Each having a plurality of electrochemical storage battery, the battery system with interconnected battery pack

申请号 JP2010540015 申请日 2008-12-24 公开(公告)号 JP2011508395A 公开(公告)日 2011-03-10
申请人 ビーワイディー カンパニー リミテッド; 发明人 ウ,グァンリン; ジアン,ウェンフェン; シェン,シィ; ジュ,ジアンフア; ゼン,ウェイシン; ゾウ,ハオ; リ,チェンリァン;
摘要 相互接続されたバッテリパック(2300)を有するバッテリシステムを提供する。 各バッテリパック(2300)は、複数の矩形 角 柱状セル(300)を有する。 各セル(300)は、一端に正の 端子 と、他端に負の端子とを有する。 セル(300)は、側面−側面方式で、バッテリパックハウジング(2305)内に収容される。 セル(300)は、電気的に直列に接続されても良く、この場合、セル(300)の正の端子は、隣接するセル(300)の負の端子に向かって延伸し、該負の端子と接する。 セル(300)の負の端子は、別の隣接するセル(300)の正の端子に向かって延伸し、該正の端子と接する。
权利要求
  • バッテリパックであって、
    複数のセルと、該複数のセルを収容するバッテリパックハウジングとを有し、
    各セルは、矩形角柱形状を有し、長さは高さよりも大きく、厚さは前記高さよりも小さく、これにより、各セルには、2つの端部、2つの小面、および2つの大面が得られ、
    各セルは、一端に正の端子、他端に負の端子を有し、
    前記正の端子は、前記セルの大面の一つと実質的に平行な面を有し、前記負の端子は、前記セルの他の大面と実質的に平行な面を有し、
    前記セルは、隣接するセルの大面が相互に近接するように前記バッテリパックハウジング内に配置され、
    さらに、2つの隣接するセルの間の各セルの前記正の端子は、前記隣接するセルの一つの前記負の端子と接するように配置され、
    2つの隣接するセルの間の各セルの前記負の端子は、前記隣接するセルの一つの前記正の端子と接するように配置され、
    これにより、前記セルは、当該バッテリパック内で直列に接続されることを特徴とするバッテリパック。
  • 第1および第2のバッテリパックを有するバッテリシステムであって、
    各バッテリパックは、
    第1および第2の電気端子を有するハウジングと、
    複数の矩形角柱状のセルであって、各セルは、一端に正の端子と他端に負の端子とを有し、前記ハウジングの前記第1および第2の電気端子に電力が供給されるように、前記セル同士の端子は、相互に接続されるセルと、
    前記第1のバッテリパックの前記第1および第2の電気端子の一つを、前記第2のバッテリパックの前記第1および第2の端子の一つに電気的および機械的に接続する弾性コネクタであって、前記第1および第2のバッテリパックの間の振動を緩衝する弾性コネクタと、
    を有することを特徴とするバッテリシステム。
  • 前記弾性コネクタは、
    前記第1のバッテリパックの前記第1および第2の端子の一つに接続された第1のアームと、
    前記第2のバッテリパックの前記第1および第2の端子の一つに接続された第2のアームと、
    前記第1および第2のアームを電気的および機械的に接続する導電性アーチと、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のバッテリシステム。
  • 前記導電性アーチは、マルチレイヤ金属薄膜を有することを特徴とする請求項3に記載のバッテリシステム。
  • 前記導電性アーチは、金属メッシュを有することを特徴とする請求項3に記載のバッテリシステム。
  • 前記導電性アーチは、さらに、弓状支持アームを有し、
    該弓状支持アームは、前記金属メッシュの各側に配置され、前記第1および第2のアーム間に延伸することを特徴とする請求項5に記載のバッテリシステム。
  • 前記第1および第2のアームを、前記第1および第2のバッテリパックのそれぞれの端子に溶接することを容易にするために、前記第1および第2のアームの各々は、溶接ワイヤを受容するように適合された溝を有することを特徴とする請求項3に記載のバッテリシステム。
  • 前記複数のセルは、相互に電気的に直列に接続されることを特徴とする請求項2に記載のバッテリシステム。
  • 前記第1および第2のバッテリパックは、相互に電気的に直列に接続されることを特徴とする請求項8に記載のバッテリシステム。
  • 各セルは、高さよりも大きな長さを有し、前記高さよりも小さな厚さを有し、これにより、各セルには、2つの端部、2つの小面、および2つの大面が得られ、
    前記複数のセルは、前記バッテリパック内で相互に隣接し、前記隣接するバッテリセルの大面同士が隣接するようにして、配向されることを特徴とする請求項2に記載のバッテリシステム。
  • さらに、隣接するバッテリセル同士の間に、絶縁体シートを有することを特徴とする請求項10に記載のバッテリシステム。
  • 前記ハウジングは、
    前記複数のセルが第1の軸に沿って移動することを防止する、相互に固定された第1組の絶縁板と、
    前記複数のセルが第2の軸に沿って移動することを防止する、相互に固定された第2組の絶縁板と、
    前記複数のセルが第3の軸に沿って移動することを防止する、相互に固定された第3組の絶縁板と、
    を有し、
    前記第1、第2、および第3の軸は、直交していることを特徴とする請求項10に記載のバッテリシステム。
  • 前記第1組の絶縁板は、前記端子に近接する前記複数のセルの両端部に配置されたバッフル板を有し、
    前記バッフル板は、冷却流体の流れを誘導するように適合されることを特徴とする請求項12に記載のバッテリシステム。
  • 前記冷却流体は、空気であることを特徴とする請求項13に記載のバッテリシステム。
  • さらに、
    前記第1組の絶縁板を相互に固定する第1組のテンション棒と、
    前記第2組の絶縁板を相互に固定する第2組のテンション棒と、
    前記第3組の絶縁板を相互に固定する第3組のテンション棒と、
    を有することを特徴とする請求項12に記載のバッテリシステム。
  • 電動車両であって、
    モータ/発電器と、
    前記モータ/発電器に電力を提供し、前記モータ/発電器から電力を受電する、相互に接続された複数のバッテリパックと、
    を有し、
    各バッテリパックは、
    第1および第2の電気端子を有するハウジングと、
    複数の矩形角柱状セルであって、各セルは、一端に正の端子、他端に負の端子を有し、前記ハウジングの前記第1および第2の電気端子に電力が供給されるように、前記セル同士の端子は、相互に接続される、セルと、
    を有し、
    少なくとも1組の隣接するバッテリパックは、弾性コネクタにより相互接続され、該弾性コネクタは、当該組の第1のバッテリパックの端子を、前記組の第2のバッテリパックの端子に電気的および機械的に接続し、
    前記弾性コネクタは、前記1組の隣接するバッテリパックの間の振動を緩衝することを特徴とする電動車両。
  • 前記複数のセルは、相互に電気的に直列に接続され、
    前記複数のバッテリパックは、相互に電気的に直列に接続されることを特徴とする請求項16に記載の電動車両。
  • 前記弾性コネクタは、
    前記1組のバッテリパックの第1のバッテリパックの端子に接続された、第1のアームと、
    前記1組のバッテリパックの第2のバッテリパックの端子に接続された、第2のアームと、
    前記第1および第2のアームを電気的および機械的に接続する導電性アーチと、
    を有することを特徴とする請求項16に記載の電動車両。
  • 说明书全文

    本願は、バッテリセルおよびバッテリシステムに関し、特に、電気式および/またはハイブリッド式の車両のような、電気駆動モータを有する車両に使用され得るリチウムイオンバッテリセルならびにシステムに関する。

    例えばリチウムイオン高分子バッテリのような再充電可能なバッテリは、幅広い用途を有する。 これには、例えばラップトップのバッテリ、携帯電話のバッテリ、および他の個人向け電子装置用の電源が含まれる。 そのような装置には、中レベルの電出力を有する軽量バッテリが必要である。 しかしながら、リチウムイオン高分子バッテリは、前述の個人向け電子装置よりも実質的に高い出力が必要な装置に、電力を提供することもできる。 例えば、高出力リチウムイオン高分子バッテリは、産業用機器、高出力通信施設、移動車両等の電力供給にも使用され得る。 高出力リチウムイオン高分子バッテリシステムの使用は、特に、移動車両の推進の分野に適している。

    一般市民は、化石燃料系の燃料の使用に関して、次第に、コストおよび環境問題に敏感になってきている。 一つの問題は、化石燃料系の燃料を燃焼した際の車両からの放出、および関連する汚染に関するものである。

    そのような車両の代替案には、電気モータのみによって駆動される電気車両、および電気モータと化石燃料系の燃料エンジンの両方を備えるハイブリッド式電気車両が含まれる。 これらの代替案は、現在の車両の代替として、次第に重要な役割を果たすようになってきている。

    消費者等は、純粋な電気車両およびハイブリッド式車両の環境的利点に魅力を感じるが、彼らは、電気モータを使用する車両が、化石燃料と同等の一般的特性を有するようになることを望む。 バッテリ特性および安全性の問題を、これらのゴールが得られるように解決する必要がある。 この目的において、リチウムイオンバッテリは、従来のバッテリタイプよりも好ましいと言える。 リチウムイオンバッテリは、この目的に有益であり、これらは、高いエネルギー密度を有し、バッテリに必要な車両内の空間面積を抑制する。 また、これらのバッテリは、従来のバッテリタイプに比べて、軽量に構成することができる。

    純粋な電気式およびハイブリッド式の車両において用いられる電気モータとともに使用されるバッテリシステムは、現在のところ、多くの点で問題がある。 バッテリシステムの個々のバッテリセルは、しばしば、高重量で、重厚で、信頼性が低い場合がある。 また、現在のバッテリセルは、許容可能な加速レベルでの車両の加速に必要な、高電気出力を効率的に提供するようには構成されておらず、そのような使用もなされていない。 さらに、個々のバッテリセルには、電気化学、セルコア構造、電気的相互接続、およびシェル構造が用いられ、これらは、しばしば信頼性に劣り、安全性が低く、通常の場合、電気駆動車両での使用に適さない。

    個々のバッテリセルに関する電力不足を解決するため、複数のバッテリセルの電池を相互に相互接続させ、組み合わせた電気出力により、必要な駆動電力を提供することが試みられている。 ただし、個々のバッテリセル同士の間の相互接続は、しばしば信頼性が劣る。 また、そのようなマルチセル式のバッテリシステムにおいて、安全性を確保することは、極めて難しい。 短絡および爆発の問題は、現在まで適切に処理されているとは言い難い。 高電力出力バッテリシステムは、これらがそのようなシステムに利用できる多くの用途を有する場合、特性、寿命、信頼性、および安全性のような問題に対処するように構成する必要がある。

    相互接続されたバッテリパックを有するバッテリシステムが示される。 各バッテリパックは、複数の矩形柱状セルを有する。 各セルは、一端に正の端子と、他端に負の端子とを有する。 セルは、側面−側面方式で、バッテリパックハウジング内に収容される。 セルは、電気的に直列に接続されても良く、この場合、セルの正の端子は、隣接するセルの負の端子に向かって延伸し、該負の端子と接する。 セルの負の端子は、別の隣接するセルの正の端子に向かって延伸し、該正の端子と接する。

    コイル状バッテリコアを形成する際に使用され得る、マルチレイヤバッテリシートの一例の断面図である。

    バッテリセルに使用される平坦化コアの斜視図である。

    コアを形成するシートがコイル化されていない、コアの代替実施例を示す図である。

    コアを形成するシートがコイル化されていない、コアの代替実施例を示す図である。

    コアを形成するシートがコイル化されていない、コアの代替実施例を示す図である。

    図2Aのコイル状コアを有するバッテリセル300のアノード端部の分解図である。

    バッテリセル300の断面を概略的に示した図である。

    露出基板に近接するアノードシートおよび/またはカソードシートの領域を形成する一つの方法を示した図である。

    露出基板に近接するアノードシートおよび/またはカソードシートの領域を形成する一つの方法を示した図である。

    コイル状コアの一例の断面図である。

    破損可能なベントコネクタの一実施例である。

    破損可能なベントコネクタの別の実施例である。

    図8のベントコネクタを使用して、隣接するバッテリセル同士を相互接続する方法を示した図である。

    隣接するバッテリセル同士を相互接続する別の構造を示す図である。

    バッテリセルのコアを最適作動温度にする際に利用され得る接続構造を示す図である。

    バッテリセルのコアを最適作動温度にする際に利用され得る接続構造を示す図である。

    複数のコアを有するバッテリセルを図8のベントコネクタに接続する、一つの方法を示す図である。

    バッテリセルの単一コア構造を図8のベントコネクタに接続する、一つの方法を示す図である。

    バッテリセルの保護シェルの各端部に使用されるガスケットの平面図である。

    コイル状コアの周囲を覆う保護シェルの端部を密閉する、一つの方法を示す図である。

    コイル状コアの周囲を覆う保護シェルの端部を密閉する、一つの方法を示す図である。

    バッテリセルのエンドカバー組立体に使用され得る噴出組立体の一実施例である。

    バッテリセルのエンドカバー組立体に使用され得る噴出組立体の一実施例である。

    バッテリセルのエンドカバー組立体に使用され得る噴出組立体の一実施例である。

    図18に示した噴出組立体の補足および/または置換に使用され得る代替圧力緩和構造を示す図である。

    図18に示した噴出組立体の補足および/または置換に使用され得る代替圧力緩和構造を示す図である。

    複数のバッテリセルが相互に組み込まれ、単一のハウジング内にグループ化された、バッテリパックのブロック図である。

    バッテリパックを形成する際に使用され得るハウジングの一実施例を示す図である。

    バッテリパックを形成する際に使用され得るハウジングの他の実施例を示す図である。

    バッテリパックを形成する際に使用され得るハウジングの他の実施例を示す図である。

    隣接するバッテリパック同士の機械的および電気的な相互接続に使用され得るコネクタを示す図である。

    図27に示すコネクタの一使用方法を示した図である。

    電力で駆動される車両のモータ/発電器に電力を供給し、電力を受容するバッテリシステムを示す図である。

    コアの対向する端部(両反対側の端部)に、コイル状コアのアノードとカソードの接続を提供することに関連する利点を示す図である。

    コアの対向する端部(両反対側の端部)に、コイル状コアのアノードとカソードの接続を提供することに関連する利点を示す図である。

    コアの対向する端部(両反対側の端部)に、コイル状コアのアノードとカソードの接続を提供することに関連する利点を示す図である。

    コアの対向する端部(両反対側の端部)に、コイル状コアのアノードとカソードの接続を提供することに関連する利点を示す図である。

    コアの対向する端部(両反対側の端部)に、コイル状コアのアノードとカソードの接続を提供することに関連する利点を示す図である。

    別のバッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    別のバッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    別のバッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    別のバッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    別のバッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    別のバッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    別のバッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    熱活性化分断クランプを有する破損可能な接続構造を示す図である。

    ブリッジコネクタによりバッテリセルの端子が相互に相互接続された、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    ブリッジコネクタによりバッテリセルの端子が相互に相互接続された、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    ブリッジコネクタによりバッテリセルの端子が相互に相互接続された、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    ブリッジコネクタによりバッテリセルの端子が相互に相互接続された、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    ブリッジコネクタによりバッテリセルの端子が相互に相互接続された、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    重力による過電流保護サブ構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    重力による過電流保護サブ構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    過電流状態の結果、バッテリセル端子を分離する熱膨脹構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    過電流状態の結果、バッテリセル端子を分離する熱膨脹構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    過電流状態の結果、バッテリセル端子を分離する熱膨脹構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    過電流保護サブ構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図であり、過電流保護サブ構造は、この構造により放出された化学物質と、バッテリセルの相互接続部の端子/端子の1または2以上の部分との化学的相互作用に基づく、図である。

    過電流保護サブ構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図であり、過電流保護サブ構造は、この構造により放出された化学物質と、バッテリセルの相互接続部の端子/端子の1または2以上の部分との化学的相互作用に基づく、図である。

    液体導体の存在/不存在によって生じる電気的接続/非接続に基づく過電流保護構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    液体導体の存在/不存在によって生じる電気的接続/非接続に基づく過電流保護構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    液体導体の存在/不存在によって生じる電気的接続/非接続に基づく過電流保護構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    液体導体の存在/不存在によって生じる電気的接続/非接続に基づく過電流保護構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    液体導体の存在/不存在によって生じる電気的接続/非接続に基づく過電流保護構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    液体導体の存在/不存在によって生じる電気的接続/非接続に基づく過電流保護構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    液体導体の存在/不存在によって生じる電気的接続/非接続に基づく過電流保護構造を有する、バッテリセルの相互接続構造を示す図である。

