Apparatus for determining the arrival time to the destination point of the ship, system, program, recording medium and methods |
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申请号 | JP2013543452 | 申请日 | 2013-02-22 | 公开(公告)号 | JP5438871B1 | 公开(公告)日 | 2014-03-12 |
申请人 | 日本郵船株式会社; | 发明人 | 英幸 安藤; 領 角田; | ||||
摘要 | 船舶 の航行において、運航管理者が行う要求到着時刻の決定および通知の作業を容易にする。 運航管理者、代理店担当者および操船者は、各自の端末装置を用いてサーバ装置から提供される管理ページを表示させる。 管理ページにおいて、運航管理者は出発時刻等を入 力 し、操船者は最早到着可能時刻等を入力し、代理店担当者は停泊可能期間開始時刻等を入力する。 管理ページに入力された情報は運航管理者、代理店担当者および操船者の各々により閲覧、共有される。 運航管理者は、管理ページに表示される情報を参照しつつ、操作子907を操作して仮要求到着時刻RTA S を入力する。 サーバ装置は入力された仮要求到着時刻RTA S に目的地点に到着するように航行を行った場合の推定 燃料 消費量を算出する。 算出された推定燃料消費量は管理ページに表示され、運航管理者が要求到着時刻RTAを決定する際に利用される。 |
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权利要求 | 出発地点から目的地点に至る船舶の航行に関し、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得する手段と、 前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得する手段と、 第1のユーザが使用する第1の装置からネットワークを介して、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得する手段と、 前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を、第2のユーザが使用する第2の装置の表示手段に表示させる手段と、 前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置の操作手段に対し行った場合、前記操作手段が生成した前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを前記第2の装置から取得する手段と、 前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得する手段と、 前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出する手段と を備え、 前記表示させる手段は、前記推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させる 装置。 前記表示させる手段は、前記第2のユーザの前記操作手段に対する操作に応じて連続的に移動する操作子を含む画像を前記表示手段に表示させ、 前記算出する手段は、前記操作子に対する前記第2のユーザの操作に応じて、前記操作データを取得する手段が前記操作手段から順次取得する要求到着時刻データに基づき、推定燃料消費量を順次算出し、 前記表示させる手段は、前記算出する手段により順次算出される推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に順次表示させる 請求項1に記載の装置。 前記算出する手段は、一の期間内の複数の時刻を要求到着時刻とし、前記複数の要求到着時刻の各々に関し、前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から当該要求到着時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出し、 前記表示させる手段は、前記複数の要求到着時刻の各々に関し算出された推定燃料消費量を一度に表す画像を前記表示手段に表示させる 請求項1または2に記載の装置。 前記船舶の航行中において、前記船舶に配置された装置からネットワークを介して、前記船舶が使用した燃料の消費量を示す使用済み燃料消費量データと、前記船舶の現在地点から前記目的地点までの距離を特定するためのデータとを受信する手段 を備え、 前記算出する手段は、前記船舶が前記距離を特定するためのデータが示す距離を、現在時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出し、当該算出した推定燃料消費量と前記使用済み燃料消費量データが示す燃料消費量との合計値を更新された推定燃料消費量として算出し、 前記表示させる手段は、前記更新された推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させる 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。 前記要求到着時刻データを取得する手段が取得した要求到着時刻データが示す前記第2のユーザにより入力された要求到着時刻を示すデータを、ネットワークを介して、前記第1の装置に提供する手段 を備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。 前記要求到着時刻データを取得する手段が取得した要求到着時刻データ、および当該要求到着時刻データが示す要求到着時刻に前記目的地点に到着するための前記船舶の航行速度を示すデータの少なくとも一方を、ネットワークを介して、前記船舶に配置された装置に送信する手段 を備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。 前記第2の装置と同一筐体内に配置される 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の装置。 サーバ装置と、第1のユーザにより操作され前記サーバ装置とネットワークを介してデータ通信可能な第1の装置と、第2のユーザにより操作される第2の装置とを備え、 前記第2の装置は、前記サーバ装置と同一筐体内に配置されるか、もしくは前記サーバ装置と別体に構成され前記サーバ装置とネットワークを介してデータ通信可能であり、 前記サーバ装置は、 出発地点から目的地点に至る前記船舶の航行に関し、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得する手段と、 前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得する手段と、 前記第1の装置から、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得する手段と、 前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を、前記第1の装置の表示手段に表示させる手段と、 前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置の操作手段に対し行った場合、前記操作手段が生成した前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを前記第2の装置から取得する手段と、 前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得する手段と、 前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出する手段と を備え、 前記表示させる手段は、前記推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させ、 前記第1の装置は、 前記停泊可能期間開始時刻データと前記停泊可能期間終了時刻データとを前記サーバ装置に提供する手段 を備え、 前記第2の装置は、 前記表示手段と、 前記操作手段と、 前記要求到着時刻データを前記サーバ装置に提供する手段と を備える システム。 