Mudguard structure for saddle-ride type vehicle

申请号 JP2011183428 申请日 2011-08-25 公开(公告)号 JP2013043588A 公开(公告)日 2013-03-04
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 发明人 MATSUSHIMA REI; INOUE YUSUKE;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To suppress the enlargement of an attachment part of a mud shield plate structure and to make satisfactory the external appearance of the circumference of a rear fender.SOLUTION: A mudguard 51 has right and left erecting walls 53 erecting rearward from respective right and left outer edges thereof; and a front-lower concave part 61 integrally continuing into a lower part of a rear wheel runout concave part 47 of a rear fender 46. A box-like attachment part 55 for attachment to the rear fender 46 is located at each of both, right and left, sides of the upper end part of the mudguard 51.
权利要求
  • 車体フレーム(5)に前端部(16a)が上下揺動可能に支持されるリアスイングアーム(16)と、前記リアスイングアーム(16)の後端部に支持される後輪(17)と、
    前記後輪(17)の上方を覆うリアフェンダ(46)と、前記リアスイングアーム(16)の前端側に配置されて前記リアスイングアーム(16)と車体フレーム(5)との間に介設されるリアクッション(18)と、前記リアクッション(18)とその後方の後輪(17)との間に配置されて上端部が前記リアフェンダ(46)に取り付けられる泥除け板(51)とを備える鞍乗り型車両(1)の泥除け部構造であって、
    前記泥除け板(51)は、少なくとも上部の左右外側縁から後方に起立する左右立壁(53)と、少なくとも前記上部の左右内側に形成されて前記リアフェンダ(46)の左右内側に形成された後輪避け凹部(47)の下方に一体的に連なる板側凹部(61)とを有し、
    前記泥除け板(51)の上端部の左右両側に、前記リアフェンダ(46)への取り付け部(55)が左右一対に設けられ、
    前記左右取り付け部(55)が、前記リアフェンダ(46)のフェンダ側取り付け部(48)に後方から当接する結合壁(56)と、前記結合壁(56)の左右内側縁から後方に起立する内側壁(57)と、前記結合壁(56)の左右外側縁から後方に起立すると共に前記立壁(53)に一体に連なる外側壁(58)と、前記結合壁(56)の上縁から後方に起立すると共に前記内外側壁(57,58)と一体に連なる上壁(59)とを有することを特徴とする鞍乗り型車両の泥除け部構造。
  • 前記左右立壁(53)の後端縁及び前記板側凹部(61)の左右側端縁が、前記リアフェンダ(46)における外観される稜線と一体的に連なるキャラクターライン(L1,L2)を形成することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の泥除け部構造。
  • 前記リアフェンダ(46)が、前記車体フレーム(5)に搭載されたエアクリーナケース(42)の少なくとも一部を形成するケース形成部(44c)を有し、このケース形成部(44c)に前記泥除け板(51)が取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の泥除け部構造。
  • 前記車体フレーム(5)に搭載されたエンジン(21)から車体後方へ延びる排気管(28)を備え、この排気管(28)が前記リアクッション(18)と泥除け板(51)との間を通過することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の鞍乗り型車両の泥除け部構造。
  • 前記排気管(28)が、前記エンジン(21)に接続される単一の上流側排気管(28a)と、左右一対のサイレンサ(29)に接続される一対の下流側排気管(28b,28c)とを有し、前記一対の下流側排気管(28b,28c)が、側面視で前記リアクッション(18)と泥除け板(51)との間で分岐し、前記一対の下流側排気管(28b,28c)の一方(28b)が、リアクッション(18)と泥除け板(51)との間を通過することを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両の泥除け部構造。
  • 说明书全文

    本発明は、鞍乗り型車両の泥除け部構造に関する。

    従来、自動二輪車の泥除け部構造において、後輪の上方を覆うリアフェンダの前下端部に、当該部位を下方に延長させるように別途泥除け板を取り付けることがある(例えば、特許文献1参照)。

