回転に対する可変抵抗を有する光学装置ノブ

申请号 JP2017200931 申请日 2017-10-17 公开(公告)号 JP2018071965A 公开(公告)日 2018-05-10
申请人 バリス カンパニー,インコーポレイティド; 发明人 マシュー トラビス ホワイト; スティーブン エー.ベネッツ; セス アラン ファインバーグ;
摘要 【課題】本発明は、回転に対する可変抵抗を有する光学装置ノブを提供する。 【解決手段】光学装置ハウジングが、この光学装置ハウジングから回転自在に延びるポストと、この光学装置ハウジングから固定された形で延びるスリーブとを有する。このスリーブは、ポストの周りに配置されており、及び、ノブがポストに連結されている。ナットが、スリーブに回転自在に係合し、及び、ノブと共に回転するように構成されている。調整ねじがナットにねじ込み係合させられており、及び、ノブと共に回転するようにノブに係合する。ねじ軸線を中心とした調整ねじの回転が、ナットとスリーブとの間の摩擦抵抗を増大させる。 【選択図】図2B
权利要求

光学装置ハウジングと、 前記光学装置ハウジングから回転自在に延びるポストと、 前記光学装置ハウジングから固定された形で延びており且つ前記ポストの周りに配置されているスリーブと、 前記光学装置ハウジングに対して相対的に回転自在であるように前記ポストに連結されているノブと、 前記スリーブに回転自在に係合させられており且つ前記ノブと共に回転するように構成されているナットと、 ねじ軸線を備える調整ねじであって、前記ナットにねじ込み係合させられ、前記ノブと共に回転するように前記ノブに係合させられており、前記ねじ軸線を中心とした前記調整ねじの回転が前記ナットと前記スリーブとの間の摩擦抵抗を増大させる、調整ねじと、 を備えることを特徴とする装置。前記ポストはポスト軸線を備え、前記ポストと前記ノブと前記ナットの各々が前記ポスト軸線を中心にして中心合わせされ、前記ポスト軸線は前記調整ねじの軸線に対して概ね平行である、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。前記ナットは前記調整ねじをねじ込み式に受け入れるための開口部を画定する、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。前記ねじ軸線を中心とした前記調整ねじの回転は、前記調整ねじの軸線に沿って且つ前記開口部内において前記調整ねじを移動させる、ことを特徴とする請求項3に記載の装置。前記ナットは分割ナットを備える、ことを特徴とする請求項3に記載の装置。前記分割ナットは第1の部分と第2の部分とを備え、該第1の部分と該第2の部分の各々は前記スリーブにねじ込み係合させられ、前記第1の部分は前記開口部を画定する、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。前記ねじ軸線を中心とした前記調整ねじの回転が、前記調整ねじの軸線に沿って前記調整ねじを移動させて前記第2の部分に接触させる、ことを特徴とする請求項6の記載の装置。前記ナットは前記スリーブにねじ込み係合させられている、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。光学装置ハウジングと、 前記光学装置ハウジングから回転自在に延びるポストと、 前記光学装置ハウジングから固定された形で延びており且つ前記ポストの周りに配置されているスリーブであって、前記ポストとこのスリーブとが共通軸線を中心に中心合わせされているスリーブと、 前記光学装置ハウジングに対して相対的に回転自在であるように前記ポストに連結されているノブと、 前記スリーブに係合させられており且つ前記ノブと共に回転するように構成されているナットと、 前記共通軸線に対して概ね平行であるねじ軸線を備える調整ねじであって、前記ねじ軸線に沿って前記ナットに係合するように構成されており、前記ねじ軸線を中心とした前記調整ねじの第1の方向の回転が前記ナット及び前記スリーブ上の嵌合ねじ山の間の摩擦抵抗を増大させるように前記ナットにを及ぼす、調整ねじと、 を備えることを特徴とする装置。前記ナット及び前記スリーブの各々は嵌合ねじ山を備え、位置調整要素の第2の方向の回転が前記ナット及び前記スリーブ上の前記嵌合ねじ山の間の摩擦抵抗を減少させる、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。前記第2の方向の回転は前記ナットの少なくとも一部分から前記調整ねじを完全に釈放する、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。前記調整ねじは前記ナットにねじ込み係合させられ、前記ナットの中に受け入れられている、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。前記ナットは前記スリーブの周りに配置されている、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。前記ナットは分割ナットである、ことを特徴とする請求項13に記載の装置。前記調整ねじは前記ノブの頂部部分から作動させられる、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。前記調整ねじは歯車を手動で回転させることによって作動させられる、ことを特徴とする請求項15に記載の装置。光学装置ハウジングと、 前記光学装置ハウジングから延びる軸線を中心として回転自在であるポストと、 前記光学装置ハウジングから固定された形で延びており且つ前記ポストの周囲に配置されているスリーブであって、前記ポストとスリーブとが1つの軸線を中心として中心合わせされているスリーブと、 前記光学装置ハウジングに対して相対的に回転自在であるように前記ポストに連結されているノブと、 前記スリーブに回転自在に係合させられており且つ第1の部分と第2の部分とを有する、分割ナットと、 前記分割ナットに係合させられている調整ねじであって、該調整ねじの回転が、前記軸線に対して平行な少なくとも1つの方向に前記分割ナットを移動させる一方で、前記分割ナットを回転させることはない、調整ねじと、 を備えることを特徴とする装置。第1の調整ねじの位置において、前記調整ねじは、前記第1の部分の中にねじ込み式に受け入れられ、前記第2の部分から釈放されている、ことを特徴とする請求項17に記載の装置。第2の調整ねじの位置において、前記調整ねじは、前記第1の部分の中にねじ込み式に受け入れられ、前記分割ナット及び前記スリーブの嵌合ねじ山の間に第1の摩擦抵抗を生じさせるように前記第2の部分と係合させられている、ことを特徴とする請求項18に記載の装置。第3の調整ねじの位置において、前記調整ねじは、前記第1の部分の中にねじ込み式に受け入れられ、前記分割ナット及び前記スリーブの嵌合ねじ山の間に第2の摩擦抵抗を生じさせるように前記第2の部分と係合させられており、前記第2の摩擦抵抗は前記第1の摩擦抵抗よりも大きい、ことを特徴とする請求項19に記載の装置。

