Heater built-in grip for a motorcycle

申请号 JP31781395 申请日 1995-12-06 公开(公告)号 JP3369822B2 公开(公告)日 2003-01-20
申请人 株式会社小糸製作所; 发明人 透 尾形;
摘要
权利要求
  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ハンドルパイプに組付けられる円筒型のゴム製グリップ本体に面状ヒータが埋設一体化され、前記面状ヒータにハンダ溶接された給電用コードがグリップ本体の側面から導出する自動二輪車用ヒータ内蔵グリップにおいて、 前記グリップ本体内には、円筒又は半円
    筒型の面状ヒータ補強用合成樹脂製インナーピースが埋
    設一体化されるとともに、前記グリップ本体内に埋設一
    体化された前記給電用コードは、前記インナーピースの
    前端部に形成された円筒型の鍔部を半周以上周回してグリップ本体外に導出することを特徴と する自動二輪車用ヒータ内蔵グリップ。 【請求項2】 前記鍔部には、周方向に延びるコード配
    設溝が形成され、前記給電用コードが前記コード配設溝に配設されたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用ヒータ内蔵グリップ。 【請求項3】 前記鍔部には、コードに作用する引張力
    を受け止めるコード支持部が形成され、前記鍔部を周回
    した前記給電用コードは、前記コード支持部で折り返さ
    れた形態でグリップ本体から導出することを特徴とする
    請求項1または2に記載の自動二輪車用ヒータ内蔵グリ
    ップ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オートバイ等の自動二輪車用のヒータ内蔵グリップに関する。 【0002】 【従来の技術】この種の従来技術としては、図13に示すように、自動二輪車のハンドルパイプ1に嵌合可能な円筒型のゴム製グリップ本体2A内に、横断面円弧型の補強板3およびFPCヒータ等の面状ヒータ4を埋設一体化した構造となっている。 符号5は、面状ヒータ4にハンダ溶接された給電用のコードで、グリップ本体2A
    の側方に導出している。 符号4aは、ハンダ溶接部を示す。 【0003】しかし、グリップ本体2A外に延びている給電用コード5に手や物が当たることで、あるいはスロットルパイプにグリップ本体が組付けられた右側のグリップでは、グリップ本体を回動させるスロットル操作の際に、それぞれ給電用コードが引っ張られて、コード5
    と面状ヒータ4間のハンダ溶接部4aにおいて断線するおそれがある。 【0004】そこで、図14に示すように、コード挟持部7aの形成されたリング7をグリップ本体2B内に埋設一体化し、このリング7(の挟持部7a)によってコード5が挟持されるため、コード5とFPCヒータ4間のハンダ溶接部4aに引張が作用しない構造にしたり、給電用コードの端部に設けた給電側コネクターを、
    グリップ本体に設けたヒータ側コネクターに接続する構造(図示せず)にしたりして、給電用コードと面状ヒータ間接続部における構造強度を高めた技術が提案されている。 符号8はスロットルパイプを示す。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した技術では、面状ヒータと給電用コード間の接続部の強度は確保されるものの、グリップ本体にリング7やコネクターを設けるため、構造が複雑化する上に、グリップ本体のコード導出部が大型化し、グリップに隣接して設けられるスイッチ類を操作する上で邪魔になるという問題がある。 【0006】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、面状ヒータにハンダ溶接された給電用コードがグリップ本体の側方に導出した簡単な構造であって、給電用コードと面状ヒータ間のハンダ溶接部における断線のおそれがなく、かつグリップ本体のコード導出部を大型化することもない自動二輪車用ヒータ内蔵グリップを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1に係わる自動二輪車用ヒータ内蔵グリップにおいては、ハンドルパイプに組付けられる円筒型のゴム製グリップ本体に面状ヒータが埋設一体化され、前記面状ヒータにハンダ溶接された給電用コードがグリップ本体の側面から導出する自動二輪車用ヒータ内蔵グリップにおいて、 前記グリップ本体内に、円筒又は半円筒型
    の面状ヒータ補強用合成樹脂製インナーピースを埋設一
    体化するとともに、前記グリップ本体内に埋設一体化す
    る前記給電用コードを、前記インナーピースの前端部に
    形成した円筒型の鍔部を半周以上周回してグリップ本体
    外に導出するように構成した。 請求項2においては、請求項1記載の自動二輪車用ヒータ内蔵グリップにおいて、 前記鍔部には、周方向に延びるコード配設溝を形成
    し、前記給電用コードを前記コード配設溝に配設するよ
    うに構成した。 請求項3においては、請求項1または2
