Fiber product exhibiting chambray appearance and its formation

申请号 JP11571898 申请日 1998-04-24 公开(公告)号 JPH10325085A 公开(公告)日 1998-12-08
申请人 Basf Corp; ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション; 发明人 GADOURY DEAN R;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for producing a heat-resistant and flame- retardant product exhibiting a chambray effect, improved in touch and comprising melamine fibers and aramide fibers. SOLUTION: This method for dyeing a heat-resistant and flame-retardant fiber product comprising melamine fibers and aramide fibers comprises a process for feeding a fabric comprising the melamine fibers and the aramide fibers into a dyeing bath containing a basic dye, sodium nitrate and at least one kind of carrier, and a process for dyeing the fabric at a temperature above about 100 deg.C so as to dye the aramide fibers, substantially not dye the melamine fibers and give a chambray appearance to the fabric.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 メラミン繊維とアラミド繊維から成る布地を、塩基染料、硝酸ナトリウムおよび少なくとも1種類の担体を含有する染色浴に給送する工程、およびアラミド繊維は染色されるが、メラミン繊維は実質的で染色されず、布地がシャンブレー外観を呈するように、布地を約100℃を超える温度で染色する工程を有することを特徴とする、メラミン繊維と、アラミド繊維から成る耐熱性、難燃性繊維製品を染色する方法。
  • 【請求項2】 上記メラミン繊維が、ホルムアルデヒド2モル、メラミン1モルのモル割合でメラミンとホルムアルデヒドを縮合させた生成物、単一もしくは複数のヒドロキシオキサアルキルメラニンおよび少量の選択的な他の添加剤を含有するメラミン/ホルムアルデヒド繊維であることを特徴とする請求項(1)の方法。
  • 【請求項3】 メラミン繊維が生地の約20から約50
    重量%を占めることを特徴とする請求項(1)の方法。
  • 【請求項4】 上記担体が、アセトフェノン、メチルベンゾエート、ベンズアルデヒド、ベンジルアルコール/
    アセトフェノン混合物、シクロヘキサノン、N−シクロヘキシル−2−ピロリジン、N−オクチルピロリドン、
    N,N−ジエチル(メタトルアミド)、N,N−ジメチルホルムアミド、N−ブチルおよびN−イソプロピルフタルイミド混合物、アリールエーテル、ベンズアミド、
    ジメチルアミド、アリールエーテル、芳香族ケトンの中から選ばれることを特徴とする請求項(1)の方法。
  • 【請求項5】 染色を少なくとも120℃の温度で行なうことを特徴とする請求項(1)の方法。
  • 【請求項6】 約20重量%から100重量%近くまでの実質的に染色されていないメラミン繊維と、染色されているアラミド繊維とを含有し、シャンブレー外観を呈することを特徴とする耐熱性、難燃性シャンブレー布地。
  • 【請求項7】 上記布地が織布、非織布または編成布であることを特徴とする請求項(6)の布地。
  • 【請求項8】 上記メラミン繊維が、ホルムアルデヒド2モル、メラミン1モルのモル割合でメラミンとホルムアルデヒドを縮合させた生成物、単一もしくは複数のヒドロキシオキサアルキルメラニンおよび少量の選択的な他の添加剤を含有するメラミン/ホルムアルデヒド繊維であることを特徴とする請求項(6)の布地。
  • 【請求項9】 上記メラミン繊維が、生地の約20から約50重量%を占めることを特徴とする請求項(6)の布地。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【技術分野】本発明は、メラミン繊維から製造される布地およびヤーン、ならびにこれらに色、公定分率および改善された手触わりのような物理的諸特性を附与する方法に関する。

    【0002】

    【従来技術】メラミン繊維は、耐熱性、難燃性を必要とする用途に有用である。 このような用途としては、例えば、椅子、ソファーなどの布張り地、カーテン生地、消防服などが挙げられる。 このような用途は、人命、財産を保全するというその役割の故に、実利的なものであり、外観は些細で二次的であると考えられがちである。
    しかしながら、これは誤まりであって、外観は布地の選択に重要な地位を占める。 従って、メラミン繊維で製造される布地が、所望の明暗ないし色調で染色され得ることは極めて重要である。 しかしながら、メラミン繊維の化学的性質が、他の一般的な合成繊維と相違するために、これら繊維を染色するための染料が、必ずしもメラミンを染色するとは限らない。 そこでメラミン布地を染色する染料および染色条件を見出す必要がある。

    【0003】多くのメラミン布地は、そのままの状態では、ザラザラした、またはカサカサした手触わりを有する。 メラミン布地の特定の用途においては、このような特性は、たとえ実用的機能が秀れているとしても、メラミン布地を使用する欠点とみなされる。 メラミン布地の手触わりを改善し、その快適性を増大させる必要がある。

    【0004】快適性は「公定水分率」とも関連があり、
    布地の快適性を改善する一つの方法は、「公定水分率」
    を増大させることである。 合成繊維の吸湿能は、皮膚に対して木綿様の感触を増大させ、合成繊維の感触を低減させる。 公定水分率と称するのは、布地の吸湿特性を意味する。 古くから快適な布地とされて来た木綿生地は比較的高い公定水分率(一般的に約8.5から約10.
    5)を示し、皮膚から水分を除去する吸湿作用が、快適な「感触」をもたらす。

    【0005】手触わりのよさは柔軟性とも関連があるが、これを定量的に示すのは困難がある。 しかしながら、少なくとも、2種類の異なる布地を手で比較して、
    その一方が他方より軟らかいと感ずることは可能である。

    【0006】メラミン繊維は、しばしば異質の多様な繊維とブレンドされる。 例えばp−アラミド、m−アラミド繊維、グラスファイバー、難燃性( lame
    sitant、FR)セルロース繊維、スチールファイバー、木綿、ウール、ポリエステル繊維などであるが、
    染色性、手触わりなどについては、これらの混紡繊維についても同様の難点がある。

    【0007】他方において、繊維産業界では新規な色彩効果が模索されている。 独特なあるいは魅力的な外観を布地に附与する染色方法も求められている。 典型的な色彩効果の一つはシャンブレー(chambray)と称されている効果であって、その例としては洗い古されたデニムジーンズがある。 この色彩効果は、複数の工程を経て達成される。 例えば染色後のストーンウォッシングである。 デニム効果は、またセルロース繊維に対して良好な洗濯堅牢性を示さない染料と、染色されていない経糸の使用との組合わせで達成される。 このような織布を洗濯することにより、洗濯堅牢性の悪い染料は、独特の軽い色彩効果を、ことに染色されていない経糸にもたらす。

    【0008】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の目的ないし解決されるべき課題はメラミン布地の染色方法を提供することである。

    【0009】他の目的は、染色されたメラミン繊維布地を提供することである。

    【0010】本発明のさらに他の目的はメラミン繊維ブレンド布地を染色する方法を提供することである。

    【0011】さらに、本発明の他の目的は染色されたメラミン繊維ブレンド布地を提供することである。

    【0012】本発明のさらに他の目的は、メラミン繊維布地、メラミン繊維ブレンド布地の手触わりを改善する方法を提供することである。

    【0013】さらに他の本発明の目的は、良好な手触わり特性を有するメラミン繊維またはメラミン繊維ブレンド布地を提供することである。

    【0014】

    【課題を解決するための手段】これらの諸目的は、関連する他の諸目的および本発明の利点ないし課題は、メラミン繊維とセルロース繊維から成る耐熱性、難燃性布地を染色する方法により達成ないし解決される。 この方法において、メラミン繊維と、天然もしくは合成セルロース繊維、すなわち木綿繊維、レイヨン繊維、バスト繊維、セルロースアセテート繊維、リーフ繊維、二次的セルロースアセテート繊維、あるいはこれらのブレンドとから成る布地は、染料浴に給送される。 この染料浴で、
    布地は、直接染料、アゾ染料、ナプトール染料、反応性染料、バット染料、サルファ染料あるいはこれらのブレンドと接触せしめられる。 約95℃より低い温度で、セルロース繊維は染色されるが、メラミン繊維は染色されず、シャンブレー効果を示すように、布地は染色処理される。 メラミン繊維は、メラミンとホルムアルデヒドを、ホルムアルデヒドが2モル、メラミンが1モルの割合で縮合させた生成物、1種類または複数種類のヒドロキシオキサアルキルメラミン、必要に応じて少量の添加剤を含むメラミン/ホルムアルデヒド繊維であるのが好ましい。 メラミン繊維は、布地の約20から約50重量%を構成するのが好ましい。 本発明において使用される上述の担体は、アセトフェノン、メチルベンゾエート、
    ベンズアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンジルアルコール/アセトフェノン混合物、シクロヘキサノン、N
    −シクロヘキシル−2−ピロリドン、N−オクチルピロリドン、N,N−ジエチル(メタトルアミド)、N,N
    −ジメチルホルムアミド、N−ブチルおよびN−イソプロピルフタルイミドの混合物、アリールエーテル、芳香族ケトンの中から選ばれ、染色は少なくとも120℃の温度で行なわれるのが好ましい。

