Turn signal switch for a vehicle

申请号 JP2006155057 申请日 2006-06-02 公开(公告)号 JP4167701B2 公开(公告)日 2008-10-22
申请人 東洋電装株式会社; 发明人 隆 中村; 力 戸塚;
摘要
权利要求
  • スイッチケース(25)に設けられる枢軸(29)に、前記スイッチケース(25)内に一部を突入せしめたスイッチ操作子(26)が、前記枢軸(29)の軸線に直交する方向で相互に離隔して設定される戻し位置および押し込み位置間での押し込み・戻り移動を可能とするとともに、前記戻し位置では前記枢軸(29)の軸線まわりに中立位置と該中立位置の両側の左折表示位置および右折表示位置との間で揺動することを可能として支承され、スイッチケース(25)および前記スイッチ操作子(26)間に、前記スイッチ操作子(26)を前記中立位置および前記戻し位置側に付勢する弾発付勢手段(32)が設けられ、前記戻し位置での前記左折または右折表示位置への前記スイッチ操作子(26)の揺動に応じて左折または右折表示回路を閉成するとともに前記戻し位置から前記押し込み位置への前記スイッチ操作子(26)の移動に応じて前記左折または右折表示回路を開成するスイッチ機構(44)が前記スイッチ操作子(26)に連動、連結される車両用ターンシグナルスイッチにおいて、前記弾発付勢手段(32)は、前記スイッチ操作子(26)に 該スイッチ操作子(26)の一面から突出するようにして設けられたピン(47)を当接せしめるガイド凹部(48)を一端に有するとともに前記スイッチ操作子(26)の押し込み・戻り移動方向と平行な方向にスライドすることを可能として前記スイッチケース(25)に支承されるリターンプレート(45)と、前記ガイド凹部(48)に前記ピン(47)を当接させる側に前記リターンプレート(45)を付勢するばね力を発揮して該リターンプレート(45)および前記スイッチケース(25)間に設けられる一対の戻しばね(46)とを備え て前記スイッチ操作子(26)の一側に配置され、前記ガイド凹部(48)は、前記スイッチ操作子(26)が中立位置にある状態で前記ピン(47)を当接させる谷部(50)の両側に前記スイッチ操作子(26)の前記左折および右折表示位置への揺動に応じて前記ピン(47)を当接させるように傾斜した戻しカム面(51,52)を有して略三角形状に凹んで形成され、前記両戻しばね(46)は、前記谷部(50)の両側で前記リターンプレート(45)および前記スイッチケース(25)間に設けられることを特徴とする車両用ターンシグナルスイッチ。
  • 前記スイッチ機構(44)が、複数の固定接点(65〜70)を有して前記スイッチケース(25)内に固定配置される固定接点ベース(30)と、複数の可動接点(73〜77)を有するとともに前記スイッチ操作子(26)の揺動に応じて前記複数の固定接点(65〜70)への前記可動接点(73〜77)の接触・導通状態を変化させるようにして前記固定接点ベース(30)に対向配置される可動接点ホルダ(31)とを備え、該可動接点ホルダ(31)に、少なくとも前記左折および右折表示回路のいずれもが開成状態にあるときには可動接点ホルダ(31)および前記固定接点ベース(30)の対向面間を上方から覆うカバー部(31a)が一体に設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用ターンシグナルスイッチ。
  • 記弾発付勢手段(32)および前記スイッチ機構(44)が、前記スイッチ操作子(26)を相互間に挟んで前記スイッチケース(25)内に配設されることを特徴とする 請求項1または2記載の車両用ターンシグナルスイッチ。
  • 前記スイッチ操作子(26)に、該スイッチ操作子(26)の一面から突出する 前記ピン(47)と、 ピン(47)よりも前記枢軸(29)から離隔した位置で前記スイッチ操作子(26)の他面から突出する第2ピン(88)とが設けられ 、複数の可動接点(73〜77)を有して前記スイッチ機構(44)の一部を構成する可動接点ホルダ(31)が、前記スイッチ操作子(26)の揺動に応じ て前記中立位置ならびにその両側の左折表示位置および右折表示位置間でスライドするようにして第2ピン(88)に連動、連結されることを特徴とする請求項3記載の車両用ターンシグナルスイッチ。
  • 说明书全文