    特開平6−135362号公報

    ところで、エンジンから延びる排気管の取り回しの都合上、前記泥除け板の前方に排気管が配置される場合、泥除け板が車体後方に移動し、泥除け板の上下長が延びて大型化してしまう。
    大型化し重量の増した泥除け板をリアフェンダに取り付けるには、その取り付け剛性を保つためにリアフェンダへの取り付け部を大型化してバタつき等を抑えるといった対策が必要となる。 すると、リアフェンダ側の取り付け部も大型化し、取り付けスペースの確保等による制約を生じさせるという課題がある。
    また、特に後輪の上下ストローク量を確保したオフロード車両では、リアフェンダの後部が地面と略平行に後方へ延びており、車両後方から泥除け板が外観される。 この泥除け板が大型化すると存在感が出過ぎてしまい、リアフェンダ周りの外観を損ねるという課題がある。

    そこで本発明は、鞍乗り型車両の泥除け部構造において、泥除け板の取り付け部の大型化を抑制し、かつリアフェンダ周りの外観を良好にすることを目的とする。

    上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、
    車体フレーム(5)に前端部(16a)が上下揺動可能に支持されるリアスイングアーム(16)と、前記リアスイングアーム(16)の後端部に支持される後輪(17)と、
    前記後輪(17)の上方を覆うリアフェンダ(46)と、前記リアスイングアーム(16)の前端側に配置されて前記リアスイングアーム(16)と車体フレーム(5)との間に介設されるリアクッション(18)と、前記リアクッション(18)とその後方の後輪(17)との間に配置されて上端部が前記リアフェンダ(46)に取り付けられる泥除け板(51)とを備える鞍乗り型車両(1)の泥除け部構造であって、
    前記泥除け板(51)は、少なくとも上部の左右外側縁から後方に起立する左右立壁(53)と、少なくとも前記上部の左右内側に形成されて前記リアフェンダ(46)の左右内側に形成された後輪避け凹部(47)の下方に一体的に連なる板側凹部(61)とを有し、前記泥除け板(51)の上端部の左右両側に、前記リアフェンダ(46)への取り付け部(55)が左右一対に設けられ、前記左右取り付け部(55)が、前記リアフェンダ(46)のフェンダ側取り付け部(48)に後方から当接する結合壁(56)と、前記結合壁(56)の左右内側縁から後方に起立する内側壁(57)と、前記結合壁(56)の左右外側縁から後方に起立すると共に前記立壁(53)に一体に連なる外側壁(58)と、前記結合壁(56)の上縁から後方に起立すると共に前記内外側壁(57,58)と一体に連なる上壁(59)とを有することを特徴とする。
    なお、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両でかつ後輪側にスイングアーム式サスペンションを有するものが含まれ、自動二輪車のみならず三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。

    請求項2に記載した発明は、
    前記左右立壁(53)の後端縁及び前記板側凹部(61)の左右側端縁が、前記リアフェンダ(46)における外観される稜線と一体的に連なるキャラクターライン(L1,L2)を形成することを特徴とする。
    請求項3に記載した発明は、
    前記リアフェンダ(46)が、前記車体フレーム(5)に搭載されたエアクリーナケース(42)の少なくとも一部を形成するケース形成部(44c)を有し、このケース形成部(44c)に前記泥除け板(51)が取り付けられることを特徴とする。
    請求項4に記載した発明は、
    前記車体フレーム(5)に搭載されたエンジン(21)から車体後方へ延びる排気管(28)を備え、この排気管(28)が前記リアクッション(18)と泥除け板(51)との間を通過することを特徴とする。
    請求項5に記載した発明は、
    前記排気管(28)が、前記エンジン(21)に接続される単一の上流側排気管(28a)と、左右一対のサイレンサ(29)に接続される一対の下流側排気管(28b,28c)とを有し、前記一対の下流側排気管(28b,28c)が、側面視で前記リアクッション(18)と泥除け板(51)との間で分岐し、前記一対の下流側排気管(28b,28c)の一方(28b)が、リアクッション(18)と泥除け板(51)との間を通過することを特徴とする。