    【0015】耐熱性、難燃化性のシャンブレー布地は、
    約20%から100%近くまでの本質的に染色されないメラミン繊維に染色されたアラミド繊維とから成り、布地はシャンブレー外観を呈する。 布地は織布、不織布、
    編成布のいずれでもよい。

    【0016】他の諸目的および利点は、以下の詳細な説明を読んだこの分野の技術者により理解される筈である。

    【0017】本発明の本質の理解を高めるために、本発明の特定の好適態様の記載を次に記載する。 また特定の用語は同じ意味を記載するために使用される。 本発明の請求の範囲は、この特定の用語を用いることにより限定されないものとなることを意図し、また本発明の本質についての変化、改質、等価及び更に応用の議論が、本発明と関連する技術分野の通常の技術者に通常思い浮かべられるように考慮されていることが理解されるであろう。

    【0018】以下の詳細な説明は織物を含む布地、ヤーンなどの染色に関するものであって染色される繊維製品の形態に制限はなく、織物その他の布地、ヤーン、ウエブ糸、繊維、スライバー、トラなどである。

    【0019】本発明は上述したような各種の形態の繊維製品を着色する標準的な染色、プリントなどの方法に関するが、着色方法は染色法が好ましく、染色処理は、水性浴または非水性浴、好ましくは水性浴で行なわれる。

    【0020】メラミン繊維は単独で使用され、あるいは他の繊維との混紡ヤーンで使用される。 純メラミン繊維ヤーンは、他の繊維を使用せずに、布地、ことに織物に形成される。

    【0021】本発明により達成される染色効果(dye
    ing effects)を説明する目的から、「染色された」(dyed)という語および「着色された」
    (stained)という語を、特定の染料に対して異なる結果を表わすために使用するが、これらの用語は、
    この技術分野の通常の技術者によりこれらに与えられる一般的な意味に従って使用される。

    【0022】本発明は染色された耐熱性、難燃性布地、
    織布に関する。 一般的にこのような布地は、ASTM
    D−2863−77により測定して、約28より大きい、好ましくは少なくとも30の、限界酸素指数を有する。

    【0023】

    【実施態様】

    I. メラミン繊維およびそのブレンド繊維から成る、染色された布地(およびヤーン)(メラミン染色) ある観点からすれば、本発明は、耐熱性、難燃性メラミン繊維により少なくとも部分的に形成されている繊維製品を染色する方法である。 染色されるべき材料は、染料ないし染料混合物を含有し、少なくとも約95℃から約150℃に加熱された染料浴中に約30分から約120
    分置かれる。

    【0024】この繊維材料は100%のメラミン繊維から構成され、あるいはメラミン繊維と、他の繊維、すなわちm−アラミド繊維、p−アラミド繊維、グラスファイバー、カーボンファイバー、その他の鉱物質またはセラミックファイバー、スチールファイバー、ポリベンズイミダゾール繊維、ポリイミド繊維、ポリアミド/イミド繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリアクリレート繊維、ポリアリールエーテルケトン繊維、ノボロイド繊維、ポリエーテルスルホン繊維、ポリ(ビニルクロリド)繊維、ポリ(ビニリデンクロリド)繊維、芳香族繊維、液晶ポリエステル繊維、またはブレンドもしくは組合わせとから成っていてもよい。

    【0025】本発明は、またあらかじめ着色されている(colored)他の繊維とブレンドされたメラミン繊維を染色するためにも使用され得る。 以下の実施例2
    は、あらかじめ着色された(pigmented)p−
    アラミド繊維とメラミン繊維との60:40のブレンドから成る布地でも、本発明方法は均等に着色(colo
    ring)し得ることを実証する。

    【0026】布地は織布でも不織布でも編成布でもよい。 ブレンドの割合は、約20重量%からほとんど10
    0重量%近くまでメラミン繊維であってもよいが、ブレンドにおけるメラミン繊維の割合は、約60重量%を超えないのが好ましい。

    【0027】メラミン繊維は、どのようなメラミン繊維でもよいが、ホルムアルデヒド2モルとメラミン1モルの割合のメラミン/ホルムアルデヒド縮合物を主とし、
    ヒドロキシオキサアルキルメラミンと、場合により少量の添加剤を含有するメラミン/ホルムアルデヒド繊維が好ましい。 適当なメラミン繊維は、例えばNJ州のBA
    SFコーポレーションによりBasofil(登録商標)の商標で市販されている。

    【0028】染色浴中の染料は、直接染料、非含金属酸性染料、含金属酸性染料、分散染料(担体なし)のいずれかまたはその混合物である。 慣用の染色処理によるその他の材料も染色浴中に存在し得る。 例えばレベリング剤、消泡剤、分散剤、滑剤、キレート剤などである。

    【0029】染色浴の温度は、例えば分散染料の場合、
    約95℃から約150℃、ことに約110℃から約15
    0℃である。 正確な温度は、使用される染料によって相違するが、この分野の技術者には容易に決定し得る。

    【0030】布地の染色処理時間も、染料の種類により相違し、また技術者により容易に決定され得るが、一般的に30分から120分である。

    【0031】染色処理が終了し、布地ないしヤーンが所望の色合に染色されたならば、典型的、選択的な後処理を行なうが、例えば特殊な効果を出すために後精練(洗浄)も行なわれ得る。

    【0032】全く意外にも、布地がメラミン繊維と、上述したような他のタイプの繊維とのブレンドである場合には、シャンブレー効果を出すための後処理(例えばストーンウォッシング)を必要とすることなく、独特のシャンブレー効果が発現された。 さらに意外なことは、メラミン繊維は染色されたが、他の繊維は染色されなかった(わずかに着色されることはあっても)ことである。
    然るが故に、さらに処理することなく、シャンブラー効果が現われたのである。 メラミンではない他の耐熱性、
    難燃性繊維が、現在の染色条件下に染色不能であり、少なくとも充分には染色されないという事実は注目されるべきことである。

    【0033】別の観点からすれば、本発明は染色されたメラミン繊維またはメラミンブレンド繊維布地に関する。 このような布地は上述した本発明方法により、好ましくは、メラミン繊維と他の繊維とのブレンドから形成される。

    【0034】本発明は、耐熱性、難燃性メラミン繊維と蛋白質繊維から形成される繊維製品の染色方法もその対象とする。 染色されるべきこの繊維製品は、少なくとも約95℃から約110℃に加熱された分散染料を含有する染色浴中に、約30分から約120分間置かれる。

    【0035】この繊維製品は、メラミン繊維と蛋白質繊維、すなわちウール、シルク、カシミヤ、モヘヤ、うさぎなどの動物繊維とのブレンドであって、約20から1
    00重量%近くまでのメラミン繊維を含む。

    【0036】有利に使用され得る染料は、単一もしくは複数の分散染料およびそのブレンドである。 慣用の染色処理におけるように、染色浴中には、他の材料、例えばレベリング剤、消泡剤、分散剤、滑剤、キレート剤、これらの混合物が存在し得る。

    【0037】この染色浴の温度は約95℃から約110
    ℃の範囲が好ましい。 正確な温度は使用される染料に応じて相違するが、この分野の技術者は経験的に容易に決定し得る。

