連続時間型ΔΣ変調器

申请号 JP2014089397 申请日 2014-04-23 公开(公告)号 JP2014217065A 公开(公告)日 2014-11-17
申请人 マイクロナスゲー・エム・ベー・ハー; Micronas Gmbh; マイクロナス ゲー・エム・ベー・ハー; 发明人 DAVID MUTHERS;
摘要 【課題】AD変換器の構成要素としての連続時間型ΔΣ変調器の安定性をさらに向上させること。【解決手段】積分器と、クロック周 波数 でクロック制御された比較器と、前記比較器に閾値電圧を印加すべく前記比較器に接続されている電圧源とを備え、前記積分器と前記比較器とはフィードバックループ内で接続されており、前記積分器は、所定の積分時定数と、第1の抵抗と、第1のキャパシタとを有しており、前記電圧源は、前記閾値電圧の設定のために、第2の抵抗と、第2のキャパシタとを有しており、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗は、抵抗対構造部の構成要素であり、さらに、前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタは、キャパシタ対構造部の構成要素であるように構成する。【選択図】図1
权利要求
  • 連続時間型ΔΣ変調器であって、
    積分器(Int)と、
    クロック周波数(f CLK )でクロック制御された比較器(Comp)と、
    前記比較器(Comp)に閾値電圧(V th )を印加すべく前記比較器(Comp)に接続された電圧源(Cal)とを備え、
    前記積分器(Int)と前記比較器(Comp)とは、フィードバックループ内で接続されており、
    前記積分器(Int)は、所定の積分時定数と、第1の抵抗(R 1 )と、第1のキャパシタ(C 1 )とを有しており、
    前記電圧源(Cal)は、前記閾値電圧(V th )の設定のために、第2の抵抗(R 2 )と、第2のキャパシタ(C 2 )とを有しており、
    前記第1の抵抗(R 1 )と前記第2の抵抗(R 2 )は、抵抗対構造部の構成要素であり、さらに、
    前記第1のキャパシタ(C 1 )と前記第2のキャパシタ(C 2 )は、キャパシタ対構造部の構成要素であることを特徴とする、連続時間型ΔΣ変調器。
  • 前記比較器(Comp)は、前記閾値電圧(V th )を用いて前記フィードバックループのループゲイン(A 0 (jω))を変更するように構成されている、請求項1記載の連続時間型ΔΣ変調器。
  • 前記電圧源(Cal)は、前記閾値電圧(V th )を、基準電圧(V ref )の入力量と、前記クロック周波数(f CLK )の周期(T CLK )と、所定の時定数とから形成するように構成されており、但し前記時定数は、前記第2の抵抗(R 2 )と前記第2のキャパシタ(C 2 )に基づいている、請求項1または2記載の連続時間型ΔΣ変調器。
  • 前記閾値電圧(V th )は、前記第1の抵抗(R 1 )と前記第1のキャパシタ(C 1 )と前記クロック周波数(f CLK )との積に逆比例した依存性を有している、請求項1から3いずれか1項記載の連続時間型ΔΣ変調器。
  • 前記電圧源(Cal)は、前記第2のキャパシタ(C 2 )の放電の制御のための半導体スイッチと、前記クロック周波数(f CLK )の周期(T CLK )の持続時間に対する前記第2の抵抗(R 2 )を介した前記第2のキャパシタ(C 2 )の充電の制御のための半導体スイッチとを有している、請求項1から4いずれか1項記載の連続時間型ΔΣ変調器。
  • 前記フィードバックループは、1よりも大きい次数の前記ΔΣ変調器を構成するために、さらなる積分器を有している、請求項1から5いずれか1項記載の連続時間型ΔΣ変調器。
  • 说明书全文

    本発明は、連続時間型ΔΣ変調器に関している。

    2006年12月発行の公知文献"IEEE JOURNAL OF SOLID_STATE CIRCUITS, 第41巻、第12号中の"Mitteregger"らによる論文"A 20mW 640-MHz CMOS Continuous-Time ΔΣADC With 20-MHz Signal Bandwidth, 80-dB Dynamic Range and 12bit ENOB"からは、連続時間型ΔΣAD変調器が公知である。ループ安定性への影響を消去するためには、ループキャパシタにおいて静的又は動的トリミングが行われる。それに対しては適切な離散的キャパシタ値が求められる。静的トリミングに比べて動的トリミングでは、1つの動的トリミングのみが非アクティブな変調器のもとで抵抗及びクロック周波数(f CLK )への温度の影響を取り除く。アクティブな変調器のもとでは動的トリミングは、短時間の変調器エラーを引き起こす可能性がある。