    請求項1に記載した発明によれば、泥除け板におけるリアフェンダに支持される側である上部に、板側凹部及び立壁を形成すると共に、内外側壁及び上壁を有して立壁に連なるボックス状の左右取り付け部を設けることで、泥除け板の上部及び左右取り付け部の剛性を確保しつつ取り付け面の大型化を抑え、もってリアフェンダ側の取り付け面の大型化を抑えて設計自由度を向上ができる。 また、泥除け板の上部に、リアフェンダの後輪避け凹部に一体的に連なる板側凹部を形成することで、リアフェンダとの一体的な外観を形成して見栄えを向上できる。

    請求項2に記載した発明によれば、リアフェンダと泥除け板とを一体感のある外観としてより一層見栄えを向上できる。
    請求項3に記載した発明によれば、泥除け板をリアフェンダにおけるケース形成部に取り付ける構成であってもエアクリーナ容量への影響を回避できる。
    請求項4に記載した発明によれば、排気管を避けるべく泥除け板を後方に移動させた構成であっても、上下に延びた泥除け板の上端部をリアフェンダに高い剛性をもって取り付けることができる。
    請求項5に記載した発明によれば、単一の上流側排気管から一対の下流側排気管に分岐する排気管を泥除け板の周囲に効率よく配置できる。

    本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。

    上記自動二輪車の車体後部を左前方から見た斜視図である。

    上記自動二輪車の車体後部の車体左右中心面に沿う断面図である。

    上記自動二輪車の車体後部を左後方から見た斜視図である。

    上記自動二輪車のマッドガード及びこれが取り付く前下ケース体の後面図である。

    上記マッドガード及び前下ケース体の結合部周辺の左側面図である。

    以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。 なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。 また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。

    図1に示すオフロードタイプの自動二輪車(鞍乗り型車両)1において、その前輪2は左右フロントフォーク3の下端部に軸支され、左右フロントフォーク3の上部はステアリングステム4を介して車体フレーム5前端のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。 ステアリングステム4の上部にはバータイプの操向ハンドル7が取り付けられる。

    車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等により一体結合してなる。 ヘッドパイプ6の上部後側からは左右一対のメインチューブ8が後下がりに後方へ延び、該左右メインチューブ8の後端部が車体前後中間部において左右ピボットフレーム9の上端部に連なる。 左右ピボットフレーム9は、左右メインチューブ8の後端部から同様の傾斜で後下がりに後方へ延びた後、下方へ湾曲して延びる。 左右ピボットフレーム9の下方へ延びる部位(下方延出部)を図中符号9aで示す。

    ヘッドパイプ6の下部後側からは単一のダウンフレーム11が下方へ延び、該ダウンフレーム11の下端部からは左右ロアフレーム12が左右に分岐する。 左右ロアフレーム12は、車体フレーム5の下端部で後方へ湾曲して延び、左右ピボットフレーム9(下方延出部9a)の下端部前側に接続される。 ダウンフレーム11の上下中間部後側と左右メインチューブ8の前後中間部下側との間には、左右一対のガセットフレーム13が渡設される。

    車体フレーム5の後部にはシートフレーム15が接続される。 シートフレーム15は、左右メインフレームの後端部から後方へ延びる左右一対のシートレール15aと、左右ピボットフレーム9から左右シートレール15aの後端部に向けて斜め上後方へ延びる左右一対のサポートフレーム15bとを有する。 左右シートレール15a上には乗員着座用のシート32が支持される。

