Jig for machining groove at inner surface of hole

申请号 JP14984696 申请日 1996-05-21 公开(公告)号 JPH09300120A 公开(公告)日 1997-11-25
申请人 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd; 株式会社三協精機製作所; 发明人 USUI MOTOKI; MATSUDA TETSUYA;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To enable a jig for machining a groove at an inner surface of a hole capable of performing a machining of the groove in a high precision manner to be efficiently obtained by a relative simple means. SOLUTION: A machining section 14 is provided with an axial machining surface 14a and a circumferential machining surface formed by a simple axial machining and a simple circumferential machining, thereby the machining section 14 can be formed easily and in a high precision manner, a machining accuracy of a tool itself is increased and at the same time, a dynamic pressure generating groove 21 formed by the tool can be formed in a high precision manner.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ワークに形成された円筒形状の被加工孔内に挿入される加工部を備え、当該加工部を、上記被加工孔の軸方向及び周方向に相対移動させることによって被加工孔の内周面に所定幅の溝を穿設するようにした孔内面溝加工用工具において、 上記加工部には、前記被加工孔の軸方向及び周方向にそれぞれ延在する軸方向加工面及び周方向加工面が設けられているとともに、 これら軸方向加工面及び周方向加工面は、前記被加工孔との相対移動により穿設される溝の幅が、予め設定された所定の幅となるように形成されていることを特徴とする孔内面溝加工用工具。
  • 【請求項2】 請求項1記載の加工部は、工具保持部の軸端側に連結部を介して設けられ、上記連結部の外径が、加工部及び工具保持部の各外径より小さく設定されていることを特徴とする孔内面溝加工用工具。
  • 【請求項3】 請求項1記載のワークが、円筒形状の被加工孔の内周面を軸受面とする軸受部材であるとともに、 加工部により穿設される溝が、上記軸受部材の軸受面に穿設される動圧発生用の溝であることを特徴とする孔内面溝加工用工具。
  • 【請求項4】 請求項1又は2又は3記載の加工部は、
    工具素材に対して鍔状に形成された円板体の周縁部分を部分的に切り欠いて形成されていることを特徴とする孔内面溝加工用工具。
  • 【請求項5】 請求項2記載の工具保持部には、加工部に対応して逃げ部が設けられていることを特徴とする孔内面溝加工用工具。
  • 【請求項6】 請求項1記載の加工部には、被加工孔の軸方向に略平行に延在する一対の軸方向加工面と、被加工孔の周方向に略平行に延在する一対の周方向加工面と、が設けられていることを特徴とする孔内面溝加工用工具。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに形成された孔の内周面に溝を穿設する加工部を備えた孔内面溝加工用工具に関する。

    【0002】

    【従来の技術】一般に、ワークに孔を形成し、その孔の内周面に所定の工具を用いて溝を穿設したものが種々の分野で用いられている。 例えば、軸受流体に軸受用の動圧を発生させるようにした動圧軸受装置においては、ワークとしての軸受素材に円筒状の孔を開け、その円筒状孔の内周面に所定の工具を挿入し、その工具に設けられた加工部を上記孔の軸方向及び周方向に相対移動させることによって、ヘリングボーン形状やスパイラル形状等からなる動圧発生用溝を上記孔の内周面に穿設するようにしている。

    【0003】一方、上述したような孔の内周面に溝を穿設するための孔内面溝加工用工具が、従来より種々提案されている。 例えば、特開平6−297226号公報に開示された工具では、図4に示されているように、孔挿入部1の先端側に、複数体の切削突部2が周方向に並列するように形成されている。 これらの各切削突部2は、
    切削経路3の延在方向に延びる切刃4,5を有する菱形に形成されており、当該切削突部2が切削経路3を通るように相対移動されることによって、孔の内周面に動圧発生用溝が穿設されるようになっている。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した公報記載の孔内面溝加工用工具のように、加工部としての切削突部2を菱形に形成するには複雑な三次元加工を要し、そのため、工具の製作が非効率的になっているとともに、工具の製作誤差が大きくなり易く、形成すべき溝の加工精度が低下するという問題がある。

    【0005】そこで本発明は、溝加工を高精度で行うことができる加工部を、高能率に作成することができ、生産性の向上を図りつつ工具性能を高めることができるようにした孔内面溝加工用工具を提供することを目的とする。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため請求項1記載の発明においては、ワークに形成された円筒形状の被加工孔内に挿入される加工部を備え、当該加工部を、上記被加工孔の軸方向及び周方向に相対移動させることによって被加工孔の内周面に所定幅の溝を穿設するようにした孔内面溝加工用工具において、上記加工部には、前記被加工孔の軸方向及び周方向にそれぞれ延在する軸方向加工面及び周方向加工面が設けられているとともに、これら軸方向加工面及び周方向加工面は、前記被加工孔との相対移動により穿設される溝の幅が、予め設定された所定の幅となるように形成されている。

    【0007】このような手段によれば、加工部の軸方向加工面及び周方向加工面が、単純な軸方向の加工及び周方向の加工によって形成されることから、比較的簡易な手段によって高精度な加工部が容易に形成されるようになっている。

    【0008】また、請求項2記載の発明においては、請求項1記載の加工部は、工具保持部の軸端側に連結部を介して設けられ、上記連結部の外径が、加工部及び工具保持部の各外径より小さく設定されている。

    【0009】このような手段によれば、上記請求項1記載の手段による作用に加えて、加工部に隣接して小径の連結部が形成されることによって、加工部の加工がより容易化される。

    【0010】

    【発明の実施の形態】以下、本発明を動圧軸受装置の動圧発生用溝を加工する工具に適用した場合の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。

