Article transport equipment

申请号 JP2010184339 申请日 2010-08-19 公开(公告)号 JP5440870B2 公开(公告)日 2014-03-12
申请人 株式会社ダイフク; 发明人 優 柴田; 大介 小川; 雪夫 飯塚;
摘要
权利要求
  • 走行経路に沿って配設された給電線から駆動用電力が給電されて走行自在な物品搬送車と、前記走行経路として第1経路と第2経路とが備えられ、前記第1経路と前記第2経路とが交差する交差部には、前記第1経路にて物品搬送車を通過させる第1切換状態と前記第2経路にて前記物品搬送車を通過させる第2切換状態とに切換自在な切換手段が備えられた物品搬送設備であって、
    前記第1経路において前記交差部に連続する入口部分及び前記交差部から連続する出口部分の夫々には、前記物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する第1走行レールが備えられ、前記第2経路において前記交差部に連続する入口部分及び前記交差部から連続する出口部分の夫々には、前記物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する第2走行レールが備えられ、前記交差部には、前記第1走行レールに連続する第1位置と前記第2走行レールに連続する第2位置とに位置変更自在な位置変更レールが備えられ、前記切換手段は、前記位置変更レールを第1位置に切り換えて前記第1切換状態に切り換え自在で、且つ、前記位置変更レールを第2位置に切り換えて前記第2切換状態に切換自在に構成され、
    前記給電線は
    前記第1走行レール及び第1位置に位置する前記位置変更レールを走行する前記物品搬送車に駆動用電力を給電自在に前記第1走行レールに支持され、 つ、前記第2走行レール及び第2位置に位置する前記位置変更レールを走行する前記物品搬送車に駆動用電力を給電自在に前記第2走行レールに支持され 、且つ、
    前記第1走行レール側から第1位置に位置される前記位置変更レール側に延設される状態で前記第1走行レールに支持されて、第1位置に位置する前記位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電自在で、かつ、前記第2走行レール側から第2位置に位置される前記位置変更レール側に延設される状態で前記第2走行レールに支持されて、第2位置に位置する前記位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電自在に構成されている物品搬送設備。
  • 走行経路に沿って配設された給電線から駆動用電力が給電されて走行自在な物品搬送車と、前記走行経路として第1経路と第2経路とが備えられ、前記第1経路と前記第2経路とが交差する交差部には、前記第1経路にて物品搬送車を通過させる第1切換状態と前記第2経路にて前記物品搬送車を通過させる第2切換状態とに切換自在な切換手段が備えられた物品搬送設備であって、
    前記第1経路において前記交差部に連続する入口部分及び前記交差部から連続する出口部分の夫々には、前記物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する第1走行レールが備えられ、前記第2経路において前記交差部に連続する入口部分及び前記交差部から連続する出口部分の夫々には、前記物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する第2走行レールが備えられ、前記交差部には、前記第1走行レールに連続する第1位置と前記第2走行レールに連続する第2位置とに位置変更自在な位置変更レールが備えられ、前記切換手段は、前記位置変更レールを第1位置に切り換えて前記第1切換状態に切り換え自在で、且つ、前記位置変更レールを第2位置に切り換えて前記第2切換状態に切換自在に構成され、前記給電線は、前記第1走行レール及び第1位置に位置する前記位置変更レールを走行する前記物品搬送車に駆動用電力を給電自在に前記第1走行レールに支持され、且つ、前記第2走行レール及び第2位置に位置する前記位置変更レールを走行する前記物品搬送車に駆動用電力を給電自在に前記第2走行レールに支持され、
    前記物品搬送車には、前記走行輪が前記物品搬送車の前後方向に間隔を隔てて前後一対備えられ、前記位置変更レールは、前記物品搬送車の走行方向での長さが、前後一対の前記走行輪の間隔よりも短くなるように構成されている物品搬送設備。
  • 前記物品搬送車には、前記走行輪が前記物品搬送車の横幅方向に間隔を隔てて左右一対備えられ、前記第1走行レール、前記第2走行レール及び前記位置変更レールは、左右一対の前記走行輪の夫々を案内支持するように左右一対備えられている請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
  • 前記給電線は、左右一対の前記第1走行レール及び左右一対の前記第2走行レールの夫々に支持される状態で、前記物品搬送車の横幅方向に間隔を隔てて左右一対備えられている請求項3に記載の物品搬送設備。
  • 左右一対の前記第1走行レールと左右一対の前記第2走行レールとは、互いに隣接する前記第1走行レールと前記第2走行レールとが直交するように配設され、前記給電線は、前記第1走行レール側から第1位置に位置する前記位置変更レール側に延びたのち折曲されて第2位置に位置する前記位置変更レール側から前記第2走行レール側に延びる折曲部位を4つ備えて構成され、直交する前記第1走行レールと前記第2走行レールとの夫々には、前記第1走行レールと前記第2走行レールとに亘って配設されて前記給電線の各折り曲げ部位を支持する直角状の給電線用支持体が備えられている請求項4に記載の物品搬送設備。
  • 说明书全文

    本発明は、走行経路に沿って配設された給電線から駆動用電が給電されて走行自在な物品搬送車と、前記走行経路として第1経路と第2経路とが備えられ、前記第1経路と前記第2経路とが交差する交差部には、前記第1経路にて物品搬送車を通過させる第1切換状態と前記第2経路にて前記物品搬送車を通過させる第2切換状態とに切換自在な切換手段が備えられた物品搬送設備に関する。

    このような物品搬送設備では、例えば、給電線が、走行経路を形成する走行レールに支持されており、物品搬送車には、給電線から無接触で駆動用電力が給電される受電部が備えられている。 物品搬送車は、給電線からの駆動用電力を無接触で受電部にて受電し、その受電した駆動用電力を用いて駆動装置等を作動させることで、走行経路に沿って走行するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。

    上述のような物品搬送設備では、走行経路として複数の経路が備えられているが、例えば、走行経路として第1経路と第2経路とが備えられるとともに、第1経路と第2経路とが交差する交差部が備えられているものがある。 この交差部を備えた設備では、第1経路及び第2経路の双方で物品搬送車が交差部を通過できるように、第1経路にて物品搬送車を通過させる第1切換状態と第2経路にて物品搬送車を通過させる第2切換状態とに切換自在な切換手段が備えられている(例えば、特許文献2参照。)。

    の特許文献に記載の設備では、第1経路及び第2経路の夫々において交差部に連続する入口部分及び交差部から連続する出口部分の夫々には、物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する走行レールが設けられている。 交差部には、第1経路における入口部分及び出口部分に設けられた走行レールに連続する第1位置と第2経路における入口部分及び出口部分に設けられた走行レールに連続する第2位置とに上下軸心周りで回転自在な走行回転レールが設けられている。 切換手段は、走行回転レールを第1位置に切り換えることで第1切換状態に切り換え、且つ、走行回転レールを第2位置に切り換えることで第2切換状態に切り換えている。

    特開2005−1830号公報

    実開平3−32602号公報

    上述の交差部を備えた設備では、上記特許文献2に記載の設備の如く、走行回転レールの位置を第1位置と第2位置とに切り換えることで、第1経路にて物品搬送車を通過させる第1切換状態と第2経路にて物品搬送車を通過させる第2切換状態とに切り換えている。 これにより、交差部において第1経路及び第2経路の双方での物品搬送車の走行を可能としているが、交差部において物品搬送車が第1経路や第2経路を走行するためには、給電線から物品搬送車に備えられた受電部に駆動用電力を給電する必要がある。

