Playback processing method and apparatus of the composite film

申请号 JP8653296 申请日 1996-04-09 公开(公告)号 JP3626274B2 公开(公告)日 2005-03-02
申请人 アイン・エンジニアリング株式会社; 发明人 貞夫 西堀;
摘要
权利要求
  • プラスチックフィルム層、紙層、アルミニウム箔層のいずれか2種以上の層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片に細断する工程と、
    前記工程により形成された個々の被処理小片に対して衝撃摩砕力を付加して前記被処理小片を構成する各層毎にそれぞれ乾式にて剥離ないし分離する工程 と、
    前記工程により各層毎に剥離ないし分離された被処理小片の各層を風力により選別して各層毎に回収する工程を少なくとも含むことを特徴とする複合フィルムの再生処理方法。
  • プラスチックフィルム層 紙層、アルミニウム箔層 と紙層、又はプラスチックフィルム層と紙層とアルミニウム箔層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片に細断する工程と、
    前記工程により形成された個々の被処理小片に対して衝撃摩砕力を付加して前記被処理小片を構成する各層毎にそれぞれ乾式にて剥離ないし分離すると共に、前記剥離ないし分離された被処理小片の各層を分級し、 前記工程により各層毎に剥離ないし分離された被処理小片の各層を風力により選別して各層毎に回収する工程を少なくとも含むことを特徴とする複合フィルムの再生処理方法。
  • 前記複合フィルムは少なくとも紙層を含むことを特徴とする請求項1記載の複合フィルムの再生処理方法。
  • 紙層、プラスチックフィルム層を有する複合フィルムを処理対象とし、前記複合フィルムを複数の被処理小片に細断する工程と、
    前記工程により形成された個々の被処理小片に対して衝撃摩砕力を付加して、繊維状に摩砕された紙層と薄片状に摩砕されたプラスチックフィルム層に乾式にて剥離ないし分離し、繊維状に摩砕された紙層を前記プラスチックフィルム層から分級して紙繊維として回収すると共に、分級されずに混在する各層を風力により選別して回収する工程を含むことを特徴とする複合フィルムの再生処理方法。
  • 紙層、プラスチックフィルム層、アルミニウム箔層を有する複合フィルムを処理対象とし、前記複合フィルムを複数の被処理小片に細断する工程と、
    前記工程により形成された個々の被処理小片に対して衝撃摩砕力を付加して、繊維状に摩砕された紙層と薄片状に摩砕されたプラスチックフィルム層、アルミニウム箔層にそれぞれ乾式にて剥離ないし分離すると共に、繊維状に摩砕された紙層を前記プラスチックフィルム層及びアルミニウム箔層から分級して紙繊維として回収する工程と、
    前記プラスチックフィルム層及びアルミニウム箔層を風力により選別し、プラスチックフィルム層とアルミニウム箔層をそれぞれ個別に回収する工程を含むことを特徴とする複合フィルムの再生処理方法。
  • プラスチックフィルム層とアルミニウム箔層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片に細断する細断手段と、
    前記被処理小片の供給投入部に中心部を連通した固定円盤上にあって、複数の回転軌跡上で各固定ピンを順次に植設した固定側剥離・分離手段と、
    前記固定円盤に対向して回転駆動可能に設けた可動円盤上にあって、前記各固定ピンとは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピンを順次植設した可動側剥離・分離手段と、
    前記摩砕された被処理小片を取出し口に取出す取出し手段とを備え、前記各固定ピンと各可動ピンとの相互間で、衝撃摩砕力により前記被処理小片を摩砕して複合フィルムを構成する各層毎にそれぞれ乾式にて剥離ないし分離する剥離・分離手段と、
    前記取り出し手段により取り出された摩砕後の被処理小片をそれぞれ風力選別し、この選別により被処理小片の各層をそれぞれ個別に回収する風力選別手段を含むことを特徴と する複合フィルムの再生処理装置。
  • 紙層とプラスチックフィルム層、又は紙層とアルミニウム箔層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片に細断する細断手段と、
    前記被処理小片の供給投入部に中心部を連通した固定円盤上にあって、複数の回転軌跡上で各固定ピンを順次に植設した固定側剥離・分離手段と、
    前記固定円盤に対向して回転駆動可能に設けた可動円盤上にあって、前記各固定ピンとは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピンを順次植設した可動側剥離・分離手段と、
    前記各固定ピンと各可動ピンとの組み合せ外周部にあって、所定径の細孔が穿設されたスクリーンと該スクリーンの外周から紙繊維を排出口を介して吸引する回収手段、および、前記スクリーン内に残留する摩砕された被処理小片を取出し口に取出す取出し手段とを備え、