说明书全文

本発明は、回転に対する可変抵抗を有する光学装置ノブに関する。

ライフル銃又は銃器において照準を合わせるには、幾つかの環境的なタイプの要因と他のタイプの要因とを考慮する必要がある。ライフル銃から意図された標的へと銃弾が移動する時に、幾つかのがその銃弾の飛行に影響を与える。銃弾が銃器から標的へ移動するにつれて、重力が銃弾の高さの低下を生じさせる。図1Aに示されているように、ハンター100が自分の標的102の近くにいる場合には、銃弾は、弾道104によって示されているように、ごくわずかしか降下しない。図1Bにおいて弾道106によって示されているように、距離が離れるにつれて、重力が、より著しい弾丸の高さ低下を生じさせる。ライフル銃望遠照準器(riflescope)のような光学装置が、ライフルを正確に照準するために使用される。

本技術は、その一態様では、光学装置ハウジングと、この光学装置ハウジングから回転自在に延びるポストと、光学装置ハウジングに固定された形で延びており且つポストの周りに配置されているスリーブと、光学装置ハウジングに対して相対的に回転自在であるようにポストに連結されているノブと、スリーブに対して回転自在に係合させられており且つノブと共に回転するように構成されているナットと、ねじ軸線を有する調整ねじであって、ナットにねじ込み係合させられており、且つ、ノブと共に回転するようにノブに係合させられており、及び、ねじ軸線を中心とした調整ねじの回転が、ナットとスリーブとの間の摩擦抵抗を増大させる調整ねじとを有する装置に関する。一例では、ポストはポスト軸線を含み、及び、ポストとスリーブとノブとナットの各々がポスト軸線を中心にして中心合わせされており、ポスト軸線は調整ねじの軸線に対して概ね平行である。別の例では、ナットは、調整ねじをねじ込み式に受け入れるための開口部を画定する。さらに別の例では、ねじ軸線を中心とした調整ねじの回転が、調整ねじの軸線に沿って且つ開口部内において調整ねじを移動させる。さらに別の例では、ナットは分割ナットを含む。

