New lactic acid bacterial strain, fermented food and drink and method for producing fermented food and drink |
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申请号 | JP2007145678 | 申请日 | 2007-05-31 | 公开(公告)号 | JP2008295379A | 公开(公告)日 | 2008-12-11 |
申请人 | Kagome Co Ltd; カゴメ株式会社; | 发明人 | SUZUKI SHIGENORI; TAKEDA MASAHIKO; INOUE TAKUO; KAWASAKI RIKA; ARAKAWA CHIKA; KATO IKUO; YAKABE TAKASHI; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a new lactic acid bacterial strain having an excellent flavor and a high ability to form curds during fermentation with little change in quality during cold storage and preservation; to provide a fermented food and drink obtained by using the lactic acid bacterial strain; and to provide a method for producing the fermented food and drink using the lactic acid bacterial strain. SOLUTION: The Lactobacillus pentosus FERM P-21248 strain is provided. The method for producing the fermented food and drink comprises a step of carrying out the fermentation using the lactic acid bacterial strain. The fermented food and drink is obtained by carrying out the fermentation using the lactic acid bacterial strain. COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT |
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权利要求 | ラクトバチルス ペントーサス( Lactobacillus pentosus )FERM P−21248株。 請求項1に記載の乳酸菌株を用いて発酵を行う工程を有する発酵飲食品の製造方法。 請求項1に記載の乳酸菌株を用いて発酵を行って得られる発酵飲食品。 |
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说明书全文 | 本発明は、新規乳酸菌株、該乳酸菌株を用いて得られる発酵飲食品、および該乳酸菌株を用いる発酵飲食品の製造方法に関する。 乳酸菌は、各種の発酵飲食品の製造に用いられているが、菌自体が整腸効果や病原菌抑制等の優れた生理活性を有するものがあり、このような有用な乳酸菌を発酵飲食品の製造に用いるだけでなく、発酵飲食品中に生きた状態で残すことで、健康増進を志向した優れた飲食品とすることができる。 しかしながら、従来の方法は、発酵時の条件が制限されるという問題点があり、乳糖含有量が極めて低い大豆は、乳糖の併用なしには十分に発酵させることが困難であるため、大豆を主原料として使用した場合には、発酵飲食品を任意の風味に調整することが困難であった。 また、十分に発酵させなければカード形成も困難であるため、例えば、香味を任意に調整したハードタイプの発酵物を得ることも困難であり、得られる発酵物の種類に制限があるという問題点があった。 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、香味に優れ、冷蔵保存時における品質変化が少なく、発酵時におけるカード形成能が高い新規乳酸菌株、該乳酸菌株を用いて得られる発酵飲食品、および該乳酸菌株を用いる発酵飲食品の製造方法を提供することを課題とする。 上記課題を解決するため、 本発明の乳酸菌株を用いることで、香味に優れ、冷蔵保存時における品質変化が少ない発酵飲食品が得られる。 また、大豆を原料としても発酵時におけるカード形成能が高いので、ハードタイプの発酵飲食品が得られる。 以下、本発明について、詳しく説明する。 <ラクトバチルス ペントーサス FERM P−21248株の同定> (生理学的性質) (炭水化物の分解性) (塩基配列) 以上より、本菌株は、基準株と比較すると、16S rDNAの前記塩基配列が99%以上の相同性を有し、前記形態的性質および生理学的性質は同じであるが、炭水化物の分解性が異なっていた。 そして後記するように、培養時におけるカード形成能が基準株よりも顕著に優れており、これは従来のラクトバチルス ペントーサスに属する乳酸菌株とは明らかに相違していた。 <乳酸菌株> 本発明の乳酸菌株は、大豆発酵時に優れたカード形成能を有する。 従来の方法では、大豆を用いて発酵を行うことでカードを形成させるためには、培地中に乳糖を添加する必要があった。 これは、大豆中の乳糖含有量が極めて低く、速やかに発酵を行うことが困難なためであった。 本発明の乳酸菌株は、特に植物性原料の発酵に好適である。 使用可能な植物性原料としては、例えば、野菜、果実、穀類および豆類が挙げられる。 本発明の乳酸菌株は、前培養してから発酵に用いることが好ましい。 前培養は公知の方法で行えば良く、例えば、市販の乳酸菌用培地を、必要に応じて所定の濃度となるように蒸留水に溶解させ、オートクレーブ滅菌した後、本発明の乳酸菌株を植菌して、所定時間培養する方法が挙げられる。 また、市販の乳酸菌用培地に代わり、上記植物性原料、好ましくは濃縮果汁を用いることもできる。 前培養時に乳酸菌株は、固体培地に植菌しても良いが、上記のように液体培地に植菌することが好ましい。 本発明の乳酸菌株を用いた場合の発酵条件は、用いる原料および目的に応じて適宜選択すれば良いが、本発明の乳酸菌株の植菌量は0.1〜10容量%であることが好ましく、発酵温度は20〜40℃であることが好ましく、発酵時間は3〜72時間であることが好ましい。 <発酵飲食品、発酵飲食品の製造方法> 発酵時の原料は、乳酸菌発酵に使用可能なものであれば特に限定されないが、前記植物性原料が好適である。 そして所望の品質に応じて、適宜組み合わせて用いても良い。 本発明の発酵飲食品には、本発明の効果を損なわない範囲で、食品用として一般的に用いられているその他の原料、pH調整剤、香料、糖液等の副資材を添加しても良い。 本発明の発酵飲食品は、従来のラクトバチルス ペントーサスに属する乳酸菌株を用いて得られた発酵飲食品と比較すると、漬物臭が少なく香味に優れており、官能上好ましいものである。 そして、冷蔵保存中もpH、酸度などの物性の変化が少なく、発酵直後の優れた香味が維持されるので、保存性の優れたものである。 以下、具体的実施例により、本発明についてさらに詳しく説明する。 ただし、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。 <大豆培地の発酵特性> [比較例] (測定方法) (評価結果) (A)培養開始時および終了時 生菌数からみた増殖速度について、本菌株と基準株との間に大きな違いは無かった。 また、培養終了時における培養物の香味を官能評価したところ(官能評価1)、基準株の培養物は、漬物臭があったが、本菌株の培養物は漬物臭がなく、官能上好ましいものであった。 結果を表5に示す。 (B)冷蔵保存時 基準株の培養物は、10℃で保存した場合には生菌数があまり減少しなかったが、5℃で保存した場合には生菌数は明らかに減少した。 一方、本菌株の培養物は、5℃だけでなく10℃で保存した場合にも生菌数は明らかに減少した。 さらに、本菌株の培養物および基準株の培養物について、培養終了直後の培養物を冷凍保存した後に解凍した試料の香味と、10℃で21日間保存した後の試料の香味とを官能評価したところ(官能評価2)、本菌株の培養物では、解凍した試料に対して冷蔵保存後の試料に香味の変化は殆ど認められず、培養終了時および保存後のどちらも官能上好ましいものであった。 これに対して、基準株の培養物では、保存による香味の変化が大きく、官能上より一層好ましくないものであった。 結果を表6に示す。 このように本発明の乳酸菌株は、大豆を原料として用いてもカード形成能に優れ、該乳酸菌株を用いることで冷蔵時における品質保存性の良い、香味の優れた発酵飲食品が得られることが確認された。 本発明は、発酵飲食品の製造に利用可能である。 |