ネットワークを介して他の装置との間でデータ通信を行う通信手段を備えるコンピュータに、 出発地点から目的地点に至る船舶の航行に関し、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得する処理と、 前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得する処理と、 第1のユーザが使用する第1の装置からネットワークを介して、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得する処理と、 前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を、第2のユーザが使用する第2の装置の表示手段に表示させる処理と、 前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置の操作手段に対し行った場合、前記操作手段が生成した前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを前記第2の装置から取得する処理と、 前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得する処理と、 前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出する処理と、 前記推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させる処理と を実行させるためのプログラム。 ネットワークを介して他の装置との間でデータ通信を行う通信手段を備えるコンピュータに、 出発地点から目的地点に至る船舶の航行に関し、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得する処理と、 前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得する処理と、 第1のユーザが使用する第1の装置からネットワークを介して、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得する処理と、 前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を、第2のユーザが使用する第2の装置の表示手段に表示させる処理と、 前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置の操作手段に対し行った場合、前記操作手段が生成した前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを前記第2の装置から取得する処理と、 前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得する処理と、 前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出する処理と、 前記推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させる処理と を実行させるためのプログラムを持続的に記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 出発地点から目的地点に至る船舶の航行に関し、前記サーバ装置が、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得するステップと、 前記サーバ装置が、前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得するステップと、 前記サーバ装置が、第1のユーザが使用する第1の装置からネットワークを介して、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得するステップと、 第2のユーザが使用する第2の装置が前記サーバ装置の指示に従い、前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を表示するステップと、 前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置に対し行った場合、前記第2の装置が前記サーバ装置に対し、前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを提供するステップと、 前記サーバ装置が、前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得するステップと、 前記サーバ装置が、前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出するステップと、 前記第2の装置が前記サーバ装置の指示に従い前記推定燃料消費量を表す画像を表示するステップと を備える方法。 |
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说明书全文 | 本発明は、船舶の目的地点への到着時刻を決定するための技術に関する。 船舶の航行において、船舶が目的地点の港に到着する時刻や停泊している期間等の情報を、関係者の間で共有する必要がある。 例えば、特許文献1には、船舶が目的地点の港域に到着する時刻や着岸する時刻を、ネットワークを介して船舶の積荷を運搬する運搬車の乗務者の携帯端末等に対し提供する仕組みが提案されている。 この仕組みによれば、運搬車の乗務員は船舶の着岸時刻を事前に知ることができ、着岸時刻に応じた望ましい時刻に港湾に到着するように配送計画を立てることができる。 その結果、港湾近辺における渋滞が軽減される等の効果が得られる。 船舶の目的地点への到着時刻は、いくつかの条件を満たす必要がある。 まず、船舶の航行可能速度には上限と下限があるため、目的地点へ到着可能な時刻は、主として出発地点からの出発時刻と、出発地点から目的地点までの距離とに応じて定まる一定の期間(以下、「到着可能期間」という)内に限られる。 また、船舶が目的地点の港を利用できる期間は、船舶の入港手配等を行う船舶代理店により港湾管理事業者から割り当てを受けた期間(以下、「停泊可能期間」という)内に限られる。 従って、船舶の到着時刻は、まず、停泊可能期間の開始時刻以降でなければならない。 さらに、船舶は、停泊可能期間内に着岸、積荷の積み卸し、離岸等の作業を全て完了する必要がある。 従って、船舶の到着時刻は、停泊可能期間の終了時刻より、これらの着岸、積荷の積み卸し、離岸等に要する時間(以下、「必要停泊時間」という)だけ前の時刻以前でなければならない。 船会社の運航管理者は、上記のような条件を全て満たす期間内において望ましい到着時刻を決定する必要がある。 ただし、望ましい到着時刻は通常、一義的に定まらないことが多い。 航行に要する燃料の消費量は少ない方が望ましいが、一般的に到着時刻は遅い方が燃料消費量は少なくなる。 従って、燃料消費量の観点からは、到着時刻は遅い方が望ましいことが多い。 一方、積荷配送の依頼主は多くの場合、より早い到着時刻を希望する。 従って、サービス品質の観点からは、到着時刻は早い方が望ましいことが多い。 上記のように、望ましい船舶の到着時刻は一般的に一義的には定まらないため、運航管理者が個々の航行に関し、様々な条件(航行の予算や依頼主の希望の重要度等)を考慮して、個別に到着時刻を決定しなければならないケースが多くある。 船舶の到着時刻を決定するために、一般的に、運航管理者はまず、船舶の操船者から電話や電子メール等で到着可能期間を知らせてもらい、続いて船舶代理店の担当者に電話や電子メール等で必要停泊時間と到着可能期間の前後における停泊可能期間を問い合わせる。 続いて、運航管理者は到着可能期間、必要停泊時間、停泊可能期間を照らし合わせ、船舶の到着時刻として選択可能な期間(以下、「到着時刻候補期間」という)を特定する。 続いて、運航管理者は、特定した到着時刻候補期間内において、例えば依頼主の希望を満たす到着時刻を選択し、選択した到着時刻に船舶が目的地点に到着するように航行を行った場合に使用される燃料の消費量を推計する。 続いて、運航管理者は推計した燃料消費量に応じた燃料費用が、例えば予算内であるか否かを確認する。 