ネット、及びこのネットを製造するための装置

申请号 JP2014558037 申请日 2013-02-22 公开(公告)号 JP2015516799A 公开(公告)日 2015-06-18
申请人 ジェオブルッグ・アーゲー; 发明人 ヴァルトマン,シュテファン;
摘要 特に保護、安全、 水 棲 生物 養殖又は建築目的のネットは、別個の螺旋状に湾曲した長手方向要素(3)から編まれ、編組構造を形成する。円筒形又はねじ形に湾曲した別個の長手方向要素(3)は、交互に撚り合わされ、平坦に押圧され、これによって上記編組構造が、おおよそ平坦なシート様形状を形成し、ここで長手方向要素(3)は、それぞれおおよそ矩形の肢状部(8a、8b;9a、9b)及びこの肢状部(8a、8b;9a、9b)の間のカーブ(10a、10b;11a、11b)を形成する。細長肢状部(8a、8b;9a、9b)の間のカーブ(10a、10b;11a、11b)は、ねじれた形状に屈曲させられる。これにより、予想外に高い強度値を有するネットの設計が提供される。【選択図】図2
权利要求

生物養殖又は建築用のネットであって、 前記ネットは、別個の螺旋状の又は同様に屈曲させられたワイヤ等の長手方向要素(3)から編まれて編組構造(1)を形成し、 前記別個の長手方向要素(3)は、円筒形若しくはねじ型又は同様に曲げられ、交互に撚り合わされ、平坦に押圧され、これによって前記編組構造(1)が、おおよそ平坦なシート様形状(A)を形成し、 前記長手方向要素(3)が、それぞれおおよそ矩形の肢状部(8a、8b;9a、9b)及び前記肢状部(8a、8b;9a、9b)の間のカーブ(10a、10b;11a、11b)を形成するネットにおいて、 前記細長肢状部(8a、8b;9a、9b)の間の前記カーブ(10a、10b;11a、11b)は、それぞれねじれのように形成されることを特徴とする、ネット。前記肢状部(8a、8b;9a、9b)の間のねじれの形態でそれぞれ作製される前記カーブ(10a、10b;11a、11b)は、隣接する各前記肢状部(8a、8b;9a、9b)が、前記平坦なシート様形状(A)及び追加の度(α)が達成されるまで、その長手方向延長部分に対して横断方向に互いを圧迫するように製造されることを特徴とする、請求項1に記載のネット。巻かれた前記長手方向要素(3)はそれぞれ、前記カーブ(10a、10b;11a、11b)の間の前記肢状部(8a、8b;9a、9b)の少なくとも1つの僅かなねじれ(15a、15b;16a、16b)を有するように形成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のネット。前記ねじれ(15a、15b;16a、16b)は、それぞれネット表面(14)に対して横断方向に延在し、前記肢状部(8a、8b;9a、9b)のおおよそ中央部に配設されることを特徴とする、請求項3に記載のネット。それぞれ前記ネット表面(14)に対して横断方向に延在する前記ねじれ(15a、15b;16a、16b)は、最大数ミリメートルの高さを有し、 前記高さは好ましくは、前記長手方向要素(3)の直径に応じて決定される ことを特徴とする、請求項3又は4に記載のネット。前記長手方向要素(3)は、前記ネット表面(14)を横断するように交互に反対方向に屈曲させられた前記ねじれ(15a、15b;16a、16b)を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のネット。前記長手方向要素(3)は、菱型の網目(12)を形成し、 前記網目(12)の前記肢状部(8a、8b;9a、9b)は、反対方向に屈曲させられた前記ねじれ(15a、15b;16a、16b)を備える ことを特徴とする、請求項6に記載のネット。前記長手方向要素(3)は、耐腐食性、耐錆性、かつ腐食保護コーティング済みの鋼鉄製のワイヤ、コード又はストランドから製造されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のネット。前記ワイヤ、コード又はストランドは、好ましくは1000〜3200N/mm2の公称強度を有する高強度鋼鉄から製造されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のネット。前記ワイヤ、コード又はストランドの端部を結び目で連結してループ(17a、17b;18a、18b)を形成し、これを用いて前記ワイヤ、コード又はストランドを、ワイヤクリップ若しくはワイヤフック又は同様の接続要素でペアにして互いに可撓性接続できることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のネット。列状に配設されたプレス器具(21、22)を備え、 前記プレス器具(21、22)は、螺旋状に屈曲させられた前記長手方向要素(3)の長手方向延長を横断する方向に互いに対して調整でき、 前記プレス器具(21、22)は、それぞれ前面側に、前記長手方向要素をセンタリングし、かつ前記肢状部(8a、8b;9a、9b)の傾斜角に従って沿う案内溝(21’、22’)を備え、 前記プレス器具の初期位置において、前記螺旋状に屈曲させられた長手方向要素を方向転換させるか、又は前記プレス器具の前記案内溝に挿入でき、 前記長手方向要素(3)は、前記プレス器具の最終位置において圧迫される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置であって、 前記カーブ(10a、10b;11a、11b)それぞれのねじれ形状は、前記平坦なシート様形状(A)に到達するまで延伸する前記細長肢状部(8a、8b;9a、9b)が、そのおおよそ全長にわたって前記プレス器具(21、22)を通して案内され、前記長手方向要素(3)はそれぞれ、前記カーブ(10a、10b;11a、11b)においてのみ前記プレス器具(21、22)から突出することによって生成されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。前記肢状部(8a、8b;9a、9b)は、前記平坦なシート様形状(A)及び追加の角度(α)が達成されるまで、前記各カーブ(10a、10b;11a、11b)において圧迫できることを特徴とする、請求項11に記載の装置。