    前記各固定ピンと各可動ピンとの相互間で、衝撃摩砕力により前記被処理小片を摩砕して複合フィルムを構成する各層毎にそれぞれ乾式にて剥離ないし分離する剥離・分離手段と、前記取り出し手段により取り出された摩砕後の被処理小片をそれぞれ風力選別し、この選別により被処理小片のプラスチックフィルム層又はアルミニウム箔層をそれぞれ個別に回収する風力選別手段を少なくとも含むことを特徴とする複合フィルムの再生処理装置。
  • プラスチックフィルム層と紙層及びアルミニウム箔層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片に細断する細断手段と、
    前記被処理小片の供給投入部に中心部を連通した固定円盤上にあって、複数の回転軌跡上で各固定ピンを順次に植設した固定側剥離・分離手段と、
    前記固定円盤に対向して回転駆動可能に設けた可動円盤上にあって、前記各固定ピンとは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピンを順次植設した可動側剥離・分離手段と、
    前記各固定ピンと各可動ピンとの組み合せ外周部にあって、所定径の細孔が穿設されたスクリーンと該スクリーンの外周から紙繊維を排出口を介して吸引する回収手段、および、前記スクリーン内に残留する摩砕された被処理小片を取出し口に取出す取出し手段とを備え、
    前記各固定ピンと各可動ピンとの相互間で、衝撃摩砕力により前記被処理小片を摩砕して複合フィルムを構成する各層毎にそれぞれ乾式にて剥離ないし分離する剥離・分離手段と、前記取り出し手段により取り出された摩砕後の被処理小片をそれぞれ風力選別し、この選別により被処理小片のプラスチックフィルム層とアルミニウム箔層をそれぞれ個別に回収する風力選別手段を含むことを特徴とする複合フィルムの再生処理装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【産業上の利用分野】
    本発明は、複合フィルムの再生処理方法及び装置に関するものであり、例えば、乳の包装用容器として使用されるミルクカートン、ブリックス型紙容器やカレー、シチュー等の包装に使用されるレトルトパック袋、チョコレートの包装紙等として使用されるアルミニウム箔層を有する複合フィルム等、紙、アルミニウム箔、プラスチックフィルム等の複数の異なる材質の層を有する各種複合フィルムを構成する各層をそれぞれ剥離・分離して別個に回収する方法及び装置に関し、特に好適には紙層を有する複合フィルムの再生処理に適した方法及び装置に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    紙の持つ軽量さ、加工容易性と、プラスチックフィルムの持つ防性、ヒートシール性、アルミニウム箔の持つガスバリア性等の各材料の有する特性を生かし、また使用後の廃棄処理が比較的に容易なことから、複合フィルムによる包装が盛んに行われている。 特に、図7に示すように板紙の両面にプラスチックフィルムを重合して形成した複合フィルムにて形成して成る牛乳等の包装に使用される包装用紙容器や、前記板紙とプラスチックフィルムの間に更にアルミニウム箔を重合してなる複合フィルムにより形成されたロングライフミルク、果実飲料等の包装等に使用される包装用紙容器が広く使用されており、1リットル用のミルクカートンだけを例にとっても日本全国で1日当たり900万個以上が生産されている。
    【0003】
    前述の如き包装用容器は使用後は、従来可燃ゴミと共に廃棄されて焼却処理されていたが、複合フィルム中には種々の材質により形成された層を有するものが含まれているため、これを安易に焼却処理すれば有害ガスの発生等、環境汚染の元凶となるおそれがある。 したがって、廃棄された前述の如き複合フィルムを再生処理することができれば、枯渇の傾向にある資源保全の一助となるばかりでなく環境保全にも貢献するものである。
    【0004】
    しかし、前述の如き複数の異なる材質の層を有する複合フィルムはその再生処理が困難であり、複合フィルムの再生処理としては従来より紙層を含むものについては行われているが、その他の異なる材質より成る複数の層を有する複合フィルムについては再生処理は行われていない。 また、紙層を有する複合フィルムの再生処理についても、その処理方法は以下に示す通り古紙等と同様の方法によるものであり、種々の問題点を有するものであった。
    【0005】
    まず、撹拌羽根を備えた槽内に水及び薬品と共に紙層を有する複合フィルムを投入して複合フィルム中の紙を繊維状にほぐし、該繊維状にされた紙が混入された懸濁液中より異物を除去し、更に完全に離解するための高速離解機を通過させた後に網目状に形成されたフィルターを通過させて前記懸濁液中よりプラスチックフィルムやアルミニウム泊を除去し、その後複合フィルムが離解されている懸濁液中に脱インク薬品たる苛性ソーダやアルカリ薬品、洗剤が混入され、さらにパルプ中に残存する破砕されたプラスチックシート、アルミニウム箔、その他毛髪等の細かい異物が除去された後、脱水されて漂白工程へ送られ、漂白されたパルプが回収される。
    【0006】
    【発明が解決しようとする課題】
