ロールシェード装置

申请号 JP2013095134 申请日 2013-04-30 公开(公告)号 JP2014213820A 公开(公告)日 2014-11-17
申请人 ベバスト ジャパン株式会社; Webasto Japan Kk; ベバスト ジャパン株式会社; 发明人 YUKISADA MASAYA; OKIHARA DAISUKE;
摘要 【課題】ロールシェード装置において発生する静電気を低減する。【解決手段】ロールシェード装置4は、巻取りローラ5と、巻取りローラ5に巻き取られた巻取状態では可動パネル31及び固定パネル32を開放し、巻取状態から引き出された展開状態では可動パネル31及び固定パネル32を遮光する遮光シート41と、巻取状態と展開状態との間で状態が変化する遮光シート41を案内する、導体で形成されたガイドレール22と、ガイドレール22に取り付けられ、巻取りローラ5を支持する支持ブロック6とを備えている。巻取りローラ5のうち少なくとも支持ブロック6に 接触 する部分は、導体で形成されている。巻取りローラ5の導体の部分とガイドレール22とは、電気的に接続されている。【選択図】図5
权利要求
  • 車両のルーフに形成された窓部に設けられたロールシェード装置であって、
    巻取りローラと、
    前記巻取りローラに巻き取られた巻取状態では前記窓部を開放し、前記巻取状態から引き出された展開状態では前記窓部を遮光する遮光シートと、
    前記遮光シートが前記巻取状態と前記展開状態との間で変化する際に該遮光シートを案内する、導体で形成されたガイドレールと、
    前記ガイドレールに設けられ、前記巻取りローラを支持する支持部とを備え、
    前記巻取りローラのうち少なくとも一部は、導体で形成されており、
    前記巻取りローラの導体の部分と前記ガイドレールとは、電気的に接続されているロールシェード装置。
  • 請求項1の記載のロールシェード装置において、
    前記巻取りローラの導体の部分は、該巻取りローラの長手方向の両端において突出し、前記支持部に支持されるシャフトであり、
    前記支持部は、前記シャフトと前記ガイドレールとを電気的に接続する導通部が樹脂と共に一体成形された成形品であるロールシェード装置。
  • 請求項2に記載のロールシェード装置において、
    前記支持部は、前記ガイドレールにネジ締結され、
    前記導通部は、金属製であり、
    前記導通部には、前記シャフトが挿通される第1挿通孔と前記支持部を前記ガイドレールに取り付けるためのネジが挿通される第2挿通孔とが形成されているロールシェード装置。
  • 車両のルーフに形成された窓部に設けられたロールシェード装置であって、
    巻取りローラと、
    前記巻取りローラに巻き取られた巻取状態では前記窓部を開放し、前記巻取状態から引き出された展開状態では前記窓部を遮光する遮光シートと、
    前記遮光シートが前記巻取状態と前記展開状態との間で変化する際に該遮光シートを案内する、導体で形成されたガイドレールと、
    前記ガイドレールに設けられ、前記巻取りローラを支持する支持部と、
    前記巻取りローラから引き出される前記遮光シートの一方の面を押さえることによって該遮光シートの高さ位置を調整する押え部材とを備え、
    前記押え部材の少なくとも一部は、導体で形成されており、
    前記押え部材の導体の部分と前記ガイドレールとは、電気的に接続されているロールシェード装置。
  • 说明书全文

    ここに開示された技術は、車両のルーフに形成された窓部を遮光するロールシェード装置に関するものである。

    特許文献1には、ルーフパネルの窓部を遮光するロールシェード装置が開示されている。 このロールシェード装置は、遮光シートと、遮光シートを案内する一対のガイドレールとを備えている。 遮光シートは、所定の軸に巻取り可能に構成されている。 遮光シートは、軸に巻き取られた状態では、窓部を透過する光を車室内を進入させる一方、巻き取られた状態から引き出された状態では、窓部を遮蔽して、窓部を透過した光が車室内へ進入するのを阻止する。 こうして、巻き取られた状態と引き出された状態との間で遮光シートの状態が切り替わる際には、遮光シートの両側端部は、ガイドレールに案内されている。

    特開2007−83994号公報

    ところで、前述のように、遮光シートがガイドレールにより案内される構成においては、遮光シートとガイドレールとの擦れにより静電気が発生する。 静電気は、放電する際に火花及び音を発し、乗員に不快感を与える。 そのため、静電気はできる限り除去することが好ましい。

