Method for producing a tertiary alcohol |
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申请号 | JP2010516406 | 申请日 | 2008-07-10 | 公开(公告)号 | JP2010533208A | 公开(公告)日 | 2010-10-21 |
申请人 | ロンザ リミテッドLonza Limited; | 发明人 | ドジョジョ、フランシス; マックガリティー、ジョン; | ||||
摘要 | 第三アルコールは、三塩化ランタンおよび塩化リチウムの存在するエーテル性溶媒中でカルボン酸エステルとグリニャール試薬とを反応させることにより製造される。 本方法は、モンテルカストの製造における中間体である次式(A)の(αS)−α−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンゼンプロパノールの製造に特に適している。 【化1】 【選択図】なし |
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权利要求 | 次式(I)の第三アルコールの製造方法であって、 R 1 MgX (III) ここにおいて、R 1は上記定義の通りであり、Xは塩素、臭素またはヨウ素である 三塩化ランタンおよび塩化リチウムの存在するエーテル性溶媒中で反応させることによる製造方法。 三塩化ランタンおよび塩化リチウムが1:2のモル比で存在する請求項1に記載の方法。 R 1がメチルである請求項1または2に記載の方法。 Xが塩素である請求項1から3の何れか1項に記載の方法。 Qがアリール基を含む請求項1から4の何れか1項に記載の方法。 請求項4または5に記載の方法であって、Qは次式の基であり、 次式の第三アルコールIが得られる方法。 Qにおける第二アルコール基はS−配置を有する請求項6に記載の方法。 前記カルボン酸エステルは一水和物の形態で使用される請求項6または7に記載の方法。 三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比が1.5:1から1:2の間である請求項8に記載の方法。 前記カルボン酸エステルは無水の形態で使用される請求項6または7に記載の方法。 三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比が1:1から1:10の間である請求項10に記載の方法。 三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比が1:2から1:10の間である請求項11に記載の方法。 Rがメチルである請求項1から11の何れか1項に記載の方法。 前記エーテル性溶媒が、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、および前記のものと不活性溶媒との混合物から選択される請求項1から12の何れか1項に記載の方法。 |
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说明书全文 | 本発明は、次式(I)の第三アルコールの製造方法に関する: ここにおいて、R 1はC 1−4アルキルであり、且つ、Qは、C 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールまたは任意の2以上の上記したものから成る有機成分であり、それぞれのC 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、ヒドロキシ、フッ素、塩素、アミノ、C 1−4アルキルアミノおよびジ(C 1−4アルキル)アミノから成る群から独立して選択される1以上の置換基で任意に置換される。 カルビノール炭素に2つの低級アルキル基を有する第三アルコールは、幾つかの医薬的に活性な化合物の合成において価値ある中間体である。 例えば、次式の(αS)−α−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンゼンプロパノールは、 モンテルカスト(montelukast)(1−[[[(1R)−1−[3−[(1E)−2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−3−[2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]プロピル]チオ]メチル]シクロプロパン酢酸)として知られる医薬的に活性な化合物の合成における重要な中間体である。 第三アルコールの周知の合成方法は、カルボン酸エステルと2当量のグリニャール試薬との反応である。 しかしながら、特にアルキルマグネシウムクロリドをグリニャール試薬として使用する場合に、望ましくない反応がアルコールの形成と競合して副産物の形成をもたらすため、しばしば十分な収量が得られない。 「ほぼ無水の」活性化された三塩化クロリドは、ケトン中間体のエノール化を抑制すると仮定され、上記の反応に有利な効果があることが近年判明した(DA Conlon et al., Adv. Synth. Catal. 2004, 346, 1307-1315)。 含水量および三塩化クロリドの活性化方法ならびにその結晶の傾向が重要であることがわかった。 