Freshness-retaining packaging and a method of manufacturing the same

申请号 JP2003515110 申请日 2002-07-23 公开(公告)号 JP2004535817A 公开(公告)日 2004-12-02
申请人 パクティヴ・コーポレーション; 发明人 グーレット,スティーヴン・エル; デルデュカ,ゲイリー・アール; メリマン,マーカス・シー; ルスラ,ヴィノド・ケイ;
摘要 実質的に酸素透過性の非バリア(18)部分を含む第1の 包装 (14)を供給する工程を含む鮮度保持包装を製造する方法。 小売カット生肉(26)を第1の包装(14)内に置いて、第1の包装(14)を密封する。 実質的に酸素不透過性である第2の包装(12)を供給する。 第1の包装(14)と第2の包装(12)との間にポケット(13)を作るように、第2の包装(12)を密封することなく、第2の包装(12)で第1の包装を覆う。 ガス混合物をポケット(13)に供給する。 ガス混合物は、生肉(26)の表面にカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.01〜約0.8vol%の一 酸化 炭素と、低酸素雰囲気を形成するための少なくとも1種の他のガスと、を含む。 生肉(26)の表面でのメトミオグロビンの形成を阻害又は防止するためにポケット(13)内の酸素レベルを十分に減少させるように、ポケット(13)から酸素を除く。 第2の包装(12)を密封する。
权利要求
  • 実質的に酸素透過性の非バリア部分を含む第1の包装を供給する工程と、
    該第1の包装内に小売り用カット生肉を置く工程と、
    該第1の包装を密封する工程と、
    実質的に酸素不透過性の第2の包装を供給する工程と、
    該第1の包装と該第2の包装との間にポケットを作るように、該第2の包装を密封することなく、該第2の包装で該第1の包装を覆う工程と、
    該生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を該ポケット内に供給する工程と、
    該生肉の表面でのメトミオグロビンの形成を阻害若しくは防止するように該ポケット内の酸素レベルを十分に減少させるため、該ポケットから酸素を除去する工程と、
    該第2のポケットを密封する工程と、
    を含む鮮度保持包装の製造方法。
  • さらに、脱酸素剤を供給する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  • 脱酸素剤を供給する工程と、
    該脱酸素剤を脱酸素剤促進剤で活性化する工程と、
    該脱酸素剤を前記第1の包装の外部に位置づけて、該脱酸素剤が前記ポケット内の酸素を吸収できるようにし、活性化された脱酸素剤が鮮度保持包装内の残留酸素を積極的に吸収するようにする工程と、
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  • 前記活性化された脱酸素剤は、鮮度保持包装内の酸素レベルを約24時間未満で約0まで減少させる、請求項3に記載の方法。
  • 前記ポケットの酸素レベルは、1,000ppm未満である、請求項1に記載の方法。
  • 前記ポケットの酸素レベルは、約500ppm未満である、請求項5に記載の方法。
  • 前記ポケットから酸素を除去する工程は、前記ポケットを排気する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記ポケットから酸素を除去する工程は、前記ガス混合物で前記ポケットをフラッシュ洗浄する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、さらに、窒素、二酸化炭素又はこれらの組合せを含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、さらに、窒素、二酸化炭素又はこれらの組合せから本質的になる、請求項1に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、約40〜約80vol%の窒素と、約20〜約60vol%の二酸化炭素と、から本質的になる、請求項1に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜0.8vol%の一酸化炭素と、残りの二酸化炭素と、から本質的になる、請求項1に記載の方法。
  • 小売り前に、前記第1の包装から前記第2の包装を取り除く工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記生肉を大気雰囲気に暴露させて、前記生肉が同一の新鮮なカット生肉と同様の変色を有するように、前記第1の包装から前記第2の包装を取り除く工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記第2の包装は、前記第1の包装を破壊することなく、第1の包装の少なくとも一部から取り外し可能であるようになされている、請求項1に記載の方法。
  • 前記小売り用カット生肉を発泡トレイの上に置く工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記非バリア部分は、ポリオレフィン又はポリビニルクロライドの上包みを含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記ガス混合物が前記ポケットに供給されて、オキシミオグロビンが実質的に直接、カルボキシミオグロビンに変換される、請求項1に記載の方法。
  • 前記ガス混合物が前記ポケットに供給される前に、オキシミオグロビンは実質的にデオキシミオグロビンに変換されて、デオキシミオグロビンが直接カルボキシミオグロビンに変換される、請求項1に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜約0.5vol%の一酸化炭素を含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.1〜約0.8vol%の一酸化炭素を含む、請求項1に記載の方法。
  • 実質的に酸素透過性である非バリア部分を含む第1の包装を供給する工程と、
    該第1の包装内に小売り用カット生肉を置く工程と、
    該第1の包装を密封する工程と、
    実質的に酸素不透過性である第2の包装を供給する工程と、
    該第1の包装と該第2の包装との間にポケットを作るように、該第2の包装を密封することなく、該第2の包装で該第1の包装を覆う工程と、
    該生肉の表面上でオキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに実質的に変換するように、該ポケットに、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を供給する工程と、
    該生肉の表面上でのメトミオグロビンの形成を阻害若しくは防止するように、該ポケット内の酸素レベルを十分に減少させるために、該ポケットから酸素を除去する工程と、
    該第2の包装を密封する工程と、
    を含む鮮度保持包装の製造方法。
  • さらに、脱酸素剤を供給する工程を含む、請求項22に記載の方法。
  • 脱酸素剤を供給する工程と、
    該脱酸素剤を脱酸素剤促進剤で活性化する工程と、
    該脱酸素剤を前記第1の包装外部に位置づけて、該脱酸素剤が該ポケット内部の酸素を吸収できるようにし、活性化された該脱酸素剤が鮮度保持包装内の残留酸素を積極的に吸収する工程と、
    をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  • 前記ポケットの酸素レベルは、1,000ppm未満である、請求項22に記載の方法。
  • 前記ポケットの酸素レベルは、約500ppm未満である、請求項22に記載の方法。
  • 前記ポケットから酸素を除去する工程は、前記ポケットを排気する工程を含む、請求項22に記載の方法。
  • 前記ポケットから酸素を除去する工程は、前記ポケットを前記ガス混合物でフラッシュ洗浄する工程を含む、請求項22に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、さらに、窒素、二酸化炭素又はこれらの混合物を含む、請求項22に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、約40〜約80vol%の窒素と、約20〜約60vol%の二酸化炭素と、から本質的になる、請求項22に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜約0.8vol%の一酸化炭素と残りの二酸化炭素とから本質的になる、請求項22に記載の方法。
  • 小売りの前に、前記第1の包装から前記第2の包装を取り外す工程をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  • 前記生肉を大気雰囲気に暴露させて、該生肉が同一の生肉の新鮮なカットと同様の変色を有するようにするために、前記第1の包装から前記第2の包装を取り外す工程をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  • 前記第2の包装は、前記第1の包装を破壊することなく、前記第1の包装の少なくとも一部から取り外すようになされている、請求項22に記載の方法。
  • 前記小売り用カット生肉を発泡トレイ上に置く工程をさらに含み、
    前記非バリア部分は、ポリオレフィン又はポリビニルクロライドの上包みを含む、請求項22に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜約0.5vol%の一酸化炭素を含む、請求項22に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.1〜約0.8vol%の一酸化炭素を含む、請求項22に記載の方法。
  • 包装と、実質的に酸素透過性である少なくとも一部を有する第1の層と、実質的に酸素不透過性である第2の層と、を供給する工程と、
    該包装内に小売り用カット生肉を置く工程と、
    該生肉の表面上にカルボキシミオグロビンを形成させるように、該包装内に、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を供給する工程と、
    該生肉の表面上でのメトミオグロビンの形成を阻害もしくは防止するように該包装内の酸素レベルを十分に減少させるために、該包装内の酸素を除去する工程と、
    該第1の層を該包装に対して封止する工程と、
    該第2の層を該包装及び該第1の層の少なくとも一方に対して封止する工程と、
    を含む鮮度保持包装の製造方法。
  • 前記第1の層と第2の層との間にポケットが形成される、請求項38に記載の方法。
