Production of cyclopentenol derivative

申请号 JP13329693 申请日 1993-06-03 公开(公告)号 JPH06345678A 公开(公告)日 1994-12-20
申请人 Sumitomo Chem Co Ltd; 住友化学工業株式会社; 发明人 TSUSHIMA KAZUHIRO; IWASAKI TOMONORI; SUZUKI MASAYA; MATSUO NORITADA;
摘要 PURPOSE: To easily obtain the subject compound useful as an intermediate for insecticides by reaction between a cyclopentenolone derivative, titanium tetrachloride, zinc, dibromomethane or diiodomethane.
CONSTITUTION: The objective compound of formula II can be obtained by reaction in an organic solvent (e.g. THF) at -40 to 50°C between (A) a compound of formula I (R
1 is 2-propenyl or 2-propynyl; A is protecting group for OH), (B) 0.5-5mol permol of the component A of titanium tetrachloride, (C) 2-50mol permol of the component A of zinc and (D) 1-10mol permol of the component B of dibromomethane or diiodomethane. The compound of the formula II is e.g. (S)-2-methyl-4-methylidene-3-(2-propenyl)-1-trimethylsilyloxy-2-cyclopentene.
COPYRIGHT: (C)1994,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R 1は2−プロペニル基または2−プロピニル基を表わし、Aは水酸基の保護基を表わす。 〕で示されるシクロペンテノロン誘導体と、(a)四塩化チタン、
    (b)亜鉛、および(c)ジブロモメタンまたはジヨードメタンとを反応させることを特徴とする、一般式 化2 【化2】 〔式中、R 1およびAは前記と同じ意味を表わす。 〕で示されるシクロペンテノール誘導体の製造法。
  • 【請求項2】一般式 化3 【化3】 〔式中、R 1は2−プロペニル基または2−プロピニル基を表わし、A 1はトリ(C 1 〜C 6 )アルキルシリル基、2−テトラヒドロフラニル基、2−テトラヒドロピラニル基またはα位が(C 1 〜C 2 )アルコキシ基で置換された(C 1 〜C 2 )アルキル基を表わす。 〕で示されるシクロペンテノール誘導体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、殺虫剤の製造中間体として有用なシクロペンテノール誘導体の製造法に関する。

    【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来、特開昭 56-156238号公報および特開昭 55-147233号公報に一般式 化4

    【化4】

    〔式中、R

    1は2−プロペニル基または2−プロピニル基を表わす。 〕で示されるシクロペンテノール化合物が、殺虫剤の製造中間体として有用であることが記載されており、該シクロペンテノール化合物の工業的に有利に製造法が望まれていた。

    【0002】

    【課題を解決するための手段】本発明者らは、このような状況に鑑み、該シクロペンテノール化合物の有利な製造法を見い出すべく鋭意検討した結果、該シクロペンテノール化合物は、後記一般式 化7で示されるアルコール化合物の酸基を保護した化合物である後記一般式
    化5で示されるシクロペンテノロン誘導体と、(a)四塩化チタン、(b)亜鉛、および(c)ジブロモメタンまたはジヨードメタンとを反応させて、該保護基を脱保護することにより容易に得られることを見出し、本発明に至った。 即ち、本発明は一般式 化5

    【化5】

    〔式中、R

    1は2−プロペニル基または2−プロピニル基を表わし、Aは水酸基の保護基を表わす。 〕で示されるシクロペンテノロン誘導体と、(a)四塩化チタン、


    (b)亜鉛、および(c)ジブロモメタンまたはジヨードメタンとを反応させることを特徴とする、一般式 化6

    【化6】

    〔式中、R

    1およびAは前記と同じ意味を表わす。 〕で示されるシクロペンテノール誘導体の製造法(以下、本製造法と記す)を提供するものであり、一般式 化4で示されるシクロペンテノール化合物の有利な製造法に寄与するものである。

