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Materials for combinatorial synthesis of molecular libraries, and methods of, inter alia attaching monomers to the carrier device

申请号 JP2000588198 申请日 1999-12-14 公开(公告)号 JP2003516308A 公开(公告)日 2003-05-13
申请人 オイロペイシェス ラボラトリウム フュア モレクラールビオロギー (エー エム ベー エル); ドイチェス クレープスフォルシュングスツェントルム シュティフトゥング デス エッフェントリッヒェン レヒツ; 发明人 グロス,カール−ハインツ; サフリッヒ,ライネル; デゥベル,シュテファン; ブライトリング,フランク; ポウストカ,アンネマリー;
摘要 According to the inventive method for applying substances to a support, especially monomers for the combinatorial synthesis of molecule libraries, the substances are first embedded in a matrix consisting of at least one solvent, said solvent being in a solid state of aggregation at a temperature below 90° C., preferably below 50° C. The substances that are embedded in the matrix from transport units which are subsequently applied to the support in a solid state of aggregation, at a temperature below 90° C., preferably below 50° C. Alternatively, the transport units can be dissolved with a second solvent part and applied to the support in a liquid state of aggregation, where they adopt a solid or gel-like stage of aggregation after said solvent part has completely or partially evaporated. The substances on the matrix are then mobilized by modifying their physical environment and brought into the vicinity of the support surface through a physical process. Here, the substances link up with the molecules. This method can be repeated to apply multiple layers to the support in precise positions. The method can be carried out using a device which essentially has the structure of a laser printer or a laser copier or an ink-jet printer.
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 − 最初に、物質(2)を、<90℃の温度で、そして好ましくは<50℃の温度で固体状態(7)で存在する少なくとも第一の溶媒から成るマトリクス(3)中に入れること、 − 少なくとも第一の溶媒(4)から成る前記マトリクス(3)に入れた前記物質(2)が一つの単位として動きうる(6)転写ユニット(5)を形成すること、 − つづいて、<90℃の温度で、好ましくは<50℃の温度で固体状態(7
    )で存在する前記転写ユニット(5)を担体(1)に付着させる(6)か、または前記転写ユニット(5)を第二の溶媒(12)によって溶解し、前記温度において液体状態(13)で担体(1)に付着させ(6)、そこで前記第二の溶媒成分(12)を完全に、または部分的に揮散させたあとで、固体状態またはゲル状態(7)をとらせること、 − 担体(1)に付着させたあとで前記転写ユニット(5)が、固体状態またはゲル状態(7)のままで存在しうること、 − つづいて、前記担体(1)に存在する前記第一の溶媒に溶解した前記物質(2)を、とりわけ前記第一の溶媒(4)の内部の物理的な環境(8)を変える(9)ことによって運動ができるようにすること、 − このようにして運動できるようになった物質(2,9)を物理的な過程によって担体表面付近に到達させる(10)こと、 − このようにして運動できるようになった物質(2,9)が、担体(1)に存在する分子と共有結合によってカップリングするか、または前記分子と化学反応するか、または前記分子を触媒すること、 − このようにして運動できるようになり、担体にカップリングした物質(1