    バッテリセルの端部カバー組立体用の保護カバーの一実施例を示す図である。

    バッテリセルの端部カバー組立体用の保護カバーの他の実施例を示す図である。

    バッテリセルの端部カバー組立体用の保護カバーの他の実施例を示す図である。

    バッテリセルの端部カバー組立体用の保護カバーの他の実施例を示す図である。

    噴出ベントの別の実施例を示す図である。

    噴出ベントの別の実施例を示す図である。

    噴出ベントの別の実施例を示す図である。

    隣接するバッテリパック同士を機械的および電気的に相互接続する際に使用され得るコネクタの別の実施例を示す図である。

    バッテリパックが側面−側面(side−to−side)配置で構成された際に、図27および68のコネクタが使用される方法を示す図である。

    本発明は、以下の添付図面および記載を参照することにより、より良く理解することができる。 図において、部材は、必ずしもスケール通りではなく、本発明の原理を示すため、誇張して示されている。 また、図面において、同様の参照符号は、異なる図面における対応する部品を表している。

    リチウムイオン高分子バッテリは、再充電式のバッテリであり、リチウムイオンは、アノードとカソードの間を移動する。 リチウムイオンは、放電時にはアノードからカソードに移動し、充電時には、カソードからアノードに移動する。

    図1には、一例としてのマルチレイヤバッテリシート100の断面図を示す。 マルチレイヤバッテリシート100は、巻き回されてコイル状バッテリコアを形成する。 図1のバッテリシート100は、3つの機能部材を有する:アノードシート105、カソードシート110、およびセパレータシート115である。 アノードシート105は、アノード基板107の対向する両側(両反対側)に設置された、活性アノード層106を有しても良い。 アノード基板107は、1または2以上の、銅のような金属薄膜から形成されても良い。 活性アノード層106は、グラファイトまたは他の炭素系材料から形成されても良い。 一例では、アノードシート105の活性アノード層106は、100gの天然グラファイトと、3gのポリビニリデンフルオライド(PVDF)バインダ材料と、3gのアセチレンブラック導電材と、100gのNI−メチルピロリドン(NMP)とを用いて形成されても良い。 各部材は、真空ミキサーで混合され、均一なスラリーにされても良い。 スラリーは、約12μmの厚さのコーティングとなるように、銅薄膜のような基板107の両側に設置されても良く、これにより、約100〜110μmの組み合わされた層厚を有する構造が形成される。 コーティングされた薄膜は、その後、約90℃の温度で乾燥され、アノード115が形成されても良い。

    カソードシート110は、カソード基板114の対向する両側(両反対側)に設置された、活性カソード層112を有しても良い。 カソード基板117は、1または2以上の、アルミニウムのような金属薄膜の層で形成されても良い。 活性カソード層112は、層状酸化物(例えばリチウムコバルト酸化物)、ポリアニオン系の材料(例えばリチウム鉄リン酸塩)、またはスピネル(例えばリチウムマンガン酸化物)のような材料から形成されても良いが、TiS (二硫化チタン)のような材料を使用しても良い。

    ある例では、カソードシート110の活性層112は、少なくとも一つのリチウム金属化合物と、少なくとも一つの混合金属結晶とを組み合わせることにより形成され、ここで混合金属結晶は、金属元素と金属酸化物の混合物を含む。 リチウム化合物は、一般式がLiM XO で表される金属インターカレーション化合物であっても良い。 ここで、Mは、Fe、Mn、Ni、V、Co、およびTiのような第1列の遷移金属であり、Nは、Fe、Mn、Ni、V、Co、Ti、Mg、Ca、Cu、Nb、Zr、および希土類金属の群から選定された金属であり、Xは、P、Si、S、VおよびGe元素から選定され、a、b、cは、金属インターカレーション化合物の電荷を中性にする値である。 金属化合物は、M の一般式を有し、ここで、Mは、周期律表のIA、IIA、IIIA、IVA、VA、IIIB、IVB、およびVBの族から選定された金属であり、Nは、O、N、H、S、SO 、PO 、OH、Cl、F、およびCから選定され、0<c≦4、0<d≦6である。 別の例では、金属化合物は、MgO、SrO、Al 、SnO 、Sb 、Y 、TiO 、およびV からなる群から選定された1種以上を有しても良い。 金属化合物およびリチウム化合物は、不活性ガスもしくは還元性ガス雰囲気下、約600〜900℃で約2時間加熱され、または焼結され、カソードシート110の材料が形成される。

    別の例では、金属化合物は、一般式がLiaA 1−y (XO /M の混合結晶化合物として形成されても良い。 ここで、Aは、Fe、Mn、Ni、V、Co、およびTiのような第1列の遷移金属であり、Bは、Fe、Mn、Ni、V、Co、Ti、Mg、Ca、Cu、Nb、Zr、および希土類金属の群から選定された金属であり、Xは、P、Si、S、VおよびGeから選定され、Mは、周期律表のIA、IIA、IIIA、IVA、VA、IIIB、IVB、およびVBの族から選定された金属であり、Nは、O、N、H、S、SO 、PO 、OH、Cl、F、およびCから選定され、0<a≦1、0≦y≦0.5、0<b≦1、0<c≦4、であり、0<d≦6である。 粒子サイズは、約10μm未満であり、3〜5μmであることが好ましい。

    カソード活性材料は、第1の結晶化合物と第2の結晶化合物とを有しても良い。 第1の結晶化合物は、第2の結晶化合物の中に分散され、複合化合物を形成しても良い。 第1の結晶化合物は、少なくとも一つのリチウム源と、少なくとも一つの鉄源と、少なくとも一つのリン酸塩源との混合物を加熱することにより調製されても良く、第2の結晶化合物は、少なくとも2つの金属化合物を加熱することにより調製されても良い。 また、第2の結晶化合物は、周期律表のIA、IIA、IIIA、IVA、VA、IIIB、IVB、およびVB族の1または2以上の元素を含んでも良い。

    カソード活性材料を形成する際、中間結晶または複合結晶の中には、大量の結晶欠陥が導入され、電子状態および金属酸化物の形成状態が変化する。 従って、混合結晶構造を有する金属化合物には、多数の酸素欠陥が存在して、酸素原子が欠損している可能性がある。 酸素欠陥は、キャリアの移動を容易にし、これにより、混合結晶の導電性が高まる。 このため、金属化合物は、リチウム化合物よりも小さな結晶格子を有し、これは、リチウム化合物内に受容され、あるいは分散される。 あるいは、金属化合物は、二つ以上の大きな結晶格子の間に、受容されあるいは分散されても良い。 さらに、金属化合物は、リチウム化合物の粒界内に存在しても良い。 また、金属化合物は、リチウム化合物の外部粒表面の周囲に分散されても良い。 いずれの場合も、リチウムイオンのマイグレーションは、結晶格子内、あるいは二つ以上の結晶格子の間のブリッジとして機能する。 リチウムイオンは、電気伝導性、容量、およびリサイクル性を含む電気的特性を高めるため、完全に放出されても良い。

    金属化合物は、リチウム鉄リン酸塩化合物内に分散されることが好ましく、この場合、カソードシート110に使用される複合化合物が形成される。 金属化合物は、リチウム鉄リン酸塩化合物内に分散され、混合結晶を形成しても良い。 一例では、リチウム鉄リン酸塩化合物と金属化合物は、約1:0.001〜1:0.1のモル比を有しても良い。 カソード材料は、粒界の間に散乱された、あるいは粒表面にコーティングされた、炭素添加物でドープされても良い。 ドープされた炭素添加物は、重量比で1〜15%の炭素を有する最終カソード材料製品を提供する。 炭素添加物は、カーボンブラック、アセチレンブラック、グラファイト、および炭化物からなる群から選定された、1種以上のものを有しても良い。

    複合化合物は、リチウム源と、鉄源と、リン酸塩源と、第2の結晶化合物とを含んでも良く、Li:Fe:P:結晶化合物は、モル比で約1:1:1:0.001〜0.1である。 他の例では、異なるLi:Fe:P:結晶化合物のモル比が採用されても良い。 リチウム源は、炭酸リチウム、水酸化リチウム、シュウ酸リチウム、酢酸リチウム、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、およびリン酸二水素リチウムからなる群から選定された、1または2以上ものを含んでも良い。 鉄源は、シュウ酸鉄、酢酸鉄、塩化鉄、硫化鉄、リン酸第1鉄、酸化第1鉄、酸化第2鉄、鉄酸化物、およびリン酸第2鉄からなる群から選定された、1または2以上のものを含んでも良い。 リン酸塩源は、アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸鉄、リン酸第2鉄、およびリン酸水素リチウムからなる群から選定された、1種以上のものを含んでも良い。

    混合結晶リチウム鉄リン酸塩カソード材料を調製する方法は、混合化合物と、少なくとも一つのLiFePO 化合物を均一に混合するステップと、得られた混合物を、不活性ガス雰囲気または還元雰囲気下で、600℃〜900℃に約2〜48時間、加熱するステップと、を有する。 混合化合物は、2種以上の金属酸化物を有しても良く、ここで、金属は、周期律表のIA、IIA、IIIA、IVA、VA、IIIB、IVB、およびVBの族から選定されても良い。 混合化合物は、混合結晶構造を提供し、対応する混合結晶構造を有する混合化合物を調製する方法は、IA、IIA、IIIA、IVA、VA、IIIB、IVB、およびVBの族から選定された金属酸化物を混合し、約2〜48時間、前記混合物を600℃〜1200℃に加熱するステップを有する。

    混合結晶カソード材料を調製する一つの方法は、リチウム源、鉄源、およびリン酸塩源を、均一に混合するステップと、不活性ガスまたは還元ガス雰囲気において、この混合物を600℃〜900℃で、少なくとも約2時間加熱するステップとを有する。 得られた混合物は、次に、周期律表のIA、IIA、IIIA、IVA、VA、IIIB、IVB、およびVBの族から選定された、2種以上の金属の酸化物が混合してなる混合金属化合物と組み合わされる。 ある実施例では、リチウム源、鉄源、リン酸塩源、および混合金属化合物は、Li:Fe:P:混合金属化合物のモル比が、1:1:1:0.001〜0.1となるように提供される。 他の実施例では、異なるLi:Fe:P:混合金属化合物のモル比が採用されても良い。 また、得られた混合物には、少なくとも一つの炭素源が添加されても良く、この炭素源は、これに限られるものではないが、以下の1種以上を含む:カーボンブラック、アセチレンブラック、グラファイト、および炭水化物。 得られた混合物に添加される炭素源の量は、最終生成物が重量比で1〜15%の炭素を有するように提供される。

    カソード材料の形成に使用されるリチウム源は、これに限られるものではないが、以下の化合物の1種以上を含んでも良い:炭酸リチウム、水酸化リチウム、シュウ酸リチウム、酢酸リチウム、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、およびリン酸二水素リチウム。 鉄源は、これに限られるものではないが、以下の化合物の1種以上を含んでも良い:シュウ酸鉄、酢酸鉄、塩化鉄、硫化鉄、リン酸鉄、酸化第1鉄、酸化第2鉄、酸化鉄、およびリン酸第2鉄。 鉄源として、3価の鉄化合物を使用した場合、ボールミル処理は、炭素源を添加して、3価の鉄を2価の鉄に還元させるステップを含んでも良い。 リン源は、これに限られるものではないが、以下の化合物の1種以上を含んでも良い:アンンモニウム、リン酸アンンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸鉄、リン酸第2鉄、およびリン酸水素リチウム。

    ボールミルでの粉砕処理の際、エタノール、DI水、およびアセトンを含む、1種以上の溶媒を導入しても良い。 他の実施例では、他の混合媒体と溶媒とを利用しても良い。 また、混合物は、40〜80℃の間で乾燥され、あるいは乾燥するまで撹拌されても良い。

    不活性ガスの種類は、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン、および窒素を含んでも良い。 また、水素および一酸化炭素を含む還元性ガスを利用しても良い。 他の適当なガスを採用しても良い。

    カソードシート110は、前記のカソード活性材料の一つを含むカソードスラリーを使用して形成されても良い。 カソードスラリーは、増粘剤、カソード活性材料、および溶媒を混合することにより、形成されても良い。 まず、増粘剤と溶媒とが混合され、コロイド状溶液が提供される。 得られたコロイド状溶液、残留溶媒、および活性材料は、二重遊星ミキサーで混合される。 次に、遊星ミキサーに、さらなる撹拌のため、溶媒の一部およびバインダが提供される。

    コロイド状溶液、カソード活性材料、および溶媒は、特定の混合手順に従って、二重遊星ミキサーで混合される。 このため、コロイド状溶液、活性材料、および溶媒は、約2〜20Hzの回転周波数で、約3〜5分間混合され、その後、約0〜2Hzの低回転周波数に減少される。 次に、コロイド状溶液、活性材料、および溶媒は、約35〜60Hzの間の回転周波数で、約30〜50分間混合され、その後、約35〜60Hzの間のより低い回転周波数に減少される。 ここで、二重遊星ミキサーは、約3〜5分の間継続する真空を発生し、これにより、約0.0005MPaから約0.05MPaの圧力で混合が生じる。 次に、二重遊星ミキサーに、残りの溶媒と接着剤が添加され、約35〜60Hzの回転周波数で約5〜10分間混合され、約35〜60Hzの間のより低い周波数に減少する。 ここで、二重遊星ミキサーは、約3〜5分間間継続する真空を発生し、混合により、約0.0005MPaから約0.05MPaの圧力が生じる。 次に、混合は、ある回転周波数で、約20〜35分間生じ、周波数は、約10〜25Hzから約0Hzまで減少する。

    カソードの活性材料、増粘剤、接着剤、および溶媒の重量比は、約100:(0.05〜10):(0.01〜10):(50〜150)であっても良い。 増粘剤と混合された溶媒の重量比は、約60〜90%である。 コロイド状溶液と活性材料とを混合した際、溶媒の重量比は、約0.1〜30%であり、バインダを追加した際は、約8〜20%であっても良い。

    カソードシート110は、アルミニウム薄膜のような導電性基板に、スラリーをコーティングすることにより形成されても良い。 スラリーは、圧延操作によって、導電性基板上に設置しても良いが、他の設置方法を使用しても良い。 次に、導電性基板およびスラリーは、乾燥され、カソードシート110が形成される。 カソードシート110は、100〜110μmの間の厚さを有することが好ましいが、他の厚さを利用しても良い。

    セパレータシート115は、ミクロポアを有するポリプロピレンおよび/またはポリエチレン電解質膜であっても良い。 そのような膜は、米国、ノースカロライナ州シャーロットのセルガード社(Celgard)から利用できる。

    再度図1を参照すると、アノードシート105は、該アノードシート105の基板107が活性アノード層106を含まない領域を有する。 むしろ、銅基板107は、アノードシート105との電気伝導を容易にするため、露出されている。 基板107の露出領域は、実質的にアノードシート105の全長に沿って延伸し、バッテリシート100が巻き回され、コイル状コア200(図2参照)が形成された際に、アノードシート105の第1の端部は、導電性領域107を形成する。 基板107の露出領域は、活性アノード層106が基板107に設置される面積を限定することにより、形成されても良い。 これに加えて、またはその代わりに、基板107の露出領域は、活性アノード層106が設置された後に、アノードシート105の所定の幅に沿って、活性アノード層106を基板107から選択的に除去することにより、形成されても良い。 この除去は、機械的な除去技術および/または化学的な除去技術を用いて行われても良い。

    カソードシート110は、カソードシート110の基板114が活性カソード層112を含まない領域を有する。 むしろ、アルミニウム基板112は、カソードシート110との電気的接続が容易となるように露出されている。 基板112の露出領域は、実質的にカソードシート110の全長に沿って延伸し、カソードシート110の端部は、バッテリシート100が巻き回され、図2Aのコイル状コア200が形成された際に、導電性領域114を形成する。 基板114の露出領域は、基板114に設置される活性カソード層112の面積を限定することにより形成されても良い。 これに加えて、またはこれとは別に、基板114の露出領域は、活性カソード層112が設置された後に、カソードシート110の所定の幅に沿って、活性カソード層112を基板114から選択的に除去することにより、形成されても良い。 この除去は、機械的な除去技術および/または化学的な除去技術を用いて行われても良い。