    独国特許出願公開第10 2008 020 452号では、1つのパターンフィールド内で同種の複数の(半導体)要素からなる統合された半導体モジュールが形成されており、前記モジュールは、プロセス間のばらつきにより表面に沿って生じたプロセスパラメータ(例えば層厚さ、ドーパントなど)の不均質なグラジエントを補償すべく、ウエハ上で共通の重心をとりかこむように分散配置されている。 これらの個々の要素は比較的大きな寸法を有している。

    本発明の課題は、従来技術における欠点に鑑みこれを解消すべく、AD変換器の構成要素としての連続時間型ΔΣ変調器にさらなる改善を施すことにある。

    前記課題は本発明により、積分器と、クロック周波数でクロック制御された比較器と、前記比較器に閾値電圧を印加すべく前記比較器に接続されている電圧源とを備え、前記積分器と前記比較器とは、フィードバックループ内で接続されており、前記積分器は、所定の積分時定数と、第1の抵抗と、第1のキャパシタとを有しており、前記電圧源は、前記閾値電圧の設定のために、第2の抵抗と、第2のキャパシタとを有しており、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗は、抵抗対構造部の構成要素であり、さらに、前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタは、キャパシタ対構造部の構成要素であるように構成されて解決される。

    本発明による連続時間型ΔΣ変調器の概略的なブロック回路図

    複数の開ループ制御信号の概略的なダイヤグラム

    伝達関数の概略的なダイヤグラム

    有利な別の構成例は従属請求項並びに以下の明細書に含まれている。

    ここではまず連続時間型ΔΣ変調器が提案される。

    この連続時間型ΔΣ変調器は、積分器と、クロック信号を用いたクロック周波数でクロック制御された比較器とを備えている。 この積分器と比較器とは、フィードバックループ内で接続されている。

    この連続時間型ΔΣ変調器は、電圧源も備えている。 この電圧源は、前記比較器へ閾値電圧を印加するために当該比較器と接続されている。

    前記積分器の積分時定数は、第1の抵抗と第1のキャパシタとを有している。

    前記電圧源は、閾値電圧を設定するために第2の抵抗と第2のキャパシタとを有している。

    前記第1の抵抗と第2の抵抗は、抵抗対構造の構成要素である。

    前記第1のキャパシタと第2のキャパシタは、キャパシタ対構造の構成要素である。

    出願人の試行の結果からは、第1の抵抗と第2の抵抗とを同じプロセスステップで製造することによって、半導体チップ上で、抵抗対構造が得られることがわかった。 有利には、前記第1の抵抗と第2の抵抗は、半導体チップ上で、相互に電気的に絶縁され隣接的に配置される。 さらに第1のキャパシタと第2のキャパシタとを同じプロセスステップで製造することによって、半導体チップ上で、キャパシタ対構造が得られる。 有利には前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタも、半導体チップ上で、相互に電気的に絶縁されて隣接的に配置される。 請求項1に記載の発明を、例えば図1の実施例に基づいて説明するように具現化することによって多くの利点が得られる。 例えば連続時間型ΔΣ変調器のループゲインの安定性は、クロック周波数の大きな範囲に対して得られるようになる。 さらに測定過程とそれに伴う閉ループ制御のディメンショニングは不要となる。 ここでの閾値電圧は、電圧源を通して閉ループ制御されるのではなく、開ループ制御されている。 そのためここでは閾値電圧の非常に迅速なマッチングが可能になる。 これにより温度変化と製造偏差の影響は十分に低減することができる。

    本発明の有利な構成例によれば、比較器は、閾値電圧を用いてフィードバックループのループゲインを変更するように構成されている。

    別の有利な構成例によれば、前記電圧源は、前記閾値電圧を、基準電圧の入量とクロック周波数の周期と所定の時定数とから形成するように構成されている。 但しこの時定数は、前記第2の抵抗と前記第2のキャパシタをベースにしている。

    別の有利な構成例によれば、前記比較器に印加される閾値電圧は、前記第1の抵抗と前記第1のキャパシタと前記クロック周波数との積に逆比例した依存性を有している。

    さらに別の有利な構成例によれば、前記電圧源は、前記第2のキャパシタの放電の制御のための半導体スイッチと、前記クロック周波数の周期の持続時間に対する前記第2の抵抗を介した前記第2のキャパシタの充電の制御のための半導体スイッチを有している。