    【0038】布地は一定時間染色浴中において染料に接触せしめられるが、この時間も染料によって相違し、技術者は容易に適当な時間を決定し得る。 一般的に、この時間は約30分から約120分である。

    【0039】このメラミン繊維と、単一もしくは複数の蛋白質繊維とのブレンドは、分散染料(担体なし)で染色した場合、上述したと同様に、独特のシャンブレー効果を示す。 そのための後処理を必要としない。 後掲の実施例6A−6Bにおいて、メラミン/ウールブレンド布地を分散染料で染色した実施態様が説明されているが、
    ウール繊維は充分に染色されず、せいぜい僅かに着色される程度である。 これにより、布地は魅力的なシャンブレー様外観を示す。

    【0040】II. メラミン繊維およびセルロース繊維から成る、染色された布地(およびヤーン)(セルロース染色) 他の観点からすれば、本発明は、メラミン繊維と、セルロース繊維から成る繊維製品を染色する方法に関する。
    この方法によれば、布地、ヤーン等の繊維製品を、染色浴に給送し、ここで約95℃以下の温度で染色する。 この場合、一方のタイプの繊維を経糸とし、他方のタイプの繊維を緯糸として使用して布地を織成する必要はない(デニム生地のように)。 この観点からの本発明実施態様により染色される布地の説明は後掲の実施例7A−7
    Fに示される。

    【0041】セルロース繊維の例として、天然および合成セルロース繊維、例えば木綿繊維、レーヨン繊維、バスト繊維、リーフ繊維、セルロースアセテート繊維、これらのブレンドが挙げられる。 これらの繊維は、特別の処理により、難燃化(FR)したものでもよいし、そうでなくてもよい。

    【0042】メラミン繊維はどのようなメラミン繊維でもよいが、ホルムアルデヒドを2モル、メラミンを1モルのモル割合で、メラミンと、ホルムアルデヒドを縮合させた生成物を主成分とし、ヒドロキシオキサアルキルメラミンと、少量の他の添加物を含有するメラミン/ホルムアミド繊維を使用するのが好ましい。 適当なメラミン繊維は、NJ州、BASFコーポレーションによりB
    asofil(登録商標)なる商標で製造、販売されている。

    【0043】染料は、直接染料、アゾ染料、分散染料(アセテートの場合)およびこれらのブレンドの中から選ばれる。 好ましい染料は、使用されるセルロース繊維によって異なる。 染色浴中には従来から慣用の他の材料を含有し得る。 例えば木綿繊維、直接染料で染色する場合、塩(例えばグラウバー塩)が通常必要である。

    【0044】布地は織布、不織布、編成布のいずれでもよい。 メラミン繊維を約20重量%から約100重量%
    近くまで含有し得るが、約20から約50重量%が好ましい。 その他の種類の繊維も存在し得る。

    【0045】染色前工程、例えば精練(洗浄)、漂白、
    湿潤などの処理は、必要に応じて行なわれ得る。 染色のための染色浴の温度は、約95℃以下であるが、正確な温度は、この分野の技術者により容易に決定され得る。

    【0046】染色に次いで、技術者に周知の後処理が行なわれ得る。 これらの後処理は、使用された染料に応じて、例えば後精練、酸化、中和などである。

    【0047】さらに他の観点からすれば、本発明は、約20重量%から約100重量%近くまでの、実質状染色されていない(繊維製造の間に予備着色(precol
    oring)されていてもよい)メラミン繊維を含有する耐熱性、難燃性シャンブレー生地に関する。 この布地は、メラミン繊維のほかに、木綿繊維、レーヨン繊維、
    バスト繊維、リーフ繊維、二次的アセテート繊維、セルロースアセテート繊維、これらとまたはさらに他の繊維とのブレンドのようなセルロース繊維を含有する。 セルロース繊維は、直接染料、非含金属酸性染料、反応性染料、ナプトール染料、バット染料、サルファ染料、アゾ染料、分散染料(アセテート用)、これらのブレンドの中から選ばれる染料で染色される。

    【0048】III. メラミン繊維およびセルロース繊維のブレンドから成る、布地(およびヤーン)の染色(メラミン染色) さらに他の観点からすれば、本発明はメラミン繊維とセルロース繊維から成り、メラミン繊維が染色されている繊維製品の染色に関する。 この方法において、上述した布地は、約95℃を超える温度の染色浴に給送される。
    驚くべきことには、メラミン繊維は染色されるが、セルロース繊維は実質的に染色されず(着色されることはあっても)、従って布地は、さらに他の処理を必要とすることなく、シャンブレー効果を呈する。 この結果をもたらすために、一方のタイプの繊維を経糸として他方のタイプの繊維を緯糸として織布を形成する必要はない。 この実施態様は後掲の実施例8A−8Dにおいて説明される。

    【0049】セルロース繊維の例として、天然および合成セルロース繊維、例えば木綿繊維、レーヨン繊維、バスト繊維、リーフ繊維、セルロースアセテート繊維、これらのブレンドが挙げられる。 これらの繊維は、特別の処理により、難燃化(FR)したものでもよいし、そうでなくてもよい。

    【0050】メラミン繊維はどのようなメラミン繊維でもよいが、ホルムアルデヒドを2モル、メラミンを1モルのモル割合で、メラミンと、ホルムアルデヒドを縮合させた生成物を主成分とし、ヒドロキシオキサアルキルメラミンと、少量の他の添加物を含有するメラミン/ホルムアミド繊維を使用するのが好ましい。 適当なメラミン繊維は、NJ州、BASFコーポレーションによりB
    asofil(登録商標)なる商標で製造、販売されている。

    【0051】染料は、直接染料(塩、例えばグラウバー塩不要)、含金属酸性染料、非含金属酸性染料、分散染料、これらのブレンドの中から選ばれる。 慣用の方法に準じて、染色浴中には他の材料も存在し得る。

    【0052】布地は織布、非織布、編成布のいずれでもよい。 これらは、メラミン繊維を約20重量%から約1
    00重量%近くまで、好ましくは約20から約80重量%含有し得る。 セルロース繊維がFR木綿繊維である場合には、メラミン繊維の量割合は約20から約50重量%である。

    【0053】染色前工程、例えば精練、漂白、湿潤などの処理は、必要に応じて行なわれる。 染色のために、染色浴の温度は少なくとも約95℃から約150℃になされるが、正確な温度は使用される染料によって相違し、
    この分野の技術者は容易にこれを決定し得る。

    【0054】布地は所望の色合いに染色されるまで充分な時間にわたって染料と接触させねばならない。 この時間は布地の組成によって異なるが、この分野の技術者はこれを容易に決定し得る。

    【0055】染色後、技術者に周知の後処理、例えば後精練などは、使用される染料により相違する。

    【0056】さらに他の観点からすれば、本発明は、約20重量%から100重量%近くまでのメラミン繊維を含有する耐熱性、難燃性シャンブレー繊維製品に関する。 メラミン繊維は、直接染料(塩を使用せず)、分散染料、含金属酸性染料、またはこれらのブレンドにより染色される。 布地はメラミン繊維のほかに、木綿繊維、
    レーヨン繊維、バスト繊維、リーフ繊維、これらのブレンドのようなセルロース繊維を含有する。 セルロース繊維は、メラミン繊維の染色に使用される、直接染料、非含金属酸性染料、または含金属酸性染料により染色されない(着色されることはあっても)。

    【0057】IV. メラミン繊維およびアラミド繊維のブレンドから成る布地(およびヤーン)の染色(アラミド染色) さらに他の観点からすれば、本発明は、耐熱性、難燃性メラミン繊維とアラミド繊維から成り、アラミド繊維は染色されるが、メラミン繊維は実質的に染色されない、
    繊維製品の染色方法に関する。 この繊維製品は、塩基染料、またはこれらの染料ブレンド、硝酸ナトリウムおよび担体を含有する染色浴中に約30から約120分浸漬される。 染色浴は約100℃から約190℃(またはそれ以上)の温度に加熱される。 この実施態様は後掲の実施例11Aから11Cにおいて説明される。

    【0058】この布地(またはヤーン)はメラミン繊維と、m−アラミド繊維またはp−アラミド繊維のいずれかから構成される。

    【0059】布地は織布、不織布、編成布のいずれでもよい。 ブレンド割合は、メラミン繊維を約20重量%から約100重量%近くまでであるが約60重量%を超えないのが好ましい。 さらに他の繊維も混在し得る。