    本発明は、車両用ターンシグナルスイッチに関し、特に、スイッチケースに設けられる枢軸に、前記スイッチケース内に一部を突入せしめたスイッチ操作子が、前記枢軸の軸線に直交する方向で相互に離隔して設定される戻し位置および押し込み位置間での押し込み・戻り移動を可能とするとともに、前記戻し位置では前記枢軸の軸線まわりに中立位置と該中立位置の両側の左折表示位置および右折表示位置との間で揺動することを可能として支承され、スイッチケースおよび前記スイッチ操作子間に、前記スイッチ操作子を前記中立位置および前記戻し位置側に付勢する弾発付勢手段が設けられ、前記戻し位置での前記左折または右折表示位置への前記スイッチ操作子の揺動に応じて左折または右折表示回路を閉成するとともに前記戻し位置から前記押し込み位置への前記スイッチ操作子の移動に応じて前記左折または右折表示回路を開成するスイッチ機構が前記スイッチ操作子に連動、連結される車両用ターンシグナルスイッチに関する。

    このような車両用ターンシグナルスイッチは、たとえば特許文献1により既に知られており、このものでは、スイッチ操作子のスイッチケースへの突入端に、谷部およびその両側の戻しカム面から成る略三形状のガイド凹部が設けられており、ガイド凹部に当接し得る鋼球およびスイッチケース間に単一の戻しばねが設けられ、その戻しばねが前記鋼球を前記谷部に当接、係合させるように弾発を発揮することにより、スイッチ操作子が中立位置および戻し位置側に付勢されている。

    実公平2−36194号公報

    ところが、上記従来のものでは、スイッチ操作子と、該スイッチ操作子およびスイッチケース間に設けられる戻しばねとが、スイッチ操作子の押し込み・戻り移動方向に直列に接続されることになり、前記押し込み・戻り移動方向でのスイッチ全体の長さが比較的長くなる。

    本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スイッチ操作子の押し込み・戻り移動方向での長さを短縮可能とした車両用ターンシグナルスイッチを提供することを目的とする。

    上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、スイッチケースに設けられる枢軸に、前記スイッチケース内に一部を突入せしめたスイッチ操作子が、前記枢軸の軸線に直交する方向で相互に離隔して設定される戻し位置および押し込み位置間での押し込み・戻り移動を可能とするとともに、前記戻し位置では前記枢軸の軸線まわりに中立位置と該中立位置の両側の左折表示位置および右折表示位置との間で揺動することを可能として支承され、スイッチケースおよび前記スイッチ操作子間に、前記スイッチ操作子を前記中立位置および前記戻し位置側に付勢する弾発付勢手段が設けられ、前記戻し位置での前記左折または右折表示位置への前記スイッチ操作子の揺動に応じて左折または右折表示回路を閉成するとともに前記戻し位置から前記押し込み位置への前記スイッチ操作子の移動に応じて前記左折または右折表示回路を開成するスイッチ機構が前記スイッチ操作子に連動、連結される車両用ターンシグナルスイッチにおいて、前記弾発付勢手段は、前記スイッチ操作子に該スイッチ操作子の一面から突出するようにして設けられたピンを当接せしめるガイド凹部を一端に有するとともに前記スイッチ操作子の押し込み・戻り移動方向と平行な方向にスライドすることを可能として前記スイッチケースに支承されるリターンプレートと、前記ガイド凹部に前記ピンを当接させる側に前記リターンプレートを付勢するばね力を発揮して該リターンプレートおよび前記スイッチケース間に設けられる一対の戻しばねとを備えて前記スイッチ操作子の一側に配置され、前記ガイド凹部は、前記スイッチ操作子が中立位置にある状態で前記ピンを当接させる谷部の両側に前記スイッチ操作子の前記左折および右折表示位置への揺動に応じて前記ピンを当接させるように傾斜した戻しカム面を有して略三角形状に凹んで形成され、前記両戻しばねは、前記谷部の両側で前記リターンプレートおよび前記スイッチケース間に設けられることを特徴とする。

    また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、複数の固定接点を有する固定接点ベースが前記スイッチケース内に固定配置され、複数の可動接点を有する可動接点ホルダが、前記スイッチ操作子の揺動に応じて前記複数の固定接点への前記可動接点の接触・導通状態を変化させるようにして前記固定接点ベースに対向配置され、該可動接点ホルダに、少なくとも前記左折および右折表示回路のいずれもが開成状態にあるときには可動接点ホルダおよび前記固定接点ベースの対向面間を上方から覆うカバー部が一体に設けられることを特徴とする。

    請求項3記載の発明は、 請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記弾発付勢手段および前記スイッチ機構が、前記スイッチ操作子を相互間に挟んで前記スイッチケース内に配設されることを特徴とする。

