首页 / 国际专利分类库 / 物理 / 信号装置 / G08G 交通控制系统 / 海上航行器的交通控制系统(导航线路的标志入B63B22/16,B63B51/00) / 船舶の補油計画の策定を支援するためのデータ処理装置、プログラム、記録媒体およびデータ処理方法

船舶の補油計画の策定を支援するためのデータ処理装置、プログラム、記録媒体およびデータ処理方法

申请号 JP2014525665 申请日 2014-01-09 公开(公告)号 JPWO2015104812A1 公开(公告)日 2017-03-23
申请人 日本郵船株式会社; 发明人 山口 敦; 敦 山口; 雅晴 占部; 雅晴 占部; 佳彦 前田; 佳彦 前田; 領 角田; 領 角田;
摘要 燃料 油 情報提供サーバ装置11は、ユーザが端末装置に入 力 した航行IDにより特定される航路の上もしくは当該航路から 船舶 が立ち寄り可能な補油地における基準 燃料油 価格と、当該基準燃料油価格を修正する条件を示すデータとを取得し、取得したデータが示す基準燃料油価格を条件に従い修正して得られる燃料油価格を特定する。燃料油情報提供サーバ装置11は、特定した燃料油価格を、それらの補油地における補油量の決定規則とともに一覧表示することを指示する表示指示データを生成し、端末装置に出力する。端末装置は、燃料油情報提供サーバ装置11により生成された表示指示データに従い、ユーザが入力した航行IDに応じた航行に関する補油計画の策定に役立つ情報を一覧表示し、不要な情報は表示しない。本発明によれば、船舶の運航管理者や操船者等は船舶の補油計画の策定を容易に行うことができる。
权利要求

ユーザにより指定された航路を識別する航路識別データを取得する航路識別データ取得手段と、 前記航路識別データにより識別される航路の上に位置し、燃料油を供給可能な1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油価格を示す燃料油価格データを取得する燃料油価格データ取得手段と、 前記燃料油価格データが示す1以上の補油地の各々における燃料油価格の一覧の表示を指示するデータである表示指示データを生成する表示指示データ生成手段と、 前記表示指示データを表示装置に対し出する表示指示データ出力手段と を備えるデータ処理装置。前記1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における基準となる燃料油価格を示す基準燃料油価格データを取得する基準燃料油価格データ取得手段と、 前記1以上の補油地のうちの少なくとも1の補油地の各々に関し、当該補油地における基準となる燃料油価格を、実際の燃料油価格へと修正するための修正条件を示す修正条件データを取得する修正条件データ取得手段と、 前記基準燃料油価格データが示す燃料油価格を前記修正条件データが示す修正条件に従い修正した燃料油価格を示す燃料油価格データを生成する燃料油価格データ生成手段と を備え、 前記燃料油価格データ取得手段は、前記燃料油価格データ生成手段により生成された燃料油価格データを取得する 請求項1に記載のデータ処理装置。前記1以上の補油地のうちの少なくとも1の補油地の各々に関し、当該補油地における実際の燃料油価格の決定規則を示す価格決定規則データを取得する価格決定規則データ取得手段 を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記価格決定規則データが示す実際の燃料油価格の決定規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1または2に記載のデータ処理装置。前記1以上の補油地のうちの少なくとも1の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油の補油量の決定規則を示す補油計画データを取得する補油計画データ取得手段 を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記補油計画データが示す補油量の決定規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ処理装置。前記燃料油価格データ取得手段は、前記航路の上に位置する補油地における燃料油価格に加え、前記航路を航行する船舶が当該航行中に寄港可能な補油地における燃料油価格を示す前記燃料油価格データを取得し、 前記表示指示データ生成手段は、前記航路の上に位置する補油地における燃料油価格に加え、前記航路を航行する船舶が当該航行中に寄港可能な補油地における燃料油価格の一覧の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデータ処理装置。複数の補油地の位置を示す補油地位置データを取得する補油地位置データ取得手段と、 前記補油地位置データに基づき、前記航路の上に位置せず、前記航路を航行する船舶が当該航行中に寄港可能な補油地を特定する補油地特定手段と を備え、 前記燃料油価格データ取得手段は、前記補油地特定手段により特定された、前記航路を航行する船舶が当該航行中に寄港可能な補油地における燃料油価格を示す前記燃料油価格データを取得する 請求項5に記載のデータ処理装置。前記燃料油価格データ取得手段が取得した燃料油価格データを、当該燃料油価格データがいずれの日時における燃料油価格を示すかを示す日時データに対応付けて記憶する燃料油価格データ記憶手段 を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記燃料油価格データ記憶手段に記憶されている複数の燃料油価格データと、当該複数の燃料油価格データの各々に対応付けて前記燃料油価格データ記憶手段に記憶されている日時データとが示す前記航路の上に位置する補油地における燃料油価格の時系列変化の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ処理装置。前記航路を航行する船舶が備える1以上の補油タンクの各々に関し、当該補油タンクに現在収容されている燃料油の量である残油量を示す残油量データを取得する残油量データ取得手段 を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記残油量データが示す残油量の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のデータ処理装置。前記航路を航行する船舶の現在位置を示す現在位置データを取得する現在位置データ取得手段 を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記現在位置データが示す位置の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のデータ処理装置。前記航路を航行する船舶が遭遇する気象および海象の少なくとも一つを示すデータである気象海象データを取得する気象海象データ取得手段 を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記気象海象データが示す気象および海象の少なくとも一つの表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のデータ処理装置。前記燃料油価格データ取得手段により燃料油価格データが取得される補油地のうちの一の補油地に関しユーザにより指定された補油量を示す補油量データを取得する補油量データ取得手段と、 前記一の補油地に関する燃料油価格データと前記補油量データとに基づき、前記一の補油地における前記補油量データが示す補油量の燃料の購入価格を算出する価格算出手段と を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記購入価格の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のデータ処理装置。前記航路識別データにより識別される航路に関し、補油計画の策定の規則を示す航路別策定規則データを取得する航路別策定規則データ取得手段 を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記航路別策定規則データが示す規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のデータ処理装置。前記航路識別データにより識別される航路の上に位置する1以上の補油地のうちの少なくとも1の補油地の各々に関し、補油計画の策定の規則を示す港別策定規則データを取得する港別策定規則データ取得手段 を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記港別策定規則データが示す規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のデータ処理装置。ユーザにより指定された船舶を識別する船舶識別データを取得する船舶識別データ取得手段と、 前記船舶識別データにより識別される船舶に関し、補油計画の策定の規則を示す船舶別策定規則データを取得する船舶別策定規則データ取得手段と を備え、 前記表示指示データ生成手段は、前記船舶別策定規則データが示す規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する 請求項1乃至13のいずれか1項に記載のデータ処理装置。コンピュータに、 ユーザにより指定された航路を識別する航路識別データを取得する処理と、 前記航路識別データにより識別される航路の上に位置し、燃料油を供給可能な1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油価格を示す燃料油価格データを取得する処理と、 前記燃料油価格データが示す1以上の補油地の各々における燃料油価格の一覧の表示を指示するデータである表示指示データを生成する処理と、 前記表示指示データを表示装置に対し出力する処理と を実行させるためのプログラム。コンピュータに、 ユーザにより指定された航路を識別する航路識別データを取得する処理と、 前記航路識別データにより識別される航路の上に位置し、燃料油を供給可能な1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油価格を示す燃料油価格データを取得する処理と、 前記燃料油価格データが示す1以上の補油地の各々における燃料油価格の一覧の表示を指示するデータである表示指示データを生成する処理と、 前記表示指示データを表示装置に対し出力する処理と を実行させるためのプログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。データ処理装置が、ユーザにより指定された航路を識別する航路識別データを取得するステップと、 前記データ処理装置が、前記航路識別データにより識別される航路の上に位置し、燃料油を供給可能な1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油価格を示す燃料油価格データを取得するステップと、 前記データ処理装置が、前記燃料油価格データが示す1以上の補油地の各々における燃料油価格の一覧の表示を指示するデータである表示指示データを生成するステップと、 前記データ処理装置が、前記表示指示データを表示装置に対し出力するステップと を備えるデータ処理方法。

