鞍乗型車両 |
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申请号 | JP2013224316 | 申请日 | 2013-10-29 | 公开(公告)号 | JP2015085749A | 公开(公告)日 | 2015-05-07 |
申请人 | ヤマハ発動機株式会社; | 发明人 | 鈴木 良昌; | ||||
摘要 | 【課題】鞍乗型車両において、キースイッチへの操作性を確保しつつ、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくする。 【解決手段】ハンドルホルダ27は、アッパブラケット18に配置される。ハンドルは、ハンドルホルダ27に固定される。ヘッドライトユニット13の少なくとも一部は、一対のフロントフォーク17aの間に配置される。スピードメータ29は、ヘッドライトユニット13よりも上方に配置される。キースイッチ30は、ハンドルホルダ27よりも前方に配置される。スピードメータ29は、ステー40を介してハンドルホルダ27の上部に取り付けられる。車両側面視において、スピードメータ29は、ヘッドパイプ6の中心軸線の延長線と交差するように配置される。スピードメータ29は、キースイッチ30よりも後方に 位置 する。 【選択図】図5 | ||||||
权利要求 | ヘッドパイプと、 前輪と、 前記ヘッドパイプの中心軸線周りに回動可能に前記ヘッドパイプに挿通されるステア軸と、前記前輪を回転可能に支持する一対のフロントフォークと、前記ステア軸の上端部と前記一対のフロントフォークの上端部とを連結するアッパブラケットと、前記アッパブラケットに配置されるハンドルホルダと、前記ハンドルホルダに固定されるハンドルと、を含むステアリング装置と、 少なくとも一部が前記一対のフロントフォークの間に配置されるヘッドライトユニットと、 前記ヘッドライトユニットよりも上方に配置されるスピードメータと、 前記スピードメータを前記ステアリング装置に取り付けるためのステーと、 前記ハンドルホルダよりも前方に配置されるキースイッチと、 を備え、 前記スピードメータは、前記ハンドルホルダの上部に前記ステーを介して取り付けられており、 車両側面視において、前記スピードメータは、前記ヘッドパイプの前記中心軸線の延長線と交差するように配置され、 前記スピードメータは、前記キースイッチよりも後方に位置する、 鞍乗型車両。前記ハンドルホルダと前記スピードメータとの重ね方向は、前記ヘッドパイプの前記中心軸線よりも後方に傾いている、 請求項1に記載の鞍乗型車両。前記ヘッドライトユニットは、レンズ部と、前記レンズ部よりも上方に配置されるヘッドライト上部カバーと、を含み、 前記ヘッドライト上部カバーは、車両側面視において、前記スピードメータに向かって後ろ斜め上方に傾斜している傾斜面を含む、 請求項1または2に記載の鞍乗型車両。前記スピードメータの前方、且つ、前記キースイッチの上方には空間が形成されている、 請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両。前記スピードメータは、前記キースイッチの軸線方向に見て前記キースイッチに重ならない、 請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両。前記スピードメータの前面は、外部に露出している、 請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗型車両。車両側面視において、前記スピードメータの少なくとも一部は、前記フロントフォークを前記フロントフォークの中心軸線方向に延長した領域と重なる、 請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両。前記ステアリング装置は、前記アッパブラケットよりも下方の位置で前記ステア軸と前記一対のフロントフォークとを連結するロアブラケットをさらに含み、 前記ヘッドライトユニットは、少なくとも一部が前記アッパブラケットと前記ロアブラケットとの間に位置する、 請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗型車両。前記スピードメータの車幅方向における大きさは、前記ハンドルホルダの車幅方向における大きさよりも大きい、 請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗型車両。