Cable guide device and bicycle including the same

申请号 JP2009211173 申请日 2009-09-14 公开(公告)号 JP2011057152A 公开(公告)日 2011-03-24
申请人 Panasonic Corp; パナソニック株式会社; 发明人 NISHIMURA KAZUMI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a cable guide device capable of holding various kinds of cables, being mounted on a frame, etc. without taking much labor and time, and minimizing disconnecting of the cables.
SOLUTION: This cable guide device 1 includes a cable holding member 11 disposed at an attitude surrounding an insertion hole 12 for inserting the cable 3 therein from the surrounding and having both end parts fixed to the frame such as a main pipe 2, and a cable auxiliary holding member 14 attachable/detachable to/from the cable holding member 11 and forming an insertion space 13 for inserting the cable 3 between the cable auxiliary holding member 14 and the cable holding member 11 when mounted. As a result, the disconnecting of the cable 3 (3A) capable of being inserted into the insertion hole 12 of a brake cable, etc. can be surely prevented, and at the same time, also the cable 3 (3B) which can't be inserted into the insertion hole 12 can be excellently held in a state fitted along the main pipe 2.
COPYRIGHT: (C)2011,JPO&INPIT
权利要求
  • ケーブルを自転車のフレームに沿わせた状態で保持するケーブルガイド装置であって、
    ケーブルを挿通させる挿通孔を周りから囲んだ姿勢で配設され、両端部がフレームに固着されるケーブル保持部材と、
    このケーブル保持部材に着脱自在で、装着時にケーブル保持部材との間にケーブルを挿通させる挿通空間を形成するケーブル補助保持部材と を備えたことを特徴とするケーブルガイド装置。
  • ケーブル補助保持部材の両端部に、ケーブル保持部材に係合する係合部が形成され、
    ケーブル保持部材に、前記ケーブル補助保持部材の係合部が係合される被係合孔部が形成され、
    前記係合部が、前記被係合孔部において外側から内側に向けて突入された状態で前記ケーブル補助保持部材の前記被係合孔部に臨む壁面に係合されている ことを特徴とする請求項1記載のケーブルガイド装置。
  • ケーブル補助保持部材の幅がケーブル保持部材の幅よりも小さく形成されており、
    ケーブル補助保持部材をケーブル保持部材に装着した際に、ケーブル保持部材の幅方向に対して、ケーブル補助保持部材の幅方向の両辺部が、ケーブル保持部材の幅方向の両辺部よりも内側となるように配置構成されていることを特徴とする請求項2記載のケーブルガイド装置。
  • ケーブル保持部材に、外側に膨出して挿通孔に挿通されたケーブルを受ける複数の膨出部と、これらの膨出部間に設けられ、内側に窪んで挿通空間に挿通されたケーブルを受ける窪み部とが形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のケーブルガイド装置。
  • ケーブル補助保持部材が弾性を有する金属材で形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のケーブルガイド装置。
  • ケーブルを自転車のフレームに沿わせた状態で保持するケーブルガイド装置であって、
    ケーブルを挿通させる挿通孔が内側に設けられてこの挿通孔を周りから囲んだ姿勢で配設され、両端部がフレームに固着されるケーブル保持部材を備え、
    このケーブル保持部材に、このケーブル保持部材に着脱可能なケーブル補助保持部材が係合される被係合孔部が形成されていることを特徴とするケーブルガイド装置。
  • 請求項1〜6のケーブルガイド装置が備えられていることを特徴とする自転車。
  • 说明书全文

    本発明は、ケーブルを自転車のフレームに沿わせた状態で保持するケーブルガイド装置に関する。

    一般に自転車には、ブレーキ用操作レバーの動作を前輪や後輪のブレーキに伝達する前輪用や後輪用のブレーキケーブルが設けられている。 また、他のケーブルとして、変速段伝達用のケーブルや、複数の錠前を連動させる連動用ケーブルなどが設けられる場合があり、さらに電動自転車では制御信号を送るコントロール用ケーブルや前照灯に給電する給電用ケーブルなどが設けられる。 これらのケーブルは、フレームから大きく外れた位置に配設されると、運転者の足や手などに引っ掛かって運転に支障をきたしたり、危険となったりするおそれがあるので、運転に支障をきたさず、安全性を向上させるべく、フレームに沿わせた状態で保持させる必要がある。