说明书全文

本発明は、船舶の補油計画の策定を支援するための技術に関する。

車両、航空機、船舶等の人や貨物等を移動する装置においては、移動中に燃料油や電等のエネルギー源がなくなる前にそれらのエネルギー源を装置に補給する必要がある。従って、車両等の操縦者は、予定されている移動に要するエネルギー源の量を推定し、車両等に積まれているエネルギー源の残量が不足しないように、エネルギー源の補給のタイミングや補給の量を決定しなければならない。

車両等の操縦者に対し、車両等にエネルギー源を補給する作業を容易にするための情報を提供する仕組みが種々、提案されている。例えば、特許文献1には、電気自動車のバッテリーに対し電力の補給を行う充電スタンドの情報を電気自動車の乗員に対し表示する仕組みが提案されている。特許文献1に提案の仕組みによれば、電気自動車の乗員は電気自動車の現在位置と最寄りの充電スタンドとの位置関係を地図上で確認するとともに、現在位置から充電スタンドに到達するまでに要する時間や、充電に必要な時間等の情報を知ることができる。これらの情報は、電気自動車の乗員が、いずれの充電スタンドでいずれのタイミングで電気自動車に対する充電を行うべきかを判断する上での助けとなる。

特開2003−262525号公報

船舶の航行において、船舶の運航管理者や操船者等は、日々変化する各港における燃料油の種別毎の価格、船舶の航行に伴い変化する残油量の推定値、燃料油の補油の後に予定されている航行において消費される燃料量の推定値等の様々な情報に基づき、船舶が残油量不足に陥ることなく安全に予定の航行を遂行するために、いずれの寄港地においてどれだけの量の燃料油を船舶に補油すべきかを判断している。

船舶の場合、一般的な車両等と異なり、多くの場合、予め航路が概ね定められている。また、船舶に燃料油を供給できる場所(補油地)は特定の港に限られるため、例えば車両にエネルギー源を供給するガソリンスタンドや充電スタンドと比較し、その数が少ない。このように、船舶に対する燃料油の補油の自由度は限られているため、船舶の運航管理者や操船者等は、航路全体を見通した上で、いずれの港においてどれだけの量の燃料油を船舶に補油すべきか、という補油計画を的確に行う必要がある。

従来、船舶の運航管理者や操船者等は、船舶の補油計画の策定において、様々な補油地における燃料油価格の中から、対象の船舶の航路に照らしてその船舶が立ち寄る予定の補油地や、その船舶が立ち寄ることが可能な補油地における燃料油価格を探し出す作業を行っている。この作業は煩雑であり、ミスも生じやすい。

本発明は、上記の事情に鑑み、船舶の運航管理者や操船者等に対し、船舶の補油計画の策定における煩雑な作業を軽減し、的確な補油計画の策定を容易にする手段を提供することを目的とする。

上記課題を解決するため、本発明は、ユーザにより指定された航路を識別する航路識別データを取得する航路識別データ取得手段と、前記航路識別データにより識別される航路の上に位置し、燃料油を供給可能な1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油価格を示す燃料油価格データを取得する燃料油価格データ取得手段と、前記燃料油価格データが示す1以上の補油地の各々における燃料油価格の一覧の表示を指示するデータである表示指示データを生成する表示指示データ生成手段と、前記表示指示データを表示装置に対し出力する表示指示データ出力手段とを備えるデータ処理装置を提供する。

上記のデータ処理装置において、前記1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における基準となる燃料油価格を示す基準燃料油価格データを取得する基準燃料油価格データ取得手段と、前記1以上の補油地のうちの少なくとも1の補油地の各々に関し、当該補油地における基準となる燃料油価格を、実際の燃料油価格へと修正するための修正条件を示す修正条件データを取得する修正条件データ取得手段と、前記基準燃料油価格データが示す燃料油価格を前記修正条件データが示す修正条件に従い修正した燃料油価格を示す燃料油価格データを生成する燃料油価格データ生成手段とを備え、前記燃料油価格データ取得手段は、前記燃料油価格データ生成手段により生成された燃料油価格データを取得する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記1以上の補油地のうちの少なくとも1の補油地の各々に関し、当該補油地における実際の燃料油価格の決定規則を示す価格決定規則データを取得する価格決定規則データ取得手段を備え、前記表示指示データ生成手段は、前記価格決定規則データが示す実際の燃料油価格の決定規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記1以上の補油地のうちの少なくとも1の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油の補油量の決定規則を示す補油計画データを取得する補油計画データ取得手段を備え、前記表示指示データ生成手段は、前記補油計画データが示す補油量の決定規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記燃料油価格データ取得手段は、前記航路の上に位置する補油地における燃料油価格に加え、前記航路を航行する船舶が当該航行中に寄港可能な補油地における燃料油価格を示す前記燃料油価格データを取得し、前記表示指示データ生成手段は、前記航路の上に位置する補油地における燃料油価格に加え、前記航路を航行する船舶が当該航行中に寄港可能な補油地における燃料油価格の一覧の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、複数の補油地の位置を示す補油地位置データを取得する補油地位置データ取得手段と、前記補油地位置データに基づき、前記航路の上に位置せず、前記航路を航行する船舶が当該航行中に寄港可能な補油地を特定する補油地特定手段とを備え、前記燃料油価格データ取得手段は、前記補油地特定手段により特定された、前記航路を航行する船舶が当該航行中に寄港可能な補油地における燃料油価格を示す前記燃料油価格データを取得する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記燃料油価格データ取得手段が取得した燃料油価格データを、当該燃料油価格データがいずれの日時における燃料油価格を示すかを示す日時データに対応付けて記憶する燃料油価格データ記憶手段を備え、前記表示指示データ生成手段は、前記燃料油価格データ記憶手段に記憶されている複数の燃料油価格データと、当該複数の燃料油価格データの各々に対応付けて前記燃料油価格データ記憶手段に記憶されている日時データとが示す前記航路の上に位置する補油地における燃料油価格の時系列変化の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記航路を航行する船舶が備える1以上の補油タンクの各々に関し、当該補油タンクに現在収容されている燃料油の量である残油量を示す残油量データを取得する残油量データ取得手段を備え、前記表示指示データ生成手段は、前記残油量データが示す残油量の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記航路を航行する船舶の現在位置を示す現在位置データを取得する現在位置データ取得手段を備え、前記表示指示データ生成手段は、前記現在位置データが示す位置の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記航路を航行する船舶が遭遇する気象および海象の少なくとも一つを示すデータである気象海象データを取得する気象海象データ取得手段を備え、前記表示指示データ生成手段は、前記気象海象データが示す気象および海象の少なくとも一つの表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記燃料油価格データ取得手段により燃料油価格データが取得される補油地のうちの一の補油地に関しユーザにより指定された補油量を示す補油量データを取得する補油量データ取得手段と、前記一の補油地に関する燃料油価格データと前記補油量データとに基づき、前記一の補油地における前記補油量データが示す補油量の燃料の購入価格を算出する価格算出手段とを備え、前記表示指示データ生成手段は、前記購入価格の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記航路識別データにより識別される航路に関し、補油計画の策定の規則を示す航路別策定規則データを取得する航路別策定規則データ取得手段を備え、前記表示指示データ生成手段は、前記航路別策定規則データが示す規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、前記航路識別データにより識別される航路の上に位置する1以上の補油地のうちの少なくとも1の補油地の各々に関し、補油計画の策定の規則を示す港別策定規則データを取得する港別策定規則データ取得手段を備え、前記表示指示データ生成手段は、前記港別策定規則データが示す規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、上記のデータ処理装置において、ユーザにより指定された船舶を識別する船舶識別データを取得する船舶識別データ取得手段と、前記船舶識別データにより識別される船舶に関し、補油計画の策定の規則を示す船舶別策定規則データを取得する船舶別策定規則データ取得手段とを備え、前記表示指示データ生成手段は、前記船舶別策定規則データが示す規則の表示を指示する前記表示指示データを生成する、という構成としてもよい。