前記ステーは、前記ハンドルホルダに固定される、 請求項1から9のいずれかに記載の鞍乗型車両。前記ハンドルホルダは、前記アッパブラケットに固定された下ホルダ部材と、前記下ホルダ部材の上に設けられ、前記下ホルダ部材との間に前記ハンドルを挟んで固定する上ホルダ部材とを含み、 前記ステーは、前記下ホルダ部材に締結された腕部と、前記腕部の一端に設けられ、前記スピードメータが取り付けられる取付板部とを含み、 前記スピードメータは、前記ステーの前記取付板部を介して前記上ホルダ部材の上部に当接する、 請求項10に記載の鞍乗型車両。 |
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说明书全文 | 本発明は、鞍乗型車両に関する。 鞍乗型車両には、ハンドル周りの構成部品をヘッドパイプに近づけたものがある。例えば、特許文献1に記載の鞍乗型車両では、ヘッドライトユニットの後部がステアリング装置の一対のフロントフォークの間に配置されている。 特開2009−73262号
ハンドル操作の軽快性をより向上させるためには、ヘッドパイプに挿入されるステア軸の中心軸周りの慣性モーメントは小さいことが好ましい。しかしながら、ヘッドライトユニットをヘッドパイプに近づけたとしても、ヘッドライトユニットの上方に配置されるスピードメータについてはステアリング装置のアッパブラケット或いはハンドルホルダに干渉するため、ヘッドパイプに十分に近づけることは困難である。上記の鞍乗型車両においても、スピードメータは、アッパブラケット或いはハンドルホルダよりも前方に配置されている。 しかし、スピードメータがアッパブラケットの前方に配置されていると、ヘッドライトユニットをヘッドパイプに近づけても、慣性モーメントの低減が限定される。 また、スピードメータがアッパブラケットの前方に配置されると、スピードメータをヘッドライトカバーの上部で覆うためには、ヘッドライトカバーの上部がアッパブラケットの前方に大きく張り出した形状となる。このため、慣性モーメントを十分に小さくすることは困難である。 ところで、通常、キースイッチは、停車状態の車体に対してライダーが車体にまたがった状態で操作し易いようにアッパブラケット或いはアッパブラケット近傍に配置することが多い。このため、スピードメータをヘッドパイプに近づけるにはキースイッチへの操作を阻害しないように配慮しなければならない。 本発明の課題は、鞍乗型車両において、キースイッチへの操作性を確保しつつ、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることにある。 本発明の一態様に係る鞍乗型車両は、ヘッドパイプと、前輪と、ステアリング装置と、ヘッドライトユニットと、スピードメータと、ステーと、キースイッチと、を備える。ステアリング装置は、ステア軸と、一対のフロントフォークと、アッパブラケットと、ハンドルホルダと、ハンドルと、を含む。ステア軸は、ヘッドパイプの中心軸線周りに回動可能にヘッドパイプに挿通される。一対のフロントフォークは、前輪を回転可能に支持する。アッパブラケットは、ステア軸の上端部と一対のフロントフォークの上端部とを連結する。ハンドルホルダは、アッパブラケットに配置される。ハンドルは、ハンドルホルダに固定される。ヘッドライトユニットの少なくとも一部は、一対のフロントフォークの間に配置される。スピードメータは、ヘッドライトユニットよりも上方に配置される。ステーは、スピードメータをステアリング装置に取り付けるための部材である。キースイッチは、ハンドルホルダよりも前方に配置される。スピードメータは、ハンドルホルダの上部にステーを介して取り付けられる。車両側面視において、スピードメータは、ヘッドパイプの中心軸線の延長線と交差するように配置される。スピードメータは、キースイッチよりも後方に位置する。 本態様に係る鞍乗型車両では、ヘッドライトユニットの少なくとも一部が、一対のフロントフォークの間に配置される。このため、ヘッドライトユニットをヘッドパイプに近づけて配置することができる。これにより、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。また、スピードメータは、ヘッドパイプの中心軸線の延長線と交差するように配置される。