    1)が、多くの異なる物質(2)であるか、多くの異なる物質を生成すること、 − 前記物質(2)の複数個のくり返し可能な層を担体(1)上の正確な位置に付着させ、それから場合に応じて、物質を共有結合によって担体(1)にカップリングさせ、カップリングしなかった物質を洗い流すこと を特徴とする、分子ライブラリーをコンビナトリアル合成するために、担体に物質、特にモノマーを付着させる方法。 【請求項2】 前記物質(2)が、<90℃の温度で、そして好ましくは<
    50℃の温度で、大きさが0.2μm〜200μm、好ましくは2μm〜40μ
    mの粒子中に固定化されて存在することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記モノマーを担体(1)にカップリング反応(10,11
    )させるまで、担体(1)を前記の温度範囲(7、13)より少なくとも10℃
    だけ低い温度に維持することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 【請求項4】 適合するように修正した印刷方法、特にレーザープリンター、レーザー複写機またはインクジェットプリンターによって物質を正確な位置に転写することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 【請求項5】 目的に合わせたいくつかの光源、特に発光ダイオードまたはミクロレーザーのアレーによって物質を正確な位置に転写することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 【請求項6】 担体に付着させるべき粒子を担体上に噴霧することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 【請求項7】 担体上の粒子を冷却し、低温で凍結させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 【請求項8】 粒子が次に挙げる群の少なくとも一つの要素を含むか、または次に挙げる、 磁性成分、ジフェニルホルムアミド、コンビナトリアル合成に適するモノマー、ダイマーまたはトリマーの前駆体、特にD−アミノ酸またはL−アミノ酸、そして、ヌクレオシドまたは誘導体化されたヌクレオシド、またはそれらの鏡像体またはそれらの誘導体、またはポリスチレンもしくはセルロース、特に一つまたは複数個のモノマー層にカップリングさせたポリスチレンもしくはセルロースから成る群の一つの要素を含むそのような粒子に結合することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方法。 【請求項9】 カップリング反応の第一サイクルの後で、モノマー、ダイマーまたはトリマーの前駆体がカップリングすることができる好ましくは遊離のアミノ基またはヒドロキシル基が生成するように、保護基を標準的な方法で切断することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。 【請求項10】 電磁波、特にレーザー光を、担体の選択された領域の正確な位置にくり返し照射すること、担体の選択された領域に異なる分子またはこれらの分子の集合体をのせてあるか、またはのせること、異なる分子またはこれらの分子の集合体が相互作用すること、選択された領域に存在する異なる分子または、これらの分子の集合体または別の分子が、照射される電磁波と相互作用すること、および照射される電磁波と、分子またはこれらの分子の凝集体またはその他の分子とが相互作用して、局所的な物理的化学的過程を受けること、を特徴とする、物質、特に分子ライブラリーのコンビナトリアル合成のためのモノマーを担体に付着させる方法。 【請求項11】 回転可能な、担体を保持するための手段と、回転軸の領域の担体表面に種々の異なる液体を付着させるための手段と、担体の選択された領域にレーザー光を照射するための、担体に作用しうる少なくとも一つのレーザーとを含む、本質的に平面を成す担体表面に分子を付着させる装置。 【請求項12】 結合すべき分子を担体にできるだけ少量付着するためのノズル状の手段と、分子と担体とを互いに付着させるための手段を働かせるための手段と、担体の選択された領域にレーザー光を照射するための少なくとも一つのレーザーとを含む、本質的に平面を成す担体表面に分子を付着させる装置。 【請求項13】 付着させるべき分子を含む粒子のための容器と、レーザーと、担体とレーザーを互いに対して動かすための手段とを含む、本質的に平面を成す担体表面に分子を付着させる装置。 【請求項14】 変更を加えた、しかし基本的には市販されている、レーザープリンターまたはレーザー複写機を問題の装置とし、付着させるべき分子を含む粒子としてトナー粒子を使用することを特徴とする請求項13に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 (技術分野) 本発明は、担体に結合させた分子の光学的な特性、とりわけ蛍光反応および屈折挙動を検知する時に使用されるような分子ライブラリーをコンビナトリアル合成するための物質、とりわけモノマーを担体に付着させる方法と装置に関する。 