Fluid frictional resistance reducing device of substance

申请号 JP199499 申请日 1999-01-07 公开(公告)号 JP2000199505A 公开(公告)日 2000-07-18
申请人 Funagata Kagaku Kenkyusho:Kk; 株式会社船型科学研究所; 发明人 UMAZUME KOSUKE; HASHIGUCHI MASAYOSHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To sufficiently reduce a fluid frictional resistance by providing a groove receiving fluid moving along a surface of a substance relatively moving in fluid to turning the same to a moving direction, at the surface thereof.
SOLUTION: A substance B has at its surface S a groove M receiving fluid moving along the surface S and turning the same to a moving direction X. Thereby at a bottom of the groove M a reverse flow generates when fluid is turned into the flow direction X so that a primary gradient of speed component in the flow direction X of fluid becomes negative, and also an absolute value in the primary gradient of the fluid speed component in a groove M area can be reduced. The groove M is provided across the whole surface S of the substance B or provided partially or in a continuously extending manner or intermittently with short ones, or an arbitral combination of the long and short ones. The direction should be that crossing the fluid flow direction S.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 流体中を相対移動する物体に生じる流体摩擦抵抗の低減装置であって、物体の表面に設け、かつ物体の表面にそって移動する流体を導入してその移動方向へ回転させる溝で構成したことを特徴とする物体の流体摩擦抵抗低減装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明は、流体中を相対移動する物体に生じる流体摩擦抵抗を低減することができる、物体の流体摩擦抵抗低減装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来の物体の流体摩擦抵抗低減装置としては、物体、例えば、船の表面やパイプラインの内壁面に、流体の乱流による抗を減少させるために、物体の長手方向に設ける幾筋もの三溝(リブレット)がある。

    【0003】このリブレットは、流体のもつ粘性の作用で物体の表面近傍に不可避的に発生する境界層内の流体の速度分布形状を人為的に変更することにより、同表面に作用する流体摩擦抵抗を低減するためのものである。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記リブレットでは、物体の表面での流体の速度分布に関するすべり無し流れを充分に回避できず、流体摩擦抵抗を充分に低減できないという問題がある。

    【0005】この発明は、このような従来の問題点を解決することを目的とする。

    【0006】

    【課題を解決するための手段及び作用】物体Bの平坦な表面に生じる流体摩擦抵抗は、図1に示すように、流体の流れ方向(x)の速度分布(u)の物体Bの表面S上における鉛直方向(у)の一次勾配(du/dy)
    (正、0、負の値のいずれもとり得る)に流体の粘性係数(μ)を乗じたもので定義される、下式で示す摩擦応用(τ)に比例する。

    【0007】

    【数1】

    【0008】したがって、一次勾配(du/dy)の絶対値を低減するか、あるいはその符号を図1に示す通常の正の状態から負の状態に転換できれば、物体Bの流体摩擦抵抗は低減できる。

    【0009】そのためには、物体Bの表面S近傍での速度成分の差を0に近づけるか、あるいは物体Bの表面に流体の逆流を生じさせて一次勾配(du/dy)の符号を負にすればよい。

    【0010】そこで、この発明においては、図2に示すように、物体Bの表面Sにそって移動する流体を導入してその移動方向へ回転させる溝Mを、物体Bの表面Sに設けた。

    【0011】このようにすれば、図2に示すように、溝Mの底部では、流体がその流れ方向へ回転することで、
    逆流Rが生じ、流体の流れ方向の速度成分の一次勾配の符号が負となる。 また、溝Mの領域における流体の速度成分の一次勾配の絶対値を低減することができる。

    【0012】この発明における溝Mは、物体の表面全体に、あるいは部分的に設ける。 また、長いものを連続的に設けることもできるし、短いものを断続的に設けることもできるし、長いもの短いものを任意に組み合わせて設けることもできる。

    【0013】溝Mの向きは、流体の流れ方向と交差する方向に設けるのが好ましい。

    【0014】溝Mの断面形状は、上述の流体摩擦抵抗を低減できる形状であれば、その態様は問わない。 溝Mの代表的な断面形状は、例示すれば、図3から図8に示すような形状である。 図中、矢印は流体の流れ方向を示す。 流体は、物体の表面と平行に流れる場合もあり、同表面に対し斜めに(交差方向)流れる場合もある。

    【0015】図3の溝M 1断面長方形のものであり、図4の溝M 2は流体の下流側にひさしH 1を設けた断面長方形のものであり、図5の溝M 3は流体の上流側と下流側にひさしH 2を設けた断面長方形のものである。 図6
    の溝M 4は底面と側面の間に湾曲面を設けた断面U字形のものである。 図7の溝M 5は断面長円形のものであり、図8の溝M 6は断面円形のものである。

