Method for producing a tertiary alcohol

申请号 JP2010516406 申请日 2008-07-10 公开(公告)号 JP2010533208A 公开(公告)日 2010-10-21
申请人 ロンザ リミテッドLonza Limited; 发明人 ドジョジョ、フランシス; マックガリティー、ジョン;
摘要 第三アルコールは、三塩化ランタンおよび塩化リチウムの存在するエーテル性溶媒中でカルボン酸エステルとグリニャール試薬とを反応させることにより製造される。 本方法は、モンテルカストの製造における中間体である次式(A)の(αS)−α−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンゼンプロパノールの製造に特に適している。
【化1】

【選択図】なし
权利要求
  • 次式(I)の第三アルコールの製造方法であって、
    ここにおいて、R はC 1−4アルキルであり、且つ、Qは、C 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールまたは任意の2以上の上記したものから成る有機成分であり、それぞれのC 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、ヒドロキシ、フッ素、塩素、アミノ、C 1−4アルキルアミノおよびジ(C 1−4アルキル)アミノから成る群から独立して選択される1以上の置換基で任意に置換される 次式(II)のカルボン酸エステルと、
    ここにおいて、RはC 1−10アルキル、アリールまたはアリールアルキルである 次式(III)のグリニャール試薬とを、
    MgX (III)
    ここにおいて、R は上記定義の通りであり、Xは塩素、臭素またはヨウ素である 三塩化ランタンおよび塩化リチウムの存在するエーテル性溶媒中で反応させることによる製造方法。
  • 三塩化ランタンおよび塩化リチウムが1:2のモル比で存在する請求項1に記載の方法。
  • がメチルである請求項1または2に記載の方法。
  • Xが塩素である請求項1から3の何れか1項に記載の方法。
  • Qがアリール基を含む請求項1から4の何れか1項に記載の方法。
  • 請求項4または5に記載の方法であって、Qは次式の基であり、
    カルボン酸エステルIIは次式であり、
    ここにおいてRは請求項1にて定義される通りであり、
    次式の第三アルコールIが得られる方法。
  • Qにおける第二アルコール基はS−配置を有する請求項6に記載の方法。
  • 前記カルボン酸エステルは一水和物の形態で使用される請求項6または7に記載の方法。
  • 三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比が1.5:1から1:2の間である請求項8に記載の方法。
  • 前記カルボン酸エステルは無水の形態で使用される請求項6または7に記載の方法。
  • 三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比が1:1から1:10の間である請求項10に記載の方法。
  • 三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比が1:2から1:10の間である請求項11に記載の方法。
  • Rがメチルである請求項1から11の何れか1項に記載の方法。
  • 前記エーテル性溶媒が、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、および前記のものと不活性溶媒との混合物から選択される請求項1から12の何れか1項に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、次式(I)の第三アルコールの製造方法に関する:

    ここにおいて、R はC 1−4アルキルであり、且つ、Qは、C 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールまたは任意の2以上の上記したものから成る有機成分であり、それぞれのC 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、ヒドロキシ、フッ素、塩素、アミノ、C 1−4アルキルアミノおよびジ(C 1−4アルキル)アミノから成る群から独立して選択される1以上の置換基で任意に置換される。

    カルビノール炭素に2つの低級アルキル基を有する第三アルコールは、幾つかの医薬的に活性な化合物の合成において価値ある中間体である。 例えば、次式の(αS)−α−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンゼンプロパノールは、

    モンテルカスト(montelukast)(1−[[[(1R)−1−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−3−[2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]プロピル]チオ]メチル]シクロプロパン酢酸)として知られる医薬的に活性な化合物の合成における重要な中間体である。

