Vehicle heater equipment |
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申请号 | JP2005235201 | 申请日 | 2005-08-15 | 公开(公告)号 | JP4563282B2 | 公开(公告)日 | 2010-10-13 |
申请人 | 本田技研工業株式会社; | 发明人 | 勝久 山田; 浩二 鈴木; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 乗員の身体に接触する部品 (27,28,44,45)に加熱手段 (52,55,62)を設けてなる車両用ヒータ装置 (50)において、 前記乗員の身体に接触する部品 (27,28,44,45)の温度を検出する第一及び第二の温度検出手段 (53,54,56,57,63,64)と、該第一及び第二の温度検出手段 (53,54,56,57,63,64)による各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときに前記加熱手段 (52,55,62)を停止させる制御手段 (71)とを備えることを特徴とする車両用ヒータ装置。 前記各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときに、これを温度検出手段 (53,54,56,57,63,64)の異常として外部に知らせる異常警告手段 (77)を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用ヒータ装置。 前記第一及び第二の温度検出手段 (53,54,56,57,63,64)による各検出温度の平均値を基に、前記加熱手段 (52,55,62)の出力を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ヒータ装置。 前記加熱手段 (52,55,62)と第一及び第二の温度検出手段 (53,54,56,57,63,64)との組が複数あり、該各組の何れかにおける前記各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときには、その組の加熱手段 (52,55,62)のみを停止させることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか 1項に記載の車両用ヒータ装置。 エンジン (10)の運転状況を検出するエンジン運転検出手段 (78)と、該エンジン運転検出手段 (78)からの検出信号を基にエンジン停止中と判断したときには前記加熱手段 (52,55,62)を停止させる制御手段 (71)とを備えることを特徴とする 請求項1から4の何れか1項に記載の車両用ヒータ装置。 当該車両用ヒータ装置はシートヒータ (51)であって、前記第一及び第二の温度検出手段 (53,54,56,57)は、シート (27,28)内部であって着座部 (27a,28a)と背もたれ部 (27b,28b)との境界付近に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか 1項に記載の車両用ヒータ装置。 当該車両用ヒータ装置は自動二輪車用ハンドル (43)のグリップヒータ (61)であって、前記第一及び第二の温度検出手段 (63,64)は、グリップ (44,45)内部であって該グリップ (44,45)の後面かつ側端付近に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか 1項に記載の車両用ヒータ装置。 前記第一及び第二の温度検出手段 (53,54,56,57,63,64)は、一体に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか 1項に記載の車両用ヒータ装置。 前記第一及び第二の温度検出手段 (53,54,56,57,63,64)と前記加熱手段 (52,55,62)とが、一体に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか 1項に記載の車両用ヒータ装置。 |
