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申请号 JP2012516095 申请日 2010-05-13 公开(公告)号 JP2012530935A 公开(公告)日 2012-12-06
申请人 アダック プラスティックス,インク.; 发明人 マインケ,ジョセフ; ビングル,ロバート,エル.; パストリック,トッド; アール. ぺティグリュー,イアン; アール. フトリク,トーマス; ダブリュ. トラップ,トッド;
摘要 作動可能な装置の部品20が、選択された領域を画定する外面26を有する 基板 30と、照明状態と非照明状態との間で作動可能である照明源36と、選択された領域にわたって施される不透明な標示コーティング34とを備える。 照明源36は、選択された領域の背後に配置される。 不透明な標示コーティング34の部分がパターン22を画定しており、該パターン22は、該パターン22を構成しない不透明な標示コーティング34の部分よりも高い光透過率を有する。 パターン22は、照明源36が非照明状態にあるときには見えず、照明源36が照明状態にあるときには見え、該パターン22を通して光を透過させる。
权利要求
  • 作動可能な装置の部品(20)であって、
    選択された領域を画定する外面(26)を有する基板(30)と、
    照明状態と非照明状態との間で作動可能であるとともに前記選択された領域の背後に位置する照明源(36)と、
    前記選択された領域にわたって施される不透明な標示コーティング(34)であって、該不透明な標示コーティング(34)の部分(48)がパターン(22)を画定しており、該パターン(22)は、該パターン(22)を構成しない該不透明な標示コーティング(34)の部分(46)よりも高い光透過率を有する、該不透明な標示コーティング(34)と、
    を備え、
    前記パターン(22)は、前記照明源(36)が前記非照明状態にあるときには見えず、前記照明源(36)が前記照明状態にあるときには見え、該パターン(22)を通して光を透過させる、作動可能な装置の部品。
  • 前記不透明な標示コーティング(34)は、塗料である請求項1に記載の部品。
  • 前記不透明な標示コーティング(34)は、メタリック塗料である請求項1に記載の部品。
  • 前記不透明な標示コーティング(34)は、前記部品(20)が取り付けられる前記作動可能な装置の仕上げ材に該部品(20)が溶け込むことができるように色彩を有する請求項1に記載の部品。
  • 前記不透明な標示コーティング(34)は、ハイドログラフィックプロセスを用いて前記選択された領域にわたって塗布される請求項1に記載の部品。
  • 前記パターンは、前記選択された領域から前記パターン(22)に関連する前記不透明な標示コーティング(34)を除去することによって画定される請求項1に記載の部品。
  • 前記パターン(22)は、前記不透明な標示コーティング(34)を該パターン(22)に施すことなく前記選択された領域にわたって施すことによって画定される請求項1に記載の部品。
  • 前記パターン(22)は、前記照明源(36)が作動されていないときには該パターン(22)を明るい光の中で本質的に見えなくし、該パターン(22)を背面照明するように前記照明源(36)が作動されると見えるようにする、選択的に光を透過させるコーティング(322)を前記選択された領域にわたって施すことによって画定される請求項1に記載の部品。
  • 前記パターン(22)は、前記選択された領域にわたって2つの異なる厚さで前記不透明な標示コーティング(34)を施すことによって画定され、より薄い厚さは前記パターン(22)に関連し、より厚い厚さは前記パターン(22)を有しない残りの領域に関連する請求項1に記載の部品。
  • 前記パターン(22)は、前記不透明な標示コーティング(34)の透過率を高めるように該不透明な標示コーティング(34)を選択的に切り込むことによって画定される請求項1に記載の部品。
  • 前記切り込むことは、スコーリング、クロスハッチング、点刻、エッチング及び彫刻のうちの1つを含む請求項10に記載の部品。
  • 前記切り込むことは、レーザーエッチングプロセスによって行われる請求項11に記載の部品。
  • 前記照明源(36)は、発光ダイオード、白熱電球、蛍光電球、電界発光光源、ネオンライト、遠隔の光源から光を受け取るライトパイプ、光を受け取る光ファイバー、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、7セグメントディスプレイ標示及びレーザーからなる群から選択される少なくとも1つの光源である請求項1に記載の部品。
  • 前記光源は、表示画面であり、該表示画面は、該表示画面が前記非照明状態にあるときには、前記不透明な標示コーティング(34)により隠される請求項13に記載の部品。
  • 前記7セグメントディスプレイ標示には、該7セグメントディスプレイ標示が照明状態にあるときには見え、非照明状態にあるときには見えないように前記不透明な標示コーティング(34)が上に重なっている請求項13に記載の部品。
  • 前記選択された領域は、制御スイッチ(170)を含み、該制御スイッチ(170)は、前記照明源(36)が前記非照明状態にあるときには、前記不透明な標示コーティング(34)によって隠される請求項1に記載の部品。
  • 前記制御スイッチ(170)は、面一に取り付けられているソフトタッチ制御ホイール、面一に取り付けられているソフトタッチボタン及び面一に取り付けられているソフトタッチキー、並びに電界効果センサー又は静電容量センサーの少なくとも一方を使用する制御ホイール、ボタン及びキーの少なくとも1つを含む請求項15に記載の部品。
  • 前記パターンは、商標、1つ又は複数の英数字、ロゴ、デザイン、記号、写真、画像、インジケーター、及びフリットの少なくとも1つである請求項1に記載の部品。
  • 前記作動可能な装置は、車両ドアハンドル(120)を含む請求項1に記載の部品。
  • 前記作動可能な装置は、自動車、トラック、航空機、船艇、オートバイ、個人向け船艇及び全地形用車両のうちの1つである請求項1に記載の部品。
  • 前記作動可能な装置は、洗濯機、食器洗浄器、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機の台座、真空掃除機、調理台のミキサー、ブレンダー、コーヒーメーカー、ラジオ、音楽システム及びフードプロセッサのうちの1つである請求項1に記載の部品。
  • 前記基板(30)は、半透明である請求項1に記載の部品。
  • 部品(20)に関連するパターン(22)を選択的に現したり及び隠したりできる作動可能な装置を製造する方法であって、
    選択された領域を画定する外面(26)を有する基板(30)を選択すること、
    照明状態と非照明状態との間で作動可能である照明源(36)を、前記選択された領域の背後に配置すること、
    前記選択された領域にわたって不透明な標示コーティング(34)を施すこと、
    パターン(22)を構成しない前記不透明な標示コーティング(34)の部分(46)よりも高い光透過率を有する該パターン(22)を画定するように前記不透明な標示コーティング(34)の部分(48)を適合させること、及び 前記パターン(22)を現すために前記パターン(22)を通して光を透過させるように前記照明源(36)を作動させて前記照明状態にすること、及び前記パターン(22)を隠すために前記照明源(36)を作動させて前記非照明状態にすることの少なくとも一方を実施すること、
    を含む方法。
  • 说明书全文

    本発明は、包括的には視覚表示部に関する。 一態様では、本発明は、表示部の照明源が照明状態にあるときにのみ視覚的に識別可能な標示又は他のマークを有する表示部に関する。 表示部は、車両用トリム部品を含む様々な物体に組み込むことができる。

