Method for Grignard type reactions in microreactors

申请号 JP2009519829 申请日 2007-07-11 公开(公告)号 JP5512266B2 公开(公告)日 2014-06-04
申请人 ロンザ アーゲー; 发明人 ロベージュ、ドミニク; ビーラー、ニコラオス; ドゥクリー、ローラン;
摘要
权利要求
  • 少なくとも2種の流体を混合することを含むグリニャール反応を行なうための方法であって、前記少なくとも2種の流体のうちの一方は、グリニャールタイプ反応においてグリニャール試薬と反応することができる化合物(第1の反応剤)を含み、他方の流体はグリニャール試薬(第2の反応剤)および任意にさらなる流体を含み、前記混合は前記第1の反応剤または第2の反応剤のいずれかを含む、少なくとも2種の流体のうちの一方(A)のための少なくとも1つの流路(1)を備えるマイクロリアクタ(6)内で行い、前記流路は、少なくとも2つの反応領域(2)を備え、前記各反応領域は、前記第2の反応剤または第1の反応剤のいずれかを含む前記2種の流体のうちの他方(B)を供給するための注入ポイント(3)、前記少なくとも2種の流体が互いに接触する混合領域(4)、および反応領域(5)を備え、また前記マイクロリアクタは1つ以上のさらなる滞留時間体積を任意に備え、前記方法において、前記第1の反応剤または第2の反応剤のいずれかを含む、少なくとも2種の流体のうちの一方は第1の流れを形成し、前記第2の反応剤または第1の反応剤を含む、少なくとも2種の流体のうちの他方は、前記流路(1)に沿った少なくとも2つの注入ポイント(3)において前記第1の流れ中に、前記各注入ポイントにおいて、グリニャールタイプ反応の完結に至らせるに必要な量のフラクションのみを注入するように注入する方法。
  • 前記流路(1)は、10〜10000マイクロメートルの範囲の幅、および0.1平方センチメートル以下の断面を有する請求項1に記載の方法。
  • 前記流路の幅が、10〜500マイクロメートルの範囲にある請求項2に記載の方法。
  • 前記流路の幅が10〜200マイクロメートルの範囲にある請求項3に記載の方法。
  • 熱または冷却を、独立して、注入ポイント(3)、混合領域(4)および/または反応領域(5)に供給する請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  • 熱または冷却を、反応を開始するため、維持するため、および/または遅くするために供給する請求項5に記載の方法。
  • 熱を反応を開始するため、および/または維持するために供給する請求項6に記載の方法。
  • 冷却を、反応を遅くするために供給する請求項6に記載の方法。
  • 前記マイクロリアクタ(6)は、3〜6つの反応領域(2)を備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  • 遅い反応において、最後の反応領域後であって、反応が完結に至る前に反応をクエンチする請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  • 前記グリニャール試薬(第2の反応剤)は、式 R 1 −Mg−X (I)
    または R 1 −Mg−R 1 (II)
    (式中、R 1は、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルから成る群から選択され、Xは塩素、臭素またはヨウ素からなる群から選択される)
    の化合物である請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  • 前記第1の反応剤が、式 R 2 −X (III)
    (式中、R 2はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルから成る群から選択され、Xは塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択される)
    の化合物である請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  • 前記第1の反応剤がC=O、C=N、C≡N、C=S、N=OおよびS=Oのような1つ以上の極性多重結合を含む化合物である請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  • 前記第1の反応剤が、二酸化炭素、アルデヒド、ケトン、カルボン酸ハライド、エステル、イミン、チオアルデヒド、チオケトンおよびチオエステルから成る群から選択される請求項13に記載の方法。
  • 前記第1の反応剤が、少なくとも1つの活性化水素原子を有する化合物である請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  • 前記第1の反応剤が、カルボン酸、および1つ以上のヒドロキシ基、アミノ基、イミノ基、またはチオ基を有する化合物からなる群から選択される請求項15に記載の方法。
  • 反応混合物が、少なくとも1種のグリコールエーテルを含む、マイクロリアクタ内での請求項1〜16にいずれか一項に記載のグリニャール反応を行なうための方法。
  • 10〜50重量%の少なくとも1種のグリコールエーテルが存在する請求項 17に記載の方法。
  • グリコールエーテルが、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、および/または1,2−ジメトキシエタンである請求項17 または18に記載の方法。
  • 前記マイクロリアクタに供給される前記グリニャール試薬の温度が0℃以下である請求項17〜 19のいずれか一項に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、マイクロリアクタ中で少なくとも2つの流体を混合することを含む、グリニャールタイプ反応のためのプロセスに関する。

