Milk rich immunoglobulins, their production and use

申请号 JP2000538683 申请日 1998-12-02 公开(公告)号 JP2002508317A 公开(公告)日 2002-03-19
申请人 アスタカロテーヌ、アクチボラグ; 发明人 オーケ、リグネル; ヨハン、インボール;
摘要 (57)【要約】 哺乳類母体において、初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクを生産する方法が開示される。 この方法は、アスタキサンチンなど少なくとも1種のキサントフィル類を含有する製剤の有効な1日用量を母体、例えば乳 牛 、に投与することを含んでなる。 また、この方法に従って生産された、初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクおよび初乳を含めたかかるミルクから得られる免疫グロブリン濃縮物も開示される。 これらの生成物は、哺乳類のための栄養分として、また診断薬、ヒト医薬および獣医薬、皮膚用製剤ならびに化粧品工業のための原料として、使用することができる。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 哺乳類母体において、初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクを生産する方法であって、少なくとも1種のキサントフィル類を含有する製剤の有効な1日用量を、分娩数週間前から始めて乳汁分泌期間中継続して母体に投与することを含んでなる、方法。
  • 【請求項2】 哺乳類母体が乳牛である、請求項1記載の方法。
  • 【請求項3】 キサントフィル種がアスタキサンチンである、請求項1記載の方法。
  • 【請求項4】 アスタキサンチンが脂肪酸によりエステル化された形態で存在する、請求項3
    記載の方法。
  • 【請求項5】 エステル化アスタキサンチンが藻類のヘマトコッカス種の培養により産生される藻類ミールの形態である、請求項4記載の方法。
  • 【請求項6】 有効量の製剤がアスタキサンチン0.01〜1mg/体重kg/日を含有する、請求項4または5記載の方法。
  • 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に従い生産された、初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルク。
  • 【請求項8】 請求項7記載の初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクから得られる、免疫グロブリン濃縮物。
  • 【請求項9】 請求項7記載の初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルク、または請求項8
    記載の免疫グロブリン濃縮物、の哺乳類のための栄養分としての使用。
  • 【請求項10】 請求項7記載の初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルク、または請求項8
    記載の免疫グロブリン濃縮物の、診断薬、ヒト医薬および獣医薬、皮膚用製剤ならびに化粧品工業のための原料としての使用。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の背景】

    本発明は、哺乳類母体において、初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクを生産する方法に関する。 この方法はアスタキサンチンなどの少なくとも1種のキサントフィル類を、分娩数週間前から始めて乳汁分泌期間中継続して母体に投与することを含んでなる。 本発明はまた、この方法により生産されたミルク、およびそのミルクの哺乳類のための栄養分としての使用、または診断薬、ヒト医薬および獣医薬、皮膚用製剤ならびに化粧品工業のための原料としての使用に関する。

    【0002】 背景免疫グロブリンは診断薬、ヒト医薬および獣医薬、皮膚用製剤ならびに化粧品工業に使用されている。

    【0003】 新生哺乳類の生育や健康状態には母乳の摂取が決定的に重要である。 授乳/搾乳期間中、ミルクはエネルギー、タンパク質、脂肪および他の必須栄養素の主要な供給源である。 何らかの理由で子がその親の乳を飲めない場合、別の母親の乳または粉乳製品に由来するものが与えられる。

    【0004】 誕生後、新生哺乳類は母体からの初乳を吸飲することにより免疫防御を構築し始める。 成長のためのエネルギーや栄養素を供給する他、初乳は高濃度のいわゆる免疫グロブリン(大きなタンパク質分子)を含み、これは新生児の血中に容易に吸収される。 これらの免疫グロブリンは免疫防御系の構築のための基本物質である。 初乳中の免疫グロブリンが多いほど感染や疾病に対して良好に働く防御が得られる確率が高くなる。

    【0005】 数種の哺乳類では、大きな免疫グロブリン分子を取り込むことができるのは誕生後、最初の数時間に限定されている。 いわゆる「腸閉鎖」(gut closure)が起こった後、免疫グロブリンの吸収は制限される。 従って、誕生直後の初乳中の高濃度の免疫グロブリンは、新生児の良好な健康状態の維持に最も重要であると考えられる。

    【0006】 本発明者らの公開国際特許出願WO97/35491は、飼育および生産動物の生産性を高めるための薬剤に関するものであり、雌豚に分娩前の期間と乳汁分泌期にアスタキサンチンを添加した餌を与えて、例えばより多くの子豚を誕生させる実験を開示している。

