How to create a compound library

申请号 JP51666696 申请日 1995-11-17 公开(公告)号 JPH10509952A 公开(公告)日 1998-09-29
申请人 ケンブリッジ・コンビネイトリアル・リミテッド; 发明人 ガードナー,ジョン・マーク・フランシス; コビュレッキ,リュシャルド・ユレク;
摘要 (57)【要約】 化合物ライブラリーの作成方法は、(a)層状固体支持材料で画定された複数の個別的な反応域を個々に識別する工程;(b)出発物質を前記の反応域にそれぞれ導入する工程;(c)反応域を少なくとも2の初期バッチに細分割する工程;(d)少なくとも2種の異なる試薬を、1種はそれぞれの初期バッチ中のそれぞれの反応域に適用、そして前記のこれらの反応域にどの異なる試薬を、適用するのか識別を記録する工程;(e)反応域の全部を反応の完了を促進する反応条件に向ける工程;(f)反応域を少なくとも2個のもう1つのバッチにさらに細分割する工程;(g)少なくとも2種の異なる試薬を、1種はそれぞれもう1つのバッチ中のそれぞれの反応域に適用、そして前記のこれらの反応域にどの異なる試薬を適用するのか識別を記録する工程;(h)反応域の全部を反応の完了を促進する反応条件に向ける工程;(i)上記工程(f)〜(h)を、所望により何回でも繰り返す工程を含む。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 化合物ライブラリーの作成方法であって、該方法が下記の工程、すなわち(a)層状固体支持材料で画定された複数の個別的な反応域を、個々に同定する工程; (b)出発物質を、前記の各反応域に導入する工程; (c)該反応域を、少なくとも2つの最初のバッチに細分割する工程; (d)少なくとも2種の異なる試薬を、それぞれの最初のバッチ中の各反応域に1種づつ適用し、そして、該各異なる試薬が適用されるそれらの反応域の個別性を記録する工程; (e)反応域の全部を、反応を促進して完結させる反応条件下に置き; (f)該反応域を、少なくとも2個のもう1つのバッチにさらに細分割する工程; (g)少なくとも2種の異なる試薬を、それぞれのもう1つのバッチ中の各反応域に1種づつ適用し、そして、該各異なる試薬が適用されるそれらの反応域の個別性を記録する工程; (h)反応域の全部を、反応を促進して完結させ反応条件下に置き;そして(i)工程(f)〜(h)を、所望により、0〜n回(0及びnを含む)繰り返す工程を含むことを特徴とする方法。 2. 反応域が、シート材料又は複数のシート材料で画定されている、請求項1記載の方法。 3. 工程(b)において、異なる出発物質を、各シートに導入する、請求項2記載の方法。 4. 工程(i)の最後に得られた化合物が、酸性、塩基性、水素化分解性若しくは他の化学試薬により、光誘起分解により、又はこれらの組合せにより開裂し得る化学的架橋基により、前記層状固体支持材に結合されている、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。 5. 適用される試薬が、アミノ酸類、ヌクレオチド類、糖類、天然由来及び合成ヘテロ環類、脂質類及びこれらの組合せからなる群から選ばれる、上記請求項のいずれか1項記載の方法。 6. 反応域が、数字、文字、記号若しくは色のコード化した組合せ、スマイルス ストリングス、バーコード、化学構造、標識づけ又は刻印されたパンチカード;蛍光読み取りシステム及び磁気読み取り装置からなる群から選ばれたしるしの適用により、同定される、上記請求項のいずれか1項記載の方法。 7. 複数のシート材料に化合物が脱離可能に結合することができる複数のシート材(ここで、各シートは、各シート上に画定され、2次元的な配列で行及び列で配置された、個々の反応域を同定するしるしを備えている)を用意し; それぞれのシートを個々の第一の試薬で処理して、個々の第一の構成成分をシート上の個々の反応域のそれぞれに結合させ; シートを重ねてブロックを形成し、その面の1つに平行にブロックを繰り返し細分割して、それぞれの分割したシートから得られた複数の積層片(スタック) を形成し(ここで、各片は反応域の上記行の1つを有する); そのようにして形成した各スタックを、それぞれの第二の試薬で処理して、それぞれの第二の構成成分を片上の第一の構成成分に結合させ; 処理したスタックを再集合して、ブロックを再形成し、それぞれの片が個々の反応域のスタックに分割されるように、前記の第一の面に直角に配置されたその第二の面に平行にブロックを分割し; そのようにして形成した反応域のスタックのそれぞれを、それぞれの第三の試薬で処理して、それぞれの第三の構成成分を反応域上に既に結合した成長する基質に結合することを含む、請求項1記載の方法。 8. 個々の反応域を再集合し、そしてそれぞれの第四の試薬で処理してそれぞれの第四の構成成分を反応域上に既に結合した成長する基質に結合する前に、さらに細分割し、場合により、該再組合せ、細分割及び処理工程を望むだけの回数繰り返す、請求項7記載の方法。 9. 化学的な化合物ライブラリーの合成用の紙支持材を調製する方法であり、 (a)セルロースに、アミン先駆体又は保護アミノ基を有する化合物からなるセットから選ばれる化合物を結合させ; (b)アミン先駆体の場合には、遊離アミンを発生させ、その後、従来のアミノ保護基でそれを保護し; (c)アミン官能基化セルロースを、紙シートに、紙繊維と混合することにより組み込み、シートに形成し;そして(d)上記の工程(c)から得られた紙シートをアミノ脱保護試薬と反応させて、該紙シート上に遊離アミノ基を形成することを含むことを特徴とする方法。 10. 化学的な化合物ライブラリーの合成用の層状樹脂支持材料を調製する方法であって、粒子状官能化固体支持樹脂材の層を多孔性の不活性層状材料に付着させることを特徴とする方法。 11. 粒子状官能化固体支持樹脂材の層が、多孔性の不活性層状材料の2 つの層の間に挟まれている、請求項10記載の層状樹脂支持材を調製する方法。 12. 布の形態で、請求項10又は11記載の方法によって調製された層状樹脂支持材。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 化合物ライブラリーの作成方法 本発明は、化学的な化合物の調製方法であって、特に、化学的な化合物の組合せライブラリー(combinatiorial library)を作成する方法に関する。 本方法は、 治療薬としての活性について試験されるべき天然化合物及び合成化合物の調製に、この目的のためにのみ用いる必要はないが、特に適切である。 組合せライブラリーの調製に用いるのに加えて、本発明の方法は、また、個々の化合物の同定を容易にし、その結果、有望な生物学的活性を示すいかなる化合物をも、さらなる分析のためにより大きな規模で調製することができる。 本発明の方法に変更を加えることにより、個々の化合物を、組合せでない形式で純粋な形態として調製することが可能である。 組合せライブラリーの合成及びスクリーニングは、薬の『発見(discovery)』 の手段として製薬工業界において益々重要になってきている。 組合せの化学の主要な利点は、伝統的な方法よりもより速く、より安価であることである。 この利点が、新規な治療薬を明らかにする探究での、特に、所望の活性を示すであろう構造のタイプについて、情報がほとんど又は全く入手できない状況下では、はるかに有効な技術としている。 固相合成法のより広範囲な利用可能性は、組合せ化学への興味をも増大させた。 生成した異物質間の物理的な分離ができないため、溶液化学は、多数の新規生成物を一緒に製造することを目的とする技術のためには、適切でないことは明らかである。 その結果、製造物は、おそらく、過剰な試薬、副生成物などで汚染され、それが、分離及び精製の困難さにつながる。 組合せ化合物ライブラリーの作成は、通常、多くの逐次的な工程を含み、それぞれの工程が存在する分子の化学的な又は酵素的な変性にかかわる。 最も典型的には、このプロセスは、モノマー単位又は他のシントン(synthon)の成長している配列への付加又は配列中の化学的官能基の修飾を伴う。 問題の配列ないしは成長鎖を、固体支持材に結合することが好都合である。 結合した出発物質について所望の一連の合成工程を行うことにより、及びモノマー単位又は他のシントン単位の性質、化学の形式及び反応の順序を変えることにより、短時間で膨大な数の個々の化合物を製造することが可能である。 上に示したように、組合せ方法は、一連の化学的な工程とともに、それぞれの工程について化学試薬の多くの選択枝を必要とする。 