Method for increasing the food or agricultural products shelf life

申请号 JP2014527699 申请日 2012-09-05 公开(公告)号 JP2014527005A 公开(公告)日 2014-10-09
申请人 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ.; 发明人 コルスティアン ヨハネス ホーフト,; バウクジェ フォルカーツマ,; アレクサンダー アントニウス マリー ストロークス,;
摘要 本発明は、 包装 材料と、製品の貯蔵寿命の延長および品質の改善におけるその使用とに関する。
权利要求
  • 製品の貯蔵のための包装システムの使用であって、前記包装システムが包装材料を含み、前記包装材料が熱可塑性モノリシックフィルムを含むと共に、10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有することを特徴とする使用。
  • 前記包装材料が、10℃および85%相対湿度において少なくとも30g/m . 日. atmの水蒸気透過速度を有することを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  • 前記包装材料が、10℃および85%相対湿度において最大でも75g/m . 日. atmの水蒸気透過速度を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の使用。
  • 前記包装材料が、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  • 前記包装材料が、10℃および85%相対湿度において最大でも40cc/m . 日. atmの酸素透過性を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  • 前記熱可塑性フィルム中の熱可塑性ポリマーが、ポリアミドおよびポリエーテルエステルおよび/またはポリエーテルアミドから本質的になることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
  • 前記熱可塑性フィルム中のエーテル含量が少なくとも1重量%(熱可塑性フィルム中の熱可塑性ポリマーの総量に対して)であることを特徴とする、請求項6に記載の使用。
  • 前記包装材料が、バッグ、容器またはトレイの被覆層、パッチ、ラベル、フローラップ形態であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
  • 前記包装材料の厚さが少なくとも15μmであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
  • 前記製品が腐敗しやすい製品であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用。
  • 前記製品が食品、飼料または農産物であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用。
  • 说明书全文

    発明の詳細な説明

    [発明の分野]
    本発明は、食品および農産物などの製品のパッケージにおいて使用するためのフィルムに関する。

    [発明の背景]
    高分子フィルムは種々の領域で様々な種類の用途を有する製品であり、中でも包装は疑問の余地なく最も重要な用途である。 包装材料としての高分子フィルムの使用は、例えば、低コスト、取扱いの容易さ、幅広い種類の色、パターンおよび質感、高い透明度または不透明度、ならびに安全性などのこれらの製品の多数の特性を考慮すると有利である。

    上記の特性の次に、高分子フィルムは、ガスおよび蒸気に対する低透過性などの付加的な望ましい特性を有することができ、それにより、これらの製品は食品、飼料または農産物のパッケージに極めて適している。

    一般に、食品、飼料または農産物は、外部環境に存在するガスおよび蒸気から隔離されたままでなければならない。 例えば、酸素ガスは食品、飼料または農産物を酸化することができ、その結果としてその貯蔵寿命を低下させ、さらにはその色を変化させ得ることが知られている。 同様に、蒸気に対する低透過性を有する高分子フィルムは、食品、飼料または農産物から外部環境へが失われることを防止し、その乾燥を防止するので重要である。

    しかしながら、高バリアパッケージ内に食品、飼料または農産物を包装することに関連して不都合がある。 水蒸気の蓄積は、その中に包装された食品における好気性生物活性の増大をもたらし、包装された食品または農産物の貯蔵寿命および品質に悪影響を与え得る。

    包装された食品、飼料または農産物の貯蔵を改善し、その貯蔵寿命を延ばすためにいくつかの解決法が提唱されている。 例えば、包装する前に食品、飼料または農産物に抗菌物質が添加されている。 米国特許第6,238,717号明細書では、チーズに炭酸カルシウムが添加されており、炭酸カルシウムは包装後に炭酸に転換され、そして次に二酸化炭素に転換される。 あるいは、抗菌物質が共有結合された高分子フィルムを使用することも提唱されている(例えば、米国特許出願公開第2002/0051754号明細書を参照)。

    米国特許第5,165,947号明細書には、包装材料内の水を吸収し、その結果として、包装された製品の貯蔵寿命を延長するように、湿潤剤材料を有する別箇のサシェが包装材料内に包含される方法が記載されている。

    提唱された別の解決法は、所与の相転移点よりも低い温度でガスおよび蒸気に対して不透過性であり、その点よりも高い温度でガスおよび蒸気に対して透過性であるように設計された高分子フィルムの使用であった(例えば、米国特許第5,254,354号明細書を参照)。 さらに別の解決法は、照射された包装材料の使用において見出される(例えば、米国特許出願公開第2009/0047455号明細書を参照)。

    これらの従来技術のアプローチにはいくつかの不都合がある。 例えば、抗菌物質は、食品、飼料または農産物の味および/または外観を変更し得る。 サシェは損傷を受けることがあり、その結果として消費者に健康上のリスクをもたらし得るので、別箇のサシェの使用は望ましくない。 さらに、上記で提唱された特定の包装材料は付加的な取扱いを必要とするか、あるいは複雑な製造プロセスを有し、従って経済的な観点から望ましくない。

    その結果として、食品、飼料または農産物を貯蔵するのに適した包装材料、特に、製品の品質および貯蔵寿命を改善および延長する、食品、飼料または農産物を貯蔵するのに適した包装材料が非常に必要とされていると結論を下すことができる。

    [発明の説明]
    本発明は、包装システム内部で所望の酸素、二酸化炭素、および水蒸気の混合物を維持する速度で呼吸することができる包装材料を含む包装システムを提供することによって問題を解決し、従って、製品、例えば、食品、飼料または農産物を貯蔵するのに適した包装システムを作る。

    一態様では、本発明は製品の貯蔵のための包装システムの使用に関し、本包装システムは包装材料を含み、前記包装材料は熱可塑性モノリシックフィルムを含むと共に、10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有することを特徴とする。 一実施形態では、包装材料は熱可塑性モノリシックフィルムからなり、10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する。

    包装材料は、製品の貯蔵のための包装システムの全てまたは実質的に全てを構成していてもよいし、あるいは包装システム全体の一部だけを含んでいてもよい。 実施形態では、包装システム全体が、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなり、そして10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する包装材料から作られる。 言い換えると、包装システムは、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなり、そして10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する包装材料からなる。 前記場合には、包装システムも、10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する。

    別の実施形態では、包装システムの一部だけが、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなり、そして10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する包装材料から作られる。 前記場合には、包装システムの酸素透過性は、包装材料の酸素透過性とは異なり得る。 例えば、包装システムが農産物の貯蔵のために使用される場合、包装材料の酸素透過性は10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmであり、包装システムの酸素透過性は、10℃および85%相対湿度において少なくとも800cc/m . 日. atm、好ましくは10℃および85%相対湿度において少なくとも1000cc/m . 日. atm、より好ましくは10℃および85%相対湿度において少なくとも2000cc/m . 日. atm、最も好ましくは10℃および85%相対湿度において少なくとも4000cc/m . 日. atmであり得る。

    熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなり、そして10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する包装材料を含むかあるいはこの包装材料からなる包装システムは、いくつかの形態を有することができる。 本発明に従う包装システムの非限定的な例は、容器、トレイ、箱、ボトル、缶、大樽、小樽、バッグ、ラッピング、およびブリスターである。

    例えば、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなり、そして10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する包装材料は、標準的な包装システムに開けられた孔の上のパッチとして適用され得る。 さらに、包装材料は、例えばトレイ−蓋、垂直式形成−充填―密封(vertical form−fill−seal、VFFS)または水平式形成充填および密封(horizontal,form fill and seal、HFFS)などの種々の基本形態においてパッチおよび/またはラベルとして適用することもできる。 また、長手方向、そしてその後横断方向に密封しながら(すなわち、フローラップ(flow−wrap)技術)製品に巻き付けられるフラットフィルムとして適用することもできる。

    別の例では、包装システムは、通常熱成形によって得られる、被覆層を含有する容器の形状を有し得る。 被覆層は、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなり、そして10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する包装材料から作ることができる。 製品は容器内に導入され、次に容器は、10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなる層を、好ましくは外部から影響を受けないように容器上に密封して、製品を受け入れるための開口部を被覆することによって閉鎖され得る。 容器の残りの要素は、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、EVOHおよび/またはPVDCなどの標準的な包装システムから作ることができる。

    別の実施形態では、包装システムはバッグである。 この実施形態では、製品はバッグ内に導入され、バッグは、好ましくは外部から影響を受けないように、製品を受け入れるための開口部を密封することによって閉鎖され得る。 バッグはフラットフィルムから製造されて少なくとも1つの密封を含有してもよいし、あるいは、バッグは管状フィルムから製造されて継ぎ目のない管状ケーシングを生じてもよい。 包装材料は、VFFSまたはHFFSなどの自動組立ラインの製品包装システムにおいて使用され得る。 これらのシステムでは、機械はプラスチックフィルムのフラットロールからプラスチックバッグを構築しながら、同時に製品をバッグに充填して充填されたバッグを密封する。 バッグは、10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなる包装材料を含んでいてもよいし、あるいはこの包装材料からなっていてもよい。

    別の実施形態では、包装システムは、被覆層を有するトレイである。 被覆層は、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなり、そして10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する包装材料から作ることができる。 この実施形態では、製品はトレイ内に導入され、トレイは、好ましくは外部から影響を受けないように、製品を受け入れるための開口部を密封することによって閉鎖され得る。 例えば、包装材料は、製品がその中またはその上に配置された入れ物の上に、ヒートシールされた蓋を形成することができる。 入れ物は熱成形されたトレイまたはボウルなどのトレイであってもよく、例えば、標準的な包装システム、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、またはポリプロピレン、ポリスチレンで形成されてもよいし、あるいはPVDCで被覆されてもよい。 入れ物の密封は、当業者に周知の技術によってもたらされる。 包装すべき製品が入れ物内に導入されたら、包装材料のヒートシール可能な層が入れ物と接触するようにヒートシール可能なフィルムの蓋が入れ物の上に載せられ、従来の技術および装置を使用し、温度および/または圧を用いて貼付される。

    水蒸気透過速度は、ASTM E96Bカップ試験に従って、フィルム上で10℃および85%相対湿度において測定され、酸素透過性は、ASTM標準D3985に従って、Mocon装置を用いて、フィルム上で10℃および85%相対湿度において測定される。 あるいは、水蒸気透過速度は、ASTM E96Bカップ試験に従って、フィルム上で23℃または38℃および85%相対湿度において測定することができ、酸素透過性は、ASTM標準D3985に従って、Mocon装置を用いて、フィルム上で23℃および35%相対湿度において測定される。

    本発明の包装システムは、包装システム内に配置されたかあるいは一部が配置された製品を貯蔵、出荷、保護、陳列および/または販売するための手段を提供する。 本発明は、チーズまたはソーセージなどの製品の熟成のための包装システムの使用に関連しない。 チーズの熟成のための本発明の包装システムの使用は、製品の貯蔵のための本発明の包装システムの使用とは全く異なる。 熟成の間、チーズは、例えば、タンパク質結合、味および質感の発生を介して物理的、微生物学的および化学的に変化する。 本発明は、製品の貯蔵のための本発明の包装システムの使用に関し、前記製品の貯蔵寿命を改善するものである。 改善は前記製品の品質、時間(貯蔵寿命)または両方の組み合わせに関する。 実際には、本発明の包装システムは製品の早期劣化を防止するための補助であり、すなわち、製品はその物理的、微生物学的および化学的な特性を変化させないはずである。 これは完全に製品の熟成のための本発明の包装システムの使用とは異なる使用である。

    包装システムは、その中の製品を同定して、製品についての一般的な情報を消費者に提供するためにも使用することができる。 本発明の包装システムは、製品が包装されない場合(すなわち、類似の貯蔵条件(例えば、温度、時間、湿度)下で包装システムを伴わない貯蔵)の状況と比較して、包装された製品、例えば、食品、飼料または農産物の貯蔵寿命および/または品質を改善および/または延長および/または延期する。 言い換えると、食品、飼料または農産物などの製品が本発明の包装システムによって包装される場合、製品が包装されない(そして類似の貯蔵条件(例えば、温度、時間、湿度)下で貯蔵される)場合よりも長い貯蔵寿命を有する。 さらに、本発明の包装システムは従来技術の包装システムに対する改善を提供し、製品が従来技術の包装システムに包装される(そして類似の貯蔵条件(例えば、温度、時間、湿度)下で貯蔵される)状況と比較して、包装された製品、例えば、食品、飼料または農産物の貯蔵寿命および/または品質を改善および/または延長および/または延期する。 言い換えると、食品、飼料または農産物などの製品は、本発明の包装システムにより包装される場合に、製品が従来技術の包装システム(すなわち、標準的な包装システム)に包装される(そして類似の貯蔵条件(例えば、温度、時間、湿度)下で貯蔵される)場合よりも長い貯蔵寿命を有する。 食品、飼料または農産物などの製品が本発明の包装システムにより包装される場合、製品が従来技術の包装システム(すなわち、標準的な包装システム)に包装される(そして類似の貯蔵条件(例えば、温度、時間、湿度)下で貯蔵される)場合と比較して、製品の品質もさらに改善され得る。

    「標準的な包装システム」は、本明細書で使用される場合、本発明に従う包装システムに含まれる包装材料の特徴および/または特性を持たない包装材料を含む包装システムである。 言い換えると、標準的な包装システムは、熱可塑性モノリシックフィルムを含むかあるいは熱可塑性モノリシックフィルムからなり、そして10℃および85%相対湿度において少なくとも10g/m . 日. atmの水蒸気透過速度と、10℃および85%相対湿度において最大でも100cc/m . 日. atmの酸素透過性とを有する包装材料を含まない。

