メトキシフェニル)ナフタレン−2−イル)メタノール(1.90g、98%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 4.11分;C 2830についての計算値m/z[M+Na] 421.5、実測値[M+Na] 421.2。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):8.00(s、1H)、7.92〜7.75(m、4H)、7.62(d、J=2.4Hz、1H)、7.57〜7.51(m、2H)、7.01(d、J=8.4Hz、1H)、4.90(s、2H)、3.93(s、3H)、2.21(s、6H)、2.13(s、3H)、1.83(m、6H)。

    [中間体C:6−(3−(アダマンタン−1−イル)−4−メトキシフェニル)−2−ナフトアルデヒド]
    乾燥CH Cl (80mL)中の中間体B(1.00g、2.51mmol)およびPCC(1.62g、7.53mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。 固体をろ過により除去し、CH Cl ですすいだ。 ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH Cl /Pet.エーテル、1/10〜1/2、v/v)により精製し、6−(3−(アダマンタン−1−イル)−4−メトキシフェニル)−2−ナフトアルデヒド(800mg、80%)を淡紅色の固体として得た。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):10.18(s、1H)、8.37(s、1H)、8.07(m、2H)、7.99(s、1H)、7.87(dd、J=7.2,1.6Hz、1H)、7.63(d、J=2.0Hz、1H)、7.58(dd、J=6.0、2.0Hz、1H)、7.03(d、J=8.8Hz、1H)、3.94(s、3H)、2.21(d、J=2.8Hz、6H)、2.13(s、3H)、1.83(s、6H)。

    [5a:6−(3−(アダマンタン−1−イル)−4−メトキシフェニル)−2−ナフトアルデヒドオキシム]
    CH Cl (5mL)およびMeOH(5mL)中の中間体C(200mg、0.25mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(42mg、0.5mmol)の溶液を室温で一晩撹拌した。 反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH Cl /Pet.エーテル、1/10〜1/2、v/v)により精製し、6−(3−(アダマンタン−1−イル)−4−メトキシフェニル)−2−ナフトアルデヒドオキシム(180mg、80%)を灰白色の固体として得た。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):8.32(s、1H)、8.00(s、1H)、7.92〜7.84(m、4H)、7.77(dd、J=6.8,2.0Hz、1H)、7.67(s、1H)、7.61(d、J=2.4Hz、1H)、7.55(dd、J=6.4、2.0Hz、1H)、7.01(d、J=8.4Hz、1H)、3.93(s、3H)、2.21(d、J=2.8Hz、6H)、2.13(br s、3H)、1.82(s、6H)。

    [5b:6−(3−(アダマンタン−1−イル)−4−メトキシフェニル)−2−ナフトアルデヒドO−メチルオキシム]
    CH Cl (5mL)およびMeOH(5mL)中の中間体C(100mg、0.25mmol)および塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(42mg、0.5mmol)の溶液を室温で一晩撹拌した。 反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH Cl /Pet.エーテル、1/10〜1/2、v/v)により精製し、6−(3−(アダマンタン−1−イル)−4−メトキシフェニル)−2−ナフトアルデヒドO−メチルオキシム(67mg、62%)を灰白色の固体として得た。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):8.24(s、1H)、7.99(d、J=1.6Hz、1H)、7.89(m、4H)、7.77(dd、J=6.8、2.0Hz、1H)、7.61(d、J=2.4Hz、1H)、7.55(dd、J=6.0、2.4Hz、1H)、7.01(d、J=8.4Hz、1H)、4.05(s、3H)、3.92(s、3H)、2.21(d、J=2.8Hz、6H)、2.12(s、3H)、1.82(s、6H)。

    [式113−化合物6aおよび6b]

    [中間体B:4−(5−(ビス(2−クロロエチル)アミノ)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)ブタン−1−オル]
    乾燥THF(20mL)中の化合物A(393mg、1mmol)の撹拌溶液に、THF(1M、3.0mL、3mmol)中のボランを窒素下0℃で滴下した。 得られた混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。 反応物を0℃の水でクエンチし、CH Cl (20mL×3)で抽出し、結合した有機層を塩水で洗浄した後、無水Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、50/1〜25/1、v/v)により精製し、4−(5−(ビス(2−クロロエチル)アミノ)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)ブタン−1−オル(300mg、86%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.84分;C 1623 Cl Oについての計算値m/z[M+H] 344.28、実測値[M+H] 344.1。

    [実施例6a:4−(5−(ビス(2−クロロエチル)アミノ)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)ブタナール]
    乾燥CH Cl (50mL)中の中間体B(1.03g、3.0mmol)の撹拌溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(1.90g、4.5mmol)を室温で添加し、混合物を一晩撹拌した。 反応物を水でクエンチし、CH Cl (30mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、100/1〜25/1、v/v)により精製し、4−(5−(ビス(2−クロロエチル)アミノ)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)ブタナール(590mg、59%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.74分;C 1621 Cl Oについての計算値m/z[M+H] 342.26、実測値[M+H] 342.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):8.46(br s、1H)、7.94(br s、1H)、7.35(d、J=1.6Hz、1H)、6.93(dd、J=7.6、1.6Hz、1H)、3.98(m、4H)、3.89(s、3H)、3.82(t、J=6.0Hz、4H)、3.33(m、1H)、2.89(m、1H)、1.96〜2.10(m、4H)。

    [実施例6b:4−(5−(ビス(2−クロロエチル)アミノ)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)ブタナールオキシム]
    EtOH(20mL)中の実施例4a(171mg、0.5mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(208mg、3mmol)およびNaHCO (252mg、3mmol)の撹拌溶液を還流で一晩加熱した。 反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、50/1〜25/1、v/v)により精製し、4−(5−(ビス(2−クロロエチル)アミノ)−1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)ブタナールオキシム(130mg、73%)を白色の固体として得、 H−NMR分光分析は異性体の〜2:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 2.79分;C 1622 Cl Oについての計算値m/z[M+H] 357.28、実測値[M+H] 357.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.48(t、J=6.0Hz、0.65H)、7.20(dd、J=8.8、1.6Hz、1H)、7.11(t、J=1.6Hz、1H)、6.79(m、1.35H)、3.76〜3.64(m、11H)、2.89(t、J=7.6Hz、2H)、2.55(m、1H)、2.40(m、1H)、2.11(m、2H)。

    [式99−7aおよび7b]

    [中間体B:5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタン−1−オル]
    乾燥THF(25mL)中の化合物A(250mg、1.0mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、BH . THF(THF中の1M溶液、3mL、3mmol、3eq)を0℃で滴下し、混合物を0℃で1時間撹拌した。 混合物を室温まで温め、16時間撹拌した後、水で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。 結合した有機層をNaHCO のの飽和水溶液、その後塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタン−1−オル(229mg、97%)を無色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.51分;C 1524についての計算値m/z[M+H] 237.35、実測値237.2。

    [中間体C:5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタナール]
    CH Cl (5mL)中の中間体B(400mg、1.69mmol、1eq)の溶液に、PCC(1.09g、5.09mmol、3eq)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。 固体をろ過により除去し、CH Cl で洗浄した。 ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、50/1、v/v)により精製し、5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタナール(215mg、54%)を褐色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.51分;C 1522についての計算値m/z[M+Na] 257.33、[M+MeOH+Na] 289.33、実測値[M+Na] 257.2、実測値[M+MeOH+Na] 289.2。

    [実施例7a:2−((5,5−ジメトキシ−4,4−ジメチルペンチル)オキシ)−1,4−ジメチルベンゼン]
    MeOH(10mL)中の中間体C(200mg、0.85mmol、1eq)の溶液に、CH(OCH (271mg、2.57mmol、3eq)およびTos−OH(5mg)を添加した。 混合物を還流で5時間加熱した後、室温まで冷却し、真空下で濃縮した。 残渣をNaHCO の飽和水溶液で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣をクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、100/1〜50/1、v/v)により精製し、2−((5,5−ジメトキシ−4,4−ジメチルペンチル)オキシ)−1,4−ジメチルベンゼン(150mg、63%)を無色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.70分;C 1728についての計算値m/z[M+Na] 303.4、実測値303.2。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.02(d、J=7.6Hz、1H)、6.67(d、J=7.6Hz、1H)、6.64(s、1H)、3.94(t、J=6.4Hz、2H)、3.89(s、1H)、3.54(s、6H)、2.33(s、3H)、2.22(s、3H)、1.81〜1.76(m、2H)、1.50〜1.46(m、2H)、0.94(s、6H)。

    [実施例7b:5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタナールオキシム]
    MeOH(5mL)中の中間体C(90mg、0.384mmol、1eq)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(54mg、0.768mmol、2eq)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、50/1、v/v)により精製し、5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタナールオキシム(65mg、68%)を無色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.45分;C 1523 NO についての計算値m/z[M+H] 250.35、[M+Na] 272.35、実測値[M+H] 250.2、実測値[M+Na] 272.2。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.45(br s、1H)、7.36(s、1H)、7.02(d、J=7.6Hz、1H)、6.89(d、J=7.6Hz、1H)、6.63(s、1H)、3.94(t、J=6.4Hz、2H)、2.33(s、3H)、2.20(s、3H)、1.81〜1.77(m、2H)、1.63〜1.59(m、2H)、1.15(s、6H)。

    [式138−化合物8aおよび8b]

    [中間体B:(3S,4R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−(3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン]
    CH Cl (50mL)中の化合物A(1.0g、2.4mmol)の急速撹拌溶液に、活性化酸化マンガン(IV)(1.0g、12mmol)を15分かけて少しずつ添加した。 混合物を還流で18時間加熱した後、追加の活性化酸化マンガン(IV)(0.5g、6.0mmol)を少しずつ添加した。 混合物を還流でさらに24時間加熱した後、室温まで冷却した。 固体をろ過により除去し、CH Cl (3×50mL)で洗浄した。 ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、(3S,4R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−(3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロピル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン(410mg、41%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.21分;C 2419 NO についての計算値m/z[M+H] 408.41、[M+Na] 430.41、実測値[M+H] 408.0、[M+Na] 430.1。

    [8a:(3S,4R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−(3−(4−フルオロフェニル)−3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン]
    EtOH(50mL)中の中間体B(180mg、0.44mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(92mg、1.33mmol)の溶液を還流で5時間加熱した。 混合物を室温まで冷却し、水中に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。 有機層を結合し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、(3S,4R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−(3−(4−フルオロフェニル)−3−(ヒドロキシイミノ)プロピル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン(108mg、60%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.70分;C 2420についての計算値m/z[M+H] 423.14、[M+Na] 445.14、実測値[M+H] 423.1、[M+Na] 445.1。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.3(s、1H)、9.55(s、1H)、7.69(dd、J=8.8、5.6Hz、2H)、7.21(m、8H)、6.76(d、J=8.4Hz、2H)、4.89(d、J=2.0Hz、1H)、3.15(m、1H)、2.87(m、2H)、2.22(m、2H)。

    [8b:(3S,4R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−(3−(4−フルオロフェニル)−3−(メトキシイミノ)プロピル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン]
    EtOH(50mL)中の中間体B(200mg、0.49mmol)および塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(123mg、1.47mmol)の溶液を還流で5時間加熱した。 混合物を室温まで冷却し、水中に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。 結合した有機層を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、(3S,4R)−1−(4−フルオロフェニル)−3−(3−(4−フルオロフェニル)−3−(メトキシイミノ)プロピル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)アゼチジン−2−オン(120mg、56%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.33分;C 2522についての計算値m/z[M+H] 437.16、[M+Na] 459.15、実測値[M+H] 437.2、実測値[M+Na] 459.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.63(m、2H)、7.25(m、4H)、7.05(app t、J=8.8Hz、2H)、6.93(app t、J=8.8Hz、2H)、6.86(d、J=8.4Hz、2H)、5.85(s、1H)、4.62(d、J=2.4Hz、1H)、3.89(s、3H)、3.14(m、1H)、2.93(m、2H)、2.13(m、2H)。

    [式133−化合物9a]

    [9a:塩酸(S)−N−(2−(2,6,7,8−テトラヒドロ−1H−インデノ[5,4−b]フラン−8−イル)エチル)プロパン−1−アミン]
    無水THF(50mL)中の化合物A(200mg、0.77mmol)の溶液に、BH . THF(THF中の1M溶液、2.3mL、2.3mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。 1MのHCl水溶液をその後反応混合物にpH7まで滴下した。 溶液をEtOAc(3×50mL)で抽出し、有機層を結合し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、塩酸(S)−N−(2−(2,6,7,8−テトラヒドロ−1H−インデノ[5,4−b]フラン−8−イル)エチル)プロパン−1−アミン(105mg、56%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.84分;C 1623 NOについての計算値m/z[M+H] 246.36、実測値246.2。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):9.56(br s、2H)、6.94(d、J=8.0Hz、1H)、6.62(d、J=8.0Hz、1H)、4.62〜4.50(m、2H)、3.36(m、1H)、3.24〜3.16(m、2H)、3.13〜2.75(m、6H)、2.48(m、1H)、2.29(m、1H)、2.12(m、1H)、1.89(m、2H)、1.81〜1.71(m、1H)、0.92(t、J=7.6Hz、3H)。

    [式137−化合物10aおよび10b]

    [中間体B:(1−((2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−エトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)メタノール]
    室温の乾燥THF(50mL)中の化合物A(2.0g、4.54mmol)の溶液に、LAH(345mg、9.1mmol)を5回に分けて添加した。 混合物を室温で一晩撹拌した後、0℃まで冷却し、水(100mL)でクエンチし、さらに30分間撹拌した。 反応混合物をろ過し、ろ液を1MのHCl水溶液でゆっくり酸性化した。 得られた結晶性沈殿物を吸引ろ過により回収し、NaHCO の飽和水溶液(3×50mL)で洗浄し、(1−((2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−エトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル)メタノール(1.5g、77%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.15分;C 2422についての計算値m/z[M+H] 427.18、[M+Na] 449.18、実測値[M+H] 427.2、[M+Na] 449.2。

    [中間体C:1−((2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−エトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボアルデヒド]
    DMSO(50mL)中の中間体B(1.5g、3.5mmol)の撹拌溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(2.2g、5.25mmol)を添加した。 混合物を室温で6時間撹拌した後、NaHSO の飽和水溶液(300mL)中に注いだ。 形成された沈殿物をろ過により回収し、NaHCO の飽和水溶液(50mL×3)で洗浄し、1−((2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−エトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボアルデヒド(0.8g、54%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.26分;C 2420についての計算値m/z[M+H] 425.16、[M+Na] 447.16、実測値[M+H] 425.2、[M+Na] 447.1。

    [実施例10a:1−((2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−エトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボアルデヒドオキシム]
    MeOH(5mL)中の中間体C(100mg、0.24mmol)、AcOK(46mg、0.47mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(33mg、0.47mmol)の混合物を室温で20分間撹拌した。 溶媒を減圧下室温で除去し、残渣を水中に注ぎ、混合物を室温で10分間撹拌した。 形成された固体をろ過し、水(10mL×3)で洗浄し、真空下50℃で3時間乾燥させ、1−((2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−エトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボアルデヒドオキシム(80mg、77%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.23分;C 2421についての計算値m/z[M+H] 440.47、[M+Na] 462.47、実測値[M+H] 440.2、[M+Na] 462.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.3(br s、1H)、8.30(s、1H)、7.47〜7.63(m、5H)、7.29(d、J=7.6Hz、1H)、7.12(t、J=8.0Hz、1H)、7.03(d、J=8.0Hz、2H)、6.95(d、J=8.0Hz、2H)、5.48(s、2H)、4.58(q、J=7.2Hz、2H)、1.38(t、J=7.2Hz、3H)。

    [実施例10b:1−((2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−エトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボアルデヒドO−メチルオキシム]
    MeOH(5mL)中の中間体C(150mg、0.35mmol)、AcOK(69mg、0.71mmol)および塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(59mg、0.71mmol)の混合物を室温で20分間撹拌した。 溶媒を減圧下室温で除去し、残渣を水中に注ぎ、混合物を室温で10分間撹拌した。 形成された固体をろ過し、水(10mL×3)で洗浄した。 固体を回収し、減圧下50℃で3時間乾燥させ、1−((2'−(1H−テトラゾール−5−イル)−[1,1'−ビフェニル]−4−イル)メチル)−2−エトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボアルデヒドO−メチルオキシム(95mg、59%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.30分;C 2523についての計算値m/z[M+H] 454.50、[M+Na] 476.50、実測値[M+H] 454.2、[M+Na] 476.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):8.36(s、1H)、7.48〜7.64(m、5H)、7.30(d、J=8.0Hz、1H)、7.15(t、J=8.0Hz、1H)、7.04(d、J=8.0Hz、2H)、6.92(d、J=8.0Hz、2H)、5.49(s、2H)、4.58(q、J=7.2Hz、2H)、3.81(s、3H)、1.38(t、J=7.2Hz、3H)。

    [式147−化合物11a]

    [中間体B:4−ブロモ−3−オキソブタン酸エチル]
    酢酸(30mL)中の化合物A(10.0g、76.9mmol、1.0eq)の溶液に、臭素(12.3g、76.9mmol、1.0eq)を10分かけて0℃で添加した。 混合物を0℃で1時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(50mL)で希釈した。 水性混合物をCH Cl (50mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水(60mL×2)で洗浄し、MgSO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、4−ブロモ−3−オキソブタン酸エチル(14.3g、85%)を黄色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.06分;C BrO についての計算値m/z[M+H] 208.97、実測値209.1。

    [中間体C:4−アセトキシ−3−オキソブタン酸エチル]
    乾燥DMF(60mL)中の中間体B(10.0g、47.4mmol、1.0eq)の溶液に、酢酸カリウム(13.9g、142.2mmol、3.0eq)を室温で添加した。 混合物を80℃で16時間加熱した後、室温まで冷却し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(120mL×3)で洗浄した。 有機層を塩水(60mL×2)で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、1/10〜1/2、v/v)により精製し、4−アセトキシ−3−オキソブタン酸エチル(1.44g、16%)を黄色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.12分;C 12についての計算値m/z[M+H] 189.07、実測値189.1。

    [中間体D:2−(アセトキシメチル)−4−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチルピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチル]
    イソプロパノール(30mL)中の中間体C(1.2g、6.4mmol、1.0eq)および2−クロロベンズアルデヒド(890mg、6.4mmol、1.0eq)の溶液に、3−アミノブト−2−エノン酸(Z)−メチル(736mg、6.4mmol、1.0eq)を添加し、混合物を還流で16時間加熱した。 混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水(50mL)で希釈した。 水性混合物をEtOAc(60mL×3)で抽出し、結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、2−(アセトキシメチル)−4−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチルピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチル(1.2g、53%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.20分;C 2022 ClNO についての計算値m/z[M+H] 408.11、実測値408.1。

    [中間体E:4−(2−クロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチル]
    メタノール(20mL)中の中間体D(1.2g、2.9mmol、1.0eq)の溶液に、メタノールアンモニア溶液(1.0M、15mL、15mmol)を添加した。 混合物を0℃で2時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(50mL)で希釈した。 水性混合物をCH Cl (50mL×3)で抽出し、結合した有機層を塩水(60mL×2)で洗浄し、MgSO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、1/10〜1/2、v/v)により精製し、4−(2−クロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチル(0.70g、65%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.28分;C 1820 ClNO についての計算値m/z[M+H] 366.1、[M+Na] 388.1、実測値[M+H] 366.1、[M+Na] 388.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.39(m、1H)、7.25(m、1H)、7.13(m、1H)、7.05(m、1H)、5.41(s、1H)、4.75(d、J=4.4Hz、2H)、4.06(m、2H)、3.63(s、3H)、2.33(s、3H)、1.20(t、J=7.2Hz、3H)。

    [中間体F:4−(2−クロロフェニル)−2−((シアノメトキシ)メチル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチル]
    CH Cl (20mL)中の中間体E(0.6g、1.6mmol、1.0eq)の溶液に、2−ブロモアセトニトリル(0.59g、4.8mmol、3.0eq)を室温で添加した。 混合物を室温で1時間撹拌した後、Ag O(1.1g、4.8mmol、3.0eq)およびn−Bu Nl(586mg、1.6mmol、1.0eq)を添加した。 撹拌を室温でさらに16時間暗所で継続した。 固体を、Celiteを通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、1/10〜1/2、v/v)により精製し、4−(2−クロロフェニル)−2−((シアノメトキシ)メチル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチル(0.40g、60%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.30分;C 2021 ClN についての計算値m/z[M+H] 405.1、[M+Na] 427.1、実測値[M+H] 405.1、[M+Na] 427.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.38(m、1H)、7.25(m、1H)、7.16(m、1H)、7.10(m、1H)、6.71(br s、1H)、5.43(s、1H)、4.95(d、J=16.0Hz、1H)、4.88(d、J=14.8Hz、1H)、4.41(s、2H)、4.08(m、2H)、3.64(s、3H)、2.36(s、3H)、1.21(t、J=7.2Hz、3H)。

