Winker device of saddle-riding type vehicle

申请号 JP2012216979 申请日 2012-09-28 公开(公告)号 JP2014069688A 公开(公告)日 2014-04-21
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 发明人 SHIBUYA HIDEYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a waterproof structure which prevents water from entering through an electric wire outlet of a winker deice fitted to a vehicle body.SOLUTION: A winker device includes: an elastic support member 37 for elastically supporting a winker body 27 of the winker device on a recessed part (a winker support part) 65 of a side cowl 63; and an electric wire outlet 50 for drawing out an electric wire 34 from the winker body 27. The elastic support member 37 is provided with a water avoiding part 42 for covering the electric wire outlet 50 integrally molded together with a hinge part 41 connecting the water avoiding part 42 and the elastic support member 37 to each other. In the state of being mounted to the vehicle body, the water avoiding part 42 covers the electric wire outlet 50 in the state of being bent to the elastic support member 37 at the hinge part 41. Further, the water avoiding part 42 includes an engagement part 51 supported in the attitude of covering the electric wire outlet 50 on the elastic support member 37 in the state of being engaged with one of a part of the winker body 27, the electric wire 34 and the recessed part (the winker support part) 65.
权利要求
  • バルブ(31)を収容するウィンカ本体(27)と、前記ウィンカ本体(27)を車体側に設定されるウィンカ支持部(65)に弾性的に支持させる弾性支持部材(37)とを有し、前記弾性支持部材(37)または該弾性支持部材(37)の近傍に、前記ウィンカ本体(27)の内部から外部へ向けて前記バルブ(31)に電力を供給する電線(34)を引き出す電線出口(50)を設けた鞍乗り型車両のウィンカ装置において、
    前記弾性支持部材(37)には、前記電線出口(50)を覆う水避け部(42)が、該水避け部(42)と前記弾性支持部材(37)とを連結するヒンジ部(41)とともに一体的に型成形され、
    水避け部(42)が、車体装着状態では、前記弾性支持部材(37)に対し、前記ヒンジ部(41)で屈曲された状態で前記電線出口(50)を覆って配置されるとともに、ウィンカ本体(27)の一部、前記電線(34)、および前記ウィンカ支持部(65)のいずれかに係合された状態にて前記電線出口(50)を覆う姿勢で支持される水避け部側の係合部(51)を備えていることを特徴とする鞍乗り型車両のウィンカ装置。
  • 前記係合部(51)は前記水避け部(42)に設けられる電線挿通孔(52)であって、該電線挿通孔(52)に前記電線(34)を通すことで、前記水避け部(42)が前記電線(34)に係合支持されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のウィンカ装置。
  • 前記ウィンカ支持部(65)が鞍乗り型車両の車体カバー(63)に設けられる部分であって、前記電線挿通孔(52)が前記水避け部(42)から突出されたチューブ(53)として形成されるとともに、
    前記ウィンカ支持部(65)を設定した車体カバー(63)には前記チューブ(53)を車体カバー内に向けて挿通可能な開口部(67)が設けられ、前記係合部(51)は、前記チューブ(53)であって、該チューブ(53)の先端が前記開口部(67)に差し込まれることで前記水避け部(42)が車体カバー(63)に係合支持されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両のウィンカ装置。
  • 前記車体カバー(63)が、前輪(WF)の上方および側方に亘る領域を覆うサイドカウル(25R)であって、前記ウィンカ本体(27)は、ウィンカ本体(27)が前記サイドカウル(25R)に対して車体幅方向外側に配置される一方、前記電線(34)が前記サイドカウル(25R)を該サイドカウル(25R)の車幅方向外側から前記前輪(WF)側に貫通して配置されるとともに、前記水避け部(42)の前記チューブ(53)が電線出口(50)から車体後方に延在されることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両のウィンカ装置。
  • 前記サイドカウル(25R)が外側サイドカウル(64)と内側サイドカウル(63)との少なくとも二部材によって形成され、
    前記ウィンカ本体(27)は、前記内側サイドカウル(63)に支持されるものであって、該内側サイドカウル(63)は、車幅方向外側に向けて凹む凹部(65)を備え、
    前記弾性支持部材(37)および前記開口部(67)が前記凹部(65)内に配置されることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両のウィンカ装置。
  • 前記電線出口(50)が前記弾性支持部材(37)に設けられるとともに、前記水避け部(42)は、前記電線出口(50)を囲繞して該電線出口(50)を有する連結部分(49)を備え、前記係合部(51)は、前記連結部分の外側に嵌合することで係合支持される部分であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鞍乗り型車両のウィンカ装置。
  • 说明书全文

