Hydraulic inorganic formed product

申请号 JP22560498 申请日 1998-08-10 公开(公告)号 JP2000063166A 公开(公告)日 2000-02-29
申请人 Mitsubishi Chemicals Corp; 三菱化学株式会社; 发明人 ISHIDA YUKO; AWATA MITSURU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a hydraulic inorganic formed product having a high specific gravity, excellent in strength and good in cutting properties.
SOLUTION: This hydraulic inorganic formed product has 150-400 [counts.°] area of the broad peak observed between 2θ=20-40° when the powder X-ray diffraction is measured according to a continuous method under conditions of generator tension: 40 kV, generator current: 30 mA, divergence slit: 1°, receiving slit: 0.2°, step size: 0.050° 2θ and time per step: 1.00 s using Cu-kα radiation and further 1.2-1.7 g/cm3 specific gravity.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】Cu−kα線を用い、Generator tension
    :40kV、Generator current :30mA、Diverge
    nce slit :1°、Receiving slit :0.2°、Step
    size :0.050°2θ、Time per step :1.00
    S、の条件下、連続法により粉末X線回折を測定した場合、2θ=20〜40°の間に観察されるブロードなピークの面積が150〜400[counts・°]であることを特徴とする比重が1.2〜1.7g/cm 3の水硬性無機質成型体。 【請求項2】セメント、珪酸質原料および補強繊維を含む請求項1に記載の水硬性無機質成型体。 【請求項3】請求項1または2に記載の水硬性無機質成型体からなる外壁材。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は硬性無機質成型体に関するもので、水硬性無機質成型体は、外壁、屋根材、内装材等の建築資材などに利用される。 【0002】 【従来の技術】セメント等の水硬性材料からなる窯業系外壁材等の建築資材は低比重品から高比重品までバラエティに富む製品群がある。 それぞれ一長一短があり、低比重品は軽量で切削性、釘打ち性に優れる代わりに強度が弱い。 高比重品は逆に高強度であるが、硬いために切削性に劣るという側面がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】切削性に劣ると加工時に特殊な鋸が必要であったり、鋸歯の磨耗が激しく、たびたび交換を行わなければならない。 そこで高い強度のでる高比重品で切削性が良好な製品の出現が待たれている。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題を解決するため、セメントの反応性、反応生成物の物性等を考慮して鋭意検討を重ねた結果、切削性とセメント板中の非晶質成分量にある相関があることを見いだし、
    比重1.2〜1.7の高比重品において所定の非晶質成分量であれば切削性が良好であることを見出し、本発明に至った。 【0005】すなわち本発明の要旨は、Cu−kα線を用い、Generator tension :40kV、Generator curr
    ent :30mA、Divergence slit :1°、Receiving
    slit:0.2°、Step size :0.050°2θ、Time
    per step :1.00S、の条件下、連続法により粉末X線回折を測定した場合、2θ=20〜40°の間に観察されるブロードなピークの面積が150〜400[co
    unts・°]であることを特徴とする比重が1.2〜1.
    7g/cm 3の水硬性無機質成型体に存する。 本発明において、X線回折図形における2θ=20〜40°の間に観察されるブロードなピークのことを「非晶質成分」
    といい、上記の方法で求めたこのブロードなピークの面積を「非晶質成分量」という。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
