The preparation of angiotensin converting enzyme inhibition peptide-containing whey |
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申请号 | JP2000593192 | 申请日 | 2000-01-11 | 公开(公告)号 | JP4371292B2 | 公开(公告)日 | 2009-11-25 |
申请人 | カルピス株式会社; | 发明人 | 崇 上山; 修二 北村; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | (A)ラクトバチルス・ヘルベティカスを含む乳酸菌と乳を含む原料とを混合撹拌し混合原料を得る工程と、 (B−1)カード細片と、アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドを含む乳清とを生成させるように前記混合原料を撹拌下で発酵させる工程とを含み、 カード細片と、アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドを含む乳清とを含有する発酵乳を調製し、 (C)得られた発酵乳を、遠心分離及び圧搾濾過の少なくとも一方の操作を行なって乳清を分離回収する工程を含み、 前記(B−1)工程の撹拌を、得られる発酵乳のpHがpH5からpH4.7〜4.6の間に下がる間中少なくとも実施することを特徴とするアンジオテンシン変換酵素阻害ペプチド含有 乳清の製造法。 (A)ラクトバチルス・ヘルベティカスを含む乳酸菌と乳を含む原料とを混合撹拌し混合原料を得る工程と、 (B−1)カード細片と、アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドを含む乳清とを生成させるように前記混合原料を撹拌下で発酵させる工程と、 (B−2)前記混合原料を静置下で発酵させる工程とを含み、 カード細片と、アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドを含む乳清とを含有する発酵乳を調製し、 (C)得られた発酵乳を、遠心分離及び圧搾濾過の少なくとも一方の操作を行なって乳清を分離回収する工程を含み、 前記(B−1)工程の撹拌を、得られる発酵乳のpHがpH5からpH4.7〜4.6の間に下がる間中少なくとも実施することを特徴とするアンジオテンシン変換酵素阻害ペプチド含有 乳清の製造法。 乳が、牛乳、山羊乳、羊乳、豆乳、脱脂乳、還元乳、粉乳、コンデンスミルク及びこれらの混合物からなる群より選択される請求項1又は2に記載の製造法。 得られる発酵乳の粘度が、20cP以下である請求項1〜3のいずれかに記載の製造法。 アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドが、Val Pro Pro、Ile Pro Pro及びこれらの混合物からなる群より選択される請求項1〜4のいずれかに記載の製造法。 前記混合原料が、更に、酵母を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の製造法。 前記ラクトバチルス・ヘルベチカスが、ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株(工業技術院生命工学工業技術研究所 寄託番号:FERM BP−6060,寄託日1997.8.15)を含む請求項1〜6のいずれかに記載の製造法。 (B−1)工程の撹拌を、撹拌速度1〜50rpmで行う請求項1〜7のいずれかに記載の製造法。 |
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说明书全文 | 本発明は、Val Pro Pro 及び/又は Ile Pro Pro 等のアンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドを含有する乳清を効率良く分離製造し得るアンジオテンシン変換酵素阻害ペプチド含有乳清の製造法に関する。 アンジオテンシン変換酵素(Angiotensin Converting Enzyme, 以下“ACE”と称する)は、主に肺や血管内皮細胞に存在する。 このACEは、レニンにより分解されたアンジオテンシンI(Asp Arg Val Tyr Ile His Pro Phe His Pro Phe His Leu)に作用してC末端よりジペプチド(His Leu)を遊離させ、血管壁平滑筋を収縮させる作用を示すと共に、強力な血圧上昇作用を有するアンジオテンシンIIを産生する。 また、この酵素は、降圧作用を有するブラジキニンを分解し、不活性化する作用を併せ持つ。 このようなACEは、昇圧ペプチド(アンジオテンシンII)を産生すると共に、降圧ペプチド(ブラジキニン)を不活性化するので、結果として血圧を上昇させる作用を示す。 従って、ACEの活性を阻害するアンジオテンシン変換酵素阻害剤(Angiotensin Converting Enzyme Inhiviter,以下“ACEI”と称する)は、血圧上昇を抑制する作用を示す。 