    本発明は、鞍乗り型車両のウィンカ装置に関するものであり、特に、車体側に支持されるウィンカ本体と、ウィンカ本体から車体側に引き出される電線とを有する鞍乗り型車両のウィンカ装置に関する。

    鞍乗り型車両のウィンカ装置では、例えば、特許文献1に記載されているように、ウィンカ本体が車体に支持され、その支持のために車体側に設けられる挿通孔にウィンカ装置から引き出される電線を通す構造を有していることがある。

    特開2012−62014号公報

    特許文献1に記載されているようなウィンカ装置において、電線の引き出し部が、雨天時や洗車時などにがかかる場所に配置される場合、ウィンカ装置の挿通孔から電線を通じてウィンカ装置内部に水が浸入するおそれがあり、防水への配慮が必要となっていた。

    本発明の目的は、上記課題を解決し、挿通孔の開口部に水が直接あたらないようにすることができる防水構造を有する鞍乗り型車両のウィンカ装置を提供することにある。

    前記目的を達成するための本発明は、バルブ(31)を収容するウィンカ本体(27)と、前記ウィンカ本体(27)を車体側に設定されるウィンカ支持部(65)に弾性的に支持させる弾性支持部材(37)とを有し、前記弾性支持部材(37)または該弾性支持部材(37)の近傍に、前記ウィンカ本体(27)の内部から外部へ向けて前記バルブ(31)に電を供給する電線(34)を引き出す電線出口(50)を設けた鞍乗り型車両のウィンカ装置において、前記弾性支持部材(37)には、前記電線出口(50)を覆う水避け部(42)が、該水避け部(42)と前記弾性支持部材(37)とを連結するヒンジ部(41)とともに一体的に型成形され、水避け部(42)が、車体装着状態では、前記弾性支持部材(37)に対し、前記ヒンジ部(41)で屈曲された状態で前記電線出口(50)を覆って配置されるとともに、ウィンカ本体(27)の一部、前記電線(34)、および前記ウィンカ支持部(65)のいずれかに係合された状態にて前記電線出口(50)を覆う姿勢で支持される水避け部側の係合部(51)を備えている点に第1の特徴がある。

    また、本発明は、前記係合部(51)は前記水避け部(42)に設けられる電線挿通孔(52)であって、該電線挿通孔(52)に前記電線(34)を通すことで、前記水避け部(42)が前記電線(34)に係合支持される点に第2の特徴がある。

    また、本発明は、前記ウィンカ支持部(65)が鞍乗り型車両の車体カバー(63)に設けられる部分であって、前記電線挿通孔(52)が前記水避け部(42)から突出されたチューブ(53)として形成されるとともに、前記ウィンカ支持部(65)を設定した車体カバー(63)には前記チューブ(53)を車体カバー内に向けて挿通可能な開口部(67)が設けられ、前記係合部(51)は、前記チューブ(53)であって、該チューブ(53)の先端が前記開口部(67)に差し込まれることで前記水避け部(42)が車体カバー(63)に係合支持される点に第3の特徴がある。

    また、本発明は、前記車体カバー(63)が、前輪(WF)の上方および側方に亘る領域を覆うサイドカウル(25R)であって、前記ウィンカ本体(27)は、ウィンカ本体(27)が前記サイドカウル(25R)に対して車体幅方向外側に配置される一方、前記電線(34)が前記サイドカウル(25R)を該サイドカウル(25R)の車幅方向外側から前記前輪(WF)側に貫通して配置されるとともに、前記水避け部(42)の前記チューブ(53)が電線出口(50)から車体後方に延在される点に第4の特徴がある。