このため、スピードメータがヘッドパイプの前方に位置する場合と比べて、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。また、ヘッドライトカバーの上部がアッパブラケットの前方に大きく張り出すことが抑えられることによっても、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。また、スピードメータがハンドルホルダの上部に取り付けられるので、スピードメータの荷重をハンドルホルダによって受けることができる。このため、スピードメータの取り付けのためのステーを簡易なものとすることができる。これにより、ステーを軽量化することで、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。 さらに、キースイッチは、ハンドルホルダよりも前方に配置され、スピードメータは、キースイッチよりも後方に位置する。このため、スピードメータがキースイッチの上に位置しないので、スピードメータがキースイッチの操作性を阻害することを抑えることができる。また、スピードメータがキースイッチよりも前方に位置する場合にスピードメータを従来の位置よりも後方に配置すると、キースイッチは、スピードメータよりも更に後方に位置することになる。この場合、キースイッチがヘッドパイプよりも後方に位置する部材と干渉する可能性がある。本態様に係る鞍乗型車両では、スピードメータがキースイッチよりも後方に位置することで、スピードメータを従来の位置よりも後方に配置しても、キースイッチがヘッドパイプよりも後方に位置する部材と干渉することを抑えることができる。これにより、キースイッチ或いはステアリング装置等の周辺部材の機能が阻害されることが抑えられる。 好ましくは、ハンドルホルダとスピードメータとの重ね方向は、ヘッドパイプの中心軸線よりも後方に傾いている。この場合、スピードメータによってライダーの視野が制限されることが抑えられる。これにより、視認性を向上させることができる。また、キースイッチ上方の空間を大きく確保し易い。 好ましくは、ヘッドライトユニットは、レンズ部と、レンズ部よりも上方に配置されるヘッドライト上部カバーと、を含む。ヘッドライト上部カバーは、車両側面視において、スピードメータに向かって後ろ斜め上方に傾斜している傾斜面を含む。この場合、ヘッドライト上部カバーの傾斜面とスピードメータとが同一平面上に位置しているように見える。このため、ヘッドライトユニット周辺の部品を小さく見せることができる。 好ましくは、スピードメータの前方、且つ、キースイッチの上方には空間が形成されている。この場合、スピードメータの前方、且つ、キースイッチの上方には、部品が配置されていない。このため、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。 好ましくは、スピードメータは、キースイッチの軸線方向に見てキースイッチに重ならない。この場合、キースイッチへのキーの抜き差しが容易である。 好ましくは、スピードメータの前面は、外部に露出している。この場合、スピードメータの前面には、カバーが設けられていない。このため、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。 好ましくは、車両側面視において、スピードメータの少なくとも一部は、フロントフォークをフロントフォークの中心軸線方向に延長した領域と重なる。この場合、スピードメータがヘッドライトユニットから後方に過度に離れて配置されることが抑えられる。これにより、スピードメータへのライダーの視線の移動量を抑えることができる。 好ましくは、ステアリング装置は、アッパブラケットよりも下方の位置でステア軸と一対のフロントフォークとを連結するロアブラケットをさらに含む。ヘッドライトユニットは、少なくとも一部がアッパブラケットとロアブラケットとの間に位置する。これにより、ヘッドライトユニットをヘッドパイプに近づけて配置することができる。 好ましくは、スピードメータの車幅方向における大きさは、ハンドルホルダの車幅方向における大きさよりも大きい。この場合、スピードメータが大きいため、スピードメータがアッパブラケットよりも前方に配置される場合と比べて、慣性モーメントの低減の効果が大きい。 好ましくは、ステーは、ハンドルホルダに固定される。この場合、ステアリング装置の他の部分にステーを固定するよりも、ステーを小型化することができる。 