【0002】 (背景技術) ここで「分子ライブラリー」という表現は、担体上の規定された位置にできるだけ密集させて配列、結合させた多数の異なる分子の総体を意味する。 本発明に関係する分子ライブラリーは、限定された数のコンビナトリアル合成によって作られる。 図1はコンビナトリアル合成の原理を模式的に説明したものである。 【0003】 「高度に複雑な」という表現は、10 、とりわけ10 を超える多数の異なる分子構成員から成る分子ライブラリーを意味する。 【0004】 前記の複雑な分子ライブラリーは、二次元的な担体に特に有利に付着させることができる。 その場合、位置が正確に規定された担体上の場所を、分子ライブラリーの異なる各構成員に指定することができる。 このことは、正確に規定された反応、たとえば呈色反応によって、担体に結合させた反応相手を逆に、正確かつ一義的に推定することができることを意味する。 この明細書では、前記分子ライブラリー構成員の、位置が正確に規定された場所を「スポット」と呼び、二次元の担体の分子ライブラリー全体を「アレー」と呼ぶことにする。 【0005】 二次元アレーは平滑な表面を有しており、本質的には、使用される溶媒にとって浸透性はない。 しかしこの二次元アレーは、平滑表面に対比される多孔性構造を持つこともできる。 その場合、第三の次元が、使用される溶媒およびカップリングさせる物質に開放される。 特に、この種の担体は、表面が平滑な担体と比べて、シグナル強度を強める必要がある時に不可欠である。 たとえば、ペプチドアレーを患者の血清で発色させる必要があり、抗体の反応性が比較的弱い結合シグナルを検知しなければならない時は不可欠である。 【0006】 従って、以下では「二次元担体」または「アレー」という同義的な表現は、異なる分子が基本的には二次元のみに配列されている担体ばかりでなく、異なる分子が第三次元にも追加的に存在する多孔性の担体をも意味する。 従って、(基本的には二次元の)担体はもはや本来的な意味を持たない。 【0007】 「固体凝集状態」という表現は、過冷却の液体も含んでいる。 【0008】 「特性」という表現は最も広い意味で理解され、ある一定の分子に特徴的な性質、たとえば質量スペクトル図などを包含するばかりでなく、たとえば、主として−すなわち単なる存在によって−ある決まった反応を示す能をも包含するため、本発明は、ある決まった光学反応から、まず、物質の存在を−そればかりでなく種類をも−判定する(そのあとで、たとえば担体上のその位置からその物質の種類が決定される)方法および装置に関する。 【0009】 この明細書における「生物分子」という表現は、生物学、薬学および医学に特に関係する分子、すなわち、ペプチド、D−ペプチド、L−ペプチドおよびそれらから成る混合物、天然に存在するオリゴヌクレオチド、それらの鏡像体、およびそれらから成る混合物、たとえばアプタマーの構築に使用される合成的に誘導されたオリゴヌクレオチド、オリゴ糖類および前記分子の修飾体を意味する。 特に、自然界には存在しない、モジュラー的に構築されるオリゴマーは、薬学的に特別な重要性を有する。 これと関連して、生物分子、特に有機化合物およびステロイド誘導体などのリガンドとして使用される、化学コンビナトリアル手法によって合成される、非天然系物質も挙げておきたい。 多数のこのような分子から、
    天然に存在する分子に特異的に結合してその分子の活性を変える分子を単離することができる。 しかし、この結合分子は、天然の消化酵素によって分解されないため、治療薬として使用するのに特に適している。 【0010】 高度に複雑な分子ライブラリーを合成するためには、さまざまな方法と装置が知られている。 しかしそれらには欠点も存在する。 たとえば、公知の方法を実施するには、高価で費用のかかる装置を必要とし、蛍光シグナルの読み出しも比較的遅い。 特に、一つの担体にきわめて多数の異なる分子群を配置し、それらを個別に調べようとすると−あとで詳しく述べるが、このことはさまざまな理由で利点でもある−、個々の分子群にたどり着くには、多額の費用がかかり、高価な上に妨害を受けやすいばかりでなく、最高度の精密作業においても、検査に必要な分子群の最小の大きさより数桁精度の高い製造許容誤差を持つ機械技術を駆使しなければならない。 それゆえ、従来の方法と装置では、担体に収容しうる分子または分子群の最大数には限界があり、分子群の規模は10 程度である。 特にある種の血清やDNA分析には、担体におよそ10 ないし10 程度の分子を付着させ、検査することができることが望まれる。 【0011】 図2は、現行の、特にリソグラフィによる合成法の読み出しに使用される共焦点レーザー顕微鏡の原理を示す。 アレーの各点を読み出すこの機構では、時間か精度のいずれかを犠牲にしてでも、三次元をくまなく探さなければならないことが分かるだろう。 【0012】 担体、特にいわゆる「診断チップ」に分子を付着させる方法として、リソグラフ法がよく知られている(図3)。 しかしこの方法では、その後の検査の場合と同様に、分子と、目標通りに再現性よく到達できる担体上の位置とを正確に帰属することが難しく、そのことが、付着させることができる分子数を制限する。 そのため、どの分子が担体上のどの位置に存在するかをくり返し正確に知ることなしに、担体に極めて多数の異なる分子を密に充填して配列させることはできない。 特に、公知の方法および装置では、担体上での極めて多数の蛍光反応を、適切な時間に、しかも極めて正確に読み出すことは難しい問題である。 異なる各種分子をあらかじめ結合させた担体に検査すべき物質を付着させる、本発明に関係する方法と装置で有利に行うことができる発色検査の場合、たとえば血清中のある決まった抗体のような、検査すべき試料中に存在する物質を同定するためには、