    また、本発明は、前記サイドカウル(25R)が外側サイドカウル(64)と内側サイドカウル(63)との少なくとも二部材によって形成され、前記ウィンカ本体(27)は、前記内側サイドカウル(63)に支持されるものであって、該内側サイドカウル(63)は、車幅方向外側に向けて凹む凹部(65)を備え、前記弾性支持部材(37)および前記開口部(67)が前記凹部(65)内に配置される点に第5の特徴がある。

    さらに、本発明は、前記電線出口(50)が前記弾性支持部材(37)に設けられるとともに、前記水避け部(42)は、前記電線出口(50)を囲繞して該電線出口(50)を有する連結部分(49)を備え、前記係合部(51)は、前記連結部分の外側に嵌合することで係合支持される点に第6の特徴がある。

    第1の特徴を有する本発明によれば、電線出口は水避け部によって覆われるので、水が電線出口にかかりにくくすることができる。

    第2の特徴を有する本発明によれば、電線に水避け部をしっかりと係合させて支持させることができる。

    第3の特徴を有する本発明によれば、電線挿通孔を有するチューブの先端は開口部から車体カバー内に挿通されるので水がかかりにくい。 車体カバーの開口部に水避け部のチューブを差し込むことで、電線挿通孔を有するチューブを車体カバーに係合させることができる。 また、電線を車体カバー内に通すために別途孔を設ける必要がない。

    第4の特徴を有する本発明によれば、前記チューブを車体後方に延ばすことで、洗車中に前方から降りかかる水や、走行中に前方からかかる水が電線出口にかからないようにすることができる。

    第5の特徴を有する本発明によれば、さらに水がかかりにくくすることができる。

    第6の特徴を有する本発明によれば、水避け部が電線出口を囲繞するように係合支持させるので、電線出口の水避けをしっかりとすることができる。

    本発明の一実施形態に係るウィンカ装置を備えた自動二輪車の正面図である。

    本発明の一実施形態に係るウィンカ装置を備えた自動二輪車の左側面図である。

    車体右側に取り付けられるウィンカ本体の正面図である。

    ウィンカ本体の側面図(車体装着時に車体側から見た図)である。

    弾性支持部材の車体への取り付け前の正面図である。

    図5の6−6断面図である。

    図5のZ矢視図である。

    図5の8−8断面図である。

    サイドカウルとウィンカ本体のベース28とを連結してウィンカ本体をサイドカウルに支持させるためのステーの正面図である。

    ステーの側面図である。

    ステーと連結されるステー保持板の正面図である。

    ステー保持板の側面図である。

    図1の13−13断面図であり、車体カバーへのウィンカ本体の取り付け態様を示す図である。

    図1および図13のX矢視図である。

    以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。 図1は本発明の一実施形態に係るウィンカ装置を備えた鞍乗り型車両である自動二輪車の正面図、図2は同左側面図である。 なお、以下に参照する図において、自動二輪車の前方方向は符号Frで示し、同上方向は符号Upで示し、車体左右方向はそれぞれ符号LおよびRで示す。 また、本実施形態における部材のうち同一参照符号で示すものは同一または同等部材である。

    図1および図2において、自動二輪車1は、フロントフォーク2の下端部に前輪軸3で支持される前輪WFを備え、フロントフォーク2を支持するヘッドパイプ(図示せず)から後方に延在する車体のメインフレーム4にはエンジン5が懸架されている。 前輪WFの上部はフロントフェンダ6で覆われる。

    メインフレーム4はヘッドパイプに前端が接続される前部7と、前部7から屈曲して略垂直に延在する後部8とからなる。 メインフレーム4の屈曲部には、車体後方に延在するシートフレーム9が連結される。 メインフレーム4の後部8には、車幅方向に延在する枢軸10が設けられ、この枢軸10によってスイングアーム11が上下方向に揺動自在に支持される。 スイングアーム11は枢軸10で枢支されるとともに、前後方向中間部が、図示しないリヤクッション及びリヤクッションに連結されるリンク機構を介してシートフレーム9(またはシートフレームとメインフレーム4の後部8を連結する図示しないリヤフレーム)に結合される。