また、本発明は、コンピュータに、ユーザにより指定された航路を識別する航路識別データを取得する処理と、前記航路識別データにより識別される航路の上に位置し、燃料油を供給可能な1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油価格を示す燃料油価格データを取得する処理と、前記燃料油価格データが示す1以上の補油地の各々における燃料油価格の一覧の表示を指示するデータである表示指示データを生成する処理と、前記表示指示データを表示装置に対し出力する処理とを実行させるためのプログラムを提供する。

また、本発明は、コンピュータに、ユーザにより指定された航路を識別する航路識別データを取得する処理と、前記航路識別データにより識別される航路の上に位置し、燃料油を供給可能な1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油価格を示す燃料油価格データを取得する処理と、前記燃料油価格データが示す1以上の補油地の各々における燃料油価格の一覧の表示を指示するデータである表示指示データを生成する処理と、前記表示指示データを表示装置に対し出力する処理とを実行させるためのプログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。

また、本発明は、データ処理装置が、ユーザにより指定された航路を識別する航路識別データを取得するステップと、前記データ処理装置が、前記航路識別データにより識別される航路の上に位置し、燃料油を供給可能な1以上の補油地の各々に関し、当該補油地における燃料油価格を示す燃料油価格データを取得するステップと、前記データ処理装置が、前記燃料油価格データが示す1以上の補油地の各々における燃料油価格の一覧の表示を指示するデータである表示指示データを生成するステップと、前記データ処理装置が、前記表示指示データを表示装置に対し出力するステップとを備えるデータ処理方法を提供する。

本発明によれば、様々な補油地における燃料油価格の中から、船舶の運航管理者や操船者等のユーザが指定した航路上の補油地における燃料油価格が抽出されて一覧表示される。そのため、ユーザは様々な燃料油価格から、航路上の補油地における燃料油価格を探し出す必要がない。従って、本発明によれば、船舶の補油計画の策定における煩雑な作業が軽減され、ユーザは的確な補油計画の策定を容易に行うことができる。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供システムの全体構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供システムが備える装置のハードウェアとして用いられるコンピュータの構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置の機能構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる端末装置に表示される画面のレイアウトを示した図である。

本発明の一実施形態にかかる端末装置に表示される画面内の情報例を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる端末装置に表示される画面内の情報例を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる端末装置に表示される画面内の情報例を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる端末装置に表示される画面内の情報例を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる端末装置に表示される画面内の情報例を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる端末装置に表示される画面内の情報例を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる端末装置に表示される画面内の情報例を示した図である。

本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置が行う処理のフロー図である。

本発明の一変形例にかかる燃料油情報提供システムの全体構成を示した図である。

本発明の一変形例にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一変形例にかかる燃料油情報提供サーバ装置の機能構成を示した図である。

本発明の一変形例にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

本発明の一変形例にかかる燃料油情報提供サーバ装置が行う処理のフロー図である。

本発明の一変形例にかかる端末装置に表示される画面内の情報例を示した図である。

本発明の一変形例にかかる燃料油情報提供サーバ装置が用いるデータの構成を示した図である。

[実施形態] 以下に本発明の一実施形態にかかる燃料油情報提供システム1の構成および動作を説明する。図1は、燃料油情報提供システム1の全体構成を模式的に示した図である。燃料油情報提供システム1は、船舶9の運航管理者や操船者等のユーザが燃料油の補油計画を策定する際の判断材料となる各種情報を提供するサーバ装置である燃料油情報提供サーバ装置11と、船舶に対し燃料油を供給可能な世界中の補油地の各々における通常の燃料油価格(以下、「基準燃料油価格」という)を提供するサーバ装置である基準燃料油価格データ提供サーバ装置12と、船舶9を含む複数の船舶の運航を陸において管理する運航管理者に操作される端末装置である端末装置13と、船舶9の操船者に操作される端末装置14と、を備えている。燃料油情報提供サーバ装置11と基準燃料油価格データ提供サーバ装置12、基準燃料油価格データ提供サーバ装置12と端末装置13は、例えば有線ネットワークを介して互いにデータ通信を行う。また、燃料油情報提供サーバ装置11と端末装置14は、通信衛星8を介して互いにデータ通信を行う。

なお、図1においては、例として、船舶9がA港を出発して、B港、C港、・・・を経由して、A港に戻るラウンドトリップの航路である航路Rを航行する様子が例示されている。

燃料油情報提供サーバ装置11、基準燃料油価格データ提供サーバ装置12、端末装置13、および端末装置14のハードウェア構成は、他の装置との間でデータ通信を行う通信手段を備えた一般的なコンピュータである。図2は、燃料油情報提供サーバ装置11、基準燃料油価格データ提供サーバ装置12、端末装置13、および端末装置14のハードウェアとして用いられるコンピュータ10の構成を示した図である。

コンピュータ10は、OSやアプリケーションプログラム等のプログラムに従い各種演算を行うとともに他の構成部を制御するプロセッサ101と、上記プログラム及び各種データを記憶するメモリ102と、他の装置との間で各種データの送受信を行うインタフェース(Interface)である通信I/F103と、例えばキーボードやマウス等の操作装置やディスプレイ(表示装置)等との間で各種データの入出力を行うインタフェースである入出力I/F104を備えている。なお、プロセッサ101、メモリ102、通信I/F103、および入出力I/F104は、バス109を介して互いにデータの受け渡しを行う。

基準燃料油価格データ提供サーバ装置12は、他の装置からの要求に応じて、予め記憶しているデータを要求元の装置に送信する一般的なサーバ装置であるため、その機能構成の説明を省略する。また、端末装置13は、サーバ装置に対しデータの要求を行い、当該要求に応じてサーバ装置から送信されてくるデータを受信し、受信したデータに従い表示を行う一般的な端末装置であるため、その機能構成の説明を省略する。また、端末装置14は、後述するように、燃料油情報提供サーバ装置11から送信されてくる要求データに応じて船舶9の残油量を示す残油量データと船舶9の現在位置を示す現在位置データを燃料油情報提供サーバ装置11に送信する点を除き、端末装置13と同様に、サーバ装置に対しデータの要求を行い、当該要求に応じてサーバ装置から送信されてくるデータを受信し、受信したデータに従い表示を行う一般的な端末装置であるため、その機能構成の説明を省略する。従って、以下に、燃料油情報提供サーバ装置11の機能構成とその動作を中心に説明する。

燃料油情報提供サーバ装置11は、既述のように、補油計画の策定の判断材料となる各種情報を提供するサーバ装置であり、端末装置13や端末装置14からの要求に応じて、燃料油価格等の各種情報の表示を指示する表示指示データを生成し、要求元の端末装置13や端末装置14に送信する。そのような機能を実現するために、燃料油情報提供サーバ装置11は図3に示す機能構成を備える。すなわち、燃料油情報提供サーバ装置11のハードウェアを構成するコンピュータ10は、本実施形態にかかる燃料油情報提供サーバ装置11用のアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、図3に示す構成を備える装置として機能する。

