Nano-particles of whey protein

申请号 JP2007533939 申请日 2005-09-28 公开(公告)号 JP5014137B2 公开(公告)日 2012-08-29
申请人 ネステク ソシエテ アノニム; 发明人 ゲアリンデ オンテアハスルベルゲア,; ニコラス カーリアー,; クリストフ, ジェイ., イー. シュミット,; マーティン ビューリュー,; ライオネル ボヴェット,;
摘要
权利要求
  • 二価陽イオンを含有するホエイタンパク質の水溶液のpHを 5.8〜6.0に調節するステップと、当該二価陽イオンを含有するホエイタンパク質の水溶液を、 1225分の時間、 82℃〜89℃の温度下に置いて、球形負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質の分散液を得るステップと、を含 み、前記ホエイタンパク質源が、β−ラクトグロブリン(BLG)である 、負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質の生産方法。
  • ミネラルを含有するホエイタンパク質の水溶液のpHを7.5〜8.4又は6.4〜7.4に調節するステップと、当該ミネラルを含有するホエイタンパク質の水溶液を、10秒〜30分の時間、80℃〜95℃の温度下に置いて、球形負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質の分散液を得るステップと、を含 み、前記ホエイタンパク質源が、β−ラクトグロブリン(BLG)である 、負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質の生産方法。
  • ホエイタンパク質の水溶液中のホエイタンパク質の量が、溶液の総重量に対して、0.1重量%〜12重量%、好ましくは0.1重量%〜8重量%、より好ましくは0.2重量%〜7重量%、更に好ましくは1重量%〜4重量%である、請求項1又は2に記載の方法。
  • pHを、食品グレードの酸及び/又は食品グレードのアルカリ溶液の添加によって調節する、請求項1〜 のいずれか一項に記載の方法。
  • ホエイタンパク質の水溶液にバッファーを添加するステップを更に含む、請求項1〜 のいずれか一項に記載の方法。
  • ホエイタンパク質の水溶液が、ガム、脂肪、炭水化物及び植物エキスから選ばれる追加の化合物を含有する、請求項1〜 のいずれか一項に記載の方法。
  • 追加の化合物が、ホエイタンパク質の水溶液の総重量に対して50重量%以下である、請求項 に記載の方法。
  • 乾燥するステップを更に含む、請求項1〜 のいずれか一項に記載の方法。
  • 請求項1〜 のいずれか一項に記載の方法によって得られ、1μm未満の直径の粒子サイズを有する、負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質。
  • 平均ナノ粒子径が、0.200未満の多分散指数を有する、請求項 に記載の負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質。
  • 少なくとも118のタンパク効率を有する、請求項 9又は10に記載の負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質。
  • 食品、栄養補助食品又は栄養組成物の調製のための、請求項 9〜11のいずれか一項に記載の負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質の使用。
  • コーヒークリーマー、ヨーグルト、パスチャライズド牛乳、UHT牛乳、加糖練乳、発酵乳、ミルクベースの発酵製品、ミルクチョコレート、ムース、泡、エマルション、アイスクリーム、ミルクベースの粉末、乳児用フォーミュラ、栄養強化食、ペットフード、又は錠剤、乾燥経口サプリメント、液状経口サプリメントのための、請求項 12に記載の使用。
  • 請求項 9〜11のいずれか一項に記載の負荷電ナノ粒子化ホエイタンパク質を含有し、食品、栄養補助食品及び栄養組成物から選ばれる組成物。
  • コーヒークリーマー、ヨーグルト、発酵乳、ミルクベースの発酵製品、ムース、アイスクリーム、ミルクベースの粉末、乳児用フォーミュラ、栄養強化食、ペットフード、又は錠剤、乾燥経口サプリメント、液状経口サプリメントである、請求項 14に記載の組成物。
  • 说明书全文

    発明の詳細な説明

    本発明は、ナノ粒子化形態のホエイタンパク質を生産する方法、及びそのようにして得られるナノ粒子化ホエイタンパク質に関する。 特に、本発明は、これらのナノ粒子化ホエイタンパク質の、乳化剤、脂肪代替物、ミセルカゼイン代替物、漂白剤、起泡剤、生地改良剤及び/又は充填剤としての使用に関する。

    脂肪含有食品材料は、多くの人々の食事の相当な割合を構成している。 かかる製品の生産が直面する問題の1つは、相分離が起こらないように、製品の貯蔵寿命全体を通じて脂肪が安定していなければならないという点に存する。

    この目的のために、乳化剤が利用される。 乳化剤は、非相に可溶な親油性若しくは疎水性部分、及び水に可溶な極性若しくは親水性部分の固有の特性に基づいて、一旦形成されたエマルションを安定化させ、その結果、乳化剤分子は、一方の相を他方の相に乳化するのを促進する。 乳化剤はまた、一旦形成された液滴を凝集及び合体から保護する。 乳化剤としては、親水コロイド、リン脂質(レシチン)、糖脂質等の天然物質も、ステアリル−2−ラクチレート、モノ若しくはジアシルグリセリド等の合成物質も用いられる。