    そこで、上記特許文献1に記載の設備と同様に、交差部を通過するときに走行輪を案内支持する走行回転レールに給電線を支持させる状態で設けることが考えられる。 この場合には、第1切換状態に切り換えて第1経路にて交差部を通過するときに、第1位置に位置する走行回転レールに支持された給電線から物品搬送車の受電部に駆動用電力を給電することができ、第2切換状態に切り換えて第2経路を通過するときも、第2位置に位置する走行回転レールに支持された給電線から物品搬送車の受電部に駆動用電力を給電することができる。
    しかしながら、この場合には、走行回転レールが上下軸心周りで回転することで、走行回転レールの位置が第1位置と第2位置とに切り換えられるので、その第1位置と第2位置との間での走行回転レールの回転の邪魔にならないように、走行回転レールに給電線を支持させなければならない。 したがって、給電線を支持させるための構成が複雑になり、構成の複雑化を招くことになる。

    本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、構成の簡素化を図りながら、給電線から物品搬送車への駆動用電力の給電を適切に行うことができ、第1経路及び第2経路の何れの経路であっても適切に物品搬送車が交差部を通過することができる物品搬送設備を提供する点にある。

    この目的を達成するために、本発明に係る物品搬送設備の第1特徴構成は、走行経路に沿って配設された給電線から駆動用電力が給電されて走行自在な物品搬送車と、前記走行経路として第1経路と第2経路とが備えられ、前記第1経路と前記第2経路とが交差する交差部には、前記第1経路にて物品搬送車を通過させる第1切換状態と前記第2経路にて前記物品搬送車を通過させる第2切換状態とに切換自在な切換手段が備えられた物品搬送設備において、
    前記第1経路において前記交差部に連続する入口部分及び前記交差部から連続する出口部分の夫々には、前記物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する第1走行レールが備えられ、前記第2経路において前記交差部に連続する入口部分及び前記交差部から連続する出口部分の夫々には、前記物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する第2走行レールが備えられ、前記交差部には、前記第1走行レールに連続する第1位置と前記第2走行レールに連続する第2位置とに位置変更自在な位置変更レールが備えられ、前記切換手段は、前記位置変更レールを第1位置に切り換えて前記第1切換状態に切り換え自在で、且つ、前記位置変更レールを第2位置に切り換えて前記第2切換状態に切換自在に構成され、前記給電線は、前記第1走行レール及び第1位置に位置する前記位置変更レールを走行する前記物品搬送車に駆動用電力を給電自在に前記第1走行レールに支持され、 つ、前記第2走行レール及び第2位置に位置する前記位置変更レールを走行する前記物品搬送車に駆動用電力を給電自在に前記第2走行レールに支持され、且つ、前記第1走行レール側から第1位置に位置される前記位置変更レール側に延設される状態で前記第1走行レールに支持されて、第1位置に位置する前記位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電自在で、かつ、前記第2走行レール側から第2位置に位置される前記位置変更レール側に延設される状態で前記第2走行レールに支持されて、第2位置に位置する前記位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電自在に構成されている点にある。

    本特徴構成によれば、切換手段が位置変更レールを第1位置に切り換えて第1切換状態に切り換えると、第1走行レールと位置変更レールとが連続する状態となる。 これにより、物品搬送車は、走行輪が第1走行レールと位置変更レールとに亘って案内支持されて、第1走行レールと第1位置に位置する位置変更レールとを走行し、第1経路にて交差部を通過することができる。 このとき、給電線は、第1走行レール及び第1位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電自在に第1走行レールに支持されているので、物品搬送車は、給電線から駆動用電力の給電を受けることができ、その駆動用電力を用いて第1走行レール及び第1位置に位置する位置変更レールを適切に走行することができる。
    また、切換手段が位置変更レールを第2位置に切り換えて第2切換状態に切り換えた場合も、第1切換状態に切り換えた場合と同様に、第2走行レールと位置変更レールとが連続する状態となり、物品搬送車が、第2走行レールと第2位置に位置する位置変更レールとを走行し、第2経路にて交差部を通過することができる。 このとき、給電線は、第2走行レール及び第2位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電自在に第2走行レールに支持されているので、物品搬送車は、給電線から駆動用電力の給電を受けることができ、その駆動用電力を用いて第2走行レール及び第2位置に位置する位置変更レールを適切に走行することができる。

    上述の如く、給電線は、第1走行レール及び第1位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車、並びに、第2走行レール及び第2位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に対して、駆動用電力を給電するのであるが、給電線は、位置変更される位置変更レールではなく、第1走行レール及び第2走行レールに支持されている。 これにより、例えば、第1走行レール及び第2走行レールに給電線を固定させるだけで、給電線を支持することができ、給電線を支持する支持構成の簡素化を図ることができる。 しかも、給電線を適切な位置に配線するに当たって、例えば、第1経路や第2経路にて走行する物品搬送車の受電部に対する適切な位置に給電線の位置を調整し、第1走行レール及び第2走行レールに給電線を固定するだけでよく、物品搬送車の受電部等に対する適切な位置に容易に給電線を配線することができる。 そして、第1走行レール及び第2走行レールに給電線が固定されていることから、物品搬送車の受電部等に対する適切な位置から給電線がずれてしまうのを防止することができ、給電線から物品搬送車への駆動用電力の給電を適切に行うことができる。

    以上のことから、構成の簡素化を図りながら、給電線から物品搬送車への駆動用電力の給電を適切に行うことができ、第1経路及び第2経路の何れの経路であっても適切に物品搬送車が交差部を通過することができる物品搬送設備を実現できるに至った。
    また、本特徴構成によれば、給電線は、第1走行レール側から第1位置に位置される位置変更レール側に延設される状態で第1走行レールに支持されているので、第1走行レールにて給電線を支持することができながら、その給電線のうち、第1位置に位置される位置変更レール側に延設される部位を、第1位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車の受電部等に対して給電可能となる適切な位置に存在させることができ、第1位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電することができる。 また、給電線は、第2走行レール側から第2位置に位置される位置変更レール側に延設される状態で第2走行レールに支持されているので、第2走行レールにて給電線を支持することができながら、その給電線のうち、第2位置に位置される位置変更レール側に延設される部位を、第2位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車の受電部等に対して給電可能となる適切な位置に存在させることができ、第2位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電することができる。 したがって、第1走行レール及び第2走行レールにて給電線を支持しながら、第1位置であっても第2位置であってもその両位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に対して、駆動用電力の給電を適切に行うことができる。

    本発明に係る物品搬送設備の第2特徴構成は、 走行経路に沿って配設された給電線から駆動用電力が給電されて走行自在な物品搬送車と、前記走行経路として第1経路と第2経路とが備えられ、前記第1経路と前記第2経路とが交差する交差部には、前記第1経路にて物品搬送車を通過させる第1切換状態と前記第2経路にて前記物品搬送車を通過させる第2切換状態とに切換自在な切換手段が備えられた物品搬送設備であって、
    前記第1経路において前記交差部に連続する入口部分及び前記交差部から連続する出口部分の夫々には、前記物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する第1走行レールが備えられ、前記第2経路において前記交差部に連続する入口部分及び前記交差部から連続する出口部分の夫々には、前記物品搬送車に備えられた走行輪を案内支持する第2走行レールが備えられ、前記交差部には、前記第1走行レールに連続する第1位置と前記第2走行レールに連続する第2位置とに位置変更自在な位置変更レールが備えられ、前記切換手段は、前記位置変更レールを第1位置に切り換えて前記第1切換状態に切り換え自在で、且つ、前記位置変更レールを第2位置に切り換えて前記第2切換状態に切換自在に構成され、前記給電線は、前記第1走行レール及び第1位置に位置する前記位置変更レールを走行する前記物品搬送車に駆動用電力を給電自在に前記第1走行レールに支持され、且つ、前記第2走行レール及び第2位置に位置する前記位置変更レールを走行する前記物品搬送車に駆動用電力を給電自在に前記第2走行レールに支持され、
    前記物品搬送車には、前記走行輪が前記物品搬送車の前後方向に間隔を隔てて前後一対備えられ、前記位置変更レールは、前記物品搬送車の走行方向での長さが、前後一対の前記走行輪の間隔よりも短くなるように構成されている点にある。

