焼成菓子 |
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申请号 | JP2013503598 | 申请日 | 2012-03-08 | 公开(公告)号 | JPWO2012121327A1 | 公开(公告)日 | 2014-07-17 |
申请人 | 株式会社明治; | 发明人 | 片桐 崇; 崇 片桐; 佐由里 竹添; 佐由里 竹添; 典之 廣田; 典之 廣田; 洋之 宇都宮; 洋之 宇都宮; 沙織 鳥羽; 沙織 鳥羽; | ||||
摘要 | 本発明の目的は、中心部までパリパリとした食感でありながら、焦げを感じない油脂性菓子の焼成菓子およびその製法を提供することにあり、油脂性菓子生地にイソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質を含有せしめて調製し、これを焼成し、焼成菓子を製造することにより達成される。 | ||||||
权利要求 | 油脂性焼成菓子を製造する方法であって、油脂性菓子生地にイソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質を含有せしめて調製し、これを焼成すること含む、前記方法。 イソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質の油脂性菓子生地に対する含有量が、3〜25重量%である、請求項1に記載の方法。 油脂性菓子生地がスクロースを含有する、請求項1または2に記載の方法。 油脂性菓子生地における、イソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質と、スクロースとの重量比が、1:1〜14である、請求項3に記載の方法。 油脂性菓子生地がココアパウダーを含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。 焼成温度が160〜250℃である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。 油脂性菓子生地を焼成してなる油脂性焼成菓子であって、油脂性菓子生地がイソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質を含有する、油脂性焼成菓子。 請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法により製造される、油脂性焼成菓子。 |
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说明书全文 | 本発明は焼成菓子に関し、詳細には中心部までパリパリとした油脂性菓子の焼成菓子に関する。 従来より、油脂性菓子の食感を改良する試みはなされている。 特許文献2には、チョコレートを主原料とし、融点以上の温度に放置してもべとついたり、形が崩れたりすることがなく、手指を汚さずに食することができ、しかも歯触りがよく軽い食感を有し、焼成時に形崩れしにくい焼き菓子の製造法を提供することを目的とした、チョコレート生地に気泡を含有させた後、成形し、焼成して固化することを特徴とする焼き菓子の製造法が開示されており、効果としてチョコレートに焼き風味が付与され、少なくとも表面はビスケット様の食感で、従来にない新しい風味、食感の焼き菓子を得ることができる。 また、気泡を含有させたことにより、焼成時における保形性が向上し、熱の通りがよくなるので、焼成後の食感を軽く歯触りのよいものとすることができるとしている。 また特許文献3には、サクサクした焼菓子様の軽い食感と口中で砕けたものが溶融する食感を併せ持った新規な食感のチョコレート菓子を得ることを目的とした、澱粉性原料及び水を含有するチョコレート生地を成形し、これを直焼きまたは高周波加熱することを特徴とするチョコレート菓子の製造法が開示されており、効果として従来の典型的チョコレートにみられたスナップ性ある食感とは全く異なった、焼菓子的な軽い食感に転化した新規な食品であるとしている。 さらに特許文献4には、チョコレートを主原料とする焼き菓子であって、表面に雪が積もったような外観を有し、かつその装飾がはがれにくく、また、外側はカリカリとした食感を有し、内部との食感に差のある焼き菓子及びその製造法を提供することを目的とした、チョコレート生地を成形し、焼成して固化する焼き菓子の製造法において、該チョコレート生地の成形物の表面の少なくとも一部に水をかけた後、糖類を付着させ、焼成することを特徴とする焼き菓子の製造法が開示されており、効果として表面に雪が積もったような外観となり、かつその装飾もはがれにくくなり、また、外側の焼成された糖衣がカリカリとした食感を有し、内部との食感に差のある焼き菓子を提供できるとしている。 特許文献5には、焼成工程を経る食品に混和される食品素材であって、焼成工程を経ても着色することのない白色食品素材が開示され、乳糖を50〜70重量%含有した、油脂性生地である食品素材が提案されている。 しかしながら、食感に関する検討は何らなされていない。 特許文献6には、口溶けが良く、チョコレート味が濃厚で、粉っぽさが少ない焼き菓子を目的とし、糖類、水、チョコレート生地を含有し、澱粉性原料を含有しない、焼き菓子生地が提案され、糖類として、還元澱粉糖化物、ブドウ糖果糖液糖、乳糖、エリスリトールを用いた焼き菓子が開示されている。 しかしながら、口溶け以外の食感に関する検討は何らされていない。 