Food compositions using bile salt-activated lipase |
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申请号 | JP29344788 | 申请日 | 1988-11-18 | 公开(公告)号 | JP2592939B2 | 公开(公告)日 | 1997-03-19 |
申请人 | オクラホマ メディカル リサーチ ファウンデーション; | 发明人 | JOODAN JEI ENU TAN; CHIISUN WAN; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 【請求項1】第1のソース(source)に由来する栄養ベース(base)であって、脂質を含有し、かつ、胆汁酸塩活性化リパーゼ(bile salt−activated lipase;以下BA Lという)に乏しい該ベース;および第2のソースに由来する効果的な量のBALを含有する食品組成物であって、該第2のソースが膵臓または乳である、食品組成物。 【請求項2】前記第1のソースが牛乳を含有する請求項1の食品組成物。 【請求項3】前記第2のソースがヒト乳である請求項1 または2の食品組成物。 【請求項4】前記第2のソースがヒト膵臓である請求項1または2の食品組成物。 【請求項5】特定の動物の種の新生児用配合物であって、該特定の動物の種以外の種の乳;および該乳が由来する動物の種以外の種の膵臓または乳に由来する効果的な量のBALを含有する、配合物。 【請求項6】前記BALが前記特定の動物の種由来である請求項5の配合物。 【請求項7】前記特定の動物の種がヒトである請求項6 の配合物。 【請求項8】ウシ以外の動物の種の膵臓または乳に由来するBALの効果的な量を牛乳に添加することを包含する牛乳の強化方法。 【請求項9】前記BALが由来する種がヒトである請求項8の強化方法。 【請求項10】BALに乏しくかつ脂質を含有する新生児用配合物の強化方法であって、該配合物に膵臓または乳に由来するBALの効果的な量を添加することを包含する強化方法。 【請求項11】前記新生児用配合物が牛乳を含有する請求項10の強化方法。 【請求項12】前記BALがヒト乳由来である請求項10または11の強化方法。 【請求項13】前記BALがヒト膵臓由来である請求項10 または11の強化方法。 【請求項14】前記新生児用配合物が乳を含まない請求項10の強化方法。 【請求項15】膵臓BAL欠乏症の対象生体(subject)を処置するための組成物であって、脂質;および該対象生体による該脂質の消化を改善するに十分な量の、膵臓または乳に由来するBALを含有する組成物。 【請求項16】前記BALがヒト膵臓由来である請求項15 の組成物。 【請求項17】前記BALがヒト乳由来である請求項15の組成物。 【請求項18】脂質を含有する第1のソースに由来の食品ベース;および、該ベース中の脂質の該新生動物による消化を改善するのに十分な量の、第2のソース由来の BALを含有する、新生動物へ栄養を与えるための組成物であって、該第2のソースが膵臓または乳である、組成物。 【請求項19】前記食品ベースが牛乳を含有する請求項 18の組成物。 【請求項20】前記新生動物がヒトであり、かつ前記BA Lがヒト乳由来である請求項18または19の組成物。 【請求項21】前記新生動物がヒトであり、かつ前記BA Lがヒト膵臓由来である請求項18または19の組成物。 【請求項22】牛乳;および膵臓または乳に由来するBA Lを含有する食品組成物。 【請求項23】前記BALがヒト乳由来のものである請求項22の組成物。 【請求項24】摂取に適切な賦形剤中にBALを有し、該B ALは膵臓または乳に由来しかつ摂取脂質2000mg当たり少なくともBAL1mgの投与量となるように存在する、摂取脂質の吸収または消化を改善するための組成物。 【請求項25】前記BALが摂取脂質200mg当たり少なくともBAL1mgの投与量となるよう存在する請求項24の組成物。 【請求項26】前記BALが、ヒト乳BAL、ゴリラ乳BAL、 イヌ乳BAL、ネコ乳BAL、および膵臓カルボキシルエステラーゼからなる群から選ばれた請求項24または25の組成物。 【請求項27】更に前記BALをカプセル化する腸溶性コーティングを含む請求項24から26までのいずれかの組成物。 【請求項28】前記BALが1ml賦形剤当たり0.1mgを上回る濃度に濃縮された請求項24から27までのいずれかの組成物。 |
