Secondary air supply

申请号 JP2004283413 申请日 2004-09-29 公开(公告)号 JP4431017B2 公开(公告)日 2010-03-10
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 健 富安; 輝英 山西; 周二 平山; 賢一郎 掛水;
摘要
权利要求
  • エンジンに取り付けられたエアクリーナと前記エンジンの排気ポートとの間に設けられ、
    前記エアクリーナから供給される空気の流れを制御する二次空気制御弁と、
    前記排気ポートから排出される排気ガスの逆流を防止するためのリード弁と、
    前記エアクリーナ、前記二次空気制御弁、及び、前記リード弁を繋いで前記エアクリーナから前記排気ポートに空気を供給する二次空気供給通路とを有し、
    側面視において、前記エアクリーナ、前記二次空気制御弁、及び、前記リード弁が略同一直線上に配設され
    前記二次空気制御弁は、側面視において、前記エンジンのシリンダの上方で、且つ、前記エンジンの変速機ケースの前部から前方に延びる冷却風導入通路の上方に配設されて構成されていることを特徴とする二次空気供給装置。
  • エンジンに取り付けられたエアクリーナと前記エンジンの排気ポートとの間に設けられ、
    前記エアクリーナから供給される空気の流れを制御する二次空気制御弁と、
    前記排気ポートから排出される排気ガスの逆流を防止するためのリード弁と、
    前記エアクリーナ、前記二次空気制御弁、及び、前記リード弁を繋いで前記エアクリーナから前記排気ポートに空気を供給する二次空気供給通路とを有し、
    前記エアクリーナ、前記二次空気制御弁、及び、前記リード弁が、前記エンジンのシリンダ軸線に対して一方の側部に 、側面視及び平面視において略同一直線上に配設され るとともに、
    前記エンジンのシリンダヘッドカバーと前記リード弁、前記エンジンのシリンダブロックと前記二次空気制御弁とが、それぞれ側面視において重なるように配設されて構成されていることを特徴とする二次空気供給装置。
  • 前記二次空気供給通路は、前記エアクリーナと前記二次空気制御弁と前記リード弁とを結ぶ直線上に配設されて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二次空気供給装置。
  • 前記二次空気制御弁は、側面視において、
    前記エンジンのシリンダの上方で、且つ、前記エンジンの変速機ケースの前部から前方に延びる冷却風導入通路の上方に配設されて構成されていることを特徴とする 請求項2または3に記載の二次空気供給装置。
  • 前記シリンダの側部上面にカムチェーンテンショナが配設され、
    前記二次空気制御弁が、前記カムチェーンテンショナの側方に配設されて構成されていることを特徴とする 請求項1または4に記載の二次空気供給装置。
  • 前記エンジンは、シリンダヘッドが略水平前方に傾斜し車体に対して揺動自在に支持されるユニットタイプのエンジンであり、
    前記二次空気制御弁及び前記リード弁が、平面視において前記エンジンのシリンダ軸線よりも変速機ケース側で、且つ、前記変速機ケースよりも前方に配設されて構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の二次空気供給装置。
  • 前記シリンダヘッドに当該シリンダヘッドを冷却するウォータジャケットが形成されるとともに、前記エンジンのシリンダブロックには、シリンダ軸線を挟んで一方の側面にカムチェーン、他方の側面に外方に突出する冷却フィンが設けられて構成されることを特徴とする請求項6に記載の二次空気供給装置。
  • 前記シリンダヘッドには、前記排気ポート内の排気ガスの酸素濃度を検出するO2センサと、前記シリンダヘッドを冷却した冷却水を前記ウォータジャケットから排出する冷却水排出パイプと、前記ウォータジャケット内の冷却水の温度を測定する水温センサとが設けられ、
    前記O2センサ及び前記水温センサの取り付け方向、並びに前記冷却水排出パイプの延びる方向は略同一で、且つ、平面視において前記エンジンの一側方に略平行に設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の二次空気供給装置。
  • 说明书全文

    本発明は、排気ポートに空気を供給して、エンジンから排出された排気中に残る未燃焼成分を再燃焼させるための二次空気供給装置に関する。

    排ガス規制対策の一つとして用いられるエンジンの二次空気供給装置は、エアクリーナからの空気を排気ポートに供給して、排気ガスに含まれる未燃焼成分を再燃焼させるために用いられる。 この二次空気供給装置は、エアクリーナと排気ポートとを結ぶ二次空気供給通路に、二次空気制御弁とリード弁とを有して構成されている。 二次空気制御弁はエンジンコントロールユニットにより制御され、車速、エンジン回転数、スロットルポジションに応じて開閉される。 また、リード弁は、エアクリーナからの空気を排気ポートに供給するとともに、この排気ポートから排気ガスがエアクリーナに逆流するのを防止するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。