    グリニャールタイプ反応は製造化学において非常に重要な反応である。 一般的に、グリニャールタイプ反応は、式 R 1 −Mg−X (I)
    または R 1 −Mg−R 1 (II)
    (式中、R 1はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルから成る群から選択され、またXは塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子である)
    の化合物と、式 R 2 −X (III)
    (式中、R 2はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルであり、Xはハロゲンである)
    の化合物との、またはC=O、C=N、C≡N、C=S、N=OおよびS=Oのような極性の多重結合を含有する化合物との反応である。 式Iの化合物をグリニャール試薬と呼ぶ。 式IまたはIIの化合物の他の用途は、ホウ素、シリカ、スズまたはアンチモン化合物のハロゲン原子の交換、または他の方法では得るのが難しい高活性のグリニャール化合物の調製である。

    単一のマイクロミキサを用いてグリニャール反応を行なうことが、EP−A−1285924に開示されている。 この開示されている方法は、工業スケールでの製造には適していない。

    化学産業の絶えざる目的は、化学反応を絶えず改善し、制御することである。 反応についての優れた制御は、例えば、安全性の向上、反応生成物収率および/若しくは純度の向上、または有益な非常に反応性に富む中間体生成物の単離をもたらし得る。 特に、反応剤混合、流体フロー、放熱(heat sinking)/加熱(heat sourcing)および触媒効率についての優れた制御が望ましい。

    従って、反応についてのこのような改善された制御をもたらす一般的な方法が有利である。 特に、大スケールで、制御された様式において発熱反応を行なう方法が求められている。

    本発明によれば、少なくとも2つの流体を混合することを含むグリニャール反応を行なうための方法を提供する。 上記少なくとも2つの流体のうちの一方はグリニャールタイプ反応においてグリニャール試薬と反応することができる化合物(第1の反応剤)を含み、他方の流体はグリニャール試薬(第2の反応剤)、および任意にさらなる反応剤を含む。 上記の混合は、第1または第2の反応剤のどちらかを含む少なくとも2つの流体のうちの一方(A)のための、少なくとも1つの流路(1)を備えるマイクロリアクタ(6)において行なわれる。 上記流路は少なくとも2つの反応領域(2)を備える。 各反応領域は、第2または第1の反応剤のどちらかを含む少なくとも2つの流体のうちの他方(B)を供給するための注入ポイント(3)、少なくとも2つの流体が互いに接触する混合領域(4)、および反応領域(5)を備える。 またマイクロリアクタは、任意に、1以上のさらなる滞留時間体積を提供し、上記方法において、第1または第2の反応剤のいずれかを含む少なくとも2つの流体のうちの一方が第1の流れを定め、第2または第1の反応剤のいずれかを含む少なくとも2つの流体のうちの他方を、上記第1の流れに、上記流路(1)に沿った少なくとも2つの注入ポイント(3)において、各注入ポイントにおいて、グリニャールタイプの反応の完結に到達するのに必要な量のフラクションのみを注入するように注入する。

    通常、「マイクロリアクタ」なる表現は、反応体積が約1000マイクロメートル以下の(流れ方向に対して垂直に)寸法を有するリアクタについて用いられる。

    「反応の完結に到達するのに必要」なる表現は、例えば単一の容器内で、反応の「理論的な」完結に到達するために加えられるべきであろう量を意味する。 単純な1:1反応化学量論において、これは等モル量であり得る。 所望される生成物によって決まる、以下の反応(xvi)の場合にBCl 3のような第1の反応剤に対しては、1つの−MgX基を有するグリニャール試薬の2または3モル当量が、反応を完結させるために必要である。 以下の反応(xviii)の場合に、グリニャール試薬が2つの−MgXを含む場合に、2モル当量の第1の反応剤が完結のために必要である。

    製造有機化学においてマグネシウムの最も重要な用途は、有機ハライドからの、ハロゲン原子を有する炭素原子の極性転換を伴うグリニャール化合物の還元的生成である。 マグネシウム有機化合物またはグリニャール化合物において、炭素−マグネシウム結合は強く分極しており、マグネシウムに結合した炭素原子は負電荷を有している。 本発明の方法における反応のための適切なグリニャール試薬は、式 R 1 −Mg−X (I)
    または R 1 −Mg−R 1 (II)
    (式中、R 1はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルから成る群から選択され、Xは塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択される)
    の化合物である。 好ましい実施形態において、式Iのグリニャール化合物が用いられる。 適切な条件下で、グリニャール化合物をそのまま貯蔵できる。 式IおよびIIの化合物は、シュレンク平衡で存在する。 置換基によって、平衡は一方へとさらにシフトする。 両方の化合物を同等に用いてもよいが、式IIの化合物は一般的に、式Iの化合物よりもゆっくりと反応する。

    好ましい実施形態において、グリニャール試薬は2つ以上の−MgX基を含んでいてよく、これらは直鎖の、分枝したまたは炭素環式基を通じて結合している。 従って、本明細書中で、式Iの化合物は、例えば式 XMg−Q−MgX (Ia)
    または