  • 前記第2の層は前記第1の層に対して封止されて、前記第2の層は前記第1の層から剥離可能となされている、請求項38に記載の方法。
  • 前記包装は、底壁と、連続側壁と、連続リムとを含み、
    該連続側壁は、該底壁を包囲し且つ該底壁から上方外方向に延在し、
    該連続リムは、該連続側壁の上縁を包囲し且つそこから一般に側方外方向に突出する、請求項38に記載の方法。
  • さらに、前記第2の層を除去する工程を含む、請求項38に記載の方法。
  • さらに、脱酸素剤を供給する工程を含む、請求項38に記載の方法。
  • 前記包装内の酸素レベルは、1,000ppm未満である、請求項38に記載の方法。
  • 前記包装内の酸素レベルは、約500ppm未満である、請求項38に記載の方法。
  • 前記包装から酸素を除去する工程は、前記包装を排気する工程を含む、請求項38に記載の方法。
  • 前記包装から酸素を除去する工程は、前記包装を前記ガス混合物でフラッシュ洗浄する工程を含む、請求項38に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、さらに、窒素、二酸化炭素又はこれらの組合せを含む、請求項38に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、約40〜約80vol%の窒素と、約20〜約60vol%の二酸化炭素と、から本質的になる、請求項38に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜約0.6vol%の一酸化炭素と残りのに酸化炭素とから本質的になる、請求項38に記載の方法。
  • さらに、前記小売り用カット生肉を発泡トレイの上に置く工程を含む、請求項38に記載の方法。
  • 前記非バリア部分は、ポリオレフィン又はポリビニルクロライドの上包みを含む、請求項38に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は前記包装に供給されて、オキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに実質的に変換する、請求項38に記載の方法。
  • デオキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに変換するために、前記ガス混合物が前記包装に供給される前に、オキシミオグロビンはデオキシミオグロビンに実質的に変換される、請求項38に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜約0.5vol%の一酸化炭素を含む、請求項38に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、約0.1〜約0.8vol%の一酸化炭素を含む、請求項38に記載の方法。
  • 実質的に酸素透過性である非バリア部分を含み、小売り用カット生肉を完全に包囲する形状及び寸法となされている第1の包装と、
    実質的に酸素不透過性である第2の包装と、を含み、
    該第2の包装は、該第1の包装と第2の包装との間にポケットを作るように該第1の包装を覆うようになされており、該ポケットは、該生肉の表面上にカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を有する、
    鮮度保持包装。
  • さらに、脱酸素剤を含む、請求項57に記載の包装。
  • さらに、活性脱酸素剤を含む、請求項57に記載の包装。
  • 前記第1の包装は、前記第2の包装とは異なるように付形されている、請求項57に記載の包装。
  • 前記第1の包装は、トレイを含む、請求項57に記載の包装。
  • 前記トレイは、ポリスチレンフォームからなる、請求項61に記載の包装。
  • 前記トレイは、底壁と、連続側壁と、連続リムとを含み、該連続側壁は該底壁を包囲し且つ該底壁から上方外方向に延在し、該連続リムは該連続側壁の上縁を包囲し且つそこから一般に側方外方向に突出する、請求項62に記載の包装。
  • 前記非バリア部分は、ストレッチフィルムでである、請求項57に記載の包装。
  • 前記ストレッチフィルムは、ポリオレフィン又はポリビニルクロライドを含む、請求項64に記載の包装。
  • 前記第1の包装は、前記1種以上のガスでフラッシュ洗浄されると、実質的に酸素を含まなくなる、請求項57に記載の包装。
  • 前記第2の包装は、ポリマーバッグである、請求項57に記載の包装。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜約0.5vol%の一酸化炭素を含む、請求項57に記載の包装。
  • 前記ガス混合物は、約0.1〜約0.8vol%の一酸化炭素を含む請求項57に記載の包装。
  • 仕切部材によって分離されている第1及び第2の区画を含む鮮度保持包装であって、
    該仕切部材は、実質的に酸素透過性である非バリア部分を含み、
    該第1及び第2の区画は、実質的に酸素不透過性の外壁によって包囲されており、
    該第2の区画は、小売り用カット生肉を完全に包囲するような形状及び寸法とされており、
    該第1の区画は、該生肉の表面上でカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含む混合ガスを含む、
    鮮度保持包装。
  • さらに、脱酸素剤を含む請求項70に記載の包装。
  • 前記第2の区画は、トレイを含む、請求項70に記載の包装。
  • 前記トレイは、ポリスチレンフォームからなる、請求項72に記載の包装。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜約0.5vol%の一酸化炭素を含む、請求項70に記載の包装。
  • 前記ガス混合物は、約0.1〜約0.8vol%の一酸化炭素を含む、請求項70に記載の包装。
  • 小売り用カット生肉を完全に包囲する形状及び寸法となされていて、該生肉の表面上にカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を有する包装と、
    実質的に酸素透過性である少なくとも一部を有し、該包装に対して封止されている第1の層と、
    実質的に酸素不透過性であり、該包装及び該第1の層の少なくとも一方に対して封止されている第2の層と、
    を含む鮮度保持包装。
  • 前記第1及び第2の層の間に、ポケットが形成されている、請求項76に記載の包装。
  • 前記第2の層は、前記第1の層に対して少なくとも封止されており、前記第2の層は前記第1の層から剥離可能となされている、請求項76に記載の包装。
  • 前記包装は、底壁と、連続側壁と、連続リムと、を含み、
    該連続側壁は、該底壁を包囲し且つ該底壁から上方外方向に延在し、
    該連続リムは該連続側壁の上縁を包囲し且つそこから側方外方向に突出する、
    請求項76に記載の包装。
  • さらに、脱酸素剤を含む請求項76に記載の包装。
  • 前記包装内の酸素レベルは、1,000ppm未満である、請求項76に記載の包装。
  • 前記包装内の酸素レベルは、約500ppm未満である、請求項76に記載の包装。
  • 前記ガス混合物は、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、約40〜約80vol%の窒素と、約20〜約60vol%の二酸化炭素と、から本質的になる、請求項76に記載の包装。
  • 前記包装は、さらに前記生肉を保持する寸法となされている発泡トレイを含む、請求項76に記載の包装。
  • 前記ガス混合物は、約0.05〜約0.5vol%の一酸化炭素を含む、請求項76に記載の包装。
  • 前記ガス混合物は、約0.1〜約0.8vol%の一酸化炭素を含む、請求項76に記載の包装。
  • 実質的に酸素透過性である非バリア部分を含む第1の包装を供給する工程と、
    該第1の包装内に、小売り用カット生肉を置く工程と、
    該第1の包装を密封する工程と、
    実質的に酸素不透過性である第2の包装を供給する工程と、
    該第1の包装及び第2の包装の間にポケットを形成するように、該第2の包装を密封することなく、該第1の包装を該第2の包装で覆う工程と、
    該ポケットに、該生肉の表面上にカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.8vol%以下の十分な量の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を供給する工程と、
    該生肉の表面上でのメトミオグロビンの形成を阻害もしくは防止するように、該ポケット内の酸素レベルを十分に減少させるため、該ポケットから酸素を除去する工程と、
    該第2の包装を密封する工程と、
    を含む鮮度保持包装の製造方法。
  • さらに、脱酸素剤を供給する工程を含む、請求項87に記載の方法。
  • 脱酸素剤を供給する工程と、
    該脱酸素剤を脱酸素剤促進剤で活性化させる工程と、
    該脱酸素剤を前記第1の包装外部に位置づけて、脱酸素剤が前記ポケット内の酸素を吸収できるようにして、活性脱酸素剤が前記ポケット内の残留酸素を積極的に吸収するようにする工程と、
    をさらに含む請求項87に記載の方法。
  • 前記活性脱酸素剤は、約24時間以内に、鮮度保持包装内の酸素レベルを約0%まで減少させる、請求項89に記載の方法。
  • 前記ポケット内の酸素レベルは、1,000ppm未満である、請求項87に記載の方法。
  • 前記ポケット内の酸素レベルは、約500ppm未満である、請求項91に記載の方法。
  • 前記ポケットから酸素を除去する工程は、前記ポケットを排気する工程を含む、請求項87に記載の方法。
  • 前記ポケットから酸素を除去する工程は、前記ガス混合物で前記ポケットをフラッシュ洗浄する工程を含む、請求項87に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、さらに、窒素、二酸化炭素又はこれらの組合せを含む、請求項87に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、さらに、窒素、二酸化炭素又はこれらの組合せから本質的になる、請求項87に記載の方法。
  • さらに、小売り前に、前記第1の包装から前記第2の包装を取り外す工程を含む、請求項87に記載の方法。
  • さらに、前記生肉を大気雰囲気に暴露させて、同一の生肉の新鮮なカットと同じ変色を有するようにするため、前記第1の包装から前記第2の包装を取り外す工程を含む、請求項87に記載の方法。
  • 前記第2の包装は、前記第1の包装を破壊することなく、前記第1の包装の少なくとも一部から取り外し可能となされている、請求項87に記載の方法。
  • さらに、前記小売り用カット生肉を発泡トレイ上に置く工程を含む、請求項87に記載の方法。