    【0060】メラミン繊維はどのようなメラミン繊維でもよいが、ホルムアルデヒドを2モル、メラミンを1モルのモル割合で、メラミンとホルムアルデヒドを縮合させた生成物を主成分とし、ヒドロキシオキサアルキルメラミンおよび少量の他の添加物を含有するメラミン/ホルムアルデヒド繊維を使用するのが好ましい。 適当なメラミン繊維は、NJ州、BASFコーポレーションにより、Basofil(登録商標)なる商標により、製造、販売されている。

    【0061】染色浴中の染料は、単一もしくは複数の塩基染料であって、硝酸ナトリウム(または均等物)および担体も含有される。 適当な担体は、アセトフェノン、
    メチルベンゾエート、ベンズアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンジルアルコール/アセトフェノン混合物、
    シクロヘキサノン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、N−オクチルピロリドン、N,N−ジエチル(メタトルアミド)、N,N−ジメチルホルムアミド、N−ブチルおよびN−イソプロピルフタルイミド混合物、アリールエーテル、ベンズアミド、ジメチルアミドである。
    N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミドのような膨潤剤も使用され得る。

    【0062】染色処理で慣用のその他の材料、例えばレベリング剤、消泡剤、分散剤、滑剤、キレート剤、これらの混合物も染色浴中に存在し得る。

    【0063】染色浴の温度は約100℃から約190℃
    (またはそれ以上)であるが、少なくとも約120℃であるのが好ましい。 正確な温度は使用される染料により異なるが、この分野の技術者はこれを容易に決定することができる。

    【0064】布地は染色浴中に一定時間浸漬されるが、
    これも染色に応じて相違する。 技術者はこれも容易に決定し得る。 典型的には約30分から約120分である。

    【0065】染色が終了し、布地ないしヤーンが所望の色合いに染色されたならば、後処理、例えば後精練(洗浄)がなされ得る。

    【0066】全く予想外に、染色された布地は、シャンブレー効果を強調するためにしばしば使用される処理(例えばストーンウォッシング)をすることなく、独特のシャンブレー様外観を呈した。 アラミド繊維は染色されたが、メラミン繊維は染色されなかった(着色はされても)からである。

    【0067】さらに他の関連する実施態様は、メラミン/アラミド繊維ブレンド布地である。 この布地も本発明方法により、アラミド繊維は染色されるが、メラミン繊維は染色されないためにシャンブレー効果を示す。

    【0068】V. 改善された快適性を示すメラミン布地およびヤーン さらに他の観点からして、本発明はメラミン繊維から成る布地の快適性を改善する方法に関する。 周知のようにこのような布地は、ザラザラした手触わりを有する。 しかるに全く意外にも、本発明による特定の染色条件により、このような手触わりが著しく改善されることが見出された。 この観点からする本発明の実施態様は、後掲の実施例9A−Dおよび実施例10において説明される。
    染色は、染色された布地の手触わりをさらに好ましくないものにすると考えられていたので、このような快適性の増大は、極めて意外で驚くべき結果である。

    【0069】この本発明方法は、メラミンないしメラミンブレンド布地を約70℃以上に加熱した染色浴中に、
    約15分以上浸漬する工程を含む。 モック染色浴は、レベリング剤、分散剤、滑剤、キレート剤、pH調整剤を含有していてもよい。 換言すれば、モック染色浴は、染料のほかに、あらゆる化学剤を含有してもよいが、これらの種類、用量は、結果とは全く無関係であると考えられている。

    【0070】メラミン布地ないしヤーンは、メラミンと、単一もしくは複数のm−アラミド繊維、p−アラミド繊維、グラスファイバー、カーボンファイバー、その他の鉱物性もしくはセラミックファイバー、スチールファイバー、ポリベンズイミダゾール繊維、ポリイミド繊維、ポリアミド/イミド繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、ポリアリールエーテルケトン繊維、ノボロイド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリアクリレート繊維、ポリエーテルスルホン繊維、ポリ(ビニルクロリド)繊維、ポリ(ビニリデンクロリド)繊維、ポリビニルアルコール繊維、芳香族繊維、ナイロン、ポリエステル繊維、液晶ポリエステル繊維、天然、合成のセルロース繊維、例えば木綿繊維、レーヨン繊維、バスト繊維、リーフ繊維、二次的セルロースアセテート繊維、
    セルロースアセテート繊維、これらのFR処理繊維、羊毛およびその他の動物性繊維、アクリル繊維、これらの種々のブレンドとのブレンドから構成されてもよい。 メラミンが、布地ないしヤーンの約20重量%から約10
    0重量%近くまでを占めることができるが、メラミン繊維は約60重量%以下の割合であるのが好ましい。

    【0071】染色浴は約90℃から約130℃に加熱されるのが好ましく、染色処理は少なくとも約60分間行なわれる。

    【0072】公定水分率は、布地の快適性に寄与する一つのファクタである。 後処理のモイスチャリゲインは、
    布地ないしヤーン中のメラミン繊維の重量に対して、約6.5%以上になる。 これは少なくとも約8%から約9
    %であるのが好ましい。

    【0073】本発明方法は、メラミン繊維のモイスチャリゲインを増大させるほかに、メラミン繊維の手触わりの柔軟性を増大させ、未着色メラミンの白度を増大させる。

    【0074】

    【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳細かつ具体的に説明する。 ただし、これらは例示的なものであって、本発明をこれらに限定するものではない。 なお、ここで使用されるパーセンテージは、特に言及しない限り、すべて重量に関するものである。

    【0075】 実施例1A−1D p−アラミド/メラミン繊維ブレンド布地およびヤーン(シャンブレー効果)60%のBasofil(登録商標)メラミン繊維(前出NJ州のBASFコーポレーション)と、40%のp−アラミド繊維(シカゴのAkz
    o Nobel社、Twarron(登録商標))から、消防服に適当な8oz/yd 2の平織り布地を形成し、これを以下の精練処理に附し、次いで実施例1A−
    1Dの染色処理に附した。

    【0076】 精練精練処理を30:1(浴:布地)の割合で行なった。 浴としては、蒸留水、1.0g/lのSandopan
    (登録商標)LF非イオン性ポリアルキレンオキシド(NC州のClariant Corporatio
    n)、0.5g/lのソーダ灰を含有するものを使用した。

    【0077】布地をいれた浴を70℃に加熱し、この7
    0℃に20分間維持した。 布地試料を温水で、次いで冷水で完全にすすぎ洗いした。

    【0078】 実施例1A (直接染料による染色)精練処理した布地を、20:1
    (染色浴:布地)の割合で、直接染料の染色浴で染色した。 この染色浴としては、蒸留水、1.0%のSand
    opan(登録商標)LFおよび1.0%のIntra
    lite(登録商標)Red 6BLL(C.I.ダイレクトレッド79)(NC州のCrompton &
    Knowles Corporation)を含有するものを使用した。

    【0079】浴を酢酸でpH3.0に調整し、毎分1.
    5℃/分の割合で135℃まで加熱し、この135℃で60分間染色し、次いで浴を冷却し、布地試料を温水および冷水で完全にすすぎ洗いした。 次いで遠心で脱水し、乾燥した。

    【0080】 実施例1B (非含金属酸性染料による染色)精練処理した布地を、
    20:1(浴:布地)の割合で、染色浴中において非含金属酸染料で染色した。 染色浴としては、蒸留水、1.
    0%のChemcogen(登録商標)ACアニオン性ヘベリング剤(Supralev AC、GA州、Rh
    one Poulenc Inc. )および1.0%のTectilon(登録商標)Blue 4R(C.
    I. アミッドブルー277)(NC州Ciba Cor
    poration)を含有するものを使用した。

    【0081】浴pHを酢酸で3.0に調整し、1.5℃
    /分の割合で135℃まで加熱し、この135℃で60
    分間染色した。 次いで、浴を冷却し、試料を温水、次いで冷水ですすぎ洗いした。 この試料を遠心分離で脱水し、乾燥した。