燃料油情報提供サーバ装置11は、その機能構成として、まず、基準燃料油価格を示す基準燃料油価格データを取得する基準燃料油価格データ取得手段111を備える。基準燃料油価格データ取得手段111は、燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10の通信I/F103を用いて基準燃料油価格データ提供サーバ装置12との間で通信を行い、例えば所定期間の経過毎に(例えば、1日1回、所定時刻に)、基準燃料油価格データ提供サーバ装置12に対し補油地に関する基準燃料油価格データの要求データを送信し、当該要求データに対する応答として基準燃料油価格データ提供サーバ装置12から送信されてくる基準燃料油価格データを受信することにより、基準燃料油価格データを取得する。

基準燃料油価格データ提供サーバ装置12は、燃料油情報提供サーバ装置11等からの要求に応じて基準燃料油価格データを提供するために、世界中の補油地の各々に関する基準燃料油価格データを格納する基準燃料油価格DB(Database)を記憶している。図4は、基準燃料油価格DBのデータ構成を例示した図である。基準燃料油価格DBに格納されている基準燃料油価格データの各々は、日付、補油地名、油種、および基準燃料油価格を示す。日付は、基準燃料油価格が何日の価格であるかを示す。補油地名は、基準燃料油価格がどの補油地における価格であるかを示す。油種は、基準燃料油価格がいずれの油種の燃料油の価格であるかを示す。なお、油種とは燃料油の種別を意味し、本実施形態においては、例えば異なるグレード(品質)の燃料油は異なる種別として扱われる。例えば、図4に例示の油種「HFO/500cst」は、動粘度が500cstである重質燃料油(Heavy Fuel Oil)を示す。

基準燃料油価格データ提供サーバ装置12は、燃料油情報提供サーバ装置11から送信されてくる要求データに応じて、基準燃料油価格DBから指定された日付の基準燃料油価格データを抽出し、燃料油情報提供サーバ装置11に送信する。基準燃料油価格データ取得手段111は、基準燃料油価格データ提供サーバ装置12から送信されてくる基準燃料油価格データを受信すると、それらの基準燃料油価格データを後述する燃料油価格データ生成手段113に引き渡す。

図3に戻り、燃料油情報提供サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。燃料油情報提供サーバ装置11は、基準燃料油価格データ取得手段111が基準燃料油価格データ提供サーバ装置12から取得した基準燃料油価格データが示す基準燃料油価格を修正する条件(修正条件)を示す修正条件データを取得する修正条件データ取得手段112を備える。修正条件データは予め燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10のメモリ102に記憶されており、修正条件データ取得手段112は修正条件データをメモリ102から読み出すことにより取得する。なお、修正条件データ取得手段112はメモリ102から修正条件データを読み出す代わりに、例えば、入出力I/F104や通信I/F103を介して、外部の記憶装置に記憶されている修正条件データを取得してもよい。

修正条件データは、修正条件DBに格納されて管理される。図5は、修正条件DBのデータ構成を例示した図である。修正条件DBに格納されている修正データの各々は、補油地名とサプライヤと油種の組み合わせに応じた修正条件を示す。以下に修正データの項目について説明する。補油地名は、修正条件がいずれの補油地における燃料油価格に関するものであるかを示す。サプライヤは燃料油供給事業者の名称を示す。油種は燃料油の種別を示す。修正条件は、船舶の運航事業を行う船舶運航事業者(燃料油情報提供システム1を利用する事業者)が各補油地における燃料油供給事業者との間で締結している燃料油の売買契約等に基づき定まる値引き等に関する条件である。例えば、図5の第1行に例示の修正条件「基準価格ロッテルダムHFO/500cst−USD5」は、ロッテルダムにおいてA社から油種がHFO/500cstである燃料油を購入する場合、燃料油基準価格から5米ドル値引いた価格(1メトリックトン当たり)となることを示す。

修正条件データ取得手段112は、燃料油価格データ生成手段113からの要求に応じて、修正条件DBに格納されている修正データを読み出し、燃料油価格データ生成手段113に引き渡す。

再び図3に戻り、燃料油情報提供サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。燃料油情報提供サーバ装置11は、基準燃料油価格を修正条件に従い修正した燃料油価格を示す燃料油価格データを生成する燃料油価格データ生成手段113を備える。燃料油価格データ生成手段113は、基準燃料油価格データ取得手段111から指定された日付の基準燃料油価格データを受け取ると、修正条件データ取得手段112に修正条件データの要求を行い、その応答として修正条件データ取得手段112から様々な補油地に関する修正条件データを受け取る。燃料油価格データ生成手段113は、補油地の各々に関し、基準燃料油価格データ取得手段111から受け取った基準燃料油価格データが示す基準燃料油価格を、修正条件データ取得手段112から受け取った修正条件データが示す修正条件に従い修正した燃料油価格を示す燃料油価格データを生成する。燃料油価格データ生成手段113は、生成した燃料油価格データを、その燃料油価格データが示す燃料油価格の日付を示す日付データに対応付けて、次に説明する燃料油価格データ記憶手段114に引き渡す。

燃料油情報提供サーバ装置11は、燃料油価格データ生成手段113により生成された燃料油価格データを記憶する燃料油価格データ記憶手段114を備える。燃料油価格データ記憶手段114は、燃料油価格データ生成手段113から新たに生成した燃料油価格データを、燃料油価格の日付を示す日付データとともに受け取ると、それらのデータを燃料油価格DBに格納する。図6は、燃料油価格DBのデータ構成を例示した図である。燃料油価格DBは、基準燃料油価格DB(図4)が備えるフィールド「基準燃料油価格」に代えて、データフィールド「燃料油価格」を備える。このデータフィールド「燃料油価格」には、基準燃料油価格を修正条件に従い修正して得られた燃料油価格を示すデータが格納される。また、燃料油価格DBは、データフィールド「サプライヤ」を備える。このデータフィールド「サプライヤ」には、修正後の燃料油価格にて燃料油を販売する燃料油供給事業者の名称が格納される。

再び図3に戻り、燃料油情報提供サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。燃料油情報提供サーバ装置11は、さらに、ユーザの操作に応じて端末装置13または端末装置14から送信されてくる、表示指示データを要求する要求データを取得する表示指示データ要求取得手段115を備える。表示指示データを要求する要求データにはユーザにより指定された航行を識別する航行IDが含まれている。表示指示データ要求取得手段115は、取得した要求データに含まれる航行IDに対応する航路名を航路識別データとして取得する航路識別データ取得手段1151と、航行IDに対応する船舶名を船舶識別データとして取得する船舶識別データ取得手段1152を備える。

航路識別データ取得手段1151および船舶識別データ取得手段1152が航路名および船舶名を各々取得するために、燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10のメモリ102には、図7に示す航行管理データが記憶されている。航行管理データは、航行IDと、当該航行IDにより識別される航行を行う船舶を識別する船舶名と、当該航行IDにより識別される航行の航路を識別する航路名とを示すデータである。

航路識別データ取得手段1551により取得される航路識別データ(航路名)は、具体的には航路を示す航路データを識別する。航路データは予め燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10のメモリ102に記憶されており、後述する表示指示データ生成手段122により読み出されて用いられる。なお、表示指示データ生成手段122はメモリ102から航路データを読み出す代わりに、例えば、入出力I/F104や通信I/F103を介して、外部の記憶装置に記憶されている航路データを取得してもよい。