こうして製造した組合せライブラリーの複合度は、かなり大きくなり得る、各合成工程のための試薬の選択肢の数の積によって決定される。 そのとき生じる問題は、特定の所望の特性を示すライブラリー成員の同定及び特徴づけである。 この問題に対処するために、種々の解決法が提案されている: 例えば、ライブラリーの成員を空間的に隔離した配置で合成することができる。 しかし、隔離状態の維持が課す余分の負担のため、このアプローチは相対的に小さなライブラリーに導く傾向がある。 代わりとして、いわゆる「多価数合成(mul tivalent synthesis)」方法では、中程度の複合度のライブラリーは、合成の間多項選択式の試薬をためておくことにより製造される。 一つのたまり(pool)が興味深い特性を有すことを示す場合、単一の化合物又は化合物の等級(class)が所望の特性を有すると同定されるまで、しだいにより低い複合度で再合成する。 この技術により製造した究極のライブラリーの大きさは、活性を識別しうる検知限界を決定する濃度効果が原因で必然的に制限される。 いわゆる「混合及び分割合成(mix and split synthesis)」方法は、微小な樹脂ビーズのような個別的な固体粒子上での組合せ合成に依存する。 合成手順中の各工程の終わりにビーズを混合及び分離するプロトコールを通じて、特定の反応段階の生成物が結合したビーズの集団が生成される。 必然的に、最終反応工程から得られた個々のビーズは、種々の生成物を付着して有するため、活性物質の同定及び特徴づけは、いまだ問題である。 幸いなことに、生物学的に活性な化合物は特筆すべき価を示し、受容体サイトは高選択性であるため、標準的な生体外(in vitro)スクリーニング技術を用いて、不活性物質の大量のバックグラウンド中の低濃度の活性物質を検知することが可能である。 他の混合及び分割合成方法の欠点は、個々の化合物のいくらかの度合で 過表現及び脱落が、混合及び分割工程により導入された任意性が原因で必然的なことである。 同定及び特徴づけに関する上記の問題を解消するために、いく人かの研究者がライブラリーのそれぞれの構成成分の合成中に用いた一連の工程及び試薬をコードする配列し得るタグ(標識)の共合成を提案している。 より最近では、各ビーズが経験した合成工程の2進化記録として、工程番号及び与えられた工程で用いられた化学試薬の両方をコードするタグ分子を用いることが提案されている。 この技術は、組合せライブラリーの開発中に行う操作に疑いなく複雑さを加える。 前述したことから、化学的な化合物の組合せライブラリーを作成する既知の方法は、2つの主要な欠点に悩むことが明白である。 すなわち、相対的に小さいライブラリーのみが実施可能であるという避けられない結果を伴って隔離状態を維持しながら物質を製造するか、又は特徴づけが非常に困難となるような微小な量で、隔離しないで物質を製造するかのいずれかである。 そのため、本発明の目的の1つは、過表現及び/又は脱落なく得られた生成物中の広範な多様性を可能にする化学的な化合物ライブラリーを作成する方法を提供すると同時に、特定の化合物を合成する工程の順序を明確に示し、それにより、個々の物質の特徴づけを容易にする方法を提供することである。 第一の特徴において、本発明は、化合物ライブラリーを作成する方法であって、次の工程、すなわち、 (a)層状固体支持材上に画定された複数の個別的な反応域を、しるし(indicia )で個々に標識づけする工程; (b)この各反応域に、出発物質を導入する工程; (c)これらの反応域を、少なくとも2つ以上の最初のバッチに細分割する工程; (d)少なくとも2種の異なる試薬を、1種をそれぞれの最初のバッチ中の各反応域に適用し、そしてこれらの異なる試薬をそれぞれ適用するこれらの反応域の個別性(identity)を記録する工程; (e)反応域の全部を、反応を促進して完結せしめる反応条件にもたらす工程; (f)該反応域を、少なくとも2つのもう1つのバッチにさらに細分割し; (g)少なくとも2種の異なる試薬を、1種をそれぞれもう1つのバッチ中の各反応域に適用し、そして、これらの異なる試薬をそれぞれ適用するこれらの反応域の個別性を記録する工程; (h)反応域の全部を、反応を促進して完結せしめる反応条件にもたらす工程; そして(i)工程(f)〜(h)を、所望により、0〜n(0及びnを含む)回繰り返す工程を含む方法である。 nはいかなる整数でもよく、その値は、製造を意図する組合せライブラリーの複合度に依存することが理解できるであろう。 上記に概説した方法は、合成化学者に、制御可能な予め決められた規模での製造において、いかなる数の単一の、かつ容易に同定し得る標識化合物を合成する手段を、初めて提供する。 特に、本発明は先行技術に比べて取り扱いが非常に有利である。 例えば、要すれば、個々の反応域の全セットを、単一の層状媒体として取り扱うことができる。 この利点は、自由流動性の微少な樹脂ビーズでは存在しない。 分割方法は、層状支持材が特定の形状であることにはよらない。 こうして、支持材はテープ又はリボン(streamers)の形状をとることができる。 特に好ましい形態では、反応域はシート材上で画定される。 個々のシートが、 単一の反応域であってもよいが、この場合には、本発明の効果を出すためには複数のシートが必要である。 さもなくば、単一のシートを、同じ大きさの反応域の列に細分割してもよく、この列の個々の要素は上記の工程(c)を実施するために互いに分離可能である。 この方法の可能な1つの変法では、工程(b)において、それぞれのシートに異なる出発物質を導入する。 特に好ましいシート材の形態は紙であり、特に、出発物質をシートに結合することができるように処理した紙である。 出発物質がアミノ酸又はペプチド断片である場合、該紙は、例えば、アミノ酸のカルボン酸基を紙に脱離可能に結合するためにアリール足場基を有していてもよく;各種の他の結合基も可能である。 第一の及び続く試薬は、アミノ酸又はペプチド断片を、シート上の既に結合したアミノ酸残基に、既知の方法でさらに結合することができる。 用いることができる他の種類の紙は、ライブラリー化合物の出発物質を形成しているアミノ酸のカルボキシル基と脱離可能に結合することができる遊離アミノ基を有する。 そのような紙を作成する一つの方法は、セルロースを、好ましくは粉末の形態で、アクリロニトリル及び塩基で、一般的には性条件下に処理してセルロースのシアノエチルエーテルを形成する方法である。 その生成物を、乾燥し、例えば、テトラヒドロフラン中のボランでアミノプロピルセルロースに還元することができる。 残留試薬の除去後に、アミノ基を、例えば、アミノプロピル基のt−ブチルオキシカルボニルアミノプロピル基への転化することにより保護し、得られた置換セルロースをセルロース繊維と混合し、次いで標準的な製紙方法により紙にしてもよい。 該t−ブチルオキシカルボニルすなわち「Boc」基を、次に、除去して、遊離アミノ基を有する所望の紙を得ることができる。 第二の特徴では、本発明は、化学的な化合物ライブラリー合成用の紙の支持材を調製する方法であって、該方法は、 (a)セルロースに、アミン先駆体、又は保護アミノ基を有する化合物からなるセットから選ばれる化合物を結合させ; (b)アミン先駆体の場合は、遊離アミンを発生させ、その後、通常のアミノ保護基でそれを保護し; (c)このアミノ官能基化セルロースを、紙繊維と混合して紙シートに組み込み、次いでシートを形成し;そして(d)上記の工程(c)から得られた紙シートを、アミノ脱保護試薬と反応させて、紙シート上に遊離アミン基を得ることを含むことを特徴とする。 代わりとして、紙以外の材料をシート作成用に用いてもよい。 このことは、紙はプロトン性材料であるため、非プロトン性環境を必要とするこれらの化学部門にとって重要な考慮すべき事柄である。 1つの可能な選択肢は、公開されたPCT特許出願第WO90/02749号に記載されているような、ポリスチレン鎖がグラフトしたポリエチレン又はポリプロピレン膜である。 代わりとして、該シートは、多孔性のメッシュ(mesh)の2以上の層の間に捕えられた固体物質の形態である積層構造であってもよい。 この種の積層の1つの層は、繊維状のシート、例えば、不織のポリプロピレンシートの間に挟まれた繊維状の層として形成されたアミノ基を含有する架橋ポリスチレン樹脂からなる、いわゆる「樹脂布」からなり、これには、しるしが付されていてもよい。 他の材料を用いることは、もちろん可能である。 上記のような非プロトン性のサンドイッチ材料は、より広い範囲の化学の実施を可能にする。 例えば、化学は、通常は、厳しい無水状態を必要とする支持された樹脂布上で行うことができる。 反応例は、制限せずに、樹脂布に付加した化学的基質のアニオンを発生させるための強プロトン性塩基の用途を包含する。 