好ましくは、ハンドルホルダは、下ホルダ部材と、上ホルダ部材とを含む。下ホルダ部材は、アッパブラケットに固定される。上ホルダ部材は、下ホルダ部材の上に設けられ、下ホルダ部材との間にハンドルを挟んで固定する。ステーは、腕部と、取付板部とを含む。腕部は、下ホルダ部材に締結される。取付板部は、腕部の一端に設けられ、スピードメータが取り付けられる。スピードメータは、ステーの取付板部を介して上ホルダ部材の上部に当接する。この場合、スピードメータがステーの取付板部を介して上ホルダ部材の上部に当接するので、ハンドルホルダに対するステーの締結点を少なくすることができる。 本態様に係る鞍乗型車両では、キースイッチへの操作性を確保しつつ、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。 鞍乗型車両の側面図である。 鞍乗型車両の正面図である。 鞍乗型車両の平面図である。 ステアリング装置の一部の分解斜視図である。 鞍乗型車両の前部の拡大側面図である。 キースイッチの軸線方向から見た鞍乗型車両の前部を示す拡大図である。
以下図面を参照して、実施形態に係る鞍乗型車両1について説明する。図1は、鞍乗型車両1の側面図である。図2は、鞍乗型車両1の一部を示す正面図である。図3は、鞍乗型車両1の一部を示す平面図である。鞍乗型車両1は、自動二輪車である。図1に示すように、鞍乗型車両1は、フレーム2と、燃料タンク3と、シート4と、エンジン5とを含む。 フレーム2は、ヘッドパイプ6と、本体フレーム7とを含む。本体フレーム7は、ヘッドパイプ6に接続されており、ヘッドパイプ6の後方に配置されている。 燃料タンク3は、ヘッドパイプ6の後方に配置されている。燃料タンク3は、本体フレーム7の上方に配置されている。シート4は、燃料タンク3の後方に配置されている。シート4は、本体フレーム7の上方に配置されている。エンジン5は、燃料タンク3の下方に配置されている。エンジン5は、本体フレーム7に支持されている。なお、本実施形態において、前後左右は、シート4に着座したライダーから見た前後左右を意味するものとする。 鞍乗型車両1は、リアアーム8と後輪9とを含む。リアアーム8は、本体フレーム7に揺動可能に取り付けられている。後輪9は、エンジン5の後方に配置されており、リアアーム8を介して本体フレーム7に支持されている。 シート4は、メインシート4aと後部シート4bとを含む。メインシート4aは、燃料タンク3の後方に配置されている。後部シート4bは、メインシート4aの後方に配置されている。後部シート4bの上面は、メインシート4aの上面よりも上方に位置している。シート4の上面は、後述するヘッドライトユニット13の下端部よりも上方に位置する。なお、図1に示されているシート4は、メインシート4aと後部シート4bと別体となっているセパレート型のシートであるが、メインシート4aと後部シート4bとが一体であってもよい。 シート4の下方には、フットレスト14が配置されている。フットレスト14は、メインシート4aに座るライダーの足を置くための部分である。フットレスト14は、エンジン5のクランク軸501よりも後方に位置している。フットレスト14の後方にはタンデムフットレスト15が配置されている。タンデムフットレスト15は、ライダーの後方において後部シート4bに座る乗員の足を置くための部分である。タンデムフットレスト15は、後輪9の側方に位置している。 なお、図1においては、左右のフットレスト14のうち左側のフットレスト14のみを図示している。同様に、図1においては、左右のタンデムフットレスト15のうち左側のタンデムフットレスト15のみを図示している。 鞍乗型車両1は、ステアリング装置11と、前輪12と、ヘッドライトユニット13と、を含む。図4は、ステアリング装置の一部の分解斜視図である。ステアリング装置11は、ステア軸16と、一対のフロントフォーク17a,17bと、アッパブラケット18と、ハンドルホルダ27と、ハンドル28と、ロアブラケット19を含む。ステア軸16は、ヘッドパイプ6の中心軸線周りに回動可能にヘッドパイプ6の孔に挿通されている。一対のフロントフォーク17a,17bは、前輪12を回転可能に支持している。一対のフロントフォーク17a,17bは、左右に対をなして配設されている。アッパブラケット18は、ステア軸16の上端部と一対のフロントフォーク17a,17bの上端部とを連結する。