    試料またはその成分が、担体に結合させた分子のどれと結合したかによって、その糸口を引き出さなければならず、それにはどの分子が担体上のどこに存在するかを正確に知らなければならない。 【0013】 さらに、すべての公知のリソグラフ法(および、たとえば制御しながら電荷を持つモノマーを反発させるか、または吸引して正確な位置に合成するいくつかの別の方法)は、別の原理的な欠点を持っている。 すなわち、異なるモノマーに対して、カップリングサイクル全体をそれぞれ個別に実施しなければならない。 つまり、ある一つのモノマーを付着させ、カップリングを行い、過剰のモノマーを洗い流すサイクルを終えてから、次の種類のモノマーに対して同様なサイクルをくり返さなければならない。 たとえば、コンビナトリアル法によってペプチドを合成するためには、順次に20回のサイクルを行わなければならない。 この欠点は図4に模式的に書かれている。 この方法によれば、複雑なペンタペプチドライブラリーを合成するために、100回のカップリングサイクルを必要とする。 既存の技術では、各カップリングサイクルで予想されるアーチファクトのために、
    得られる分子ライブラリーの質に重大な問題が生じ、その結果、このようにして作られるペンタペプチドライブラリーは、実際には使用することができないことを、当業者であれば直ちに了解することができよう。 【0014】 これは、なぜリソグラフ法が、担体上でわずか4種類の異なるモノマーをカップリングしさえすればよいオリゴヌクレオチドアレーの合成にしか使用されなかったかという理由でもある。 【0015】 さらに別の欠点を挙げれば、リソグラフ法では各カップリング反応ごとに担体全体を反応性モノマーで一様に覆わなければならないため、他の方法に比較して化学的な収率が低いという点である。 【0016】 リソグラフ法以外にも、化学コンビナトリアル合成に適用できる多くの印刷方法が知られている(図5IIaおよびIIb)。 しかしこれまでのところ、これらの方法のいずれもリソグラフ法の高い分解能を実現していない。 その理由は、
    主として、比較的小さいモノマーの拡散速度が大きいことにある。 担体上でモノマーをカップリングするためにも、また、モノマーを担体上の正確な位置に付着させるためにも、ある一定の時間を必要とするため、コンビナトリアル合成によって作られる分子ライブラリーの密集性は拡散速度が高いことによって制約を受け、同時に、その複雑性も制約される。 【0017】 この議論は、通常のカラーインクジェットプリンターと比較すると明確になるはずである(図6)。 カラーインクジェットプリンターのカラー印刷の鮮明さは、色素粒子の拡散を極力低く抑えることによって実現される。 これは、色素粒子が前記のモノマーと比べて非常に大きいことと、そして印刷されるトナー液が速乾性の物質を含んでいて色素粒子が極めて速やかに析出することによって引き起こされる。 さらに付け加えれば、吸収力の強い特殊な高光沢性の紙が使用される。 【0018】 この最も複雑な構造になっている紙は、通常、分子ライブラリー用の担体としては適さないばかりでなく、できるだけ密に充填した分子ライブラリーを担体にカップリングさせるという要件に、次に挙げる別の2点で適合しない。 1. コンビナトリアル合成のためのモノマーは、通常使用されるカラーインクジェットプリンターの発色体よりはるかに小さく、単純にこのことが拡散速度を非常に大きくしている。 2. 印刷されるモノマーは、容易に揮発しやすい溶媒に溶解されていてはならない。 ナノリットル領域の目標量であまり速く蒸発しないような溶媒を見つけだすことはほとんど実現の見込みがなく、もしそうなると、カップリングの相手の濃度は大きく変化して好ましくないばかりでなく、担体とのカップリング反応(
    および担体上の正確な位置にモノマーを付着させること)にはある一定の時間を必要とする。 【0019】 従来使用されているすべてのスポット法が、寸法を小さくするとたちまち、誤差を伴いやすくなり、そのうえ高価になる理由はここにある。 これらの寸法では、付着されるスポットが移動して、噴霧によって取り除かれるか、モノマーが広く拡散しすぎるか、または溶媒がその一部または全部が揮散するおそれが常にある。 【0020】 以上述べてきたことから、本発明の課題は、担体上で分子ライブラリーを合成する時の前記欠点を解決することができる方法および装置を提供することである。 【0021】 (発明の開示) この課題を解決するには、担体に移す前または後に、コンビナトリアル合成に使用されるモノマーを、−5℃より低い温度、そして好ましくは+20℃より低い温度で固体凝集状態にあり、沸点が>100℃、そして好ましくは>150℃