これらのアニオンのさらなる操作は、例えば、通常はプロトン性環境では許容されない、ヘック型カップリング、スティレカップリング、ヘテロアリールカップリング、カルボニル化反応、カルボキシル化反応及びカルバモイル化反応を可能にする。 第三の特徴では、本発明は、化合物ライブラリーの合成用の層状樹脂支持材を調製する方法であり、多孔性の不活性の層状材に粒子状の官能基化した固体資材樹脂材料の層を付着させることを含む。 好ましくは、粒子状の官能基化した固体支持樹脂材の層を、多孔性の不活性の層材料の2層の間に挟む。 一般的には、適切なシート材は、消えないしるしで容易に標識づけでき、等しい割合に分割でき、シートをスタックに形成でき、続いて分離することができ、 それに該ライブラリーの化合物の構成成分を脱離可能に結合することができるものであればいかなるものであってもよい。 該シート及び化合物を結合する方法は、既知の量の化合物を、該化合物を有する単一のシート部分から繰り返し遊離させうることが好ましい。 本発明は、生物学的に活性な化合物の製造に制限されないことに注意を払われたい。 他の試薬と組合せて用いると固体シートに結合したオリゴマーを形成するいかなる有機又は無機の化学種にも適用可能である。 しかしながら、該ライブラリーに貯えられる化合物は、個々の反応域に分割することができ、シート材料と相容性でなければならない。 シート材料のほかに、どのような適切な支持材も、区分及び副次的なさらに続いて細分割することができ、かつ、目的とする反応工程のための担持体として働くために必要な表面活性能を有するならば、本発明の方法に用いることができる。 該ライブラリーで調製した化合物は、支持材及び調製する化合物の性質に応じて広範囲の方法により支持材に結合させることができる。 上記のアリール足場基/アミノ酸システム以外に、酸性、塩基性、水素化分解性、又は他の化学的試薬により開裂することができる化学結合剤を、光誘起開裂のように用いることができる。 これらの方法の組合せを用いることもできる。 それぞれの反応域に蓄積した化合物の量は、化合物の性質及び支持材の性質によって、そしてまた該反応域の大きさによっても変化する。 ほんの数ナノグラムから数ミリグラムへと変化する化合物の量は、好都合な大きさの紙シートの部分で貯蔵することができる。 原則として、該支持材が充分に大きいならば、 いかなる量の化合物をも貯蔵することができる。 典型的には、本発明の方法に用いられる種々の試薬は、個々のモノマー単位であり、広範囲の化合物から選択することができる。 これらは、アミノ酸類、ヌクレオチド類、糖類、天然由来及び合成ヘテロ環類、脂質類及びそれらの組合せのような試薬を、この一覧表は徹底的なものではないが、包含する。 一般的には、 保護された形態の支持材又は成長している配列に結合することができ、続いて脱保護され、さらなる基と反応させることができる、いかなる2官能性基を用いることができる。 代わりとして、配列を完了させるために、1官能性基を用いてもよい。 本発明の本質的な特徴は、個々の反応域が同定されている、すなわち、各反応域を特異的に特徴づけするしるしのある形態で標識されていることである。 該しるしは、例えば、コード化して組合わせた数字、文字、記号又は色を包含することができる。 該しるしは、既知の印刷方法を用いて、合成を開始する前に、それぞれの反応域に適用することができる。 これらのしるしは、用いたインクが合成操作中に、反応域から漏れ出てこないか、そうでなければ、特定の反応域に保持される化合物の形成及び続く化合物の除去を阻害しないようなものが好ましい。 印刷後に、紫外線に露光させて反応域に定着させた紫外線感受性インクは、一般的に、本目的に適切である。 他の種類のしるしも、本性が光学的である必要はないが、個々の反応域の同定に用いることができる。 可能な選択肢は、スマイルス・ストリング(Smiles strings)、バーコード、化学構造、マークされた又は刻印されたパンチカード形式、紫外線読み取り蛍光システム、及び磁気テープのような磁気読み取り具を包含する。 用いるしるしの種類は、支持材及び/又は反応域の大きさ及び形状に依存してもよい。 本発明を、本発明の実施に用いる支持材の特定の1実施態様及び好都合な細分割のパターンを模式的に示す図(図1)を参照することによってのみ、実施例により説明する。 ここで図1を参照すると、図示された配置は、一連の支持シート1上に画定された反応域3の直交配列を示す。 該反応域は、一の次元軸に沿った直線の列及び他の次元軸に沿った直線の行として、グリドないしマトリックスのレイアウトで配置され、各反応域は特有のタグ又は標識を備えている。 次の工程では、シートに結合して、続く工程のための出発材料として働く第一のモノマー又は構成成分を形成する異なる第一の試薬で、それぞれのシート1を処理する。 該シートを、それから重ねて置き、1個のブロックを形成させ、そこで、それぞれのシートの相当する反応域3を互いに整列させる。 このようにして形成したシートブロックを、その後、スタックを通して、例えば、X方向に第一の一連の切断を行うことにより分割し、それにより複数のスタック片2を形成する。 片2のそれぞれのスタックを、その後、試薬で処理して、第一の構成成分の脱保護又は活性化を行い、続いて、異なる第二の試薬との反応させて、該片上に既に結合した第一の構成成分へのそれぞれの第二の構成成分の結合を行う。 これに続いて、処理した片のスタックを再び集めて、ブロックを再形成し、それぞれの片が反応域(3)に対応するより小さい要素にさらに細分割されるように、第二の一連の切断を第一のものに対して直に(Y方向に)行う。 個々の反応域のスタックのそれぞれを、その後、必要ならば脱保護し、異なる第三の試薬で処理して、すでに存在する第2の構成成分の遊離末端へそれぞれの第三の構成成分を結合させる。 この例は、最初に、全部で20枚のシートを用いると、そして、それぞれのシートを異なる第一のモノマー単位で処理すると、第一のモノマー又はフラグメントが結合した20枚の異なるシートが形成されるであろう。 この重ねて置いたシートを、仮に、20片に分割して、それぞれの片を異なる試薬で処理すると、計20×20=400の、それぞれが異なる第一及び第二のモノマー又はフラグメントを有する二量体鎖を形成する。 続くブロックを再集合させ、第二の次元に沿って、仮に、20スライス(slice)にさらに細分割し、それぞれのスライスを異なる試薬で処理すると、20×20×20=8,000の異なり、かつ純粋な三量体構造を与える。 モノマー、二量体及び三量体の総数は、ブロックを、より大きな数の片若しくはスライスに分割することにより、又はシートの数を増やすことにより、増やすことができる。 したがって、50片及び50スライスに分割した50枚のシートを用いる場合、異なる純粋な三量体構造の数は、125,00 0である。 該三量体のそれぞれは異なるであろうし、反応域で標識づけしたしるし(印刷によりつけた文字及び/又は数字でもよい)により、まぎれ無く同定されるであろう。 プロセスのこの最終段階で、シートは、個々の紙片を与えるように切断されており、各紙片は、それ自体が、紙のその部分につけられた、単一で、特有の化学構造の同定物である、単一で、特有のインデックスで標識づけされている。 さらに、可能な組合せの全部を、用いた試薬により与えられる構成成分から入手できる化合物から形成した。 上記の本発明の実施態様では、反応域は、正方形又は長方形でもよく、そして直交配列パターンで配置されていてもよい。 しかし、他の幾何学的な配置を用いてもよい。 原則として、シート部分は、シートを個々の部分に分割する必要のためにのみ向けられているかぎり、いかなる形状のものであってもよく、また、いかなるタイプの整列パターンで配置されていてもよい。 シート材料は、制限されないが、紙であってよく、そして、シートの大きさによって、切断を、はさみ又は通常の業務用裁断機のような適切な切断装置を用いて行ってよい。 上記の配置は、非常に大きな数の異なる二量体、三量体及びより大きな多量体構造を簡便にかつ迅速に集合させることができる。 それぞれ、それぞれがそれ自体の特異なしるしによって同定される単一の個々の化合物のライブラリーにおいて、個々のシート部分が簡便に同定しうることは明らかである。 こうして、そのような同定したシート部分から開裂した化合物の生物学的評価又は他の活性評価は、組合せ方法により生成したライブラリー内での再構成による活性の探索を、構造的に関連した化合物の目標とするスクリーニングによって、可能とするであろう。 上記の化合物ライブラリーの作成方法は、異なる次元で3回分割される(1回はシートの分離により、2回は切断により)3次元のシートスタックとして出発し、次いで3種の異なる試薬のセットで処理されると考えることができる。 