運航管理者は、推計した燃料消費量の燃料費用が予算内でなければ、他の到着時刻を選択して燃料消費量の推計を行う、という作業を、燃料費用が予算内となる燃料消費量が推計されるまで繰り返す。 その結果、依頼主の希望を満たし、燃料費用が予算内となる到着時刻が特定される。 運航管理者はこのように特定した到着時刻を、電話や電子メール等により船舶の操船者に通知する。 操船者は運航管理者から通知された到着時刻(以下、「要求到着時刻」という)に目的地点に到着するように、航行速度を調節しつつ航行を行うことになる。 上記のように、運航管理者は要求到着時刻の決定および通知のために、船舶代理店の担当者や操船者と情報のやりとりを行うとともに、燃料消費量の推計を繰り返し行う必要がある。 これらの作業は繁雑であり、よりユーザフレンドリーな仕組みが望まれる。 このような事情に鑑み、本発明は、運航管理者が行う要求到着時刻の決定および通知の作業を従来と比較し容易に可能とする手段の提供を目的とする。 上記課題を解決するため、出発地点から目的地点に至る船舶の航行に関し、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得する手段と、前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得する手段と、第1のユーザが使用する第1の装置からネットワークを介して、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得する手段と、前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を、第2のユーザが使用する第2の装置の表示手段に表示させる手段と、前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置の操作手段に対し行った場合、前記操作手段が生成した前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを前記第2の装置から取得する手段と、前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得する手段と、前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出する手段とを備え、前記表示させる手段は、前記推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させる装置を提供する。 上記の装置において、前記表示させる手段は、前記第2のユーザの前記操作手段に対する操作に応じて連続的に移動する操作子を含む画像を前記表示手段に表示させ、前記算出する手段は、前記操作子に対する前記第2のユーザの操作に応じて、前記操作データを取得する手段が前記操作手段から順次取得する要求到着時刻データに基づき、推定燃料消費量を順次算出し、前記表示させる手段は、前記算出する手段により順次算出される推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に順次表示させる、という構成が採用されてもよい。 また、上記の装置において、前記算出する手段は、一の期間内の複数の時刻を要求到着時刻とし、前記複数の要求到着時刻の各々に関し、前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から当該要求到着時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出し、前記表示させる手段は、前記複数の要求到着時刻の各々に関し算出された推定燃料消費量を一度に表す画像を前記表示手段に表示させる、という構成が採用されてもよい。 また、上記の装置において、前記船舶の航行中において、前記船舶に配置された装置からネットワークを介して、前記船舶が使用した燃料の消費量を示す使用済み燃料消費量データと、前記船舶の現在地点から前記目的地点までの距離を特定するためのデータとを受信する手段を備え、前記算出する手段は、前記船舶が前記距離を特定するためのデータが示す距離を、現在時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出し、当該算出した推定燃料消費量と前記使用済み燃料消費量データが示す燃料消費量との合計値を更新された推定燃料消費量として算出し、前記表示させる手段は、前記更新された推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させる、という構成が採用されてもよい。 また、上記の装置において、前記要求到着時刻データを取得する手段が取得した要求到着時刻データが示す前記第2のユーザにより入力された要求到着時刻を示すデータを、ネットワークを介して、前記第1の装置に提供する手段を備える、という構成が採用されてもよい。 また、上記の装置において、前記要求到着時刻データを取得する手段が取得した要求到着時刻データ、および当該要求到着時刻データが示す要求到着時刻に前記目的地点に到着するための前記船舶の航行速度を示すデータの少なくとも一方を、ネットワークを介して、前記船舶に配置された装置に送信する手段を備える、という構成が採用されてもよい。 また、上記の装置において、前記第2の装置と同一筐体内に配置される、という構成が採用されてもよい。 また、本発明は、サーバ装置と、第1のユーザにより操作され前記サーバ装置とネットワークを介してデータ通信可能な第1の装置と、第2のユーザにより操作される第2の装置とを備え、前記第2の装置は、前記サーバ装置と同一筐体内に配置されるか、もしくは前記サーバ装置と別体に構成され前記サーバ装置とネットワークを介してデータ通信可能であり、前記サーバ装置は、出発地点から目的地点に至る前記船舶の航行に関し、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得する手段と、前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得する手段と、前記第1の装置から、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得する手段と、前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を、前記第1の装置の表示手段に表示させる手段と、前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置の操作手段に対し行った場合、前記操作手段が生成した前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを前記第2の装置から取得する手段と、前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得する手段と、前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出する手段とを備え、前記表示させる手段は、前記推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させ、前記第1の装置は、前記停泊可能期間開始時刻データと前記停泊可能期間終了時刻データとを前記サーバ装置に提供する手段を備え、前記第2の装置は、前記表示手段と、前記操作手段と、前記要求到着時刻データを前記サーバ装置に提供する手段とを備えるシステムを提供する。 また、本発明は、ネットワークを介して他の装置との間でデータ通信を行う通信手段を備えるコンピュータに、出発地点から目的地点に至る船舶の航行に関し、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得する処理と、前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得する処理と、第1のユーザが使用する第1の装置からネットワークを介して、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得する処理と、前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を、第2のユーザが使用する第2の装置の表示手段に表示させる処理と、前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置の操作手段に対し行った場合、前記操作手段が生成した前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを前記第2の装置から取得する処理と、前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得する処理と、前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出する処理と、前記推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させる処理とを実行させるためのプログラムを提供する。 