    [関連出願の相互参照]
    本願は、2005年2月4日に出願された米国仮特許出願第60/593,677号の利益を主張して2005年8月5日に出願された米国特許出願第11/161,501号(現在は、米国特許第7,350,949号として2008年4月1日に発行されている)の継続出願である、2007年10月29日に出願された米国特許出願第11/926,731号(現在は放棄されている)の一部継続出願である2009年6月18日に出願された米国特許出願第12/486,986号(現在は、米国特許出願公開第2009−0257241号として2009年10月15日に公開されている)の利益を主張する国際出願であり、これらの出願は、この参照により、その全体が本明細書に援用される。

    自動車は、自動車の外装又は内装に取り付けられる、幾つかのタイプの装飾的かつ機能的な車両用トリム部品を備える。 外装トリム部品の例としては、限定はされないが、スポイラー、ドアハンドル、ナンバープレートフレーム及び種々の棒状体、例えば、ナンバープレートの上の照明棒状体及びセンターハイマウントストップライト(CHMSL)を取り付けるための棒状体が挙げられる。 これら部品の幾つかは、標示又は他の視覚的マークを含む。 視覚的マークは、車両の外観をカスタマイズする装飾的マーク、又は車両のメーカー若しくはモデル等の情報(車両エンブレムとして知られている)を観察者に伝えるための標示等、静的なものとすることができる。 他の視覚的マークは、運転者の意図する動作を伝えるために点灯する方向指示器及びブレーキライト等、動的又は双方向的なものである。 動的な視覚的マークの別の例は、キーレスエントリーシステムのキーパッドである。 通常、キーパッドはドアパネル又はドアハンドルに取り付けられ、使用者が所定の順序でキーを押して車両のドアをロック解除することができるように、数字又は文字が記された複数の個別のキーを有する。

    残念ながら、方向指示器、キーパッド及び車内の制御部(例えば、クルーズコントロール、ラジオ及び温度調節器)等の視覚的マークの中には、車両の美的外観に肯定的に寄与しないものがある。 これらの視覚的マークが非使用時に照明されない場合でも、照明されていないマークが観察者には見えてしまう。 さらに、常用されなくても常に視覚的に識別可能である視覚的マークによっては、実際に運転者の注意を逸らす可能性があるものもある。 したがって、これらの視覚的マークは、使用時にのみ見えることが望ましい。 加えて、装飾的マーク、車両のメーカー/モデル標示及び車内の表示部(例えば、計器パネルディスプレイ)等の静的な視覚的マークの外観は単調で地味なため、厳選された外観を生み出さないか、又は視覚的マークに十分な注意を引かない可能性がある。 後者の場合、車両の製造業者は、車両エンブレムを車両のメーカー及びモデルの識別に利用するだけでなく、広告媒体としても利用することが有利である。 車両エンブレムが視覚的に魅的なものであるほど、より効果的な販促手段となるであろう。 したがって、車両部品が視覚的に魅力のある標示又は他のマークを有することが望ましい。

    加えて、車両用トリム部品以外の多くの物品は、ありきたりの表示部及び制御部を有するため、同様の欠点がある。 このような物の例としては、家庭電化製品、オーディオ/ビデオ機器及び標識が挙げられる。 今日の競争の激しい市場では、製品の視覚的外観、又は或る製品若しくは事業に関連する表示部の視覚的外観は、顧客の購買決定の重要な要因となる可能性があり、或る製品又は表示部を他のものよりも際立たせることを促す視覚的外観は、顧客の購買決定に確実に影響を及ぼす可能性がある。

    作動可能な装置の部品が、選択された領域を画定する外面を有する基板と、照明状態と非照明状態との間で作動可能な照明源と、選択された領域にわたって施される不透明な標示コーティングとを備える。 照明源は、選択された領域の裏側に位置する。 不透明な標示コーティングの一部が、パターンを有しない不透明な標示コーティングの部分よりも光透過率が高いパターンを画定する。 このパターンは、照明源が非照明状態にあるときには見えず、照明源が照明状態にあるときには見え、該パターンを通して光を透過させる。

    本発明の一実施形態による外装トリム部品を有する車両の斜視図である。

    外装トリム部品の隠し標示が非照明状態にある、図1の外装トリム部品の正面図である。

    ロゴとして構成される標示を照明状態で示す、図1の外装トリム部品の正面図である。

    方向指示灯として構成される標示を照明状態で示す、図1の外装トリム部品の正面図である。

    図1〜図4の外装トリム部品の分解斜視図である。

    外装トリム部品内のマスクを示す、図1〜図4の外装トリム部品を後方から見た分解斜視図である。

    図6の線6A−6Aに沿って見た断面図である。

    外装トリム部品の代替的な一実施形態を有する車両の斜視図である。

    隠し標示が非照明状態にある、図7の外装トリム部品の代替的な実施形態の正面図である。

    ロゴとして構成される標示を照明状態で示す、図7の外装トリム部品の代替的な実施形態の正面図である。

    図7〜図9の外装トリム部品の代替的な実施形態の分解斜視図である。

    外装トリム部品内のマスクを示す、図1〜図4の外装トリム部品の代替的な実施形態を後方から見た分解斜視図である。

    ロゴ及びキーレスエントリーパッドとして構成される標示がいずれも照明状態で示される、図7の外装トリム部品の代替的な実施形態の正面図である。

    標示が安全ライトとして構成される、外装トリム部品の代替的な一実施形態を有する車両の斜視図である。

    標示がロゴとして構成される、図13と同様の斜視図である。

    標示がパドルライトとして構成される、図13と同様の斜視図である。

    標示が別のタイプのパドルライトとして構成される、図15と同様の斜視図である。

    隠し標示が設けられたトリム部品の幾つかの実施形態のいずれかの基板、仕上げ材及びマスクを製造する方法の例示的なフローチャートである。

    隠し標示が設けられたトリム部品の幾つかの実施形態のいずれかの基板、仕上げ材及びマスクを製造する方法の例示的なフローチャートである。

    本発明の代替的な一実施形態を含む車両ドアハンドルの分解斜視図である。

    図18の車両ドアハンドルの一部の拡大斜視図である。

    本発明の代替的な一実施形態を含む衣類乾燥機の斜視図である。

    本発明の代替的な一実施形態を含む7セグメントディスプレイ組立体の斜視図である。

    次に図を参照すると、図1は、本発明による隠し標示が設けられた例示的な車両用トリム部品20を有する車両10を示す。 トリム部品20は、標示又は他のマークが照明されると標示又は他のマークを表示するようになっているものとすることができる。 標示又は他のマークが照明されていないときには、観察者がこれらに気づくことは完全に不可能であり、車両用トリム部品10の外観は、標示又は視覚的マークの全くないトリム部品の外観と同一である。 その結果、マークは非使用時には隠されるため車両10の物理的外観を損なうことがなく、トリム部品20は、マークが照明されている間は魅力的であり美的に優れている。