    図2Aに示すように、アノードシート105、カソードシート110、およびセパレータシート115が巻き回されて、コイル状コア200が形成されても良い。 露出基板114は、コイル状コア200のカソード用のマルチレイヤ集電板構造を形成し、一方、露出基板107は、コイル状コア200のアノード用のマルチレイヤ集電板構造を形成する。 カソード用の集電板と、アノード用の集電板は、コア200の長手方向の反対側の端部に設置され、低抵抗のコンタクトが提供され、相当量の電流を通電することが可能となる。 また、コイル状コア200の対向する両側(両反対側)に、集電板を形成することにより、製造プロセスが簡略化される。

    集電板は、多くの異なる方法で形成されても良い。 例えば、集電板は、単に露出基板層から形成されても良い。 これに加えて、あるいはこれとは別に、集電板は、巻き回し前または後に、それぞれ、アノードおよびカソードシートの各長手方向に沿って、導電性材料のリボンを取り付けることにより形成されても良い。

    コイル状コア200の外部層は、絶縁体であっても良い。 ある例では、セパレータシート115は、アノードシート115およびカソードシート110よりも長くても良い。 その場合、アノードシート105およびカソードシート110は、セパレータシート115の端部が到達する前に、巻き回し操作において終端化される。 その後、セパレータ105の余分な長さ分は、所定の回数(例えば2またはそれ以上)でコア200を巻き回して、外部絶縁層115が形成される。 この構成は、コア200の製造を簡素化し、さらに、コア構造の均質化を向上させる。

    一度コイル状コア200が形成されると、アノード基板107とカソード基板114の露出層は、圧縮され、これらの形状が変化し、コイル状コア200の各端部の外側断面積は、コア200の内側断面積よりも小さくなる。 このため、コイル状コア200のアノード基板107の露出層は、相互に溶接され、相互に機械的留め具で固定され、および/または接着材等を用いて相互に固定される。 アノード基板107の露出層は、これらの層を一緒に圧縮し、これらの層を露出基板107の全長、または全長の一部に沿って相互に溶接することにより、相互に固定されることが好ましく、これにより単一のアノード集電板構造が形成される。 カソード基板114の各層は、アノード基板107の層と同様の方法で形成されても良い。

    図2Bから図2Dには、コア200の別の構造を示す。 この実施例では、複数のアノードシート、カソードシート、およびセパレータシートが相互に隣接して層状化される。 しかしながら、前述のコア構造とは異なり、コアを形成するシートは、コイルを形成するために巻き回されない。 その代わり、コア200は、図2Dの配置に示すような、複数の平坦シートで構成される。 コア200のエンドシートは、絶縁体シートであることが好ましく、1または2以上は、セパレータシート115であることがより好ましい。 図2Cには、このコア200の実施例の上面図を示し、図2Dには、側面図を示す。 図に示すように、絶縁体/セパレータシートは、積層カソードおよびアノードシートの横の端部を超えて延伸することが好ましく、側端部の周囲に巻き回されて、カソードおよびアノードシートが相互に分離される。 積層カソードおよびアノードシートをシールして、両者の間の好ましない接触を防止し、環境側への露出を防止する別の方法が使用されても良い。 図2Bから2Dの集電板114、107は、アノードおよびカソードシート材料の基板層から構成されるが、これらは、個々の積層された基板層に接続されたリボンとして形成されても良い。

    図3には、コイル状コア200(図3には、示されていないが暗示されている)を有するバッテリセル300のアノード端部の分解図を示す。 図3において、バッテリセル300は、コイル状コア200を受容する保護シェル305を有する。 集電板310は、接続構造325の第1の端部320と、エンドカバー組立体335を介して電気的に接する。 接続構造325の第2の端部330は、対応するカバー板/端部キャップ335を貫通して延伸し、バッテリセル300のアノード用の外部接触を提供する。

    図3に示すように、保護シェル305は、矩形状の形状となっており、コア200が内部で丁度適合されるように寸法化される。 シェル305(およびコア200)は、各種寸法を有しても良いが、保護シェル305は、幅Wおよび高さHを有する。 ここで、Wは、約50mmよりも大きく、Hは、約100mmよりも大きい。 シェル305の幅および高さの比は、以下の式に対応することが好ましい:

    0.18<W/H<0.5

    また、この関係は、コア200の寸法を大まかに定めることにも適しており、バッテリセル300が高容量で、高電力出力バッテリである場合、特に適している。

    W/H比が0.5よりも大きい場合、バッテリセル300の幅は、極めて大きくなり、シェル305の全表面積は、内部で生じる圧力に耐えることができなくなる。 このため、バッテリセルの損傷および/または変形につながる。 これは、安全性/信頼性の点でリスクを伴う。 W/H比が0.18よりも小さい場合、バッテリセル300の高さは、極めて小さく、バッテリセル300は、極めて薄くなる。 保護シェル305内のコア200に利用できる体積は、極めて小さくなり、これは、高容量、高電流コアの収容には好ましくない。

    図4には、バッテリセル300の断面の概略図を示す。 この例では、接続構造325は、角度付きコネクタ405を有し、このコネクタは、カバー板/端部キャップ335を貫通して延在する。 ここで、角度付きコネクタ405は、実質的にZ形状を有する。 集電板310は、前述の方法で形成されても良い。 簡単のため、図4の集電板310では、単一のアノード集電板ストリップのみが示されている。 可撓性接続ピース410は、角度付きコネクタ405を集電板310に電気的に接続する。 可撓性接続ピース410は、銅のような複数の金属薄膜層を有し、この層は、熱処理され、角度付きコネクタ405と集電板310の両方に溶接される。 同様の技術を利用して、カソード集電板を、対応する接続構造の角度付きコネクタと接続しても良い。 しかしながら、角度付きコネクタとカソード集電板の間の可撓性接続ピースは、複数のアルミニウム薄膜層から形成されても良く、この層は、熱処理され、角度付きコネクタとカソード集電板の両方に溶接される。 このタイプの相互接続構造を利用することにより、コイル状コア200を用いたバッテリを製造することが容易になる。 また、相互接続構造を使用することで、バッテリを通る低抵抗で、高電流のパスが提供される。 さらに、この構造を、熱を逸散させ、バッテリの安全性を高めるために使用されても良い。

    図5および6には、アノードシート105および/またはカソードシート110の領域を形成する一つの方法を示す。 これらの領域は、それぞれ、露出基板107および/または114に隣接する。 露出基板107に近接する領域のみが示されているが、露出基板114に近接する対応領域は、同じ基本構造を有しても良い。

    図5、6では、アノードシート105は、全幅505を有する。 アノードシート105の活性層106は、シートの幅510に沿って設置され、幅515を有する未コーティング領域が残存する。 あるいは、未コーティング領域は、アノードシート105の活性部材の一部を除去することにより形成されても良い。 活性部材のコーティングは、幅520に沿って、シートの端部で徐々に薄くなる。 領域520の左側の領域では、層106は、最大厚さで形成される。 コーティング厚さの遷移領域525において、薄肉化が始まる。 絶縁プラスターまたはコーティングは、領域530に沿って設置される。 プラスター(絶縁コーティングによる被覆部)の幅は、導電性基板上の薄肉化コーティング領域を完全に覆い、導電性基板が露出される領域において、終端化される。 プラスター/コーティングは、電子および/またはイオン絶縁体であり、高温においてもその一体性が維持される必要がある。 そのようなコーティングの一つは、ポリフェニレンサルファイド(PPS)である。 この構成を使用することにより、アノードとカソードとの間に、短絡が生じる可能性が抑制される。 また、記載した方法によるコーティングの薄肉化により、シワが抑制される。 そうでない場合、厚い端部を有するコーティングをローラプレスした際に、シワが発生する。

    図7には、コイル状コア200の一例の断面図を示す。 コイル状コアにおいて、厚さの変動および/または対向する(両反対側の)領域A、Bでのコア200に対する力は、厄介な問題である。 そのような問題を抑制するため、アノードシート105、およびカソードシート110は、対向する(両反対側の)平坦領域A、Bでの終端化の代わりに、対向する(両反対側の)弓状領域C、Dで終端化される。 図7に示すように、アノードシート105は、領域Cの705で終端化され、カソードシート110は、領域Dの710で終端化される。 セパレータシート115は、終端位置705、710を超えて延伸し、これは、巻き回されて、コア200の外側部分を形成する。 セパレータシート115は、コア200の弓状側部に沿って、715で終端化される。 シートが巻き回されてコア200が形成される方向は、矢印720で示されている。 この構造では、カソードシート110は、アノードシート105よりも長くなっても良い。

    図7に示したコア200の構成に対応して、領域AおよびBは、実質的に平坦であり、顕著な厚さ変動を有さない。 その結果、シワが抑制される。 そうでなければ、電解質の浸水の間、およびバッテリセルの充放電の間、コア200の突起を介して、シワが形成される。 そのようなシワは、領域AおよびBで、コア200に加わる力が実質的に不均一な場合に生じる。 このシワを抑制することにより、コアの寿命は、向上する。 同様に、コア200の不均一な充電または放電によって生じる潜在的な安全性の問題が対処される(例えば、コア200のシワ領域により、リチウムデンドライトが生成し、これにより、バッテリの内部短絡、さらには爆発が引き起こされる状況)。

    図8には、図4の接続構造325に使用され得るベントコネクタ800の一実施例を示す。 ベントコネクタ800は、導電性材料で形成され、この材料は、図4のコネクタ410を形成する際に使用される材料との間で、電気的接続および機械的結合を構成することに適しており、保護シェル305の幅Wの少なくとも25%の幅を有することが好ましい。 図8のベントコネクタ800は、通常、Z形状となっており、横方向部815から、相互に反対の方向に伸びる第1のアーム805と、第2のアーム810とを有する。 第2のアーム810は、以下に示すように、バッテリセルの内部から外部に延伸し、横方向部815と接する。 横方向部815は、バッテリセルに対して外側に配置され、ここで、第2のアーム810と第1のアーム805とを電気的に接続する。 第1のアーム805は、バッテリの電気的端子を有効に形成し、これは、コイル状コア200のアノード(またはカソード)へのアクセスに使用される。

    ベントコネクタ800は、溝820のような弱化構造を有しても良く、これにより、車両にアクシデントが発生したときに生じるような、ある異常な力の下において、コネクタ800とコア200との電気的接続が切断される。 図8において、単一の溝820は、実質的に、横方向部材820の幅に沿って延伸している。 これに加えて、またはその代わりに、溝820は、バッテリセル300の外側で、第1のアーム805の全長に沿って延伸しても良く、および/またはバッテリセル300の外側で、第2のアーム810の部分に沿って延伸しても良い。 複数の弱化構造を使用しても良い。

    ベントコネクタ800を形成する材料の電気抵抗特性に応じて、溝820は、好ましくない方式で抵抗を高めてしまう可能性がある。 そのような場合には、溝820は、機械的に延性のある導電性材料で充填されても良い。 この目的には、多くの材料が適しており、これに限られるものではないが、この材料には、錫、導電性ゴム、および他の導電性延性材料が含まれる。 これにより、溝によって助長される全体の安全性はそのままの状態で、溝820を有する領域の抵抗が減少する。

    図9には、ベントコネクタ900の別の実施例を示す。 このベントコネクタは、図4の接続構造325に使用されても良い。 ベントコネクタ900は、図4のコネクタ410を構成するために使用される材料との電気的接続および機械的結合に適した導電性材料で形成される。 図9のベントコネクタ900は、略L型の形状を有し、バッテリセルの内部から外部に延伸するアーム910を有し、アーム910は、横方向部915と接する。 横方向部915は、バッテリセルの外部に配置される。 横方向部915は、バッテリの電気的端子を有効に形成し、この端子は、コイル状コア200のアノード(またはカソード)へのアクセスに使用されても良い。

    ベントコネクタ900は、溝920のような弱化構造を有しても良く、これにより、ベントコネクタ900は、弱化構造の領域において、電気的接続を切断することができる。 特に、ベントコネクタ900は、車両にアクシデント/衝突が生じたときに生じるような、ある異常な力を受けた際に、コア200との電気的接続を切断する。 図9では、単一の溝920は、実質的に、横方向部材915の幅に沿って延伸する。 これに加えて、またはこれとは別に、溝820は、バッテリセルの外部にあるアーム910の位置において、アーム910の全長に沿って延伸しても良い。 また、複数の弱化構造を使用しても良い。

    ベントコネクタ900を構成する材料の電気抵抗特性に応じて、溝920は、好ましくない方式で抵抗を高めてしまう可能性がある。 そのような場合、溝920は、機械的に延性のある導電性材料で充填されても良い。 この目的には、多くの材料が適しており、これに限られるものではないが、この材料には、錫、導電性ゴム、および他の導電性延性材料が含まれる。 これにより、溝によって助長される全体の安全性は、そのままの状態で、溝920を有する領域の抵抗が減少する。

    ベントコネクタ800、900の溝820および920の寸法は、コネクタ800、900を構成する際に使用される材料に依存する。 ベントコネクタが銅で構成される場合、対応する溝の深さは、横方向部の厚さの約50%〜90%であっても良い。 横方向部に沿った溝の幅は、溝の深さの約100%〜500%の間であっても良い。 ベントコネクタがアルミニウムで構成される場合、対応する溝の深さは、横方向部の厚さの約30%〜80%であっても良い。 横方向部に沿った溝の幅は、溝の深さの約100%〜300%の間であっても良い。

    図10には、図8のベントコネクタを用いて隣接するバッテリセルを相互接続する方法を示す。 図に示すように、バッテリセル300aは、バッテリセル300bと隣接して配置され、相互に接続される。 バッテリセル300aは、エンドカバー構造335aを有する。 ベントカソードコネクタ800aは、バッテリセル300aの内部に延伸し、対応するコイル状コア(図示されていない)のカソード集電板と電気的に接続される。 ベントコネクタ800aの横方向部815aは、隣接するバッテリセル300bの方向に向かって延伸する。 同様に、バッテリセル300bは、エンドカバー構造335bを有する。 ベントアノードコネクタ800bは、バッテリセル300bの内部に延伸し、対応するコイル状コア(図示されていない)のアノード集電板と電気的に接続される。 ベントコネクタ800bの横方向部815bは、隣接するバッテリセル300aの方向に向かって延伸する。

    コネクタ800a、800bの直立アームの面は、接合器1005により相互に接合される。 接合器1005は、面同士を相互に溶接することにより、あるいは導電性ゴムのような接着材を用いて、面同士を相互に結合することにより、あるいは固定器を用いて面同士を相互に機械的に相互接続することにより、あるいは同様の接続構造および/または方法により、形成されても良い。 直立アームの面でベントコネクタ800a、800bを相互接続することにより、バッテリセル300aのカソードとバッテリセル300bのアノードとの間に、高電流通電の可能な低抵抗接続が得られる。 同様の構造は、各バッテリセル300a、300bの反対の端部で使用されても良く、これにより、バッテリセル300aのアノードと、別の隣接セルを有するバッテリセル300bのカソードとの間で、高電流通電の可能な低抵抗接続が得られる。 これにより、全てのセル300が相互に接続される。 この方法では、バッテリパックの隣接セルは、相互に電気的に直列に接続される。 しかしながら、この相互接続構造を使用して、隣接するバッテリセルを、相互に電気的に並列に接続しても良い。

    両ベントコネクタ800a、800bは、対応する弱化溝820a、820bを有する。 車両の不慮の衝突の結果として、バッテリセル300a/300bの一方または両方が、各位置から逸脱すると、溝820aおよび/または820bの領域にある材料は、機能しなくなり、バッテリセル300a、300bは、相互に電気的に接続されなくなる。 この方法では、車両に使用されるバッテリの安全性が向上する。

    図11には、隣接するバッテリセル300a、300bを相互接続する別の構造を示す。 相互接続は、図10に示したものと実質的に同じである。 しかしながら、ベントコネクタ800a、800bは、直立アームの面間に設置された溶融部材1105を用いて相互に接続される。 溶融部材1105は、錫/鉛ハンダ組成物、あるいは過剰な高電流/温度の下で溶融しおよび/または揮発する、同様の材料であっても良い。 この状況は、バッテリセル300a、バッテリセル300b、および/またはバッテリセル300a、300bを含むバッテリシステムの不具合の際に生じ得る。 このため、溶融部材1105の厚さ、幅、全長、および組成は、ベントコネクタ800a、800bの間の電流および/または温度が所定の臨界値を越えた際に、ベントコネクタ800aと800bの間で、電気的接続が切断されるように選定される。 過電流および/または過温度条件が存在するときのバッテリセル300a、300bの安全性は、この相互接続構造を使用することにより、改善される。