    スイングアーム11の後端部には後輪軸12で後輪WRが支持され、後輪WRに結合される従動スプロケット13とエンジン5の出力軸に設けられる図示しない駆動スプロケットとの間には駆動チェーン14が掛けられる。 メインフレーム4の前部7には燃料タンク15が搭載され、シートフレーム9上にはライダ用のシート16とパッセンジャー用のシート17とが搭載される。

    フロントフォーク2の上部にはステアリングハンドル18が設けられ、ステアリングハンドル18には右端にアクセルグリップ19が、左端にはブレーキグリップ20がそれぞれ設けられる。 自動二輪車1の車体フレームはカウルまたはカバーで覆われる。 フロントカウル21には左右一対のヘッドランプ22L、22Rが設けられるとともに、車幅方向中央上部にはステアリングハンドル18の中央上部にかかる範囲で延在するウィンドシールド23が設けられる。 さらに、フロントカウル21の上部には、ウィンドシールド23を左右から挟む位置に左右のサイドミラー24L、24Rがそれぞれ設けられる。

    フロントカバー21から車体の前部左右両側に延在するサイドカウル25L、25Rが設けられる。 サイドカウル25L、25Rは、図13に関して後述するように、内側サイドカウルと外側サイドカウルとからなる。 そして、内側サイドカウルに取り付けられていて、外側サイドカウル側から外側に臨む左右のウィンカ装置26L、26Rが設けられる。

    次に、前記ウィンカ装置26L、26Rの取り付け構造を車体右側のウィンカ装置26Lに着目して説明する。 なお、左側のウィンカ装置26Rも同様に構成される。 図3は車体右側に取り付けられるウィンカ本体の正面図、図4は同側面図(車体装着時に車体側から見た図)である。

    図3および図4において、ウィンカ本体27は、内面に反射面を有するベース28と、ベース28に対して前部(車体前方側)に嵌め込まれるレンズ29と、ベース28およびレンズ29で囲まれた空間に収納されてソケット30(図13参照)で支持されるバルブ31とを備える。 レンズ29はベース28に嵌合され、かつ止めネジ32によって互いに締結される。 ベース28は車体側に延在する筒状のステム部33を有する。 筒状ステム部33の中空部分にソケット(図13参照)が嵌挿されており、ソケット30には電線34の心材(コア)34Cが結合されるプラス端子35およびアース端子36が結合される。 ステム部33の端面は後述する弾性支持部材37を介して車体カバー(内側サイドカウル)に対向する座面38を形成している。 車体側から見たステム部33の形状は、図4に示すように車体前後方向で幅が狭く、かつ中間部分で幅が広い流線型である。 アース端子36は止めネジ39によってベース28に結合される。 なお、レンズ29およびベース28で囲まれた空間内に水滴が浸入した場合にこの水滴を外部に排出するためのドレイン40がレンズ29の下面に形成される。

    次に、車体カバー(ここでは、サイドカウル)に対して弾力性をもってウィンカ本体を装着するために使用される弾性支持部材を説明する。 図5は弾性支持部材の正面図、図6は図5の6−6矢視図、図7は図5の右側面図、図8は図5の8−8断面図である。 図5〜図8において、弾性支持部材37は弾性体(例えばゴム)からなり、車体への装着状態ではウィンカ本体27のステム部33およびサイドカウル25R間に介在させられる。 弾性支持部材27にはヒンジ部41を介して水避け部42が連結される。 弾性支持部材37、水避け部42およびヒンジ部41は一体の型成形品である。 ヒンジ部41は図8から明らかなように、弾性支持部材37や水避け部42と比べて肉厚が極端に薄く形成されており、矢印Bの方向に少なくとも180度の範囲で屈曲自在である。

    弾性支持部材37はウィンカ本体27から引き出される電線34をサイドカウル25R側へ案内するための電線通し孔43と、ウィンカ本体27をサイドカウル25Rに支持させるためのステー44(図9、図10に関して後述)を通すためのステー通し孔45とを有する。 電線通し孔43の中間部には、電線34を弾力的に保持することができるように放射状に形成される複数の切り込みを有する孔46を備えた膜部47が設けられる。 弾性支持部材37は、車体装着時にサイドカウル25Rとウィンカ本体27との間に介在されるフランジ部分48と、車体装着時に水避け部42が係合する連結部分49とを有する。 フランジ部分48は正面視の輪郭がウィンカ本体27の座面38の輪郭とほぼ一致する形状になっている。