ロアブラケット19は、アッパブラケット18よりも下方の位置でステア軸16と一対のフロントフォーク17a,17bとを連結する。前輪12は、フロントフォーク17a,17bの下部に回転可能に支持されている。 フロントフォーク17a,17bの中心軸は、ステア軸16の中心軸よりも前方に位置している。フロントフォーク17a,17bの中心軸は、ステア軸16の中心軸と同方向に延びている。側面視において(図5参照)、フロントフォーク17a,17bの一部は、ステア軸16に重なっている。より詳細には、フロントフォーク17a,17bの後部が、側面視において、ステア軸16の前部に重なっている。 ヘッドライトユニット13は、ヘッドパイプ6の前方に配置されている。ヘッドライトユニット13は、ステアリング装置11に支持されている。ヘッドライトユニット13の一部は、アッパブラケット18とロアブラケット19との間に位置している。ヘッドライトユニット13の一部は、一対のフロントフォーク17a,17bの間に配置されている。 図5は、鞍乗型車両1の前部を示す拡大側面図である。図5に示すように、ヘッドライトユニット13は、レンズ部21と、ヘッドライトカバー22と、ヘッドライト本体部23とを含む。レンズ部21は、透光性を有する材料で形成されている。 ヘッドライトカバー22は、ヘッドライト下部カバー24とヘッドライト上部カバー25とを含む。ヘッドライト下部カバー24は、レンズ部21の周囲に配置される。ヘッドライト下部カバー24は、ロアブラケット19の下端部よりも上方に位置している。ヘッドライト下部カバー24は、アッパブラケット18の下端部よりも下方に位置している。 ヘッドライト上部カバー25は、レンズ部21よりも上方に配置される。ヘッドライト上部カバー25は、アッパブラケット18の上端部よりも下方に位置している。ヘッドライト上部カバー25は、傾斜面251を含む。傾斜面251は、車両側面視において後ろ斜め上方に傾斜している。ヘッドライト上部カバー25には、左右のフラッシャ26a,26bが取り付けられている。左右のフラッシャ26a,26bは、レンズ部21よりも上方に位置している。 ヘッドライト本体部23は、図示しないヘッドライトバルブを支持している。ヘッドライト本体部23は、ヘッドライトカバー22から後方に突出している。ヘッドライト本体部23の一部は、アッパブラケット18とロアブラケット19との間に位置している。ヘッドライト本体部23の一部は、一対のフロントフォーク17a,17bの間に配置されている。 なお、図5においては、ハンドル28の図示を省略している。ハンドルホルダ27は、アッパブラケット18上に配置される。 図2及び図3に示すように、ハンドル28は、ハンドルホルダ27に固定される。ハンドル28は、左右のグリップ31a,31bと、ハンドルバー32とを含む。ハンドルバー32は、左右のグリップ31a,31bを連結している。ハンドルホルダ27は、ハンドルバー32の車幅方向における中間部を保持している。ハンドルホルダ27の少なくとも一部は、ヘッドライト上部カバー25よりも上方に位置している。図2に示すように、車両正面視においてハンドルホルダ27の少なくとも一部が視認可能である。 図2から図4に示すように、ハンドルホルダ27は、上ホルダ部材27aと下ホルダ部材27bと、を含む。図5に示すように、上ホルダ部材27aは、右上ホルダ部材271と左上ホルダ部材272とを含む。右上ホルダ部材271と左上ホルダ部材272とは、車幅方向に互いに離れて配置されている。下ホルダ部材27bは、アッパブラケット18に固定されている。右上ホルダ部材271は、下ホルダ部材27bとの間においてハンドル28を挟持している。左上ホルダ部材272も右上ホルダ部材271と同様に、下ホルダ部材27bとの間においてハンドル28を挟持している。 鞍乗型車両1は、スピードメータ29と、キースイッチ30と、を含む。スピードメータ29は、速度計と回転速度計とを含む。スピードメータ29は、燃料計及び各種の表示灯を含んでもよい。スピードメータ29は、ヘッドライトユニット13よりも上方に配置される。スピードメータ29は、ハンドルホルダ27の上部に取り付けられる。より詳細には、スピードメータ29は、ステー40を介してハンドルホルダ27に取り付けられている。ステー40は、腕部41とメータ取付板部42とを含む。腕部41は、下端がハンドル28の下ホルダ部材27bに締結され、上方かつ後方に延びる。