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说明书全文 | 【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は食品組成物一般に関し,更に詳しくは胆汁酸塩活性化リパーゼ(Bile salt−Activated Lipase;以下 (発明の概要) 本発明は,脂質を含みかつBALの乏しい,第一の材料源由来の栄養ベースを有する食品組成物に関する。 この組成物はさらに第二の材料源由来の有効量のBALを有する。 本発明はまた,第一の種(species)の動物の乳と,第一の種の動物とは異なる種の動物由来のBALの有効量とを含む,第二の種の動物用の新生児用配合物を包含する。 本発明はさらに牛乳を強化する方法を包含する。 牛乳に有効量のBALが加えられる。 このBALはウシ以外の動物に由来する。 本発明によれば,脂質を含有しBALに乏しいその他の新生児用配合物も同様にBALの有効量を加えることにより強化される。 本発明は更に,膵臓でのBALの生産が十分でない患者(subject)の処置方法を含んでいる。 患者に対して脂質摂取に関連して患者の脂質の消化を改善するのに必要な量のBALが投与される。 最後に本発明は,幼動物(infant)に食事として与える方法を包含する。 脂質を含む食品ベースが幼動物に与えられる。 これと関連してBALが,ベース中の幼動物の脂質の消化を改善するのに必要な量だけ投与される。 温血動物において脂質が適切に消化されるには,リパーゼと呼ばれる一群の消化酵素が必要である。 リパーゼはいろいろな形で存在しており,いくつかの消化器官, BALは2つの形で存在している。 その内の一つは膵臓で生産され,膵臓BAL(pancreatic bile salt−activat 乳BALは限られた動物種,即ちヒト,ゴリラ,ネコ, 乳BALとそのアイソザイムである膵臓カルボキシルエステラーゼに対しては相当に詳細な研究がなされているが,これらの酵素の生理学的な意味は現在に至るまで明らかにされていなかった。 本発明はBALが幼動物の成長速度の決定に主要な役割を担うという事実の発見に基づくものである。 したがって,本発明は,育児用配合物などの食品組成物に,乳BAL又は膵臓カルボキシルエステラーゼを補充することに関する。 また本発明は,嚢胞性腺維症(cystic fibrosis)などの膵臓不全を伴う症病状態の患者に対して,脂質との関連でこれらの酵素を投与して処置する方法も包含している。 本発明によると,第1のソース由来の食品ベースが選ばれる。 該ベースの組成,即ち蛋白質,炭水化物,ビタミン等のバランスは,該ベースを摂取する者の栄養学的な必要を満たすように組み立てられる。 該ベースは成分として,脂質或いはトリグリセリドが含まれる。 脂質源は,食品組成物の使用目的及び摂取者に応じて適宜変えられる。 例えば育児用配合物の場合は,脂質としては通常乳脂質が用いられる。 この発明における栄養ベースはBALに乏しく,小腸内で胆汁酸塩に曝されたときに脂質の最適な加水分解を起こすには不十分な量しか含まれていない。 実際のところ,殆どの栄養ベースはBALを全く含んでいないのである。 本発明の重要な応用は,ヒト乳児の強化育児用配合物である。 それゆえ本具体例における好ましい栄養ベースは通常牛乳を含有し,牛乳はBALを含んでいない。 この適用例において好ましい栄養ベースは,市販牛乳及び牛乳を含有している市販の育児用配合物である。 好ましい育児用配合物としては,インディアナ州エバンスビル(Evansville)のミード・ジョンソン社(Mead−Johnso 栄養ベースとして乳を含んでいない方が好ましい場合が数多くある。 例えば食品組成物が乳不耐性の乳児向けの育児用配合物の場合である。 そのような場合,栄養ベースは乳不含で通常大豆蛋白質を含んでいる育児用配合物である。 その実例としてミード・ジョンソン社が販売しているプロソビー(ProSobee:商品名)やロス・ラボラトリーズが販売しているイソミル(Isomil:商品名) 食品組成物の適切な栄養ベースが選択されたならば, 従って本明細書で用いられている“BAL"という用語の意味するところは,膵臓カルボキシルエステラーゼ及び乳BALのみならず,これらと機能的に均等な酵素と該酵素断片をも含み,その由来(source)や製造方法は問わない。 