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自転車への液圧ブレーキ装置の取付け方法、液圧ブレーキ装置及び取付け具

申请号 JP2016234966 申请日 2016-12-02 公开(公告)号 JP2017149404A 公开(公告)日 2017-08-31
申请人 カンパニョーロ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ; CAMPAGNOLO SOCIETA A RESPONSABILITA LIMITATA; 发明人 メッジョラン・マリオ;
摘要 【課題】自転車用液圧ブレーキ装置の取り付け時間短縮。 【解決手段】以下の工程:a)ハンドルバーに制御部材(20)固定、b)ベアリングエレメントにブレーキ部材固定、c)制御部材20又はブレーキ部材の一方にフレキシブルチューブ40の第1の自由端42接続、d)取付け具50にフレキシブルチューブの第2の自由端44接続、e)取付けケーブル60用意、f)フレキシブルチューブ40に接続した取付け具に取付けケーブル60接続、g)入口開口部と出口開口部との間の内側キャビテイに取付けケーブル60を通す、h)入口開口部と出口開口部との間の内側キャビテイ内の取付けケーブル60を引く、i)第2の自由端44から取付け具を取外す、j)制御部材20とブレーキ部材とのうちの他方に第2の自由端44を接続、を必ずしもa)からj)の順番ではない順番で含む。 【選択図】図2
权利要求

自転車に液圧ブレーキ装置(10)を取り付けるための方法であって、前記液圧ブレーキ装置(10)は、制御部材(20)と、ブレーキ部材(30)と、前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)との間で制動液を誘導するためのフレキシブルチューブ(40)と、を備え、前記自転車は、前記フレキシブルチューブ(40)のための入口開口部(104)と出口開口部(106)とが備えられた内側キャビテイ(102)を有するベアリングエレメント(100)を備え、前記方法は、以下の工程: a)前記自転車のハンドルバーに前記制御部材(20)を固定する工程と、 b)前記自転車の前記ベアリングエレメント(100)に前記ブレーキ部材(30)を固定する工程と、 c)前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)とのうちの一方に前記フレキシブルチューブ(40)の第1の自由端(42)を接続する工程と、 d)取付け具(50)に前記フレキシブルチューブ(40)の反対側の第2の自由端(44)を接続する工程と、 e)取付けケーブル(60)を用意する工程と、 f)前記フレキシブルチューブ(40)に接続した前記取付け具(50)に前記取付けケーブル(60)をカップリングする工程と、 g)前記取付けケーブル(60)が、前記入口開口部(104)と前記出口開口部(106)との間で、前記ベアリングエレメント(100)の前記内側キャビテイ(102)を通過する工程と、 h)前記入口開口部(104)と前記出口開口部(106)との間で前記ベアリングエレメント(100)の前記内側キャビテイ(102)を通って前記フレキシブルチューブ(40)を引張るように前記取付けケーブル(60)を引く工程と、 i)前記フレキシブルチューブ(40)の前記第2の自由端(44)から前記取付け具(50)を取外す工程と、 j)前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)とのうちの他方に前記フレキシブルチューブ(40)の前記第2の自由端(44)を接続する工程と を必ずしもa)からj)の順番ではない順番で含む、方法。請求項1に記載の取付け方法において、 k)前記フレキシブルチューブ(40)と、前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)とのうちの前記一方の内部チャンバと、を制動液で満たす工程を含み、 前記工程c)の後で、前記工程d)の前に前記工程k)を行う、方法。請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の取付け方法において、以下の工程: l)前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)とのうちの前記他方の内部チャンバを制動液で満たす工程と、 m)その後、閉鎖エレメント(80、90)によって前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)とのうちの前記他方の前記内部チャンバを施栓する工程と、 n)その後、前記閉鎖エレメント(80、90)を取外し、前記工程j)を行う工程と を含む、方法。自転車に取付ける液圧ブレーキ装置(10)であって、前記液圧ブレーキ装置(10)は、制御部材(20)と、ブレーキ部材(30)と、前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)との間に制動液を誘導するためのフレキシブルチューブ(40)とを備え、前記制御部材(20)は、前記自転車のハンドルバーに対する固定部分(22)を備え、前記ブレーキ部材(30)は、前記自転車のベアリングエレメント(100)に対する固定部材(32)を備え、前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)とのうちの一方に前記フレキシブルチューブ(40)の第1の自由端(42)を接続し、取付け具(50)に前記フレキシブルチューブ(40)の反対側の第2の自由端(44)を接続し、前記取付け具(50)は、取付けケーブル(60)に対するカップリング部(52)と、前記フレキシブルチューブ(40)に挿入する施栓部分(54)とを備える液圧ブレーキ装置(10)。請求項4に記載の液圧ブレーキ装置(10)において、前記取付け具(50)は、前記フレキシブルチューブ(40)の横断方向の大きさと実質的に等しいか、または小さい横断方向の大きさを有する、液圧ブレーキ装置(10)。請求項4または請求項5に記載の液圧ブレーキ装置(10)において、前記液圧ブレーキ装置(10)は、前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)とのうちの他方の内部チャンバを施栓するための閉鎖エレメント(80、90)を備える、液圧ブレーキ装置(10)。請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の液圧ブレーキ装置(10)において、前記液圧ブレーキ装置(10)は、前記フレキシブルチューブ(40)と、前記制御部材(20)と前記ブレーキ部材(30)とのうちの一方または両方とに事前に挿入した制動液を備える、液圧ブレーキ装置(10)。自転車液圧ブレーキ装置(10)の取付け具(50)であって、前記取付け具(50)は、取付けケーブル(60)のためのカップリング部(52)と、前記液圧ブレーキ装置(10)のフレキシブルチューブ(40)の自由端(44)に挿入するように構成した施栓部分(54)とを備える、取付け具(50)。請求項8に記載の取付け具(50)において、前記カップリング部(52)は、前記取付けケーブル(60)の拡大ヘッド(62)を収容するように構成した座部(56)を備える、取付け具(50)。請求項9に記載の取付け具(50)において、前記座部(56)は、前記取付けケーブル(60)の前記拡大ヘッド(62)のための横断方向当接壁(58)を備え、前記横断方向当接壁(58)は、前記取付けケーブル(60)が通過するように構成した貫通孔(58a)を備える、取付け具(50)。請求項10に記載の取付け具(50)において、前記横断方向当接壁(58)は、前記取付けケーブル(60)が通過するように構成した実質的に半径方向に貫通したスリット(158b)を備える、取付け具(50)。請求項8に記載の取付け具(50)において、前記取付け具(50)の前記カップリング部(52)は、前記取付けケーブル(60)をカップリングするように構成したリング(156)を備える、取付け具(50)。請求項8から請求項12のいずれか一項に記載の取付け具(50)において、前記施栓部分(54)は、複数の実質的に円周方向の刻み目(54a)を備える、取付け具(50)。請求項8から請求項12のいずれか一項に記載の取付け具(50)において、前記施栓部分(54)は、複数の実質的に半径方向セクタ(154a)を備える、取付け具(50)。請求項8から請求項14のいずれか一項に記載の取付け具(50)において、前記カップリング部(52)は、前記施栓部分(54)が作られる前記取付け具(50)の部分とは分離可能である、前記取付け具(50)の別の部分に作られる、取付け具(50)。