    第三アルコールの周知の合成方法は、カルボン酸エステルと2当量のグリニャール試薬との反応である。 しかしながら、特にアルキルマグネシウムクロリドをグリニャール試薬として使用する場合に、望ましくない反応がアルコールの形成と競合して副産物の形成をもたらすため、しばしば十分な収量が得られない。 「ほぼ無の」活性化された三塩化クロリドは、ケトン中間体のエノール化を抑制すると仮定され、上記の反応に有利な効果があることが近年判明した(DA Conlon et al., Adv. Synth. Catal. 2004, 346, 1307-1315)。 含水量および三塩化クロリドの活性化方法ならびにその結晶の傾向が重要であることがわかった。 さらに、塩化クロリドの活性化はいくぶん時間を要し、活性化された塩化クロリドは、テトラヒドロフランのようなエーテル性溶剤にわずかに可溶性であり、不均一反応混合物をもたらす。 上記のモンテルカスト中間体の製造において、出発原料(一水和物として利用できる)は第1に注意深く乾燥され(例えば共沸蒸留により)、しかしそれにもかかわらず、理論的量である3当量の代わりに約5当量のメチルマグネシウムクロリドが必要である(WO95/18107A1)。

    EP−A−1759765は、式MX ・zLiA(例えばLaCl ・2LiCl)の無水のランタニド塩の溶液、および、特にケトンおよびイミンとのグリニャール型反応におけるその使用を開示している。 ケトンの場合、前記ランタニド塩は等モルの量で使用され、カルボン酸エステル成分が影響を受けない例が挙げられる。 反応混合物への微量の水の追加はランタニド塩の沈殿を開始させると言われている。

    本発明の目的は、カルボン酸エステルおよびグリニャール試薬から第三アルコールを製造するための改善された方法であって、グリニャール試薬の塩化物の形態が使用された場合であっても且つ出発原料がその水酸化物の形態で使用された場合であっても、高い収量の所望の生成物を与える方法を提供する。 方法は、時間を要する活性化ステップ、不均一な反応混合物および煩雑な精密検査手順を含むべきでない。

    出願人は、次式(I)の第三アルコール

    ここにおいて、R はC 1−4アルキルであり、且つ、Qは、C 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールまたは任意の2以上の上記したものから成る有機成分であり、それぞれのC 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、ヒドロキシ、フッ素、塩素、アミノ、C 1−4アルキルアミノおよびジ(C 1−4アルキル)アミノから成る群から独立して選択される1以上の置換基で任意に置換されるは、次式(II)のカルボン酸エステル

    ここにおいて、RはC 1−10アルキル、アリールまたはアリールアルキルであると、次式(III)のグリニャール試薬 R MgX (III)
    ここにおいて、R は上記定義の通りであり、Xは塩素、臭素またはヨウ素であるとを、三塩化ランタンおよび塩化リチウムの存在するエーテル性溶媒中で反応させることで作製することができることを発見した。

    ここにおいておよび以下において、「C 1−nアルキル」という用語は、1からnの炭素原子を有する任意の直鎖状または分枝鎖アルキル基を含むと理解すべきである。 例えば「C 1−4アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを含む。 上述の内容に加えて、「C 1−10アルキル」という用語は、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等といった基を含む。

    「C 2−10アルケニル」という用語は、2から10の炭素原子および少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する任意の直鎖状または分枝状炭化水素基を含む。

    「C 3−8シクロアルキル」という用語は、3から8の炭素原子を有する任意の単環式または二環式の脂環式基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、ノルカリル等を含む。

    「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環、例えば、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントリル、ビフェニリル、フルオレニル、テトラヒドロナフタレニル等を含む、任意の単環式、二環式または多環式の基を含むと理解すべきである。 「アリール」の好ましい意味はフェニルである。

    「ヘテロシクリル」という用語は、任意の芳香性および非芳香性の複素環基、例えば、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルフォリニル、ピラニル、フラニル、チオフェニル、ピロリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、オキサゾールイル、チアゾリル、インドリル、キノリニル、カルバゾリル等を含む。 「ヘテロシクリル」の好ましい意味はピリジルおよびキノリニルである。