    ここに開示された技術は、ロールシェード装置において発生する静電気を低減する。

    ここに開示された技術は、車両のルーフに形成された窓部に設けられたロールシェード装置が対象である。 このロールシェード装置は、巻取りローラと、前記巻取りローラに巻き取られた巻取状態では前記窓部を開放し、前記巻取状態から引き出された展開状態では前記窓部を遮光する遮光シートと、前記遮光シートが前記巻取状態と前記展開状態との間で変化する際に該遮光シートを案内する、導体で形成されたガイドレールと、前記ガイドレールに設けられ、前記巻取りローラを支持する支持部とを備え、前記巻取りローラのうち少なくとも一部は、導体で形成されており、前記巻取りローラの導体の部分と前記ガイドレールとは、電気的に接続されているものとする。

    また、別のロールシェード装置は、巻取りローラと、前記巻取りローラに巻き取られた巻取状態では前記窓部を開放し、前記巻取状態から引き出された展開状態では前記窓部を遮光する遮光シートと、前記遮光シートが前記巻取状態と前記展開状態との間で変化する際に該遮光シートを案内する、導体で形成されたガイドレールと、前記ガイドレールに設けられ、前記巻取りローラを支持する支持部と、前記巻取りローラから引き出される前記遮光シートの一方の面を押さえることによって該遮光シートの高さ位置を調整する押え部材とを備え、前記押え部材の少なくとも一部は、導体で形成されており、前記押え部材の導体の部分と前記ガイドレールとは、電気的に接続されているものとする。

    前記ロールシェード装置によれば、巻取りローラのうち導体で形成された部分を導体で形成されたガイドレールに電気的に接続することによって、ロールシェード装置において発生した静電気を低減することができる。

    また、前記ロールシェード装置によれば、押え部材のうち導体で形成された部分を導体で形成されたガイドレールに電気的に接続することによって、ロールシェード装置において発生した静電気を低減することができる。

    可動パネルが全閉状態のときのサンルーフ装置の斜視図である。

    可動パネルが全開状態のときのサンルーフ装置の斜視図である。

    可動パネル及び固定パネルを省略したサンルーフ装置の、ロールシェード装置が展開状態にあるときの斜視図である。

    可動パネル及び固定パネルを省略したサンルーフ装置の、ロールシェード装置が巻取状態にあるときの斜視図である。

    ロールシェード装置の斜視図である。

    ガイド部及び遮光シートの断面図である。

    支持ブロックの斜視図である。

    ガイドレールに取り付けられた支持ブロックの、後方且つ車幅方向内側から見た斜視図である。

    ガイドレールに取り付けられた支持ブロックの、挿通孔の位置における断面図である。

    実施形態2に係る支持ブロックの、後方且つ車幅方向内側から見た斜視図である。

    以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。

    《実施形態1》
    図1に、可動パネル31が全閉状態のときのサンルーフ装置100の斜視図を示す。 図2に、可動パネル31が全開状態のときのサンルーフ装置100の斜視図を示す。 尚、本明細書では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前」、後側を「後」、車幅方向における左側を「左」、右側を「右」と称する。

    <サンルーフ装置の概略構成>
    サンルーフ装置100は、車両のルーフ10に形成された開口部11に設置されている。 サンルーフ装置100は、開口部11の開口縁に沿って配置されるフレーム2と、フレーム2に対し移動可能に取り付けられた可動パネル31と、フレーム2に対して固定された固定パネル32と、ルーフ10の車室内側に設けられたロールシェード装置4とを備えている。 可動パネル31は、開口部11を開閉するように構成されている。

    図1に示す全閉状態においては、可動パネル31は、開口部11の前部を覆っている。 固定パネル32は、開口部11の後部を覆っている。 全閉状態においては、可動パネル31と固定パネル32とによって、開口部11が完全に密閉される。

    開状態においては、可動パネル31は、その後端部が全閉状態よりも沈み込み且つ、固定パネル32の下方に引き込まれた状態となる。 図2に示す、可動パネル31が最も開いた状態である全開状態においては、可動パネル31が固定パネル32と概ね上下に重なり合い、開口部11が開放される。