    本特徴構成によれば、切換手段が位置変更レールを第1位置に切り換えて第1切換状態に切り換えると、第1走行レールと位置変更レールとが連続する状態となる。 これにより、物品搬送車は、走行輪が第1走行レールと位置変更レールとに亘って案内支持されて、第1走行レールと第1位置に位置する位置変更レールとを走行し、第1経路にて交差部を通過することができる。 このとき、給電線は、第1走行レール及び第1位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電自在に第1走行レールに支持されているので、物品搬送車は、給電線から駆動用電力の給電を受けることができ、その駆動用電力を用いて第1走行レール及び第1位置に位置する位置変更レールを適切に走行することができる。
    また、切換手段が位置変更レールを第2位置に切り換えて第2切換状態に切り換えた場合も、第1切換状態に切り換えた場合と同様に、第2走行レールと位置変更レールとが連続する状態となり、物品搬送車が、第2走行レールと第2位置に位置する位置変更レールとを走行し、第2経路にて交差部を通過することができる。 このとき、給電線は、第2走行レール及び第2位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に駆動用電力を給電自在に第2走行レールに支持されているので、物品搬送車は、給電線から駆動用電力の給電を受けることができ、その駆動用電力を用いて第2走行レール及び第2位置に位置する位置変更レールを適切に走行することができる。
    上述の如く、給電線は、第1走行レール及び第1位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車、並びに、第2走行レール及び第2位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に対して、駆動用電力を給電するのであるが、給電線は、位置変更される位置変更レールではなく、第1走行レール及び第2走行レールに支持されている。 これにより、例えば、第1走行レール及び第2走行レールに給電線を固定させるだけで、給電線を支持することができ、給電線を支持する支持構成の簡素化を図ることができる。 しかも、給電線を適切な位置に配線するに当たって、例えば、第1経路や第2経路にて走行する物品搬送車の受電部に対する適切な位置に給電線の位置を調整し、第1走行レール及び第2走行レールに給電線を固定するだけでよく、物品搬送車の受電部等に対する適切な位置に容易に給電線を配線することができる。 そして、第1走行レール及び第2走行レールに給電線が固定されていることから、物品搬送車の受電部等に対する適切な位置から給電線がずれてしまうのを防止することができ、給電線から物品搬送車への駆動用電力の給電を適切に行うことができる。
    以上のことから、構成の簡素化を図りながら、給電線から物品搬送車への駆動用電力の給電を適切に行うことができ、第1経路及び第2経路の何れの経路であっても適切に物品搬送車が交差部を通過することができる物品搬送設備を実現できるに至った。
    また、本特徴構成によれば、物品搬送車の走行方向での位置変更レールの長さは、前後一対の走行輪の間隔よりも短くなるように構成されているので、物品搬送車が交差部を通過するときに、位置変更レールにて、前後一対の走行輪の双方を同時に案内支持するのではなく、前後一対の走行輪の一方を位置変更レールにて案内支持するとともに、他方を第1走行レール又は第2走行レールにて案内支持することができる。 したがって、位置変更レールは、第1走行レールや第2走行レールと比べて、強い強度が要求されず、軽量化や構成の簡素化を図ることができる。 よって、位置変更レールを第1位置と第2位置とに位置変更させるための支持構成等についても、簡易な構成を採用することができる。

    本発明に係る物品搬送設備の第3特徴構成は、前記物品搬送車には、前記走行輪が前記物品搬送車の横幅方向に間隔を隔てて左右一対備えられ、前記第1走行レール、前記第2走行レール及び前記位置変更レールは、左右一対の前記走行輪の夫々を案内支持するように左右一対備えられている点にある。

    本特徴構成によれば、第1走行レール、第2走行レール及び位置変更レールの夫々にて、左右一対の走行輪の夫々を案内支持しながら、物品搬送車を走行させることができる。 したがって、物品搬送車は、第1経路にて交差部を通過するときも、第2経路にて交差部を通過するときも、左右一対の走行輪の双方が適切に案内支持されて、安定した走行を行うことができる。

    本発明に係る物品搬送設備の第4特徴構成は、前記給電線は、左右一対の前記第1走行レール及び左右一対の前記第2走行レールの夫々に支持される状態で、前記物品搬送車の横幅方向に間隔を隔てて左右一対備えられている点にある。

    本特徴構成によれば、給電線として、左右一対の給電線が備えられており、その左右一対の給電線にて物品搬送車への駆動用電力の給電を行うことができるので、例えば、1つの給電線にて駆動用電力の給電を行うよりも、所望電力量の駆動用電力を物品搬送車に的確に給電し易くなる。 そして、左右一対の走行輪を案内支持された左右一対の第1走行レール及び左右一対の第2走行レールを用いることで、左右一対の給電線を、物品搬送車の横幅方向に間隔を隔てるように、簡易に且つ適切に配線させることができる。

    本発明に係る物品搬送設備の第5特徴構成は、左右一対の前記第1走行レールと左右一対の前記第2走行レールとは、互いに隣接する前記第1走行レールと前記第2走行レールとが直交するように配設され、前記給電線は、前記第1走行レール側から第1位置に位置する前記位置変更レール側に延びたのち折曲されて第2位置に位置する前記位置変更レール側から前記第2走行レール側に延びる折曲部位を4つ備えて構成され、直交する前記第1走行レールと前記第2走行レールとの夫々には、前記第1走行レールと前記第2走行レールとに亘って配設されて前記給電線の各折り曲げ部位を支持する直状の給電線用支持体が備えられている点にある。

    本特徴構成によれば、4つの折り曲げ部位の夫々が、第1走行レール側から第1位置に位置する位置変更レール側に延びたのち折曲されて第2位置に位置する位置変更レール側から第2走行レール側に延びるように配線される。 これにより、折り曲げ部位において第1走行レール側から第1位置に位置する位置変更レール側に延びた部分にて、第1走行レール及び第1位置に位置する位置変更レールを走行する物品搬送車に対して駆動用電力の給電を行うことができるとともに、折り曲げ部位において第2位置に位置する位置変更レール側から第2走行レール側に延びる部分にて、第2位置に位置する位置変更レール及び第2走行レールを走行する物品搬送車に対して駆動用電力の給電を行うことができる。 このようにして、1つの折り曲げ部位によって、第1経路にて交差部を通過する物品搬送車に対して駆動用電力を給電するための給電線の一部と、第2経路にて交差部を通過する物品搬送車に対して駆動用電力を給電するための給電線の一部とを兼用することができる。 そして、直交する第1走行レールと第2走行レールとの夫々には、直角状の給電線用支持体が備えられており、その給電線用支持体にて各折り曲げ部位を支持することができる。 これにより、1つの折り曲げ部位を支持するために、1つの給電線用支持体を備えるだけでよく、給電線を支持するための支持構成の簡素化を図ることができる。 また、直交する第1走行レールと第2走行レールとの夫々に対して1つずつ配線させる状態で4つの折り曲げ部位をバランスよく配線することができ、そのバランスよく配線された各折り曲げ部位により、第1経路にて交差部を通過する物品搬送車であっても、第2経路にて交差部を通過する物品搬送車であっても、その双方にバランスよく適切に駆動用電力を給電することができる。