    本発明の水硬性無機質成型体は、まず通常、水硬性材料に水を加えて混練し、水硬性無機質組成物を得る。 本発明に用いる水硬性材料は、セメント、石膏等の水硬性を有する無機材料が挙げられ、セメントが好ましく用いられる。 セメントとしては、普通ポルトランドセメント、
    早強ポルトランドセメント、低熱セメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、アルミナセメントおよび低収縮セメントなどが挙げられる。 【0007】セメントの配合量は、水を除いたすべての原料に対して、通常20〜50重量%である。 セメントの配合量が20重量%より少ないと強度が不十分であり、一方、50重量%より多いとブロードなピークの面積が400[counts・°]を超え、切削性が悪くなるおそれがある。 本発明の水硬性無機質組成物は、水硬性材料の他に珪酸質原料、石灰質原料、骨材、補強繊維、成形助剤等を含んでいてもよく、好ましくは、セメント、
    珪酸質原料および補強繊維を含み、さらに好ましくは、
    セメント、珪酸質原料、補強繊維および成形助剤を含む。 【0008】珪酸質原料は、非晶質、結晶質のいずれでも良く、具体的には5〜12号の珪砂、珪藻土、珪石、
    石英、珪石を含んだ鉱物、粘土鉱物、砂利、砕石、活性白土などの天然品が上げられる。 またシリコンダストなどの工業副産物でもよい。 珪酸質原料を含むことにより未硬化の成型体が硬化する際の収縮を防止することができ、得られる成型体の比重を軽くすることができ、さらに得られた成型体の強度を高めることができる。 珪酸質原料の配合量は、セメント100重量部に対して、通常20〜500重量部である。 好ましくは、水を除いたすべての原料に対して20〜80重量%である。 【0009】石灰質原料としては、生石灰、消石灰などが挙げられる。 石灰質原料の配合量は、セメント100
    重量部に対して通常0〜50重量部である。 骨材としては、細骨材、軽量骨材などが挙げられ、具体的には砂、
    石、シラスバルーン、パーライト、発泡ポリエチレンなどが挙げられる。 骨材の配合量は、水硬性材料100重量部に対して、通常0〜200重量部、好ましくは0〜
    20重量部である。 軽量骨材が多すぎると、得られる成形体の比重が軽くなりすぎ、目的とする比重1.2〜
    1.7g/cm 3とすることが困難である。 【0010】補強繊維としては、パルプなどの天然繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維、ポリプロピレン繊維などの有機繊維などの公知の繊維状物質を用いることができる。 これらは単独、もしくは2種以上混合して用いても良い。 補強繊維を配合することにより、得られる成型体の強度を向上させることができる。 補強繊維の配合量は、水硬性材料100重量部に対して、通常0.5〜20重量部である。 【0011】成形助剤として、保水剤、減水剤、増粘剤、凝結剤、凝結遅延剤等、通常使用しうる助剤が使用しうる。 通常、押出成形しやすくするために増粘剤を配合する。 増粘剤としては、通常、セルロース系化合物が用いられる。 セルロース系化合物としては、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースが挙げられる。 増粘剤の配合量は、水硬性材料100重量部に対して、通常0.5〜6重量部である。 【0012】水は、水を除いたすべての原料100重量部に対して、通常25〜50重量部である。 水の配合量が25重量部より少ないと、水硬性組成物を十分に混練することができず、均質な成型体を得ることができない。 一方、50重量部より多いと、得られる成型体の比重が軽くなりすぎる。 これらの水硬性材料、水、必要に応じて、珪酸質原料、石灰質原料、骨材、補強繊維、成型助剤などからなる、未硬化の水硬性無機質組成物は、
    次いで、所定の形状に賦形される。 【0013】賦形の方法は、押出成型、型枠に流し込む方法、抄造法など公知の成型方法が用いられる。 好ましくは、押出機の内部を減圧状態にしながら混練、押出を行う真空押出成型が用いられる。 減圧状態にしながら混練、押出を行うことで、未硬化の水硬性組成物に含まれる空気を抜くことができ、その結果、得られる成型体の比重を高くすることができる。 【0014】このようにして得られた未硬化の成型体は、養生することにより硬化される。 養生としては、通常、室温放置または加温加湿状態に放置する一次養生を行い、必要に応じ、さらにオートクレーブ養生を行ってもよい。 養生の条件は、セメントと水の配合量などにより適宜決定される。 例えば、セメントの配合量が、水を除いた原料に対して、通常40〜50重量%と多く、かつ、水の配合量が、水を除いた原料に対して、通常25
    〜35重量%と少ない場合などの、得られる成型体の比重が高くなる場合は、通常、温度40〜80℃、湿度7