    特開2002−201935号公報

    しかしながら、従来のエンジンにおいては、エアクリーナ、二次空気制御弁、及び、リード弁の配設位置が複雑であるとともに、それぞれを連結する二次空気供給通路の配設も複雑であるため、通路が長くなるとともに、通路をこれらの部材に接続する作業が困難であった。

    本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、エンジンに対して各部材の配設位置を略直線上に並ぶように構成することにより、通路を短くし、且つ、取り付けを容易にした二次空気供給装置を提供することを目的とする。

    前記課題を解決するために、 第1の本発明に係る二次空気供給装置は、エンジンに取り付けられたエアクリーナとこのエンジンの排気ポートとの間に設けられ、 エアクリーナから供給される空気の流れを制御する二次空気制御弁と、 排気ポートから排出される排気ガスの逆流を防止するためのリード弁と、エアクリーナ、二次空気制御弁、及び、リード弁繋いでエアクリーナから排気ポートに空気を供給する二次空気供給通路(例えば、実施形態における第1二次空気供給管114及び第2二次空気供給管115)とを有し、側面視において、エアクリーナ、二次空気制御弁、及び、リード弁が略同一直線上に配設され、二次空気制御弁は、側面視において、エンジンのシリンダの上方で、且つ、エンジンの変速機ケースの前部から前方に延びる冷却風導入通路の上方に配設されて構成される。

    前記課題を解決するために、第2の本発明に係る二次空気供給装置は、 エンジンに取り付けられたエアクリーナとエンジンの排気ポートとの間に設けられ、エアクリーナから供給される空気の流れを制御する二次空気制御弁と、排気ポートから排出される排気ガスの逆流を防止するためのリード弁と、エアクリーナ、二次空気制御弁、及び、リード弁を繋いでエアクリーナから排気ポートに空気を供給する二次空気供給通路(例えば、実施形態における第1二次空気供給管114及び第2二次空気供給管115)とを有し、エアクリーナ、二次空気制御弁、及び、リード弁が、エンジンのシリンダ軸線に対して一方の側部に、側面視及び平面視において略同一直線上に配設されるとともに、エンジンのシリンダヘッドカバーとリード弁、エンジンのシリンダブロックと二次空気制御弁とが、それぞれ側面視において重なるように配設されて構成される。

    上記第1、第2の本発明において 、二次空気供給通路は、エアクリーナと二次空気制御弁とリード弁とを結ぶ直線上に配設されて構成されることが好ましい。

    また、二次空気制御弁は、側面視において、エンジンのシリンダの上方で、且つ、エンジンの変速機ケースの前部から前方に延びる冷却風導入通路の上方に配設されて構成されることが好ましい。

    更に、シリンダの側部上面にカムチェーンテンショナが配設され、二次空気制御弁が、カムチェーンテンショナの側方に配設されて構成されることが好ましい。
    なお、エンジンは、シリンダヘッドが略平前方に傾斜し車体に対して揺動自在に支持されるユニットタイプのエンジンであり、二次空気制御弁及びリード弁が、平面視においてエンジンの変速機ケース側で、且つ、変速機ケースよりも前方に配設されて構成されることが好ましい。
    また、シリンダヘッドに当該シリンダヘッドを冷却するウォータジャケットが形成されるとともに、エンジンのシリンダブロックには、シリンダ軸線を挟んで一方の側面にカムチェーン、他方の側面に外方に突出する冷却フィンが設けられて構成されることも好ましい。
    更に、シリンダヘッドには、排気ポート内の排気ガスの酸素濃度を検出するO2センサと、シリンダヘッドを冷却した冷却水をウォータジャケットから排出する冷却水排出パイプと、ウォータジャケット内の冷却水の温度を測定する水温センサとが設けられ、O2センサ及び水温センサの取り付け方向、並びに冷却水排出パイプの延びる方向は略同一で、且つ、平面視においてエンジンの一側方に略平行に設けられるように構成することも本発明の好ましい構成形態である。

