Diagnostic apparatus for the NOx catalyst

申请号 JP2007070400 申请日 2007-03-19 公开(公告)号 JP4349425B2 公开(公告)日 2009-10-21
申请人 日産自動車株式会社; 发明人 康隆 石橋;
摘要
权利要求
  • 排気の空燃比が理論空燃比よりもリーンであるときに排気中のNOxを吸蔵し、排気の空燃比が理論空燃比または理論空燃比よりもリッチであるとき前記吸蔵したNOxを脱離すると共に、その脱離してくるNOxを排気中の還元剤を用いて還元浄化するNOx触媒と、
    このNOx触媒の下流に位置して排気中のパティキュレートを捕集するフィルタと、
    このフィルタに流入するパティキュレート量を算出する算出手段と、
    前記フィルタに堆積しているパティキュレート量を推定する推定手段と、
    これらフィルタに流入するパティキュレート量とフィルタに堆積しているパティキュレート量とに基づいて前記NOx触媒に劣化が生じているか否かを判定する劣化判定手段と を備えることを特徴とするNOx触媒の診断装置。
  • 前記フィルタに流入するパティキュレート量はフィルタへのパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値であり、前記フィルタに堆積しているパティキュレート量はフィルタのパティキュレート堆積量の前記一定時間当たりの増加量であることを特徴とする請求項1に記載のNOx触媒の診断装置。
  • 前記劣化判定手段は、前記パティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値と前記パティキュレート堆積量の前記一定時間当たりの増加量との差分を算出し、その差分が判定閾値より大きくなったときにNOx触媒に劣化が生じていると判定することを特徴とする請求項2に記載のNOx触媒の診断装置。
  • 前記判定閾値を前記パティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値に応じて決定することを特徴とする請求項3に記載のNOx触媒の診断装置。
  • 前記パティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値の算出と前記パティキュレート堆積量の前記一定時間当たりの増加量の推定とを、排気温度が所定の温度域にある場合に行うことを特徴とする請求項2に記載のNOx触媒の診断装置。
  • 前記所定の温度域は、前記NOx触媒の転換効率がNOx触媒の劣化前後で変化する排気温度域でかつ前記NOx触媒より流出してくる二酸化窒素により前記フィルタに堆積しているパティキュレートの酸化除去が行われる温度域であることを特徴とする請求項5に記載のNOx触媒の診断装置。
  • 前記所定の温度域は約250℃〜450℃の領域であることを特徴とする請求項5に記載のNOx触媒の診断装置。
  • 前記パティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値を燃料噴射量とエンジン回転速度に基づいて算出することを特徴とする請求項2に記載のNOx触媒の診断装置。
  • 前記パティキュレート堆積量の前記一定時間当たりの増加量を前記フィルタの前後差圧に基づいて推定することを特徴とする請求項2に記載のNOx触媒の診断装置。
  • 说明书全文

    この発明は、NOx触媒の診断装置に関する。

    NOx触媒の下流に設置されたNOxセンサの信号に基づいてNOx触媒に劣化が生じているか否かを判定するものがある(特許文献1参照)。

    特開2000−104536号公報

    ところで、上記特許文献1の技術では、NOx触媒の劣化判定を行うのにNOxセンサを追加しなければならず、コストアップになる。

    そこで本発明はNOxセンサを設けることなくNOx触媒の劣化判定を可能にする装置を提供することを目的とする。

    第1の発明は、NOx触媒と、このNOx触媒の下流に位置して排気中のパティキュレートを捕集するフィルタとを備え、このフィルタに流入するパティキュレート量を算出し、前記フィルタに堆積しているパティキュレート量を推定し、これらフィルタに流入するパティキュレート量とフィルタに堆積しているパティキュレート量とに基づいて前記NOx触媒に劣化が生じているか否かを判定するように構成する。

    本発明によれば、NOx触媒と、このNOx触媒の下流に位置して排気中のパティキュレートを捕集するフィルタとを備え、このフィルタに流入するパティキュレート量を算出し、前記フィルタに堆積しているパティキュレート量を推定し、これらフィルタに流入するパティキュレート量とフィルタに堆積しているパティキュレート量とに基づいて前記NOx触媒に劣化が生じているか否かを判定するので、NOxセンサを追加することなくNOx触媒の劣化診断を行うことができる。