さらに、塩化クロリドの活性化はいくぶん時間を要し、活性化された塩化クロリドは、テトラヒドロフランのようなエーテル性溶剤にわずかに可溶性であり、不均一反応混合物をもたらす。 上記のモンテルカスト中間体の製造において、出発原料(一水和物として利用できる)は第1に注意深く乾燥され(例えば共沸蒸留により)、しかしそれにもかかわらず、理論的量である3当量の代わりに約5当量のメチルマグネシウムクロリドが必要である(WO95/18107A1)。 EP−A−1759765は、式MX 3・zLiA(例えばLaCl 3・2LiCl)の無水のランタニド塩の溶液、および、特にケトンおよびイミンとのグリニャール型反応におけるその使用を開示している。 ケトンの場合、前記ランタニド塩は等モルの量で使用され、カルボン酸エステル成分が影響を受けない例が挙げられる。 反応混合物への微量の水の追加はランタニド塩の沈殿を開始させると言われている。 本発明の目的は、カルボン酸エステルおよびグリニャール試薬から第三アルコールを製造するための改善された方法であって、グリニャール試薬の塩化物の形態が使用された場合であっても且つ出発原料がその水酸化物の形態で使用された場合であっても、高い収量の所望の生成物を与える方法を提供する。 方法は、時間を要する活性化ステップ、不均一な反応混合物および煩雑な精密検査手順を含むべきでない。 出願人は、次式(I)の第三アルコール ここにおいて、R 1はC 1−4アルキルであり、且つ、Qは、C 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールまたは任意の2以上の上記したものから成る有機成分であり、それぞれのC 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールおよびヘテロシクリルは、ヒドロキシ、フッ素、塩素、アミノ、C 1−4アルキルアミノおよびジ(C 1−4アルキル)アミノから成る群から独立して選択される1以上の置換基で任意に置換されるは、次式(II)のカルボン酸エステル ここにおいて、RはC 1−10アルキル、アリールまたはアリールアルキルであると、次式(III)のグリニャール試薬 R 1 MgX (III) ここにおいておよび以下において、「C 1−nアルキル」という用語は、1からnの炭素原子を有する任意の直鎖状または分枝鎖アルキル基を含むと理解すべきである。 例えば「C 1−4アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを含む。 上述の内容に加えて、「C 1−10アルキル」という用語は、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等といった基を含む。 「C 2−10アルケニル」という用語は、2から10の炭素原子および少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する任意の直鎖状または分枝状炭化水素基を含む。 「C 3−8シクロアルキル」という用語は、3から8の炭素原子を有する任意の単環式または二環式の脂環式基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、ノルカリル等を含む。 「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環、例えば、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントリル、ビフェニリル、フルオレニル、テトラヒドロナフタレニル等を含む、任意の単環式、二環式または多環式の基を含むと理解すべきである。 「アリール」の好ましい意味はフェニルである。 「ヘテロシクリル」という用語は、任意の芳香性および非芳香性の複素環基、例えば、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルフォリニル、ピラニル、フラニル、チオフェニル、ピロリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、オキサゾールイル、チアゾリル、インドリル、キノリニル、カルバゾリル等を含む。 「ヘテロシクリル」の好ましい意味はピリジルおよびキノリニルである。 「任意の2以上の上記したものから成る有機成分」という表現は、2以上の上記した基を含む1つの自由(開)原子価(free (open) valency)を有する任意の有機成分、例えば、アリールアルキルまたはアルキルアリール、(アリールアルキル)アリール、(アリールアルケニル)アリール、[(アルケニルアリール)アルキル]アリール、[[(ヘテロシクリルアルケニル)アリール]アルキル]アリール等を意味すると理解すべきである。 単独で存在する、または上記の通り2以上のこれらの基から構成される有機成分の成分としての、各々のC 1−10アルキル、C 2−10アルケニル、C 3−8シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールは、ヒドロキシ、フッ素および塩素から成る群から選択される1以上の置換基で独立に置換されてよい。 