Motorized two-wheeled device equipped with a luggage storage trunk that can be guaranteed at the same time safe transportation of luggage and increasing the luggage Payload

申请号 JP2001588073 申请日 2001-06-05 公开(公告)号 JP2004512999A 公开(公告)日 2004-04-30
申请人 トゥーブロン,ジョエル; フーシェ,フランソワ; フェブリエ,ジャン; 发明人 トゥーブロン,ジョエル;
摘要 本発明は、本体と、フォーク及びハンドルバーを備える前輪の操縦機構と、本体に継ぎ手接続されて後輪を駆動する動 力 装置と、運転者の座席となる部分とを有するとともに、荷物の安全な運搬を保証しつつ荷物搭載量を増やすための荷物収納トランクを備える自動二輪車装置に関する。 本発明は、以下のことを特徴とする。 荷物収納トランクは、前輪及び後輪の間に取付けられた突起形状の容器を有するとともに荷物の容積を規定する。 荷物は、前輪及び後輪の間に延び、前輪と後輪の中間 位置 にあると同時に後輪の高さよりも低い位置にある 重心 を有する。 エンジン伝導装置は、トランクの後方基部の下方に配置される。 トランクは、荷物用開口部、及びトランク上部に取外し可能に取付けられた開口部カバーを有する。 トランクの突起位置及び突起サイズは、運転者の両脚を収容するとともに側方からの衝撃から保護するような2つの側方収容部を設けられるように選定されている。
权利要求
  • 荷物の安全な運搬を保証しつつ荷物搭載量を増やすためにモーター付き二輪車に取り付ける荷物収納トランクであって、この荷物収納トランクは、隆起形状のコンテナであり、この二輪車の前輪と後輪の間に位置しており、このコンテナは、約100〜約数百リットルの荷物搭載量があって、この二輪車のシャーシに対して前輪と後輪の間の位置で固定する手段を備えているため、荷物の重心が、前輪と後輪の中間位置にあると同時に後輪の軸の高さよりも低い位置にあり、この荷物収納トランクは、荷物を出し入れする開口部と、この荷物収納トランクの上部に取り外し可能に取り付けられた開口部カバーとを備え、この荷物収納トランクの隆起位置と隆起サイズは、運転者の両脚を収容する2つの側方収容部を設けられるように選択され、側方からの衝撃から保護されるようにした、荷物収納トランク。
  • 運転者の座席となる部分を備えることを特徴とする請求項1に記載の荷物収納トランク。
  • 開口部カバーが運転者の座席を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナが、軸方向の平面に対してほぼ対称な2つの隆起フランジ部を備え、該隆起フランジ部の位置と大きさは、運転者の両脚を保護する収容部となる2つの側方凹部を形成できるように選択されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナの隆起形状に、運転者の両足のための2つの収容部を形成できることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナの後方基部が、二輪車のシャーシに取り付けた動力装置の収容部となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナの下部及び前部の少なくとも一方に、シャーシの下部及び前部の少なくとも一方に取り付けられた固定システムと協働する固定部材を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナの壁面に、このコンテナを堅固にするための、凹形断面の複数のリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナの下部に、二輪車のシャーシの下部を包み込む、軸方向に延びる凹形断面の溝が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナの前部に、二輪車のシャーシ前部を包み込むために隆起している2つの側部で囲まれた軸方向の引っ込み部が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナが、下から上に向かってU字またはV字のように広がる輪郭を有する横断面と、斜めになった側面とを有し、二輪車が横に傾いたときにロードクリアランスが確保されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナが流線型であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナの前方上部において側方壁面が切り落とされていて、ハンドルバーと操縦装置を動かすことのできるスペースが確保されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • コンテナの上部においてハンドルバーの軸の周囲に円弧状の溝が設けられていて、ハンドルバー及び操縦装置を動かすスペースが確保されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • 開口部カバーがトランクの上部に設けた回転軸に取り付けられており、二輪車のハンドルバーに向かって回転させることによりこのカバーが開けられることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • 開口部カバーが、コンテナまたは二輪車のシャーシに接続されたクランプ相補手段と協働するクランプ手段を備えることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • 開口部カバーが、コンテナに接続された少なくとも1つのジャッキを備えることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • 開口部の縁部とカバーの縁部が相補的な形状であり、協働して接合面を形成することを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • 開口部の縁部及びカバーの縁部の少なくとも一方が、気密手段及び水排出用の溝を備えることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の荷物収納トランク。
  • 請求項1〜19のいずれか1項に記載の荷物収納トランクを備えたことを特徴とするモーター付き二輪車装置。
  • シャーシと、
    フォーク及びハンドルバーを備える前輪の操縦機構と、
    シャーシに継ぎ手で接続されていて後輪を駆動する動力装置と、
    運転者の座席となる部分と、
    を備えるとともに、荷物の安全な運搬を保証しつつ荷物搭載量を増やすための荷物収納トランクが取り付けられたモーター付き二輪車装置において、
    前記荷物収納トランクは、隆起形状のコンテナであり、二輪車の前輪と後輪の間に位置しており、前記コンテナは、約100〜約数百リットルの荷物搭載量があって、前記二輪車のシャーシに対して前輪と後輪の間の位置で固定する手段を備えているため、荷物の重心が、前輪及び後輪の中間位置にあると同時に後輪の軸の高さよりも低い位置にあり、前記荷物収納トランクは、荷物を出し入れする開口部と、前記荷物収納トランクの上部に取り外し可能に取り付けられた開口部カバーとを備え、前記荷物収納トランクの隆起位置と隆起サイズは、運転者の両脚を収容する2つの側方収容部を設けられるように選択し、側方からの衝撃から保護されるようにしたことを特徴とする、装置。
  • トランクに収納できる荷物の体積が、約100リットル〜約数百リットルであることを特徴とする請求項21に記載の装置。
  • トランクの荷物搭載部分がほぼ凸形状であることを特徴とする請求項21又は22に記載の装置。
  • 開口部カバーが運転者の座席を形成していることを特徴とする請求項21〜23のいずれか1項に記載の装置。
  • シャーシが、低い位置にある平坦な下部を前輪及び後輪の間に備え、前記下部にトランクの下部が固定されることで重心が下がることを特徴とする請求項21〜35のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクの下部に、二輪車のシャーシの下部を包み込むための、軸方向に延びる凹部が設けられていることを特徴とする請求項21〜25のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクの前部が前方に隆起した2つの側部を備え、二輪車のシャーシの前部と操縦機構を包み込んでいることを特徴とする請求項21〜26のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクが、下部から上部に向かってU字またはV字のように広がる輪郭の横断面と、斜めになった側面とを有し、二輪車が横に傾いたときにロードクリアランスが確保されることを特徴とする請求項21〜27のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクの横断面の面積が軸方向に沿って前部から運転者の両脚収容部に向かうにつれて広くなり、トランクが空気力学的な輪郭を形成していることを特徴とする請求項21〜28のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクが、軸平面に対してほぼ対称な2つの隆起フランジ部を備え、該隆起フランジ部の位置と大きさは、運転者の両脚を保護する収容部となる2つの側方凹部を形成できるように選択されていることを特徴とする請求項21〜29のいずれか1項に記載の装置。