    物品搬送設備の全体平面図

    物品搬送設備の一部の側面図

    走行方向に沿う方向での物品搬送車の断面図

    交差部の全体概略を示す斜視図

    交差部の全体概略を示す平面図

    第1切換状態に切り換えたときの交差部の平面図

    第2切換状態に切り換えたときの交差部の平面図

    図5におけるVIII−VIII断面図

    図5におけるIX−IX断面図

    本発明に係る物品搬送設備の実施形態について、図面に基づいて説明する。
    この物品搬送設備は、図1に示すように、複数の物品処理部1を経由する状態で走行レール2が天井側に設置されて走行経路Sが形成されており、走行経路Sに沿って一方向に移動自在な天井搬送式の物品搬送車3が複数設けられている。 この物品搬送設備では、図2に示すように、半導体基板やレチクル等の搬送物を収納した容器を物品4として、物品搬送車3が複数の物品処理部1の間で物品4を搬送するように構成されている。 走行レール2は、走行レール用ブラケット5により天井部に固定状態で設置されている。

    物品搬送車3は、図2に示すように、物品4を吊り下げ状態で把持する把持部6を昇降自在に備えている。 把持部6は、物品搬送車3が停止した状態において、ワイヤ7(ワイヤに限らず、例えばベルトを適応することも可能である)を巻き取り又は繰り出すことにより、物品搬送車3に近接させる上昇位置と物品搬送車3よりも下方側に設置された物品移載用のステーション8との間で物品移載を行う下降位置とに昇降自在に設けられている。
    ちなみに、図2では、把持部6が上昇位置から下降位置に下降する場合を上方側に示し、把持部6を下降位置から上昇位置に上昇させる場合を下方側に示している。

    ステーション8は、物品4を載置支持する載置台にて構成されている。 そして、ステーション8は、物品処理部1にて所定の処理を行う物品4を物品搬送車3から受け取る又は物品処理部1にて所定の処理を行った物品4を物品搬送車3に受け渡すためのものであり、複数の物品処理部1の夫々に対応して配置されている。
    物品搬送車3は、把持部6を上昇位置に位置させた状態で走行レール2に沿って移動し、複数のステーション8のうち、移載対象のステーション8に対応する停止位置に停止した状態で上昇位置と下降位置との間で把持部6を昇降させることにより、ステーション8との間で物品4の授受を行うように構成されている。

    物品搬送車3は、走行レール2上を走行する走行駆動部9と、走行レール2の下方に位置するように走行駆動部9に吊り下げ支持された物品支持部10とを備えて構成されている。
    図3に示すように、走行レール2は、物品搬送車3の横幅方向に間隔を隔てて左右一対設けられており、走行駆動部9には、駆動モータ11にて回転駆動されて左右一対の走行レール2夫々の平面に沿う上面を転動する走行輪12と、左右一対の走行レール2夫々の対向する上下方向に沿う側面に接当する回転自在な走行案内輪13とが設けられている。 そして、走行輪12が駆動モータ11にて物品搬送車3の横幅方向に沿う軸心周りで回転駆動し、上下軸心周りで回転自在な走行案内輪13が左右一対の走行レール2にて当接案内されることにより、物品搬送車3が走行レール2に案内されて走行するように構成されている。

    ここで、図5に示すように、走行輪12は、物品搬送車3の横幅方向の両端部に左右一対配設されており、その左右一対の走行輪12が、物品搬送車3の前後方向に間隔を隔てて2つ設けられており、合計4つの走行輪12が設けられている。 走行案内輪13は、物品搬送車3の横幅方向の両端部に2つずつ設けられており、それら2つずつの走行案内輪13が、物品搬送車3の前後方向に間隔を隔てて2つ設けられており、合計8つの走行案内輪13が設けられている。

    図3に戻り、物品支持部10には、ワイヤ7を巻回して昇降用モータ14にて回転駆動される回転ドラム15と、ワイヤ7にて吊り下げ支持された把持部6とが設けられている。 把持部6は、物品4を把持する把持姿勢と把持を解除する把持解除姿勢とに把持用モータ16により切換操作自在な把持具17を備えている。 そして、昇降用モータ14にて回転ドラム15を回転駆動させることにより、把持部6及びそれにて把持された物品4が昇降移動し、把持用モータ16にて把持具17を切換操作することにより物品4を把持する又は物品4に対する把持を解除するように構成されている。

    物品搬送車3には、物品搬送車3の前後方向及び横幅方向の中央部に受電コイル18が配設されており、この受電コイル18により給電線19からの駆動用電力の給電を受けるように構成されている。 受電コイル18は、物品搬送車3の前後方向に沿う方向での断面形状がエ字状に形成されている。 給電線19は、走行レール2に支持される状態で左右一対備えられており、左右一対の給電線19が、物品搬送車3の横幅方向に間隔を隔てた状態で左右一対の走行レール2の間に位置するように配線されている。 そして、給電線19に交流電流を通電することで磁界を発生させ、この磁界により駆動用電力を受電コイル18に発生させて、無接触状態で物品搬送車3への駆動用電力の給電を行うように構成されている。 給電線19から受電コイル18に駆動用電力を給電することで、物品搬送車3がその駆動用電力により走行駆動部9の走行及び把持部6の昇降等を行うようになっている。 そして、給電線19から受電コイル18への給電を適正に行うために、受電コイル18の給電可能領域(エ字状の受電コイル18において上側部分と下側部分とで上下に挟み込まれた領域)内に給電線19を位置させるように、給電線19の設置位置が調整された状態で走行レール2に支持されている。

    この物品搬送設備では、物品搬送車3が走行する走行経路Sは走行レール2にて形成されているが、図1に示すように、走行経路Sとして、環状のメイン経路20と、環状のサブ経路21と、メイン経路20とサブ経路21とを連結して物品搬送車3のメイン経路20からサブ経路21への分岐走行及びサブ経路21からメイン経路20への合流走行を自在とする連結経路とが設けられている。

    メイン経路20は、対向して配置された一対の直線部分と一対の直線部分の夫々の終端部と始端部とを繋ぐ一対のカーブ部分とを備えた環状の経路として構成されている。 サブ経路21は、メイン経路20の外側においてメイン経路20での物品搬送車3の走行方向に並ぶ状態で複数(図1では例えば3つ)設けられており、メイン経路20の外側においてメイン経路20を挟んで一方側と他方側との両側に配設されている。 サブ経路21は、メイン経路20に対して一方側に配設されたサブ経路21とメイン経路20に対して他方側に配設されたサブ経路21とがメイン経路20を挟んで対向する位置に配設されている。

    サブ経路21の夫々は、複数のステーション8を経由する状態でメイン経路20から離れる方向に延びる直線部分とメイン経路20に接近する方向に延びる直線部分とを対向する位置に配置している。 そして、サブ経路21の夫々は、一対の直線部分と、一対の直線部分の夫々における終端部と始端部とを繋ぐ一対のカーブ部分とを備えた環状に形成されている。 サブ経路21の経路途中には、複数のステーション8の夫々と物品搬送車3との間で物品4を移載するための目標停止位置が設定されており、物品搬送車3は、その目標停止位置に停止した状態で把持部6を昇降させてステーション8との間で物品4を移載している。