上記態様の別の例では、分割ナットは第1の部分と第2の部分とを含み、第1の部分と第2の部分の各々はスリーブにねじ込み係合させられており、第1の部分は開口部を画定する。一例では、ねじ軸線を中心とした調整ねじの回転が、調整ねじの軸線に沿って調整ねじを移動させて第2の部分と接触させる。別の例では、ナットは、スリーブとねじ込み係合させられている。

別の態様では、本技術は、光学装置ハウジングと、この光学装置ハウジングから回転自在に延びるポストと、固定された形で光学装置ハウジングから延びており且つポストの周りに配置されているスリーブであって、ポストとスリーブとが共通の軸線を中心として中心合わせされているスリーブと、光学装置ハウジングに対して相対的に回転自在であるようにポストに連結されているノブと、スリーブに係合させられており且つノブと共に回転するように構成されているナットと、共通の軸線に対して概ね平行であるねじ軸線を有する調整ねじであって、ねじ軸線に沿ってナットに係合するように構成されており、及び、ねじ軸線を中心とした調整ねじの第1の方向の回転が、ナット及びスリーブ上の嵌合ねじ山の間の摩擦抵抗を増大させるように、ナットに対して力を及ぼす調整ねじとを有する装置に関する。一例では、ナット及びスリーブの各々は嵌合ねじ山を有し、及び、位置調整要素の第2の方向の回転が、ナット及びスリーブ上の嵌合ねじ山の間の摩擦抵抗を減少させる。別の例では、第2の方向の回転が、ナットの少なくとも一部分から調整ねじを完全に釈放する。さらに別の例では、調整ねじは、ナットにねじ込み係合させられており、及び、ナットの中に受け入れられる。さらに別の例では、ナットはスリーブの周囲に配置されている。

上記態様の別の例では、ナットは分割ナットである。一例では、調整ねじは、ノブの頂部部分から作動させられる。別の例では、調整ねじは、歯車を手動で回転させることによって作動させられる。

別の態様では、本技術は、光学装置ハウジングと、この光学装置ハウジングから延びる軸線を中心として回転自在であるポストと、光学装置ハウジングから固定された形で延びており且つポストの周りに配置されているスリーブであって、ポストとスリーブとが1つの軸線を中心として中心合わせされているスリーブと、光学装置ハウジングに対して相対的に回転自在であるようにポストに連結されているノブと、スリーブに回転自在に係合させられており且つ第1の部分と第2の部分とを有する分割ナットと、この分割ナットに係合させられている調整ねじであって、この調整ねじの回転が、軸線に対して平行な少なくとも1つの方向に分割ナットを移動させるが、分割ナットを回転させることはない調整ねじとを有する装置に関する。一例では、第1の調整ねじの位置において、この調整ねじは、第1の部分の中にねじ込み式に受け入れられ、及び、第2の部分から釈放されている。別の例では、第2の調整ねじの位置において、この調整ねじは、第1の部分の中にねじ込み式に受け入れられ、及び、分割ナット及びスリーブの嵌合ねじ山の間に第1の摩擦抵抗を生じさせるように第2の部分と係合させられている。さらに別の例では、第3の調整ねじの位置において、この調整ねじは、第1の部分の中にねじ込み式に受け入れられ、及び、分割ナット及びスリーブの嵌合ねじ山の間に第2の摩擦抵抗を生じさせるように第2の部分と係合させられており、及び、この第2の摩擦抵抗は第1の摩擦抵抗よりも大きい。