  • 運転者の両足のための2つの収容部を備え、トランクの隆起形状に前記2つの収容部が形成されていて、側方からの衝撃が加わったときに前記収容部が運転者の両足を保護することを特徴とする請求項21〜30のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクの壁面に、該トランクを堅固にするための、凹形断面の複数のリブが設けられていることを特徴とする請求項21〜31のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクの前方上部において側方壁面が切り落とされていて、ハンドルバーと操縦装置を動かすことのできるスペースが確保されていることを特徴とする請求項21〜32のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクの上部においてフォークの軸の周囲に円弧状の窪んだ溝が設けられていて、ハンドルバーと操縦装置を動かすスペースが確保されていることを特徴とする請求項21〜33のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクが流線型であることを特徴とする請求項21〜34のいずれか1項に記載の装置。
  • 開口部カバーがトランクの上部に設けた回転軸に取り付けられており、二輪車のハンドルバーに向かって回転させることによりこのカバーが開けられることを特徴とする請求項21〜23のいずれか1項に記載の装置。
  • 開口部カバーが、上記装置に固定されたクランプ・システムの相補部材と協働するクランプ部材を備えることを特徴とする請求項21〜36のいずれか1項に記載の装置。
  • 開口部カバーが、トランクに接続された少なくとも1つのジャッキを備えることを特徴とする請求項21〜37のいずれか1項に記載の装置。
  • 開口部の縁部とカバーの縁部が相補的な形状であり、協働して接合面を形成することを特徴とする請求項21〜38のいずれか1項に記載の装置。
  • 開口部の縁部及びカバーの縁部の少なくとも一方が、気密手段及び水排出用の溝の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項21〜39のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクのカバーが自ら閉じた1つのエンベロープ部材を備え、補強二重壁を形成していることを特徴とする請求項21〜40のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクがポリマー材料で作られていることを特徴とする請求項21〜41のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクが、補強ポリエステル樹脂または積層化ポリエステル樹脂で作られていることを特徴とする請求項21〜41のいずれか1項に記載の装置。
  • トランクが回転成形によって作られていることを特徴とする請求項21〜43のいずれか1項に記載の装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    発明の背景
    1. 技術分野
    本発明は、オートバイ、原付き自転車、スクーターなどのモーター付き二輪車装置に関し、より詳細には、このようなモーター付き二輪車に備え付ける荷物収納トランクに関する。
    【0002】
    2. 従来技術
    現在のところ、荷物を自動二輪車で運ぶには、自動二輪車後部の荷台の両側の側部位置に柔らかい袋または硬い箱を固定する。
    【0003】
    こうした側部付属物の欠点は、容量が約数十リットルに限られる点である。 例えば1つの袋は、一般に25リットルである。
    【0004】
    別の欠点は、こうした側部付属物が側方にかなりかさばり、二輪車の走行にとって邪魔になることである。
    【0005】
    荷台の上に箱またはケース(英語では“トップケース”と呼ぶ)を設置することも知られている。 このようにすると、より多い数十リットルの体積(例えば40リットルが一般的)を収容できる。
    【0006】
    これらすべての荷物搭載システムの欠点は、容量が非常に限られていることである。
    【0007】
    学の観点からすると、これら荷物搭載システムは、不安定性というもう1つの問題を抱えている。
    【0008】
    一方では、荷物を荷台よりも高い位置に配置すると、二輪車の重心が高くなる。 低速で運転している場合や、例えばスタンドを立てて停車している場合には、荷物が高すぎると、後輪の接地点から離れた場所に荷物の重量がかかることによって側方への大きなモーメントが生まれる。 そのため二輪車のバランスが崩れやすくなる。
    【0009】
    他方、荷物を後部に配置すると、加速の際に後輪に対して二輪車を転倒させるような効果が働くことになる。
    【0010】
    二輪車の重心が後方に移動すると、前輪にかかる重量が減る。 すると、二輪車では前輪がブレーキ効果のほとんどを担っているため、ブレーキの効果がなくなる。