  • 前記非バリア部分は、ポリオレフィン又はポリビニルクロライドの上包みを含む、請求項87に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、前記ポケットに供給されて、オキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに実質的に変換させる、請求項87に記載の方法。
  • デオキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに変換させるために、前記ガス混合物が前記ポケットに供給される前に、前記オキシミオグロビンはデオキシミオグロビンに実質的に変換する、請求項87に記載の方法。
  • 実質的に酸素透過性である非バリア部分を含む第1の包装を供給する工程と、
    該第1の包装内に、小売り用カット生肉を置く工程と、
    該第1の包装を密封する工程と、
    実質的に酸素不透過性である第2の包装を供給する工程と、
    該第1及び第2の包装の間にポケットを形成するように、該第2の包装を密封することなく、該第1の包装を該第2の包装で覆う工程と、
    約0.8vol%以下の十分な量での一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスとを含むガス混合物を供給して、該生肉の表面でオキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに実質的に変換させる工程と、
    該生肉の表面上でのメトミオグロビンの形成を阻害もしくは防止するため該ポケット内の酸素レベルを十分に減少させるように、該ポケットから酸素を除去する工程と、
    該第2の包装を密封する工程と、
    を含む鮮度保持包装の製造方法。
  • さらに、脱酸素剤を供給する工程を含む、請求項104に記載の方法。
  • 脱酸素剤を供給する工程と、
    該脱酸素剤を脱酸素剤促進剤で活性化させる工程と、
    該脱酸素剤を前記第1の包装外部に位置づけて、該脱酸素剤が前記ポケット内の酸素を吸収できるようにし、活性脱酸素剤が鮮度保持包装内の残留酸素を積極的に吸収するようにする工程と、
    をさらに含む請求項104に記載の方法。
  • 前記ポケットの酸素レベルは、1,000ppm未満である、請求項104に記載の方法。
  • 前記ポケットの酸素レベルは、約500ppm未満である、請求項104に記載の方法。
  • 前記ポケットから酸素を除去する工程は、前記ポケットを排気する工程を含む、請求項104に記載の方法。
  • 前記ポケットから酸素を除去する工程は、前記ポケットを前記ガス混合物でフラッシュ洗浄する工程を含む、請求項104に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、さらに、窒素、二酸化炭素又はこれらの組合せを含む、請求項104に記載の方法。
  • さらに、小売り前に、前記第1の包装から前記第2の包装を取り外す工程を含む、請求項104に記載の方法。
  • 前記生肉を大気雰囲気に暴露させて、同一の生肉の新鮮なカットと同様の変色を有するようにするために、前記第1の包装から前記第2の包装を取り外す工程を含む、請求項104に記載の方法。
  • 前記第2の包装は、前記第1の包装を破壊することなく、前記第1の包装の少なくとも一部から取り外し可能になされている、請求項104に記載の方法。
  • さらに、前記小売り用カット生肉を発泡トレイ上に置く工程を含み、前記非バリア部分はポリオレフィン又はポリビニリデンクロライドの上包みを含む、請求項104に記載の方法。
  • 包装と、実質的に酸素透過性である少なくとも一部を有する第1の層と、実質的に酸素不透過性である第2の層と、を供給する工程と、
    該包装内に小売り用カット生肉を置く工程と、
    該生肉の表面上にカルボキシミオグロビンを形成させるように、該包装内に、約0.8vol%以下の十分な量で一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を供給する工程と、
    該生肉の表面上でのメトミオグロビンの形成を阻害若しくは防止するため、該包装内の酸素レベルを十分減少させるように、該包装内の酸素を除去する工程と、
    該包装に該第1の層を封止する工程と、
    該包装及び該第1の層の少なくとも一方に該第2の層を封止する工程と、
    を含む鮮度保持包装の製造方法。
  • 前記第1及び第2の層の間にポケットが形成される、請求項116に記載の方法。
  • 前記第2の層は前記第1の層に少なくとも封止され、前記第2の層は前記第1の層から剥離可能となされている、請求項116に記載の方法。
  • 前記包装は、底壁と、連続側壁と、連続リムと、を含み、
    該連続側壁は、該底壁を包囲し且つ該底壁から上方外方向に延在し、
    該連続リムは、該連続側壁の上縁を包囲し且つそこから一般に側方外方向に突出する、
    請求項116に記載の方法。
  • さらに、第2の層を取り外す工程を含む、請求項116に記載の方法。
  • さらに、脱酸素剤を供給する工程を含む、請求項116に記載の方法。
  • 前記包装内の酸素レベルは、1,000ppm未満である、請求項116に記載の方法。
  • 前記包装内の酸素レベルは、約500ppm未満である、請求項116に記載の方法。
  • 前記包装から酸素を除去する工程は、前記包装を排気する工程を含む、請求項116に記載の方法。
  • 前記包装から酸素を除去する工程は、前記包装を前記ガス混合物でフラッシュ洗浄する工程を含む、請求項116に記載の方法。
  • 前記ガス混合物は、さらに、窒素、二酸化炭素又はこれらの組合せを含む、請求項116に記載の方法。
  • さらに、前記小売り用カット生肉を発泡トレイ上に置く工程を含む、請求項116に記載の方法。
  • 前記非バリア部分は、ポリオレフィン又はポリビニリデンクロライドの上包みを含む、請求項116に記載の方法。
  • 前記ガス混合物を前記包装に供給して、オキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに実質的に変換させる、請求項116に記載の方法。
  • デオキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに変換させるために、前記ガス混合物が前記包装に供給される前に、オキシミオグロビンを実質的にデオキシミオグロビンに変換させる、請求項116に記載の方法。
  • 実質的に酸素透過性である非バリア部分を含み、小売り用カット生肉を完全に包囲する形状及び寸法となされている第1の包装と、
    実質的に酸素不透過性である第2の包装と、を含み、該第2の包装は、該第1の包装と該第2の包装との間にポケットを作るように該第1の包装を覆うようになされていて、該ポケットは、該生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.8vol%以下の十分な量での一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を有する、
    鮮度保持包装。
  • さらに、脱酸素剤を含む、請求項131に記載の包装。
  • さらに、活性脱酸素剤を含む、請求項131に記載の包装。
  • 前記第1の包装は、前記第2の包装とは異なるように付形されている、請求項131に記載の包装。
  • 前記第1の包装は、トレイを含む、請求項131に記載の包装。
  • 前記トレイは、ポリスチレンフォームからなる、請求項135に記載の包装。
  • 前記トレイは、底壁と、連続側壁と、連続リムと、を含み、
    該連続側壁は、該底壁を包囲し且つ該底壁から上方外方向に延在し、
    該連続リムは、該連続側壁の上縁を包囲し且つそこから一般に側方外方向に突出する、
    請求項136に記載の包装。
  • 前記非バリア部分は、ストレッチフィルムである、請求項131に記載の包装。
  • 前記ストレッチフィルムは、ポリオレフィン又はポリビニリデンクロライドを含む、請求項138に記載の包装。
  • 前記第1の包装は前記1種以上のガスでフラッシュ洗浄されると、前記第1の包装は実質的に酸素を含まなくなる、請求項131に記載の包装。
  • 前記第2の包装は、ポリマーバッグである、請求項131に記載の包装。
  • 仕切部材によって分離されている第1及び第2の区画を含み、
    該仕切部材は、実質的に酸素透過性である非バリア部分を含み、
    該第1及び第2の区画は、実質的に酸素不透過性である外壁によって包囲されていて、
    該第2の区画は、小売り用カット生肉を完全に包囲する形状及び寸法となされていて、
    該第1の区画は、該生肉の表面上にカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.8vol%以下の十分な量で一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する他の少なくとも1種のガスと、を含むガス混合物を含む、
    鮮度保持包装。
  • さらに、脱酸素剤を含む、請求項142に記載の包装。
  • 前記第2の区画は、トレイを含む、請求項142に記載の包装。
  • 前記トレイは、ポリスチレンフォームからなる、請求項144に記載の包装。
  • 小売り用カット生肉を完全に包囲する形状及び寸法となされていて、該生肉の表面上にカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.8vol%以下の十分な量で一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を有する包装と、
    実質的に酸素透過性である少なくとも一部を有し、該包装に封止されている第1の層と、
    実質的に酸素不透過性であり、該包装及び該第1の層の少なくとも一方に封止されている第2の層と、
    を含む鮮度保持包装。
  • 前記第1の層と第2の層との間にポケットが形成されている、請求項146に記載の包装。
  • 前記第2の層は、前記第1の層に少なくとも封止されていて且つ前記第1の層から剥離可能となされている、請求項146に記載の包装。
  • 前記包装は、底壁と、連続側壁と、連続リムと、を含み、該連続側壁は該底壁を包囲し且つ該底壁から上方外方向に延在し、該連続リムは該連続側壁の上縁を包囲し且つそこから側方外方向に突出する、請求項146に記載の包装。
  • さらに、脱酸素剤を含む、請求項146に記載の包装。
  • 前記包装内の酸素レベルは、1,000ppm未満である、請求項146に記載の包装。
  • 前記包装内の酸素レベルは、約500ppm未満である、請求項151に記載の包装。
  • さらに、前記生肉を保持する寸法とされた発泡トレイを含む、請求項146に記載の包装。
  • 说明书全文