    【0003】本発明において、Aで示される水酸基の保護基としては、好ましくはトリ(C 1 〜C 6 )アルキルシリル基、2−テトラヒドロフラニル基、2−テトラヒドロピラニル基、α位が(C 1 〜C 2 )アルコキシ基で置換された(C 1 〜C 2 )アルキル基等があげられる。
    トリ(C 1 〜C 6 )アルキルシリル基としては、例えば、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert−
    ブチルジメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基などがあげられ、α位が(C 1 〜C 2 )アルコキシ基で置換された(C 1 〜C 2 )アルキル基としてはメトキシメチル基、1−メトキシエチル基、エトキシメチル基、1
    −エトキシエチル基などがあげられる。 一般式 化5で示されるシクロペンテノロン誘導体および一般式 化6
    で示されるシクロペンテノール誘導体には不斉炭素原子が存在することから光学異性体が存在するが、本発明にはラセミ体および光学活性体が含まれる。 一般式 化6
    で示されるシクロペンテノール誘導体の例としては、例えば下記化合物が挙げられる。 (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロペニル)−1−トリメチルシリルオキシ−2−シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−トリメチルシリルオキシ−2−シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2
    −シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−トリエチルシリルオキシ−2−シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−トリイソプロピルシリルオキシ−2−シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロペニル)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2
    −シクロペンテン (RS)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロペニル)−1−トリエチルシリルオキシ−2−シクロペンテン (RS)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−トリメチルシリルオキシ−2−シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−(2−テトラヒドロピラニル)オキシ−
    2−シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−メトキシメチルオキシ−2−シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロペニル)−1−(2−テトラヒドロピラニル)オキシ−
    2−シクロペンテン (RS)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロペニル)−1−メトキシメチルオキシ−2−シクロペンテン (S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−エトキシエチルオキシ−2−シクロペンテン

    【0004】本製造法において反応は通常有機溶媒中で行い、用いられる有機溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル溶媒、トルエン等の炭化水素溶媒等が挙げられる。
    四塩化チタンは市販品(例えば、関東化学株式会社製、
    特級品)をそのまま使用するか、ジクロロメタンまたはトルエン等の有機溶媒で希釈して使用してもよい。 四塩化チタンの使用量は一般式 化5で示されるシクロペンテノロン誘導体1モルに対して通常 0.5〜5モルの割合、好ましくは 0.9〜1.2 モルの割合である。 亜鉛は通常粉末状のもの(亜鉛ダスト)を用いる。 その際、市販品(例えば、アルドリッチ株式会社製、亜鉛ダスト
    〜325 メッシュ)を精製する事なく用いてもよいし、フィーザー(Fieser) ら著によるReagents for Organic S
    ynthesisの第1巻1276ページ(1967)に記載の方法に従ってそれをさらに活性化したものを用いてもよい。 亜鉛の使用量は一般式 化5で示されるシクロペンテノロン誘導体1モルに対して通常2〜50モルの割合、好ましくは4〜10モルの割合である。 ジブロモメタンまたはジヨードメタンの使用量は四塩化チタン1モルに対し通常1〜10モルの割合、好ましくは1〜5モルの割合である。 反応は、例えば、ジブロモメタンまたはジヨードメタンを溶解させ、亜鉛を懸濁させた有機溶媒懸濁液に、−40℃〜50℃好ましくは−20℃〜10℃で、
    四塩化チタンを滴下し、同温度で1〜7日間攪拌した後、これに一般式 化5で示されるシクロペンテノロン誘導体を加えて同温度で1〜24時間攪拌して行なう。
    反応終了後の反応液は、例えば、重曹と水を加え、ろ過した後、有機溶媒抽出、濃縮などの後処理を行なうことにより、目的物を単離することができるが、目的物を単離せずにそのまま次の反応に用いることもできる。 また、必要に応じ、クロマトグラフィーや蒸留等の操作により、単離した目的物をさらに精製することもできる。
    光学活性な式 化5で示されるシクロペンテノロン誘導体を用いれば、本製造法により、光学活性な式 化6で示されるシクロペンテノール誘導体をラセミ化を伴うことなく立体保持で得ることができ、さらには、後述の方法により式 化4で示されるシクロペンテノール化合物を、ひいては特開昭 56-156238号公報および特開昭 55-
    147233号公報に記載されている殺虫剤の有効成分化合物を、ラセミ化を伴うことなく立体保持で得ることができる。

    【0005】次に、本製造法において原料化合物として用いる一般式 化5で示されるシクロペンテノロン誘導体は、一般式 化7

    【化7】

    〔式中、R

    1は前記と同じ意味を表わす。 〕で示されるアルコール化合物から、例えば、Protecting Group in


    Organic Synthesis, 2nd Edition, TWGreene and P.