    「貯蔵寿命」という用語は、本明細書で使用される場合、特定の最低限の許容レベルを品質が下回ることなく製品を貯蔵することができる期間を意味する。 本発明の製品(例えば、食品、飼料および/または農産物)の最低限の許容レベルは、製品が実質的に同じ物理的、微生物学的および化学的な特性(例えば、味、匂い、色、望ましくない腐敗性微生物の増殖、質感など)を保持することを必要とする。 好ましい実施形態では、製品は、周囲温度で貯蔵される場合に、少なくとも1日間、好ましくは少なくとも2日間、より好ましくは少なくとも5日間、より好ましくは少なくとも7日間、より好ましくは少なくとも14日間、より好ましくは少なくとも1か月間、より好ましくは少なくとも3か月間、より好ましくは少なくとも6か月間、最も好ましくは少なくとも9か月間、特に、少なくとも12か月間、実質的に同じ物理的、微生物学的および/または化学的な特性を保持する。 製品の品質は、製品の官能品質(すなわち、味覚、臭気、匂い)を評価することによって決定することができる。 さらに、物理的安定性(少数を例に挙げると、安定性、質感、粘度、硬度、pH、シネレシス、腐敗)、化学的安定性(少数を例に挙げると、脂質の酸化、変色)および微生物学的安定性(例えば、腐敗性微生物の増殖の有無)を測定して、品質を決定することができる。 貯蔵寿命は、好ましくは、包装システムによる貯蔵前と貯蔵後で製品の品質を比較することによって評価される。 言い換えると、製品の貯蔵寿命は、製品が全く包装されない場合および/または製品が標準的な包装システムに包装される(そして類似の貯蔵条件(例えば、温度、時間、湿度)下で貯蔵される)場合よりも製品が本発明に従う包装システムに包装された場合に、製品の官能品質、製品の物理的安定性、製品の化学的安定性および/または製品の微生物学的安定性が高いときに延長される。 貯蔵寿命は、本明細書では、包装システムを開放するかあるいは他の方法で破壊することなく貯蔵との関連で定義される。

    本発明の目的のために、「周囲温度」は、倉庫または小売施設の内部で通常生じる範囲内の任意の温度、例えば約15℃〜約25℃を意味する。 より高い温度での貯蔵は貯蔵寿命を短くすることが予想され、より低い温度(冷却または冷凍)での貯蔵は貯蔵寿命を延期することが予想され得ることは理解されるであろう。 「微生物学的安定性」という用語は、本明細書で使用される場合、本発明の包装システムが栄養細胞の容認できないレベルへの増殖を支援しないことを意味する。 言い換えると、t=0において製品が約1,000CFU/100cm の微生物細胞数を有する場合、製品は、本発明に従う包装材料内での貯蔵中に100,000CFU/100cm 未満、好ましくは10,000CFU/100cm 未満、より好ましくは5,000CFU/100cm 未満、特に約1,000CFU/100cm 未満、またはさらにそれ未満の微生物細胞数を有する。 他の言い方をすると、本発明に従う包装材料内で貯蔵される製品の微生物細胞数は、製品が周囲温度で少なくとも1日間、好ましくは少なくとも2日間、より好ましくは少なくとも5日間、より好ましくは少なくとも7日間、より好ましくは少なくとも14日間、より好ましくは少なくとも1か月間、より好ましくは少なくとも3か月間、より好ましくは少なくとも6か月間、最も好ましくは少なくとも9か月間、特に、少なくとも12か月間貯蔵される場合に、1000倍を上回って、好ましくは500倍を上回って、より好ましくは200倍を上回って、さらにより好ましくは100倍を上回って増大せず、特に、全く増大せず、さらには減少する。 前にも述べたように、より高い温度における貯蔵は貯蔵寿命を短くする(微生物細胞数の増大による)ことが予想され、より低い温度(冷却または冷凍)における貯蔵は貯蔵寿命を延期する(微生物細胞数の減少による)ことが予想され得る。 官能品質、化学的、物理的または微生物学的安定性を測定するための方法は当業者によく知られている。

    本明細書で使用される場合、モノリシックフィルムは、水分子が流れる直接経路を提供する孔、穿孔、細孔または微細孔を含有しないフィルムである。 反対に、モノリシックフィルムは、水の拡散のための分子レベルの経路を含有する。 モノリシックフィルムは、フィルムの両側における水の分圧の差および/またはフィルムを横切る水の濃度勾配を駆動力として用いて、ポリマーマトリックスを通る分子拡散によって水分子を輸送することができる。 一般に、最高相対湿度を有する面から最低相対湿度を有する面へ水分を通過させるのは、モノリシックフィルムの親水性(水に対する親和性」)および/または吸湿性(水分を吸収する固有の能力)の性質である。 より具体的には、モノリシックフィルムは、吸収−拡散−脱着モデルによって水分子を輸送する。 最初に、水は吸湿性フィルムによって最高相対湿度を有する面に吸収される。 吸収された水分子は次に吸湿性材料の全体を通って拡散し、その結果として最低相対湿度を有する面で脱着される。 多孔質、微細多孔質または穿孔フィルムにより水分が透過されるプロセスはモノリシックフィルムとは対照的であり、すなわち穿孔または(微細)多孔質フィルムは、孔、細孔または微細孔を通る水分子の物理的な輸送を可能にする。 この場合の駆動力も、フィルムの両側の部分的な水の分圧の差および/またはフィルムを横切る水の濃度勾配である。 本明細書で使用される場合、モノリシックフィルムは、穿孔された多孔質または微細多孔質フィルムを排除する。

    包装において機能を果たすことができるためには、包装材料は概して十分な機械特性(例えば、耐穿刺性および引裂き強さなど)を有さなければならない。 このことを考慮して、包装材料の厚さは、通常、少なくとも15μm、好ましくは少なくとも20μm、より好ましくは少なくとも25μm、さらにより好ましくは少なくとも30μm、最も好ましくは少なくとも40μm、特に、少なくとも50μmである。

    包装材料の水蒸気透過速度は、少なくとも10g/m . 日. atm、好ましくは少なくとも20g/m . 日. atm、好ましくは少なくとも25g/m . 日. atm、好ましくは少なくとも30g/m . 日. atm、好ましくは少なくとも40g/m . 日. atm、好ましくは少なくとも45g/m . 日. atm、好ましくは少なくとも50g/m . 日. atm、好ましくは少なくとも55g/m . 日. atm、より好ましくは少なくとも60g/m . 日. atm、さらにより好ましくは少なくとも65g/m . 日. atm、そして最も好ましくは少なくとも70g/m . 日. atmである。 実施形態では、包装材料の水蒸気透過速度は最大でも75g/m . 日. atmである。

    包装材料の酸素透過性は、最大でも100cc/m . 日. atm、好ましくは最大でも75cc/m . 日. atm、より好ましくは最大でも50cc/m . 日. atm、そして最も好ましくは最大でも40cc/m . 日. atmである。