    上記従来の紙層を有する複合フィルムの再生処理方法においては、複合フィルム中の紙を繊維状にほぐすためにこれを液体中で撹拌するものであり、複合フィルムの表面に施された印刷が剥がれ落ちて懸濁液中に分散してしまうため、回収された紙繊維は、該分散したインクにより着色されてしまう。
    【0007】
    また、懸濁液中から繊維状にされた紙層を完全に回収することは困難であり、繊維状にされた紙層を回収後の排液中には未だ回収されずに残存する繊維状の紙、破砕されたプラスチックフィルム、アルミニウム箔が混在しており、該排液を廃棄する前に混在するこれらの物質を沈殿槽等で沈殿させて回収する必要がある。
    【0008】
    さらに、各種の薬品が混入されている排液は廃棄に際して投入された薬品等を中和する工程が必要となり、該処理に必要な工程・装置等、各種の負担が大きいものである。
    【0009】
    しかも、前記従来の方法によれば、紙層を有する複合フィルム中から紙層を回収することはできるが、他のプラスチックフィルム層、アルミニウム箔層を再利用可能な形で個別に回収することができないものであった。
    【0010】
    上記従来技術の欠点に鑑み、本発明の発明者等は長年にわたる研究開発の結果、前記複合フィルムの再生処理、特に紙層を有する複合フィルムの再生処理を衝撃摩砕の付加により行うという、従来の処理とは全く異なる方法により行うことで、紙層を有しない複合フィルムの再生処理をも可能とすると共に、紙層を有する複合フィルムの再生処理にあっては、回収された紙繊維が複合フィルムの表面から剥がれ落ちたインクにより着色されず、また、紙繊維の回収に伴う排液処理が不要であり、したがって、排液処理に必要とされる装置を省略することができ、更に、複合フィルムの各層を構成する紙層、プラスチックフィルム層、アルミニウム箔層等の各層をそれぞれ略完全に分離された状態で別個に回収することが可能であり、また、排液の処理、薬品の中和工程、これらの処理を行うための処理装置を要せずして複合フィルムの再生処理を容易且つ安価に行うことができる複合フィルムの再生処理方法及び装置を提供することを目的とする。
    【0011】
    【課題を解決するための手段】
    上記目的を達成するために、本発明の複合フィルムの再生処理方法は、プラスチックフィルム層、紙層、アルミニウム箔層のいずれか2種以上の層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片82に細断する工程と、
    前記工程により形成された個々の被処理小片82に対して衝撃摩砕力を付加して前記被処理小片を構成する各層毎に乾式にてそれぞれ剥離ないし分離すると共に、前記剥離ないし分離された被処理小片の各層を分級し、前記工程により各層毎に剥離ないし分離された被処理小片の各層を風力により選別して各層毎に回収する工程を少なくとも含むことを特徴とする。
    【0012】
    また、本発明の別の複合フィルムの再生処理方法は、プラスチックフィルム層紙層、アルミニウム箔層と紙層、又はプラスチックフィルム層と紙層とアルミニウム箔層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片82に細断する工程と、
    前記工程により形成された個々の被処理小片82に対して衝撃摩砕力を付加して前記被処理小片82を構成する各層毎に乾式にてそれぞれ剥離ないし分離すると共に、前記剥離ないし分離された被処理小片82の各層を分級し、前記工程により各層毎に剥離ないし分離された被処理小片の各層を風力により選別して各層毎に回収する工程を少なくとも含むことを特徴とする。
    【0014】
    また、前記工程により処理される複合フィルムは、少なくとも紙層を含むものを処理対象とすれば好適である。
    【0015】
    具体的には、紙層、プラスチックフィルム層を有する複合フィルムを処理対象とし、前記複合フィルムを複数の被処理小片82に細断する工程と、
    前記工程により形成された個々の被処理小片82に対して衝撃摩砕力を付加して、繊維状に摩砕された紙層と薄片状に摩砕されたプラスチックフィルム層83aに乾式にて剥離ないし分離し、繊維状に摩砕された紙層を前記プラスチックフィルム層83aから分級して綿状に凝集された紙繊維として回収すると共に、分級されずに混在する各層を風力により選別して回収する工程を含むことを特徴とする。
    【0017】
    また、本発明の複合フィルムの再生処理装置は、 プラスチックフィルム層とアルミニウム箔層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片82に細断する細断手段120と、
    前記被処理小片82の供給投入部132に中心部を連通した固定円盤131上にあって、複数の回転軌跡上で各固定ピン134を順次に植設した固定側剥離・分離手段と、
    前記固定円盤131に対向して回転駆動可能に設けた可動円盤141上にあって、前記各固定ピン134とは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピン144を順次植設した可動側剥離・分離手段と、