    左右ピボットフレーム9の下方延出部9aの前側には、リアスイングアーム16の前端部16aが上下揺動可能に枢支される。
    図2を併せて参照し、リアスイングアーム16は、複数種のアルミ合金部材を溶接等により一体結合してなり、車幅方向に沿うパイプ形状をなす左右一対の前端部16aと、左右前端部16aから後方に延びる左右一対のアーム部16bと、左右前端部16aよりも後方で左右アーム部16b間を連結するクロスメンバ16cとを有する。 リアスイングアーム16(左右アーム部16b)の後端部には自動二輪車1の後輪17が軸支される。 クロスメンバ16cの下側には、リアスイングアーム16の基端側を上下に延びるリアクッション18の下端部がリンク機構19を介して連結される。 リアクッション18の上端部は、左右メインチューブ8の後端部間に渡るクロスメンバ14に連結される。

    車体フレーム5の内側には、自動二輪車1の原動機であるエンジン21が搭載される。 エンジン21は冷単気筒エンジンであり、その下部を構成するクランクケース22上にシリンダ23を略垂直に立設してなる。 クランクケース22の後部左側にはドライブスプロケット24が配置され、このドライブスプロケット24と後輪17左側のドリブンスプロケット25とにドライブチェーン26が掛け回される。 シリンダ23の後部にはスロットルボディ27が接続され、スロットルボディ27の後部にはエアクリーナ装置41が接続される。 シリンダ23の前部には排気管28が接続される。

    排気管28は、車体右側に取り回された後に分岐し、車体後部両側に配置された左右一対のサイレンサ29に接続される。 具体的には、排気管28は、エンジン21に接続される単一の上流側排気管28aと、左右サイレンサ29にそれぞれ接続される一対の下流側排気管28b,28cとを有する。

    上流側排気管28aは、シリンダ23の前部から前方かつ左方へ斜めに延出した後に斜め前下方へ屈曲し、ダウンフレーム11の下部前方で車体左側から車体右側に至るべく斜め後上方へ折り返すように湾曲する。 その後、上流側排気管28aは、側面視でシリンダ23の前部と重なる位置で後方へ屈曲し、車体右側を後方に延びた後、側面視でリアクッション18よりも後方かつ後述するマッドガード51よりも前方となる位置で一対の下流側排気管28b,28cに分岐する。

    各下流側排気管28b,28cの内の一方は、前記分岐位置から左方に延びてリアクッション18とマッドガード51との間を通過して車体左側に至り、その後に後方へ屈曲して延びて左サイレンサ29の前端部に接続される。 各下流側排気管28b,28cの内の他方は、前記分岐位置からそのまま車体右側を後方に延びて右サイレンサ29に接続される。 以下、各下流側排気管28b,28cの内、左サイレンサ29に接続されるものを左下流側排気管28b、右サイレンサ29に接続されるものを右下流側排気管28cという。

    図1を参照し、車体フレーム5の前部側方には、ダウンフレーム11の側方に配置されたラジエータ33等の外側方を覆う左右一対のシュラウド34(車体カバー)が取り付けられる。 シュラウド34は樹脂成形品であり、その前部(本体部)34aで被覆物を覆うと共に、後方へ延びる腕部34bを有する。

    シートフレーム15の側方には、シート32の側部下縁に沿うように配置されて車体側部を覆う左右一対のサイドカバー35が取り付けられる。 サイドカバー35は樹脂成形品であり、その上部(本体部)35aをシート32の側部下縁に沿わせると共に、その前後中間部から斜め前下方に延びる腕部35bを有する。 上部35aの前端部はシュラウド34の腕部34bの後端部と一体的に連なる。 腕部35bは側面視でサポートフレーム15bに沿うように傾斜する。

    サイドカバー35の後部下方には、側面視でサイドカバー35及びサポートフレーム15bよりも下方に位置する前記下流側排気管28b,28c及び左右サイレンサ29の外側方を覆う左右一対のサイレンサカバー36が取り付けられる。 サイレンサカバー36は樹脂成形品であり、左右サイレンサ29と同様に側面視で後上がりに傾斜するように配置される。