    以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

    図1はエンジンの排気浄化装置の概略構成を示している。

    図1においてディーゼルエンジン1は空気過剰率が1を超える領域で運転される、つま空気過剰な雰囲気で運転されるため、排気中にNOxが多く含まれる。 また、エンジンの負荷が大きくなるほど燃料噴射量が多くなり空気の利用率が悪くなって排気中にパティキュレートが含まれてくる。

    これらNOxとパティキュレートとの浄化を目的として、NOxトラップ機能付きの三元触媒(以下単に「NOx触媒」という。)3とフィルタ4とを排気通路2に上流側よりこの順に備えている。 このうちNOx触媒3は、排気の空燃比が理論空燃比よりもリーンであるときに排気中のNOxを吸蔵し、排気の空燃比が理論空燃比または理論空燃比よりもリッチになったときには、前記吸蔵したNOxを脱離すると共に、その脱離してくるNOxを、空燃比の雰囲気中に多く存在するHC、COを還元剤として還元浄化する触媒である。 NOxを還元浄化する際には三元触媒が働く。

    フィルタ4は排気中のパティキュレートを捕集するものである。 例えばウォールハニカム型のものがある。 このものでは束状の各通路の両端が交互に目封じされ、各通路は濾過壁によって分離されており、この濾過壁を排気が必ず通過するように構成されている。 従って、浮遊粒子状物質であるパティキュレートはこの濾過壁を通過できないため、濾過膜によって捕集されることとなる。

    このように排気通路2にNOx触媒3とフィルタ4とを有するエンジンの排気浄化装置を前提として本発明では、NOxセンサを設けることなくNOx触媒3の劣化判定を行う。 本発明でのNOx触媒3の劣化判定の考え方は次のようなものである。 エンジン1から排出されたNOxはNOx触媒3で二酸化窒素NO 2に酸化されこの二酸化窒素NO 2が触媒に吸蔵される。 ところが、NOx触媒3の劣化が進むと触媒に吸蔵される二酸化窒素NO 2が減り、触媒から流出する二酸化窒素NO 2の量が増加する。 一方、NOx触媒3の下流に位置するフィルタ4では、排気温度が約450℃以下の温度域においてこの上流側より流れてくる二酸化窒素NO 2を酸化剤として、フィルタ4に捕集されているパティキュレートの一部が酸化除去される。 フィルタ4に流入する二酸化窒素NO 2 (NOx触媒3から流出する二酸化窒素NO 2 )の量が増加すればフィルタ4において酸化除去されるパティキュレートの量が増加する。 これらの特性より、フィルタ4において酸化除去されたパティキュレートの量が多いほどNOx触媒3から流出する二酸化窒素NO 2がの量が多い、つまりフィルタ4において酸化除去されたパティキュレートの量が所定値(判定閾値)を超えて多いときにはNOx触媒3が劣化していることを意味する。 このように、本発明はフィルタ4に流入するパティキュレート量とフィルタ4に堆積しているパティキュレート量とに基づいて、具体的にはフィルタ4へのパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値(演算値)と、フィルタ4のパティキュレート堆積量の前記一定時間当たりの増加量(実際値)とに基づいてNOx触媒3が劣化しているか否かを判定するものである。

    このため、フィルタ4の上流に設けた排気温度センサ12からの排気温度の信号、差圧センサ13からのフィルタ4の前後差圧の信号が、エンジン回転速度センサ14からの回転速度の信号、アクセルセンサ15からのアクセル開度の信号と共に、エンジンコントロールユニット11に入され、エンジンコントロールユニット11ではこれらの信号に基づいてNOx触媒3の劣化診断を行う。

    エンジンコントロールユニット11で実行されるこの制御の内容を図2のフローチャートを参照して詳述する。 図2のフローは経時的な処理の流れを示すもので一定時間毎に繰り返す処理を表していない。