    このようにケーブルをフレームに沿わせた状態で保持するケーブルガイド装置の構造としては、例えば、図8に示すように、挿通孔51を形成した繭形状部52を有するケーブルガイド53を車体のフレーム55に溶接するなどして固着し、このケーブルガイド53の挿通孔51にケーブル50を挿通させることで、ケーブル50をフレーム55に沿わせる構造が知られている。 この構造であれば、ケーブル50をケーブルガイド53の挿通孔51に挿通させると、挿通孔51からケーブル50が外れてしまうことを確実に防止できる利点がある。

    ところが、このようなケーブルガイド53の構成は、ケーブル50の少なくとも一端を外すことができて何も取り付けられていないケーブル50の場合にしか適用できない短所がある。 つまり、その両端に錠前の部品や各種の装置に接続される端子などが取り付けられている連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなどの場合は、両端に取り付けられる部品などが、ケーブルガイド53の挿通孔51よりも大きいためにケーブルガイド53の挿通孔51にケーブル50を挿入できない。 したがって、このような場合でも適用できるものとして、図9に示すように、ベース61から2つの保持用突出片62を互いに重ならないように湾曲させながら突出させてなるケーブルガイド60を、車体のフレーム55に溶接などにより固定させ、前記保持用突出片62の間に、ケーブル50を捩じるなどして斜めに挿入してからa方向に回動させることで、前記保持用突出片62によりケーブル50を引っ掛けた状態で保持できるように構成したケーブルガイド60が知られている。 この種のケーブルガイド60では、ケーブル50の端部から挿通孔に挿通させる必要がないので、ケーブル50の両端部に部品などが取り付けられていても適用できる。 なお、このケーブルガイド60に類似する構造が特許文献1等に開示されている。

    この種のケーブルガイド60によれば、ケーブル50が局部的に捩じられるなどして挿入時の姿勢に戻らない限り、連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなどのケーブル50でもフレームに沿うよう保持させることができる。

    しかし、ブレーキケーブルと、連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなどを固定させようとすると、前記ケーブルガイド53とケーブルガイド60との両者を溶接などによりフレーム55に固定しなければならず、多くの手間や時間がかかってしまう。

    これに対して複数のケーブルをまとめて保持することができるケーブルガイド装置が特許文献2等に開示されている。 図10に示すように、このケーブルガイド装置70は、車体のフレーム75に溶接するなどして固着され、複数のケーブル71を横並びに収容可能な凹部72aを有するケーブル受け72と、このケーブル受け72に対して着脱自在のキャップ73とからなる。 そして、ケーブル受け72の両先端部に外向きの爪72bをそれぞれ形成し、各爪72bを、キャップ73の両端部にそれぞれ形成した開口部73aに嵌まり込ませることで、複数のケーブル71を凹部72aにおいて横並びに収容した状態で、キャップ73をケーブル受け72に係止させるよう構成されている。

    このケーブルガイド装置70によれば、1つのケーブルガイド装置70だけで複数のケーブル71を保持できる利点がある。 また、ケーブル受け72を車体のフレーム75に溶接した後は、複数のケーブル71を収容して、キャップ73をケーブル受け72に被せて係合させるだけで、比較的少ない手間や時間でケーブルガイド装置70を取り付けることができる。 また、ブレーキケーブルだけでなく、連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなども保持させることができる。

    実開昭61−26692号公報

    特開2004−17785号公報

    しかしながら、図10に示すようなケーブルガイド装置70によれば、ケーブル受け72の爪72bが外側に露出する状態で係合されているので、何らかの物や運転者の手や足などが爪72bに当接して、キャップ73がケーブル受け72から外れるおそれがあり、この場合には、同時に全てのケーブル71もケーブル受け72から外れてしまうため、安全性が極度に低下してしまう。 また、ケーブル71の露出部分に運転者の衣服が引っ掛かるなどして、ケーブル71がフレーム75から離反する方向に外を受けた際に、キャップ73もフレーム75から離反する方向に力を受けるので、キャップ73がケーブル受け72から外れるおそれがあり、特に、複数のケーブル71から外力を受けた場合には、キャップ73がケーブル受け72から外れる可能性が大きくなってしまい、安全性が低下してしまう。 また、キャップ73を樹脂で成形した場合に、長年使用した際にキャップ73が経年変化によりもろくなって、外れる可能性もあった。