    本発明に係る二次空気供給装置を以上のように構成すると、二次空気供給通路の全長を短くすることが容易になるため、この二次空気供給装置を軽量でコンパクトにすることが可能になり、また、製造コストを安くすることができる。 このとき、エアクリーナ、二次空気制御弁、及び、リード弁を、エンジンのシリンダ軸線に対して一方の側部に配設するとともに、平面視において略同一直線上に配設することにより、二次空気供給通路の取り付けをエンジンの一方の側から行うことができるため、作業が容易になる。 また、二次空気供給通路を、エアクリーナと二次空気制御弁とリード弁とを結ぶ直線上に配設することにより、この二次空気供給通路を短くすることができ、配線作業も容易になる。

    また、二次空気制御弁を、側面視において、エンジンのシリンダの上方で、且つ、冷却風導入通路の上方に配設することにより、二次空気制御弁に冷却風が当たりやすくなり、この二次空気制御弁を適切な温度に保つことができる。 さらに、この二次空気制御弁をカムチェーンテンショナの側方に配設することにより、エンジンからの熱をこのカムチェーンテンショナで防いで、より一層二次空気制御弁を適切な温度に保つことができる。

    以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。 まず、図1を用いて本発明に係る二次空気供給装置が搭載されるスクータ型車両1について説明する。 スクータ型車両1は、車体フレーム2を有しており、この車体フレーム2は、その前部に位置し、上下方向に延びるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から下方に延びるダウンフレーム4と、ダウンフレーム4の略中央部から、下方そして後方更に後方斜め上方に延びる左右一対のサイドフレーム5と、これらのサイドフレーム5にサイドプレート6を介して取り付けた円弧状の湾曲フレーム7とから構成される。

    ヘッドパイプ3には、図示しないステアリングシャフトが回転自在に取り付けられており、このステアリングシャフトの下端にフロントフォーク8が取り付けられている。 そして、このフロントフォーク8の下端に前輪9が支承されている。 一方、ステアリングシャフトの上端にはハンドルポスト10が取り付けられており、さらにこのハンドルポスト10の上端にハンドル11が取り付けられ、ハンドル11を操作して、前輪9を操可能に構成されている。 また、ヘッドパイプ3から前方に延びるように上部ステー12及び下部ステー13が取り付けられており、これらの上部及び下部ステー12,13の前端に前かご14が取り付けられている。

    一対のサイドフレーム5の下部で、この一対のサイドフレーム5の間には、燃料タンク15が取り付けられている。 この燃料タンク15の後方に位置する湾曲フレーム7の後端にパワーユニット16の前端が上下にスイング自在に取り付けられるとともに、一方のサイドフレーム5の後端にリヤクッションユニット17を介してパワーユニット16の後端が取り付けられている。 ここで、燃料タンク15には、内部に転倒センサを備える燃料ポンプ18が設けられており、上部に設けられた給油口(キャップ)19から燃料が供給可能に構成されている。 また、パワーユニット16は、エンジン50、変速機90、スロットルボディ21、エアクリーナ22、エンジン50から後方に延ばされた排気管23、及び、この排気管23の後端に接続されたマフラ24から構成される。 そして、このパワーユニット16の後端には後輪25が取り付けられており、パワーユニット16により後輪25が駆動されて、スクータ型車両1が動を得て走行可能に構成されている。

    サイドフレーム5の後部にはラゲッジボックス26及びグラブレール20が取り付けられている。 ラゲッジボックス26は、その前部がサイドフレーム5に取り付けられた前側クロスパイプ27で前側プレート28を介して支持され、後部がサイドフレーム5に取り付けられた門形フレーム29で支持される。 また、グラブレール20は、サイドフレーム5から上方に延びた後部ステー30で支持される。 なお、ヘルメット31,32は、ラゲッジボックス26内に納められた状態を表している。 また、グラブレール20の後部には、後部収納ボックス33が取り付けられる。

    このように構成されたスクータ型車両1は、車体前部上部がフロントカバー34で覆われ、このフロントカバー34の側部下方に左右のフロントサイドカバー35が取り付けられる。 このフロントサイドカバー35には図示しないターンシグナルランプが取り付けられる。 フロントカバー34の後部にはフロントインナカバー36が取り付けられ、運転者及び同乗者が足を載せるステップフロア37の側部がサイドカバー及びアンダーカバー38で覆われる。 また、ラゲッジボックス26の上部にはシート39が取り付けられ、シート39の下方の周囲がボディカバー及びボディサイドカバー40で覆われる。 さらに、フロントカバー34の上部には、ハンドル11を覆うハンドルカバー42が取り付けられ、このハンドルカバー42にはヘッドランプ43が取り付けられている。 また、前輪9の上方を覆うようにフロントフェンダ44が取り付けられ、後輪25の上方を覆うようにリヤフェンダ45が取り付けられている。