    その他に、図示は省略するが、可動パネル31は、チルト状態となり得る。 チルト状態においては、可動パネル31は、その後端縁が固定パネル32の前端縁よりも浮き上がるように傾斜し、可動パネル31の後端縁と固定パネル32の前端縁との間に換気用の隙間が形成される。

    可動パネル31は、略方形のガラスパネル33と、該ガラスパネル33の周縁部に設けられたウェザストリップ34とを有している。 固定パネル32は、略方形のガラスパネル35と、該ガラスパネル35の周縁部に設けられたウェザストリップ36とを有している。 ガラスパネル33及びガラスパネル35は、透明であり、光を透過させる透光部を構成する。 可動パネル31及び固定パネル32は、窓部の一例である。

    図3に、可動パネル31及び固定パネル32を省略したサンルーフ装置100であって、ロールシェード装置4が展開状態にあるときの斜視図を示す。 図4に、可動パネル31及び固定パネル32を省略したサンルーフ装置100であって、ロールシェード装置4が巻取状態にあるときの斜視図を示す。

    フレーム2は、概ね車幅方向に延びる前側フレーム21と前後方向に延びる左側及び右側ガイドレール22L,22Rを有している。 左側ガイドレール22L及び右側ガイドレール22Rは、アルミニウム合金製である。 左側ガイドレール22Lと右側ガイドレール22Rとは、左右対称な構成をしている。 左側及び右側ガイドレール22L,22Rは、左右を区別しない場合には、単に「ガイドレール22」と称することがある。

    前側フレーム21、左側ガイドレール22L及び右側ガイドレール22Rには、複数のプッシュプルケーブル12が敷設されている(図1に図示)。 プッシュプルケーブル12は、外周面にギヤ部が形成されたギヤードケーブルである。 前側フレーム21には、プッシュプルケーブル12を駆動する駆動モータ13が取り付けられている。 プッシュプルケーブル12は、駆動モータ13と噛合している。

    可動パネル31は、左右の連結部材(図示省略)を介して左側ガイドレール22L及び右側ガイドレール22Rにスライド可能に連結されている。 各連結部材は、ガイドレール22に設けられ、プッシュプルケーブル12により駆動されるスライダ(図示省略)と係合している。 スライダがプッシュプルケーブル12を介して駆動されることによって、連結部材がガイドレール22に沿って摺動したり、連結部材が上下に傾動したりする。 それにより、可動パネル31が前後にスライドしたり、上下に傾動したりする。

    ロールシェード装置4は、可動パネル31及び固定パネル32の下方に設けられている。 ロールシェード装置4は、詳しくは後述するが、遮光シート41が巻取りローラ5に巻き取り可能に構成されている。 図3に示すように、遮光シート41が巻取りローラ5から引き出された展開状態であって且つ最も引き出された完全展開状態においては、遮光シート41は可動パネル31及び固定パネル32を遮光した状態、即ち、車外から可動パネル31及び固定パネル32を透過して車内へ進入してきた光を遮光する状態となる。 一方、図4に示すように、遮光シート41が巻取りローラ5に巻き取られた巻取状態では、遮光シート41は、可動パネル31及び固定パネル32を開放した状態、即ち、車外から可動パネル31及び固定パネル32を透過して車内へ進入してきた光を遮らない状態となる。

    <ロールシェード装置の概略構成>
    以下に、ロールシェード装置4の構成について詳細に説明する。 図5に、ロールシェード装置4の斜視図を示す。 ロールシェード装置4は、電動式ロールシェード装置である。 ロールシェード装置4は、遮光シート41と、遮光シート41を巻取り可能に構成された巻取りローラ5と、巻取りローラ5を支持する2つの支持ブロック6と、遮光シート41の浮き上がりを低減するように該遮光シート41を案内する押え部材55とを有している。 また、左側ガイドレール22Lと右側ガイドレール22Rは、ロールシェード装置4の一部を構成する。 左側ガイドレール22Lと右側ガイドレール22Rは、遮光シート41を案内する機能を有する。 遮光シート41は、巻取りローラ5から引き出された状態においては可動パネル31及び固定パネル32の下方に位置し、可動パネル31及び固定パネル32を介して車室内へ進入する光を遮光する。

    2つの支持ブロック6はそれぞれ、左側ガイドレール22Lと右側ガイドレール22Rの後端部に取り付けられている。 支持ブロック6の詳細な構成については後述する。 支持ブロック6は、支持部の一例である。