    0〜95%の加温加湿状態の一次養生を、通常1〜20
    時間程度行われる。 【0015】また、セメントの配合量が、水を除いた原料に対して、通常20〜30重量%と少なく、かつ、水の配合量が、水を除いた原料に対して、通常35〜50
    重量%と多い場合などの、得られる成型体の比重が低くなる場合は、通常、温度40〜80℃、湿度70〜95
    %の加温加湿状態の一次養生を、通常1〜20時間程度行った後、通常140〜200℃、飽和水蒸気圧におけるオートクレーブ養生を通常1〜10時間行う。 【0016】X線回折図形において、2θ=20〜40
    °の間はCSH系の非晶質成分がブロードなピークとして表れることが知られており、このCSH系の非晶質成分は、水硬性材料に水を加えると、硬化の過程の中で徐々に生じてくるので、養生の条件により、非晶質成分量を制御することができる。 このようにして得られた水硬性無機質成型体の比重は、1.2〜1.7g/cm 3と比重が大きいものとなる。 比重がこの範囲であると、曲げ強度が通常100〜150kg/cm 2と大きく、外壁材として好適に使用することができる。 【0017】得られた水硬性無機質成型体の非晶質成分量は、X線回折測定をもとに算出される。 また、切削性はその簡易判断法である釘侵入荷重法にて判断する。 具体的に、非晶質成分量は、以下の条件で、Cu−kα線を用い、連続法で粉末X線回折(以下「XRD」ともいう)を測定し、得られたチャートにおいて次の(1)〜
    (3)の作業を行い、式1から算出する。 図1に作図例を示す。 なお、XRDを測定に際しては、無機質成型体を粉砕して試料とするが、無機質成型体は種々の物質の混合物であることから、粉砕後、組成が均一になるようにしてから、試料を採取する。 【0018】(1)2θ=17〜20°のノイズの中央を2θ軸と平行に引き(ベースライン)、この線の高さ
    [counts]を読みとり、dとする。 (2)2θ=20〜40°の間のブロードなピークのノイズの中央に接線を引き、(1)の線とともに三形を形成する。 (3)三角形の頂点(c[counts])と底辺の2点(a
    [°],b[°])を定める。 (但しa>b) (4)非晶質成分量は形成した三角形の面積として、式1より求める。 単位は[counts・°]となる。 【0019】 【数1】 非晶質成分量=(a−b)×(c−d)/2 ……式1 【0020】本発明の水硬性無機質成型体の非晶質成分量は、150〜400[counts・°]である。 150
    [counts・°]より少ないと反応が不十分であり十分な強度が得られない。 400[counts・°]より多いと切削性が悪くなる。 これは400[counts・°]より多くのCSHが存在すると、CSHが非晶質で低比重であるために占有容積が多く、ミクロな空隙が減少していくためと推察される。 【0021】X線回折の測定条件は、次の通り。 Generator tension :40kV Generator current :30kV Tube anode: Cu Divergence slit :1° Receiving slit :0.2° Step size :0.050°2θ Time per step :1.00S 【0022】 【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、下記実施例に限定されるものではない。 釘侵入荷重測定は、次のように行った。 針侵入荷重測定の結果は、水硬性無機質成型体のサンプルに、釘が1mm内部に入っていくのに必要な荷重を表す。 測定機器はテンシロンを用いた。 圧縮治具に丸釘1.7mmの釘の先端が下に向くように固定する。 サンプルは釘と垂直(圧縮治具の加圧面に水平)
    にセットする。 1mm/minの速度でロードセルを降下させ、釘をサンプル中に侵入させる。 このときサンプルの抵抗がロードセルの荷重となって表れる。 【0023】釘侵入荷重と切削性の関係は、以下の通りである。 10kg/mm未満 :●:極めて切削性に優れる10〜15kg/mm :◎:切削性に優れる(比重1.0程度の低比重品並) 15〜20kg/mm :○:切削性良好20kg/mmより高い:×:切削性に劣る【0024】以下の条件でX線回折の測定を行った。 Generator tension :40kV Generator current :30kV Tube anode: Cu Divergence slit :1° Receiving slit :0.2° Step size :0.050°2θ Time per step :1.00S 【0025】<実施例1>普通ポルトランドセメント(秩父小野田製)40重量部、珪石(「MS35」秩父工業製)100重量部、メチルセルロース2重量部をミキサーにて十分空練りした後、水50重量部を添加し、
    均一になるまで充分に混練した。 得られたセメント混練物を9.4cm×6.3cmポリ容器の型枠に厚さ1.