「エーテル性溶剤」という用語は、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等といった、反応温度において液体である十分な量の非環式または環式エーテルを含む任意の溶媒または溶媒混合物を含むと理解すべきである。 さらに、それは、1,3−ジオキソランまたは1,3−ジオキサンといった環状アセタールを含む。 塩化リチウムは三塩化ランタンを可溶性にし、エーテル性溶媒における2つの塩の真の溶液をもたらし、これによって均一な反応混合物をもたらす。 好ましい実施態様において、三塩化ランタンおよび塩化リチウムは1:2以下のモル比で存在する。 1:2のモル比のLaCl 3およびLiClのTHF溶液は、Chemetall GmbH(ドイツ、フランクフルト(マイン))から商業的に入手できる。 グリニャール試薬IIIのアルキル基R 1は好ましくはメチルである。 グリニャール試薬IIIのハロゲン成分Xは好ましくは塩素である。 好ましい実施態様において、第三アルコールIおよびカルボン酸エステルIIの有機成分Qは、少なくとも1つのアリール基を含む。 より好ましくは、カルボン酸エステルIIのカルボキシル基はアリール基に直接結合している。 さらにより好ましい実施態様において、Qは次式の基であり、 および、カルボン酸エステルIIは次式であり、 ここにおいてRは上記のように定義される通りであり、 最も好ましくは、上記構造の第二アルコール基はS−配置を有しており、(R)−モンテルカストの合成における中間体として適したものとなっている。 好ましい実施態様において、上に示した好ましいカルボン酸エステルは一水和物の形態で使用され、これによって独立した乾燥工程が不要となる。 結晶水は単に1当量のグリニャール試薬と反応し、対応するアルカンおよびマグネシウムヒドロキシハライドをもたらす。 このことは、微量の水でさえランタニド塩の沈殿を開始させると述べるEP−A−1759765の観点からして驚くべきことである。 エステルの一水和物形態を出発原料として使用する場合、三塩化ランタンは、三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比が1.5:1から1:2の間にて、有利に使用される。 別の好ましい実施態様において、上に示す好ましいカルボン酸エステルは、無水の形態で使用され、当該形態は、トルエンのような適切な共留剤を使用して一水和物の共沸性の脱水によって得てよい。 結晶水の共沸性除去によって得られた溶液を直接使用すること、および当該溶液をグリニャール試薬、三塩化ランタンおよび塩化リチウムを含む溶液に添加することが可能であることがわかっている。 エステルの無水形態を出発原料として使用する場合、三塩化ランタンの量を減少させて、三塩化ランタンとカルボン酸エステル(II)とのモル比を好ましくは1:1から1:10の間、より好ましくは1:2から1:10の間または1:3から1:10の間にすることができる。 出発原料としてのカルボン酸エステルIIは好ましくはメチルエステルである。 本発明の方法において使用されるエーテルの溶媒は、好ましくはテトラヒドロフラン単独またはテトラヒドロフランと不活性溶媒(例えば脂肪性または芳香族炭化水素)との混合物である。 さらに、好ましくは2−メチルテトラヒドロフランおよび1,3−ジオキソランである。 反応温度は、グリニャール反応で一般に使用される範囲とすることができ、好ましくは−20℃から室温の間、より好ましくは−10℃から+10℃の間である。 反応混合物の精密検査は当該分野で一般に使用される方法によって遂行することができ、例えば水または弱酸性水溶液によるクエンチングおよび適切な溶媒による生成物の抽出が行われる。 以下の非限定的な例によって本発明の方法が例証される。 [例1] 1 H NMR (DMSO-d 6 , 500 MHz): δ = 1.51 (s, 3H); 1.52 (s, 3H); 2.00 (m, 2H), 2.96 (m, 1H); 3.10 (m, 1H); 4.72 (m, 1H); 4.94 (s, 1H); 5.36 (d, J = 4.4 Hz, 1H); 7.09 (t, J = 7.6 Hz, 1H); 7.14 (t, J = 7.8 Hz, 1H); 7.18 (d, J = 6.4 Hz, 1H); 7.41 (m, 2H); 7.44 (d, J = 7.9 Hz, 1H); 7.49 (d, J = 16.6 Hz, 1H); 7.56 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H); 7.62 (d, J = 6.8 Hz, 1H); 7.77 (bs, 1H); 7.91 (d, J = 16.6 Hz, 1H); 7.92 (d, J = 8.7 Hz, 1H); 7.99 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H); 8.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H). [例2−4] 判明した収率は以下の通りである: [例5] 収量:18.3g(94.1%)の乾燥生成物(アッセイ:98.7%)。 [例6] 収率:89.7%、純度(GLC):98%。 [例7] [例8] [例9] 収量:17.5g(87%)、純度98.4%(ケトン含量0.6%)。 [例10] 収量:8.9g(83.3%)、純度98.4%(ケトン含量0.6%)。 |