    に記載の自動二輪車用ヒータ内蔵グリップにおいて、前記鍔部に、コードに作用する引張力を受け止めるコード支持部を形成し、前記鍔部を周回した前記給電用コードが前記コード支持部で折り返された形態でグリップ本体から導出するように構成した。 次に、本発明の作用について説明する。 請求項1では、グリップ本体内に埋設一体化された給電用コードは、ハンドルパイプを半周以上周回するように配設されることで、グリップ本体のコード導出部から面状ヒータとのハンダ溶接部までの長い領域がグリップ本体内に埋設一体化されて、コードに作用する引張力はこのグリップ本体で受け止められて、ハンダ溶接部に作用する引張力が低減する。 特に、給電用コードは、インナーピースの鍔部を半周以上周回してグリップ本体外に導出しているため、面状ヒータとのハンダ溶接部からグリップ本体外への導出部までの距離が長く、それだけグリップ本体に埋設されている給電用コードに作用するグリップ本体との密着保持力は大きい。 即ち、グリップ本体を回動することで行うスロットル操作により、グリップ本体から導出している給電用コードには引張力が作用するが、この引張力は、給電用コードのグリップ本体内埋設領域に作用する密着保持力によって受け止められて、面状ヒータとのハンダ溶接部まで伝達されない。 また、請求項3では、グリップ本体から導出する給電用コードに作用する引張力は、グリップ本体のコード導出部に設けられた高硬度(グリップ本体を構成するゴムに比べて高硬度)のコード支持部(合成樹脂製インナーピースの鍔部に形成されたコード支持部)で受け止められて、ハンダ溶接部に作用する引張力が低減する。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。 図1〜図7は本発明の一実施例を示すもので、図1は本発明の第1の実施例であるヒータ内蔵右側グリップの斜視図、図2は同グリップの縦断面図、図3は同グリップを構成するインナーピースとFPCヒータの分解斜視図、図4はゴム層を省略した同グリップの側面図、図5はゴム層を省略した同グリップの底面図、図6は同グリップの横断面図(図2に示す線
    VI−VIに沿う断面図)、図7は同グリップの横断面図(図2に示す線VII −VII に沿う断面図)である。 【0009】これらの図において、符号10は、表面がゴムで被覆された円筒型のグリップ本体で、自動二輪車のハンドルパイプ40(図6,7参照)に回動可能に組付けられたスロットルパイプ30に外嵌固定されることで右側グリップを構成する。 グリップ本体10は、半円筒型の合成樹脂製インナーピース12の外側にフレキシブルプリント配線板ヒータ回路(以下、FPCヒータという)20が巻装され、グリップ本体10を形成する被覆ゴム層16の一部がFPCヒータ20の上に成形一体化されて、インナーピース12と被覆ゴム層16との間にFPCヒータ20が延在する構造となっている。 符号11はグリップ本体10の端部に形成されているフランジ部である。 【0010】インナーピース12の内周面には、被覆ゴム層16に連結一体化されて縦横に延びる帯状のパイプ圧接用のゴム層17(軸方向に延びるゴム層17a,周方向に延びるゴム層17b)が形成されている。 即ち、
    インナーピース12の内周面には、縦横に延びて互いに連絡する浅い溝15a,15bが形成され、この溝15
    a,15b内にゴム層17(17a,17b)が形成されている。 このゴム層17は、インナーピース12の内周面と面一に形成されて、インナーピース12内に挿通されたスロットルパイプ30に圧接して、グリップ本体10とスロットルパイプ30間の接着強度を高める働きがある。 【0011】また被覆ゴム層16とインナーピース12
    間に延在するFPCヒータ20は、銅箔ストリップパターンPをベースフィルムとオーバーフィルムとで積層した断面構造で、展開すると、図3に示すように略長方形状に構成されている。 FPCヒータ20の長手方向一側縁部には、電源接続用の導出部21が形成され、この導出部21には、発熱源として作用する蛇行した導箔パターンPに連絡する銅箔の露出した2個のランドR 1 、R
    2が形成されており、それぞれのランドR 1 、R 2には、電源であるバッテリから延びる給電用のコード28
    がハンダ溶接により接続されている。 符号23はハンダ溶接部である。 符号22は、インナーピース12におけるFPCヒータ20の導出部21に対応する位置に突出形成された一対のピンで、FPCヒータ20の導出部2
    1に形成された孔20a,20aにこのピン22,22
    を係合させることで、インナーピース12に対しFPC
    ヒータ20を位置決めできる。 【0012】またインナーピース12の前端部には、円筒型の鍔部13が形成され、この鍔部13の外周にはコード配設溝14が形成されている。 そしてFPCヒータ20にハンダ溶接された給電用コード28は、この溝1
    4に配設されて鍔部13を周回し、溝14を横切るように鍔部13に一体形成されているコード支持部13aをくぐった後、鍔部13の半径外方に導出している。 【0013】この様に、グリップ本体10内に埋設されている給電用コード28は、インナーピース12の鍔部13を周回して、グリップ本体10外に導出しているため、FPCヒータ20とのハンダ溶接部23からグリップ本体10外への導出部までの距離が長く、それだけグリップ本体10に埋設されている給電用コード28に作用するグリップ本体10との密着保持力は大きい。 即ち、グリップ本体10を回動することで行うスロットル操作により、グリップ本体10から導出している給電用コード28には引張力が作用するが、この引張力は、コード28のグリップ本体10内埋設領域に作用する密着保持力によって受け止められて、FPCヒータ20とのハンダ溶接部23まで伝達されない。 【0014】さらに給電用コード28は、コード導出部において、ゴムよりも硬い、即ち、剛性の高いコード支持部13aを折り返す形態で、グリップ本体10外に導出している。 このためコード28に作用する引張力は、