現時点で好ましい実施形態が図面に示されているが、本技術が、これらの図面に示されている正確な構成及び手段だけには限定されないということを理解されたい。

銃弾の飛行に対する重力の影響の単純化された説明図を示す。

銃弾の飛行に対する重力の影響の単純化された説明図を示す。

光学装置の部分斜視図を示す。

光学装置の部分分解組立斜視図を示す。

光学装置のための可変摩擦ノブの部分分解組立斜視図を示す。

光学装置のための可変摩擦ノブの分解組立斜視図を示す。

光学装置のための可変摩擦ノブの断面図を示す。

図4の可変摩擦ノブの拡大部分断面図を示す。

図4の可変摩擦ノブの拡大部分断面図を示す。

光学装置のための可変摩擦ノブの別の例の拡大部分断面図を示す。

本技術は、小火器又は他の装置において、適正に狙いを定めるための、本明細書にその開示の全体が引例として援用されている米国特許第7,703,679号明細書に開示されている照準システム及び方法のような)既知の照準システム及び方法の新たな改良された実施形態に関する。本明細書で使用される場合に、術語「照準システム」は、広義に解釈されるべきであり、及び、小火器、ライフル銃、拳銃、又は、他の装置のような弾丸発射システムにおいて照準を合わせる際に人間を補助する、1つ又は複数の光学装置及び処理システムとして定義される。この開示されている技術は、アドレス可能な照準要素を有する照準システム又は光学装置とアドレス可能な照準要素を含まない照準システム又は光学装置とを含む、任意のタイプの照準システム又は光学装置に適用される。この適用においては、ライフル銃望遠照準器が例示的な具体例として説明される。

一般的に射撃手と呼ばれている、ライフル銃又は他の銃器を使用する狩猟家、狙撃者、又は、他の人間が、標的を光学的に捕捉するために、及び、照準精度を向上させるために、ライフル銃望遠照準器のような光学照準システムを使用する。図2Aと図2Bは、ライフル銃望遠照準器の形態である光学装置200の部分斜視図と部分分解組立斜視図とを示す。これらの2つの図を同時に説明する。光学装置200は、光学装置の1つ又は複数の設定を調整するために使用される調整ノブ202を使用する。光学装置200は、縦軸線Aと、接眼レンズ端部206と、対物レンズ端部208とを有するハウジング204を含む(接眼レンズのベルハウジングとレンズは図2Aと図2Bには示されていない)。基準マーク210が、ノブマウント(nob mount)212の付近のハウジング204の表面上に配置されている。ノブマウント212はハウジング204に固定されており、及び、調整ポスト214に取り付けられる時にノブ202が上に載る場所を画定する。調整ポスト214は、ノブ202によって画定される開口部218内に配置されている複数の止めねじ(図示されていない)を受け入れるようにサイズ決定されている首部216を含む。調整ポスト214はハウジング204に対して回転自在に取り付けられている。ノブ202が調整ポスト214に固定され終わると、ノブ202の回転が、ハウジング204内に配置されている照準システムを調整するように調整ポスト214を回転させる(例えば、当業で公知であるように、レンズ又はレチクルを移動させるか、又は、照準システムの他の光学設定を変化させる)。

ノブマウント212は、ハウジング204に対して相対的に回転しないように(例えば、ノブマウント212を介して)ハウジング204に対して不動の形で固定されているスリーブ220を含んでもよい。クロッキングピン(clocking pin)222がスリーブ220から延び、及び、ノブ202の回転時に移動しないように固定されている。クロッキングピン222は、ノブ202の過回転を防止する。ノブ202は、典型的には、ノブ202の外周部の周りに配置されている照合マーク又はライン(tick marks or lines)の形態である、複数の基準マーキング224を含む。ノブ202の回転が、異なる基準マーキング224をハウジング204上の基準マーク210に位置合わせし、したがって、光学装置200の設定の視覚的表示を射撃者に対して提供する。(ハウジング204に対する相対的な)ノブ202の所望の位置が設定され終わると、ノブ202の偶発的な回転を防止するために、ノブ202のこの位置を射撃者が固定することが望ましいだろう。このような偶発的な回転は、気づかれなければ、光学装置200の設定を変化させることがあり、場合によっては、関連したライフル銃によるその後での不正確な射撃の原因となるだろう。