    巻取りローラ5は、シャフト51と、ローラ本体52と、ローラ本体52に内蔵された付勢機構(図示省略)とを有している。 巻取りローラ5は、車幅方向に延びる状態で、左側ガイドレール22Lと右側ガイドレール22Rの後端部に支持ブロック6を介して取り付けられている。 シャフト51の両端部は、ローラ本体52の両端部から外側に突出しており、支持ブロック6に回転不能に取り付けられている。 ローラ本体52には、遮光シート41が連結されている。 ローラ本体52は、付勢機構(図示省略)によってシャフト51周りの一方向に付勢されている。 そのため、遮光シート41は、付勢機構の付勢によりローラ本体52に巻き取られるように構成されている。

    遮光シート41は、遮光性を有する布製シートである。 遮光シート41は、実質的に方形をしている。 遮光シート41の後端縁は、ローラ本体52に連結されている。 遮光シート41の前端縁には、図3,4に示すように、該前端縁に沿って車幅方向に延びるガーニッシュ42が取り付けられている。 このガーニッシュ42の車幅方向の両端部には、スライダ(図示省略)が設けられている。 スライダは、左側ガイドレール22L及び右側ガイドレール22Rに案内され、プッシュプルケーブル12に連結されている。 つまり、駆動モータ13によりプッシュプルケーブル12が駆動されると、ガーニッシュ42がガイドレール22に沿って前後に移動する。 遮光シート41は、ガーニッシュ42が前方へ移動するときには、ローラ本体52に巻き取られた状態から付勢機構の付勢力に抗して引き出される一方、ガーニッシュ42が後方へ移動するときには、付勢機構の付勢力によりローラ本体52に巻き取られる。

    ガイドレール22の車幅方向内側には、詳しくは後述するが、前後方向に延びるガイド部23が形成されている。 遮光シート41の車幅方向両側の、即ち、左右の側端縁部(以下、単に「側端縁部」という)はそれぞれ、左側及び右側ガイドレール22L,22Rのガイド部23,23に嵌まっており、遮光シート41が前後に移動する際に該左側及び右側ガイドレール22L,22Rによって案内される。

    押え部材55は、巻取りローラ5から引き出される遮光シート41の一方の面を押さえて該遮光シート41の高さ位置を調整する。 押え部材55は、巻取りローラ5の前方において車幅方向に延びる状態で支持ブロック6に支持されている。 押え部材55は、ガイド部23と略同じ高さに位置している。 押え部材55は、アルミニウム合金製である。 巻取りローラ5のシャフト51は、ガイド部23よりも高い位置に配置され且つ、ロール状に巻き取られた遮光シート41は、巻取りローラ5の上方を前方へ回り込んで前方へ引き出される。 そのため、巻取りローラ5から引き出される遮光シート41は、ガイド部23よりも高い位置から前方且つ斜め下の方向に延びてガイド部23に進入している。 このとき、遮光シート41は、押え部材55の下方を通ることによって押え部材55により押さえ込まれてガイド部23と略同じ高さに位置している。 押え部材55が無ければ、遮光シート41はガイド部23の後端から巻取りローラ5に向かって上方に反り上がった状態になってしまい、車室内からの見栄えが悪くなってしまう。 それに対し、遮光シート41のうち巻取りローラ5から引き出された直後の部分を押え部材55で下方へ押さえつけることによって、遮光シート41のうち巻取りローラ5の近傍部分の浮き上がりを低減して、遮光シート41の車室内からの美感を向上させている。 さらに、ガイド部23に進入する直前の遮光シート41の高さをガイド部23の高さに近づけることができ、これにより遮光シート41のガイド部23への円滑な導入を実現している。

    <遮光シートの案内構造>
    続いて、ガイド部23による遮光シート41の案内構造について詳しく説明する。 図6に、ガイド部23及び遮光シート41の断面図を示す。

    遮光シート41の左右の側端縁には、前後方向に延びる案内帯43が設けられている。 案内帯43は、遮光シート41とは別の部材で形成されている。 案内帯43は、遮光シート41に縫合により取り付けられている。 例えば、案内帯43は、樹脂で形成されている。 ただし、これに限られず、案内帯43をゴム等の弾性体で形成してもよい。 あるいは、遮光シート41の側端縁を内側に折り返して案内帯43を形成してもよい。 つまり、案内帯43を遮光シート41と同じ部材で形成してもよい。