    本発明は上記課題を解決するもので、ブレーキケーブルだけでなく、連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなども良好に保持でき、かつ、多くの手間や時間をかけることなく、車体のフレームなどに取り付けることができ、しかも、ケーブルが外れることを最小限に抑えることができ、さらに、万一、一部のケーブルが外れた場合でも外れるケーブルの数を最小限に抑えることができるケーブルガイド装置を提供することを目的とする。

    上記課題を解決するために本発明のケーブルガイド装置は、ケーブルを自転車のフレームに沿わせた状態で保持するケーブルガイド装置であって、ケーブルを挿通させる挿通孔を周りから囲んだ姿勢で配設され、両端部がフレームに固着されるケーブル保持部材と、このケーブル保持部材に着脱自在で、装着時にケーブル保持部材との間にケーブルを挿通させる挿通空間を形成するケーブル補助保持部材とを備えたことを特徴とする。

    この構成によれば、ブレーキケーブルなどの挿通孔に挿通可能なケーブルは、挿通孔に挿通させることで、ケーブルが外れることを確実に防止できる。 つまり、ケーブル保持部材がフレームから外れたり、ケーブルを挿通孔から抜いたりしない限り、挿通孔に挿通させたケーブルは外れることがない。 また、連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなど、挿通孔に挿通できないケーブルは、ケーブルを挿通空間に配設した状態でケーブル補助保持部材をケーブル保持部材に装着することで、ケーブルを挿通空間に保持させることができる。 また、溶接などによりフレームに固着するものはケーブル保持部材だけで済み、ケーブル補助保持部材は、必要に応じてケーブル保持部材に装着すればよいので、比較的少ない手間や時間で、フレームに取り付けることができる。

    また、本発明のケーブルガイド装置は、ケーブル補助保持部材の両端部に、ケーブル保持部材に係合する係合部が形成され、ケーブル保持部材に、前記ケーブル補助保持部材の係合部が係合される被係合孔部が形成され、前記係合部が、前記被係合孔部において外側から内側に向けて突入された状態で前記ケーブル補助保持部材の前記被係合孔部に臨む壁面に係合されていることを特徴とする。

    この構成によれば、ケーブル補助保持部材がケーブル保持部材に装着された際には、ケーブル補助保持部材の両端部に形成された係合部が、ケーブル保持部材の被係合孔部における外側から内側に突入された状態で係合されているので、係合部は外部に露出せず、また、ケーブル補助保持部材の外部に露出している箇所に、他のものが当接するなどしても、係合部が被係合孔部から離脱することがない。 これにより、一旦、ケーブル補助保持部材がケーブル保持部材に装着されると、ケーブル保持部材から離脱することが殆どなくなるため、挿通空間に挿通させたケーブルが外れる可能性を最小限に抑えることができる。

    また、本発明のケーブルガイド装置は、ケーブル補助保持部材の幅がケーブル保持部材の幅よりも小さく形成されており、ケーブル補助保持部材をケーブル保持部材に装着した際に、ケーブル保持部材の幅方向に対して、ケーブル補助保持部材の幅方向の両辺部が、ケーブル保持部材の幅方向の両辺部よりも内側となるように配置構成されていることを特徴とする。

    この構成によれば、ケーブル保持部材の幅方向に沿う方向から物や運転者の手や足などが当接することがあっても、これらの物などは、通常、ケーブル保持部材の幅方向の両辺部に当接して、ケーブル補助保持部材の幅方向の両辺部に当接し難くなる。 これにより、ケーブル補助保持部材がケーブル保持部材から離脱する可能性をさらに低減させることができて、ひいては、挿通空間に挿通させたケーブルが外れる可能性をさらに抑えることができる。