    [11a:2−((アミジノメトキシ)メチル)−4−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチルピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチル]
    トルエン(35mL)中の中間体F(380mg、0.940mmol)およびNH Cl(127mg、2.35mmol、2.5eq)の溶液に、NaOMe(127mg、2.35mmol、2.5eq)を添加し、得られた混合物を80℃で40分間撹拌した。 室温まで冷却した後、混合物をメタノールアンモニア溶液(1.0M、10mL、10mmol)で処理し、さらに2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(50m)で希釈し、CH Cl (50mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水(60mL×2)で洗浄し、MgSO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、1:10〜1:2、v/v)により精製し、2−((アミジノメトキシ)メチル)−4−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチルピリジン−3,5−ジカルボン酸3−エチル5−メチル(210mg、53%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.00分;C 2024 ClN についての計算値m/z[M+H] 422.1、実測値422.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):8.38(br s、3H)、8.21(s、1H)、7.36〜7.39(m、1H)、7.21(d、J=8.0Hz、1H)、7.11(t、J=7.6Hz、1H)、7.00(t、J=7.2Hz、1H)、5.38(s、1H)、4.56〜4.84(m、4H)、3.93〜4.06(m、2H)、3.58(s、3H)、2.37(s、3H)、1.14(t、J=6.8Hz、3H)。

    [式139−化合物12aおよび12b]

    [中間体B:2−(4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸]
    THF(10mL)中の化合物A(1.0g、2.77mmol)の撹拌溶液に、LiOH・H O(0.7g、16.6mmol)およびH O(10mL)を添加した。 得られた混合物を還流で一晩加熱した後、1MのHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄した後、MgSO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、15/1、v/v)により精製し、2−(4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸(130mg、15%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.00分;C 1715 ClO についての計算値m/z[M+H] 319.07、実測値319.1。

    [中間体C:2−(4−((4−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルプロパン−1−オル]
    0℃で撹拌下の乾燥THF(10mL)中の中間体B(500mg、1.57mmol)の撹拌溶液に、THF中のボランの溶液(1M、4.7mL、4.7mmol)を滴下した。 得られた混合物を50℃で3時間加熱した後、0℃まで冷却し、MeOHでクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、MgSO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1〜2/1、v/v)により精製し、2−(4−((4−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルプロパン−1−オル(452mg、94%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.00分;C 1719 ClO についての計算値m/z[M+Na] 329.1、実測値329.0。

    [12a:2−(4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ)−2−メチルプロパナール]
    室温のCH Cl (10mL)中の中間体C(453mg、1.4mmol)の撹拌溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(1.8g、4.3mmol)を添加し、得られた混合物を一晩撹拌した。 反応物を水でクエンチし、混合物をCH Cl (10mL×3)で抽出し、結合した有機層を塩水で洗浄し、MgSO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1〜2/1、v/v)により精製し、2−(4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ)−2−メチルプロパナール(284mg、66%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.37分;C 1715 ClO についての計算値m/z[M+MeOH+H] 335.1、実測値335.1。

    H−NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):9.82(s、1H)、7.74(d、J=9.2Hz、2H)、7.71(d、J=8.4Hz、2H)、7.45(d、J=8.4Hz、2H)、6.89(d、J=8.8Hz、2H)、1.52(s、6H)。

    [12b:(E)−2−(4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ)−2−メチルプロパナールオキシム]
    ピリジン(2.5mL)中の実施例11a(80mg、0.26mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(18mg、0.26mmol)の溶液を10℃で90分間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、10/1〜5/1、v/v)により精製し、(E)−2−(4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ)−2−メチルプロパナールオキシム(52mg、62%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.32分;C 1716 ClNO についての計算値m/z[M+H] 318.08、[M+Na] 340.1、実測値[M+H] 318.1、[M+Na] 340.1。

    H−NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.1(s、1H)、7.70(m、4H)、7.62〜7.59(m、3H)、7.06(d、J=8.8Hz、2H)、1.53(s、6H)。

    [式102−化合物13aおよび13b]

    [中間体B:(4−(1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ビニル)フェニル)メタノール]
    室温のTHF(100mL)中の化合物A(4.0g、11.5mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸エチル(1.43mL、14.3mmol)およびトリエチルアミン(2.26mL)を添加した。 混合物を室温で30分間撹拌した後、ろ過した。 ろ液を水で希釈し、溶媒を減圧下で除去した。 残渣に氷水(200mL)およびNaBH (15g、38mmol)を添加した。 得られた混合物を0℃で1時間撹拌した後、水(100mL)およびメチルt−ブチルエーテル(300mL)を添加した。 有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、(4−(1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ビニル)フェニル)メタノール(3.6g、93%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.77分;C 2430 Oについての計算値m/z[M+Na] 357.2、実測値357.2。

    [中間体C:4−(1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ビニル)ベンズアルデヒド]
    DMSO(20mL)中の中間体B(0.5g、1.50mmol)の撹拌溶液に、2−ヨードキシ安息香酸(0.84g、3.0mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。 混合物をNaHSO でクエンチし、混合物をEtOAc(400mL)で希釈し、水(400mL×4)で洗浄した。 有機層をNa SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、4−(1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ビニル)ベンズアルデヒド(0.48g、97%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.93分;C 2028 Oについての計算値m/z[M+H] 333.5、[M+Na] 355.5、実測値[M+H] 333.2、[M+Na] 355.2。

    [13a:4−(1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ビニル)ベンズアルデヒドオキシム]
    室温のメタノール(10mL)中の中間体C(150mg、0.45mmol)の撹拌溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(94mg、1.35mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。 メタノールを減圧下で除去し、残渣をEtOAc(300mL)と水(300mL)との間で分割した。 層を分離し、水相をEtOAc(200mL×2)で抽出した。 結合した有機層をNa SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、4−(1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ビニル)ベンズアルデヒドオキシム(160mg、100%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.93分;C 2429 NOについての計算値m/z[M+H] 348.2、[M+Na] 370.5、実測値[M+H] 348.2、[M+Na] 370.2。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):8.12(s、1H)、7.51(d、J=8.4Hz、2H)、7.31(d、J=8.4Hz、2H)、7.12(s、1H)、7.07(s、1H)、5.77(d、J=1.2Hz、1H)、5.25(d、J=1.2Hz、1H)、1.96(s、3H)、1.70(s、4H)、1.30(s、6H)、1.27(s、6H)。

    [13b:4−(1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ビニル)ベンズアルデヒドO−メチルオキシム]
    メタノール(5mL)中の中間体C(100mg、0.3mmol)の撹拌溶液に、塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(75mg、0.9mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。 メタノールを減圧下で除去し、残渣をEtOAc(200mL)と水(200mL)との間で分割した。 層を分離し、水相をEtOAc(150mL×2)で抽出した。 結合した有機層をNa SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、4−(1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ビニル)ベンズアルデヒドO−メチルオキシム(70mg、64%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 4.42分;C 2531 NOについての計算値m/z[M+H] 362.2、[M+Na] 384.5、実測値[M+H] 362.3、[M+Na] 384.2。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):8.04(s、1H)、7.51(d、J=8.4Hz、2H)、7.29(d、J=10.8Hz、2H)、7.12(s、1H)、7.07(s、1H)、5.76(s、1H)、2.25(s、1H)、3.97(s、3H)、1.95(s、3H)、1.69(s、4H)、1.30(s、6H)、1.27(s、6H)。

    [式151−化合物14aおよび14b]

    [中間体B:2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)酢酸メチル]
    化合物A(1.25g、0.03mol)を飽和Na CO 水溶液(10mL)で処理し、混合物をCH Cl (30mL×2)で抽出した。 結合した有機層をNa SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)酢酸メチル(0.96g、99%)を黄色の油として得た。

    [中間体C:2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)エタノール]
    0℃のCH Cl (15mL)中の中間体B(960mg、3.0mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、ヘキサン中のDIBAI−Hの1.0M溶液(9mL、9.0mmol、3.0eq)を滴下し、混合物を室温で1時間撹拌した。 反応物を水(10mL)でクエンチし、混合物をCH Cl (25mL×2)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)エタノール(850mg、95%)を黄色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.88分;C 1516 ClNOSについての計算値m/z[M+H] 294.06、実測値294.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.49(m、2H)、7.28(m、2H)、7.10(d、J=5.2Hz、1H)、6.75(d、J=5.2Hz、1H)、4.55(dd、J=4.8、4.4Hz、1H)、4.00(dd、J=11.2、7.6Hz、1H)、3.84(dd、J=11.2、4.8Hz、1H)、3.80(d、J=14.4Hz、1H)、3.68(d、J=14.4Hz、1H)、3.06(m、1H)、2.90(m、2H)、2.80(m、1H)。

    [中間体D:2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)アセトアルデヒド]
    室温のCH Cl (10mL)中の中間体C(440mg、1.5mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、PCC(645mg、3mmol)およびCelite(〜0.5g)を添加した。 混合物を室温で3時間撹拌し、追加のPCC(645mg、3mmol)を添加し、撹拌をさらに5時間40℃で継続した。 混合物をろ過し、ろ液を水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、20/1、v/v)により精製し、2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)アセトアルデヒド(80mg)を淡黄色の油として得、これを次のステップでそのまま用いた。

    [14a:酢酸2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)エチル]
    室温のCH Cl (20mL)中の中間体C(270mg、0.9mmol)の撹拌溶液に、塩化アセチル(235mg、3mmol、3.0eq)を添加し、得られた混合物をこの温度で一晩撹拌した。 混合物を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、酢酸2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)エチル(80mg、35%)を淡黄色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.15分;C 1718 ClNO Sについての計算値m/z[M+H] 336.07、実測値336.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.61(m、1H)、7.38(m、1H)、7.26(m、2H)、7.09(d、J=4.8Hz、1H)、6.97(d、J=4.8Hz、1H)、4.55(m、1H)、4.41(t、J=5.6Hz、1H)、4.37(m、1H)、3.83(d、J=14.4Hz、1H)、3.62(d、J=14.8Hz、1H)、2.76〜2.93(m、4H)、2.00(s、3H)。

    [14b:(E)−2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム]
    室温のメタノール(2mL)中の中間体D(70mg、0.24mmol)の溶液に、塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(40mg、0.48mmol、2.0eq)を添加した。 得られた混合物を70℃で2時間加熱し、反応物をNa CO の飽和水溶液の添加によりpH≧8までクエンチした。 混合物をEtOAcで抽出し、結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥し、溶媒を減圧下で除去し、(E)−2−(2−クロロフェニル)−2−(6,7−ジヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−5(4H)−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム(50mg、40%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.88分;C 1617 ClNO OSについての計算値m/z[M+H O+H] 339.08、実測値339.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):8.15(s、1H)、7.22〜7.39(m、5H)、7.14(d、J=5.2Hz、1H)、4.35(dd、J=8.4、4.0Hz、1H)、3.95(s、3H)、3.79(dd、J=10.8、4.0Hz、1H)、3.50(dd、J=10.8、8.4Hz、1H)、3.08(m、2H)、2.83(m、2H)。

    [式121−化合物15aおよび15b]

    [中間体E:(4−アミノ−2−クロロフェニル)(5H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(11H)−イル)メタノン]
    (4−アミノ−2−クロロフェニル)(5H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(11H)−イル)メタノンを、J. Med. Chem. 1998,41,2442−2444およびJ. Med. Chem. 1980,23,462−465において記載される手順に従って、4つのステップにおいて27%の総収率で化合物Aから得た。

    [中間体F:4−((5H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(11H)−イル)メチル)−3−クロロアニリン]
    乾燥THF(20mL)中の中間体E(600mg、1.8mmol、1.0eq)の溶液に、THF中のBH の1.0M溶液(4.5mL、4.5mmol、2.5eq)を添加し、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。 水(20mL)を添加し、混合物を15分間撹拌した後、EtOAcで抽出した。 結合した有機層をNa SO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、固体を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、10/1、v/v)により精製し、4−((5H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(11H)−イル)メチル)−3−クロロアニリン(110mg、19%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.41分;C 1918 ClN についての計算値m/z[M+H] 324.12、実測値324.1。

    [15a:N−(4−((5H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(11H)−イル)メチル)−3−クロロフェニル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド]
    CH Cl (15mL)中の中間体F(100mg、0.3mmol、1.0eq)の溶液に、トリエチルアミン(1.0g、0.9mmol、3.0eq)を室温で添加し、得られた混合物を30分間撹拌した。 CH Cl (5mL)中の塩化5−フルオロ−2−メチルベンゾイル(50.0mg、0.36mmol、1.2eq)の溶液をその後添加し、撹拌をさらに18時間継続した。 溶媒を減圧下で蒸発させ、固体を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、N−(4−((5H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(11H)−イル)メチル)−3−クロロフェニル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド(72mg、51%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.69分;C 2723 ClFN Oについての計算値m/z[M+H] 460.15、実測値460.1。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):10.5(s、1H)、8.01(d、J=2.0Hz、1H)、7.57(dd、J=8.4、2.0Hz、1H)、7.37〜7.31(m、3H)、7.25(m、1H)、7.15(dd、J=7.6、1.6Hz、1H)、7.08(m、1H)、6.82(m、1H)、6.70(m、1H)、6.63(d、J=8.4Hz、1H)、5.89〜5.92(m、2H)、5.29(s、2H)、4.48(d、J=3.6Hz、4H)、2.35(s、3H)。

    [15b:(5H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(11H)−イル)(2−クロロ−4−(5−フルオロ−2−メチルベンジルアミノ)フェニル)メタノン]
    MeOH(20mL)中の中間体E(200mg、0.6mmol、1.0eq)および5−フルオロ−2−メチル−ベンズアルデヒド(124mg、0.9mmol、1.5eq)の溶液を還流で18時間加熱した後、室温まで冷却した。 NaBH (45mg、1.2mmol、2.0eq)をその後添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、固体を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、(5H−ベンゾ[e]ピロロ[1,2−a][1,4]ジアゼピン−10(11H)−イル)(2−クロロ−4−(5−フルオロ−2−メチルベンジルアミノ)フェニル)メタノン(50mg、18%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.49分;C 2723 ClFN Oについての計算値m/z[M+H] 460.15、実測値460.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.25(m、1H)、7.19〜6.79(m、7H)、6.65(m、1H)、6.43(m、1H)、6.24(m、1H)、6.10〜5.98(m、2H)、5.38〜4.77(m、4H)、4.17(m、2H)、2.26(s、3H)。

    [式158−化合物16aおよび16b]

    [中間体B:(4−クロロフェニル)(3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)メタノン]
    THF(2mL)中の化合物A(200mg、0.559mmol)の撹拌溶液に、THF中のBH . Me Sの2M溶液(0.31mL、0.615mmol)を−20℃で添加した。 混合物を室温まで温め、18時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、50/1、v/v)により精製し、(4−クロロフェニル)(3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−1−イル)メタノン(150mg、83%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.45分;C 1918 ClNO についての計算値m/z[M+Na] 366.1、実測値366.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.66(dd、J=6.8、2.0Hz、2H)、7.48(dd、J=6.8、2.0Hz、2H)、6.97(d、J=2.4Hz、1H)、6.89(d、J=8.8Hz、1H)、6.68(dd、J=8.8Hz、2.4Hz、1H)、3.88(t、J=6.8Hz、2H)、3.87(s、3H)、2.96(t、J=6.8Hz、2H)、2.39(s、3H)。

    [中間体C:2−(1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトアルデヒド]
    EtOAc(1.5mL)中の中間体B(150mg、0.44mmol)の溶液に、IBX(0.31g、1.1mmol)を室温で添加し、得られた混合物を80℃で2時間加熱した。 混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、2−(1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトアルデヒド(100mg、67%)を粉末として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.47分;C 1916 ClNO についての計算値m/z[M+MeOH+Na] 396.08、実測値369.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):9.73(s、1H)、7.70(d、J=8.4Hz、2H)、7.50(d、J=8.4Hz、2H)、7.29(s、1H)、6.87(m、1H)、6.71(m、1H)、3.85(s、3H)、3.75(d、J=1.6Hz、2H)、2.40(s、3H)。

    [16a:2−(1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトアルデヒドオキシム]
    MeOH(2mL)およびピリジン(0.2mL)中の中間体C(200mg、0.6mmol)の溶液に、NH OH. HCl(48mg、0.7mmol)を室温で添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、3/1、v/v)により精製し、2−(1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトアルデヒドオキシム(150mg、72%)を白色の固体として得、 H−NMR分光分析は異性体の1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.40分;C 1917 ClN についての計算値m/z[M+H] 357.09、[M+Na] 379.09、実測値[M+H] 357.1、[M+Na] 379.1。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.2(s、0.5H)、10.6(s、0.5H)、7.70〜7.63(m、4H)、7.38(t、J=6.0Hz、0.5H)、7.08(m、1H)、6.94(dd、J=9.2、4.8Hz、1H)、6.73〜6.70(m、1.5H)、3.77(s、3H)、3.67(d、J=5.6Hz、1H)、3.54(d、J=6.0Hz、1H)、2.23(s、3H)。

    [16b:2−(1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム]
    MeOH(2mL)およびピリジン(0.2mL)中の中間体C(200mg、0.6mmol)の溶液に、NH OMe. HCl(56mg、0.68mmol)を室温で添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、3/1、v/v)により精製し、2−(1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム(150mg、71%)を白色の固体として得、 H−NMR分光分析は異性体の1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.55分;C 2019 ClN についての計算値m/z[M+H] 371.11、[M+Na] 393.11、実測値[M+H] 371.1、[M+Na] 393.1。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):7.69(AB、J=8.4Hz、2H)、7.65(AB、J=8.8Hz、2H)、7.45(t、J=6.4Hz、0.5H)、7.10(d、J=2.8Hz、0.5H)、7.05(d、J=2.4Hz、0.5H)、6.94(dd、J=9.2、2.8Hz、1H)、6.82(t、J=5.6Hz、0.5H)、6.73(dd、J=9.2、2.4Hz、1H)、3.89(s、1.5H)、3.77(s、3H)、3.74(s、1.5H)、3.66(d、J=5.6Hz、1H)、3.56(d、J=6.0Hz、1H)、2.24(s、1.5H)、2.22(s、1.5H)。

    [式154−化合物17a]

    [中間体B:2−(2,3−ジクロロベンジリデン)−3−オキソブタン酸(Z)−メチル]
    イソプロパノール(100mL)中の化合物A(10.1g、57mmol、1.0eq)および3−オキソブタン酸メチル(8.60g、74mmol、1.3eq)の溶液に、ピぺリジン(0.24g、2.8mmol、0.05eq)およびピコリン酸(0.35g、2.8mmol、0.05eq)を室温で添加した。 得られた混合物を45℃で一晩加熱した後、0℃まで冷却し、結晶性固体を吸引ろ過により回収し、イソプロパノール(20mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、2−(2,3−ジクロロベンジリデン)−3−オキソブタン酸(Z)−メチル(4.00g、25%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.62分;C 1210 Cl についての計算値m/z[M+H] 273.1、[M+Na] 295.0、実測値[M+H] 273.0、[M+Na] 294.9。

    [中間体C:3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アクリル酸(Z)−メチル]
    トルエン(50mL)中の中間体B(2.0g、7.3mmol、1.0eq)の溶液に、エチレングリコール(0.9g、14.6mmol、2.0eq)およびp−トルエンスルホン酸(126mg、0.7mmol、0.1eq)を添加し、得られた混合物をDean−Stark装置において還流で6時間加熱した。 混合物を室温まで冷却し、水(50mL)を添加し、有機層を分離し、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、10/1、v/v)により精製し、3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アクリル酸(Z)−メチル(1.0g、43%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Waters):R 7.46分;C 1414 Cl についての計算値m/z[M+Na] 339.03、実測値338.9。

    [中間体D:(E)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロプ−2−エン−1−オル]
    CH Cl (10mL)中の中間体C(500mg、1.6mmol、1.0eq)の溶液に、ヘキサン中のDIBAI−Hの1.0M溶液(6.3mL、6.3mmol、4.0eq)を−78℃で滴下した。 得られた混合物を室温まで温めた後、一晩撹拌した。 水(0.24mL)、15%水性NaOH(0.24mL)および水(0.72mL)を反応混合物にその順番で添加し、撹拌を15分間室温で継続した。 MgSO をその後添加し、撹拌をさらに15分間継続した。 混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、10/1、v/v)により精製し、(E)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロプ−2−エン−1−オル(250mg、55%)を無色の油として得た。