ACEIとしては、Val Pro Proを構成単位として有するアミノ酸残基数が3〜10個のペプチド(特許第2782142号公報)及びIle Pro Proのトリペプチド(特開平3−120225号公報)等が知られている。 更に、乳カゼインの乳酸菌産生タンパク質分解酵素で分解されることによって生成し、発酵乳の乳清に溶解して存在するACEI活性を持つペプチドも知られている(J.Dairy Sci. 78 ,6,p1253-1257,1995)。 従来の乳酸発酵の方法は、例えば、ヨーグルト等の代表的な発酵乳製品の製造の場合、スタータ添加後、均一撹拌し、次いで、製品全体をカード状とするために、静置状態で乳酸発酵が行なわれている。 このような静置状態で乳酸発酵が行なわれる要因は、乳酸発酵時の乳酸菌の増殖によりpHが低下しつつある状態において、発酵液に撹拌、振盪等の振動が加えられると、得られる発酵乳製品において、離水及びテクスチャー不良等の問題が生じるためであると考えられる。 また、乳酸発酵に用いる乳酸菌は、通性嫌気性細菌に属するために、しばしば酸素により生育が阻害される。 従って、従来、静置状態で乳酸発酵させる必要がある工程において、撹拌培養することは全く考慮されていないのが実状である。 一方、チーズ製造の場合も、スタータ添加後、均一撹拌し、次いで、静置状態で発酵が行なわれた後、静置状態でレンネットを作用させてカゼインを凝固させ、その後、撹拌や圧搾を行なって乳清を排出する方法が一般的である。 本発明の目的は、安全性が高く、医薬品、機能性食品、健康食品等として使用できるACEIペプチドを高い割合で含む乳清を高回収率で効率的に得ることができるACEIペプチド含有乳清の製造法を提供することにある。 本発明によれば、(A)ラクトバチルス・ヘルベティカスを含む乳酸菌と乳を含む原料とを混合撹拌し混合原料を得る工程と、(B−1)カード細片と、アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドを含む乳清とを生成させるように前記混合原料を撹拌下で発酵させる工程とを含み、カード細片と、アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドを含む乳清とを含有する発酵乳を調製し、(C)得られた発酵乳を、遠心分離及び圧搾濾過の少なくとも一方の操作を行なって乳清を分離回収する工程を含み、前記(B−1)工程の撹拌を、得られる発酵乳のpHがpH5からpH4.7〜4.6の間に下がる間中少なくとも実施することを特徴とするアンジオテンシン変換酵素阻害ペプチド含有乳清の製造法が提供される。 以下本発明を更に詳細に説明する。 乳の固形分濃度は特に限定されないが、例えば、脱脂乳を用いる場合の無脂乳固形分濃度は、9質量%程度が発酵乳の生産には最も良く用いられる。 しかし、設備あたりの生産量を考慮した場合、無脂乳固形分濃度をある程度高くしたほうが生産コストを抑えることができる。 通常の静置下のみにおける乳酸発酵において、無脂乳固形分濃度を13質量%以上として乳酸発酵を行なうと、得られる発酵乳の粘度が高くなり、乳清を分離することが困難となるため、無脂乳固形分濃度を高くすることができない。 これに対して、本発明の方法では、後述する撹拌をともなう発酵を行なうため、無脂乳固形分濃度を15質量%以上にする場合にも、低い粘度が保持されて容易に、且つ効率的に乳清を得ることができる。 本発明の製造法では、本発明の目的を損ねない範囲で、乳以外の他の原料を含有させることも可能である。 他の原料は、通常、発酵乳の製造に使用できる公知の他の原料から所望の目的に応じて適宜選択することができる。 本発明の製造法に用いる乳酸菌としては、ラクトバチルス属の乳酸菌等が好ましい。 このような乳酸菌としては、例えば、ラクトバチルス・ヘルベチカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・デルブルキィ・サブスピーシーズ・ブルガリカス(Lactobacillus delbruekii subsp. bulgaricus)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)等が挙げられる。 特に、ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株(工業技術院生命工学工業技術研究所 寄託番号:FERM BP−6060,寄託日1997.8.15)(以下、ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株と称す)が、ACEIペプチドの高生産乳酸菌として好適である。 このラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株は、特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブタペスト条約に上記寄託番号で登録されており、この株が特許されることにより、第三者が入手できない制限が全て取り除かれる。 本発明において乳酸菌は、あらかじめ前培養しておいた十分に活性の高いスターターとして用いることが好ましい。 初発菌数は、好ましくは10 5 〜10 7個/ml程度である。 