    GMWuts, John Wiley & Sons, Inc. (1991年) の P10


    〜86に記載されている方法か、または、例えば下記i)


    〜iii)の方法により得ることができる。 i)Aがトリ(C

    1 〜C

    6 )アルキルシリル基を表わす場合:通常、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒、もしくはジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒中、イミダゾール、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ジメチルピリジン等の有機塩基をアルコール化合物に対し1〜10当量、好ましくは


    1.2〜5当量用い、−30℃〜50℃、好ましくは−1


    0℃〜20℃の温度で、トリ(C

    1 〜C

    6 )アルキルシリルクロリドもしくはトリ(C

    1 〜C

    6 )アルキルシリルトリフレートをアルコール化合物に対し1〜2当量、


    好ましくは 1.0〜1.5 当量用い、30分間〜48時間反応させる方法。 ii)Aが2−テトラヒドロフラニル基または2−テトラヒドロピラニル基を表わす場合:通常、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒、ベンゼン、


    トルエン等の炭化水素溶媒、もしくはジクロロメタン、


    クロロホルム等のハロゲン化炭化水素溶媒の存在下、または非存在下に、アルコール化合物に対しジヒドロピランまたはジヒドロフラン1〜50当量、好ましくは1〜


    10当量を用い、0℃〜室温下または30℃の温度で、


    触媒量のp−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ピリジン塩等の有機酸もしくはその塩、リン酸、塩酸、硫酸等の無機酸の存在下に1〜48時間反応させる方法。 iii) Aがα位が(C

    1 〜C

    2 )アルコキシ基で置換された(C

    1 〜C

    2 )アルキル基を表わす場合:通常、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒もしくはベンゼン、トルエン等の炭化水素溶媒の存在下、


    トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、2,


    6−ジメチルピリジン等の有機塩基または水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化アルキル金属等をアルコール化合物に対し1〜10当量、好ましくは1〜5当量用い、−20℃〜50℃、好ましくは0℃〜20℃の温度で、α位が(C

    1 〜C

    2 )アルコキシ基で置換された(C

    1 〜C

    2 )アルキルクロリドをアルコール化合物に対し1〜50当量、好ましくは1〜5当量用い、1時間〜72時間反応させる方法。

    【0006】前記一般式 化7で示されるアルコール化合物、即ち(RS)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2
    −(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン及び(RS)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−
    (2−プロペニル)シクロペント−2−エン−1−オンは、例えば、Agric. Biol. Chem., 46 (7), 1911〜1912
    ページ(1982年) に、(S)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン等の光学活性体は、例えば、Pestic.Sci., 1
    1 202ページ(1980年) またはTetrahedron Letters, 3
    2 (38), 5119 〜5122ページ(1991年)に記載されている製造方法に従って製造することができる。

    【0007】一般式 化6で示されるシクロペンテノール誘導体は、例えば、Protecting Group in Organic Sy
    nthesis, 2nd Edition, TWGreene and PGMWuts, J
    ohnWiley & Sons, Inc. (1991年) の P10〜86に記載されている方法か、または、例えば下記i)〜iii)の方法により一般式 化4で示されるシクロペンテノール化合物に導くことができる。 i)Aがトリ(C 1 〜C 6 )アルキルシリル基を表わす場合:通常、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素溶媒、ベンゼン、トルエン等の炭化水素溶媒、水、メタノール、エタノール等のプロトン性溶媒中、テトラブチルアンモニウムフルオリドもしくはフッ酸(フッ化水素酸)等のフッ素イオンと、もしくは塩酸、硫酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸等の有機酸等と0℃〜30℃にて、1時間〜72時間反応させる方法。 ii)Aが2−テトラヒドロフラニル基または2−テトラヒドロピラニル基を表わす場合:触媒量〜過剰量の酸(p−トルエンスルホン酸等の有機酸、もしくはその塩、塩酸、硫酸等の鉱酸等)の存在下、水、メタノール、エタノール等のプロトン性溶媒、もしくはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒単独もしくは混合触媒中で0℃〜50℃にて30分間〜48時間反応させる方法。 iii) Aがα位が(C 1 〜C 2 )アルコキシ基で置換された(C 1 〜C 2 )アルキル基を表わす場合:ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の鉱酸の存在下、水、メタノール、エタノール等のプロトン性溶媒、もしくはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒単独もしくは混合触媒中で20℃〜
    溶媒の還流温度にて30分間〜24時間反応させる方法。 上記i)〜iii)の方法において用いる式 化6で示されるシクロペンテノール誘導体は必ずしも単離したものである必要はなく、単離せずに前記本製造法に引き続きそれと同じ反応容器で行なうこともできる。