したがって、本明細書で説明している光学装置は、ノブの摩擦抵抗を選択的に増大又は減少させる構造を使用することによって、回転に対して可変的に抵抗するように構成されているノブを使用する。このことが、ノブの回転の可能性を減少させるか又は防止することが可能である。さらに、特定の射撃者による要求又は所望に応じてノブが容易に又は困難さを伴って回転させられるように、摩擦抵抗が変化させられてもよい。例えば、(例えば、成功した射撃の後に)ノブの目盛りをゼロにする時に、射撃者は、より速い回転を可能にするために、ノブに対して追加的な抵抗をわずかしか加えないか又は全く加えないことを望むことがある。ノブの精密な回転が必要とされる時には、射撃者は、例えばノブの偶発的な過回転を防止するために、ノブの摩擦抵抗を所望の設定にセットしてもよい。所望の位置が得られると、偶発的な回転に対抗して所望の位置にノブを固定するように、摩擦抵抗がさらに増大させられてもよい。しかし、本明細書で説明される可変摩擦ノブは、ひとたび設定された後には、必ずしも回転を完全に阻止しなければならないということではない。先行技術において使用可能ないわゆる「ロッキングノブ(locking knob)」が、ノブに対して加えられる大きな力がロッキング機構を破壊して修理又は交換を必要とする損傷をノブに与える形で、物理的に係合する要素を含むことが多い。しかし、本明細書で説明されている可変摩擦ノブは、特定の力に至るまで、加えられる回転に抵抗する。しかし、より大きい力が、ノブの回転に抵抗する機構に損傷を与えることなしに、ノブの回転を生じさせるだろう。したがって、可変摩擦ノブは、より融通性が高く、且つ、多くの先行技術のロッキングノブに比べて損傷を受けにくい。

その次に、図2Aと図2Bとに関して、光学装置は、この場合にはノブ202から延びる回転自在なアームの形態である、摩擦調整要素226を含む。ノブ202は、摩擦調整要素226とは別個に回転させられてもよい(例えば、ノブ202の回転が、摩擦調整要素226を回転させるが、この摩擦調整要素226を作動させない)。摩擦調整要素226は、ノブ202の回転と共に回転するが、さらには、起動時に、ノブ202とハウジング204との両方に対して相対的に回転してもよい。調整要素226のこうした回転が、ノブ202の摩擦抵抗を調整するが、ノブ202自体は回転させない。さらに、ノブ202の所望の位置が得られると、調整要素226は、ノブ202自体の回転なしに、その所望の位置を維持するのに充分な摩擦レベルを設定するために回転させられてもよい。図2Aと図2Bでは、光学装置200上の複数のノブの中の単一のノブ202だけが、摩擦調整要素226を含む形で示されている。特定の光学装置上の任意の個数のノブが、本明細書で説明されている技術を取り入れてもよい。

図3Aと図3Bは、それぞれに光学装置200のための可変摩擦ノブ300の部分分解組立斜視図と分解組立斜視図を示す。図3Aと図3Bとが概ね同時に説明される。さらに、文脈のために、光学装置200の一部分、特に、ハウジング204と、固定ノブマウント212と、固定ノブマウント212から延びる構成要素とが示されている。さらに明確に述べると、スリーブ220とクロッキングピン222とが、固定された形でノブマウント212から延びる。ポスト214がスリーブ220から回転自在に延びる。ノブ300の構成要素がそれを中心として中心合わせされている共通中心軸線ACがポスト214によって画定されている。

可変摩擦ノブ300は、把持部分304を有するノブハウジング302を含み、この把持部分304は、安全確実な把持表面を提供するために、ロートレック付けされるか又は他の形で表面模様が付けられてもよい。上述したように、ノブ302は、さらに、止めねじ307を受け入れるための複数の開口部306を画定する。基準マーキング308も、ハウジング302の外側表面310上に描かれてもよい。基準マーキング308は、さらに、英数字表示又は他のシンボルを含んでもよい。別の例では、ノブ300は、米国特許第9,423,215号明細書に説明されているマルチターンノブ(multi−turn knob)技術を組み入れてもよく、この特許文献の開示内容はその全体において本明細書に引例として援用されている。ノブハウジング302の頂部プレート312が、現場において見いだされることがある埃、ゴミ、雨、又は、他の汚染物質の侵入を防止するために、ノブ300を封止する。調整要素326は、頂部プレート312によって画定されている開口部311の中を通って延びる。