    本明細書で用いる場合、「標示」という用語は、目視することができる任意の種類のマークを指す。 標示の例としては、限定はされないが、ロゴ、数字及び文字、記号、デザイン、画像並びに写真が挙げられる。 例示的なデザインはフリットとすることができ、これは、一般的に自動車ガラスに見られ、不透明な実線又は帯、及び徐々に不透明から透明になる錯覚をもたらす徐々に小さくなる不透明ドットの平行線を含む。 標示は、伝達的、機能的、装飾的、双方向的、又はそれらの組み合わせとすることができる。

    本明細書で用いる場合、「トリム部品」という用語は、車両の外装又は内装に位置する任意の部品を指すことができる。 車両は、オートバイ、スクーター、全地形用車両(ATV)、スノーモービル、ウェーブランナー、ジェットスキー、又はボート等、自動車又は他のタイプの電動式車両とすることができる。 トリム部品は、装飾的、機能的、又はそれらの組み合わせとすることができる。 外装トリム部品の例としては、限定はされないが、ボディサイドモールディング、スポイラー、ドアハンドル、ナンバープレートフレーム、ボンネットルーバー、サイドルーバー、及びブレーキルーバー、トラックキャップ及びトラックカバー、並びに棒状体、例えばナンバープレートの上の照明棒状体及びセンターハイマウントストップライト(CHMSL)を取り付けるための棒状体が挙げられる。 加えて、トリム部品は、車両ボンネットの下の照明、ボンネットの装飾照明(cosmetic lighting)、トラック荷台の照明、及び点滅、閃光、又は救急車、消防車、及びパトカー等の緊急車両用のメッセージ照明を提供するようになっているものとすることができる。 トリム部品の他の例としては、車両の製造業者ではなく車両の所有者又は車両の所有者に雇われた専門家により車両10に通常は加えられる、多くのカスタムアクセサリーが挙げられる。 内装トリム部品の例としては、限定はされないが、内装ドアハンドル、内装ドアハンドルのベゼル、インストルメントクラスタ、ゲージ、走行距離計及び速度計ディスプレイ、警告灯、変速機位置表示器、ラジオ制御部/ノブ、温度制御ディスプレイ及び制御部、クルーズコントロールディスプレイ及び制御部、ステアリングホイール搭載アクセサリー制御部(すなわち、ラジオ制御部及びクルーズコントロール制御部)、車内エンブレム(例えば、計器パネル上、ドアパネル上、ステアリングホイール上)、アクセサリーライト、識別ラベル(例えば、カップホルダ用、電源出力カバー用、シフトノブ用、グローブボックスドア用)、バイザーライト、及びLCD又は他のタイプのフラットパネルディスプレイ、例えばサウンドシステム用、全地球測位システム用及び車載撮像システム用のディスプレイが挙げられる。 加えて、トリム部品は、トランク内照明、ドアが開くと点灯するドア内装の安全照明、及び作業照明、周辺照明、及びムード照明等のヘッドライナートリム照明を提供するようになっているものとすることができる。

    トリム部品は、車両用トリム部品又は車両との使用に限定されない。 本明細書で説明する発明は、使用者が操作する制御機構を有し、非使用時には隠される、すなわち隠蔽されることにより美的に有利であると思われるものを含む、非自動車用途で用いることもできる。 このような装置の例としては、限定はされないが、電子レンジ、洗濯機及び乾燥機、レンジ、コンロの上面、オーブン、厨房機器、及び園芸機器、例えばトリマー、エッジャー、ブロワー、除機、及び芝刈り機、視聴覚エンターテイメント装置、例えばステレオコンポ、テレビ、据置型及び携帯型ビデオゲームコンソール、MP3プレーヤーを含む携帯型音楽プレーヤー、CDプレーヤー及びラジオ、ラップトップ及び携帯情報端末(PDA)を含む携帯型パーソナルコンピュータ、リモコン、並びに計算機等の機器が挙げられる。 本発明は、住宅又は建物のアドレス番号、広告標識、店内の製品展示、及び商売の開店/閉店標識等、非双方向的な表示に利用することもできる。 本発明とともに用いるのに適した屋外部品の他の例としては、下端及び下端のインサート(例えば、ホリデーライティング又は他の装飾的照明を隠すための)、ガレージドアパネル、雨樋、フェンス及び柵、並びにソーラーパネルカバーが挙げられる。 本発明は、階段の手すり及び幅木等、屋内で用いることもできる。 加えて、本発明は、屋内及び/又は屋外のセキュリティカメラを隠すために、家庭用セキュリティシステムに組み込むこともできる。 さらに、本発明はオフィス家具とともに利用することができることも意図される。

    概して、本発明は多くの用途で用いることができるが、簡略にするためにそのうちの幾つかのみを本明細書において記載する。 上記に挙げた例は、例示のためのみに提供されており、本発明をいかなる形で限定することも意図されない。 以下に記載する本発明の特定の実施形態は、説明のためのみに自動車用の外装トリム部品に関して記載するが、本発明は、上述のもの等の他の用途で用いることもできることが理解される。

    図1に示す例示的な車両用トリム部品20は、車両10の後端にあるナンバープレート用の取り付け場所12の上方に配置される、ナンバープレート照明棒状体の形態とすることができる。 トリム部品20は、図2〜図7においてより詳細に示され、これらの図は、本発明に関するトリム部品20の要素を示す。 トリム部品20がトリム部品20の他の機能に関する他の要素を備えることができることは、車両部品技術分野の熟練者(当業者)には明らかであろう。

    図2は、非照明状態のトリム部品20を示しており、この状態ではトリム部品20がいかなるタイプの標示も有していないかのように見える。 しかしながら、トリム部品20が照明されると、図3に示すように、観察者が照明状態の標示22を見ることができる。 図3の例示的な標示22は、文字及びデザインを含むロゴとすることができ、図4は、方向指示灯の形態の別の例示的な標示22を示す。 標示22は好ましくは、適当な距離から見ることができるとともにトリム部品20上の任意の適当な場所に配置することができるようなサイズとすることができる。

    次に、図5〜図6Aを参照すると、第1の実施形態のトリム部品20は、外面26及び内面28を有する基板30を備える。 基板は、外面26上の仕上げ材層32、及び標示22を画定するマスク34を有し、トリム部品20の照明源36が、基板30のうち内面28に面する側に位置付けられる。 本出願では、「前」及び「後」という用語は、トリム部品20が車両10に取り付けられたときの車両10から離れた向き及び車両10に近い向きそれぞれを指し、より包括的には、基板30のうち照明源36から遠い側及び照明源36に近い側それぞれを指す。 例えば、外面26は基板30の前側にあり、内面28は基板30の後側にある。 本実施形態の例示的なトリム部品20の基板30は、面40と、面40に対して概ね直に後方に延びる一対の対向する側壁42並びに上壁及び下壁44とを備える。