    【0082】 実施例1C (含金属酸染料による染色)精練処理した布地を、2
    0:1(染色浴:布地)の割合で染色浴中において、含金属酸染料で染色した。 染色浴としては、蒸留水、1.
    0%のUniperol(登録商標)NB−SEレベリン剤(NC州BASF Corporation)および1.0%のIrgalan(登録商標)Blue 3
    GL200%(C.I.アミッドブルー171)(NC
    州Crompton & Knowles Corpo
    ration)を含有するものを使用した。

    【0083】浴pHを酢酸で3.0に調整し、1.5℃
    /分の割合で135℃まで加熱し、この135℃で60
    分間染色した。 次いで、浴を冷却し、試料を温水、次いで冷水ですすぎ洗いした。 この試料を遠心分離で脱水し、乾燥した。

    【0084】 実施例1D (分散染料による染色)精練処理した布地を、20:1
    (染色浴:布地)の割合で、染色浴中において、分散染料で染色した。 染色浴としては、蒸留水および1.0%
    のDipersol(登録商標)Blue BG Gr
    ains(C.I.ディスパーズブルー26)(NC
    州、BASF Corporation)を含有するものを使用した。

    【0085】浴のpH値を酢酸で4.5に調整し、1.
    5℃/分の割合で135℃まで加熱し、この135℃で60分間染色した。 次いで浴を冷却し、試料を温水で、
    次いで冷水で完全にすすぎ洗いした。 この試料を遠心分離脱水し、次いでラインで乾燥した。

    【0086】実施例1A−1Dにおいて、布地中のメラミン繊維は染色されたが、アラミド繊維は実質的に染色されなかった。 この布地は魅力的なシャンブレー様外観を呈し、手触わりは染色前よりも柔軟になった。

    【0087】 実施例2Aおよび2B予備着色p−アラミド/メラミン繊維ブレンド布地およびヤーン 40%のBasofil(登録商標)メラミン繊維および60%の黒に予備着色されたKevlar(登録商標)繊維(DE州、ウィルミントンのI.E.デュポン、ド、ニーマース)から、消防服用に適当な布地に構成したものを、以下の精練および染色処理に附した。

    【0088】 精練精練処理を15:1(浴:布地)の割合で行なった。 浴としては、蒸留水、0.50%のKieralon(登録商標)NB−OLアニオン性精練剤(NC州BASF
    Corporation)、0.50%のソーダ灰を含有するものを使用した。

    【0089】浴を75℃に加熱し、この75℃で20分間処理し、次いで温水、冷水で充分にすすぎ洗いした。

    【0090】 実施例2A (含金属酸染料による染色)精練処理した布地を、1
    5:1(浴:布地)の割合で、染色浴として、蒸留水、
    1.0%Uniperol(登録商標)NB−SE、
    1.5g/lの酢酸ナトリウムおよび0.6%のAci
    dol(登録商標)Black M−SRL染料(C.
    I. アシュッドブラック194)(同じくBASF C
    orporation)を含有するものを使用して染色した。

    【0091】染色浴のpH値を酢酸で3.0に調整し、
    1.5℃/分の割合で140℃に加熱し、この140℃
    で60分間染色した。 浴を冷却し、試料を温水、次いで冷水で充分にすすぎ洗いした。 次いで遠心分離で脱水し、タンブルで乾燥した。

    【0092】 実施例2B (含金属酸染料による染色)精練処理した布地を、実施例2Aと同様にして、ただし染料として0.6%のAc
    idol(登録商標)Grey M−G(C.I.アシッドブラック187)(前出BASF Corpora
    tion)を使用して染色した。

    【0093】実施例2Aおよび2Bにより染色された布地は均斉な黒色外観を示した。 また染色後の布地の手触わりは、染色前よりも柔軟であった。

    【0094】 実施例3Aおよび3B 40%のBasofil(登録商標)メラミン繊維と、
    60%のNomex(登録商標)450繊維(DE州デラウエアのI.E.デュポン、ド、ニーマースのm−アラミド繊維)を、自動車レースドライバー用のフードガーメント用ないし消防服用に適当な8oz/yd 2のインターロック編成布地に構成し、これを下記のように精練し、染色した。

    【0095】 精練布地を20:1(浴:布地)の割合で、浴として、蒸留水、0.5g/lのKieralon(登録商標)NB
    −OLおよび0.5g/lのTSPP(テトラナトリウムピロホスファート)を含有するものを使用して処理した。

    【0096】浴を75℃に加熱し、この温度で20分間精練処理し、布地を温水、次いで冷水で完全にすすぎ洗いした。

    【0097】 実施例3A (含金属酸染料による染色)精練処理した布地を10:
    1(浴:布地)の割合で、蒸留水、2.0%のUnip
    erol(登録商標)NB−SE、1.3g/lのナトリウムアセテートおよび1.0%のBlue 2R染料(NC州、グリースボロのCiba Textile
    Products Corporation)を含有する染色浴において染色した。

    【0098】まず浴のpH値をくえん酸で3.0に調整し、次いで浴を1.5℃/分の割合で130℃に加熱し、130℃で60分間処理した。 次いで浴を冷却し、
    布地を温水、次いで冷水で完全にすすぎ洗いし、布地を以下の後精練に附した。

    【0099】 後精練この処理は、10:1(浴:布地)の割合で、蒸留水、
    10g/lのTanapon X−70変性ポリグリコールエーテル(SC州、ウェルフォードのStybro
    n Chemicals Inc. )を含有する精練浴で行なった。

    【0100】まず浴のpH値を酢酸で4.5に調整し、
    浴を85℃に加熱し、この温度で20分処理してから、
    浴を冷却、試料を温水で、次いで冷水で完全にすすぎ洗いし、遠心脱水し、タンブルで乾燥した。

    【0101】 実施例3B (含金属酸染料による染色)他の試料を実施例3Aとほぼ同様にして、ただし、染料として1.0%のAcid
    ol Black M−SRLを使用して処理した。

    【0102】実施例3A−3Bにおいて、メラミン繊維は染色され、布地は魅力的なシャンブレー外観を示し、
    染色後における手触わりは染色前よりも柔軟であった。

    【0103】 実施例4A−4C (m−アラミド/メラミン繊維ブレンド布地−シャンブレー外観)50%のBasofil(登録商標)メラミン繊維と、50%のNomex(登録商標)462(前出デュポンのm−アラミド繊維)を、作業衣用として適当な4.5oz/yd 2の平織り布地に構成し、下記のように精練、染色した。

    【0104】 精練この処理は、10:1(浴:布地)の割合で、蒸留水、
    0.5g/lのKieralon(登録商標)NB−O
    Lおよび0.5g/lのソーダ灰を含有する浴で行なわれた。

    【0105】浴を75℃に加熱し、75℃で20分間処理してから、試料を温水で、後に冷水で完全にすすぎ洗いした。

    【0106】 実施例4A (含金属酸染料による染色)布地試料を15:1(浴:
    布地)の割合で、蒸留水、3.0%のTanapal
    (登録商標)BPレベリング剤(SC州、ウエルフォードのSybron Chemicals)、10.5%
    のLanaset(登録商標)Grey G50%
    (C.I.ナンバーなし)(前出Ciba Corpo
    ration)、1.68%のLanaset(登録商標)Red G染料(C.I.ナンバーなし)(前出C
    iba Corporation)を含有する染色浴で処理した。

    【0107】浴のpHをくえん酸で2.5に調整し、浴を1.5℃/分の割合で135℃まで加熱し、この13
    5℃で60分間染色し、浴を冷却し、試料をまず温水、
    次いで冷水で完全にすすぎ洗いし、試料を以下のようにして後精練した。

    【0108】 後精練この処理を、10:1(浴:布地)の割合で、蒸留水および1.0g/lのTanapon(登録商標)X−7
    0を含有する浴で処理した。

    【0109】浴のpHを酢酸で4.5に調整し、浴を7
    5℃に加熱し、この75℃で20分間処理し、浴を冷却し、試料を温水、冷水で完全に水洗いし、遠心脱水し、
    タンブルで乾燥した。