说明书全文

本発明は、請求項1の前提部分に記載の特に保護、安全、生物養殖又は建築用を目的としたネット、及び上記ネットを製造するための装置に関する。

本発明に係るネットは、高い引張り強度及び良好な変形性を有すること、並びにこれに基づいて相当な程度まで応を印加できることを特徴とする。このタイプの保護ネットは、複数の螺旋状ワイヤからなる高強度編組構造に関する特許文献1に開示されており、これら螺旋状ワイヤは交互に撚り合わされ、平坦に押圧されてループの3次元配列を形成する。このような処理によって、網組構造を安価に製造できる。

国際公開特許第2010/049089号

本発明の目的は、単純な構成手段を用いて、上述の利点を維持したままネットの強度を改善すること、及びこのようなネット又は網組構造の、欠点のない製造を可能とすることである。

このような目的は、請求項1の特徴部分、またネットの製造装置が請求項11の特徴部分を有することによって、本発明に従って達成される。

有利には、細長肢状部の間のねじれの形態でそれぞれ作製されるこれらのカーブは、隣接する各肢状部が、平坦なシート様形状及び追加の度が達成されるまで、その長手方向延長部分に対して横断方向に互いを圧迫するようにして製造される。

本発明による装置では、平坦なシート様形状を達成するように製造される細長肢状部は、その略全長にわたって、プレス器具によって案内され、長手方向要素はそれぞれ、上記カーブにおいてのみ上記プレス器具から突出する。

本発明による肢状部領域のねじれは、ネットの可撓性を増大させ、ネットの幾何学的構造をある程度自由に動くようにし、これによって必然的に、視覚的に有利なカモフラージュ効果が得られる。本発明によるこのようなネットは特に自然災害に対抗するために使用されるため、上記効果は従来のネットに対して利点となる。

更に、ネットのねじれによって、3次元構造を自由に動くようにすることができ、これにより、建築用途において例えば大規模なファサードカバーとして使用できる新規の視覚効果を達成できる。

網組構造の略鏡像対称設計のために、本発明は、上記長手方向要素に、ネット表面を横断するように交互に反対方向に屈曲したねじれを設けることを提案する。この手段は、長手方向要素が菱型ループを形成し、その肢状部が反対方向に屈曲したねじれを有するようにする場合に特に有利である。

本発明はまた、環境的に不利な条件下での保護ネットの使用にあっては、耐腐食性、耐錆性、かつ腐食保護コーティング済みの鋼鉄製のワイヤ、コード又はストランドで長手方向要素を製造することも提案する。この場合、ワイヤ、コード又はストランドは、1000〜3200N/mm2の強度を有する高強度鋼鉄から製造される。

長手方向要素の可撓性端部接続のために、ワイヤ、コード又はストランドの端部を結び目で連結してループを形成し、これによって上記ワイヤ、コード又はストランドをペアにして互いに接続して、ワイヤクリップ、ワイヤフック又は同様の接続要素とすることができる。