メータ取付板部42は、板状に形成されており、腕部41の上端に前端が接続されている。メータ取付板部42の下面は、右上ホルダ部材271の上部と左上ホルダ部材272の上部とに当接している。このように、腕部41の下端が下ホルダ部材27bに固定され、メータ取付板部 42の下面が上ホルダ部材27aの上部に当接することで、スピードメータ29がハンドルホルダ27の上部に取り付けられている。図5に示すように、車両正面視においてスピードメータ29の少なくとも一部が視認可能である。図5に示すように、車両側面視において、スピードメータ29は、ヘッドパイプ6の中心軸線Ax1の延長線と交差するように配置される。 ハンドルホルダ27の上面を通る垂線L1は、ヘッドパイプ6の中心軸線Ax1よりも後方に傾いている。言いかえれば、ハンドルホルダ27とスピードメータ29との重ね方向は、ヘッドパイプ6の中心軸線Ax1よりも後方に傾いている。スピードメータ29の前方には、他の部材が配置されていない。従って、スピードメータ29の前面は、外部に露出している。 車両側面視において、スピードメータ29の一部は、フロントフォーク17a,17bをフロントフォーク17a,17bの中心軸線方向に延長した領域(図5における二点鎖線L2及びL3との間の領域)と重なる。例えば、車両側面視において、スピードメータ29の前端部は、フロントフォーク17a,17bをフロントフォーク17a,17bの中心軸線方向に延長した領域と重なる。また、スピードメータ29の少なくとも一部は、フロントフォーク17a,17bをフロントフォーク17a,17bの中心軸線方向に延長した領域よりも後方に位置する。例えば、スピードメータ29の後端部は、フロントフォーク17a,17bをフロントフォーク17a,17bの中心軸線方向に延長した領域よりも後方に位置する。また、図5において二点鎖線L4で示すように、ヘッドライト上部カバー25の傾斜面251は、車両側面視において、スピードメータ29に向かって後ろ斜め上方に傾斜している。例えば、傾斜面251は、車両側面視において、スピードメータ29の前端部に向かって後ろ斜め上方に傾斜している。 図2及び図3に示すように、スピードメータ29の車幅方向における大きさは、ハンドルホルダ27の車幅方向における大きさよりも大きい。従って、スピードメータ29の左側端部は、左上ホルダ部材272よりも左方に位置している。また、スピードメータ29の右側端部は、右上ホルダ部材271よりも右方に位置している。 図5に示すように、スピードメータ29の上端部は、ハンドルホルダ27の上端部よりも上方に位置している。スピードメータ29の前端部は、ハンドルホルダ27の後端部よりも前方に位置している。スピードメータ29の前端部は、アッパブラケット18の後端部よりも前方に位置している。スピードメータ29の後端部は、アッパブラケット18よりも後方に位置している。スピードメータ29の後端部は、ヘッドパイプ6よりも後方に位置している。図3に示すように、車両平面視において、スピードメータ29の少なくとも一部は、燃料タンク3と重なる。例えば、車両平面視において、スピードメータ29の後端部は、燃料タンク3と重なる。 キースイッチ30は、ハンドルホルダ27よりも前方に配置されている。キースイッチ30は、軸線方向の一端が操作端30aとされており、操作端30aがアッパブラケット18から露出するようにして、アッパブラケット18に取り付けられている。なお、キースイッチ30は、アッパブラケット18ではなく、アッパブラケット18とは別にアッパブラケット18の前方に配置されてもよい。キースイッチ30の上端部は、ヘッドライト上部カバー25の上端部よりも上方に位置している。車両側面視において、キースイッチ30の軸線は、一対のフロントフォーク17a,17bの中心軸よりも前方に位置している。キースイッチ30の軸線は、一対のフロントフォーク17a,17bの中心軸よりも前方に位置している。キースイッチ30の軸線は、ステア軸16の中心軸と同方向に延びている。スピードメータ29は、キースイッチ30よりも後方に位置する。従って、図3に示すように、車両平面視において、スピードメータ29は、キースイッチ30と重ならない。また、キースイッチ30の上方には他の部材が配置されていない。 このキースイッチ30は、例えば、操作端30aに挿し込んだキーを回動させることにより、鞍乗型車両1のエンジン始動可能状態とエンジン停止状態とを切り替えることができる。