図8は、航路データの構成を例示した図である。航路データは、航路名により識別される個々の航路に応じて準備されており、出発地の港から目的地の港に至る航路上の港を識別する港名を寄港順に示すことで航路を示す。また、航路データは、本来の寄港地(出発地および目的地を含む)に加え、本来の寄港地ではないが航路から近く、船舶9が航行途中に補油のために立ち寄り可能な補油地に関するデータも含む。以下に航路データの項目を説明する。寄港順は、航行における寄港順(ただし、本来の寄港地でない補油地に立ち寄ると仮定)を示す。港名は寄港地(および立ち寄り可能な補油地)の名称を示す。タイプは補油港としての種別を示す。なお、タイプが「−」である港は、補油不可の港である。油種は、その港で補油可能な油種を示す。

再び図3に戻り、燃料油情報提供サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。燃料油情報提供サーバ装置11は、燃料油価格データ記憶手段114に記憶されている燃料油価格データを読み出すことにより取得する燃料油価格データ取得手段116を備える。燃料油価格データ取得手段116は、後述する表示指示データ生成手段122により指示された補油地における過去所定期間内の燃料油価格を示す燃料油価格データを、燃料油価格データ記憶手段114に記憶されている燃料油価格DB(図6)から抽出し、表示指示データ生成手段122に引き渡す。

燃料油情報提供サーバ装置11は、さらに、航路データが示す航路を船舶9が航行する際の標準的な補油地における標準的な補油量の決定規則を示すことにより、特定の航行における標準的な補油計画を示す補油計画データを取得する補油計画データ取得手段117を備える。補油計画データは予め燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10のメモリ102に記憶されており、補油計画データ取得手段117は補油計画データをメモリ102から読み出すことにより取得する。なお、補油計画データ取得手段117はメモリ102から補油計画データを読み出す代わりに、例えば、入出力I/F104や通信I/F103を介して、外部の記憶装置に記憶されている補油計画データを取得してもよい。

補油計画データは、補油計画DBに格納されて管理される。図9は、補油計画DBのデータ構成を例示した図である。補油計画DBは、船舶名と航路名の組み合わせ毎に準備され、船舶名により特定される船舶が、航路名により特定される航路を航行する際の標準的な補油地およびそれらの補油地における補油量の決定規則を示す補油計画データを格納している。以下に補油計画DBに格納されている補油計画データの項目を説明する。補油地名は、標準的な補油計画における補油地を示す。油種は、補油地において補油すべき燃料油の油種を示す。補油量決定規則は、補油地において補油量を決定するための規則(留意点)を示す。

例えば、図9に例示の補油計画DBは全体として船舶名「BBB Maru」で識別される船舶9が航路名「AAA」で識別される航路を航行する際の標準的な補油計画を示している。また、図9に例示の第1行のデータは、標準的な補油計画に従う場合、ロッテルダムにおいてHFO/500cstの燃料油を補油すべきであることを示し、その際、補油量はシンガポール(復路)まで安全に辿り着くための残油量として2000MTを確保するように決定すべきであることを示している。

補油計画データ取得手段117は、表示指示データ生成手段122により指示された船舶名および航路名の組み合わせに応じた補油計画DBから補油計画データを読み出し、表示指示データ生成手段122に引き渡す。

再び図3に戻り、燃料油情報提供サーバ装置11の機能構成の説明を続ける。燃料油情報提供サーバ装置11は、船舶が備える燃料タンク(複数の場合、それらの各々)の現在の残油量を示す残油量データを取得する残油量データ取得手段118と、船舶の現在位置を示す現在位置データを取得する現在位置データ取得手段119を備える。残油量データ取得手段118は、燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10の通信I/F103を用いて端末装置14との間で通信を行い、端末装置14に対し残油量データの要求データを送信し、要求データに対する応答として送信されてくる残油量データを受信することにより取得する。同様に、現在位置データ取得手段119は、燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10の通信I/F103を用いて端末装置14との間で通信を行い、端末装置14に対し現在位置データの要求データを送信し、要求データに対する応答として送信されてくる現在位置データを受信することにより取得する。

例えば、船舶9の燃料タンクには残油量を計測する残油量計測器が設けられており、端末装置14は残油量計測器から継続的に出力される残油量を示す信号を受け取る。端末装置14は、燃料油情報提供サーバ装置11から要求データを受信すると、残油量計測器から最後に受け取った信号が示す残油量を示す残油量データを生成し、燃料油情報提供サーバ装置11に送信する。また、端末装置14にはGPS(Global Positioning System)が接続されており、端末装置14はGPSから継続的に出力される位置(経度および緯度)を示す信号を受け取る。端末装置14は、燃料油情報提供サーバ装置11から要求データを受信すると、GPSから最後に受け取った信号が示す位置を示す現在位置データを生成し、燃料油情報提供サーバ装置11に送信する。なお、残油量データおよび現在位置データには船舶9を識別する船舶名(船舶識別データ)が伴い、表示指示データ生成手段122は、船舶識別データ取得手段1152により取得された船舶名に応じた残油量データおよび現在位置データを用いて、後述の表示指示データの生成を行う。

燃料油情報提供サーバ装置11は、さらに、ユーザが補油計画を策定する際に考慮すべき各種規則を示す規則データを取得する規則データ取得手段120を備える。規則データは予め燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10のメモリ102に記憶されており、規則データ取得手段120は規則データをメモリ102から読み出すことにより取得する。なお、規則データ取得手段120はメモリ102から規則データを読み出す代わりに、例えば、入出力I/F104や通信I/F103を介して、外部の記憶装置に記憶されている規則データを取得してもよい。

図10は規則データのデータ構成を例示した図である。規則データは、様々な航路の各々に関する補油計画の策定の規則を示す航路別策定規則データ(図10(a))、様々な船舶の各々に関する補油計画の策定の規則を示す船舶別策定規則データ(図10(b))、様々な港の各々に関する補油計画の策定の規則を示す港別策定規則データ(図10(c))、様々な補油地の各々における実際の燃料油価格の決定規則(サプライヤ毎の決済条件、価格決定日、契約条件、最低補油量、燃料油のスペック等)を示す価格決定規則データ(図10(d))を含む。

規則データ取得手段120は、様々な航路に関する航路別策定規則データ(図10(a))のうち、ユーザにより指定された航路(航路識別データ取得手段1151により取得された航路名により識別される航路)に応じた航路別策定規則データを取得する航路別策定規則データ取得手段1201と、様々な船舶に関する船舶別策定規則データ(図10(b))のうち、ユーザにより指定された船舶(船舶識別データ取得手段1152により取得された船舶名により識別される船舶)に応じた船舶別策定規則データを取得する船舶別策定規則データ取得手段1202と、様々な港に関する港別策定規則データ(図10(c))のうち、ユーザにより指定された航路の上の補油地(および当該航路から立ち寄り可能な補油地)に応じた港別策定規則データを取得する港別策定規則データ取得手段1203と、様々な補油地に関する価格決定規則データ(図10(d))のうち、ユーザにより指定された航路の上の補油地(および当該航路から立ち寄り可能な補油地)に応じた価格決定規則データを取得する価格決定規則データ取得手段1204を備える。

燃料油情報提供サーバ装置11は、さらに、表示指示データ要求取得手段115により取得された要求データに応じて、表示装置(または表示装置を備えるシステム)に対し表示指示データを出力する表示指示データ出力手段121を備える。表示指示データ出力手段121は、要求データに応じて表示指示データ生成手段122により生成された表示指示データを取得し、燃料油情報提供サーバ装置11を構成するコンピュータ10の通信I/F103を用いて、要求元の端末装置13または端末装置14に対し表示指示データを送信することにより、当該表示指示データを出力する。