说明书全文

本発明は、自転車の液圧ブレーキ装置に関する。特に、上記の自転車は競走用自転車であることが好ましい。

公知の通り、現在、特にディスクブレーキを制御するために液圧ブレーキ装置を使用することが自転車においては一般的である。ディスクブレーキは、高い制動を確実なものにでき、泥またはによってもたらされる問題を被りにくいので、従来のパッドブレーキよりも好まれることが多い。

典型的には、ディスクブレーキは、自転車のフレームまたはフォークに固定したキャリパと、車輪のハブに取付けられたブレーキディスクとを備え、以下では、特に、リアブレーキ、したがって、フレームに固定したキャリパを参照するが、開示するものは、フロントブレーキ、したがって、フォークに固定したキャリパに適用されることも考慮しなければならない。キャリパの内側には、2つのそれぞれの摩擦パッキン(単にパッドとも呼ばれる)が備えられた2つの対向するジョー(jaw)がある。ブレーキディスクは、2つのジョーの間に形成(define)される空間の内側で回転する。ブレーキレバーを作動させることによって、ブレーキディスクに向かってジョーを引寄せ、ブレーキディスクとパッドとの間で摩擦を発生させると、車輪にブレーキがかかる。

本明細書と特許請求の範囲において、「液圧ブレーキ装置(hydraulic braking apparatus)」という表現は、(ブレーキレバーを含む)制御部材と、(ブレーキキャリパを含む)ブレーキ部材と、前記制御部材と前記ブレーキ部材との間に制動液を誘導(adduce) するためのフレキシブルチューブと、を備える装置を示すために使用する。

特に、ブレーキ部材は、上記のキャリパに含まれる液圧チャンバを備え、制御部材は、上記のブレーキレバーによって作動される液圧チャンバを備える。2つの液圧チャンバがフレキシブルチューブによって互いに液体連通するので、ブレーキレバーを作動させることによって、制御部材の液圧チャンバに含まれる液体に作用を及ぼし、次に、ブレーキ部材の液圧チャンバに含まれる液体にも同様に作用を及ぼすことにより、ブレーキディスクに向かってジョーが引寄せられる。

自転車の(リアブレーキ用)フレームまたは(フロントブレーキ用)フロントフォークであり得る、自転車のベアリングエレメントに備えられた内側キャビテイの内側にフレキシブルチューブを配置できる。この目的のために、フレキシブルチューブのための入口開口部と出口開口部とを内側キャビテイに備える。したがって、自転車のベアリングエレメント(フレームまたはフォーク)に液圧ブレーキ装置を取付ける際に、入口開口部と出口開口部との間で、フレキシブルチューブが内側キャビテイを通過することが必要となる。

従来技術においては、一般的に下記のことが生じる。 自転車のハンドルバーに制御部材を固定し、自転車のベアリングエレメントにブレーキ部材を固定する。制御部材とブレーキ部材との両方からフレキシブルチューブをリリースする。フレキシブルチューブの第1の自由端は制御部材に接続することが意図されており、一方、フレキシブルチューブの第2の自由端はブレーキ部材に接続することが意図されている。

内側キャビテイの入口開口部の中にフレキシブルチューブの自由端のうちの一方を挿入し、内側キャビテイの中にチューブを押込む。したがって、フレキシブルチューブの第2の自由端は、内側キャビテイの内側で前進し、出口開口部まで到達する。この時点において、取付けを行うオペレータは、恐らくは、何らかの適切な器具(ねじ回し、先の尖った器具、スリップノットなど)を用いて出口開口部からフレキシブルチューブの第2の自由端を引出す処理をする。