    前記摩砕された被処理小片82を取出し口に取出す取出し手段とを備え、前記各固定ピン134と各可動ピン144との相互間で、衝撃摩砕力により前記被処理小片82を摩砕して複合フィルムを構成する各層毎にそれぞれ剥離ないし分離する剥離・分離手段と、
    前記取り出し手段により取り出された摩砕後の被処理小片をそれぞれ風力選別し、この選別により被処理小片の各層をそれぞれ個別に回収する風力選別手段を含むことを特徴とする。
    【0018】
    また、本発明の別の複合フィルムの再生処理装置は、紙層とプラスチックフィルム層、又は紙層とアルミニウム箔層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片82に細断する細断手段120と、
    前記被処理小片82の供給投入部132に中心部を連通した固定円盤131上にあって、複数の回転軌跡上で各固定ピン134を順次に植設した固定側剥離・分離手段と、
    前記固定円盤131に対向して回転駆動可能に設けた可動円盤141上にあって、前記各固定ピン134とは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピン144を順次植設した可動側剥離・分離手段と、
    前記各固定ピン134と各可動ピン144との組み合せ外周部にあって、所定径の細孔が穿設されたスクリーン151と該スクリーンの外周から紙繊維を排出口を介して吸引する回収手段、および、前記スクリーン151内に残留する摩砕された被処理小片を取出し口に取出す取出し手段とを備え、前記各固定ピン134と各可動ピン144との相互間で、衝撃摩砕力により前記被処理小片82を摩砕して複合フィルムを構成する各層毎にそれぞれ乾式にて剥離ないし分離する剥離・分離手段と、前記取り出し手段により取り出された摩砕後の被処理小片をそれぞれ風力選別し、この選別により被処理小片のプラスチックフィルム層又はアルミニウム箔層をそれぞれ個別に回収する風力選別手段を少なくとも含むことを特徴とする。
    【0020】
    【発明の実施の形態】
    (対象となる複合フィルム)
    本発明の複合フィルムの再生処理方法及び装置による処理の対象となる複合フィルムは、例えば板紙の両面をPEフィルムでコートしたテトラパック等に使用される複合フィルム、紙の一方の面にPEフィルム、他方の面にIRフィルムをコートし、又は、紙の一方の面にIRフィルム、アルミニウム箔、IRフィルムの順でコートし、他方の面をPEフィルム,EVOHフィルム等でコートしてなる複合フィルムにより形成されたミルクカートン等の包装用紙容器、紙の片面にIRフィルム,アルミニウム箔、IRフィルム,PEフィルムの順でコートし、他方の面をPRフィルムでコートした複合フィルムにより形成されたブリックス型紙容器等を回収して得られた各種の紙層を有する複合フィルムの他、アルミニウム箔とプラスチックフィルムの層、紙とアルミニウム箔の層を有する複合フィルム等、各種の材質の異なる複数種類の層を有する複合フィルムが原材料となる。
    【0021】
    もっとも、安定して処理対象が入手可能な点、再生処理により得られた回収品の用途が確定している点等を考慮すれば、例えば牛乳の包装用紙容器等に使用されているような紙層を有する複合フィルムを処理対象とすることが好適である。
    【0022】
    以下、該紙層を有する複合フィルムの再生処理方法及び装置について説明すると共に、他の複合フィルムの再生処理方法及び装置についても言及する。
    【0023】
    前記複合フィルムから、該複合フィルムを形成する各層をそれぞれ相互に剥離ないし分離して回収する手段について説明すると、廃棄された複合フィルムを原料とする前記包装用紙器等から回収した複合フィルムを被処理小片82に細断する工程〔細断工程〕、前記被処理小片82に衝撃摩砕力を付加して摩砕し、被処理小片82を構成する各層毎に剥離ないし分離する工程〔剥離・分離工程〕を少なくとも含む。
    【0024】
    前記剥離・分離工程において加えられた衝撃摩砕力により、複合フィルムの各層が異なる大きさに摩砕される場合には、該工程において、摩砕された大きさに応じて分級することができ、また、分級されずに混在する摩砕後の各層に対しては、各層を構成する原料の比重差を利用して、風力により選別し〔風力選別工程〕、該工程によりそれぞれ各層毎に回収することもできる(図1参照)。
    【0025】
    〔細断工程〕
    廃棄されたミルクカートン、果実飲料の容器等として回収された複合フィルムは、図2に示すような細断手段120を用いて適当な大きさの断片に細断され、例えば一辺が8〜10mm程度の大きさに細断して被処理小片82を形成する。
    【0026】
    細断手段120は包装用紙容器等の複合フィルムにより形成された被細断物を細断して適当な大きさの被処理小片82を形成するもので、本実施例において、便宜上「カッタミル」という。 図2及び図3に「カッタミル」の一例を示す。
    【0027】
    121はカッタミル本体で、上面に複合フィルムにより形成された包装用紙容器等の被細断物を投入する投入口123を備えている。
    【0028】