    「任意の2以上の上記したものから成る有機成分」という表現は、2以上の上記した基を含む1つの自由(開)原子価(free (open) valency)を有する任意の有機成分、例えば、アリールアルキルまたはアルキルアリール、(アリールアルキル)アリール、(アリールアルケニル)アリール、[(アルケニルアリール)アルキル]アリール、[[(ヘテロシクリルアルケニル)アリール]アルキル]アリール等を意味すると理解すべきである。

    単独で存在する、または上記の通り2以上のこれらの基から構成される有機成分の成分としての、各々のC 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、ヒドロキシ、フッ素および塩素から成る群から選択される1以上の置換基で独立に置換されてよい。

    「エーテル性溶剤」という用語は、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等といった、反応温度において液体である十分な量の非環式または環式エーテルを含む任意の溶媒または溶媒混合物を含むと理解すべきである。 さらに、それは、1,3−ジオキソランまたは1,3−ジオキサンといった環状アセタールを含む。

    塩化リチウムは三塩化ランタンを可溶性にし、エーテル性溶媒における2つの塩の真の溶液をもたらし、これによって均一な反応混合物をもたらす。 好ましい実施態様において、三塩化ランタンおよび塩化リチウムは1:2以下のモル比で存在する。 1:2のモル比のLaCl およびLiClのTHF溶液は、Chemetall GmbH(ドイツ、フランクフルト(マイン))から商業的に入手できる。

    グリニャール試薬IIIのアルキル基R は好ましくはメチルである。

    グリニャール試薬IIIのハロゲン成分Xは好ましくは塩素である。

    好ましい実施態様において、第三アルコールIおよびカルボン酸エステルIIの有機成分Qは、少なくとも1つのアリール基を含む。 より好ましくは、カルボン酸エステルIIのカルボキシル基はアリール基に直接結合している。

    さらにより好ましい実施態様において、Qは次式の基であり、

    および、カルボン酸エステルIIは次式であり、

    ここにおいてRは上記のように定義される通りであり、
    次式の第三アルコールIが得られる。

    最も好ましくは、上記構造の第二アルコール基はS−配置を有しており、(R)−モンテルカストの合成における中間体として適したものとなっている。

    好ましい実施態様において、上に示した好ましいカルボン酸エステルは一水和物の形態で使用され、これによって独立した乾燥工程が不要となる。 結晶水は単に1当量のグリニャール試薬と反応し、対応するアルカンおよびマグネシウムヒドロキシハライドをもたらす。 このことは、微量の水でさえランタニド塩の沈殿を開始させると述べるEP−A−1759765の観点からして驚くべきことである。

    エステルの一水和物形態を出発原料として使用する場合、三塩化ランタンは、三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比が1.5:1から1:2の間にて、有利に使用される。

    別の好ましい実施態様において、上に示す好ましいカルボン酸エステルは、無水の形態で使用され、当該形態は、トルエンのような適切な共留剤を使用して一水和物の共沸性の脱水によって得てよい。 結晶水の共沸性除去によって得られた溶液を直接使用すること、および当該溶液をグリニャール試薬、三塩化ランタンおよび塩化リチウムを含む溶液に添加することが可能であることがわかっている。

    エステルの無水形態を出発原料として使用する場合、三塩化ランタンの量を減少させて、三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比を好ましくは1:1から1:10の間、より好ましくは1:2から1:10の間または1:3から1:10の間にすることができる。

    出発原料としてのカルボン酸エステルIIは好ましくはメチルエステルである。

    本発明の方法において使用されるエーテルの溶媒は、好ましくはテトラヒドロフラン単独またはテトラヒドロフランと不活性溶媒(例えば脂肪性または芳香族炭化水素)との混合物である。 さらに、好ましくは2−メチルテトラヒドロフランおよび1,3−ジオキソランである。

    反応温度は、グリニャール反応で一般に使用される範囲とすることができ、好ましくは−20℃から室温の間、より好ましくは−10℃から+10℃の間である。

    反応混合物の精密検査は当該分野で一般に使用される方法によって遂行することができ、例えば水または弱酸性水溶液によるクエンチングおよび適切な溶媒による生成物の抽出が行われる。