    【技術分野】
    【0001】
    本発明は、概して、食品貯蔵用の鮮度保持包装及びその製造方法に関する。 特に、本発明は、生肉又は他の食品の貯蔵寿命を延長するための鮮度保持包装及びその製造方法に関する。
    【背景技術】
    【0002】
    消費者が食品を購入するであろう市場に食品を展示する前に、腐敗しやすい食品を貯蔵し搬送するために、容器がずっと使用されている。 肉類、果実類及び野菜類などの腐敗しやすい食品は、収穫後、できるだけ長期にわたりこれらの食品を保存するために容器に入れられる。 食品を容器内に保存したままにしておく時間を最長期化することは、損失量を最小化することによって流通網に存在するすべての者の収益性を増加させる。
    【0003】
    食品が保存される環境は、保存プロセスにおいて重要な因子である。 適切な温度に維持することが重要なばかりでなく、食品を取り巻くガスの分子及び化学物質含量も同様に重要である。 食品を取り巻く環境に適切なガス含量を提供することにより、正確な温度に維持されている場合もしくは温度変化に曝される場合であっても、食品をより良好に保存することができる。 このことは、食品が生産者の元を離れた後、消費者に届く時に、食品が許容可能な条件にあるというある種の保証を生産者に与える。
    【0004】
    食品の1種である生肉用の鮮度保持包装システムは、これらの生肉を極度に高レベルの酸素(O )又は極度に低レベルの酸素(O )のいずれかに暴露させる。 新鮮な肉は好気性条件下よりも嫌気性条件下でより長期に保存できることが周知なので、極度に低レベルの酸素を提供する包装システムが一般に好ましい。 酸素レベルを低く維持することは、好気性細菌の成長及び繁殖を最小化する。 鮮度保持雰囲気の例としては、約30%の二酸化炭素(CO )と70%の窒素(N )とからなるガス混合物がある。 すべての低酸素システムは、過剰のメトミオグロビン(茶色)形成を防止もしくは阻害するように、迅速に酸素が500ppm未満の生肉用雰囲気を好ましく提供する。 さもなければ、貯蔵後のオキシミオグロビン(赤色)への完全な「ブルーミング」は得られないであろう。
    【0005】
    この低酸素システムを用いる肉は、ほとんどの消費者が新鮮であると連想しないであろうあまり望ましくない紫−赤色を呈するようになる。 デオキシミオグロビン(紫−赤色)は、一般的に、ほとんど消費者に受け入れられない。 しかし、この紫−赤色は、包装を開封して空気に暴露させることによって新鮮な食肉を酸化させると、一般的に新鮮であると連想される鮮紅色まで、迅速にブルーミングされる(艶が出る)。 消費者に対して陳列する直前に食肉のブルーミングが誘発されるように、典型的には新鮮な食肉を消費者に対して陳列する直前に包装は開封される。
    【0006】
    鮮紅色への新鮮な食肉のブルーミングは、2種の異なる条件を除いて現存する低酸素システム下で、典型的には良好な結果を演出する。 第1の条件は、約5〜6日未満で新鮮な食肉を鮮度保持雰囲気中に置いた場合に生じる。 一貫しないブルーミングを生じさせるかもしれない第2の条件は、もも骨(後四分体)又はひれ(テンダーロイン)からなどの顔料感応性食肉(不安定な筋肉)を用いる場合に生じる。 もも骨から採取した食肉は、上もも(top round)及び下もも(bottom round)とも呼ばれる。
    【0007】
    第1の条件下で、しばしば「シーズニング」期間と呼ばれる時間は、全酸素が例えば脱酸素剤によって消費されてしまうまで、食肉の完全なブルーミング能を制限する。 脱酸素剤は、雰囲気中の残留酸素を迅速に消費するであろうが、食肉及び/又はトレイからの残留酸素はまだ存在する。 ポリスチレンフォームトレイなどのトレイは、その気孔内に多量の酸素を含んでいる。 発泡トレイの気孔内に含まれている酸素を拡散させる時間は、約5〜6日程度と長くなり得る。 よって、発泡トレイに貯蔵される食肉の場合には、シーズニング期間は少なくとも6日とすることができる。 発泡トレイを用いない場合には、シーズニング期間は1日又は2日に短縮することができる。 小売り販売のために開封する前に、延長された期間にわたり、食肉を充填した包装を貯蔵し維持する必要性ゆえに、シーズニング期間は、小売業者又は包装者(特に一般に発泡トレイを用いている者)には望まれない。 したがって、シーズニング期間を短縮若しくは排除することが望ましい。
    【0008】
    上述のように、第2の条件は、もも骨(上もも及び下もも)から採取するなどの顔料感応性食肉を含む。 もも骨から採取した食肉は、極度に顔料感応性であり、動物の大きな部分を占める。 この食肉は、その顔料感応性の結果として、その着色がしばしば不安定であり、予測できない不均一な艶を作り出す。 もも骨カットは、他のカット肉よりも非常に迅速にメトミオグロビン(茶色)に変換する傾向にある。 これは、低酸素システム内で悪化する。 なぜなら、約500ppm〜約2vol%の酸素レベルにて、ミオグロビン顔料の酸化反応によってメトミオグロビンは迅速に変換されるからである。 したがって、もも骨などの顔料感応性食肉カットでの一貫したブルーミングを得ることが望まれている。
    【発明の開示】
    【発明が解決しようとする課題】
    【0009】
    したがって、現存する包装に関連する上述の欠点を解決する鮮度保持包装及びその製造方法が必要とされている。
    【課題を解決するための手段】
    【0010】
    本発明の一方法によれば、実質的に酸素透過性である非バリア部分を含む第1の包装を供給する工程を含む鮮度保持包装が製造される。 小売り用カット生肉を第1の包装内に置いて、第1の包装を密封する。 実質的に酸素不透過性の第2の包装を供給する。 第1及び第2の包装の間にポケットを作るように、第2の包装を密封することなく、第2の包装で第1の包装を覆う。 ポケットに、ガス混合物を供給する。 ガス混合物は、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含み、生肉の表面上でカルボキシミオグロビンを形成させるようにする。 生肉の表面上でのメトミオグロビンの形成を阻害もしくは防止するようにポケット内の酸素レベルを十分に減少させるために、酸素をポケットから除去する。 第2の包装を密封する。 別の実施形態において、生肉の表面上で、オキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに実質的に変換させるように、ガス混合物を供給してもよい。 さらに、ガス混合物は、生肉の表面でカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.8vol%以下の十分な量の二酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むものでもよい。
    【0011】
    本発明の別の方法によれば、包装と、実質的に酸素透過性である少なくとも一部を有する第1の層と、実質的に酸素不透過性である第2の層と、を供給する工程を含む鮮度保持包装が製造される。 小売り用カット生肉を包装内に置く。 ガス混合物を包装内に供給する。 ガス混合物は、生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含む。 生肉の表面上でのメトミオグロビンの形成を阻害もしくは防止するように包装内の酸素レベルを十分に減少させるために、包装内の酸素を除去する。 第1の層を包装に封止させる。 第2の層を包装及び第1の層の少なくとも一方に封止させる。 さらに、ガス混合物は、生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.8vol%以下の十分な量の二酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むものでもよい。
    【0012】
    本発明の一実施形態によれば、鮮度保持包装は、第1及び第2の包装を含む。 第1の包装は、実質的に酸素透過性である非バリア部分を含む。 第1の包装は、小売り用カット生肉を完全に包囲するような形状及び寸法とされる。 第2の包装は、実質的に酸素不透過性である。 第2の包装は、第1及び第2の包装の間にポケットを作るように、第1の包装を覆うようになされる。 ポケットは、生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含む。 さらに、ガス混合物は、生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.8vol%以下の十分な量の二酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むものでもよい。
    【0013】
    本発明の別の実施形態によれば、鮮度保持包装は、仕切部材によって分離されている第1及び第2の区画を含む。 仕切部材は、実質的に酸素透過性である非バリア部分を含む。 第1及び第2の区画は、実質的に酸素不透過性である外壁によって包囲されている。 第2の区画は、小売り用カット生肉を完全に包囲する形状及び寸法とされる。 第1の区画は、ガス混合物を含む。 ガス混合物は、生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成するように、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含む。 さらに、ガス混合物は、生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.8vol%以下の十分な量の二酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むものでもよい。
    【0014】
    本発明のさらに別の実施形態によれば、包装と、第1の層と第2の層とを含む鮮度保持包装が提供される。 包装は、小売り用カット生肉を完全に包囲する形状及び寸法とされる。 包装は、生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.01〜約0.8vol%の一酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むガス混合物を有する。 第1の層は、実質的に酸素透過性である少なくとも一部を有し、包装に封止される。 第2の層は、実質的に酸素不透過性であり、包装及び第1の層の少なくとも一方に封止される。 さらに、ガス混合物は、生肉の表面にカルボキシミオグロビンを形成させるように、約0.8vol%以下の十分な量の二酸化炭素と、低酸素雰囲気を形成する少なくとも1種の他のガスと、を含むものでもよい。
    【0015】
    本発明の上述の概要は、各実施形態あるいは本発明のすべての側面を代表することをい意図するものではない。 これは、以下の図面及び詳細な説明の目的である。
    【好ましい実施形態の説明】
    【0016】
    本発明の他の目的及び利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことによって、明らかとなるであろう。
    本発明は、種々の変形例及び別の形態が可能であるけれども、ある特定の実施形態を図面によって示し、詳細に記載する。 しかし、本発明は記載された特定の形態に限定されるものではないことは理解されるべきである。 逆に、特許請求の範囲に規定した本発明の範囲を逸脱しないすべての変形物、等価物、及び代替物を含むことを意図する。
    【0017】
    さて、図面を参照すれば、図1〜3は、一実施形態によるマスター外部包装12と内部包装14を含む鮮度保持包装10を示す。 本明細書で用いられる用語「包装」とは、容器、カートン、ケーシング、包み、ホルダー、トレイ、フラット(flat)、バッグ、フィルム封筒などを含む生肉を保持する任意の手段として規定される。 内部包装14の少なくとも一部は、酸素透過性である。 内部包装14は、実質的に酸素透過性であるポリマー物質のシートから熱形成された慣用の半剛性プラスチックトレイ16を含む。