本発明においては、前記混合原料に本発明の目的を損ねない範囲で他の菌を含有させることもできる。 例えば、得られる発酵乳や乳清を、機能性食品、健康食品等として利用する場合に、風味を良好にし、嗜好性を良好とするために酵母を併用することができる。 本発明の製造法において、前記混合原料を得る際の混合撹拌は、乳酸菌と原料とが均一に混ざるように公知の方法等で行うことができる。 なお、この工程(A)は通常行われるものであり、後述する発酵の工程とは区別されている。 本発明の製造法では、次いで、(B−1)カード細片と、ACEIペプチドを含む乳清とを生成させるように前記混合原料を撹拌下で発酵させる工程、若しくは前記(B−1)工程と、(B−2)前記混合原料を静置下で発酵させる工程とを含み、カード細片と、ACEIペプチドを含む乳清とを含有する発酵乳を調製する。 本発明の製造法において、乳酸発酵させる際の発酵条件及び発酵終了酸度は、乳酸菌種、菌株及び乳固形分含有量により最良の条件が異なるので、ACEIペプチドの生成量により至適条件を適宜設定することができる。 例えば、ラクトバチルス・ヘルベチカスCM4株を用いる場合の至適温度は25〜40℃、発酵時間は12〜40時間程度である。 発酵終了酸度は、乳酸酸度として1.5〜3質量%程度が好ましい。 前記工程(B−1)においては、前記発酵を撹拌下で行なう。 乳酸発酵を工程(B−1)のみで行う場合には、実質的に連続的に撹拌しながら発酵を行なう。 一方、工程(B−1)及び工程(B−2)の両方を行う場合には、各工程を少なくとも1回行えばよく、好ましくは複数回に分けて行えばよい。 また、その順序は特に限定されない。 撹拌の条件、並びに撹拌と静置の条件は、この発酵工程によって、多数のカード細片とACEIペプチドを含む乳清とを生成させる条件で行う。 好ましくは、この発酵工程により得られるカード細片とACEIペプチドを含む乳清とを含む混合物の粘度が、20cP以下、特に、10cP以下となるような条件を設定すればよい。 この際、粘度の下限値は特に限定されないが、通常2.0cP程度である。 このようなカードと乳清とを生成させる条件は、発酵によるpH低下の途上において、軟らかなカード形成が開始するpH5から、カゼイン等電点であるpH4.7〜4.6の間に撹拌が行われるよう条件を設定する。 従来の静置培養のみによる発酵においては、培養槽(タンク)内に生成するカードがタンク内全体に実質的にゲル状組織が連続状態にある、プレーンヨーグルト状のカードとして生成される。 従って、このような発酵乳カードを、発酵後に撹拌してカード片としても上述のような低い粘度の発酵乳とすることはできない。 一方、上記工程(B−1)を必須とする本発明の製造法では、発酵によって、ゲル状組織が連続状態にある1つの塊としてのカードが形成されることはなく、カード細片が乳清中に浮遊、分散若しくは沈降した状態の発酵乳が得られる。 カード細片の大きさは各種条件及び乳酸菌の種類等により異なるが、例えば、ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株を用いて、撹拌しながらの発酵と静置発酵とを繰り返し行った場合、3μm〜5mm程度となる。 本発明において前記発酵は、乳酸菌が通性嫌気性細菌に属するため、その生育が過剰な酸素により阻害されないようにすることが好ましい。 従って、前記発酵時の撹拌は、発酵液中に気泡が巻き込まれて溶存酸素量が上昇することを抑制する条件で行なうことが好ましい。 例えば、発酵時の撹拌を発酵の間連続的に行なう場合には、発酵液が緩やかに流動混合するような低速度撹拌が好ましい。 具体的には、撹拌速度1〜50rpm程度で行なうことができる。 一方、前記発酵を、撹拌発酵と静置発酵との両者を組合せて行なう場合には、即ち、前記工程(B−1)と工程(B−2)とを組合せて行なう場合には、撹拌が短期間において激しい条件で行なわれて気泡が発酵液中に巻き込まれても、溶存酸素量の上昇が抑制される条件であれば良い。 上記撹拌条件を適宜選択すれば、驚くべきことに、本発明における上記発酵時における混合撹拌を行なっても、後述する実施例に示すように静置発酵のみで行なった場合と同等若しくはそれ以上の高い割合でACEIペプチドが含まれる発酵乳が得られる。 本発明の製造法では、前記発酵終了後、通常行われる撹拌を行ってもよい。 特に、前記発酵における発酵終了時に、(B−2)工程の静置下で発酵させた場合には、発酵終了後に撹拌することが好ましい。 本発明のACEIペプチド含有乳清の製造法では、前記発酵乳を得る工程の後、(C)得られた発酵乳を遠心分離及び/又は圧搾濾過し、乳清を分離回収する工程を含む。 本発明の製造法により得られるACEIペプチド含有乳清は、乳清飲料として用いることができる。 また、ACEIペプチド含有乳清を、脱酸、脱塩、濃縮、単離等の処理工程を経た後に液状製品として、若しくは乾燥・粉末化して顆粒状、錠剤等の製品として用いることができる。 以下実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (粘度の測定法) HPLCによる分析条件 使用機種:日立L4000UVディテクター(215nm検出) 実施例1 比較例2 実施例2 実施例3 |