    図35、36には、隣接するバッテリセル300a、300bを相互接続する別の構造を示す。 図に示すように、接続構造は、第1のベントコネクタ800aと、第2のベントコネクタ800bとを有する。 各ベントコネクタ800a、800bは、第1のアーム810a、810b、横方向部815a、815b、および別のアーム805a、805bを有する。 図35、36に示した実施例では、アーム805a、805bは、例えば図8、10、11に示すコネクタの対応するアームよりも短くなっている。 ベントコネクタ800a、800bは、アーム805a、805bの面の間に配置された溶融部材1105を用いて、相互に接続される。 溶融部材1105は、錫/鉛ハンダ組成物、あるいはバッテリセル300a、300b、および/またはバッテリセル300a、300bを有するバッテリシステムの不具合の際に生じ得る、過度の高電流/高温の下で溶融および/または揮発する、同様の材料であっても良い。 このため、溶融部材1105の厚さ、幅、長さ、および組成は、ベントコネクタ800a、800bの間の電流および/または温度が所定の臨界値を越えた際に、ベントコネクタ800aと800bの間で、電気的接続が切断されるように選定される。 過電流および/または過温度条件が存在するときのバッテリセル300a、300bの安全性は、この相互接続構造を使用することにより、改善される。

    また、コネクタ800a、800bは、相互接続構造が、例えば車両の衝突の際に生じ得る過度の力に晒された場合に、これらが相互に破損するように適合されても良い。 このため、各横方向部815a、815bは、狭小区画3505a、3505bを有する。 図に示すように、狭小区画3505a、3505bは、開領域3520を定める。 開領域3520は、相互接続構造を弱くし、過剰の力の下でのコネクタ800a、800bの非接続を容易にする。 各アーム805a、805bは、実質的に等しい幅を有し、あるいは狭小区画3505a、3505bの幅に対応する。

    図37には、隣接するバッテリセル300a、300bを相互接続する別の構造を示す。 この相互接続構造は、図36、37に示した相互接続構造と同様である。 ただし、アーム805a、805bは、バッテリセル300a、300bの方向に向かって延伸している。

    図38には、隣接するバッテリセル300a、300bを相互接続する別の構造を示す。 この相互接続構造では、第1のベントコネクタ3800aは、バッテリセル300aから延伸し、第2のベントコネクタ3800bは、バッテリセル300bから延伸する。 各コネクタ3800a、3800bは、第1のアーム3805a、3805bを有し、これらは、各バッテリセル300a、300bから延伸し、各自に第2のアーム3810a、3810bに接続される。 アーム3810a、3810bは、相互に向かって延伸し、接続領域3815で重なり合う。 アーム3810a、3810bは、車両の衝突の際に生じるような過度の力の下では、相互に接続しないように適合されても良い。 このため、アーム3810a、3810bの一方または両方は、弱化構造を有しても良い。 図38において、弱化構造は、狭小区画3820a、3820bを有し、これらの区画は、アーム3810aと3810bが重なり合う部分に形成される。 狭小区画3820a、3820bは、図35〜37に示した接続構造と同様の、弓状領域として構成されても良い。

    図39には、隣接するバッテリセル300a、300bを相互接続する別の構造を示す。 この相互接続構造では、第1のベントコネクタ3900aは、バッテリセル300aから延伸し、第2のベントコネクタ3900bは、バッテリセル300bから延伸する。 各コネクタ3900a、3900bは、第1のアーム3905a、3905bを有し、これらは、各バッテリセル300a、300bから延伸する第2のアーム3910a、3910bと接する。 アーム3910a、3910bは、互いに向かって延伸し、接続領域3915において、端同士で接する。 接続領域3915は、略V型の領域を有し、この領域は、バッテリ300aと300bの間の電流の流れが過度に大きくなった際に生じる温度の下で溶融および/または揮発する材料を用いて、アーム3810aと3810bを相互接続する。 接続領域3915の材料は、例えば、ハンダ、または所望の過電流および過昇温時の溶融および/または揮発の際に、アーム同士を機械的および電気的に相互接続することが可能な、別の材料であっても良い。 各接続アーム3900a、3900bは、図9に示したコネクタ900における弱化構造920のような、弱化構造を含んでも良い。

    図40、41には、別の相互接続構造を示す。 この構造は、機械的弱化領域を有し、例えば車両のアクシデント/衝突の際に生じる過度の力の下、所定の位置において、バッテリ300aと300bの間の電気的接続を切断する。 図40では、コネクタ4005aは、バッテリセル300aに接続され、コネクタ4005bは、バッテリセル300bに接続される。 横方向アーム4000a、4000bは、それぞれの弓状部4010a、4010bで終端し、この部分は、接続領域4015で、相互に接合される。 弓状領域4010a、4010bは、十分な強度を有し、通常の運転条件下において、コネクタ4005aと4005bの間の機械的および電気的な相互接続を容易にする。 しかしながら、これらの材料の薄肉化領域は、弱化接続構造を形成し、この位置では、横方向部材4000a、4000bの間の接続は、車両のアクシデント/衝突の際に生じる力を受けた場合、分断される。

    図41において、コネクタ4105aは、バッテリセル300aに接続され、コネクタ4100bは、バッテリセル300bに接続される。 横方向アーム4100a、4100bは、領域4110で相互に重なり合い、この位置で、コネクタ4105a、4105bは、機械的および電気的に相互に接合される。 各横方向アーム4100a、4100bは、それぞれの弓状領域4115a、4115bを有し、この位置では、横方向アームを構成する材料は、薄肉化される。 横方向アーム4100a、4100bは、弓状領域4115a、4115bが接続領域4110において、相互に重なり合うように揃えられる。 得られる高沿いは、十分な強度を有し、通常の運転条件において、コネクタ4105aと4105bの間の機械的および電気的な相互接合が容易になる。 しかしながら、接合された弓状領域4115a、4115bにおける材料の薄肉化領域は、弱化接続構造を形成し、ここでは、車両のアクシデント/衝突の際に生じるような力を受けた際に、横方向部材4100aと4100bの間の接続が分断される。

    図41Aには、図41の線41A−41Aに沿った、端子4100a、4100bを通る断面図を示す。 ただし、図41Aでは、弓状領域4115a、4115bを合わせるため、マルチレイヤクランプ4120が設置される。 クランプ4120は、異なる熱膨張特性を有する第1の層4125と、第2の層4130とを有する。 このため、第1の層4125は、絶縁材料であって、第2の層4130よりも大きな熱膨張係数を有しても良い。 過電流条件の際、端子4100a、4100bの温度は、上昇する。 温度が上昇すると、第1の層4125は、第2の層4130よりも大きな速度で膨脹する。 第1の層4125の膨脹は、第2の層4130によって拘束されるため、第1の層4125は、弓形領域4115a、4115bにおいて、薄肉化材料区画に対して動かされる。 さらに、温度が、過電流条件に一致した所定の閾値を超えると、第1の層4125は、弓形領域4115a、4115bに対抗する十分な力を有するようになり、端子4100aと4100bの間の接続が分断される。

    図42から46には、隣接するバッテリセル300a、300bの端子4200aと4200bを相互に接続する各種方法を示す。 いずれの例でも、端子4200a、4200bは、導電性ブリッジコネクタ4205を用いて、互いに相互接続される。 ブリッジコネクタ4205は、各種形態を取ることができ、これには、これに限られるものではないが、U形状、逆U字型、Z形状、およびS形状、あるいは約0゜〜180゜の間で曲げられた、1つ以上の角度を有する他の形状が含まれる。 ブリッジコネクタ4205は、単一の層状金属構造、複数の層からなる構造、または複数の層の金属薄膜として、形成されても良い。 複数の層の金属薄膜としてブリッジコネクタ4205を形成した場合、ブリッジコネクタ4205は、端子4200aと4200bの間の振動エネルギーを吸収する、機械的なバッファとしての機能を追加的に有するようになり、これにより、端子接続構造全体の一体性が向上する。

    ブリッジコネクタ4205は、単一の金属材料、異なる熱膨張係数を有する複数の金属シート、および/または記憶合金で、形成されても良い。 複数の金属シートの構造に使用され得る、異なる熱膨張係数を有する材料の一例は、Fe−Niシートの組み合わせ、Fe−Cuシートの組み合わせ、および/または記憶合金/一般金属の組み合わせを含む。 ブリッジコネクタ4205に使用され得る記憶合金には、Cu系の合金、および/またはFe系の合金が含まれる。 これらには、これに限られるものではないが、Cu−Zn−Al、Cu−Al−Ni、および/またはFe−Mnが含まれる。 一般金属は、例えば、Cu、Al、および/またはNiであっても良い。

    ブリッジコネクタ4205は、端子4200aと4200bの部分を対面するように接続する。 ブリッジコネクタ4205とそれぞれの端子の間の有効な溶接表面積は、端子の断面の約0.5〜4倍である。 ブリッジコネクタ4205の各端部とそれぞれの端子の間の接続部に、コネクタおよび端子の金属よりも融点の低いハンダが配置されても良い。 各端子とブリッジコネクタ4205の間の接続は、冷間圧延溶接、超音波溶接、ハンダ溶接、フラッシュ溶接、フリクション溶接、または抵抗溶接等によって形成されても良い。 接続は、ハンダ溶接を用いて形成され、ハンダに使用される合金の融点は、約150℃〜250℃の間であることが好ましい。 使用材料は、Sn、Au−20%Sn、鉛−5%Sn、およびAg−Sn等を含む。

    図42には、逆U字型のブリッジコネクタ4205を示す。 この実施例では、端子4200a、4200bは、図10に示した端子800a、800bとほぼ等しい特性を有しても良い。 ブリッジコネクタ4205は、第1および第2のアーム4210、4215を有しても良く、これらのアームは、横方向部材4220によって、互いに相互接続される。 第1のアーム4210は、端子4200aの部材4225に接続され、第2のアーム4215は、端子4200bの部材4230に接続される。 ブリッジコネクタ4205は、マルチレイヤ状の軟性材料ピース、例えばマルチレイヤ状銅薄膜として、形成されても良い。 バッテリセル300aおよび/または300bが外部から力を受けると、横方向部材4220は、発生した衝突応力を吸収し、端子を過度の損耗および損傷から保護しても良い。

    ブリッジコネクタ4205は、記憶合金またはバイメタルピースで形成されても良い。 例えば、過電流または他の異常な状態により、突然、相互接続構造の温度が上昇すると、ブリッジ/端子接合の間でハンダが溶融し、記憶合金またはバイメタルピースは、矢印4235で示す方向に収縮し、端子のそれぞれとの接触から開放される。 その結果、端子4200aと4200bの間の電気的および機械的接続は、切断され、バッテリセルの爆発が防止され、および/または他のそのような危険な結果が防止される。

    ブリッジコネクタ4205の構成に使用され得る記憶合金には、Cu系の金属合金および/またはFe系の金属合金が含まれ、例えばCu−Zn、Cu−Zn−Al、Cu−Al−Ni、またはFe−Mn−Si合金である。 図42に示す構造に対応して、Cu−Al−Ni合金が使用されると仮定する。 そのような例では、ブリッジコネクタ4205は、最初、各アーム4210、4215の角度が、横方向部材4220に対して90゜未満となるように形成される。 この形状において、ブリッジコネクタ4205は、メモリ効果を得るため、数分間の間、約300〜1000℃の間で高温処理される。 次に、ブリッジコネクタ4205は、通常の組立位置において、端子4200a、4200bと接続される。 この位置では、各アーム4210および4215の間の角度は、横方向部材4220に対して約90゜である。 記憶合金は、ブリッジコネクタ4205が昇温され、その温度が過電流および/または他の異常なバッテリセルの動作条件に相応すると、記憶合金の元の形状に戻るように設計される。

    図43には、S形状のブリッジコネクタ4205を示す。 この実施例では、端子4200a、4200bは、図10に示した端子800a、800bとほぼ同様の特徴を有しても良い。 ブリッジコネクタ4205は、第1のアームおよび第2のアーム4305、4310を有しても良く、これらのアームは、反対の方向に延伸して、横方向部材4315により、互いに相互接続される。 第1のアーム4305は、端子4200aの部材4225に接続され、第2のアーム4310は、端子4200bの部材4230に接続される。 前述のように、ブリッジコネクタ4205は、マルチレイヤの金属薄膜、バイメタルピース、および/または記憶合金で、形成されても良い。 記憶合金で形成される場合、ブリッジコネクタ4205は、過電流および/または他の異常なバッテリセルの運転条件の際に生じる温度上昇の下で、端子4200a、4200bとの接触を非接続にするのに必要な形状に対応する、元の形状を有する。

    図44には、逆U字型のブリッジコネクタ4205を示す。 この実施例では、端子4200a、4200bは、図10に示した端子800a、800bとほぼ同様の特徴を有しても良い。 ブリッジコネクタ4205は、第1および第2のアーム4405、4410を有しても良く、これらは、横方向部材4415により、互いに相互接続される。 第1のアーム4405は、端子4200aの部材4225の外表面に接続され、第2のアーム4410は、端子4200bの部材4230の外表面に接続される。 前述のように、ブリッジコネクタ4205は、マルチレイヤ金属薄膜、バイメタルピース、および/または記憶合金として形成されても良い。 記憶合金で構成される場合、ブリッジコネクタ4205は、過電流および/または他の異常なバッテリセルの運転条件の際に生じる温度上昇の下で、端子4200a、4200bとの接触を非接続にするのに必要な形状に対応する、元の形状を有しても良い。 図44において、元の形状は、そのような温度上昇の下で、ブリッジコネクタ4205が矢印4420で示す方向に膨脹するように設定されても良い。

    図45には、マルチレイヤ構造を有するブリッジコネクタ4205を示す。 この実施例では、ブリッジコネクタ4205は、アーム4225、4230の内側に設置された第1の層4505と、第1の層4505の内側に設置され、第1の層4505と同様の広がりを有する第2の層4510と、を有する。 各層4505、4510は、U字型である。 層4510は、一般的な金属で形成され、層4505は、記憶合金で形成されても良い。 一般金属層4510および記憶合金4505は、相互に結合され、記憶合金4505の形状が変化すると、結果的に、一般金属層4510の形状に、対応する変化が生じる。 そのため、ブリッジコネクタ4205は、過電流および/または他の異常なバッテリセルの運転条件の際に生じる温度上昇の下で、形状が変化する。 この形状の変化により、ブリッジコネクタ4205は、端子4200a、4200bとの接続を切断する。

    図46には、マルチレイヤ構造を有するブリッジコネクタ4205を示す。 この実施例では、ブリッジコネクタ4205は、アーム4225および4230の外部に配置された第1の層4605と、第1の層4605の外部にあり、第1の層4605と同様の広がりを有する第2の層4610とを有する。 各層4505、4510は、逆U字形状を有する。 層4610、4605は、異なる熱膨張係数を有する金属で形成され、両者は、互いに機械的に結合されても良く、この場合、一つの層の形状の変化は、他の層の対応する変化につながる。 熱膨張特性の差異により、コネクタ4205には、過電流および/または他の異常なバッテリセルの運転条件の際に生じる昇温下で、ブリッ形状の変化が生じ、これにより、端子4200a、4200bが相互に非接続となる。 さらに、ブリッジコネクタ4205の形状が変化したときの端子4225、4230の相互の電気的な分離を確実にするため、ブリッジコネクタ4205に近接する各アーム4225、4230の端部に、絶縁層4615を設置しても良い。

    図39に示したようなバッテリセル相互接続は、重力助長過昇温保護構造を有しても良い。 そのような構造の一例は、図47、48に示されている。 ここで、図47は、その構造の上面図であり、図48は、その構造の側面図である。 これらの図面には、バッテリセルが、以下の図28A、69に示すような方法で、側部に向けられるときの端子の配向が示されている。

    図47、48に示す実施例では、端子3900aは、バッテリセル300aと電気的に接続され、端子3900bは、バッテリセル300bと電気的に接続される。 各端子3900a、3900bの端部には、結合材料4710を用いて、導電性ブロック4705が固定される。 導電性ブロック4705は、コネクタ3900a、3900bの全幅4805に沿って、および全厚さ4715に沿って延伸する。 結合材料4710は、Sn系ハンダ、Bi系ハンダ、またはZn系ハンダであっても良いが、Sn系ハンダが好ましい。 ある例では、ハンダは、約0.3mm〜1mmの間の厚さを有しても良く、これは、約0.5mm〜0.8mmの範囲であることが好ましい。 ハンダ材料の融点は、約100℃から450℃の間であっても良い。 融点が低すぎると、相互接続構造は、通常の作動条件下で、安定ではなくなる可能性がある。 融点が高すぎると、異常な過熱状態の間、融点に到達しなくなる。 Sn系ハンダは、約231.9℃の融点を有するため、好ましい。