可変摩擦ノブ300は、さらに、ノブハウジング302の回転に対する摩擦抵抗の量を変化させるために使用されてもよい歯車機構311を含み、この歯車機構311の幾つかの利益と利点とが上述されている。歯車機構311は、調整要素326を含み、及び、この調整要素326の回転が太陽歯車324を回転させ、及び、この太陽歯車324の回転が1つ又は複数の遊星歯車313を回転させる。遊星歯車313は、支持プレート317を貫通しており且つ(この場合には分割リング又はナットである)摩擦要素314に少なくとも部分的にねじ込み係合している調整ねじ315を駆動する。摩擦要素314は概ねリング形であり、及び、スリーブ220の外部上の対応する外側表面250に密に係合している内側表面316を有する。したがって、ハウジング302の回転が、軸線ACを中心としたねじ315の対応する回転を生じさせ、このことが、さらには、軸線ACを中心として摩擦要素314を回転させる。別の例では、内側表面316と外側表面250は、いわゆる「スロースレッド(slow thread)」に対してねじ込み係合させられていてもよい。このようなねじ山付き嵌合表面316、250が、ねじ315上のねじ山319と摩擦要素314上のねじ山321との間の結合を生じさせることなしに、摩擦要素314がスリーブ220の周りを回転し且つ軸線ACに対して概ね平行に移動することを可能にする。これらのねじ山319、321は、「ファスター(faster)」ねじ山を使用する。調整要素326の回転が太陽歯車324を回転させ、その次に、太陽歯車324の回転が遊星歯車313を回転させる。ねじ315と摩擦要素314との間のねじ込み係合319、321によって、調整要素326の回転が、ねじ315を下方に駆動するだろう。したがって、調整要素324の第1の方向の回転Rが、ねじ315の第1の直線移動Mを生じさせ、一方、第2の反対方向の回転R'が、ねじ315の第2の直線移動M'を生じさせる。これらの回転R、R’と対応する移動M、M’が、より詳細に後述するように、ノブ300の摩擦抵抗を調整する。太陽歯車324を回転R、R’させるために、射撃者は、開口部311を通って突き出る調整要素326に力を加え、このことが容易な到達と回転R、R’とを可能にする。

さらに詳細に後述するように、スリーブ220に対する摩擦要素314の相対的な位置が、回転に対するノブ300の摩擦抵抗を決定する。摩擦要素314の内側表面316が、スリーブ220の外側表面250に対して相対的に中立位置にある時には、追加の摩擦抵抗がノブ300に加えられない。このことは、ねじ山が両方の表面上に配置されている時と同じである。(ねじ315の回転と、これに対応するねじ山319、321の係合とによって)内側表面316が外側表面250に接触し始めるにつれて、より大きい力が外側表面250に加えられ、及び、ノブ300の回転に対する抵抗が増大する。こうした様々な力を均衡させるために、ノブ300の構成要素が、ポスト214から延びる共通軸線ACを中心として概ね中心合わせされるように配置されている。より明確に述べると、ポスト214は共通軸線ACを中心として回転し、一方、スリーブ220は、ポスト214の周りに配置されており、且つ、軸線ACを中心として回転しないようにノブマウント212に不動的に固定されている。摩擦要素314はスリーブ220の周りに配置されており、及び、スリーブ220に係合させられている。太陽歯車324は軸線AC上で中心合わせされており、及び、3つのねじ315が軸線ACを中心として対称的に配置されている。他の例では、より多い個数又はより少ない個数のねじ315が使用されることがある。