    基板30はトリム部品20の基部となり、一実施形態によれば、高分子材料から作製することができる。 例示的な高分子材料としては、シリコーン及びナイロンが挙げられる。 代替的に基板30は、ガラス又は任意の他の適当な材料から作製することができる。 例えば、基板30は、電荷が印加されると不透明度等の光学特性が変化する導体材料から少なくとも部分的に作製することができる。 基板30は、トリム部品20の選択された特性に応じて基板30を剛性又は可撓性にするように、外面26と内面28との間の距離とすることができる任意の適当な肉厚を含むことができる。 例えば、基板30は可撓性膜の形態とすることができる。 加えて、本発明の一実施形態による基板30は、光を著しくぶれさせる又は歪ませることなく透過するように、半透明又は十分に透明とすることができる。 さらに、基板30は、くすんだ外観又は琥珀色の外観等の選択された視覚効果を与えるように、選択された色を得るように、選択された灯色出力を得るように、又は電子機器を隠すように、着色された透明材料から作製することができ、これについてはより詳細に後述する。

    基板30の前側にある仕上げ材層32は、照明源36が点灯していない場合にマスク34及び照明源36を隠し、トリム部品20に選択された外観を与える。 加えて、仕上げ材層32は、トリム部品20の前側から見ると実質的に不透明とすることができることにより、照明源36が点灯していない場合に、照明源36、マスク34、及び仕上げ材層32の後側にある任意の他の部品を隠す。 しかしながら、仕上げ材層32は、その後側にある照明源36から発せられる光を透過するため、照明源36が照明状態にあるときには、観察者には照明源36からの光が見えることにより標示22が見える。 さらに、仕上げ材層32は、照明源36が非照明状態にあるときには照明源36及びマスク34を隠すことにより、トリム部品20に標示のないトリム部品と同一の外観を与える。 本発明の一実施形態によれば、仕上げ材層32は、トリム部品20の外観が車両10のうちトリム部品20に隣接する部分の外観と同様であるように選択することができる。 したがって、仕上げ材層32により、照明源36が点灯していないときにはトリム部品10が車両10の隣接部分に効果的に「溶け込んで」、選択された美的外観を生むことが可能になる。

    所望の光学特性を与えるのに加えて、仕上げ材層32は、選択された視覚特性及び触覚特性を生み出すようにテクスチャ加工することができる。 例えば、テクスチャ加工された仕上げ材は、照明源36からの光を濾過するか又は拡散させること等により選択された光出力を生成することができる。 さらに、テクスチャ加工された仕上げ材は、車両10の隣接領域のテクスチャとは異なるテクスチャを有することができるため、トリム部品20がそのように異なることなく車両10に「溶け込んでいる」場合に、観察者は車両10の残りの部分からトリム部品20を識別及び区別することができる。

    仕上げ材層32は、いかなる材料(複数の場合もあり)からも作製することができ、上述の光学特性を与えるのに適したいかなる形態も有することができる。 光透過率のような、仕上げ材層32の選択された光学特性は、化学組成、色、塗布厚等のような仕上げ特性の選択的な制御によって制御することができる。 照明源36が発する光の波長も仕上げ材層32の透過率を制御する。

    一実施形態によれば、仕上げ材層32は基板30に施されるコーティングとすることができる。 例示的なコーティング材料としては、限定はされないが、Alsa Corporationから入手可能なGhost Chrome(登録商標)塗料等のメタリック塗料を含む塗料が挙げられる。 他の適当な塗料としては、噴霧プロセスを用いて施すことができる自動車用又は非自動車用塗料が挙げられる。 塗料は、仕上げ材層32に選択された光学特性を得るようにするとともに塗料が堆積し過ぎないようにするのに必要な特定の厚さに従って施すことができる。 場合によっては、トリム部品20を車両10に合わせるため等、選択された色を得るために、塗料に色を足すことができ、塗料を保護クリアコートでコーティングすることができ、保護クリアコートにも同様に色を足して、選択された色を得ることができる。 コーティングは、任意の適当な金属蒸着プロセスを利用してトリム部品20に蒸着される、アルミニウム又はクロム等の金属の形態とすることもできる。

    代替的に、仕上げ材層32は、上述の特性を有する材料から作製されるか、又は上述の特性を有する材料でコーティングされる別個の部品を含むことができる。 例えば、仕上げ材層32は、選択された化粧的外観を与えるとともにトリム部品20に選択された光学特性を与えるために基板30に載せられる、高分子材料又は織物材料等の適当な材料から作製された薄膜とすることができる。 膜は、べた色とすることができるか、又はパターン若しくは画像を含むことができる。 基板30に膜を施す別の例示的なプロセスは、ハイドログラフィックプロセスとすることができ、このプロセスでは、炭素繊維に似た外観等の選択された外観を有する膜を液体上に浮かばせ、基板30を液体に浸漬させることができることで、基板30を液体から取り出したときに膜が基板30に付着するようにする。 代替的に、膜は基板30とともにインサート成形することができる。 このプロセスでは、膜を金型キャビティに挿入することができ、次に金型を閉じて材料を射出し、基板30を形成することができる。 膜及び基板30は単一部品となり、膜が基板30の化粧的外皮として機能する。

    本発明の別の実施形態によれば、仕上げ材層32は基板30と一体化することができる。 例えば、基板30は、選択された色を有する高分子を成形したものとすることができ、基板30の肉厚は、仕上げ材層32に必要とされる光学特性を得るために選択することができる。 したがって、基板30はこの場合、トリム部品20の基部として、またトリム部品20の仕上げ材層32として機能する。

    マスク34は、マスク部分46及び非マスク部分48を含み、非マスク部分48は、マスク部分46よりも多くの光を透過するとともに標示22を画定する。 仕上げ材は、マスク部分46及び非マスク部分48の両方にわたって延在し、照明源36が点灯していないときにはマスク部分46と非マスク部分48との間の目に見える差を隠す。 したがって、照明源が非照明状態にあるときには標示22は視覚的に識別不可能である。 本実施形態では、マスク34は、非マスク部分48が基板30の面40と位置合わせされるように設計することができるが、マスク34のうち基板30の任意の場所に対応するどの場所にも非マスク部分48が位置付けられることも、本発明の範囲内である。 さらに、マスク34は、基板30の内面28に施されるものとして図示されているが、マスク34は、基板30の外面26に、又はトリム部品20の任意の他の適当な場所に位置付けることができる。

    一実施形態によれば、マスク部分46は、マスク34の後側に位置する照明源36からの光が、一般的に半透明、透明、又は中空(すなわち、開口又は穴)とすることができる非マスク部分48のみを通過することを確実にするように、黒色とすることができる。 その結果、図6Aに示すように、照明源36が点灯すると光が非マスク部分48、基板30、及び仕上げ材層32を通して輝いて、標示22が観察者に見えるようにする。 代替的に、光がマスク部分46及び非マスク部分48の両方を通して、ただし標示22が視覚的に識別可能であるように異なる強度で輝くよう、マスク部分46及び非マスク部分48の不透明度を選択することができる。 非マスク部分48は、該非マスク部分48を通して輝く光が標示22に選択された外観を与えるように着色されるよう、同様に着色されてもよい。