    さらに請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に加えて、前記スイッチ操作子に、該スイッチ操作子の一面から突出する前記ピンと、 ピンよりも前記枢軸から離隔した位置で前記スイッチ操作子の他面から突出する第2ピンとが設けられ、複数の可動接点を有して前記スイッチ機構の一部を構成する可動接点ホルダが、前記スイッチ操作子の揺動に応じて前記中立位置ならびにその両側の左折表示位置および右折表示位置間でスライドするようにして第2ピンに連動、連結されることを特徴とする。

    請求項1記載の発明によれば、リターンプレートおよびスイッチケース間に設けられる一対の戻しばねは、スイッチ操作子の中立位置では該スイッチ操作子に設けられたピンをガイド凹部の谷部に当接させ、スイッチ操作子が左折または右折表示位置に揺動したときには前記谷部の両側の戻しカム面の一方に当接した前記ピンを谷部に戻す側すなわちスイッチ操作子を中立位置側に戻す側に付勢するばね力を発揮し、スイッチ操作子を押し込み位置に押し込んだときには戻し位置側に付勢するばね力を発揮する。 而してリターンプレートおよび一対の戻しばねは、スイッチ操作子に並列配置されるので、該スイッチ操作子の押し込み・戻り方向でのスイッチ全体の長さを短縮することができる。 しかも一対の戻しばねが、スイッチ操作子を中立位置側に戻すように両側からばね力を発揮するので、スイッチ操作子の操作時に該スイッチ操作子がふらつくことを抑え、操作フィーリングを高めることができる。

    また請求項2記載の発明によれば、可動接点ホルダに一体に設けられるカバー部で、少なくとも左折および右折表示回路のいずれもが開成状態にあるときに可動接点ホルダおよび固定接点ベースの対向面間が上方から覆われる。 而して左折および右折表示回路のいずれもが開成状態にあるとき、すなわち少なくとも左折および右折表示操作のいずれの操作も実行しない状態で、可動接点ホルダおよび固定接点ベースの対向面間を上方から覆うことによって、可動接点ホルダおよび固定接点ベースの対向面間に雨等が上方から浸入することを防止することができる。

    請求項3記載の発明によれば、弾発付勢手段およびスイッチ機構がスイッチ操作子の両側に配置されるので、該スイッチ操作子の押し込み・戻り方向でのターンシグナルスイッチ全体の長さを短縮することができる。 しかも弾発付勢手段およびスイッチ機構がスイッチ操作子のいずれの側に配置するかによってスイッチ操作子の位置を変化させることができ、スイッチ操作子の操作部の配置上の自由度を増大することができる。

    さらに請求項4記載の発明によれば、スイッチ機構の可動接点ホルダに連動、連結される第2ピンおよび枢軸間の距離を比較的大きくし、スイッチ操作子の揺動に伴う可動接点ホルダのスライド量を比較的大きくしてスイッチ機構の接点間絶縁距離を充分に確保することができ、またスイッチ操作子の一面から突出するピンおよび枢軸間の距離を比較的小さくして該ピンに弾発付勢手段からの弾発付勢力を作用せしめるようにして、押し込み・戻り方向で弾発付勢手段に必要とされるスペースを小さくし、ターンシグナルスイッチの小型化を図ることができるとともに操作荷重の設定の自由度を高めることができる。

    以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。

    図1〜図12は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の操向用バーハンドルの一部を後方から見た一部切欠き正面図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3はスイッチ操作子が中立位置にある状態での図1の3−3線拡大断面図、図4はターンシグナルスイッチの分解斜視図、図5は図3の5−5線拡大断面図、図6は図3の6−6線拡大断面図、図7は図3の7−7線拡大断面図、図8は図3の8−8線拡大断面図、図9はスイッチ操作子を右折表示位置に操作したときの図6に対応した図、図10はスイッチ操作子を右折表示位置に操作したときの図7に対応した図、図11は右折表示位置に操作したあとでスイッチ操作子への操作力入力を止めた状態での図7に対応した図、図12はスイッチ操作子を押し込み位置に押し込んだ状態での図7に対応した図である。

    先ず図1において、たとえば自動二輪車の操向用バーハンドル15の左端部にはライダーが左手で握るためのグリップ16が装着されており、該グリップ16に内方側で隣接する位置で前記操向用バーハンドル15には、合成樹脂から成るスイッチカバー17が取付けられる。