次に、制御部材とブレーキ部材とにフレキシブルチューブの自由端を接続する。あるいは、内側キャビテイにフレキシブルチューブを挿入する前に既に、制御部材またはブレーキ部材にフレキシブルチューブの二端のうちの一方を接続することが可能である。フレキシブルチューブの両端において、それぞれの部材とフレキシブルチューブを接続した時に、例えば、制御部材の液圧チャンバから出発して導入される制動液で装置を満たす。

液圧ブレーキ装置の取付けは、特に、出口開口部からフレキシブルチューブを引出さなければならない工程において困難になることがあり得、実質的にオペレータの技術に依存し、多くの場合、引出しに首尾よく到達するまでに、取付けは数回の試みを必要とすることがあり得るので、結果として時間がかかることに本出願人は気が付いた。

さらに、内側キャビテイへ挿入した後および引出すことを試みた後にフレキシブルチューブの第2の自由端を損傷することがあり得ることにも本出願人は気が付いた。結果として、ブレーキ部材に第2の自由端を接続する前に、例えば、可能であれば、フレキシブルチューブの端部分を切断することによって第2の自由端を修復することが必要となり得る時もある。

したがって、本発明の根底にある技術的な課題は、自転車に液圧ブレーキ装置を取付ける時間を削減すること、また、異なるオペレータまたは経験が少ないオペレータによって行われた場合であっても、各取付けを比較的繰返し可能にすることである。

したがって、本発明第1の構成は、請求項1に記載の、自転車に液圧ブレーキ装置を取付けるための方法に関する。

本発明に係る取付け方法の好適な特徴を請求項2〜請求項3に記載する。

特に、本発明は、自転車に液圧ブレーキ装置を取付けるための方法に関し、前記液圧ブレーキ装置は、制御部材と、ブレーキ部材と、前記制御部材と前記ブレーキ部材との間で制動液を誘導するためのフレキシブルチューブとを備え、前記自転車は、前記フレキシブルチューブのための入口開口部と出口開口部とが備えられた内側キャビテイを備え、前記方法は、以下の工程: a)前記自転車のハンドルバーに前記制御部材を固定する工程と、 b)前記自転車のベアリングエレメントに前記ブレーキ部材を固定する工程と、 c)前記制御部材と前記ブレーキ部材とのうちの一方に前記フレキシブルチューブの第1の自由端を接続する工程と、 d)取付け具に前記フレキシブルチューブの反対側の第2の自由端を接続する工程と、 e)取付けケーブルを用意する工程と、 f)前記フレキシブルチューブに接続した前記取付け具に前記取付けケーブルをカップリングする工程と、 g)前記入口開口部と前記出口開口部との間で、前記取付けケーブルが前記ベアリングエレメントの前記内側キャビテイを通過する工程と、 h)前記入口開口部と前記出口開口部との間で前記ベアリングエレメントの前記内側キャビテイを通って前記フレキシブルチューブを引張るように前記取付けケーブルを引く工程と、 i)前記フレキシブルチューブの前記第2の自由端から前記取付け具を取外す工程と、 j)前記制御部材と前記ブレーキ部材とのうちの他方に前記フレキシブルチューブの前記第2の自由端を接続する工程と を必ずしもa)からj)の順番ではない順番で含む。

この取付け方法を用いて内側キャビテイにフレキシブルチューブを容易に取付けることが可能である。特に、非常に狭い内側キャビテイが存在しても、または非常に狭い通路を用いても取付けを行うことが可能である。なぜならば、内側キャビテイの入口開口部と出口開口部との間で通過するように作られている大きさ(bulk)が単に、フレキシブルチューブの最小のものであるからである。

上記の工程を行う順番は、必ずしもa)からj)の順番ではないことに留意されたい。特に、工程d)〜工程i)は、d)からi)の順番で行なうのが好ましいが、工程a)、工程b)、および工程c)は、工程d)からi)の前および後に行える。

好適には、前記フレキシブルチューブに前記取付け具の施栓部分を挿入することによって前記工程j)を行い、前記フレキシブルチューブから前記取付け具の前記施栓部分を引出すことによって、前記工程i)を行う。この方法で、フレキシブルチューブに対する取付け具の機械的な接続だけでなく、フレキシブルチューブの閉鎖も達成される。

好適には、前記取付け具のカップリング部に形成される座部に前記取付けケーブルの拡大ヘッドを収容することによって、前記工程f)を行い、前記座部は、拡大ヘッドのための横断方向当接壁を備える。こうして、取付けケーブルと取付け具との間に容易で安全なカップリングが達成される。好適には、前記工程h)の間、拡大ヘッドは、前記取付け具の前記横断方向当接壁と当接する。これは、様々な取付け工程の間のカップリング安定性を確実なものにする。

本発明に係る方法の第1の実施形態において、拡大ヘッドを前記座部に収容した状態に到達するまで、前記取付け具の前記横断方向当接壁の貫通孔に前記取付けケーブルを長手方向に挿入することによって前記工程f)を行う。この解決策は、取付け具の構造的な強度を最大にすることを確実なものにし、様々な動作の間に取付け具から取付けケーブルが外れてしまう可能性を完全に排除する。

本発明方法の第2の実施形態において、拡大ヘッドを前記座部に収容した状態に到達するまで、前記取付け具の前記横断方向当接壁の実質的に半径方向の貫通スリットに前記取付けケーブルを横断方向に挿入することによって、前記工程f)を行う。