    メイン経路20とサブ経路21とを連結する連結経路は、複数のサブ経路21の夫々に対して設けられており、連結経路は、メイン経路20の直線部分から分岐してメイン経路20から離間する方向に延びるサブ経路21の直線部分に接続された分岐経路と、メイン経路20に接近する方向に延びるサブ経路21の直線部分の終端部からメイン経路20に合流する合流経路とから構成されている。 そして、メイン経路20において分岐経路の分岐箇所が合流経路の合流箇所よりも物品搬送車3の走行方向の上流側となっている。 物品搬送車3がメイン経路20からサブ経路21に分岐走行するときに、メイン経路20での走行方向のまま引き続いてサブ経路21に沿って走行するようになっている。 また、物品搬送車3がサブ経路21からメイン経路20に合流走行するときに、サブ経路21での走行方向のまま引き続いてメイン経路20に沿って走行するようになっている。

    この物品搬送設備では、物品搬送車3が、メイン経路20を走行することなく、メイン経路20を挟んで一方側に配設されたサブ経路21と他方側に配設されたサブ経路21との間で走行できるように、メイン経路20を挟んで一方側に配設されたサブ経路21と他方側に配設されたサブ経路21とを連結するサブ間連結経路22が連結経路とは別に設けられている。

    サブ間連結経路22は、その一端部がメイン経路20に対して一方側に配設されたサブ経路21に接続され、その他端部がメイン経路20に対して他方側に配設されたサブ経路21に接続され、その途中部分がメイン経路20を横断している。 サブ間連結経路2 は、メイン経路20を挟んで対向する位置に配設されたサブ経路21同士を連結する直線状の経路にて構成されている。

    同一のサブ経路21同士を連結するサブ間連結経路22が2つ設けられている。 これにより、2つのサブ間連結経路22の1つを、メイン経路20に対して一方側(例えば図1中左側)のサブ経路21から他方側(例えば図1中右側)のサブ経路21に物品搬送車3を走行させるための経路としており、もう1つをメイン経路20に対して他方側(例えば図1中右側)のサブ経路21から一方側(例えば図1中左側)のサブ経路21に物品搬送車3を走行させるための経路としている。 同一のサブ経路21同士を連結する2つのサブ間連結経路22の夫々は、始端側が一方側のサブ経路21においてメイン経路20に接近する方向に延びる直線部分の終端部に接続されており、終端側が他方側のサブ経路21においてメイン経路20から離間する方向に延びる直線部分の始端部に接続されている。 これにより、図1中矢印にて示すように、サブ間連結経路22に沿って一方側のサブ経路21から他方側のサブ経路21に物品搬送車3が走行するときに、一方側のサブ経路21での走行方向、サブ間連結経路22での走行方向、及び、他方側のサブ経路21での走行方向のすべてが同一方向となっており、サブ間連結経路22に沿って一方側のサブ経路21から他方側のサブ経路21にスムーズに走行することができる。

    サブ間連結経路22は、メイン経路20の一対の直線部分の夫々と直交する状態で横断するように設けられており、サブ間連結経路22とメイン経路20の直線部分との接続箇所が交差部Kとなっている。

    複数の物品搬送車3の走行については、走行経路Sの全体に亘って複数の物品搬送車 3の運行を管理する設備管理用コンピュータが設けられており、物品搬送車3には、設備管理用コンピュータからの運行指令情報に基づいて、物品搬送車3の作動を制御する台車側制御部が設けられている。

    図示は省略するが、物品搬送車3には、走行レール2の側脇等に設置されて各ステーション8に対応する目標停止位置を示す停止板を検出する停止板検出センサ、走行レール2の側脇等に設置された走行経路Sの基準点からの位置(距離)を示す絶対位置板を検出する絶対位置板検出センサ、物品搬送車3の走行距離を検出する走行距離センサ等の各種センサが設けられている。 台車側制御部は、絶対位置板検出センサの検出情報、及び、絶対位置検出板検出センサを検出してからの走行距離センサの検出情報に基づいて、物品搬送車3の現在位置が走行経路S上のどの位置であるかを把握しており、その現在位置情報と複数の物品搬送車3のうちどの物品搬送車であるかを識別可能な台車ナンバー等の台車識別情報とを無線通信等により設備管理用コンピュータに送信している。

    設備管理用コンピュータは、各台車側制御部からの現在位置情報と台車識別情報とから、複数の物品搬送車3の夫々の現在位置を管理しながら、複数の物品搬送車3の運行を管理している。 設備管理用コンピュータは、複数の物品搬送車3のうちから1つの搬送対象の物品搬送車3を選択し、その選択した物品搬送車3に対して、複数のステーション8のうちから搬送元及び搬送先のステーション8を指定した状態で搬送元のステーション8から搬送先のステーション8に物品4を搬送する搬送指令を運行指令情報として指令するように構成されている。 また、設備管理用コンピュータは、搬送元から搬送先に物品搬送車3を走行させるに当たり、例えば、複数の経路から走行距離が最も短い最短経路を選択しており、その選択した最短経路にて物品搬送車3を走行させるための運行指令情報を指令するように構成されている。

    これにより、搬送指令を受けた物品搬送車3の台車側制御部は、各種センサの検出情報に基づいて、指定された搬送元のステーション8まで走行すべく、物品搬送車3の走行を制御し、把持部6の昇降作動や把持部6の切り換え作動を制御することにより、搬送元のステーション8から物品4を受け取る。 その後、台車側制御部は、各種センサの検出情報に基づいて、指定された搬送元のステーション8まで走行すべく、物品搬送車3の走行を制御し、搬送先のステーション8に物品4を卸している。

    図1に示すように、メイン経路20の直線部分とサブ間連結経路22とが直交して交差する交差部K(例えば図中点線で囲んだ部分)や、ある経路とある経路とが合流する合流部等が複数設けられており、この交差部Kや合流部等では、物品搬送車3同士の衝突が発生する可能性がある。 そこで、上述の如く、走行経路S上における物品搬送車3の運行については、基本的に、設備管理用コンピュータが管理しているが、交差部Kや合流部等では、物品搬送車3同士の衝突を防止しながら、物品搬送車3を走行させるように物品搬送車3の運行を管理する運行管理部が、設備管理用コンピュータとは別に設けられている。

    例えば、物品搬送車3の台車側制御部は、交差部Kや合流部に進入するときに、その手前で運行管理部に対して進入を許可するか否かの問い合わせを行い、進入を許可されたときのみ交差部Kや合流部に進入するように、物品搬送車3の走行を制御している。 一方、運行管理部は、台車側制御部から進入を許可するか否かの問い合わせがあると、交差部Kや合流部においては物品搬送車3の1台のみ進入を許可するように、台車側制御部に対して運行指令情報を指令する。

    〔交差部〕
    上述の如く、メイン経路20の直線部分とサブ間連結経路22との接続箇所が交差部Kとなっており、この交差部Kは、メイン経路20(第1経路に相当する)とサブ間連結経路22(第2経路に相当する)が直交して交差するように構成されている。 そして、本発明に係る物品搬送設備は、このような交差部Kを備えた設備において、構成の簡素化を図りながら、給電線19から物品搬送車3への駆動用電力の給電を適切に行うことで、物品搬送車3が交差部Kにおけるメイン経路20及びサブ間連結経路22の双方での走行を適切に行えるように構成されている。

