Food based on dairy products containing the central nervous system lipid

申请号 JP2009514828 申请日 2007-06-13 公开(公告)号 JP2009539394A 公开(公告)日 2009-11-19
申请人 ヘルシンフォルス インスティテュート ファル バイオイミューンテラピー エービー; 发明人 トールバーグ、トマス;
摘要 中枢神経系(CNS)、すなわち、脊髄及び脳は、大量の種々の脂質を含有し、これらは、一括してCNS脂質と呼ばれる。 これらの脂質は、胚誘導のために必須であり、成人の体内においてもまた活性を有し、我々の細胞の正常で健常な機能を維持する。 これらの正常な、重要なCNS脂質を、機能性食品中に積極的に組み入れることによって、ヒトの免疫を、そのような食品を摂取することにより改善することが可能になる。 脳物質の食餌への添加に伴う問題は、脳物質の不快な味及び芳しくない属性と関係がある。 本発明は、CNS脂質を含有するが、脳物質の不快な味及びその他の属性は有しない食品を開示する。 本発明は、通常の脂肪及び脂質が、CNS脂質によって置き換えられている、乳製品に基づく食品に関する。
权利要求
  • 中枢神経系脂質を総脂肪含有量のうちの相当な部分として含有することを特徴とする乳製品に基づく食品。
  • 中枢神経系脂質の部分が、50〜100%(w/w)であることを特徴とする、請求項1に記載の乳製品に基づく食品。
  • 前記中枢神経系脂質の源が、脳又は脊髄の物質である、請求項1又は2に記載の乳製品に基づく食品。
  • 前記中枢神経系脂質の源が、子ブタの脳物質である、請求項1〜3までのいずれか一項に記載の乳製品に基づく食品。
  • 前記中枢神経系脂質の源が、脳物質の有機抽出物を含有する中枢神経系脂質であり、前記有機抽出物の有機溶媒が、乾燥状態まで蒸発している、請求項1又は2に記載の乳製品に基づく食品。
  • 前記有機溶媒が、エーテルとエタノールとの混合物、好ましくは、70:30(エーテル:エタノール)の混合物である、請求項5に記載の乳製品に基づく食品。
  • 冷凍形態である、又は凍結乾燥されている、請求項1〜6までのいずれか一項に記載の乳製品に基づく食品。
  • アイスクリームである、請求項7に記載の乳製品に基づく食品。
  • 天然及び合成の芳香剤、甘味剤、糖、果実、実及び/又はその他の成分等の味質を高める原料もまた含有する、請求項1〜8までのいずれか一項に記載の乳製品に基づく食品。
  • 請求項1〜9までのいずれか一項に記載の乳製品に基づく食品の製造における、中枢神経系脂質の使用であって、前記乳製品に基づく食品が、重要な中枢神経系脂質の欠乏によって発症する病気及び障害の予防及び治療に有用である使用。
  • 说明书全文

    本発明は、一般に、健康を維持及び改善する機能を有する食品に関する。 具体的には、本発明は、重要な脂質を含有する乳製品に基づく食品に関し、こうした脂質は、中枢神経系、特に、プリオンを含有しない子ブタの脳、脊髄及び脳膜に由来する。

    中枢神経系(CNS)、すなわち、脊髄及び脳は、大量の種々の脂質を含有し、これらは、一括してCNS脂質と呼ばれる。 これらの脂質は、胚誘導のために必須であるばかりでなく、成人の体内においてもまた活性を有し、我々の細胞の正常で健常な機能を維持する。 この主要な調節機能、すなわち、リピドミクス(lipidomics)が、ゲノミクス(genomics)及びプロテオミクス(proteomics)と協して、正常な遺伝子の転写を確保し、我々の健康を支援する。 また、こうした脂質は、正常な胚発生及び胎児発生にとっても必須である。

    CNS脂質の欠乏は、種々の異常を引き起こす場合があり、これらの異常は、ストレス、不安症、疼痛、睡眠障害、凝り、アテローム動脈硬化症、血液循環障害等の種々の異なる神経性の病気の形態をとる。 これらの神経性機能障害のうちの特別な形態、すなわち、「Tallbergs症候群」[1]を、表1に概略的に記載する。 これらの症状は、ヒトにおいては、CNS脂質を通常の食餌と一緒に投与することによって、副作用なしに抑制することができる。 CNS脂質は、腸から吸収され、我々の神経系中に組み入れられて、健常なシナプス形成及び身体の機能を確保することができる。 CNS脂質を内因的に欠く、又はCNS脂質の産生が不十分である、患者の神経系は、これらの重要な脂質を、CNS脂質を含有する食餌から取り込むことができるようである。