    図2および図3を併せて参照して、前記スイッチカバー17は、操向用バーハンドル15を前方側斜め下方から覆う第1カバー半体18と、前記操向用バーハンドル15を後方側斜め上方から覆う第2カバー半体19とが相互に結合されて成るものであり、操向用バーハンドル15を貫通せしめる端壁を両端に有して略円筒形に形成される。 而して第1カバー半体18には、操向用バーハンドル15の前方側斜め下方から該操向用バーハンドル15の略半部外周に位置決め、当接される金属製の取付け部材20が複数たとえば一対のねじ部材21,21で取付けられる。 また第2カバー半体19には、第1カバー半体18に当接する複数たとえば一対の取付け脚部22…が設けられており、第1カバー半体18に挿通されるねじ部材23,23を前記取付け脚部22…に螺合して締めつけることにより、第1および第2カバー半体18,19が相互に締結されてスイッチカバー17が構成されるとともに、該スイッチカバー17が操向用バーハンドル15に取付けられることになる。

    前記スイッチカバー17内には、ターンシグナルスイッチ24のスイッチケース25が収容、固定されており、該ターンシグナルスイッチ24が備えるスイッチ操作子26が、前記第2カバー半体19の後方側下部に設けられて前方側に凹んだ凹部19aから後方に突出され、前記スイッチ操作子26の突出端部にノブ27が装着される。

    図4〜図8において、前記ターンシグナルスイッチ24は、スイッチカバー17における第1カバー半体18に複数たとえば一対のねじ部材28,28で締結される合成樹脂製のスイッチケース25と、該スイッチケース25に設けられる枢軸29に支承される前記スイッチ操作子26と、スイッチケース25およびスイッチ操作子26間に設けられる弾発付勢手段32と、前記スイッチ操作子26の操作に応じてスイッチング態様を変化させるスイッチ機構44とを備える。

    前記スイッチケース25は、前記スイッチカバー17内に収容されるものであり、該スイッチカバー17内で前記操向用バーハンドル15の長手方向に間隔をあけて相互に対向して上下に延びる第1および第2側壁部25a,25bと、第1および第2側壁部25a,25bの前端上部間を直角に結んで上下に延びる前壁部25cと、第1および第2側壁部25a,25bの後側下部間を直角に結ぶ架橋部25dとを一体に備え、第1側壁部25aの上部および下部に設けられた取付け部33,34が、第1カバー半体18に設けられた支持部35,36にそれぞれねじ部材28,28によって締結される。

    前記枢軸29は、前記スイッチケース25における架橋部25dの中央部下面から下方に突出される。 しかも前記架橋部25dの中央部上面には前記枢軸29に同軸に連なる取付けボス部37が上方に延びるようにして一体に突設されており、枢軸29の先端側に開口したねじ孔38が、前記枢軸29から架橋部25dを経て取付けボス部37に至るように穿設される。

    前記スイッチ操作子26は、金属板材から成るものであり、前記架橋部25dの下面に摺接させるようにして一部が前記スイッチケース25内に突入される。 しかもスイッチ操作子26には、前記枢軸29を挿通せしめる長孔39が設けられており、前記架橋部25dとの間にスイッチ操作子26を挟むワッシャ40が前記枢軸29の先端に当接され、該ワッシャ40に挿通されるねじ部材41が前記ねじ孔38に螺合される。

    而してスイッチ操作子26は、枢軸29の軸線に直交する方向で相互に離隔して設定される戻し位置(図4〜図8で示す位置)および押し込み位置(図12で示す位置)間での押し込み・戻り移動を可能とするとともに、前記戻し位置では前記枢軸29の軸線まわりに中立位置と該中立位置の両側の左折表示位置および右折表示位置との間で揺動することを可能として前記枢軸29に支承される。

    前記弾発付勢手段32は、スイッチ操作子26を前記中立位置および前記戻し位置側に付勢するものであり、前記スイッチケース25に支承されるリターンプレート45と、該リターンプレート45および前記スイッチケース25間に設けられる一対の戻しばね46,46とを備える。 前記リターンプレート45は、前記架橋部25dとは反対側の一面から突出するようにして前記スイッチ操作子26に設けられた第1ピン47を当接せしめるガイド凹部48を一端に有するものであり、前記スイッチ操作子26の押し込み・戻り移動方向49と平行な方向にスライドすることを可能として前記スイッチケース25に支承される。 また前記両戻しばね46…は、前記ガイド凹部48に第1ピン47を当接させる側に前記リターンプレート45を付勢するばね力を発揮して該リターンプレート45および前記スイッチケース25間に設けられる。

    前記リターンプレート45は、前記押し込み・戻り方向49に長く延びるプレート主部45aと、該プレート主部45aの一端から両側に突出する一対の腕部45b,45bとを一体に有するように形成される。 しかも前記ガイド凹部48は、前記スイッチ操作子26が中立位置にある状態で第1ピン47を当接させる谷部50と、スイッチ操作子26の左折および右折表示位置への揺動に応じて第1ピン47を当接させるように傾斜して前記谷部50の両側に配置される一対の戻しカム面51,52とを有して、略三角形状に凹むように形成されるものであり、リターンプレート45は全体として略Y字状に形成される。