    【0011】
    スクーターでは、座席の下または座席前方の平台の上に配置した収納トランクも存在している。 この収納トランクには、運転者のヘルメットを収納することができる。 つまり、容量は約十リットルである。
    【0012】
    これら荷物搭載システムの欠点は、荷物搭載量が相変わらず小さいことと、この荷物搭載システムによって生まれる力学的不安定性が残ったままであることである。
    【0013】
    本発明の目的は、モーター付き二輪車に、荷物搭載量を増やす(場合によっては倍増させる)ことのできる荷物運搬システムを取り付けることである。
    【0014】
    この目的を達成するためには、力学的安定性の問題が最も重要になる。 というのも、荷物の体積及び重量の少なくとも一方は、運転者の体積及び重量の少なくとも一方と同等かそれ以上になることがあるため、二輪車の力学的運動にとって非常に重要になる可能性があるからである。
    【0015】
    したがって本発明の別の目的は、大きい荷物、または重い荷物の運搬を、停車時にも走行時にも力学的に安全なものにすることのできるモーター付き二輪車用の荷物運搬システムを提供することである。
    【0016】
    本発明のさらに別の目的は、大きな荷物を運搬するための、力学的安全性の良好な新しい二輪車装置を提供することである。
    【0017】
    発明の要約要するにこれらの目的は、本発明により、前輪と後輪の間の全空間を占有する隆起形状の荷物収納トランクを備えたモーター付き二輪車装置を用意することで達成される。 こうすることにより、積んだ荷物を中心部に位置させるとともに、荷物の重心を下げることができる。
    【0018】
    望ましいことに、荷物の重心位置が、縦軸に関して、及び前輪と後輪の中間部とに関してこのようになっているため、荷物の重さによる側方転倒モーメントが小さくなり、後輪の軸と前輪の軸に対する重さによるモーメントが相対的に大きくなる。 そのため、二輪車が後輪または前輪で立ち上がろうとするあらゆる動きが妨げられる。
    【0019】
    同様に、荷物収納トランクの重心が下がると、好ましいことに力学的運動を安定にすることができる。 使用するとき、運転者はトランクの後部にまたがって乗る。 そのとき隆起形状のトランクには、運転者の両脚を収容する側方収容部が設けられている。 座席はトランクの開口部を塞ぐ取り外し可能なカバーで構成することが好ましい。
    【0020】
    本発明は、二輪車のシャーシ(例えばスクーターの平台)に取り付けるモジュール式荷物収納トランクの形態、またはこのようなトランクを常備したモーター付き二輪車装置の形態にすることができる。
    【0021】
    そこで本発明は、荷物の安全な運搬を保証しつつ荷物搭載量を増やすためにモーター付き二輪車に取り付ける荷物収納トランクによって実現される。 この荷物収納トランクは、隆起形状のコンテナであって、この二輪車の前輪と後輪の間に位置している。 コンテナは、約100リットル〜約数百リットルの荷物搭載量があって、この二輪車のシャーシに対して前輪と後輪の間の位置で固定する手段を備えている。 このようになっているため、荷物の重心が、前輪と後輪の中間位置にあると同時に後輪の軸の高さよりも低い位置に来る。 この荷物収納トランクは、荷物を出し入れする開口部と、この荷物収納トランクの上部に取り外し可能に取り付けられた開口部カバーとを備えている。 この荷物収納トランクの隆起位置と隆起サイズは、運転者の両脚を収容する2つの側方収容部を設けられるように選択し、側方からの衝撃から保護されるようにしてある。
    【0022】
    好ましい実施形態によれば、開口部カバーが運転者の座席を形成している。
    【0023】
    開口部カバーは、荷物収納トランクの上部に枢軸回転可能に取り付けられていて、二輪車のハンドルバーに向かって回転させることによりこのカバーを開けられるようになっていることが好ましい。
    【0024】
    好ましい実施形態によれば、コンテナは、軸方向の平面に対してほぼ対称な2つの隆起フランジ部を備え、これら隆起フランジ部の位置と大きさは、運転者の両脚を保護する収容部となる2つの側方凹部を形成できるように選択されている。
    【0025】
    コンテナの隆起形状には、運転者の両足のための2つの収容部を形成できることが好ましい。
    【0026】
    コンテナの後方基部は、二輪車のシャーシに取り付けた動力装置の収容部となるようにされている。
    【0027】
    シャーシが前輪と後輪の間で低い位置にある平坦な下部を備えていて、その下部に荷物収納トランクの下部を固定して重心を下げられることが好ましい。
    【0028】
    別の実施形態によれば、コンテナの下部及び前部の少なくとも一方には、シャーシの下部及び前部の少なくとも一方に取り付けられた固定システムと協働する固定部材が備えてある。