    導電性ブロック4705は、結合材料4710の融点よりも融点が少なくとも約50℃高い高密度金属で形成されても良い。 この方法では、導電性ブロック4705は、適当なろう付け技術を用いて、端子3900a、3900bに確実に固定される。 そのような技術は、誘導ろう付け法、鉄ハンダ、抵抗ろう付け溶接法、またはそのような固定技術を含む。

    図48に示すように、導電性ブロック4705は、台形形状を有しても良く、この場合、ベース部4810は、接続構造の底部に配置される。 導電性ブロック4705は、矢印4815で示される方向に、重力の力を受ける。 接続構造が、過電流または他の異常なバッテリシステムの運転条件の下のように発生する過熱状態にさらされると、結合材料4710は、溶融し始める。 結合材料の溶融により、導電性ブロック4705は、重力の影響下で、下側方向4815に移動する。 最終的に、導電性ブロック4705は、端子3900a、3900bとの接合部から取り外され、これにより、両者の間の電気的および機械的な相互接続が切断される。

    また、バッテリセル接続部は、電気絶縁体を用いた過昇温保護構造を有しても良く、この電気絶縁体は、接続部の温度が異常に高くなると、端子同士の間の接続が膨脹するように寸法化される。 図49乃至51には、そのような相互接続の3つの実施例を示す。 図49では、端子4900a、4900bは、結合材料4710により、相互に接合される。 結合材料4710は、Sn系ハンダ、Bi系ハンダ、またはZn系ハンダであっても良いが、Sn系が好ましい。 一例としては、ハンダは、約0.3mm〜1mmの間の厚さを有しても良い。 ハンダ材料の融点は、約100℃から450℃の間であっても良く、約232℃であることが好ましい。 端子4900aと4900bの間の接合部には、膨脹部材4905が設置される。 図に示すように、膨脹部材4905は、環状断面を有しても良いが、他の断面形状を使用しても良い。 また、膨脹部材4905は、大きな熱膨張特性を有する、電気的絶縁材料で形成されても良い。 さらに、膨脹部材4905を形成する材料は、結合材料4710の融点を実質的に超える融点を有しても良い。

    相互接続構造が過熱状態にさらされると、結合材料4710は、溶融し始める。 また、膨脹部材4905は、それぞれ、アーム4910a、4910bを動かすように膨脹する。 結合材料4710、膨脹部材4905、およびアーム4910a、4910bの間の空間の特性は、膨脹部材4905の膨脹によって、溶融した結合材料4710の表面張力を克服して、アーム4910a、4910bが十分な距離に離れるように動かされるようにされる。 結合材料4710は、端子間の接合部から流れ、バッテリセル間の電気的接続を効果的に切断する。

    図50に示す相互接続は、図49に示したものと類似する。 両者の主な違いは、端子5000a、5000bの形状である。 特に、端子5000a、5000bは、端子4900a、4900bの外側に延伸するアーム4910a、4910bとは逆に、内方に延伸するアーム5005a、5005bを有する。

    図51に示す内部接続構造は、図49および図50に示すものと類似する。 これらの主な違いは、端子の形状である。 特に、図51に示す内部接続は、外側に延伸するアーム4910aを有する端子4900aを有し、このアームは、端子5000bの内側に延伸するアーム5005bと、電気的に接続される。 端子4900aのアーム4910aの端部と、端子5000の横方向部5110の間には、電気絶縁性部材5105が配置されても良い。 電気絶縁性部材5105は、結合材料4710が溶融して、アーム4910aと5005bの間の接合部から流れ出した際に、端子4900a、5000bが相互に電気的に切断されることを確保することに寄与する。

    前述のように、相互接続構造は、端子同士の間に、結合材料を有しても良く、これは、バッテリセル300a、300bの間の過電流条件により生じる過度の高温下で溶融する。 これに加えて、またはこれの代わりに、相互接続構造には、サブ構造が提供されても良く、このサブ構造は、端子同士間の接合部と相互作用する化学物質を放出し、これにより、過度の高温条件下で、端子は、機械的および電気的に相互に切断されるようになる。 図52および53には、それぞれ、図40、41に示す相互接続構造に提供された、これらの構造の一例を示す。

    図52において、コネクタ4005aは、バッテリセル300aに接続され、コネクタ4005bは、バッテリセル300bに接続される。 横方向アーム4000a、4000bは、接続領域4015において相互に接合される各弓状部4010a、4010bで終端する。 接続領域4015は、ハンダのような結合材料を有しても良い。 弓状領域4010a、4010bは、通常の運転条件下で、コネクタ4005a、4005bの間の機械的および電気的相互接続が容易になるように、十分な強度を有する。 しかしながら、これらの材料の薄肉化領域は、弱化接続構造を形成し、ここでは、車両のアクシデント/衝突の際に生じる力を受けた場合に、横方向部材4000a、4000bの間の接続が切断される。

    接続領域4015と相互作用する化学物質を放出するサブ構造の一実施例は、概略的に、5205で示されている。 この実施例では、サブ構造5205は、外側ケース5210を有し、このケースは、化学的反応性材料5215を収容する。 ケース5210は、略円形の断面を有し、弓状領域4010a、4010bに合致するように適合される。 使用される端子の特定の構造に応じて、他の断面形状を使用しても良い。 ケースの材料には、いくつかの要求がされる。 例えば、ケース材料は、アーム4005a、4005bの材料と結合可能である必要がある。 また、ケース材料は、化学的反応性材料5215と反応しない必要がある。 また、ケース材料が溶融し始める温度は、過電流条件の際に生じる温度と接近している必要がある。 ケース材料は、合成樹脂、ゴム、セラミックのような材料であっても良い。 ケースは、100℃〜350℃の間の融点を有する、プラスチックおよび/またはゴム化合物で形成されることが好ましい。 この融点は、過熱状態に依存する。 そのような材料は、PP、PE、ABS、PPO、PPS、PTFE、およびPEEKであっても良い。

    化学反応性材料5215は、過電流温度で液体であることが好ましい。 これは、通常の作動温度で、固体であっても良いし、固体でなくても良い。 例えば、これは、接続領域4015の材料との間で反応性を示す、酸性または塩基性溶液であっても良い。 化学物質は、例えば、NaOHを含む塩基性の化学物質であることが好ましい。

    通常条件下では、アーム4000a、4000bの温度は、相互接続領域4015の材料の融点よりも低く、化学反応性素子5205のケース5210の融点よりも低い。 例えば、過電流条件により、温度が上昇すると、ケース5210は、溶融し始める。 ケース5210が溶融すると、化学反応性材料5215が放出され、アーム4000a、4000bの材料、および相互接続領域4015内の材料と接触する。 放出された化学物質は、相互接続領域4015、アーム4000a、および/または4000bの材料と反応する。 反応による損壊の結果、アーム4000aと4000bは、相互に電気に非接続となる。

    図53では、コネクタ4105aは、バッテリセル300aに接続され、コネクタ4100bは、バッテリセル300bに接続される。 横方向アーム4100a、4100bは、領域4110で相互に重なり合い、ここでコネクタ4105aと4105bとは、機械的および電気的に相互に接続される。 各横方向アーム4100a、4100bは、それぞれの弓状領域4115a、4115bを有し、ここでは、横方向アームを形成する材料は、薄肉化される。 横方向アーム4100a、4100bは、接続領域4110において、弓状領域4115a、4115bが相互に重なり合うように整列される。 得られる構造は、通常の作動条件下で、コネクタ4105a、4105bの間の機械的および電気的相互接続が容易になるように、十分な強度を有する。 しかしながら、接合された弓状領域4115a、4115bでの材料の薄肉化領域は、弱化接続構造を形成し、ここでは、車両のアクシデント/衝突の際に生じる力を受けた場合、横方向部材4100a、4100bの間の接続が切断される。

    図52と同様、図53に示す相互接続構造は、サブ構造5205を有し、このサブ構造は、過昇温/過電流条件下で、接続領域4110と相互作用する化学物質を放出する。 サブ構造5205は、外側ケース5210を有し、このケースは、化学的反応性材料5215を収容する。 ケース5210は、略円形の断面を有し、弓状領域4115a、4115b内に丁度収まるように適合される。 領域4110に対するサブ構造5205の動作は、図52における接続において説明した作動と実質的に同様である。

    図52、53に示した相互接続構造は、バッテリ300a、300bを接続する端子のアームの水平整列に基づいている。 しかしながら、他の相互接続構造の配向において、5205で示されたタイプのサブ構造を使用しても良い。 そのような代替配向では、サブ構造5205は、端子とともに構成され、端子と整列され、反応性材料5215は、端子間の電気的接続を切断するように放出される。 また、サブ構造5205は、端子間の電気的接続を切断するように、一つの単独の端子の上に配置されても良い。

    また、過電流の保護は、バッテリセル300a、300bの端子間の導電性液体を除去することに基づいても良い。 特に、導電性液体は、通常の作動条件下で、バッテリセル300aと300bの端子の間に存在し、これにより、端子は、電気的に相互に接続され、通電が可能になる。 導電性液体は、過電流条件または他のシステム不具合によって、端子の温度が高くなると、バッテリセル300a、300bの端子間から流出される。

    図54には、この原理に基づく過電流保護構造の一実施例を示す。 この実施例では、端子5400aは、バッテリセル300aに接続され、端子5400bは、バッテリセル300bに接続される。 端子5400a、5400bは、分離領域5403で、相互に機械的に分離される。 端子5400a、5400b間の電気的接続は、相互接続サブ構造5405を用いて構築される。 相互接続サブ構造5405は、ケース5410を有し、このケースは、液体導体5415を内部に収容する。 液体導体5415は、端子5400aと5400bの間の領域5403において、電気的接続を構成する。 液体導体5415として、金属、金属合金、および導電性溶液を、使用しても良い。 液体導体5415は、水銀またはNa−K合金であることが好ましい。 ケース5405は、略円形の断面を有するが、使用される端子の特定の構造に依存して、他の断面形状を使用しても良い。 ケース材料は、液体導体5415と非反応性であっても良い。 また、ケース材料が溶融し始める温度は、過電流条件の際に生じる温度に接近している必要がある。 ケース材料は、合成樹脂、ゴム、またはセラミック等であっても良い。 ケースは、融点が100℃から350℃の間の、プラスチックおよび/またはゴム化合物で形成されることが好ましい。 融点は、過熱状態に依存する。 そのような材料には、PP、PE、ABS、PPO、PPS、PTFE、およびPEEKが含まれる。

    通常の条件下では、アーム5400a、5400bの温度は、ケース5410の融点未満であり、液体導体5415は、領域5403に保持され、端子5400a、5400bの間の電流の流れが容易になる。 例えば、過電流条件により、温度が上昇すると、ケース5410は、溶融し始める。 ケース5410が溶融すると、液体導体5415がケース5410、および開回路領域5403から放出される。 端子5400a、5400bを通る、バッテリ300a、300bの間の電流の流れが中止される。

    図55乃至57Bには、相互接続構造の別の実施例を示す。 ここでは、過電流保護は、バッテリセル300a、300bの端子間の導電性溶液を除去することに基づいている。 この実施例では、過電流保護構造は、5500で示すように、各バッテリセルから水平方向に延伸する端子を操作するように構成される。 図に示すように、端子5400aは、バッテリセル300aに接続され、バッテリセル300aから水平方向に延伸する。 端子5400bは、バッテリセル300bに接続され、バッテリセル300bから水平方向に延伸する。 各端子5400a、5400bは、それぞれのバッテリから、過電流保護サブ構造5500の伝導チャンバ5505に延伸する。 伝導チャンバ5505の下側には、収集チャンバ5510が配置される。 伝導チャンバ5505および収集チャンバ5510は、プラスチック、ゴム、またはセラミックのような絶縁性材料で構成される。 通常のバッテリシステムの動作の間、伝導チャンバ5505および収集チャンバ5510は、一方のチャンバから他方のチャンバへのリークを防止するため、シールされている。

    保護サブ構造5500は、多数の異なる方法で組み立てられても良い。 図56には、そのような方法の一つを示す。 図56において、サブ構造5500は、2つの部分5600a、5600bから形成される。 部分5600aは、端子5400aに接続され、シールされる。 部分5600bは、端子5400bと接続され、シールされる。 各部分5600a、5600bは、伝導チャンバ5505の片割れと、収集チャンバ5510の片割れとを有する。 部分5600a、5600bは、高温溶融接続、ゴム接続、接着材接続、溶接接合等を用いて、相互に接合されても良い。 部分5600a、5600bは、射出成型法、高温溶融法、接着結合法、浸透材によるシール法等を用いて、対応する端子5400a、5400bとともにシールされても良い。 2つの部分を相互に接合し、2つの部分を端子と接合するために使用される方法は、伝導チャンバ5505または収集チャンバ5510からの、いかなる液体のリークも十分に抑制する必要がある。

    図57Aおよび57Bには、バッテリシステムの通常の作動中の保護サブ構造5500を通る断面図を示す。 通常の作動の間、前述のような液体導体5415は、伝導チャンバ5505内に収容され、端子5400aと5400bの間に、電気的接続が形成される。 液体導体5415は、伝導チャンバ5505の上部に設置された開口5515を介して、伝導チャンバ5505に注入される。 一度伝導チャンバ5505に所望の量の液体導体5415が充填されると、開口5515は、プラグまたは他のシール材を用いて、閉止される。

    伝導チャンバ5505は、収集チャンバ5510からシールされ、液体導体5415が伝導チャンバ5505から収集チャンバ5510にリークすることが防止される。 図57Bには、伝導チャンバ5505を収集チャンバ5510からシールする、一つの方法を示す。 この例では、伝導チャンバ5505は、下側チャンバ壁5705で終端し、この壁は、伝導チャンバ5505を収集チャンバ5510から分離する。 下側チャンバ壁5705は、流開口5715を有し、この流開口は、通常、分離部材5720によりシールされている。 分離部材5720は、約100℃から350℃の範囲の融点を有する、プラスチックおよび/またはゴム材料で構成されても良い。 融点は、過電流保護を活性化させるときの所望の温度に依存する。 適当な材料には、例えばPP、PE、ABS、PPO、PPS、PTFE、および/またはPEEKが含まれる。

    過電流/バッテリ不具合条件の間、液体導体5415の温度は、上昇する。 温度が分離部材5720の融点に到達すると、分離部材5720は、伝導チャンバ5505から収集チャンバ5510に対して、有効なシール性を喪失する。 液体導体5415は、流開口5715を介して、伝導チャンバ5505から収集チャンバ5510の方に流れ出す。 この流れは、重力の下で、および/または伝導チャンバ5505の圧力上昇により発生した力(例えば、液体導体5415の過電流温度の結果生じる力)の下で、生じても良い。 液体導体5415が伝導チャンバ5505から排出されると、端子5400aと5400bの間に、開路条件が形成される。 伝導チャンバ5505から、全ての液体導体5415が流出されることを確実に行うため、収集チャンバ5510の容積は、少なくとも伝導チャンバ5505の容積と等しいか、より大きい必要がある。

    保護サブ構造5500は、容易に製造され、容易に修復/リサイクルすることができる。 収集チャンバ5510内に液体導体5415を収集することにより、修理した、または新たな保護サブ構造5500において、再利用することができる。 これは、液体導体5415が環境的に配慮する必要がある場合、特に有意である。 また、保護サブ構造5500は、液体導体5415を伝導チャンバ5505に戻し、シール部材5720を再配置することにより、容易に修復される。

    図58から60には、相互接続構造のさらに別の実施例を示す。 ここでは、過電流保護は、バッテリセル300a、300bの端子の間で、導電性液体を除去することに基づいている。 この実施例では、5800で示された過電流保護サブ構造は、それぞれのバッテリセルから垂直に延伸する端子と協働するように構成される。 図に示すように、端子5800aは、バッテリセル300aに接続され、バッテリセル300aから垂直に延伸する。 端子5800bは、バッテリセル300bに接続され、バッテリセル300bから垂直に延伸する。 各端子5800a、5800bは、それぞれのバッテリから、過電流保護サブ構造5800の伝導チャンバ5805に延伸する。 伝導チャンバ5805の下側には、収集チャンバ5810が配置される。 伝導チャンバ5805および収集チャンバ5810は、プラスチック、ゴム、またはセラミックのような、絶縁材料で構成される。 通常のバッテリシステムの運転の間、伝導チャンバ5805および収集チャンバ5810は、シールされ、一方のチャンバから他方のチャンバへのリークが防止される。