    前記リターンプレート45におけるプレート主部45aの他端両側には第1ガイド突部53,53がそれぞれ突設されており、それらの第1ガイド突部53…をスライド可能に嵌合せしめるガイド溝54,54が、リターンプレート45の両側でスイッチケース25に設けられる。 また前記リターンプレート45における両腕部45b…の外端部には第2ガイド突部55,55がそれぞれ突設されており、スイッチケース25の第1および第2側壁部25a,25bには第2ガイド突部55…をスライド可能に嵌合せしめるガイド孔56,56がそれぞれ設けられる。 而して前記ガイド溝54…および前記ガイド孔56…は、前記押し込み・戻り移動方向49に沿って長く延びるように形成されるものであり、リターンプレート45は、スイッチ操作子26の押し込み・戻り移動方向49と平行な方向にスライドすることを可能としてスイッチケース25に支承されることになる。

    戻しばね46…は、前記谷部50の両側で前記リターンプレート45および前記スイッチケース25間に設けられるコイルばねであり、前記リターンプレート45における両腕部45b…と、スイッチケース25との間に縮設される。 而して前記ガイド溝54…の外側で前記スイッチケース25には、前壁部25cとは反対側に開放した横断面略U字状のばね収容部57,57がそれぞれ設けられ、前記リターンプレート45の両腕部45b…にはばね収容部57…側に向けて突出する突部58,58がそれぞれ突設されており、前記戻しばね46…の一端部は前記突部58…を囲繞して前記腕部45b…に当接され、前記ばね収容部57…内に収容された前記戻しばね46…の他端は前壁部25cで受けられる。

    このような弾発付勢手段32によれば、スイッチ操作子26が中立位置にある状態では図5で示すように第1ピン47をガイド凹部48の谷部50に当接させるように両戻しばね46…がばね力を発揮する。 また図9で示すようにスイッチ操作子26が左折表示位置に揺動したときには前記谷部50の両側の戻しカム面51,52の一方51に第1ピン47が当接するのであるが、その戻しカム面51が傾斜面であることから両戻しばね46…が発揮するばね力は、第1ピン47を谷部50に戻す側すなわちスイッチ操作子26を中立位置側に戻す側にリターンプレート45を介して第1ピン47に作用し、スイッチ操作子26への操作力入力を止めると図11で示すように、スイッチ操作子26が中立位置に戻ることになる。 さらにスイッチ操作子26が右折表示位置に揺動したときには前記谷部50の両側の戻しカム面51,52の他方52に第1ピン47が当接するのであるが、その戻しカム面52が傾斜面であることから両戻しばね46…が発揮するばね力は、第1ピン47を谷部50に戻す側にリターンプレート45を介して第1ピン47に作用し、スイッチ操作子26への操作力入力を止めるとスイッチ操作子26が中立位置に戻ることになる。

    またスイッチ操作子26を図12で示すように押し込み位置に押し込んだときには弾発付勢手段32は第1ピン47を介してスイッチ操作子26に戻し位置側に付勢するばね力を作用せしめることになる。

    前記スイッチ機構44は、複数の第1〜第6固定接点65〜70を有してスイッチケース25に固定される合成樹脂製の固定接点ベース30と、複数の第1〜第5可動接点73〜77を有して前記固定接点ベース30に対向するとともに前記スイッチ操作子26の操作に応じてスライド作動する可動接点ホルダ31とを備え、前記弾発付勢手段32との間に前記スイッチ操作子26を挟むようにしてスイッチケース25内に配設される。

    図7および図8に注目して、固定接点ベース30は、スイッチケース25の前壁部25cとの間に間隔をあけた位置に配置されるものであり、該固定接点ベース30の両側に一体に突設された第1および第2係合突部59,60を、スイッチケース25における第1および第2側壁部25a,25bに設けられた第1および第2係止孔61,62にそれぞれ弾発係合することにより、スイッチケース25に固定される。 また第1係止孔61に隣接した位置で第1側壁部25aには、第1係止孔61への第1係合突部59の弾発係合時に第1側壁部25aを撓ませることを可能とするためのスリット63が、押し込み・戻り移動方向49に沿って長く延びるとともに第2側壁部25bの後端に開口するようにして設けられる。 さらに第1係合突部59に隣接した位置で固定接点ベース30には、前記スリット63に嵌合する位置決め突部64が突設されており、該位置決め突部64のスリット63への嵌合により、固定接点ベース30のスイッチケース25への誤組を防止することができる。