しかし、この解決策は、取付け具の構造的な強度を良好にすることを確実なものにし、様々な動作の間に取付け具から取付けケーブルが外れてしまうことを防ぎながら、一方では、取付けケーブルの全長を貫通孔に挿入することを必要としない非常に簡単で迅速なカップリングを可能にする。

代替的な好適な実施形態において、前記取付け具のカップリング部に形成されるリングに取付けケーブルを挿入することによって、前記工程f)を行う。これにより、拡大ヘッドを用いることなく単純なケーブルを使用して制動装置の取付けを行うことが可能になる。

好適には、本発明に係る取付け方法は、 k)前記フレキシブルチューブと、前記制御部材と前記ブレーキ部材とのうちの前記一方の内部チャンバとを制動液で満たす工程であって、前記工程c)の後で、前記工程d)の前に、前記工程k)を行う工程を含む。したがって、可能であれば(そして好適には)既にテストした制動液を既に満たした装置を制動装置の取付け者(installer)に提供することが可能である。

好適には、本発明に係る取付け方法は、以下の工程: l)前記制御部材と前記ブレーキ部材とのうちの前記他方の内部チャンバを制動液で満たす工程と、 m)その後、閉鎖エレメントによって前記制御部材と前記ブレーキ部材とのうちの前記他方の前記内部チャンバを施栓する工程と、 n)その後、前記閉鎖エレメントを取外し、前記工程j)を行う工程と、を含む。

好適には、本発明に係る取付け方法は、 o)特定の自転車に対して要求されるサイズに前記フレキシブルチューブをカットする工程を含み、前記工程c)の後で、前記工程j)の前に、この工程o)を行う。

好適には、前記入口開口部と前記出口開口部との間で前記内側キャビテイに事前に配置したガイドチューブを用いて、前記工程g)を行う。制動装置の取付けを容易にするために自転車のベアリングエレメントの製造段階でガイドチューブを既に事前に配置する時もある。

本発明の第2の構成において、本発明は、請求項4に記載の自転車に取付けされる液圧ブレーキ装置に関する。

本発明に係る液圧ブレーキ装置の好適な特徴を請求項5〜請求項7に記載する。

特に、本発明は、制御部材と、ブレーキ部材と、前記制御部材と前記ブレーキ部材との間に制動液を誘導するためのフレキシブルチューブと、を備える、自転車に取付ける液圧ブレーキ装置に関し、前記制御部材は、自転車のハンドルバーに対する固定部材を備え、前記ブレーキ部材は、自転車のベアリングエレメント(フレームまたはフォーク)に対する固定部分を備え、前記制御部材と前記ブレーキ部材とのうちの一方に前記フレキシブルチューブの第1の自由端を接続し、前記フレキシブルチューブの反対側の第2の自由端に取付け具を接続し、前記取付け具は、取付けケーブルに対するカップリング部と、前記フレキシブルチューブに挿入する施栓部分(プラグ部分)とを備える。

好適には、前記取付け具は、前記フレキシブルチューブの横断方向の大きさと実質的に等しいか、または小さい横断方向の大きさ(transversal bulk)を有する。好適には、前記取付け具の前記カップリング部は、前記取付けケーブルの拡大ヘッドを収容するように構成した座部を備える。好適には、前記座部は、前記取付けケーブルの前記拡大ヘッドのための横断方向当接壁を備え、前記横断方向当接壁は、前記取付けケーブルが通過するように構成した貫通孔を備える。好適には、前記横断方向当接壁は、前記取付けケーブルが通過するように構成した実質的に半径方向に貫通したスリットを備える。

代替的な好適な実施形態において、前記取付け具の前記カップリング部は、前記取付けケーブルをカップリングするように構成したリングを備える。これにより、拡大ヘッドを用いることなく、取付け具に単純なケーブルをカップリングすることが可能になる。 好適には、前記取付け具の前記施栓部分は、複数の実質的に円周方向の刻み目を備える。したがって、円周方向の刻み目によって適切な液圧シールが存在することが確実になる。好適には、前記取付け具の前記施栓部分は、複数の実質的に半径方向セクタ(radial sectors)を備える。この構成により、優れた機械的なシールが確実なものになる。好適には、本発明に係る液圧ブレーキ装置は、前記制御部材と前記ブレーキ部材とのうちの他方の内部チャンバを施栓(プラグ)するための閉鎖エレメントを備える。

好適には、液圧ブレーキ装置は、フレキシブルチューブと、制御部材とブレーキ部材とのうちの一方または両方とに事前に挿入した制動液を備える。これにより、場合によっては既にテストした制動液を含む全てが既に完備された装置を取付け者に提供することが可能になる。

本発明第3の構成は、請求項8に記載の自転車における液圧ブレーキ装置の取付け具に関する。本発明に係る取付け具の好適な特徴を請求項9〜請求項15に記載する。

特に、本発明は、取付けケーブルのためのカップリング部と、前記液圧ブレーキ装置のフレキシブルチューブの自由端に挿入するように構成した施栓(プラグ)部分とを備える、自転車における液圧ブレーキ装置の取付け具に関する。

この取付け具は、制動装置の取付けを非常に容易にし、特に、内側キャビテイにフレキシブルチューブを挿入することを容易にする。好適には、本発明に係る取付け具は、前記フレキシブルチューブの横断方向の大きさと実質的に等しいか、または小さい横断方向の大きさを有する。この方法で、取付け具は、フレキシブルチューブが必要とするよりも幅が広い通路空間を必要としない。