    等の化合物を示すことがあり、式中、Qは二価または三価の炭化素部位、例えばシクロアルカン、アルケニル、アルキニルアリールおよびアラルキルから成る群から選択され、上記したように、1つ、2つまたは3つの水素原子は、それぞれの数の−MgX基により置き換えられている。

    上記した基のそれぞれは、グリニャールタイプ反応条件下でグリニャール化合物と反応することのないさらなる官能基を任意に有していてもよい。

    中でも式 R 2 −X (III)
    (式中、R 2はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルから成る群から選択され、Xはハロゲンである)
    の化合物、およびC=O、C=N、C≡N、C=S、N=OおよびS=Oのような1つ以上の極性の多重結合を含む化合物、または少なくとも1つの活性化水素原子を有する化合物は、グリニャールタイプ反応中でグリニャール試薬と反応することができ、本発明の方法により用いることができる。

    上記した極性の多重結合を含む化合物を、二酸化炭素、アルデヒド、ケトン、カルボン酸ハライド、エステル、イミン、チオアルデヒド、チオケトンおよびチオエステルから成る群から選択することができる。 活性化水素を有する化合物は、カルボン酸、または1つ以上のヒドロキシ、アミノ、イミノ若しくはチオ基を有する化合物である。

    本明細書中で「アルキル」という語は、直鎖のまたは分枝したアルキル基を示す。 形式「C 1-n −アルキル」を用いることにより、アルキル基とは、1〜n個の炭素原子を有することを意味する。 C 1-6 −アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを示す。 式Iにおける「アルキル」基R 1は、1つ以上のさらなる−MgX基を有していてもよい。

    本明細書中で「シクロアルキル」という語は、3個以上の炭素原子を有する脂環式基を示す。 シクロアルキルは単環系および多環系、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチルまたはノルボルニルを示す。 式Iにおけるシクロアルキル基R 1は、1つ以上のさらなる−MgX基を有していてもよい。

    本明細書中で「アルケニル」という語は、C=C二重結合を有する直鎖のまたは分枝した基を示し、1つ以上のハロゲン原子、および/または任意に置換されたC 1-6 −アルキル、C 1-6 −アルコキシ若しくはジ−C 1-6 −アルキルアミノ基により任意に置換されている。 例は、エテニル、1−プロペニル、1−ブテニルまたはイソプロペニルである。 式Iにおけるアルケニル基R 1は、1つ以上の−MgX基を有していてもよい。

    本明細書中で「アルキニル」という語は、C≡C三重結合を有する直鎖のまたは分枝した基を示し、1つ以上のハロゲン原子、および/または任意に置換されたC 1-6 −アルキル、C 1-6 −アルコキシ若しくはジ−C 1-6 −アルキルアミノ基により任意に置換されている。 例は、エチニル、1−プロピニル、1−ブチニル、1−ペンチニルである。 式Iにおけるアルキニル基R 1は、1つ以上のさらなる−MgX基を有していてもよい。

    本明細書中で「アリール」という語は、芳香族基、好ましくはフェニルまたはナフチルを示し、1つ以上のハロゲン原子、および/または任意に置換されたC 1-6 −アルキル、C 1-6 −アルコキシ若しくはジ−C 1-6 −アルキルアミノ基により任意に置換されている。 式Iにおけるアリール基R 1は、1つ以上のさらなる−MgX基を有していてもよい。

    本明細書中で「アラルキル」という語は、上記したC 1-8アルキル基であって、フェニル、フラニル、チエニル、ベンゾ[b]フラニル、ベンゾ[b]チエニルから成る群から選択されるアリールまたはヘテロアリール部位により置換されているものを示し、上記アリールまたはヘテロアリール部位は、任意に、1つ以上のハロゲン原子、アミノ基、および/または任意に置換されたC 1-6 −アルキル、C 1-6 −アルコキシ若しくはジ−C 1-6 −アルキルアミノ基により置換されている。 式Iにおけるアラルキル基R 1は、1つ以上のさらなる−MgX基を有していてもよい。

    本明細書中で「アルコキシ」という語は、直鎖のまたは分枝したアルコキシ基を示す。 形式「C 1-n −アルコキシ」を用いることで、アルキル基が1〜n個の炭素原子を有することを意味する。 C 1-6 −アルコキシは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシおよびヘキシルオキシを示す。

    本明細書中で「シクロアルコキシ」という語は、3つ以上の炭素原子を有するシクロアルコキシ基を示す。 シクロアルコキシは、例えば、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシ、またはシクロデシルオキシを示す。