    保護サブ構造5800は、多くの異なる方法で組み立てられても良い。 図59には、そのような方法の一例を示す。 図59において、サブ構造5800は、2つの部分5900a、5900bから構成される。 部分5900aは、端子5800aに接続され、端子5800aとともにシールされる。 部分5900bは、端子5800bに接続され、端子5800bとともにシールされる。 各部分5900a、5900bは、伝導チャンバ5805の片割れと、収集チャンバ5810の片割れとを有する。 部分5900a、5900bは、高温溶融接続、ゴム接続、接着材接続、溶接接合等を用いて、相互に接合されても良い。 また、部分5900a、5900bは、射出成型法、高温溶融法、接着材結合法、または浸透材シール法等により、対応する端子5800a、5800bとともにシールされても良い。 両部分を相互に接合し、両部分を端子と接合する際に使用される方法は、伝導チャンバ5805または収集チャンバ5810からのいかなる液体のリークも、十分に防止する必要がある。

    図60には、保護サブ構造5800を通る断面図を示す。 通常の動作中、前述のような液体導体5415は、伝導チャンバ5805内に収容され、端子5800aと端子5800bの間に、電気的接続を構築する。 伝導チャンバ5805には、伝導チャンバ5805の上部に設置された開口5815を介して、液体導体5415が注入される。 一度伝導チャンバ5805に所望の量の液体導体5415が充填されると、プラグまたは他のシール材により、開口5815が閉止される。

    伝導チャンバ5805は、収集チャンバ5810からシールされ、伝導チャンバ5805から収集チャンバ5810への液体導体5415のリークが防止される。 図60において、伝導チャンバ5805は、下側チャンバ壁6005で終端しており、この壁は、伝導チャンバ5805を収集チャンバ5810から分離する。 下側チャンバ壁6005は、流開口6015を有し、この流開口は、通常の場合、分離部材6020によりシールされている。 分離部材6020は、プラスチックおよび/またはゴム材料で構成され、約100℃から350℃の間の融点を有する。 融点は、過電流保護を活性化させる際の所望の温度に依存する。 好適な材料には、PP、PE、ABS、PPO、PPS、PTFE、および/またはPEEKが含まれる。

    過電流/バッテリ不具合条件の際、液体導体5415の温度は、上昇する。 温度が、分離部材6020の融点に到達すると、分離部材6020は、収集チャンバ5810から伝導チャンバ5805の有効なシール性を喪失する。 液体導体5415は、流開口6015を介して、伝導チャンバ5805から収集チャンバ5810の方に流れ出す。 この流れは、重力の下、および/または伝導チャンバ5805の圧力上昇によって生じる力(例えば、液体導体5415の過電流温度の結果生じる力)の下で、生じる得る。 伝導チャンバ5805から液体導体5415が排出すると、端子5800aと5800bの間に、開路条件が形成される。 全ての液体導体5415を確実に伝導チャンバ5805から排出させるため、収集チャンバ5810の容積は、少なくとも、収集チャンバ5805の容積と等しいか、これよりも大きい必要がある。 図12および13には、接続構造1200を示すが、この構造は、周囲温度が所定の閾値未満であるとき、バッテリセル300のコアが最適運転温度になるように利用される。 接続構造1200は、セラミックヒータのような加熱素子1205を有し、この加熱素子は、ベントコネクタ800に取り付けられる。 ベントコネクタ800と加熱素子1205の間には、熱伝導性材料の層1210が設置される。 加熱素子1205は、L状の断面を有しても良く、ベントコネクタ800の表面と一致するように寸法化される。 この表面の反対側を使用して、隣接するバッテリセルとの電気的接触が構成される。 層1210は、熱伝導性ゴムのような材料で構成されても良く、これは、導電性加熱素子、電気絶縁体、および/または加熱素子1205とベントコネクタ800の間の接着材として機能する。 これに加えて、またはこれとは別に、ベントコネクタ800および加熱素子1205は、機械的留め具を用いて、相互に固定されても良い。 この留め具は、PA66のような電気絶縁体で構成される。

    図13には、コアが所定の温度閾値以下になっていることを示す温度条件の際に、バッテリセル300のコアの温度を上げるために使用され得るシステムを示す。 図に示すように、システムは、温度センサ1305を有し、この温度センサは、コアの加熱に必要な対応する温度を監視するために設置される。 温度センサ1305は、車両の周囲温度、バッテリシステムの周囲温度、バッテリセル300の温度、および/または他の所望の温度を監視するため、配置されても良い。 温度情報は、制御システム1310に提供される。 制御システム1310は、温度センサ情報を使用して、センサ1305により検出された温度が、所定の閾値を下回るタイミングを定める。 これが生じた場合、制御システム1310は、加熱素子1205に電力を誘導する。 電力は、車両のガスパワーエンジンに接続された発電機により、および/またはバッテリパワーシステムにより、提供されても良い。 加熱素子1205は、電力に応じて、熱を発生し、この熱は、層1210を介してベントコネクタ800に伝達される。 次に、ベントコネクタ800は、熱伝導素子として機能し、熱をバッテリセル300の内部に伝達し、これにより、コイル状コア200の温度が上昇する。

    図14Aには、バッテリセル300の複コア構造1450を、ベントコネクタ800に接続する一つの方法を示す。 この実施例では、複コア構造1450は、3つの別個のコアを有し、これらのコアは、それぞれ、コア200と同様の方法で構成される。 単純化のため、バッテリセル300の単一の端部のみを示すが、複コア構造1450の反対側端部と、対応する端部コネクタ800との接続に、同じ基本構造を使用しても良い。

    図14Aでは、複コア構造1450は、矩形状保護シェル305の内部に配置される。 エンドカバー組立体335は、シェル305の端部と接し、このシェル305の端部をシールする。 電気絶縁材料で構成されたガスケット1405が、シェル305内に配置され、これは、複コア構造1450の端部と、エンドカバー組立体335の間に配置される。 ベントコネクタ800は、シェル305の長手方向を通る中心線からずれるようにして、エンドカバー組立体335を貫通して、バッテリシェル305の内部に延伸する。

    図15には、ガスケット1405の上面図を示す。 ガスケット1405は、3つの開口1505、1510、1515を有する。 各開口は、該開口の各側に配置された、それぞれの輪郭素子の組によって定められる。 開口1505は、輪郭素子1520および1525によって定められ、開口1510は、輪郭素子1525および1530によって定められ、開口1515は、輪郭素子1530および1535により定められる。 各輪郭素子は、コイル状コア200と近接する側の曲線表面と、曲線表面のそれぞれ反対の平坦表面とを有する。 輪郭素子1525および1530は、開口1510が開口1515、1520よりも大きくなるようにして、相互に離間される。 その結果、輪郭素子1525の平坦表面は、コア200の保護が容易となるように配置され、結果的に、車両の衝突の際に生じ得るような異常な力の下で、ベントコネクタ800は、コア200に向かって移動する。

    再度、図14Aを参照すると、集電板ストリップ1415は、複コア構造1450の各コア200のアノード(またはカソード)から延伸する。 各集電板ストリップ1415は、例えば、各コア200のアノード(またはカソード)の基板層を形成する薄膜層のような、1または2以上の薄膜層で形成されても良い。 各集電板ストリップ1415は、単一の薄膜層として示されているが、各集電板ストリップ1415は、相互にグループ化された、複数の薄膜層で構成されても良い。 これらの層は、複コア構造1450の各コア200のアノード(またはカソード)から延伸する。 図14Aには、3つの集電板ストリップ1415a、1415b、1415cがあり、これらは、複コア構造1450の各コア200のアノード(またはカソード)から延伸する。 これらの集電板ストリップは、それぞれの開口1505、1510、1515を通り、ガスケット1405の孔1420内に延伸する。 孔1420内では、各集電板ストリップ1415a、1415b、1415cは、各可撓性コネクタ薄膜1425a、1425b、1425cと電気的および機械的に結合される。 これに限られるものではないが、超音波溶接、抵抗溶接、レーザ溶接、および/または結合法を含む各種接続方法を用いて、構造同士を接合しても良い。

    図14Aに示すように、コネクタ薄膜1425a、1425b、1425cは、孔1420内でコイル化され、ベントコネクタ800の共通の側に接合される。 コネクタ薄膜1425b、1425cは、孔1420の第1の側内でコイル化され、コネクタ薄膜1425aは、孔1420の第2の側内でコイル化される。 コネクタ800がシェル305の長手軸の中心線に対してずれているため、孔1420の第1の側は、孔1420の第2の側よりも大きい。 その結果、コネクタ薄膜1425b、1425cは、コネクタ薄膜1425aより広い空間を有し、コネクタ800に巻き付けられ、固定される。 従って、コネクタ薄膜1425b,1425cが曲げられる角度は、比較的緩やかである。 緩やかな曲がり角度は、急激な曲がり角度よりも好ましく、対応するコネクタ薄膜の破損が生じ難くなる。 しかしながら、コネクタ薄膜1425aは、孔1420のより狭小の位置に配置される。 そのため、コネクタ800との接続のため巻き回される際に、コネクタ薄膜1425aには、より急な曲げ角度が必要となる。 急な曲げ角度は、相当の機械的および熱的疲労を受け易く、その結果、コネクタ薄膜1425aには、損傷が生じ得る。

    コネクタ薄膜1425aの曲げ配置をより信頼性のあるものにするため、コネクタ薄膜1425aに、コイルガイド部材1430が結合される。 コイルガイド部材1430は、結合部1435と、円形部分1440とを有する。 結合部1435は、他のコネクタ薄膜1425b、1425cとの接続部の外側で、コネクタ薄膜1425aと固定される。 円形部分1440は、コネクタ薄膜1425aを、ベントコネクタ800に接近するときに、緩やかな角度で曲げるように誘導する形状および寸法を有し、これにより、コネクタ薄膜1425aの信頼性が向上する。 また、コイルガイド部材1430は、コレクタ1415aおよびコネクタ薄膜1425aを、ガスケット1405の側壁の方に移動するように寸法化されても良い。 この方法では、バッテリセル300が振動した際に、コレクタ1415aおよびコネクタ薄膜1425aを、この方法を採用しない場合に比べて、あまり動かさないようにすることができる。 同様に、コネクタ薄膜1425b、1425cの全長は、対応する曲げ構造により、チャンバ1420内のこれらの部材の振動を抑制するように選定されても良い。 このような構造では、バッテリセル300の信頼性および安全性が向上する。

    コイルガイド部材1430の使用は、3つ未満のコネクタ薄膜を有する組立体のみならず、4つ以上のコネクタ薄膜を有する組立体にも拡張することができる。 各例において、コイルガイド部材1430は、コネクタ薄膜に固定されることが好ましく、このコネクタ薄膜は、接続のため、ベントコネクタ800の下側および周囲で巻き回されるコネクタ薄膜とは対照的に、ベントコネクタ800に接続される側に曲げられる。 また、追加のコイルガイド部材を、コネクタ薄膜1425b、1425cと固定して、これらのコネクタ薄膜の不要な曲がりを同様に抑制しても良い。

    図14Bには、バッテリセル300のコアをベントコネクタ800に接続する一つの方法を示す。 この実施例では、単一のコア200のみが利用される。 従って、ベントコネクタ800との電気的接続のため、単一の集電板1415のみが、コア200から延伸する。 ベントコネクタ800まで到達するようにして、薄膜1425の形成に必要となる角度の程度を抑制するため、集電板1415は、ベントコネクタ800から最も遠い開口1515を介して配置される。 他の全ての点において、図14Bのエンドカバー300は、図14Aに示されているものと同じである。

    ガスケット1405は、タブ1410を有しても良く、このタブは、保護シェル305内の対応する凹部に嵌合する。 タブ1400を用いて、ガスケット1405がシェル305内に固定されても良い。 これに加えて、またはこれの代わりに、ガスケット1405は、溶接、1つ以上の機械的留め具、接着材、または他の接続機構を介して、保護シェル305内に固定されても良い。

    ガスケット1405は、いくつかの異なる方法で、コア200の保護に寄与しても良い。 例えば、ガスケット1405のコア200と近接する部分は、保護シェル305の内部で、コア200を、適切な長手方向位置に維持することに役立つ。 オフセット輪郭部材1525は、アクシデントまたは機械的不具合の際、コネクタ800およびその側面の接続部が、コア200と接触することを抑制するように支援する。 輪郭部材1520、1525、1530によって提供される開口の狭小化は、バッテリセル300の製造中に、集電板1415a、1415b、1415cをチャンバ1420に導くことに役立つ。 また、ガスケット1405は、保護シェル305を強固にして、コイル状コア200に対する保護が高まるように役立つ。

    図16および17には、エンドカバー組立体325を用いて、保護シェル305の端部をシールするための一つの方法を示す。 図16は、エンドカバー組立体325の横断面を通る断面図であり、図17は、エンドカバー組立体325の縦断面を通る断面図である。

    エンドカバー組立体325は、カバー板/エンドキャップ1605と、さや部1610と、コネクタ800と、シール材料1615とを有する。 エンドカバー組立体325を製造するため、カバー板1605およびさや部1610は、相互に溶接され、一体化構造が形成される。 これに限られるものではないが、溶接操作には、レーザ溶接、アルゴンアーク溶接、および他の溶接工程が含まれる。 カバー板1605およびさや部1610は、ステンレス鋼で形成されても良い。 一度カバー板1605とさや部1610が相互に溶接されると、これらは、コネクタ800の上部に配置され、コネクタは、バッテリセルの内部から外部に延伸する。 エンドカバー組立体325は、カバー板1605と、さや部1610と、コネクタ800と、シール材料1615とを有する。 エンドカバー組立体325を製造するため、カバー板1605とさや部1610とが相互に溶接され、一体化構造が形成される。 これに限られるものではないが、溶接操作には、レーザ溶接、アルゴンアーク溶接、および他の溶接工程が含まれる。 カバー板1605とさや部1610とを相互に溶接した後の製造工程には、熱集中がない。 その結果、エンドカバー組立体325の製造の際に、バッテリセルの他の部材が損傷を受ける可能性が抑制される。

    カバー板1605およびさや部1610は、ステンレス鋼で形成されても良い。 さらなる処理の前に、カバー板1605、さや部1610、およびシール材料1615によって接触されるコネクタ800の表面は、これらの構造部とシール材料1615との間の密着性を高めるため、研磨しても良い。

    図16および図17を参照すると、コネクタ800は、コネクタ800の対向する面(両反対側の面)に設置された上部チャネル1620と、コネクタ800の対向する面(両反対側の面)に設置された下部チャネル1625とを有する。 上部および下部チャネル1620、1625は、実質的に、コネクタ800の長手方向に沿って延伸する。 チャネル1620は、これらが、さや部1610の内方突出口1630に対して、実質的に並列化するように配置される。

    また、コネクタ800は、複数のビアホール1635を有し、これらのビアホールは、コネクタの幅を貫通して延伸する。 図16に示すように、ビアホール1635は、さや部1610の内方延伸口1640の別の組と隣接して配置される。 図17に示すように、ビアホール1635は、チャネル1620と1625の間に、コネクタ800の全長に沿った各種配置で配置されても良い。

    一度カバー板1605とさや部1610が相互に溶接されると、コネクタ800は、さや部1610の内部チャネル内の所望の位置に導入され、コネクタ800とさや部1610と、カバー板1605の間の隙間領域に、シール材料1615が注入される。 シール材料は、高圧下で注入され、これによりチャネル1620、1625、ビアホール1635が充填されるとともに、内方延伸口1630、1640の周囲の領域が充填される。

    シール材料1615は、プラスチック(例えばPFA、PES、PPS、改質PP等)、ゴム化合物、樹脂(例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アルデヒド改質エポキシ樹脂等)、凝集ゴム(例えば、二成分エポキシ、高温溶融ゴム等)であっても良い。 シール材料1615は、電気絶縁体であり、電解質および塩酸に対して耐性がある必要がある。 また、シール材料1615は、コネクタ800、さや部1610、およびカバー板1605を形成するために使用される各種金属(例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、および他の金属)を結合することができるものである必要がある。