    である第一の溶媒に溶解することを特徴とする高度に複雑な分子ライブラリーを平行合成するための方法が提案される。 この方法のさらに別の特徴は、モノマーと担体の本来のカップリング反応の間に、前記の固体凝集状態が、エネルギーを供給することによって、または第二の溶媒を導入することによって、できれば短時間で再び液体状態、できればゲル状の凝集状態に変化することである。 【0022】 これによって、 1. モノマーの拡散は大きく抑えられ、そして 2. モノマーを付着させる間、またはカップリング反応を行う間に起きる溶媒の揮散は部分的に、または完全に阻止される。 【0023】 これは、特に、異なる各種モノマーを担体上の正確な位置に付着させるのに比較的長い時間がかかる場合に、非常に重要であり、たとえば、異なるアミノ酸のコンビナトリアル合成において、インクジェットプリンターを使って高度に複雑なペプチドライブラリーを作らなければならない場合などがこれに該当する。 【0024】 この方法は、非常に有利に実施することができる。 すなわち、くり返し操作によって、前記粒子または物質を担体上の正確な位置にくり返し付着させ、それぞれの場合に応じて、さらに、前記の固定化された物質を可動化させ、そしてそれを担体にカップリングさせ、カップリングしなかった物質を洗い流し、一時的に使用した保護基を除去する。 ここで、改造したカラーレーザープリンターまたはカラーレーザー複写機を使用する場合、担体は、くり返し操作全体が実行されている間、プリンターまたは複写機の担体ロールまたはプリンターロールに固定されたままである。 【0025】 もちろん、個々のレーザーに代わって、目的に合わせたいくつかの光源から成るアレー、特にミクロレーザーのアレーを使用することもできる。 粒子または担体に電磁波を照射することにより、その正確な位置が帯電し、または加熱され、
    その結果、前記粒子は正確な位置に移動させ、または固定される。 【0026】 もし粒子が、コンビナトリアル合成に適するモノマー、ダイマーまたはトリマーの前駆体を含むなら、カップリング反応のサイクルを一回または複数回行うことによって、担体に結合した分子にさらにモノマー、ダイマー、トリマーを延長させることができる。 また、必ずしも同じである必要のない反応のサイクルを一回または複数回行うことにより、担体に結合する分子を修飾することも可能である。 合成が終了すれば、合成したオリゴマーの保護基を除去することができる。
    この時、合成した分子は担体に結合したままである。 【0027】 粒子および/または固定した物質は溶融するか、第二の溶媒に溶解するか、ゲル状態に変換される。 【0028】 前記の固定した物質を運動可能にするには、電磁波、とりわけレーザー光を照射するか、電圧をかけるか、熱エネルギーを供給するか、溶媒を添加することによって有利に行うことができる。 ここで、固定した物質の運動可能な範囲を選択して限定することもできる。 可動化されなかった物質またはカップリングしなかった物質は、溶媒、好ましくは加温した溶媒で担体から洗い流すか、機械的に、
    特に空気の流れによって担体から除去することができる。 【0029】 担体としてはさまざまな材料を使用することができる。 特に、ポリスチレンシート、紙、CD、MOD、DVDまたはFMDを使うことができる。 【0030】 発明に従う方法で作られた担体は、さまざまな使い方で科学的な研究、特に医学的な検査に利用することができる。 普通、担体は検査しようとする液体と接触させる。 この液体としては、たとえば、血液、血清、尿、糞、リンパ液、唾液、
    、胃液、おう吐物、汗、精液、母乳、抗体を含む液体または前記各液体からの抽出物を対象とすることができる。 検査すべき液体が血清の場合、免疫グロブリンに特異的に反応する検出試薬、特にIgE、IgM、IgG、IaAタイプの免疫グロブリンと接触させることが好ましい。 検査すべきDNAと担体を接触させることも可能である。 DNAまたは免疫グロブリンを含む液体が検査対象である場合は、検査すべき液体または検査すべきDNAを、担体と接触させる前または後に、免疫グロブリンまたはDNAと反応する物質、特に免疫グロブリンまたはDNAと結合する物質、と接触させることが有利である。 免疫グロブリンまたはDNAと反応するこの物質は、検査対象の液体または検査対象のDNAと接触させる前に、励起によって蛍光を発する物質で発色させることができ、そして/または、蛍光を引き起こすことができる別の物質、とりわけ酵素または蛍光性物質の前駆体とカップリングさせることができる。 前記の別の物質としては、酵素、特にワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、乳酸ヒドロギナーゼもしくはルシフェラーゼ、
    または酵素の結合が有利である。 【0031】 蛍光性物質としては、電磁波、レーザー光または発光ダイオードからの光の照射によって蛍光を発する色素が好適である。 【0032】 このようにして得られる検査結果は、多くの被験者に前記検査法を実施して検査結果に存在する正規分布からのずれを突き止めることにより、病理パターンの系統的な分類と分割、そして特に診断マーカーを決定するのに有利に使用することができる。 【0033】 たとえば、各検査対象者から場合に応じて血清試料を採取し、前記検査法のいずれかの方法によって調べることができる。 正規分布からのずれは、たとえば、