    3cmになるよう流し込み、賦形した。 この未硬化の成形体を温度60℃、相対湿度95%の恒温恒湿槽中に1
    0時間放置し、養生硬化させた。 養生後、ポリ型枠から成形体をはずし、比重、釘侵入荷重測定およびXRD測定を行い、釘侵入荷重と非晶質成分量を算出した。 結果を表1に示すように、比重1.27、釘侵入荷重は11
    Kg、非晶質成分量は273であった。 釘侵入荷重が2
    0Kg以下であることより、切削性に優れていることがわかる。 【0026】<実施例2>実施例1において、普通ポルトランドセメント40重量部を100重量部とし、水量50部を65重量部とした以外は、実施例1と同じ方法で行った。 表1にしめすように比重1.29、釘侵入荷重は16Kg、非晶質成分量は350であった。 釘侵入荷重が20Kg以下であることより、切削性は良好であることがわかる。 【0027】<実施例3>実施例1において普通ポルトランドセメント40重量部を80重量部とし、水50重量部を65重量部とした以外は、実施例1と同じ方法で行った。 表1に示すように比重1.27、釘侵入荷重は11Kg、非晶質成分量は338であった。 釘荷重が2
    0Kg以下であることより、切削性に優れていることがわかる。 【0028】<実施例4>実施例1において普通ポルトランドセメント40重量部を90重量部とし、水50重量部を65重量部とした以外は、実施例1と同じ方法で行った。 表1に示すように比重1.26、釘侵入荷重は14Kg、非晶質成分量は300であった。 X線回折図形を図1に示す。 釘荷重が20Kg以下であることより、切削性に優れていることがわかる。 【0029】<実施例5>普通ポルトランドセメント4
    0重量部、珪石100重量部、故紙パルプ6重量部、メチルセルロース2重量部、ポリプロピレン繊維1重量部をミキサーにて十分空練りした後、水50重量部を添加し、均一になるまで充分に混練した。 得られたセメント混練物を押し出し成型機に板状に成形した。 この未硬化の成形体を温度60℃、相対湿度95%の恒温恒湿槽中で10時間養生硬化させた。 養生後、更に160度で5
    時間水熱養生を行った。 2回目の養生ののち成形体の比重、釘侵入荷重測定およびXRD測定を行い、釘侵入荷重と非晶質成分量を算出した。 結果は表1に示すように、比重1.44、釘侵入荷重は20kg、非晶質成分量は167であった。 釘侵入荷重が20Kg以下であることより、切削性は良好であることがわかる。 【0030】<実施例6>普通ポルトランドセメント1
    00重量部、珪石100重量部、故紙パルプ6重量部、
    メチルセルロース3重量部、茶色無機顔料10重量部をミキサーにて十分空練りした後、水75重量部を添加し、均一になるまで充分に混練した。 得られたセメント混練物を押し出し成型機にて板状に成形した。 この未硬化の成形体を温度60℃、相対湿度95%の恒温恒湿槽中で10時間養生硬化させた。 この成型体の比重、釘侵入荷重測定およびXRD測定を行い、釘侵入荷重と非晶質成分量を算出した。 結果は表1に示すように、比重1.55、釘侵入荷重は11kg、非晶質成分量は16
    0であった。 釘侵入荷重が20Kg以下であることより、切削性は良好であることがわかる。 【0031】<比較例1>実施例3で得られた成型体を更に160度で5時間水熱養生を行った。 この養生の後、成形体の釘侵入荷重測定およびXRD測定を行い、
    釘侵入荷重と非晶質成分量を算出した。 結果は表1に示すように、比重1.27、釘侵入荷重は24kg、非晶質成分量は624であった。 釘侵入荷重が20Kgより大きいことより、切削性に劣ることがわかる。 【0032】<比較例2>実施例5においてセメント4
    0重量部の対し、100重量部使用した以外は、実施例5と同じ方法行った。 結果は表1に示すように、比重1.60、釘侵入荷重は41kg、非晶質成分量は71
    3であった。 釘侵入荷重が20Kgより大きいことより、切削性に劣ることがわかる。 【0033】 【表1】

    【0034】 【発明の効果】本発明によれば、これまで切削性に劣るとされてきた高比重の水硬性無機質組成物でも、生成する非晶質成分の量をコントロールすることで切削性に優れる製品を提供することが可能になった。 本発明の成型体は、切削するのに、高価な切削工具、切削道具を必要とせず、また作業者の作業効率を向上することができる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】 実施例3で得られた成型体のX線回折図形。 【符号の説明】 a 非晶質成分量測定のための底辺の点b 非晶質成分量測定のための底辺の点c 非晶質成分量測定のための頂点d 非晶質成分量測定のためのベースライン

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