    【0029】
    荷物収納トランクの下部には、二輪車のシャーシ下部を包み込む、軸方向に延びる凹部を設けることが好ましい。
    【0030】
    荷物収納トランクの前部には、二輪車のシャーシ前部と操縦機構を包み込むように前方に隆起した2つの側部を設けることが好ましい。
    【0031】
    荷物収納トランクは、横断面の輪郭が下部から上部に向かってU字またはV字のように広がるようにするとともに斜めになった側面を備えるようにし、二輪車が横に傾いたときにロードクリアランスが確保できるようにすることが好ましい。
    【0032】
    荷物収納トランクは、横断面の面積が軸方向に沿って前部から運転者の両脚収容部に向かうにつれて広くなり、空気力学的な輪郭を形成していることが好ましい。
    【0033】
    荷物収納トランクの壁面には、この荷物収納トランクを堅固にするため、凹形断面の複数のリブを設けることが好ましい。
    【0034】
    荷物収納トランクの前方上部において側方壁面を切り落とし、ハンドルバーと操縦装置を動かすことのできるスペースを確保することが望ましい。
    【0035】
    荷物収納トランクの上部においてフォークの軸の周囲に円弧形状の溝を設け、ハンドルバーを動かすスペースを確保することが望ましい。
    【0036】
    本発明の他の目的、特徴、利点は、添付の図面を参照して行なう好ましい実施形態に関する以下の説明に現われるであろう。
    【0037】
    好適な実施形態の詳細な説明本発明は、2つの好ましい形態のいずれかで実現することが考えられる。 第1の形態は、自動二輪車の対応する装置を隠すようにして取り付けるモジュール式荷物収納トランクを実現することからなる。 第2の形態は、荷物収納トランクが常時一体化した特別な完全装備自動二輪車装置を考案することからなる。
    【0038】
    1. 本発明の第1の実施形態
    本発明は、開放フレームまたは低い位置にある平台付きのシャーシを有するスクーター・タイプのモーター付き二輪車で実現することが好ましい。
    【0039】
    本発明は、排気量50cc未満の自動二輪車(原付き自転車)、排気量が50〜125ccの自動二輪車(小型オートバイ)、排気量が125ccを超える自動二輪車(大型オートバイ)のいずれにも適用できる。
    【0040】
    従来、開放フレームを有する自動二輪車は、前輪と後部領域の間の低い位置に平台部分を有するフレームまたはシャーシを備えている。 操縦装置は、前輪を制御するためのフォークとハンドルバーを備えており、フォークの頭部は、シャーシの斜めになった前部に取り付けられている。 このシャーシがダッシュボードを構成している。 あるいはダッシュボードがシャーシに固定されている。
    【0041】
    後方部では、動力装置がシャーシの平台後部に継ぎ手で接続されており、後輪を駆動する。 後輪は、継ぎ手で接続されたこの動力装置と、減衰装置付きのサスペンション・システムとを通じてシャーシに接続されている。 なおサスペンション・システムが、動力装置を所定の位置に維持している。
    【0042】
    従来は、動力装置は車体の底部に配置されており、その車体の上に運転者の座席が載っている。 通常は、この車体にヘルメットの収納部が設けられている。 開放フレームを有する自動二輪車は、座席に座った運転者が両脚を快適な位置に置けるよう、ダッシュボードと座席部材の間にスペースを有する。
    【0043】
    本発明では、座席を隠せる方式にするとともに、ダッシュボードと座席の間に位置するスペースを占める隆起形状のトランクを配置する。
    【0044】
    トランクは、隆起した形状のコンテナからなる。 すなわちトランクは、運搬する物体または商品を入れられるようになっていて、衝撃に対する抵抗力のある補強壁面が付いた大きな収容部からなる。
    【0045】
    コンテナは、エンボス加工した金属板で製造することができる。
    【0046】
    コンテナは、硬化したポリマー材料、中でもガラス繊維で補強したポリエステル樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)フォーム)または熱硬化性ポリエチレンで製造することが好ましい。 より好ましいのは、熱硬化性ポリエチレンで製造することである。 コンテナを隆起形状にするには、成形によることが好ましい。 中でも射出成形または回転成形によることが好ましい。 コンテナの形状は、自動二輪車のシャーシへの取り付けに適していて運転者の座席にも適合性がある限りは、まったく自由である。
    【0047】
    図1〜図12には、開放フレームを有する“スクーター”タイプの一般的な自動二輪車に取り付ける荷物収納トランクを示してあるが、これらの図に示したように、トランクはあらゆる方向に広がって、搭載する荷物の体積を最大にできる隆起形状となっている。