    LC−MS(Waters):R 6.88分;C 1314 Cl についての計算値m/z[M+Na] 311.03、実測値311.0。

    [中間体E:(E)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アクリルアルデヒド]
    CH Cl (20mL)中の中間体D(1.3g、4.5mmol、1.0eq)の溶液に、PCC(1.9g、9.0mmol、2.0eq)を添加した。 得られた混合物を室温で2時間撹拌した後、Celiteに通してろ過した。 ろ液を減圧下で濃縮し、(E)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アクリルアルデヒド(1.3g、100%)を褐色の油として得、これを次のステップにおいてそのまま用いた。

    [中間体F:(1E,2E)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アクリルアルデヒドオキシム]
    ピリジン(2.5mL)およびメタノール(25mL)中の中間体E(1.3g、4.5mmol、1.0eq)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(310mg、4.5mmol、1.0eq)を添加し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。 混合物を減圧下で濃縮し、残渣を1MのHCl水溶液(10mL)およびEtOAc(10mL)で処理した。 有機層を分離し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、(1E,2E)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アクリルアルデヒドオキシム(1.3g、96%)を淡緑色の固体として得た。

    LC−MS(Waters):R 8.03分;C 1313 Cl NO についての計算値m/z[M+H] 302.03、[M+Na] 324.03、実測値[M+H] 302.0、[M+Na] 324.0。

    [中間体G:(1E,2E)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アクリルアルデヒドO−アリルオキシム]
    アセトン(30mL)中の中間体F(1.3g、4.3mmol、1.0eq)の溶液に、K CO (1.2g、8.6mmol、2.0eq)および3−ブロモプロプ−1−エン(1.6g、12.9mmol、3.0eq)を添加し、得られた混合物を還流で一晩加熱した。 混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水(20mL)とEtOAc(20mL)との間で分割した。 有機層を分離し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、(1E,2E)−3−(2,3−ジクロロフェニル)−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)アクリルアルデヒドO−アリルオキシム(1.3g、88%)を褐色の油として得、これを次のステップにおいてそのまま用いた。

    [中間体H:(1E,2E)−2−(2,3−ジクロロベンジリデン)−3−オキソブタナールO−アリルオキシム]
    THF(30mL)中の中間体G(1.3g、3.8mmol、1.0eq)の溶液に、2MのHCl水溶液(60mL)を添加し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。 EtOAc(50mL)を混合物に添加し、有機層を分離し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、(1E,2E)−2−(2,3−ジクロロベンジリデン)−3−オキソブタナールO−アリルオキシム(1.0g、91%)を黄色の油として得た。

    LC−MS(Waters):R 4.28分;C 1413 Cl NO についての計算値m/z[M+H] 298.03、[M+Na] 320.03、実測値[M+H] 297.9、[M+Na] 319.9。

    [中間体I:3−イミノブタン酸エチル]
    25%水性アンモニア(300mL)中のアセト酢酸エチル(50g、385mmol、1.0eq)の溶液を室温で1時間撹拌した後、EtOAc(2×300mL)で抽出した。 結合した有機層をNa SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、3−イミノブタン酸エチル(42g、85%)を黄色の油として得、これを次のステップにおいてそのまま用いた。

    [中間体J:5−((アリルオキシイミノ)メチル)−4−(2,3−ジクロロフェニル)−2,6−ジメチル−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(E)−エチル]
    イソプロパノール(20mL)中の中間体H(1.0g、3.4mmol、1.0eq)の溶液に、中間体I(432mg、3.4mmol、1.0eq)を添加し、得られた混合物を還流で一晩撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、5−((アリルオキシイミノ)メチル)−4−(2,3−ジクロロフェニル)−2,6−ジメチル−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(E)−エチル(0.8g、58%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Waters):R 6.67分;C 2022 Cl についての計算値m/z[M+H] 409.1、実測値409.0。

    [17a:4−(2,3−ジクロロフェニル)−5−((ヒドロキシイミノ)メチル)−2,6−ジメチル−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(E)−エチル]
    EtOH(20mL)およびH O(5mL)中の中間体J(400mg、0.98mmol、1.0eq)の溶液に、HCOOH・NEt (431mg、2.93mmol、3eq)およびPd[PPh (113mg、0.10mmol、0.1eq)を添加し、得られた混合物を還流で3時間加熱した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、v/v)により精製し、4−(2,3−ジクロロフェニル)−5−((ヒドロキシイミノ)メチル)−2,6−ジメチル−1,4−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(E)−エチル(100mg、28%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.35分;C 1718 Cl についての計算値m/z[M+H] 369.07、実測値369.1。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):10.3(s、1H)、8.74(s、1H)、7.84(s、1H)、7.35(dd、J=7.6、1.6Hz、1H)、7.27(dd、J=8.0、1.6Hz、1H)、7.22(m、1H)、5.28(s、1H)、3.94(qd、J=7.2、1.2Hz、2H)、2.22(s、3H)、1.99(s、3H)、1.09(t、J=7.2Hz、3H)。

    [式98−化合物18aおよび18b]

    [18a:6−(((5S,5aR,8R,8aR,9R)−8−ヒドロキシ−9−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)オキシ)−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−7,8−ジオール]
    CH Cl (30mL)中の化合物A(300mg、0.51mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、ヘキサン中のDIBAI−Hの1.0M溶液(1.5mL、1.5mmol、3.0eq)を−78℃で添加し、得られた混合物をこの温度で40分間撹拌した。 飽和塩化アンモニウム水溶液をゆっくり添加し、混合物をCH Cl (60mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水(50mL×2)で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/CH Cl 、1/100〜1/10、v/v)により精製し、6−(((5S,5aR,8R,8aR,9R)−8−ヒドロキシ−9−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)オキシ)−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−7,8−ジオール(40mg、13%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.07分;C 293413についての計算値m/z[M+Na] 613.2、実測値613.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):6.76(s、1H)、6.51(s、1H)、6.09(s、2H)、5.98(d、J=3.6Hz、2H)、5.50(s、1H)、4.95(d、J=2.8Hz、1H)、4.70(m、2H)、4.32(m、2H)、4.20(m、2H)、3.82(t、J=7.6Hz、1H)、3.77(s、6H)、3.60(m、2H)、3.41(m、1H)、3.31〜3.21(m、2H)、2.75(m、1H)、2.53(m、1H)、1.39(d、J=4.8Hz、3H)。

    [中間体B:(5R,5aR,8aR,9S)−5−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3,5−ジメトキシフェニル)−9−((7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−8−ヒドロキシ−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イル)オキシ)−5,5a,8a,9−テトラヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−6(8H)−オン]
    DMF(40mL)中の化合物A(300mg、0.51mmol、1.0eq)およびTBSCl(375mg、2.5mmol、5.0eq)の溶液に、1H−イミダゾール(347mg、5.1mmol、10eq)を添加し、得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。 混合物をその後EtOAc(100mL)で希釈し、水(60mL×3)および塩水(50mL×2)で洗浄し、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、1/10〜1/1、v/v)により精製し、(5R,5aR,8aR,9S)−5−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3,5−ジメトキシフェニル)−9−((7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−8−ヒドロキシ−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イル)オキシ)−5,5a,8a,9−テトラヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−6(8H)−オン(310mg、73%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.99分;C 416013 Si についての計算値m/z[M+Na] 839.36、実測値840.0。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):6.85(s、1H)、6.58(s、1H)、6.22(s、2H)、6.01(dd、J=10.8、1.2Hz、2H)、4.91(d、J=3.6Hz、1H)、4.69(m、1H)、4.63(d、J=8.0Hz、1H)、4.59(d、J=5.2Hz、1H)、4.41(dd、J=10.4、8.8Hz、1H)、4.22〜4.13(m、2H)、3.67(s、6H)、3.66(t、J=8.4Hz、1H)、3.56(t、J=6.0Hz、1H)、3.40(t、J=8.0Hz、1H)、3.30〜3.20(m、3H)、2.87(m、1H)、1.36(d、J=4.8Hz、3H)、0.99(s、9H)、0.90(s、9H)、0.11(m、12H)。

    [中間体C:(5R,5aR,6R,8aR,9S)−5−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3,5−ジメトキシフェニル)−9−((7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−8−ヒドロキシ−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イル)オキシ)−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−オル]
    CH Cl (30mL)中の中間体B(310mg、0.38mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、ヘキサン中のDIBAI−Hの1.0M溶液(1.1mL、1.1mmol、3.0eq)を−78℃で添加し、得られた混合物をこの温度で40分間撹拌した。 飽和塩化アンモニウム水溶液をゆっくり添加し、混合物をCH Cl (60mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水(50mL×2)で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、100/1〜10/1、v/v)により精製し、(5R,5aR,6R,8aR,9S)−5−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3,5−ジメトキシフェニル)−9−((7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−8−ヒドロキシ−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−6−イル)オキシ)−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−6−オル(120mg、39%)を淡黄色の固体として得、これを次のステップにおいてそのまま用いた。

    [中間体D:7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−(((5S,5aR,8R,8aR,9R)−9−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3,5−ジメトキシフェニル)−8−メトキシ−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)オキシ)−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−8−オル]
    トリメトキシメタン(10mL)中の中間体C(120mg、0.14mmol、1.0eq)の溶液に、PPTS(2.5mg、0.01mmol、0.1eq)を添加し、混合物を室温で40分間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をCH Cl (60mL)で希釈し、水(30mL×2)で洗浄し、MgSO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、7−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−6−(((5S,5aR,8R,8aR,9R)−9−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3,5−ジメトキシフェニル)−8−メトキシ−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)オキシ)−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−8−オル(110mg、92%)を得、これを次のステップにおいてさらなる精製なしに用いた。

    LC−MS(Waters):R 3.43分;C 426413 Si についての計算値m/z[M−2TBS+Na] 627.22、実測値627.1。

    [18b:6−(((5S,5aR,8R,8aR,9R)−9−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−メトキシ−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)オキシ)−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−7,8−ジオール]
    THF(20mL)中の中間体D(110mg、0.13mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、TBAF(34mg、0.13mmol、1.0eq)を室温で添加し、混合物を1時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc(80mL)で希釈し、水(60mL×2)で洗浄し、MgSO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、100/1〜10/1、v/v)により精製し、6−(((5S,5aR,8R,8aR,9R)−9−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−メトキシ−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ[3',4':6,7]ナフト[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)オキシ)−2−メチルヘキサヒドロピラノ[3,2−d][1,3]ジオキシン−7,8−ジオール(40mg、50%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.26分;C 303613についての計算値m/z[M+Na] 627.22、実測値627.3。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):6.75(s、1H)、6.52(s、1H)、6.12(s、2H)、5.98(d、J=10.0Hz、2H)、5.47(s、1H)、4.90(d、J=3.2Hz、1H)、4.75(m、1H)、4.52(d、J=7.6Hz、1H)、4.33(m、2H)、4.18(m、1H)、4.11(m、1H)、3.88(t、J=7.6Hz、1H)、3.78(s、6H)、3.72(m、1H)、3.59(m、1H)、3.42(m、1H)、3.40(s、3H)、3.36(m、2H)、2.80〜2.75(m、1H)、2.55〜2.47(m、1H)、1.40(d、J=4.8Hz、3H)。

    [式57−化合物19a]

    [19a:酸化(E)−4−((4−((3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル)アミノ)−3−シアノ−7−エトキシキノリン−6−イル)アミノ)−N,N−ジメチル−4−オキソブト−2−エン−1−アミン]
    CH Cl (20mL)中の化合物A(200mg、0.36mmol、1.0eq)の溶液に、m−CPBA(74mg、0.43mmol、1.2eq)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。 NaHCO の飽和水溶液(20mL)をその後添加し、有機層を分離し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣を予備TLC(CH Cl /MeOH、10/1、v/v)により精製し、酸化(E)−4−((4−((3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル)アミノ)−3−シアノ−7−エトキシキノリン−6−イル)アミノ)−N,N−ジメチル−4−オキソブト−2−エン−1−アミン(20mg、10%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.03分;C 3029 ClN についての計算値m/z[M+H] 573.19、実測値573.2。

    H NMR:(400MHz、CD OD)δ(ppm):8.98(s、1H)、8.57(m、1H)、8.39(s、1H)、7.92(td、J=7.2、1.6Hz、1H)、7.72(d、J=8.0Hz、1H)、7.39(m、1H)、7.36(d、J=2.4Hz、1H)、7.28(s、1H)、7.24〜7.13(m、3H)、6.74(d、J=15.6Hz、1H)、5.29(s、2H)、4.32(q、J=6.8Hz、2H)、4.20(d、J=7.2Hz、2H)、3.28(s、6H)、1.57(t、J=6.8Hz、3H)。

    [式153−化合物20aおよび20b]

    [中間体B:(R)−2−(1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)エタノール]
    窒素下の乾燥THF(15.5mL)中の化合物A(2.0g、6.97mmol、1.0eq)の溶液に、乾燥THF(10.5mL)中のLiAlH (0.4g、10.5mmol、1.5eq)の溶液を滴下し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。 反応物をEtOAc(15mL)でゆっくりクエンチし、水中に注いだ。 得られたエマルジョンをろ過し、ろ液をEtOAc(30mL×2)で2回抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 カラムクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、50/1〜20/1)による精製で(R)−2−(1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)エタノール(835mg、44%)を黄色の油として得た。

    LC−MS(Waters):R 5.89分;C 1723 NO についての計算値m/z[M+Na] 296.17、実測値296.1。

    [中間体C:(R)−2−(1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)アセトアルデヒド]
    アセトニトリル(2.5mL)中の中間体B(530mg、1.94mmol、1.0eq)、DMSO(2.5mL)およびEt N(2.5mL)の溶液に、SO ・ピリジン(1.85g、11.6mmol、6.0eq)を添加し、得られた混合物を室温で40分間撹拌した。 混合物を水中に注ぎ、EtOAc(20mL×2)で抽出した。 結合した有機層を3%HCl水溶液(20mL)、飽和NaHCO 水溶液(20mL)および塩水(20mL)で洗浄した後、MgSO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、50/1〜30/1、v/v)により精製し、(R)−2−(1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)アセトアルデヒド(292mg、58%)を黄色の油として得た。

    LC−MS(Waters):R 6.03分;C 1721 NO についての計算値m/z[M+MeOH+Na] 326.3、実測値326.1。

    [20a:(R)−2−(1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)アセトアルデヒドオキシム]
    メタノール(10mL)およびピリジン(1mL)中の中間体C(50mg、0.184mmol、1.0eq)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(38.4mg、0.552mmol、3.0eq)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、50/1〜30/1、v/v)により精製し、(R)−2−(1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)アセトアルデヒドオキシム(40mg、76%)を黄色の油として得、 H NMR分光分析は異性体の〜1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.48分;C 1722についての計算値m/z[M+H] 287.17、実測値287.2。

    H−NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):10.8(s、0.5H)、10.5(s、1H)、10.4(s、0.5H)、7.25〜7.22(m、1H)、7.16(dd、J=6.8、5.2Hz、0.5H)、6.94〜6.87(m、2H)、6.58(app t、J=4.4Hz、0.5H)、3.92(m、2H)、2.96〜2.81(m、3.5H)、2.70〜2.62(m、2.5H)、2.0(m、1H)、1.83(m、1H)、1.25(m、3H)、0.75(t、J=7.2Hz、1.5H)、0.71(t、J=7.2Hz、1.5H)。

    [20b:(R)−2−(1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム]
    メタノール(10mL)およびピリジン(1mL)中の中間体C(50mg、0.184mmol、1.0eq)の溶液に、塩酸メチルヒドロキシルアミン(18.5mg、0.22mmol、1.2eq)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、50/1〜30/1、v/v)により精製し、(R)−2−(1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム(50mg、91%)を黄色の固体として得、 H NMR分光分析は異性体の〜1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.52分;C 1824についての計算値m/z[M+H] 301.18、[M+Na] 323.4、実測値[M+H] 301.2、[M+Na] 323.2。

    H−NMR(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):10.5(m、1H)、7.25〜7.20(m、1.5H)、6.94〜6.88(m、2H)、6.62(t、J=4.8Hz、0.5H)、3.91(m、2H)、3.77(s、1.5H)、3.67(s、1.5H)、2.96〜2.82(m、3.5H)、2.73〜2.63(m、2.5H)、1.96〜2.05(m、1H)、1.90〜1.75(m、1H)、1.25(m、3H)、0.75(t、J=7.2Hz、1.5H)、0.71(t、J=7.2Hz、1.5H)。

    [式123−化合物21aおよび21b]

    化合物AおよびBは米国特許第US20030125339号において記載される手順に従って合成することができる。

    [中間体C:1−酸化4−(((3−((1−アセチル−3,3−ジメチルインドリン−6−イル)カルバモイル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)ピリジン]
    0℃の乾燥CH Cl (10mL)中の化合物A(200mg、0.48mmol)の溶液に、m−CPBA(166mg、0.96mmol)を3回に分けて添加し、混合物を室温まで温め、30分間撹拌した。 5%Na 水溶液を添加し、混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。 結合した有機層をNaHCO の飽和水溶液、塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をエーテルで洗浄し、1−酸化4−(((3−((1−アセチル−3,3−ジメチルインドリン−6−イル)カルバモイル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)ピリジン(130mg、63%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.24分;C 2425についての計算値m/z[M+H] 432.49、実測値432.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):10.3(s、1H)、8.48(t、J=6.0Hz、1H)、8.35(s、1H)、8.16〜8.08(m、4H)、7.45(dd、J=8.0、1.2Hz、1H)、7.33(d、J=6.8Hz、2H)、7.20(d、J=8.0Hz、1H)、6.70(m、1H)、4.62(d、J=6.0Hz、2H)、3.87(s、2H)、2.17(s、3H)、1.30(s、6H)。

    [21a:3,3−ジメチル−N−((2−(ピリジン−4−イルメチルアミノ)ピリジン−3−イル)メチル)インドリン−6−アミン]
    BH ・Me Sの溶液(THF中1M、10mL、10mmol、12.5eq)に、中間体B(300mg、0.8mmol、1.0eq)を窒素下0℃で添加した。 混合物を室温まで温め、1時間撹拌した後、還流で48時間加熱した。 0℃まで冷却した後、2MのHCl水溶液(20mL)を滴下し、混合物を70℃で3時間加熱した後、室温まで冷却し、EtOAc(15mL×3)で洗浄した。 水性層をpH8〜9まで3MのNaOH水溶液で塩基化し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/Pet.エーテル、1/100〜1/5、v/v)により精製し、淡黄色の粘性油を得、これを予備TLC(EtOAc/Pet.エーテル、1/2、v/v)によりさらに精製し、3,3−ジメチル−N−((2−(ピリジン−4−イルメチルアミノ)ピリジン−3−イル)メチル)インドリン−6−アミン(22mg、8%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.19分;C 2225についての計算値m/z[M+H] 360.47、実測値360.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):8.93(br s、3H)、8.09(br s、2H)、7.84(m、2H)、7.14(d、J=8.0Hz、1H)、6.91(m、1H)、6.69(d、J=8.0Hz、1H)、6.61(s、1H)、5.18(s、2H)、4.37(s、2H)、3.38(s、3H)、3.17(s、1H)、1.29(s、6H)。

    [21b:1−酸化4−(((3−((3,3−ジメチルインドリン−6−イル)カルバモイル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)ピリジン]
    中間体C(120mg、0.28mmol)、濃縮HCl(5mL)およびエタノール(5mL)の混合物を70℃で一晩加熱した後、室温まで冷却した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で洗浄した。 水相をpH7〜8まで3MのNaOH水溶液で塩基化し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をエーテルで洗浄し、1−酸化4−(((3−((3,3−ジメチルインドリン−6−イル)カルバモイル)ピリジン−2−イル)アミノ)メチル)ピリジン(80mg、74%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.85分;C 2223についての計算値m/z[M+H] 390.45、実測値390.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):9.98(s、1H)、8.42(t、J=6.0Hz、1H)、8.14(m、3H)、8.03(d、J=6.8Hz、1H)、7.31(d、J=6.4Hz、2H)、6.97〜6.87(m、3H)、6.68(dd、J=4.8、2.4Hz、1H)、5.55(s、1H)、4.62(d、J=6.0Hz、2H)、3.19(s、2H)、1.22(s、6H)。

    [式152−化合物22a]