    本明細書中で「ジ−C 1-6 −アルキルアミノ」という語は、独立して1〜6個の炭素原子を有する2つのアルキル部位を含むジアルキルアミノ基を示す。 ジ−C 1-6 −アルキルアミノは、例えば、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ、N−エチル−N−ヘキシルアミノ、またはN,N−ジヘキシルアミノを示す。

    多くの場合、グリニャールタイプ反応の初期反応生成物は中間体であり、これは例えば−O−MgXまたは−S−MgX基を有する。 上記中間体は変換されて、加溶媒分解、例えば加水分解後に所望の反応生成物を与える。

    反応(i)〜(xviii)は、本発明によるマルチ注入マイクロリアクタにおいて行なわれるグリニャール反応および反応手順の好ましい実施形態を示す。

    (i)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、式 R 2 −X (III)
    (式中、R 2は上記した通りであり、Xはハロゲンであって、ここで、式IおよびIIIの化合物におけるハロゲンは同一であるかまたは異なり得る)
    の化合物を反応させることにより、式 R 1 −R 2 (IV)
    (式中、R 1およびR 2は上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    (ii)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、
    (a)ホルムアルデヒド、または (b)式
    2 −CHO (V)
    (式中、R 2はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルから成る群から選択される)
    のアルデヒド、または (c)式
    3 −CO−R 4 (VI)
    (式中、R 3およびR 4は同一であるか異なり、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびアラルキルから成る群から選択される)
    のケトンと反応させることにより、式 (a) R 1 −CH 2 −OH (VII)、
    (b) R 1 −CHOH−R 2 (VIII)、
    および (c) R 1 −CR 34 −OH (IX)
    (それぞれ、式中R 1 、R 2 、R 3およびR 4は上記した通りである)
    の第一級、第二級および第三級アルコールが得られる。

    (iii)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を二酸化炭素と反応させることにより、式 R 1 −COOH (X)
    (式中、R 1は上記した通りである)
    のカルボン酸の生成をもたらす。

    (iv)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、式 R 2 −COX (XI)
    (式中、R 2は上記した通りであり、Xは塩素、臭素またはヨウ素である)
    のアセチルハライドと反応させることにより、
    式 R 1 −CO−R 2
    (式中R 1およびR 2は上記した通りである)
    のケトンが得られる。

    (v)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中R 1およびXは上記した通りである)を、式 HCOOR 2 (XIII)
    (式中、R 2は上記した通りである)
    のギ酸エステルと反応させることにより、反応条件に応じて、
    (a)式 1 −CHOのアルデヒド(式中、R 1は上記した通りである)、または (b)式
    1 −CHOH−R 2 (VIII)
    の第二級アルコールが得られる。

    (vi)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、式 R 2 −COOR 3 (XIV)
    (式中、R 2およびR 3は上記した通りである)
    のカルボン酸エステルと反応させることにより、反応条件に依存して、
    (a)式
    1 −CO−R 2 (XII)
    (式中、R 1およびR 2は上記した通りである)
    のケトン、または (b)式
    1 −C(R 22 −OH (XV)
    (式中、R 1およびR 2は上記した通りである)
    の第三級アルコールが得られる。

    好ましい実施形態において、本方法は、安息香酸エチルとフェニルマグネシウムブロミドからのトリフェニルメタノールの調製に有用である。

    (vii)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、式 R 2 −CN (XVI)
    (式中、R 2は上記した通りである)
    のニトリルと反応させることにより、式 R 1 −CO−R 2 (XII)
    (式中、R 1およびR 2は上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    (viii)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、式 (R 22 C=NR 3 (XVII)
    (式中、R 2およびR 3は上記した通りである)
    のイミンと反応させることにより、式 R 1 (R 22 C−NHR 3 (XII)
    (式中、R 1 、R 2およびR 3は上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    (ix)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、重水と反応させることにより、式 R 1 −D (XVIII)
    (式中、R 1は上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    (x)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、硫黄と反応させることにより、式 R 1 −SH (XIX)
    (式中、R 1は上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    (xi)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、エチレンオキシドと反応させることにより、式 R 1 −(CH 22 −OH (XX)
    (式中、R 1は上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    (xii)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、塩化チオニルと反応させることにより、式 (R 12 S=O (XXI)
    (式中、R 1は上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    (xiii)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、
    (a)ホスホリルハライド、または (b)式
    2 −POX 2 (XXII)
    (式中、R 2およびXは上記した通りである)
    のホスホン酸ジハライド、または (c)式
    23 POX (XXIII)
    (式中、R 2およびR 3は同一であるか異なり、上記した通りであり、Xは上記した通りである)
    のホスホン酸ハライドと反応させて、ハライドの置換により、式 (a) (R 13 PO (XXIV)、
    (b) (R 122 PO (XXV)、
    および (c) R 123 PO (XXVI)
    (それぞれ、式中、R 1 、R 2およびR 3は上記した通りである)
    のホスフィンオキシドが得られる。