    前述した有利な変化実施例は、それぞれ単独においてもあるいは組み合わせにおいても特有の利点が得られる。 ここでは全ての変化実施例が相互に組み合わせ可能である。 以下の明細書では、そのうちのいくつかの組み合わせを図中の実施例に基づいて説明する。 但し、そこに図示されている変化実施例の組み合わせは、その可能性の終了を意味するものではない。

    以下では本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。

    連続時間型ΔΣ変調器においては、ループゲインが積分時定数RCによる影響を受ける。 いわゆるノイズシェーピングの品質と変調器の安定性は、ループゲインの遷移周波数(Transitfrequenz)とクロック周波数f CLKの比に依存している。 前記積分時定数RCとクロック周波数f CLKは、製造偏差と温度の影響とによって変化し得る。

    それ故ここでは、通常動作している変調器の前記比の連続した安定性を目標として、比較器閾値の追従制御がなされている。

    図1には、一次の連続時間型ΔΣ変調器の簡単なモデルが示されている。 この連続時間型ΔΣ変調器は、積分器Intと、比較器Compと、フィードバック分岐内のDAコンバータDACとを有している。 入力電圧V inは、入力抵抗R inを介して入力電流I inに変換される。 DAコンバータDACは、図1の実施例でも1つの抵抗R 1を有しており、この抵抗R 1を通って当該DAコンバータDACの出力電流I DACが流れている。 前記2つの電流I inとI DACは加算されて総合電流I Sになる。 この総合電流I Sは、第1のキャパシタC 1を介したフィードバックループを備えた反転増幅器Invによって電圧V intに変換される。 そのため前記積分器Intは、ローパスフィルタリングを生じさせている。

    以下では図1による、一次の連続時間型ΔΣ変調器に対するループ安定性を説明する。 前記入力電圧V inは、ループ安定性の観察に際しては重要ではない。 より高次の変調器ループについては、遷移周波数を巡った複数の周波数(これらは安定性の観察に非常に重要である)毎に、近似的に、一次のループで説明することが可能である。 この理由から以下に述べる考察は、より高次のループに対しても相応に当てはまる。

    図1の実施例によれば、マルチビットシステムの使用が提案されている。 図1の実施例では、比較器Compが2よりも多い個数の初期値を有しており、そのため、当該比較器Compには、所定のゲインA compが対応付けられる。 このゲインA compは図3に概略的に示されている。 この比較器Compは、0とは異なる2つの閾値を有している。

    図1のフィードバックループのループゲインは、以下の式、
    0 (jω)=[1/(jωR 11 )]A compref (1)
    から得られる。

    ここで前記ループゲインA 0 (jω)は無次元(ディメンションロス)である。 また前記ゲインA compは、1/Voltの単位を有している。 前記jは、虚数である。 前記ωは、振動数である。 前記R 1は第1の抵抗であり、前記C 1は第1のキャパシタである。 前記V refは、基準電圧である。 図3にも示されているように、前記ゲインA compは、無次元のデジタル値と比較器Compの入力電圧との比である。

    クロック制御されたシステムαT CLKのもとで生じる前記比較器の遅延ΔT compは、フィードバックループにおいて、以下の式、
    Δφ comp =2πΔΤ compT,A0 =2π(α/f CLK )f T,A0 (2)
    による付加的な位相ずれ(Phasendrehung)を引き起こす。

    この場合前記f T,A0は、前記ループゲインA 0 (jω)の遷移周波数である。 この位相ずれは、十分な安定性のためには最大で180°まで許容される。 時定数Δφ compは、一定の位相余裕につながり、変わらない安定性に結びつく。 この特性は以下の関係式、
    (f T,A0 /f CLK )=f T,A0 ′= constant (3)
    で表される。

    ループゲインの遷移周波数f T,A0は、以下の関係式、

    から求めることができる。

    規格化された遷移周波数f T,A0 ′は、以下の関係式、
    T,A0 ′=(A compref )/(2πR 11CLK )= constant (6)
    で表される。

    従って図1の比較器Compの近似する、線形化された利得A compは、以下の関係式、
    comp 〜R 11CLK /V ref (7)
    で表される。