図面を参照し、例示的実施形態を用いて、本発明を以下に詳細に説明する。

図1は、本発明によるネットの、簡略化した正面図である。

図2は、図1による保護ネットの長手方向要素の斜視図である。

図3は、図1の矢印Iの方向から見た、図2の長手方向要素の実施形態である。

図4は、図1の矢印Iの方向から見た、図2の長手方向要素の別の実施形態である。

図5は、本発明によるネットの製造のための装置の2つのプレス器具の斜視図である。

図6は、螺旋形状に屈曲したワイヤを平坦に押圧する2つのプレス器具を、互いに対して調整されたある位置においてそれぞれ図式的に示した図である。

図7は、螺旋形状に屈曲したワイヤを平坦に押圧する2つのプレス器具を、互いに対して調整された別の位置においてそれぞれ図式的に示した図である。

図8は、螺旋形状に屈曲したワイヤを平坦に押圧する2つのプレス器具を、互いに対して調整された更に別の位置においてそれぞれ図式的に示した図である。

図1は、落石、地すべり、崩、不安定な盛り土及び同様の自然災害に対する保護用のネットとして特に使用できるネット1の一部を示す。ネット1は更に、建築において安全目的及び審美的目的が満足される。例えばこのようなネットは、フェンスシステム、隔離及び安全バリア、シャッター保護、侵入及び逃亡防止、車両又は船舶の通行遮断、並びに安全に関連するネットを用いた更なる解決策として使用される。しかしながら、このタイプのネットは、ある水域における魚類、ムール貝又は軟体動物の養殖のためのバスケット又はカバーの保護ネットとしても適当である。

ネット1は、図1に示すように螺旋状に屈曲させた鋼鉄製ワイヤ4、5、6、7の形態の長手方向要素3から製造されたワイヤメッシュ網組構造2から形成されている。螺旋状の形態に屈曲させられたワイヤ4、5、6、7のペアを交互に撚り合わせて、1つに編み込み、平坦に押圧して、成形プロセスの最後に、規則的に連続した肢状部8a、8b;9a、9b及びカーブ10a、10b;11a、11bを有する図2に示すような形状を得る。ここで、巻かれた長手方向要素3を、これらがおおよそ矩形になるように、肢状部8a、8b;9a、9bの領域で圧迫する。

このようにして製造されたワイヤメッシュ網組構造2は、菱型の網目12を有し、その可撓性を有する接続部13は、図3、4において略平坦なシート様形状Aと共に一点鎖線で示すネット表面14を画定する。

長手方向要素3のワイヤをその端部において屈曲させるか又は結び目で連結して、ループ17a、17b;18a、18bを形成し、これは、ループ17a、17b及び18a、18bを通ってペアの状態で案内されるワイヤクリップ若しくはワイヤフックを用いて、又は同様の要素を端部に用いて端部で接続される。結び目で連結されたワイヤ端部は更に、保護ネットの隣接するネット部分への安価な接続を可能とする。言うまでもなく、結び目の代わりに、長手方向要素のワイヤ端部のその他の同等の端部接続も使用できる。

本発明によると、巻かれた長手方向要素3を、ネット表面14のおおよそ平坦なシート様形状Aに成型し、ここでカーブ10a、10b;11a、11bは、それぞれねじれの形態で製造される。これらのねじれ様カーブ10a、10b;11a、11bは、各カーブ10a、10b;11a、11bの内側の曲率半径が極めて小さくなるか、又は略ゼロとなるように形成される。

更に、長手方向要素3を、これらがネット表面14においておおよそ平坦となるよう、そしてこれらがそれぞれ、肢状部領域においてネット表面14に対して横断方向の僅かなねじれ15a、15b;16a、16bを有するように形成する。このような単純な手段は、ねじれが無い場合に比べて、ネットが高い引張強度及び引裂き強度値並びに明らかに高い変形性を有するようになるという効果を有する。このようにして、重量物による衝撃があった場合にネットがより大きな動力学的エネルギーを吸収できるようになる。

ねじれ15a、15b;16a、16bは、肢状部8a、8b;9a、9bの略中央部に、ネット表面14を横断するように交互に反対方向に設けられる。これらは最大数ミリメートルの高さを有し、この高さは有利には、長手方向要素3の直径に応じて決定される。

本発明の枠内において、各肢状部に同一又は反対方向に走る多数のねじれを設けることもできる。極めて僅かなねじれでも、用途に応じた弾性又は塑性ばね機能を実現できる。

図3、4からわかるように、本発明の枠内において、長手方向要素3がネット表面14においておおよそ平坦であり、かつ肢状部8a、8b;9a、9bがネット表面14に対して横断方向に僅かなねじれを備える限りにおいて、ワイヤ網組構造を2の幾何学的構造を変更することもできる。使用条件に応じて、コード又はストランドで作製された網組構造も使用できる。