    本方法は、トリオクチルホスフィンオキシドの調製に特に重要である。

    (xiv)2つの工程プロセスにおいて、まず第1に、式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、式 (R 2 O) 2 PHO (XXVII)
    (式中、R 1は上記した通りである)
    の第二級ホスファイトと反応させて、式 (R 12 POMgX (XXVIII)
    (式中、R 1およびXは上記した通りである)
    の化合物を与え、さらに第2に、式XXVIIIの化合物を、式 R 2 −X (III)
    (式中、R 2およびXは上記した通りである)
    の化合物と反応させて、式 (R 122 PO (XXV)
    (式中、R 1およびR 2は上記した通りである)
    の化合物を得ることにより、混合ホスフィンオキシド(mixed phosphine oxide)を得ることができる。

    反応手順(xiv)の好ましい実施形態において、第2の工程における式IIIの化合物の供給を、(a)マイクロリアクタの外部で、(b)第2のマイクロリアクタ内で、または(c)第1の反応と同じマイクロリアクタ内であって、後者は式XXVIIの化合物の生成後の少なくとも1つの「次の」注入ポイントにおいて行なうことができる。

    (xv)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、式 R 2 −SiX 3 (XXIX)
    (式中、R 2およびXは上記した通りである)
    の化合物と反応させることにより、式 R 12 SiX 2 (XXX)、
    (R 122 SiX (XXXI)
    および (R 132 Si (XXXII)
    (式中、R 1 、R 2およびXは上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    反応を行って完結した場合、式XXXIIの化合物が主生成物であり得る。 本方法は、アリールマグネシウムハライド、好ましくはアリールマグネシウムブロミドに特に適している。

    (xvi)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、MX m (式中、Mは、ホウ素を含む、周期表の3〜15族からの金属から成る群から選択され、Xは上記した通りであり、mは3〜5の整数であって、金属Mの価数に対応する)と反応させることにより、式 X mn M(R 1n (XXXIII)
    (式中、M、R 1およびmは上記した通りであり、nは交換されたハロゲン原子Xの量に対応する)
    の化合物、または任意に加水分解後に、式 (HO) mn M(R 1n (XXXIV)
    (式中、M、R 1 、mおよびnは上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    (xvii)式IまたはIIのグリニャール試薬(式中、R 1およびXは上記した通りである)を、式 R 1 −C≡C−H (XXXV)
    (式中、R 1は上記した通りである)
    の化合物と反応させることにより、式 R 1 −C≡C−Mg−X (XXXVI)
    (式中、R 1およびXは上記した通りである)
    のさらなるグリニャール試薬が得られる。

    (xviii)式

    (式中、Xは上記した通りであり、Aは−(CH 2n −基であって、nが3以上の整数であるか、または−CH 2 −B−CH 2 −基であって、Bは5〜7個の環炭素原子の炭素環である)
    のグリニャール試薬を、式 L m MX 2 (XXXVIII)
    (式中、Lは1,5−シクロオクタジエン、一酸化炭素、およびアレーン、例えばベンゼン、p−シメンまたはペンタジエニルであり、mは1以上の整数である)
    の化合物と反応させることにより、式

    (式中、M、L、Aおよびmは上記した通りである)
    の化合物が得られる。

    反応スキーム(xviii)の好ましい実施形態において、式XXXVIIおよびXXXIXの化合物においては、Aは以下のような炭素環である

    (式中、各環は、アルキルまたはアルコキシ基のような、1つ以上のさらなる置換基を含んでいてもよい)。 つまり、反応スキーム(xviii)のさらなる好ましい実施形態において、(η 5 −C 552 MCl 2を、

    と反応させて、式

    (式中、MはTi、Zr、Hf、Nbである)
    のメタラサイクルを与える。

    図1および図2は、流れBを、種々の注入ポイントにおいて流れAに供給する2つの例を示している。 図1におけるマイクロリアクタ(6)は、3つの注入ポイントを有する1つの流路を備え、図2におけるマイクロリアクタ(6)は、3つの注入ポイントをそれぞれ有する2つの流路を備えている。 2つを超える流路が存在し、各流路において3つを超える注入ポイントが存在していてもよい。 従って、第2の反応剤は、第1の反応剤を含む流体により生じる第1の流れに、注入ポイントにおいて供給され得る。 経済的な観点から、より高価なおよび/またはより活性な反応剤を、より安価なおよび/またはより活性でない反応剤を含む第1の流れに有利には供給する。 殆どの場合、グリニャール試薬は、より高価なおよび/またはより活性な反応剤であり得る。