    以下、メイン経路20を第1経路とし、サブ間連結経路22を第2経路として、本発明に係る物品搬送設備について、図4〜図9に基づいて説明を加える。
    ここで、図4は、交差部Kの全体概略を示す斜視図であり、図5は、交差部Kの全体概略を示す平面図である。 そして、図6は、メイン経路20にて物品搬送車3を通過させるときの状態を示した平面図であり、図7は、サブ間連結経路22にて物品搬送車3を通過させるときの状態を示した平面図である。 また、図8は、図5におけるVIII−VIII断面図であり、図9は、図5におけるIX−IX断面図である。

    図4〜図7に示すように、メイン経路2 において交差部Kに連続するメイン用入口部分23及び交差部Kから連続するメイン用出口部分24、並びに、サブ間連結経路22において交差部Kに連続するサブ用入口部分25及び交差部Kから連続するサブ用出口部分26の夫々には、物品搬送車3に備えられた走行輪12を案内支持する走行レール2が備えられている。 図5〜図7では、メイン経路20を図中上下方向に沿う経路として示しており、メイン経路20での物品搬送車3の走行方向を下方側から上方側へ向かう方向としている。 そして、図5〜図7では、サブ間連結経路22を図中左右方向に沿う経路として示しており、サブ間連結経路22での物品搬送車3の走行方向を右側から左側へ向かう方向としている。 そして、メイン用入口部分23及びサブ用入口部分25が入口部分に相当し、メイン用出口部分24及びサブ用出口部分26が出口部分に相当する。

    走行レール2については、メイン用入口部分23及びメイン用出口部分24に設けられたものをメイン走行レール2a(第1走行レールに相当する)とし、サブ用入口部分25及びサブ用出口部分26に設けられたものをサブ走行レール2b(第2走行レールに相当する)としている。

    上述の如く、メイン用入口部分23及びメイン用出口部分24には、メイン走行レール2aが設けられ、サブ用入口部分25及びサブ用出口部分26には、サブ走行レール2bが設けられているが、交差部Kには、メイン走行レール2a又はサブ走行レール2bに連続する位置変更レール27が設けられている。 この位置変更レール27は、メイン走行レール2aに連続する第1位置(図6参照)とサブ走行レール2bに連続する第2位置(図7参照)とに上下軸心周りで回転自在に設けられている。 そして、位置変更レール27は、走行レール2と同様に、図9に示すように、水平面に沿う上面にて走行輪12を案内支持し、且つ、上下方向に沿う側面にて走行案内輪13を案内するように構成されている。

    このようにして、本発明に係る物品搬送設備では、物品搬送車3に備えられた走行輪12を案内支持するために、メイン走行レール2a、サブ走行レール2b、位置変更レール27の夫々が備えられているが、図5に示すように、走行輪12は、物品搬送車3の横幅方向に間隔を隔てて左右一対設けられているので、その左右一対の走行輪12の夫々を案内支持するように、メイン走行レール2a、サブ走行レール2b、及び、位置変更レール27の夫々も、左右一対設けられている。 つまり、メイン用入口部分23及びメイン用出口部分24には、物品搬送車3の横幅方向に間隔を隔てて左右一対のメイン走行レール2aが設けられており、サブ用入口部分25及びサブ用出口部分26には、物品搬送車3の横幅方向に間隔を隔てて左右一対のサブ走行レール2bが設けられている。 位置変更レール27も、左右一対設けられており、位置変更レール27が第1位置に位置するときには、図6に示すように、左右一対の位置変更レール27の夫々が左右一対のメイン走行レール2aの夫々に連続し、位置変更レール27が第2位置に位置するときには、図7に示すように、左右一対の位置変更レール27の夫々が左右一対のサブ走行レール2bに連続するようになっている。

    位置変更レール27は、平面視で円弧状に形成されており、メイン走行レール2a及びサブ走行レール2bは、平面視で直線状に形成されている。 そして、メイン走行レール2a及びサブ走行レール2bにおいて交差部K側の端部には、位置変更レール27の上下軸心周りでの回転を許容しつつ、メイン走行レール2aと位置変更レール27との間の隙間を極力小さくするために、位置変更レール27の形状に応じて円弧状の切欠が形成されている。

    交差部Kには、図4及び図8に示すように、複数の吊り下げ具28にて天井に吊り下げ支持されたレール支持体29が設けられており、メイン走行レール2a及びサブ走行レール2bが、レール支持体29に固定されている。 レール支持体29は、吊り下げ具28が取り付けられる板状の上側部位29aと、その上側部位29aの四隅の夫々から下方側に延びる柱状の4つの下方側延設部位29bと、それら4つの下方側延設部位29bの夫々の下端部から水平方向に延びてメイン走行レール2aやサブ走行レール2bを固定する水平延設部位29cとから構成されている。 そして、メイン走行レール2a及びサブ走行レール2bは、下方側延設部位29b同士の間の空間を通してレール支持体29の外部側から内部側に延びるように配設されており、左右一対のメイン走行レール2aと左右一対のサブ走行レール2bとが直交するように設けられている。

    レール支持体29は、図9に示すように、回転支持体30を上下軸心周りで回転自在に支持しており、左右一対の位置変更レール27が回転支持体30に固定されている。 回転支持体30は、左右一対の位置変更レール27の夫々から上方側に延びる2つの上方側延設部位30aと、2つの上方側延設部位30aの上端部同士を連結する連結部位30bとから構成されている。 そして、連結部位30bの中央部がレール支持体29の上側部位29aを上下方向に貫通しており、回転支持体30が、連結部位30bの中央部を回転軸心Pとし、その回転軸心P周りでレール支持体29に対して回転自在に設けられている。 ちなみに、上方側延設部位30aの夫々には、誤って物品搬送車3が交差部Kに進入しようとしても、その物品搬送車3の進入を停止させるためのストッパ33(例えば、樹脂製のストッパ)が備えられている。

    レール支持体29の上側部位29aの上部には、シリンダ31と、そのシリンダ31の伸縮作動と回転支持体30の回転とを連係させるリンク機構32とが設けられている。 つまり、図6では、シリンダ31が収縮作動することでリンク機構32によって回転支持体30を回転軸心P周りで回転させて、位置変更レール27をメイン走行レール2aに連続する第1位置に位置させている。 また、図7では、シリンダ31が伸長作動することでリンク機構32によって回転支持体30を回転軸心P周りで回転させて、位置変更レール27をサブ走行レール2bに連続する第2位置に位置させている。

    このように、本発明に係る物品搬送設備では、シリンダ31、リンク機構32、回転支持体30等により、位置変更レール27を第1位置に切り換えてメイン経路20にて物品搬送車3を通過させる第1切換状態と、位置変更レール27を第2位置に切り換えてサブ間連結経路22にて物品搬送車3を通過させる第2切換状態とに切換自在に構成されている。 これにより、切換手段は、シリンダ31、リンク機構32、回転支持体30等から構成されている。 そして、切換手段は、交差部Kをメイン経路20にて物品搬送車3を通過させるときには、第1切換状態に切り換え、且つ、交差部Kをサブ間連結経路22にて物品搬送車3を通過させるときには、第2切換状態に切り換えるように構成されている。

