Piston ring for the two-stroke engine

申请号 JP2014509603 申请日 2012-03-14 公开(公告)号 JP2014514516A 公开(公告)日 2014-06-19
申请人 フェデラル−モーグル ブルシェイド ゲーエムベーハーFederal−Mogul Burscheid Gmbh; 发明人 ミットラー リヒャート;
摘要 400mmよりも大きな内径と、湾曲面状の摺動面と、湾曲面の頂点と、シリンダ壁(2)に 接触 している支持領域とを備えていて、第1のピストンリング(6)と、少なくとも1つの第2のピストンリング(8)とから成る、2ストローク内燃機関のピストン(1)用のピストンリングシステムにおいて、第1のピストンリング(6)は燃焼室(B)に面しており、第2のピストンリング(8)は軸方向に見て第1のピストンリング(6)の下側に配置されており、第1のピストンリング(6)の湾曲面(13)の頂点(15)は、第1のピストンリング(6)の下側の側面(6″)から測定して、該ピストンリングの真ん中よりも下側に配置されており、第2のピストンリング(8)の頂点(16)は、第2のピストンリング(8)の下側の側面(8″)から測定して、該ピストンリングの真ん中よりも上側に配置されている。
权利要求
  • 400mmよりも大きな内径と、湾曲面状の摺動面と、湾曲面の頂点と、シリンダ壁(2)に接触している支持領域とを備えていて、第1のピストンリング(6)と、少なくとも1つの第2のピストンリング(8)とから成る、2ストローク内燃機関のピストン(1)用のピストンリングシステムにおいて、第1のピストンリング(6)は燃焼室(B)に面しており、第2のピストンリング(8)は軸方向に見て第1のピストンリング(6)の下側に配置されており、第1のピストンリング(6)の湾曲面(13)の頂点(15)は、第1のピストンリング(6)の下側の平面(6″)から測定して、該ピストンリングの真ん中よりも下側に配置されており、第2のピストンリング(8)の頂点(16)は、第2のピストンリング(8)の下側の側面(8″)から測定して、該ピストンリングの真ん中よりも上側に配置されていることを特徴とする、2ストローク内燃機関のピストン(1)用のピストンリングシステム。
  • 第1のピストンリング(6)の頂点(15)は、第1のピストンリング(6)の下側の側面(6″)を起点として、該ピストンリング(6)の全構成高さ(h)の約20〜40%の高さ(h′)に位置している、請求項1記載のピストンリングシステム。
  • 前記頂点(15)は、前記ピストンリング高さ(h)の約30%のところに位置している、請求項2記載のピストンリングシステム。
  • 第2のピストンリング(8)の頂点(16)は、第2のピストンリング(8)の下側の側面(8″)を起点として、該ピストンリング(8)の全構成高さ(h)の約60〜80%の高さ(h″)に位置している、請求項1から3までのいずれか1項記載のピストンリングシステム。
  • 前記頂点(16)は、前記ピストンリング高さ(h)の約70%のところに位置している、請求項4記載のピストンリングシステム。
  • 第1のピストンリング(6)の下側に、湾曲面状の摺動面成形部(17)を備えた第3のピストンリング(7)が配置されており、前記摺動面成形部(17)は、第2のピストンリング(8)の頂点(16)に相当する湾曲面の頂点(18)を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載のピストンリングシステム。
  • 第3のピストンリング(7)の湾曲面の頂点(18)は、第3のピストンリング(7)の全高(h)に対して、ほぼ1/2の軸方向高さ(h′″)に位置している、請求項1から5までのいずれか1項記載のピストンリングシステム。
  • 说明书全文

    船舶用2ストロークエンジンは、4ストロークエンジンとは異なり、潤滑用延いては摩耗低下用のオイル供給を、オイル噴射システムを介して行わねばならない、という問題を有している。 オイル噴射システムは、適切な時点に十分なオイルを提供する必要があり、これにより、シリンダ表面/ピストンリングの十分な潤滑が保証されることになる。 この場合、公知のあらゆるシステムに共通して、オイル供給は、ガス背圧の条件下で行わなければならない。 最新の船舶用エンジンは、最大2500mmのストロークにおいて約100min −1の回転数で運転されることを考慮すると、オイル分配の時間単位を設定することは極めて困難である。 900mmの直径と、全周に分配された例えば8つの供給路を備えたオイル供給システムとを有するピストン・ピストンリングシステムの場合、周方向において、約350mmの組み込まれた構成部材(ピストンリング)による独自のオイル分配が生ぜしめられる。

    この場合、従来のピストンリングでは周面に圧差が存在していないことにより、オイル量の分配に最大3%しか寄与しないことが判っている。

    これまで、高い背圧にもかかわらず、供給に際してより迅速なオイル分配を保証しようとするオイル供給システムが開発されてきた。 現実には極めて実現困難である、より良好なオイル分配を支援するための包括的なピストン・ピストンリングシステムは、今日まで知られていない。

