Disk rotor and caliper for disk brake device, and disk brake device

申请号 JP2003321677 申请日 2003-09-12 公开(公告)号 JP2005090552A 公开(公告)日 2005-04-07
申请人 Kawasaki Heavy Ind Ltd; 川崎重工業株式会社; 发明人 INO SEIICHI; IDEI SHOJI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a disk rotor for a disk brake device capable of improving heat radiating performance by utilizing running air. SOLUTION: The disk rotor 12 is formed into a disk shape having a large-diameter hole 20 circularly notched in a central part thereof, and a surface of the disk rotor 12 is inclined so that the inner edge part 22 is positioned in one side of the outer edge part 21 in the shaft center 23 direction, and a slide-contact part 24 formed of a curved surface is formed between the outer edge part 21 and the inner edge part 22. A surface and a back surface of the slide-contact part 24 are formed into a slide-contact surfaces 27 and 28. The disc rotor 12 is concentrically arranged with front wheels 4 so that the inner edge part 22 is separated from the front wheels 4 more than the outer edge part 21. As a result, the slide-contact surface 27 can receive a lot of running air to improve heat radiating performance of the disk rotor 12. COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI
权利要求
  • 円盤形状を成し、キャリパが有するパッドに接触する接触面が、軸芯方向に対して傾斜していることを特徴とするディスクブレーキ装置用のディスクロータ。
  • 中央部分が円形に切り欠かれ、外縁部に対して内縁部が軸芯方向の片側に位置するように表面が傾斜しており、前記内縁部側の傾斜面には前記接触面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ装置用のディスクロータ。
  • 中央部に対して外縁部が軸芯方向の片側に位置するように表面が傾斜しており、前記外縁部側の傾斜面には前記接触面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ装置用のディスクロータ。
  • ピストンと、
    該ピストンの作動により、曲面状の表面を有する円盤形状のディスクロータの前記表面に接触するパッドとを備え、
    該パッドの接触面は、該ディスクロータの表面に略整合する曲面形状を成していることを特徴とするディスクブレーキ装置用のキャリパ。
  • 請求項1乃至3の何れかに記載のディスクロータと、請求項4に記載のキャリパとを備えることを特徴とするディスクブレーキ装置。
  • 说明书全文

    本発明は、特に車両が備える車輪を制動するディスクブレーキ装置におけるディスクロータ、該ディスクロータを挟持するキャリパー、並びに、これらディスクロータ及びキャリパーを備えるディスクブレーキ装置に関する。

    従来、例えば自動二輪車の車輪を制動する手段として、ディスクブレーキ装置又はドラムブレーキ装置が用途に応じて広く利用されている。 このうちディスクブレーキ装置は、円盤形状を成すディスクロータとこれに接触して制動するキャリパとを備えており、ディスクロータは車輪の側方にて該車輪と同軸状に配置される。 該ディスクロータは一般に平坦な形状(軸芯に対して表面が略直交する形状)を成し、キャリパが有するパッドに接触する接触面も平坦に形成されている(例えば、非特許文献1参照)。 そして、前記パッドにおける接触面も、ディスクロータの接触面に整合するように平坦な形状を成している。

    このようなディスクロータは車輪と共に回転する。 ライダーがブレーキレバーを操作することによりキャリパは作動し、該キャリパが有するパッドはディスクロータに接触することによって車輪を制動する。 この際、パッドとディスクロータとは比較的大きな圧を受けて摺動するため摩擦熱が生じる。 この点、ディスクブレーキ装置は、ディスクロータ側の接触面が外部に露出しており、走行風を受けやすくて比較的放熱性に優れている。
    自動車工学全書編集委員会編,「自動車工学全書(15巻)モータスポーツ,二輪自動車」,初版,株式会社山海堂,昭和55年5月20日,P201(図14)

    しかしながら、従来のディスクロータの場合、上述したように、平坦な円盤形状を成していて車輪の側方に同軸状に配置されるため、走行時の前方投影面積すなわち走行風との接触面積が比較的少なくなっている。

    そこで本発明は、放熱性を更に向上させることができるディスクロータ、該ディスクロータに適したキャリパ、並びに、前記ディスクロータ及びキャリパを備えるディスクブレーキ装置を提供することを目的とする。

    本発明は上述したような事情を鑑みてなされたものであり、本発明に係るディスクロータは、円盤形状を成し、キャリパが有するパッドに接触する接触面が、軸芯方向に対して傾斜している。 このような構成とすることにより、ディスクロータの接触面において、走行風と接触する面積が拡大するため、放熱性を向上させることができる。