    【0018】
    非バリアトレイ16を形成するために用いることができるポリマーとしては、ポリスチレンフォーム、セルロースパルプ、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げることができる。 好ましい実施形態において、トレイ16を形成するために用いられるポリマーシートは、ポリスチレンフォームから実質的に構成され、約100〜約300milの範囲にある厚みを有する。 ポリスチレンフォームトレイは消費者に非常に受け入れられているので、ポリスチレンフォームトレイ16の使用が望ましい。
    【0019】
    内部包装14は、さらに、実質的に酸素不透過性であるポリオレフィン又はポリビニルクロライド(PVC)などのポリマー物質から構成されるフィルムラッピング又はカバー18を含む。 カバー18を形成するために用いられる物質は、好ましくは物質をそれ自身に粘着させる添加剤を含み、約0.5〜約1.5milの範囲の厚みを有し、24時間で約1000cm /100in よりも大きな酸素透過率を有する。
    【0020】
    カバー18は、好ましくは、24時間で約7000cm /100in よりも大きな酸素透過率を有し、最も好ましくは、24時間で約10,000cm /100in よりも大きな酸素透過率を有する。 この高い透過率を達成することを補助するために、小さなホールを物質に穿孔してもよい。 このような技術は、米国特許US Patent No. 6,054,153に開示されており、その全体は本願に参照として組み込まれる。 一つの好ましいストレッチフィルムは、Borden Packaging and Industrial Products(North Andover、Massachusetts)から市販されているResinite(登録商標)食肉フィルムである。
    【0021】
    トレイ16は、一般に矩形形状であり、底壁20と、連続側壁22と、連続リム又はフランジ24と、を含む。 連続側壁22は、底壁20を包囲し、底壁20から上方外方向に延在する。 連続リム24は、連続側壁22の上縁を包囲し、そこからほぼ側方外方向に突出する。 トレイ16は、図1〜3に示したものとは異なる形状のものでもよい。 小売用カット生肉26などの食品は、底壁20及び連続側壁22により画定される矩形区画内に位置づけられる。 生肉は、ビーフ、ポーク、仔、ラム、チキン、ターキー、シカ肉、魚などを含む任意の動物性タンパク質でよい。
    【0022】
    トレイ16は、カバー18で手動又は自動的に包装される。 カバー18は、小売用カット生肉26及びトレイ16の側壁22及び底壁20の両方を覆って包装される。 カバー18の自由端部は、トレイ16の底壁20の下側で重複して包装(オーバーラップ)され、カバー18が本来持っている粘着性ゆえに、これらの重複する自由端部は互いに粘着して、カバー18を所定位置に保持する。 所望であれば、重複して包装されたトレイ16、すなわち内部包装14をホットプレート上に置いて、カバー18の自由端部を互いに熱融着させ、こうしてこれらの自由端部が潜在的に離れることを防止もしくは阻止することもできる。
    【0023】
    図1〜3のマスター外部包装12は、好ましくは、実質的に酸素不透過性である単層のもしくは複層のプラスチック物質から構成される可撓性ポリマーバッグである。 包装12は、例えば、エチレンビニルクロライド(EVOH)を含む複層共押出フィルムを含むものでも、あるいはポリビニリデンクロライド(PVDC)などの酸素バリアコーティングでコーティングされて更にヒートシーリングを促進するためにポリエチレンなどのシーラント物質の層で積層された配向ポリエチレン(OPP)コアを含むものでもよい。 好ましい実施形態において、包装12は、PrintPack, Inc(Atlanta, Georgia)から製品No. 325C44-EX861Bとして市販されている共押出バリアフィルムから構成される。 共押出バリアフィルムは、約2〜約6milの範囲の厚みを有し、24時間で約0.1cm /100in 未満の酸素透過率を有する。
    【0024】
    包装12を密封する前に、内部包装14と外部包装12との間にポケット13を作るように、包装12を密封せずに、内部包装14を包装12内に置く。 もし使用するならば、次に、脱酸素剤/吸収剤28を密封された内部包装14の外部の包装12内に置いてもよい。 脱酸素剤28は、酸素が吸収される速度を上昇させるために、酸素摂取促進剤で活性化されてもよい。 酸素摂取促進剤は、好ましくは又は酢酸、クエン酸、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、銅又はこれらの組み合わせの水溶液である。 内部包装14の非バリア部分は、内部包装14内の酸素をポケット13中に流し、脱酸素剤28で吸収させる。
    【0025】
    脱酸素剤28、酸素摂取促進剤、及び脱酸素剤28に酸素摂取促進剤を導入する手段に関する更なる情報は、本願に参照として全体が組み込まれている米国特許US Patent No. 5,928,560より得ることができる。 図面において、脱酸素剤28は、包装12を密封する前に、包装12に挿入される小さな包み(パケット)又はラベルとして示されている。 あるいは、脱酸素剤は包装12を形成するために用いられるポリマーに添加されて、脱酸素剤が外部包装12自身と一体化されていてもよい。
    【0026】
    ポケット13内の酸素レベルは、0%よりも大きな第1のレベルまで減少される。 酸素レベルのこの減少は、限定されるものではないが、排気、ガスフラッシュ洗浄及び脱酸素などの1種以上の技術を用いて達成され得る。 好ましい実施形態において、包装12は、平衡になる前に、ポケット13内の酸素レベルを約0.1vol%すなわち1,000ppm未満まで最初に減少させるために、排気及びガスフラッシュ洗浄サイクルにかけられる。 内部包装14内にある酸素、すなわち食肉26自身、トレイ16の壁及びストレッチフィルム18下の自由空間にある酸素を考慮すると、ポケット13内の酸素レベル0.1%程度は、全体の包装10内の「平衡」酸素レベル約1〜2%程度に対応する。
    【0027】
    ガスフラッシュ洗浄プロセス中、適切なガスの混合物は、ポケット13に導入されて、好気性細菌の成長を抑制し、ミオグロビン顔料を保護するに適切な改質された環境を作り出す。 本発明の鮮度保持包装に用いられるガスは、生肉26の表面にカルボキシミオグロビンを形成するように、低酸素雰囲気中に約0.01vol%〜約0.8vol%の一酸化炭素を含む。 二酸化炭素は、生肉26の表面にカルボキシミオグロビンを形成するように、低酸素雰囲気中に約0.8vol%を超えない範囲であるが十分な量で添加されるべきである。 本発明の鮮度保持包装に用いられるガスは、好ましくは低酸素雰囲気中に約0.05〜約0.6又は0.8vol%の一酸化炭素を含み、最も好ましくは低酸素雰囲気中に約0.3〜約0.5vol%の一酸化炭素を含む。
    【0028】
    低酸素雰囲気としては、限定されるものではないが、約30vol%の二酸化炭素と約70%の窒素、又は約100%の二酸化炭素を挙げることができる。 他の二酸化炭素と窒素との組み合わせを用いることができることは理解されよう。 たとえば、低酸素雰囲気は、約40〜約80vol%の窒素と、約20〜約60vol%の二酸化炭素と、を含むものでもよい。 あるいは、低酸素雰囲気は、約0.01vol%〜約0.8vol%の一酸化炭素と、残余の二酸化炭素とからなるものでもよい。 その後、包装12を密封する。 鮮度保持包装は、好ましくは、分配及び貯蔵中に、低酸素雰囲気にある。
    【0029】
    本発明の鮮度保持包装は、酸素減少相にある間、食肉の表面又は表面近くにある顔料ミオグロビンを保護し、ガス混合物から除去したときに食肉が許容可能な陳列色(すなわち、完全なブルーミング)を有するようにすると考えられる。 理論に拘束されることを望むわけではないが、ガス混合物中の低レベルの一酸化炭素がカルボキシミオグロビン(赤)を形成し、貯蔵期間中に、ミオグロビンがメトミオグロビン(茶色)又はデオキシミオグロビン(紫−赤)にならないように保護する、と考えられる。 カルボキシミオグロビンに変換する前に、食肉の表面は、少なくとも部分的に酸化される(オキシミオグロビン)。 食肉の少なくとも表面上でのカルボキシミオグロビンへの変換により、メトミオグロビンが形成されやすい酸素減少期間中、ミオグロビンは保護される。 この保護は、メトミオグロビンが迅速に形成される約2vol%〜約500又は1000ppmの酸素に、特に重要である。 食肉のミオグロビン顔料は、食肉が酸素をゆっくりと拡散する発泡トレイ内で貯蔵される場合であっても、本発明において用いられるガス混合物によって、さらに保護される。
    【0030】
    本発明の鮮度保持包装は、包装後一日で食肉を除去できる、すなわち低酸素包装に関連するシーズニング期間を排斥することができる。 鮮度保持包装は、小売陳列前に、1日間〜約30日間の貯蔵期間を可能とする。 これは、現存の低酸素包装システムにおけるよりもはるかに迅速に小売用に食肉を陳列できるようにする。 したがって、本発明の鮮度保持包装に用いられるガス混合物は、除去後、カルボキシミオグロビンをオキシミオグロビンに変換させ、次いで、自然の時間経過でメトミオグロビン(茶色)に変換させる。 小売前に包装を開けると(少なくとも実質的に酸素透過性)、一酸化炭素レベルは周囲雰囲気まで失われて、空気からの酸素を用いて、カルボキシミオグロビンをオキシミオグロビンまで変換させる。 本発明のガス混合物中で貯蔵した後の食肉は、驚くべきことに、小売環境における新鮮な生肉と同様の態様で、食肉顔料をメトミオグロビンに変換させる。 換言すれば、食肉顔料は、自然の時間経過で茶色に変色する傾向にある。 ゆえに、最も重要なことに、本発明のガス混合物は、より高レベルの一酸化炭素におけるようには食肉顔料の色を「赤」色に固定しない。 現在のところ、合衆国における政府規制は、一酸化炭素の使用を認めていない。 一酸化炭素は、食肉顔料の色を「赤」色に固定すると、産業界では一般に考えられている。
    【0031】
    一実施形態によれば、包装12を密封した後、必要であれば、脱酸素剤28は、ポケット13及び内部包装14を含む包装10全体の酸素レベルを約24時間未満の時間でおよそ0%まで減少させる。 脱酸素促進剤は、必要であれば、包装10内及び食肉周囲の酸素レベルを約500又は1000ppm〜2vol%の顔料感応性酸素範囲で迅速に移行させるために必要な積極性を脱酸素剤28が有するようにする。 この技術は、カルボキシミオグロビンのメトミオグロビンへの変換を避けるために十分に早いことが好ましい。 脱酸素剤28は、ポケット13及び内部包装14内の残留酸素、及び周囲の大気から包装10内に侵入したかもしれないすべての酸素を吸収する。 ポケット13の酸素レベルは、一般に約1000ppm未満であり、好ましくは約500ppm未満である。
    【0032】
    鮮度保持包装10内の小売りカット生肉26は、酸素が包装10の内部から除去されると、赤色(カルボキシミオグロビン)を呈する。 ガス混合物は、好ましくは、ポケット13に供給されて、オキシミオグロビンが直接カルボキシミオグロビンに実質的に変換するようにする。 食肉26の表面上の顔料ミオグロビンは、典型的には部分的に又は全体的に酸素化(オキシミオグロビン)される。 しかし、ミオグロビンは、ガス混合物がポケット13に供給される前に、デオキシミオグロビンを直接カルボキシミオグロビンに変換させるべく、デオキシミオグロビンに変換されてもよいことは予想されることである。 さて、食肉を充填した鮮度保持包装10は、小売りストアにて販売に供される前に数週間にわたり、冷凍ユニット内に貯蔵されてもよい。 小売りストアにて陳列される前の短時間(例えば、1時間未満)、内部包装14を包装12から取り外して、大気環境からの酸素を非バリアトレイ16及び非バリアカバー18に透過させる。 生肉26のカルボキシミオグロビンは、生肉26が空気に暴露されて酸素化される際に、オキシミオグロビンに変化すなわちブルーミングされる。