    包装材料は、熱可塑性層、特に熱可塑性モノリシックフィルムを含むか、あるいはこれらからなる。 一実施形態では、包装材料は単一の熱可塑性層を含む。 別の実施形態では、包装材料は、異なるまたは同じ組成物の2つ以上の熱可塑性層を含む。 全てのこれらの実施形態では、例えば商標を付けるために、当該技術分野において知られているように層の表面に印刷することができる。 包装材料が少なくとも2つの熱可塑性層を含む場合、印刷は、2つの熱可塑性層の間に位置付けることができる。 多層フィルムは、共押出または積層などの当該技術分野において既知の方法によって得ることができる。 外層に反転して印刷する場合、多層構造は、通常、積層プロセスによって得られる。 各熱可塑性層は、いくつかの熱可塑性ポリマーのブレンドであり得る。

    通常、熱可塑性層またはフィルムは、例えばキャスト押出または押出ブロー成形などの既知の技術によって溶融物から製造される。

    熱可塑性層またはフィルムのために使用される熱可塑性ポリマーは、好ましくは、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、これらのコポリマー、またはこれらの熱可塑性ポリマーの少なくとも2つの混合物である。 好ましいコポリマーはブロックコポリマーである。 より好ましくは、熱可塑性層またはフィルムのために使用される熱可塑性ポリマーは、ポリアミド、ポリエーテルエステル、ポリエーテルアミドまたはこれらの混合物である。

    適切なポリアミド(PA)の例は、例えば、PA6、PA46、PA66、PA6/66、PA11、PA12などの結局は分枝状ポリアミドであり得る脂肪族ポリアミド;例えば、MXD6、PA6I/6T、PA66/6Tなどの半芳香族ポリアミド;全芳香族ポリアミド;ならびに記載されるポリアミドのコポリマーおよびブレンドである。 例えばPA−6などの高アミド含量を有するポリアミドはそれ自体がPA−11またはPA−12よりも高い水蒸気透過速度を有するので、例えばPA−11またはPA−12とは対照的に、本発明の効果はこれらのポリアミドを含む組成物において最も有利である。

    適切なポリエステルの例は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、ポリエチレンナフタノエート(PEN)、ポリブチレンナフタノエート(PBN)である。

    ポリエーテルエステルまたはポリエーテルアミドブロックコポリマーは、ポリエーテルのソフトブロックと、ポリエステルまたはポリアミドハードブロックとを含有するコポリマーであると理解される。

    ポリエーテルブロックは、好ましくは、エポキシド、オキセタン、オキソランなどの環状エーテルの塩基または酸触媒による開環重合から誘導されるものである。 ポリエーテルはオキシアルキレン基(−O−A−)の繰返し単位を有し、Aは、好ましくは2〜10個の炭素原子、より好ましくは2〜4個の炭素原子を有する。 ポリエーテルは、ポリエーテルがどのように製造または変性されるかに応じて、異なる末端基を有することができる。 例えば、ポリエーテルは、ヒドロキシル、エステル、エーテル酸、オレフィン、もしくはアミノ末端基など、またはこれらの組み合わせを有することができる。 異なるタイプのポリエーテルの混合物を使用することができる。 好ましいポリエーテルはポリエーテルポリオールである。 ポリエーテルポリオールの例としては、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシエチレンポリオール、エチレンオキシド−プロピレンオキシドコポリマー、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、オキセタンポリオール、ならびにテトラヒドロフランおよびエポキシドのコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。 通常、これらのポリオールは約2〜約8個の平均ヒドロキシル官能基を有する。 好ましい脂肪族ポリエーテルは、2〜6個のC原子、好ましくは2〜4個のC原子のアルキレンオキシド、またはこれらの組み合わせから誘導されるポリ(アルキレンオキシド)である。 例としては、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(テトラメチレンオキシド)、ポリ(プロピレンオキシド)およびエチレンオキシド末端ポリ(プロピレンオキシド)が挙げられる。

    ポリエーテルエステルまたはポリエーテルアミドブロックコポリマー中の適切なポリエステルまたはポリアミドブロックはそれぞれ、ポリエステルまたはポリアミドについて上記で定義されたものである。 ハードポリエステルブロックは、好ましくは、エチレンテレフタレートまたはプロピレンテレフタレート繰り返し単位、および特にブチレンテレフタレート単位から構成される。 好ましいポリエステルブロックはPBTブロックである。 好ましいポリアミドブロックは脂肪族ポリアミドブロック、好ましくはPA6、PA66またはPA12である。

    ブロックコポリエステルの例および調製は、例えば、Handbook of Thermoplastics,O. Olabishi編,第17章,Marcel Dekker Inc. ,New York 1997,ISBN0−8247−9797−3;Thermoplastic Elastomers,第2版,第8章,Carl Hanser Verlag(1996),ISBN1−56990−205−4;Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,第12巻,Wiley & Sons,New York(1988),ISBN0−471−80944,75−117頁、およびこれらで引用される参考文献において記載されている。

    ポリエーテルエステルおよびポリエーテルアミドは、好ましくは、少なくとも30重量%のポリエーテル含量を有する。 熱可塑性フィルム中のポリエーテルエステルおよび/またはポリエーテルアミドの量は、好ましくは、エーテル含量が少なくとも1重量%、より好ましくは少なくとも2重量%、さらにより好ましくは少なくとも4重量%(熱可塑性フィルム中の熱可塑性ポリマーの総量に対して)であるような量である。 熱可塑性フィルム中のポリエーテルエステルおよび/またはポリエーテルアミドの量は、好ましくは、エーテル含量が最大でも70重量%(熱可塑性フィルム中の熱可塑性ポリマーの総量に対して)であるような量である。

    実施形態では、熱可塑性フィルムにおいて使用される熱可塑性ポリマーは本質的にポリアミドおよびポリエーテルアミドおよび/またはポリエーテルエステルからなり得る。 より好ましくは、熱可塑性フィルムにおいて使用される熱可塑性ポリマーは本質的に70〜90重量%のポリアミドおよび10〜30重量%のポリエーテルエステル(熱可塑性フィルム中の熱可塑性ポリマーの総量に対して)からなる。 ポリエーテルエステルは、好ましくは、少なくとも30重量%のポリエーテル含量を有する。

    製品、例えば食品、飼料または農産物が包装システム内に包装された後、包装システムは閉鎖される。 好ましくは、閉鎖は密封によって行われる。 好ましくは、製品、例えば食品、飼料または農産物を包囲し得る包装システムの少なくとも一部は、相当量のポリオレフィンを含有しない。 ポリオレフィンの量(包装全体に対する)は好ましくは最大でも30重量%、より好ましくは最大でも20重量%、さらにより好ましくは最大でも10重量%である。 さらにより好ましくは、製品、例えば食品、飼料または農産物を包囲し得る包装システムの少なくとも一部は、ポリオレフィンを含有しない。