好適には、前記カップリング部は、前記取付けケーブルの拡大ヘッドを収容するように構成した座部を備える。好適には、前記座部は、前記取付けケーブルの前記拡大ヘッドのための横断方向当接壁を備え、前記横断方向当接壁は、前記取付けケーブルが通過するように構成した貫通孔を備える。好適には、前記横断方向当接壁は、前記取付けケーブルが通過するように構成した実質的に半径方向の貫通スリットを備える。

好適には、前記施栓部分は、複数の実質的に円周方向の刻み目を備える。好適には、前記施栓部分は、複数の実質的に半径方向セクタを備える。好適には、前記施栓部分が作られる前記取付け具の部分から分離可能である前記取付け具の別の部分に、前記カップリング部が作られる。

本発明のさらなる特徴および利点が、平易さの目的のためにリアブレーキに適用される(しかし、フロントブレーキにも明らかに適用可能)、添付の図面を参照して作成された本発明の好適な実施形態(方法、液圧ブレーキ装置、および取付け具)の記載から明らかになる。

自転車のベアリングエレメント(フレーム)の側面図であり、液圧ブレーキ装置のフレキシブルチューブの経路を描く。

図1の自転車のフレームに取付けられる、本発明に係る液圧ブレーキ装置の第1の実施形態のフロント部分(制御部材とフレキシブルチューブとを含む)の図。

図2において円で囲んだ、液圧ブレーキ装置部分の拡大図。

図1の自転車のフレームに取付け、本発明に係る液圧ブレーキ装置の第2の実施形態のフロント部分(制御部材とフレキシブルチューブとを含む)の図。

図3において円で囲んだ、液圧ブレーキ装置の部分の拡大図。

図2または図3の液圧ブレーキ装置のフレキシブルチューブに取付ける、本発明に係る取付け具の第1の実施形態の長手方向の断面図。

図4の取付け具の斜視図。

本発明に係る取付け具の第2の実施形態の斜視図。

本発明に係る取付け具の第3の実施形態の斜視図。

本発明に係る取付け具の第4の実施形態の斜視図。

本発明に係る取付け具の第5の実施形態の長手方向の断面図。

図9の取付け具の長手方向の分解断面図。

図1の自転車のフレームに取付ける、図2または図3の本発明に係る液圧ブレーキ装置の第1または第2の実施形態の(ブレーキ部材を含む)リア部分の側面図。

図1の自転車のフレームに取付ける、図2または図3の本発明に係る液圧ブレーキ装置の第1または第2の実施形態の(ブレーキ部材を含む)リア部分の変形態様の側面図。

閉鎖プラグを用いない、図11の液圧ブレーキ装置の詳細を示す長手方向の断面図。

図11の液圧ブレーキ装置の詳細を示す長手方向の断面図。

図1の自転車のフレームに取付ける、図2または図3の本発明に係る液圧ブレーキ装置の第1または第2の実施形態の(ブレーキ部材を含む)リア部分のさらなる変形態様の側面図。

図15の液圧ブレーキ装置の詳細を示す側面図。

図1の自転車のフレームに取付ける、本発明に係る液圧ブレーキ装置の第3の実施形態の(制御部材とフレキシブルチューブとを含む)フロント部分の図。

図17において円で囲んだ、液圧ブレーキ装置の部分の拡大図。

図1の自転車のフレームに取付ける、図17および図17aの本発明に係る液圧ブレーキ装置の第3の実施形態の(ブレーキ部材を含む)リア部分の側面図。

図2または図3の液圧ブレーキ装置のフレキシブルチューブに取付けできる、本発明に係る取付け具の第6の実施形態の斜視図。

図19の取付け具の斜視図。

最初に、図1、図2、図2a、図4、図5、図11、図13、および図14を参照すると、参照番号10は、自転車のベアリングエレメント、特に、自転車のフレーム100(図1)に取付ける、本発明に係る、リアブレーキの液圧ブレーキ装置の第1の実施形態、またはフロントブレーキの場合においては、自転車のフォーク(示していない)に取付ける、本発明に係る液圧ブレーキ装置の第1の実施形態を概略的に示す。

装置10は、制御部材20(図2)と、ブレーキ部材30(図11)と、フレキシブルチューブ40(図2)とを備える。フレキシブルチューブ40は、制御部材20とブレーキ部材30との間で制動液を誘導する。

フレーム100は、フレキシブルチューブ40のための入口開口部104と出口開口部106とが設けられた内側キャビテイ102を備える。図1において、内側キャビテイ102の内側の、フレキシブルチューブ40の経路を概略的に描く。

制御部材20は、自転車のハンドルバー(示していない)に対する固定部分22を備え、ブレーキレバー24を備える。ブレーキ部材30は、自転車のフレーム100に対する固定部材、特に、固定ネジ32を備え、これらの固定ネジ32自体は、従来のものであり、詳細には記載しない。

図2に示すように、フレキシブルチューブ40の第1の自由端42を制御部材20に接続する一方、フレキシブルチューブ40の反対側の第2の自由端44を取付け具50に接続する。本発明に従って、取付け具50は、取付けケーブル60に対するカップリング部52と、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44に挿入する施栓(プラグ)部分(plugging portion)54と、を備える(図4および図5)。

図4に示すように、取付け具50は、フレキシブルチューブ40の横断方向の大きさと実質的に等しい横断方向の大きさを有する。取付け具50はまた、フレキシブルチューブ40の横断方向の大きさよりも小さい横断方向の大きさを有する。取付け具50のカップリング部52は、取付けケーブル60の拡大ヘッド62を収容するように構成した座部56を備える。座部56は、取付けケーブル60の拡大ヘッド62のための横断方向当接壁(transversal abutment wall)58を備える。横断方向当接壁58は、取付けケーブル60が通過するように構成した貫通孔58aを備える。