    【0048】
    図1〜図12に示した実施形態では、トランクの縦方向、横方向、高さ方向のサイズはほぼ同じ大きさである。 そのため、トランクの一般的な形は、大まかに、立方体と球体の中間になる。
    【0049】
    したがってトランクは、荷物収納部がほぼ凸形状になっている。
    【0050】
    トランクの大きさは約0.5m〜約1mであるため、搭載容積は約100リットル〜数百リットルになる可能性がある。
    【0051】
    本発明によれば、トランクは、下部に(場合によっては前部にも)、このトランクをシャーシにしっかりと固定することのできる固定手段を備えている。
    【0052】
    多数の固定手段が使用可能である。 公知のタイプの何種類かのスクーターでは、ダッシュボードがボルトとナットのセットで固定されているが、ダッシュボードを除去した後にそのボルトとナットのセットを本発明の荷物収納トランクを固定するのに用いることができる。
    【0053】
    シャーシ上に多数の固定点を設けることが好ましい。 シャーシがかなりの重量を支えられることが望ましいからである。
    【0054】
    隆起してほぼ凸形状になったトランクは、自動二輪車のシャーシを包み込むようになっていることが好ましい。
    【0055】
    例えば図10に示したように、自動二輪車のシャーシの平台下部を包み込むよう、シャーシの下部にはシャーシの形状に対応した軸方向の大きな溝が設けられている。
    【0056】
    同様に、荷物収納トランクの前部にはシャーシの傾斜面となった前部形状に対応する軸方向の溝が設けられている。
    【0057】
    例えば荷物収納トランクをシャーシに取り付ける場合には、シャーシは、トランクの隆起したフランジ部の下部と、トランクの前方隆起前部とに嵌まる。
    【0058】
    望ましいことに、トランクの軸方向に延びる溝にシャーシが嵌まることでトランクがシャーシに対して固定され、力学的に安定になる。
    【0059】
    別の利点は、シャーシがトランクの隆起側部によって包み込まれているため、二輪車が流線型になり、空中への侵入係数が改善されることである。
    【0060】
    このようにトランクの輪郭が凹形状になっていることの主な利点は、軸方向のリブを形成してトランクの強度を高めていることである。
    【0061】
    実際、図8〜図10に見られるように、トランクの隆起部に掘られた軸方向に延びる溝は、斜面、稜、リブを形成し、トランクが変形するのをリブの力学原理に従って防ぎ、強度を高めている。
    【0062】
    トランクの強度を増すための別のリブは、トランクの壁面上に、特に側壁と上壁に設けることができる。
    【0063】
    荷物収納トランクと自動二輪車の空気力学的な輪郭を完成させるため、このトランクは、断面積が前方から後方に向かうにつれて(すなわち自動二輪車のダッシュボードまたは前部から運転者の両脚収容部まで)一度も小さくなることなく徐々に広くなる形になっていることが望ましい。
    【0064】
    一変形例によれば、空中への侵入状態を改善するため、トランクも流線型にすることができる。 コンテナの補強用金属板を用いて流線型にすることも考えられる。
    【0065】
    図5及び図9に示した実施形態によれば、荷物収納トランクの正面図において、トランクの横断面の輪郭は、シャーシに固定された下部から自由な上部に向かって広がり、U字またはV字のような形になっていることが好ましい。
    【0066】
    トランクはしたがって、斜めになった側部を有することが好ましい。
    【0067】
    望ましいことに、トランクが斜めになった側部を有する輪郭になっているため、このトランクを備えた二輪車が曲がりで横に傾いたときロードクリアランスが確保され、トランクが地面と接触することを回避できる。
    【0068】
    輪郭がU字またはV字の形になっていることの別の利点は、二輪車の縦軸に関して2つの車輪の間の位置で荷物が自動的にうまく中心に寄ることである。
    【0069】
    例えば、荷物がトランク内に固定されていなくとも、荷物は、荷物収納トランクの凹状下部の底に自然に位置する。 そのため、2つの車輪の中心または中央部において、しかも非常に低い位置で、縦軸に対する重心の位置が最適化される。
    【0070】
    荷物収納トランクは重くてかさばる荷物を運搬することを目的としているため、荷物を出し入れする大きな開口部を有する。
    【0071】
    荷物を出し入れする開口部は、高さと幅が約10cm〜約数十cmになる可能性がある。 典型的には1/3メートルから1/2メートルである。
    【0072】