    US6536385B1に開示されたピストンリングには、摺動面側に、幾何学的に異なった形状に形成された複数の成形部が設けられている。 このピストンリングは、特に2ストロークエンジンのオイル潤滑用に使用可能である。 ピストン・ピストンリングシステムには、互いに上下に配置される複数のピストンリングが使用され、これらのピストンリングは湾曲面状に形成された摺動面を有しており、この場合、ピストンリングは、相応に形成されたピストンリング溝内に取り付けるために、少なくともその燃焼室に面した側面の領域において、円錐形に形成されている。

    DE102006058081A1に開示された2ストローク内燃機関は、吸気部及び/又は排気部のガス制御システムの少なくとも1つのポートを備えており、この場合、往復動ピストンと、この往復動ピストンを包囲している摺動面との間のギャップはシールされており、ギャップをシールするコンビネーションシールは、摺動面内に配置されていて、コンビネーションシールに沿って往復動ピストンが滑動するようになっており、この場合、コンビネーションシールは、一方ではガスシール機能を有しており且つ他方ではオイル掻き取り機能を有している。

    本発明の根底を成す課題は、周方向に見てピストンリングの摺動面全体にわたり均一なオイル分配を生ぜしめるピストン・ピストンリングシステムを提供することにある。 この場合、絶対的なオイル量も減少されることが望ましい。

    更に、古いオイルと新しいオイルのより良好な混合が、システムにもたらされることが望ましい。

    この課題は本発明に基づき、400mmよりも大きな内径と、湾曲面状の摺動面と、湾曲面の頂点と、シリンダ壁に接触している支持領域とを備えていて、第1のピストンリングと、少なくとも1つの第2のピストンリングとから成る、2ストローク内燃機関のピストン用のピストンリングシステムにおいて、第1のピストンリングは燃焼室に面しており、第2のピストンリングは軸方向に見て第1のピストンリングの下側に配置されており、第1のピストンリングの湾曲面の頂点は、第1のピストンリングの下側の側面から測定して、ピストンリングの真ん中よりも下側に配置されており、第2のピストンリングの頂点は、第2のピストンリングの下側の側面から測定して、ピストンリングの真ん中よりも上側に配置されていることによって解決される。

    本発明の有利な構成は、従属請求項に記載されている。

    公知の構成とは異なり、物理的な特性を合理的に適合させることにより、特に周方向でのオイル分配に関して、ピストン・ピストンリングシステムの機能性が最適化される。 ストローク毎のオイルのできるだけ大きな周方向分配を保証するために、個々のピストンリング相互の圧力特性も、機能形式も、新たに設定される。

    このために、ピストンリング数を2リングシステム若しくは3リングシステムに減らすことができるピストン・ピストンリングシステムが提案され、これにより、各ピストンリングの摺動面における流体動力学的な特性に関して必要な、個々のリング間延いては各リング溝内の所要の圧力勾配を達成することができるようになっている。

    本発明の重要な要素は、システムに関与する全てのピストンリングの支点及び湾曲面の設計である。

    「支点」とは、ピストンリングの当業者であれば、半径方向に見て湾曲面の最も外側に設置された点(頂点)、又は摺動面成形部(プロファイル)の最高点、又は摺動面成形部の反転点であると理解される。

    この場合、燃焼室に面した第1のピストンリングの摺動面を成す湾曲面の支点は、第1のピストンリングの下側の側面を起点として、約1/3のところに設定され、且つ支点の下方及び上方における後退分は、リングの手前と背後とにおける圧力勾配が85%の係数を有するように設定される。 オイルチャンバに面した第2のピストンリングの支点は、第1のピストンリングとは逆方向に設計されている、即ち、第2のピストンリングの下側の側面から見て、第2のピストンリングの全高のほぼ2/3の高さに、頂点が位置している。 第1及び第2のリングの提案した形状に基づいて、リングシステムにもたらされるオイル量は、上昇行程中に、従来のように、今まで使用されていたリングによって追い越されることはなくなり、本発明に基づく湾曲面と、相応に設定された支点とによって上死点まで搬送され、ここに生じる圧力状態に基づいて、リング間容積内で周方向分配を受けるオイル量が形成される。

    所定の湾曲面と、リング摺動面のほぼ下側3分の1に位置する支点とを備えた第1のリングの構成に基づき、上昇行程中に供与されるオイル量は、流体動力学的に追い越されて、余剰量が下降行程においてリングシステムに送り戻される。 下側の反転点においてオイル量は再び、2ストロークエンジンの掃気ポートを通じて失われない限りは、次の行程のためにリングシステムに送り戻される。