    さらに、注入ポイント、混合領域および/または反応領域に関しては構造的な制限はない。 本発明において用いられるマイクロリアクタの部分のより良い理解といった観点で、図1および図2においてマイクロリアクタは、直線状の引き伸ばした中空空間として示されている。 しかしながら、流路(1)は、従来技術において知られるようにねじれて湾曲していてもよい。 さらに、様々な混合領域および/または反応領域は、幅または長さにおいて、同じ寸法を有する必要はない。 さらに、1つの物理エンティティにおいて上記した全ての特徴を含むマイクロリアクタを使用する必要はない。 また、さらなる注入ポイント、混合領域、反応領域であって、それぞれ任意に冷却されまたは加熱されるものを、外部的に流路に接続することもできる。

    1つを超える注入ポイントを用いながら、グリニャール反応を完結させるのに必要な量のフラクションのみを供給することは、マイクロリアクタにおけるホットスポットの数を増加させることをもたらし、各ホットスポットにおける温度上昇は、1つのみの混合および反応領域を有する典型的なマイクロリアクタと比較して抑えられる。 さらに、2つの化合物のうちの1つは、他方の化合物を含む第1の流れ中で希釈され、副生成物の生成は低下し、収率は向上する。 つまり、本発明の方法は、反応の改善された制御を提供する。

    本発明において、少なくとも2つの流体のそれぞれは、独立に、液体、気体または超臨界流体であり得る。 混合領域の混合特性によって、少なくとも2つの流体が完全に混和性であることは必要ない。

    少なくとも1つの一般的な流路、少なくとも1つの注入ポイント、少なくとも1つの混合領域、および少なくとも1つの反応領域に加えて、本発明に適切なマイクロリアクタは、さらなる構造要素、例えば温度調節可能な保持容積、温度調節可能な予備混合容積、および当該技術分野において知られる他のものを備えていてもよい。

    マルチ注入ポイントと共に用いる場合には、マイクロリアクタを用いることは、グリニャールタイプ反応について特に有利であることが見出された。 本発明によれば、流体グリニャールタイプ反応の改善された制御を達成することができ、反応生成物収率および/または純度における大幅な改善、および他の利点をもたらすことができる。 反応は、混合領域(3)において反応流体AおよびBを接触させた後に開始し、反応領域(3)において持続する。 好ましい実施形態において、流路(1)は、10〜10000マイクロメートルの範囲の幅、および0.1平方センチメートル以下の断面を有する。 より好ましくは、流路幅は、10〜500マイクロメートルの範囲にあり、さらにより好ましくは10〜200マイクロメートルの範囲にある。

    さらに好ましい実施形態において、熱または冷却を、独立して、反応剤の貯蔵器、注入ポイント(3)、混合領域(4)および/または反応領域(5)、または用いたマイクロリアクタのいずれもの他の構造的要素に提供する。 好ましくは、熱または冷却を、外部供給源により供給する。 上記熱または冷却を、反応を開始し、維持し、および/または遅くするために供給することができる。 好ましくは、熱を、反応を開始および/または維持するのに供給するのに対し、冷却を、反応を遅くするために提供する。 まれな場合において、熱を、反応を遅くするために供給してもよく、一方で冷却を、反応を開始および/または維持するために供給してもよい。

    混合領域において本質的に起こる速い反応の場合、第1の流れ中に既に存在する化合物とグリニャールタイプ反応において反応する化合物の次のフラクションを注入する前に、反応混合物の温度を調節するために反応領域を用いることができる。

    一般的に、反応生成物を含む流体の第1の流れ(1)を、マイクロリアクタから排出した後にクエンチする。 反応混合物が混合領域を通過した際にはほぼ完結している速い発熱反応は、副生成物の生成を抑えるために、反応領域を通過する間、さらなる冷却を必要とすることがある。 遅い反応を行なう反応を完結させると、しばしば、副生成物をもたらす。 好ましい実施形態において、反応をクエンチした後に生成物を単離する。 いくつかのグリニャール反応について、反応が混合領域において完結に至らない場合には、反応領域またはマイクロリアクタから流出した第1の流れを、さらなる反応のために外部の保持容積部に供給することが適切であろうし、他のグリニャール反応については、最後の注入ポイントの後、反応領域またはマイクロリアクタから流出した直後の第1の流れを、反応が完結する前に過剰反応を回避するため、クエンチするのが適しているであろう。

    以下の例において、グリニャール反応では、注入ポイントの数の増加に伴い収率が向上することを示す。 それぞれの追加する注入領域の利点を、さらなる注入領域を接続する、または構築することの労および欠点とを比較すると(新規のマイクロリアクタのデザイン、一般に必要とされる器材の増加、さらなるプログラミングワーク、上昇する流体圧力、増加する漏出の危険性)、本発明の方法は、有利には、7つを超えない領域(注入領域、混合領域、反応領域)、好ましくは3〜6つの反応領域を備えるマイクロリアクタにより行なわれることが見出された。