また、本発明は、ネットワークを介して他の装置との間でデータ通信を行う通信手段を備えるコンピュータに、出発地点から目的地点に至る船舶の航行に関し、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得する処理と、前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得する処理と、第1のユーザが使用する第1の装置からネットワークを介して、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得する処理と、前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を、第2のユーザが使用する第2の装置の表示手段に表示させる処理と、前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置の操作手段に対し行った場合、前記操作手段が生成した前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを前記第2の装置から取得する処理と、前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得する処理と、前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出する処理と、前記推定燃料消費量を表す画像を前記表示手段に表示させる処理とを実行させるためのプログラムを持続的に記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。 また、本発明は、出発地点から目的地点に至る船舶の航行に関し、前記サーバ装置が、前記船舶が前記出発地点を出発する時刻を示す出発時刻データを取得するステップと、前記サーバ装置が、前記船舶が最も高速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最早到着可能時刻データと、前記船舶が最も低速で航行した場合の目的地点への到着時刻を示す最遅到着可能時刻データとを取得するステップと、前記サーバ装置が、第1のユーザが使用する第1の装置からネットワークを介して、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データと、前記船舶が前記目的地点に停泊可能な期間の終了時刻を示す停泊可能期間終了時刻データとを取得するステップと、第2のユーザが使用する第2の装置が前記サーバ装置の指示に従い、前記最早到着可能時刻データが示す時刻と、前記最遅到着可能時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間開始時刻データが示す時刻と、前記停泊可能期間終了時刻データが示す時刻とを表す画像を表示するステップと、前記第2のユーザが前記画像の表示に応じて、任意の時刻を要求到着時刻として入力する操作を前記第2の装置に対し行った場合、前記第2の装置が前記サーバ装置に対し、前記要求到着時刻を示す要求到着時刻データを提供するステップと、前記サーバ装置が、前記船舶の航行における単位時間あたり又は単位距離あたりの燃料消費量を示す燃費データを取得するステップと、前記サーバ装置が、前記船舶が前記出発地点から前記目的地点まで、前記出発時刻データが示す時刻から前記要求到着時刻データが示す時刻までの時間で、前記燃費データが示す燃費で航行を行った場合の推定燃料消費量を算出するステップと、前記第2の装置が前記サーバ装置の指示に従い前記推定燃料消費量を表す画像を表示するステップとを備える方法を提供する。 本発明によれば、第1のユーザ(運航管理者)は第1の装置に表示される時刻を見ることにより到着時刻候補期間を容易に知ることができる。 また、本発明によれば、第1のユーザは到着時刻候補期間内の任意の時刻を第1の装置に入力することにより、当該時刻を要求到着時刻とした場合の推定燃料消費量を第1の装置に表示させることができる。 従って、第1のユーザは、依頼主の希望等を満たし、かつ、燃料消費量に応じた燃料費用が予算内となるような要求到着時刻を容易に決定することができる。 さらに、第1のユーザにより決定された要求到着時刻は船舶に配置された第2の装置に自動的に通知される。 そのため、第1のユーザが要求到着時刻を操船者等に通知する手間を要しない。 [1. 実施形態] また、航行スケジュール調整システム1においてサーバ装置から運航管理者の端末装置に提供される管理ページにおいては、運航管理者が、船舶が目的地点に到着すべき時刻である要求到着時刻を決定する作業を支援するために、運航管理者が仮の要求到着時刻(以下、「仮要求到着時刻」という)を入力すると、入力された仮要求到着時刻に船舶が目的地点に到着する航行速度で航行した場合の出発地点から目的地点までの推定燃料消費量がサーバ装置により算出され、管理ページに表示される。 より具体的には、運航管理者は管理ページに表示されるスライダをスライドさせる操作により仮要求到着時刻の入力を行い、その操作に応じて連続的に変化する推定燃料消費量を見ることができる。 [1.1. 構成] 船会社端末装置11、船舶代理店端末装置12および船舶端末装置13(以下、これらの装置を総称して、単に「端末装置」という)は各々、ネットワークを介してサーバ装置21との間で各種データ通信を行う。 なお、通信衛星8が必要に応じてこれらの端末装置とサーバ装置21との間のデータ通信を中継する。 船会社端末装置11、船舶代理店端末装置12、船舶端末装置13およびサーバ装置21は、ネットワークを介して他の情報処理装置との間でデータ通信を行う通信手段を備えた一般的なコンピュータである。 すなわち、これらの装置は各々、図2に示すように、本体101、表示装置102および操作装置103を備えている。 本体101は、プログラムに従い各種データ処理を行うCPU1011、BIOS等の基本的なプログラムを記憶するROM1012、データを一時的に記憶しCPU1011が作業領域として利用するRAM1013、OSやアプリケーションプログラム等のプログラムやその他の各種データを記憶するHDD1014、他の情報処理装置との間でデータ通信を行う通信IF(InterFace)1015、表示装置102や操作装置103との間で各種データの入出力を行う入出力IF1016を備えている。 表示装置102は、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、本体101から出力される画像データに従い画像を表示する。 操作装置103は、キーボード、マウス、タッチパネル等の操作装置であり、ユーザの操作に応じた信号を生成し本体101に対し出力することで、ユーザの本体101に対するデータ入力を受け付ける。 なお、表示装置102および操作装置103の一方もしくは両方は、本体101と同じ筐体内に配置される構成が採用されてもよいし、本体101とは異なる筐体内に配置され、本体101にケーブル等で接続される構成が採用されてもよい。 図3は、船会社端末装置11の機能構成を模式的に示した図である。 すなわち、船会社端末装置11は、船会社端末装置11のHDD1014に記憶されているアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、図3に示す機能構成部を備える装置として機能する。 船会社端末装置11は、機能構成部として、運航管理者に対し管理ページを表示する表示手段111と、運航管理者のデータ入力を受け付ける操作手段112と、サーバ装置21に対し各種データを送信する送信手段113と、サーバ装置21から各種データを受信する受信手段114を備えている。 