    図3を併せて参照し、シート32の後端部の後方には、シート32をその略水平な上面(座面)に沿って後方に延長させるように配置された後部リアフェンダ37が設けられる。 後部リアフェンダ37は樹脂成形品であり、シート32の後方で車体外面の一部を形成する略水平な板状の本体部37aと、シート32の後部下方に入り込んで後輪17に面する下面のみを外観可能とするインナ部37bとを一体に有する。

    シート32は、樹脂成形品であるシート底板32a上にウレタンスポンジ等のクッション材を設置し、その上からシート表皮を被せた構成を有する(シート底板32aのみ図示する)。
    左右メインチューブ8間には燃料タンク31が配置される。 燃料タンク31の上部は左右メインチューブ8の上縁よりも上方に配置される。 燃料タンク31の後部上にはシート32の前部が支持される。

    スロットルボディ27の後部に接続されるエアクリーナ装置41は、エアクリーナケース42内にエレメント43を収容してなる。
    エアクリーナケース42は、その前壁部及び前下壁部を形成する前下ケース体44と、左右側壁部を形成する左右サイドカバー35と、後下壁部を形成する後部リアフェンダ37(インナ部37b)と、上壁部を形成するシート底板32aとで構成される。

    前下ケース体44が形成するケース前壁部44aの後方には、前方に開放する容器形状をなすエレメント43が保持される。 エレメント43は例えばウレタンスポンジ等からなり、エアクリーナケース42内に導入した空気がエレメント43をその外周側から内周側へ通過することでろ過される。

    ケース前壁部44aの前方には、スロットルボディ27に向けて延びるコネクティングチューブ45が取り付けられる。 コネクティングチューブ45は例えば合成ゴム等の弾性体からなり、このコネクティングチューブ45を介してエレメント43の内部空間(クリーンサイド)とスロットルボディ27とが連通する。 コネクティングチューブ45はリアクッション18の上端部左側を迂回するように前方に延びる。 リアクッション18の上端部右側にはダンパー用のサブタンク18aが配置される(図2参照)。

    後輪17の上方に離間した位置には、後輪17上部を上方から覆うリアフェンダ46が配置される。
    リアフェンダ46は、前下ケース体44が形成するケース前下壁部44bの後部であって後上がりに傾斜する後傾斜部44cと、その上後方に連なる後部リアフェンダ37とで構成される。 後部リアフェンダ37の前部(インナ部37b)、後傾斜部44c及びその下方に配置されるマッドガード51は、側面視で後輪17の前部上側の外形状と同等の円弧形状を描くように一体的に連なる。

    図2〜5を参照し、リアフェンダ46のインナ部37bの左右内側には、後輪17の外周面(トレッド面)と同等の湾曲形状をなして前上方に向けて凹む後輪避け凹部47が、インナ部37b及び後傾斜部44cに跨って形成される。 なお、図5中符号CLは車体左右中心線を示す。
    リアフェンダ46の前部の左右外側(後傾斜部44cにおける後輪避け凹部47の左右外側方)には、マッドガード51の上端部を締結固定するためのフェンダ側取り付け部48が左右一対に設けられる。

    マッドガード51(泥除け板)は、前後に厚さを有する板形状をなしてリアクッション18とその後方に離間した後輪17との間に配置され、リアフェンダ46(エアクリーナケース42)のフェンダ側取り付け部48からその下方に離間したリアスイングアーム16のクロスメンバ16cの後方に至るまで下方に延出する。

    マッドガード51は樹脂成形品であり、前記延出方向と略直交する断面視で前方に凸の円弧形状をなす湾曲板部52を上下に渡って有する。 マッドガード51の上部には、前記湾曲板部52の左右端縁から後方に起立する左右一対の立壁53が一体形成される。 左右立壁53は、マッドガード51の上下中間位置に向かうほど起立高さを減少させて消失する。 マッドガード51の下端部は側面視で後方に凸となるように湾曲し、その前面をリアスイングアーム16のクロスメンバ16cの後面に当接させる。