貫通孔58aは、取付け具50の長手方向軸Xに沿って施栓部分54に対して実質的に同軸である。したがって、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44に、取付け具50の施栓部分54を挿入したときには(図4)、貫通孔58aは、フレキシブルチューブ40の長手方向軸Yとも同軸である。特に、図4に示すように、第2の自由端44に施栓部分54を挿入したときには、長手方向軸Xは長手方向軸Yと一致する。

座部56は、また、横断方向当接壁58に対向する横断方向底部壁(transversal bottom wall)59と、横断方向当接壁58と横断方向底部壁59との間の長手方向接続壁(longitudinal connection wall)57とを備える。長手方向壁57は、取付けケーブル60の拡大ヘッド62のための実質的に平坦な支持表面57aを備える。横断方向底部壁59は、実質的に平坦な表面59aを備え、実質的に平坦な表面59aは、横断方向当接壁58の方に面して、横断方向当接壁58に向かって傾斜する。横断方向底部壁59は、実質的に平坦な表面59aの反対側に実質的に平坦な表面59bを備え、施栓部分54は、表面59bから突出する。好適には、実質的に平坦な表面59aは、極値(extreme values)を含む5度と40度との間の度で長手方向軸Xに対して傾斜する。

施栓部分54は、複数の実質的に円周方向の刻み目(circumferential indentations) 54aを備える。施栓部分54の断面図(図4)は、刻み目54aが鋸歯形状の長手方向のプロファイル54bを形成することを示し、このプロファイル54bが、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44に施栓部分54を挿入することを可能にし、第2の自由端44からの抜去に抵抗し、所定の抜去力よりも小さい力では抜去が妨げられる。施栓部分54の鋸歯形状の長手方向のプロファイル54bはさらに、刻み目54aが円周方向であるということによって、適切な液圧シールを確実なものにする。

図6は、本発明に係る取付け具50の第2の実施形態を示す。図2〜図5の取付け具50の要素と同一であるか、または機能的に等しい、図6の取付け具50の要素は、同じ参照番号で示し、それらの記載に関しては上記記載が参照される。本発明のこの第2の実施形態の取付け具50は、2つの対向する長手方向側壁57bを備え、それらは、長手方向壁57から出発して、取付け具50の両側で横断方向壁58および横断方向壁59を接続する点で、上記の取付け具50とは実質的に異なる。

図7は、本発明に係る取付け具50の第3の実施形態を示す。 図2〜図6の取付け具50の要素と同一であるか、または機能的に等しい、図7の取付け具50の要素は、同じ参照番号で示し、それらの記載に関しては、上記の記載が参照される。本発明のこの第3の実施形態の取付け具50は、施栓部分54の形状によって、図6の第2の実施形態の取付け具50とは実質的に異なる。特に、図7の施栓部分54は、複数の実質的に半径方向セクタ154aを備える。 セクタ154aは直列に配置され、互いに離して間隔を置く。セクタ154aは、相互に互い違いになっているグループ154bにグループ化されており、図7の例においては、互いに約90度ずらして配置した、セクタ154aの4つのグループ154bが存在する。セクタ154aは、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44に施栓部分54を挿入することを可能にし、所定の抜去力よりも低い力では施栓部分54の抜去が妨げられる。施栓部分54のセクタ154aは、優れた機械的なシールを確実なものにするが、液圧シールを確実なものにするものではなく、したがって、液圧シールは、横断方向壁59とフレキシブルチューブ40との間の端カップリングに委ねられる。

図8は、本発明に係る取付け具50の第4の実施形態を示す。図2〜図7の取付け具50の要素と同一であるか、または機能的に等しい、図8の取付け具50の要素は、同じ参照番号で示し、それらの記載に関しては上記記載が参照される。

本発明のこの第4の実施形態の取付け具50は、横断方向当接壁58が実質的に半径方向の貫通スリット158bを備え、その貫通スリット158bが横断方向当接壁58の貫通孔58aから出発する点で、図7の第3の実施形態の取付け具50とは実質的に異なる。貫通スリット158bは、例えば、取付けケーブル60が通過できるような寸法を有する。対向する壁158cは、貫通スリット158bを形成する。壁158cは、実質的に平坦であり、貫通孔58aの長手方向軸Xから離れるように動くときに、互いに分かれる。図8の取付け具50の横断方向当接壁58と横断方向底部壁59との間の軸Xに沿った距離は、拡大ヘッド62を座部56に収容した状態に到達するまで、貫通スリット158bに取付けケーブル60を横断方向で挿入できるという事実によって、図7の取付け具50の対応する距離よりも短い。したがって、拡大ヘッド62を座部56に収容した状態に到達するまで横断方向当接壁58の貫通孔58aに取付けケーブル60を長手方向で挿入する、図7の実施形態(および先の図面の実施形態)に関しては、軸方向の空間を小さくする必要がある。