    これらの正常な、重要なCNS脂質を、機能性食品中に積極的に組み入れることによって、ヒトの免疫を、そのような食品を摂取することにより改善することが可能になる。 また、CNS脂質は、リンパ球新生ビタミン物質も含有する。 CNS脂質は、ヒトにおいて、燃え尽き症候群、睡眠障害、知覚過敏、筋肉の凝り、慢性的な炎症反応等の多様な神経性の病気を緩和して、正常な健康状態を測定可能な程度に復旧する。

    表1
    リピドミクス;患者の健常な臓器の誘導及び癌の制御は、患者の数百万個のCNS脂質分子の均衡のとれた内部環境に関連する胚発生−知力、想像、記憶−誘導性のCNSが、我々の癌の制御に関連する−血液脳関門の病変が、この制御を混乱させる(ヘルペス)
    −CNS脂質の摂取によって、疼痛が緩和される場合がある−メラノーマのサテライトが、神経を取り除いた軸索領域中に出現する−リンパ球新生が、CNS脂質によって刺激され、これは、Ti[=B 12中のCo]に関連がある−コレステロールが、CNS脂質及び血液関門膜の摂取後に低下する−CNS脂質の脊髄における局所的な枯渇が、アテローム性動脈硬化に関連するか?
    −燃え尽き症候群及びストレスが、プリオンを含有しないCNS性の食餌によって緩和される−脂質CNSモノマーが、アレルギー反応の制御に関与する可能性がある−特発性の疼痛である「Tallberg症候群」が、食餌性のCNS脂質によって軽減する−CNS脂質のシグナルが、細胞膜受容体の脂質構造に一致する−自閉症及びADHDの発生率の増加は、妊娠中の天然の脂質の不十分な摂取が原因で、コレステロールが上昇することによって引き起こされる可能性がある?
    ミトコンドリアによるゲノムの調節は、リピドミクス、ゲノミクス及びプロテオミクスと協調する。

    CNS脂質は、通常の食餌に添加した脳物質の形態として、日常の食餌に容易に組み入れられる。 脳物質の食餌への添加に伴う問題は、脳物質に付随する不快な味及び芳しくない属性である。 本発明は、CNS脂質を含有するが、脳物質の使用に付随する不快な味及び属性は有しない食品を開示する。

    本発明は、中枢神経系脂質(CNS脂質)を含有する乳製品に基づく食品に関する。 CNS脂質の源は、全脳物質又は全脳物質から抽出された特異的な脂質分子のいずれかである。

    さらに、本発明は、重要な中枢神経系脂質の欠乏によって生じる、特定の形態の癌等の病気の予防及び治療における、本発明による乳製品に基づく食品の栄養補助食品としての使用にも関する。

    本発明は、中枢神経系脂質(CNS脂質)を含有する乳製品に基づく食品を記載する。 こうした乳製品に基づく食品を製造する場合には、脂肪及び脂質のうちの実質的に全てが、脳物質、脊髄及び脳膜に由来する。 本発明による食品は、脳物質に付随する不快な味及びその他の良くない属性を全く有しない。 この食品は、美味であり、消費者に非常に好まれる製品として製造することができる。 機能性食品と呼ばれるものは、健康を維持及び改善する特性を有する上に、消費者に好まれることも肝心である。

    「乳製品に基づく食品」という用語は、従来の乳製品、並びにココナツミルク及び豆乳等の乳様の物質に基づく食品もまた指すと解釈されたい。 乳製品に基づく食品には、アイスクリーム、フローズンヨーグルト、冷凍ミルクシェーク等の種々の冷凍製品だけでなく、また、ヨーグルト、ミルクシェーク、カスタード、カードチーズ及び酸乳製品等の非冷凍製品も含むと理解されている。

    本発明による食品の製造にあたっては、CNS脂質が、乳製品中に通常存在する、実質的に全てのその他の脂質に置き換わる。 こうした置き換わるCNS脂質は、脳膜及び脊髄の脂質を含む、プリオンを含有しない全脳物質の形態をとることができる。 脳を、単離して、凍結乾燥し(調理し)、次いで、乾燥する。 残留する物質を、例えば、牛乳及び果実と直接混合しても、乳製品に基づく食品の製造における基本原料として使用してもよい。 全脳を、CNS脂質源として使用する場合には、CNS脂質含有物質は、リンパ球新生ビタミン物質等、脳内に存在するその他の重要な化合物もまた含有する。 プリオンを含有しない、子ブタの脳を、好ましくは、全脳物質源として使用することができる。 子ブタの脊髄及び脳膜もまた、CNS脂質源として使用してよい。