    これらの物質の主な欠点の1つは、最終製品のコストは実質的に増加させるが、製品の栄養価は増加させない点に存する。 かかる種類の物質はまた、タンパク質と界面で競合するために、十分な安定化特性を示さないことがある。

    従って、本発明の1つの目的は、固有の欠点を示さず、容易に入手可能な、既存の乳化剤の代替物を提供することにある。

    本発明の他の目的は、高いタンパク効率(PER)を有する、脂肪代替物、漂白剤、起泡剤、生地改良剤及び/又は充填剤を提供することにある。

    この目的を達成するために、ホエイタンパク質を含有する溶液を特定の時間、狭いpH範囲で特定の温度下に置いて、1μm未満、好ましくは100〜990nmの直径を有するホエイタンパク質凝集体を生成させるステップを含む、ナノ粒子化ホエイタンパク質の生産方法が提示される。

    特に、本発明は、
    i)ホエイタンパク質の水溶液のpHを狭い範囲に調節するか、或いは、pHを一定に保ったまま、ホエイタンパク質調製物のイオン強度を調節するステップと、
    ii)水溶液を、10秒〜30分の時間、80°〜95℃の温度下に置いて、1μm未満の粒子径を有する球形ナノ粒子化ホエイタンパク質の分散液を得るステップと、
    を含む、ナノ粒子化ホエイタンパク質の生産方法に関する。

    ナノ粒子化ホエイタンパク質の分散液は、特に凍結乾燥又は噴霧乾燥によって、更に乾燥させてもよい。 噴霧乾燥粉末を戻した溶液中でホエイタンパク質ナノ粒子が観察されることが判明した。 形態及び構造に差異は検出されず、ホエイタンパク質ナノ粒子が噴霧乾燥に対して物理的に安定であることが確認された。

    前記ナノ粒子は、少なくとも100のタンパク効率を有する。

    本発明に至る長い実験の過程で、本発明者らは、驚くべきことに、ホエイタンパク質、又はその1つ若しくは複数の主要成分の水溶液を、約80〜95℃の所望の温度で、約10秒〜30分間熱処理する前に、pHを非常に正確な狭い範囲(±0.2pH単位)に調節すると、得られるホエイタンパク質が、球形の形状と直径1μm未満の粒子サイズとを有する微粒子の形態を示すことを見出した。 利点は、従来の方法とは異なり、そのように調製されるホエイタンパク質粒子は、粒子径の減少をもたらすいかなる機械的ストレスも受けないということである。 この方法は、せん断なしで、熱処理の間にホエイタンパク質の自発的ナノ粒子化を誘導するものである。

    ナノ粒子化ホエイタンパク質は、長期に渡って溶液系中の脂肪及び/又は空気を安定化することができるので、乳化剤、脂肪代替物、ミセルカゼイン代替物又は起泡剤としての使用に最適であることが明らかにされている。 更に、本発明のナノ粒子化ホエイタンパク質はなお、漂白剤として機能しうる状態にあり、その結果、1つの化合物によっていくつかの課題が達成されることになる。 ホエイは豊富に入手可能な物質なので、ホエイを使用すれば、乳化剤、充填剤、漂白剤又は起泡剤を必要とする製品のコストは減少し、同時に、製品の栄養価は増加することになる。

    本発明の方法で用いられるホエイタンパク質としては、任意の市販のホエイタンパク質単離物又は濃縮物、すなわち当該分野で公知の任意のホエイタンパク質の調製方法によって得られるホエイタンパク質、並びにそこから調製されたホエイタンパク質画分、又はβ−ラクトグロブリン(BLG)、α−ラクトアルブミン、血清アルブミン等のタンパク質を用いることができる。 特に、チーズ製造の副産物として得られるスイートホエイ、酸カゼイン製造の副産物としての酸ホエイ、乳精密ろ過によって得られる未処理のホエイ、又はレンネットカゼイン製造の副産物としてのレンネットホエイを、ホエイタンパク質として用いることができる。 特にコスト面からは、製造後更なる分画プロセスに供されてないホエイタンパク質調製物が出発物質として好ましい。 本発明は、ウシ由来のホエイ単離物に限定されないが、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ラクダ等の哺乳動物種由来のホエイ単離物に関する。 本発明の方法はまた、卵タンパク質、ダイズ、穀物、油糧種子由来の、又は他の植物若しくは動物由来の、脱ミネラル化され、又は僅かにミネラル化された他の球状タンパク質にも適用される。 「僅かにミネラル化された」とは、特別なミネラル強化を行うことなくホエイタンパク質濃縮物又は単離物を調製した後に、透析可能又はダイアフィルトレーション可能な遊離ミネラルが除去されて、タンパク質関連のミネラルが維持され、又は自然にミネラル化が起こることを意味するものと理解されたい。