    [中間体C:2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオン]
    化合物AをJournal of Organic Chemistry,1996,61,8586に記載される手順を用いて2つのステップにおいて2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−3,4(2H,5H)−ジオンに変換した。

    [中間体D:2−(4−メトキシフェニル)−2H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−3,2'−[1,3]ジオキソラン]−4(5H)−オン]
    トルエン(40mL)中の中間体C(798mg、2.7mmol)、エタン−1,2−ジオール(661mg、10.7mmol)およびTs−OH(184mg、1.1mmol)の混合物を還流でDean−Stark装置において3時間加熱した。 混合物を水中に注ぎ、水性溶液をEtOAcで抽出した。 有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、4/1、v/v)により精製し、2−(4−メトキシフェニル)−2H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−3,2'−[1,3]ジオキソラン]−4(5H)−オン(390mg、43%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.83分;C 1817 NO Sについての計算値m/z[M+H] 344.09、実測値344.1。

    [22a:5−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2−(4−メトキシフェニル)−2H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−3,2'−[1,3]ジオキソラン]−4(5H)―オン]
    DMF(5mL)中の中間体D(200mg、0.6mmol)およびK CO (241mg、1.7mmol)の混合物に、塩酸2−クロロ−N,N−ジメチルエタンアミン(101mg、0.7mmol)を添加した。 混合物を60℃で6時間撹拌した後、室温まで冷却し、水中に注いだ。 水性混合物をEtOAcで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、減圧下で濃縮した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、20:1、v/v)により精製し、5−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2−(4−メトキシフェニル)−2H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−3,2'−[1,3]ジオキソラン]−4(5H)―オン(120mg、50%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.91分;C 2226 Sについての計算値m/z[M+H] 415.16、実測値415.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):7.51(d、J=8.8Hz、2H)、7.44(d、J=7.2Hz、1H)、7.33(m、2H)、7.07(m、1H)、6.88(d、J=8.8Hz、2H)、5.41(s、1H)、3.82〜4.13(m、6H)、3.70(s、3H)、2.30〜2.46(m、2H)、2.17(s、6H)。

    [式104−化合物23aおよび23b]

    化合物Aは、国際公開第WO2003039456号に記載される手順に従って合成することができる。 化合物Bは、J. Med. Chem. 2005,48,306に記載される手順に従って合成することができる。

    [23a:3−(3,5−ジブロモ−4−(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェノキシ)フェニルアミノ)プロパン酸]
    トルエン(2mL)中の化合物A(200mg、0.5mmol、1.0eq)およびアクリル酸(54mg、0.75mmol、1.5eq)の溶液を100℃で密封した鋼管において一晩加熱した。 反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。 残渣をカラムクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、20/1、v/v)により精製し、3−(3,5−ジブロモ−4−(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェノキシ)フェニルアミノ)プロパン酸(60mg、25%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.40分;C 1819 Br NO についての計算値m/z[M+H] 473.97、実測値474.0。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):8.95(s、1H)、6.88(s、2H)、6.65〜6.62(m、2H)、6.26〜6.23(dd、J=8.4、2.8Hz、1H)、6.16〜6.13(m、1H)、3.24(m、2H)、3.17(sept、J=7.2Hz、1H)、2.49(t、J=6.8Hz、2H)、1.10(d、J=7.2Hz、6H)。

    [23b:N−(4−(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェノキシ)−3,5−ジブロモフェニル)−3,3−ジエトキシプロパンアミド]
    DMF(20mL)中の化合物A(202mg、1.25mmol、1.0eq)の溶液に、HBTU(592mg、1.56mmol、1.25eq)およびDIPEA(323mg、2.50mmol、2.0eq)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。 化合物B(500mg、1.25mmol、1.0eq)およびK CO (172mg、1.25mmol、1.0eq)をその後添加し、撹拌を室温で一晩継続した。 水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。 結合した有機層を水(50mL)、Na CO の飽和水溶液(50mL)、塩水(50mL)で洗浄した後、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、7/1、v/v)により精製し、N−(4−(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェノキシ)−3,5−ジブロモフェニル)−3,3−ジエトキシプロパンアミド(72mg、15%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.69分;C 2227 Br NO についての計算値m/z[M+Na] 566.0、568.0、実測値566.0、568.0。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):10.3(s、1H)、9.05(s、1H)、7.98(s、2H)、6.66(m、2H)、6.27(dd、J=8.8、3.2Hz、1H)、4.92(t、J=5.6Hz、1H)、3.66〜3.59(m、2H)、3.54〜3.46(m、2H)、3.15(pent、J=7.2Hz、1H)、2.65〜2.64(d、J=5.6Hz、2H)、1.13〜1.10(m、12H)。

    [式3−化合物24aおよび24b]

    [中間体B:1−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−1,3−ジオン]
    中間体Bは、国際公開第WO2010122578号に記載される手順に従って、化合物Aから2つのステップにおいて得ることができる。

    [24a:(R)−4−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミン]
    室温のTHF(50mL)中の化合物A(500mg、1.25mmol)の撹拌溶液にTHF中のBH ・THFの1.0M溶液(5.75mL、5.75mmol)を添加し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。 反応物をメタノール(10mL)の滴下によりゆっくりクエンチした後、0.5MのHCl水溶液(5mL)を添加した。 混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出し、結合した有機層をNa SO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、固体を得た。 粗生成物をCH Cl およびTHFで洗浄し、(R)−4−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−2−アミン(68mg、14%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 2.98分;C 1617についての計算値m/z[M+H] 394.14、実測値394.1。

    H NMR:(400MHz、CD OD)δ(ppm):7.35(m、1H)、7.24(m、1H)、4.26(t、J=5.6Hz、2H)、3.94(AB、J=15.2Hz、1H)、3.87(AB、J=15.6Hz、1H)、3.68(m、1H)、3.12〜2.93(m、4H)、2.82(m、2H)、1.89(m、2H)。

    [24b:3−(メトキシイミノ)−1−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−1−オン]
    エタノール(5mL)およびピリジン(5mL)中の中間体B(93mg、0.23mmol)の撹拌溶液に、塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(30mg、0.35mmol)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をTHF(5mL)およびCH Cl (5mL)に溶解した後、2MのHCl水溶液で洗浄し、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、50/1〜25/1、v/v)により精製し、3−(メトキシイミノ)−1−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン−1−オン(20mg、20%)を白色の固体として得、HPLC分析は異性体の〜1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.36分;C 1715についての計算値m/z[M+H] 436.11、[M+Na] 458.1、実測値[M+H] 436.1、[M+Na] 458.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.14〜7.07(m、1H)、6.94〜6.90(m、1H)、5.04〜4.90(m、2H)、4.18(m、2H)、4.12〜3.94(m、2H)、3.91(br s、1H)、3.82(br s、1H)、3.78〜3.70(m、1H)、3.65(m、2H)、3.49〜3.40(m、1H)、3.37〜3.31(m、1H)。

    [式2−化合物25a]

    [25a:8−シクロペンチル−6−(1−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン]
    MeOH(50mL)およびTHF(20mL)中の化合物A(100mg、0.22mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、CeCl .7H O(164mg、0.44mmol、2.0eq)、その後NaBH (16.3mg、0.44mmol、2.0eq)を添加した。 得られた混合物を室温で48時間撹拌した後、NH Clの飽和水溶液(10mL)でクエンチした。 水性層をCH Cl (10mL×2)で抽出し、結合した有機層を塩水で洗浄し、MgSO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、10/1、v/v)により精製し、8−シクロペンチル−6−(1−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−(5−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(31mg、30%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.02分;C 2431についての計算値m/z[M+H] 450.25、実測値450.3。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):9.86(s、1H)、8.91(s、1H)、8.02(d、J=2.8Hz、1H)、7.87(d、J=9.2Hz、1H)、7.44(dd、J=8.8、2.8Hz、1H)、5.86(m、1H)、5.23(m、1H)、5.15(d、J=5.6Hz、1H)、3.06(m、4H)、2.86(m、4H)、2.55(s、3H)、2.25(m、2H)、1.91(m、2H)、1.75(m、2H)、1.59(m、2H)、1.35(d、J=6.4Hz、3H)。

    [式142−化合物26aおよび26b]

    [中間体B:(Z)−2−(11−(3−(ジメチルアミノ)プロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド]
    乾燥CH Cl (100mL)中の化合物A(2.0g、5.9mmol、1.0eq)、EDCl(1.7g、8.9mmol、1.5eq)、HOBt(1.2g、8.9mmool、1.5eq)およびEt N(1.7g、17.7mmol、3.0eq)の撹拌溶液に、塩酸O,N−ジメチルヒドロキシルアミン(1.1g、11.8mmol、2.0eq)を添加した。 得られた混合物を室温で16時間撹拌し、CH Cl (100mL)で希釈し、水(100mL×2)で洗浄し、MgSO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、100/1〜10/1、v/v)により精製し、(Z)−2−(11−(3−(ジメチルアミノ)プロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド(800mg、37%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Waters):R 4.57分;C 2328についての計算値m/z[M+H] 381.21、実測値381.1。

    [26a:(Z)−2−(11−(3−(ジメチルアミノ)プロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)アセトアルデヒドオキシム]
    乾燥CH Cl (50mL)中の中間体B(800mg、2.1mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、ヘキサン中のDIBAI−Hの1.0M溶液(4.2mL、4.2mmol、2.0eq)を−78℃で滴下し、混合物をこの温度で1時間撹拌した。 反応物をMeOHでクエンチし、塩酸ヒドロキシルアミン(292mg、4.2mmol、2.0eq)およびEt N(636mg、6.3mmol、3.0eq)を添加し、撹拌を室温でさらに5時間継続した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をCH Cl (100mL)に溶解し、水(60mL×2)、塩水(50mL×2)で洗浄し、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、100/1〜10/1、v/v)により精製し、(Z)−2−(11−(3−(ジメチルアミノ)プロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)アセトアルデヒドオキシム(95mg、13%)を白色の固体として得、 H−NMR分光分析は異性体の〜1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.04分;C 2124についての計算値m/z[M+H] 337.18、実測値337.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.0(s、0.5H)、10.6(s、0.5H)、7.40〜7.25(m、4.5H)、7.04(m、2H)、6.78(m、1.5H)、5.68(t、J=6.8Hz、1H)、5.20(m、2H)、3.53(d、J=5.2Hz、1H)、3.18(d、J=4.4Hz、0.5H)、2.48〜2.39(m、4H)、2.11(s、6H)。

    [26b:(Z)−2−(11−(3−(ジメチルアミノ)プロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム]
    乾燥CH Cl (50mL)中の中間体B(800mg、2.1mmol、1.0eq)の撹拌溶液に、ヘキサン中のDIBAI−Hの1.0M溶液(4.2mL、4.2mmol、2.0eq)を−78℃で滴下し、混合物をこの温度で1時間撹拌した。 反応物をMeOHでクエンチし、塩酸メトキシルアミン(359mg、4.2mmol、2.0eq)およびEt N(636mg、6.3mmol、3.0eq)を添加し、撹拌を室温でさらに5時間継続した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をCH Cl (100mL)に溶解し、水(60mL×2)、塩水(50mL×2)で洗浄し、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、100/1〜10/1、v/v)により精製し、(Z)−2−(11−(3−(ジメチルアミノ)プロピリデン)−6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン−2−イル)アセトアルデヒドO−メチルオキシム(68mg、9%)を白色の固体として得、 H−NMR分光分析は異性体の〜1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.22分;C 2226についての計算値m/z[M+H] 351.2、実測値351.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):7.49(t、J=6.4Hz、0.5H)、7.38〜7.25(m、4H)、7.02(m、2H)、6.87(t、J=5.6Hz、0.5H)、6.80(dd、J=8.0、2.4Hz、1H)、5.67(t、J=6.4Hz、1H)、5.15(br s、2H)、3.83(s、1.3H)、3.73(s、1.7H)、3.55(d、J=5.6Hz、1H)、3.41(d、J=6.4Hz、1H)、2.54(m、4H)、2.23(s、6H)。

    [式29−化合物27a]

    [中間体B:塩化(6R,7S)−7−(2−(シアノメチルチオ)アセトアミド)−7−メトキシ−3−((1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルチオ)メチル)−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボニル]
    0℃の乾燥CH Cl (120mL)中の化合物A(10.0g、21.2mmol、1.0eq)およびDMF(0.5mL)の撹拌懸濁液に、CH Cl (20mL)中の塩化オキサリル(5.2mL、42.5mmol)の溶液を20分かけて添加した。 得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、透明な液体を得、撹拌をさらに3時間継続した。 溶媒を10℃未満の温度を保持しながら減圧下で除去し、粗い塩化(6R,7S)−7−(2−(シアノメチルチオ)アセトアミド)−7−メトキシ−3−((1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルチオ)メチル)−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボニル(12.4g)を黄色の固体として得、これを次のステップにおいて精製なしで用いた。

    LC−MS(Agilent):R 1.25分;C 2227 Br NO についての計算値m/z[M−Cl +HOCH 486.06、実測値485.9。

    [実施例27a:2−(シアノメチルチオ)−N−((6R,7S)−2−(ヒドロキシメチル)−7−メトキシ−3−((1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルチオ)メチル)−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−7−イル)アセトアミド]
    窒素下で0℃のTHF(160mL)中の中間体B(12.4g、21.2mmol、1.0eq)の溶液に、THF(50mL)中のLiAl(O−tBu) H(10.3g、42.5mmol、2.0eq)の溶液を30分かけて添加した。 得られた混合物を0℃で4時間撹拌した後、冷たい0.1MのHCl水溶液(300mL)に注いだ。 溶液のpHを飽和NaHCO 水溶液で2に調節し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。 結合した有機層を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、50/1、v/v)により精製し、2−(シアノメチルチオ)−N−((6R,7S)−2−(ヒドロキシメチル)−7−メトキシ−3−((1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルチオ)メチル)−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−7−イル)アセトアミド(2.10g、22%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 0.91分;C 1519についての計算値m/z[M+Na] 480.07、実測値479.9。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):9.52(s、1H)、5.15(t、J=5.6Hz、1H)、5.09(s、1H)、4.30(m、2H)、4.25(d、J=13.6Hz、1H)、4.04(d、J=13.6Hz、1H)、3.93(s、3H)、3.76(m、2H)、3.63(d、J=17.6Hz、1H)、3.48(br s、2H)、3.42(s、3H)、3.31(d、J=17.6Hz、1H)。

    [式125−化合物28a]

    [中間体B:(S)−5−(ベンジルオキシ)−2−(tert−ブトキシカルボニル)−5−オキソペンタン酸]
    0℃のジオキサンおよび水(1:1、40mL)中の化合物A(5.0g、21.1mmol)の溶液に、Boc O(5.06g、23.1mmol)を添加し、混合物を一晩撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(30mL)で希釈し、Na CO (0.7g)で塩基化し、EtOAc(3×20mL)で洗浄した。 水性層を5MのHCl水溶液でpH2〜3に調節し、EtOAc(4×50mL)で抽出した。 結合した有機抽出物を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、(S)−5−(ベンジルオキシ)−2−(tert−ブトキシカルボニル)−5−オキソペンタン酸(7.1g、100%)を粘性の無色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.40分;C 1723 NO についての計算値m/z[M+Na] 360.15、実測値360.1。

    [中間体C:4−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシペンタン酸(S)−ベンジル]
    窒素下−10℃のTHF(20mL)中の中間体B(6.5g、20mmol)の溶液に、N−メチルモルホリン(2.0g、20mmol)およびクロロギ酸エチル(2.3g、20mmol)を添加し、混合物を−10℃で25分間撹拌した。 水素化ホウ素ナトリウム(2.2g、60mmol)をその後混合物に添加した後、MeOH(60mL)を0℃で1時間かけてゆっくり添加した。 混合物を0℃でさらに10分間撹拌した後、1MのHCl水溶液(20mL)でクエンチした。 有機溶媒を減圧下で除去し、水性混合物をEtOAcで抽出した。 結合した有機抽出物を1MのHCl水溶液、水および5%NaHCO 水溶液で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣をカラムクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、5/1、2/1、1/1、v/v)により精製し、4−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシペンタン酸(S)−ベンジル(3.7g、60%)を黄色の油として得た。

    LC−MS(Waters):R 5.54分;C 1725 NO についての計算値m/z[M+Na] 346.17、実測値346.0。

    [中間体D:5−アセトキシ−4−(tert−ブトキシカルボニル)ペンタン酸(S)−ベンジル]
    室温のCH Cl (15mL)中の中間体C(3.6g、11mmol)およびDMAP(2.0g、14mmol)の撹拌溶液に、無水酢酸(1.7g、16mmol)を添加し、混合物を1時間撹拌した。 混合物をCH Cl (20mL)で希釈し、2MのHCl水溶液および5%NaHCO 水溶液で洗浄した後、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、5−アセトキシ−4−(tert−ブトキシカルボニル)ペンタン酸(S)−ベンジル(4.0g、98%)を黄色の油として得、これをさらなる精製なしで用いた。

    LC−MS(Waters):R 5.72分;C 1927 NO についての計算値m/z[M+Na] 388.17、実測値388.0。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.38(m、5H)、5.15(s、2H)、4.61(d、J=8.4Hz、1H)、4.09(m、2H)、3.92(m、1H)、2.49(t、J=7.6Hz、2H)、2.09(s、3H)、1.94(m、1H)、1.73(m、1H)、1.45(s、9H)。

    [中間体E:5−アセトキシ−4−アミノペンタン酸(S)−ベンジル]
    0℃のCH Cl (14mL)中の中間体D(950mg、2.60mmol)の撹拌溶液に、TFA(14mL)を添加し、得られた混合物を0℃で15分間の後、室温でさらに2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をトルエンで共蒸発させ、残留TFAを除去し、5−アセトキシ−4−アミノペンタン酸(S)−ベンジルを得、これを次のステップにおいてそのまま用いた。

    [中間体G:4−(2−(2−アミノ−4−オキソ−4,7−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル)安息香酸]
    化合物F(1.40g、2.97mmol)を4MのHCl水溶液(18mL)に懸濁させ、混合物を100℃で5日間加熱した後、室温まで冷却した。 沈殿物をろ過し、熱水(30mL)およびEtOH(30mL)で洗浄し、真空乾燥させた後、熱いEtOH/H O(10:1、30mL×2)でスラリー化した。 固体をろ過により回収し、真空乾燥させ、4−(2−(2−アミノ−4−オキソ−4,7−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル)安息香酸(0.326g、37%)を緑色の固体として得た。

    LC−MS(Waters):R 5.10分;C 1514についての計算値m/z[M+H] 299.11、実測値299.1。

    H−NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.6(br s、1H)、11.5(s、1H)、7.84(d、J=8.0Hz、2H)、7.30(d、J=8.0Hz、2H)、6.49(s、1H)、2.85〜2.97(m、4H)。

    [中間体H:5−アセトキシ−4−(4−(2−(2−アミノ−4−オキソ−4,7−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル)ベンズアミド)ペンタン酸(S)−ベンジル]
    乾燥DMF(10mL)中の中間体G(0.50g、1.68mmol)の懸濁液に、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(0.35g、2.01mmol)およびN−メチルモルホリン(0.37mL、3.4mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。 DMF(5mL)中の中間体E(仮定2.5mmol)およびN−メチルモルホリン(0.37mL、3.4mmol)を添加し、撹拌を室温で一晩継続した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、15/1〜5/1)により精製し、5−アセトキシ−4−(4−(2−(2−アミノ−4−オキソ−4,7−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル)ベンズアミド)ペンタン酸(S)−ベンジル(0.70g、77%)を得た。

    LC−MS(Waters):R 6.14分;C 2931についての計算値m/z[M+H] 546.23、実測値546.0。

    [実施例28a:(S)−5−アセトキシ−4−(4−(2−(2−アミノ−4−オキソ−4,7−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル)ベンズアミド)ペンタン酸]
    DMFおよびTHF(1:1、6mL)中の中間体H(100mg、0.183mmol)および10%Pd/C(10mg)の混合物を水素雰囲気(1atm)下で一晩撹拌した。 混合物をCeliteに通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。 残渣を予備HPLCにより精製し、(S)−5−アセトキシ−4−(4−(2−(2−アミノ−4−オキソ−4,7−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)エチル)ベンズアミド)ペンタン酸(4.9mg、6%)を淡緑色の固体として得た。