    製品を梱包するために使用されるフィルムの重要な特性の1つは、材料の密封能力である。 ヒートシーリングにおける基本原理は、界面に熱を提供し、圧力をかけてこれらを緊密に接触させ、溶接を完了させることであり、全ては許容可能な時間内で行われる。 熱が適用されると熱可塑性樹脂は融解し、接着剤のように作用して密封をもたらす。 通常、支持されていないフィルムに過剰の熱を直接適用することはできない。 何故なら、これらは融解してシーリングバーの表面に貼り付くからである(バーシーリングは密封のために最も広く使用されている方法である)。 その場合、密封領域はそのプロセスで破壊され、この理由で、このような材料はインパルスシーリングによって密封される方がよい。 別の解決法は、密封をもたらすためにより少ない熱負荷を必要とする専用の密封層をフィルムの内側に適用することである。 このような専用の層の例はポリオレフィン層(水バリアである)であるか、あるいは専用コーティング(透水性である)である。 密封の目的でポリオレフィン層が使用される場合、製品、例えば食品または農産物を包囲し得る包装の一部は好ましくはこのような層を含まない。

    実施形態では、製品と包装システムとの間に空気が存在することを防止するため、望ましくないカビの形成を防止または低減するために、包装システムは、製品、例えば食品または農産物の表面をきつく被覆している。 このことを考慮して、包装システムは熱収縮性であってもよく、そして/あるいはプロセスはさらに包装を閉鎖する前に真空化することを含む。 このような真空化は当該技術分野において既知であり、例えば、Wiley Encyclopedia of Packaging Technology,Aaron L. Brody,Kenneth S. marsh−第2版,ISBN0−471−06397−5,949−955頁において記載されている。 真空化は0.5〜100mbarの圧力で実施され得る。 真空化は、酸素を排除し、それによりカビの増殖のための条件を低減するので有利である。 あるいは、調整雰囲気包装(Modified Atmosphere Packaging)(MAP)が使用されてもよい。 この保存技術では、パッケージ内の食品を包囲する空気は、別の組成に変更される。 この方法で、製品の最初の新鮮な状態はさらに引き延ばされ得る。 MAPは、種々のタイプの製品と共に使用することできる。 パッケージ内のガスの混合物は、製品のタイプ、包装システムおよび貯蔵温度に依存する。 最初に流されるガス混合物はMAパッケージ内で保持されるであろう。 フレッシュカット製品の間では、平衡調整雰囲気包装(equilibrium modified atmosphere packaging)(EMAP)が最も一般的に使用される包装技術である。 野菜および果実を包装する場合、パッケージのガス雰囲気は空気(O 21%、CO 0.038%、N 78%)ではなく、通常は低下されたレベルのO および増大されたレベルのCO からなる。 製品を梱包するために産業界で通常使用される技術は2つあり、すなわち、ガスフラッシングおよび補償真空(compensated vacuum)である。 ガスフラッシングではパッケージに所望のガス混合物が流され、補償真空では空気は完全に除去され、次に所望のガス混合物が挿入される。

    真菌および細菌などの病原性微生物の望ましくない形成をさらに防止または低減するために、製品、例えば食品、飼料または農産物は、パッケージ内へ導入する前に、例えばナタマイシンおよび/またはナイシンなどの抗菌化合物を含む組成物を用いて処理することができる。 明らかに、2つ以上の抗菌化合物が使用されてもよい。 このような処理は、少数を例に挙げると、含侵、スプレーイング、ディッピング、撒水、ドレンチング、蒸発、霧化、フォギング、燻蒸、ペインティング、ブラッシング、ダスティング、発泡、展着およびコーティングによって行うことができる。

    あるいは、本明細書に記載される包装システムおよび/または包装材料は、結合剤および少なくとも1つの抗菌化合物を含む抗菌組成物がコーティングされた熱可塑性フィルムを含んでいてもよいし、あるいはこれらからなっていてもよい。 組成物は2つ以上の抗菌化合物を含んでいてもよい。 包装の後、結合剤は、製品から放出される水中で膨潤、軟化または溶解する。 場合により、抗菌組成物は、製品の外側表面と包装システムおよび/または包装材料との間に存在する水相の一部となるかもしれない。 場合により、抗菌化合物は水相中に移動することができる。 場合により、抗菌化合物は製品の外側表面へ移動する。 従って、製品の外側表面と抗菌組成物との間の接触は最大化される。 コーティングされた抗菌組成物は表面コーティングとしてだけ存在してもよいし、そうでなくてもよいことに注意すべきである。 例えば、抗菌組成物の一部は熱可塑性フィルムの構造に浸透していてもよい。 あるいは、熱可塑性フィルムは抗菌組成物の含浸を防止し、例えば、抗菌組成物をフィルムに提供する前に熱可塑性フィルムをコロナ処理することによって得られる。 従って、本明細書で使用される場合、コーティングという用語は、フィルム壁が抗菌組成物により含侵されず、その表面に抗菌組成物を有するだけであることを意味するが、この用語は、フィルムが抗菌組成物の一部により含侵されることにも適用され得ると理解されるべきである。 実施形態では、抗菌組成物は、ナタマイシンまたはその機能性誘導体などの抗真菌化合物を含む。 任意のタイプのナタマイシンが使用されてもよく、好ましいタイプのナタマイシンは、例えば国際公開第08/110626号パンフレットに記載されるようなナタマイシンの微粉化粒子、および例えば国際公開第06/045831号パンフレットに記載されるような針状結晶を含むナタマイシンである。

    抗菌組成物はさらに結合剤を含む。 本発明の目的のために、結合剤は、フィルムの表面が抗菌組成物でコーティングされるように、抗菌組成物を熱可塑性フィルムに付着させるのに有効であろう。 また結合剤は、製品に適用する前に、抗菌化合物を包装システムおよび/または包装材料に付着させておくためにも有効であろう。 さらに、結合剤は、抗菌組成物を、製品の外側表面と包装システムおよび/または包装材料との間に存在するようになり得る水相の一部にするため、そして抗菌化合物が水相中に移動できるようにするために有効であろう。