    がん、特に個々のがんの種類、パーキンソン病、多発性硬化症、アルツハイマー病、感染症、自己免疫疾患、特にクローン病に罹っている検査対象者、または心筋梗塞または卒中発作に襲われた検査対象者、またはアレルギー患者であったかアレルギー患者になった検査対象者について突き止めることができる。 【0034】 このようにして得られた検査結果は、シグナルと分子ライブラリーの該当する分子の構造パラメーターとを関係づける診断パターンを決定するために自動的に分類され、相関性、特に未知試料のパターンの診断的判定を可能にする相関性が見出される。 また、検出された分子の構造的特徴を明らかする相関性を探しだすこともできる。 検出された分子のここで規定される構造的特徴は、機能的に同族の別の分子、特に治療に応用可能な分子を開発するためのリード構造として役立つ可能性がある。 その際、相互に重なるペプチドによって既知のヒト遺伝子産物をカバーするペプチドアレーを有利に使用することができる。 【0035】 追加的な方法では、前記モノマーを室温で固体凝集状態にある0.2μmないし200μm、好ましくは2μmないし40μmの大きさのモノマー−トナー粒子に封じこめたものがコンビナトリアル合成に使用される。 ここで室温という意味は、−10℃ないし80℃、好ましくは0℃ないし40℃を意味する。 この粒子の別の特徴は、前記第一溶媒と共にカップリング反応に対して不活性な成分を含み、前記のように凝集状態を変化させることができることである。 さらに、前記粒子は、磁性成分を含むか、磁性粒子を含む粒子と結合させることが好ましい。 図7は、このようなモノマー−トナー粒子と普通の発色体−トナー粒子とを模式的に比較したものである。 【0036】 つづいて、市販されている普通のレーザープリンター(図8)かレーザー複写機、特にカラーレーザープリンター(図9)を使って粒子を担体上の正確な位置に移す。 特にレーザープリンターを使用する時は、粒子の転写を担うレーザーをミクロレーザーの一次元または二次元アレーに置き換えることができる。 【0037】 つぎに、正確な位置に付着させたモノマーを、既に述べたように、固体凝集状態から液体状態、好ましくはゲル状態に変換して、位置を正確に規定したカップリング反応を行う。 【0038】 このようにして、コンビナトリアル合成で担体上に発生させた分子に、従来技術と比較して、格段に密度の高い配置をとらせることができ、その結果、複雑で比較的アーチファクトの少ない分子ライブラリーを作ることができる。 【0039】 次に挙げるレーザープリンターの技術データは、この議論をさらに明らかにするであろう。 使用される市販のレーザープリンターは、600dpi(1インチ当たりのドット数)の分解能を有する。 これは、印刷されたピクセルの直径が約40μmに相当し、このようなレーザープリンターで印刷される点の数は、標準的な印刷条件でDIN A4用紙(約20×30cm)片面当たり4500×7000となる。 すなわちDIN 4A片面当たり約3000万個の点に相当する(図10)
    。 【0040】 図11は、この高い分解能が、標準的な印刷条件で標準的なトナーを使用した時に、ほとんどエラーがなく再現できることを示している。 実際に図11は、最大限に拡大しても、ただの一つの間違いのないピクセルを示している。 【0041】 従って、数100万のスポットがDIN A4用紙片面に分離して収容され、
    識別が可能である。 しかし技術開発は急速に進んでおり、これが終点でないことは明らかである。 現在では2,400dpiの分解能を持つレーザープリンターの購入が可能であり、DIN A4用紙片面に約5億個の画像点を展開することができる。 これを使用すれば、DIN A4用紙の片面にさらに多数のスポットを互いに分離した状態で構成することができる。 【0042】 従って、市販のレーザープリンターは、考えられる全メンバーを含むヘキサペプチドまたはペンタペプチドライブラリーのコンビナトリアル合成を可能にする数値水準に迫っている。 該当する数字が図12に示してある。 【0043】 別の追加的な方法によれば、コンビナトリアル合成に適する前記モノマーが、
    従来の技術に従って、たとえば基本的に市販のインクジェットプリンターまたは別の印刷法を使って、液状の凝集状態で担体上の正確な位置に付着される。 【0044】 そのためには、コンビナトリアル合成のための前記モノマーおよび前記第一溶媒(たとえばジメチルホルムアミド)以外に、前記成分を室温で固体凝集状態から液状凝集状態に変換する(すなわち溶解する)少なくとも第二の溶媒(たとえばN−メチルピリリドン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、メタノールまたはイソプロパノール)を混合した溶媒混合物が作られる。 ここで、室温という表現は、−10℃ないし80℃、そして好ましくは0℃ないし40℃の温度範囲を意味する。 【0045】 前記溶媒混合物のさらに別の特徴は、前記第二の溶媒が、前記第一の溶媒と比べて室温ではるかに揮発性が高いということ、すなわちこれら二つの溶媒の沸点は>80℃の差があるということである。 