    また、本発明のケーブルガイド装置は、ケーブル保持部材に、外側に膨出して挿通孔に挿通されたケーブルを受ける複数の膨出部と、これらの膨出部間に設けられ、内側に窪んで挿通空間に挿通されたケーブルを受ける窪み部とが形成されていることを特徴とする。

    この構成によれば、複数のケーブルを単に並べて配設した場合と比較して、複数のケーブルを、まとまった状態で保持することができる。 したがって、ケーブルの数が多い場合でも、フレームの幅方向に対するケーブルの配設箇所の寸法を小さめに抑えながら配設することができる。

    また、本発明のケーブルガイド装置は、ケーブル補助保持部材が弾性を有する金属材で形成されていることを特徴とする。 この構成によれば、ケーブル補助保持部材を樹脂材料で形成した場合のような長期使用時の経年変化による劣化や損傷を防止できるので、前記劣化や損傷によってケーブルが外れることを防止できて、信頼性が一層向上する。

    また、本発明のケーブルガイド装置は、ケーブルを自転車のフレームに沿わせた状態で保持するケーブルガイド装置であって、ケーブルを挿通させる挿通孔が内側に設けられてこの挿通孔を周りから囲んだ姿勢で配設され、両端部がフレームに固着されるケーブル保持部材を備え、このケーブル保持部材に、このケーブル保持部材に着脱可能なケーブル補助保持部材が係合される被係合部が形成されていることを特徴とする。

    この構成によれば、ブレーキケーブルなどの挿通孔に挿通可能なケーブルを、挿通孔に挿通させることで、前記ケーブルが外れることを確実に防止できる。 すなわち、ケーブル保持部材がフレームから外れない限り、挿通孔に挿通させたケーブルは外れることがない。 また、連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなど、挿通孔に挿通できないケーブルを固定する必要が生じた場合には、ケーブル保持部材の被係合部に係合可能なケーブル補助保持部材を追加することで、挿通孔に挿通できないケーブルを固定することが可能となる。

    また、本発明の自転車は、上記何れかの構成のケーブルガイド装置が備えられていることを特徴とする。

    以上のように本発明によれば、ケーブルガイド装置として、ケーブルを挿通させる挿通孔を周りから囲んだ姿勢で配設され、両端部がフレームに固着されるケーブル保持部材と、このケーブル保持部材に着脱自在で、装着時にケーブル保持部材との間にケーブルを挿通させる挿通空間を形成するケーブル補助保持部材とを備えることにより、ブレーキケーブルなどの挿通孔に挿通可能なケーブルが外れることを確実に防止できると同時に、連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなどの、挿通孔に挿通できないケーブルについてもフレームに沿わせた状態に良好に保持することができる。 また、ケーブルガイド装置を、比較的少ない手間や時間で、フレームに取り付けることができ、組付け時の作業能率を向上させることができる。

    また、ケーブル補助保持部材の両端部に形成した係合部を、ケーブル保持部材に形成した被係合孔部において外側から内側に突入させた状態で係合させる構造を採用することにより、ケーブル補助保持部材の外部に露出している箇所に、他のものが当接するなどしても、係合部が被係合孔部から離脱することがなく、これにより、挿通空間に挿通させたケーブルが外れる可能性を最小限に抑えることができ、信頼性を向上させることができる。

    また、ケーブル補助保持部材の幅をケーブル保持部材の幅よりも小さく形成し、ケーブル補助保持部材をケーブル保持部材に装着した際に、ケーブル保持部材の幅方向に対して、ケーブル補助保持部材の幅方向の両辺部が、ケーブル保持部材の幅方向の両辺部よりも内側となるように配置構成させることにより、ケーブル補助保持部材がケーブル保持部材から離脱する可能性をさらに低減させることができて、ひいては、挿通空間に挿通させたケーブルが外れる可能性をさらに抑えることができ、信頼性を一層向上できる。