    マスク34は、いかなる材料(複数の場合もあり)から作製することができ、マスク部分46及び非マスク部分48を形成するのに適したいかなる形態も有することができる。 マスク34は、例えば、そこから材料を除去することにより非マスク部分48が形成される、高分子材料又は織物等の不透明材料から作製された別個の部品とすることができるか、又は不透明コーティングが施された別個の部品とすることができる。 代替的に、マスク34は、基板30又は仕上げ材層32に施される塗料等のコーティングとすることができるか、又は接着剤等により基板30又は仕上げ材層32に取り付けられる膜とすることができる。 マスク34は、基板30から材料を除去して、照明源36から背面照明されると光を通過させる薄肉部分を形成すること、又は薄肉部分を組み込んだ設計を有する金型を用いて基板30を成形すること等により、基板30と一体形成することもできる。 これらの例では、薄肉部分がマスク34の非マスク部分48を形成する。

    多くの異なる方法を用いて、マスク34を製造することができる。 例えば、マスク34は、インク又は他の材料をスクリーンから表面に通過させることができるスクリーン印刷プロセス(例えば、シルクスクリーン印刷)、又はスタンプを用いてインク又は他の材料をインクパッドから表面に転写することができる印刷パッドプロセス等の、印刷プロセスを用いて施すことができる。 スクリーン印刷プロセス及び印刷パッドプロセスでは、スクリーン及びパッドは標示22に従って設計される。 代替的に、マスク34は、複数の樹脂を1つの金型に射出してマスク部分46及び非マスク部分48を形成することができる二色成形プロセスを用いて製造することができる。 関連のプロセスであるインサート成形/オーバーモールディングにおいて、固体の透明部品を金型に挿入して、樹脂等の不透明材料を透明部品の周りに射出することができる。 透明部品のうち不透明材料で覆われない部分は非マスク部分48を形成し、不透明材料はマスク部分46を形成する。 代替的に、マスク34は、上述のように基板30とすることができる単一部品、又は非マスク部品48を形成するように成形品の残りの部分に比して薄い壁を有する部分を有する、基板30とは別個の部品を成形することにより、作製することができる。

    レーザーエッチング及びCNC加工プロセス等の他の方法は、例えば、非マスク部分48を形成するために材料を除去することを伴う。 レーザーエッチングでは、塗料等の不透明コーティングを基板30又は別個の構造部品に施してマスク部分46を形成することができ、レーザーにより塗料を除去して非マスク部分48を形成する。 CNC加工プロセスは、切削又はフライス削り等により材料を部品から除去して非マスク部分48を形成するのに用いることができる、既知のプロセスである。 材料は、非マスク部分48を形成するために完全に除去することができるか、又は照明源36が点灯すると光を通過させるのに十分な薄さにすることができる。

    照明源36は、基板30、仕上げ材層32、及びマスク34の後側に配置することができ、マスク34の非マスク部分48、基板30、及び仕上げ材層32を透過する光を発生することで、マスク34のマスク部分46と非マスク部分48との間に目に見える区別を与えることにより、標示22を観察者に視覚的に識別可能にする。 照明源36は、トリム部品20に取り付けることができるか、又はトリム部品20の背後の車両10の外装に取り付けることができる。 照明源36は、1つ又は複数の発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、電界発光光源(エレクトロルミネセンス光源)(例えば、ライトパッド)、白熱電球、蛍光電球、ネオンライト、及びレーザーを含むがこれらに限定されない、任意の適当な光発生装置とすることができる。 照明源の別の例は、液晶ディスプレイ(LCD)又はプラズマディスプレイ等の表示画面である。 さらに、照明源36は、遠隔の光源から光を受け取って光を分配するライトパイプ及び光ファイバーを備えることができる。 加えて、照明源36は、白色とすることができるか又は着色することができ、異なる色の複数の光源を含むことができる。

    照明源36は、車両10の電気系統に接続することができ、継続的に照明状態とすることができるか、或いは車両10の1つ又は複数の状態又はその環境に応じて、交互に照明状態と非照明状態とになるようになっているものとすることができる。 例えば、照明源36は、使用者がイグニションをオンにしたとき、方向指示器スイッチを作動させたとき、ブレーキをかけたとき、加速したとき、キーレスエントリーシステムの遠隔フォブを起動したとき、ドアハンドル(entry handle)に触れたとき、又は観察者が車両10の所定距離内にいるときに、点灯するようになっているものとすることができる。 さらに、照明源36は、使用者により音声起動することができる。 場合によっては、該照明源36は、照明源36からの光の強度が照明状態ごとに異なる複数の照明状態で動作することができる。 例えば、照明状態は、照明源36からの光の強度がアクティブ照明状態中よりも弱いものとすることができる、スタンバイ照明状態を含むことができる。

    本発明の別の実施形態によれば、照明源36はマスク34を形成するようになっているものとすることができる。 例えば、電界発光パッドを標示22に従った形状にすることができるか、又はコーティングをパッドに施すことで、パッド上にマスク又はステンシルを効果的に形成し、光が通過することができる領域を画定することができる。 代替的に、複数のLEDを表示22に対応する形状で構成することができる。 本発明の別の実施形態によれば、マスク34を効果的に形成するライトパイプ及び光ファイバー等の光学系を基板30に成形することができる。 光学系は、照明源36から集光して、標示22に対応するパターンで光を投影する。

    トリム部品20は、使用者からの入力を受けるスイッチ及びセンサー等の電子機器(図示せず)をさらに備えることができる。 例えば、トリム部品20は、使用者が作動させると信号を発生するメンブレンスイッチ又は静電容量センサー若しくは電界効果センサーを備えることができる。 さらに、電子機器は、例えば車両10の全地球測位システム及び/又はコンピュータとともに用いることができる、上述の表示画面を含むことができる。 このような電子機器を用いるドアハンドルの形態のトリム部品の一例を、図12に関して以下に記載する。

    上述のように、照明源36が非照明状態にあるときには、トリム部品20の外観は、図2に示すように標示のないトリム部品の外観と実質的に同一である。 照明源36が照明状態にある場合、図6Aに示すように、照明源36からの光はマスク34の非マスク部分48を透過するが、光はマスク部分46にはあまり又はほとんど透過しない。 非マスク部分48を通して輝く光は、基板30の面40及び基板30の外面26の仕上げ材層32も同様に透過するため、図3又は図4に示すように、観察者は標示22を知覚することができる。 したがって、仕上げ材層32は、非照明状態にあるときには、マスク34、したがって標示22を隠し、標示22は、照明状態にあるときには見えるだけでなく魅力的な外観を有する。

    本発明による第2の実施形態のトリム部品120を有する車両110を図7に示す。 トリム部品120は、図8〜図11に更に詳細に示されており、これらの図において、第1の実施形態の部品と同様の部品は1XXという形で同様の符号で特定され、この場合、XXは第1の実施形態の部品の符号である。 第2の実施形態のトリム部品120は、車両110のドア114の外面に取り付けられる車両のドアハンドルとすることができる。

    図8は、非照明状態のトリム部品120を示しており、この状態ではトリム部品120がいかなるタイプの標示も有していないかのように見える。 しかしながら、トリム部品120が照明されると、図9に示すように、観察者は照明状態の標示122を見ることができる。 図9の例示的な標示122は、文字及びデザインを含むロゴとすることができる。