図4は、図3Aと図3Bとに示されている可変摩擦ノブのような、可変摩擦ノブ300の断面図である。図4に示されている幾つかの構成要素は、先行する図面において上述されており、したがって、必ずしもさらに説明されることはない。ノブマウント212は、回転しないように光学装置(図示されていない)のハウジングに固定されている。延長要素402がノブマウント212を貫通し、光学装置ハウジングの中に延びる。延長要素402の移動(特定の用途のために必要とされるか又は所望される回転移動又は直線移動)が光学装置の光学的設定を調整する。この示されている例では、止めピン404がポスト214から延長要素402の中へと延び、したがって、ポスト214の回転が延長要素402に伝達され、したがって延長要素402の対応する回転を生じさせる。クリッカー(clicker)408が、ばね410によって軸線ACから離れるように偏倚させられており、したがって、戻り止め表面412の中に偏倚させられている。ハウジング302の外側表面310上の基準マーキング(図示されていない)が光学装置ハウジング上の基準マーク(図示されていない)に整合するように、クリッカー408と戻り止め表面412とがノブハウジング302の位置を設定することを補助する。

ポスト214はスリーブ220内から上方に延び、及び、共通軸線ACを中心としてスリーブ220に対して相対的に回転するように構成されている。ノブハウジング302は、ポスト214内の首部216に係合するように開口部306の中に挿入されている止めねじ(図示されていない)を介して、ポスト214に固定されている。複数の止めねじが使用されてもよい。上述したように、スリーブ220は、摩擦要素314上の嵌合ねじ山316と係合するねじ山250を有する。これらのねじ山316、250は、図を明瞭にするために、図示されていない。調整要素326は、ノブハウジング302の回転に対する摩擦抵抗の調整を可能にするために、ノブハウジング302及びポスト214とは別個に、手動で回転可能であるように構成されている。図4では、摩擦要素314は、第1の部分314aと第2の部分314Bとを有する部分的に分割されたナットである。ねじ315が第1の部分314aを貫通する。調整要素326が作動位置にない時には、摩擦要素314によってノブハウジング302に加えられる追加的な摩擦抵抗が存在せず、及び、ノブハウジング302は回転が最も容易である。調整部材326は軸線ACを中心として回転Rさせられ、ねじ315は軸線ASを中心として回転し、ねじ山319、321が係合し、及び、ねじ315は、ねじ315が第2の部分314bに接触するまで、下方に移動Mする。接触が生じると、ねじ315によって加えられる圧力が、概ね共通軸線ACに沿って且つ共通軸線ACに対して平行に、第1の部分314aを上方に移動させ、且つ、第2の部分314bを下方に移動させる。ねじ山316、250が摩擦要素314とスリーブ220との間で係合するので、この係合が、ノブ302の回転に対する摩擦抵抗を増大させる。調整要素324のさらなる回転Rが摩擦抵抗を増大させる。

上述したように、ねじ山316、250の相互間の摩擦が増大し、及び、これらの要素が、デテントとロッキング突起等のような係合部品を使用しないので、十分な回転力が、設定された摩擦抵抗に依然として打ち勝つだろう。したがって、ノブ300は、(例えば現場でのライフル銃の移動中の)偶発的な接触のために意図せずに生じることがある回転に抵抗するが、大きな回転力がノブハウジング302に加えられる場合に損傷を被ることがないだろう。射撃者が摩擦抵抗を減少させようと望む時には、ねじ315を上方に移動M’させて、ねじ山316、250の相互間の摩擦接触を減少させるために、調整要素326が反対方向に回転R’させられる。