    結合剤は、好ましくは、ポリマー、タンパク質、多糖、またはこれらの混合物の群から選択される。

    1つの好ましい実施形態では、結合剤はポリマーであり、好ましくはポリエチレングリコールまたはポリビニルアルコールまたはこれらのポリマーの少なくとも2つの混合物である。 ポリビニルアルコールは、より多量の抗菌化合物が包装システムおよび/または包装材料に提供され得るという結果をもたらし得るので、好ましくは、ポリビニルアルコールが結合剤として使用される。 より好ましくは、超低、低または中程度の分子量Mwを有するポリビニルアルコールが使用される。 好ましくは、ポリビニルアルコールの粘度は少なくとも3mPa. s、より好ましくは少なくとも4mPa. sである。 好ましくは、ポリビニルアルコールの粘度は最大でも30mPa. s、より好ましくは最大でも22mPa. sである。 好ましくは、88%〜98%の間の加水分解度を有するポリビニルアルコールが結合剤として使用される。 この実施形態では、抗菌組成物は、好ましくは、抗菌組成物の粘度を増大させるために増粘剤をさらに含む。 適切な増粘剤には、寒天、アルギン酸、アルギン酸塩、キサンタンガム、カラギナン、ジェランガム、グァーガム、アセチル化アジピン酸架橋デンプン(acetylated distarch adipate)、アセチル化酸化デンプン、アラビノガラクタン、エチルセルロース、メチルセルロース、ローカストビーンガム、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、およびクエン酸トリエチルが含まれるが、これらに限定されない。 好ましい増粘剤はキサンタンガムである。

    別の好ましい実施形態では、結合剤は、タンパク質、多糖、またはこれらの混合物である。 より好ましくは、抗菌組成物は多糖、さらにより好ましくはセルロース誘導体を結合剤として含む。 セルロース誘導体は、好ましくは、セルロースエーテル、より好ましくはメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはこれらの混合物である。 さらにより好ましくは、セルロース誘導体はメチルヒドロキシエチルセルロースである。

    包装システムおよび/または包装材料中に存在する抗菌組成物は、好ましくは、全組成物の重量に基づいて、99,999重量%から60重量%までの量の結合剤と、0.001重量%から40重量%の量の抗菌化合物とを含む。 抗菌化合物が適用される量はそのタイプに依存する。

    抗菌組成物は、さらに、固着剤、界面活性剤、乳化剤、洗剤、防腐剤、安定剤、展着剤、酸化防止剤、発泡防止剤、湿潤剤、さらなる抗菌剤、充填剤、スプレー油、分散剤、および流動添加剤からなる群から選択される少なくとも1つの付加的な化合物を含んでいてもよい。

    熱可塑性フィルムに適用される抗菌組成物は好ましくは液体であり、より好ましくは、抗菌組成物は水性組成物であり、特に水溶液または水懸濁液である。

    抗菌組成物は、好ましくは、50mPa. sよりも高い、より好ましくは100mPa. sよりも高い粘度(Physica UDSにおいて測定;スピンドルZ3、せん断速度:14.41/s、温度=22〜23℃)、そして460mPa. sよりも低い、より好ましくは450mPa. sよりも低い粘度を有する。 50mPa. sと460mPa. sの間の粘度は、抗菌組成物が熱可塑性フィルム上に有利にコーティングされ得るという結果をもたらすことが見出された。 コーティングされたフィルムは、さらに、熱可塑性フィルムとコーティングとの間に結合層を含んでいてもよい。 抗菌組成物は、当該技術分野において既知の任意の方法、例えば押出コーティング、スプレーイング、展着、ディッピング、含侵、ペインティングまたは印刷によって高分子基板層上に適用することができる。 特に簡単なプロセスでは、コーティングは、コーティングローラを用いて平坦な熱可塑性基板層に適用される。

    包装システムは、包装すべき製品の寸法に対応する寸法を有し得る。 あるいは、寸法は製品の寸法とは異なっていてもよい。

    包装の後、製品は適切な条件下で貯蔵され得る。 貯蔵条件は、製品のタイプおよびその使用に依存する。

    実施形態では、包装すべき製品は、食品、飼料または農産物などの腐敗しやすい製品である。 本明細書で使用される場合、「食品」という用語は非常に広い意味で理解されるべきであり、チーズ(例えば、コンテ(Comte)、アッペンツェラー(Appenzeller)、ロックフォール(Roquefort)、サン・ポーラン(St.Paulin)、マンステル(Munster)、スティルトン(Stilton)またはデニッシュブルー(Danish blue)などの表面またはカビ熟成チーズ品種)、クリームチーズ、細切りチーズ、カッテージチーズ、プロセスチーズ、サワークリーム、乾燥発酵肉製品(サラミおよび他のソーセージを含む)、ワイン、ビール、ヨーグルト、ジュースおよび他の飲料、サラダドレッシング、カッテージチーズドレッシング、ディップ、ベーカリー製品およびベーカリーフィリング、表面グレーズおよびアイシング、スプレッド、ピザトッピング、菓子類および製菓用フィリング、オリーブ、塩水漬けオリーブ、オリーブ油、ジュース、トマトピューレおよびペースト、香辛料、ならびに果肉および同様の食品が含まれるが、これらに限定されない。

    実施形態では、包装すべき製品は飼料であってもよい。 本明細書で使用される場合、「飼料」という用語も非常に広い意味で理解されるべきであり、ペットフード、ブロイラー飼料などが含まれるが、これらに限定されない。

    実施形態では、包装すべき製品は農産物であってもよい。 本明細書で使用される場合、「農産物」という用語も非常に広い意味で理解されるべきであり、穀類、例えば、小麦、大麦、ライ麦、オート麦、米、ソルガムなど;ビート、例えば、砂糖大根および飼料ビート;ナシ状果および核果および液果、例えば、リンゴ、西洋ナシ、プラム、アプリコット、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリー;マメ科植物、例えば、豆、平豆、エンドウ豆、大豆;油糧植物、例えば、セイヨウアブラナ、カラシ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、トウゴマ、ココア、ラッカセイ;ウリ科、例えば、カボチャ、ガーキン、メロン、キュウリ、スカッシュ、ナス;繊維質植物、例えば、綿、亜麻、麻、ジュート;柑橘果実、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン、ライム;トロピカルフルーツ、例えば、パパイヤ、パッションフルーツ、マンゴー、スターフルーツ、パイナップル、バナナ、プランテーン、キーウィ;野菜、例えば、ホウレンソウ、レタス、シュガースナップ、インゲンマメ(haricots verts)、ズッキーニ、エンダイブ、アスパラガス、アブラナ科(キャベツおよびカブなど)、ブロッコリー、ニンジン、タマネギ、ニンニク、リーキ、トマト、ジャガイモ、種ジャガイモ、トウガラシおよびパプリカ;ローレル様の植物、例えば、アボカド、シナモン、クスノキ;ハーブ、例えば、パセリ、バジルおよびチャイブ;またはマッシュルーム、トウモロコシ、タバコ、ナッツ、コーヒー、サトウキビ、茶、ブドウのつる、ホップ、インドゴムノキなどの製品、ならびに観賞植物、例えば、切り花、バラ、チューリップ、ユリ、スイセン、クロッカス、ヒアシンス、ダリア、ガーベラ、カーネーション、フクシア、キク、および球根、低木、落葉樹および常緑樹(針葉樹など)、温室の植物および木が含まれるが、これらに限定されない。 植物およびその一部、果実(例えば、カットフルーツ、フルーツミックス、フルーツサラダ)、種子、カッティング、栽培品種、接ぎ木、鱗茎、塊茎、根−塊茎、根茎、切り花および野菜(新鮮、混合カット野菜、すぐに調理できる(ready−to−cook)野菜)が含まれるが、これらに限定されない。