    ホエイタンパク質は、水溶液中に、溶液の総重量に対して、0.1重量%〜12重量%、好ましくは0.1重量%〜8重量%、より好ましくは0.2重量%〜7重量%、更に好ましくは0.5重量%〜6重量%、特に1重量%〜4重量%存在することができる。

    ナノ粒子化ステップの前に存在するホエイタンパク質調製物の水溶液は、各ホエイ生産過程の副産物、他のタンパク質、ガム、炭水化物等の化合物を更に含有してもよい。 この溶液はまた、他の食品成分(脂肪、炭水化物、植物エキス等)を含有してもよい。 このような追加的な化合物の量は、好ましくは、溶液の総重量に対して50重量%以下、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下である。

    ホエイタンパク質は、例えばカゼインと比較して118/100の、より高いタンパク効率(PER)を有する。
    PER=体重増加(g)/タンパク質摂取量(g)

    例:

    ホエイタンパク質は、必須アミノ酸(AA)の優れた供給源である(45%)。 ストレス下や高齢者において必要性が増すAAに富み、カゼイン(0.3gシステイン/100gタンパク質)と比較して、スイートホエイタンパク質はシステインを7倍多く、また、酸ホエイはシステインを10倍多く含有する。 システインは、グルタチオン(GSH)合成の律速アミノ酸であり、グルタチオンは、グルタミン酸、システイン及びグリシンから成るトリペプチドである。 グルタチオンは、ストレス下の生体防御において最も重要な機能を果たす。 ホエイタンパク質を含む経口サプリメントは、HIV感染患者の血漿中GSHレベルを増大させる(Eur.J.Clin.Invest.2001年、31、171〜178頁)。

    本発明のナノ粒子は、少なくとも100、好ましくは少なくとも118のPERを有する。

    ホエイタンパク質、並びにその画分及び/又は主要なタンパク質は、精製された形態又は粗生成物の形態で用いることができる。 好ましい実施形態では、ナノ粒子化ホエイタンパク質の調製の出発物質の塩含有量は、二価陽イオンで2.5%未満、より好ましくは2%未満である。

    或いは、pH調節ステップが望ましくない場合は、pHを一定に保ったままホエイタンパク質調製物のイオン強度を調節することが可能である。 その場合、イオン強度は、一定のpH下のナノ粒子化が可能なように、有機イオン又は無機イオンによって調節することができる。

    次いで、出発物質を熱処理に供する。 これに関して、ナノ粒子化ホエイタンパク質を得るには、約80〜約95℃、好ましくは約82〜約89℃、より好ましくは約84〜87℃の範囲、最も好ましくは約85℃の温度を有することが重要であることが判明している。

    所望の温度に達した後、最短で10秒間、最長で30分間、そこに(所望の温度に)維持する。 ホエイタンパク質水溶液を所望の温度に維持する時間は、好ましくは12〜25分、より好ましくは12〜20分、更に好ましくは約15分である。

    本明細書において、ナノ粒子とは、1μm未満、好ましくは100〜700nmの直径を有する粒子を意味するものとする。 ナノ粒子の平均直径は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて測定することができる。 ここで、液体のナノ粒子化試料は、寒天ゲルチューブ中に封入した。 固定は、0.1M、pH7.4のカコジル酸バッファー中2.5%グルタルアルデヒドの溶液中に浸漬して行い、また、後固定は、同バッファー中2%四酸化オスミウムの溶液を用いて行ったが、いずれの溶液も0.04%ルテニウムレッドを含有していた。 段階的なエタノール系(70、80、90、96、100%エタノール)で脱水した後、試料をスパー樹脂(スパー/エタノール 1:1、2:1、100%)に包埋した。 樹脂の重合(70℃、48時間)後、ライカウルトラカットUCTウルトラミクロトームで準超薄切片及び超薄切片を切り出した。 酢酸ウラニル及びクエン酸鉛で染色した超薄切片を、透過型電子顕微鏡(フィリップスCM12、80kV)で検査した。

    この知見によれば、pH及びイオン強度は本発明の方法における重要な因子である。 Ca、K、Na、Mgのような遊離陽イオンが実質的に欠如しているか枯渇している、十分に透析した試料に関しては、所定の時間、5.4未満のpHで熱処理を行うとカードが得られ、他方、6.8を超えるpHでは可溶性ホエイタンパク質が生じることが判明している。 従って、このかなり狭いpH領域においてのみ、直径1μm未満のサイズの微粒子形態のホエイタンパク質が得られる。 同様の微粒子形態は、等電pH未満で対称的に、すなわちpH3.5〜5.0で得られる。

