Sanitary unit for vehicle, especially rolling stock

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両、特に鉄道車両用の洗面ユニットに関する。 この洗面ユニットは、少なくとも便器または洗面ボウルを備えた小室を有する。 【０００２】 【従来の技術】洗面ユニットを鉄道車両に設けることは普通に行われる。 そのようなユニットの各々は、便器または洗面ボウルのような設備を設けられた小室を含む。
そのような洗面ユニットは、通常、車両のフレームの下に配置された上水タンクおよび下水保存タンクへ連結される。 そのような、洗面ユニットから別個に離れたタンクの構成は、多数の連結を必要とすることによって洗面ユニットの据え付けを複雑にする欠点、また車両のアンダーフレームにタンク用の空間を必要とする欠点を有する。 【０００３】米国特許第６１０１７６６号明細書は、下水保存タンクを側壁の１つに組み込み、上水タンクを支持する天井を有する洗面ユニットを開示する。 そのような洗面ユニットは、車両のアンダーフレームに空間を占拠しないタンクを有する利点を提供するが、壁の構造が上水タンクを支持することのできるために十分な堅さでなければならない欠点を有する。 上水タンクは、その位置のために、容量が小さく、従って列車の給水回路へ連結され、上水タンクの据え付けは複雑になる。 更に、そのような洗面ユニットは、小室の頭上空間が上水タンクのサイズによって制限される欠点を有する。 最後に、そのような洗面ユニットの構成は、洗面ユニットの所与の制限ボリュームによって、壁の１つに据え付けられた下水保存タンクによって小室の使用可能幅を縮小する。 【０００４】 【特許文献１】米国特許第６１０１７６６号明細書【０００５】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、最適化された構成の洗面ユニットを提案することによって、これらの欠点を克服することである。 最適化された構成の洗面ユニットは、機能するために必要な設備の全てを組み込んでおり、小室の内部の人間工学的に使用可能な空間を著しく縮小することなく機能する。 【０００６】 【課題を解決するための手段】この目的のために、本発明は車両、特に鉄道車両用の次のような洗面ユニットを提供する。 即ち、この洗面ユニットは、少なくとも便器または洗面ボウルを備えた小室を含み、長方形ブロックの形状をしておりこの目的で鉄道車両に設けられた空間へ嵌め込まれるのに適した制限ボリュームを画定し、前記洗面ユニットを機能させるのに必要な少なくとも上水タンクおよび下水保存タンクを前記制限ボリュームの内部に組み込んでいる。 この洗面ユニットは、前記上水タンクおよび前記下水保存タンクが、長方形制限ボリュームのコーナーで垂直に配置され、各々のタンクは、長方形制限ボリュームのコーナーの形状とマッチするくさび形の外壁を有し、また小室と対面した側に、前記小室の形状と実質的にマッチする内壁を有することを特徴とする。 【０００７】本発明の特定の実施形態において、本発明の洗面ユニットは、次の１つまたは複数の特徴を、個別にまたは技術的に可能な組み合わせで有してよい。 すなわち、各々のタンクの内壁は丸い形状を有する。 各々のタンクの内壁は円形のアーチ形である。 各々のタンクの内壁は小室を画定する仕切りの形状とマッチする。 各々のタンクの内壁は小室を画定する仕切りを局所的に構成する。 タンク、即ち、上水タンクおよび下水タンクの各々は洗面ユニットの制限ボリュームの実質的に全体の高さに伸びる。 という特徴である。 【０００８】本発明の目的、特徴、および利点は、非限定の例によって、また、添付の図面を参照して提示される本発明の様々な実施形態の次の説明を読むことによって、より良好に理解されるであろう。 【０００９】図面を明瞭にするため、本発明の理解に必要な要素のみが示される。 【００１０】 【発明の実施の形態】図１は、鉄道車両の中に据え付けられるように設計された洗面ユニットを示す。 図示されるように、洗面ユニットは制限外側ボリューム１を占めるように設計される。 制限外側ボリューム１は、長方形ブロックの形状をしており、一組の側壁１１によって画定され、この目的で鉄道車両の中に設けられた空間の中に収容されるのに適している。 洗面ユニットは、制限ボリューム１の内部に、アーチ形の２つの内部仕切り３ａ
によって画定された小室３を含む。 これらの内部仕切り３ａは、制限ボリューム１を画定する側壁１１から少し引っ込められて配置される。 【００１１】内部仕切り３ａは、長方形制限ボリューム１の２つの対向するコーナーのそれぞれの近傍に配置された２つの垂直端３１に沿って組み立てられる。 各々の内部仕切り３ａは、それぞれの端３１の近傍で、隣接した側壁１１と平行に伸びる。 内部仕切り３ａは、制限ボリューム１の他の２つのコーナーで、大きな半径の円弧の形状をしており、従って、各々の内部仕切り３ａのアーチ形部分と隣接側壁１１との間に、大きな空間が残される。 【００１２】本発明において、上水タンク４および下水保存タンク５は、長方形制限ボリューム１のコーナーの中で、内部仕切り３ａのアーチ形部分によって残された２つの空間のそれぞれの１つに配置される。 これらのタンク４および５は、垂直に伸びており、かつ実質的に制限ボリューム１の全体の高さに伸びている。 各々のタンクは、側壁１１によって形成されたコーナーの形状とマッチする外側くさび形を有し、その反対側で、各々のタンクは、小室３を画定する仕切り３ａのアーチ形とマッチする内壁４ａおよび５ａを有する。 【００１３】上水タンク４および下水保存タンク５は、