    図10及び図11を更に参照すると、ドアハンドルの形態のトリム部品120は、ハンドル基部150と、該ハンドル基部150に取り外し可能に取り付けられるハンドルキャップ160と、ハンドル基部150及びハンドルキャップ160に隣接してドア114に取り付けられるベゼル162とを備える。 トリム部品120がドアハンドルの他の機能に関する他の要素を備えることができることは、車両部品技術分野の熟練者(当業者)には明らかであろう。 例示的なドアハンドルは、米国特許出願第10/710,806号に開示されており、当該出願の全体が参照により本明細書に援用される。

    ハンドル基部150は、ドア114の外面に取り付けることができ、ハンドル基部150をドア114に枢着するためのピボットマウント152を一端に、ラッチアクチュエータ154を反対端152に備える。 ピボットマウント152及びラッチアクチュエータ154は、車両110の外部から見えないようにドア114の内側に配置される。 ラッチアクチュエータ154は、任意の適当な様式でドアラッチ(図示せず)に動作可能に連結することができ、ハウジング本体150がピボットマウント152を中心に枢動している間にラッチアクチュエータ154が変位することでドアラッチが解除されることにより、使用者がドア114を開いて車両110に入ることができる。

    ハンドルキャップ160は、ハンドル基部150の前面に取り付けられて、トリム部品120に選択された外観を与えることができる。 使用者は、ハンドル基部150を枢動させてドアラッチを解除するためにトリム部品120を掴む場合、ハンドル基部150及びハンドルキャップ160の両方を掴む。 第1の実施形態のトリム部品20と同様に、ハンドルキャップ160は、外面126上に仕上げ材132、及び内面128上にマスク134を有する基板130を備える。 トリム部品120は、さらに、ハンドルキャップ160とハンドル基部150との間に位置する照明源136を備える。 基板130、仕上げ材132、マスク134、及び照明源136は、第1の実施形態の対応する部品と同様であり、標示122に関して、かつ観察者に対するその視認性に関して同様に機能する。

    一実施形態によれば、ハンドルキャップ160は、ハンドル基部150に取り外し可能に取り付けることができ、異なる標示122を有する交換用ハンドルキャップ160と交換することができる。 ハンドルキャップ160は交換可能であるため、使用者は、パーソナライズしたハンドルキャップがパーソナライズした標示を対応するマスク上に有するように、トリム部品120をパーソナライズすることができる。 さらに、トリム部品120の製造及び組み立ては、ハンドルキャップ160の交換可能な性質により容易にすることができ、ハンドルキャップ160は、トリム部品120のうち、車両の特定のメーカー又はモデルに合わせて特注する必要がある唯一の部品である。 ハンドルキャップ160を交換する場合、ハンドルキャップ160全体を取り外して交換することができる。 代替的に、マスク134が基板130と一体ではない場合、マスク134のみを取り外して交換すればよい。

    場合によっては、標示122は、図12に示すようにキーレスエントリーシステムのキーパッドと一体とすることができる。 このようなキーパッドを有する例示的な車両のドアハンドルは、米国特許出願第60/522,663号及び米国特許出願公開第2003/0031025号に開示されており、これらの全体が参照により本明細書に援用される。 標示122は、個別のキー170を有するキーパッドを備え、使用者がこれらのキー170に所定の順序で触れてキーレスエントリーシステムのロック機構(図示せず)をロック解除することにより、使用者はドアラッチを解除するためにトリム部品120を掴んで引くことができる。 キー170は、使用者がキーレスエントリーシステムを操作するために触れなければならないトリム部品120上の場所(複数の場合もあり)を特定する視覚インジケーターを提供する。 キー170は、該キー170の背後に配置されるとともに、使用者がキー170に触れると使用者の指の存在を感知することが可能な、メンブレンスイッチ、静電容量センサー又は電界効果センサー等、スイッチ又はセンサーの形態の電子機器と連動することができる。 したがって、使用者がトリム部品のキー170に触れると、電子機器が使用者の指の存在を検知し、使用者がキー170に所定の順序で触れると、電子機器がロック機構と動作可能に通信してドアをロック解除する。 キー170は、図12に示すように照明状態にあるときには使用者に見え、非照明状態にあるときには識別不可能であることが有利である。 代替的に、キー170は、ハンドル基部150及びハンドルキャップ160の背後、又はドア114の外部パネル上に配置される飾り座上に位置付けることができる。 上記のスイッチ及びセンサー等の電子機器を起動させるために使用者が触れなければならないトリム部品120上の1つ又は複数の場所を特定する視覚インジケーターとして、標示122を利用するという概念は、キーレスエントリーシステム以外の用途で用いることができる。

    第2の実施形態のトリム部品120は、ストラップ型ドアハンドルに関して説明したが、このようなドアハンドルに限定されない。 トリム部品120は、パドルハンドル、及び車両部品技術分野の熟練者(当業者)に既知の他のタイプのハンドル等、任意の適当なタイプのドアハンドルを含むことができる。

    本発明による隠し標示が設けられたトリム部品の他の実施形態の例を、図13〜図16に示す。 第1の実施形態の部品と同様の部品は2XXという形で同様の符号で特定され、この場合、XXは第1の実施形態の部品の符号である。 図13〜図16は、車両210のサイドドア214に組み込まれる棒状体の形態のトリム部品220を有する車両210を示す。 図13では、標示222は、照明状態にあるときには車両210の視認性を高める安全サイドライトとして機能し、図14の標示は、ロゴとして構成することができる。 加えて、図13及び図14の標示222は、運転者が車両210内の制御レバーを作動させると点滅する方向指示器として機能することもできる。 図15及び図16では、標示222は、照明状態にあるときには車両210に隣接する地面領域272を照明する安全又はパドルライトとして構成することができる。 照明状態は、遠隔のキーレスエントリーフォブを作動させると、又は任意の他の適当な事象により、達成することができる。 図15の標示222は、単一の細長いパドルライトとすることができ、図22の標示222は、合わせてパドルライトを形成する、分離した複数の短いセグメントからなる。

    本明細書で説明するトリム部品20、120の基板30、仕上げ材層32、及びマスク34の相対的な位置は、任意に適当に変えることができる。 例えば、マスク34を基板30よりも前に配置することができるか、又は仕上げ材層32を基板30とマスク34との間に配置することができる。 加えて、仕上げ材層32を基板の内面28に位置付けることができ、マスクを仕上げ材層32に施すことができる。 さらに、本発明によるトリム部品20、120は、マスク34を含む必要はない。 例えば、照明源36からの光が基板30全体を透過することができる。 代替的に、トリム部品は、トリム部品の特定の領域に集光させる照明源を備えることができる。 例えば、基板30の背後に配置されるLCDディスプレイ自体が集光照明源を含み、給電状態にあるときにはLCDディスプレイが基板30及び仕上げ材層32を通して見えるようになるが、給電されていないときには仕上げ材層32により隠されることができる。