    【0011】図1及び図2に示されている実施形態の孔内面溝加工用工具11は、図示省略したワークとしての動圧軸受部材の軸受面に動圧発生用溝(図3中の符合2
    1参照)を形成するためのものであって、動圧軸受部材に形成された円筒状の軸受孔(以下、被加工孔という)
    の内部に挿入して用いられる。

    【0012】すなわち、本実施形態にかかる孔内面溝加工用工具11は、基部としての工具保持部12を備えているとともに、その工具保持部12の軸方向一端側(図示左端側)に、小径の連結部13を介して加工部14を有している。

    【0013】上記加工部14は、周方向に略90°間隔をおいて配置された4体の加工チップ部14a,・・
    ・,14aを有しており、これらの各加工チップ部14
    aが、前記被加工孔内で軸方向(図1左右方向)及び周方向(図1上下方向)に相対移動されることによって、
    被加工孔の内周面に動圧発生用溝を穿設するように構成されている。 より具体的には、上記各加工チップ部14
    aは、前記被加工孔の軸方向(図1左右方向)及び周方向(図1上下方向)四辺を有する平面略矩形状に形成されており、当該矩形状の各辺部に、被加工孔の軸方向及び周方向にそれぞれ延在する軸方向加工面14b及び周方向加工面14cが、各々一対設けられている。

    【0014】このような軸方向加工面14b及び周方向加工面14cを有する加工部14は、上述したように被加工孔の軸方向及び周方向に相対移動されるように構成されており、これによって、図3に示されているような動圧発生用溝21が、例えばスパイラル状やヘリングボーン状に穿設されるようになっている。 このとき、上記加工部14における軸方向加工面14b及び周方向加工面14cは、それぞれの寸法がB及びFに設定されており、これらの各寸法B及びFを有する軸方向加工面14
    b及び周方向加工面14cによって、被加工孔の内周面に穿設される動圧発生用溝21の溝幅が、予め設定された所定の溝幅Hにて形成されるようになっている。

    【0015】一方、上記連結部13は、横断面円形状に形成されており、その外径は、上記加工部14及び工具保持部12の各外径より小さく設定されている。 また、
    上記工具保持部12には、加工部14どうしの間部分に対応した部位に逃げ部12aが形成されている。

    【0016】このような孔内面溝加工用工具11を形成するにあたっては、適切な硬度を有する未加工の円筒状工具素材に対して、上述した加工部14となるべき部分Aの軸方向幅Bを残すようにして、まず外径をφCとする円筒切削が行われる。 このとき、軸方向幅Dにわたって連結部13となるべき小径部を形成しておけば、加工部14となるべき部分Aの加工が容易となる。

    【0017】加工部14となるべき部分Aは、図2中の破線で示されているような鍔状の円板体に形成され、ついで、当該円板体の周縁部分の所定部位Eが、4個所にわたって部分的に切り欠くようにして除去され、これによって上述した形状の加工部14が4体形成される。 そして最後に、円筒研磨による高精度仕上により加工部1
    4の外径がφGに仕上げられる。

    【0018】上述したように、連結部13の外径は、加工部14及び工具保持部12の各外径より小さく形成される。 また、工具保持部12の逃げ部12aは、加工部14を形成する場合の切欠部Eと同様にして軸方向に切り欠くようにして形成される。

    【0019】このような実施形態にかかる孔内面溝加工用工具11においては、加工部14の軸方向加工面14
    b及び周方向加工面14cが、単純な軸方向の加工及び周方向の加工によって形成されることとなり、従って、
    加工部14は、比較的簡易な加工手段によって容易かつ高精度に形成される。 また、このように孔内面溝加工用工具11の加工精度が高められることから、当該孔内面溝加工用工具11によって形成される動圧発生用溝21
    も高精度に形成され、溝幅寸法や溝深さの寸法誤差が低減される。

    【0020】また、本実施形態では、工具保持部12に逃げ部12aが設けられているため、溝の切削に伴い生じる切粉が逃げ部12aを通して良好に排出されるようになっている。

    【0021】以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。

    【0022】例えば、上述した実施形態では加工チップ部14aを4つ設けた例を示したが、必要に応じてその数を2,3,6,8等に設定することができる。 また、
    動圧軸受装置の動圧発生用溝を形成するための孔内面溝加工用工具に本発明を適用した場合を示したが、本発明はこれに限定されることはなく、他のあらゆる種類の孔内面溝加工用工具に対しても同様に適用することができる。

    【0023】また、上述した実施形態における工具保持部12のような逃げ部12aは、必ずしも設ける必要はなく、逃げ部を備えていない丸棒形状の工具保持部であってもよい。 さらに、加工部の先端側には、孔挿入用の案内部材を突設することも可能である。

    【0024】

    【発明の効果】以上述べたように本発明は、加工部に、
    単純な軸方向の加工及び周方向の加工によって形成される軸方向加工面及び周方向加工面を設けることによって、加工部を容易かつ高精度に形成可能とし、工具自体の加工精度を高めるとともに、当該工具により形成される溝を高精度に形成可能としたものであるから、溝加工を高精度に行うことができる孔内面溝加工用工具を、比較的簡易な手段によって効率的に得ることができ、孔内面溝加工用工具の生産性の向上を図りつつ、孔内面溝加工用工具の性能を高めることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施形態にかかる孔内面溝加工用工具を表した側面説明図である。

    【図2】図1に表された孔内面溝加工用工具の正面説明図である。

    【図3】図1及び図2に表された孔内面溝加工用工具により形成される溝形状を表した側面説明図である。

    【図4】従来の孔内面溝加工用工具の一例を表した側面説明図である。

    【符号の説明】

    11 孔内面溝加工用工具 12 工具保持部 13 連結部 14 加工部 14a 加工チップ部 14b 軸方向加工面 14c 周方向加工面 21 動圧発生用溝

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