    LC−MS(Waters):R 4.13分;C 2225についての計算値m/z[M+H] 456.18、実測値456.0。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):10.9(s、1H)、10.6(br s、1H)、8.17(d、J=8.4Hz、1H)、7.74(d、J=8.0Hz、2H)、7.29(d、J=8.0Hz、2H)、6.57(br s、2H)、6.40(s、1H)、4.24〜3.90(m、3H)、2.97(m、2H)、2.86(m、2H)、2.28(m、2H)、2.0(s、3H)、1.91〜1.65(m、2H)。

    [式101−化合物29aおよび29b]

    [29a:(3S,10R,13S,17R)−17−((R)−1−ヒドロキシエチル)−6,10,13−トリメチル−2,3,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナンスレン−3,17−ジオール29b:(3S,10R,13S,17R)−17−((S)−1−ヒドロキシエチル)−6,10,13−トリメチル−2,3,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナンスレン−3,17−ジオール]
    0℃のメタノール(20mL)中の化合物A(200mg、0.58mmol、1.0eq)および塩化セリウム(Ш)七水和物(653mg、1.75mmol、3.0eq)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(66mg、1.75mmol、3.0eq)を添加した。 混合物を5分間撹拌した後、水(50mL)で希釈し、CH Cl (2×50mL)で抽出した。 結合した有機層をNa SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣を予備HPLCにより精製し、2つの異性体生成物を得た。 1つの異性体(40mg、20%)は白色の固体として得られ、(3S,10R,13S,17R)−17−((R)−1−ヒドロキシエチル)−6,10,13−トリメチル−2,3,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナンスレン−3,17−ジオールと表示された。

    LC−MS(Agilent):R 3.69分;C 2234についての計算値m/z[M+Na] 369.25、実測値369.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):5.47(s、1H)、5.43(s、1H)、4.72(d、J=5.6Hz、1H)、4.12(d、J=6.4Hz、1H)、4.07(m、1H)、3.61(m、1H)、3.54(s、1H)、1.96(m、2H)、1.90〜1.65(m、6H)、1.65〜1.35(m、6H)、1.20(m、3H)、1.02(d、J=6.4Hz、3H)、0.89(s、3H)、0.85(m、1H)、0.69(s、3H)。

    他の異性体(40mg、20%)は白色の固体として得られ、(3S,10R,13S,17R)−17−((S)−1−ヒドロキシエチル)−6,10,13−トリメチル−2,3,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナンスレン−3,17−ジオールと表示された。

    LC−MS(Agilent):R 3.66分;C 2234についての計算値m/z[M+Na] 369.25、実測値369.2。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):5.46(s、1H)、5.43(s、1H)、4.72(d、J=5.6Hz、1H)、4.07(m、1H)、4.01(d、J=6.8Hz、1H)、3.75(クイント、J=6.8Hz、1H)、3.43(s、1H)、2.01(m、1H)、1.85(m、1H)、1.75〜1.65(m、6H)、1.60〜1.40(m、5H)、1.40〜1.10(m、4H)、1.01(d、J=6.0Hz、3H)、0.90(s、3H)、0.86(m、1H)、0.78(s、3H)。

    [式93−化合物30a]

    [中間体B:N1−(3,4−ジメトキシフェネチル)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−イソプロピル−N1−メチルペンタン−1,5−ジアミン]
    室温のTHF(30mL)中の化合物A(300mg、0.66mmol)の溶液に、LiAlH (606mg、16mmol)を添加し、得られた混合物を還流で10時間加熱した。 混合物を0℃まで冷却し、Et O(150mL)で希釈し、過剰なLiAlH を2MのKOH水溶液(6mL)でクエンチした。 混合物を30分間撹拌し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。 得られた有機抽出物をNa SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、N1−(3,4−ジメトキシフェネチル)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−イソプロピル−N1−メチルペンタン−1,5−ジアミン(284mg、100%)を得、これをさらなる精製なしで用いた。

    LC−MS(Agilent):R 3.24分;C 2742についての計算値m/z[M+H] 459.31、実測値459.3。

    [30a:N−(5−((3,4−ジメトキシフェネチル)(メチル)アミノ)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−イソプロピルペンチル)アセトアミド]
    0℃の無水CH Cl (20mL)中の中間体B(284mg、0.62mmol)およびEt N(68.7mg、0.68mmol)の溶液に、塩化アセチル(53.5mg、0.68mmol)を添加した。 混合物を室温で1時間撹拌し、水で洗浄し、有機層をNa SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、1/1、v/v)により精製し、N−(5−((3,4−ジメトキシフェネチル)(メチル)アミノ)−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−イソプロピルペンチル)アセトアミド(21mg、7%)を無色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.24分;C 2944についての計算値m/z[M+H] 501.33、実測値501.3。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):6.84〜6.73(m、6H)、6.07(m、1H)、3.88(s、3H)、3.87(s、3H)、3.86(s、3H)、3.85(s、3H)、3.60(dd、J=13.6、4.4Hz、1H)、2.75(m、2H)、2.63(m、2H)、2.43(m、2H)、2.31(s、3H)、1.91(s、3H)、1.83(m、2H)、1.45〜1.28(m、4H)、0.80(d、J=6.8Hz、3H)、0.76(d、J=6.8Hz、3H)。

    [式127−化合物31aおよび31b]

    化合物Aは国際公開第WO2009074478号に記載される手順に従って合成することができる。

    [中間体B:(S)−2−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジルアミノ)プロパン−1−オル]
    メタノール(30mL)中の化合物A(3.36g、15mmol)の溶液に、(S)−2−アミノプロパン−1−オル(1.29mL、16.5mmol)を添加し、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。 混合物にNaCNBH (3.78g、60mmol)を添加し、撹拌を室温で3時間継続した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAc(300mL)で溶解し、水(3×200mL)で洗浄した後、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、25/1、v/v)により精製し、(S)−2−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジルアミノ)プロパン−1−オル(3.13g、72%)を油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.04分;C 1720 FNO についての計算値m/z[M+H] 290.15、実測値290.1。

    [中間体C:4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジル(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)カルバミン酸(S)−tert−ブチル]
    無水THF(30mL)中の中間体B(3.13g、10.8mmol)の溶液に、Boc O(3.46mL、16.2mmol)およびEt N(2.34mL、16.2mmol)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、6/1、v/v)により精製し、4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジル(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)カルバミン酸(S)−tert−ブチル(3.7g、80%)を油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.74分;C 2228 FNO についての計算値m/z[M+Na] 412.2、実測値412.2。

    [中間体D:4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジル(1−オキソプロパン−2−イル)カルバミン酸(S)−tert−ブチル]
    室温でCH Cl (50mL)中の中間体C(3.2g、8.22mmol)の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(13.9g、32.9mmol)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、10/1、v/v)により精製し、4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジル(1−オキソプロパン−2−イル)カルバミン酸(S)−tert−ブチル(1.2g、38%)を黄色の固体として得た。

    [中間体E:4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジル(1−(ヒドロキシイミノ)プロパン−2−イル)カルバミン酸(S)−tert−ブチル]
    室温のメタノール(28mL)中の中間体D(550mg、1.42mmol)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(197mg、2.84mmol)およびEt N(0.41mL、2.94mmol)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、10/1、v/v)により精製し、4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジル(1−(ヒドロキシイミノ)プロパン−2−イル)カルバミン酸(S)−tert−ブチル(421mg、74%)を油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.85分;C 2227 FN についての計算値m/z[M+Na] 425.2、実測値425.2。

    [31a:(S)−2−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジルアミノ)プロパナールオキシム]
    中間体E(380mg、0.94mmol)をCH Cl 中のTFAの1M溶液(8.5mL、8.5mmol)に溶解し、混合物を室温で2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣を予備シリカゲルTLC(Pet.エーテル/EtOAc、3/2、v/v)により精製し、(S)−2−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジルアミノ)プロパナールオキシム(27mg、10%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.24分;C 1719 FN についての計算値m/z[M+H] 303.14、実測値303.1。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.33(m、2H)、7.24(m、2H)、7.18〜7.12(m、2H)、7.03(m、1H)、6.91(m、2H)、5.05(s、2H)、3.82(dd、J=12.8、4.8Hz、1H)、3.75(m、1H)、3.53(クイント、J=6.4Hz、1H)、1.27(d、J=6.8Hz、3H)。

    [中間体F:4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジル(1−(メトキシイミノ)プロパン−2−イル)カルバミン酸(S)−tert−ブチル]
    室温のメタノール(28mL)中の中間体D(550mg、1.42mmol)の溶液に、塩酸メチルヒドロキシルアミン(197mg、2.36mmol)およびEt N(0.41mL、2.94mmol)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Pet.エーテル/EtOAc、10/1、v/v)により精製し、4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジル(1−(メトキシイミノ)プロパン−2−イル)カルバミン酸(S)−tert−ブチル(421mg、74%)を油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.97分;C 2329 FN についての計算値m/z[M+Na] 439.21、実測値439.2。

    [31b:(S)−2−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジルアミノ)プロパナールO−メチルオキシム]
    中間体F(450mg、1.08mmol)をCH Cl 中のTFAの1M溶液(9.72mL、9.72mmol)に溶解し、混合物を室温で2時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣を予備シリカゲルTLC(Pet.エーテル/EtOAc、4/1、v/v)により精製し、(S)−2−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)ベンジルアミノ)プロパナールO−メチルオキシム(8mg、2%)を淡黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.21分;C 1821 FN についての計算値m/z[M+Na] 317.16、実測値317.2。

    H NMR:(400MHz、CDCl )δ(ppm):7.40〜7.28(m、4H)、7.21〜7.10(m、2H)、7.03(m、1H)、6.93(m、2H)、5.06(s、2H)、3.88(s、3H)、3.83〜3.71(m、2H)、3.51(クイント、J=6.4Hz、1H)、1.31(d、J=6.8Hz、3H)。

    [式122−化合物32a]

    [32a:(R)−2−(4−(2−(2−アミノチアゾール−4−イル)エチルアミノ)フェネチルアミノ)−1−フェニルエタノール]
    乾燥THF(15mL)中の化合物A(300mg、0.76mmol)の溶液に、THF中のBH ・THFの1M溶液(2.27mL、2.27mmol)を0℃で滴下した。 混合物を50℃で2時間撹拌した後、室温まで冷却し、撹拌を一晩継続した。 反応物を1MのHCl水溶液(5mL)でクエンチし、水(20mL)で希釈した。 THFのほとんどを減圧下で除去し、水性混合物を1MのNaOH水溶液でpH10に調節し、CH Cl で抽出した。 結合した有機抽出物を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。 残渣をカラムクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH/conc.NH OH、10/1/0.05、v/v)、その後予備HPLCにより精製し、生成物をTFA塩(62mg)として得た。 塩のアリコート(25mg)を、Na CO 飽和水溶液(5mL)に溶解し、CH Cl で抽出することにより、遊離塩基化した。 有機層をNa SO で乾燥させ、減圧下で濃縮し、(R)−2−(4−(2−(2−アミノチアゾール−4−イル)エチルアミノ)フェネチルアミノ)−1−フェニルエタノール(10mg、9%)を白色の発泡体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.07分;C 2126 OSについての計算値m/z[M+H] 383.18、実測値383.2。

    H NMR:(400MHz、CDCl /CD OD、〜20:1)δ(ppm):7.29(m、4H)、7.22(m、1H)、6.95(d、J=8.4Hz、2H)、6.53(d、J=8.4Hz、2H)、6.10(s、1H)、4.66(dd、J=9.2、4.0Hz、1H)、3.32(t、J=6.8Hz、2H)、2.80〜2.61(m、8H)。

    [式131−化合物33a]

    [33a:3−(ジメチルカルバモイル)−4−オキソ−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ブト−2−エン−2−オレイン酸ナトリウム]
    乾燥THF(50mL)中のナトリウム金属(0.25g、11mmol、1.1eq)の撹拌懸濁液に、N,N−ジメチル−3−オキソブタンアミド(1.3g、10mmol、1.0eq)を添加し、混合物を一晩撹拌した。 得られた白色の懸濁液に、イソシアン酸4−(トリフルオロメチル)フェニル(1.8g、10mmol、1.0eq)を室温で滴下した。 混合物をその後還流で4時間加熱し、室温まで冷却し、MTBE(80mL)で希釈した。 混合物中の固体をろ過により回収し、EtOAc(20mL)およびCH Cl (20mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、3−(ジメチルカルバモイル)−4−オキソ−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ブト−2−エン−2−オレイン酸ナトリウム(40mg、1%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.40分;C 1414 NaO についての計算値m/z[M+H] 339.09、実測値339.1。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):13.5(s、1H)、7.65(d、J=8.8Hz、2H)、7.45(d、J=8.4Hz、2H)、2.90(s、3H)、2.85(s、3H)、1.69(s、3H)。

    [セマガセスタット−式130−化合物34a、34bおよび34c]

    化合物Aは米国特許第US7468365号に記載される手順に従って合成することができる。 これは、NMRスペクトルの積算により決定された、ジアステレオ異性体の〜1.5:1混合物として得ることができる。

    [中間体B:(S)−2−アミノ−N−(3−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イル)プロパンアミド]
    室温のCH Cl (30mL、30mmol)のTFAの1M溶液に、化合物A(600mg、1.66mmol)を添加し、得られた混合物を一晩撹拌した。 Na CO の飽和水溶液をゆっくり添加し、pHを8〜9に調節した。 有機層を分離し、水性層をCH Cl (2×30mL)で抽出した。 結合した有機抽出物を塩水で洗浄し、Na SO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、(S)−2−アミノ−N−(3−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イル)プロパンアミド(278mg、64%)を黄色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.90分;C 1419についての計算値m/z[M+H] 262.15、実測値262.1。

    [34a:(S)−3−メチル−N−(1−(3−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−2−オキソブタンアミド]
    室温の乾燥DMF(25mL)中の3−メチル−2−オキソブタン酸(100mg、0.87mmol、1.0eq)の溶液に、HATU(413mg、0.87mmol、1.0eq)およびDIPEA(561mg、1.09mmol、1.25eq)を添加し、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。 中間体B(227mg、0.87mmol、1.0eq)をその後添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。 混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。 結合した有機抽出物を水(50mL)、Na CO 飽和水溶液(50mL)および塩水(50mL)で洗浄した後、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、50/1〜15/1、v/v)により精製し、(S)−3−メチル−N−(1−(3−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−2−オキソブタンアミド(150mg、48%)を白色の固体として得、 H−NMR分光分析はジアステレオ異性体比が〜2:1となることを示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.40分;C 1925についての計算値m/z[M+H] 360.18、実測値360.2。

    H−NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):8.88(d、J=8.0Hz、0.66H)、8.82(d、J=8.0Hz、0.33H)、8.44(d、J=7.6Hz、0.33H)、8.36(d、J=7.6Hz、0.66H)、7.26〜7.13(m、4H)、6.26〜6.21(m、1H)、4.60(m、1H)、4.25(m、1H)、3.39(m、1H)、3.22〜3.15(m、2H)、2.93(m、1H)、2.92(m、3H)、1.40(m、3H)、1.06(d、J=6.8Hz、6H)。

    [34b:2−(ヒドロキシイミノ)−3−メチル−N−((S)−1−((R)−3−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)ブタンアミド34c:2−(ヒドロキシイミノ)−3−メチル−N−((S)−1−((S)−3−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)ブタンアミド]
    メタノール(20mL)およびピリジン(2mL)中の実施例33a(100mg、0.28mmol、1.0eq)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(23mg、0.33mmol、1.2eq)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(CH Cl /MeOH、50/1〜30/1、v/v)により精製し、ジアステレオ異性体を分離した。 マイナーなジアステレオ異性体(25mg、24%)は無色の油として得られ、2−(ヒドロキシイミノ)−3−メチル−N−((S)−1−((R)−3−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)ブタンアミドと表示され、 H−NMR分光分析はオキシム異性体の〜1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.43分;C 1926についての計算値m/z[M+H] 375.2、実測値375.2。

    H−NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.6(s、0.5H)、11.5(s、0.5H)、8.30(m、1H)、8.22(m、1H)、7.25〜7.13(m、4H)、6.21(m、1H)、4.55(m、1H)、4.24(m、1H)、3.42〜3.38(m、1H)、3.32〜3.28(m、1H)、3.22〜3.16(m、2H)、2.91(s、1.5H)、2.90(s、1.5H)、1.37(m、3H)、1.15(m、6H)。

    メジャーなジアステレオ異性体(45mg、43%)は無色の油として得られ、2−(ヒドロキシイミノ)−3−メチル−N−((S)−1−((S)−3−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)ブタンアミドと表示され、 H−NMR分光分析はオキシム異性体の〜1:1混合物を示した。

    LC−MS(Agilent):R 3.41分;C 1926についての計算値m/z[M+H] 375.2、実測値375.2。

    H−NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):11.1(s、0.5H)、11.06(s、0.5H)、8.80(d、J=6.8Hz、0.5H)、8.68(d、J=7.6Hz、0.5H)、8.27(d、J=7.2Hz、0.5H)、8.23(d、J=7.6Hz、0.5H)、7.31〜7.11(m、4H)、6.23(m、1H)、4.62(m、0.5H)、4.50(m、0.5H)、4.24(m、1H)、3.41〜3.36(m、1H)、3.18(m、2H)、2.92(s、3H)、2.68(m、1H)、1.33(m、3H)、1.15(m、6H)。

    [式95−比較例35a]

    [中間体B:(3S,5S,6S,8S)−3−(4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)−8−((3−アミノ−2,2−ジメチル−3−オキソプロピル)カルバモイル)−6−ヒドロキシ−2,9−ジメチルデカン−5−イルカルバミン酸ベンジル]
    CH Cl (15mL)中の化合物A(0.99g、1.8mmol)の溶液に、Et N(364mg、3.6mmol)およびCbz−OSu(673mg、2.7mmol)を添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。 混合物をEtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄し、MgSO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、(3S,5S,6S,8S)−3−(4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)−8−((3−アミノ−2,2−ジメチル−3−オキソプロピル)カルバモイル)−6−ヒドロキシ−2,9−ジメチルデカン−5−イルカルバミン酸ベンジル(1.1g、100%)を無色の油として得た。

    [中間体C:(3S,5S,6S,8S)−8−(4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)−3−((3−アミノ−2,2−ジメチル−3−オキソプロピル)カルバモイル)−6−(ベンジルオキシカルボニル)−2,9−ジメチルデカン−5−イルアセテート]
    CH Cl (15mL)中の中間体B(1.05g、1.8mmol)の溶液に、Et N(364mg、3.6mmol)および無水酢酸(364mg、2.7mmol)を添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。 混合物をEtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄し、MgSO で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去し、(3S,5S,6S,8S)−8−(4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)−3−((3−アミノ−2,2−ジメチル−3−オキソプロピル)カルバモイル)−6−(ベンジルオキシカルボニル)−2,9−ジメチルデカン−5−イルアセテート(1.3g、99%)を無色の油として得た。

    [中間体D:酢酸(3S,5S,6S,8S)−8−(4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)−6−(ベンジルオキシカルボニル−3−((2−シアノ−2−メチルプロピル)カルバモイル)−2,9−ジメチルデカン−5−イル]
    MeCN(10mL)中の中間体C(1.3g、1.8mmol)およびEt N(546mg、5.4mmol)の溶液に、POCl (364mg、2.7mmol)を0℃で添加した。 得られた混合物を室温で30分間撹拌し、氷上に注いだ。 混合物をEtOAcで抽出し、結合した有機抽出物を水、塩水で洗浄し、MgSO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、3/1、v/v)により精製し、酢酸(3S,5S,6S,8S)−8−(4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)−6−(ベンジルオキシカルボニル−3−((2−シアノ−2−メチルプロピル)カルバモイル)−2,9−ジメチルデカン−5−イル(0.62g、49%)を無色の油として得た。

    LC−MS(Waters):R 6.52分;C 4059についての計算値m/z[M+H] 710.43、実測値710.5。

    [実施例35a:(S)−2−(((4S,5S)−4−((S)−2−(4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)−3−メチルブチル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)−N−(2−シアノ−2−メチルプロピル)−3−メチルブタンアミド]
    エタノール(10mL)中の中間体D(25mg、0.035mmol)の溶液に、1MのNaOH水溶液(5mL)を添加し、得られた混合物を還流で3時間加熱した。 混合物をEtOAcで抽出し、結合した有機抽出物を水、塩水で洗浄し、MgSO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、残渣を予備TLC(ヘキサン/EtOAc、3/1、v/v)により精製し、(S)−2−(((4S,5S)−4−((S)−2−(4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)ベンジル)−3−メチルブチル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)−N−(2−シアノ−2−メチルプロピル)−3−メチルブタンアミド(12mg、61%)を無色の油として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.55分;C 3149についての計算値m/z[M+H] 560.36、実測値560.4。