    また、CNS脂質を、全脳物質から抽出することもできる。 本発明のこの実施形態では、凍結乾燥した脳は、冷凍して乾燥させている。 総脂質含有量を、冷凍して乾燥させた脳物質から、適切な有機溶媒、例えば、エーテル/アルコールを用いて抽出する。 有機相は、CNS脂質を含有し、これは、ろ過してから、有機溶媒を蒸発させる(蒸留する)ことができる。 残留物を、さらに精製する、又は食品処方中等で使用することができる。

    CNS脂質源、すなわち、子ブタの脳又は凍結乾燥した脳の抽出物等のいずれもが、プリオンを全く含有しないことが極めて不可欠である。 プリオンは、タンパク質のみを含む感染物質である。 プリオンは、BSE(狂牛病)及びヒトにおけるクロイツフェルト−ヤコブ病等の疾患に関連付けられている。 プリオンは、タンパク質であることから、有機溶媒によって、脳物質から脂質と一緒には抽出されないであろう。 したがって、脳物質の脂質抽出物は、プリオンを全く含有しない。

    全脳(膜及び脊髄を含む)、又は抽出された脂質の形態をとるCNS脂質を、乳製品に基づく食品の製造において使用する。 CNS脂質は、乳製品中に通常存在する脂肪又は脂質のうちの全てのその他の形態を置き換えることができる。 味質のために種々雑多の果実と混合したCNS脂質は、食品処方中の基本原料として使用される。

    また、本発明による乳製品に基づく食品は、その他の味質を高める原料も含有することができる。 味質を高める原料の例として、例えば、天然又は合成の芳香剤、甘味剤、糖、果実及び実等が挙げられる。 また、乳化剤及び増粘剤等のその他の成分も、食品中に存在してよい。

    CNS脂質を含有する食品は、天然に存在するCNS脂質の欠乏により発症する、種々の病気及び障害の治療及び予防における、栄養補助食品として有用である。 そのような病気の例として、特定の形態の癌、例えば、基底細胞腫、並びに(これらに限定されないが)その他の障害:ストレス、不安症、疼痛、睡眠障害、凝り、アテローム動脈硬化症、自閉症、ADHD、戦闘神経症、心的外傷後ストレス症候群疾患、線維筋痛症、及び血液循環障害がある。

    その他の天然の必須成分で強化されているCNS脂質を使用して、遺伝的な弱点を補うことができる。 原因となる代謝機能障害を、生理学的な補足によって補うことができるが、矯正することは通常はできない。

    CNS脂質を、特定の形態の癌に至る代謝性の欠乏を矯正することを目指す、特別な機能性食品品目として作製することができる。 ひいては、この場合には、追加の原料は、特定のアミノ酸及び必須の微量元素の塩からなる。

    (実施例1)
    全脳のCNS脂質源としての使用 全脳及び脊髄を、子ブタから取り出し、洗浄する。 この脳物質を、30分間調理する。 プリオンを含有しない脳物質を、食品処方中で直接使用する。 凍結乾燥した脳を、果実と混合して、この混合物は、乳製品、例えば、アイスクリームの製造における出発材料及び基本原料として利用する。

    (実施例2)
    CNS脂質の脳からの抽出 子ブタの脳を、実施例1に従って凍結乾燥し、凍結乾燥した脳を、エーテル/エタノール(70/30体積%)を用いて、3日間抽出する。 CNS脂質が、有機溶媒中に溶解したら、残留物は、ろ過により取り除く。 有機溶媒を、乾燥状態まで蒸発させ(蒸留し)て、この残留物を、乳製品の製造におけるCNS脂質源として使用する。

    (実施例3)
    乳製品に基づく製品の製造 A. CNS脂質は、オレンジ、バナナ、レモン、ライム、ココナツミルクを添加して、食品用混合器中で加工するが、糖は添加しない。 混合物を、食品用ブレンダー中で十分に均質化し、次いで、冷凍して、アイスクリームを形成させる、又は別法として、「ミルクシェーク」として摂取させる。

    B. 凍結乾燥形態のCNS脂質を、牛乳に添加して、種々のスープ、パン類、肉団子等に基本原料として使用することができる。

    参照文献[1]Journal of the Australasian College of Nutritional and Environmental Medicine(2005)vol 24,No 3,pp 3−9。

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