図9および図10は、本発明に係る取付け具50の第5の実施形態を示す。図2〜図8の取付け具50の要素と同一であるか、または機能的に等しい、図9および図10の取付け具50の要素は、同じ参照番号で示し、それらの記載に関しては、上記記載が参照される。本発明のこの第5の実施形態の取付け具50は、施栓部分54を形成する、取付け具50の部分とは分離可能である、取付け具50の別の部分にカップリング部52を形成する点で図6の第2の実施形態の取付け具50とは実質的に異なる。先の実施形態においては、代わりに、カップリング部52と施栓部分54とを単一品で形成する。特に、図9および図10の取付け具50の横断方向底部壁59は、貫通孔159cを備え、拡大部分154cが備えられた施栓部分54が貫通孔159cを通過し、拡大部分154cは横断方向底部壁59の表面59aと当接する。

図19および図20は、本発明に係る取付け具50の第6の実施形態を示す。図2〜図10の取付け具50の要素と同一であるか、または機能的に等しい、図19および図20の取付け具50の要素は、同じ参照番号で示し、それらの記載に関しては上記記載が参照される。本発明の第6の実施形態の取付け具50は、カップリング部52が、ケーブルの拡大ヘッドにカップリングするための座部の代わりに、リング156を備え、そのリング156が横断方向壁159から突出して形成され、取付けケーブル60の部分162を受取るように構成され、ケーブル60の部分162をリング156に挿入し、そこで折り曲げられる点で他の実施形態の取付け具50とは異なる。取付け具50のこの第6の実施形態は、ケーブル60が拡大ヘッドを有することを必要としないので、単純なケーブル60を使用することを可能とする。

図3および図3aは、本発明に係る液圧ブレーキ装置10の第2の実施形態を示す。図2および図2aの液圧ブレーキ装置10の構成要素と同一であるか、または機能的に等しい、図3および図3aの液圧ブレーキ装置10の構成要素は、同じ参照番号で示し、それらの記載に関しては上記記載が参照される。 本発明のこの第2の実施形態の液圧ブレーキ装置10は、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44の近くに配置したリング形状クランプ70を備え、そのクランプ70は、取付けが完了する前にブレーキレバー24を偶発的に作動させた場合の制動液の損失を避けるために、フレキシブルチューブ40を締付ける点で図2および図2aの第1の実施形態の液圧ブレーキ装置10とは実質的に異なる。図3aに示すように、リング形状クランプ70は、フレキシブルチューブ40の横断方向の大きさよりも少し大きい横断方向の大きさを有する。

図11、図12および図15は、自転車のフレーム100(またはフロントブレーキの場合にはフォーク)に取付けるための、図2または図3の本発明に係る液圧ブレーキ装置10の第1または第2の実施形態のリア部分(すなわち、ブレーキ部材30を含む部分)の3つの実施形態を例示する。

図11および図13において、液圧ブレーキ装置10の取付けを完了するためにはフレキシブルチューブ40に接続しなければならない、ブレーキ部材30の入口開口部34を、閉鎖プラグ82(図11および図14)が備えられた一本のチューブ80によって施栓する。入口開口部34はブレーキ部材30の内部チャンバ(示していない)と流体連通する。 入口開口部34は、ネジ締ユニオン36(screw-tightening union)(それ自体は公知であり、詳細には記載しない)を備え、取付け前に一本のチューブ80を締める。取付けを行った時に、ネジ締ユニオン36は、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44を締める。図13に示すように、入口開口部34には、ボトムガスケット38が備えられ、ボトムガスケット38上に、前記のチューブ80を挿入し、次に、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44を挿入する。

図12は、一本のチューブ80に配置したリング形状クランプ84を示し、リング形状クランプ84は、取付けが完了する前にブレーキ部材30と一本のチューブ80とに制動液を既に導入した場合に、取付け前の制動液の損失を避けるために一本のチューブ80を締付ける。

図15のブレーキ部材30において、ブレーキ部材30の入口開口部34を閉鎖するプラグ90が存在する。プラグ90は、複数の実質的に円周方向の刻み目92を備える。刻み目92は、鋸歯形状の長手方向のプロファイルを形成し、そのプロファイルが、入口開口部34にプラグ90を挿入することを可能にし、所定の抜去力よりも小さい力でプラグ90の抜去を妨げる。プラグ90の鋸歯形状の長手方向のプロファイルはまた、適切な液圧シールを確実なものにする。

図11〜図15において、同一であるか、または機能的に等しい要素は、同じ参照番号で示し、それらの記載は、一度だけ上で行った。言い換えると、図11〜図15において、ブレーキ部材30の入口開口部34を施栓するための閉鎖エレメントが常に存在し、図11〜図14においては、閉鎖エレメントは、プラグ82によって施栓する一本のチューブ80である一方、図15および図16において、閉鎖エレメントはプラグ90である。

図17および図18は、本発明に係る液圧ブレーキ装置10の第3の実施形態を例示する。先の図面の液圧ブレーキ装置10の構成要素と同一であるか、または機能的に等しい、図17および図18の液圧ブレーキ装置10の構成要素は、同じ参照番号で示し、それらの記載に関しては上記記載が参照される。 本発明のこの第3の実施形態の液圧ブレーキ装置10は、図18に示しているように、フレキシブルチューブ40の第1の自由端42をブレーキ部材30に接続する一方、フレキシブルチューブ40の反対側の第2の自由端44を取付け具50に接続する点で先の図面の第1または第2の実施形態の液圧ブレーキ装置10とは実質的に異なる。図18は、フレキシブルチューブ40の自由端42の近くに配置したリング形状クランプ84を示し、そのクランプ84は、取付けが完了する前の制動液の損失を避けるためにフレキシブルチューブ40を締付ける。図17および図17aに見られるように、制御部材20に第2のフレキシブルチューブ180を接続する。第2のフレキシブルチューブ180の自由端182は、ネジ締ユニオン184(それ自体は公知であり、詳細には記載しない)を備え、ネジ締ユニオン184において、取付けが完了したときに、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44を締める。