    ステップ1では、温度センサ12により検出される排気温度Texを読込み、ステップ2でこの排気温度Texが、下限値Aと上限値Bとの間の所定の温度域にあるか否かにより、NOx触媒3から流出してくる二酸化窒素NO 2により、フィルタ4に捕集されているパティキュレートが酸化除去される排気温度域になっているか否かの判定を行う。 また、NOx触媒3の劣化前後での転換効率の差が大きい温度域で劣化診断が行われるように所定の温度域を設定する。 NOx触媒3の劣化前後での転換効率の差が大きい温度域とするのは、NOx触媒3の劣化診断精度を向上させるためである。 例えば上記の下限値Aとしては約300℃を、上記の上限値Bとしては約450℃を採用すればよい。

    排気温度Texが所定の温度域(A≦Tex≦B)になければステップ1、2に戻り、A≦Tex≦Bの条件が成立するまで待機する。 排気温度Texが所定の温度域になるとNOx触媒3の劣化判定が可能であると判断しステップ3以降の操作に進む。

    運転条件によっては、排気温度Texが所定の温度域に入らないことが考えられるが、この場合には、吸気通路に吸気絞り弁があれば、この吸気絞り弁を閉じることによって吸気絞りを行ったり、燃料噴射弁6の燃料噴射時期をリタードさせたりすること等によって排気温度が上記所定の温度域に収めるようにしてもよい。

    ここでは、排気温度Texが当初は所定の温度域(A≦Tex≦B)になかったものが、その後の運転条件の変更で排気温度Texが所定の温度域に入り、暫く(後述する一定時間T1よりも長く)所定の温度域に維持される場合を考える。

    ステップ3、4では、排気温度Texが所定の温度域に入ったタイミングでのフィルタ4のパティキュレート堆積量S1を算出(推定)する。 すなわち、フィルタ4の前後差圧はフィルタ4のパティキュレート堆積量に依存しフィルタ4のパティキュレート堆積量が増えればフィルタ4の前後差圧が増加することを利用する。 ステップ3で差圧センサ13により検出されるフィルタ4の前後差圧ΔP1を読込み、ステップ4でこの前後差圧ΔP1から図4を内容とするテーブルを検索することにより、排気温度Texが所定の温度域に入ったタイミングでのフィルタ4のパティキュレート堆積量S1を算出する。 この値は後述する一定時間が経過した後に必要となるので、メモリに記憶させておく。

    ステップ5〜7では、ステップ2の条件が成立したタイミング(排気温度Texが所定の温度域に収まったタイミング)から一定時間が経過するタイミングまでの、フィルタ4へのパティキュレート(図では「PM」で略記。)流入量(エンジンからのパティキュレート排出量)の積算値を算出する。 具体的にはステップ5でそのときのエンジン回転速度と燃料噴射量とから図3を内容とするマップを検索することにより、パティキュレート流入量を算出し、これをステップ6で積算することによってパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veを算出する。 上記の燃料噴射量は、図示しないフローにおいて、エンジン回転速度センサ14により検出されるエンジン回転速度と、アクセルセンサ15により検出されるアクセル開度から、所定のマップを検索することにより算出されている。

    ステップ7では、ステップ2の条件が成立したタイミングから一定時間T1が経過したか否かをみる。 ステップ2の条件が成立したタイミングから一定時間T1が経過していなければステップ5、6に戻ってステップ5、6の操作を繰り返す。 すなわち、制御周期当たり(例えば10ms当たり)のパティキュレート流入量をマップにして作成しておき、ステップ5、6の操作を制御周期毎(例えば10ms毎)に繰り返すようにしておけば、その作成したマップ(図3のマップ)を検索することにより、制御周期当たりのパティキュレート流入量を算出することができ、この制御周期当たりのパティキュレート流入量を制御周期毎に積算することによってステップ2の条件が成立してから一定時間T1が経過するまでのパティキュレート流入量の積算値Veを算出することができる。