    この固定接点ベース30の前面側すなわちスイッチケース25の前壁部25c側には、左右方向に長く延びて左右方向に並ぶ第1および第2固定接点65,66と、第1および第2固定接点65,66の下方で左右方向に長く延びる第3固定接点67と、第3固定接点67の下方で左右方向に並ぶ第4、第5および第6接点68,69,70とが設けられる。

    一方、可動接点ホルダ31は、スイッチケース25の前壁部25cおよび前記固定接点ベース30間に配置されるものであり、該可動接点ホルダ31の前記固定接点ベース30への対向面には、第1〜第3固定接点65〜67に対応した第1接点板71と、第4〜第6固定接点68〜70に対応した第2接点板72とが配置される。 しかも第1接点板71には、第1および第2固定接点65,66にそれぞれ接触、導通し得る第1および第2可動接点73,74と、第3固定接点67に常時接触、導通する第3可動接点75とが突設され、第2接点板72には、第4および第5固定接点68,69に接触可能な第4可動接点76と、第5および第6固定接点69,70に接触可能な第5可動接点77とが突設される。

    しかも可動接点ホルダ31と、第1および第2接点板71,72間には、それらの接点板71,72を固定接点ベース30側に付勢するばね78,79がそれぞれ設けられ、第1および第2接点板71,72は可動接点ホルダ31に浮動支持される。

    前記可動接点ホルダ31は、前記スイッチ操作子26の揺動に応じて前記複数の固定接点65〜70への前記可動接点73〜77の接触・導通状態を変化させるようにして前記固定接点ベース30およびスイッチケース25の前壁部25c間に支承され、スイッチケース25の第1および第2側壁部25a,25b間でスライド可能である。

    図6に注目して、スイッチ操作子26のスイッチケース25への突入端部には第2ピン88が設けられており、この第2ピン88は、第1ピン47よりも枢軸29から離隔した位置でスイッチ操作子26の可動接点ホルダ31側の他面から突出するようにしてスイッチ操作子26に設けられる。 またスイッチ操作子26が戻し位置にあるときに第2ピン88の両側に位置する第1および第2当接面89,90が、スイッチ操作子26の押し込み・戻り方向49に沿って相互に平行に延びるようにして可動接点ホルダ31に設けられる。 而して左折および右折表示のいずれの表示もしていない状態でスイッチ操作子26が戻し位置かつ中立位置にある状態で、第1および第2当接面89,90は第2ピン88から等距離にあり、この状態からスイッチ操作子26を左折表示位置に揺動操作すると、第2ピン88は第1当接面89に当接し、図9および図10で示すように、可動接点ホルダ31をスイッチケース25の第1側壁部25aに当接させる左折表示位置までスライドせしめることになり、この状態でスイッチ操作子26が図11で示すように中立位置に戻ったときには、第2ピン88は、可動接点ホルダ31に押圧力を及ぼさないようにして第2当接面90に当接もしくは近接する。

    また左折および右折表示のいずれの表示もしていない状態でスイッチ操作子26が戻し位置かつ中立位置にある状態からスイッチ操作子26を右折表示位置に揺動操作すると、第2ピン88は第2当接面90に当接し、可動接点ホルダ31をスイッチケース25の第2側壁部25bに当接させる右折表示位置までスライドせしめることになり、この状態でスイッチ操作子26が中立位置に戻ったときには、第2ピン88は、可動接点ホルダ31に押圧力を及ぼさないようにして第1当接面89に当接もしくは近接する。

    さらに可動接点ホルダ31には、第1当接面89に連なる第1カム面91と、第2当接面90に連なる第2カム面92とが、スイッチ操作子26が押し込み位置にある状態で第2ピン88に当接し得るようにして設けられており、第1および第2カム面91,92は、スイッチケース25の前壁部25cに近接するにつれて相互に近接するように傾斜して形成される。

    而して可動接点ホルダ31が左折表示位置にある状態でスイッチ操作子26を押し込み位置まで押し込むと、第2ピン88は第2カム面92に当接し、第2カム面92に摺接するようにして押し込み位置まで移動することになり、それにより可動接点ホルダ31は図12で示すように中立位置まで戻ることになる。 また可動接点ホルダ31が右折表示位置にある状態でスイッチ操作子26を押し込み位置まで押し込むと、第2ピン88は第1カム面91に当接し、第1カム面91に摺接するようにして押し込み位置まで移動することになり、それにより可動接点ホルダ31は中立位置まで戻ることになる。