【0046】 前記第二の溶媒の一部が蒸発することによって、前記第一の溶媒と、それに溶解するコンビナトリアル合成のためのモノマーがまず濃縮され、それから、モノマーが最初の付着位置から拡散によって大きく移動するおそれもなく、液体凝集状態から再び固体凝集状態またはゲル状態に変化する。 ここで、前記担体は、前記溶媒混合物が収容された容器より>10℃は低いことが好ましい。 揮発しにくい溶媒成分は、前記混合物より前に、その全量または一部を担体に付着させることができる。 使用される溶媒はカップリング反応に対して不活性でなければならない。 【0047】 次に、正確な位置に付着されたモノマーは、前に述べたように固体凝集状態から液状の凝集状態、好ましくはゲル状の凝集状態に変換され、その結果、位置を正確に規定されたカップリング反応が引き起こされる。 【0048】 さらにまた、コンビナトリアル合成で生成される担体上の分子の配置は、従来の技術と比べて、格段に密集性が高く、そのため高度に複雑で比較的アーチファクトの少ない分子ライブラリーを作ることができる。 【0049】 本発明には、担体と結合した分子ライブラリー、特にペプチドまたはオリゴヌクレオチドライブラリーをコンビナトリアル合成するためのモノマーを正確な位置に付着させることができる装置が包含される。 その場合、付着されるモノマー各層のカップリングは、上で述べたように行われる。 【0050】 前記モノマーは後で述べるように粒子に結合される。 【0051】 次に、前記粒子は、基本的には市販のレーザープリンターまたはレーザー複写機(図13および図14)、特にカラーレーザープリンターまたはカラーレーザー複写機を基本とする装置によって、担体上の正確な位置に移される。 ここで、
    粒子の転写に対して責任を持つレーザーは、特にレーザー複写機の場合、ミクロレーザーの一次元または二次元アレーに代えることができる。 【0052】 前記市販のレーザープリンターまたはレーザー複写機と前記装置との違いは次の通りである。 1. 通常のトナーの代わりに後で述べる、前記のモノマーを含むトナーが使用される。 2. モノマー粒子は一つの層ではなく、モノマーを含む粒子が複数の層に次々重ねて印刷される。 3. 場合に応じて、前記複数の層を付着させる間に、前記モノマーは担体にカップリングされ、カップリングされなかったモノマーは担体から除去され、一時的な保護基は担体に結合したモノマーから切断される。 4. 前記モノマーの最後の層を付着させるまで担体は、粒子の転写に対して責任を持つレーザーに対する正確な空間的位置関係を維持される。 この空間的な位置関係は、十分にくり返し作ることができる。 そのため、前記の層と、層内部の前記の異なるモノマー粒子は、正確な位置に、横に並べてまたは上下に重ねて配置することができる。 前記の空間的な関係は、自己制御機構(図14)を通して作り出すこともできるし、担体ロールまたは担体ユニットと、レーザーによってイオン化することができるロールとの正確な機械的連携(図13)によって作り出すこともできる。 もちろん両者を組み合わせることも可能である。 【0053】 例を挙げれば、担体または担体ロール(35)上に位置マークとして網目を付けることができる(図14,38)。 この網目はスキャナーの行列(図14,3
    7)によって読みとられ、保存された網目と照合される(図14,39)。 測定されたずれの大きさ(図14,40)に正確に対応してプリンターメモリーの画像点の電子的な変位が、自己制御機構の一部となる。 【0054】 本発明は、本発明に従って作られる材料を包含する。 基本的には市販のレーザープリンターまたはレーザー複写機を基本とする装置によって担体上の正確な位置に付着させることができるモノマー−トナー粒子はその一つである。 これらのモノマー−トナーは、以下の通り、市販のトナーとは異なっている。 1. モノマー−トナー粒子は、発色体の代わりに、コンビナトリアル合成に適するモノマーまたはその誘導体、そして特にあらかじめ活性化されたモノマーを含む。 2. 溶融可能なプラスチック成分(たとえばポリスチレン)に代わって、またはそれに加えて、モノマー−トナー粒子は、室温で固体凝集状態をとる、モノマーの担体へのカップリングに対して不活性な溶媒(ジフェニルホルムアミド)を含む。 ここで室温という表現は、−10℃ないし80℃、そして好ましくは0℃
    ないし40℃の温度範囲を意味する。 前記モノマー−トナー粒子のさらに別の特徴を挙げれば次の通りである。 3. 粒子の大きさは、直径が0.2μm〜200μm、好ましくは2μm〜4
    0μmである。 4. 前記モノマー−トナー粒子は室温で固体凝集状態をとる。 ここで室温という表現は、−10℃ないし80℃、そして好ましくは0℃ないし40℃の温度範囲を意味する。 5. 前記モノマー−トナー粒子のさらに別の特徴は、それが磁性成分を含むか、磁性成分を含む粒子に結合していることである。 【0055】 本発明に従って作られるさらに別の材料には、基本的には市販のインクジェットプリンターまたはカラーインクジェットプリンターによって担体上の正確な位置に付着させることができる液状のモノマー−トナーを包含される。 【0056】 これらの液状モノマー−トナーは、以下の通り、市販のトナーとは異なっている。 1. 液状モノマー−トナー粒子は、発色体の代わりに、コンビナトリアル合成に適するモノマーまたはその誘導体、そして特にあらかじめ活性化されたモノマーを含む。 2. 液状モノマー−トナー粒子は、室温で液体の第一の溶媒成分(たとえば、