    案内帯43は、少なくとも車幅方向内側の端縁部が遮光シート41と離反して、遮光シート41との間に隙間を有するように構成されている。 本実施形態では、案内帯43の比較的車幅方向外側の部分が遮光シート41に縫合されている。 それにより、案内帯43の車幅方向内側の端縁部と遮光シート41との間に隙間が形成されやすくなっている。

    上記ガイド部23は、遮光シート41の側端縁部よりも車幅方向外側に位置し且つ上下方向に立ち上がった状態の縦壁部23aと、該縦壁部23aの上端縁から車幅方向内側に延びる上壁部23bと、縦壁部23aの下端部から車幅方向内側に延びる下壁部23cと、該下壁部23cにおける車幅方向内側の端縁から上方に延びる突出壁部23dとを有している。 縦壁部23a、上壁部23b、下壁部23c及び突出壁部23dは何れも前後方向に延びている。 下壁部23cは、段差を有し、車幅方向内側部分の方が車幅方向外側部分よりも低くなっている。 突出壁部23dは、上側の部分ほど車幅方向外側に位置するように傾斜している。

    下壁部23cは、上壁部23bよりも車幅方向内側まで延びている。 つまり、突出壁部23dは、上壁部23bの車幅方向内側の端縁よりも車幅方向内側に位置している。 そのため、上壁部23bの車幅方向内側の端縁と突出壁部23dの上端縁とによって前後方向に延びるスリット23eが形成され、ガイド部23はスリット23eを介して開口している。

    遮光シート41及び案内帯43は、スリット23eを介してガイド部23内に入り込んでいる。 このとき、上壁部23bは、遮光シート41の側端縁部の上面と対向し、下壁部23cは、案内帯43の下面と対向している。 突出壁部23dは、案内帯43よりも車幅方向内側で且つ遮光シート41の下方に位置している。

    このように、ガイド部23は、遮光シート41の側端縁部及び案内帯43を共に収容して前後方向に移動可能に案内する。 遮光シート41は、通常は突出壁部23dの上端に摺接しながら、ガイド部23に前後方向に案内される。 ここで、遮光シート41に案内帯43を設け且つガイド部23に突出壁部23dを設けることによって、遮光シート41がガイド部23から抜け出ることを防止している。 遮光シート41は可撓性を有しているので、例えば、遮光シート41の車幅方向中央の部分が自重により下方に撓んだときには、遮光シート41の左右の側端縁部は車幅方向内側へ移動する。 また、遮光シート41が左右の何れかに移動した場合にも、一方の側端縁部は車幅方向内側へ移動する。 しかし、突出壁部23dが案内帯43よりも車幅方向内側に位置するので、遮光シート41の側端縁部が車幅方向内側へ移動しても、案内帯43が突出壁部23dに引っ掛かって、遮光シート41の車幅方向内側への移動が阻止される。 これにより、遮光シート41とガイド部23との係合が維持される。

    <静電気対策>
    このように、遮光シート41がガイドレール22に摺接しながら案内される構成においては、遮光シート41に静電気が発生する。 そこで、ロールシェード装置4は、巻取りローラ5とガイドレール22とが支持ブロック6を介して電気的に接続されるように構成されている。 図7に、支持ブロック6の斜視図を示す。 図8に、後方且つ車幅方向内側から見た、ガイドレール22に取り付けられた支持ブロック6の斜視図を示す。 図9に、ガイドレール22に取り付けられた支持ブロック6の、挿通孔25dの位置における断面図を示す。

    詳しくは、支持ブロック6は、金属プレート60と樹脂とが一体成形されたインサート成形品である。 金属プレート60は、ステンレス製である。 支持ブロック6は、ガイドレール22へ取り付けられる取付部61と、巻取りローラ5のシャフト51を支持する支持部62と、押え部材55を支持する支持ピン63(図8に図示)とを有している。 金属プレート60は、導通部の一例である。