    また、前記ディスクロータは、中央部分が円形に切り欠かれ、外縁部に対して内縁部が軸芯方向の片側に位置するように表面が傾斜しており、前記内縁部側の傾斜面には前記接触面が形成されていてもよい。 このような構成とすることにより、内縁部側の表面にパッドが接触するようなディスクロータにおいて、上述したのと同様の放熱効果を得ることができる。 例えば、ディスクロータを切頭円錐形状に構成すればよく、該ディスクロータは、頂点側を車輪から離隔する方向に向けて配置すればよい。

    また、前記ディスクロータは、中央部に対して外縁部が軸芯方向の片側に位置するように表面が傾斜しており、前記外縁部側の傾斜面には前記接触面が形成されていてもよい。 このような構成とすることにより、外縁部側の表面にパッドが接触するようなディスクロータにおいて、上述したのと同様の効果を得ることができる。 例えば、上述したのと同様にディスクロータを切頭円錐形状に構成すればよく、該ディスクロータは、頂点側を車輪に近接する方向に向けて配置すればよい。

    上述したようなディスクロータに適したキャリパとして、本発明に係るキャリパは、ピストンと、該ピストンの作動により、曲面状の表面を有する円盤形状のディスクロータの前記表面に接触するパッドとを備え、該パッドの接触面は、前記ディスクロータの表面に略整合する曲面形状を成している。

    円盤形状を成し、外縁部に対してパッドとの接触面が傾斜するディスクロータ、例えば、底面の径に対して高さ寸法が比較的小さい切頭円錐形状を成すディスクロータの場合、その表面は曲面状を成す。 そこで、キャリパを上述したような構成とすることにより、曲面状を成すディスクロータの表面と、キャリパが有するパッドとが整合して制動力が得られる。

    上述した何れかのディスクロータと、上述したキャリパとを備えるディスクブレーキ装置は、走行風を利用した放熱性をより向上させることができる。

    なお、本発明に係るディスクロータ、キャリパ、及びディスクブレーキ装置は、自動二輪車の他、様々の回転体の制動手段として適用することができる。

    本発明に係るディスクロータによれば、走行風を利用した放熱性の向上を図ることができる。

    以下、本発明の実施の形態に係るディスクロータ、キャリパ、及びディスクブレーキ装置について、自動二輪車を例に図面を参照しながら具体的に説明する。 図1は自動二輪車の側面図である。 該自動二輪車1はロードレーサータイプであり、フェアリング2に覆われた車体の前後には、前輪4と駆動輪たる後輪5とを備えている。 なお、本実施の形態についての以下の説明では、図1に示す自動二輪車1に搭乗したライダーから見た方向(前後、左右、及び上下)に基づいて記述する。

    図1に示すように、車体の前部にはハンドル10が設けられ、該ハンドル10の端部にはグリップ11が設けられている。 前輪4にはディスクロータ12が設けられ、該ディスクロータ12を挟持するようにして、前輪4の回転を制動するキャリパ14が設けられている。 該キャリパ14は、グリップ11内に設けられた図示しないマスターシリンダとの間で、油圧ホース15を介して接続されている。 ディスクロータ12及びキャリパ14は、本発明に係るディスクブレーキ装置16の一構成例である。

    図2は、ディスクロータ12の平面図であり、図3は該ディスクロータ12の一部分を切り欠いた側面図である。 図2に示すようにディスクロータ12は、中央部分が円形に切り欠かれて大径の孔20を有する円盤形状を成している。 また、図3に示すようにディスクロータ12は、外縁部21に対して内縁部22が軸芯23方向の片側(図3では左側)に位置するように表面が傾斜し、外縁部21と内縁部22との間は曲面から成る摺接部24(図6参照)が形成されている。 換言すれば、ディスクロータ12の外形は、底面の径に対して高さ寸法が比較的小さい切頭円錐形状を成し、その側部が前記摺接部24を成している。 本実施の形態において、摺接部24の表面は軸芯23に対して度αだけ傾斜している。

    ディスクロータ12の外縁部21には、周縁に沿ってフランジ部25が形成されており、該フランジ部25には多数のネジ孔26が設けられている。 フランジ部25から内縁部22へ至る摺接部24の表裏は摺接面(接触面)27,28を成しており、該摺接面27,28にはキャリパ14が有する後述するパッド41〜44が摺接される。 また、該摺接部24には多数のスリット29が形成されている。

    図4は、前輪4にディスクロータ12が取り付けられた様子を示す模式図である。 ディスクロータ12は、前輪4と同軸状にして、該前輪4の図示しないホイールのリブに、ネジ孔26を通じてフランジ部25がネジ止めされる。 その結果、前輪4の左側へ内縁部22が突出して表側(前輪4から離隔する側)の摺接面27の前方投影面積は大きく確保され、自動二輪車1が走行しているときの走行風との接触面積が大きく確保されている。