送信手段113は、運航管理者により入力された出発時刻を示す出発時刻データを送信する手段、運航管理者により入力された仮要求到着時刻を示す仮要求到着時刻データを送信する手段、運航管理者により入力された要求到着時刻を示す要求到着時刻データを送信する手段としての役割を果たす。 また、受信手段114は、出発地点Sから目的地点Eまでの推定燃料消費量を示す推定燃料消費量データを受信する手段としての役割を果たす。 図4は、船舶代理店端末装置12の機能構成を模式的に示した図である。 すなわち、船舶代理店端末装置12は、船舶代理店端末装置12のHDD1014に記憶されているアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、図4に示す機能構成部を備える装置として機能する。 船舶代理店端末装置12は、機能構成部として、代理店担当者に対し管理ページを表示する表示手段121と、代理店担当者のデータ入力を受け付ける操作手段122と、サーバ装置21に対し各種データを送信する送信手段123と、サーバ装置21から各種データを受信する受信手段124を備えている。 送信手段123は、代理店担当者により入力された停泊可能期間の開始時刻を示す停泊可能期間開始時刻データを送信する手段としての役割を果たす。 また、受信手段124は、要求到着時刻データを受信する手段としての役割を果たす。 図5は、船舶端末装置13の機能構成を模式的に示した図である。 すなわち、船舶端末装置13は、船舶端末装置13のHDD1014に記憶されているアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、図5に示す機能構成部を備える装置として機能する。 船舶端末装置13は、機能構成部として、操船者に対し管理ページを表示する表示手段131と、操船者のデータ入力を受け付ける操作手段132と、サーバ装置21に対し各種データを送信する送信手段133と、サーバ装置21から各種データを受信する受信手段134を備えている。 また、船舶端末装置13は、使用済み燃料消費量データ取得手段135と、現在地点データ取得手段136を備えている。 使用済み燃料消費量データ取得手段135は、船舶9の航行中に船舶9が出発地点Sから現在地点Kまでの航行で使用した燃料の消費量を示す使用済み燃料消費量データを取得する。 使用済み燃料消費量データは、例えば船舶9に設けられた燃料流量計により計測された値に基づき算出された燃料消費量を示すデータである。 現在地点データ取得手段136は、現在地点Kの位置を示す現在位置データを取得する。 現在位置データは、例えば船舶9に設けられたGPSにより計測された緯度経度を示すデータである。 送信手段133は、操船者により入力された船舶9が目的地点に到着可能な最も早い時刻を示す最早到着可能時刻データを送信する手段、使用済み燃料消費量データを送信する手段、現在位置データを送信する手段としての役割を果たす。 また、受信手段134は、要求到着時刻データを受信する手段としての役割を果たす。 図6は、サーバ装置21の機能構成を模式的に示した図である。 すなわち、サーバ装置21は、サーバ装置21のHDD1014に記憶されているアプリケーションプログラムに従う処理を実行することにより、図6に示す機能構成部を備える装置として機能する。 サーバ装置21は、機能構成部として、各端末装置から各種データを受信する受信手段211と、各端末装置に対し各種データを送信する送信手段212と、管理ページの表示を指示する表示指示データを生成する表示指示データ生成手段213を備えている。 また、サーバ装置21は、船舶9の航行速度(対地船速または対水船速)と燃費(単位時間当たりの燃料消費量)との対応表を示す燃料データを記憶する燃料データ記憶手段214と、推定燃料消費量を算出する推定燃料消費量算出手段215と、管理ページにおいて表示され運航管理者、代理店担当者および操船者により共有されるデータである管理データを記憶する管理データ記憶手段216を備えている。 図7は、燃料データのデータ構成を模式的に示した図である。 図7に示されるように、燃料データは船舶9の航行速度と燃費との対応関係を示す。 なお、燃料データは、例えば、船舶9の過去の航行において実測された航行速度と当該航行速度における燃費に基づき生成されたデータ、もしくは、船舶9の物理シミュレーションモデルに従い演算されたデータである。 受信手段211は、船会社端末装置11から出発時刻データを受信する手段、船舶端末装置13から最早到着可能時刻データを受信する手段、船会社端末装置11から仮要求到着時刻データおよび要求到着時刻データを受信する手段、船舶端末装置13から使用済み燃料消費量データを受信する手段、船舶端末装置13から現在地点データを受信する手段としての役割を果たす。 送信手段212は、船会社端末装置11に推定燃料消費量データを送信する手段、船舶代理店端末装置12および船舶端末装置13に要求到着時刻データを送信する手段としての役割を果たす。 [1.2. 動作] 図9は、各端末装置において表示される管理ページを例示した図である。 以下、図9を参照しつつ図8の処理の説明を行う。 管理ページには、大きく領域A1〜A5の領域が含まれている。 領域A1には、この航行を識別する航行番号、航行を行う船舶の船舶名、出発地点、目的地点、出発時刻の入力欄が表示される。 領域A2には、出発時刻701と現在時刻702が表示される。 領域A3は、左右方向を時間軸(右方向を正)とするタイムチャートを表示するための領域である。 そのため、領域A3には、まず、概ね航行に要する期間をカバーする日付と、それらの日付を区切る縦方向の破線が表示される。 また、領域A3には、左右方向の実線で示されるライン801〜805と、これらのライン上に配置されるオブジェクト901〜910が表示される。 オブジェクト901の左右方向の位置は、船舶9が最も高速で航行した場合の目的地点Eへの到着時刻の推定値である最早到着可能時刻AW Sを示す。 また、オブジェクト902の左右方向の位置は、船舶9が最も低速で航行した場合の目的地点Eへの到着時刻の推定値である最遅到着可能時刻AW Eを示す。 従って、これらのオブジェクトを結ぶオブジェクト903は、船舶9が目的地点Eに到着可能と推定される時間帯を示す。 ユーザ(通常は操船者)は、ドラッグ等の操作により、オブジェクト901および902をライン801に沿って左右に移動することにより、最早到着可能時刻AW Sおよび最遅到着可能時刻AW Eを入力することができる。 オブジェクト904の左右方向の位置は、港湾管理事業者から割り当てられた目的地点Eの港湾における船舶9の停泊可能期間の開始時刻である停泊可能期間開始時刻BW Sを示す。 また、オブジェクト905の左右方向の位置は、停泊可能期間の終了時刻である停泊可能期間終了時刻BW Eを示す。 従って、これらのオブジェクトを結ぶオブジェクト906は停泊可能期間を示す。 ユーザ(通常は代理店担当者)は、ドラッグ等の操作により、オブジェクト904および905をライン802に沿って左右に移動することにより、停泊可能期間開始時刻BW Sおよび停泊可能期間終了時刻BW Eを入力することができる。 オブジェクト907の左右方向の位置は、代理店担当者が運航管理者に対し提案する着桟時刻である予定着桟時刻ETBを示す。 また、オブジェクト908の左右方向の位置は、代理店担当者が運航管理者に対し提案する出港時刻である予定出港時刻ETDを示す。 これらのオブジェクトを結ぶオブジェクト909の長さは、荷積みや荷下ろし等のために船舶9が港湾に停泊を要する時間である必要停泊時間を示す。 ユーザ(通常は代理店担当者)は、ドラッグ等の操作により、オブジェクト907および908をライン803に沿って左右に移動することにより、予定着桟時刻ETBおよび予定出港時刻ETDを入力することができる。 オブジェクト910の左右方向の位置は、船舶9が目的地点Eに到着すべき時刻として運航管理者が暫定的に設定する時刻である仮要求到着時刻RTA Sを示す。 運航管理者は、ドラッグ等の操作により、オブジェクト910をライン804に沿って左右に移動することにより、仮要求到着時刻RTA Sを入力することができる。 本実施形態においては、運航管理者がオブジェクト910をライン804に沿って左右に移動させると、オブジェクト910の左右方向の位置が示す仮要求到着時刻RTA Sに応じた推定燃料消費量がリアルタイムに算出(後述)され、領域A4の仮推定燃料消費量の欄に表示される。 オブジェクト911の左右方向の位置は、船舶9が目的地点Eに到着すべき時刻として運航管理者が設定した時刻である要求到着時刻RTAを示す。 