同様の原則は、2つの交差する方向に分割され、2種の試薬で処理される単一のシートを用いている2次元系に適用することができる。 このような配置は、また、ライブラリー中の多数の化合物の提供を可能にする。 例えば、単一のシートを、50×50正方形からなるパターンに分割すると、計2500の異なる化合物(それぞれが既知の組成を有しまぎれ無く同定されたもの)を得ることができる。 他の実施態様では、該シートは、交差方向での切断により分離される単一の反応域ラインのみを含むテープ又はリボン形状であってもよい。 反応域の1次元の配列を有するこれらのテープ又はリボンを重ね置いて、上記と同様の形式で処理され、かつ細分割されるブロックを形成することができる。 個々の反応域のセットのブロックをさらに分割し、第四の又は続く試薬のセットと反応させて、さらなる次元の生成物の変種を与えることができる。 一般的に、本発明は、『シート』及びその上に画定された反応域の両方を、再分割後に、それらの物理的一体性又はそれらを同定するしるしを失うことなく取り扱って、所望の化学プロセスの工程に付すことができる、シート材料のいかなる配置にも適用できる。 該シートを部分に分割する(切断、打ち抜き加工(stamp ing)、引き裂きなど)方法は、シート材料の性質及び反応域の形状と大きさに依存するであろう。 本発明を、下記に、制限的でない実施例によりさらに詳細に説明するが、そこでは下記の略語を用いる: Fmoc:9−フルオレニルメトキシカルボニル Boc :tert-ブチルオキシカルボニル THF :テトラヒドロフラン DMF :N,N−ジメチルホルムアミド TFA :トリフルオロ酢酸 HOBt:N−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール TBTU:2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1, 3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート ヒューニッヒの塩基(Hunig's base):N,N−ジイソプロピルエチルアミン実施例1 Boc−アミノプロピルセルロースシート上で行われる合成 シアノエチルセルロースの調製: 70%の水で湿潤し部分的に架橋したセルロース粉末(XEC Whatman)13kg の懸濁液をジオキサン(28L)に懸濁し、水(200ml)中の水酸化ナトリウム(210g)の溶液で処理し、次いで粘性懸濁液を室温で10分間撹拌した。 アクリロニトリル(201.5g、250ml3.79mol)を添加し、混合物を5 分間撹拌し、さらにアクリロニトリル(201.5g、250ml、3.79mol) を添加し、混合物を5分間撹拌し、そこに最終分のアクリロニトリル(403g 、500ml、7.95mol)を添加し、次いで反応混合物全体を室温で計5時間撹拌した。 これらの条件下では、発熱は検知されなかった。 バルク物質をろ過により回収し、粗生成物を洗液がpH7となるまで水洗した。 水分を、その後、吸引除去し、ろ取ケーキをアセトン(10L で2回)での懸濁により乾燥し、ろ過により回収し、さらにアセトンで(10L で2回)洗浄し、 最後に80℃で計72時間乾燥した。 全部で無水物質3.78kgを得た。 回収した固体の元素分析は、期待した比率で窒素が存在することを示した。 CHN分析: 測定値(%):C:46.60;H:6.60;N:2.16 期待値(%):C:46.52;H:6.54;N:2.13 本実験をほぼ同様の規模で3回繰り返して、全部で11.9kgのセルロースのシアノエチルエーテルの乾燥試料を得た。 シアノエチルセルロースからアミノプロピルセルロースへの還元:上記のシアノエチルセルロース粉末の乾燥試料を、乾燥窒素下にパージし、T HF(14L)中のボラン/テトラヒドロフラン錯体溶液(1M)で注意深く処理し、 室温で1時間撹拌し、続いて穏やかな還流下に計24時間慎重に温めた。 冷却した溶液に、氷−水で外部冷却しながら慎重に水性エタノール(10%、1L)で処理すると、若干の水素発生を検知した。 その後、湿潤スラリーをろ過し、湿潤ろ過ケーキを塩酸(1M 、12L)に計30分間スラリーさせ、ろ過により回収し、 塩酸(1M 、12L)に計1時間再懸濁した。 生成物をろ過により回収し、洗液がp H7となるまで充分に水洗し、その後吸引乾燥した。 このろ過ケーキをその後エタノール(10L)中でスラリーとし、ろ過により回収し、次いで計1時間吸引乾燥した。その後、このケーキをエーテル(10L)中でスラリーとし、生成物をろ過により回収し、一晩室温で吸引乾燥し、最後に50℃で恒量まで乾燥した。遊離アミン含量の通常の方法による分析は、0.50mmol/g乾燥重量のアミン含量を示した。また、本実験を計3回繰り返して、全部で乾燥粉末13.24kgを得た。 Boc−アミノプロピルセルロースを与えるためのアミノ基の保護:水(1L)中の炭酸ナトリウム(1.26kg)の溶液を、THF(12L)で希釈し、泡立ちを防止するためアミノプロピルセルロース塩酸塩の試料(4kg)を慎重に添加した。これをジ−tertブチル ピロカーボネート(4kg)で処理し、混合物を一週間室温で静置した。該固体物質を真空ろ過により回収し、洗液がpH7となるまで水洗し、続いてアセトン(10L) 中でスラリーとし、ろ過により回収した。この回収した固体のスラリー化処理をその後繰り返した(10L)。生成物を最終的にろ過により回収し、吸引乾固し、 80℃で一晩真空乾燥した。無色の固体4.2kgを得た。本実験を続いて3回繰り返して、全部でN−保護の誘導体13.06kgを得た。ほぼ15%の残留湿分を示しており、極度に激しい乾燥により除去することができた。しかしながら、そのような除去は本手順中の次の工程には不必要であった。 バルク規模のBoc−アミノプロピルセルロース紙シートの調製:長い生セルロース繊維(staple)の形態でのブランク紙繊維(27.8kg)を、大量の水(2,600L)中で計20分間かけてスラリーとした。このスラリーをBoc−アミノプロピルセルロース試料(13.06kg)と合わせ、充分な分散を得るため、計10分間かけてさらにスラリーとした。エピクロルヒドリンポリアミド架橋剤(1.14L)を添加し、続いて紙スラリーを通常の方法によりシート状に調製した。重量がほぼ28kgの仕上げ紙ロールを製造した。 Boc−アミノプロピルセルロースシートの脱保護: A4サイズのBoc−アミノプロピルセルロースシート試料を、ジクロロメタン溶液(50%、30ml)中のトリフルオロ酢酸溶液中に計30分間懸濁した。続いて過剰なTFAを除去するため、該紙を、ジメチルホルムアミド(DMF )で洗浄し、メタノール(1回)で洗浄し、中和(1M 、水酸化ナトリウム)し、水洗し、メタノール洗浄し、その後ジクロロメタン洗浄し、次いで計1時間4 0℃で真空乾燥した。該紙をピクリン酸を用いた既知の方法により遊離アミン含量について検定すると、2〜3nmol/mm 2の範囲の再現可能な遊離アミンレベルを示した。 アミン官能基化紙上でのLys−Tyr−Lys及びThr−Tyr−Serの 製造: Fmoc−O−t−butyl−Ser誘導体化反応: 消えないしるしで標識づけした上記に記載したアミン官能基化紙の試料(平面210×197mmの2枚中の全アミン含量:2.85nmol/mm 2 、又は0.18mm ol)を、DMF溶液中の2,4−ジクロロフェニル−4−(N−α−Fmoc− O−t−ブチル−セリニルオキシメチル)フェノキシ アセテート(650mg又は2.7倍過剰)とを、17時間室温でのベルナトヴッツら(Bernatowicz et a l.)(Tetrahedron Letters,(1989),30,4341)の一般的な方法に従って反応させることにより誘導体化した。該紙を、試薬を除去するため、DMFで洗浄(3 回)し、ジクロロメタン(6回)洗浄し、続いて室温で真空乾燥した。遊離アミン含量の測定は、本反応のカップリング度が85%程度であることを示した。残留アミノ基を、アセトニトリル(20ml)中の無水酢酸(4ml)、コリジン(6ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(2g )溶液を用いて、1時間室温でアセチル化した。その後、該紙をアセトニトリル(3回)、ジクロロメタン( 6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 Fmoc基の脱保護を、ジクロロメタン(5ml)中のピペリジン(15ml)溶液を使用する標準的な方法を室温で30分間用いて達成した。