    図5は、ディスクロータ12の近傍にキャリパ14が配置された様子を示す平面図である。 図5に示すようにキャリパ14は、ディスクロータ12の内縁部22側に配置されている。 図6は、図5に示すディスクロータ12及びキャリパ14の一部断面VI矢視図である。 キャリパ14は、2つのピストン31,32が対向するピストン対35と、同様に2つのピストン33,34が対向するピストン対36とを、本体37内に備えている。 また、各ピストン31,32の対向する側の面には夫々パッド41,42が取り付けられており、同様に各ピストン33,34の対向する側の面には夫々パッド43,44が取り付けられている。 キャリパ14は、パッド41,42の狭間とパッド43,44の狭間とに摺接部24が位置するように配置され、且つ、パッド41,43が表側の摺接面27と摺接し、パッド42,44が裏側の摺接面28と摺接するようにして配置されている。

    図6に示すように、ディスクロータ12の摺接面27,28は曲面を成し、各パッド41〜44の摺接面(接触面)51〜54も曲面状に形成されている。 即ち、パッド41,43の摺接面51,53は、ディスクロータ12の摺接面27に整合するように凹面形状を成しており、パッド42,44の摺接面52,54は、ディスクロータ12の摺接面28に整合するように凸面形状を成している。 従って、図6に示すようにピストン31〜34の作動により、パッド41〜44は摺接面27,28に対して略均一な圧力をもって接触することができる。

    上述したような構成を成すディスクブレーキ装置16によれば、ディスクロータ12が切頭円錐形状を成して走行風との接触面積が大きく確保されているため、放熱性の向上を図ることができる。

    ところで、上述したディスクブレーキ装置16では、切頭円錐形状を成すディスクロータ12を、内縁部22を前輪4から離隔する方向へ向けて設けた構成について説明しているが、ディスクロータの構成はこれに限られない。 図7は、ディスクロータの他の構成を示す模式図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は一部分を切り欠いた側面図である。

    図7(a)に示すように、ディスクロータ60は円盤形状を成しており、図7(b)に示すように、中央部61に対して外縁部62が軸芯63方向の片側(図7では左側)に位置するように表面が傾斜し、外縁部62近傍には曲面から成る摺接部64が形成されている。 換言すれば、ディスクロータ60の外形は、底面の径に対して高さ寸法が比較的小さい切頭円錐形状を成し、その底面側の側部が前記摺接部64を成している。 摺接部64の表裏はキャリパ70が有するパッド(図示せず)に接触する摺接面(接触面)66,67を成している。 また、ディスクロータ60の中央部分はフランジ部68を成しており、該フランジ部68には多数の取り付け(固定)用のネジ孔69が設けられている。

    このような構成を成すディスクロータ60は、既に説明したディスクロータ12と同様に、自動二輪車1が走行しているときの走行風と摺接面67との接触面積が大きく確保され、放熱性の向上を図ることができる。

    なお、図7に示すディスクロータ60においても摺接面66,67は曲面を成しているため、該ディスクロータ60に適用するキャリパ70は、既に説明したキャリパ14と同様に、ディスクロータ60の摺接面66,67に整合するように図示しないパッドの摺接面を曲面状に形成すればよい。

    また、ディスクロータ12の内径、及びディスクロータ60の外径などは、必要とする放熱性考慮して適宜設定することができる。 例えば、ディスクロータ12にてより放熱性の向上を更に図りたい場合は、内径を比較的小さくするか、あるいは摺接面27が軸芯23に対して成す角度αを小さくし、摺接面27と走行風との接触面積を大きくすればよい。

    本発明に係るディスクロータ、キャリパ、及びディスクブレーキ装置は、様々の車両に適用することができ、例えば自動二輪車の他、種々の回転体の制動手段としても適用することができる。

    本発明の実施の形態に係るディスクブレーキ装置を備えた自動二輪車の側面図である。

    図1に示す自動二輪車が備えるディスクロータの平面図である。

    図2に示すディスクロータの側面図である。

    図1に示す自動二輪車の前輪に図2に示すディスクロータが取り付けられた様子を示す模式図である。

    図2に示すディスクロータの近傍にキャリパが配置された様子を示す平面図である。

    図5に示すディスクロータ及びキャリパの一部断面VI矢視図である。

    ディスクロータの他の構成を示す模式図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は一部分を切り欠いた側面図である。

    符号の説明

    1 自動二輪車2 フェアリング4 前輪5 後輪10 ハンドル11 グリップ12 ディスクロータ14 キャリパ15 油圧ホース16 ディスクブレーキ装置20 孔21 外縁部22 内縁部24 摺接部25 フランジ部26 ネジ孔27,28 摺接面(接触面)
    29 スリット31〜34 ピストン35,36 ピストン対37 本体41〜44 パッド51〜54 摺接面(接触面)
    60 ディスクロータ61 中央部62 外縁部64 摺接部66,67 摺接面(接触面)
    68 フランジ部69 ネジ孔70 キャリパ

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