    ステップ2の条件が成立してから一定時間T1が経過したときには、このようにして算出される一定時間当たりの積算値Veに相当するパティキュレートがフィルタ4に新たに捕集されるため、フィルタのパティキュレート堆積量が一定時間T1が経過する前より増加しているはずである。 しかしながら、NOx触媒3から流出してくる二酸化窒素NO 2によってフィルタ4に捕集されているパティキュレートの一部が酸化除去されて消失するので、フィルタ4のパティキュレート堆積量の一定時間当たりの増加量Vr(実際値)は実際には上記の積算値(演算値)より少なくなる。

    そこで、ステップ2の条件が成立してから一定時間T1が経過したときには、ステップ7よりステップ8、9、10に進み、フィルタ4のパティキュレート堆積量の、ステップ2の条件が成立してから一定時間T1経過後の増加量Vrを算出する。 すなわち、ステップ8で差圧センサ13により検出されるフィルタ4の前後差圧ΔP2を読込み、ステップ9でこの前後差圧ΔP2から図4を内容とするテーブルを検索することにより、一定時間T1経過後のフィルタ4のパティキュレート堆積量S2を算出(推定)し、この一定時間経過後のパティキュレート堆積量S1から上記のパティキュレート堆積量S1(一定時間経過前のパティキュレート堆積量)を差し引いた値を、フィルタ4のパティキュレート堆積量の一定時間T1当たりの増加量Vr(=S2−S1)として算出(推定)する。

    ステップ11では、ステップ6で求めているパティキュレート流入量の一定時間T1当たりの積算値Veから図5を内容とするテーブルを検索することにより、劣化判定閾値Cを算出する。 これは、パティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veの相違で二酸化窒素NO 2により酸化除去されるパティキュレートの量が変化し、パティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veが多いほうがパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veが少ない場合より酸化除去されるパティキュレートの量が大きくなるので、パティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veに応じて劣化判定閾値Cを変化させるようにしたものである。

    フィルタ4へのパティキュレート流入量の一定時間T1当たりの積算値Veと、フィルタ4のパティキュレート堆積量の一定時間当たりの増加量Vrとの差分ΔPM(=Ve−Vr)を算出すると、その差分ΔPMは、NOx触媒3から流出してくる二酸化窒素NO 2の量に依存する。 そして、NOx触媒3が劣化するほど、NOx触媒3より流出する二酸化窒素NO 2の量が多くなり、その差分ΔPMが大きくなる。 従って、差分ΔPMと判定閾値Cとを比較すれば、差分ΔPMが判定閾値C以下に収まっているときNOx触媒3は劣化していないと、これに対して差分ΔPMが判定閾値Cを超えて大きくなっているときNOx触媒3に劣化が生じていると判断することができる。 そこで、ステップ12で差分ΔPMと判定閾値Cとを比較し、差分ΔPMが判定閾値Cを超えているときにはNOx触媒3に劣化が生じていると判断しステップ13に進んで触媒劣化フラグ(始動時にゼロに初期設定)=1とし、これに対して差分ΔPMが判定閾値C以下であればステップ12よりステップ14に進んで触媒劣化フラグ=0とする。

    ステップ2の条件の成立時において、いまNOx触媒3が新品でかつ基準のパティキュレート流入量積算値Dのときに図2のフローを実行すると、差分ΔPMはゼロでない所定値Ciniになる。 これは、NOx触媒3の新品時にもNOx触媒3より二酸化窒素NO 2が少しは流出し、その流出してきた二酸化窒素NO 2でフィルタ4に堆積しているパティキュレートの一部が酸化処理されるため、パティキュレート流入量の一定時間当たり積算値Ve(演算値)よりもパティキュレート堆積量の一定時間当たり増加量Vrのほうが小さくなるためである。 従って、所定値Ciniに許容値εを加算した値を基準判定閾値C0として定めておけば、差分ΔPMがこの基準判定閾値C0を超えて大きくなったとき、NOx触媒3に劣化が生じたと判断することができる。