    H NMR:(400MHz、DMSO−d )δ(ppm):6.80(d、J=1.6Hz、1H)、6.77(d、J=8.4Hz、1H)、6.68(dd、J=8.0、1.6Hz、1H)、6.56(app t、J=6.4Hz、1H)、6.36(br s、1H)、4.18(t、J=6.4Hz、2H)、3.94(ddd、J=11.6、6.0、2.0Hz、1H)、3.86(s、3H)、3.65(t、J=6.4Hz、2H)、3.54(dd、J=14.0、7.2Hz、1H)、3.41(s、3H)、3.36(dd、J=13.6、6.0Hz、1H)、3.22(m、1H)、2.49(m、2H)、2.26(m、1H)、2.13(m、2H)、1.95〜1.73(m、4H)、1.71〜1.48(m、3H)、1.35(s、3H)、1.34(s、3H)、0.97〜0.93(m、6H)、0.85〜0.82(m、6H)。

    [式117−化合物36aおよび36b]

    [中間体B:2−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a,10,10−テトラメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2',1':4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソアセトアルデヒド]
    MeOH(60mL)中の化合物A(2.7g、6.0mmol)の溶液に、Cu(OAc) (1.3g、7.2mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。 固体をろ過により除去し、EtOAcで洗浄した。 ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAc(100mL)に溶解し、水(40mL×2)で洗浄した後、Na SO で乾燥させた。 溶媒を減圧下で除去し、2−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a,10,10−テトラメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2',1':4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソアセトアルデヒド(2.8g、98%)を白色の固体として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.11分;C 2429についての計算値m/z[M+MeOH+H] 483.2、実測値483.2。

    [36a:2−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a,10,10−テトラメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2',1':4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソアセトアルデヒドオキシム]
    MeOH(10mL)中の中間体B(450mg、1mmol、1.0eq)、塩酸ヒドロキシルアミン(80mg、1.1mmol、1.1eq)およびトリエチルアミン(110mg、1.1mmol、1.1eq)の溶液を室温で一晩撹拌した。 反応物を水(5mL)でクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。 粗生成物を予備TLC(Pet.エーテル/EtOAc、1/2、v/v)により精製し、2−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a,10,10−テトラメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2',1':4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソアセトアルデヒドオキシム(70mg、15%)を白色の粉末として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.22分;C 2429 NO についての計算値m/z[M+H] 466.2、実測値466.1。

    H NMR:(400MHz、CD OD)δ(ppm):8.02(s、1H)、7.33(d、J=10.0Hz、1H)、6.39(d、J=10.0Hz、1H)、6.32(s、1H)、5.51(m、1H)、5.15(d、J=3.6Hz、1H)、4.32(d、J=8.8Hz、1H)、2.71(m、1H)、2.26(m、3H)、1.69(m、4H)、1.59(s、3H)、1.45(s、3H)、1.14(s、3H)、0.95(s、3H)。

    [36b:2−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a,10,10−テトラメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2',1':4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソアセトアルデヒドO−メチルオキシム]
    MeOH(10mL)中の中間体B(450mg、1mmol、1.0eq)、塩酸O−メチルヒドロキシルアミン(92mg、1.1mmol、1.1eq)およびトリエチルアミン(110mg、1.1mmol、1.1eq)の溶液を室温で一晩撹拌した。 反応物を水(5mL)でクエンチし、MeOHを減圧下で除去した。 粗生成物をろ過により回収し、水(5mL)で洗浄した。 予備TLC(Pet.エーテル/EtOAc、1/1、v/v)により精製し、2−((2S,6aS,6bR,7S,8aS,8bS,11aR,12aS,12bS)−2,6b−ジフルオロ−7−ヒドロキシ−6a,8a,10,10−テトラメチル−4−オキソ−2,4,6a,6b,7,8,8a,8b,11a,12,12a,12b−ドデカヒドロ−1H−ナフト[2',1':4,5]インデノ[1,2−d][1,3]ジオキソール−8b−イル)−2−オキソアセトアルデヒドO−メチルオキシム(70mg、15%)を白色の粉末として得た。

    LC−MS(Agilent):R 3.31分;C 2531 NO についての計算値m/z[M+H] 480.2、実測値480.2。

    H NMR:(400MHz、CD OD)δ(ppm):8.00(s、1H)、7.35(d、J=10.0Hz、1H)、6.36(d、J=10.0Hz、1H)、6.32(s、1H)、5.51(m、1H)、5.13(d、J=4.8Hz、1H)、4.31(d、J=9.2Hz、1H)、4.08(s、3H)、2.64(m、1H)、2.36(m、1H)、2.29(m、2H)、1.71(m、4H)、1.59(s、3H)、1.45(s、3H)、1.14(s、3H)、0.95(s、3H)。

    [方法論−Cresset]
    化合物は親とのフィールド類似性について分析された。 これは、親が活性部位にある場合、親の立体配座に基づいて決定された。 いくつかの場合、立体配座は、活性部位にある親の結晶構造を用いて決定された。 いくつかの場合、活性部位にある親の立体配座は、何の情報が入手可能かに基づいて予測された立体配座だった。 いくつかの場合、化合物の結合エネルギーも計算された。 これらの分析に用いられる方法論は以下により詳細に記載される(表10に示す):

    以下の実施例に記載されるいずれかの群のステレオ異性体同定(RvsSまたはEvsZ)は、他に示されない限り、親活性を有するものである。

    以下の実施例において分析される化合物は、その化合物の分析において得られる結果に応じて、バンドにまとめられる。 本発明のある実施形態では、化合物は特定の式の特定の分析のバンドAに該当するいずれかである。 別の実施形態では、化合物は、特定の式の特定の分析のバンドAまたはバンドBに該当するいずれかである。 さらなる実施形態では、化合物は特定の式の特定の分析のバンドA、バンドBまたはバンドCに該当するいずれかである。

    さまざまな構造をオセルタミビルの類似体としてのそれらの可能性について評価した(表11参照)。 オセルタミビルはインフルエンザを治療するのに用いられるノイラミニダーゼ阻害剤である。 これは、感染した細胞の表面から新規ウィルス粒子を放出する際ノイラミニダーゼの作用を阻害することにより作用する。 結合阻害剤を有するいくつかを含む、ノイラミニダーゼの多くのX線結晶構造がある。 分析のテンプレートは、ウィルス性ノイラミニダーゼに結合したオセルタミビルの2HU4構造に基づいた。
    フィールド類似性について:Aは80%超の類似性;Bは60〜79%の類似性;Cは30〜59%の類似性である。

    さまざまな構造を、シプロフロキサシンのようなフルオロキノロン抗生物質の類似体としてのそれらの可能性について試験した。 フルオロキノン抗生物質は、細菌性DNAギラーゼおよび/またはトポイソメラーゼIIと相互作用するそれらの能力のため活性である。 DNAギラーゼ(または略して「ギラーゼ」)は、細菌内のDNA複製に関与する重要なタンパク質であり;機構的に、ギラーゼは、(DNAポリメラーゼによる)複製の時点より前に形成されるDNA鎖内の「スーパーコイル」の緩和に関与する。 フルオロキノロンはDNAにインターカレートし、ギラーゼからの複製されたDNAの脱連環を防止する。
    2XCT構造に基づき、我々はフルオロキノロンリガンドによりもたらされる相互作用の複雑さを見ることができる:これはDNA鎖中にインターカレートし、2つのヌクレオシドの間にフィットし、マンガンイオンにキレートし、ギラーゼそのもの上のDNA結合部位と相互作用する。

    これらの相互作用の複雑さは、正確な結論を引き出すこと、または適切な結合活性の定量的予測を行うことが困難であることを意味した。

    これらの化合物の1つの駆動要素は、ギラーゼの活性部位に存在する触媒金属イオンであるマンガンをキレートする能力であるだろう。 この能力は、マンガン位置での負の静電場の強度を測定することにより評価された;このプロキシはいずれかの所定の類似体により生成される負のフィールド点の大きさを調べるものだった。 いくつかの既知のフルオロキノロン抗生物質の環カルボニル上の負のフィールド点は以下のとおりである(表12参照):

    類似体について、値は以下のとおりである(表13参照):負のフィールド点が−20〜−15である場合はA;負のフィールド点が−10〜−15である場合はB;負のフィールド点が−5〜−10である場合はCである。

    さまざまな構造を、プレガバリンの類似体としてのそれらの可能性について評価した(表14参照)。 プレガバリンは、神経シナプス内での多数のプロセスを媒介する主要な神経シグナル伝達分子である。 その主要活性は抑制性神経伝達物質であり、中枢神経系における特定のCa 2+イオンチャネルとの結合によって作用すると考えられる。 プレガバリンはX線分析により特徴づけられていないイオンチャネルの細胞外ドメインに結合するため、関連する構造生物情報はない。 分析は、既知の活性化合物のセットに対する類似体の定量的フィールド類似性を測定すること、およびまた分子により示されるフィールドパターンのより定量的な評価の両方に基づいた。
    フィールド類似性について:フィールド類似性Aは80〜85%の類似性を意味し;Bは70〜79%の類似性を意味する。

    [レポート4](表15参照)
    ペニシリン結合タンパク質(ペニシリンおよび関連化合物に結合する性質のため)は、それらがペプチドグリカン単位の架橋を触媒する、細菌細胞壁の構築の最終段階に関与する重要なタンパク質である。 このプロセスを阻害することは、細胞壁構成の不規則さとともに、付随する殺菌効果をもたらす。 ペニシリン結合タンパク質3(「PBP−3」)はPBPの群の周知のメンバーであり、さまざまな抗生物質剤の標的である。 β−ラクタム抗生物質(ペニシリン、ペネム、カルバペネム、セファロスポリン、等)は、PBP活性部位内の触媒セリン残基と共有結合することによりPBPを不活性化する。
    PBP−3に結合した化合物のPDBには、アズトレオナム(PDBコード:3PBS)、メロペネム(PDBコード:3PBR)、イミペネム(3PBQ)、セフタジジム(3PBO)およびセフォタキシム(2XD1)を含む、いくつかの例がある。 メロペネムの類似体を、3PBRであるメロペネムの(開環)構成に基づくテンプレートとアラインした。 ファロペネムおよびイミペネムの類似体を、3PBQであるイミペネムの(開環)構成に基づくテンプレートとアラインした。 セフメタゾールおよびセフェピムの類似体を、2XD1であるセフォタキシムの(開環)構成に基づくテンプレートとアラインした。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは80〜89%の類似性;Cは70〜79%の類似性;Dは60〜69%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが100Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の250Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、メトロニダゾールの類似体としてのそれらの可能性について評価した(表16参照)。 メトロニダゾールは、嫌気性細菌および寄生虫感染症を治療するのに用いられる抗生物質である。 作用のメカニズムは、ニトロ芳香族系の還元活性化を含む。 直接的に関連する構造生物情報はない。 メトロニダゾールはトリコマンスフェレドキシンの結晶構造(1L5P)にドッキングされ、2電子還元によりニトロイミダゾールに耐性があると考えられるNimAタンパク質と複合したメトロニダゾールの結晶構造がある。 分析に用いられるテンプレートは薬物:ジメトリダゾール;ニモラゾール;メトロニダゾール;オルニダゾール;セクニダゾール、およびチニダゾールの組み合わせから誘導される。
    フィールド類似性:Aは80〜85%の類似性を意味し;Bは75〜79%の類似性を意味する。

    さまざまな構造を、アンジオテンシン受容体でのそれらの活性について評価した(表17参照)。 アンジオテンシンは、血管拡張/収縮を制御する際に重要なペプチドホルモンである。 アンジオテンシン受容体遮断剤は、アンジオテンシン1受容体を遮断することにより、血圧を低下させる。 第1フィールド類似性評価は、構造をPBDコード1ZV0におけるモデルから抽出されるアンジオテンシンII分子にアラインすることに基づいた(アラインメントはモデル受容体構造の存在下で行われた)。 第2フィールド類似性評価は、カンデサルタンを含む一連の既知のアンジオテンシン受容体遮断剤の構造から誘導されるテンプレートに対する構造の単純なフィールドに基づくアラインメントに基づく。 アンジオテンシン受容体にドッキングするための結合エネルギーも計算された。
    カンデサルタン類似体フィールド類似性について:Aは80%超の類似性;Bは60〜79%の類似性;Cは30〜59%の類似性である。
    ロサルタン類似体フィールド類似性について:Aは75%超の類似性;Bは60〜74%の類似性;Cは30〜59%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが100Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の250Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、カルシウムチャネル遮断剤としてのそれらの活性について評価した(表18参照)。 カルシウムチャネル遮断剤は、狭心症、偏頭痛、高血圧症および心不整脈のような、血管拡張が重要な役割を果たす各種症状のための選択される治療法である。 L型カルシウムチャネル上の異なる結合部位に結合する3つのクラスのカルシウムチャネル遮断剤:ベラパミルのようなフェニルアルキルアミン;ジルチアゼムのようなベンゾチアゼピン;ならびにアムロジピン、フェロピジンおよびニフェジピンのような1,4−ジヒドロピリジンがある。 評価は、構造を適切な活性立体配座の関連親分子にアラインすることにより行われた。 適切な活性立体配座は、同じクラスからの他の既知のCaチャネル活性物質とともに親化合物の比較および分析により誘導された。 ベラパミルの場合、活性立体配座は、Caチャネルの相同体モデルの使用によりもたらされた、結合態様の従来知識から誘導された。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは80〜89%の類似性;Cは60〜79%の類似性;Dは40〜59%の類似性である。

    さまざまな構造を、腸の下方においてコレステロール吸収を遮断することにより作用すると考えられる、エゼチミブの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表19参照)。 作用のメカニズムは、腸の下方の上皮を覆う刷子境界細胞において発現するニーマンピックC1様(NPC1L1)タンパク質との結合であると考えられる。 近い類似体、NPC1およびNPC1L1そのものの短い配列のX線構造が入手可能であるが、これらは十分に正確ではない。 代わりに、リガンドに基づくアプローチを用い、エゼチミブの活性立体配座のテンプレートを生成した。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは75〜80%の類似性である。

    さまざまな構造を、オタミキサバンおよびアピキサバンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表20参照)。 オタミキサバンおよびアピキサバンは抗凝血剤として用いられる因子Xa阻害剤である。
    フィールド分析は、オタミキサバン構造について、それらを活性部位にオタミキサバンを有する因子XaのPDB構造(PDBコード:1KSN)から抽出された活性立体配座にアラインすることにより行った。 フィールド分析は、アピキサバン構造について、それらを活性部位にアピキサバンを有する因子XaのPDB構造(PDBコード:2P16)から抽出された活性立体配座にアラインすることにより行った。 結合エネルギーも計算された。
    オタミキサバンフィールド類似性について:Aは80%超の類似性;Bは70〜80%の類似性である。
    アピキサバンフィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが100Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の750Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、クロピドグレル、ADP起因性血小板凝集阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表21参照)。 クロピドグレルの作用のメカニズムは、ADP受容体P2Y 12の可逆的アンタゴニストである、活性抗血栓症試薬を生成するためのチオフェン開環をもたらす酸化活性化を必要とする。 相同体モデルは構成されたが、P2Y 12受容体の結晶構造は知られていない。 構造のクロピドグレルとのアラインメントが行われ、クロピドグレルの活性代謝物質および活性代謝物質のアニオンの両方とのアラインメントも同様に行われた。

    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは80〜84%の類似性である。


    さまざまな構造を、ヒト標的タンパク質レニンの阻害剤である、レミキレンおよびアリスキレンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表22参照)。
    レミキレンおよびアリスキレンの両方に結合したレニンのヒト形態のX線構造は、PDBから個別の複合体(PDBエントリー:2V0Z、3D91)として入手可能である。 各タンパク質構造およびリガンドとの相互作用の分析は、PDBからの他の例となる複合体をオーバーレイすることにより達成された。 この情報を用い、この試験に用いられるテンプレートを誘導した。
    アリスキレン類似体フィールド類似性について:Aは70%超の類似性;Bは66〜69%の類似性;Cは63〜65%の類似性;Dは55〜62%の類似性である。
    レミキレン類似体フィールド類似性について:Aは70%超の類似性;Bは60〜70%の類似性;Cは55〜59%の類似性;Dは50〜54%の類似性である。

    さまざまな構造を、ペメトレキセド類似体としてのそれらの可能性について試験した(表23)。 葉酸誘導体は、DNA/RNA生成および1つの炭素の移動をもたらす非生合成経路に用いられるそれらを処理および輸送する酵素のホストを有する。 抗葉酸剤の作用の態様は、それらの葉酸との分子類似性により複雑であり、それらは結果として複数の葉酸関連酵素と同じ活性輸送メカニズムおよび結合部位に用いることができる。 これらの薬物の作用において示される3つの主なタンパク質標的は、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)、チミジル酸シンターゼ(TS)、およびグリシンアミドリボヌクレオチドホルミルトランスフェラーゼ(GARFT)である。 提案されるPMTの類似体の薬理活性は、これらの4つの標的との相互作用および各種輸送体の全体的なバランスによって決まるだろう。 DHFR、TSおよびGARFTのヒト形態のX線構造は、PDBからPMTそのものまたは近い類似体の複合体として入手可能である。

    FPGSはヒト形態としては得られないが、細菌の例は入手可能である。 細菌の第1級アミノ酸配列のヒトの配列とのアラインメントによるFPGSの異なる形態の分析は、タンパク質構造およびPMTに接触する可能性の高い重要な残基の両方が保存されることを示す。 よって、FPGSのタンパク質テンプレートとしての適切な細菌形態の使用は適正な推定であると考えられた。 よって、フィールド類似性評価をすべての4つの標的について行った。 類似体の立体配座柔軟性のため、それらはベンジルグルタミン酸塩コアとしてのみ評価された(表24参照)。


    フィールド類似性について:Aは70%超の類似性;Bは65〜69%の類似性;Cは60〜64%の類似性;Dは50〜59%の類似性である。


    さまざまな構造を、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫およびいくつかの固形腫瘍を含む、さまざまな癌に対する臨床活性を有する窒素マスタード抗癌剤である、ベンダムスチンの類似体としてのそれらの可能性について試験した。 窒素マスタードベンダムスチンはDNAをアルキル化することにより作用すると推定される。 関連する構造情報の非存在下で、ブタン酸側鎖の低エネルギー拡張立体配座を選択した。 ベンズイミダゾール基のプロトン化および非プロトン化形態の両方について分析を行った。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは80〜84%の類似性である。

    さまざまな構造を、フルオシノロンアセトニド、皮膚障害ならびに目、耳および鼻の炎症症状の局所治療に用いられる低〜中程度の有効性のコルチコステロイドの類似体としてのそれらの可能性について試験した。 作用のメカニズムは複雑であり、サイトゾルグルココルチコイド受容体との初期結合を含む。
    フルオシノロンアセトニドの縮合環系は、立体配座柔軟性の部位のみをもたらす側鎖を有するリジッドな骨格をもたらす。 デキサメタゾン、関連コルチコステロイドの側鎖立体配座については多数の結晶構造(3MNE、3MNO、3MNP、3GN8、1M2Z、1P93)が発表されている。 この立体配座は、分子力学最適化により見出されるもっとも低エネルギーのフルオシノロンアセトニド側鎖立体配座に非常に類似している。 この低エネルギー構造をフィールド類似性分析のテンプレートとして用いた。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは87〜88%の類似性;Cは80〜86%の類似性である。

    さまざまな構造を、ネラチニブ、乳癌および他の固形腫瘍の治療のための研究中のチロシンキナーゼ阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表27参照)。 これはヒト上皮成長因子受容体2(her2)および上皮成長因子受容体(EGFR)キナーゼの二重阻害剤である。 ネラチニブの上皮成長因子変異体(T790M)のキナーゼドメインとの共有複合体の立体配座は結晶構造(2JIV)で示され、この立体配座はこの分析のテンプレートの基本として用いられた。 W部位で異なるネラチニブ類似体の場合、ネラチニブそのものではなく、2JIV結合部位におけるネラチニブコアを用いた以外は、同じことを繰り返した。 予測結合エネルギーを計算するため、ネラチニブテンプレートを用いた。

    フィールド類似性について:Aは95%超の類似性;Bは90〜94%の類似性;Cは85〜89%の類似性;Dは75〜84%の類似性である。


    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが100Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の250Kcal以内であることを意味する。