ある酵素や酵素断片が,胆汁酸塩によって活性化され,かつ,脂肪酸エステルを加水分解する働きがあるという特徴を持っているならば,該酵素や該酵素断片は機能的に均等である。 同様に,本明細書の中で「・・・ 食品組成物で使用されるBALの由来は,該組成物を摂取する対象(subject)と同じ動物種であることが好ましい。 例えば,対象としてヒトを念頭においているならば,BALの由来はヒト由来のもの・・・ヒト乳,ヒト膵臓カルボキシルエステラーゼなど・・・が好ましい。 しかしながら上述したように乳BALはヒト以外に少なくとも三つの動物種,即ちゴリラ,イヌ,ネコの乳にも含まれており,しかも以下の実施例に記載されているように, BALは本発明に従って乳より単離され使用のために精製されうる。 乳からのBALの単離方法は,好ましくはWan BALは上記の(乳から生産する)方法とは別に,今や確立した技術である組換DNA技術によって生産することが出来,そしてこの方法の方が好ましい。 この人工的に 天然に存在するBALが既に単離されているので,これから抗BAL抗体を作成し,該抗体を用いて蛋白質発現系のライブラリー中でBALを発現しているクローンを捜し出すことが出来る。 別の方法としては,精製BALの部分構造を決定し,その構造に基づいてヌクレオチドプローブを作成し,該プローブによりBALを発現しているクローンを見い出すことが出来よう。 E.coli,酵母,その他の微生物において機能する発現ベクターやプロモーターは適宜入手可能であり,これらによりBALを合成することができる。 同様に,ウイルスプロモーターや哺乳動物プロモーターと哺乳動物セルラインなどの蛋白質発現系も市販されていて自由に入手でき,これによってBALの発現系を他のセルラインで構築することが出来る。 更にトランスジェニック(transgenic)動物技術を用いたもう一つのBALの合成方法を挙げることが出来る。 このようなトランスジェニック技術により,他の動物,例えばウシにヒトBALを含有する乳を分泌させるようにすることが可能である。 この場合,ウシは多量のBA 膵臓カルボキシルエステラーゼは,膵液からWangとKl BALを実質的に純粋な状態で得られたならば,該BALを栄養ベースに加える。 好ましいベースは液状,即ち乳や育児用配合物であるから,BALはベース中に粉末状で添加されうる。 或いはBALを水若しくは非酸性溶液に溶解し,そしてベースと混合してもよい。 BALは栄養ベース中の脂質を対象が加水分解するのを改善するに十分な量加えられる。 食品組成物を与えられる対象の種(species)が乳中にBAL含む種(例えばヒト)である場合は,加えるBALの量は該種の乳中に通常含まれている量が目安となる。 例として,ヒト乳は,ヒト脱脂乳1ml中約0.1mgのBALを含むことが示されている。 従って本発明の食品組成物1ml中の好ましいBAL濃度は少なくとも約0.001mgであり,更に好ましくは少なくとも約0.05mgであり,最も好ましくは約0.1mgである。 本発明により,牛乳を強化する方法が提供される。 ウシ以外の動物種に由来するBALを効果的な量の牛乳に加える。 このBALは上記のゆに得られもしくは調製されうる。 上述したように,効果的な量とは,牛乳がヒト乳児などの対象により摂取されるときその乳中の脂質の加水分解を向上させるのに少なくとも十分な量である。 対象がヒトであるとき,好ましいBALはヒト膵臓カルボキシルエステラーゼもしくはヒト乳BALを含有し,最も好ましくはヒト乳BALを含有する。 好ましいBAL濃度は乳1ml 同様に本発明は,BALに乏しい脂質含有育児用配合物を強化する方法を提供する。 該配合物は好ましくは牛乳を含むが,乳をベースとしない配合物であってもよい。 BA 本発明は更に,膵臓のBAL,とりわけ膵臓カルボキシルエステラーゼの産生が不十分な患者(subject)を治療する方法を包含する。 このような症状は膵臓病或いは外傷によって脂質の吸収が減少している患者に起こるものである。 又,嚢胞性腺維症の様な遺伝病(genetic diso 本発明の方法はこれらの疾病に治療法を提供する。 本発明の方法によれな,患者の脂質摂取と関連してBALが投与される。 BALは膵臓カルボキシルエステラーゼでも乳BALでもよく,投与形態は粉末状でも液状でもよい。 B BALは患者が摂取した脂質の吸収や消化を改善するに十分な量投与する。 