    【0110】 実施例4B (含金属酸染料による染色)さらに他の試料を、実施例4Aと同様に精練し、染色し、後精練した。 ただし染料としては、8.0%のLanaset(登録商標)Bl
    ack B(C.I.ナンバーなし)(前出Ciba
    Corporation)を使用した。

    【0111】実施例4A−4Cにおいて、メラミン繊維は染色されたが、アラミド繊維は染色されなかった。 この布地は魅力的なシャンブレー効果を示し、また手触わりは染色前にくらべて柔軟となった。

    【0112】 実施例5A−5B (m−アラミド/メラミン繊維ブレンドヤーン、シャンブレー効果)50%のBasofil(登録商標)メラミン繊維と、50%のNomex(登録商標)462m
    −アラミドの混紡ヤーンを丸編みして円筒状とし、下記のように精練し、染色した。

    【0113】 精練この処理は15:1(浴:布地)の割合で、蒸留水、
    6.50g/lのKieralon NB−OLおよび0.50g/lのソーダ灰を含有する浴で行なわれた。

    【0114】浴を75℃に加熱し、この75℃で20分間精練処理し、試料を温水、冷水で完全にすすぎ洗いした。

    【0115】 実施例5A (分散染料による染色)蒸留水、1.0%のPaleg
    al(登録商標)NB−SF(前出BASF Corp
    orationの高温染色用助剤)、0.25g/lのVersene(登録商標)、エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム塩キレート剤、4.0%のPal
    anil(登録商標)Blue R(C.I.ディスパースブルー56)を含有する染色浴を、酢酸でpH6.
    0調整し、2℃/分の割合で140℃で60分間染色処理した。 次いで浴を冷却し、試料を温水、次いで冷水で完全にすすぎ洗いし、遠心脱水し、タンブルで乾燥した。

    【0116】 実施例5B (含金属酸染料による染色)さらに他の試料を、上記実施例5Aと同様に処理したが、蒸留水、3.0%のTa
    napal(登録商標)BPレベリング剤(前出Syb
    ronChemicals Inc. )、4.0%のL
    anaset(登録商標)Black B染料から成る染色浴(浴:布地割合、15:1)を使用染色、これをくえん酸でpH2.5に調整し、2℃/分の割合で14
    0℃まで加熱し、この温度で60分染色した。 次いで、
    浴を冷却し、試料を温水、次いで冷水で完全にすすぎ洗いし、遠心脱水し、タンブルで乾燥した。

    【0117】この実施例5A、5Bで、メラミン繊維は染色されたが、アラミド繊維は実質上染色されず、布地は魅力的なシャンブレー効果を示し、その手触わりも、
    染色前にくらべて柔軟になった。

    【0118】 実施例6A−6B (ウール/メラミン繊維ブレンド布地およびヤーン)布地試料を、(1)60%のBasofil(登録商標)
    メラミン繊維と40%のウール繊維、(2)50%のB
    asofil(登録商標)メラミン繊維と50%のウール繊維および(3)40%のBasofil(登録商標)メラミン繊維と60%のウール繊維から成るそれぞれ9oz/yd 2の平織り布地として構成し、下記のように染色した。

    【0119】すなわち、各布地をそれぞれ25:1
    (浴:布地)の割合で、蒸留水、1.5%のPaleg
    al(登録商標)NB−SF、0.25g/lのVer
    sene(登録商標)、3.0%の硫酸アンモニウム、
    4.0%のTerasil(登録商標)Brilian
    t Blue BGE(C.I.ディスパースブルー6
    0)(前出Ciba Corporation)を含有する浴を、酢酸でpH6.0に調整し、2.0℃/分の速度で110℃まで加熱して、この110℃で45分間染色した。 次いで浴を冷却し、試料をまず温水、次いで冷水で完全にすすぎ洗いし、遠心脱水し、タンブラーで乾燥した。

    【0120】 実施例6B (分散染料による染色)染料として、1.5%のPal
    anil(登録商標)Red FFN(C.I.ディスパースレッド279)(前出BASF Corpora
    tion)を使用したほかは、実施例6Aと同様に処理した。

    【0121】実施例6A、6Bにおいて、メラミン繊維は染色されたが、ウール繊維は実質上染色されず、メラミン/ウールブレンド繊維布地はいずれも魅力的な外観を呈し、染色前の手触わりにくらべて柔軟な手触わりを示した。

    【0122】 実施例7A−7F (セルロース/メラミン繊維ブレンドヤーンおよび布地、セルロース染色、シャンブレー効果)12本の木綿糸から成る二子撚り糸を、60%のBasofil(登録商標)メラミン繊維と、40%の木綿繊維から形成し、この撚糸を丸編みで円筒状布地に、また平織り布地(10oz/yd 2 )にし、以下のように染色した。

    【0123】 実施例7A (木綿/メラミン繊維ブレンドのインディゴ染料による染色) 精練丸編みヤーンを、20:1(浴:布地)の割合で、蒸留水、10.0%の水酸化ナトリウム溶液(50%)、4
    g/lのKieralon(登録商標)NB−CD予備処理剤(前出のBASF Corporation)を含有する浴を、100℃に加熱し、この温度で3時間処理した。 試料を温水、冷水で完全にすすぎ洗いした。

    【0124】 漂白丸編みヤーン試料を、10:1(浴:布地)の割合で、
    蒸留水、2.0%のKieralon(登録商標)NB
    −CD、2.0%のPrestogen TX−180
    過酸化物漂白安定剤(前出BASF Corporat
    ion)、5.0%の水酸化ナトリウム溶液(50
    %)、10.0%の過酸化水素(30%)を含有する浴(95℃に加熱)中において、この95℃で1時間処理した。

    【0125】次いで、10:1(浴:布地)の浴割合で60℃の蒸留水、1.0%のLufibrol(登録商標)NB−7(木綿中不純物処理用の抽出、分散剤)
    (前出BASF社)を含有する第2の浴(65℃)中において、この温度で10分間処理した。 次いで10:1
    (浴:布地)の浴割合で、82℃に加熱された蒸留水から成る第3の浴中において10分間処理した。 試料を温水、冷水で10分間完全にすすぎ洗いし、次いで30:
    1の浴割合の浴で中和し、次いで酢酸でpH7.0に調整した。

    【0126】 マーセリゼーション試料を20:1の浴割合で、蒸留水および40.0%の水酸化ナトリウム(50%)から成る浴中で、30秒間攪拌処理した。 試料を30:1の浴割合で蒸留水浴で2
    回脱イオン化し、さらに酢酸でpH値を6−7に調整した新規の水浴で5分間脱イオン化した。 試料を温水、冷水で完全にすすぎ洗いし、乾燥した。

    【0127】 同時連続染色 35℃における500ccの蒸留水に、0.5g/lのAlbatex(登録商標)OR(前出Ciba Co
    rporationのレベリング、浸透剤)、15g/
    lの水酸化ナトリウム(50%)、6g/lのIndi
    go Pure(C.I.バットブルー1)(前出BA
    SF社)、10g/lのナトリウムハイドロサルファイトおよび、1g/lのTriton(登録商標)X−1
    00(PA州、Rohm andHaasCompan
    yの非イオン性表面活性剤)を添加した。

    【0128】布地をこの溶液に3−5秒間浸漬し、水平配設ロール間でほぼ100%脱水した。 次いで60秒間空気中に放置(酸化)した。 この脱水、酸化を5回反覆した。 次いで、1g/lのTanapon(登録商標)
    X−70を含有する浴中において、試料を5分間手洗いし、温水、冷水で完全にすすぎ洗いし、乾燥した。

    【0129】 実施例7B (木綿/メラミン繊維ブレンドのバット染料による染色)上述した丸編み筒状体を、実施例7Aのように、精練、漂白、マーセリゼーション処理し、染色は以下のようにして行なった。

    【0130】 染色浴割合は20:1、浴の組成は以下の通りとした。

    【0131】55℃の蒸留水、0.5g/lのAlba
    tex(登録商標)OR、15g/lの水酸化ナトリウム(50%)、7.5g/lのナトリウムハイドロサルファイト、2.5%のPalanthrene(登録商標)Brilliant Green FFB(C.
    I. バットグリーン1)(前出BASF社)。