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说明书全文 | この発明は、車両における乗員の身体に接触する部品を加熱するヒータ装置に関する。 従来、上記ヒータ装置として、シート座面の内側に電熱線等の発熱体を備えてなるシートヒータが知られている(例えば、特許文献1参照。)。 ところで、上述のようなヒータ装置においては、その加熱部位(シート座面)の温度を発熱体毎に設けたサーモスタットにより制御している。 サーモスタットは、バイメタルやサーミスタ等の温度検出手段により検出した加熱部位の温度に応じて、発熱体への電力供給のON、OFFを切り替え、該加熱部位の温度を一定に保つ役割を果たす。 上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、乗員の身体に接触する部品(例えば実施例の前後シート27,28、左右グリップ44,45)に加熱手段(例えば実施例の各ヒータ群52,55,62)を設けてなる車両用ヒータ装置(例えば実施例のヒータ装置50)において、前記乗員の身体に接触する部品の温度を検出する第一及び第二の温度検出手段(例えば実施例の第一及び第二前サーミスタ53,54、又は第一及び第二後サーミスタ56,57、又は左及び右サーミスタ63,64)と、該第一及び第二の温度検出手段による各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときに前記加熱手段を停止させる制御手段(例えば実施例のヒータコントローラ71)とを備えることを特徴とする。 請求項2に記載した発明は、前記各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときに、これを温度検出手段の異常として外部に知らせる異常警告手段(例えば実施例の異常警告灯77)を備えることを特徴とする。 請求項3に記載した発明は、前記第一及び第二の温度検出手段による各検出温度の平均値を基に、前記加熱手段の出力を制御することを特徴とする。 請求項4に記載した発明は、前記加熱手段と第一及び第二の温度検出手段との組(例えば実施例の前シートヒータ組52c、後シートヒータ組55c、及びグリップヒータ組62c)が複数あり、該各組の何れかにおける前記各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときには、その組の加熱手段のみを停止させることを特徴とする。 請求項5に記載した発明は、エンジンの運転状況を検出するエンジン運転検出手段(例えば実施例のECU78)と、該エンジン運転検出手段からの検出信号を基にエンジン停止中と判断したときには前記加熱手段を停止させる制御手段(例えば実施例のヒータコントローラ71)とを備えることを特徴とする。 請求項6に記載した発明は、当該車両用ヒータ装置はシートヒータ(例えば実施例のシートヒータ51)であって、前記第一及び第二の温度検出手段は、シート(例えば実施例の前後シート27,28)内部であって着座部(例えば実施例の前後シート本体27a,28a)と背もたれ部(例えば実施例のバックレスト27b、シートバック28b)との境界付近に配置されることを特徴とする。 請求項7に記載した発明は、当該車両用ヒータ装置は自動二輪車用ハンドル(例えば実施例のハンドル43)のグリップヒータ(例えば実施例のグリップヒータ61)であって、前記第一及び第二の温度検出手段は、グリップ(例えば実施例の左右グリップ44,45)内部であって該グリップの後面かつ側端付近に配置されることを特徴とする。 請求項8に記載した発明は、前記第一及び第二の温度検出手段は、一体に設けられていることを特徴とする。 請求項9に記載した発明は、前記第一及び第二の温度検出手段と前記加熱手段とが、一体に設けられていることを特徴とする。 請求項1に記載した発明によれば、第一及び第二の温度検出手段の一方に異常が生じた場合には、これら第一及び第二の温度検出手段による各検出温度間の差が広がり、かつこの温度差が所定のしきい値以上になった場合には、加熱手段が停止して加熱部位(前記乗員の身体に接触する部品)の温度が低下する。 これにより、温度検出手段の異常を乗員が直接的に検出することができる。 請求項2に記載した発明によれば、前記乗員の身体に接触する部品の温度低下を感知するよりも早くかつ正確に、温度検出手段の異常を乗員が検出することができる。 請求項3に記載した発明によれば、前記乗員の身体に接触する部品の温度検出が二つの温度検出手段で行われることとなり、単一の温度検出手段で温度検出を行うよりも正確に前記乗員の身体に接触する部品の温度を検出できると共に、該検出温度を基に加熱手段の出力を正確に制御することができる。 請求項4に記載した発明によれば、前記各組にそれぞれ設けられた温度検出手段の何れかに異常が生じた場合には、該異常が生じた温度検出手段が属する組における前記各検出温度間の差が広がり、かつこの温度差が所定のしきい値以上になった場合には、同組における加熱手段のみが停止してこれに対応する加熱部位の温度のみが低下する。 これにより、温度検出手段の異常を乗員が直接的に検出できると共に、温度検出手段に異常のない他の組においてはその加熱状態を維持することができる。 請求項5に記載した発明によれば、エンジン停止中には通常は車載バッテリが充電されないことから、エンジン運転検出手段からの検出信号を基に制御手段が加熱手段を停止させることで、前記乗員の身体に接触する部品の加熱に要する比較的大きな供給電力の消費を抑えることができる。 