    シール材料1615は、さや部1610の上部を超えて延伸する。 特に、シール材料1615は、さや部1610とコネクタ800の間の内部領域を充填し、さや部1610の外側の周囲を被覆して、保護フランジ1645を形成する。 保護フランジ1645は、シールの一体性をさらに高める。 また、保護フランジ1645は、保護フランジ1645が存在しないときにコネクタ800に加わる、振動および衝撃力の一部を吸収しても良い。

    図61に示すように、エンドカバー組立体325は、別の保護カバー6105を有しても良く、この保護カバーは、エンドカバー組立体325の他の部材の中で最も外側の部分に対応する。 示された実施例では、保護カバー6105は、第1の部分6115を有し、この部分は、カバー板1605の外側表面に沿って延伸し、この部分に適合する。 カバー板1605は、カバー板フランジ6120を有しても良く、このフランジは、第1の部分6115と対応するフランジ6125と接する。 また、保護カバー6105は、第2の部分6110を有し、この部分は、例えば、約90゜の角度で、第1の部分6115から延伸する。 第2の部分6110は、さや部1610および保護フランジ1645の外側表面の周囲に、この部分に対応するように延伸し、開口6130で終端する。 端子800は、この開口6130を貫通して突出する。 第2の部分6110は、開口6130において、端子800とともにシールされることが好ましい。 また、第2の部分6110は、内部フランジ6140を有し、このフランジは、保護フランジ1645と接する。 第2の部分6110の内部フランジ6140の下側の領域は、保護フランジ1645が、保護カバー6105に対して力を印加するように寸法化され、これにより、保護カバー6105のカバー板1605に対する固定がより確実になる。

    保護カバー6105は、電気絶縁体で形成されても良い。 例えば、保護カバー6105は、プラスチック(例えば、PFA、PES、改質PP等)、ゴム(例えば、EPDM、スチレン−ブタジエンゴム等)、樹脂(エポキシ樹脂、フェノールアルデヒド改質エポキシ樹脂等)で構成されても良い。 そのような材料は、絶縁体で耐熱性があり、バッテリセルの電解質によって、容易に劣化しない。 絶縁体材料を用いて保護カバー6105を形成することにより、カバー板1605に対するコネクタ800の物理的変形(例えば、車両の衝突/アクシデント)によって生じる短絡が抑制され、および/または解消される。 同様に、保護カバー6105は、カバー板1605の端部の周囲に延伸し、バッテリセルと他のバッテリシステム構造の間の好ましくない電気的接触を回避する。

    保護カバー6105は、一体化構造として、または複数部材の構造として、形成されても良い。 図62および63には、複数部材の保護カバー構造を示し、図64には、一体化保護カバー構造を示す。

    図62では、保護カバー6105は、2つの別個の保護カバーハーフ部6200a、6200bで形成される。 各ハーフ部6200a、6200bは、それぞれ、第1の部分6115a、6115bを有し、この部分は、カバー板1605の外側表面沿って延伸し、この外側表面と適合するように寸法化される。 また、各ハーフ部6200a、6200bは、それぞれのフランジ6125a、6125bを有し、このフランジは、対応するカバー板フランジ6120と接する。 第2の部分6110a、6110bは、例えば約90゜の角度で、第1の部分6115a、6115bから延伸する。 第2の部分6110a、6110bは、さや部1610および保護フランジ1645の外側表面の周囲に延伸し、これらと適合するように寸法化される。 各ハーフ部6200a、6200bを貫通して、開口6130a、6130bが設置され、この開口は、端子800がここから突出するように寸法化される。 第2の部分6110a、6100bは、内部フランジ6140a、6140bを有し、これらのフランジは、保護フランジ1645と接する。 保護フランジ1645は、保護カバー6105のカバー板1605に対する固定に役立つように、内部フランジ6140a、6140bに力を印加しても良い。

    保護カバーハーフ部6200a、6200bは、かみ合う構造を用いて、相互に接合される。 図62では、ハーフ部6200aは、矩形状伸張部6205aを有し、この部分は、ハーフ部6200bの矩形状開口6205bと接するように寸法化される。 保護カバー6105をエンドカバー組立体325に設置する際に、ハーフ部6200a、6200bは、相互に向かって横方向に誘導され、内部フランジ6140a、6140bは、保護フランジ1645の下側で嵌合される。 その結果、整合構造6205a、6205bは、これらが実質的にまたは完全に接するまで、互いに向かって誘導される。 保護カバー6105の寸法および特性に応じて、組立前に、各整合構造6205a、6205bの外表面に、結合材が設置されても良い。 これにより、保護カバー6105の全体の一体性が向上する。 また、他の結合技術を使用しても良い。

    かみ合う構造は、各種異なる形状を取り得る。 図63では、ハーフ部6200aは、楕円形の伸張部6305aを有し、この部分は、ハーフ部6200bの対応する楕円形開口6305bと嵌合するように寸法化される。 また、他の整合構造の形状(例えば、三角形、台形等)を採用しても良い。

    図64では、保護カバー6105は、単一の一体化構造として形成される。 この方法で形成される場合、保護カバーが端子800の上部で、エンドカバー組立体325に設置されるように、保護カバー材料は、十分に弾性があることが好ましい。

    保護カバー6105は、バッテリセル/端子の特徴の視覚的表示を有しても良い。 図62乃至64の図に示す保護カバーでは、極性タイプの視覚的表示6215が設置され、カソード端子またはアノード端子として、対応する端子が同定される。 一例としての表示6215は、カソード端子として、対応する端子800を同定する。

    図17を参照すると、エンドカバー組立体325は、噴出ベント1800を有する。 噴出ベント1800は、バッテリセル300の内部圧力が安全ではないレベルに到達した際に、バッテリセル300の破壊的な変形を保護するように適合される。 この圧力が緩和されない場合、バッテリセル300は、爆発するおそれがある。 図62乃至64の各々において、保護カバー6105は、噴出ベント1800の上部に排気ベント6210を有し、保護カバーは、噴出ベント1800からの気体および/または他の物質の放出を妨げない。

    図18には、噴出組立体1800の一実施例を示す。 この組立体は、エンドカバー組立体325に使用され得る。 噴出組立体1800は、ベントカバー1805と、破裂ピン1810と、ベントベース1815とを有する。 図に示すように、噴出組立体1800は、カバー板1605の排気ベント1820の上部に固定される。

    ベントカバー1805は、露出底部表面を有する円錐台の形態であっても良い。 ベントカバー1805の側面を貫通して、複数の排気開口1825が配置される。 排気開口1825の累積面積は、開口1820の面積よりも大きい必要がある。 破裂ピン1810は、ベントカバー1805の上部に、開口を貫通して伸び、例えばスポットレーザ溶接法により、ここに固定される。

    図18および19の両方に示すように、ベントベース1815は、環状リング1830と、フランジ1835とを有する。 環状リング1830には、リングの内部開口にわたる溶接により、変形部材1840が取り付けられる。 環状リング1830の幅は、好ましくは、リングの内部開口の幅の約70%の直径を有する。 また、環状リング1830の口部1845の幅は、排気弁と1820の幅の70%〜80%を超えないことが好ましい。

    変形部材1840は、カバー板1605と同一材料(例えばアルミニウム、ステンレス鋼など)で形成されることが好ましく、約0.01mm〜0.1mmの厚さを有する。 好ましい厚さは、0.01mmと0.05mmの間である。 ただし、変形部材1840の厚さは、ベント組立体1800が破損する過圧レベルに基づいて調整され得る。 変形部材1840は、環状リング1830の開口全体の適当なシールのため、ろう付けされても良く、アルミ箔、銅箔のような金属薄膜で形成されても良い。

    バルブベース1815は、レーザまたは電子ビームのような高エネルギービームを用いて、カバー板1605に溶接される。 ベントカバー1805は、ベントベース1815に固定されたボス1850を有する。 ボス1850は、複数の開口1855を有し、これらの開口は、外縁に分布され、ベントカバー1805とベントベース1815との高エネルギービーム溶接が容易になる。

    バッテリセル300内の圧力が臨界レベルに近づくと、変形部材1840は、破裂ピン1810の方向に変形する。 臨界圧力に達すると、変形部材1840は、破裂ピン1810によって開口され、これにより、圧力が開放され、バッテリセル300の爆発が防止される。 変形部材1840の破裂が生じる圧力は、変形部材1840と破裂ピン1810の間の距離を調節することにより、調整することができる。 また、破裂ピン1810の形状により、異なる臨界圧力下で、異なる破裂モードを発生させても良い。 さらに、バッテリセルの組立の際、製造中に、バッテリセル300内の空気が枯渇すると、変形部材1840に逆変形が生じ、これにより、膜と破裂ピン1810の間の距離が大きくなる。 この特性により、通常のバッテリの高速製造が容易になり、製造ラインからの異常なバッテリの安全な除去が容易になる。

    図21および22には、別の圧力緩和構造2100、2200を示す。 各構造は、カバー板325の対応する排気開口とともにシールされるように配置される。 緩和構造2100は、弱化溝2110を有する変形膜2105で構成される。 同様に、構造2200は、弱化溝2210を有する変形膜2205で形成される。 構造2100と2200の間の主な違いは、各膜の端部によって形成される形状、および各膜に設置される弱化溝の形状である。 各圧力緩和構造2100、2200の変形膜2105、2205の寸法、ならびに各弱化溝2110、2210の深さおよび範囲は、それぞれの構造がバッテリセルの爆発を防止するために破損する際の、特定の圧力に依存する。 さらに別の代替圧力緩和構造は、高分子シール材料で排気ベントを充填するものであり、高分子シールは、前述の所定の圧力を超えると破損するように適合される。

    図65乃至67には、噴出ベント1800の別の実施例を示す。 図65には、カバー板1605上に組み立てられた状態の噴出ベント1800が示されており、図66は、噴出ベント1800の分解図であり、図67は、ベントの断面図である。

    この実施例では、噴出ベント1800は、谷部6610の上部に設置された膜6605を有し、この谷部は、カバー板1605の排気開口1820を取り囲んでいる。 谷部6610は、開口1820を画定する内端6625と、谷部6610の外縁を画定する外端6620とを有する。 端部6620と6625の間の半径差は、排気開口1820の半径の約10%から15%であっても良い。

    膜6605は、谷部6610の外端6620内に丁度収まるように寸法化される。 膜6605を形成するため、多種の材料が使用でき、これには、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼、またはベント1800用の材料破壊仕様を満たす、他の材料が含まれる。 また、材料は、容易に溶接されるものから選定されても良い。 材料の厚さは、約0.01mmから0.1mmの間であっても良い。 示された膜6605は、円形であるが、他の形状(例えば、矩形、楕円形、正方形またはそのような形状)を採用しても良い。

    膜6605の上部には、安全マスク6615が設置される。 安全マスク6615は、谷部6610の外端6620に丁度収まるリム6630を有し、1または2以上の接合部6705で、外端6620と溶接される。 使用され得る溶接技術には、例えば、レーザ溶接および/または電子ビーム溶接が含まれる。

    クラウン部6635は、リム6630から、膜6605から遠ざかる方向に延伸する。 クラウン部6635は、開口1820の半径とほぼ等しい半径を有しても良い。 クラウン部6635の側部には、複数の楕円形開口6640が配置される。 楕円形開口6640の全面積は、開口1820の面積とほぼ等しく、あるいはより大きくても良い。 安全マスク6615の壁厚は、約0.1mmから0.5mmの間であっても良い。

    前述の噴出ベント構造を、多種の利点を得るように使用しても良い。 例えば、この構造の組立体は、単純で経済的である。 膜6605および安全マスク6615が開口1820の上部に組み立てられると、組立体は、安全マスク6615のリム6630と谷部6610の外端6620との溶接により、カバー板1605に容易に固定することができる。 安全マスク6615は、膜6605を外力から保護することに役立ち、これにより噴出ベント1800全体の一体性が向上する。 また、安全マスク6615を使用して、バッテリセルの内部圧力が安全レベルを超えた場合、バッテリセルからの非ガス材料の爆発を抑制しても良い。

    図23には、バッテリパック2300のブロック図を示す。 バッテリパック2300には、複数のバッテリセル300が、相互に直列に相互接続され、単一のハウジング2305内でグループ化される。 単一ハウジング2305内のバッテリセル300の数は、8から15の範囲であり、1パック当たり、10個のバッテリセルであることが好ましい。 端子コネクタ2810は、バッテリパック2300の対向する両端部(両反対側の端部)に配置され、これを使用して、複数のバッテリパック2300間に電気的および機械的接続を構築する手段が提供される。 ハウジング2305は、防水的に、半球状にシールされることが好ましいが、熱流を受容して、内部を流れるダクト2310を有する。 ダクト2310は、バッテリパック2300の対向する側(両反対側)に横方向に配置され、熱流体は、コネクタ800に近接して流れ、バッテリパック2300のバッテリセル300が加熱または冷却される。 隣接するバッテリセルの保護シェルは、相互に近接されても良く、この場合、これらは、相互に直接接触し配置されるか、あるいは絶縁体シートの対向面(両反対側面)に、相互に隣接して配置される。

    図24には、バッテリパック2300の形成に使用され得るハウジング2305の一実施例の分解図を示す。 この実施例では、ハウジング2305は、複数の直列接続されたバッテリセル300を有する。 バッテリセル300は、図23に示すような方法で、相互に接続される。 各バッテリセル300の間には、絶縁材料で構成されたセパレータ2405が配置され、バッテリセル300の保護シェルは、相互に電気的に切断される。 しかしながら、セパレータ2405は、使用しないことが好ましい。 その代わり、保護シェルは、相互に直接接触することが好ましく、これにより、単一の熱ユニットが形成される。 これにより、温度は、より容易に制御、維持される。

    バッテリセル300は、底部板2410と頂部板2415の間に配置され、y軸に沿ったバッテリセル300の移動が制限される。 バッテリセル300群の各側には、バッフル構造2420が配置され、これは、バッテリセル300の全長を渡るように配向される。 バッフル構造2420は、相互に協働し、バッテリセル300のx軸に沿った移動が制限される。 バッテリセル300の対向する両端部(両反対側の端部)には、側板2425が配置され、この側板は、バッテリセル群の幅に沿って延伸する。 側板2425は、バッテリセル300のz軸に沿った移動が制限される。

    各バッフル構造2420と頂部板および底部板2415、2410の間、ならびに各側板2425と頂部板および底部板2415、2410の間には、シール素子2450が配置されても良い。 この方法では、頂部板および底部板2415、2410は、かみ合う部材で防水シールを形成する。 そのようなシールは、短絡防止に役立つ。 そうでない場合、短絡により、バッテリセル300に不具合が生じたときに、液体の漏洩が生じ得る。

    バッフル構造2420は、所望の機械的特性、耐熱劣化性、低温延性、ならびにバッテリおよび車両の環境化学物質に対する耐性を有する絶縁性プラスチック材料で構成される。 図25には、バッフル構造2420の一実施例を示す。 各バッフル構造2420は、バッフル板2430、バッフル補強材2435、バッフル構造2420の角部に配置された開口2440で構成される。 開口2440は、対応するテンション棒を受容するように適合され、このテンション棒は、バッフル構造2420同士の間に延伸し、バッテリセル300をこの間に固定する。 各バッフル構造2420の全厚は、約3mmと15mmの間であっても良い。 各バッフル板2430の厚さは、約3mmから5mmの間であっても良い。 各バッフル補強材2435の厚さは、約5mmから2mmの間である。 バッフル補強材2435は、バッフル構造2420にわたって、水平および垂直な力を等しく分配し、これにより、バッフル構造2420によるバッテリセル300の保護能力が向上する。 バッフル構造2420の4つの角部での、ネジのような機械的留め具の使用が容易になるように、ビアホールが予備設置されても良い。 そのような機械的留め具は、頂部板および底部板2415、2410と、バッフル構造2420の接続に好適である。 バッフル構造2420上には、頂部板および底部板2415、2410と結合するように配置された、L字状の構造があっても良い。 頂部板2415は、バッフル構造2420の上部L字状構造と、底部L字状構造の間に配置される。 開口は、頂部板2415とバッフル構造2420の上部L字状構造の間に配置される。 開口は、ピンを受容するように適合され、このピンは、頂部板2415とバッフル構造2420と間の動きを制限し、これにより、x軸およびy軸に沿った、バッテリセル300の動きが制限される。