自転車のベアリングエレメント(フレーム100)への液圧ブレーキ装置10の取付け は、装置自体の初期状態次第であるが、ここで記載する。 まず、制動装置10は、図2に示すように、フレキシブルチューブ40を制御部材20に接続し、このフレキシブルチューブ40に取付け具50が備えられているものである。制御部材20とフレキシブルチューブ40とに制動液は既に存在し、制動液は取付け具50の施栓部分54によって流出できない。ブレーキ部材30は、図11に示すようなものであり、制動液がブレーキ部材30に既に備えられることができ、一本のチューブ80上でプラグ82によってブレーキ部材30を保持できる。

自転車のベアリングエレメント(リアブレーキの場合にはフレーム100)にブレーキ部材30を即座に固定できるのと全く同じように、自転車のハンドルバーに制御部材20を即座に固定できる。これらの取付けの一方または両方を後で行うことも可能である。 次に、取付けケーブル60を事前に配置し、拡大ヘッド62が座部56において横断方向壁58に当接するように、孔58aを通って取付けケーブル60を挿入する。 次に、入口開口部104を通って内側キャビテイ102に取付けケーブル60を挿入し、取付けケーブル60が出口開口部106から出るまで、内側キャビテイ102の中を送る。

取付けケーブルが出口開口部から出ると、取付け具50を引張り、取付け具50と共にフレキシブルチューブ40を引張るようにケーブル60を引く。結果として、入口開口部104を通ってフレキシブルチューブ40を送り、フレキシブルチューブ40は、内側キャビテイ102を通過し、出口開口部106から出る。

ここで、フレキシブルチューブ40の第2の自由端44から取付け具50を取外すことが可能であり、さらに、(制動液が存在する場合には)制動液を漏出させないように処理することが可能であり、この目的のために、端44を持上げて上に向けたままにすることが可能であるか、または手を用いてあるいはキャリパなどの器具を用いてチューブ40を締めることが可能である。さらに、チューブ40の自由端44との接続のためにブレーキ部材30を事前に配置し、一本のチューブ80を取外す。ブレーキ部材30をまた制動液で先に満たした場合には、入口開口部34を上に向けたほうが良い。制動装置10を取付ける特定の自転車にとってチューブ40の長さが過剰である場合には、ここで過剰な部分を切断する。

この時点で、ブレーキ部材30にチューブ40の端44を接続する。この一連の全動作において、空気が制動装置10に入ることが考えられ、したがって、この場合、典型的には制御部材20に備えられている開口部または流出弁(bleed valve)(示していない)を使用して、それ自体は公知で従来的な方法で空気を流出させたほうが良い。同様に、制御部材30および/またはフレキシブルチューブ40および/または制御部材20を制動液で先に満たしていない場合には、空気を流出させ、恐らくは制動液を加えることが必要である。

好適には、ガイドチューブ(示していない)を用いて、入口開口部104と出口開口部106との間で内側キャビテイ102の中に取付けケーブル60を通過させることをさらに容易にできる。例えば、フレーム100などのベアリングエレメントの製造の間に入口開口部104と出口開口部106との間で内側キャビテイ102の中に先にガイドチューブを配置する。

制動装置10が図3に示したものである場合に、クランプ70は、ブレーキ部材30に対するチューブ40の最終接続工程を容易にし、チューブ40から制動液が漏出する可能性を完全に防ぐ。明らかなことであるが、チューブ40をブレーキ部材30に接続した後に、クランプ70を取外す。

取付け具50が図8に示したものである場合に、貫通スリット158bは、取付け具50に取付けケーブル60をさらに容易に配置することを可能にする。実際に、貫通孔58aに取付けケーブル60全体を挿入して通過させることを必要とせず、むしろ、拡大ヘッド62の近くで座部56に横方向で取付けケーブル60を挿入すれば充分である。このようにして、半径方向のスリットを伴わない取付け具50(図4〜図7)の長さに対して、座部56の軸方向の長さを短くできる。なぜならば、拡大ヘッド62に対して最小の操作空間があれば充分であるからである。取付け具50の長さがさらに短いことによって、取付けケーブル60によって引かれるチューブ40が内側キャビテイ102を通過する工程が容易になる。

ブレーキ部材30が図12に示すものである場合に、クランプ84は、ブレーキ部材30に対するチューブ40の最後の接続工程を容易にし、ブレーキ部材30から制動液が漏出する可能性を完全に防ぐ。明らかなことに、チューブ40をブレーキ部材30に接続した後に、クランプ84を取外す。

ブレーキ部材30が図18に示したものである場合に、制御部材20は図17に示したものであることが必要である。この場合、既に記載した動作と同様な動作で内側キャビテイ102の中に(制御部材20の代わりにブレーキ部材30に先に接続された)フレキシブルチューブ40を配置するが、出口開口部106から入口開口部104への通過が起こる。次に、最後に、ユニオン184によってフレキシブルチューブ180にフレキシブルチューブ40を接続する。

当然、当業者は、特定の要件と付随の要件とを満たすために、本発明に係る、自転車に液圧ブレーキ装置を取付けるための方法、液圧ブレーキ装置、および取付け具に対して多数の改変および変化形を提示できる。特に、本発明の様々な実施形態の特徴は、明示的に例示されたものさえも越えて互いに組み合すことが可能である。

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