    以下の非限定的な例によって本発明の方法が例証される。

    [例1]
    (αS)−α−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−ベンゼンプロパノール マグネティックスターラーを入れた50mL容量の3つ口フラスコにて、三塩化ランタンおよび塩化リチウム(モル比1:2)を含むTHFの溶液(3.09gの16wt.%溶液、2.00mmol)をTHF(6.0mL)で希釈した。 メチル2−[(3S)−3−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]−フェニル]−3−ヒドロキシプロピル]ベンゾエート一水和物(0.916g、2.00mmol;EP0480717A1、Example146、Step2に従って作製)を添加し、室温、窒素下で1時間撹拌した後、混合物を−5℃まで冷却した。 メチルマグネシウムクロリド(THFによる3Mの溶液、3.4mL、10mmol)を滴下して添加した。 このとき温度が−5℃を超えないようにした。 その後混合物を0℃で12時間撹拌し、室温まで温めた後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を、温度が25℃未満に維持されるような速度で添加した。 水(10mL)およびトルエン(20mL)を添加し、得られる懸濁液をガラス濾過器を使ってろ過した。 相を分離し、水相をトルエン(20mL)で抽出して廃棄した。 混合させた有機相を水(5mL)で洗浄し、減圧下で蒸発させると(50mbar、40℃)、3.1gの残留物が残った。 残留物をヘプタン(3mL)を使って50℃ですりつぶし、その後、3時間20℃に冷却した。 沈殿した生成物を20℃でろ過して単離し、まずヘプタン/トルエン(1:1v/v、4mL)で洗浄し、その後ヘプタン(4mL)で洗浄し、最後に40℃で乾燥させて、0.63gの所望の生成物を得た。

    1 H NMR (DMSO-d 6 , 500 MHz): δ = 1.51 (s, 3H); 1.52 (s, 3H); 2.00 (m, 2H), 2.96 (m, 1H); 3.10 (m, 1H); 4.72 (m, 1H); 4.94 (s, 1H); 5.36 (d, J = 4.4 Hz, 1H); 7.09 (t, J = 7.6 Hz, 1H); 7.14 (t, J = 7.8 Hz, 1H); 7.18 (d, J = 6.4 Hz, 1H); 7.41 (m, 2H); 7.44 (d, J = 7.9 Hz, 1H); 7.49 (d, J = 16.6 Hz, 1H); 7.56 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H); 7.62 (d, J = 6.8 Hz, 1H); 7.77 (bs, 1H); 7.91 (d, J = 16.6 Hz, 1H); 7.92 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.99 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H); 8.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
    13 C NMR (DMSO-d 6 , 126 MHz): δ = 29.82, 31.55, 31.57, 42.34, 71.60, 72.31, 120.24, 124.73, 124.88, 125.24, 125.51, 125.71, 126.22, 126.54, 127.16, 128.04, 128.49, 129.65, 130.82, 134.23, 135.20, 135.67, 136.43, 140.25, 146.66, 146.93, 147.99, 156.78.

    [例2−4]
    様々な量の三塩化ランタン(0.5、1.0および1.5molar当量)および10molar当量のメチルマグネシウムクロリド(5molar当量の代わりに)を使用して、例1の方法を繰り返した。 所望の生成物の収率はHPLCによって決定した。

    判明した収率は以下の通りである:
    0.5当量LaCl :88.3%;
    1.0当量LaCl :94.9%;
    1.5当量LaCl :98.5%。