    実施形態では、包装すべき製品は器官または組織であってもよい。

    本発明は一連の実施例によってこれから実証されるが、決して実施例において示される実施形態に限定されない。

    [実施例]
    [実施例1]
    [マッシュルームの貯蔵]
    新鮮なホワイトマッシュルームを薄切りにし、70〜80グラムのマッシュルームスライスを種々の包装材料(表1を参照)に梱包した。 スライスは、熱成形技術の適用によりMultivac R245熱成形機によって梱包した。 機械の設定は標準通りであり、当業者に知られている。 次に、雰囲気ガスをマッシュルームスライスに添加し、包装材料をしっかり密封し、雰囲気ガスをヘッドスペースとして残した。 場合により、マッシュルームスライスの付加的な呼吸のためにフィルムに針を刺し込むことによって、蓋となる包装材料のフィルムに4つの小孔を穿孔した。

    包装の後、マッシュルームスライスを4.4℃および83.5%の相対湿度で28日間貯蔵した。 貯蔵の間、それぞれの包装材料を、その内部表面における水滴の形成(0=水滴なし、1=内部表面の25%未満が水滴により被覆、2=内部表面の25%〜75%が水滴により被覆、および3=内部表面の75%超が水滴により被覆)と、マッシュルームスライスにおける褐色斑点の形成(0=褐色化なし、1=マッシュルームの25%未満が褐色化を表示、2=マッシュルームの25%〜75%が褐色化を表示、および3=マッシュルームの75%超が褐色化を表示)とについて視覚的に評価した。

    結果は表2に示される。 結果は、本発明に従う包装材料内に梱包されたマッシュルームスライスは28日間の貯蔵の後でも包装材料の内部表面における水滴の形成を示さなかったが、標準的な包装材料(非穿孔および穿孔)内に梱包されたマッシュルームスライスは2日間の貯蔵の後に既に水滴の形成を示したことを実証する。

    さらに、結果は、本発明に従う包装材料内に梱包されたマッシュルームスライスの25%未満は16日間の貯蔵の後に褐色斑点を示し始めたが、標準的な包装材料(穿孔および非穿孔)内に梱包されたマッシュルームスライスは2日間の貯蔵後に既に褐色斑点を示し始めたことを実証する。 16日間の貯蔵の後、標準的な包装材料(穿孔および非穿孔)内に梱包されたマッシュルームスライスの75%超が褐色化を示した。

    結果は、明らかに、本発明に従う包装材料が、標準的な包装材料よりも、農産物、例えばマッシュルームなどの製品の貯蔵に使用するために適していることを示す。 本発明に従う包装材料内に梱包されたマッシュルームは貯蔵中に包装材料の内部表面における水分(すなわち、水滴)の形成を有さず、マッシュルームはさらにより長い時間その白色を維持した。

    [実施例2]
    [ブロッコリーの貯蔵]
    新鮮なブロッコリーを切り分け、70〜80グラムのブロッコリー片を包装材料1または包装材料3(表1を参照)に梱包した。 片は、熱成形技術の適用によりMultivac R245熱成形機によって梱包した。 機械の設定は標準通りであり、当業者に知られている。 次に、雰囲気ガスをブロッコリー片に添加し、包装材料をしっかり密封し、雰囲気ガスをヘッドスペースとして残した。 包装材料3については、ブロッコリー片の付加的な呼吸のためにフィルムに針を刺し込むことによって、蓋となる包装材料のフィルムに4つの小孔を穿孔した。

    包装の後、ブロッコリー片を4.4℃および83.5%の相対湿度で28日間貯蔵した。 貯蔵の間、それぞれの包装材料を、その内部表面における水滴の形成(0=水滴なし、1=内部表面の25%未満が水滴により被覆、2=内部表面の25%〜75%が水滴により被覆、および3=内部表面の75%超が水滴により被覆)と、ブロッコリー片における褐色斑点の形成(0=褐色化なし、1=ブロッコリー片の25%未満が褐色化を表示、2=ブロッコリー片の25%〜75%が褐色化を表示、および3=ブロッコリー片の75%超が褐色化を表示)とについて視覚的に評価した。

    結果は表3に示される。 結果は、本発明に従う包装材料内に梱包されたブロッコリー片は28日間の貯蔵の後でも包装材料の内部表面における水滴の形成を示さなかったが、穿孔された標準的な包装材料内に梱包されたブロッコリー片は7日間の貯蔵の後に既に水滴の形成を示したことを実証する。

    さらに、結果は、本発明に従う包装材料内に梱包されたブロッコリー片の25%未満は21日間の貯蔵の後に褐色斑点を示し始めたが、穿孔された標準的な包装材料内に梱包されたブロッコリー片は9日間の貯蔵後に既に褐色斑点を示し始めたことを実証する。 21日間の貯蔵の後、穿孔された標準的な包装材料内に梱包されたブロッコリー片の25%〜75%が褐色化を示した。

    結果は、明らかに、本発明に従う包装材料が、標準的な包装材料よりも、農産物、例えばブロッコリーなどの製品の貯蔵に使用するために適していることを示す。 本発明に従う包装材料内に梱包されたブロッコリーは貯蔵中に包装材の内部表面における水分(すなわち、水滴)の形成を有さず、ブロッコリーはさらにより長い時間その緑色を維持した。

    [実施例3]
    [コンテ(Comte)チーズの貯蔵]
    熟成したコンテチーズをまるごと市場から購入し、くさび形の片に切った。 片を種々の包装材料(表4を参照)内に梱包した。 片は、熱成形技術の適用によりMultivac R245熱成形機によって梱包した。 機械の設定は標準通りであり、当業者に知られている。 包装材料(包装材料1および2)をしっかり密封する前に調整した雰囲気を適用することによって片の一部を梱包し、包装材料(包装材料3および4)をしっかり密封する前に真空を適用することによって片の他の部分を梱包した。 30%のCO および70%のN の調整雰囲気が存在した。

    包装の後、コンテ片を4.4℃および83.5%の相対湿度で56日間貯蔵した。 56日間の貯蔵の前後に、コンテ片をチーズの硬度について評価した。 このために、Stable Micro SystemsのTexture Analyzer TA. XTplusをP1SP球形プローブおよび5kgのロードセルと共に使用した。 断面1cmを有するプローブを1mm/sの速度でチーズ表面に駆動した。 硬度を表面の1mm下で測定した。 実際には速度に対する抵抗である(グラムで測定)。

    結果は表5に示される。 結果は、本発明に従う包装材料(すなわち、包装材料1および3)が、貯蔵の間、チーズの外側を新鮮および乾燥状態にしておくために十分な水分を放出したことを実証する。 標準的な包装材料(すなわち、包装材料2および4)内に梱包されたチーズの外側は、貯蔵の間に柔らかく粘液性になった。