ワイヤ3間の可撓性接続13によって、この網組構造を巻き上げたり、又は折り畳んだりできるようになる。これはネットの輸送及び保管に有利である。

図5〜8は、本発明による装置の複数のプレス器具のうち列状に配設された2つのプレス器具21、22を示す。これらのプレス器具21、22はそれぞれ、前面側にワイヤ3を受承する案内用溝21’、22’を備え、またこれらのプレス器具21、22は、上記案内用溝21’、22’が互いの方向を向くように交互に配向され、かつ上記案内用溝21’、22’が肢状部8a、8b;9a、9bの傾斜角度に従って走るように、互いに対して配設される。ここでこれらのプレス器具21、22は、互いから特定の距離だけ離間するように、駆動可能なロッドを用いて、螺旋状に屈曲した長手方向要素3の長手方向への延長に対して横断方向に、前後に調整できる。

図6は、複数のプレス器具のうち、個々のワイヤ螺旋の傾斜高さに応じて離間した列状に配設された、2つのプレス器具21、22を示す。ここで、螺旋状に屈曲させられたワイヤ3はその長手方向軸に沿って方向転換して案内用溝21’、22’内へとねじ込まれ、同時に、既に平坦に押圧された隣接するワイヤに編み込まれるが、これについては詳述しない。このようにしてネットを連続的に製造できる。

図7は、互いに対して変位され、ワイヤ3を圧迫する位置にある、2つのプレス器具21、22を示す。

図8によるプレス器具21、22の最終位置から、それぞれねじれた形状に作製された長手方向要素のカーブ10a、10bを、細長肢状部8a、8bの間に製造する方法が明らかとなる。図5からもわかるように、平坦なシート様形状を達成するように製造される細長肢状部8a、8bは、その略全長にわたって、プレス器具21、22によって案内される。ここで長手方向要素3はそれぞれ、カーブ10a、10bにおいてのみプレス器具21、22から突出する。

隣接する肢状部8a、8bは、それぞれ平坦なシート様形状A及び追加の角度αが形成されるまで、その長手方向延長に対して横断方向に互いを圧迫する。肢状部がこのように過剰に拡張される場合、各カーブのねじれ形状は更に好ましい。なぜなら、これによってある種の強度上昇がある程度起こり、またプレス器具が引き戻されて肢状部がばねの作用で戻ることによって長手方向要素が解放されると、この角度α(好ましくは10〜30°)が小さくなるからである。

長手方向要素3にねじれ15a、15b;16a、16bを製造するために、プレス器具21、22にピン24、25を設け、これらピン24、25は、長手方向要素3の長手方向延長に対して横断方向に、前後に移動でき、また好ましくは、このような永続的なねじれが生成される程度に、図8に示すプレス器具21、22の端部位置において、肢状部8a、8bに対して垂直に移動する。

ワイヤ編組構造で作製されたネットに関しては、特に高い負荷に耐えられる1000〜3200N/mm2の強度を有する高強度ワイヤを使用するのが好ましい。

しかしながら用途及び所望の変形特性によっては、350〜1000N/mm2の範囲の公称強度における応用も有利である。

屋外での防錆に対する使用条件を考慮すると、耐腐食性鋼鉄又は腐食保護コーティング済みの鋼鉄が好ましい。これらのネットを魚類又はムール貝の養殖におけるバスケット又はカバーとして使用する場合、ネットは例えば銅を含有してもよい防汚層を備えている。コード又はストランドを使用する場合、上記で明記した公称強度値を有する高強度ワイヤでのみによってこのネットを作製する必要はない。

更に本発明によるネット用いて、例えばムール貝養殖用要素にかぶせて配置できる、丸みを帯びた、円筒形に閉鎖されるネット要素を製造することも可能である。別個のネット要素からなる立方体型本体も製造可能である。

本発明によるネットに対応するワイヤの直径は、好ましくは0.5〜5.0mmの範囲である。個々のワイヤの代わりに、(例えば2〜7本のワイヤからなる)ストランドも使用できる。

以上の例示的実施形態により、本発明を十分に例証した。しかしながら、本発明は他のバージョンによっても説明できる。即ち、例えば用途に応じて、各肢状部要素には多数のねじれを設けることもでき、又は理論上一切のねじれを設けないものとすることもできる。ここで好ましくは、奇数個のねじれが有利である。上述のねじれの代わりに、同様の成形によっても、本発明による改善が有利にもたらされる。このような成形は、ねじれと同様、若干細長い形状及び/又は楕円形状となるように作製できる。

目的とするネットの使用法に応じて、個々の長手方向要素を異なる強度で作製することも原理的には可能である。

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