Solidifying material

申请号 JP8357598 申请日 1998-03-30 公开(公告)号 JPH11278911A 公开(公告)日 1999-10-12
申请人 Taiheiyo Cement Corp; 太平洋セメント株式会社; 发明人 SAKAMAKI KATSUYUKI; OMORI KEIJI; SASAKI KOTA;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a solidifying material capable of providing a high strength and effectively utilizing wastes.
SOLUTION: This solidifying material is obtained by mixing 100 pts.wt. of a baked material made from one or more kinds selected from a municipal refuse incinerated ash and a sewage sludge incinerated ash as a raw material and containing 10-40 wt.% of one or more kinds of C
11 A
7 CaCl
2 , C
11 A
7 CaF
2 and C
3 A and further containing C
2 S and/or C
3 S with 5-50 pts.wt. of a gypsum and 10-60 pts.wt. of quicklime and/or slaked lime.
COPYRIGHT: (C)1999,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 都市ゴミ焼却灰及び下水汚泥焼却灰から選ばれる1種又は2種以上を原料とし、C 117 CaC
    2 、C 117 CaF 2及びC 3 Aの1種又は2種以上を1
    0〜40重量%含有し、かつC 2 S及び/又はC 3 Sを含有する焼成物100重量部に対し、石膏5〜50重量部と生石灰及び/又は消石灰10〜60重量部とを混合したことを特徴とする固化材。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、都市ゴミ焼却灰や下汚泥焼却灰等の廃棄物を原料として製造してなる焼成物(以下、エコセメントクリンカーという)と石膏及び石灰を使用した固化材に係わり、特に、残土改良及び火山灰質粘性土の固化に適した固化材に関する。

    【0002】

    【従来の技術】地下道、地下鉄、共同溝などの大型土工、建築物の地下開削工事、電気、電話、ガス、上下水道等の敷設工事に際しては、大量の残土が発生する。 この内、粘性土は、その性状からハンドリングが悪く、固化材等で処理している。 また、粘性土も含め他の砂質系の土質も、建設発生土の有効利用の観点から、残土を固化材等で改良して様々な用途に有効利用するケースが増大している。

    【0003】また、日本では、火山が多く、各地に火山灰起源の土が分布している。 国土の狭い日本では、地盤の性状に関わらず道路、工場、宅地等の開発が行われている。 火山灰質粘性土は、自然状態では、しっかりした土層を形成しているが、土工機械等により一旦乱されると軟弱化し、施工が困難となるばかりでなく、地盤としての支持も大幅に低下するため、固化材等による改良が一般に行われている。

    【0004】これらの固化材として、一般のセメントあるいはセメント系固化材も用いられるが、残土処理及び火山灰質粘土の改良に関しては生石灰や消石灰が効果的であると言われている。

    【0005】しかし、生石灰は、土中の水分と反応して激しい発熱とこれに伴う水蒸気を発生すること、また、
    生石灰の微粉、乾いた土の飛散により、市街地での使用には制約がある。 更に、生石灰は通常、塊状で使用されるため、対象土と混合して消化が終了した後、再度混合する必要があり、施工手間がかかる。 一方、消石灰は、
    土と石灰のポゾラン反応により強度が増加するが、この反応は、長期に起こるものであり、短期間で所定の強度を発現させるためには不都合である。 更に、高い強度が要求される場合には、生石灰に比較して多量の消石灰が必要となり、不経済である。 これらの問題を解決するために、粉末の生石灰を用い、石灰含有率を低下させ、かつポルトランドセメントと石膏を配合した固化材が開示されている(例えば特許第8−2503771号)。 また、セメント、石灰、石膏を主成分とした他の固化材も提案されている(例えば、特公昭63−45276号、
    特公昭58−57379号等)。 しかし、これらに用いられるセメントの原料である石灰石や粘土は、限りある資源である。