また、例えば、ハンドル28を左右の一方に切った状態でキーを回動させることにより、キースイッチ30から突出する突出片をヘッドパイプ6に係合させてハンドルロックをすることができる。 図6は、キースイッチ30の軸線方向から見た鞍乗型車両1の前部を示す拡大図である。図6に示すように、スピードメータ29は、キースイッチ30の軸線方向に見てキースイッチ30に重ならない。キースイッチ30の軸線方向に見てキースイッチ30と重なる位置には他の部材が配置されていない。このため、スピードメータ29の前方、且つ、キースイッチ30の上方には空間が形成されている。 本実施形態に係る鞍乗型車両1は、以下の特徴を有する。 ヘッドライトユニット13の一部が、一対のフロントフォーク17a,17bの間に配置される。このため、ヘッドライトユニット13をヘッドパイプ6に近づけて配置することができる。これにより、ステア軸16の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。また、スピードメータ29は、ヘッドパイプ6の中心軸線Ax1の延長線と交差するように配置される。このため、スピードメータ29がヘッドパイプ6の前方に位置する場合と比べて、ステア軸16の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。また、ヘッドライトカバー22の上部がアッパブラケット18の前方に大きく張り出すことが抑えられることによっても、ステア軸16の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。また、スピードメータ29がハンドルホルダ27の上部に配置され、ステー40を介して、スピードメータ29の荷重或いはライダーの操作(ボタン押下)による押圧をハンドルホルダ27(より詳細には上ホルダ部材27a)によって受けることができる。このため、ステー40を簡易なものとすることができる。これにより、ステーを軽量化することで、ステア軸16の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。 さらに、キースイッチ30は、ハンドルホルダ27よりも前方に配置され、スピードメータ29は、キースイッチ30よりも後方に位置する。このため、スピードメータ29がキースイッチ30の上に位置しないので、スピードメータ29がキースイッチ30の操作性を阻害することを抑えることができる。また、スピードメータ29がキースイッチ30よりも前方に位置する場合にスピードメータ29を従来の位置よりも後方に配置すると、キースイッチ30は、スピードメータ29よりも更に後方に位置することになる。この場合、キースイッチ30がヘッドパイプ6よりも後方に位置する部材と干渉する可能性がある。本実施形態に係る鞍乗型車両1では、スピードメータ29がキースイッチ30よりも後方に位置することで、スピードメータ29を従来の位置よりも後方に配置しても、キースイッチ30がヘッドパイプ6よりも後方に位置する部材(例えば、燃料タンク3や外装カバー)と干渉することを抑えることができる。これにより、ステアリング装置11のハンドル切れ角、或いは、ステアリング装置11の燃料タンク3の容量が制限されることを抑えることができる。 ハンドルホルダ27とスピードメータ29との重ね方向は、ヘッドパイプ6の中心軸線Ax1よりも後方に傾いている。このため、スピードメータ29によってライダーの視野が制限されることが抑えられる。これにより、視認性を向上させることができる。また、キースイッチ30上方の空間を大きく確保し易い。 ヘッドライト上部カバー25の傾斜面251は、車両側面視において、スピードメータ29に向かって後ろ斜め上方に傾斜している。このため、図5において二点鎖線L4で示すように、ヘッドライト上部カバー25の傾斜面251とスピードメータ29とが同一平面上に位置しているように見える。このため、ヘッドライトユニット13周辺の部品を小さく見せることができる。 スピードメータ29の前方、且つ、キースイッチ30の上方には空間が形成されている。すなわち、スピードメータ29の前方、且つ、キースイッチ30の上方には、部品が配置されていない。このため、ステア軸16の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。 