    本発明によれば、荷物を出し入れする開口部は、トランクの上部または後部の位置に、上方または後方に向けて設けることが好ましい。
    【0073】
    自動車のトランクに似たこの構成は、非常によく用いられている。
    【0074】
    本発明によれば、運転者は、運転状態ではトランクの後部にまたがって乗ることになる。
    【0075】
    市販されているタイプの自動二輪車の平台の上に荷物収納トランクを取り付けるためには元の座席を一般に隠す必要があるため、本発明では、コンテナの後方開口部をカバーで閉じ、このカバー自体を運転者の座席にすることが望ましい。
    【0076】
    例えば図2に示したように、本発明の最良の実施形態によれば、荷物を出し入れする開口部は、運転者に合った座席の形をした取り外し可能なカバーで塞ぐ。
    【0077】
    図2〜図4の実施形態によれば、開口部カバーは、運転者の体型に合わせた2つの部分を備えることが可能である。 その2つの部分とは、運転者の座席の土台(平に、あるいはわずかに前方に傾いて配置される)と、曲面形の保護部材(鉛直に、あるいは前方に向かって斜めに配置される)である。
    【0078】
    カバーは閉じた1つのエンベロープ部材で構成して、補強二重壁にすることが好ましい。 このようにすると、カバーが運転者の体重によって変形することが避けられる。 カバーを単純な座席にして、座席の補強材で覆うこともできる。
    【0079】
    カバーは、トランクの上部に配置した蝶番の回転軸に取り付け、このカバーをハンドルバーのほうに回転させて開けるようになっていることが好ましい。
    【0080】
    カバーを二輪車の尾部に配置した回転軸に取り付け、後方に開けるようにすることもできる。
    【0081】
    別の変形例では、カバーは、側面に配置した軸のまわりを回転できるように取り付け、トランクが側方に開くようにする。
    【0082】
    トランクは、トランクにも二輪車にも取り付けず、完全に隠れるようにすることもできる。
    【0083】
    カバーは、従来からある自動車のトランクや後部扉と同様、荷物を出し入れするためにこのカバーを開いた状態にしておく1つまたは2つのジャッキに取り付けることが好ましい。
    【0084】
    トランクは、クランプ手段とクランプ相補手段を備えることができる。 これら手段の一方はカバーに、他方はトランクまたは二輪車に取り付ける。
    【0085】
    カバーはこのようにして所定の位置に維持され、二輪車の荷物が破壊行為から保護される。
    【0086】
    さてここで利用法を考えると、荷物収納トランクは、二輪車のシャーシに取り付けられることがよい。
    【0087】
    トランクへの荷物の出し入れは、停車時にカバー兼座席を持ち上げてトランクの開口部から行なう。
    【0088】
    荷物は自然にトランクの底に位置するとともに、二輪車の縦軸に対して中央に、前輪と後輪の間で真中または中央部に位置する。 したがって荷物の重心は低くなり、二輪車のシャーシの平台または下部に最も近くなる。
    【0089】
    したがって荷物で一杯の二輪車は、停車中または低速運転中の安定性がよい。 なぜなら、荷物の重みが二輪車の中心にかかるため、重心が下がり、しかも中央に来ることで、側方へのモーメントが最小になるからである。
    【0090】
    したがって運転者は、図1に示したように、安定で座りごこちのよいトランクの後部にまたがった状態で座席の上にゆったりと座ることができる。
    【0091】
    図1には、本発明によりトランクが隆起した形状になっているために、運転者の両脚と両足のための2つの収容部を形成できることも示してある。
    【0092】
    これら収容部は、トランクの後縁部と下縁部に設けたくり抜きによって構成されている。
    【0093】
    両脚用収容部と両足用収容部は、トランクの後端部と下端部で隆起を減らすことによっても自然に形成することができる。
    【0094】
    両脚収容部は、カバーによって形成される座席の上に運転者が座った状態に合った形にする。
    【0095】
    両足収容部は、二輪車のステップの位置に合うように設ける。
    【0096】
    したがって運転者は、両脚と両足を側方収容部に入れた状態でカバーの座席部に座ることができる。 望ましいことに、側方収容部が、側方からの衝撃を受けた場合に脚と足を保護する。
    【0097】
    望ましいことに、トランクの隆起形状に設けた側方収容部があるため、風、雨などの悪天候や、跳ね返る水からも保護される。
    【0098】
    望ましいことに、カバー−座席の縁部とコンテナの開口部の縁部はぴったりとつながっていて、その接続部には気密性ジョイントと水排出用の溝が設けられている。
    【0099】