    前記カッタミル本体121内にはカッタミル本体121の両側壁側にて軸受され、図示せざる回転駆動手段で垂直方向に回転するカッタ支持体124を設け、このカッタ支持体124の外周に水平方向に長い回転刃125を4枚設け、これらの4枚の回転刃125はカッタ支持体124の回転方向で90度の等度を成すように、4枚の回転刃125の刃先が同一の回転軌跡上に位置するように配置している。 さらに、前記4枚の回転刃125の刃先の回転軌跡に対して僅かな隙間を介して二の固定刃126を回転刃125の刃先の回転軌跡の略対称位置にカッタミル本体121に固定し、回転刃125の回転により、回転刃125と固定刃126間で被細断物が細断されるように構成している。
    【0029】
    なお、二の固定刃126と回転刃125間のクリアランスは被細断物を所望の大きさに細断できるよう自在に調整できる。 本実施例のクリアランスは0.2〜0.3mmである。 また、投入口123を除く前記回転刃125の回転軌跡の周囲をメッシュ状のスクリーン129で囲んでいる。 なお、スクリーン129は、本実施例では一辺が10mm程度の大きさの被処理小片82が通過できるメッシュで形成している。 また、前記スクリーン129の外周には、該スクリーン129と所定間隔を介して前記スクリーン129を囲むようにスクリーン受けを設け、前記スクリーン129を通過した被処理小片82がスクリーン129と前記スクリーン受け間に回収されるように構成されている。 そして、該スクリーン受けを開閉可能として該スクリーン129を通過した被処理小片82をカッタミル本体121外に排出可能に構成している。
    【0030】
    以上のカッタミル120において、投入口123から前述した被細断物を投入し、図示せざる回転駆動手段でカッタ支持体124を回転すると、被細断物はカッタ支持体124の回転刃125と固定刃126間でスクリーン129を経て形状、面積は、不定であるが、略全量が、一辺約8〜10mm程度の方形に細断された被処理小片82に形成されスクリーン受けの開放により該被処理小片82を回収してこれを次工程へ搬送する。
    【0031】
    なお、本発明に使用する細断手段は、前記カッタミル120に限定されず、被細断物を一辺約8〜10mm程度に細断できるものであれば如何なるものも使用可能である。
    【0032】
    〔分離・選別工程〕
    以上のようにして形成された被処理小片82に対して衝撃摩砕力を付加し、前記被処理小片82が紙、プラスチックフィルムの各層で構成されている場合には紙層は摩砕されて微細な繊維状にほぐされ、プラスチックフィルムは約2〜6mm程度のプラスチックフィルム片83aに、前記被処理小片82が紙、プラスチックフィルム層の他にアルミニウム箔の層をも含む場合には、前記の他約2〜6mm程度のアルミニウム箔片83bにそれぞれ剥離ないし分離され、この内の繊維状にされた紙層をプラスチックフィルム片83a、又は混在した状態にあるプラスチックフィルム片83a及びアルミニウム箔片83b中から分級して、綿状に凝集された紙繊維84として回収する工程であり、この工程は、必要に応じて任意回数反復して行うことができる。
    【0033】
    なお、本工程の処理対象とされる被処理小片82が例えばアルミニウム箔層とプラスチックフィルム層より形成されたものである場合のように、それぞれ剥離ないしは分離された被処理小片を成す各層が略同程度の大きさに摩砕されるものである場合には、本工程において分級を行うことなく次工程に送られ、次工程における「風力選別工程」により各層毎に選別・回収が行われる。
    【0034】
    本工程に使用される剥離・分離手段は本実施例において便宜上「セパレータ」という。
    図4〜図6において、セパレータ130は、固定円盤131の中心部に各被処理小片82を投入する供給投入口132を連通開口させ、前記固定円盤131に固定端板133を処理空間155を隔てゝ対向させ、前記固定円盤131に固定端板133のそれぞれの外周端縁を周側板135で固定する。 前記処理空間155内には回転横軸142によって回転駆動される可動円盤141を設け、回転横軸142は各軸受143,143によって枢支されている。 前記回転横軸142は、モータ等の回転駆動手段により回転駆動される。
    【0035】
    そして、前記固定円盤131上には、複数の、本実施例では6の同心円上の(可動円板141に対する相対的な)回転軌跡a(図5)上で各固定ピン134を順次にこの実施例では、各固定ピン134は前記固定円盤131上の中心から前記同心円上に外周縁に向かって、16−24−32−36−42−40本、順次植設され、一方、前記可動円盤141上には、前記各固定ピン134とは異なる複数の本実施例では6の回転軌跡b上で交互に入り込む、可動ピン144を、前記可動円盤141上の中心から前記同心円上に外周縁に向かって、4−4−4−4−4−6本、順次植設して、これらの固定、可動の各ピン134,144の相互間で衝撃摩砕力により剥離あるいは分離作用を得られるように位置する。 さらに、可動円盤141の外周側で前記周側板135との間には、排出空間156を隔てゝ所望径の細孔をパンチング形成した所定メッシュのスクリーン151を周設させ、排出空間156の下方に排出口152を設ける。 なお、前記排出口152に図6に示すようにセパレータ130にブロワー157を連通する。 なお、本実施例では前記スクリーン151は直径1mmのメッシュであるが、通常直径1.5mm以下、好ましくは直径0.8mmのメッシュである。 また、前記ブロワー157は、大型機にあっては37馬力、5kg/cm /圧力、2m /分、小型機にあっては18.5馬力、5kg/cm /圧力、1〜1.5m /分で繊維状にされた紙層をセパレータ130内の空気と共に吸引可能なものを使用している。