    マッドガード51の上端部の左右両側には、左右フェンダ側取り付け部48に対する取り付け部55が左右一対に設けられる。
    図4,5,6を参照し、左右取り付け部55は、左右フェンダ側取り付け部48における上向きに傾斜した後面(締結面)に後方から当接する後面視矩形状の締結壁56と、締結壁56の左右内側縁から後方に起立する内側壁57と、締結壁56の左右外側縁から後方に起立する外側壁58と、締結壁56の上縁から後方に起立すると共に内外側壁57,58と一体に連なる上壁59とを有する。 これら締結壁56、内外側壁57,58及び上壁59により、取り付け部55が後方及び下方に開放するボックス形状に形成される。

    左右取り付け部55が左右フェンダ側取り付け部48に締結固定されると、締結壁56がフェンダ側取り付け部48の後面に、上壁59がフェンダ側取り付け部の上面に、内側壁57がフェンダ側取り付け部48の内側面にそれぞれ当接すると共に、湾曲板部52における左右取り付け部55間の上端縁がケース前下壁部44bの下面に当接する。 これにより、マッドガード51のリアフェンダ46への取り付け剛性が高まる。

    このため、排気管28の取り回しによりマッドガード51が後方移動してその上下長さが延びた場合にも、リアフェンダ46側(エアクリーナケース42側)の取り付け面の大型化や増設が不要になり、マッドガード51が高い剛性でリアフェンダ46に取り付けられると共に、エアクリーナ容量への影響も回避される。 なお、左右取り付け部55は、図では後方から挿通したビス(又はボルト)を左右フェンダ側取り付け部48に螺着し締結しているが、フェンダ側取り付け部48に立設したスタッドボルト及びこれに螺着するナットを用いて取り付け部55を締結したり、クリップやリベット等を用いてガード側取り付け部55をフェンダ側取り付け部48に結合する構成であってもよい。

    左右締結壁56の外側壁58は、左右立壁53の上方にそれぞれ一体かつ連続的に連なる。 これら左右外側壁58及び左右立壁53の後端縁は、前下ケース体44の左右外側における外観される稜線44dの下方に連続的に連なり、これらが一体的なキャラクターラインL1(図5参照)を形成することで、リアフェンダ46及びマッドガード51の一体感のある外観を創出する。

    マッドガード51の上部における左右内側(左右締結壁56間)には、リアフェンダ46にける左右内側の後輪避け凹部47の前下方に一体的に連なる前下凹部61が形成される。 前下凹部61は、マッドガード51上部の剛性向上にも寄与する。 前下凹部61は、マッドガード51の上下中間位置に向かうほど深さを減少させるように形成される。 前下凹部61の左右側端の稜線は、前下ケース体44の後輪避け凹部47の左右側端の稜線の下方に連続的に連なり、これらが一体的なキャラクターラインL2(図5参照)を形成することで、前記同様にリアフェンダ46及びマッドガード51の一体感のある外観を創出する。

    このように、マッドガード51の上部が、その上方に連なるエアクリーナケース42と共にリアフェンダ46の内側(前下側)のキャラクターラインL1,L2を連続的に形成することで、特に車輪ストロークの大きいオフロード車両における車両後方から外観され易いリアフェンダ46の内側の外観を良好に維持できる。 なお、左右外側壁58及び左右立壁53の後端縁、並びに前下凹部61の左右側端の稜線が連なるリアフェンダ46の稜線には、例えばリブの端縁等、リアフェンダ46の外観を形成する線全般が含まれる。