既知の様式で便器２へ連結される。 便器２は、小室３の内部で２つの内部仕切り３ａの１つのアーチ形部分に向かってて配置される。 他の仕切りは、その直線部分に沿って洗面ボウル６を収容する。 洗面ボウル６は、仕切り３ａのアーチ形部分の一部分へも伸びる上部パネルによって支持される。 扉７によって閉じることのできる戸口は、小室３へのアクセスを提供するため、洗面ボウル６
と実質的に対面して配置される仕切り３ａの直線部分に設けられる。 【００１４】図１および図２に示されない要素、例えば、パイプ、給送ポンプ、ヒータ、および洗面ユニットを適正に機能させるために必要な要素は、小室３の内部仕切り３ａと制限ボリュームを画定する側壁１１との間に残された空間の中に有利に配置される。 有利には、側壁１１は、洗面ユニットを分解することなく、これらの要素のメンテナンスを可能にするハッチを設けられる。 【００１５】このような洗面ユニットは、洗面ユニットを機能させるのに必要な要素の全てを、洗面ユニットの小室の内部で人間工学的に使用可能な空間へ著しく侵入させることなく、所与の制限ボリュームの中に組み込む利点を提供する。 更に、そのような洗面ユニットは、車両の外部で前もって組み立ててテストできる独立モジュール形式の利点を提供する。 従って、そのような洗面ユニットは、単一のユニットとして鉄道車両の中へ嵌め込むことができる。 【００１６】図３は、本発明の変形の実施形態を示す。
この実施形態では、洗面ユニットは、図１の制限ボリュームと同じ長方形の制限ボリューム１によって外部的に画定され、側壁１１によって画定される。 この変形は、
上水タンク４および下水保存タンク５が長方形制限ボリューム１のそれぞれのコーナーに配置されるが、それぞれのコーナーは同じ側に位置し、タンク４および５の各々が制限ボリューム１のコーナーの形状とマッチする外側くさび形を有し、他の側では、内壁４ａおよび５ａが洗面ユニットの小室３を局所的に画定する内部仕切り３
ａの形状とマッチしている点で、図１および図２の洗面ユニットと異なっている。 図３で示されるように、洗面ユニットの小室３を画定する内部仕切り３ａは、タンク４および５によって占められるコーナーと対面する円弧へ伸び、これらのゾーンの外側では、側壁１１と平行に伸びているが、それから少し引っ込んでいる。 【００１７】通常の様式では、小室３は洗面ボウル６を含む。 洗面ボウル６は、この例では、２つのタンク４および５の間に伸びる内部仕切り３ａに対向して配置される。 洗面ボウル６とは反対側の内部仕切り３ａは、第１
に、１つのコーナーで便器２を収容し、第２に、小室３
へのアクセスを与える引き戸７を収容する。 洗面ユニットを適正に働かせるために必要な要素８、例えば、パイプ、給送ポンプ、およびヒータは、小室３の内部仕切り３ａと制限ボリューム１の側壁１１との間に残された空間に配置される。 【００１８】そのような変形の実施形態は、制限されたボリュームの中で人間工学的な最適化を行うという利点を提供する。 【００１９】図４は、本発明の他の変形実施形態を示す。 この実施形態では、側壁１１によって画定される洗面ユニットの長方形制限ボリューム１は小サイズである。 この変形において、上水タンク４および下水保存タンク５は、長方形制限ボリューム１の２つのコーナーのそれぞれに配置されるが、２つのコーナーは同じ側にある。 各々のタンク４および５は、制限ボリューム１のコーナーの形状とマッチする外側くさび形を有し、またその反対側にアーチ形内壁４ａおよび５ａを有する。 前記内壁は小室３の内部仕切りを構成する。 小室３は、アーチ形内壁４ａおよび５ａと整列して配置された内部仕切り３ａによって２つのタンク４および５の間に画定され、また側壁１１と実質的に平行に伸びる内部仕切り３
ａによって横方向を画定される。 洗面ボウル６は、２つのタンク４および５の間に伸びる内部仕切り３ａに対向して配置され、反対側の内部仕切り３ａは、第１に便器２を収容し、第２に円弧に沿って開かれるアーチ形引き戸７を収容する。 【００２０】洗面ユニットを適正に機能させるために必要な要素８、例えば、パイプ、給送ポンプ、およびヒータは、他の実施形態と同じように、内部仕切り３ａと制限ボリューム１の側壁１１との間に残された空間に配置される。 【００２１】当然のことながら、本発明は、決して、単なる例として与えられる、説明されたおよび図示された実施形態へ限定されない。 本発明の保護範囲を超えることなく、特に、様々な要素の構成に関して修正が可能であり、あるいは同等の代替技術を使用することができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の洗面ユニットの特定の実施形態を部分的にカットして示した斜視図である。 【図２】図１の洗面ユニットの平面図である。 【図３】本発明の洗面ユニットの変形実施形態を示す平面図である。 【図４】本発明の洗面ユニットの他の変形実施形態を示す平面図である。 【符号の説明】 １ 制限外側ボリューム２ 便器３ 小室３ａ 内部仕切り４ 上水タンク４ａ、５ａ 内壁５ 下水保存タンク６ 洗面ボウル７ 扉８ 要素１１ 側壁３１ 垂直端