    本発明によるトリム部品の実施形態のいずれかの基板、仕上げ材、及びマスクの組み合わせを製造する方法300の例示的なフローチャートを、図17A及び図17Bに示す。 図17Aに示す方法300は、ステップ302において、基板30にマスク34を施すことにより開始する。 マスク34は、基板30の前側又は基板30の後側に施すことができる。 一実施形態によれば、マスク34は、基板30上に標示22の形態のステンシルを配置し、黒色塗料等の不透明コーティングを基板30に噴霧又は他の方法で施し、次にステンシルを除去することにより施すことができる。 次に、ステップ304において、仕上げ材層32を基板30のうちマスク34とは反対側に施すことができる。 一実施形態によれば、仕上げ材層32は、上述のGhost Chrome等の塗料で基板30をコーティングすることにより施すことができる。 マスク34を基板30の後側に施すことができる場合、仕上げ材層32は基板30の前側に施すことができる。 仕上げ材層32が施された後、ステップ306において、任意でクリアコート等の保護コーティングを仕上げ材層32に施すことができる。 図17Aの方法300では、ステップ302及び304は逆の順序で行うことができる。

    上述の方法300では、仕上げ材層32及びマスク34を対向する側に施すことにより基板30を製造する。 代替的に、方法300は、図17Bに示すように、基板30の同じ側に仕上げ材層32及びマスク34がある基板30を製造するように変更することができる。 図17Bの方法300を開始するには、ステップ310において、仕上げ材層32を基板30の後側等、基板30に施す。 一実施形態によれば、仕上げ材層32は、上述のGhost Chrome等の塗料で基板30の後側をコーティングすることにより、基板30の後側に施すことができる。 次に、ステップ312において、マスク34を仕上げ材層32に施すことができる。 一実施形態によれば、マスク34は、仕上げ材層32の後側に標示22の形態のステンシルを配置し、黒色塗料等の不透明コーティングを仕上げ材層32に噴霧又は他の方法で施し、次にステンシルを除去することにより施すことができる。

    本発明による隠し標示を有する車両用トリム部品は、非照明状態にあるときには標示及び照明源を隠し、照明状態にあるときには標示に魅力的な外観を与えることが有利である。 結果として、車両の美的外観に寄与しない標示は、非使用時には隠される。 加えて、視覚的に魅力のある標示は、効果的な広告媒体として機能するとともに、車両のパーソナライズに関する独創的なオプションを車両の所有者に与えることができる。

    トリム部品のまた別の実施形態が図18及び図19に示されている。 図18及び図19の実施形態は上述の実施形態の特徴の多くを共有しており、これらは本発明の完全な理解のために必要ではない限り、本明細書では詳細には説明しない。 図18は、上に重なる選択的に光を透過させる標示コーティング322を有するドアハンドル組立体310の例示的な分解図を示す。 標示コーティング322は、英数字又は記号のようなパターン324を組み込むことができ、このパターン324は、太陽光等の光がドアハンドル組立体310に当たっているときには見えないが、背面照明されると見える。 標示コーティング322は、標示が見えないときに、ドアハンドル組立体310が、後述するように該ドアハンドル組立体310が取り付けられている車両の残りの部分に一体となって溶け込むように、ドアハンドル組立体310に組み込むことができる。

    ドアハンドル組立体310は、車両ドア(図示せず)に枢着されるとともにドア内に位置するドアラッチ(図示せず)と動作可能に連結されるハンドルハウジング312と嵌合するグリップカバー318の形態の基板を備えることができる。 グリップカバー318及びハンドルハウジング312はともに、使用者が把持することができるグリップを形成することができる。 ドアハンドル組立体310は、ハンドルハウジング312に取り付けられるとともに該ハウジング312とグリップカバー318との間に挟まれる照明源ホルダー314を更に含むことができる。 照明源ホルダー314は、パターン324へ背面照明を提供するために複数の照明部材330を備える照明源組立体316を支持することができる。 照明部材330は、個々に、群で又は一度に点灯することができる発光ダイオード(LED)のような任意の適した光源とすることができる。 照明源組立体のワイヤーハーネス332が、照明部材330の1つ又は複数の動作を制御するために、ハンドルハウジング312を通って延在して車両電源制御システム(図示せず)と連結されることができる。

    ドアハンドル組立体310は、グリップカバー318に隣接してかつグリップカバー318と同一の広がりを有する、車両ドアに取り付けられるベゼル320も備えることができる。

    標示コーティング322は、コーティングプロセス、例えばスプレープロセス、ハイドログラフィックプロセス若しくは浸漬プロセス、又は当該技術分野において既知である他の適したコーティングプロセスによってグリップカバー318に施すことができる特殊塗料又は仕上げ材を含むことができる。 特殊塗料又は仕上げ材は、パターン324を背面照明するように照明源組立体316を作動させることで該パターンが見えるようになるまで、パターン324を明るい光の中で本質的に見えなくする、選択的に光を透過させるコーティングを含むことができる。 代替的には、標示コーティング322の厚さは、選択されたレベルの光透過率を与えるように慎重に制御することができる。 標示コーティング322は、2つの異なる厚さで施すことができ、より薄い厚さはパターン324に関連するものであり、より厚い厚さはコーティング322の残りの領域に関連するものである。

    背面照明されると見えるようにされる選択されたパターン324は、そのようなパターンに関連する標示コーティング322の光透過率を高めるように該標示コーティング322の複数の部分を変更することに起因するものとすることもできる。 例えば、標示コーティング322は、該コーティング322を基板全体にわたって施した後で選択されたパターンで全体的に除去し、より光透過率の高いコーティングに置き換えることができる。 標示コーティング322を施すことは、ステンシル又はペイントマスクを用いること等によって、標示コーティング322がパターンにわたって施されないように制御することができる。 パターンはその後、より光透過率の高いコーティングでコーティングすることができる。 標示コーティング322は、ドアハンドル組立体310に当たる光を反射するように適合することもでき、それによって背面照明されていないときの標示の隠蔽を促進する。

    図19に示されるように、選択されたパターン324に対応する標示コーティング328は、スコーリング、微細なクロスハッチング、点刻、エッチング、彫刻等によって部分的に除去するか又は切り込みを入れ、残りの標示コーティング322の不透明度又はマスク能力を維持しながらその透過率を高めることができる。 標示コーティング322の選択されたパターンの透過率を制御するために制御することができる他の特性は、塗料の色、照明部材330の色、照明部材330が発する光の強度等を含む。

    上述したような特殊塗料又は仕上げ材の使用は、選択された文字又は記号324を照明するために照明源組立体316からの光を遮る別個のマスクの必要性をなくすことができる。 仕上げコート及びマスク層の両方として働く単一の層が、車両の全体的な色及び仕上げ材に溶け込むことができるドアハンドル組立体を製造しつつも余分な層をなくすことによってドアハンドル組立体310を製造するプロセスを簡略化し、それによって製造を早め、コストを減らすことができる。