    【0132】布地試料を入れる前に浴を5分間攪拌し、
    試料添加後、60℃に加熱し、この60℃を1時間維持した。 試料を完全にすすぎ洗いしてから、30:1の浴割合で、蒸留水と、1g/lのナトリウムパーボレートから成る浴で後処理した。

    【0133】後処理浴は45℃に加熱され、この45℃
    に20分間維持された。 次いで試料を温水で完全にすすぎ洗いし、蒸留水に5g/lの酢酸を添加した浴で5分間処理した後、さらに冷水で完全にすすぎ洗いし、乾燥した。

    【0134】 実施例7C (木綿/メラミン繊維ブレンドのバット染料による染色)丸編み筒状体を、実施例7Aのように、精練、漂白、マーセリゼーション処理し、実施例7Bのように染色処理した。 ただし、染料としては、0.2%のPal
    anthrene(登録商標)Brown LBG
    (C.I.バットブラウン84)(前出BASF社)を使用した。

    【0135】 実施例7D (木綿/メラミン繊維ブレンドの直接染料による染色)
    実施例6の丸編み筒状体、平織り布地を、実施例7Aのように精練、漂白、マーセリゼーション処理したが、染色は以下のように行なった。

    【0136】浴割合は20:1とし、浴の組成は以下のようにした。

    【0137】蒸留水、1.0%のIntratex(登録商標)DDレベリング剤(NC州、Crompton
    & Knowles Colors,Inc. )、20
    %のグラウバー塩(硫酸ナトリウム)、0.4%のIn
    tralite(登録商標)Brilliant Bl
    ueL(C.I.ディレクトブルー98)(同上Cro
    mpton & Knowles社)および4.0%のSuperlitefast(登録商標)Yellow
    EFC(C.I.ディレクトイエロー106)(同上)。

    【0138】浴を酢酸でpH6.0に調整し、95℃に加熱し、95℃で1時間染色処理した。 試料を温水、冷水で完全にすすぎ洗いし、乾燥した。

    【0139】 実施例7E (木綿/メラミン繊維ブレンドの直接染料による染色)
    丸編み筒状体を、実施例7Aのように精練、漂白、マーセリゼーション処理し、実施例7Dのようにして、ただし染料として以下の染料を使用して染色処理した。

    【0140】2.48%のIntralite(登録商標)Brilliant BlueL(C.I.ディレクトブルー98)(前出Crompton & Kno
    wles社)、1.13%のSuperlitefas
    t(登録商標)Yellow EFC(C.I.ディレクトイエロー106)(同上)。

    【0141】 実施例7F丸編み筒状体を、実施例7Aのように精練、漂白、マーセリゼーション処理し、以下のようにして染色した。

    【0142】 染色、浸漬浴割合を10:1、浴の組成を以下の通りにした。

    【0143】蒸留水、2.0g/lのPatogen
    Stabilizen(SC州のYorkshire
    Pat−Chem Inc. のNDA浴安定剤、8.0
    g/lのNaphtanilide(登録商標)SG5
    0%Liq(C.I.アゾカップラー13)(同上)および7.0g/lの水酸化ナトリウム(50%)。

    【0144】試料を室温で40分間浴中において転動させ、脱水、乾燥した。

    【0145】 染色、展開浴割合を10:1、浴組成を以下の通りにした。

    【0146】蒸留水、0.72g/lのPat−Wet
    (登録商標)Diazosperse(同上Yorks
    hire Pat−Chem社の分散剤)、9.0g/
    lのDiazo Fast Red B(C.I.ジアゾコンポーネント5)(同上)。 試料を室温で40分間浴中において転動させ、温水、冷水ですすぎ洗いし、次いで以下のようにソーピング処理した。

    【0147】 ソーピング浴割合を10:1、組成を以下の通りにした。

    【0148】蒸留水、1.0g/lのソーダ灰、0.5
    g/lのKieralon(登録商標)TX−199
    (前出BASF社の非イオン性精練剤)。

    【0149】浴を60℃に加熱し、この60℃で10分間処理し、次いで2.0g/lのソーダ灰、0.5g/
    lのKieralon(登録商標)TX−199を含有する新らたなソーピング浴を90℃に加熱し、この温度でさらに20分間処理した。 次いで加熱水、温水、冷水で完全にすすぎ洗いし、脱水、乾燥した。

    【0150】上記実施例7A−7Fにおいて、木綿繊維は染色されたが、メラミン繊維は実質的に染色されず、
    布地は魅力的なシャンブレー効果を呈した。

    【0151】 実施例8A−8D (セルロース/メラミン繊維ブレンドヤーンおよび布地の染色)(メラミン染色)(シャンブレー効果) 実施例7の丸編み筒状体を、実施例7Aと同様に精練、
    漂白、マーセリゼーション処理し、次いで以下のように染色処理した。

    【0152】 実施例8A (木綿/メラミン繊維ブレンドの分散染料による染色)
    浴割合を15:1、浴の組成を以下のようにした。

    【0153】蒸留水、1.0%のPalegal(登録商標)NB−SF、0.25%のVersene、2.
    0%のTerasil(登録商標)Blue R。

    【0154】浴を酢酸でpH5.0に調整し、2.0℃
    /分の速度で140℃まで加熱し、この140℃で60
    分間染色処理した。 次いで浴を冷却し、試料を温水、冷水ですすぎ洗いし、脱水、乾燥した。

    【0155】 実施例8B (木綿/メラミン繊維ブレンドの分散染料による染色)
    実施例7の丸編み筒状体、平織り布地をこのように精練、漂白、マーセリゼーション処理せず実施例8Aのように染色処理した。

    【0156】 精練試料を15:1の浴割合で、蒸留水、1.0%のKie
    ralon(登録商標)NB−OL、1.0%のトリナトリウムホスフェートから成る浴(75℃に加熱)中において、この95℃で20分間処理した。 次いで試料を温水、冷水で完全にすすぎ洗いした。

    【0157】 実施例8C丸編み筒体、平織り布地を実施例7Aのように精練、漂白、マーセリゼーション処理し、以下のように染色した。

    【0158】浴割合を15:1とし、浴の組成を蒸留水、2.0%のUniperol NB−SE、1.5
    g/lのナトリウムアセテート、2.0%のAcido
    l(登録商標)Black M−SRLとし、浴をくえん酸でpH3.0に調整し、2.0℃/分の速度で14
    0℃まで加熱し、この140℃で60分間染色し、浴を冷却して、試料を温水、冷水で完全にすすぎ洗いし、脱水、乾燥した。

    【0159】 実施例8D (木綿/メラミン繊維ブレンドの含金属酸染料による染色)実施例7の丸編み筒状体を実施例8Bのように精練処理してから、実施例8Cのように染色した。

    【0160】実施例8A−8Dにおいてメラミンは染色されたが、木綿繊維は実質的に染色されず、試料の魅力的なシャンブレー効果を呈した。

    【0161】 実施例9A−9D (メラミンヤーンおよび布地のモック染色ないし模擬染色)100%Basofil(登録商標)メラミン繊維から成る18oz/yd 2の平織り布地の試料を以下のようにして精練し、以下に示されるように、染色助剤を含むが染料を含まない浴において種々の模擬染色条件下に模擬染色した。 この布地の手触わりと曲げ剛性を測定し、実施例9のように精練した試料と共に、後掲の表1
    および2に示す。

    【0162】 精練 (実施例9) 浴割合を9:1とし、浴組成を、蒸留水、0.50g/
    lのKieralonNB−OLおよび0.50g/l
    のソーダ灰とした。

    【0163】この浴を70℃に加熱し、この70℃で2
    0分間試料を精練処理し、温水、冷水で完全にすすぎ洗いした。

    【0164】 実施例9A (メラミン/アラミド繊維ブレンドの模擬染色)浴割合を5:1、浴組成を60℃の蒸留水、2.0%のUni
    perol(登録商標)分散、レベリング剤(前出BA
    SF社)、30g/lのCyndye(登録商標)C−
    45(NC州、Stockhausen Inc.のアリールエーテル染色助剤とした。

    【0165】浴をくえん酸でpH2.5に調整し、1.
    5℃/分の割合で135℃に加熱し、この135℃で試料を20分間処理し、70℃で浴を廃棄し、試料を温水、冷水ですすぎ洗いした。