    取付部61は、概ね板状に形成され、ガイドレール22の後端に挿入可能な形状をしている。 具体的には、図9に示すように、ガイドレール22には、ガイド部23よりも車幅方向外側に、前記可動パネル31の連結部材及びスライダが移動する通路24が形成されている。 通路24の車幅方向内側には内側ガイド部25が形成され、通路24の車幅方向外側には外側ガイド部26が形成されている。 内側ガイド部25は、上壁部25a、中段壁部25b及び下壁部25cを有している。 外側ガイド部26は、上壁部26a、中段壁部26b及び下壁部26cを有している。 内側ガイド部25の上壁部25aには、ネジが挿通される挿通孔25dが形成されている。 取付部61は、内側ガイド部25の上壁部25aと中段壁部25bとの間、及び、外側ガイド部26の上壁部26aと中段壁部26bとの間に挿入される。 また、取付部61には、ネジが挿通される第2挿通孔61aが形成されている。 取付部61がガイドレール22に取り付けられた状態においては、ガイドレール22の挿通孔25dと取付部61の第2挿通孔61aが上下方向に並ぶ。 そして、挿通孔25d及び第2挿通孔61aにタッピングネジ64が螺合される。 つまり、挿通孔25d及び第2挿通孔61aには、タッピングネジ64の進入に伴って、タッピングネジ64に噛合するネジ溝が形成される。 こうして、支持ブロック6は、ガイドレール22にネジ締結される。

    支持部62は、金属プレート60によって形成されている。 支持部62には、第1挿通孔62aが形成されている。 第1挿通孔62aは、長穴状の開口である。 図5に示すように、巻取りローラ5のシャフト51の端部の断面は、扁平な形状をしており、第1挿通孔62aに挿通される。 第1挿通孔62a及びシャフト51の端部が真円でないことにより、支持部62は、シャフト51を回転不能に支持する。

    支持ピン63は、図8に示すように、支持部62よりも前方であって且つガイド部23の後端よりも後方に位置している。 支持ピン63は、車幅方向内側に突出しており、押え部材55の端部に係合する。 それにより、支持ピン63は、押え部材55を支持している。

    左右の支持ブロック6の一方の支持ブロック6(本実施形態では右側の支持ブロック6)においては、支持部62を形成する金属プレート60が、取付部61まで延びている。 つまり、取付部61の内部には金属プレート60が存在している。 取付部61の第2挿通孔61aは、金属プレート60を貫通して形成されている。 そのため、取付部61をガイドレール22に締結するタッピングネジ64は、金属プレート60の第2挿通孔61aに挿通されており、金属プレート60に接触している。 つまり、ガイドレール22と金属プレート60とは、タッピングネジ64を介して電気的に接続されている。

    このように、巻取りローラ5のシャフト51は、金属プレート60(第1挿通孔62a及び第2挿通孔61a)及びタッピングネジ64を介してガイドレール22に電気的に接続されている。 そのため、遮光シート41とガイド部23との摺動によりロールシェード装置4に発生した静電気は緩和される。

    <まとめ>
    前記ロールシェード装置4は、車両のルーフ10に形成された可動パネル31及び固定パネル32に設けられたロールシェード装置である。 ロールシェード装置4は、巻取りローラ5と、前記巻取りローラ5に巻き取られた巻取状態では前記可動パネル31及び固定パネル32を開放し、前記巻取状態から引き出された展開状態では前記可動パネル31及び固定パネル32を遮光する遮光シート41と、前記巻取状態と前記展開状態との間で状態が変化する遮光シート41を案内する、導体で形成されたガイドレール22と、前記ガイドレール22に取り付けられ、前記巻取りローラ5を支持する支持ブロック6とを備え、前記巻取りローラ5のうち少なくとも前記支持ブロック6に接触する部分は、導体で形成されており、前記巻取りローラ5のうち導体の部分と前記ガイドレール22とは、電気的に接続されている。

    前記の構成によれば、遮光シート41は、巻取りローラ5に巻き取られたり、巻取りローラ5から引き出されたりするときにガイドレール22に案内されるので、遮光シート41とガイドレール22との摺動により静電気が発生し得る。 巻取りローラ5のうち導体で形成された部分は、導体で形成されたガイドレール22に電気的に接続されている。 これにより、ロールシェード装置4に発生した静電気を低減することができる。

    前記巻取りローラ5の導体の部分は、該巻取りローラ5の長手方向の両端において突出し、前記支持ブロック6に支持されるシャフト51であり、前記支持ブロック6は、前記シャフト51と前記ガイドレール22とを電気的に接続する金属プレート60が樹脂と共に一体成形された成形品である。