    【0033】
    本発明の鮮度保持包装に用いられるガス混合物は、内部包装14を取り外す前のシーズニング期間を排斥するので、小売業者が販売のためにすぐに食肉を展示できるようにする。 よって、包装された食肉の貯蔵に関する保持時間及び費用を減少させる。 本発明の鮮度保持包装に用いられるガス混合物は、さらに、もも骨(round bone)(上部及び下部ラウンド)から採取された食肉などの顔料感応性食肉のブルーミングを改良し、より受け入れられ易い陳列時の色及び均一さを呈する。
    【0034】
    図8を参照すると、鮮度保持包装110が本発明の別の実施形態によって示されている。 包装110は、トレイ116、第1の層121及び第2の層123を含む。 包装110は、鮮度保持包装10に関して上述したと同じガス混合物を用いる。
    【0035】
    トレイ116は、一般に矩形であり、底壁120と、連続側壁122と、連続リム又はフランジ124と、を含む。 連続側壁122は、底壁120を包囲し、底壁120から上方外方向に延在する。 連続リム124は、連続側壁122の上縁を包囲し、そこから一般に側方外方向に突出する。 連続リム124は、連続側壁122から側方内方向に突出してもよいことは予想されることである。 トレイ116は、図8に示した形状とは異なる形状でもよいことも予想されることである。 小売りカット生肉126などの食品は、底壁120及び連続側壁122によって画定された矩形区画内に位置づけられる。 生肉は、ビーフ、ポーク、仔牛、ラム、チキン、ターキー、シカ肉、魚などを含む任意の動物性タンパク質でよい。
    【0036】
    第1の層121は、実質的に酸素透過性である少なくとも一部を含む。 図8の第1の層121は、トレイ116に封止される。 第1の層121は、ポリオレフィン類及びポリビニルクロライド(PVC)などのポリマー性物質を含む。 第1の層121は、穿孔された層であってもよい。
    【0037】
    第2の層123は、実質的に酸素不透過性である。 第2の層123は、図8において、第1の層121に封止される。 第2の層123は、第1の層121から取り外し可能となされている。 しかし、第2の層は、例えば図9に示すように、トレイに封止されていてもよいことは予想されることである。 第2の層123は、エチレンビニルアルコール(EVOH)及び/又はポリビニリデンクロライド(PVDC)などのポリマー性物質から作られていてもよい。 第2の層123は、ポリエチレンテレフタレート(PET)金属化フィルムなどの金属化フィルムから作られていてもよい。
    【0038】
    図9aを参照すれば、本発明の更に別の実施形態による鮮度保持包装210が示されている。 包装210は、包装110に関して上述したものと同じである。 包装210は、トレイ216と、第1の層221と、第2の層223と、を含む。 トレイ216は、底壁220と、連続側壁222と、連続リムまたはフランジ224と、を含む。 第1の層221及び第2の層223とは、ポケット213によって互いに離隔されている。 ポケット213は、ポケット113に関して上述したと同じガス混合物を含む。 第1の層221及び第2の層223は、それぞれ第1の層121及び第2の層123に関して上述したと同じ材料で作られているものでもよい。 第1の層221は、トレイ216に封止されて、一片の生肉226を取り巻く。 図示によれば、このような実施形態は、ブリスターパックと同様であってもよい。
    【0039】
    図9bを参照すれば、本発明の更に別の実施形態による鮮度保持包装310が示されている。 包装310は、第1の層321と、第2の層323と、トレイ316と、を含む。 トレイ316は、底壁320と、連続側壁322と、一片の生肉326と、を含む。 層321及び323は、それぞれ、層121及び123に関して上述したと同じ材料から作られているものでよい。 包装310内で用いられるガス混合物は、上述したものと同じである。
    【0040】
    図4は、図1〜3における鮮度保持包装10を製造するために用いられる一実施形態による鮮度保持包装システムを示す。 包装システムは、小売カット生肉用鮮度保持環境を提供するためのいくつかの別個の商業的に入手可能な技術を一体化したものである。 包装システムによりなされる基本的な作用は、図4に関して後述する。
    【0041】
    包装プロセスは、熱形成ステーション30にて開始され、ここで、ポリスチレン又は他の非バリア性ポリマーシートから、慣用の熱形成設備を用いて慣用の態様にて、トレイ16が熱形成される。 熱形成設備は、典型的に、雄形型部材30aと雌形型空間30bとを含む。 熱形成技術において周知のように、トレイ16は、雄形型部材30aと雌形型空間30bとの間にポリマーシートを配置した上で、雄形型部材30aを雌形型空間30b中に挿入することによって、熱形成される。
    【0042】
    熱形成されたトレイ16は、商品載置ステーション32に送られ、ここで、トレイ16には、小売カット生肉26などの食品が充填される。 生肉を充填したトレイ16は、次いで、手動で運ばれるか又はコンベア34で搬送されるかして、慣用のストレッチラッピングステーション36に送られ、ここで小売カット生肉26を囲包するようにストレッチフィルム18でトレイ16をラッピングする。 オーバーラッピングされたトレイ16は、内部包装14を形成する。 ストレッチラッピングステーション36は、Hobart Corporation(Troy, Ohio)から市販されているコンパクトストレッチ半自動ラッパーを備えるものでもよい。 内部包装14は、コンベア38によって、包装12の位置まで搬送される。
    【0043】
    次に、密封された内部包装14及び用いられる場合には脱酸素剤28は、包装12に挿入される。 図7に示すように、包装12は、単一の内部包装14のかわりに、複数の食肉を充填した包装14を収容する寸法であってもよい。 包装12を密封する前に、使用する場合には脱酸素剤28を脱酸素剤促進剤で活性化して、次いで密封された内部包装14の外側のマスターバッグ内に置いてもよい。 脱酸素剤28は、図面においては小さい包み(パケット)又はラベルとして示されているけれども、脱酸素剤は包装12を形成するポリマーと一体化されていてもよい。 脱酸素剤の一例は、MultiSorb Technologies(前のMutiform Desiccants Inc.)(Buffalo, New York)から市販されている酸素吸収パケットFreshPax(登録商標)である。
    【0044】
    次に、内部包装14及び外部包装12の間のポケット13(図2)内の酸素レベルは、限定されるものではないが、排気、ガスフラッシュ洗浄及び脱酸素などの1種以上の技術を用いて、約0.1vol%程度の第1のレベルまで減少させられる。 上述のように、内部包装14内にある酸素、すなわち食肉26自身、トレイ16の壁、及びストレッチフィルム18直下の自由空間にある酸素を考慮すると、ポケット13内のこの約0.1vol%程の酸素レベルは、約1〜2%程度の包装10全体にある「平衡」酸素レベルに対応する。 好ましい実施形態において、包装12及び包装12に内包される内部包装14は、M-Tek Incorporated(Elgin、Illinois)から市販されているCorr-vac(登録商標)を備えていてもよい真空・ガスフラッシュ洗浄機械60に搬送される。
    【0045】
    図5及び図6a〜dは、機械60の詳細を示す。 機械60は、伸張可能なシュノーケル様のプローブ62と、可動シールクランプ64と、固定シールバーハウジング66と、伸張可能な加熱シールバー68と、を含む(図6a〜d)。 プローブ62は、シールバーハウジング66に隣接して設けられていて、クランプ64とハウジング66との間に延在する。 プローブ62は、伸張位置と収縮位置との間で移動するように、機械60に取り付けられる。 プローブ62は、慣用の真空ポンプ(図示せず)及びガスタンク(図示せず)の両者に、配管69によって連結されている。 2種の源、ポンプ又はガスタンクのいずれかを選択するために用いられる慣用のバルブが、プローブ62に連結されている。 プローブ62は、開放面でも、チューブ又はパイプの形態での閉鎖面でもよい。 シールクランプ64は、一対のゴム製ガスケット70及び72を含み、シールバーハウジング66から離隔した開放位置と、シールバーハウジング66に沿った閉鎖位置と、の間で枢動可能である。 シールバー68は、シールバーハウジング66内にあり、シールバー68を収縮位置及び延びたシーリング位置の間で移動させるために用いられるエアシリンダー74に連結されている。 収縮位置においては、シールバー68は、シールバーハウジング66内に隠れており、シールクランプ64から離隔している。 延びた位置においては、シールバー68は、シールバーハウジング66から突出しており、シールクランプ64に圧力を加える。
    【0046】
    図6a〜dを参照しながら、機械60の操作を以下に説明する。 図6aに示すように、バッグ載置位置は、プローブ62がその収縮位置にあり、シールクランプ64が開放位置にあり、シールバー66がその収縮位置にあることを要する。 包装12を機械60に載置させるために、包装12の封止されていない端部が開放シールクランプ64とシールバーハウジング66との間に配置され、収縮したプローブ62が封止されていない端部を介して包装12内に延びるように、包装12は位置づけられる。 図6bを参照すれば、ハンドル76(図5)を用いて、包装12の封止されていない端部がシールクランプ64とシールバーハウジング66との間に固定されるように、シールクランプ64は手動でその閉鎖位置まで移動されている。
    【0047】
    図6cを参照すれば、シールクランプ64はまだ閉鎖されており、プローブ62が包装12の封止されていない端部を介して包装12内により深く突出するように、プローブ62は伸張位置まで移動している。 ガスケット70は、プローブ62を収容し、同時に周囲環境からの空気が包装12に入ることを防止又は阻止するように、プローブ62の位置に割り込んでいる。 プローブ62をその伸張位置まで移動させた後、包装12を排気及びガスフラッシュ洗浄サイクルに供して、ポケット13(図2)内の酸素レベルを約0.1%程度まで減少させる。 これは、上述のように、包装10全体内の約1〜2%程度の「平衡」酸素レベルに対応する。 包装12は、プローブ62を真空ポンプ(図示せず)に連結して真空ポンプを稼動させることによって、最初に部分的に排気される。 機械60は、好ましくは、約11〜13水銀インチの真空レベルに達するようにプログラムされている。 比較のため、完全な真空は、約28〜30水銀インチに対応する。
    【0048】
    包装12がプログラムされた真空レベルに達すると、機械60は、ガスフラッシュ洗浄サイクルを開始し、プローブ62をガスタンク(図示せず)に連結して、ガス混合物を包装12内部に導入する。 上述のように、本発明において用いられるガス混合物は、低酸素雰囲気中に約0.01〜約0.08vol%の一酸化炭素を含む。 一酸化炭素は、生肉26の表面にカルボキシミグロビンを形成させるように、低酸素雰囲気中に十分な量で添加されるべきであるが、約0.8vol%を超えない。 ガス混合物は、好気性細菌の成長を抑制するに適切な鮮度保持環境をポケット13(図2)内に作り出す。
    【0049】