    【0016】溝Mを設ける物体Bの表面は、平面、湾曲面、凸凹面など任意に選定できる。 表面は滑面であってもよいし、粗面であってもよい。

    【0017】物体Bは剛体でもよいし、軟体でもよいし、弾性体でも良い。 溝Mを設けることができるものであれば、その種類を問わない。

    【0018】

    【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実施例によって説明する。

    【0019】図9に示す溝Maを設けたモデル(模型)
    Iと図10に示す溝Maを設けたモデル(模型)IIを、
    それぞれ流速0.5〜3.2m/secで矢印X方向に流れると流速0.5〜4.0m/secで矢印x方向に流れる水の中に設置し、各モデルI、IIに生じる抗力を測定した。 この抗力は、測定法上、表面摩擦に加えて圧力抵抗を含むので、後述するモデルIII 、IVに生じる抗力を測定して、モデルI、IIに設けた溝Maの効果を検証した。

    【0020】モデルIは、図9に示すように、平面形状が長方形、側面形状が先端の尖った楔形の塩化ビニル製の扁平な物体Bの先端側の両面に、幅(W 1 )方向に平行に並列配置した29本の溝Ma(後述)を設けたものである。 物体Bの長さ(L 1 )は450mm、幅(W
    1 )は150mm、高さ(H 1 )は82mmである。

    【0021】モデルIIは、図10に示すように、平面形状が長方形、側面形状が先端の尖った楔形の塩化ビニル製の扁平な物体Bの先端側の両面に、幅(W 2 )方向に平行に並列配置した29本の溝Maを設けたものである。 物体Bの長さ(L 2 )は450mm,幅(W 2 )は150mm,高さ(H 2 )は24mmである。

    【0022】モデルIとモデルIIの溝Maは、図11及び図12に示すように、断面形状が円形の溝で、幅(w
    1 )は2.4mm、深さ(d 1 )は1.8mmである。
    溝Maの後端側(水の下流側)出隅部には、8度の傾斜角(θ)で切断したカット面Cが設けられている。 その幅(w 3 )は1.0mmである。 29本の溝Maは、モデルIでは、先端より33mmの位置から5.5mmの間隔(p 1 )で設けられており、モデルIIでは、先端より53mmの位置から5.5mmの間隔(p 1 )で設けられている。

    【0023】モデルI、IIは、上述のように、尖った先端を水の流れの上流側へ向けて設置されている。 すなわち、各モデルI、IIの中心軸kと水の流れの方向xが平行になるように設置されている。

    【0024】(比較例)図示しないが、溝Maを設けないモデルIと同形のモデルIII と溝Maを設けないモデルIIと同形のモデルIVについて、実施例と同じ要領で、
    各モデルIII 、IVに生じる抗力を測定した。

    【0025】図13は、実施例のモデルI、IIに生じる抗力の測定結果を、それぞれ比較例のモデルIII 、IVのそれと比較して示したグラフである。 ただし、ここにいう抗力は、モデルI、IIを支持する治具の抵抗を含めた値である。

    【0026】図13から明らかなように、モデルIの抗力は、モデルIII に比べ、平均して1.53%低減している。 またモデルIIの抗力は、モデルIVに比べ、平均して0.6%低減している。

    【0027】

    【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、物体の表面に、流体をその移動方向へ回転させる溝を設けたから、物体に生じる流体摩擦抵抗を効果的に低減することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 物体の表面近傍に発生する速度分布形状を示す図

    【図2】 物体の表面に設けた溝とその近傍に発生する速度分布形状を示す図

    【図3】 この発明において採用できる溝の断面図

    【図4】 この発明において採用できる溝の断面図

    【図5】 この発明において採用できる溝の断面図

    【図6】 この発明において採用できる溝の断面図

    【図7】 この発明において採用できる溝の断面図

    【図8】 この発明において採用できる溝の断面図

    【図9】 実施例の、溝を設けたモデルIを示し、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面

    【図10】 実施例の、溝を設けたモデルIIを示し、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面図

    【図11】 モデルIとモデルIIに設けた溝の断面図

    【図12】 図11の要部拡大図

    【図13】 モデルIとモデルIIに生じる抗力を比較例のそれと比較して示したグラフ

    【符号の説明】

    B 物体 x 流体の流れ方向 S 表面 M、M 1 〜M 6 、Ma 溝 C 逆流 H 1 、H 2ひさし C カット面 T 突起 k 中心軸

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