この治療法が必要な患者の膵臓機能のレベルには幅があることに注意しなければならない。 上述した(脂質の吸収や消化が不全の)疾病の中には,胆汁酸塩の産生が無い,或いは欠乏している場合があることが考えられよう。 そのような場合,本発明に従って治療を行なうにはBALと共に胆汁酸塩を投与することが必要となるかもしれない。 このような投与法が必要な際は,胆汁酸塩とBALとが患者が摂取する前に脂質と反応しないようにしなければならない。 両者が反応すると不快な臭いを生じるからである。 確立された知見ではないが,ヒト新生児,とりわけ未熟児は膵臓の発達が不完全であり,そのために酵素の分泌が出生時は不十分であると考えられている。 ヒト乳に それゆえ,本発明は新生児によりよい栄養摂取を提供する。 第1のソースに由来し,脂質を含む食品ベースが新生児に与えられる。 このベースは好ましくは牛乳を含むもの,若しくは牛乳を含む育児用配合物である。 しかしながら必要ならば乳を含まず必要な脂質は含有している配合物を用いてもよい。 第2のソース由来のBALを,新生児の摂取した配合物中の脂質の消化を改善するに十分な量新生児に与える。 (実施例) 実施例1(ヒト及びネコの乳のBALの活性) 最近Freedらは,ネコ及びイヌの乳にBALが存在することを報告している(Biochim.Biophys.Acta, 878 :209−21 ネコ乳は,4匹の通常のネコから採取した。 乳はMcKenz ヒト乳及びネコ乳試料に含有されているリパーゼ活性は,トリオレオイルグリセロール(trioleoylglycero 上記混合液を37℃のシェーキング・ウォーター・バス中で1時間インキュベートした後,イソプロパノールと 実施例2(ヒト乳とネコ乳の免疫化学的比較) ネコBALとヒトBALが機能的に類似している,即ち,両酵素とも脂質を加水分解することは,既に報告されている(Freed,et al.,Biochim.Biophys.Acta., 878 :209−21 ヒトBALに対する抗体はウサギから調製した。 ウサギの抗血清中の抗体を集め,アフィニティクロマトグラフィーで精製した。 特にアフィニティカラムについては, 実施例3(生育に関する比較実験) 以上の実験によりネコ乳はBALを含んでおり,且つ, 3つの同腹子群それぞれから,4匹(雄2匹,雌2匹) 対照群の6匹の子ネコには,市販の子ネコ育児用調製乳(商品名ボーデン・リキッドKMR,子ネコ用ミルク代替品,イリノイ州ハンプシャーのPet−AG,Inc.製)と市販のビタミン添加ホモジェナイズド牛乳(商品名ボーデン・ホモジェナイズド・ビタミンD牛乳)を3:1の比に混合したものを与えた。 実験群の6匹の子ネコには,対照群に与えたものに加えて更に精製ヒトBALを最終濃度が 上記調製乳は5日間1時間毎に2mlづつ各子ネコに人手により与えた。 上記調製乳は新鮮なものを毎日調製した。 子ネコは全て毎日ほぼ同じ時刻に体重を測定し,それを記録した。 表3に結果を示す。 表3のデータが示すように,母乳栄養で生育した子ネコは平均13.3±2.0g/日の早さで成長した。 実験群(酵素を添加した調製乳を与えられる群)は,母乳栄養群とほぼ同じ早さ,即ち11.4±0.6g/日の割合で成長した。
以上述べたことから,本発明は簡便,安価にして入手容易な食品添加物を提供するものであって,脂質の消化及び全身的栄養状態の改善に寄与するものであることが理解されよう。 本発明は様々なことに適用され得るが, 本願の特許請求の範囲で定義される本発明の技術思想と範囲から逸脱しない限り,本願明細書に記載された, (開示の要約) 本発明はBALで強化された食品組成物,特に牛乳をベースとする新生動物用調製乳に関する。 また本発明は新制動物及び未熟出生動物にBALを与えて脂質の消化を改善し,引いては成長速度を早める方法を与えるものである。 更に,膵臓の酵素の分泌が不足している対象生体(subject)に,BALと脂質とを与える処置方法に関する内容も開示される。 ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チースン ワン アメリカ合衆国 オクラホマ 73162 オクラホマ シティ,オールドウィック サークル 11813 (56)参考文献 特開 昭61−162130(JP,A) 特公 昭55−42613(JP,B2) 特公 昭41−17619(JP,B1) 特公 昭42−22193(JP,B1) 実公 昭44−10754(JP,Y1) |