紙のDMF(2回)及びジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、次のカップリングにすぐに使える物質を得た。 α−Fmoc−ω−Boc−Lys誘導体化反応: 消えないしるしで標識づけした同一の大きさの同じアミン誘導体化紙の試料を、α−Fmoc−ω−Boc−Lysの類似誘導体を用いる以外は、同一の方法で誘導体化した。さらなる官能基化の前に、残留アミンのアセチル化及び脱保護を上記に記載したのと同一の方法で行った。第二のモノマーのカップリング反応(Fmoc−O−t−butyl−Tyr) : モノマーを結合した上記の2枚の紙片を1個の容器に入れ、DMF(160ml )中のFmoc−O−t−butyl−Tyr(3.47g、7.56mmol)、 HOBt(1.02g、7.56mmol)、TBTU(2.42g、7.56mmol )及びヒューニッヒ塩基(2.64ml、15.12mmol)溶液を30分かけて前活性化することにより調製したFmoc−O−t−butyl−Tyr エーテルHOBTエステルの5倍過剰の溶液で処理した。この予備調製したエステル溶液を、続いて紙試料と一晩室温で反応させた。該紙片を、試薬を除去するため、 DMF(3回)、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。残留アミノ基を、アセトニトリル(20ml)中の無水酢酸(4ml)、コリジン(6ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(2g)溶液を用いて、1時間室温でアセチル化した。その後、該紙をアセトニトリル(3回)、ジクロロメタン(6 回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 Fmoc基の脱保護を、DMF(15ml)中のピペリジン(15ml)溶液を使用する標準的な方法をシート1枚当り室温で30分間用いて達成した。紙のDM F(4回)及びジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、次のカップリングにすぐに使える材料を得た。第三のモノマーのカップリング反応: Tyr−Serを有する紙試料を、さらにDMF(85ml)中のFmoc−O −t−butyl−Tyr(1.5g、3.78mmol)、 HOBt(0.51g、3.78mmol)、TBTU(1.21g、3.78mmol )及びヒューニッヒ塩基(1.31ml、7.56mmol)溶液の30分間かけた前活性化により調製したFmoc−O−t−butyl−Tyr エーテルのHO Btエステルの試料と別々に反応させた。該紙を一晩室温で反応させた。 Tyr−Lysを含む紙試料を、さらにDMF(85ml)中のFmoc−O− t−butyl−Tyr(1.77g、3.78mmol)、HOBt(0.51g 、3.78mmol)、TBTU(1.21g、3.78mmol)及びヒューニッヒ塩基(1.31ml、7.56mmol)溶液の30分間かけた前活性化により調製したFmoc−Boc−LysのHOBt エステルの試料と別々に反応させた。該紙を、この予備調製した溶液と一晩室温で反応させた。 2枚の紙片を、試薬を除去するため、DMF(2回)、ジクロロメタン(3回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。残留アミノ基を、アセトニトリル(20ml)中の無水酢酸(4ml)、コリジン(6ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(2g )溶液を用いて、シート1枚当り1時間室温でアセチル化した。その後、該紙をアセトニトリル(4回)、ジクロロメタン(4回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。最終的なFmoc基の脱保護を、DMF(15ml)中のピペリジン(15ml) 溶液を使用する標準的な方法をシート1枚当り室温で30分間用いて達成した。紙のDMF(4回)及びジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、最終開裂にすぐに使える材料を得た。紙からの三量体の開裂反応: Thr−Tyr−Serを有する紙試料を、小さな部分に切断し、 TFA/水(95:5、89.25ml)で処理し、次いで室温で一晩保存した。固体物質をろ過により除去し、DMF(2回)及びメタノール(2回)で洗浄し、ろ液を合わせた。酸を40℃以下の蒸発により除去し、そして、試料から、トルエン/ジクロロメタン(2回)との共沸により、酸を除去した。試料を、水( 15ml)に溶解し、ろ過し、凍結乾燥した。回収質量は、本質的に定量的であった。これを高速液体クロマトグラフィーにより調べると、純粋な(genuine)試料と比較して、所望の物質が主生成物であったことが示され、さらには、マススペクトルで同一のm/eピークを示した。 Lys−Tyr−Lysを有する紙試料を、小さな部分に切断し、TFA/水(95:5、89.25ml)で処理し、次いで室温で保存した。固体物質をろ過により除去し、DMF(2回)及びメタノール(2回)で洗浄し、ろ液を合わせた。酸を40℃以下の蒸発により除去し、そして試料から、トルエン/ジクロロメタン(2回)との共沸により、酸を除去した。試料を、水(15ml)に溶解し、ろ過し、凍結乾燥した。回収質量は、本質的に定量的であった。これを高速液体クロマトグラフィーにより調べると、純粋な試料と比較して、所望の物質が主生成物であったことが示され、さらには、マススペクトルで同一のm/eピークを示した。 生物学的スクリーニング用の1677成分ペプチドライブラリー:上記の210×297mmの大きさの3枚のアミン官能基化紙を消えないしるしで(43列39行)標識づけし、続いて、第一のモノマーのカップリング用に用意したTFAを用いて、上記のようにして脱保護した。分析によりアミノ基1. 9nmol/mm 2の存在が明らかになった。シートの官能基化反応: 紙の43列それぞれを、元のシートから分割し、以下のように別々に官能基化した: 紙のそれぞれの列を、DMF(0.5ml)及びピリジン(10ml)中の上記のその2,4,ジクロロフェニル−4−(オキシメチル)フェノキシ アセテートのような前に活性化した個別のFmoc−保護アミノ酸誘導体で、室温で一晩処理した。該紙を、DMF(4回)及びジクロロメタン(5回)で洗浄し、40℃ で30分間乾燥した。残留アミン官能基のアセチル化を上記のようにして行った。該アミノ基の脱保護も、また、上記のようにして行った。第二のモノマーのカップリング反応: 元の紙シートの反応域の1個の完全なセットの紙片スタックを1個のブロックに集合させ、その後、元の切断方向に直角に、個々の反応域に、再び切断した。完全な一揃いの列からの個々の反応域のそれぞれのセットを、続いて上記のその2,4,ジクロロフェニル−4−(オキシメチル)フェノキシ アセテートのエステルのような前活性化した第二のFmoc−保護モノマー単位とカップリングさせた。反応の完了後、これらの個々の反応域を洗浄し、アセチル化し、最後に該Fmoc保護基を上記のようにして除去した。第三のモノマーのカップリング反応: 二量化アミノ誘導体を導入した1,677の個々の反応域の完全なセットを1 個の容器に一緒にし、次いでDMF(96.5ml)中のジフェニルアセチル塩化物(2.31g、0.1mol)及びヒューニッヒ塩基(3.5ml、0.1mol)と室温で一晩反応させた。個々の反応域のセットをDMF(3回)、ジクロロメタン( 4回)で洗浄し、40℃で30分間真空乾燥した。余分のすべての試薬を除去するため、反応域の完全なセットをソックスレー抽出器を用いてジクロロメタンで一晩処理し、抽出分を廃棄した。反応域を40℃で3時間真空乾燥した。個々の二量化生成物の開裂反応: 二量化生成物を以下の方法で紙から除去した: それぞれの個々に標識づけした反応域を分離し、TFA/水(95:5、50 ml)で室温下一晩処理した。個々の反応域を、その後、DMF(12×50ml) 、メタノール(4×50ml)で洗浄し、洗液を合わせ、窒素下に蒸留した。個々の生成物の分析を以下の例により示す: 紙支持材からの開裂後、個別の二量化生成物を紙支持材上につけられたしるしにより同定した。これらの細分割セットを高速液体クロマトグラフィー及び質量分析の両方により調べ、分析したものについて、所望の化合物の存在を確認した。下記は、質量分析により分析した化合物についての、細分割セットの代表的な分析データである:

    実施例2

    アミノメチル−置換の積層樹脂シート上での合成

    アミノメチル−置換の積層(層状)シートの調製:部分的に架橋したアミノメチルポリスチレン樹脂(Novabiochem 01−640 010)100gの試料を、低融点の熱可塑性ポリスチレン糊料(Dritex DT 157/300)と充分に混合し、該混合物を均一に不織の繊維状ポリスチレンシート(Freudenberg Lutrasil 4150)の面積16m

    2の表面に広げた。 さらにもう一枚の同一面積の同じ不織の繊維状ポリスチレンシートを、その後、下に置いたシートの上に置き、該2枚をその後互いに加熱溶着させて(90〜140 ℃の温度範囲内で)、アミノ基が明らかに利用可能である樹脂を含有する単一の材料を得た。 遊離アミン含量の滴定分析によれば、この実施例では、遊離アミン密度2.2 nmol/mm

    2を示した。 Fmoc−O−t−butyl−Ser誘導体化反応: 消えないしるしで標識づけした上記のポリプロピレン布試料(210×145 mm、すなわち、全アミノ含量67.8mmol)を、DMF溶液中の2,4,ジクロロフェニル−N−α−Fmoc−O−t−butyl−Ser−4−(オキシメチル)フェノキシ アセテートのエステル(258mg又は5倍過剰)で、室温で17時間かけた反応により誘導体化した。 樹脂布をDMF(3回)で洗浄して試薬を除去し、さらに、ジクロロメタン(3回)で洗浄して、室温で真空乾燥した。 残留アミノ基を、アセトニトリル(20ml)中の無水酢酸(4ml)、コリジン(6ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(2g)溶液を用いて、室温で1時間アセチル化した。 該樹脂布を、その後、アセトニトリル(3回)、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 Fmoc基の脱保護を、DMF(10ml)中のピペリジン(10ml)溶液を使用する標準的な方法を室温で30分間用いて達成した。 該布のDMF(4回)、 ジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、次のカップリングにすぐに使える材料を得た。 Fmoc−α−Boc−Lys誘導体化反応: 消えないしるしで標識づけした同一のポリプロピレン布試料を、類似のFmo c−α−Boc−Lys誘導体を用いた以外は、同一の方法で誘導体化した。 残留アミンのアセチル化、及びさらなる官能基化に先立つ脱保護を上記と同一の方法で行った。 第二のモノマーのカップリング反応: 上記の2枚のモノマーが結合した樹脂布を、1個の容器に合わせ、DMF中のFmoc−O−t−butyl−Tyr(331mg、0.68mmol)、HOBt (92mg、0.68mmol)、TBTU(217mg、0.68mmol)及びヒューニッヒ塩基(120ml、0.68mmol)溶液の前活性化により調製したFmoc− O−t−butyl−TyrのHOBtエステルの5倍過剰の溶液で30分間かけて処理した。 この前活性化したエステルを、その後樹脂布片と室温で一晩反応させた。 次に、2枚の樹脂片を、DMF(3回)で洗浄して試薬を除去し、さらに、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、真空乾燥した。 残留アミノ基を、アセトニトリル(20ml)中の無水酢酸(4ml)、コリジン(6ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(2g )溶液を用いて、室温で1時間アセチル化した。 該樹脂布を、その後、アセトニトリル(3回)、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 Fmoc基の脱保護をDMF(10ml)中のピペリジン(10ml)溶液を使用する標準的な方法を室温で30分間用いて達成した。 該布のDMF(4回)、ジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、次のカップリングにすぐに使える材料を得た。 第三のモノマーのカップリング反応: Tyr−Serを有する樹脂布試料を、さらにDMF(10ml)中のFmoc −O−t−butyl−Tyr(134mg、0.339mmol)、HOBt(46 mg、0.339mmol)、TBTU(108mg、0.339mmol)及びヒューニッヒ塩基(60ml、339mmol)溶液の前活性化により調製したFmoc−Boc −LysのHOBtエステルの試料と別々に30分間かけて反応させた。 該樹脂布を、先に調製したこの試薬と一晩室温で反応させた。 Tyr−Lysを有する樹脂布試料を、さらにDMF(10ml)中のFmoc −O−t−butyl−Tyr(134mg、0.339mmol)、HOBt(46 mg、0.339mmol)、TBTU(108mg、0.339mmol)及びヒューニッヒ塩基(60ml、0.339mmol)溶液の前活性化により調製したFmoc−B oc−LysのHOBtエステルの試料と別々に30分間かけて反応させた。 該樹脂布を、先に調製したこの試薬と一晩室温で反応させた。 樹脂布の2つの片を、DMF(3回)で洗浄して試薬を除去し、さらに、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 残留アミノ基を、アセトニトリル(20ml)中の無水酢酸(4ml)、コリジン(6ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(2g)溶液を用いて、1時間室温でアセチル化した。 その後、該樹脂布をアセトニトリル(3回)、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 最終的なFmoc基の脱保護を、DMF(10ml)中のピペリジン(10ml)溶液を使用する標準的な方法を室温で30分間用いて達成した。 該布のDMF(4回)及びジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、 最終開裂にすぐに使える材料を得た。 樹脂布からの三量体の開裂反応: Thr−Tyr−Serを有する樹脂布試料を、TFA/水(95:5、30 ml)で別々に処理し、次いで室温で一晩保存した。 酸性溶液を布からろ過により除去し、40℃以下での蒸発により除去し、そして、試料から、トルエン/ジクロロメタン(3回)との共沸により、酸を除去した。 回収質量は、本質的に定量的であり、高速液体クロマトグラフィー及び質量分析の両方により、所望の物質の存在を確認した。 Lys−Tyr−Lysを有する樹脂布試料を、TFA/水(95:5、30 ml)で別々に処理し、次いで室温で一晩保存した。 酸を40℃以下での蒸発により除去し、そして試料から、トルエン/ジクロロメタン(3回)との共沸により、酸を除去した。 回収質量は、本質的に定量的であり、高速液体クロマトグラフィー及び質量分析の両方により、所望の物質の存在を同様に確認した。