    水避け部42は、ヒンジ部41を矢印B方向に180度屈曲させて車体カバーであるサイドカウル25Rに装着した状態で弾性支持部材37の連結部分49に対面して電線通し孔43の端部(電線出口)50およびステー通し孔45を覆う係合部51と、車体装着状態で、電線出口50を通ってウィンカ本体27から引き出されてほぼ90度屈曲される電線34が通される電線挿通孔52を有するチューブ53とを有する。 水避け部42の係合部51は弾性支持部材37の連結部分49に水避け部42が被さったときに連結部分49の周囲に係止するリブ54を内周面に備える。

    型成形においては、図8に示すように、矢印V、Hで示す方向に型抜き方向が設定される。 矢印Vは全体の型抜き方向であり、矢印Hはチューブ53に電線挿通孔52を形成するためのスライド型の型抜き方向を示す。

    図9はサイドカウル25Rとウィンカ本体27のベース28とを連結してウィンカ本体27をサイドカウル25Rに支持させるためのステー44の正面図、図10は同側面図である。 また、図11はステー44と連結されるステー保持板55の正面図であり、図12はステー保持板55の側面図である。

    図9、図10において、ステー44はウィンカ本体27のベース28に外周からねじ込まれる止めネジ(後述)が螺挿されるねじ孔56を備える平板部57と、ボルト58を備えるベース部59とからなり、平板部57とベース部59とは互いに溶接で一体化されるものであるのが好ましい。

    また、図11、図12において、ステー保持板55はステー44のボルト58が貫通可能なボルト孔60と電線34を通すことができる孔61と、孔61の延長上に立設されて電線34をガイドすることができるカラー62とを備える。 ボルト孔60はカラー62と反対側に延在する切り欠き60Cを有する。

    図13は図1の13−13断面図であり、図14は図1および図13のX矢視図である。 図13において、自動二輪車の車体カバーであるサイドカウル27Rは、車幅方向中心側に位置される内側サイドカウル63と、内側サイドカウル63に対して車幅方向外側に位置される外側サイドカウル64とを備える。 内側サイドカウル63は、車幅方向外側に向けて押し出された部分、つまり車体幅方向中央から見た状態で凹んでいる部分(凹部)65を有している。 そして、この凹部65内の底部には弾性支持部材37が嵌挿される第1の開口部66が形成されるとともに、凹部65の車体後方側側壁65Cには水避け部42のチューブ53が内側から外側に臨むことができるようにチューブ挿通孔としての第2の開口部67が形成される。

    第1の開口部66に弾性支持部材37が嵌め込まれると、弾性支持部材37のフランジ部分48と連結部分49とで第1の開口部66の内周縁が内外から挟み込まれて弾性支持部材37が内側サイドカウル63に固定される。 水避け部42は、弾性支持部材37の連結部部分49に係止させられており、ヒンジ部41は図13に示すようにU字形に180度屈曲される。 弾性支持部材37の連結部分48の端面つまり水避け部42との対向面にはステー保持板55が配置され、ステー保持板55のボルト孔60には、ステー44のベース部59に設けられるボルト58が外側から貫通されてナット68が螺着される。 ステー44の平板部57にはウィンカ本体27のステム部33の外周から差し込まれる止めネジ69が螺着される。 ステー44は弾性支持部材37のステー通し孔45に通される。

    バルブ31を支持するソケット30から引き出されるコア34Cを含む電線34は、弾性支持部材37の電線通し孔43を通り、内側サイドカウル63側に延伸される。 電線34は水避け部42を通り、水避け部42のチューブ53に設けられる電線挿通孔52に通される。 電線34が通されるチューブ53は内側サイドカウル63の凹部65に形成される第2の開口部67を貫通して車体後方側に引き出される。 アース端子36は止めネジ39によってウィンカ本体27のベース28に固定される。