運航管理者は、オブジェクト910をライン804に沿って左右に移動させ、領域A4に表示される仮推定燃料消費量を考慮しつつ、望ましい要求到着時刻を特定すると、領域A5に表示される「RTAの更新」ボタンをクリック等により操作する。 その操作に応じて、その時点におけるオブジェクト910の左右方向の位置と一致するように、オブジェクト911の左右方向の位置がライン805に沿って自動的に移動する。 なお、ユーザはオブジェクト911を直接、ドラッグ等の操作により移動させることはできない。 領域A4には、出発地点Sから現在位置Kまでの航行において使用した燃料消費量である使用済み燃料消費量、オブジェクト910の移動により運航管理者によって入力される仮要求到着時刻RTA Sに応じた全航行における燃料消費量の推定値である仮推定燃料消費量、「RTAの更新」ボタンの操作により運航管理者によって入力される要求到着時刻RTAに応じた全航行における燃料消費量の推定値である推定燃料消費量、が表示される。 なお、仮推定燃料消費量の値は、運航管理者によるオブジェクト910の移動に伴いリアルタイムに更新表示される点は既述のとおりである。 領域A5には、ユーザによりクリック等により操作される「新規作成」ボタン、「更新」ボタン、「RTAの更新」ボタン、が表示される。 「新規作成」ボタンは、新たな航行に関する管理ページの生成を指示するためのボタンである。 「更新」ボタンは、管理ページにおいて入力したデータを確定するためのボタンである。 「RTAの更新」ボタンは、既述のように、オブジェクト910の移動により入力された仮要求到着時刻RTA Sを要求到着時刻RTAに反映させるためのボタンである。 以上が管理ページの説明である。 引き続き、図8の処理の説明を行う。 運航管理者は、管理ページにおいて「新規作成」ボタンをクリック等する。 この操作に応じて、船会社端末装置11はサーバ装置21に新規の管理データの生成の要求を送信する(ステップS102)。 この要求に応じて、サーバ装置21は、各項目が空データの管理データを生成し記憶するとともに、生成した管理データを用いて新たな管理ぺージの表示指示データを生成し、船会社端末装置11に送信する(ステップS103)。 船会社端末装置11は受信した表示指示データに従い、新規の管理ページを表示する(ステップS104)。 なお、ステップS104で表示される管理ページの領域A1およびA4の各欄は空であり、領域A2には出発時刻701と現在時刻702の初期値として、例えば現在時刻が表示される。 また、領域A3の各オブジェクトは初期値として、例えば現在の日付の開始を示す破線上に概ね並ぶ位置に表示される。 続いて、運航管理者は管理ページの領域A1の各欄に、航行番号、船舶名、出発地点、目的地点、出発時刻を入力し、「更新」ボタンをクリック等する(ステップS105)。 入力されたこれらのデータ(出発時刻データ等)は、船会社端末装置11からサーバ装置21に送信される(ステップS106)。 サーバ装置21は受信したデータにより、管理データを更新する(ステップS107)。 なお、図8のフローでは図示を省略しているが、運航管理者、代理店担当者または操船者により管理ページにおいてデータ入力が行われ、管理データが更新された場合、サーバ装置21から各端末装置にその旨の通知が送信される。 ステップS107が完了した後、操船者は船舶端末装置13に表示される管理データの更新の通知を見て、管理ページにアクセスする(ステップS108)。 操船者は、管理ページに表示される出発時刻と、出発地点から目的地点までの航行距離、別途入手した気象・海象に関する予報等を考慮して、最早到着可能時刻AW Sと最遅到着可能時刻AW Eを推定する。 操船者は、管理ページにおいてオブジェクト901および902をドラッグ等し、推定した最早到着可能時刻AW Sおよび最遅到着可能時刻AW Eを入力し、「更新」ボタンをクリック等する(ステップS109)。 操船者により入力された最早到着可能時刻AW Sを示すデータ(最早到着可能時刻データ)および最遅到着可能時刻AW Eを示すデータ(最遅到着可能時刻データ)は、船舶端末装置13からサーバ装置21に送信される(ステップS110)。 サーバ装置21は受信したデータにより、管理データを更新する(ステップS111)。 ステップS111が完了した後、代理店担当者は船舶代理店端末装置12に表示される管理データの更新の通知を見て、管理ページにアクセスする(ステップS112)。 代理店担当者は、管理ページに表示される最早到着可能時刻AW Sおよび最遅到着可能時刻AW Eと、必要停泊時間等を考慮して、港湾管理事業者と連絡を取り、望ましい停泊可能期間の割り当てを受け、管理ページにおいてオブジェクト904および905をドラッグ等し、停泊可能期間開始時刻BW Sと停泊可能期間終了時刻BW Eを入力する。 また、代理店担当者は、割り当てられた停泊可能期間および必要停泊時間を考慮して予定着桟時刻ETBと予定出港時刻ETDを決定すると、管理ページにおいてオブジェクト907および908をドラッグ等し、それらの時刻を入力する。 代理店担当者は、停泊可能期間開始時刻BW Sと停泊可能期間終了時刻BW Eおよび予定着桟時刻ETBと予定出港時刻ETDの入力を行った後、「更新」ボタンをクリック等する(ステップS113)。 この操作に応じて、代理店担当者により入力されたこれらの時刻を示すデータ(停泊可能期間開始時刻データ等)は、船舶代理店端末装置12からサーバ装置21に送信される(ステップS114)。 サーバ装置21は受信したデータにより、管理データを更新する(ステップS115)。 ステップS115が完了した後、運航管理者は船会社端末装置11に表示される管理データの更新の通知を見て、管理ページにアクセスする(ステップS116)。 運航管理者は、管理ページに表示される最早到着可能時刻AW Sと最遅到着可能時刻AW E 、停泊可能期間開始時刻BW Sと停泊可能期間終了時刻BW E 、予定着桟時刻ETBと予定出港時刻ETDを考慮しつつ、オブジェクト910をドラッグ等して、仮要求到着時刻RTA Sを入力する(ステップS117)。 運航管理者がオブジェクト910(操作子)をドラッグ等の操作により左右方向に移動すると、オブジェクト910の左右方向の位置に応じた仮要求到着時刻RTA Sを示すデータ(仮要求到着時刻データ)が順次、船会社端末装置11からサーバ装置21に送信される(ステップS118)。 サーバ装置21は仮要求到着時刻データを受信すると、それらの仮要求到着時刻データに基づき、航行速度の算出を行う(ステップS119)。 具体的には、サーバ装置21は出発地点Sから目的地点Eまでの距離dを、出発時刻から仮要求到着時刻RTA Sまでの時間tで除すことにより、船舶9が仮要求到着時刻RTA Sに目的地点Eに到着するための航行速度vを算出する。 続いて、サーバ装置21は、算出した航行速度vに応じた燃費fを、燃費データ(図7)から特定する(ステップS120)。 なお、燃費データが、航行速度vと一致するデータを含まない場合、サーバ装置21は航行速度vの前後の航行速度に応じた燃費の値を補間することにより、航行速度vに応じた燃費fを特定する。 続いて、サーバ装置21は、特定した燃費fに基づき、推定燃料消費量Fを算出する(ステップS121)。 具体的には、サーバ装置21は燃費fに、出発時刻から仮要求到着時刻RTA Sまでの時間tを乗ずることにより、船舶9が仮要求到着時刻RTA Sに目的地点Eに到着するように航行を行った場合の推定燃料消費量Fを算出する。 サーバ装置21は算出した推定燃料消費量Fを示すデータを用いて管理データを更新した後(ステップS122)、管理ページの仮推定燃料消費量の欄に表示させる表示指示データを生成し、船会社端末装置11に送信する(ステップS123)。 なお、ステップS118〜S123の処理は、オブジェクト910の移動に伴い船会社端末装置11からサーバ装置21に順次送信される仮要求到着時刻データの各々に関し行われる。 船会社端末装置11は、サーバ装置21から順次送信されてくる表示指示データに従い管理ページの表示を順次更新する(ステップS124)。 運航管理者は、このように順次更新される管理ページの仮推定燃料消費量の欄の値により、オブジェクト910を操作して入力した仮要求到着時刻RTA Sを採用した場合の推定燃料消費量を即座に知ることができる。 運航管理者は、仮推定燃料消費量の欄の値が、例えば予算等に照らして妥当な値であるか否かを判断し、妥当な値でない場合には、オブジェクト910を操作して仮要求到着時刻RTA Sの再入力を行う。 