    【0036】
    さらに、処理空間155のスクリーン151内の下部に取出口153を形成する(図4)。 なお、前記取出口153に図2に示すようにセパレータ130内のエアーを吸引するブロワー158を連通し、このブロワー158を介して供給投入口132へ連通してもよく、図4および図6に示すように、取出口153と処理空間155を連通管235を介して連通し、取出口153から処理空間155に環流する図示せざる圧縮空気供給源からの圧縮空気を配管236を介して連通管235に導入し、取出口153より排出された摩砕されたプラスチックフィルム片83a及びアルミニウム箔片83bを再度セパレータ130内の処理空間155内に環流するように構成することもできる。
    【0037】
    モータ等の回転駆動手段により回転横軸142を回転して可動円盤141を回転し、各被処理小片82を供給投入口132に供給すると、各被処理小片82は、処理空間155の中心部にあって、固定、可動の各ピン134,144の相互間で衝撃摩砕力により前記被処理小片82を構成する紙及びプラスチックフィルム、又は紙、プラスチックフィルム及びアルミニウム箔の各層が剥離ないし分離される。 このうち、紙層は、前記衝撃摩砕力により細かにほぐされて繊維状となり、一方、プラスチックフィルムの層、アルミニウム箔の層は前記衝撃摩砕力により不定型ではあるが直径が約2〜6mm程度の薄片状のプラスチックフィルム片83a、アルミニウム箔片83bとなる。
    【0038】
    このようにして、被処理小片82を構成する紙及びプラスチックフィルム、又は紙、プラスチックフィルム及びアルミニウム箔の各層が、その種類毎に剥離ないし分離され、紙層にあっては繊維状にほぐされ、プラスチックフィルムの層及びアルミニウム箔の層にあっては薄片状のプラスチックフィルム片83a、アルミニウム箔片83bにそれぞれ摩砕されると、可動円盤141の回転による遠心力、ブロワー157による吸引又は配管236を介して処理空間155内に供給される圧縮空気により生ずる気流により、次第に前記分離された繊維状にされた紙層とプラスチックフィルム片83a、又は繊維状にされた紙層、プラスチックフィルム片83a及びアルミニウム箔片83bが混在した状態でスクリーン151の周設されたセパレータ130の外周側に接近する。 その後、繊維状にされた紙層のみが直径約1mmに形成されたスクリーン151を通過して、排出空間156内に排出された後、排出口152からブロワー157を経て外部へ吸引され、回収タンク250内に回収されて綿状に凝集された紙繊維84として回収される。
    【0039】
    一方、プラスチックフィルム片83a、又は混在した状態のプラスチックフィルム片とアルミニウム箔片83bはいずれもスクリーン151を通過することができず、処理室内部に残留する。
    【0040】
    前記紙繊維84の回収が終了すると、必要に応じて取出口153と処理空間155とを連通管235を介して連通して、処理空間内に残留したプラスチックフィルム片83a又は混在するプラスチックフィルム片83a及びアルミニウム箔片83bを再度処理空間155内に環流させ、前記プラスチックフィルム片83a、アルミニウム箔片83bに未だ付着する紙層を更に除去することもできる。 そして、このようにして紙層と剥離ないし分離されたプラスチックフィルム片83a、又はプラスチックフィルム片83a及びアルミニウム箔片83bを取出口153から外部へ排出する。
    【0041】
    この排出されたプラスチックフィルム片83a、又はプラスチックフィルム片83a及びアルミニウム箔片83bの取り出しの方法としては一例として取出口153と供給投入口132を連通する連通管235の取出口側に、図示せざる圧縮空気供給源からの配管236を連通し、取出口153側から供給投入口132側へ圧縮空気を吐出して行うことができ、前記連通管235の供給投入口側を分岐して前記プラスチックフィルム片83a、又はプラスチックフィルム片83a及びアルミニウム箔片83bの回収タンク240へ連通する分岐管237を設け、分岐管237の分岐点に、例えばタイマ回路により適宜設定時間毎に切り替えられる二方電磁弁238を設け、前記連通管235の下流側を電磁弁で閉塞し且つ前記分岐管237側を開放し、スクリーン151内に残されたプラスチックフィルム片83a、又はプラスチックフィルム片83a及びアルミニウム箔片83bを吸引し分岐管237を介して回収タンク240内に回収することもできる。 あるいは、前記分岐管237を開閉する電磁弁と前記連通管235の下流側を開閉する電磁弁を設け、これらの二の電磁弁を交互に開閉するように設ける( 図6) 。
    【0042】
    図4においては、分岐管237への連通管235の連結は、連通管235の上流側、取り出し口153側を(図4紙面後方に)分岐した配管に設けたフランジ154を介して行っている。