    【0166】 実施例9B (メラミン/アラミド繊維ブレンドの模擬染色)精練処理された布地試料を、浴温を135℃に90分間維持するほかは、実施例9Aと同様に処理した。

    【0167】 実施例9C (メラミン/セルロース繊維ブレンドの模擬染色)精練処理された布地試料を、浴割合15:1で、蒸留水、
    1.0%のIntratex(登録商標)DD、20%
    のグラウバー塩から成る浴中で処理した。 本例においては、浴はpH調整せず、3.0℃/分の割合で90℃まで加熱し、この90℃で20分間処理された。 浴を冷却し、排出して、試料を温水、冷水ですすぎ洗いした。

    【0168】 実施例9D (メラミン/セルロース繊維ブレンドの模擬染色)精練処理した布地試料を、90℃に維持された浴中で60分間処理するほかは、実施例9Cと同様に処理した。

    【0169】実施例9A−9Dの模擬染色布地試料と、
    実施例9により精練処理された布地試料を、対照としての非処理布地試料(100%メラミン)と共に、快適性を増大させるのに関連すると思われる諸特性について評価した。 この特性はAATCC評価手続5による布地の手触わりASTM方法D−1388−64による曲げ強さおよびAATCCテスト方法20A−1981による公定水分率である。 下表1は、上記布地の手触わり、布地の客観的評価を示す。 この評価手続においては、5人の観察者が、剛性、撓曲性、柔軟性、スクラッチ性(粗い触感)、非処理対照と対比した総合的魅力を評価、格付けする。 試料は符号を付し、観察者にとって対照と固定できないようにする。 各観察者は、相対温度65%+
    /−2%、温度70°+/−2°F(約21℃)に調整された室内においてそれぞれの処理された試料を非処理対照に対して評価する。 試料はまず平坦表面で、次いで親指と他の指の先端の間に挟んで評価される。 格付けは下表1のスケールに基づいてなされる。 すべての観察者は、処理された試料9A−9Dのすべてを、非処理対照より、剛性が小、撓曲性が大、柔軟性が大、スクラッチ性が小と格付けした。

    【0170】

    【表1】

    処理

    格付け 1=精練 1=差異なし 2=模擬染色、pH2.5、20分、135℃ 2=僅かに差異あり 3=模擬染色、pH2.5、60分、135℃ 3=可成り差異あり 4=模擬染色、pH2.5、20分、90℃ 4=著しく差異あり 5=模擬染色、pH2.5、60分、90℃ 上記の結果は、布地9A−9Dが個々の項目および総合的な手触わり評価において、非処理に対し相当程度の差異を示す。

    【0171】下表2は、ASTM方法D−1388−6
    4による曲げ強さの結果を示す。 結果は、すべての模擬染色布地9A−9Dが、非処理対照に対して3から5倍少ない曲げ強さを有することを示す。 曲げ強さは、屈曲に対する抵抗ないし剛性である。 これが低いことは、屈曲抵抗が小さく、「ドレーピング」(布地がしなやかにひだを作るさま)が改善されることを意味する。

    【0172】

    【表2】

    処理対照=非処理 1=精練 2=模擬染色、pH2.5、20分、135℃ 3=模擬染色、pH2.5、60分、135℃ 4=模擬染色、pH2.5、20分、90℃ 5=模擬染色、pH2.5、60分、90℃

    【0173】下表3はAATCCテスト方法20A−1
    981により測定された公定水分率(65%RH72°
    F(約22℃)における保有湿分として)を示す。 この測定結果は模擬染色処理された布地が、非処理試料および実施例9による精練処理のみされた試料に対して、約2から約5%高い公定水分率を有することを示す。

    【0174】

    【表3】

    処理対照=非処理 1=精練 2=模擬染色、pH2.5、20分、135℃ 3=模擬染色、pH2.5、60分、135℃ 4=模擬染色、pH2.5、20分、90℃ 5=模擬染色、pH2.5、60分、90℃

    【0175】 実施例10 (模擬染色したメラミン繊維布地)100%のBaso
    fil(登録商標)メラミン繊維の織布を、以下のようにして模擬染色した。

    【0176】 精練浴割合10:1で、蒸留水、0.50g/lのKier
    alon(登録商標)NB−OL、0.50g/lのT
    SPPを含有する浴中において織布を精練した。

    【0177】布地を浴に入れ、浴を75℃に加熱し、この75℃で布地を精練処理し、次いでこれを浴から取出し、温水、冷水で完全にすすぎ洗いした。

    【0178】 模擬染色精練に続いて、布地を浴割合10:1で模擬染色した。
    浴の組成は、50℃の蒸留水、3.0%のTanapa
    l(登録商標)BP(レベリング剤)、15g/lの硝酸ナトリウム、40g/lのCindye(登録商標)
    C−45とした。

    【0179】浴をくえん酸でpH2.5に調整し、布地を入れた状態で浴を1.5℃/分の割合で135℃に加熱し、この135℃で処理した。 70℃で浴を排出し、
    試料を温水、冷水ですすぎ洗いしてから後精練に附した。

    【0180】 後精練以下の組成、蒸留水、1.0g/lのTanapon
    (登録商標)X−70の浴を、浴割合10:1で使用し、くえん酸でpH値を4.5に調整し、布地を入れた浴を75℃に加熱し、この75℃で20分間処理した。
    浴を冷却し、取出した布地をまず温水で、次いで冷水で充分にすすぎ洗いした。

    【0181】 物性非処理メラミン繊維から紡糸されたヤーンと模擬処理された繊維から紡糸されたヤーンを使用して、その物理的特性を測定した。 デニールはASTM方法D−1907
    −89により、破壊荷重、直線強度、3%および5%におけるモジュラス、破断時伸びをASTM方法D−22
    56−95Aにより測定し、以下の効果を得た。

    【0182】

    【表4】

    【0183】 実施例11 (アラミド/メラミン繊維ブレンド布地) (アラミド染色)(シャンブレー効果)

    【0184】 実施例11A (塩基染料による染色)50重量%のBasofil
    (登録商標)メラミン繊維と50重量%のNomex
    (登録商標)462m−アラミド繊維から紡糸されたヤーンの丸編み筒状体を、以下に示されるように精練、染色、後精練処理した。

    【0185】 精練丸編み筒状体を、蒸留水、0.50g/lのKiera
    lon NB−OL、0.50g/lのソーダ灰を含有する浴中において、浴割合15:1で処理した。

    【0186】浴は75℃に加熱され、この温度で処理され、試料は次いで温水、冷水ですすぎ洗いされた。

    【0187】 染色上記試料を15:1の浴割合で染色浴中で処理された。
    浴は60℃の蒸留水を含有し、これに30g/lのCi
    ndye(登録商標)C−45を添加し、これを1.5
    ℃/分の割合で75℃まで加熱し、この75℃に15分間維持された。 2.0%のUniperol(登録商標)Wを添加し、試料はこの中で75℃においてさらに10分間処理された。 次いで2.0%のBasacry
    l(登録商標)Blue X−3GL(前出BASF
    社)が添加され、試料は75℃で10分間処理された。
    さらに15g/lの硝酸ナトリウムが添加され、くえん酸でpH値2.5に調整され、1.5℃/分の速度で1
    35℃まで加熱され、この135℃でさらに60分間処理された後、70℃で浴を排出し、試料は温水、冷水ですすぎ洗いされ、さらに脱水、乾燥された。

    【0188】 後精練染色された丸編み筒状体試料実施例11B (塩基染料による染色)2.0のBasacryl(登録商標)Yellow X−2GL(C.I.ベイシックイエロー65)(前出BASF社)を使用したほかは、実施例11Aと同様の処理を反覆した。

    【0189】 実施例11C 2.0%のBasacryl(登録商標)Red GL
    (C.I.ベイシックレッド29)(前出BASF社)
    を使用したほかは、他の試料を実施例11Aと同様に処理した。 実施例11A−11Cにおいて、アラミド繊維は染色されたが、メラミン繊維は実質的に染色されず、
    処理された布地は魅力的なシャンブレー効果を示した。

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