    【0006】一方、近年、都市ゴミや下水汚泥等の一般廃棄物及び産業廃棄物は著しく増加し、廃棄物の有効利用、再資源化が各方面で試みられているが、廃棄物処理に関する決定的な方法はなく、現状は、埋め立てに頼っている。 しかし、最近、セメントの製造分野では、廃棄物の有効利用及び再資源化を目的として、都市ゴミ焼却灰や下水汚泥焼却灰等の廃棄物を原料とした焼成物(以下「エコセメントクリンカー」という)が製造されている。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、固化材として満足できる性能を具備しかつ、限りある資源を大切にするため、廃棄物の有効利用及び再資源化が図れるエコセメントクリンカーを利用し得る固化材を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明者は鋭意研究を行った結果、上記エコセメントクリンカーに、一定量の石膏及び石灰を混合した固化材が、含水比の低減効果が高く、また火山灰質粘性土等の有機土壌に対しても有効であり、早期に高い強度を発現することを見出し、本発明を完成した。

    【0009】すなわち本発明は、都市ゴミ焼却灰及び下水汚泥焼却灰から選ばれる1種又は2種以上を原料とし、C 117 CaCl 2 、C 117 CaF 2及びC 3 Aの1
    種又は2種以上を10〜40重量%含有し、かつC 2
    及び/又はC 3 Sを含有する焼成物100重量部に対し、石膏5〜50重量部と生石灰及び/又は消石灰10
    〜60重量部とを混合したことを特徴とする固化材を提供するものである。

    【0010】

    【発明の実施の形態】本発明で用いられるエコセメントクリンカーは、都市ゴミ焼却灰及び下水汚泥焼却灰から選ばれる1種又は2種以上を原料とし、11CaO・7
    Al 23・CaCl 2 (C 117 CaCl 2 )、11Ca
    O・7Al 23・CaF 2 (C 117 CaF 2 )、及び3
    CaO・Al 23 (C 3 A)の1種又は2種以上を10
    〜40重量%含有し、かつ2CaO・SiO 2 (C 2 S)
    及び/又は3CaO・SiO 2 (C 3 S)を含有する焼成物である。 なお、これに石膏を加えたものはエコセメントと称する。

    【0011】このエコセメントクリンカーの原料は貝殻や下水汚泥に生石灰を混合した下水汚泥乾粉、その他の一般廃棄物や産業廃棄物、更には普通のセメント原料である石灰石、粘土、珪石、アルミ灰、ボーキサイト、鉄等と混合して成分調整した原料であってもよい。

    【0012】本発明の固化材は、上記の原料を1200
    〜1500℃で焼成したクリンカー(エコセメントクリンカー)を粉砕後、石膏及び石灰を混合し製造される。

    【0013】上記焼成物のC 117 CaCl 2 、C 117
    CaF 2及びC 3 Aのアルミニウム源は、主に焼却灰に由来するものであるが、これらの焼成物中の含有量が10
    重量%未満の場合は、焼却灰の使用量が少ないこととなり、これらの有効利用及び再資源化の観点から好ましくない。 一方、これが40重量%を超えると、水和の進行により、過大な膨張を起こすことがあり、好ましくない。

    【0014】焼成物中には、C 2 S及び/又はC 3 Sを含有することが必要である。 これは、C 2 S及び/又はC 3
    Sが水和によりカルシウムシリケート水和物を生じ、長期的に安定な強度をもたらすからである。

    【0015】本発明に用いる石膏は、無水石膏、二水石膏、半水石膏のいずれも使用できるが、強度の発現性及び改良体の安定性の面から、溶解速度の遅い無水石膏が好ましい。 石膏は、エコセメントクリンカー100重量部に対して5〜50重量部添加するのが好ましい。 5重量部未満では、強度発現性が乏しく、また、50重量部を超えると強度発現も低くなるばかりでなく、改良体の膨張による安定性の低下が生じることがある。 特に好ましい範囲は、エコセメントクリンカー100重量部に対して、10〜40重量部である。

    【0016】本発明に用いる生石灰及び/又は消石灰は、エコセメントクリンカー100重量部に対して10
    〜60重量部添加するのが好ましい。 10重量部未満では、含水比の低減効果が少ないことに加え、強度発現性も低下する。 また、60重量部を超えると石灰を単独で用いた場合のような問題点が発生するばかりでなく、残土改良に用いた場合には粘性土以外の土質の強度発現性が低下する。 特に好ましい範囲は、エコセメントクリンカー100重量部に対して、20〜50重量部である。