    【0008】以下、本発明を製造例にてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。 製造例1 テトラヒドロフラン120mlにジブロモメタン 13.04g
    および亜鉛ダスト 14.71gを加え0〜5℃に冷却した。
    該溶液に1Mの四塩化チタンのジクロロメタン溶液50
    mlを約10分間で滴下し、0〜5℃で3日間反応を続けた。 その後、(S)−4−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン 13.22gを塩化メチレン50
    mlに溶かした液を0〜5℃にて約10分間で滴下した。
    2時間同温度で反応を続けた後、ヘキサン200mlを加え、次いで重曹(炭酸水素ナトリウム)75gと水40
    mlからなるスラリーを加えた。 0〜5℃で2時間攪拌を続けた後、有機層をデカンテーションにより分け、残渣をn−ヘキサン200mlで3回抽出した。 有機層を併せ、飽和重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=50:1)目的とする(S)−2−メチル−
    4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−tert−
    ブチルジメチルシリルオキシ−2−シクロペンテン9.02
    g(収率68.7%)を淡黄色油状物として得た。 〔α〕 D 19 −74.5°(c=3.07, CHCl 3 ) 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):4.91(s,1H)、4.77(s,1H)、4.66(br,1H) 、
    3.08(br,2H) 、2.90(dd,1H) 、2.38(m,1H)、1.95(t,1
    H)、1.83(s,3H)、0.92(s,9H)、0.11(s,3H)、0.09(s,3H) 製造例2 乾燥テトラヒドロフラン100mlにジブロモメタン6.13
    gおよび亜鉛ダスト6.92gを加え0〜5℃に冷却した。
    該溶液に1Mの四塩化チタンのジクロロメタン溶液25.9
    mlを約10分間で滴下した。 その後、0〜5℃で4日間反応を続け、次いで4−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−3−メチル−2−(2−プロペニル)シクロペント−2−エン−1−オン6.27gをジクロロメタン30ml
    に溶かした液を0〜5℃で、約10分間かけて滴下した。 その後、0〜5℃にて12時間反応させ、ペンタン150mlで希釈し、重曹150gと水80mlからなるスラリーをゆっくり加えた。 同温度にて2時間攪拌した後、セライトろ過を行い、有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムおよび重曹で乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。 残渣をフロリジルを充てんしたカラムを流下させ(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=50:1)目的とする2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロペニル)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2
    −シクロペンテン 5.5g(収率88.4%)を淡黄色油状物として得た。 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):5.77(m,1H)、5.0(m,2H) 、4.75(s,1H)、4.
    66(s,1H)、4.65(m,1H)、2.94(d,2H)、2.86(dd,1H) 、2.
    35(brd,1H)、1.76(s,3H)、0.91(s,9H)、0.09(s,3H)、0.
    10(s,3H) 製造例3 アルゴンガス雰囲気下、亜鉛ダスト 29.42g、ジブロモメタン 26.08gおよびテトラヒドロフラン240mlの混合溶液を氷冷下、攪拌しながら1Mの四塩化チタンのジクロロメタン溶液100mlを滴下した。 その後、4℃にて3日間攪拌した。 該反応液に80mlのジクロロメタンを加えた後、氷冷下に(S)−4−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン23.2gを100
    mlのジクロロメタンに溶かして滴下した。 滴下後、同温度で2時間攪拌した後、ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)0.01gおよびn−ヘキサン200mlを加え、さらに重曹150gに水100mlを加えたスラリーを加え、10分間攪拌した。 傾斜法により分離した反応液に再び重曹70gに水50mlを加えたスラリーを加え、2時間攪拌した。 該溶液をセライトろ過した後、飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=50:1)目的とする(S)−2
    −メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−
    1−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−2−シクロペンテン14.1g(収率60.8%)を淡黄色油状物として得た。 n D 24 1.5180 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):4.70〜5.00(m,3.5H)、4.50(br,0.5H) 、3.
    91(m,2H)、3.53(m,2H)、3.10(m,2H)、2.30〜3.05(m,2
    H)、1.96(m,2.5H)、1.87(s,1.5H)、1.45〜1.85(m,4H) 製造例4 アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン190mlに亜鉛ダスト23.5gおよびジブロモメタン21gを加え、氷冷下に1Mの四塩化チタンのジクロロメタン溶液80mlを滴下した。 滴下後、4℃にて3日間攪拌を続けた。 該反応液に氷冷下、(S)−4−トリメチルシリルオキシ−
    3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2
    −エン−1−オン17.8gをジクロロメタン80mlに溶かして滴下した。 滴下後、2時間同温度で反応を続けた。
    n−ヘキサン240mlを加えた後、重曹120gと水6
    4mlからなるスラリーを氷冷下に加えた。 約10分後に反応液を傾斜法により分け取り、再び氷冷下に重曹12
    0gと水64mlからなるスラリーを加え、2時間攪拌を続けた。 反応溶液をセライトろ過し、ろ液を飽和重曹水で洗浄後、硫酸ソーダで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)目的とする(S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2
    −プロピニル)−1−トリメチルシリルオキシ−2−シクロペンテン5.22g(収率29.6%)とトリメチルシリル基がはずれた(S)−2−メチル−4−メチリデン−3
    −(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オール 3.5g(収率46.1%)を得た。 ・(S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)−1−トリメチルシリルオキシ−2−シクロペンテン 〔α〕 D 23 −68.3°(c=2.02, CHCl 3 ) 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):4.92(s,1H)、4.78(s,1H)、4.63(br,1H) 、
    3.08(m,2H)、2.89(m,1H)、2.36(m,1H)、1.93(t,1H)、1.
    83(s,3H)、0.15(s,9H) ・(S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オール mp 73.2° 〔α〕 D 23 −116.1 °(c=2.43, CHCl 3 ) 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):4.98(s,1H)、4.85(s,1H)、4.62(br,1H) 、
    3.10(d,2H)、3.00(m,1H)、2.39(m,1H)、1.96(t,1H)、1.
    92(s,3H)、1.55(br,1H)