    本発明の実施の形態に係るケーブルガイド装置を備えた自転車の側面図

    (a)および(b)は、同ケーブルガイド装置およびその近傍箇所の正面断面図および側面図で、ケーブル補助保持部材が装着されている場合

    同ケーブルガイド装置およびその近傍箇所の斜視図

    (a)および(b)は、同ケーブルガイド装置およびその近傍箇所の正面断面図および側面図で、ケーブル補助保持部材が装着されていない場合

    (a)〜(c)は、同ケーブルガイド装置のケーブル保持部材の平面図、正面図および側面図

    (a)および(b)は、同ケーブルガイド装置のケーブル補助保持部材の正面図および側面図

    本発明の他の実施の形態に係るケーブルガイド装置の正面断面図

    従来のケーブルガイド装置の斜視図

    他の従来のケーブルガイド装置の斜視図

    その他の従来のケーブルガイド装置の斜視図

    以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。 ここで、図1は本発明の実施の形態に係るケーブルガイド装置を備えた自転車を示し、図2〜図4は同ケーブルガイド装置を示す。 なお、ケーブルガイド装置は図1に示すように、メインパイプなどのフレームの下面部や側面部に配設される場合が多いが、図2〜図4等では理解し易いように、同ケーブルガイド装置がメインパイプなどのフレームの上側に配設されているように図示している。

    図1に示すように、自転車(図1においては電動自転車)1のフレームとしてのメインパイプ2などには、その軸方向(メインパイプ2の長手方法)に間隔をあけて複数のケーブルガイド装置10が配設されており、これらのケーブルガイド装置10によって複数のケーブル3がメインパイプ2などのフレームに沿わせた状態で保持されている。 この実施の形態では、ケーブル3として、例えば、後輪4のブレーキを操作するための後輪用ブレーキケーブル,後輪4のハブなどに設けられた変速機をハンドル近傍箇所で操作するための変速機用ケーブル,電動モータの補助駆動力のアシスト率などを制御する制御用ケーブルなどが保持されるが、これに限るものではない。

    図2〜図6に示すように、ケーブルガイド装置10は、ケーブル3を挿通させる挿通孔12を周りから囲んだ姿勢(より詳しくは、メインパイプ2の壁面と合わせて挿通孔12を周りから囲んだ姿勢)で配設され、その両端部がフレームとしてのメインパイプ2にスポット溶接等により固着されたケーブル保持部材11と、このケーブル保持部材11に着脱自在で、装着時にケーブル保持部材11との間にケーブル3を挿通させる挿通空間13を形成するケーブル補助保持部材14とを備えている。 なお例えば、ケーブル保持部材11は比較的厚肉の金属板を屈曲させたもので形成され、ケーブル補助保持部材14は金属製の板ばねなどの弾性を有する薄肉の金属材で形成されているが、これに限るものではない。

    図5などに示すように、ケーブル保持部材11は、外側(メインパイプ2から離反する方向)に膨出して挿通孔12に挿通されたケーブル3を受ける複数(この実施の形態では2つ)の膨出部11aと、これらの膨出部11a間に設けられ、内側に窪んで挿通空間13に挿通されたケーブル3の下半部を受ける窪み部11bと、メインパイプ2に沿わせられて溶着される溶着部11cなどが設けられてケーブル保持部材11の両端部をなす固定辺部11dと、固定辺部11dから起立して窪み部11bに続く起立部11eに形成されて、ケーブル補助保持部材14が係合される被係合孔部11fと、ケーブル補助保持部材14が載せられる載置用平面部11gなどを有している。 このケーブル保持部材11は、例えば正面視して略M字形状とされているが、この形状に限るものではない。 なお、被係合孔部11fは、必ずしもケーブル保持部材11の内側(挿通孔12)まで貫通した孔形状で無くてもよく、ケーブル保持部材11の外側から内側に向けて窪む孔形状であってもよい。

    図6(a)などに示すように、ケーブル補助保持部材14は、横方向に延びて装着時にケーブル保持部材11の載置用平面部11gに載せられる左右の載置面部14aと、これらの載置面部14aの間で半円状に突出して装着時にケーブル保持部材11の窪み部11bとの間にケーブル3を挿通させる挿通空間13を形成する湾曲受け部14bと、左右の載置面部14aの端部からそれぞれ屈曲して延びて装着時(ケーブル補助保持部材14をケーブル保持部材に装着した際)にはケーブル保持部材11の起立部11eに沿う腕部14cと、腕部14cの端部から逆三形状に折り曲げられて装着時にはケーブル保持部材11の被係合孔部11fに外側から内側に突入して被係合孔部11fに上方から臨む壁面に係合する係合部14dとを有している。 図2(a)、図3などに示すように、ケーブル補助保持部材14は、その幅がケーブル保持部材11の幅よりも小さく形成されており、装着時に、ケーブル保持部材11の幅方向に対して、ケーブル補助保持部材14の幅方向の両辺部が、ケーブル保持部材11の幅方向の両辺部よりも内側となるように配置構成されている。