    前記の構成によれば、金属プレート60と樹脂との一体成形により支持ブロック6を形成し、巻取りローラ5のシャフト51を該支持ブロック6で支持することによって、シャフト51とガイドレール22とを電気的に接続する構成を容易に実現することができる。

    前記支持ブロック6は、前記ガイドレール22にネジ締結され、前記金属プレート60には、前記シャフト51が挿通される第1挿通孔62aと前記支持ブロック6を前記ガイドレール22に取り付けるためのタッピングネジ64が挿通される第2挿通孔61aとが形成されている。

    前記の構成によれば、巻取りローラ5のシャフト51を金属プレート60の第1挿通孔62aに挿通させることによってシャフト51と金属プレート60とが導通する。 一方、支持ブロック6をガイドレール22に取り付ける際のネジを金属プレート60の第2挿通孔61aに挿通させることによって金属プレート60とガイドレール22とが導通する。 このように、支持ブロック6を介して巻取りローラ5をガイドレール22に取り付けることによってシャフト51とガイドレール22との電気的な接続も実現することができる。 つまり、シャフト51とガイドレール22とを配線により別途接続する等の作業が不要であり、シャフト51とガイドレール22とを電気的に接続する構成を容易に実現することができる。

    《実施形態2》
    続いて、実施形態2について説明する。 実施形態2に係るロールシェード装置204においては、押え部材55とガイドレール22とが電気的に接続されている。 図10に、ガイドレール22に取り付けられた支持ブロック206の斜視図を示す。

    右側ガイドレール22Rに取り付けられる支持ブロック206は、ガイドレール22へ取り付けられる取付部61と、巻取りローラ5のシャフト51を支持する支持部62と、押え部材55を支持する支持ピン263とを有している。 取付部61及び支持部62の構成は、実施形態1の支持ブロック6と同様である。 支持ピン263の一部は、金属プレート260により構成されている。 つまり、金属プレート260の一部は、支持ピン263を形成している。

    尚、左側ガイドレール22Lに取り付けられる支持部材は、実施形態1と同じである。 ただし、左側の支持ブロックも、前記支持ブロック206と同じ構成であってもよい。

    このように構成された支持ピン263に押え部材55を取り付けることによって、押え部材55と金属プレート260とが電気的に接続される。 その結果、押え部材55は、金属プレート60及びタッピングネジ64を介してガイドレール22に電気的に接続される。 そのため、遮光シート41とガイド部23との摺動によりロールシェード装置4に発生した静電気は緩和される。

    前記ロールシェード装置204は、車両のルーフ10に形成された可動パネル31及び固定パネル32に設けられたロールシェード装置である。 ロールシェード装置204は、巻取りローラ5と、前記巻取りローラ5に巻き取られた巻取状態では前記可動パネル31及び固定パネル32を開放し、前記巻取状態から引き延ばされた展開状態では前記可動パネル31及び固定パネル32を遮光する遮光シート41と、前記巻取状態と前記展開状態との間で状態が変化する遮光シート41を案内する、導体で形成されたガイドレール22と、前記ガイドレール22に取り付けられ、前記巻取りローラ5を支持する支持ブロック206と、前記巻取りローラ5から引き出される前記遮光シート41の一方の面を押さえることによって該遮光シート41の高さ位置を調整する押え部材55とを備え、前記押え部材55の少なくとも一部は、導体で形成されており、前記押え部材55の導体で形成された部分と前記ガイドレール22とは、電気的に接続されている。

    前記の構成によれば、遮光シート41は、巻取りローラ5に巻き取られたり、巻取りローラ5から引き出されたりするときにガイドレール22に案内されるので、遮光シート41とガイドレール22との摺動により静電気が発生し得る。 遮光シート41と摺接する押え部材55は、導体で形成されたガイドレール22に電気的に接続されている。 これにより、ロールシェード装置4に発生した静電気を低減することができる。

    《その他の実施形態》
    以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。 しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。 また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。 また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。 そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。

    前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。

    前記実施形態では、可動パネル31及び固定パネル32を窓部の一例として備えているが、窓部はこれに限られるものではない。 窓部は、開閉する必要はなく、ルーフの開口に固定されたガラスパネルであってもよい。