特許文献7には、チョコレート生地を包餡するベーカリー生地を焼成してなる焼成菓子が記載され、チョコレート生地にブドウ糖果糖液糖、ソルビトール液を用いた焼成菓子が提案されている。 しかしながら、チョコレート生地自体を焼成するものではなく、調製したチョコレート生地自体の食感についての検討は何らされていない。 上述のとおり、上記いずれの従来技術も、焦げ感を伴わず、しかも中心部までパリパリとした食感の油脂性菓子の焼成菓子を提供するものではなかった。 したがって本発明は、中心部までパリパリとした食感でありながら、焦げを感じない油脂性菓子の焼成菓子を提供することを目的とする。 本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討した結果、イソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質を含有する油脂性菓子の焼成菓子は、中心部までパリパリとした食感を有する焼成菓子となるとの知見を得て本発明を完成した。 すなわち、本発明は、以下の焼成菓子及びその製造方法に関する。 [7] 本発明のさらなる態様において、以下の焼成菓子及びその製造方法に関する。 本発明の焼成菓子は、中心部までパリパリとした食感でありながら焦げを感じない油脂性菓子の焼成菓子となるので耐熱性があり、高温に曝されやすい夏季商品として好適である。 (定義) 本願において油脂性菓子の焼成菓子とは、文字通り前記油脂性菓子をオーブン等で焼成した菓子である。 焼成温度は、オーブン等の内部温度として約100℃以上である。 (原料) 本願焼成菓子においては、イソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質の含有量が3〜25重量%であると、本願の目的とする食感に適った焼成菓子となるので好ましい。 さらに本願焼成菓子においては、イソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質の含有量が6〜15重量%であると、本願の目的とする食感に特に適った焼成菓子となるので好ましい。 本願においてイソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質以外の原料は通常の油脂性菓子原料と同じであり、砂糖(スクロース)、全粉乳、カカオマス、ココアバター、植物油脂、レシチン等を使用することができる。 その他の原料として、その他の糖質、乳製品、油脂類、食塩などの塩類、色素、乳化剤、香料、さらにその他の成分も、本願の目的に適う範囲で必要に応じて適宜用いることができる。 例えばその他糖質としては、澱粉、アルファー化澱粉、乳糖、ブドウ糖、果糖、トレハロース、デキストリン、セルロースなどの糖、マルチトールやソルビトールなどの糖アルコールを用いることができる。 油脂性菓子生地が、砂糖(スクロース)をさらに含有することが好ましく、油脂性菓子生地における全糖質のうち、スクロースが15〜95重量%、好ましくは30〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%であると、本願の目的とする食感に特に適った焼成菓子となるので好ましい。 油脂性菓子生地における、イソマルツロース、マンニトール、還元パラチノースから選択される糖質と、砂糖(スクロース)との重量比が、1:0.5〜15、好ましくは1:1〜14、さらに好ましくは1:2〜7であると、本願の目的とする食感に特に適った焼成菓子となるので好ましい。 油脂性菓子生地がココアパウダーを含有することが望ましく、油脂性菓子生地における、ココアパウダーの含有量は、1〜10重量%、好ましくは、2〜5重量%、であると、本願の目的とする風味に特に適った焼成菓子となるので好ましい。 油脂性菓子生地におけるカカオ分(カカオニブ、カカオマス、ココアバター、ココアケーキおよびココアパウダーの水分を除いた合計量)が、7重量%以上、好ましくは15重量%以上、さらに好ましくは21重量%以上であると、本願の目的とする風味に特に適った焼成菓子となるので好ましい。 例えば乳製品としては、脱脂粉乳、クリームパウダー、乾燥乳清などが挙げられる。 例えば油脂類としては動物、植物もしくは両者由来のテンパリング脂、ノンテンパリング脂又はそれらを混合した代用油脂であり、サル脂、シア脂、パーム油、乳脂、DHA、EPA、ショートニング、マーガリンなどが挙げられる。 例えば乳化剤としてはショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどが挙げられる。 例えば香料としてはバニリン、バニラ抽出物などが挙げられる。 (製法) 次に、得られた油脂性菓子生地をオーブン等で焼成する。 焼成は焼き上がり後の香味を考えた場合、オーブン等の内部温度として160〜250℃、より好ましくは160〜200℃で行うのが好ましい。 焦げ感を出さずしかも中心部までパリパリとした食感となるように焼き上げるには、焼成温度にあわせて焼成時間を適宜調整する必要がある。 また、焼成後の焼成菓子の厚みは、10mm以下、好ましくは10mm未満であり、さらに好ましくは1〜8mm、よりさらに好ましくは2〜5mmとなるようにすると、本願の目的に特に適った食感の焼成菓子となるので好ましい。 このようにして本願の焼成菓子を得ることができる。 以下、実施例を挙げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 試験例1 硬度測定条件 試験例2 |