    物品搬送車3が交差部Kを通過するときには、位置変更レール27が物品搬送車3の走行輪12を案内支持するのであるが、このときに、位置変更レール27が受ける荷重が小さくなるようにしている。 つまり、図5に示すように、物品搬送車3の走行方向での位置変更レール27の長さD1は、前後一対の走行輪12の間隔D2よりも短くなるように構成されている。 これにより、位置変更レール27にて、前後一対の走行輪12の双方を同時に案内支持するのではなく、前後一対の走行輪12の一方を位置変更レール27にて案内支持するとともに、他方を走行レール2にて案内支持しながら、物品搬送車3が交差部Kを通過するようになっている。 したがって、位置変更レール27は、走行レール2と比べて、強い強度が要求されず、軽量化や構成の簡素化を図ることができる。 よって、位置変更レール27を上下軸心周りで回転させるための支持構成等についても、簡易な構成を採用することができる。

    上述の如く、物品搬送車3に対する駆動用電力の給電については、一対の走行レール2に支持された一対の給電線19から物品搬送車3の受電コイル18へ無接触状態で駆動用電力を給電するように構成されている。 そして、物品搬送車3の台車側制御部は、受電コイル18にて受電した駆動用電力を用いて駆動モータ11を作動させることで、走行経路Sに沿って走行するようになっている。 このように、物品搬送車3は、給電線19からの駆動用電力の給電を受けることにより、走行経路Sに沿って走行するのであるが、交差部Kにおいても、給電線19からの駆動用電力の給電を受けることにより、メイン経路20にて物品搬送車3を通過させる、或いは、サブ間連結経路22にて物品搬送車3を通過させるようにしている。

    本発明に係る物品搬送設備では、図4及び図5に示すように、交差部Kにおける給電線19が、メイン走行レール2a側から第1位置に位置される位置変更レール27側に延設される状態でメイン走行レール2aに支持されて、第1位置に位置する位置変更レール27を走行する物品搬送車3に駆動電力を給電自在に構成されている。 したがって、このように配線された給電線19によって、メイン経路20にて交差部Kを通過する物品搬送車3に対して駆動用電力の給電を行う。 しかも、交差部Kにおける給電線19は、サブ走行レール2b側から第2位置に位置される位置変更レール27側に延設される状態でサブ走行レール2bに支持されて、第2位置に位置する位置変更レール27を走行する物品搬送車3に駆動電力を給電自在に構成されている。 したがって、このように配線された給電線19によって、サブ間連結経路22にて交差部Kを通過する物品搬送車3に対して駆動用電力の給電を行う。
    これにより、給電線19は、回転軸心P周りで回転自在な位置変更レール27に支持させるのではなく、レール支持体29に固定されたメイン走行レール2a及びサブ走行レール2bに支持されているので、給電線19をメイン走行レール2a及びサブ走行レール2bに固定させる等の簡易な支持構成を採用するだけでよく、給電線19を支持するための構成の簡素化を図ることができる。

    交差部Kにおいては、給電線19がメイン走行レール2a及びサブ走行レール2bに支持されているが、交差部Kに配線される給電線19としては、図5〜図7に示すように、第1折り曲げ部位19a、第2折り曲げ部位19b、第3折り曲げ部位19c、第4折り曲げ部位19dの4つの折り曲げ部位が備えられているので、この折り曲げ部位の構成について説明を加える。

    上述の如く、左右一対のメイン走行レール2aと左右一対のサブ走行レール2bとは、互いに隣接するメイン走行レール2aとサブ走行レール2bとが直交するように配設されている。 そして、直交するメイン走行レール2aとサブ走行レール2bとの夫々には、メイン走行レール2aとサブ走行レール2bとに亘って配設されて給電線19の各折り曲げ部位19a〜19dを支持する直角状の給電線用支持体34が備えられている。 給電線用支持体34として、第1〜第4給電線用支持体34a〜34dの4つが備えられており、第1〜第4給電線用支持体34a〜34dの夫々が折り曲げ部位19a〜19dを1つずつ固定支持するように構成されている。 ちなみに、第1〜第4給電線用支持体34a〜34dの夫々における折れ曲がり部位には、給電線19の折り曲げ部位19a〜19dを覆う状態でカバー35が備えられている。 給電線用支持体34は、図8に示すように、メイン走行レール2a及びサブ走行レール2bから物品搬送車3の横幅方向の内側に延びる板状に形成されており、その延設方向の先端部に給電線19の折り曲げ部位19a〜19dが載置支持されている。

    図5〜図7に示すように、第1給電線用支持体34aは、直交するメイン用入口部分23のメイン走行レール2aとサブ用入口部分25のサブ走行レール2bとに亘って配設され、第2給電線用支持体34bは、直交するメイン用入口部分23のメイン走行レール2aとサブ用出口部分26のサブ走行レール2bとに亘って配設されている。 そして、第1給電線用支持体34aが第1折り曲げ部位19aを支持しており、第2給電線用支持体34bが第2折り曲げ部位19bを支持している。 第3給電線用支持体34cは、直交するメイン用出口部分24のメイン走行レール2aとサブ用入口部分25のサブ走行レール2bとに亘って配設され、第4給電線用支持体34dは、直交するメイン用出口部分24のメイン走行レール2aとサブ用出口部分26のサブ走行レール2bとに亘って配設されている。 そして、第3給電線用支持体34cが第3折り曲げ部位19cを支持しており、第4給電線用支持体34dが第4折り曲げ部位19dを支持している。

    そして、4つの折り曲げ部位19a〜19dの夫々は、メイン走行レール2a側から第1位置に位置する位置変更レール27側に延びたのち折曲されて第2位置に位置する位置変更レール27側からサブ走行レール2b側に延びる折り曲げ状に配線されている。 このように配設することで、各折り曲げ部位19a〜19dにおいてメイン走行レール2a側から第1位置に位置する位置変更レール27側に延びた部分にて、メイン走行レール2a及び第1位置に位置する位置変更レール27を走行する物品搬送車3に対して駆動用電力の給電を行うことができるとともに、各折り曲げ部位19a〜19dにおいて第2位置に位置する位置変更レール27側からサブ走行レール2b側に延びる部分にて、第2位置に位置する位置変更レール27及びサブ走行レール2bを走行する物品搬送車3に対して駆動用電力の給電を行うことができる。 このようにして、1つの折り曲げ部位19a〜19dによって、メイン経路20にて交差部Kを通過する物品搬送車3に対して駆動用電力を給電するための給電線19の一部と、サブ間連結経路22にて交差部Kを通過する物品搬送車3に対して駆動用電力を給電するための給電線19の一部とを兼用することができる。 そして、折り曲げ部位19a〜19dの1つを支持するためには1つの給電線用支持体34を設けるだけでよく、給電線19を支持するための構成の簡素化を図ることができる。

    4つの折り曲げ部位19a〜19dは、メイン経路20での物品搬送車3の走行方向及びサブ間連結経路22での物品搬送車3の走行方向の両方向において対称となるように配線されている。 これにより、4つの折り曲げ部位19a〜19dをバランスよく配線することができ、メイン経路20にて交差部Kを通過する物品搬送車3であっても、サブ間連結経路22にて交差部Kを通過する物品搬送車3であっても、その双方にバランスよく適切に駆動用電力を給電することができる。

    以下、物品搬送車3が交差部Kを通過するときの動作について説明を加える。
    まず、メイン経路20にて物品搬送車3を通過させるときについて説明すると、図6に示すように、メイン経路20にて物品搬送車3を通過させるときには、切換手段が第1切換状態に切り換えて位置変更レール27を第1位置に位置させる。 そして、物品搬送車3は、メイン用入口部分23のメイン走行レール2aを走行したのち、メイン走行レール2aから第1位置に位置する位置変更レール27に乗り移り、その後、位置変更レール27からメイン用出口部分24のメイン走行レール2aに乗り移る。