    前記ロールシェード装置4,204は、プッシュプルケーブル12を介して駆動モータ13により駆動されるが、これに限られるものではない。 例えば、ロールシェード装置4,204は、手動で開閉させられる構成であってもよく、駆動モータ以外の駆動源により開閉させられる構成であってもよい。

    また、遮光シート41の案内構造も前記実施形態に限られるものではない。 例えば、案内帯43は無くてもよい。 あるいは、案内帯43とは異なる構成の案内帯を設けてもよい。 ガイド部23の構成も前記実施形態に限られるものではなく、遮光シート41を案内できる限りにおいては任意の構成を採用し得る。

    前記ロールシェード装置4は、支持ブロック6に金属プレート60を設けることによって、巻取りローラ5のシャフト51とガイドレール22とを電気的に接続させているが、これに限られるものではない。 例えば、シャフト51とガイドレール22とを電線で接続する構成であってもよい。 あるいは、ガイドレール22に支持部が一体的に形成され、シャフト51をガイドレール22に直接とりつける構成であってもよい。

    前記ロールシェード装置204は、支持ブロック206に金属プレート260を設けることによって、押え部材55とガイドレール22とを電気的に接続させているが、これに限られるものではない。 例えば、押え部材55とガイドレール22とを電線で接続する構成であってもよい。 あるいは、ガイドレール22に支持部が一体的に形成され、押え部材55をガイドレール22に直接とりつける構成であってもよい。

    巻取りローラ5を支持する支持部62と押え部材55の支持ピン63,263とは、一体的に形成されているが、別々に形成されていてもよい。

    支持ブロック6,206は、タッピングネジ64を介してガイドレール22に電気的に接続されているが、これに限られるものではない。 例えば、支持ブロック6の第2挿通孔61aを予めネジ孔に形成しておき、ガイドレール22の挿通孔25dに挿通させた通常のネジを第2挿通孔61aに螺合させる構成であってもよい。 また、支持ブロック6,206をガイドレール22に取り付けたときに金属プレート60,260がガイドレール22に接触することによって、支持ブロック6,206とガイドレール22との電気的な接続が実現される構成であってもよい。

    支持ブロック6は、シャフト51が第1挿通孔62aに挿通されることによってシャフト51に電気的に接続されているが、これに限られるものではない。 例えば、シャフト51を金属プレート60で支持するのではなく、支持ブロック6の別の部分で支持し、その状態において、該シャフト51が金属プレート60に単に接触することによって支持ブロック6とシャフト51との電気的な接続が実現される構成であってもよい。

    支持ブロック206は、支持ピン263の一部を金属プレート260で構成し、該支持ピン263に押え部材55を係合させることによって、押え部材55に電気的に接続しているが、これに限られるものではない。 例えば、支持ピン263を樹脂で形成し、押え部材55が支持ピン263により支持されたときに該押え部材55に接触する位置に金属プレート260の一部を配置してもよい。

    巻取りローラ5のシャフト51は、左右のガイドレール22,22のうち右側ガイドレール22Rとのみ電気的に接続されているが、これに限られるものではない。 シャフト51は、左側ガイドレール22Lと電気的に接続されていてもよい。 その場合、左側ガイドレール22Lに取り付けられる支持ブロック6の金属プレート60に、第1挿通孔62a及び第2挿通孔61aが形成される。 あるいは、シャフト51を右側ガイドレール22R及び左側ガイドレール22Lの両方と電気的に接続してもよい。

    同様に、押え部材55は、左右のガイドレール22,22のうち右側ガイドレール22Rとのみ電気的に接続されているが、これに限られるものではない。 押え部材55は、左側ガイドレール22Lと電気的に接続されていてもよい。 その場合、左側ガイドレール22Lに取り付けられる支持ブロック206の金属プレート260によって支持ピン263の一部が形成される。 あるいは、押え部材55を右側ガイドレール22R及び左側ガイドレール22Lの両方と電気的に接続してもよい。

    以上説明したように、ここに開示された技術は、車両のルーフに形成された窓部を遮蔽するロールシェード装置について有用である。

    100 サンルーフ装置22L 左側ガイドレール22R 右側ガイドレール31 可動パネル(窓部)
    32 固定パネル(窓部)
    4,204 ロールシェード装置41 遮光シート5 巻取りローラ6,206 支持ブロック(支持部)
    60,260 金属プレート(導通部)

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