    本発明は、車両ドアハンドル、又は一般的な車両に限定されない。 本発明は、電化製品等のアイテムにも組み込むことができる。 図20に示されるように、本発明は、内部ドラム(図示せず)へのアクセスを提供するドア346を有するキャビネット344を備える自動衣類乾燥機340に組み込むことができる。 衣類乾燥機340は、衣類乾燥機340の上側部分に取り付けられるとともに本発明によるユーザーインターフェース348を備える制御パネル342の形態の基板も備えることができる。 ユーザーインターフェース348は、複数の操作キー356及びディスプレイ358を有することができる。 制御パネル342は、制御ノブ350及び制御ボタン360も含むことができる。 ノブ、キー、ボタン、ディスプレイ及び他のインタラクティブ制御デバイスが、使用者に情報及び制御機能を提供することができる。

    キー356、制御ノブ350及び制御ボタン360は、面一に取り付けられているソフトタッチ制御ホイール、ボタン及びキー、又は、使用者の指がセンサーに近づくと作動することができる電界効果センサー若しくは静電容量センサー等のセンサーを用いる制御ホイール、ボタン及びキーを備えることができ、より容易に標示コーティングに対応することができる。

    ユーザーインターフェース348、制御ノブ350及び制御ボタン360を含む制御パネル342は、衣類乾燥機340が使用されていないときには制御パネル342が効果的に隠され、衣類乾燥機340が使用されているときには制御パネル342、ユーザーインターフェース348、制御ノブ350及び制御ボタン360を背面照明してこれらが電化製品の使用者に見えるように、標示コーティングに適合することができる。 制御パネル342、ユーザーインターフェース348、制御ノブ350及び制御ボタン360を日光又は従来の屋内照明等の明るい光の中で十分に照明することが可能な照明源を使用する必要があるであろう。

    照明源は、概して上述したような複数の照明部材を備える照明源組立体を支持する照明源ホルダーを備えることができる。 車両のドアハンドル組立体ではなく電化製品の制御パネルにおいて用いるこれらの要素の構成は、当業者の能力のうちであるとする。

    代替的に、照明源は、照明及び情報の両方を提供する既知の7セグメントディスプレイ組立体370を備えることができる。 ディスプレイ組立体370は、7セグメントディスプレイコンソール371及び標示コーティング382を備えることができる。 ディスプレイコンソール371は、ワイヤーハーネス374及びコネクター376によって車両の電気系統に連結される少なくとも1つの照明用7セグメントディスプレイ標示380、関連する電子制御回路、電源サブ組立体等を収容する筐体372を備えることができる。 筐体372の1つの壁に沿って延在する表示パネル378の形態の基板が、英数字のような1つ又は複数の標示380を組み込むことができるか、又はそのような標示380を上に重ねることができる。 選択された色及び仕上げを有する標示コーティング382は、7セグメントディスプレイを隠してディスプレイコンソール372を隣接する本体パネルに溶け込ませるように表示パネル378に施すことができる。 代替的には、標示コーティング382は、7セグメントディスプレイ標示380にわたって直接施すことができる。 標示コーティング382は、それぞれが標示380と位置合わせされているとともに概して上述したようなマスク部分386によって囲まれている複数の透過部分384を組み込むことができる。 ディスプレイ組立体370は、自動車部品、電化製品、看板、信号デバイス等に組み込むことができる。

    標示が専ら観察されるか又は専ら情報を伝達する部品又は電化製品の場合、上述した標示コーティング構成を使用することができる。 しかし、標示がキーパッドのような機能の選択を追加的に容易にするべきである場合、その構成は、電界効果センサー、静電容量センサー、圧力パッド、マルチタッチスクリーン等のような1つ又は複数の機能性スイッチを組み込むことができる。

    制御パネルは、各選択可能な制御のための照明源を有して構成することができる。 例えば、制御パネルの任意の部分に触ることによって照明源を作動させるようになっている電界効果センサーを使用することによって、各選択可能な制御に関連する特定の標示が見えるようになり、使用者によって選択的に作動することができる。 個々の標示は、電界効果センサー、マルチタッチディスプレイパネル等によって作動することもできる。 制御パネルの電子部品は、使用者が制御の作動を完了した後で、選択された制御に関連しない標示及び照明源のスイッチを自動的に切ることができるようになっているものとすることができる。 選択された操作又は機能に関連する情報標示、例えば温、洗濯物の載荷重、選択された洗浄サイクル等を照明し続けることができる。 7セグメントディスプレイ組立体は、そのような情報を表示するのに特によく適しているものとすることができる。 したがって、例えば電化製品の使用中に、選択された操作又は機能に関連するそれらの標示のみが照明されたままとなる。 選択された操作又は機能に関連しないそれらの標示は隠され、それに重なっている仕上げ材層が隣接する表面に「溶け込む」。

    本明細書で説明したような選択的に光を透過させる標示コーティングは、ブレーキライト、パーキングライト、方向指示器等にも使用することができる。 標示コーティングは、ブレーキライト、パーキングライト、方向指示器等に対応する領域では光透過率に適合することができ、標示コーティングの残りの部分はマスク部分として働くように不透明とすることができる。 周辺光では、ブレーキライト、パーキングライト、方向指示器等は標示コーティングの背後で隠され、組立体全体が、車両の隣接する部分の色及び仕上げに溶け込む色及び仕上げ材を有することになる。 しかし、ブレーキをかけるか、方向指示器を用いるか又はブレーキライトを作動させると、透過性領域を通して光が透過する。

    標示コーティングは、車両のドア又は他のパネルに組み込まれるロックインジケーター/ロック解除インジケーターとともに用いることができる。 キー、キーフォブのような無線制御又はコードベースのキーレスエントリーシステムのいずれかを用いてドアがロック解除されるときに、ロック/ロック解除状態を示すためにライト要素をすぐに作動させることができ、作動を停止させると、ライト要素を標示コーティングの背後に隠すことができ、ライト要素は隣接するパネルに溶け込む。

    他の用途は、天井灯、補助的な屋外領域照明、ナンバープレート照明等を含むことができる。 本明細書において説明したトリム部品は、他の車両、例えば航空機、船艇、オートバイ、Sea−Doo(登録商標)及びWaverunner(登録商標)等の個人向け船艇、全地形用車両等の一部を含むことができる。 トリム部品はまた、任意の他の電化製品、例えば洗濯機、食器洗浄器、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機の台座、携帯機器、例えば真空掃除機、調理台のミキサー、ブレンダー、コーヒーメーカー、ラジオ、音楽システム及びフードプロセッサの一部を含むことができる。 情報ディスプレイ又は制御部を組み込む、事実上いずれの作動可能な装置も、概して本明細書において説明したようなトリム部品を組み込むことができる。 選択的に光を透過させる標示コーティングの使用によって、照明源を作動させて標示が露呈されるまで標示及び照明源を隠すことによって、そのような装置のスタイル及び外観を高めることができる。 マスク部分及び非マスク部分の両方として適合させることができる単一の層の使用は、装置の製造及び仕上げを簡略化し、装置の外観を高め、かつ製造コストを減らすことができる。

    本発明は、或る特定の実施形態に関して特に説明したが、これは例示としてのものであり限定するものではないことを理解すべきであり、添付の特許請求の範囲は従来技術が許す限り広く解釈されるべきである。

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