表示指示データ生成手段122は、表示指示データ要求取得手段115の航路識別データ取得手段1151および船舶識別データ取得手段1152から引き渡される航路名および船舶名に応じた表示指示データを生成する。

図11は、表示指示データ生成手段122により生成される表示指示データに従い、端末装置13または端末装置14のディスプレイ(表示装置)に表示される燃料油情報提供画面のレイアウトを例示した図であり、図12〜図18は図11に示される燃料油情報提供画面の各領域(A01〜A06)に表示される情報を例示した図である。

領域A01には、図12に例示のように、航行IDと、航行IDに応じた船舶名および航路名が表示される。ユーザが領域A01に表示される航行ID等の各欄の右に表示される矢印マークをクリック等すると、燃料油情報提供画面には各欄に入力可能な航行ID等の選択肢がリスト表示される。ユーザはリストからいずれかの選択肢を選択することにより、燃料油情報提供画面に情報を表示させたい航行を指定することができる。なお、ユーザは領域A01に表示される各欄に航行ID等を直接入力することにより、燃料油情報提供画面に表示させたい航行を指定することもできる。

領域A02には、図13に例示のように、航路別策定規則データ(図10(a))および船舶別策定規則データ(図10(b))が示す補油計画策定における規則が表示される。

領域A03には、図14に例示のように、補油計画データ(図9)が示す標準的な補油計画が表示される。

領域A04には、図15に例示のように、航路、燃料油価格、が地図上に表示される。図15に例示の地図上に表示される矢印を伴う線は航路を示す。また、地図上には複数のウィンドウが配置されており、これらのウィンドウには補油地名の略称(ロッテルダムを意味する「RTM」等)と、その補油地において補油すべき燃料油の油種および価格(例えば、複数のサプライヤから同じ油種の補油が可能である場合、それらの価格のうち最安の価格)が表示される。

また、図15に例示の地図上に配置されている複数のウィンドウの一部には、補油地名の略称、燃料油価格、油種に加え、補油計画の内容に応じたマークや文字が表示される。ユーザは、これらのマークや文字により、補油計画を直感的に把握することができる。

また、一部のウィンドウには注意マークが表示される。注意マークが表示されているウィンドウに対し、ユーザがマウスオーバー等の所定の操作を行うと、港別策定規則データ(図10(c))が示す補油計画策定における規則が表示される。

なお、領域A04の地図上には、航路上の補油地に加え、当該航路から船舶が立ち寄り可能な本来の寄港地でない補油地(例えば、図15に例示の補油地「SOU」(サウサンプトン(Southampton))も表示される。

ユーザは、領域A04における情報の表示形式を、図15に例示の形式(地図形式)からルート形式に切り替えることができる。例えば、ユーザが領域A04に図15に例示の地図が表示されている状態(地図形式)において、地図の右下に表示される「ルート形式へ」ボタンをクリック等すると、領域A04には図16に例示の形式による情報表示が行われる。ルート形式では、航路上の補油地および航路から立ち寄り可能な補油地に関する燃料油価格等の情報が、航路に従った順序で並べて表示される。ルート形式の表示は、地図形式の表示よりも情報量が少ないが、ユーザにとって補油地の寄稿順が把握しやすい等の利点がある。なお、ユーザはルート形式の表示において「地図形式へ」ボタンをクリック等することにより、領域A04に地図形式で情報を表示させることができる。

領域A05には、図17に例示のように、価格決定規則データ(図10(d))が示す燃料油価格の決定規則が表示される。ユーザは、領域A04においていずれかの港を指定することにより、領域A05に希望する港における燃料油価格の決定規則を表示させることができる。

領域A06には、図18に例示のように、航路上の補油地の各々における過去の所定期間の燃料油価格の推移がグラフ(上側)および表(下側)で表示される。

続いて、燃料油情報提供サーバ装置11が、主として表示指示データ生成手段122により図11〜図18に例示されるような燃料油情報提供画面の表示を指示する表示指示データを生成する際に行う処理の手順を説明する。図19は燃料油情報提供サーバ装置11が表示指示データの生成に伴い行う処理のフロー図である。

表示指示データの生成は、端末装置13または端末装置14が情報を得たい航行を識別する航行IDを端末装置13または端末装置14に入力することにより開始される。端末装置13または端末装置14のディスプレイに表示される燃料油情報提供画面は、端末装置13または端末装置14のユーザが航行IDを入力する入力画面の役割も果たす。

すなわち、領域01のテキストボックス「航行ID」はユーザによるデータの入力を受け付け、ユーザがテキストボックス「航行ID」にいずれかの航行IDを入力すると、端末装置13または端末装置14は、ユーザに入力された航行IDを含む要求データを生成し、燃料油情報提供サーバ装置11に送信する。燃料油情報提供サーバ装置11の表示指示データ要求取得手段115は、端末装置13または端末装置14から送信されてくる要求データを受信する(ステップS101)。

表示指示データ要求取得手段115の航路識別データ取得手段1151および船舶識別データ取得手段1152は、ステップS101において受信した要求データに含まれる航行IDに応じた船舶名と航路名を航行管理データ(図7)に従い特定し(ステップS102)、表示指示データ生成手段122に引き渡す。

表示指示データ生成手段122は、ステップS102において引き渡された航路名に応じた航路データ(図8)をメモリ102から読み出し(ステップS103)、読み出した航路データが示す航路上の補油地および当該航路から立ち寄り可能な補油地を特定する(ステップS104)。

続いて、表示指示データ生成手段122はステップS104において特定した補油地の港名(補油地名)を燃料油価格データ取得手段116に引き渡す。燃料油価格データ取得手段116は引き渡された補油地名に応じた過去の所定期間内の燃料油価格データを、燃料油価格データ記憶手段114に記憶されている燃料油価格DB(図6)から抽出する。

また、表示指示データ生成手段122はステップS102において特定した船舶名および航路名を補油計画データ取得手段117に引き渡す。補油計画データ取得手段117は引き渡された船舶名および航路名に応じた補油計画DB(図9)から補油計画データを取得する。さらに、表示指示データ生成手段122はステップS102において特定した航路名および船舶名と、ステップS104において特定した補油地名を規則データ取得手段120に引き渡す。規則データ取得手段120は、メモリ102に記憶されている規則データ(図10)の中から、引き渡された航路名に応じた航路別策定規則データ(図10(a))、引き渡された船舶名に応じた船舶別策定規則データ(図10(b))、引き渡された補油地名(港名)に応じた港別策定規則データ(図10(c))および価格決定規則データ(図10(d))を抽出する。燃料油価格データ取得手段116、補油計画データ取得手段117、および規則データ取得手段120は、取得したデータを表示指示データ生成手段122に引き渡す(ステップS105)。

ステップS102〜S105の処理と並行して、表示指示データ生成手段122は残油量データ取得手段118に対し残油量データの取得を指示する。残油量データ取得手段118は、表示指示データ生成手段122からの指示に従い、端末装置14に残油量データの要求データを送信し、要求データに対する応答として端末装置14から送信されてくる残油量データを受信する(ステップS106)。残油量データ取得手段118は受信した残油量データを表示指示データ生成手段122に引き渡す。

さらに、ステップS102〜S106の処理と並行して、表示指示データ生成手段122は現在位置データ取得手段119に対し現在位置データの取得を指示する。現在位置データ取得手段119は、表示指示データ生成手段122からの指示に従い、端末装置14に現在位置データの要求データを送信し、要求データに対する応答として端末装置14から送信されてくる現在位置データを受信する(ステップS107)。現在位置データ取得手段119は受信した現在位置データを表示指示データ生成手段122に引き渡す。