    なお、グラブレール20の下方にはテールランプ46が配置されており、フロントカバー34とフロントインナカバー36の間にはバッテリ41が格納されている。

    次に、パワーユニット16の詳細について図2〜図5を用いて説明する。 尚、本実施例においては、図2における矢印Fの方向を前方とし、図3における矢印Uの方向を上方とする。 パワーユニット16を構成するエンジン50は、シリンダヘッドカバー51、シリンダヘッド52、シリンダブロック53、及び、クランクケース54から構成されている。 シリンダブロック53内にはめ込まれたシリンダスリーブ55に囲まれて形成されたシリンダ室55aには上下に摺動自在にピストン56が配設されており、このピストン56は、コンロッド57を介してクランクケース54内に回転自在に保持されるクランクシャフト58に接続されている。 シリンダブロック53(シリンダスリーブ55)、シリンダヘッド52及びピストン56で形成される燃焼室59には、吸気口及び排気口を介して、それぞれ吸気ポート60及び排気ポート61が連通している。 そして、茸形状の吸気バルブ62及び茸形状の排気バルブ63は、一端が弁軸に取り付けられてリテーナに支持され、他端がシリンダヘッド52に支持されるバルブスプリング64,65により、それぞれ吸気口及び排気口を常時閉じる方向に付勢されている。

    さらに、シリンダヘッド52には、吸気バルブ62及び排気バルブ63を開閉作動させるためのカムシャフト66が回転自在に配設されており、このカムシャフト66が有するカムドリブンスプロケット67とクランクシャフト58に配設されたカムドライブスプロケット68にタイミングチェーン69が巻き掛けられている。 そのため、クランクシャフト58の回転に合わせてカムシャフト66が回転し、このカムシャフト66に形成されたカム70,71がロッカーアーム72,73を介して吸気バルブ62及び排気バルブ63を押し下げることにより、吸気口及び排気口を開閉する。 また、吸気ポート60には、インジェクタ74が設けられており、このインジェクタ74により燃料が吸気ポート60内に微粒子化されて噴射される。 さらに、シリンダヘッド52には点火プラグ75が取り付けられている。

    なお、シリンダブロック53の側部には、タイミングチェーン69の張力を調整してカム70,71により吸気バルブ62及び排気バルブ63を開閉するタイミングを調整するためのカムチェーンテンショナ84が取り付けられている。

    このようにして構成されたエンジン50において、エアクリーナ22で清浄にされた空気とインジェクタ74により噴射された燃料の混合気が吸気ポート60から燃焼室59に供給され、ピストン56で圧縮された後に点火プラグ75で点火されて燃焼し、ピストン56を介してクランクシャフト58を回転させるエネルギーとなり、その後、排気ガスとして排気ポート61から外部に排出される。

    クランクシャフト58は、右クランクシャフト半体58aと左クランクシャフト半体58bとから構成されており、両クランクシャフト半体58a,58bを繋いで配設されたクランクピン76を介して、コンロッド57が接続されている。 また、クランクシャフト58を格納するクランクケース54は、右ケース半体54a及び左ケース半体54bから構成されており、クランクシャフト58の一端(右クランクシャフト半体58aのジャーナル部)がベアリング77を介して右ケース半体54aに支持され、他端(左クランクシャフト半体58bのジャーナル部)がベアリング78を介して左ケース半体54bに支持されている。 また、右クランクシャフト半体58aのジャーナル部の先端部には、ACG79及び冷却ファン85が配設されている。

    左ケース半体54bの左側部は、後方に延びて変速機ケース80の一部を構成しておりこの左ケース半体54bの左側面に取り付けられる変速機カバー81に囲まれる変速機室82に変速機90が格納されている。 変速機90は、変速機室82内に延びる左クランクシャフト半体58bのジャーナル部の先端部に取り付けられて一体に回転するドライブプーリ91、変速機室80の後方に位置してクランクシャフト58と平行に延びて回転可能に取り付けられたカウンタシャフト92、カウンタシャフト92の略中央部にこのカウンタシャフト92に対して相対回転可能に取り付けられたドリブンプーリ93、カウンタシャフト92の左端に取り付けられてドリブンプーリ93とカウンタシャフト92とを係脱するクラッチ94、及び、ドライブプーリ91及びドリブンプーリ93に巻き掛けられてドライブプーリ91の回転をドリブンプーリ93に伝達する図示しない変速機ベルトから構成される。