請求項6に記載した発明によれば、第一及び第二の温度検出手段が、乗員着座時に該乗員の体と接触し難い着座部と背もたれ部との境界付近に配置されることで、シートに各温度検出手段を内蔵した場合でも、乗員に対して座り心地に与える影響を少なくすることができる。 請求項7に記載した発明によれば、第一及び第二の温度検出手段がグリップの後面に配置されることで、走行風による冷却効果が検出温度に与える影響を少なくすることができる。 また、第一及び第二の温度検出手段がグリップの側端付近に配置されることで、グリップに各温度検出手段を内蔵した場合でも、乗員に対してグリップの握り心地に与える影響を少なくすることができる。 請求項8に記載した発明によれば、第一及び第二の温度検出手段が一体に設けられることで、各温度検出手段の組み付け及び配線作業を容易にできる。 請求項9に記載した発明によれば、第一及び第二の温度検出手段と加熱手段とが一体に設けられることで、これらの組み付け及び配線作業を容易にできる。 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。 なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。 また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。 図1,2に示すように、自動二輪車1の前輪2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支される。 各フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5前端部のヘッドパイプ6に操舵可能に枢支される。 ステアリングステム4の上部には、前輪転舵用のハンドル43が取り付けられる。 ヘッドパイプ6からは左右一対のメインフレーム7が斜め下後方に延び、このメインフレーム7の下方には、自動二輪車1の原動機である水冷4ストローク水平対向六気筒型のエンジン10が搭載される。 各メインフレーム7の後端部に連なるピボットプレート8には、後輪9を軸支するスイングアーム11の前端部が揺動可能に枢支される。 スイングアーム11は、中空片持ちアームの後端部で後輪9を軸支する片持ち式のもので、該片持ちアーム内には、エンジン10から導出される不図示のドライブシャフトが挿通され、このドライブシャフト及び後輪中央のギヤボックス12を介して、エンジン10と後輪9との間の動力伝達が可能とされる。 ピボットプレート8近傍には、乗員用の前後シート(乗員の身体に接触する部品)27,28を支持するシートフレーム14の前端部が接合される。 前シート27は運転者用、後シート28は後部搭乗者用のもので、前シート27は前シート本体27a及びバックレスト27bからなり、後シート28は後シート本体28a及びシートバック28bからなる。 前後シート本体27a,28aは互いに一体に設けられ、これら前後シート本体27a,28a間に前記バックレスト27bが配置される。 後シート本体28aの後方にはリアトランク29が配置され、該リアトランク29の前部に前記シートバック28bが構成される。 前シート27の前方には、該前シート27の下方まで延びる燃料タンク30、及びエンジン吸気用のエアクリーナボックス31等が配置され、これらが外装部品であるトップシェルタ32で覆われる。 自動二輪車1の車体前部には、左右一対のヘッドランプ33を備えた大型のフロントカウル34が設けられると共に、該フロントカウル34の前部上方には大型のウインドスクリーン35が設けられる。 フロントカウル34の上部後側には、スピードメータ及びタコメータ等を備えたメータパネル36が配置される。 このメータパネル36の斜め下後方に連なるように、フロントカウル34後側から前シート27に渡って車体を覆う前記トップシェルタ32が設けられる。 フロントカウル34の上部両側には、フロントウインカ37を備えた左右のミラー38が取り付けられ、フロントカウル34の左右方向内側(車幅方向内側)には、エンジン用のラジエータ39が左右方向と略直交するように配置される。 後シート28及びリアトランク29の下方両側には、左右のサドルバッグ40が配置される。 これら左右サドルバッグ40の後部両側、及びリアトランク29の後部両側には、テールランプ、ブレーキランプ、及びリアウインカとして機能するリアコンビランプ41が配置される。 左右サドルバッグ40の下方には、エンジン排気用のサイレンサ42が配置されている。 ここで、図3に示すように、自動二輪車1は、シートヒータ51及びグリップヒータ61を主とするヒータ装置(車両用ヒータ装置)50を備えている。 前ヒータ群52は、前シート本体27aの着座面(上面)の内側に配される前クッションヒータ52aと、バックレスト27bの腰部支持面(前面)の内側に配されるバックレストヒータ52bとからなる。 