続いて、表示指示データ生成手段122は上記の処理により取得したデータを用いて、表示指示データを生成する(ステップS108)。

表示指示データ生成手段122は、ステップS108において生成した表示指示データを表示指示データ出力手段121に引き渡し、表示指示データ出力手段121は表示指示データ生成手段122から受け取った表示指示データを、その要求元である端末装置13または端末装置14に送信する(ステップS109)。

以上が、表示指示データの生成に伴い燃料油情報提供サーバ装置11が行う処理である。端末装置13または端末装置14は、要求データの送信に応じて燃料油情報提供サーバ装置11から送信されてくる表示指示データに従い、図11〜図18に例示されるような燃料油情報提供画面をディスプレイに表示する。

上述した構成を備える燃料油情報提供システム1によれば、船舶の運航管理者や操船者等のユーザは、端末装置13または端末装置14に航行IDを入力することで、当該航行IDにより識別される航行の補油計画を策定するにあたり判断材料となる各種情報を端末装置13または端末装置14のディスプレイに一覧表示させることができる。

その際、ディスプレイには、ユーザが行う補油計画の策定に無関係な、船舶9が航行中に立ち寄り不可能な補油地の燃料油価格等の情報は表示されない。従って、ユーザは多くの補油地の情報から補油計画の策定に必要な補油地の情報を選別する必要がない。また、ディスプレイに表示される燃料油価格は、燃料油情報提供システム1を利用する事業者が燃料油の供給事業者等との間で締結している売買契約等の条件が反映された燃料油価格であるため、ユーザはそれらの条件を基準燃料油価格に対し反映する作業を行う必要がない。

その結果、燃料油情報提供システム1によれば、ユーザは的確な補油計画の策定を容易に行うことができる。

[変形例] 上述した実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形することができる。以下にそれらの変形の例を示す。

(1)上述した実施形態においては、航行において船舶が遭遇する気象および/または海象に関する情報は燃料油情報提供画面に表示されないものとしたが、燃料油情報提供画面にこれらの気象および/または海象に関する情報を表示する構成としてもよい。

図20は、本変形例にかかる燃料油情報提供システム2の全体構成を模式的に示した図である。燃料油情報提供システム2は、燃料油情報提供システム1が備える構成に加え、気象および/または海象に関する情報を示す気象海象データを提供するサーバ装置である気象海象情報提供サーバ装置25を備えている。また、燃料油情報提供システム2は、燃料油情報提供システム1が備える燃料油情報提供サーバ装置11に代えて、燃料油情報提供サーバ装置21を備えている。

なお、以下の説明において、燃料油情報提供システム2が燃料油情報提供システム1と共通する構成や動作はその説明を省略し、燃料油情報提供システム2が燃料油情報提供システム1と異なる点を主に説明する。また、燃料油情報提供システム2が燃料油情報提供システム1と共通して備える構成部には、燃料油情報提供システム1において用いた符号を用いる。

気象海象情報提供サーバ装置25のハードウェア構成は、図2に示した一般的な構成を備えるコンピュータ10である。また、気象海象情報提供サーバ装置25の機能構成は、他の装置からの要求に応じて、予め記憶しているデータを要求元の装置に送信する一般的なサーバ装置の機能構成と同様であるため、その説明を省略する。

図21は、気象海象情報提供サーバ装置25が提供する気象海象データの構成を示した図である。気象海象データは、特定の時間帯における特定の海域の気象・海象に関する情報を示すデータである。図21に例示の気象海象データは、気象・海象に関する情報として、風速、風向、波高、波向、潮速、潮向、を数値等で示す。なお、気象海象データが示す情報の種別はこれらに限られず、例えば波周期等の他の種別の情報が用いられてもよい。

図22は、燃料油情報提供サーバ装置21の機能構成を示した図である。燃料油情報提供サーバ装置21は、燃料油情報提供サーバ装置11が備える機能構成部に加え、気象海象データ取得手段211を備える。気象海象データ取得手段211は、表示指示データ生成手段122からの要求に応じて、燃料油情報提供サーバ装置21を構成するコンピュータ10の通信I/F103を用いて気象海象情報提供サーバ装置25に対し気象海象データの要求データを送信し、要求データに対する応答として気象海象情報提供サーバ装置25から送信されてくる気象海象データを受信することにより、気象海象データを取得する。気象海象データ取得手段211は、気象海象情報提供サーバ装置25から受信した気象海象データを表示指示データ生成手段122に引き渡す。

図23は、燃料油情報提供サーバ装置21が用いる航路データの構成を示した図である。燃料油情報提供サーバ装置21が用いる航路データは、燃料油情報提供サーバ装置11が用いる航路データ(図8)と異なり、船舶名と航路名の組み合わせ毎に準備されており、航路上の港の港名に加え、それらの港に船舶が着港する時刻(着港時刻)とそれらの港から船舶が出港する時刻(出港時刻)を示す。すなわち、燃料油情報提供サーバ装置21が用いる航路データは、航路に加え、航行スケジュールを示すデータである。

図24は、燃料油情報提供サーバ装置21が表示指示データの生成に伴い行う処理のフロー図である。燃料油情報提供サーバ装置21は、表示指示データの生成において、燃料油情報提供サーバ装置11が行う処理に加え、気象海象データの受信を行う。

より具体的には、燃料油情報提供サーバ装置21の表示指示データ生成手段122は、ステップS102において表示指示データ要求取得手段115から引き渡された船舶名と航路名の組み合わせに応じた航路データ(図23)をメモリ102から読み出す(ステップS201)。

続いて、表示指示データ生成手段122は、ステップS201において読み出した航路データが示す航路および航行スケジュールに基づき、船舶が航行においていずれの海域をいずれの時間帯に航行するかを特定する(ステップS202)。

続いて、表示指示データ生成手段122はステップS202において特定した海域と時間帯の組み合わせを示すデータを含む要求データを生成し、気象海象データ取得手段211に引き渡す。気象海象データ取得手段211は、表示指示データ生成手段122から受け取った要求データを気象海象情報提供サーバ装置25に送信する。気象海象情報提供サーバ装置25は、燃料油情報提供サーバ装置21から送信されてくる要求データに含まれるデータが示す海域と時間帯の組み合わせに応じた気象海象データ(図21)を燃料油情報提供サーバ装置21に送信する。気象海象データ取得手段211は、要求データに対する応答として気象海象情報提供サーバ装置25から送信されてくる気象海象データを受信し(ステップS203)、表示指示データ生成手段122に引き渡す。

表示指示データ生成手段122は、ステップS203において気象海象情報提供サーバ装置25から受信された気象海象データが示す気象・海象に関する情報の表示を指示する表示指示データを生成する(ステップS204)。

図25は、燃料油情報提供サーバ装置21が生成する表示指示データに従い端末装置13または端末装置14のディスプレイにおいて、燃料油情報提供画面の領域A04(図11)に表示される情報(地図形式)を例示した図である。本変形例にかかる燃料油情報提供画面においては、例えば、ユーザが領域A04の地図上に表示される航路を示す線に対し、マウスオーバー等の所定の操作を行うと、当該操作において指定された航路上の海域において船舶が遭遇する気象・海象に関する情報が表示される。なお、気象・海象に関する情報の表示態様はこれに限られず、例えば全航路に渡る気象・海象に関する情報を表形式で一覧表示する等、他の表示態様が採用されてもよい。