    好ましい実施形態では、二価陽イオンの含有量が少ない場合(最初のホエイタンパク質粉末100gに対して0.2g未満)は、負荷電ナノ粒子を得るために、pHを5.6〜6.4、より好ましくは5.8〜6.0の範囲に調節する。 ホエイタンパク質源(濃縮物又は単離物)のミネラル含有量に応じて、pHは8.4まで上げることができる。 特に、大量の遊離ミネラル存在下で負荷電ナノ粒子を得るためには、pHは7.5〜8.4、好ましくは7.6〜8.0とすることができ、また、中程度の量の遊離ミネラル存在下で負荷電ナノ粒子を得るためには、pHは6.4〜7.4、好ましくは6.6〜7.2とすることができる。 pHは一般に、好ましくは食品グレードの酸、例えば、塩酸、リン酸、酢酸、クエン酸、グルコン酸又は乳酸の添加によって調節する。 ミネラル含有量が高い場合は、pHは一般に、好ましくは食品グレードのアルカリ溶液、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化アンモニウムの添加によって調節する。

    他の好ましい実施形態では、正荷電ナノ粒子を得るために、タンパク質源のミネラル含有量に応じてpHが3.5〜5.0に調節された、塩を含有しない溶液中でホエイタンパク質のナノ粒子化を行う。

    好ましい実施形態では、二価陽イオンの含有量がホエイタンパク質粉末中0.2%〜2.5%の場合は、pHを6.3〜9.0の範囲に調節する。

    他の実施形態では、ホエイタンパク質の熱処理の間のpH値の実質的な変化を避けるために、ホエイタンパク質の水溶液にバッファーを添加する。 原則として、バッファーは、任意の食品グレードのバッファー系、すなわち、例えば、酢酸及びその塩(酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等)、リン酸及びその塩(NaH PO 、Na HPO 、KH PO 、K HPO 等)、並びにクエン酸及びその塩、から選択される。

    本発明の方法によって得られるナノ粒子化ホエイタンパク質は、1μm未満、好ましくは100〜990nm、より好ましくは直径100〜700nmのサイズを有するが、所望の用途に応じて、ナノ粒子の割合は少なくとも80%であり、残りの可溶性凝集体又は可溶性タンパク質の割合は20%未満である。 平均ナノ粒子径は、0.200未満の多分散指数を特徴とする。 結果的に、本発明によって得られる白色懸濁液は安定であり、pH3〜8の広い範囲で乳状の外観を呈する。

    500nmでの吸光度によって測定される濁度は、1%タンパク質溶液について少なくとも3吸光度単位であるが、ナノ粒子の収率が80%より高い場合は、16吸光度単位に達することがある。

    本発明の方法によって生産されるナノ粒子化ホエイタンパク質の純度は、残りの可溶性タンパク質の量を測定することによって得ることができる。 20℃及び26900gで15分間の遠心分離を行うと、ナノ粒子が除去される。 上清を用いて、石英キュベット中、280nmでタンパク質量を測定する。 値は、熱処理前の初期値のパーセンテージで表す。

    ナノ粒子の割合=(最初のタンパク質の量−可溶性タンパク質の量)/最初のタンパク質の量

    いかなる理論にも拘束されることを望まないが、本明細書に記載の方法は、結果的に、ホエイタンパク質の、非常に小さい凝集体の形成をもたらすと考えられている。 この凝集体は、所定のサイズを有するものであり、タンパク質表面に存在する排斥及び引力の間の静電的バランスから生じる特別な変性状態にあって、観察される特性を生み出す。 特に、ナノ粒子化ホエイタンパク質は完全な乳化特性及び起泡特性を有するので、タンパク質の変性状態は、疎水性相、例えば脂肪滴又は空気と、親水性相である水溶液との相互作用を可能にすると思われる。

    従って、他の実施形態では、本発明はまた、乳化剤としてのナノ粒子化ホエイタンパク質の使用に関する。 ナノ粒子化ホエイタンパク質は、癖のない味を有する、すなわちかかる物質の使用によって異臭が生じないことから、乳化剤としての使用に最適である。 これらはまた、ミセルカゼイン代替物として使用することもできる。

    本発明の方法によって得られるナノ粒子化ホエイタンパク質は、例えばムース又はアイスクリーム中、コーヒークリーマー中、又は低脂肪若しくは本質的に無脂肪の乳製品中にも存在するようなエマルション又は泡の安定化を必要とするあらゆる種類の食品の調製のために使用することができる。 或いは、用途があれば、ミセルカゼイン代替物として使用することもできる。 本発明のナノ粒子化ホエイタンパク質の用途が見出される製品の例としては、パスチャライズド牛乳、UHT牛乳、加糖練乳、ヨーグルト、発酵乳、ミルクベースの発酵製品、ミルクチョコレート、ムース、泡、エマルション、アイスクリーム、発酵穀物ベースの製品、ミルクベースの粉末、乳児用フォーミュラ、栄養強化食、ペットフード、錠剤、液体細菌懸濁液、乾燥経口サプリメント、液状経口サプリメント等が挙げられる。