    頂部板および底部板2415、2410は、所望の機械的および化学的特性を有するプラスチック絶縁体材料で構成される。 図26に示すように、頂部板および底部板2415、2410は、各々、平坦板2605、補強材2610、および開口2615で構成される。 開口2615は、対応するテンション棒を受容するように適合され、このテンション棒は、頂部板および底部板2415、2410の間に延伸する。 頂部板および底部板2415、2410の各々の全厚は、約3mmから15mmの間であっても良い。 各平坦板2605の厚さは、約3mmから5mmの間であっても良い。 各補強材2610の厚さは、約5mmから10mmの間であっても良い。 補強材2610は、頂部板および底部板2415、2410のそれぞれにわたって、水平および垂直な力を均等に分配するように適合される。 頂部板および底部板2415、2410に予め埋設されたボルトを使用して、頂部板および底部板2415、2410は、バッフル構造2420ならびに側板2425と接続される。 頂部板2410の内側面のボスは、バッテリセル300のy軸に沿った動きを制限する。

    側板2410は、所望の機械的および化学的特性を有するプラスチック絶縁体材料で構成される。 図26に示すように、各側板2425は、頂部板2415および底部板2410が相互に接続された際に形成される、側面開口に整合する外郭を有する。

    バッテリパックハウジング2305は、いくつかの理由で有意である。 例えば、バッテリパックハウジング2305は、各過剰な動きに沿った、バッテリセル300の移動を制限し、これにより、バッテリパック2300の信頼性が向上し、バッテリの寿命が延伸する。 各軸に沿ったバッテリセル300の動きは、バッテリパック2300によって占められる容積を抑制するように、バッフル構造2420、ならびに頂部板および底部板2415を設計することにより、容易に制限される。 絶縁材料からハウジング2305を形成した場合、バッテリセル300は、ハウジングを介して相互に電気的に接触しなくなるため、これにより短絡の危険が抑制される。 また、プラスチック材料を使用して、ハウジング2305の部材を形成することにより、バッテリパック2300の重量が低減される。 さらに、バッテリパック2300の各種部材の間の接合部に、シール材料が提供されるため、バッテリセルのリークの結果生じ得る短絡は、抑制され、これによりバッテリパックからの流体の漏洩が防止される。

    図27には、隣接するバッテリパック2300を機械的および電気的に相互接続するために使用されるコネクタ2700を示す。 コネクタ2700は、第1の導電性アーム2705と、第2の導電性アーム2710とを有し、これらのアームは、弓状のマルチレイヤ金属薄膜2715で接続される。 弓状薄膜2715は、約0.01mmから5.0mmの間の厚さを有しても良く、溶接が容易となるように、銅箔で形成されても良い。 あるいは、導電性アーム2705、2710は、弓状薄膜2715と同様に、ニッケル、アルミニウム、または他の金属で構成されても良い。 導電性アーム2705、2710および弓状薄膜2715は、同じ材料で構成されることが好ましく、これにより、コネクタ2700の全体の導電性が向上する。 弓状薄膜2715の形成工程は、複数の薄い金属シートを弓状構造に形成するときに、それらを一緒に高温プレスする処理を含んでも良い。 各導電性アーム2705、2710は、弓状薄膜2715に近接するL字型の接合部2720を有し、ここで、弓状薄膜2715は、各アームと溶接および/または高温プレスされる。 各導電性アーム2705、2710および弓状薄膜2715の寸法は、コネクタ2700を使用するバッテリパックの電極端子の寸法、およびバッテリパックの間に必要な通電能力によって定められる。 弓状薄膜2715は、所定の強さを超える衝撃力を受けたときに破損するように寸法化されても良く、これにより、このバッテリパックと、隣接するバッテリパックとの接続が切断される。 さらに、弓状薄膜2715は、フューズとして機能するように寸法化され、隣接するバッテリパック間の電流が所定のレベルを超えた際に、隣接するバッテリパック間の接続が切断されても良い。

    図68には、別のコネクタ2700を示すが、このコネクタは、隣接するバッテリパック2300間の機械的および電気的相互接続に使用され得る。 この実施例では、コネクタ2700は、第1の導電性アーム6805と、第2の導電性アーム6810とを有し、これらのアームは、弓状金属部材6815によって接続される。 弓状金属部材6815は、金属メッシュ6825として形成されても良く、これは、対向する(両反対側の)弓状支持アーム6830の間に延伸する。 金属メッシュ6825は、約0.01mmから5.0mmの間の厚さを有しても良く、溶接に好適な単一の金属種または複数の金属のストランドから構成される。 アーム6805、6810は、開口6820を有する金属シートとして、形成されても良く、留め具は、この開口を介して延在し、コネクタ2700をそれぞれのバッテリパックに固定する。 導電性アーム6805、6810、および弓状金属部材6815は、銅、ニッケル、アルミニウム、または他の金属で形成されても良い。 導電性アーム6805、6810、および弓状金属部材6815は、同一材料で構成されることが好ましく、これにより、コネクタ2700の全体の伝導性が向上する。 各導電性アーム6805、6810および弓状金属部材6815の寸法は、コネクタ2700を使用するバッテリパックの電極端子の寸法、ならびにバッテリパック間に必要な通電能力によって定められる。 弓状金属部材6815は、所定の強さを超える衝撃力を受けたときに破損するように寸法化されても良く、これによりバッテリパックと、隣接するバッテリパックとの間の接続が切断される。 また、弓状金属部材6815は、フューズとして機能するように適合されても良く、隣接するバッテリパック間の電流が所定のレベルを超えたときに、隣接するバッテリパック間の接続が切断される。 さらに、コネクタ2700は、十分に弾性を有するように形成されても良く、隣接するバッテリパック間のいかなる動きに対しても、機械的緩衝性が得られる。

    図28には、コネクタ2700を用いて、突き合わせ構成(head−to−head)で配置された、複数のバッテリパック2805a、2805bを相互接続する方法を示す。 しかしながら、バッテリパック2805a、2805bは、図69に示すように、コネクタ2700を用いて、サイドバイサイド方式で配置されても良い。 図に示すように、バッテリパック2805a、2805bの各々は、パックの単一の側に沿って配置された、一組のバッテリパック端子を有し、その側面の各端部に一つの端子が配置される。 バッテリパック端子は、車両のアクシデント等の際に生じる異常な力を受けたときに、破損するように適合されても良い。 コネクタ2700は、バッテリパックの各端部に使用され、バッテリパック端子間に、機械的および電気的な接続が構築される。 簡素化を図るために、端子2810a、2810bのみが示され、説明されているが、別のバッテリパックの端子と隣接する、バッテリパックの各端子間には、同じ構成が使用される。 バッテリパック2805aと2805bの間のコネクタ2700は、機械的なバッファを提供し、これは、バッテリパック2805aと2805bの間に相対的な変位があるとき、衝撃力を吸収する。 また、コネクタ2700は、車両のアクシデント等の際に生じる異常な力を受けた場合、隣接するバッテリパック間の接続を、切断するように適合されても良い。

    コネクタ2700は、導電性アーム2710を、端子2810aの接続板2830aに接続し、導電性アーム2705を、隣接する端子2810bの接続板2830bに接続することにより、バッテリパック2800a、2800bに固定される。 各導電性アーム2705、2710は、溶接ワイヤを受容するように適合された溝2725を有する(図27参照)。 また、各アーム2705、2710は、複数の開口2730を有し、これらの開口は、機械的な留め具を受容するように適合される。 隣接するバッテリパック2805a、2805bの端子同士を接続するため、各溝2725には、溶接ワイヤが配置される。 次に、各アーム2705、2710は、対応する端子と、(例えば、ろう付け、レーザ溶接、超音波溶接等を用いて)溶接される。 各アームは、ろう付けを用いて、対応する端子に取り付けられることが好ましい。 ろう付けにより、バッテリパック間の相互接続を維持することが容易になり、また、バッテリシステム内でのバッテリパックの取り替えが簡単になる。 相互接続を形成する金属合金が、容易に再加熱され、バッテリシステム内で、バッテリパックが他のバッテリパックから分離されるようになるからである。 また、ネジ、ボルト等のような機械的留め具2840は、開口2715内に挿入され、各端子の対応する開口と合わされ、導電性アームと対応する端子との間に、より信頼性のある接続が構築される。 この方法で、コネクタ2700を隣接するバッテリパックの対応する端子と溶接し固定することにより、隣接するバッテリパック間に、低抵抗で、高電流容量の経路が得られる。 隣接するバッテリパックは、これらが電気的に相互に並列化されるように接続されても良いが、配置は、直列に接続されることが好ましい。

    図29には、バッテリシステム2900を示す。 このバッテリシステムは、電力によって駆動される車両のモータ/発電器に電力を供給し、モータ/発電器から電力を受電する。 バッテリシステム2900は、複数のバッテリパック2805を有する。 バッテリパックの数は、約5つであっても良く、10個であることが好ましい。 各バッテリパック2805は、複数のセル300を有し、好ましくは8から15の間のパック、より好ましくは10個のパックを有する。 各バッテリパック2805のセル300は、相互に直列に電気的に接続される。 また、複数のバッテリパック2805は、相互に直列に電気的に接続される。

    各バッテリパック2805は、それぞれのバッテリパックハウジング2305内に配置される。 車両には、複数のバッテリパックおよびそれらのハウジングを収容する部屋が提供される。 この部屋により、モータ/発電器との電気的接続が容易になる。 各バッテリパック2805のバッテリパックハウジング2305は、各端子の近傍の領域に、各バッテリパック2805を貫通する開口が提供されることを除いて、周囲の環境から実質的にシールされる(例えば防水性付与)。 隣接するバッテリパックハウジング2305の開口は、ダクトワークによって相互接続され、これにより、空気のような冷却流体の、バッテリシステム2900を通る循環が容易となる。

    バッテリシステム2900を収容する部屋は、一部が車両の後方乗客席の下側に適合し、一部が車両のトランク室内に適合するように、形状化および寸法化されても良い。 あるいは、部屋は、車両の床の下側に適合するように、形状化および寸法化されても良い。

    図29では、ポンプ2905により、バッテリシステム2900内を、空気のような熱流体が流動される。 ポンプ2905は、流れの矢印2910で示された方向に、システム2900を通る熱流体を駆動する。 流れの矢印で示されるように、ポンプ2905は、熱流体がシステム2900の他の部分に分配されるように、中央ダクト2930の入口2927に提供される前に、熱流体が熱処理ユニット2915を通るように誘導する。 熱処理ユニット2915は、熱流体を冷却するコンデンサ2920、および熱流体を加熱するヒータ2925を有しても良い。 コンデンサ2920は、バッテリシステム2900の温度が所定の閾値を超えた際に、活性化される。 同様に、ヒータ2925は、バッテリシステム2900の温度が所定の閾値を下回った際に、活性化される。

    熱流体が中央ダクト2930を通って循環すると、熱流体は、中央ダクト2930に隣接する各バッテリパック2805の端子部を、加熱または冷却する。 ダクトワークの端部2940に到達すると、熱流体は、バッテリシステム2900の外部ダクト2910、2940に向かって誘導される。 これにより、熱流体は、バッテリシステム2900の外部ダクトに近接する各バッテリパック2805の端子部を、加熱または冷却することが可能となる。 従って、バッテリシステム2900内のバッテリセル300は、制御された環境下で作動し、温度は、最適なレベルに維持される。 熱流体の一部は、バッテリシステム2900のダクトから、車両の乗客室に誘導されても良い。 この方法では、バッテリシステム2900で発生した熱が、車両の乗客室内の加熱に使用される。 バッテリシステム2900のダクトから誘導される熱流体の量は、乗客室内の個人によって制御され、部屋の温度が調整されても良い。

    図30乃至34には、コアの反対両端に、コイル状コアのアノードとカソードの接続を提供することに関連する利点を示す。 比較のため、図30には、コア3005、アノードコネクタ3010、およびカソードコネクタ3115を有するバッテリ3000を示す。 アノードコネクタ3010およびカソードコネクタ3015は、コア3005の同じ側に配置される。 作動中のコア3005内での電流分布は、陰影によって示されている。 図に示すように、コネクタ3010および3015の近傍には、相当の電流密度が存在する。 高電流密度領域は、オームの法則により、高温部に対応する。 その結果、コネクタ3101および3015に近接する領域は、作動中高温となり、バッテリの特性が劣化する。 また、バッテリ3000の寿命も影響を受ける。

    図31には、コイル状コア3105、アノードコネクタ3110、およびカソードコネクタ3115を有するバッテリ3100を示す。 アノードコネクタ3100およびカソードコネクタ3115は、コイル状コア3105の反対両側に配置される。 コア3105は、縦3120と、幅3125を有する。 アノードコネクタ3110は、幅3130を有し、カソードコネクタ3115は、幅3135を有する。 幅3130および3135は、幅1025よりも短く示されているが、これらの幅は、コア3105の幅3125と実質的に同等に伸びていても良い。

    図31に示す寸法は、様々な比率を取り得る。 例えば、幅3125に対する縦3120の比は、約1.5から4.5の間であっても良く、これは、約2.5から3.5の間であることが好ましい。 幅3135に対する幅3130の比は、約0.8から1.2の間であっても良く、これは、0.9から1の間であることが好ましい。 幅3125に対する幅3130(および幅3135)の比は、約0.3から0.6の間であっても良く、これは、0.4から0.5の間であることが好ましい。

    図32には、幅3130と幅3135とがほぼ等しいときの状態を示す。 この状態では、電場3200は、コア3105の端部に対して、角度θを形成する。 角度θの値は、tan −1 ((W−a)/L)によって決定され、ここでWは、幅3125であり、aは、幅3130であり、Lは、全長3120である。 角度θが約0゜から20゜の間にある場合、電流密度は、最適化され得る。 これは、0<(W−a)/L<0.37のときに生じる。

    図33には、運転時のコア3105での電流密度を示す。 図に示すように、電流密度は、コア3105の片側に集中してはおらず、むしろ、アノードコネクタ3110とカソードコネクタ3115に近接して、反対両側に分配されている。 コア3105の中央近傍の電流密度は、図30に比べて低下している。 その結果、コア3105の中央部は、顕著な温度上昇を受けなくなる。 また、コア3105の単一の側において、温度変化が集中しなくなる。

    図34には、図30に対応して構成されたバッテリ(バッテリAで示す)と、図31に対応して構成されたバッテリ(バッテリBで示す)の特性を比較した表を示す。 図34の列は、以下の値に対応している:
    ・列3405は、各バッテリの放電/再充電サイクル数に対応する;
    ・列3410は、列3405のサイクル数の後の、バッテリ容量に対応する;
    ・列3415は、列3405に示すサイクル数の後の、元のバッテリ容量に対する現在のバッテリ容量の比に対応する;
    ・列3420は、列3405に示すサイクル数を受けた後の、バッテリ動作中に生じるアノードコネクタ近傍の最大温度に対応する;
    ・列3425は、列3405に示すサイクル数を受けた後の、バッテリ動作中に生じるカソードコネクタ近傍の最大温度に対応する;
    ・列3430は、列3405に示すサイクル数を受けた後の、バッテリ動作中に生じるコアの中心近傍での最大温度に対応する。

    表に示すように、バッテリAとバッテリBの特性パラメータの間には、顕著な差異が認められる。 特性の差異は、バッテリがより多くの充電/再充電サイクル数を受けると、次第に顕著になる。 結果的に、バッテリBの特性は、バッテリAよりも長期にわたって良好であり、バッテリBは、より長寿命である。

    本発明の各種実施例について説明したが、本発明の範囲内で、さらに多くの実施例が可能であることは、当業者には明らかである。 従って、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその等価物を除いて、限定されるものではない。

    本願は、下記の中国特許出願に基づく優先権を主張する。 これらの文献は、参照することにより、本願明細書に取り入れられている:
    中国特許出願第200810217018.1号(2008年10月10日に出願)
    中国特許出願第200810142082.8号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142090.2号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200820146848.5号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200820146851.7号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200820146849. X号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142084.7号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142085.1号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142089. X号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142086.6号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142087.0号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142088.5号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142083.2号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810142080.9号(2008年8月26日に出願)
    中国特許出願第200810145734.3号(2008年8月14日に出願)
    中国特許出願第200810135478. X号(2008年8月7日に出願)
    中国特許出願第200810135477.5号(2008年8月7日に出願)
    中国特許出願第200820116496.9号(2008年6月30日に出願)
    中国特許出願第200720196395.2号(2007年12月25日に出願)
    中国特許出願第200820183400.0号(2008年12月12日に出願)
    中国特許出願第200820176590.3号(2008年12月5日に出願)
    中国特許出願第200810179278.4号(2008年12月4日に出願)
    中国特許出願第200820179656.4号(2008年12月4日に出願)
    中国特許出願第200820180541.7号(2008年12月3日に出願)

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