    ドライブプーリ91は、クランクシャフト58の上に一体回転可能なように取り付けられた固定プーリ半体91aと、この固定プーリ半体91aに対して軸方向に相対移動可能で且つクランクシャフト58と一体回転可能な可動プーリ半体91bとから構成され、変速機ベルトはこれらの固定プーリ半体91a及び可動プーリ半体91bに挟持される。 一方、ドリブンプーリ93は、カウンタシャフト92に相対回転可能に取り付けられた固定プーリ半体93aと、固定プーリ半体93aに対して軸方向に相対移動可能で且つカウンタシャフト92に対して相対回転可能な可動プーリ半体93bとから構成され、変速機ベルトはこれらの固定プーリ半体93a及び可動プーリ半体93bに挟持される。 そのため、ドライブプーリ91及びドリブンプーリ93のプーリ幅を可変設定することにより、変速機ベルトの両プーリ91,93に対する巻き掛け半径を連続的に変化させて変速比を無段階に(連続的に)制御することができる。

    カウンタシャフト92と平行に、アイドルシャフト95及び後輪25が取り付けられた後輪シャフト96が回転可能に取り付けられており、カウンタシャフト92、アイドルシャフト95及び後輪シャフト96に取り付けられたギア列を介してカウンタシャフト92の回転駆動力が後輪25に伝達される。 このように、エンジン50の出力がクランクシャフト58に伝達され、変速機90により変速された後、後輪25に伝達される。

    なお、このようなパワーユニット16を作動させると、発熱するため各部を冷却する必要がある。 そのため、シリンダヘッド52に対しては、内部に冷却水を流して冷却するウォータジャケット122を形成して、この冷却水により冷却し、シリンダブロック53に対しては、側部で外方に突出する複数の冷却フィン86を形成して、この冷却フィン86からシリンダブロック53で発生した熱を放出させ、また、変速機ケース80に対しては、この変速ケース80の前部に、前方に延びて変速機室82内に外気を取入れる冷却風導入通路83を設けて冷却するように構成されている。

    それでは、以上のように構成されたスクータ型車両1に用いられる二次空気供給装置100について説明する。 二次空気供給装置100は、排気ポート61に空気を送り込んで、燃焼室59から排出される排気ガスに含まれる未燃焼成分を再燃焼させるものであり、エアクリーナ22から供給される空気の流れを制御する二次空気制御弁101、排気ポート61から排気ガスが二次空気制御弁101等に逆流するのを防止するとともに排気ポート61内部の負圧によって開弁するリード弁102、及び、これらを繋ぐ、第1及び第2二次空気供給管114,115から構成される。

    二次空気制御弁101は、二次空気吸入パイプ103及び二次空気吐出パイプ104を有し、本体部105内に設けられたソレノイドバルブを開閉して二次空気吸入パイプ103から流入して二次空気吐出パイプ104から流出する空気の流れを制御する。 なお、ソレノイドバルブの制御は、図示しないエンジンコントロールユニットからの電気信号がコネクタ106に繋がれたケーブルより送られて行われる。 この二次空気制御弁101は、本体部105に取り付けられたブラケット117を介してシリンダブロック53の上側部に、このシリンダブロック53から離隔を有して取り付けられており、また、カムチェーンテンショナ84の側方に取り付けられている。

    シリンダヘッドカバー51の上部には、外方に突出して開口するバルブ収容部107が形成されており、このバルブ収容部107で囲まれて内部にバルブ収容室108が形成されている。 このバルブ収容室108の底部には、シリンダヘッドカバー51内に形成された上部通路(図示せず)が連通している。 一方、シリンダヘッド52内には排気ポート61に連通した下部通路118が形成されており、シリンダヘッド52にシリンダヘッドカバー51が取り付けられたときに、上部通路と下部通路118が連通して二次空気が排気ポート61に供給される通路が形成される。

    バルブ収容室108の上部にはリード弁102が取り付けられており、このときこのリード弁102のリードはバルブ収容室108側に位置するように配設されている。 そして、リード弁102の側方でバルブ収容部107の側部に、リードバルブカバー109が取り付けられる。 このリードバルブカバー109は、後方が開放した内部空間110が形成されており、空気取入れパイプ111がリードバルブ102と略平行に延びて形成され内部空間110と連通している。 なお、リードバルブカバー109は、このリードバルブカバー109に形成された取り付け部112,112がボルト等によりシリンダヘッドカバー51に締結されている。