前ヒータ群52における例えば前クッションヒータ52aの近傍には、第一及び第二前サーミスタ(第一及び第二の温度検出手段)53,54が配置されている。 詳細には、第一及び第二前サーミスタ53,54は、前シート本体27aとバックレスト27bとの境界付近において、例えば左右に振り分けられるように互いに離間して配置されている。 各前サーミスタ53,54は、前シート27の着座部分の温度(前ヒータ群52の加熱温度)を検出可能とするもので、該各前サーミスタ53,54の検出温度が前ヒータコントロールスイッチ58で調整した所望の温度となるように、ヒータコントローラ71が前ヒータ群52への通電量をコントロールする。 他方、後ヒータ群55における例えば後クッションヒータ55aの近傍には、第一及び第二後サーミスタ(第一及び第二の温度検出手段)56,57が配置されている。 詳細には、第一及び第二後サーミスタ56,57は、後シート本体28aとシートバック28bとの境界付近において、例えば左側に偏倚するように互いに近接して配置されている。 各後サーミスタ56,57は、後シート28の着座部分の温度(後ヒータ群55の加熱温度)を検出可能とするもので、該各後サーミスタ56,57の検出温度が後ヒータコントロールスイッチ59で調整した所望の温度となるように、ヒータコントローラ71が後ヒータ群55への通電量をコントロールする。 グリップヒータ61は、ハンドル43における左及び右グリップ(乗員の身体に接触する部品)44,45の外周部分を加熱するヒータ群(加熱手段)62を有してなる。 ヒータ群62は、左右グリップ44,45の外周にそれぞれ配される左及び右ヒータ62a,62bからなり、これら左右ヒータ62a,62bの一極側が、ヒータコントローラ71に接続されている。 図5を併せて参照して説明すると、各ヒータ62a,62bの近傍には、それぞれ左及び右サーミスタ(第一及び第二の温度検出手段)63,64が配置されている。 詳細には、左及び右サーミスタ63,64は、左右グリップ44,45の内部であって、その後面側かつ内側端側(あるいは外側端側)に配置されている。 各サーミスタ63,64は、各グリップ44,45の外周部分の温度(各ヒータ62a,62bの加熱温度)を検出可能とするもので、該各サーミスタ63,64の検出温度がグリップヒータコントロールスイッチ65で調整した所望の温度となるように、ヒータコントローラ71がヒータ群62への通電量をコントロールする。 ここで、図6はシートヒータ51の応用例を示すもので、本図に示すように、前クッションヒータ52aは、蛇腹状に折り返す電熱線68をベースシート69上に一体に固定してなり、この前クッションヒータ52aの例えば右又は左の後部には、第一及び第二前サーミスタ53,54が一体に固定されると共に、第一及び第二前サーミスタ53,54も互いに一体化されている。 このような態様の他にも、一体化された第一及び第二前サーミスタ53,54と前クッションヒータ52aとを別体に設けてもよく、かつ第一及び第二前サーミスタ53,54並びに前クッションヒータ52aを全て別体に設けてもよい。 なお、上記構成は後クッションヒータ55a(後ヒータ群55)にも適用可能である。 以下、前ヒータ群52と第一及び第二前サーミスタ53,54との組を前シートヒータ組52c、後ヒータ群55と第一及び第二後サーミスタ56,57との組を後シートヒータ組55c、ヒータ群62と左及び右サーミスタ63,64との組をグリップヒータ組62cということがある。 図3に示すように、イグニッションスイッチ72がON状態(接続状態)になると、メインヒューズ73を介して車載バッテリ75とヒータコントローラ71の電源入力端子71aとが接続される。 このとき、ヒータコントローラ71のリレーコントロール端子71bもメインヒューズ73及びリレー74のコイル側を介して車載バッテリ75に接続される。 各ヒータコントロールスイッチ58,59,65は、各ヒータ群52,55,62の出力を個別に調整可能とするもので、例えばヒータ停止位置(OFF位置)の他に五段階の温度調整が可能なダイヤル式とされる。 これら各ヒータコントロールスイッチ58,59,65の内、前ヒータコントロールスイッチ58はトップシェルタ32におけるステアリング軸近傍の左側に、グリップヒータコントロールスイッチ65は同じくトップシェルタ32におけるステアリング軸近傍の右側に、後ヒータコントロールスイッチ59はシートバック28bの下部左側にそれぞれ配置される(図4参照)。 ここで、ヒータコントローラ71は、第一及び第二前サーミスタ53,54による各検出温度の平均値を算出し、該平均値に基づいて前ヒータ群52への出力を制御する。 同様に、ヒータコントローラ71は、第一及び第二後サーミスタ56,57による各検出温度の平均値を算出し、該平均値に基づいて後ヒータ群55の出力を制御すると共に、左及び右サーミスタ63,64による各検出温度の平均値を算出し、該平均値に基づいてヒータ群62の出力を制御する。 