その操作に応じて、ステップS117〜S124の処理が繰り返される。 運航管理者は、仮推定燃料消費量の欄の値が妥当な値を示し、最早到着可能時刻AW S等に照らしスケジュール上も妥当な仮要求到着時刻RTA Sを特定すると、「RTAの更新」ボタンをクリック等する。 この操作は、仮要求到着時刻RTA Sを要求到着時刻RTAとして入力する操作である(ステップS125)。 船会社端末装置11は、要求到着時刻RTA(すなわち、「RTAの更新」ボタンをクリック等した際の仮要求到着時刻RTA S )を示すデータ(要求到着時刻データ)をサーバ装置21に送信する(ステップS126)。 サーバ装置21は受信したデータにより、管理データを更新する(ステップS127)。 なお、ステップS126の更新直後の管理データに従い表示される管理ページにおいては、推定燃料消費量の欄の値が仮推定燃料消費量の欄の値と一致し、要求到着時刻RTAを示すオブジェクト911の左右方向の位置が、仮要求到着時刻RTA Sを示すオブジェクト910の位置と一致する。 ステップS126が完了した後、操船者および代理店担当者は各々、船舶端末装置13または船舶代理店端末装置12に表示される管理データの更新の通知を見て、管理ページにアクセスし(ステップS128、ステップS129)、管理データに表示される要求到着時刻RTAを確認する。 その後、出発時刻になると、操船者は管理ページにより通知される要求到着時刻RTAに目的地点Eに到着するように航行速度を調整しつつ、航行を開始する。 船舶9の航行中、使用済み燃料消費量と残航距離が継続的に変化する。 航行スケジュール調整システム1においては、航行中における使用済み燃料消費量と残航距離の変化に応じて、管理データが継続的に更新される。 図10は、船舶9の航行中に航行スケジュール調整システム1が行う処理のフローを示した図である。 船舶端末装置13は、例えば所定時間の経過毎に(ステップS201;Yes)、船舶9に設けられた燃料の流量計から得られる使用済み燃料消費量データと、GPSから得られる現在地点データをサーバ装置21に送信する(ステップS202)。 サーバ装置21は、船舶端末装置13から使用済み燃料消費量データと現在地点データを受信する毎に、上述したステップS119〜S122と類似の処理を行う。 すなわち、サーバ装置21はまず、航行速度の算出を行う(ステップS203)。 具体的には、サーバ装置21は現在地点データが示す現在地点Kから目的地点Eまでの距離d'を、現在時刻から要求到着時刻RTAまでの時間t'で除すことにより、船舶9が要求到着時刻RTAに目的地点Eに到着するための航行速度v'を算出する。 続いて、サーバ装置21は、算出した航行速度v'に応じた燃費f'を、燃費データ(図7)から特定する(ステップS204)。 続いて、サーバ装置21は、特定した燃費f'に基づき、現在地点Kから目的地点Eまでの残航における推定燃料消費量F'を算出する(ステップS205)。 具体的には、サーバ装置21は燃費f'に、現在時刻から要求到着時刻RTAまでの時間t'を乗ずることにより、船舶9が要求到着時刻RTAに目的地点Eに到着するように航行を行った場合の推定燃料消費量F'を算出する。 続いて、サーバ装置21は、ステップ202において受信した使用済み燃料消費量データが示す使用済み燃料消費量に、ステップ205において算出した推定燃料消費量F'を加算し、出発地点Sから目的地点Eまでの全航行に関する推定燃料消費量Fを算出する(ステップS206)。 サーバ装置21は算出した推定燃料消費量Fを示すデータを用いて管理データを更新する(ステップS207)。 その結果、航行中に各端末装置が管理ページへのアクセスを行うと、管理ページにおいては、使用済み燃料消費量および現在位置に応じて更新された推定燃料消費量Fが推定燃料消費量の欄に表示されることになる。 運航管理者は、管理ページに表示される推定燃料消費量が、例えば予算内に収まらない等の妥当でない値となった場合、速やかにそれを知ることができる。 その場合、運航管理者は、例えば代理店担当者に停泊可能期間BWの変更を依頼し、新たに割り当てられた停泊可能期間BWに応じた、推定燃料消費量Fが妥当な値となる要求到着時刻RTAを管理ページで入力することにより、操船者に対し航行スケジュールの変更を指示することができる。 以上のように、航行スケジュール調整システム1によれば、運航管理者、代理店担当者および操船者は航行スケジュールに関する情報を管理ページにより共有することができるとともに、運航管理者はスケジュールと燃料消費量の両方の観点から妥当な要求到着時刻RTAを容易に決定することができる。 [2. 変形例] (1)上述した実施形態においては、オブジェクト910のドラッグ等に応じて入力される仮要求到着時刻RTA Sに応じて算出される推定燃料消費量Fが仮推定燃料消費量の欄に表示される態様が採用されている。 これに加えて、または代えて、例えば最早到着可能時刻AW Sから最遅到着可能時刻AW Eまでといった所定の期間内において仮要求到着時刻RTA Sを様々に変化させた場合の推定燃料消費量Fを算出し、仮要求到着時刻RTA Sと推定燃料消費量Fとの対応関係を、例えばグラフや対応表の形式で一覧表示する構成が採用されてもよい。 図11は、例として、図9に示した管理ページに、最早到着可能時刻AW Sから最遅到着可能時刻AW Eまでの期間内において、仮要求到着時刻RTA Sを1時間単位で変化させた場合の仮要求到着時刻RTA Sと仮推定燃料消費量の対応表912が表示される様子を示した図である。 ただし、図11の例では、最早到着可能時刻AW Sから最遅到着可能時刻AW Eまでの期間内のうち、対応表912の表示領域内に収まる一部期間内の仮要求到着時刻RTA Sと仮推定燃料消費量が表示され、オブジェクト910の移動に伴い、表示内容が上下方向に自動的にスクロールする。 この場合、オブジェクト910の移動に伴い、オブジェクト910の左右方向の位置に応じた仮要求到着時刻RTA Sを示す仮要求到着時刻データが船会社端末装置11からサーバ装置21に送信されると、サーバ装置21において、当該仮要求到着時刻データが示す仮要求到着時刻RTA Sとその前後の複数の仮要求到着時刻RTA Sの各々に関し推定燃料消費量Fの算出が行われ、算出した推定燃料消費量Fを示すデータがサーバ装置21から船会社端末装置11へ送信される表示指示データに含まれることになる。 また、図11の例では、対応表912は、例えばユーザによりオブジェクト910がドラッグ等により移動されている間のみ、オブジェクト910の近傍にポップアップ表示される。 ただし、対応表912は管理ページの固定位置に常時表示される等、他の表示態様が採用されてもよい。 なお、対応表912の左側の矢印913は現在ユーザにより入力されている仮要求到着時刻RTA Sを示している。 すなわち、ユーザがオブジェクト910を移動させると、その移動に伴い矢印913が上下方向に移動する。 このように、表やグラフによって様々な仮要求到着時刻RTA Sに応じた仮推定燃料消費量が一覧できれば、運航管理者は要求到着時刻RTAの変更に応じた推定燃料消費量Fの変化を直感的に知ることができ、要求到着時刻RTAの決定がより容易となる。 また、オブジェクト910を操作することにより仮要求到着時刻RTA Sを入力することに加えて、もしくはそれに代えて、ユーザが、例えば対応表912に一覧表示される複数の仮要求到着時刻RTA Sの候補の中から望ましい仮要求到着時刻RTA Sを選択することにより、仮要求到着時刻RTA Sの入力を可能とする構成が採用されてもよい。 (2)上述した実施形態においては、船舶端末装置13はサーバ装置21から、管理ページの表示指示データの形式で、要求到着時刻RTAを取得する構成が採用されている。 これに加えて、もしくは代えて、船舶端末装置13はサーバ装置21から、要求到着時刻RTAに目的地点Eに到着するための航行速度v(航行開始前)または航行速度v'(航行中)を示すデータを取得する構成が採用されてもよい。 この場合、操船者は管理ページにおいて通知される航行速度vまたは航行速度v'で航行を行えばよい。 また、船舶端末装置13がサーバ装置21から航行速度vまたは航行速度v'を示すデータを取得する場合、船舶端末装置13が当該データを船舶9のエンジン等の駆動装置の制御部に入力することにより、船舶9が航行速度vまたは航行速度v'で航行するように自動制御される構成が採用されてもよい。 (3)上述した実施形態においては、サーバ装置21は船会社端末装置11、船舶代理店端末装置12および船舶端末装置13から独立した装置として構成されている。 これに代えて、サーバ装置21がこれらの端末装置のいずれかと一体に構成されてもよい。 例えば、サーバ装置21と船会社端末装置11が1つの筐体内に配置されてもよい。 この場合、サーバ装置21と船会社端末装置11との間の各種データの受け渡しは、ネットワークを介さずに装置内で行われることになる。 (4)上述した実施形態においては、航行速度に応じた燃費を特定するにあたり、航行速度と燃費の対応関係を表形式で示す燃費データ(図7)が用いられる構成が採用されている。 これに代えて、例えば航行速度と燃費との関係を関数式により示す燃費データが、航行速度に応じた燃費の特定に用いられてもよい。 例えば、燃費fが概ね航行速度の3乗に比例して増加する場合、定数をa、航行速度をvとすると、燃費fは以下の式1により近似される。 従って、サーバ装置21は燃費データとして、図7に示す表形式のデータに代えて、上記の関数式を示すデータに従い、推定燃料消費量の算出を行ってもよい。 その場合、航行開始前において、全航行に関する推定燃料消費量Fは、出発地点Sから目的地点Eまでの距離をd、出発時刻をt 0 、仮要求到着時刻RTA Sをt 2とすると、以下のように算出される。 また、航行開始後において、残航に関する推定燃料消費量F'は、航行速度をv'、現在地点Kから目的地点Eまでの距離をd'、現在時刻をt 1 、仮要求到着時刻RTA Sをt 2 、燃費をf'とすると、以下のように算出される。 従って、航行開始後において、全航行に関する推定燃料消費量Fは、出発地点Sから現在時点Kまでの航行における使用済み燃料消費量をGとすると、以下のように算出される。 なお、上記の式1はあくまで航行速度と燃費との関係を近似する関数式の例示であって、他の様々な関数式が採用され得る。 (5)上述した実施形態においては、推定燃料消費量を算出するための燃費の特定にあたり、航行速度のみをパラメータとして考慮する構成が採用されている。 燃費の特定にあたり考慮されるパラメータは航行速度のみに限定されず、航行における燃費に影響を与える他の様々なパラメータを考慮する構成が採用されてもよい。 そのようなパラメータとしては、例えば、風向、風速等の気象に関するパラメータ、波高、波向、波周期、潮速、潮向等の海象に関するパラメータ、喫水やトリム等の積荷に応じたパラメータ、船体汚れやプロペラ汚れ等の船体の状態に応じたパラメータ等がある。 この場合、図7に示した燃費データに代えて、これらのパラメータの様々な組み合わせに応じた燃費を示す燃費データをサーバ装置21に記憶させておく。 そして、例えばサーバ装置21が気象・海象データを配信するサーバ装置から、航行期間における航路上の風向、風速、波高、波向、波周期、潮速、潮向等の予測データを取得する。 また、操船者が船舶端末装置13を用いて喫水やトリム等を示すデータを入力し、船舶端末装置13からサーバ装置21にそれらのデータを送信させる。 また、運航管理者が船会社端末装置11を用いて船体汚れやプロペラ汚れ等を示すデータを入力し、船会社端末装置11からサーバ装置21にそれらのデータを送信させる。 サーバ装置21は、受信したこれらのデータに示されるパラメータに応じた燃費を燃費データに基づき特定し、推定燃料消費量の算定に用いるようにすればよい。 また、推定燃料消費量を算出するための燃費の特定にあたり航行速度以外のパラメータを反映させる方法は、上記のように、各種パラメータの組み合わせに応じた燃費を示す燃費データを用いる方法に限られない。 例えば、航路上の海流・潮流による航行速度(対水船速)の増減(±dv)を予想し、図7に示した燃費データに従い航行速度v+dvまたはv−dvに応じた燃費を特定する構成が採用されてもよい。 (6)上述した実施形態においては、燃費として単位時間あたりの燃料消費量が採用されているが、これに代えて、燃費として単位距離あたりの燃料消費量が採用されてもよい。 この場合、航行前における推定燃料消費量Fは、出発地点Sから目的地点Eまでの距離dに燃費を乗じることで算出され、航行中における推定燃料消費量F'は、現在地点Kから目的地点Eまでの距離d'に燃費を乗じることで算出される。 (7)上述した実施形態においては、例えば出発時刻データは運航管理者により船会社端末装置11に入力され、船会社端末装置11からサーバ装置21に送信される。 また、最早到着可能時刻データは操船者により船舶端末装置13に入力され、船舶端末装置13からサーバ装置21に送信される。 サーバ装置21がいずれのデータを船会社端末装置11および船舶端末装置13のいずれから取得するかは任意に変更可能である。 例えば、出発時刻データが操船者により管理されている場合、出発時刻データは操船者により船舶端末装置13に入力され、船舶端末装置13からサーバ装置21に送信されてもよい。 また、運航管理者が、例えば出発時刻と船舶9の航行可能な速度等から最早到着可能時刻や最遅到着可能時刻を特定可能な場合、最早到着可能時刻データや最遅到着可能時刻データは運航管理者により船会社端末装置11に入力され、船会社端末装置11からサーバ装置21に送信されてもよい。 さらに、サーバ装置21が船舶9の航行可能な速度等を示すデータを取得し、出発時刻データとそれらのデータに基づき、最早到着可能時刻データや最遅到着可能時刻データを算出する構成が採用されてもよい。 (8)上述した実施形態においては、船舶9の航行中に、船舶端末装置13がGPSにより計測された現在位置を示す現在位置データ(残航行距離を特定するためのデータの一例)をサーバ装置21に送信し、サーバ装置21は船舶端末装置13から受信した現在地点データに基づき船舶9の残航行距離(現在地点Kから目的地点Eまでの距離d')を特定する。 サーバ装置21が船舶9の残航行距離を特定する方法はこれに限られない。 例えば、操船者が今後の航行ルートを踏まえて推定した残航行距離を示すデータ(残航行距離を特定するためのデータの他の一例)を船舶端末装置13に入力し、船舶端末装置13が入力された残航行距離を示すデータをサーバ装置21に送信し、サーバ装置21は船舶端末装置13から受信したデータが示す残航行距離を現在地点Kから目的地点Eまでの距離d'として特定する構成としてもよい。 そのような構成によれば、例えば操船者が気象・海象等の状況を考慮して予定のルートとは異なるルートを航行するような場合であっても、サーバ装置21において比較的正確な推定燃料消費量Fの推定を行うことができる。 (9)上述した実施形態においては、各端末装置およびサーバ装置21は、一般的なコンピュータに、アプリケーションプログラムに従った処理を実行させることにより実現される構成が採用されている。 これに代えて、各端末装置およびサーバ装置21の少なくとも一つが、ハードウェア的に図3〜図6に模式的に示される機能構成部を実現する、いわゆる専用装置として構成されてもよい。 なお、本発明は、船会社端末装置11、船舶代理店端末装置12、船舶端末装置13およびサーバ装置21に例示される装置、航行スケジュール調整システム1に例示されるシステム、コンピュータを船会社端末装置11、船舶代理店端末装置12、船舶端末装置13またはサーバ装置21として機能させるプログラム、当該プログラムを持続的に記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体、航行スケジュール調整システム1を構成する各装置(船会社端末装置11、船舶代理店端末装置12、船舶端末装置13およびサーバ装置21)が実行する処理の方法、の各々として把握される。 1…航行スケジュール調整システム、8…通信衛星、9…船舶、11…船会社端末装置、12…船舶代理店端末装置、13…船舶端末装置、21…サーバ装置、101…本体、102…表示装置、103…操作装置、111…表示手段、112…操作手段、113…送信手段、114…受信手段、121…表示手段、122…操作手段、123…送信手段、124…受信手段、131…表示手段、132…操作手段、133…送信手段、134…受信手段、135…使用済み燃料消費量データ取得手段、136…現在地点データ取得手段、211…受信手段、212…送信手段、213…表示指示データ生成手段、214…燃料データ記憶手段、215…推定燃料消費量算出手段、216…管理データ記憶手段、1011…CPU、1012…ROM、1013…RAM、1014…HDD、1015…通信IF、1016…入出力IF |