    特に、本発明のナノ粒子化ホエイタンパク質を単独で、又は多糖(例えば、アラビアガム又はカラギーナン)等の他の活性物質と組み合わせて使用して、マトリックス(例えば、乳状の泡のマトリックス)を安定化することができる。 癖のない味、漂白力、及び熱処理後の安定性を有することから、本発明のナノ粒子化ホエイタンパク質は、脱脂乳の白さ及び口当たりを改善するために使用することができる。

    同じ総タンパク質含有量で乳製品の漂白力を増大することに加えて、同時に、食品マトリックス中の脂肪分を減少させることができる。 この特徴は、例えば牛乳自体に由来する更なる脂肪を添加することなくミルククリーマーを添加することを可能にするものであり、本発明のナノ粒子化ホエイタンパク質の特別な有利性を表すものである。

    このため、他の実施形態において、本発明はまた、本明細書に記載のナノ粒子化ホエイタンパク質を含有する、食品、栄養補助食品、栄養及び/又は医薬組成物を包含する。

    以下の実施例は、本発明を例示するものであり、本発明を限定するものではない。

    [実施例]
    本発明のナノ粒子の調製を詳細に記載する以下の実施例を参照することによって、本発明を更に明確にする。 本明細書に開示される特定の実施形態は、本発明のいくつかの態様を例示するものとして意図されているので、本明細書及び特許請求の範囲に記載の発明の範囲がこれらの実施形態によって限定されることはない。 あらゆる均等な実施形態は、本発明の範囲内にあるものとして意図されている。 実際、本明細書に示され、記載されたもの以外の、本発明の種々の変更は、以上の説明から当業者に明らかになるであろう。 かかる変更もまた、添付の特許請求の範囲に包含されるものとして意図されている。

    (実施例1:β−ラクトグロブリンのナノ粒子化)
    β−ラクトグロブリン(ロットJE002−8−922、13−12−2000)は、ダビスコ(アメリカ合衆国ミネソタ州ルシュール)から得た。 限外ろ過及びイオン交換クロマトグラフィーによって、スイートホエイからタンパク質を精製した。 粉末の組成は、89.7%タンパク質、8.85%水分、1.36%灰分(0.079%Ca 2+ 、0.013%Mg 2+ 、0.097%K 、0.576%Na 、0.050%Cl )である。 使用した他の全ての試薬は分析グレードであった(メルクダルムシュタット、ドイツ)。 ミリQ(登録商標)水(ミリポア)中のβ−ラクトグロブリンの溶媒和及び20℃、2時間の攪拌によって、0.2%濃度のタンパク質溶液を調製した。 次いで、HClの添加によって、アリコートのpHを5.0、5.2、5.4、5.6、5.8、6.0、6.2、6.4、6.6、6.8及び7.0に調節した。 溶液を20mlのガラスバイアル(アジレントテクノロジー)に充填し、シリコン/PTFEシールを含むアルミニウムカプセルで密閉した。 溶液を85℃で15分間加熱した(当該温度に達するまでの時間は2.30〜3.00分)。 熱処理後、試料を氷水中で20℃まで冷却した。
    生成物の目視外観(図1)は、ナノ粒子化の最適pHが5.8であることを示す。

    (実施例2:ホエイタンパク質単離物のナノ粒子化)
    ホエイタンパク質単離物(WPI)(バイプロ(Bipro)(登録商標)、バッチJE032−1−420)をダビスコ(アメリカ合衆国ミネソタ州ルシュール)から得た。 粉末の組成を表1に示す。
    ミリQ(登録商標)水(ミリポア)中のホエイタンパク質粉末の溶媒和及び20℃、2時間の攪拌によって、3.4%タンパク質のタンパク質溶液を調製した。 最初のpHは7.2であった。 次いで、HCl 0.1Nの添加によって、アリコートのpHを5.6、5.8、6.0、6.2、6.4及び6.6に調節した。 溶液を20mlガラスバイアル(アジレントテクノロジー)に充填し、シリコン/PTFEシールを含むアルミニウムカプセルで密閉した。 溶液を85℃で15分間加熱した(当該温度に達するまでの時間は2.30〜2.50分)。 熱処理後、試料を氷水中で20℃まで冷却した。
    加熱したホエイタンパク質の濁度を500nm及び25℃で測定し、試料を希釈して、0.1〜3吸光度単位の範囲での測定を可能にした(分光光度計ユビコン(Uvikon)810、コントロンインストゥルメント)。 最初のタンパク質濃度3.4%に対して、値を計算した。

    図2に示されるように、同じ試料について10分の間隔の範囲内で、500nmで測定した吸光度が安定した(初期値の5%未満の変動)ときに、ナノ粒子化のpHに達したとみなした。 この生成物に関して、ナノ粒子化の最適pHは6.0〜6.2であった。 熱処理前に調節したこのpHに関して、安定した濁度は21であり、遠心分離後に280nmでの吸光度によって評価した残りの可溶性タンパク質は1.9%であった。 最初のタンパク質の45%はpH6.0でナノ粒子に変わったと結論付けることができる。