    図6dを参照すれば、包装12を排気及びガスフラッシュ洗浄サイクルに供した後、プローブ62が収縮して、エアシリンダー74が作動してシールバー68をその伸張位置まで移動させる。 包装12の対向する両側のフィルムを一緒に熱融着させて包装12を密封するに十分な時間、加熱されたシールバー68が包装12の封止されていない端部をゴム製ガスケット72に押圧する。 次いで、シールバー68は、シールバーハウジング66内に収縮して、クランプ64は開いて密封された包装12を解放する。
    【0050】
    包装12を密封した後、包装12内の脱酸素剤28(用いる場合には)は、鮮度保持包装10内部の酸素レベルがほぼ0%になるまで、鮮度保持包装10内の残留酸素を吸収し続ける。 特に、脱酸素剤28は、(a)図5及び6a〜dにおける機械60により包装12を排気及びガスフラッシュ洗浄サイクルに供した後のポケット13内の残留酸素;(b)内部包装14からポケット13に入る酸素;及び(c)包装12を透過するかもしれない周囲環境中からの酸素を吸収する。
    【0051】
    脱酸素剤28の活性化は、メトミオグロビンの形成を防止又は阻害するに十分な速度で酸素レベルを確実にほぼ0%まで減少させ、こうして内部包装14内での生肉の脱色を防止又は阻止する。 上述のように、メトミオグロビンの形成が促進される顔料感応性酸素範囲は、約0.05%〜約2%酸素である。 脱酸素剤28の活性化は、脱酸素剤28が酸素レベルをこの顔料感応性酸素範囲を迅速に通過させて、次いで鮮度保持包装10内の酸素レベルを約24時間未満でほぼ0%まで低下させるようにさせる。
    【実施例】
    【0052】
    本発明の特徴のいくつかを説明するために、実施例を準備した。 特に、最初の商品の色、色の安定性、及び退色と生物個体数との関係を決定するために、比較例及び実施例を準備した。
    [実施例の準備]
    特に、典型的な小売陳列条件下での酸素透過性包装を用いて、比較例を準備した。 実施例は、貯蔵条件(陳列前)中、包装環境中に0.4vol%の一酸化炭素(CO)と、30vol%の二酸化炭素(CO )と、69.6vol%の窒素(N )とのガス混合物を用いて準備した。 実施例は、内部バッグ及び外部バリアバッグを用いた。 次に、外部バッグを取り除いて、比較例と同じ態様で商品を陳列した。
    【0053】
    ビーフストリップロイン(ストリップステーキ)、テンダーロイン、インサイドラウンド及びグラウンドビーフすなわちチャックを含む種々のタイプの食肉を試験した。 特に、12個のビーフストリップロイン(最長筋を含むNAMP#180)、18個のテンダーロイン(大腰筋を含むNAMP%189A)、12個のインサイドラウンド(半膜様筋を含むNAMP#169A)及び6バッチのグラウンドビーフ(牛挽肉)すなわちチャック(80%赤身)を検死後4〜6日で商業源(Prairieland Processors, Inc., Kansan City, KS)から入手した。 真空包装サブプライマル(subprimal)及びトリム(trim)は、34゜Fの内部温度を有しており、凍っていなかった。 商品準備の前に、サブプライマル(subprimal)を34゜Fにて貯蔵した。 この商品を6回の反復(replication)(1回の反復は、それぞれ2個のストリップロイン及びインサイドラウンドと、3個のテンダーロインで構成した)に割り当てた。 サブプライマル(subprimal)からカットしたストリップロイン、テンダーロイン、インサイドラウンド及びグラウンドビーフトリム(牛挽肉)の個々のバッチを反復及び処理用組合せ(treatment combinations)に割り当てた。
    【0054】
    各サブプライマル(subprimal)からカットした1インチ厚のストリップステーキ及び約1ポンドブロックに形成したグラウンドビーフ(牛挽肉)(Beef Steaker, Model 600, Hobart Corp., Troy, OH)を吸収剤パッド(Ultra Zap Soakers, Paper Pak Products, La Verne, CA)を含むポリスチレントレイに置いた。 機械的包装機(Filmizer Model CSW-3, Hobart Corporation, Troy OH)を用いて、食肉をポリビニルクロライド(PVC)フィルム(23,000 ccO 2 /m 2 /24hrs, Filmco MW4, LinPac, UK又はOmnifilm 4P, Huntsman, Salt Lake City, UT)で覆って包み、比較例(PVCで包んだ包装だけを用いる)及び実施例のいずれかにランダムに振り分けた。 実施例で用いたトレイは、別個にバリアバッグ(4.5 ccO 2 /m 2 /24hrs; NXE 1-300, Alec Enterprises, Burnsville, MN)内に酸素吸収剤(MRM-200, Multisorb Technologies, Buffalo, NY)と一緒に置いて、酸素吸収剤を活性化させた。 実施例のバリアバッグを排気して、0.4vol%のCO、30vol%のCO 、69.6vol%のN を含む認証付ガスブレンドでフラッシュ洗浄して、密封した(Freshvac Model A300, CVP Systems, Inc., Downers Grove, IL)
    [比較例]
    グラウンドビーフ(牛挽肉)及び各サブプライマル(subprimal)からの1個のステーキ(12個のストリップロイン、12個のインサイドラウンド、18個のテンダーロイン、及びグラウンドビーフ(牛挽肉)の6バッチ)の12個の包装を比較例において排気して、大気中の酸素にだけ暴露された食肉の色及び微生物のパラメータを確立した。 これらの比較例を包装後約4時間、陳列した。
    【0055】
    [実施例]
    実施例における一酸化炭素(CO)の効果を試験するために、各6回の反復からの各製品の1個の包装をランダムに選んで、2種類の貯蔵温度(35゜F及び43゜F)及び3種類の貯蔵時間(グランドビーフ(牛挽肉)について7日間、14日間及び21日間、他の食肉製品について7日間、21日間及び35日間)のすべての可能な組合せに振り分けた。 より低温(35゜F)は合理的な商品産業での実施を代表し、より高温(43゜F)は少し乱用的な貯蔵条件を代表させた。 陳列の前に、MOCONヘッドスペース分析装置(PAC CHECK(登録商標) Model 650, MOCON/Modern Controls, Inc., Minneapolis, MN)を用いて、実施例の外部バリアバッグ内の酸素及び二酸化炭素レベルを測定した。 MAPの貯蔵の最後に(陳列0日目)、実施例の環境をO 及びCO について分析した。 288個の包装のうち6個だけ(それぞれ異なる処理の組合せから)を漏洩ゆえに実験から取り除いた。
    【0056】
    比較例及び実施例を上部開放陳列ケース(Unit Model DMF8, Tyler Refrigeration Corporation, Niles, MI)内で、1614ルクス(約150キャンドル、Model 201, General Electric, Cleveland, OH)の光強度(Philips, 34Watt, Ultralume 30)下で、34±3゜Fにて、模擬小売陳列状態に置いた。 陳列ケースを12時間の間隔で、1日あたり2回の霜取りを行うようにプログラムした。 陳列中、陳列ケース温度を温度自動記録計(Omega Engineering, Inc., Stamford, CT)を用いてモニターした。 食品の種類、初期微生物負荷状況及び貯蔵条件によって、陳列時間を変えた。 色点数が肉眼パネルにより許容できないとみなされた場合(色点数≧3.5)に、各食肉サンプルを陳列ケースから取り除いた。
    【0057】
    肉眼による色のテスト
    食肉製品の色を5点評価を用いて10人に評価させた。 1=非常に鮮明な赤、2=鮮明な赤、3=わずかに暗い赤又は褐色、4=中くらいに暗い赤又は褐色、5=極端に暗い赤又は茶。 消費者が許容可能な色に対する限界の点数は、≧3.5であった。 インサイドラウンドの2つの部分を別々に評価した(外側1/3部分(OSM)及び深部、内側1/3部分(ISM))。 インサイドラウンドは、典型的には2種の色合いであり、ISMはOSMと比較してあまり色が安定していなかった。 内側部分及び外側部分を別々に評価した、というのも、一方の色が許容可能な色でも、他方の色が許容できない色を有するかもしれないからである。 これら10人の評価を平均して、肉眼による色評価表を作った。 被検体が≧3.5に達したときに、陳列から取り除いた。
    【0058】
    機器による色及びスペクトルデータ
    比較例及び実施例をHunterLab MiniScan Spectro 光度計(1.25インチ径絞り、Hunter Associates Laboratory, Inc., Reston, VA)を用いる機器分析にかけて、赤度(a )、明るさD-65(昼光)を分析した。 複数回の読み(カットサイズにより2〜4回)を行って、各試験期間で各カットについて平均した。 通常、a*値(より高い値がより赤いことを示す)は、肉眼による評価と高い相関を示した。 肉眼による点数は、機器による色と肉眼パネルとの一致又は不一致について議論され、すなわち客観的な計測は観察された色パネルが何かを確認し、「基準」となると考えられる。
    【0059】
    微生物学的手順
    微生物個体数を陳列の0日目及び最終日(許容できない色となった日)に評価した。 陳列0日目は、実施例に対するMAP貯蔵の最終日であった。 陳列後の各実施例について、光に暴露されていた表面(一番上の表面)の一部を実験した。 各包装を無菌的に開放した後、2個のコア(2in 2 )を取り除き(約1/8インチ深さ)、滅菌スタマッカー(stomacher)バッグ内に置いて、0.1%ペプトン希釈剤と2分間ブレンドした。 0.1%のペプトンのホモジェネートの一連の希釈液を調製し、適当な希釈液を好気性細菌平板計数PETRIFILM(登録商標)に二重に置いて総好気性細菌個体数を決定し、大腸菌計数PETRIFILM(登録商標)に置いて一般の(generic)大腸菌及び総大腸菌型細菌数を評価した。 加えて、適当な希釈液をMRS寒天培地に二重に置いて、乳酸菌(LAB)個体数を決定した。 好気性細菌平板計数PETRIFILM(登録商標)及び大腸菌PETRIFILM(登録商標)(3M Microbiology Products, St. Paul, MN)を計数する前に、90゜Fで48時間、培養した。 乳酸菌(LAB)個体数は、CO チャンバ内で92゜Fで48時間培養した後、計数した。 無傷の完全な筋肉及びグラウンドビーフ(牛挽肉)に対する微生物検出限界は、それぞれ1.76count/cm 2及び5.0count/gであった。
    【0060】
    サンプリング時間/測定したパラメータ
    いくつかの実施例の酸素レベル及び二酸化炭素レベルに対するガス組成を製造日(包装後2〜3時間)に試験した。 ガス組成は、貯蔵最終日にも各温度(35゜F及び43゜F)にて試験した。 サブプライマル(subprimal)及びグランドビーフ(牛挽肉)に対する初期計数は、製造日、実施例における2種の温度での鮮度保持包装(MAP)貯蔵最終日(陳列0日目)、及び陳列最終日に行った。 肉眼による色測定は、陳列の照明をあてる前、2種類の温度でのMAP貯蔵最終日(陳列0日目)、及び34゜Fでのブルーミングの60分後及び90分後に行った。 機器による色測定は、最初に、比較例に対する製造日のPVC包装後に、光に対する暴露が最小となるように、行った。 機器による色測定は、2種類の温度にてMAPの最終日及び34゜Fでのブルーミングの60分後及び90分後に行った。 機器による色測定は、実施例及び比較例の陳列中に、毎日行った。
    【0061】
    [結果及び議論]
    初期の製品の色及び外観
    【0062】
    【表1】