    [例5]
    (αS)−α−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−ベンゼンプロパノール 第1の500mL容量の反応容器において、THFによるLaCl /LiClの14.7wt. %溶液(14.03g、8.4mmol、0.2当量)をTHF(30mL)で希釈した。 当該溶液にMeMgClの3.0M溶液(71.43g、210mmol、5当量)を室温で添加して、第1の反応混合物を得た。 その溶液を−9℃に冷却した。 第2の500mL容量の反応容器において、メチル2−[(3S)−3−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−3−ヒドロキシプロピル]ベンゾエート一水和物の混合物(20.0g、42.02mmol、1当量)をトルエン(200mL)に添加した。 反応混合物中の水を、共沸蒸留(50℃、100mbar)によって、体積が60mLに減るまで除去した。 透明な溶液を得るために、THF(40mL)を蒸留残留物に添加した。 次に、当該溶液を20℃に冷却し、第1の反応混合物に移した。 このとき、第1の反応容器中の内部温度を−9℃から−5℃の間に維持した。 反応混合物をさらに1.5時間静置し、その間反応の進行をHPLCによってモニターした。 反応の完了後、溶液を−15℃まで冷却し、内部温度を10℃未満に維持しながら4M酢酸水溶液(128mL)を添加してクエンチした。 得られた二相系を10℃に維持した。 トルエン(50mL)を添加し、系を10℃で15分間撹拌し、10℃で5分間静置して、透明な2相に分離した。 その後、有機相を分離し、10℃でNa CO (104mL)の10wt. %溶液によって、および10℃でNaCl(104mL)の10wt. %溶液で洗浄した。 有機相を減圧下(40℃、150mbar)で濃縮した(60mLに)。 蒸留残留物を60℃まで加熱し、 ヘプタン(15g)を10分にわたって添加し、所望の生成物の結晶をシード添加して、60℃で結晶化を開始させた。 懸濁液をさらに2時間60℃で撹拌した。 ヘプタン(60g)を60℃で10時間にわたり添加した。 懸濁液を1時間にわたって0℃まで冷却し、沈殿した生成物をガラス濾過漏斗にて単離し、20℃でヘプタン(50mL)を使用して洗浄し、45℃で減圧乾燥させた。 乾燥はカール・フィッシャー滴定によってモニターした。

    収量:18.3g(94.1%)の乾燥生成物(アッセイ:98.7%)。

    [例6]
    2−フェニル−2−プロパノール THFによるLaCl /LiClの13.9wt. %溶液(14.84g、8.4mmol、0.2当量)をTHF(50mL)に希釈した。 当該溶液にメチルマグネシウムクロリドの3.0M溶液(42.86g、126mmol、3当量)を室温で添加した。 その後、溶液を−9℃まで冷却し、トルエン(7mL)にエチルベンゾエート(6.30g、42.9mmol、1当量)を含む混合物を、−9℃から−5℃の温度範囲内で、60分にわたって第1の溶液に添加した。 さらに30分後、GLCによる工程管理によれば出発原料の存在は示されなかった。 反応混合物を−20℃まで冷却し、温度を10℃未満に維持しながら、4M酢酸水溶液(128mL)を添加してクエンチした。 得られた二相系を20℃まで温めた。 トルエン(50mL)を添加し、系を20℃で15分間撹拌し、20℃で5分間静置して透明な相を分離した。 有機相を、20℃で10wt. %のNa CO 水溶液(104mL)を用いて洗浄し、その後10wt. %のNaCl水溶液で洗浄した。 その後、有機相をNa SO で乾燥させ、減圧下で濃縮して、黄色の油状の生成物を得た。 生成物の構造は H NMRによって確認した。

    収率:89.7%、純度(GLC):98%。

    [例7]
    2−フェニル−2−プロパノール 5当量のMeMgClを使用して、例6の方法を繰り返した。 単離した収率は93.9%、純度99.6%であった。

    [例8]
    2−メチルウンデカン−2−オール エチルベンゾエートの代わりにメチルデカノアートを使用して、例6の方法を繰り返した。 単離した収率は76.6%、純度は97.6%であった。