    (実施例3:ナノ粒子の顕微鏡観察)
    (ナノ粒子の生成)
    ミリQ(登録商標)水(ミリポア)中のホエイタンパク質粉末(WPI90バッチ989/2、ラクタリス、フランス、レチエー)の溶媒和によって、2%タンパク質のタンパク質溶液を調製し、20℃で2時間攪拌した。 次いで、HCl 0.1N又はNaOH 0.1Nを用いて、アリコートのpHを調節した。 溶液を20mlガラスバイアル(アジレントテクノロジー)に充填し、シリコン/PTFEシールを含むアルミニウムカプセルで密閉した。 溶液を85℃で15分間加熱した(当該温度に達するまでの時間は2.30〜2.50分)。 熱処理後、試料を氷水中で20℃まで冷却した。 この生成物に関して、ナノ粒子化の最適pHは7.4であった。

    (顕微鏡観察)
    寒天ゲルチューブ中に液体ナノ粒子化試料を封入した。 固定は、0.1M、pH7.4カコジル酸バッファー中2.5%グルタルアルデヒドの溶液中に浸漬して行い、また、後固定は、同バッファー中2%四酸化オスミウムの溶液を用いて行ったが、いずれの溶液も0.04%ルテニウムレッドを含有していた。 段階的なエタノール系(70、80、90、96、100%エタノール)で脱水した後、試料をスパー樹脂(スパー/エタノール 1:1、2:1、100%)に包埋した。 樹脂の重合(70℃、48時間)後、ライカウルトラカットUCTウルトラミクロトームで準超薄切片又は超薄切片を切り出した。 酢酸ウラニル及びクエン酸鉛で染色した超薄切片を、透過型電子顕微鏡(フィリップスCM12、80kV)で検査した。
    TEM顕微鏡写真を図3に示す。 得られたナノ粒子は、直径200nmの球形の形状を呈している。

    (粒度分布)
    pH4.25(約+25mVのゼータ電位で正に帯電)及びpH6.0(約−30mVのゼータ電位で負に帯電)、85℃、15分間の1重量%β−ラクトグロブリン分散液の熱処理によって得られたナノ粒子について、ナノ粒子の強度ベースの粒度分布を測定した。 ナノ粒子のz平均流体力学的直径はpH4.25で229.3mm、pH6.0で227.2であった。 動的光散乱を用いて、β−LG及びホエイタンパク質凝集体を追跡した。 633nmのレーザー放射源及び4.0mVの動力を備えたナノサイザーZS装置(マルバーンインスツルメンツ、イギリス)を用いた。 装置は後方散乱配置で使用し、検出は173°の散乱で行った。 これにより、濁った試料に見られる複数の散乱シグナルのかなりの減少が可能となる。 方眼のある石英セル(ヘルマ、光路1cm)中に試料を配置した。 光線の光路を、試料濁度(減衰)に応じて、装置で自動的に設定した。 散乱強度の揺らぎから、自己相関関数を計算した。 結果を図6に示す。 これは、平均的粒子が、非常に狭い多分散指数(<0.200)を特徴としていることを示す。 結果的に、本発明によって得られる白色懸濁液は、pH3〜8の広い範囲で、安定であり、乳状の外観を呈する。

    (実施例4:一定のpHでのβ−ラクトグロブリンのナノ粒子化)
    2%β−ラクトグロブリンの水溶液を用いる条件で、実施例1に記載される方法を繰り返した。 この溶液のpHは、アルギニンHCl溶液を添加して、5〜200mMの最終塩濃度、及び1%の最終β−ラクトグロブリン濃度を得た後、7.0に調節されていた。 続いて、熱処理(80℃、10分、昇温に約2分)を行ってナノ粒子を生成させた。

    結果を図4に示す。 この結果は、約50〜70mMのイオン強度範囲でのみ、ナノ粒子化ホエイタンパク質の存在を示す実質的な濁度が観察されることを示している。

    (実施例5:漂白剤の調製)
    未処理のホエイタンパク質(WPI95バッチ848、ラクタリス、8重量%水溶液)を、実施例2に従って処理した。 2mm測定セルを備えたマクベスCE−XTH D65 10°SCE装置を用いて、透過−反射モードで、得られた生成物の明度(L)を測定した。 得られた明度はL=74.8であり、高脂肪乳のL=74.5の値に匹敵するものだった。

    (実施例6:コーヒークリーマーの調製)
    未処理のホエイタンパク質(Bipro(登録商標)、ロットJE032−1−420、0.5重量%水溶液)を、Bipro(登録商標)についてのナノ粒子化pH6.0に調節された50mMリン酸クエン酸バッファー存在下、50℃で、10重量%部分水添パーム油、14重量%マルトデキストリン(DE21)と混合した。 ラニーホモジナイザーを用いて400/50バールで混合物を均質化し、続いて15分間、85℃で熱処理した。