    さまざまな構造を、ゲムフィブロジル、フェノフィブラートおよびアレグリタザルの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表28参照)。 ゲムフィブロジルおよびフェノフィブラートは、アテローム性動脈硬化症のような心血管障害における脂質異常症および高コレステロール血症の治療のため、HMG−CoAレダクダーゼ阻害剤と組み合わせて用いられる。 作用の態様は、トリグリセリドのレベルを低減すること、およびコレステロール排泄を増加させることであり、これはペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)により媒介される効果である。 αサブタイプのリガンド結合ドメインはフィブラートの標的であり、フィブラートに関連した化合物に結合したPPARのリガンド結合ドメインの多くのX線形態が入手可能である。 フィールド類似性は、PDB:3DKTからの構造である親の立体配座モデルに対して測定された。 フェノフィブラートはエステルプロドラッグであり、活性フェノフィブリン酸形態に代謝するので、提案されるエステル類似体の酸変異体も評価した。
    アレグリタザルも、αサブタイプのPPARのリガンド結合ドメインのアゴニストであるフィブラートである。 さらに、アレグリタザルはγ受容体のアゴニストであり、従ってII型糖尿病の二重活性薬物治療として用いられる。 PPARαおよびPPARγのリガンド結合ドメインに結合したアレグリタザルのX線構造が入手可能である(3G8Iおよび3G9E)。 アレグリタザル類似体のアレグリタザルとのフィールド類似性を、両受容体に基づくテンプレートを用いて評価した。
    フィールド類似性について:Aは80%超の類似性;Bは70〜79%の類似性;Cは60〜69%の類似性;Dは40〜59%の類似性である。

    さまざまな構造を、シタグリプチン、DPP−4阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表29参照)。 アポタンパク質としての、およびまた結合阻害剤を有する、DPP−4酵素を示す、多数のX線構造が入手可能である。 分析は、類似体の親構造とのアラインメントにより行われた。 DPP−4結晶構造における構造のそれぞれの結合エネルギー予測も行われた。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜85%の類似性;Cは70〜80%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Bは結合エネルギーが親の100Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、アダパレン、アリトレチノインおよびベキサロテンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表30参照)。 アダパレンはざ瘡の局所治療に用いられるレチノイドである。 その作用の態様は知られていない。 アリトレチノインはカポジ肉腫における皮膚障害の抗増殖性局所治療および慢性手湿疹の経口治療に用いられる。 アリトレチノインは、遺伝子複製に関与する核レチノイン酸受容体およびレチノイドX受容体(RXR)の両方を活性化することができる。 ベキサロテンは皮膚T細胞リンパ腫の経口抗腫瘍剤として用いられ、RXRについて選択的である。 アリトレチノインのRXR−α核受容体との複合体の多数の結晶構造が入手可能である。 これらのうち、もっとも有望なものは3OAPである。 アリトレチノインおよびアダパレンのテンプレートを生成するため、FieldTemplaterを用い、アリトレチノインとアダパレンとの間の可能なアラインメントを見出した。 もっともスコアの高いアラインメント2つのうちの1つは、PDBエントリー3OAPからのものに類似する立体配座を有し、これをアリトレチノインおよびアダパレンのフィールド類似性分析に用いた。 アダパレンではなくベキサロテンを用いて同じプロセスを行い、ベキサロテンのテンプレートを生成した。
    アダパレン類似体フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは80〜84%の類似性である。
    アリトレチノイン類似体フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは80〜84%の類似性である。
    ベキサロテン類似体フィールド類似性について:Aは88%超の類似性;Bは84〜87%の類似性;Cは80〜84%の類似性である。

    さまざまな構造を、エプロチロームの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表31参照)。 エプロチロームは核甲状腺ホルモン受容体β1(TRβ1)の肝臓選択的アゴニストであり、ヒトにおける血清総コレステロールおよびLDLコレステロールならびにアポリポタンパク質Bのレベルを低減することがに示されている。 TRβ1のリガンド結合ドメインのアゴニストおよびアンタゴニストとの複合体のいくつかの結晶構造(例えば3JZC、3IMY、3GWX、2PIN、SJ4A、1R6G、1Q4X、1NAX、1N46)がある。
    エプロチロームの参照立体配座を生成するため、結晶構造からの3つのリガンド(リジッドなアザウラシル1N46、プロパン酸2J4Aおよびオキシ酢酸1Q4X)を互いにアラインした後、排除体積として1N46の結合部位を用い、エプロチロームをこのアンサンブルにアラインした。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似体;およびCは80〜85%の類似体である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが100Kcal以内であることを意味し;およびDは結合エネルギーが親の250Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、オマセタキシンメペスクシネート、タンパク質合成の阻害によるアポトーシスの誘導剤(とくにアポトーシスを阻害するMcl−1)の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表32参照)。 作用のメカニズムは、ぺプチジルトランスフェラーゼ中心において切断されたリボソームのA部位との結合を含む。 ハロアーキュラ・マリスモルツイ(高度好塩古細菌)のリボソームの大サブユニットに結合したオマセタキシンの結晶構造(PDBエントリー3G6E)が発表されている。 この立体配座をフィールド類似性分析に用いられるテンプレート構造の基本として用いた。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは70〜79%の類似性である。

    さまざまな構造を、サフィナミド、同様にドーパミン摂取を阻害し、電圧依存Naチャネルを遮断し、Caチャネルを調節し、異常な神経細胞活性により誘発されるグルタミン放出を阻害する、モノアミンオキシダーゼB阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表33参照)。 ヒトモノアミンオキシダーゼB(PDBエントリー2V5Z)に結合したサフィナミドの結晶構造(PDBエントリー3G6E)が発表されている。 この立体配座をフィールド類似性分析に用いられるテンプレート構造の基本として用いた。 この結晶構造を親に対する結合エネルギーを予測するのにも用いた。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは70〜79%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親の15Kcal以内であることを意味し;Bは結合エネルギーが親の25Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、トポイソメラーゼII阻害剤である、エトポシドおよびボレロキシンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表34参照)。 エトポシド類似体のフィールド類似性分析は、エトポシドがDNAライゲーションをいかに阻害するかについての特定の情報の非存在下で行われ;ボレロキシンについて、フィールド類似性分析はボレロキシンの作用のメカニズム、すなわち複製の阻害をもたらすDNAインターカレーションの評価に基づいて行われた。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは80〜84%の類似性;Dは70〜79%の類似性である。

    さまざまな構造を、ドキソルビシン、さまざまな癌の化学療法に用いられる抗生物質の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表35参照)。 その作用の第1態様は、DNAインターカレーションによる。 DNAにインターカレートしたドキソルビシンまたはドキソルビシン類似体を含有するいくつかの結晶構造がある。 この分析に用いられるドキソルビシンの参照立体配座は1P20に基づいた。 分析は2回、構造全体を分子全体のリジッドアラインメント、および対応するコア構造のフレキシブルアラインメントを、ドキソルビシンコアテンプレートと比較して行った。

    フィールド類似性について:Aは95%超の類似性;Bは90〜94%の類似性;Cは84〜89%の類似性である。


    さまざまな構造を、クラドリビン類似体としてのそれらの可能性について試験した(表36参照)。 クラドリビンは、有毛細胞白血病の治療に用いられる2−デオキシアデノシン類似体である。 クラドリビンは、デオキシシチジンキナーゼ(基質/競合阻害剤)およびアデノシンデアミナーゼ(阻害剤)両方との潜在的に重要な相互作用を有する。 これらの2つの構造におけるデオキシリボース環の立体配座には顕著な違いがある。 類似体のアラインメントは、デオキシシチジンキナーゼテンプレートにおけるクラドリビン(2ZIA;C4SのUDPとの複合体であるクラドリビンに基づく)に対して、およびアデノシンデアミナーゼテンプレートにおけるクラドリビン(3IAR;ヒトアデノシンデアミナーゼにおける2−デオキシアデノシンに基づく)に対して決定した。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;およびCは80〜84%の類似性である。

    さまざまな構造を、エトドラクおよびインドメタシン、シクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表37参照)。 エトドラクは骨関節痛およびリウマチ性関節痛により引き起こされる炎症および痛みの治療において用いられる。 インドメタシンは、熱、痛み、凝りおよび腫れの治療に用いられる。 COXに結合したエトドラクの結晶構造は発表されていない。 テンプレート構造を生成するため、エトドラクの3つの既知のCOX−2阻害剤とのアラインメントを行った。 選択されたテンプレートは、PDBエントリー3NTGとのアラインメントにより生成されたものだった。 インドメタシンテンプレートは、インドメタシンがCOX−2イソ型に結合した、PDBエントリー4COXから抽出されたインドメタシンの立体配座を用いて生成された。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;およびCは80〜84%の類似性である。

    さまざまな構造を、オロパタジン、ヒスタミンH1受容体の逆アゴニストの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表38参照)。 H 受容体(PDBエントリー:3RZE)と結合したオロパタジンのX線構造を用い、フィールド類似性評価のためのテンプレートを生成した。
    フィールド類似性について:Aは75%超の類似性;Bは70〜74%の類似性;Cは64〜69%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが100Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の250Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、ダビガトランエテキシラート、ヒト標的トロンビンの阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表39参照)。 これは、生物学的利用能を確保するためにへキシルカルバメートおよびエチルエステルが存在する、プロドラッグである。 ダビガトランの「自由アミジン」エチルエステル誘導体に結合したトロンビンのヒト形態のX線構造が入手可能であり(PDB:1KTS)、フィールドアラインメント分析のテンプレートはそれに基づいた。 ダビガトランエステルは、ダビガトランの固有の柔軟性のため、および結合立体配座が異常であり、複製するのに問題となると考えられることから、メチルベンズイミダゾールフラグメントまでトランケートした。
    予測結合エネルギーも、1KTS PDB構造を用い、結晶構造立体配座の類似体を手作業で生成した後、タンパク質にドッキングし、リガンド構造を最適化することにより、計算した。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは75〜84%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが100Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の250Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、セマガセスタット、ヒト標的γセクレターゼの阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表40参照)。 γセクレターゼは、1:1:1:1比のニカストリン、pen−2、プレセニリンおよびaph1で構成される多タンパク質複合体であり、これらはすべて複数のαヘリカルドメインを含有する。 プレセニリンはアスパルチルプロテアーゼである。 例となるアスパルチルプロテアーゼを用い、γセクレターゼにより処理されるAPP(アミロイドβ前駆体ペプチド)により形成されると考えられるβ鎖立体配座をマッピングした。 APP切断部位についてモデリングして得られた構造を用い、セマガセスタットのルートテンプレートを誘導した。 この立体配座は文献からの多数の構造的に関連した阻害剤と一致した。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは75〜79%の類似性である。

    さまざまな構造を、メゲストロールの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表41参照)。 酢酸メゲストロールは薬物のステロイドファミリーの1メンバーであり、プロゲステロンおよびコルチゾールに構造的に関連する。
    メゲストロールの生物学的標的は現在知られていないが、プロゲステロンおよびコルチゾール両方との高い構造的類似性は、コルチゾールおよびプロゲステロンの認識および代謝の両方に関与する受容体および酵素の多くで活性をおそらく共有するだろうことを示す。
    ステロイドに結合した多数のヒト酵素および受容体のX線構造(PDBコード1GWR、1A28、2Q1V)が入手可能であり、これらはメゲストロールを類似体とアラインするためのテンプレートをもたらした。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは75〜79%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の20Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、とくに腫瘍脈管構造における上皮細胞を標的とし、腫瘍を弱体化させることにより、癌細胞に対して細胞毒性である、オンブラブリンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表42参照)。 作用の態様は、コルチシン部位に結合することによりチューブリン重合を阻害することである。 オンブラブリンは、セリン単位をインビボで加水分解し、活性剤を生成する、プロドラッグである。 フィールド類似性評価を、3つの異なる酵素部位に関して行った。 アスパルチルアミノぺプチダーゼ(APP;結晶構造3L6Sから誘導されるテンプレート)およびカスパーゼ1(casp1;結晶構造1RWVから誘導されるテンプレート)を、セリン残基の除去のためのもっとも代表的なプロテアーゼ候補として選択した。 チューブリン(1SA1から誘導されるテンプレート)のコルチシン結合部位も、セリン残基がオンブラブリン類似体からインビボで除去されない事象における評価に用いた。
    フィールド類似性について:Aは70%超の類似性;Bは60〜70%の類似性;Cは50〜60%の類似性;Dは40〜50%の類似性である。

    さまざまな構造を、クエチアピン類似体としてのそれらの可能性について試験した(表43参照)。 クエチアピンは、ドーパミン(D1およびD2)、アドレナリン(α1およびα2)、セロトニン(5−HT2)およびヒスタミン(H1)を含む、多数の受容体でアンタゴニストとして作用する、抗精神病薬である。 ドーパミンD3およびヒスチジンH1受容体のX線構造が入手可能だった。 これらは標的受容体でクエチアピン類似体の活性をプローブするための適切な代替物である。 D2/D3アンタゴニストエチクロプリドおよび構造的に関連したH1アンタゴニストの結合に基づき、2つのテンプレート結合態様を誘導した。
    フィールド類似性について:Aは86%超の類似性;Bは82〜86%の類似性;Cは75〜82%の類似性である。

    さまざまな構造を、ムピロシン類似体としてのそれらの可能性について試験した(表44参照)。 ムピロシンは、タンパク質およびRNA合成の両方を強く阻害する抗生物質である。 ムピロシン活性はイソロイシル転移RNAシンテターゼ(IIeRS)の可逆阻害によると考えられる。 酵素のアポ形態の、およびまた結合阻害剤を有する、IIeRSの結晶構造が入手可能である。 ムピロシン類似体を、1JZS IIeRS構造とのフィールド類似性および予測結合エネルギーの両方に基づいて評価した。 フィールドアラインメントの場合、スコアは長く柔軟なアルキル鎖のため比較的低いことが予想される。
    フィールド類似性について:Aは55%超の類似性;Bは50〜54%の類似性;Cは45〜50%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが200Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の350Kcal以内であることを意味する。


    さまざまな構造を、クリンダマイシン類似体としてのそれらの可能性について試験した(表45参照)。 クリンダマイシンは細菌リボソームのサブユニットに結合し、リボソームからのペプチジル−tRNAの早期分離を引き起こす。 細菌リボソームに結合したクリンダマイシンの結晶構造が入手可能である。 ムピロシン類似体を30FZ構造とのフィールド類似性および予測結合エネルギーの両方に基づいて評価した。
    フィールド類似性について:Aは80%超の類似性;Bは75〜79%の類似性;Cは65〜74%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが親の750Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、カナグリフロジン類似体としてのそれらの可能性について試験した。 カナグリフロジンは、肝臓におけるグルコース再吸収のほとんどを引き起こすサブタイプ2のナトリウム−グルコース輸送タンパク質(SGLT2)の阻害剤である。 確信をもって結合態様を提案するのに十分な情報を有する結晶構造を見出すことはできなかった。 フィールドアラインメントは、離れた芳香族環が除去され、極性基の配向をより効果的にサンプリングすることを可能にする、コア構造を用いて行った。

    フィールド類似性について:Aは95%超の類似性;Bは90〜94%の類似性;Cは80〜90%の類似性である。


    さまざまな構造を、ビマトプロストおよびラタノプロスト類似体としてのそれらの可能性について試験した(表47参照)。 ビマトプロストおよびラタノプロストは、緑内障の進行を制御するのにおよび高眼圧症の管理のために局所的に用いられるプロスタグランジン類似体である。 それらはプロスタグランジンF 2αの類似体であり、それらはおそらくF型プロスタグランジン(FP)受容体のアゴニストとして作用する。 プロスタグランジンF受容体の構造はないが、プロスタグランジンFシンテターゼに結合したビマトプロストの構造(PDBエントリー2F38)はある。 この構造を用い、XED力場を用いて構造を最小化し、フィールド類似性分析のためのビマトプロストおよびラタノプロストのテンプレートをもたらすことにより、参照立体配座をもたらした。
    フィールド類似性について:Aは95%超の類似性;Bは92〜95%の類似性;Cは90〜91%の類似性;Dは85〜89%の類似性である。

    さまざまな構造を、ゲムシタビン類似体としてのそれらの可能性について試験した(表48参照)。 ゲムシタビンは多数の癌に対する化学療法に用いられる。 ゲムシタビンは、デオキシシチジンキナーゼによる活性化を必要とするプロドラッグである。 変異体(C4S)ヒトデオキシシチジンキナーゼに結合したゲムシタビンの結晶構造(PDBエントリー2NO0)がある。 複合体は結合ADPも含む。 ゲムシタビンテンプレートとのアラインメントはこの結晶構造からのタンパク質の存在下で行った。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは84〜89%の類似性;Cは80〜84%の類似性;Dは75〜79%の類似性である。

    さまざまな構造を、m3ムスカリン受容体の逆アゴニストである、ダリフェナシンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表49参照)。 フィールド分析を、既知のm3活性物質、チオトロピウム、ダリフェナシンおよびチオトロピウムの2つの類似体をモデリングすることにより構成されたコンセンサステンプレートとのアラインメントにより行った。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは70〜79%の類似性である。

    さまざまな構造を、アシクロビル、単純疱疹、水痘および帯状疱疹感染症の治療に主に用いられる抗ウィルス剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表50参照)。 アシクロビルはウィルス性チミジンキナーゼによる活性化を必要とするプロドラッグである。 単純疱疹1型チミジンキナーゼに結合したアシクロビルの結晶構造がある。 結晶構造は、Aサブユニットにおける「アシクロシュガー」フラグメントの2つの異なる配向を示す。 Bサブユニットは、Aにおけるそれらのうちの1つと類似する、1つの配向のみを有する。 これをこの分析におけるテンプレート構造の基本として用いた。
    フィールド類似性について:Aは88%超の類似性;Bは85〜87%の類似性である。

    さまざまな構造を、血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、線維芽細胞成長因子受容体(FGFR)および血小板由来成長因子受容体(PDGFR)の阻害剤である、BIBF−1120の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表51参照)。 ヒトVEGFR2のキナーゼドメインに結合したBIBF−1120の結晶構造(PDBエントリー3C7Q)がある。 PDBエントリー3C7QであるBIBF−1120の構造は、いくつかのやや歪んだ結合角を有する。 テンプレート立体配座は従って、3C7Qタンパク質の存在下でのBIBF−1120のX線構造とのフレキシブルアラインメントにより生成された。
    フィールド類似性について:Aは93%超の類似性;Bは90〜92%の類似性;Cは80〜89%の類似性である。

    さまざまな構造を、Bcl−2、Bcl−x およびBcl−wならびにMcl−1およびBclA1のようなBcl−2タンパク質の抗アポトーシスメンバーのアゴニストである、ABT−263の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表52参照)。 ABT−263そのものを含有する結晶構造はないが、Bcl−x に結合した類似体ABT−737(2YXJ)およびW119542(3INQ)を含有する構造は発表されている。 タンパク質−タンパク質相互作用阻害剤について予想できるように、ABT−263は大きく柔軟な分子である。 結果として、分子全体の立体配座空間を適切にサンプリングすることは不可能である。 フィールド類似性分析は従ってコア構造の類似体について行われた。 対応するテンプレートはABT−263コアのPDBエントリー2YXJからのABT−737とのマニュアルアラインメントにより生成した。

    フィールド類似性について:Aは95%超の類似性;Bは90〜94%の類似性;Cは80〜89%の類似性である。


    さまざまな構造を、アカデシン、AMP活性化タンパク質キナーゼ活性剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表53参照)。 フィールド類似性分析および結合エネルギーの決定のためのテンプレートは、アカデシンのアデノシンモノリン酸活性化タンパク質キナーゼのアデニレートセンサーとの複合体の結晶構造(PDBエントリー2QRE)から誘導した。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは80〜84%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが150Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の1250Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、アムルビシン、DNA複合体の塩基対間へのインターカレーションにより作用するトポイソメラーゼIIの阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表54参照)。 アムルビシンを含有する結晶構造はないが、DNAにインターカレートした他のアントラサイクリン抗生物質(例えばダウノマイシン、ドキソルビシンおよび類似体)を含有するいくつか(PDBエントリー1P20、151D、1DA9、1D12)がある。 構造1P20を用い、この分析のためのアントラサイクリンの参照立体配座をもたらした。 アラインメントはコア構造について行った。

    さまざまな構造を、いくつかのホスホキナーゼ、主にサイクリン依存性キナーゼcdk−1〜cdk9の用量依存性阻害を示す、アルボシジブの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表55参照)。 ヒトcdk−9におけるアルボシジブの結晶構造(PDBエントリー3BLR)が発表されている。 グリコゲンホスホリラーゼにおけるアルボシジブの3つの構造もある。 フィールド類似性分析に用いられるテンプレートを、ピぺリジン窒素構造がプロトン化形態に修正された、アルボシジブの構造PDBエントリー3BLRから生成した。
    フィールド類似性について:Aは95%超の類似性;Bは90〜94%の類似性;Cは85〜89%の類似性;Dは80〜84%の類似性である。