    【0009】次に、本製造法において水酸基を保護せずに反応を行なった参考比較例を示す。 参考比較例 乾燥テトラヒドロフラン20mlにジブロモメタン 1.3g
    および亜鉛ダスト 1.5gを加え0〜5℃に冷却した。 該溶液に1Mの四塩化チタンのジクロロメタン溶液5mlを約10分間で滴下し、0〜5℃で3日間反応を続けた。
    その後、(S)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−
    (2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン675mgをジクロロメタン10mlに溶かした液を0〜5
    ℃にて約10分間で滴下した。 2時間同温度で反応を続けた後、ヘキサン40mlを加え、次いで重曹8gと水4
    mlからなるスラリーを加えた。 その後、2時間0〜5℃
    で攪拌を続けた後、有機層をデカンテーションにより分け、残渣をn−ヘキサン20mlで3回抽出した。 有機層を併せ、飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)目的とする(S)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オール17mg(収率 2.6%)を黄色油状物として得た。

    【0010】次に、本製造法において原料化合物として用いられる一般式 化5で示されるシクロペンテノロン誘導体の製造例を示す。 参考製造例1 (S)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン50.0gを乾燥ジメチルホルムアミド600mlに溶解し、イミダゾール27.3gを加えた。 該溶液に氷冷下、tert−ブチルジメチルクロロシラン55.3gを加え、氷冷下で2時間、次いで20℃にて13時間反応させた。 反応液を、氷冷したシュウ酸水溶液に注加し、ジエチルエーテル200mlで3回抽出した。 エーテル層を併せ、飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、残渣を減圧蒸留に付し、(S)−4
    −tert−ブチルジメチルシリルオキシ−3−メチル−2
    −(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン76.0gを淡黄色油状物として得た。 bp 136〜139℃(4mmHg) 〔α〕 D 23 +30.5°(ニート) 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):4.69(brd,1H)、3.11(ABq,2H)、2.74(dd,1
    H) 、2.28(dd,1H) 、2.16(s,3H)、1.96(t,1H)、0.92(s,
    9H)、0.15(s,3H)、0.12(s,3H) 参考製造例2 (RS)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロペニル)シクロペント−2−エン−1−オン 5.0gおよびイミダゾール2.91gを乾燥ジメチルホルムアミド2
    0mlに溶解し、室温下にtert−ブチルジメチルクロロシラン5.45gを加えた。 室温下に14時間攪拌を続けた後、反応液を氷冷した希クエン酸水溶液に注加し、ジエチルエーテルで3回抽出した。 有機層を併せ、飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)4−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−3−メチル−2−(2−プロペニル)シクロペント−2−エン−1−オン8.48gを淡黄色油状物として得た。 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):5.77(m,1H)、5.00(m,2H)、4.67(m,1H)、2.
    95(m,2H)、2.71(dd,1H) 、2.24(dd,1H) 、2.03(s,3H)、
    0.92(s,9H)、0.15(s,3H)、0.12(s,3H) 参考製造例3 (S)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン20.0gにジクロロメタン200mlを加えた溶液に、氷冷下、攪拌しながら3,4−ジヒドロ−2H−ピラン12.5gおよびp
    −トルエンスルホン酸−水和物を触媒量加えた後、室温下で 1.5時間攪拌した。 この混合溶液をジエチルエーテルと飽和食塩水で分配し、有機層を飽和食塩水で2回洗浄した。 有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
    減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)(S)−4−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン27gを淡黄色油状物として得た。 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):4.79〜4.88(m,1H)、4.70〜4.75(m,0.5H)、
    4.52〜4.61(m,0.5H)、3.81〜4.02(m,2H)、3.51〜3.66
    (m,2H)、3.02〜3.22(m,2H)、2.81(dd,0.5H) 、3.02〜3.