    ピストンリングシステムが3つのピストンリングから成ることが望ましい場合は、第3のピストンリングが、軸方向に見て第1のピストンリングと第2のピストンリングとの間に位置決めされている。 本発明の別の思想では、この第3のピストンリングの摺動面も、やはり湾曲面状に形成され、この場合、第3のピストンリングの摺動面の輪郭は、第2のピストンリングの摺動面の輪郭とほぼ等しくなっている。

    択一的に、支点がピストンリングのほぼ中間の軸方向構成高さに位置するように、第3のピストンリングの摺動面を形成する可能性がある。 この構成により、ピストンリングは両行程方向にオイルを追い越すようになっていて、これにより、古いオイルと新しいオイルとの改善されたオイル交換に寄与することができる。

    本発明によるピストン・ピストンリングシステムの原理図である。

    図1に示したシステムの、燃焼室に面したピストンリングを部分的に示した図である。

    図1に示したシステムの、オイルチャンバに面したピストンリングを部分的に示した図である。

    図1に示した真ん中のピストンリングを部分的に示した図である。

    以下に、本発明の実施形態を図面につき詳しく説明する。

    図1には、原理図として本発明によるピストン・ピストンリングシステムが示されている。 ピストン1と、ピストン1を取り囲んでいて、必要に応じてシリンダライナとして形成されるシリンダ2とが、簡略に図示されている。 ピストン1は、本実施形態では複数のピストンリング溝3,4,5を有している。 これらのピストンリング溝3,4,5には、ピストンリング6,7,8が挿入されている。 本発明にとって重要なのは、ピストンリング6及びピストンリング8である。 ピストンリング6,8間に配置されたピストンリング7は任意に設けられるものなので、本発明の対象を考察する場合には、とりあえずはピストンリング6及びピストンリング8のみが考察される。

    ピストンリング6,8は、上側の側面6′,8′と、下側の側面6″,8″とを有している。 両ピストンリング6,8はそれぞれ、400mmよりも大きな直径を有する内周面9,10を有している。 本発明によるピストン・ピストンリングシステムは、2ストローク内燃機関、好適には船舶用ディーゼルエンジンに使用することができる。 ピストンリング6,8は、それぞれ摺動面11,12を有しており、これらの摺動面11,12は、取り囲んでいるシリンダ2のシリンダ壁2″若しくはシリンダライナと、作用結合している。摺動面11,12には、湾曲面状(バレル状)の成形部13,14が設けられている。燃焼室Bに面した側のピストンリング6には、下側の側面6″に対して、ピストンリング6の軸方向の全構成高さhの約1/3の軸方向高さh′に位置する頂点15(支点)が形成されるように、湾曲面状に形成された摺動面を成す成形部13が設けられている。 オイルチャンバOに面したピストンリング8は、その湾曲面状の成形部14に関して、ピストンリング6とは異なって形成されている。 このピストンリング8も頂点16(支点)を有していて、この頂点16は、下側の側面8″に対して、軸方向に見てピストンリング8の中間よりも上側、好適にはピストンリング8の全構成高さhの2/3のところに配置されている。本発明に基づき選択された、ピストンリング6,8の互いに異なって形成された湾曲面状の摺動面を成す成形部13,14は、ピストン1の上昇運動に際しても、下降運動に際しても、周方向におけるオイルの最適な分配を生ぜしめる。

    用途に応じて、軸方向に見てピストンリング6とピストンリング8との間に、やはり湾曲面状の摺動面成形部17を有する、別のピストンリング7を設けることが有効なことがある。 このピストンリング7も、上側の側面7′と下側の側面7″とを有している。用途に応じて、湾曲面の頂点18は、その全構成高さhに対してピストンリング7のほぼ1/2の軸方向高さh′″に設けられるか、若しくはこの1/2の軸方向構成高さh′″の軸方向下側又は軸方向上側に設けられてよい。

    図2には、燃焼室B(図1)に面したピストンリング6が示されており、この場合、湾曲面状に形成された摺動面を成す成形部13の頂点15は、破線によって強調されている。 内周面9と、上側の側面6′と、下側の側面6″も、やはり認識することができる。

    図3にはピストンリング8が示されており、この場合も湾曲面状に形成された成形部14の頂点16は、破線によって強調されている。 内周面10と、上側の側面8′と、下側の側面8″も、やはり認識することができる。

    図4には、図1と同様にやはり湾曲面状の摺動面成形部17を有するピストンリング7が示されており、摺動面成形部17の頂点18は、この実施形態ではピストンリング7のほぼ中間の軸方向構成高さに設けられている。 内周面と、上側の側面7′と、下側の側面7″も、やはり認識することができる。

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