    エアクリーナ22の前部には、このエアクリーナ22で清浄にされた空気を吐出するための二次空気供給パイプ113が形成されており、この二次空気供給パイプ113と二次空気制御弁101の二次空気吸入パイプ103とが第1二次空気供給管114により接続されている。 また、二次空気制御弁101の二次空気吐出パイプ104とリードバルブカバー109に形成された空気取入れパイプ111が第2二次空気供給管115により接続されている。

    以上のように構成されたエンジン50において、エアクリーナ22で清浄な状態にされた空気が、第1二次空気供給管114、二次空気制御弁101、第2二次空気供給管115を通って空気取入れパイプ111からリードバルブカバー109の内部空間110に導入され、リード弁102のリードを押し下げてバルブ収容室108に入り、上部及び下部通路118を経て排気ポート61に供給される。 なお、エンジンコントロールユニットは、スクータ型車両1の車速、エンジン回転数、及び、スロットルポジション等に代表される車両状態に基づいて二次空気制御弁101の開閉を制御する。 また、リード弁102のリードは、上述のようにバルブ収容室108内に位置するように取り付けられているため、二次空気が供給されて排気ポート61内の未燃焼成分が再燃焼されたことによりこの排気ポート61内の圧力が高くなっても、この排気が二次空気制御弁101等へ逆流することはない。

    このとき、図3から明らかなように、エアクリーナ22(二次空気供給パイプ113)、二次空気制御弁101、及び、リード弁102は、側面視において略同一直線上に並ぶように配設されている。 そのため、これらを繋ぐ第1及び第2二次空気供給管(以下、まとめて「二次空気供給通路」と呼ぶ)114,115の全長を短くすることが容易になるため、二次空気供給装置100を軽量でコンパクトにすることが可能となり、また、製造コストを安くすることができる。 また、図2から明らかなように、エアクリーナ22(二次空気供給パイプ113)、二次空気制御弁101、及び、リード弁102は、エンジン50のシリンダ軸線に対して一方側(左側)に配設されるとともに、平面視においても、略同一直線上に並ぶように配設されている。 このように配設することにより、二次空気供給通路114,115の取り付けを、エンジン50の一方の側から行うことができるため、配線作業が容易になる。 なお、二次空気供給通路114,115をエアクリーナ22、二次空気制御弁101及びリード弁102が並ぶ直線上に配設することにより、この二次空気供給通路114,115を短くすることができるとともに、配線作業も容易になる。

    また、二次空気制御弁101は、図3から明らかなように、変速機ケース80内に外気を取り込む冷却風導入通路83の上方に配設されているため、この二次空気制御弁101にも外気(冷却風)が当たりやすく、適切な温度に保つことができる。 さらに、上述のように、二次空気制御弁101は、ブラケット117を介してシリンダブロック53の側部で、且つ、カムチェーンテンショナ84の側方に取り付けられているため、エンジン50からの熱をカムチェーンテンショナ84で防いで、より一層、二次空気制御弁101を適切な温度に保つことができる。

    なお、本実施例で示すようにクランクケース54がクランクシャフト58の延びる方向に左右に二分割する左右割構造である場合、このクランクケース54に二次空気制御弁101を取り付けることが困難となるが、上述のようにこの二次空気制御弁101は、ブラケット117を介してシリンダブロック53に取り付けられているため、容易に取り付け可能である。

    ところで、本実施例に示すエンジン50においては、排気ポート61内の排気ガスの酸素濃度を検出するO2センサ116や、シリンダヘッド52を冷却した冷却水をウォータジャケット122から排出する冷却水排出パイプ121及びウォータジャケット122内の冷却水の温度を測定する水温センサ119が取り付けられているが、図5に示すように、これらのセンサ116,119の取り付け方向や冷却水排出パイプ121が延びる方向は略同一で、且つ、平面視において略平行になっている。 そのため、これらのセンサ116,119の取り付けや、冷却水排出パイプ121に冷却水排出管(図示せず)を取り付けるときは、エンジンの一方側から作業できるため取り付け作業が容易となる。

    本発明に係る二次空気供給装置が取り付けられるスクータ型車両の側面図である。

    パワーユニットの平面図である。

    パワーユニットの左側面図である。

    パワーユニットの右側面図である。

    シリンダヘッドの断面図である。

    符号の説明

    22 エアクリーナ50 エンジン61 排気ポート80 変速機ケース82 冷却風導入通路84 カムチェーンテンショナ100 二次空気供給装置101 二次空気制御弁102 リード弁114,115 第1及び第2二次空気供給管(二次空気供給通路)

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