    図14において、開口部67は凹部65の側壁において上下方向中間部よりも下側に形成されていて、斜めやや下向に配置される。 したがって、弾性体からなるチューブ53はやや下向きに傾斜させて開口部67に指向される。 チューブ53を通して引き出されてチューブ53の端部から出ている電線34の部分は、開口部67よりもさらに下方に延在され、途中から下向きに湾曲したされた谷部70を形成して上方に延長される。 このような谷部70を形成することにより、電線34に水がかかって付着することがあっても、その水がチューブ53に入りにくくすることができる。 また、チューブ53は弾力性をもって曲げられた状態で開口部67に係合するので、開口部67に対するチューブ53の係合力が高められ、チューブ53が開口部67にしっかりと確保される。

    次に、ウィンカ本体27を内側サイドカウル63に取り付ける手順の一例を説明する。 ステー44をあらかじめ止めネジ69でウィンカ本体27のステム部33に連結する。 そして、まず、弾性支持部材37を内側サイドカウル63の第1の開口部66に嵌め込む。 これによって、まず、ウィンカ本体27に取り付けられたステー44がステー通し孔45に通される。 これと同時に電線34を電線通し孔43に通す。 ステー44および電線34が弾性支持部材37に通されると、ステー44のボルト58はステー保持板55のボルト孔60(図11参照)を貫通し、電線34はステー保持板55の孔61に通される。 ステー保持板55のボルト孔60を貫通したボルト58にはナット68が螺着される。 ナット68を締め付けることにより、ウィンカ本体27のステム部33の端面は弾性支持部材37に当接して押しつけられ、ステー保持板55は弾性支持部材37の連結部分49の端面に押しつけられる。 そうして、ウィンカ本体27は弾性支持部材37を介して、ウィンカ支持部としての内側サイドカウル63の凹部65に弾力性をもって固定される。

    ウィンカ本体27を内側サイドカウル63に固定し、水避け部42のチューブ53に電線34を通したならば、ヒンジ部41において水避け部42を屈曲させて弾性支持部材37の連結部にかぶせる。 これにより、水避け部42は弾性支持部材37の連結部分49の端面に配置されるステー保持板55を覆い、弾性支持部材37のステー通し孔45や電線通し孔43つまり電線通し孔43の端部である電線出口50も覆われる。

    また、水避け部42のチューブ53を通された電線34は、内側サイドカウル63に形成される第2の開口部67を経由して外側サイドカウル64側に引き出される。 第2の開口部67を経由して内側サイドカウル63を貫通したチューブ53の先端は、外側サイドカウル64と内側サイドカウル63とで囲まれた空間内に臨んでおり、電線34はこの空間内を配線されて図示しない制御部に接続される。

    次に、水避け部42の作用を説明する。 車両が走行中や洗車時に前方や上方からかかる水は、内側サイドカウル63と前輪WFとの間、より具体的には内側サイドカウル63とフロントフォーク2やフロントフェンダ6との間からウィンカ本体27のウィンカ支持部65の付近に浸入する(矢印W)。 ウィンカ本体27のウィンカ支持部のうち、特に電線34が通っている電線出口50は水避け部42で覆われるので、浸入した水が電線出口50に直接降りかかるのが回避される。

    1…自動二輪車、 2…フロントフォーク、 4…メインフレーム、 5…エンジン、 6…フロントフェンダ、 10…枢軸、 11…スイングアーム、 21…フロントカウル、 22L、22R…ヘッドランプ、 23…ウィンドスクリーン、 25L、25R…サイドカウル、 26L、26R…ウィンカ装置、 27…ウィンカ本体、 30…ソケット、 31…バルブ、 33…ステム部、 34…電線、 34C…コア、 37…弾性支持部材、 41…ヒンジ部、 42…水避け部、 43…電線通し孔、 44…ステー、 45…ステー通し孔、 48…フランジ部分、 49…連結部分、 50…電線出口、 51…係合部、 52…電線挿通孔、 53…チューブ、 54…リブ、 55…ステー保持板、 63…内側サイドカウル、 64…外側サイドカウル、 65…凹部(ウィンカ支持部)、 66…第1の開口部、 67…第2の開口部(開口部)

    QQ群二维码
    意见反馈