    コード28のグリップ本体10内埋設領域に伝達される前に、このコード支持部13aによって受け止められるため、グリップ本体10内に埋設されているコード28
    に伝達される力は低減されたものとなる。 【0015】図8〜図11は本発明の第2の実施例を示すもので、図8は本発明の第2の実施例であるヒータ内蔵左側グリップの縦断面図、図9は同グリップを構成するインナーピースとFPCヒータの分解斜視図、図10
    は同グリップの横断面図(図8に示す線X−Xに沿う断面図)、図11は同グリップの横断面図(図8に示す線
    XI−XIに沿う断面図)である。 【0016】これらの図において、グリップ本体10A
    内には、右側グリップに用いるものと全く同一のインナーピース12が埋設されている。 インナーピース12はゴム層16で被覆されているが、インナーピース12の内周面に形成されている溝15a,15b内に充填されているゴム層17(17c,17d)のインナーピース内側への突出量および円筒型グリップ本体10Aの内周面の内径は、グリップ本体10Aをハンドルパイプ40
    に外嵌できる大きさに形成されている。 【0017】またFPCヒータ20は、給電用コード2
    8の接続方向だけが右側グリップの場合と相違し、FP
    Cヒータ巻装位置やコード導出位置といったその他の構造は右側グリップの場合と全く同一である。 またグリップ本体10のその他の構造は、前記第1の実施例(右側グリップ)と同一であり、同一の符号を付すことにより、その重複した説明は省略する。 【0018】なお前記した実施例におけるグリップ本体を実際にハンドルパイプに取り付け状態では、給電用コード28が図12仮想線に示すように、ハンドルパイプ40の下方(矢印Xで示す)に引き出されることになるが、コード28の接続方向を前記した実施例と逆方向にすることで、図12実線で示すように、給電用コード2
    8をハンドルパイプ40の上方(矢印Yで示す)に引き出すように構成してもよい。 即ち、車両により、コード28を引き出しする方向を選択できる。 【0019】また前記実施例では、FPCヒータ補強用のインナーピース12が半円筒型で、グリップ本体10
    のインナーピース12に対向する側はゴム層だけによって形成されていたが、半円筒型インナーピース12に他の半円筒型インナーピースを対向するように組付けて、
    組付けた一対のインナーピースが円筒型となるように構成してもよい。 そして円筒型のインナーピース組付体の略全周にわたってFPCヒータを配設する構造とすれば、グリップ本体全体を略均一に暖めることができる。 【0020】また前記実施例では、グリップ本体内に埋設一体化された面状ヒータをFPCヒータとして説明したが、グリップ本体内に埋設するヒータはFPCヒータに限られるものではなく、ニクロム線等から構成されたその他の面状ヒータであってもよい。 【0021】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項1に係る自動二輪車用ヒータ内蔵グリップによれば、グリップ本体内に埋設一体化され給電用コードを、同じ
    くグリップ本体内に埋設一体化される面状ヒータ補強用
    の合成樹脂製インナーピース前端部に形成した円筒型の
    鍔部を半周以上周回させるという簡潔な構造で、コードと面状ヒータ間のハンダ溶接部の耐久性を確保できるので、コード導出部は大型とならず、スイッチ類の操作もスムーズに行うことができる。 【0022】請求項3によれば、グリップ本体のコード導出部に設けられた高硬度のコード支持部で給電用コードに作用する引張力を受け止めるので、コードと面状ヒータ間のハンダ溶接部の耐久性をさらに確保できる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施例であるヒータ内蔵右側グリップの斜視図【図2】同グリップの縦断面図【図3】同グリップを構成するインナーピースとFPC
    ヒータの分解斜視図【図4】ゴム層を省略した同グリップの側面図【図5】ゴム層を省略した同グリップの底面図【図6】同グリップの横断面図(図2に示す線VI−VIに沿う断面図) 【図7】同グリップの横断面図(図2に示す線VII −VI
    I に沿う断面図) 【図8】本発明の第2の実施例であるヒータ内蔵左側グリップの縦断面図【図9】同グリップを構成するインナーピースとFPC
    ヒータの分解斜視図【図10】同グリップの横断面図(図8に示す線X−X
    に沿う断面図) 【図11】同グリップの横断面図(図8に示す線XI−XI
    に沿う断面図) 【図12】本発明の他の実施例であるヒータ内蔵右手グリップの横断面図(図6に対応する図) 【図13】従来のヒータ内蔵グリップの縦断面図【図14】従来の他のヒータ内蔵グリップの要部斜視図【符号の説明】 10,10A グリップ本体12 インナーピース13 鍔部13a コード支持部14 コード配設溝16 被覆ゴム層20 面状ヒータであるFPCヒータ23 ハンダ溶接部28 給電用コード30 スロットルパイプ40 ハンドルパイプ

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