    【0043】
    このようにして回収された紙繊維84は、既知の方法により再生紙等に再生される。 なお、前述の包装用紙容器はその外周、すなわち紙層をコートしているプラスチックフィルム層の表面に商品名、商標、内容物表示等の印刷が施されているが、セパレータによる処理によってもプラスチックフィルムの表面に施された印刷は剥がれ落ちておらず、回収されたプラスチックフィルム片83aの表面に未だインクが付着したままの状態であるので、本工程で回収された紙繊維84は、プラスチックフィルム表面のインクが付着していない。
    【0044】
    〔選別工程:風力選別工程〕
    この工程は、処理対象たる複合フィルムがプラスチックフィルムの層、アルミニウム箔の層を有するものである場合のように、前記剥離・分離工程による衝撃摩砕力の付加によって同程度の大きさに摩砕された複数の層がセパレータ内に残留する場合に、該残留した複数の層の摩砕物をその比重差により選別して個別に回収する工程であり、前述のように複合フィルムが紙、プラスチックフィルム、アルミニウム箔の層を有する場合のみならず、アルミニウム箔とプラスチックフィルムを重合してなる複合フィルム等を処理対象とした場合にも行われる工程である。 なお、処理対象たる複合フィルムが前記工程で一例として説明した紙とプラスチックフィルムより成る複合フィルムのように、衝撃摩砕力により異なる大きさに摩砕される層のみから形成されている場合には、剥離・分離工程で行われる分級により各層毎に回収することが可能であり、本工程はこれを省略することができる。
    【0045】
    紙、プラスチックフィルム、アルミニウム箔の各層を有する複合フィルムを処理対象とした例について説明すると、前工程で取り出し手段により取り出されたプラスチックフィルム片83aとアルミニウム箔片83bは、セパレータ151から回収された時点では両者が混在した状態となっており、これをサイクロン31を付設したブロワ33により例えば200〜500kg/hの処理が可能な吸引型風力選別機30用いて、被処理物中よりプラスチックフィルム片83aを吸引してアルミニウム箔片83bを取り出す(図2)。
    【0046】
    このようにしてプラスチックフィルム片83aおよびアルミニウム箔片83bはそれぞれ個別に回収可能であり、また、回収されたプラスチックフィルム片83a、アルミニウム箔片83bに対する他の層の付着は極めて微量である。
    【0047】
    したがって、回収されたアルミニウム泊片は各種アルミニウム製品の原料として、プラスチックフィルム片はペレット化して各種プラスチック成形品の原料として再生することができる。 もつとも、プラスチックフィルム片の表面に付着している印刷インクにより本工程により回収されたプラスチックフィルム片を原料として再生された樹脂成形品は着色されてしまうことから、その再生用途は合成木材や着色された包装フィルムなど印刷インクによる着色が問題とならない樹脂成形品に限定される。
    【0048】
    【実施例】
    以上の本発明の実験装置により、複合フィルムの再生処理試験を行った結果を以下に示す。
    【0049】
    〔実施例1〕
    牛乳の包装容器として使用されたミルクカートンを回収し、該ミルクカートンを構成する複合フィルム60gを処理対象とした。
    【0050】
    なお、前記ミルクカートンは、板紙の表裏面にポリエチレンフィルムの層を形成して成る複合フィルムより成り、板紙層とプラスチックフィルム層の比率は、板紙層51.1g(83.5wt%)、ポリエチレンフィルム(印刷インキの重量を含む)9.9g(16.5wt%)である。 また、前記ミルクカートンのフィルム厚は約0.5mmで、頂部の張り合わせ部で約2.2mm、底部の張り合わせ部で約1.1mmである。
    【0051】
    以上のミルクカートンをカッタミルにて8〜10mm角の大きさに細断して被処理小片と成し、この被処理小片60gを55Hz、1200rpm で回転するセパレータ中に投入し、約5分間衝撃摩擦力を付加した。
    【0052】
    セパレータを回転後、約2分30秒位から急激にポリエチレンフィルム層と紙層との分離が開始され、分離された紙層は、微細な繊維状に摩砕されて直径1mmに形成したスクリーンを通過してセパレータ外に排出されて綿状に凝集された紙繊維として回収された。
    【0053】
    一方、セパレータ内には紙層から剥離ないしは分離されたポリエチレンフィルム層が摩砕されて形成されたポリエチレンフィルム片が残留し、前記紙層とは別個に回収された。
    【0054】
    摩砕された紙層とポリエチレンフィルム層はセパレータの運転開始後約3分〜5分で略完全に分離され、それぞれ別個回収することができた。
    【0055】
    なお、ミルクカートンの外面に印刷された印刷面は、ポリエチレンフィルム片にそのままの状態で残っており、回収された紙繊維に対するインキの付着はなかった。
    【0056】
    以上のようにして回収された紙繊維は、再生紙の原料となるパルプの原料として利用可能であり、一方ポリエチレンフィル片は、各種樹脂製品の原料として利用可能である。