    ただし、判定閾値C0がNOx触媒3の劣化判定を精度良く行うことができるのは、基準のパティキュレート流入量積算値Dのときだけであり、運転条件の相違でパティキュレート流入量の一定時間当たり積算値Veがこの基準のパティキュレート流入量積算値Dを外れたときには、判定閾値が不適切になる。 そこで、図5に示したように、パティキュレート流入量の一定時間当たり積算値Veが基準のパティキュレート流入量積算値Dを外れて大きくなったときには判定閾値Cを基準判定閾値C0よりも大きくし、これに対してパティキュレート流入量の一定時間当たり積算値Veが基準のパティキュレート流入量積算値Dを外れて小さくなったときには判定閾値Cを基準判定閾値C0よりも小さくすることで、パティキュレート流入量の一定時間当たり積算値Veが基準のパティキュレート流入量積算値Dより外れた場合においても、精度良く触媒劣化診断を行うことができる。

    上記の一定時間T1は長くするほど触媒劣化診断の精度がよくなるが、その反面で触媒劣化診断の機会が少なくなる。 一方、一定時間T1を短くすると触媒劣化診断の機会は増すものの触媒劣化診断の精度が低下する。 従って、一定時間T1は適合により定める。

    ここで、本実施形態の作用効果を説明する。

    本実施形態(請求項1、2に記載の発明)によれば、NOx触媒3と、このNOx触媒3の下流に位置して排気中のパティキュレートを捕集するフィルタ4とを備え、フィルタ4へのパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Ve(フィルタに流入するパティキュレート量)を算出し、フィルタ4のパティキュレート堆積量の一定時間当たりの増加量Vr(フィルタに堆積しているパティキュレート量)を推定し、これらフィルタ4へのパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veとフィルタ4のパティキュレート堆積量の一定時間当たりの増加量Vrとに基づいてNOx触媒3に劣化が生じているか否かを判定するので(図2のステップ3〜10、12〜13参照)、NOxセンサを追加することなくNOx触媒3の劣化診断を行うことができる。

    本実施形態(請求項3に記載の発明)によれば、劣化判定手段は、フィルタ4へのパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veとフィルタ4のパティキュレート堆積量の一定時間当たりの増加量Vrとの差分ΔPM(=Ve−Vr)を算出し、その差分ΔPMが判定閾値Cより大きくなったときにNOx触媒3に劣化が生じていると判定するので(図2のステップ3〜10、12〜14参照)、運転条件によってフィルタ4へのパティキュレート流入量の一定時間当たり積算値Veが変化しても、精度良くNOx触媒3の劣化を判定できる。

    本実施形態(請求項4に記載の発明)によれば、判定閾値Cをパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veに応じて決定するので(図2のステップ11、図5参照)、運転条件によりパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veが相違しても、触媒劣化を精度良く判定できる。

    NOx触媒3の転換効率がNOx触媒3の劣化前後でほとんど変化しない排気温度域やNOx触媒3より流出してくる二酸化窒素NO 2によりフィルタ4に堆積しているパティキュレートの酸化除去が行われない温度域ではフィルタ4へのパティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veとフィルタ4のパティキュレート堆積量の一定時間当たりの増加量Vrとの差分ΔPMがNOx触媒3の劣化前後で変わらず、従ってNOx触媒3に劣化が既に生じているのに劣化が生じていないとの誤判定が生じかねないのであるが、本実施形態(請求項6に記載の発明)によれば、パティキュレート流入量の一定時間当たりの積算値Veの算出とパティキュレート堆積量の一定時間当たりの増加量の推定とを行う所定の温度域は、NOx触媒3の転換効率がNOx触媒3の劣化前後で大きく(顕著に)変化する排気温度域でかつNOx触媒3より流出してくる二酸化窒素NO 2によりフィルタ4に堆積しているパティキュレートの一部の酸化除去が行われる温度域であるので、触媒劣化を精度良く判定できる。

    請求項1の算出手段の機能は図2のステップ5〜7により、推定手段の機能は、図2のステップ3、4、7、8、9、10によりそれぞれ果たされている。

    本発明の第1実施形態のエンジンの排気浄化装置の概略構成図。

    触媒劣化判定を説明するためのフローチャート。

    制御周期当たりのパティキュレート流入量の特性図。

    フィルタのパティキュレート堆積量の特性図。

    判定閾値の特性図。

    符号の説明

    1 エンジン 2 排気通路 3 NOx触媒 4 フィルタ 11 エンジンコントロールユニット

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