    グリコールエーテル、好ましくはビス(2−メトキシエチル)エーテル(ジグリム)、および1,2−ジメトキシエタン(モノグリム,DME)が、マイクロリアクタ中ですばやいグリニャール反応を行うためには、好ましい溶媒である。 特に0℃以下の低温においては、グリニャール試薬は、凝集、凝固、または結晶化すらする傾向にあり、マイクロリアクタを詰まらせる。 少なくとも1種のグリコールエーテルの存在下で、マイクロリアクタ中でグリニャール反応を行なうと、グリニャール試薬の凝集、凝固または結晶化が抑制され、特に低温でも、マイクロリアクタ(路、マイクロミキサ、内部流路)の詰まりを抑制することが示され得る。 (同一の条件下で)少なくとも1種のグリコールエーテルを含むグリニャール溶液は、グリコールエーテルを含まないグリニャール溶液と比較して、長期の貯蔵寿命を有することが示され得る。 さらに、このようなグリニャール溶液は、約20重量%まで、またはそれ以上のグリニャール試薬を含み、約0℃以下、好ましくは約−5℃以下、さらにより好ましくは約−15℃以下の温度で貯蔵され、および/またはマイクロリアクタに供給される。 さらに好ましい実施形態において、グリニャール試薬は、10〜50重量%の、より好ましくは20〜40重量%の、さらにより好ましくは約30重量%の少なくとも1種のグリコールエーテルを含む混合物中に溶解される。 他の好ましいさらなる実施形態において、グリコールエーテルは、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、および/または1,2−ジメトキシエタンである。 本方法において用いることができる他の適切な溶媒は、無水ジエチルエーテルおよび/またはテトラヒドロフランである。

    さらなる目的、利点および特徴を、従属請求項および記載した本発明の実施形態から導くことができる。

    マイクロリアクタ(6)であって、マイクロリアクタ全体を貫く流路(1)、および設けられた3つの反応領域(2)を備え、各反応領域は、注入ポイント(3)、混合領域(4)、および反応領域(5)を備えていて、流体Bを流体Aに供給するマイクロリアクタの概略図。

    2つのこのような流路を備えるマイクロリアクタの概略図。

    例 実施例および比較例において用いるマイクロリアクタは、異なる材料(ガラスまたは金属)、および異なる設計システムにより作製されていた。 いくつかは、注入領域、混合領域、および反応領域が、1つの物理エンティティに組み込まれているところの一体化されたマイクロリアクタ体であった。 他のものは、外部取付部品を介して接続される単一の要素(注入ポイント、混合領域、および反応領域)から作製されていた。 いくつかのマイクロリアクタは、いかなる追加の複雑な温度調節システムを適所に有することなく、温度制御浴に浸漬させることによって温度を調節した。 他のものは効率的な内部温度調節システムを含んでいた。 ここでは温度制御された流体が、注入ポイント、混合領域および反応領域の外面へと供給されて、効率的で、迅速な温度制御をもたらす。 全ての例において、注入ポイントの数の影響の評価を容易にするために、グリニャール試薬(第2の反応剤)を第1の反応剤に、注入ポイントの数に対応して比例する様式で供給した。 2つ、3つ、4つ、5つまたは6つの注入ポイントについて、それぞれ反応を完結させるために必要な、約50モル%、33.3モル%、25モル%、20モル%または16.6モル%の第2の反応剤を、各注入ポイントに供給する。 通常通り、マイクロリアクタの流出物(生成物を含む)をクエンチし、収集した。 殆どの場合において、流出物はHClを用いてクエンチした。

    例1
    別個の注入ポイント、混合領域および反応領域(各反応は、1つの注入ポイント、1つの混合領域および1つの反応領域を備えている)から構成されている2〜6つの反応領域を有する2つの自己集合した(self-assembled)マルチ注入マイクロリアクタにおいて、テトラヒドロフラン(THF,86.5重量%)中の2−クロロプロピオン酸クロリド(13.5重量%)を流れAとして、およびTHF(1当量,90重量%)中のフェネチルマグネシウムブロミド(1当量,10重量%)を流れBとして反応させた。 このマイクロリアクタを20℃の浴中に入れた。 マイクロリアクタの温度調節は、各要素の単一部品の外面における熱交換に依存した。 例1.1〜1.5のマイクロリアクタは、注入ポイント間でほぼ冷却されない、約0.2mLの内容積の反応領域を備えた。 例1.6〜1.10のマイクロリアクタは、注入ポイント間で少なくとも低効率冷却(LEC)を可能にする、約2.0mLの内容積の反応領域を備えた。 20および40g/分の流速を用いた。 第2の反応剤を、等モル比の第1の反応剤に供給した。 それぞれの反応領域後に集めた生成物4−クロロ−1−フェニル−ペンタン−3−オンの収率を、供給量および冷却条件との関連で表1 および2に示す。