    【0017】生石灰は、土中の水分と反応し、消石灰となって水を吸収するとともに、消化反応による発熱で水分を蒸発させ、含水量の低下をもたらせる。 また、消化による体積膨張により周囲の土への圧密効果を及ぼす。
    更に、生石灰、消石灰は、水への溶解により生じるカルシウムイオンが土粒子表面に吸着し、凝集を促すとともに、長期的には、土粒子と石灰とのポゾラン反応によって強度増加に寄与する。 従って、生石灰の方が消石灰よりも効果が高いが、固化材に水を加えてスラリーとして使用する場合には消石灰が適する。

    【0018】

    【発明の効果】エコセメントクリンカー中のC 117
    aCl 2 、C 117 CaF 2 、C 3 Aは添加する石膏とで水和物としてエトリンガイトを生成する。 更に、C 2 S、
    3 Sの水和及び生石灰の消化によって生じるCa(O
    H) 2を消費するかたちでもエトリンガイトを生成する。 このエトリンガイトは、自重の約45%が結晶水であることから、見掛けの含水量の低下と高い強度発現性を示す効果がある。 また、エトリンガイトの生成反応は、有機物の存在下でも順調に進行するため、有機土壌に対しても非常に有効である。 更に、エコセメントクリンカー中のC 117 CaCl 2 、C 117 CaF 2 、C 3
    がエトリンガイトを生成する反応は、他のセメント鉱物よりも極めて早く、早期の強度発現に有効である。 なお、C 2 S、C 3 Sの水和によるカルシウムシリケート水和物の生成により、長期的な強度も安定して確保できる。 また石灰は、長期的に強度増加に寄与する。 従って、本発明の固化材は、資源の有効利用が図れるのみならず、固化材としての性能にも優れる。

    【0019】

    【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。

    【0020】実施例1 表1に示す乾燥した都市ゴミ焼却灰29.7重量%、石灰石粉68.6重量%、アルミ灰1.5重量%、粘土0.2重量%を原料として、ロータリーキルンを用いて1300〜1450℃でエコセメントクリンカーを焼成した。 得られたクリンカーは、縦型ミルでブレーン比表面積が4000cm 2 /gとなるよう粉砕した。 この鉱物組成を表2に示す。

    【0021】

    【表1】

    【0022】

    【表2】

    【0023】このエコセメントクリンカーの粉砕物(エコ粉砕物)と粒径3mm以下の生石灰及び比表面積4,0
    00cm 2 /gの無水石膏を用いて表3に示す配合の固化材を試製した。

    【0024】表4に示す性状の砂質土及び関東ロームを用い、表3のそれぞれの固化材を砂質土で4%、関東ロームで12%(いずれも湿潤試料に対する外割重量百分率)添加混合した。 混練物は、5φ×10cm及びCBR
    モールドに成型後、20℃にて所定材齢まで養生し、一軸圧縮強さ及び水浸膨張量を求めた。 混練は、ホバートミキサーにて5分間行った。 また、一軸圧縮強さは地盤工学会基準(JGST 511)、水浸膨張量は地盤工学会基準(JGS T 721)により求めた。 結果を表3に示す。

    【0025】

    【表3】

    【0026】

    【表4】

    【0027】以上の結果から石膏配合量が少ないと膨張量は少ないものの、強度発現性が乏しく、また、砂質土の場合、配合量に伴う強度の変動幅がロームよりも大きいことが判る。 これに対し、石膏配合量が多い場合にも強度が低下し、これに加えて膨張量が多くなる。 なお、
    含水比の低い砂質土の方が大きな膨張を示す。 一方、生石灰の配合量が少ないと、強度発現性が低く、特にロームの方がその影響を大きく受ける。 生石灰の配合量が多い場合には、ロームでは強度が高くなる傾向にあるものの、砂質土では大きく低下する。 また、膨張量も生石灰量を多くすることで大きくなるが、石膏を増量した場合と比較するとその程度は小さいことが判る。

    フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 FI //(C04B 28/14 B09B 3/00 304G 7:28 22:06) (C04B 28/02 7:28 22:14 22:06) C09K 103:00

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