    走行中は、荷物収納トランクは、重心が二輪車の軸の中央に来るとともに低い位置にある。 そのため二輪車には、考えうる最大の安定性がもたらされる。
    【0100】
    特記すべきは、荷物の位置が前輪と後輪の中央部に位置するため、走行性が良好でブレーキがよくきく状態を保ったまま、二輪車の2つの車輪に荷物の重みが最もうまく分散されることである。
    【0101】
    重心が後輪の軸から離れると、二輪車が後輪だけで立ち上がる危険性が十分にある。
    【0102】
    逆に、重心が前輪の軸から離れると、急ブレーキをかけたときに制御できなくなる危険性が避けられる。
    【0103】
    結局のところ、本発明の荷物収納トランクでは、視界が遮られない状態、自動二輪車のすべての装置を操作しやすい状態が保たれることに注目する必要がある。 信号が見やすい状態が保たれ、操縦装置にアクセスしやすい状態も保たれる。
    【0104】
    望ましいことに、トランクの上部においてフォークの周囲に円弧状の溝が設けられていることがわかる。 溝は、操縦装置のレバーやハンドルバーを回転させてもぶつからないようにするスペースを提供する。
    【0105】
    さらに、トランク側部の前方上部は急斜面のように切り取られた状態になっており、やはりハンドルバーや操縦装置がぶつからずに動けるスペースができている。
    【0106】
    最後に、本発明の荷物トランクを備えた二輪車は、荷物の運搬を保護し保証するとともに力学的運動の優れた完全な装置であるように思われる。
    【0107】
    そのため、この完全な自動二輪車は、多くの用途で用いることができる。 例えば配達、使い走り、出張故障修理、旅行などに使用できる。 したがって、この自動二輪車は、以下のような総合的な実施形態の対象となる。
    【0108】
    2. 本発明の最良の実施形態
    本発明によれば、このような荷物収納トランクが常時取り付けられた自動二輪車装置が実現される。
    【0109】
    この装置は、従来の自動二輪車をもとにして構成されており、
    シャーシと、
    フォーク及びハンドルバーを備える前輪の操縦機構と、
    シャーシに継ぎ手で接続されていて後輪を駆動する動力装置と、
    運転者の座席となる部分と、
    を備えている。
    【0110】
    本発明によれば、自動二輪車装置は、この装置のシャーシに常時固定された状態で前輪と後輪の間に配置された隆起形状の荷物収納トランクを備えている。
    【0111】
    本発明の荷物収納トランクを備えた自動二輪車装置はさらに、上に説明したさまざまな実施形態および変形例に従って構成されている。
    【0112】
    本発明の自動二輪車は、特に、複数の部材と、鋼鉄板やポリマー材料などのさまざまな材料を用い、自動車業界で日常用いられている技術によって実現することができる。
    【0113】
    本発明の自動二輪車装置と荷物収納トランクには、多数の展開、翻案、用途、販路があると結論できるように思われるが、それらをここに記すことはできない。
    【0114】
    当業者であれば、請求の範囲に規定した本発明の範囲、保護対象の枠組みの中で、他の用途、変形例、実施形態、改良、改善をなすことができよう。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】
    本発明の荷物収納トランクを備えたモーター付き二輪車用装置の斜投影図である。
    【図2】
    本発明の荷物収納トランクを備えた自動二輪車装置でカバーが開いた状態の側面図である。
    【図3】
    本発明の荷物収納トランクを備えた自動二輪車装置の上面図である。
    【図4】
    本発明の荷物収納トランクを備えた自動二輪車装置の側面図である。
    【図5】
    本発明の荷物収納トランクを備えた自動二輪車装置の正面図である。
    【図6】
    本発明の荷物収納トランクを備えた自動二輪車装置の後面図である。
    【図7】
    本発明の荷物収納トランクを備えた自動二輪車装置でカバーが開いた状態の後方からの斜視図である。
    【図8】
    本発明の一実施形態による荷物収納トランクの上面図である。
    【図9】
    図8に示した実施形態の荷物収納トランクの正面図である。
    【図10】
    図8及び図9に示した実施形態の荷物収納トランクの下面図である。
    【図11】
    図8〜図10に示した実施形態の荷物収納トランクの側面図であり、開口部カバーのないコンテナを示す図である。
    【図12】
    図8〜図11に示した実施形態の荷物収納トランクの俯瞰図であり、開口部カバーのないコンテナを後方から開口部を通して見た内部を示す図である。

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