    22(m,2H)、2.50(dd,0.5H) 、2.71(dd,0.5H) 、2.28(dd,
    0.5H) 、2.31(s,1.5H)、1.97(brs,1H)、2.21(s,1.5H)、
    1.51〜1.93(m,4H) 参考製造例4 (S)−4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン 12.88gおよびトリエチルアミン13.2gをテトラヒドロフラン20
    0mlに溶かし、氷冷下に、クロロトリメチルシラン10.4
    gを約5分間で滴下した。 反応液を氷冷下にて2時間、
    次いで室温下にて13時間攪拌を続けた後、氷水に注加しジエチルエーテルで2回抽出した。 エーテル層を併せ、飽和食塩水で2回洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。 残渣をフロリジルのカラムを流下させ(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=20:1)(S)−4−トリメチルシリルオキシ−3−メチル−2−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オン18.0gを淡黄色油状物として得た。 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):4.66(brd,1H)、3.12(m,2H)、2.73(dd,1H)
    、2.25(dd,1H) 、2.15(s,3H)、1.95(t,1H)、0.19(s,9
    H)

    【0011】次に、一般式 化6で示されるシクロペンテノール誘導体から一般式 化4で示されるシクロペンテノール化合物の製造例を示す。 参考製造例5 (RS)−2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロペニル)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−
    2−シクロペンテン 1.0gを乾燥テトラヒドロフラン1
    0mlに溶解し、氷冷下にテトラブチルアンモニウムフルオライドのテトラヒドロフラン溶液(1M溶液) 5.7ml
    を加えた。 室温下に12時間攪拌を続けた。 反応液を氷水に注加しエーテル抽出を行った(100ml×2回)。
    エーテル層を併せ、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;n
    −ヘキサン:酢酸エチル=3:1)目的とする(RS)
    −2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロペニル)−1−ヒドロキシ−2−シクロペンテン460mgを淡黄色油状物として得た。 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):5.75(m,1H)、4.90〜5.10(m,2H)、4.82(s,1
    H)、4.72(s,1H)、4.60(brd,1H)、2.95(m,3H)、2.35(dd,
    1H) 、1.89(s,3H)、1.55(br,1H) 参考製造例6 (S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2−
    メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン7.52gをテトラヒドロフラン50ml
    に溶解し、これにテトラブチルアンモニウムフルオロリドのテトラヒドロフラン溶液(1M溶液)80部と46
    %フッ化水素酸3部から成る混合溶液30mlを氷冷下に加えた。 室温下に14時間反応を続けた後、反応溶液を氷水にあけ、エーテル抽出した(150ml×2回)。 エーテル層を併せ、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;
    n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)目的とする(S)
    −2−メチル−4−メチリデン−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−エン−1−オール3.40gを淡黄色固体として得た。 1 H−NMR (CDCl 3溶媒, TMS内部標準) δ値(ppm):4.97(s,1H)、4.84(s,1H)、4.64(br.t,1H)
    、3.10(d,2H)、2.99(m,1H)、2.38(m,1H)、1.96(t,1
    H)、1.92(s,3H)、1.48(d,1H) 〔α〕 D 23 − 116.1°(c=2.43, CHCl 3 ) mp 73.2 ℃

    【0012】

    【発明の効果】本発明により、前記一般式 化4で示される、殺虫剤の中間体を容易に製造することができる。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 5識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 309/12 C07F 7/18 A (72)発明者 松尾 憲忠 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

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