図5Aと図5Bは、図4の可変摩擦ノブ300の拡大部分断面図を示す。図5Aと図5Bに示されている構成要素の幾つかは、先行の図において説明されており、したがって、必ずしもさらに説明されることはない。図5Aは、追加的な摩擦抵抗を及ぼすことがないように所定位置にある摩擦要素314を示す。したがって、ノブ300は、共通軸線(図示されていない)を中心として自由に回転する。調整要素(図示されていない)の回転が、ねじASの周りでねじ315を回転Rさせ、こうしてそのねじを下方に移動Mさせる。ねじ315が摩擦要素314の第2の部分314bに接触すると、表面316、250の相互間の増大した摩擦のせいで、摩擦要素314とスリーブ220との間の摩擦抵抗が増大する。第1の部分314aと第2の部分314bとがねじ315によって互いから離れる形で押されているので、表面316、250の相互間の摩擦が増大する。表面316、250の相互間の摩擦の増大が、ノブハウジング302の回転に対する対応する抵抗の増大を生じさせる。調整要素はさらに回転させられてもよく、したがって、ねじ315のより大きな回転R+を生じさせ、この結果として、ねじ315の移動M+と、したがって、ねじ山316、250の相互間のより大きい摩擦とを生じさせる。このことが、回転に対するノブハウジング302の摩擦抵抗を増大させる。反対方向の調整要素の回転が、ねじ315の反対方向の回転R−と、ねじ315の反対方向の移動M−とを生じさせる。調整ねじ315のさらなる反対方向の回転R−が、図5Aに示されている状態にねじ315を戻し、この状態ではねじ315は第2の部分314bから完全に解放されている。

図6は、光学装置のための可変摩擦ノブ500の別の例の、拡大部分断面図を示す。調整要素(図示されていない)の回転が、ねじASを中心としてねじ502を回転Rさせ、したがって、ねじ502を下方に移動Mさせる。しかし、この例では、ねじ502は、摩擦要素504の第1の部分504aの中を通過し、その代わりに、摩擦要素504の第2の部分504bにねじ込み係合させられている。ねじ502が回転するのに応じて、第2の部分504bは第1の部分504aに向かって引っ張られ、及び、表面508、510の相互間の摩擦の増大によって、摩擦要素504とスリーブ506との間の摩擦抵抗が増大する。表面508、510の相互間の摩擦の増大は、回転に対するノブハウジング512の抵抗の対応する増大を生じさせる。調整要素はさらに回転させられ、したがって、ねじ502のより大きい回転を生じさせ、この結果として、ねじ502の移動を生じさせ、したがって、表面508、510の相互間のより大きな摩擦を生じさせるだろう。反対方向の調整要素の回転は、ねじ502の反対方向の回転R−と、ねじ502の反対方向の移動M−とを生じさせる。

本明細書で示されている可変摩擦ノブの製造に使用される材料は、光学装置のためのノブの製造に典型的に使用される材料に類似している。例えば、ノブハウジングと他の構成要素はアルミニウム又は他の頑丈な金属であってもよく、及び、腐食に耐えるために粉体被覆されるか又は他の形で処理されてもよい。調整要素は、PVC、ABS、ナイロン、又は、他のプラスチックのような、低摩擦材料であってもよい。さらに、金属が使用されてもよく、及び、調整要素と摩擦要素との間の境界面の滑らかな移動を確実なものにするために、調整要素と摩擦要素との間の境界面において、テフロン(登録商標)又は他の低摩擦被覆で被覆されてもよい。摩擦要素は、部品の相互間の分子結合を促進するために、焼結金属、非被覆アルミニウム、又は、他の類似の金属のような、より高摩擦性の材料を含んでもよい。

本技術の例示的な好ましい実施形態と見なされるべきものを本明細書で説明してきたが、本技術の他の変更が、本明細書の教示から当業者に明らかになるだろう。本明細書に開示されている特定の製造方法と形状は本質的に例示的であって、限定的なものと見なされるべきではない。したがって、本技術の着想と範囲とに含まれるすべてのこうした変更が、添付されている特許請求の範囲の請求項において保証されることが望ましい。したがって、特許証によって保証されることが好ましいものが、次の特許請求の範囲の請求項に定義されており且つ区別されている技術とそのすべての等価物である。

200 光学装置 202 調整ノブ 204 ハウジング 206 接眼レンズ端部 208 対物レンズ端部 210 基準マーク 212 ノブマウント 214 調整ポスト 220 スリーブ 222 クロッキングピン 224 基準マーキング 226 摩擦調整要素

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