このとき、例えば第一及び第二前サーミスタ53,54による各検出温度間の差分(℃)が所定のしきい値に達したことをヒータコントローラ71が検出した場合には、該ヒータコントローラ71が第一及び第二前サーミスタ53,54の一方に故障等の異常が生じたものと判断し、これら両サーミスタ53,54と組をなす前ヒータ群52に対する電力供給を停止する。 同様に、第一及び第二後サーミスタ56,57による各検出温度間の差分が所定のしきい値に達したことをヒータコントローラ71が検出した場合には、該ヒータコントローラ71が第一及び第二後サーミスタ56,57の一方に異常が生じたものと判断し、これら両サーミスタ56,57と組をなす後ヒータ群55への電力供給を停止する。 また、左及び右サーミスタ63,64による各検出温度間の差分が所定のしきい値に達したことをヒータコントローラ71が検出した場合にも、該ヒータコントローラ71が左及び右サーミスタ63,64の一方に異常が生じたものと判断し、これら両サーミスタ63,64と組をなすヒータ群62への電力供給を停止する。 換言すれば、複数の各ヒータ組52c,55c,62cにおいて、何れかの組における前記各検出温度間の差分が所定のしきい値を超えた場合には、その組におけるサーミスタに異常が生じたものとヒータコントローラ71が判断して同組のヒータ群のみを停止させるのである。 このとき、複数組のヒータ群が同時に停止することも有り得る。 なお、何れかの組における前記各検出温度間の差分が所定のしきい値を超えた場合に、全組のヒータ群を停止させるようにしてもよい。 ヒータコントローラ71には、メータパネル36等に配された異常警告灯(異常警告手段)77が接続されており、上述の如くサーミスタの異常が検出された場合には、ヒータコントローラ71が異常警告灯77を点灯(点滅や消灯でも可)させて運転者に警告を促す。 なお、異常警告灯77に代わり、文字や記号を表示したり音を発したりする異常警告手段を採用してもよい。 また、コントロールユニットには、自動二輪車1のエンジン10における電子制御式燃料噴射装置用のECU(Electrical Control Unit、エンジン運転検出手段)78が接続されており、エンジン10が運転状態にある場合にはその検出信号が入力される。 ヒータコントローラ71は、イグニッションスイッチ72がON状態にあり、かつECU7からの検出信号に基づきエンジン10が運転状態にある判断される場合に限り、各ヒータ群52,55,62に対して各ヒータコントロールスイッチ58,59,65に応じた電力供給を行い、エンジン10が停止したと判断される場合には、イグニッションスイッチ72及び各ヒータコントロールスイッチ58,59,65がON状態であっても、各ヒータ群52,55,62に対する電力供給を停止する。 以上説明したように、上記実施例におけるヒータ装置50は、前後シート27,28に前後ヒータ群52,55を設けると共に左右グリップ44,45にヒータ群62を設けてなり、前後シート27,28にはその温度を検出する各サーミスタ53,54,56,57を備えると共に左右グリップ44,45にはその温度を検出する各サーミスタ63,64を備え、かつ第一及び第二前サーミスタ53,54による各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときには前ヒータ群52を停止させ、による各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときには後ヒータ群55を停止させ、左及び右サーミスタ63,64による各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときにはヒータ群62を停止させるヒータコントローラ71を備えるものである。 この構成によれば、例えば前シート27において、第一及び第二前サーミスタ53,54の一方に異常が生じた場合には、これら第一及び第二前サーミスタ53,54による各検出温度間の差が広がり、かつこの温度差が所定のしきい値以上になった場合には、前ヒータ群52が停止して加熱部位(前シート27の着座面)の温度が低下する。 これにより、第一及び第二前サーミスタ53,54の何れかの異常を乗員が直接的に検出することができる。 なお、後シート28及び左右グリップ44,45においても上記同様の作用効果を奏するものとしてその説明は省略する。 また、上記ヒータ装置50においては、前記各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときに、これを各サーミスタの何れかの異常として外部(乗員)に知らせる異常警告灯77を備えることで、前後シート27,28あるいは左右グリップ44,45の温度低下を感知するよりも早くかつ正確に、サーミスタの異常を乗員が検出することができる。 