    得られたエマルションは、4℃の保存条件下で、少なくとも1カ月の期間に渡って高い安定性を示した。 そして、15%の脂肪分及びL=75.9の明度を有する参照液体クリーマー(クレームアキャフェ(Creme a Cafe)、スイス、エミ)と比較して、L=78の白さを生じた。

    (実施例7:水性泡の調製)
    最終β−ラクトグロブリン濃度が1重量%、及びアルギニンHClが60mMとなるように、未処理のβ−ラクトグロブリン(Biopure、ダビスコ、ロットJE002−8−922、2重量%水溶液)を120mMアルギニンHCl溶液と混合した。 次いで、1N HClの添加によって、pHを7.0に調節した。 次いで、最初のβ−ラクトグロブリンの90%が、130nmのz平均粒径を有するナノ粒子に変換されるように、80℃で10分間、混合物を熱処理した。 ここで、ナノ粒子の直径は、ナノサイザーZS装置(マルバーンインスツルメンツ、イギリス)を用いて測定した。 試料を石英キュベットに注ぎ、散乱光の変動を自動的に記録した。 得られた自己相関関数から、キュムラント法を用いて粒子の拡散係数を求め、次いで、ストークス−アインシュタインの法則を用いてz平均流体力学的直径を求めた。 この測定において、溶媒の屈折率は1.33、ナノ粒子の屈折率は1.45とした。 次いで、得られたβ−ラクトグロブリンナノ粒子分散液の50mLを、ガラスフリット(12〜16μmの泡を発生する。)を通じて窒素散布を行って起泡し、標準化されたFoamscan(商標)(ITコンセプト(ITConcept))装置を用いて180cm の泡容積を生じさせた。 次いで、泡の容積安定性を、画像解析を用いて26℃で経時的に追跡し、アルギニンHClなしで同様の条件で処理したβ−ラクトグロブリン(ナノ粒子は形成されなかった。)で得られた泡の安定性と比較した。 図5は、β−ラクトグロブリンナノ粒子の存在によって泡容積安定性が大いに向上したことを示している。

    (実施例8:ホエイベースの発酵乳製品−発酵試験)
    (材料)
    ホエイタンパク質単離物(WPI)(Bipro(登録商標))をダビスコ(アメリカ合衆国ミネソタ州ルシュール)から得た(タンパク質濃度92.7%)。
    噴霧乾燥ホエイ透過物(Variolac836):ラクトース濃度:83%−ミネラル:8%
    乳酸50%
    食用ラクトース(ラクタリス)
    脱イオン水

    (方法)
    タンパク質濃度が4.6%、すなわち3リットルの溶液に対してWPI粉末が154.5g、水が2845.5gとなるように、バイプロ(Bipro)(登録商標)粉末を脱イオン水中に溶解した。 水和時間は3時間であった。 水和後、別々の試験に用いるために、この溶液を200mlの試料に分けた。

    各溶液について、50%の乳酸を添加し、加熱前にpHを調節した。 二重釜で85℃まで試料を加熱し、この温度で15分間維持した。 加熱後、溶液を40℃で冷却し、ラクトバチルスブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus)及びストレプトコッカスサーモフィルス(Streptococcus thermophilus)を接種した。 6℃の低温室に置く前に、試料を5時間30分、41℃のスチームルームに置いた。

    結果を表3に示す。

    (実施例9:脂肪分の減少したホエイタンパク質増強アイスクリーム)
    (材料)
    タンパク質含有量が90%のホエイタンパク質単離物(WPI、ラクタリスのプロラクタ(Prolacta)90(登録商標)、フランス、レチエー)
    タンパク質含有量が35%の脱脂粉乳 スクロース マルトデキストリンDE39
    無水乳脂 乳化剤 脱イオン水 食用塩酸 1M

    (方法)
    二重ジャケット80Lタンクを用いて、泡の形成を避けるために穏やかに攪拌しながら、脱イオン水に50℃でプロラクタ90(登録商標)粉末を分散させて、タンパク質濃度を9.67重量%とした。 すなわち、3.3kgのプロラクタ90(登録商標)を、31.05kgの脱イオン水に分散させた。 1時間の分散後、HClの添加によって、分散液のpHをナノ粒子化pHに調節した。 ホエイタンパク質ナノ粒子を生成させるために、分散液の温度を85℃まで上昇させ、15分間維持した。 15分後、温度を50℃まで下げ、ナノ粒子分散液に更なる成分(すなわち、脱脂粉乳、マルトデキストリンDE39、スクロース、乳化剤及び無水乳脂)を連続的に添加した。 ミックスの最終的な量は50kgであり、全固形分が39.5%、脂肪分が5重量%であった。 30分の水和後、ミックスを二段階均質化し(80/20バール)、一晩のエージングの前に低温殺菌(pasteurise)した(86℃/30秒)。
    翌日、ホイヤーMF50装置を用いてアイスクリームミックスを100%のオーバーランで冷凍し、−40℃で硬化させてから、−20℃で保存した。 最終的なアイスクリームは、アイスクリームミックスベースでタンパク質8重量%(カゼイン20%、ホエイタンパク質80%)及び脂肪5重量%を含有していた。