    図1による比較器Compは、図3に概略的に示されているような伝達関数を有している。 この出力信号は、−V thよりも小さい入力電圧に対しては−1となり、−V thとV thの間の入力電圧に対しては0となる。 また前記出力信号は、V thよりも大きい入力電圧に対しては1となる。 従って前記比較器Compの出力信号は、3値信号である。 図1の実施例に対しては代替的に、3つよりも多い出力状態を備えた比較器、例えば5つの出力状態や7つの出力状態を備えた比較器が用いられてもよい。

    前述のような3値の出力状態を備えた図1による比較器Compの線形化されたゲインA compは、図3に概略的に示されており、以下の関係式、

    で表すことができる。

    前記式(7)を用いることによって閾値電圧V thは以下の式、

    で表せる。

    つまり、比較器閾値電圧V thが、R 1とC 1とf CLKの積の逆比例した依存性を有し、かつ、基準電圧V refに比例しているのであるならば、ループ安定性の依存性は、これらの3つのパラメータによって消去できる。

    図1には、閾値電圧V thを生成するための電圧源Calの可能な実施例が概略的に示されている。 この場合第2のキャパシタC2の充電が周期的に解除され、1/R 2に比例した電流I refを用いて、クロック周波数f CLKの周期の持続時間T CLKの間、再び充電される。 電流I refを生成するために、例えば抵抗R 2とカレントミラーSとが1:1のミラー比で基準電圧V refに接続される。 制御信号St Iによって対応するスイッチが閉じられ、第2のキャパシタC 2が持続時間T CLKの間、電流電流I refで充電される。 制御信号St Rにより、対応するスイッチが閉じられ、第2のキャパシタC 2は放電される。

    前記閾値電圧V thは、以下の関係式、

    から得られる。

    図2は、図1からの制御信号St I ,St Rと一緒に電圧源Calに対するダイヤグラムが示されている。 この実施例では、ループ安定性のパラメータへの依存性が消去されており、これは以下の比例関係、
    11 〜R 22 (11)
    で表される。

    最も簡単なケースでは、R 1 =R 2 =Rであり、C 1 =C 2 =Cである。 もちろん、その他の比率も可能である。 前記クロック周波数も例えば前記式(10)による条件を満たすべく分周や逓倍によって変更されてもよい。 同様に2つの異なる基準電圧、例えばV refとV ref /2を用いることも可能である。 前記抵抗R 1及びR 2は、対構造として構成される。 同様に前記キャパシタC 1及びC 2も対構造で構成される。 同様に抵抗対構造として、特別に高い精度のために相互接続された複数の抵抗素子を備えたマッチング構造を用いることも可能である。 同様にキャパシタ対構造として、特別に高い精度のために相互接続された複数のキャパシタ素子を備えたマッチング構造を用いることも可能である。

    図1の実施例による連続時間型ΔΣAD変調器は、有利には、所定のセンサと共に、例えばホールセンサと共に、1つの半導体チップ上に集積されてもよい。 出願人によって構成された回路におけるクロック周波数f CLKの変更においては、定格値の1/2の値から3倍の値までにおいて何ら影響を受けることはなかった。 従って図1の実施例による連続時間型ΔΣAD変調器は、絶対値変動に対して非常に堅固であることが証明された。

    本発明は、図1から図3に示されている実施例に限定されるものではない。 例えば閾値V thの生成のために、前記T CLK ,R 2 ,C 2及びV refの相応の依存性を有するその他の回路を適用することも可能である。 例えば3つの正の閾値と3つの負の閾値とを有する比較器が用いられるならば、例えば直列に接続された同様の複数の第2のキャパシタ(これらは電流I refによって一緒に充放電される)によって閾値電圧V th ,2V th ,3V thが生成される。 同様にまた、より高次の連続時間型ΔΣ変調器を設けることも可能である。 その場合には、全ての抵抗とキャパシタとが相応の比例条件を満たす。

    1 ,R 2 ,R in抵抗 C 1 ,C 2キャパシタ Inv 反転増幅器 Int 積分器 Comp 比較器 DAC DAコンバータ Cal 電圧源 S カレントミラー f CLKクロック周波数 T CLKクロック周期 A comp近似されたゲイン V ref基準電圧 V int積分器出力電圧 I ref基準電流 St I ,St R制御信号 V th ,−V th閾値電圧 t 時間 B 比較器出力信号

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