    図7で明示するように、前壁部25cおよび可動接点ホルダ31間には、前記スイッチ操作子26の揺動に応じて変化する前記可動接点ホルダ31の位置を保持するクリック機構80が設けられる。

    このクリック機構80は、スイッチケース25の前壁部25c側に開放して可動接点ホルダ31に設けられる有底の収容孔86に大部分を収容せしめた鋼球81と、該鋼球81を前記前壁部25c側に付勢するばね力を発揮して前記収容孔86の閉塞端および鋼球81間に設けられるクリックばね82と、スイッチ操作子26が中立位置にあるのに応じて可動接点ホルダ31が中立位置にあるときに前記鋼球81の一部を係合せしめるようにしてスイッチケース25の前壁部25cに設けられる中立位置保持用凹部83と、スイッチ操作子26が左折表示位置に揺動するのに応じて可動接点ホルダ31が左折表示位置に移動したときに前記鋼球81の一部を係合せしめるようにして前記前壁部25cに設けられる左折表示位置保持用凹部84と、スイッチ操作子26が右折表示位置に揺動するのに応じて可動接点ホルダ31が右折表示位置に移動したときに前記鋼球81の一部を係合せしめるようにして前記前壁部25cに設けられる右折表示位置保持用凹部85とで構成される。

    而して可動接点ホルダ31が中立位置にあるときには、図8で示すように、第1および第2可動接点73,74は第1および第2固定接点65,66に接触、導通し、第3可動接点75は第3固定接点67に接触、導通し、第4および第5可動接点76,77は第4〜第6固定接点68〜70のいずれとも接触、導通していない状態にあり、この状態では、図示しない左折表示回路および右折表示回路のいずれも開成状態にある。

    また可動接点ホルダ31が左折表示位置に移動したときには、第1および第3可動接点73,75が第1および第3個別接点65,67に接触、導通状態にあるのに対して、第2可動接点74は第2個別接点66との接触、導通を解除した位置に移動し、第4および第5可動接点76,77が第4および第5固定接点68,69に個別に接触、導通した状態にあり、この状態では前記左折表示回路が閉成状態となる。

    また可動接点ホルダ31が右折表示位置に移動したときには、第2および第3可動接点74,75が第2および第3個別接点66,67に接触、導通状態にあるのに対して、第1可動接点73は第1個別接点65との接触、導通を解除した位置に移動し、第4および第5可動接点76,77が第5および第6固定接点69,70に個別に接触、導通した状態にあり、この状態では前記右折表示回路が閉成状態となる。

    さらに可動接点ホルダ31には、少なくとも左折および右折表示回路のいずれもが開成状態にあるときに可動接点ホルダ31および固定接点ベース30の対向面間を上方から覆うカバー部31aが一体に設けられるものであり、この実施例で前記カバー部31aは、左折および右折表示回路のいずれもが開成状態にあるとき、すなわち可動接点ホルダ31が中立位置にあるときには、図8で明示するように、可動接点ホルダ31および固定接点ベース30の対向面間を上方から覆うように形成されており、この状態でカバー部31aの周縁部は、スイッチケース25における第1側壁部25a、第2側壁部25bおよび前壁部25cの上端にスライド可能に接触している。

    次にこの実施例の作用について説明すると、スイッチケース25およびスイッチ操作子26間に設けられてスイッチ操作子26を中立位置および戻し位置側に付勢する弾発付勢手段32は、スイッチ操作子26に設けられた第1ピン47を当接せしめるガイド凹部48を一端に有するとともにスイッチ操作子26の押し込み・戻り移動方向49と平行な方向にスライドすることを可能としてスイッチケース25に支承されるリターンプレート45と、ガイド凹部48に第1ピン47を当接させる側にリターンプレート45を付勢するばね力を発揮して該リターンプレート45およびスイッチケース25間に設けられる一対の戻しばね46,46とを備えるものであり、ガイド凹部48は、スイッチ操作子26が中立位置にある状態で第1ピン47を当接させる谷部50の両側にスイッチ操作子26の左折および右折表示位置への揺動に応じて第1ピン47を当接させるように傾斜した戻しカム面51,52を有して略三角形状に凹んで形成され、両戻しばね46…は、谷部50の両側でリターンプレート45およびスイッチケース25間に設けられている。

    このような弾発付勢手段32によれば、一対の戻しばね46…は、スイッチ操作子26の中立位置では該スイッチ操作子26の第1ピン47をガイド凹部48の谷部50に当接させ、スイッチ操作子26が左折または右折表示位置に揺動したときには前記谷部50の両側の戻しカム面51,52の一方に当接した第1ピン47を谷部50に戻す側すなわちスイッチ操作子26を中立位置側に戻す側に付勢するばね力を発揮し、スイッチ操作子26を押し込み位置に押し込んだときには戻し位置側に付勢するばね力を発揮する。