    ブレーキケーブルや変速機用ケーブルなどのケーブル保持部材11の挿通孔12に挿通可能なケーブル(以下、挿通可ケーブル3Aとも称す)は、ケーブル保持部材11の挿通孔12に挿通された状態で保持される。 一方、制御用ケーブル(あるいは、複数の錠前を連動させる連動用ケーブル)などの両端部にケーブル保持部材11の挿通孔12の開口部よりも大きなものが取り付けられるなどしてケーブル保持部材11の挿通孔12に挿通できないケーブル(以下、挿通不可ケーブル3Bとも称す)は、ケーブル補助保持部材14をケーブル保持部材11に装着しない状態で、ケーブル保持部材11の窪み部11bに載せられた後(挿通空間13に配設した状態で)、ケーブル補助保持部材14の湾曲受け部14bが挿通不可ケーブル3Bに被せられるようにしてケーブル補助保持部材14を装着させることで保持されるよう構成されている。

    なお、保持対象となるケーブル3が2本以下であり、何れも挿通可ケーブル3Aである場合には、図4に示すように、ケーブル補助保持部材14がケーブル保持部材11に装着されない状態で、ケーブル保持部材11のみによりケーブル3が保持される。 また、保持対象となるケーブル3が何れも挿通可ケーブル3Aであった場合でも、これらのケーブルが、ケーブル保持部材11の挿通孔12に挿通する本数よりも多い場合(この実施の形態では3本の場合)には、ケーブル補助保持部材14をケーブル保持部材11に装着させて、挿通空間13に挿通可ケーブル3Aを挿通させて保持させるとよい。

    上記構成によれば、ブレーキケーブルなどの挿通孔に挿通可能な挿通可ケーブル3Aは、メインパイプ2に固着されたケーブル保持部材11の挿通孔12に挿通させることで、ケーブル3(挿通可ケーブル3A)が挿通孔12から外れることを確実に防止できる。 また、連動用ケーブルやコントロール用ケーブルなどの挿通不可ケーブル3Bは、この挿通不可ケーブル3Bを挿通空間13に配設した状態でケーブル補助保持部材14をケーブル保持部材11に装着することで、挿通不可ケーブル3Bを良好に保持することができる。

    また、溶接などによりフレーム(メインパイプ2)に固着するものはケーブル保持部材11だけで済み、ケーブル補助保持部材14は、必要に応じてケーブル保持部材11に装着すればよいので、比較的少ない手間や時間で、フレーム(メインパイプ2)に取り付けることができ、ケーブルガイド装置10の組付け時の作業能率を向上させることができる。

    また、上記構成によれば、ケーブル補助保持部材14がケーブル保持部材11に装着された際には、図2、図3に示すように、ケーブル補助保持部材14の両端部に形成された係合部14dが、ケーブル保持部材11の被係合孔部11fにおける外側から内側に突入された状態で係合されているので、係合部14dは外部に露出せず、また、ケーブル補助保持部材14の外部に露出している箇所に、他のもの(運転者の手や足など)が当接するなどしても、係合部14dが被係合孔部11fから離脱することがない。 これにより、一旦、ケーブル補助保持部材14がケーブル保持部材11に装着されると、ケーブル保持部材11から離脱することが殆どなくなるため、挿通空間13に挿通させたケーブル3(挿通不可ケーブル3Bなど)が外れる可能性を最小限に抑えることができ、ケーブル3を保持する機能の信頼性を向上させることができる。