    (実施例10:噴霧乾燥によって得られる粉末ホエイタンパク質ナノ粒子)
    (材料)
    タンパク質含有量が90%のホエイタンパク質単離物(WPI、ラクタリスのプロラクタ(Prolacta)90(登録商標)、フランス、レチエー)
    食用ラクトース マルトデキストリンDE39
    脱イオン水 食用塩酸 1M

    (方法)
    二重ジャケット100Lタンクを用いて、泡の形成を避けるために穏やかに攪拌しながら、脱イオン水に50℃でプロラクタ90(登録商標)粉末を分散させて、タンパク質濃度を10重量%とした。 すなわち、11kgのプロラクタ90(登録商標)を、89kgの脱イオン水に分散させた。 1時間の分散後、HClの添加によって、分散液のpHをナノ粒子化pH(ここでは約6.3)に調節した。 ホエイタンパク質ナノ粒子を生成させるために、分散液の温度を85℃まで上昇させ、15分間維持した。 15分後、温度を50℃まで下げ、10重量%ホエイタンパク質ナノ粒子分散液を50kgの2つのバッチに分けた。 最初の試験において、20kgのラクトースを、50kgのナノ粒子分散液に50℃で分散させ、30分間攪拌した。 同様に、20kgのマルトデキストリンDE39を、残りの50kgのホエイタンパク質ナノ粒子分散液に添加した。
    次いで、ニロSD6.3N塔に15L/時間の流速で2つの混合物を噴霧して乾燥した。 空気入力温度は140℃であり、空気出力温度は80℃であった。 得られた粉末の水分含有量は5%未満であった。
    噴霧乾燥の前後に、動的光散乱を用いて、ホエイタンパク質ナノ粒子のサイズを水中のラクトース及びマルトデキストリン(DE39)存在下で測定した。 ホエイタンパク質ナノ粒子の粘度の希釈形態に合うように、噴霧乾燥前の分散液の希釈、又は粉末の還元によって総タンパク質濃度を0.4重量%に設定した。 ナノサイザーZS装置(マルバーンインスツルメンツ)を用いて、20の測定値からナノ粒子直径の平均値を求めた。

    ラクトース及びマルトデキストリン(DE39)存在下でホエイタンパク質ナノ粒子について測定した粒子径は、それぞれ310.4nm及び306.6であった。 粉末の還元後、それぞれの直径は、265.3nm及び268.5であった。 これらの測定値から、ホエイタンパク質ナノ粒子が、噴霧乾燥に関して物理的に安定であることが確認された。 その結果は、1%リンタングステン酸の存在下、pH7のネガティブ染色を用いて行った、0.1重量%ホエイタンパク質ナノ粒子の水中分散液のTEM顕微鏡観察によって裏付けられた。 80kVで作動するフィリップスCM12透過型電子顕微鏡を用いた。 噴霧乾燥前の溶液中、及び噴霧乾燥粉末の還元後の溶液中で、ホエイタンパク質ナノ粒子を観察した。 形態及び構造の差異は検出できなかった。

    β−ラクトグロブリンのナノ粒子化に対するpH及び熱処理の効果を示す実験の結果を示す図である。

    500nmでの濁度測定値を用いて、商業的調製物(バイプロ(Bipro)(登録商標)、バッチJE032−1−420)に関するナノ粒子化のpHを決定する方法を示す図である。

    pH7.4でのナノ粒子化ホエイタンパク質(2重量%、WPI95、ラクタリス)の透過型電子顕微鏡写真である。 スケールバーは200nmである。

    7.0の一定のpHでのタンパク質ナノ粒子の形成に対するイオン強度(アルギニンHCl)の影響を評価する実験の結果を示す図である。

    60mMアルギニンHClの存在下、pH7.0で1重量%β−ラクトグロブリンナノ粒子(ダビスコ)によって安定化された泡の容積安定性(FVS)を、非ナノ粒子化β−ラクトグロブリンと比較して示す図である。

    pH4.25(約+25mVのゼータ電位で正に帯電)及びpH6.0(約−30mVのゼータ電位で負に帯電)、85℃、15分間の1重量%β−ラクトグロブリン分散液の熱処理によって得られたナノ粒子の、強度ベースの粒度分布を示す図である。 ナノ粒子のz平均流体力学的直径はpH4.25で229.3mm、pH6.0で227.2であった。 ネガティブ染色の後にTEMによって得られたナノ粒子の対応する顕微鏡写真を示す。 スケールバーは1μmである。

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