    結果は、明らかに、本発明に従う包装材料が、標準的な包装材料よりも、食品、例えばチーズなどの製品の貯蔵に使用するために適していることを示す。 本発明に従う包装材料内に梱包されたチーズは貯蔵前と同様の硬度を有し、標準的な包装材料内に梱包されたチーズのように柔らかく粘液性にならない。

    [実施例4]
    [カンヘム(Kernhem)チーズの貯蔵]
    熟成したカンヘムチーズをまるごと市場から購入し、くさび形の片に切った。 片を包装材料番号1および2(表4を参照)内に梱包した。 片は、熱成形技術の適用によりMultivac R245熱成形機によって梱包した。 機械の設定は標準通りであり、当業者に知られている。 包装材料をしっかり密封する前に調整した雰囲気を適用することによって片を梱包した。 30%のCO および70%のN の調整雰囲気が存在した。

    包装の後、コンテ片を4.4℃および83.5%の相対湿度で56日間貯蔵した。 56日間の貯蔵の前後に、コンテ片をチーズの硬度について評価した。 このために、Stable Micro SystemsのTexture Analyzer TA. XTplusをP1SP球形プローブおよび5kgのロードセルと共に使用した。 断面1cmを有するプローブを1mm/sの速度でチーズ表面に駆動した。 硬度を表面の1mm下で測定した。 実際には速度に対する抵抗である(グラムで測定)。

    結果は表6に示される。 結果は、本発明に従う包装材料(すなわち、包装材料1)が、貯蔵の間、チーズの外側を新鮮および乾燥状態にしておくために十分な水分を放出したことを実証する。 標準的な包装材料(すなわち、包装材料2)内に梱包されたチーズの外側は、貯蔵の間に柔らかく粘液性になった。

    結果は、明らかに、本発明に従う包装材料が、標準的な包装材料よりも、食品、例えばチーズなどの製品の貯蔵に使用するために適していることを示す。 本発明に従う包装材料内に梱包されたチーズは貯蔵前と同様の硬度を有し、標準的な包装材料内に梱包されたチーズのように柔らかく粘液性にならない。

    [実施例5]
    [ゴーダ(Gouda)チーズの貯蔵]
    デルフトのDSM Food Innovation Centerにおいて熟成ゴーダ48+チーズを製造した。 全てのチーズは同じ乳から製造し、同じ塩水浴で塩水につけた。 従って、チーズの組成および初期微生物汚染は同一であった。 チーズはいわゆるブロック形状であり、約50×30×11cmの大きさであり、それぞれ約15kgの重さであった。 チーズを種々の包装材料(表7を参照)内に梱包した。 実験のために使用した包装材料は、30cm幅のチーズのために設計されたバッグであった。

    基準包装材料(表7の包装材料1)をOud−Beijerland(オランダ)の包装材料のトレーダーであるPaardekoperから購入した(物品番号157406)。 本発明に従う包装材料(表7の包装材料2)は、ブローンフィルム(blown film)ラインにおいて産業界で既知の条件を用いてDSMにより製造された。

    実験の目的は、同じ貯蔵条件を有しながら、種々の包装材料内に包装されたチーズの品質を比較することであった。 4つのチーズを包装材料1に包装し、4つのチーズを包装材料2に包装した。

    包装材料を真空化および密封するために、Moellervac 500チャンバ真空機を使用した。 真空条件を30mbarに設定した。 基準包装材料および本発明に従う包装材料のインダクションシーリングは2.2〜2.5秒に設定した。

    密封による包装材料の包装、真空化および閉鎖の後、10℃および85%RHに条件が設定された調整済みの貯蔵室内でチーズの貯蔵を実現した。

    チーズの貯蔵の間、チーズの表面で酵母および乳酸菌の発生をモニターした。 0、2、4および6週間の貯蔵後にサンプルを取った。 酵母および真菌および乳酸菌の発生をモニターするための方法は、いわゆる表面拭き取り法であった。 このために、アルコールおよび炎を用いてチーズスライサーを滅菌した。 分析のために廃棄されるスライスを取ることによりチーズスライサーの表面を冷却した。 約5×10cmチーズの大きさの次のスライスをすぐに無菌Stomacherバッグ内に入れ、冷却し、それぞれの検出方法(以下を参照)によって微生物細胞を検出した。 この方法でチーズをサンプリングすることによって、表面の微生物細胞を100cm 当たりのコロニー形成単位として表すことができる。 検出レベルは100cfu/100cm であった。 貯蔵した全てのチーズについて表面拭き取り法を行った。

    乳酸菌含量の検出は、標準NEN6815:2001(2009に改訂)に従って決定した。 この標準方法は好ましい選択培地としてRogosa寒天を使用するが、一部の研究室ではトマトジュース寒天の使用が選択されることもある。 我々の場合、Rogosa寒天を使用した。 適切な希釈剤の生理食塩水中で乳化チーズサンプルの希釈を行い、10〜300コロニー形成単位(cfu)の計数をもたらす希釈液をプレートアウトした。 次に、プレートを30℃で5日間インキュベータに入れ、その後、cfuを計数し、サンプル調製に応じてcfu/gまたはcfu/チーズ100cm として表した。 本実験で使用したサンプリング技術では、見出されたコロニー形成単位を100cm2のチーズ表面において見出されるように表すことができた。 検出レベルは100cfu/100cm であった。

    チーズの表面の酵母および真菌は、2004年からの国際的なISO6611/IDF94標準を用いて検出した。 これは、25℃におけるコロニー計数技術である。 この標準法で使用される培地の選択性は、オキシテトラサイクリンの添加(酵母抽出物、デキストロース、寒天および水からなる基本培地に添加した)によるものであった。 目的とされる選択性はクロラムフェニコールの添加によって達成することもできるが、本検出法ではオキシテトラサイクリン(oxytertacycline)を使用した。 乳酸菌の検出に関しては乳化チーズサンプルの希釈を行い、適切な希釈液をプレートアウトした。 反転したプレートのインキュベーションを25℃で5日間行い、その後cfuを計数し、サンプル技術に応じてcfu/gまたはcfu/100cm として表した。 本実験で使用したサンプリング技術では、見出されたコロニー形成単位を100cm のチーズ表面において見出されるように表すことができた。

    結果は表8に示される。 結果は、明らかに、本発明に従う包装材料(すなわち、表2の包装材料2)内で0〜6週間貯蔵された製品が、標準的な包装材料(すなわち、表2の包装材料1)内で0〜6週間貯蔵された製品と比較して、酵母および真菌数ならびに乳酸菌数の両方について著しく低減されたレベルを有することを示す。 本発明に従う包装材料内に包装された製品の微生物学的安定性の増大を考慮して、本発明に従う包装材料内に包装された製品の貯蔵寿命は、標準的な包装材料内に包装された製品と比較して延長されると結論を下すことができる。









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