    物品搬送車3がメイン用入口部分23のメイン走行レール2aを走行するときには、図6に示すように、第1折り曲げ部位19a及び第2折り曲げ部位19bから物品搬送車3へ駆動用電力の給電を行う。 このとき、図8に示すように、受電コイル18の給電可能領域(エ字状の受電コイル18において上側部分と下側部分とで上下に挟み込まれた領域)内に、第1折り曲げ部位19a及び第2折り曲げ部位19bが位置することになり、第1折り曲げ部位19a及び第2折り曲げ部位19bから受電コイル18への駆動用電力の給電を適切に行うことができる。
    その後、物品搬送車3がメイン走行レール2aから第1位置に位置する位置変更レール27に乗り移るのであるが、第1折り曲げ部位19a及び第2折り曲げ部位19bが第1位置に位置する位置変更レール27側に延設されているので、引き続いて第1折り曲げ部位19a及び第2折り曲げ部位19bから物品搬送車3へ駆動用電力の給電を適切に行うことができる。

    そして、第1位置に位置する位置変更レール27の走行中又はその位置変更レール27からメイン用出口部分24のメイン走行レール2aに乗り移る途中において、給電する折り曲げ部位が第1折り曲げ部位19a及び第2折り曲げ部位19bから第3折り曲げ部位19c及び第4折り曲げ部位19dに代わり、第3折り曲げ部位19c及び第4折り曲げ部位19dから物品搬送車3へ駆動用電力の給電を行う。 ここで、第3折り曲げ部位19c及び第4折り曲げ部位19dも、第1位置に位置する位置変更レール27側に延設されているので、第1位置に位置する位置変更レール27の走行中又はその位置変更レール27からメイン用出口部分24のメイン走行レール2aに乗り移る途中の物品搬送車3に対して、駆動用電力の給電を適切に行うことができる。
    その後、物品搬送車3がメイン用出口部分24のメイン走行レール2aに乗り移って走行するときには、引き続いて第3折り曲げ部位19c及び第4折り曲げ部位19dから物品搬送車3へ駆動用電力の給電を適切に行うことができる。

    次に、サブ間連結経路22にて物品搬送車3を通過させるときについて説明する。 上述の如く、4つの折り曲げ部位19a〜19dは、メイン経路20での物品搬送車3の走行方向及びサブ間連結経路22での物品搬送車3の走行方向の両方向において対称となるように配線されており、物品搬送車3へ駆動用電力の給電を行う折り曲げ部位が異なるだけであるので、省略しながら説明する。

    図7に示すように、サブ間連結経路22にて物品搬送車3を通過させるときには、切換手段が第2切換状態に切り換えて位置変更レール27を第2位置に位置させる。 そして、物品搬送車3は、サブ用入口部分25のサブ走行レール2bを走行したのち、サブ走行レール2bから第2位置に位置する位置変更レール27に乗り移り、その後、位置変更レール27からサブ用出口部分26のサブ走行レール2bに乗り移る。 したがって、物品搬送車3への駆動用電力の給電については、まず、第1折り曲げ部位19a及び第3折り曲げ部位19cから物品搬送車3へ駆動用電力の給電を行い、その後、第1折り曲げ部位19a及び第3折り曲げ部位19cから第2折り曲げ部位19b及び第4折り曲げ部位19dに代えて物品搬送車3へ駆動用電力の給電を行う。 このときも、4つの折り曲げ部位19a〜19dの夫々は、第2位置に位置する位置変更レール27側に延設されているので、物品搬送車3への駆動用電力の給電を適切に行うことができる。

    ここで、メイン経路20にて走行するときも、サブ間連結経路22にて走行するときも、物品搬送車3の走行方向で交差部Kの中央部にて給電線19が配設されていない部位が存在するが、この部位の長さが極力短くなるように、各折り曲げ部位19a〜19dが物品搬送車3の走行方向に近接して配設されている。 これにより、メイン経路20にて走行するときも、サブ間連結経路22にて走行するときも、物品搬送車3の受電コイル18は、交差部Kを通過できるだけの十分な駆動用電力の給電を各折り曲げ部位19a〜19dから受けることができる。 よって、各折り曲げ部位19a〜19dから物品搬送車3への駆動用電力の給電を適切に行うことができ、物品搬送車3が交差部Kにおけるメイン経路20及びサブ間連結経路22の双方での走行を適切に行うことができる。

    〔別実施形態〕
    (1)上記実施形態では、メイン経路20とサブ間連結経路22とが交差する交差部Kについて例示しているが、ある経路とある経路とが交差する交差部の夫々に対して、本発明に係る物品搬送設備を適応することが可能である。
    上記実施形態では、メイン経路20とサブ間連結経路22とが交差する交差部に、メイン経路20から分岐してサブ経路21に接続されたカーブ状の分岐経路とサブ経路21からメイン経路20に合流するカーブ状の合流経路とが備えられている。 このようなカーブ状の分岐経路やカーブ状の合流経路が備えられた交差部に限らず、カーブ状の走行経路を有しない2つの走行経路が直交して交差する交差部において、本発明に係る物品搬送設備を適応することができる。 例えば、図1の一点鎖線で示すように、サブ経路21と直交して交差するループ状の走行経路Sを設け、サブ経路21とループ状の走行経路S(図中一点鎖線にて示す走行経路)とが交差する交差部を、カーブ状の走行経路を有しない2つの走行経路が直交して交差する交差部として構成し、この交差部Kにおいて、本発明に係る物品搬送設備を適応することができる。

    (2)上記実施形態では、交差部Kとして、メイン経路20とサブ間連結経路22とが直交して交差する交差部を例示しているが、このような2つの経路が直交して交差する交差部に限らず、2つの経路が斜めに交差する交差部においても実施することができる。 また、交差部として、2つの経路が1つの経路に合流する交差部や、1つの経路から2つの経路に分岐する交差部とすることも可能である。 2つの経路が1つの経路に合流する交差部では、第1経路の出口部分と第2経路の出口部分とが共通の出口部分となり、1つの経路から2つの経路に分岐する交差部では、第1経路の入口部分と第2経路の入口部分とが共通の入口部分となる。

    (3)上記実施形態では、走行輪12、走行レール2、位置変更レール27、給電線19の夫々を左右一対備えた例を示したが、例えば、走行輪12、走行レール2、位置変更レール27の夫々を左右一対備え、給電線19のみ1つ備えて実施することも可能であり、走行輪12、走行レール2、位置変更レール27、給電線19の数をどのような数にするかは適宜変更が可能である。

    2a 第1走行レール(メイン走行レール)
    2b 第2走行レール(サブ走行レール)
    3 物品搬送車12 走行輪19 給電線19a〜19d 折り曲げ部位20 第1経路(メイン経路)
    22 第2経路(サブ間連結経路)
    23 第1経路の入口部分(メイン用入口部分)
    24 第1経路の出口部分(メイン用出口部分)
    25 第2経路の入口部分(サブ用入口部分)
    26 第2経路の出口部分(サブ用出口部分)
    27 位置変更レール30 切換手段(回転支持体)
    31 切換手段(シリンダ)
    32 切換手段(リンク機構)
    34 給電線用支持体K 交差部S 走行経路

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