以上のように、本変形例にかかる燃料油情報提供システム2によれば、個々の航行のスケジュールに応じた気象・海象に関する情報が表示されるため、ユーザは気象・海象を考慮しつつ、より適切な補油計画を策定することができる。

(2)上述した実施形態においては、燃料油情報提供サーバ装置11の基準燃料油価格データ取得手段111は、基準燃料油価格データを基準燃料油価格データ提供サーバ装置12から受信することにより取得する。基準燃料油価格データ取得手段111が基準燃料油価格データを取得する方法はこれに限れず、例えば燃料油情報提供システム1を利用する事業者の職員等により入力された基準燃料油価格データを基準燃料油価格データ取得手段111が取得するなど、他の構成が採用されてもよい。

(3)上述した実施形態においては、燃料油情報提供サーバ装置11、基準燃料油価格データ提供サーバ装置12、端末装置13、端末装置14が各々、異なる装置として構成される。これらの装置の2以上が同じ装置に統合された構成が採用されてもよい。例えば、燃料油情報提供サーバ装置11と基準燃料油価格データ提供サーバ装置12が1つの装置として構成されたり、燃料油情報提供サーバ装置11と端末装置13が1つの装置として構成されたりしてもよい。

(4)上述した実施形態においては、燃料油情報提供画面において、航路上の補油地に加え、航路から船舶が立ち寄り可能な補油地の情報が表示される。この立ち寄り可能な補油地は、予め航路毎に準備されている航路データ(図8)により示される補油地である。燃料油情報提供画面に情報を表示する本来の寄港地でない補油地の特定方法は予め準備されている航路データ等のデータに従う方法に限られず、航路と補油地との地理的関係等から特定される構成が採用されてもよい。

この変形例において、例えば燃料油情報提供サーバ装置11のメモリ102は、様々な補油地(寄港地を含む)の位置(例えば、緯度、経度)を示す補油地位置データを記憶する。燃料油情報提供サーバ装置11は、機能構成部として、例えばメモリ102から様々な補油地の補油地位置データを読み出す補油地位置データ取得手段を備える。また、燃料油情報提供サーバ装置11は、機能構成部として、補油地位置データ取得手段により取得された様々な補油地の補油地位置データに基づき、航路から所定距離以内等の予め定められた条件に従い、船舶9が航行中に立ち寄り可能な補油地を特定する補油地特定手段を備える。表示指示データ生成手段122は、航路データ(図8)に示される立ち寄り可能な補油地に代えて、補油地特定手段により特定された立ち寄り可能な補油地に関する燃料油価格等の情報を燃料油情報提供画面に表示させる表示指示データを生成する。

なお、この変形例において、燃料油情報提供画面に情報が表示される補油地は航路から所定距離以内、という条件に限られない。例えば、立ち寄る場合に増加する航行距離が所定距離以内、などの航路と補油地との地理的関係を用いる他の条件が採用されてもよいし、地理的関係を用いる条件に加え、近隣の航路上の補油地よりも燃料油価格が安価である、などの地理的関係以外のパラメータを用いる条件が、情報の表示対象の補油地の選択の条件として採用されてもよい。

(5)上述した実施形態において、図4等により示した各種データの構成はあくまで一具体例であって、他の構成が採用されてもよい。例えば、図5に例示した修正条件DBにおいては同じ補油地において複数のサプライヤから同じ油種の燃料油を異なる条件で購入可能であることが想定されており、サプライヤの項目が設けられているが、各補油地において燃料油の購入元のサプライヤが1つに定まっていれば、修正条件DBにサプライヤの項目は不要である。

(6)上述した実施形態において、図11〜図18および図25において示した燃料油情報提供画面のレイアウトや燃料油情報提供画面において表示される情報の種別、形式はあくまで一具体例であって、様々なレイアウト、表示される情報の種別、形式が採用可能である。例えば、図15、図16、もしくは図25に例示の図において、船舶の現在位置や残油量の表示を行う構成が採用されてもよい。また、例えば、図15、図16、もしくは図25に例示の図において、補油計画データ(図9)により標準的な補油地として指定されている港の情報(ウィンドウ)を赤字等で強調表示するなど、ユーザに、より直感的な情報を提供するための表示態様の工夫が加えられてもよい。

(7)燃料油情報提供画面において、ユーザが指定した量だけ燃料油を購入する場合の費用が表示される構成が採用されてもよい。この変形例において、燃料油情報提供サーバ装置11の表示指示データ要求取得手段115は、端末装置13または端末装置14のユーザにより指定された補油地における補油量を示す補油量データを取得する補油量データ取得手段を備える。また、燃料油情報提供サーバ装置11は、補油量データが示す補油量の燃料の購入価格を算出する価格算出手段を備える。

図26は、本変形例において燃料油価格データ記憶手段114に記憶される燃料油価格データを例示する図である。図26に例示の燃料油価格データは、燃料油価格データ生成手段113が基準燃料油価格データ(図4)に基づき、修正条件データに従い生成したデータであり、補油量に応じて変化する燃料油の価格を示す。

この変形例においては、端末装置13または端末装置14のユーザが燃料油情報提供画面の領域A04の地図上に表示されるいずれかの補油地をクリック等により指定すると、補油量を入力するボックスが表示される。ユーザがこのボックスに補油量を入力すると、端末装置13または端末装置14から燃料油情報提供サーバ装置11に対し、ユーザによりクリック等により指定された補油地の補油地名を示す補油地名データと、ユーザにより入力された補油量を示す補油量データを含む要求データが送信される。

補油量データ取得手段は端末装置13または端末装置14から送信されてきた要求データに含まれる補油地名データと補油量データを取得し、価格算出手段に引き渡す。価格算出手段は、燃料油価格データ(図26)と、補油量データ取得手段から受け取った補油地名データおよび補油量データに基づき、ユーザにより入力された補油量の燃料油を購入するために要する費用を算出する。表示指示データ生成手段122は、算出した費用を燃料油情報提供画面に表示させる表示指示データを生成し、表示指示データ出力手段121に引き渡す。その結果、燃料油情報提供画面に、燃料油の購入に要する費用が表示される。

(8)上述した実施形態においては、燃料油情報提供システム1を構成する燃料油情報提供サーバ装置11、基準燃料油価格データ提供サーバ装置12、端末装置13、および端末装置14はいずれも、一般的なコンピュータにアプリケーションプログラムに従った処理を実行させることにより実現される構成としている。これに代えて、これらの装置の1以上が、いわゆる専用装置として構成されてもよい。

なお、本発明は、燃料油情報提供サーバ装置11(または燃料油情報提供サーバ装置21)に例示されるデータ処理装置、コンピュータを当該データ処理装置として機能させるためのプログラム、当該プログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体、当該データ処理装置が実行する処理の方法、の各々として把握される。

1…燃料油情報提供システム、2…燃料油情報提供システム、8…通信衛星、9…船舶、10…コンピュータ、11…燃料油情報提供サーバ装置、12…基準燃料油価格データ提供サーバ装置、13…端末装置、14…端末装置、21…燃料油情報提供サーバ装置、25…気象海象情報提供サーバ装置、101…プロセッサ、102…メモリ、103…通信I/F、104…入出力I/F、109…バス、111…基準燃料油価格データ取得手段、112…修正条件データ取得手段、113…燃料油価格データ生成手段、114…燃料油価格データ記憶手段、115…表示指示データ要求取得手段、116…燃料油価格データ取得手段、117…補油計画データ取得手段、118…残油量データ取得手段、119…現在位置データ取得手段、120…規則データ取得手段、121…表示指示データ出力手段、122…表示指示データ生成手段、211…気象海象データ取得手段

QQ群二维码
意见反馈