スピードメータ29は、キースイッチ30の軸線方向に見てキースイッチ30に重ならない。このため、キースイッチ30へのキーの抜き差しが容易である。 スピードメータ29の前面は、外部に露出している。すなわち、スピードメータ29の前面には、カバーが設けられていない。このため、ステア軸16の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。 車両側面視において、スピードメータ29の一部は、フロントフォーク17a,17bを、その中心軸線方向に延長した領域と重なる。このため、スピードメータ29がヘッドライトユニット13から後方に過度に離れて配置されることが抑えられる。これにより、スピードメータ29へのライダーの視線の移動量を抑えることができる。 ヘッドライトユニット13の一部がアッパブラケット18とロアブラケット19との間に位置する。これにより、ヘッドライトユニット13をヘッドパイプ6に近づけて配置することができる。 スピードメータ29の車幅方向における大きさは、ハンドルホルダ27の車幅方向における大きさよりも大きい。このようにスピードメータ29が大きい場合には、スピードメータ29がアッパブラケット18よりも前方に配置される場合と比べて、慣性モーメントの低減の効果が大きい。 ステー40は、ハンドルホルダ27に固定される。このため、ステアリング装置11の他の部分(例えばアッパブラケット18)にステー40を固定するよりも、ステー40を小型化することができる。 スピードメータ29がステー40のメータ取付板部42を介して上ホルダ部材27aの上部に当接する。このため、ハンドルホルダ27に対するステー40の締結点を少なくすることができる。 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。 鞍乗型車両1は、上記の実施形態のような自動二輪車に限らず、3つ以上の車輪を含む車両や、不整地走行用車両(ALL−TERRAIN VEHICLE)、スノーモービルを含む。また、自動二輪車には、スクータ、モペットが含まれる。 ヘッドライトユニット13の一部に限らず、ヘッドライトユニット13の全体が、一対のフロントフォーク17a,17bの間に配置されてもよい。ヘッドライトユニット13の一部に限らず、ヘッドライトユニット13の全体が、アッパブラケット18とロアブラケット19との間に位置してもよい。 スピードメータ29の一部に限らず、スピードメータ29の全体が、フロントフォーク17a,17bを、その中心軸線方向に延長した領域と重なってもよい。スピードメータ29の車幅方向における大きさは、ハンドルホルダ27の車幅方向における大きさ以下であってもよい。 ハンドルホルダ27とスピードメータ29との重ね方向は、ヘッドパイプ6の中心軸線Ax1と平行であってもよい。或いは、ハンドルホルダ27とスピードメータ29との重ね方向は、ヘッドパイプ6の中心軸線Ax1より前方に傾いていてもよい。 スピードメータ29の前方、且つ、キースイッチ30の上方に、他の部材が配置されてもよい。スピードメータ29は、キースイッチ30の軸線方向に見てキースイッチ30に重なってもよい。 下ホルダ部材27bは、上ホルダ部材27aと同様に左右別体に構成してもよく、アッパブラケット18と一体であってもよい。また、上ホルダ部材27aは、下ホルダ部材27bと同様に、一体に構成してもよい。また、ステー40を下ホルダ部材27bに取り付けずに、上ホルダ部材27aにステー40を直接取り付けることで、ハンドルホルダ27の上部にスピードメータ40を取り付けてもよい。このように様々な態様でステー40をハンドルホルダ27へ取り付けることができる。 また、ステー40は、ハンドルホルダ27に締結するのではなく、アッパブラケット18或いはハンドル28に締結して、スピードメータ29をハンドルホルダ27の上部に取り付けてもよい。 本発明によれば、鞍乗型車両において、キースイッチへの操作性を確保しつつ、ステア軸の中心軸線周りの慣性モーメントを小さくすることができる。 6 ヘッドパイプ 12 前輪 16 ステア軸 17a,17b フロントフォーク 18 アッパブラケット 11 ステアリング装置 27 ハンドルホルダ 28 ハンドル 13 ヘッドライトユニット 29 スピードメータ 30 キースイッチ 21 レンズ部 25 ヘッドライト上部カバー 251 傾斜面 19 ロアブラケット |