さらに、上記ヒータ装置50においては、第一及び第二前サーミスタ53,54による各検出温度の平均値を基に前ヒータ群52の出力を制御し、第一及び第二後サーミスタ56,57による各検出温度の平均値を基に後ヒータ群55の出力を制御し、左及び右サーミスタ63,64による各検出温度の平均値を基にヒータ群62の出力を制御することで、前後シート27,28及び左右グリップ44,45の温度検出がそれぞれ二つのサーミスタで行われることとなり、単一のサーミスタで温度検出を行うよりも正確に前後シート27,28及び左右グリップ44,45の温度を検出できると共に、該検出温度を基に各ヒータ群52,55,62の出力を正確に制御することができる。 しかも、上記ヒータ装置50においては、ヒータ群と二つのサーミスタとの組として、前シートヒータ組52c、後シートヒータ組55c、及びグリップヒータ組62cを有し、該各組52c,55c,62cの何れかにおける前記各検出温度間の差が所定のしきい値に達したときには、その組のヒータ群のみを停止させることで、前記各組における各サーミスタの何れかに異常が生じた場合には、該異常が生じたサーミスタが属する組における前記各検出温度間の差が広がり、かつこの温度差が所定のしきい値以上になった場合には、同組におけるヒータ群のみが停止してこれに対応する加熱部位の温度のみが低下する。 これにより、各サーミスタの何れかの異常を乗員が直接的に検出できると共に、サーミスタに異常のない他の組においてはその加熱状態を維持することができる。 また、上記ヒータ装置50においては、エンジン10の運転状況を検出するエンジン運転検出手段としてのECU78を含み、該ECU78からの検出信号を基にヒータコントローラ71がエンジン停止中と判断したときには、該ヒータコントローラ71が各ヒータ群52,55,62を停止させることで、エンジン停止中には通常は車載バッテリ75が充電されないことから、前後シート27,28及び左右グリップ44,45の加熱に要する比較的大きな供給電力の消費を抑えることができる。 ここで、上記ヒータ装置50におけるシートヒータ51において、第一及び第二前サーミスタ53,54は、前シート27内部であって前シート本体27aとバックレスト27bとの境界付近に配置されると共に、第一及び第二後サーミスタ56,57は、後シート28内部であって後シート本体28aとシートバック28bとの境界付近に配置されることで、各サーミスタ53,54,56,57が、乗員着座時に該乗員の体と接触し難くなり、前後シート27,28に各サーミスタ53,54,56,57を内蔵した場合でも、乗員に対して座り心地に与える影響を少なくすることができる。 また、上記ヒータ装置50におけるグリップヒータ61において、左及び右サーミスタ63,64は、左右グリップ44,45内部であってこれらの後面かつ側端付近に配置されることで、各サーミスタ63,64における走行風による冷却効果が検出温度に与える影響を少なくすることができる。 また、各サーミスタ63,64が左右グリップ44,45の側端付近に配置されることで、左右グリップ44,45に各サーミスタ63,64を内蔵した場合でも、乗員に対して各グリップ44,45の握り心地に与える影響を少なくすることができる。 そして、上記ヒータ装置50においては、第一及び第二前サーミスタ53,54(又は第一及び第二後サーミスタ56,57)が互いに一体に設けられる、あるいはこれらと前ヒータ群52(又は後ヒータ群55)とが一体に設けられることで、各サーミスタ53,54,56,57及び各ヒータ群52,55の組み付け及び配線作業を容易にできる。 なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、シートヒータのみ又はグリップヒータのみ有する構成であってもよい。 また、シート等の温度を検出する手段としてサーミスタではなく熱電対等を用いた構成であってもよい。 さらに、エンジンの運転状況を検出する手段としてFI用のECUではなくクランクセンサやスロットルセンサ等を用いた構成であってもよい。 ここで、グリップヒータ61において、前後シート27,28と同様、左右グリップ44,45にそれぞれ二つのサーミスタを設け、該二つのサーミスタと左右ヒータ62a,62bとをそれぞれ一体に設けるようにしてもよい。 このとき、前記二つのサーミスタを互いに一体化するようにしてもよく、かつ各サーミスタ及び左右ヒータ62a,62bを全て別体に設けるようにしてもよい。 また、この発明を四輪の自動車に適用することも可能である。 この場合の一例としては、車室内の複数のシートにそれぞれシートヒータを設け、かつ各シート毎にヒータ群と二つのサーミスタとの組を設ける構成が考えられる。 また、シートヒータに限らず、ステアリングホイール用やシフトノブ用のヒータを設け、これら各ヒータ毎にもヒータ群と二つのサーミスタとの組を設けるようにしてもよい。 27 前シート(乗員の身体に接触する部品、シート) |