    【0057】
    〔実施例2〕
    板紙の表面(容器とした時に外側となる面)にポリエチレンフィルムを、裏面(容器とした時に内側となる面)にアルミニウム箔、ポリエチレンフィルムを順に重合して成る果実飲料のブリックス型紙容器60gを処理対象とし、複合フィルムの再生処理試験を行った。
    【0058】
    なお、前記ブリックス型紙容器より得られたラミネート紙60gの内訳は、紙層48.6g(81.0wt%)、ポリエチレンフィルム層及びアルミニウム箔層の合計(印刷インキの重量を含む)11.4g(19.0wt%)であり、ポリエチレンフィルム層とアルミニウム箔層の比率はそれぞれ2.0g(17.7wt%),9.4g(82.3wt%)である。
    【0059】
    また、該ブリックス型紙容器を成す複合フィルムの厚みは、約0.4〜0.5mmであった。
    【0060】
    以上のブリックス型紙容器を8〜10mm角の大きさに細断して被処理小片となし、この被処理小片60gを60Hz、1400rpm で回転するセパレータ中に投入し、約5分間衝撃摩擦力を付加した。
    【0061】
    以上の被処理小片を投入したセパレータを回転すると、被処理小片中の紙層は摩砕されたて繊維状にほぐされ、ポリエチレンフィルム層、アルミニウム箔層は摩砕されて薄片状のポリエチレンフィルム片、アルミニウム箔片に剥離・分離され、このうち繊維状にされた紙層は、1mm幅に形成されたスクリーンを通過してセパレータ外に排出されて綿状に凝集された紙繊維として回収された。
    【0062】
    一方、それぞれ約2〜6mmの不定型な薄片状に形成され、前記スクリーンを通過することができないプラスチックフィルム片及びアルミニウム箔片は、セパレータ内に混在して残留し、回収される。
    【0063】
    このようにして回収された紙繊維は、実施例1で回収されたものと同様に印刷インクの付着は認められなかった。
    【0064】
    その後、混在した状態でセパレータ内に残留したポリエチレンフィルム片およびアルミニウム箔片を前記セパレータより回収後、サイクロンを備える風力選別工程で選別し、それぞれを個別に回収する。
    【0065】
    回収されたポリエチレンフィルム片及びアルミニウム箔片には、いずれも紙層が殆ど付着しておらず、各種アルミニウム製品の原料、樹脂成形品の原料として使用することができる。
    【0066】
    【発明の効果】
    本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
    【0067】
    複合フィルムの被処理小片に衝撃摩擦力を付加するのみで複合フィルムを、これを構成する各層毎に分離・回収することができるので、従来の紙層を有する複合フィルムの再生処理方法及び装置に比較して少ない工程、小規模な装置により再生処理を行うことができると共に、液体中での処理を行わないので、排液による公害発生の心配がなく、また、排液の処理に要する負担の軽減を図ることができた。
    【0068】
    また、本発明の方法及び装置によれば、複合フィルムを構成する各層をそれぞれ別個に回収することができると共に、紙層を有しない複合フィルムについても再生処理が可能であるので、再生紙等として再生される紙層のみならず、他のプラスチツクフィルムの層、アルミニウム箔の層をもそれぞれ再生することが可能な複合フィルムの再生処理方法及び装置を提供することができた。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明の一実施例を示す紙層を有する複合フィルムの再生処理工程の概略を示すフローである。
    【図2】細断工程、剥離・分離工程、風力選別工程の概要を原理的かつ模式的に示す処理工程の系統説明図である。
    【図3】細断手段の概要構成を模式的に示す縦断面図である。
    【図4】本発明の剥離・分離工程に使用する剥離・分離装置の概要構成を模式的に示す部分縦断面図である。
    【図5】図4における剥離・分離作用を説明するための模式的正面図である。
    【図6】本発明の剥離・分離工程に使用する剥離・分離装置の使用例を示す概略図である。
    【図7】本発明の処理対象の一例であるミルクカートンの構成を示す概略図である。
    【符号の説明】
    30 風力選別機31 サイクロン33 ブロワ82 被処理小片83a プラスチックフィルム片83b アルミニウム箔片84 紙繊維120 細断手段(カッタミル)
    121 カッタミル本体123 投入口124 カッタ支持体125 回転刃126 固定刃129 スクリーン130 剥離・分離装置(セパレータ)
    131 固定円盤132 供給投入口133 固定端板134 固定ピン135 周側板141 可動円盤142 回転横軸143 軸受144 可動ピン151 篩網(スクリーン)
    152 排出口153 取出口154 フランジ155 処理空間156 排出空間157 ブロワー158 ブロワー235 連通管236 配管237 分岐管238 電磁弁

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