    而してリターンプレート45および一対の戻しばね46…は、スイッチ操作子26に並列配置されるので、該スイッチ操作子26の押し込み・戻り方向49でのターンシグナルスイッチ24全体の長さを短縮することができる。 しかも一対の戻しばね46…が、スイッチ操作子26を中立位置側に戻すように両側からばね力を発揮するので、スイッチ操作子26の操作時に該スイッチ操作子26がふらつくことを抑え、操作フィーリングを高めることができる。

    しかも弾発付勢手段32およびスイッチ機構44が、スイッチ操作子26を相互間に挟んでスイッチケース25内に配設されるので、スイッチ操作子26の押し込み・戻り方向49でのターンシグナルスイッチ24全体の長さを短縮することができる。 しかも弾発付勢手段32およびスイッチ機構44がスイッチ操作子26のいずれの側に配置するかによってスイッチ操作子26の位置を変化させることができ、スイッチ操作子26の操作部である操作ノブ27の上下方向での配置上の自由度を増大することができる。

    また可動接点ホルダ31に、少なくとも左折および右折表示回路のいずれもが開成状態にあるとき、すなわち少なくとも可動接点ホルダ31が中立位置にあるときに可動接点ホルダ31および固定接点ベース30の対向面間を上方から覆うカバー部31aが一体に設けられるものであり、少なくとも左折および右折表示操作のいずれの操作も実行しない状態で、可動接点ホルダ31および固定接点ベース30の対向面間を上方から覆うことによって、可動接点ホルダ31および固定接点ベース30の対向面間に雨水等が上方から浸入することを防止することができる。

    さらにスイッチ操作子26には、該スイッチ操作子26の一面から突出する第1ピン47と、第1ピン47よりも枢軸29から離隔した位置でスイッチ操作子26の他面から突出する第2ピン88とが設けられ、弾発付勢手段が第1ピン47に中立位置および戻し位置側に付勢する弾発力を付与するようにしてスイッチ操作子26の一側に配置され、第1〜第5可動接点73〜77を有してスイッチ機構44の一部を構成する可動接点ホルダ31が、スイッチ操作子26の揺動に応じてが中立位置ならびにその両側の左折表示位置および右折表示位置間でスライドするようにして第2ピン88に連動、連結されるので、 可動接点ホルダ31に連動、連結される第2ピン88および枢軸29間の距離を比較的大きくし、スイッチ操作子26の揺動に伴う可動接点ホルダ31のスライド量を比較的大きくしてスイッチ機構44の接点間絶縁距離を充分に確保することができ、また枢軸29との間の距離を比較的小さくした第1ピン47に弾発付勢手段32からの弾発付勢力を作用せしめるようにして、押し込み・戻り方向49で弾発付勢手段32に必要とされるスペースを小さくし、ターンシグナルスイッチ24の小型化を図ることができるとともに操作荷重の設定の自由度を高めることができる。

    以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。

    たとえば上記実施例ではスイッチ機構44の可動接点ホルダ31がスイッチ操作子26とは別体に形成されていたが、スイッチ操作子と一体の可動接点ホルダを有するようにスイッチ機構を構成することも可能である。

    自動二輪車の操向用バーハンドルの一部を後方から見た一部切欠き正面図である。

    図1の2−2線拡大断面図である。

    スイッチ操作子が中立位置にある状態での図1の3−3線拡大断面図である。

    ターンシグナルスイッチの分解斜視図である。

    図3の5−5線拡大断面図である。

    図3の6−6線拡大断面図である。

    図3の7−7線拡大断面図である。

    図3の8−8線拡大断面図である。

    スイッチ操作子を右折表示位置に操作したときの図6に対応した図である。

    スイッチ操作子を右折表示位置に操作したときの図7に対応した図である。

    右折表示位置に操作したあとでスイッチ操作子への操作力入力を止めた状態での図7に対応した図である。

    スイッチ操作子を押し込み位置に押し込んだ状態での図7に対応した図である。

    符号の説明

    25・・・スイッチケース26・・・スイッチ操作子29・・・枢軸30・・・固定接点ベース31・・・可動接点ホルダ31a・・・カバー部32・・・弾発付勢手段44・・・スイッチ機構45・・・リターンプレート46・・・戻しばね47・・・第1ピン48・・・ガイド凹部50・・・谷部51,52・・・戻しカム面65〜70・・・固定接点73〜77・・・可動接点88・・・第2ピン

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