    さまざまな構造を、PD0332991の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表56参照)。 PD0332991は、36個の他のキナーゼのパネルに対して活性を示さない、サイクリン依存性キナーゼ4(cdk4)およびcdk6の非常に特異的な阻害剤である。 これは、網膜芽細胞腫陽性原発性骨髄腫およびエストロゲン受容体陽性乳癌細胞を含むさまざまな細胞株において抗増殖活性を示し、さまざまな癌に対するヒト試験において試験されている。
    中程度の分解能でのヒトcdk6におけるPD0332991の結晶構造(PDBエントリー2EUF)が発表されている。 親テンプレート構造を、PDBエントリー2EUFから排除されたリガンドの構造とのフレキシブルアラインメント後、アセチル基とピリドン環との間のねじれ角の調節により生成した。 2EUF結晶構造を有する類似体の結合エネルギーも計算した。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは75〜79%の類似性;Dは70〜74%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが100Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、アパジコンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表57参照)。 アパジコンは、表在(非浸潤)膀胱癌の治療の試験が行われている抗癌剤である。 これは、マイトマイシンのような、同様の作用のメカニズムを有する他のキノン剤とは違い、顕著な骨髄毒性を示さない。
    これはプロドラッグ、キノンをヒドロキノンに変換するNAD(P)H:キノンオキシドレダクターゼ(多くの腫瘍細胞において過剰発現するDT−ジアホラーゼ)による2−電子還元体である。
    ヒドロキシメチルピロールはキノンにおいては不活性であるが、ヒドロキノンにおいては反応性アルキル化剤であり、水の除去によりDNAをアルキル化する求電子性アザフルベン種をもたらす。
    DT−ジアホラーゼに結合したアパジコンの結晶構造(PDBエントリー1GG5)があり、これを用いてフィールド類似性分析のテンプレートを形成した。
    フィールド類似性について:Aは93%超の類似性;Bは90〜92%の類似性;Cは85〜89%の類似性;Dは70〜74%の類似性である。

    さまざまな構造を、フォロデシン、再発B細胞慢性リンパ性白血病の治療のために開発下のプリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNPase)の経口的に生物学的に利用可能な阻害剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表58参照)。 PNPaseにおけるフォロデシンのいくつかの構造(2Q7O;1PF7;IB80)がある。 IB80構造を分析の基本として用いた。 用いられるテンプレート構造は、XED力場を用いるIB80からのフォロデシンの構造の単純な最小化により生成された。
    フィールド類似性について:Aは95%超の類似性;Bは90〜94%の類似性;Cは75〜89%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが親の100Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の250Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、多発性硬化症(MS)の患者の治療として開発された、テリフルノミドの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表59参照)。 作用のメカニズムは、主にジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ(DHODH)を阻害することによる、ピリミジン合成の阻害である。 多数の結合阻害剤を含む、DHODHの多数の高分解能X線構造が知られる。 この分析はテリフルノミドが結合したヒト酵素(PDBエントリー1D3H)に基づく。 フィールド類似性分析は、X線構造からのリガンド立体配座とのアラインメントにより行った。 結合エネルギー予測は、FieldAlignから上位3つのスコアのアラインメントポーズをとり、フレキシブルリガンド最適化を行いながらCHARMmを用いて1D3H結晶構造に対してスコアリングすることにより、行った。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは75〜84%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、ミラベグロン、経口活性β アドレナリン受容体アゴニストの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表60参照)。 β アドレナリン受容体そのものの結晶構造はないが、いくつかは結合リガンドを有する、相同β およびβ 受容体のいくつかの構造がある。 もっとも適切なものは、ミラベグロンと同様のサイズである結合リガンドを有するβ のPDBエントリー3PDSである。 これに基づくテンプレートをフィールド類似性分析に用いた。 エタノールアミン窒素はすべての類似体についてプロトン化したものとみなした。
    結合エネルギーも計算した。
    フィールド類似性について:Aは85%超の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは75〜79%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、サパシタビンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表61参照)。 サパシタビンはヌクレオシド類似体プロドラッグである。 これは経口生物学的利用能を示すパルミトイル側鎖を有する活性主体で構成される。 パルミトイル基は各種アミダーゼにより除去され、活性分子CNDAC(2'−C−シアノ−2'−デオキシ−1−β−D−アラビノ−ペントフラノシルシトシン)を示すが、いくつかの分析はサパシタビンそのものが特定の腫瘍に対する抗増殖活性も有することを示した。 CNDACの作用のメカニズムは多段階である:1)ヌクレオシド類似体として、(デオキシシチジンキナーゼ−dCkにより)リン酸化した後、合成されるDNA鎖中に組み入れるが、組み入れ後、分子にβ脱離を行い、一本鎖DNA切断をもたらし、2)主にG /M期における細胞のアポトーシスおよび蓄積をもたらす細胞シグナル伝達作用のカスケードをもたらす。 これらの結果の両方は、細胞死または細胞分裂の停止のいずれかによる抗増殖活性をもたらす。
    この一連の類似体のサパシタビン活性をモデリングするため、主にCNDAC相当物に注目した、すなわち構造からパルミトイル基を除去した。
    フィールド分析を、1P62結晶立体配座の親構造とのアラインメントにより得られた種について行った。 結合エネルギー予測も行った。
    フィールド類似性について:Aは90%超の類似性;Bは85〜89%の類似性;Cは80〜84%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味し;Cは結合エネルギーが親の100Kcal以内であることを意味し;Dは結合エネルギーが親の300Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、トラベクテジンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表62参照)。 トラベクテジンは癌を治療するのに用いられ、その作用の態様は二本鎖DNAにおける特定のヌクレオチド配列の認識およびアルキル化によるものと考えられる。 これは特定の腫瘍遺伝子の転写を遮断し、最終的にはこれにおいてDNA損傷を引き起こす。 作用の部位は、化合物が中間イミニウム種によってグアニンN2原子をアルキル化する、二本鎖DNAの副溝であると考えられる。 同様のグアニンアルキル化剤(アントラマイシン)のX線構造とともに、標的の相互作用の文献モデルの複製を用い、類似体のフィールド類似性分析のテンプレートをもたらした。
    フィールド類似性について:Aは85〜90%の類似性;Bは80〜84%の類似性;Cは75〜79%の類似性;Dは70〜74%の類似性である。

    さまざまな構造を、モテサニブ、経口的に生物学的に利用可能な抗癌剤候補の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表63参照)。 これは血管内皮成長因子受容体1、2および3(VEGFR1〜3)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)および幹細胞増殖因子受容体(c−kit)を阻害する。 モテサニブのヒトVEGFR2のキナーゼドメインとの複合体の結晶構造(PDBエントリー3EFL)が発表され、これからのモテサニブの構造を分析のテンプレート構造としてそのまま用いた。
    フィールド類似性について:Aは95%超の類似性;Bは90〜94%の類似性;Cは85〜89%の類似性である。
    相対結合エネルギーについて:Aは結合エネルギーが親より大きいことを意味し;Bは結合エネルギーが親の50Kcal以内であることを意味する。

    さまざまな構造を、サレデュタント、抗うつ剤および抗不安剤の類似体としてのそれらの可能性について試験した(表64参照)。 サレデュタントは、その通常の基質が物質K(タキキニンA)である、NK2受容体の阻害剤である。 入手可能なNK2受容体のX線構造はなく、よって類似体はフィールド分析のみにより評価した。
    フィールド類似性について:Aは80〜85%の類似性;Bは75〜79%の類似性である。

    さまざまな構造を、不眠症、とくに入眠遅延の治療に用いられる、ラメルテオンの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表65参照)。 これはメラトニンMT およびMT 受容体の選択的アゴニストである。 ラメルテオンの参照形立体配座を5つのメラトニンMT /MT アゴニスト(アゴメラチン、LY−156735、メラトニン、ラメルテオンおよびタシメルテオン)から生成し、これを用いて類似体のフィールド類似性スコアを決定した。
    フィールド類似性について:Aは85〜90%の類似性である。

    さまざまな構造を、リキシバプタン、心不全における一般的な低ナトリウム血症(低血中ナトリウムレベル)の治療として用いられているV2サブタイプのバソプレシン受容体の非ペプチドアンタゴニストの類似体としてのそれらの可能性について試験した(表66参照)。 とくにバソプレシンの入手可能なX線構造はない。 フィールド類似性分析のテンプレートは、文献からのいくつかのより大きな誘導体およびアンタゴニストの分析に基づいた。
    フィールド類似性について:Aは90〜95%の類似性;Bは80〜89%の類似性である。

    [実施例90〜92の方法論]
    [細胞の取り扱い]
    PathHunter NHRPro細胞株を、標準的な手順に従ってT25フラスコ中の冷凍庫ストックから伸長させ、アッセイ前に選択的な増殖培地において保持した。

    細胞が健康かつ正常に増殖していることが確認されると、細胞をフラスコから細胞分離試薬を用いて移し、化合物のプロファイリングのため壁が白く底が透明な384ウェルマイクロプレートに播種した。

    プロファイリングのため、細胞を1ウェル当たり細胞10000個の密度、20μLの総体積で播種し、化合物添加前に一晩付着および回収した。 培地はチャコール−デキストランでろ過した血清を含有し、存在するホルモンのレベルを低減した。

    [アゴニストフォーマット]
    5μLの5X化合物を総体積の1%の最終DMSO濃度で各ウェルに添加することができるように、化合物ストックの中間希釈物を生成した。

    アゴニストモードで化合物をプロファイリングするため、細胞を化合物の存在下37℃で5時間インキュベートした。

    [アンタゴニストフォーマット]
    プロファイリングの初期に、化合物での以下のアンタゴニスト試験のため、アゴニスト用量曲線を行い、EC80値を決定した。 5μLの5Xアゴニストを等濃度の担体が存在する各ウェルに添加した。

    EC80アゴニスト濃度をアゴニスト用量曲線から直接決定した。

    アンタゴニスト決定のため、細胞をアンタゴニストでプレインキュベートした後、EC80濃度でアゴニストチャレンジを行った。

    5μLの5X化合物を細胞に添加し、37℃で30分間インキュベートした。

    5μLの6XEC80アゴニストを細胞に添加し、37℃で90分(EDG2およびEDG8については180分)間インキュベートした。

    [シグナル検出]
    適切な化合物インキュベーション後、アッセイシグナルは、15μL(50%v/v)のPathHunter検出試薬カクテルを、アゴニストおよびアンタゴニストアッセイのそれぞれについて単独で添加し、その後室温で1時間インキュベートすることによって生成された。

    シグナル生成後、化学発光シグナル検出のためのPerkinElmer Envision(商標)装置でマイクロプレートを読み取った。

    [データ分析]
    化合物の存在および非存在下での用量曲線を、GraphPad PrismまたはActivity Baseを用いてプロットした。

    アゴニストモードについて、活性割合を以下の式を用いて計算した:
    活性%=100%×(試験試料の平均RLU−担体対照の平均RLU)/(対照リガンドの平均MAX RLU−担体対照の平均RLU)。

    リキシバプタンの両方の類似体が活性を示したが、2つの類似体化合物の関連活性は、インシリコ分析により予測したとおりだった(実施例89参照)。

    [実施例93〜95の方法論]
    多数の類似体を、癌細胞を死滅させるそれらの能力について試験した。

    [プロトコル要約]
    HepG2細胞を、96ウェル組織培養処理ポリスチレンプレート上に、1ウェル当たり100μL中細胞0.5×10 個で播種した。 24時間後、細胞に試験化合物をさまざまな濃度で投与し、72時間インキュベートした。 インキュベーション期間の終了の1時間前、細胞にMTT[黄色;臭化3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム]を添加し、プレートを乾燥させ、DMSOを用いて再溶解する。 プレートを次に、SpectraFluorPlus(TECAN)を用いて走査する。

    [アッセイ感度]
    細胞毒性を、MTTを用いて評価した。 アッセイはミトコンドリアデヒドロゲナーゼ活性および細胞消失の測定をもたらす。

    [細胞消失]
    減少は、毒性を示す細胞の、ネクローシス、アポトーシスまたは細胞増殖の低減による消失を示し得る。

    [ミトコンドリア活性]
    減少はまた、ミトコンドリアデヒドロゲナーゼはMTT[黄色;臭化3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム]をホルマザンに還元するので、ミトコンドリア機能に対する効果を示し得る。 このアッセイではホルマザンが検出される。

    細胞に0.04、0.1、0.4、1、4、10、40および100μMの濃度で投与した。 アッセイを各濃度で3回繰り返した。

    結果は以下のとおりだった:

    MEC=担体閾値を顕著に超える最小有効濃度AC50=各細胞健康パラメータの最大効果の50%がみられる濃度

    両方の化合物が活性を示した。 化合物6aは化合物6bより高い活性を示した。 これは実施例48におけるインシリコ分析の予測に対応する。

    細胞に0.02、0.05、0.2、0.5、2、5、20および50μMの濃度で投与した。 アッセイを各濃度で3回繰り返した。

    結果は以下のとおりだった:

    MEC=担体閾値を顕著に超える最小有効濃度AC50=各細胞健康パラメータの最大効果の50%がみられる濃度

    細胞にベキサロテンおよびZがCH=NOHである式102の化合物(化合物13a)を0.04、0.1、0.4、1、4、10、40および100μMの濃度で投与した。 細胞にZがCH=NOMeである式102の化合物(化合物13b)を0.02、0.05、0.2、0.5、2、5、20および50μMの濃度で投与した。 アッセイを各濃度で3回繰り返した。

    結果は以下のとおりだった:

    MEC=担体閾値を顕著に超える最小有効濃度AC50=各細胞健康パラメータの最大効果の50%がみられる濃度

    一連の化合物のインビトロ有効性をさまざまな菌株に対する活性について評価した。 すべての試験品を、輸送後、暗所に4℃で保存した。 使用の直前、約1mgの各化合物を正確に計量し、適切な体積のDMSOに溶解し、1.28g/Lのストック濃度にした。

    [株]
    感受性試験をさまざまな嫌気性菌株に対して行った(表73参照):用いられる株の詳細は以下のとおりである。

    [株の再生および増殖]
    すべての株を、新鮮な血液寒天プレート上に継代培養し、37℃で最長4日間嫌気的にインキュベートすることにより、−80℃での長期保存から回収した。 純度および適切なコロニー性状を確保する目視チェック後、分離株は使用に適しているとみなされた。

    [接種源の調製]
    各菌株の接種源を、培養プレートから(プレートを30分より長く嫌気雰囲気下に置かないようにしながら)5〜10個の異なるコロニーを取り、それらを3mlの還元したWilkins−Chalgrenブロス中に懸濁させることにより、調製した。 接種源をボルテックスミキサー上で15秒間激しく振盪することにより再懸濁させた。 濁度をその後マクファーランド標準0.5(1〜5×10 CFU/ml)に調節した。 接種源をMIC試験のため5%溶解血液を有する還元したWilkins−Chalgrenブロスにさらに希釈し、各ウェルにおいて2〜8×10 CFU/mlの最終接種源を得た。

    [MICアッセイ条件]
    MICを、適切なCLSIガイドライン(M11−A7)に従って、オートクレーブ後の急速冷却により還元し、5%溶解ウマ血液を補充したWilkins−Chalgrenブロスにおいて試験した。

    [ステップ1:試験品の添加]
    a. ストック溶液をDMSOにおいて1.28g/Lの濃度で調製した。 ストックを、5%溶解血液を有する還元したWilkins−Chalgrenブロスにさらに希釈し、アッセイにおける128mg/Lの最大開始濃度を得た。 100μLの5%溶解血液を有する還元したWilkins−Chalgrenブロスをカラム2〜12における各ウェルに分注した。 200μLの適切な試験化合物溶液(256mg/L)をカラム1における各ウェルに分注した。
    b. マルチチャンネルピペット(±2%変動係数)を用い、100μLアリコートをカラム1ウェルから吸い取ってカラム2に分注し、2倍に希釈した。 100μLの試料をその後カラム2ウェルから吸い取ってカラム3に分注した。 プロセスをカラム10まで繰り返した。 カラム10からの希釈薬物の最後の100μLをその後廃棄した。 11列目は陽性対照(薬物または試験品は添加されず、有機体は添加される)として機能し、12列目は陰性対照(薬物または試験品、有機体は添加されない)として機能した。

    [ステップ2:菌株の添加]
    5%溶解血液を有する還元したWilkins−Chalgrenブロス中の適切な接種源懸濁液100μLを、適切なウェルに添加した。 これは、200μLの(100μLの希釈化合物または希釈物および100μLの接種源またはブロスのみで構成される)最終体積を含有するウェルをもたらした。

    [ステップ3:アッセイプレートのインキュベーション]
    すべてのプレートを暗所において嫌気条件下37℃で48時間インキュベートした。

    [ステップ4:プレートの読み取り]
    プレートをインキュベーションの48時間後に目視により読み取った。 >90%阻害の終点を決定した(目視検査後のCLSI解釈終点)。
    [結果]

    [実施例97および比較例98の方法論]
    試験する化合物の溶液を、DMSOにおいて10mMの濃度で調製し、アリコートに分割し、−20℃で保存した。 ストック溶液をアッセイバッファでさらに希釈し、最終試験溶液を生成した。 すべての最終試験溶液は2.0%以下のDMSOを含有した。

    [方法]
    ・試験品をアッセイバッファで所望の濃度まで希釈する・プロテアーゼをアッセイバッファで希釈する・希釈した試験溶液をプレートに添加する・希釈したDPPIVプロテアーゼ成分をプレートに添加する・10分間30℃でプレインキュベートし、TopSeal−A384、Clear Adhesive(PE)でシールする・基質(Gly−Pro−AMC)を添加し、反応を開始する・PHERAstarPLUS(BMG)で動力学モデルを用いることにより吸光度を読み取る

    データをPHEARstar PLUSにより記録した。 データ取得および分析をExcel 2003およびGraphPad Prism 4を用いて行った。

    各アッセイを各化合物について10回繰り返した。

    シタグリプチン類似体をDPPIVの阻害剤としてのそれらの能力について試験した。

    既知の阻害剤KR−62436も陽性対照として試験した。

    試験した化合物のIC 50値は以下のとおりだった。

    化合物24aはこのアッセイにおいて活性を示した。 化合物24bはこのアッセイでは顕著な活性を示さなかった。 これは上記実施例52において記載されるインシリコ分析における予測に対応する。

    [比較例]
    化合物35aをレニン阻害剤としてのその能力について試験した。 化合物35aはインシリコ分析において不十分なレニン阻害剤であると予測された(実施例46参照)。

    既知のレニン阻害剤Ac−HPFV−(Sta)−LF−NH を陽性対照として用いた。

    試験した化合物のIC50値は以下のとおりだった:

    8つの試験化合物濃度(0.001〜10μM;最終DMSO濃度0.5%)を組み換えヒトMAO−B(2μg/mL)でプローブ基質キヌラミン(25μM)の存在下25分間37℃でインキュベートした。 各試験化合物濃度を繰り返して評価した。 非選択的MAO阻害剤、トラニルシプロミンを陽性対照として試験化合物と一緒にスクリーニングした。 分析の定量化のための内部標準を含有するメタノールの添加により、反応を停止した。 クエンチした試料を4℃で10分間インキュベートし、4℃で10分間遠心分離した。 浮遊物を除去し、LC−MS/MSによりプローブ代謝物質4−ヒドロキシキノリンについて分析した。 一般的なCyprotex LC−MS/MS分析条件を用いた。
    担体対照と比較した代謝物質の形成の減少を用い、IC 50値を計算した。

    [試験化合物および陽性対照によるMAO−B活性の阻害(IC 50 、基質=キヌラミン25μM)]

    6つの化合物を抗インフルエンザノイラミニダーゼ活性について評価した。 オセルタミビル感受性インフルエンザウィルスを、ノイラミニダーゼの化学発光基質(NA−XTD、Applied Biosystems)の存在下、化合物(8つの濃度、繰り返し)とインキュベートした。 反応を照度計で測定した。 対照として、ウィルスを化合物の非存在下、およびまた異なる濃度のオセルタミビル(オセルタミビルカルボン酸形態)の存在下でインキュベートした。 すべての試験化合物およびオセルタミビルを平行してアッセイした。
    EC 50およびEC 90値をGraphPad Prismで決定した。

    EC 50およびEC 90値は以下のとおりだった:

    比較例について活性はみられなかった。 この化合物はインシリコ分析により不十分な活性を有すると予測された(実施例37参照)。

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