    また、上記構成によれば、ケーブル補助保持部材14の幅をケーブル保持部材11の幅よりも小さく形成し、ケーブル補助保持部材14の装着時に、ケーブル補助保持部材14の幅方向の両辺部が、ケーブル保持部材11の幅方向の両辺部よりも内側となるように配置構成したので、ケーブル保持部材11の幅方向に沿う方向(図2(b)における紙面の左右方向)から物や手や足が当接することがあっても、これらの物などがケーブル保持部材11の幅方向の両辺部に当接して、ケーブル補助保持部材14の幅方向の両辺部には当接し難くなる。 これにより、ケーブル補助保持部材14にものが当たるなどして外力が作用し、ケーブル補助保持部材14がケーブル保持部材11から離脱する可能性をさらに低減させることができて、ひいては、挿通空間13に挿通させたケーブル3(挿通不可ケーブル3Bなど)が外れる可能性をさらに抑えることができ、さらに信頼性を向上できる。

    また、上記構成によれば、ケーブル保持部材11に、外側に膨出して挿通孔12に挿通されたケーブル3(挿通可ケーブル3A)を受ける複数の膨出部11aと、これらの膨出部11a間に設けられ、内側に窪んで挿通空間13に挿通されたケーブル3(挿通不可ケーブル3Bなど)を受ける窪み部11bとを形成させた構成を採用したことにより、複数のケーブル3を単に並べて配設した場合と比較して、複数のケーブル3を、まとまってコンパクトな状態(図2、図3においては断面略三角形状にまとまった状態)で保持することができる。 したがって、ケーブル3の数が多い場合でも、フレーム(メインパイプ2など)の幅方向に対するケーブル3の配設箇所の寸法を小さめに抑えながら配設することができ、見栄えもよく、さらには、これらのケーブル3の引き回しなども行い易い。

    また、上記実施の形態では、ケーブル保持部材11に膨出部11aを2つ、この間の窪み部11bを1つ形成して、挿通孔12に2本のケーブル3(挿通可ケーブル3A)を挿通でき、ケーブル補助保持部材14の装着時には挿通空間13に1本のケーブル3(挿通不可ケーブル3Bなど)を配設できる場合を述べたが、これに限るものではない。 例えば、図7に示すように、ケーブル保持部材11に膨出部11aを3つ、この間の窪み部11bを2つ形成して、挿通孔12に3本のケーブル3(挿通可ケーブル3A)を挿通でき、また、これに対応して、ケーブル補助保持部材14に2つの湾曲受け部14bを形成することで、挿通空間13に2本のケーブル3(挿通不可ケーブル3Bなど)を配設できるよう構成してもよい。 この場合には、5本のケーブル3を極めて小さな配設箇所(図7に示す場合には断面略台形形状)に配設することができ、見栄えもよく、見た目の安定感もある。

    また、上記構成によれば、ケーブル補助保持部材14を金属材で形成したので、このケーブル補助保持部材14を樹脂材料で形成した場合のような長期使用時の経年変化による劣化や損傷を防止でき、前記劣化や損傷によってケーブル3が外れることを防止できて、これによっても信頼性が向上する。

    なお、上記実施の形態においては、ケーブルガイド装置10を固定する箇所がメインパイプ2である場合を述べたが、これに限るものではなく、ケーブルガイド装置10の配設箇所(固定箇所)としては、後輪4を支持するチェーンステー5やその他のフレーム部分にも適用できることはもちろんである。 また、上記実施の形態では、このケーブルガイド装置10が図1においては電動自転車に組付けられた場合を図示したが、電動でない一般の自転車やバイクなどの二輪車にも適用できる。 また、ケーブル保持部材11を金属製とすることで、ケーブル保持部材11をメインパイプ2などのフレームに溶着して確実に支持させることができるが、これに限るものではなく、高い剛性を有する材料であればよい。

    本発明のケーブルガイド装置は、自転車用として特に好適に用いることができるが、これに限るものではなく、自転車以外の二輪車や三輪車などにも適用可能である。

    1 自転車 2 メインパイプ(フレーム)
    3 ケーブル 3A 挿通可ケーブル 3B 挿通不可ケーブル 10 ケーブルガイド装置 11 ケーブル保持部材 12 挿通孔 13 挿通空間 14 ケーブル補助保持部材

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