    【0007】 アスタキサンチンおよび他のキサントフィルは抗酸化性を示し、従っていわゆるフリーラジカルを除去する能を有することが知られているが、生物学的試験においてアスタキサンチンは他のカロチノイドに比べ、明らかに最も高い抗酸化性を有することがわかっている(Miki W, 1991, Pure and Appl Chem 63(1): 141
    -146)。

    【0008】

    【発明の具体的説明】 発明の説明哺乳類母体において、初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクを生産する方法であって、少なくとも1種のキサントフィル類を含有する製剤の有効な1日用量を、分娩数週間前から始めて乳汁分泌期間中継続して母体に投与することを含んでなる方法に向けられる。

    【0009】 この哺乳類はヒトであってもよいし、または非ヒト、特に乳、雌豚およびヤギであってもよい。 好ましい具体例では哺乳類は乳牛である。

    【0010】 他の好ましい態様においては、このキサントフィル種はアスタキサンチンである。 特に好ましい態様においては、アスタキサンチンは脂肪酸によりエステル化された形態で存在する。 前記形態のアスタキサンチンは、藻類のヘマトコッカス
    (Haematococcus)種の培養により産生される藻類ミールの形態であってもよい。

    【0011】 製剤の有効量は、アスタキサンチン0.01〜1mg/体重kg/日を含有する。

    【0012】 本発明において、この製剤は、合成アスタキサンチンと天然に生じるアスタキサンチンの混合物といった、種々の種のキサントフィルの混合物または種々の形態のキサントフィルを含んでなってもよい。

    【0013】 本発明のキサントフィル製剤は、香味料、賦形剤、希釈剤、担体などのような生物学的に不活性または活性なさらなる成分を含んでなってもよく、個別単位用量で提供してもよいし、あるいは食品または食餌に混合してもよい。 個別単位用量の例としては、錠剤、ゼラチンカプセル剤および所定量の剤(例えば油剤)
    、またはエマルション(例えば油中水もしくは水中油エマルション)がある。 本発明の製剤を配合し得る食品の例としては、ヨーグルトなどの乳製品、チョコレートおよび穀物がある。 農場動物には通常、上からかけるドレッシングとして、
    あるいは日常の食餌に混合して与える。

    【0014】 本発明はまた、本発明の方法に従い生産された、初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクに向けられる。

    【0015】 初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクはそれ自体で使用してもよいし、
    あるいは例えば限外濾過および凍結乾燥により免疫グロブリン濃縮物の生産のために使用してもよい。

    【0016】 従って本発明は、本発明の初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルクから得られる免疫グロブリン濃縮物に向けられる。

    【0017】 最後に、本発明は、本発明の初乳を含めた免疫グロブリンに富んだミルク、または本発明の免疫グロブリン濃縮物の、哺乳類のための栄養分としての、また診断薬、ヒト医薬および獣医薬、皮膚用製剤ならびに化粧品工業のための原料としての使用に向けられる。

    【0018】

    【実施例】 実験の説明本実験で使用されるキサントフィル製剤は、Asta Carotene AB(スウェーデン、Gustavsberg)により藻類のヘマトコッカス種によって産生されたアスタキサ ンチンを含んだ。

    【0019】 天然で生じるアスタキサンチンは藻類の他、真菌類および甲殻類から得ることもできる。 他の供給源由来のアスタキサンチンおよび他のキサントフィルも同様に本発明の目的に有用であると思われる。 しかしながら藻類由来のアスタキサンチンを用いる利点は、アスタキサンチンが脂肪酸によりエステル化された形態で存在することであり[Renstrom B. et al, 1981, Phytochem 20(11):2561-2564] 、エステル化されたアスタキサンチンの方が遊離アスタキサンチンより取扱い中や保存中に安定である。

    【0020】 実験計画および結果分娩前4週間から乳汁分泌期の最初の3ヶ月までの期間中、乳牛に藻類ミール(ヘマトコッカス・プルビアリス( Haematococcus pluvialis )由来)を天然アス タキサンチン100mg/日となるように与えた。

    【0021】 免疫グロブリンの分析のため分娩当日、3個体の第二の乳汁分泌期の乳牛から初乳を採集し、藻類ミールを与えなかった同農場の同齢の乳牛の初乳と比較した。 驚くべきことに、藻類ミールを与えた乳牛の初乳の免疫グロブリン濃度は、対照の乳牛の初乳のものより43%高かった。 アスタキサンチンに富んだ藻類ミールはミルク、特に初乳中の免疫グロブリン濃度を高めるものと考えられる。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 K W 7/48 7/48 39/395 39/395 Y (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4B001 AC99 BC14 EC05 EC99 4C083 AA071 AD411 FF01 4C085 AA33 CC16 EE03 4C087 AA03 BB39 ZA89 ZB05

    QQ群二维码
    意见反馈