    [例9]
    (αS)−α−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンゼンプロパノール メチル2−[(3S)−3−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2キノリニル)エテニル]フェニル]−3−ヒドロキシプロピル]ベンゾエート一水和物(20.00g、42.01mmol)および2−メチルテトラヒドロフラン(100mL)を250mLの反応容器に充填した。 水を除去するために、79℃および標準圧の下、60mLの溶媒を溶液から蒸留させた。 カール・フィッシャー分析によって、含水量が0.04%であることがわかった(1mLの溶液を抜き取った)。 溶液を20−30℃で貯蔵した。 メチルマグネシウムクロリド(59.04g、175.24mmol)を窒素下で第2の250mL反応容器に充填し、−10℃まで冷却した。 その後、テトラヒドロフランにLaCl ・2LiClを含む16.06wt. %溶液の14.10gを、0.5時間以内に添加した。 得られた懸濁液を−15℃まで冷却した。 第1の反応容器中の溶液を、−10℃未満に温度が維持される速度で第2の反応容器に注入した。 反応はHPLCによってモニターした。 反応が完了した後、4Mの酢酸(90mL)をゆっくりと添加し、その間温度を0℃未満に維持した(水相のpH:5−6)。 混合物を20℃に加熱した。 有機相を分離し、10wt. %Na CO 水溶液(90mL)で2度、10wt. %NaCl水溶液(それぞれ60mL)で2度洗浄した。 水およびテトラヒドロフランを除去するために、15.0gの溶媒を上記溶液から蒸留して除去した。 その後、2−メチルテトラヒドロフラン(32.0g)を添加し、さらに蒸留して24.0gの溶媒を除去した。 残留物を30℃に冷却した後、n−ヘプタン(22.4g)を添加し、飽和溶液を形成した。 溶液に、0.4gのジオール生成物は種結晶として添加し、生じる懸濁液を一晩撹拌した。 n−ヘプタン(75.0g)を1.5時間以内に添加し、懸濁液を1時間以内に−2℃まで冷却し、この温度で3時間維持した。 生成物をろ過によって単離した。 フィルターケーキをn−ヘプタン(30mL)で洗浄し、40℃/<100mbarで乾燥させた。

    収量:17.5g(87%)、純度98.4%(ケトン含量0.6%)。

    [例10]
    (αS)−α−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−ベンゼンプロパノール メチル2−[(3S)−3−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−3−ヒドロキシプロピル]ベンゾエート一水和物(10.0g、21.62mmol)を100mL反応容器に充填し、その後1,3−ジオキソラン(50mL)を充填した。 水を除去するために、79℃および標準圧力の下で、30mLの溶媒を溶液から蒸留して除去した。 カール・フィッシャー分析によって、含水量が0.07%であることがわかった(1mLの溶液を抜き取った)。 溶液を20−30℃で貯蔵した。 メチルマグネシウムクロリド(30.10g、89.34mmol)を窒素下で250mL反応容器に充填し、−10℃まで冷却した。 その後、THFにLaCl /LiClを含む溶液(16.06wt.%、7.75g)を0.5時間以内に添加した。 懸濁液を−15℃まで冷却した。 第1の反応容器中の溶液を、温度を−10℃未満に維持できる速度で第2の反応容器に注入した。 反応はHPLCによってモニターした。 反応完了後、4Mの酢酸(40mL)をゆっくり添加した。 この間反応混合物を0℃未満に維持した(水相のpH値:5−6)。 有機相を分離し、Na CO 水溶液(5wt.%、30mL)およびNaCl水溶液(10wt.%、30mL)で洗浄した。 溶媒を減圧下で除去し、その後、残留物をトルエン(10mL)に溶解した。 その溶液を45℃まで加熱し、n−ヘプタン(3mL)を添加した。 所望の生成物の種結晶(0.4g)を添加して、結晶化を誘導した。 形成された懸濁液を50℃に加熱し、3時間撹拌した。 n−ヘプタン(30mL)を3時間以内に添加し、0℃に冷却した。 生成物をろ過によって単離した。 フィルターケーキをn−ヘプタン(15mL)で洗浄し、40℃/<100mbarで乾燥させた。

    収量:8.9g(83.3%)、純度98.4%(ケトン含量0.6%)。

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