    以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両の泥除け部構造は、車体フレーム5に前端部16aが上下揺動可能に支持されるリアスイングアーム16と、前記リアスイングアーム16の後端部に支持される後輪17と、前記後輪17の上方を覆うリアフェンダ46と、前記リアスイングアーム16の前端側に配置されて前記リアスイングアーム16と車体フレーム5との間に介設されるリアクッション18と、前記リアクッション18とその後方の後輪17との間に配置されて上端部が前記リアフェンダ46に取り付けられるマッドガード51とを備える自動二輪車1に適用されるものであって、
    前記マッドガード51が、少なくとも上部の左右外側縁から後方に起立する左右立壁53と、少なくとも前記上部の左右内側に形成されて前記リアフェンダ46の左右内側に形成された後輪避け凹部47の下方に一体的に連なる前下凹部61とを有し、前記マッドガード51の上端部の左右両側に、前記リアフェンダ46への取り付け部55が左右一対に設けられ、前記左右取り付け部55が、前記リアフェンダ46のフェンダ側取り付け部48に後方から当接する締結壁56と、前記締結壁56の左右内側縁から後方に起立する内側壁57と、前記締結壁56の左右外側縁から後方に起立すると共に前記立壁53に一体に連なる外側壁58と、前記締結壁56の上縁から後方に起立すると共に前記内外側壁57,58と一体に連なる上壁59とを有するものである。

    この構成によれば、マッドガード51におけるリアフェンダ46に支持される側である上部に、前下凹部61及び立壁53を形成すると共に、内外側壁57,58及び上壁59を有して立壁53に連なるボックス状の左右取り付け部55を設けることで、マッドガード51の上部及び左右取り付け部55の剛性を確保しつつ取り付け面の大型化を抑え、もってリアフェンダ46側の取り付け面の大型化を抑えて設計自由度を向上できる。 また、マッドガード51の上部に、リアフェンダ46の後輪避け凹部47に一体的に連なる前下凹部61を形成することで、リアフェンダ46との一体的な外観を形成して見栄えを向上できる。

    また、上記泥除け部構造は、前記左右立壁53の後端縁及び前記前下凹部61の左右側端縁が、前記リアフェンダ46における外観される稜線と一体的に連なるキャラクターラインL1,L2を形成することで、リアフェンダ46とマッドガード51とを一体感のある外観としてより一層見栄えを向上できる。

    また、上記泥除け部構造は、前記リアフェンダ46が、前記車体フレーム5に搭載されたエアクリーナケース42の少なくとも一部を形成するケース形成部(後傾斜部44c)を有し、このケース形成部に前記マッドガード51が取り付けられることで、マッドガード51をリアフェンダ46におけるケース形成部に取り付ける構成であってもエアクリーナ容量への影響を回避できる。

    また、上記泥除け部構造は、前記車体フレーム5に搭載されたエンジン21から車体後方へ延びる排気管28を備え、この排気管28が前記リアクッション18とマッドガード51との間を通過することで、排気管28を避けるべくマッドガード51を後方に移動させた構成であっても、上下に延びたマッドガード51の上端部をリアフェンダ46に高い剛性をもって取り付けることができる。

    また、上記泥除け部構造は、前記排気管28が、前記エンジン21に接続される単一の上流側排気管28aと、左右一対のサイレンサ29に接続される一対の下流側排気管28b,28cとを有し、前記一対の下流側排気管28b,28cが、側面視で前記リアクッション18とマッドガード51との間で分岐し、前記一対の下流側排気管28b,28cの一方(左下流側排気管28b)が、リアクッション18とマッドガード51との間を通過することで、単一の上流側排気管28aから一対の下流側排気管28b,28cに分岐する排気管28をマッドガード51の周囲に効率よく配置できる。

    なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、後輪側にスイングアーム式サスペンションを有する三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の鞍乗り型車両に適用してもよい。
    そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

    1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
    5 車体フレーム 16 リアスイングアーム 16a 前端部 17 後輪 18 リアクッション 21 エンジン 28 排気管 28a 上流側排気管 28b,28c 下流側排気管 42 エアクリーナケース 44c 後傾斜部(ケース形成部)
    46 リアフェンダ 47 後輪避け凹部 48 フェンダ側取り付け部 51 マッドガード(泥除け板)
    53 立壁 55 取り付け部 56 締結壁(結合壁)
    57 内側壁 58 外側壁 59 上壁 61 前下凹部(板側凹部)
    L1,L2 キャラクターライン

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