    生物学的スクリーニング用の樹脂布上の27成分トリペプチドライブラリーの調

    製:

    第一のモノマーの誘導体化反応(α−Fmoc−ω−Boc−Lys、Fmoc

    −Ser−O−t−butyl エーテル及びFmoc−Leuを使用): 3×3グリッドパターンの消えないしるしで標識づけした反応域をそれぞれ有する上記のポリプロピレン樹脂布試料(それぞれ210×150mm、すなわち全アミノ含量68.7mmol)を、DMF溶液中の上記のアミノ酸モノマーの2,4 ,ジクロロフェニル−N−α−Fmoc−アミノアシル−4−オキシメチルフェノキシ アセテート誘導体(0.34mmol又は5倍過剰)との室温で17時間かけた反応により別々に誘導体化した。 樹脂布をDM F(3回)で洗浄して試薬を除去し、さらに、ジクロロメタン(5回)で洗浄して、その後、室温で15分間真空乾燥した。 残留アミノ基を、アセトニトリル(30ml)中の無水酢酸(6ml)、コリジン(9ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(3g )溶液を用いて、室温で1時間アセチル化した。 樹脂布を、その後、アセトニトリル(4回)及びジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで1時間真空乾燥した。 Fmoc基の脱保護をDMF(15ml)中のピペリジン(15ml)溶液を使用する標準的な方法を室温で30分間用いて、達成した。 該布のDMF(4回)、 ジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、次のカップリングにすぐに使える材料を得た。

    第二のモノマーとの誘導体化反応(Fmoc−Tyr−O−t−butyl エ

    ーテル、Fmoc−Ser−O−t−butyl エーテル及びFmoc Ph

    eを使用):元のシートを3列に分割し、3種の反応域の3列のそれぞれのセットを別々に第二のモノマーと反応させた。 それぞれの9枚の、モノマーが結合した樹脂布を、1個の容器に合わせ、DMF(10ml)中のFmoc−アミノ酸(0.343 mmol、5倍過剰)、HOBt(46mg、0.343mmol)、TBTU(108mg 、0.343mmol)及びヒューニッヒ塩基(60ml、0.343mmol)溶液から先に調製しておいた上記のFmoc−アミノ酸のHOBtエステルの5倍過剰溶液で30分間かけて処理した。 これを、その後、樹脂布試料と室温で一晩反応させた。 樹脂布の2つの片を、次いで、DMF(3回)で洗浄して試薬を除去し、 さらに、ジクロロメタン(5回)で洗浄し、室温で15分間真空乾燥した。 残留アミノ基を、アセトニトリル(30ml)中の無水酢酸(6ml)、コリジン(9ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(3g)溶液を用いて、室温で1時間アセチル化した。 該樹脂布を、その後、アセトニトチル(4回)、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 Fmoc基の脱保護をDMF(15ml)中のピペリジン(15ml)溶液を使用する標準的な方法を室温で30分間用いて、達成した。 該布のDMF(4回)、 ジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、最終カップリングにすぐに使える材料を得た。

    第三のモノマーのカップリング(Fmoc−Tyr−O−t−butyl エー

    テル、α−Fmoc−ω−Boc−Lys及びFmoc−Glyを使用):樹脂布の試料を、最初の切断の方向に直交して切断することにより、個々の部分に分割した。 二量体単位を含有する樹脂布の試料のそれぞれのセットを、さらに上記に挙げたDMF(10ml)中のFmoc−アミノ酸(0.343mmol)、 HOBt(46mg、0.343mmol)、TBTU(108mg、0.343mmol) 及びヒューニッヒ塩基(60ml、0.343mmol)溶液の前活性化により調製したFmoc−アミノ酸のHOBtエステルの試料と別々に30分かけて反応させた。 樹脂布を、その後、この前活性化試薬と室温で一晩反応させた。 樹脂布の片を、その後、試薬を除去するため、DMF(3回)、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 残留アミノ基を、アセトニトリル(30ml)中の無水酢酸(6ml)、コリジン(9ml)及び4−ジメチルアミノピリジン(3g)溶液を用いて、1時間室温でアセチル化した。 その後、該樹脂布を、アセトニトリル(3回)、ジクロロメタン(6回)で洗浄し、次いで真空乾燥した。 最終的なFmoc基の脱保護を、DMF(15ml)中のピペリジン(15ml) 溶液を使用する標準的な方法を室温で30分間用いて達成した。 該布のDMF( 4回)及びジクロロメタン(6回)での洗浄に続き、真空乾燥して、最終開裂にすぐに使える材料を得た。

    樹脂布からの三量体の開裂反応:個々の三量体単位を有する樹脂布のそれぞれの試料を、TFA/水(95:5 、2ml)で別々に処理し、次いで室温で一晩保存した。 該布をろ過により分離し、ジクロロメタン(2mlで12回)、メタノール(2mlで4回)で洗浄し、次いで洗液を合わせた。 酸を40℃以下での蒸発により除去し、そして、試料から、 トルエン/ジクロロメタン(3回)との共沸により、酸を除去した。 回収質量は、本質的に定量的であり、高速液体クロマトグラフィー及び質量分析の両方により、所望の物質の生成を真正試料との比較で確認した。 結果を下記に示す:

    生物学上のスクリーニング用の樹脂布上の1677成分ペプチドライブラリー:上記の210×297mmの大きさの3枚のポリプロピレン樹脂布を消えないしるしで(43列39行)標識づけし、第一のモノマーのカップリング用に用意した。 分析によりアミノ基2.18nmol/mm

    2の存在が明らかになった。 シートの官能基化反応: ポリプロピレン樹脂布の列それぞれを、元のシートから分割し、次いでDMF (0.5ml)及びピリジン(10ml)中の上記のその2,4,ジクロロフェニル−4−(オキシメチル)フェノキシ アセテートとして前活性化した個々のFm oc−保護アミノ酸誘導体と、室温で一晩処理することにより別々に官能基化した。 この布片を、DMF(4回)及びジクロロメタン(5回)で洗浄し、40℃ で30分間乾燥した。 残留アミン基の官能基度のアセチル化を上記のようにして行った。 該アミノ基の脱保護も、また、上記のようにして行った。 第二のモノマーのカップリング反応: 元のポリプロピレン樹脂シートの列の完全なセットを、1個のブロックに集め、その後個々の部分に切断した。 個々の列からのそれぞれのセットを、続いて上記のその2,4,ジクロロフェニル−4−(オキシメチル)フェノキシ アセテートのエステルとして前活性化した第二のFmoc−保護モノマー単位とカップリングさせた。 反応終了後、これらを洗浄し、アセチル化し、最後に該Fmoc 保護基を上記のようにして除去した。 第三のモノマーのカップリング反応: 1677の二量化アミノ誘導体の個々の完全なセットを、DMF(96.5ml )中のジフェニルアセチル塩化物(2.31g、0.1mol)及びヒューニッヒ塩基(3.5ml、0.1mol)と、より小さい細分割セット中で室温で一晩反応させた。 個々のポリプロピレン樹脂布片のセットを、DMF(3回)、ジクロロメタン(4回)で洗浄し、40℃で30分間真空乾燥した。 ポリプロピレン樹脂布からの個々の三量化生成物の開裂反応: 個々に標識づけしたポリプロピレン樹脂布片を分離し、次いでTFA/水(95:5、50ml)で、室温下一晩処理した。 それぞれを、その後、アセトニトリル/水(1:1、100mlで3回)で洗浄し、洗液を合わせ、真空遠心下に蒸留した。 ポリプロピレン樹脂布の支持材からの開裂後、個々の三量化生成物を、支持材上に付されたしるしにより同定した。 これらの細分割のセットを高速液体クロマトグラフィー及び質量分析の両方により調べると、分析したものについては、所望の化合物の生成を確認した。 下記は、質量分析により調査した化合物に対する細分割のセットの代表的な分析データである: 樹脂の選択は、前述の例で特定された単一の形式には限られない。 積層(層状)シートは、広範囲の樹脂の選択肢から調製してよい。 異なる種類の樹脂は異なるタイプの化学が行われることを可能にするものであり、そのうちのいくつかを(これらに限定されるものではないが)、下記に示した: オリゴ糖の調製は、通常、ポリマー化(エチレングリコール)ω−モノエチルエーテル(Douglas,SP,Whitfield,DM,Krepinsky,JJ,j.Amer.Chem .Soc.,(1995),117,2116参照)上又はポリ(p−(プロペン−3−OH−1 −イル))が結合したポリスチレン上で行われる。 一連のセリンリン酸ペプチドの調製は、ワン(Wang)樹脂(Shapiro,G.,Swo boda,R.,Stauss,U.,Tetrahedron Letters,(1994),35,869参照)上で行った。 テンタゲル(Tentagel)樹脂は、ヘック反応(Hiroshauge,M,Hauske,JR .,Zhou,P.,Tetrahedron Letters,(1995),36,4567参照)のようなC−C結合形成のために有用であることが見出されており、そして、ステレ反応(Stille reaction)のような他のC−C結合形成法は、通常、リンク(Rink)アミド官能基化ポリスチレン(Forman,FW,Sucholeiki,I.,J.Org.,Chem.,(1995), 60,523 参照)上で行うことができる。 一連のアスパラギン酸プロテアーゼ阻害剤を、ジヒドロピラン官能基化樹脂( Kick,EK,Ellman,JA,J.Med.Chem.,(1995),38,1427 参照)で調製し、そしてミツノブ反応を経由するアリールエーテルの形成反応の例は、テンタゲルS RAM−Fmoc樹脂(Rano,TA,Chapman,KT,Tetrahedron Lette rs,(1995),36,3789参照)上でうまく行われた。 当業者は、まださらなる化学を実施するために適切な樹脂の選択肢について、文献中に、さらに多くの例があることを認識されるであろう。

    【手続補正書】特許法第184条の8第1項【提出日】1995年12月4日【補正内容】 シートの官能基化反応: ポリプロピレン樹脂布の列それぞれを、元のシートから分割し、次いでDMF (0.5ml)及びピリジン(10ml)中の上記のその2,4,ジクロロフェニル−4−(オキシメチル)フェノキシ アセテートとして前活性化した個々のFm oc−保護アミノ酸誘導体と、室温で一晩処理することにより別々に官能基化した。 この布片を、DMF(4回)及びジクロロメタン(5回)で洗浄し、40℃ で30分間乾燥した。 残留アミン基の官能基度のアセチル化を上記のようにして行った。 該アミノ基の脱保護も、また、上記のようにして行った。 第二のモノマーのカップリング反応: 元のポリプロピレン樹脂シートの列の完全なセットを、1個のブロックに集め、その後個々の部分に切断した。 個々の列からのそれぞれのセットを、続いて上記のその2,4,ジクロロフェニル−4−(オキシメチル)フェノキシ アセテートのエステルとして前活性化した第二のFmoc−保護モノマー単位とカップリングさせた。 反応終了後、これらを洗浄し、アセチル化し、最後に該Fmoc 保護基を上記のようにして除去した。 第三のモノマーのカップリング反応: 1677の二量化アミノ誘導体の個々の完全なセットを、DMF(96.5ml )中のジフェニルアセチル塩化物(2.31g、0.1mol)及びヒューニッヒ塩基(3.5ml、0.1mol)と、より小さい細分割セット中で室温で一晩反応させた。 個々のポリプロピレン樹脂布片のセットを、DMF(3回)、ジクロロメタン(4回)で洗浄し、40℃で30分間真空乾燥した。 ポリプロピレン樹脂布からの個々の三量化生成物の開裂反応: 個々に標識づけしたポリプロピレン樹脂布片を分離し、次いでTFA/水(95:5、50ml)で、室温下一晩処理した。 それぞれを、その後、アセトニトリル/水(1:1、100mlで3回)で洗浄し、洗液を合わせ、真空遠心下に蒸留した。 ポリプロピレン樹脂布の支持材からの開裂後、個々の三量化生成物を、支持材上に付されたしるしにより同定した。 これらの細分割のセットを高速液体クロマトグラフィー及び質量分析の両方により調べると、分析したものについては、所望の化合物の生成を確認した。 下記は、質量分析により調査した化合物に対する細分割のセットの代表的な分析データである:

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガードナー,ジョン・マーク・フランシス イギリス国、ケント シーティ13 9エヌ ジェイ、サンドウィッチ、ラムズゲート・ ロード(番地なし) ファイザー・セント ラル・リサーチ内

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