    比較例1
    1つの注入ポイント、1つの混合領域、および1つの反応領域を備えた単一注入マイクロリアクタにおいて、例1の反応剤を、冷却しながら、および冷却せずに反応させた。 20および40g/分の流速を用いた。 流れB(グリニャール試薬)を、流れA(第1の反応剤)に、混合領域において双方の反応剤が等モル比で存在するように供給した。 それぞれの反応領域の後に収集し、クエンチした生成物4−クロロ−1−フェニル−ペンタン−3−オンの収率を、供給量および冷却条件との関連で表1に示す。

    例2
    4つの反応領域(それぞれ、1つの注入ポイント、1つの混合領域、および1.08mLの内部反応容積の1つの反応領域を備えている)を有する2つのマルチ注入マイクロリアクタにおいて、テトラヒドロフラン(THF,86.5重量%)中の2−クロロプロピオン酸クロリド(13.5重量%)を流れAとして、およびTHF(1当量,90重量%)中のフェネチルマグネシウムブロミド(1当量,10重量%)を流れBとして反応させた。 マイクロリアクタMR1は内部熱交換構造を備え、非常に効率的な冷却(VEC)を提供する一方で、金属マイクロリアクタMR2の熱調節は、温度調節した浴中にマイクロリアクタを浸漬させることにより行なわれ、注入ポイント間で低効率冷却(LEC)のみを提供する。 温度を表に示す。 最後の注入後、全体で20および40g/分の流速を用いた。 第2の反応剤(流れB)を、注入ポイントの数に対応する割合で第1の反応剤に供給する。 反応を完結に至らせるに必要な約 25モル%の流れBを、各注入ポイントにおいて、第1の流れに供給した。 最後の注入後、流れBおよび流れAの反応剤を、等モル量で供給した。 各反応領域後に収集し、クエンチした生成物4−クロロ−1−フェニル−ペンタン−3−オンの収率を、供給量および冷却条件に関連して表に示す。

    例3
    例1の反応を、18g/分の流れを伴う2つの異なるマイクロリアクタにおいて行なった。 MR2は、さらなる冷却設備を有さず、冷却浴中に浸漬させる金属マイクロリアクタ(LEC)であり、MR3はガラスマイクロリアクタであって、MR1と同様の内部熱交換構造を有する活性な冷却システムを有し、非常に効率的な冷却(VEC)を提供する。 2つの注入ポイントを有するマイクロリアクタにより、それぞれ−20、0および20℃において得られる収率(例3.1および3.3)、または3つの注入ポイントを有するマイクロリアクタにより、それぞれ−20、0および20℃により得られた収率(例3.2および3.4)を表に示す。

    比較例2
    1つの注入ポイントを有するマイクロリアクタ(比較例2.1および2.2)を用いて、例3の条件下で行われる例1の反応の収率を表に示す。

    例4
    コーニング(Corning)から市販されている複数注入マイクロリアクタ(各反応は1つの注入ポイント、1つの混合領域および1つの反応領域を含む)において、ビス(2−メトキシエチル)エーテル(100重量%まで)中のジメチルオキサラート(それぞれ10、15または20重量%)を流れAとして、およびビス(2−メトキシエチル)エーテル(30重量%)およびテトラヒドロフラン(THF,100重量%まで)の混合物中のエチルマグネシウムクロリド(19.1重量%)を流れBとして反応させた。 約1.15のHCl/MgにおけるHClのモル比を、マイクロリアクタ流出物中の反応のクエンチに用いた。 表5は、流れA中のそれぞれのジメチルオキサラート含有率(重量%)、グリニャール/オキサラート化学量論(モル/モル)、全流量(g/分)、マイクロリアクタの熱調節に用いた熱源の温度、および生成物(2−MOB=メチル2−オキソ−ブチラート)の収率(Y,%)、変換率(C,%)、および選択性(S,%)を示す。

    比較例3
    コーニングから市販されている単一注入NIMマイクロリアクタにおいて、ビス(2−メトキシエチル)エーテル(100重量%まで)中のジメチルオキサラート(それぞれ10、15または20重量%)を流れAとして、およびビス(2−メトキシエチル)エーテル(30重量%)およびテトラヒドロフラン(THF,100重量%まで)の混合物中のエチルマグネシウムクロリド(19.1重量%)を流れBとして反応させた。 約1.15のHCl/Mgモル比におけるHClを、マイクロリアクタ流出物における反応をクエンチするために用いた。 表6は、流れAにおけるそれぞれのジメチルオキサラート含有率(重量%)、グリニャール/オキサラート化学量論(モル/モル)、全流量(g/分)、マイクロリアクタの熱調節に用いられる熱源の温度、および生成物(2−MOB=メチル2−ブチラート)の収率(Y,%)、変換率(C,%)、および選択性(S,%)を示す。

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