    【0063】


    【表2】


    陳列したグラウンドビーフ(牛挽肉)及びステーキの実施例の色(MAP貯蔵後、2種の温度で)は、魅力的な赤色であった。 実施例と比較例との間で肉眼による点数とa*値との間に有意な差異があったが(Table1及び図10〜19(0日目)参照)、色の変動は、一般に色点数の±0.5以内であった。 一般に、COに暴露された製品(実施例)の初期色は、比較例(COに暴露されていない)からの食肉製品の色と非常に似ていた。 相違が生じたとき、それらは製品の貯蔵温度又は検死後の年齢(postmortem age)のいずれかに、より関連していた。


    【0064】


    退色プロファイル


    肉眼によるパネル点数(図10〜14)及び機器による色測定(a*値、図15〜19)は、実施例が陳列中に退色があったことを示す。 予想されたように、陳列日数が増加すると、肉眼による点数は増加し(退色)、a*値は減少した(赤度の損失)。 いくつかの例において、肉眼による点数における減少により示されるように(たとえば、それぞれ図10、図11、及び図14における43゜Fでのグラウンドビーフ、ストリップロイン及びテンダーロイン参照)、色は、陳列中に遅延(late)を改良するように見えた。 肉眼による点数におけるこれらの減少は、赤度の回復ではない。 むしろ、外観の減少は、退色した包装を先行する期間中に除去した結果、陳列に残っている全体的な退色が少なくなったことによる。


    【0065】


    一般に、退色プロファイルは、予想されたパターンに従うものであった。 すなわち、もっとも新鮮な製品(比較例)が最も安定な赤色であり、すべての処理におけるボーダーライン退色(Table 1及び2参照)に到達するまでに必要な陳列日数がもっとも長かった。 例外は、インサイドラウンドの内側部分及びテンダーロイン製品に生じ、実施例は比較例よりもわずかにより安定な色を有していた(許容できない色になるまでの陳列日数の平均を含むTable 2参照)。 これらの2種の筋肉領域は、短時間の色寿命を有するものとして、小売商には周知である。 ゆえに、実施例は、色に対して望ましい固有の筋肉化学が制限される場合に、色寿命をわずかに改良するようにみえる。


    【0066】


    実施例について、貯蔵時間が長くなるほど、退色が早くなり、特に貯蔵温度が高いほど早くなる(Table 1及び2参照)。 43゜Fで貯蔵した実施例について、35゜Fで貯蔵した場合と比較すると、退色は促進された。 ゆえに、貯蔵温度(35゜F及び43゜F)及びより長い貯蔵時間(21日間又は35日間)の効果は、典型的な赤度減退を生じさせた。 a*値における変化(図15〜19)は、肉眼によるパネリストにより観察された退色のパターンと同じであった。 色の陳列貯蔵寿命が実施例における一酸化炭素に対する食肉の暴露により予想できないほど長くなったという証拠はなかった。


    【0067】


    退色及び微生物成長


    【0068】


    【表3】


    比較例


    比較例の初期陳列前の微生物データは、原材料が新鮮で良好な衛生学的手順を用いて処理されたことを示唆している。 損傷を受けていない完全なカット、乳酸菌、一般の(generic)大腸菌、及び総大腸菌型固体数は、1.76CFU/in

    2の検出限界以下であった。 比較例の損傷を受けていない完全なカット(すなわち、粉砕されていないビーフ)に対する初期陳列前の好気性細菌平板計数(APC)は、1〜1.3log

    10 CFU/in

    2の範囲であった(Table 3参照)。 陳列後の計数値は、比較例の陳列前のAPCよりも高く、微生物個体数の増加及び典型的な悪化を示した(図20〜27参照)。 しかし、比較例で試験した全サンプルは、損傷を受けやすい十分な微生物を有していた。


    【0069】


    比較例は、肉眼パネル点数が≧3.5に達したときに、陳列から取り除いた。 しかし、比較例の好気性細菌平板計数(APC)は、図20〜23に示すように5log

    10 CFU/gを超えず、乳酸菌(LAB)計数は、図24〜27に示すように2log

    10 CFU/gを超えなかった。 よって、比較例の色寿命は、微生物的健全性(microbial soundness)を超えなかった。


    【0070】


    実施例


    実施例の微生物成長は、比較例と同じであった(Table 3及び図20〜27参照)。 わずかに乱用的な温度(43゜F)での実施例は、35゜Fで貯蔵された実施例と比較して、微生物計数値がより迅速に増加を示した。 実施例の陳列0日目及び陳列後にて、APC値は、ほとんど常に35゜Fよりも43゜Fにて高く(Table 3参照)、より高温での貯蔵期間の後半では違いがより明らかであった。 インサイドラウンドを除いて、すべての食肉カット及びグラウンドビーフ(牛挽肉)において、有意な変化が生じた。 インサイドラウンドに対する計数値は、予想されたよりも低く、実施例の35日目まで有意な変化は生じなかった。 これは、本発明においては、衛生的な態様で取り扱われた品質のよい製品は、微生物特性を含むことなく(without comprising microbial quality)、最大35日まで貯蔵することができることを示唆する。 35゜Fで貯蔵された損傷を受けていない完全なストリップロイン及びテンダーロインステーキに対するAPC値は、43゜Fで貯蔵されたステーキよりも、MAP後21日及び35日の陳列の全日において低かった(図21及び23参照)。 製品は、MAP後7日ではAPC値に差異を示さなかったが、より高温(43゜F)で貯蔵されたそれらの製品は、MAP後21日及び35日ではより劣化していた。


    【0071】


    実施例も、肉眼パネル点数が≧3.5に達したときに、陳列から取り除いた。 実施例の好気性菌平板計数(APC)は、図20〜23に示すように約6log

    10 CFU/gを超えず、乳酸菌(LAB)計数値は、図24〜27に示すように約6log

    10 CFU/gを超えなかった。 細菌の成長は、比較例と比較すると、本発明により、促進されもせず、抑制されもしなかった。 本発明の色寿命は、微生物的健全性(microbial soundness)を超えなかった。


    【0072】


    上述のように、肉眼色点数は、陳列から製品を取り除く時間を決定するための「基準」と考えられる。 肉眼パネル点数は貯蔵寿命の長さを決定する因子であったから、肉眼による色と好気性細菌平板計数値(APC)と乳酸菌(LAB)との間の相互依存性は、きわめて重要であると考えられる。


    【0073】


    図28〜29は、対応する肉眼色点数に対してプロットされた陳列の最後での好気性菌及び乳酸菌の成長を示す。 実施例及び比較例の両方のすべての観察データは、貯蔵温度、貯蔵時間及び製品タイプをまとめて、1つのグラフにプロットした。 色が損傷を隠している場合には、プロットの左上1/4に多数のポイントがあるべきであって、この領域は許容できない微生物計数であるが許容できる色(すなわち、点数<3.5)であることを示す。 これは、図28又は29のいずれにおいてもあまり頻繁に生じなかった。 ゆえに、延長した貯蔵時間(35゜F又は43゜Fのいずれかで35日まで)、本発明において食肉を一酸化炭素に暴露すると、食肉の色が損傷を隠すようになることはないようである。


    【0074】


    本発明を1以上の特定の実施形態を参照しながら説明してきたが、当業者は本発明の範囲を逸脱しない限り、多くの変更がなされてもよいことを認めるであろう。 これらの実施形態のそれぞれ及びこれらから自明な変形例は、本発明の範囲に含まれることを意図するものである。


    【図面の簡単な説明】


    【0075】


    【図1】図1は、本発明の一実施形態による鮮度保持包装の等投影図である。


    【図2】図2は、図1の線2−2に一般的に沿って切り取った横断面図である。


    【図3】図3は、図2の円形部分3に一般的に沿って切り取った拡大図である。


    【図4】図4は、図1の鮮度保持包装を製造するシステムの図式化側面図である。


    【図5】図5は、図1の鮮度保持包装を排気及び/又はフラッシュ洗浄する装置の等角投影図である。


    【図6】図6a−dは、図5の装置の運転方法を示す横断面図である。


    【図7】図7は、複数の食肉を充填した内側包装を含む鮮度保持包装である点を除いて、図1に示した鮮度保持包装と類似の鮮度保持包装の等角投影図である。


    【図8】図8は、本発明の別の実施形態による鮮度保持包装の横断面図である。


    【図9】図9a、bは、本発明のさらなる実施形態による鮮度保持包装の横断面図である。


    【図10】図10a、bは、貯蔵後陳列されている間のグラウンドビーフ(牛挽肉)の肉眼による退色のグラフである。


    【図11】図11a、bは、貯蔵後陳列されている間のストリップロインの肉眼による退色のグラフである。


    【図12】図12a、bは、貯蔵後陳列されている間のインサイドラウンド(内部)の肉眼による退色のグラフである。


    【図13】図13a、bは、貯蔵後陳列されている間のインサイドラウンド(外部)の肉眼による退色のグラフである。


    【図14】図14a、bは、貯蔵後陳列されている間のテンダーロインの肉眼による退色のグラフである。


    【図15】図15a、bは、貯蔵後陳列されている間のグラウンドビーフ(牛挽肉)のa*値(赤さ)の減少のグラフである。


    【図16】図16a、bは、貯蔵後陳列されている間のストリップロインのa*値(赤さ)の減少のグラフである。


    【図17】図17a、bは、貯蔵後陳列されている間のインサイドラウンド(内部)のa*値(赤さ)の減少のグラフである。


    【図18】図18a、bは、貯蔵後陳列されている間のインサイドラウンド(外部)のa*値(赤さ)の減少のグラフである。


    【図19】図19a、bは、貯蔵後陳列されている間のテンダーロインのa*値(赤さ)の減少のグラフである。


    【図20】図20a、bは、貯蔵後陳列されている間のグラウンドビーフ(牛挽肉)の総好気性菌平板計数(APC)のグラフである。


    【図21】図21a、bは、貯蔵後陳列されている間のストリップロインの総好気性菌平板計数(APC)のグラフである。


    【図22】図22a、bは、貯蔵後陳列されている間のインサイドラウンドの総好気性菌平板計数(APC)のグラフである。


    【図23】図23a、bは、貯蔵後陳列されている間のテンダーロインの総好気性菌平板計数(APC)のグラフである。


    【図24】図24a、bは、貯蔵後陳列されている間のグラウンドビーフ(牛挽肉)の乳酸菌(LAB)のグラフである。


    【図25】図25a、bは、貯蔵後陳列されている間のストリップロインの乳酸菌(LAB)のグラフである。


    【図26】図26a、bは、貯蔵後陳列されている間のインサイドラウンドの乳酸菌(LAB)のグラフである。


    【図27】図27a、bは、貯蔵後陳列されている間のテンダーロインの乳酸菌(LAB)のグラフである。


    【図28】図28は、好気性菌平板計数対肉眼による色のグラフである。


    【図29】図29は、乳酸菌数対肉眼による色のグラフである。

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