    イソプロパノール、ジメチルホルムアミド、N−メチルピリリドン、ジクロロメタン)以外に、少なくとも、室温で固体凝集状態をとる、モノマーの担体へのカップリングに対して不活性な第二の溶媒(たとえば、ジフェニルホルムアミド)
    を含む。 ここで室温という表現は、−10℃ないし80℃、そして好ましくは0
    ℃ないし40℃の温度範囲を意味する。 ここで、前記第二の溶媒は、室温で第一の溶媒に溶解される。 【0057】 第一の溶媒の特徴は、融点およびその沸点が、第二の溶媒の融点および沸点より40℃、好ましくは70℃を上回って低いことである。 【0058】 第一の溶媒の特徴は、−80℃より低い温度で、好ましくは−20℃より低い温度で固体状態で存在し、>40℃、好ましくは>70℃の沸点を有することである。 【0059】 第二の溶媒の特徴は、−5℃より低い温度で、好ましくは+20℃より低い温度で固体状態で存在し、>200℃、好ましくは>250℃の沸点を有することである。 【0060】 少なくとも前記2種類の溶媒とそれに溶解したモノマーとから成る混合物の特徴は、その混合物が−20℃、好ましくは0℃より低い温度で固体またはゲル状の凝集状態で存在することである。 【0061】 本発明に従って作られるさらに別の材料は、前記の方法、材料または装置によって作られる分子ライブラリー、特にペプチドライブラリーまたはオリゴヌクレオチドライブラリーを包含する。 この分子ライブラリーの特徴は、 1. それが、限定された数のモノマーのコンビナトリアル合成モノマーによって作られること、 2. それが、用途に合わせて調製した担体上に二次元のアレーとして存在し、
    分子ライブラリーの各成分の位置が正確に帰属できることである。 ここで、担体の調製は、当業者に良く知られた技術によって行われる。 【0062】 特に前記方法の一つに使用するための、分子、特に生体分子のための担体として、目の細かい網目状位置マークを入れた、本発明に従う担体を使用することができ、これによって、たとえば検出装置を備えた通常の機構によって、担体上の調べるべき場所の位置を制御することが可能になる。 その場合、光エレクトロニクス的な検出システムによって検知できるような位置マークを工夫することが好ましい。 【0063】 本発明は全く新しい診断の可能性を創出し、とりわけ、診断マーカーと治療法を発見するチャンスを高めてくれる。 たとえば、完全な6量体ペプチドライブラリーとより多くの数の患者血清を結びつけ、たとえば、呈色反応によって血清の成分がどのペプチドに付加したかを調べれば、病気と発色したペプチドの相関性が明らかになる。 これは、すべての人間が、その血清中に抗体反応性に関する極めて複雑な固有のパターンを持つことにあり、そのパターンは、急性、慢性あるいは隠れていた、または既に克服した病気との免疫系の対決を反映している。 抗体反応性の大きな部分は、ペンタペプチドまたはヘキサペプチドとの特異的な結合によって明確にすることができる。 このことを通して、完全なペンタペプチドまたはヘキサペプチドライブラリーに対する結合反応性を分析することで、これまで分からなかった各人の抗体反応性パターンを決めるることができる。 【0064】 図15に、いわゆる完全なペプチドライブラリーが説明されている。 ここでは、このような完全なペプチドライブラリーのアレーの、位置が正確に規定されたスポットは、ペプチド混合物を表し、そのペプチド混合物は、スポット当たり、
    Nで示した位置のみに、場合に応じて、規定されたいずれかの配列を持っている。 このペプチド混合物で作業をすすめる根拠は、認められたペプチド抗原は、抗体−ペプチド抗原反応において、ある決まった大きさを持っていなければならないという点にあり、それによってペプチド抗原は、抗体によって特異的に認識される。 しかし、現在の技術水準では、20 10種類のメンバーからなる完全なデカペプチドライブラリーを作ることができないため、前記の混合物が使用される。 【0065】 図16には、このようなアレーの有利な利用が模式的に示してある(実施例(
    1)も参照)。 ここで、対照の血清と患者の血清による、高度に複雑なペプチドアレーの発色の違いは、両血清によって認識される反応相手(従って、ペプチド配列)を明らかにする一方で(図16,42)、患者の血清によって特異的に認識されるペプチドも認識される(図16,43)。 このことは患者に特異的な発色パターンの同定を可能にする。 記載する実施例(図16および実施例(1))
    では、ピロリ菌によって発現され、胃潰瘍を引き起こす遺伝子産物、に合致するペプチドが同定される(図16,43)。 このことは、このようなアレーによって病気とペプチドパターンとの相関性を明らかにすることができることを意味する。 【0066】 完全な前記ペプチドライブラリーは、モノクローナル抗体のエピトープの決定ばかりでなく、血清プロフィールと診断された疾病、たとえば自己免疫疾患やアレルギー(たとえばリウマチ原質、枯草熱、ぜん息、食品アレルギー、紅斑性狼瘡、若年性糖尿病など)、感染症(たとえばインフルエンザ、流行性感冒感染症、エイズ、肝炎、麻疹、流行性下腺炎、脳膜炎、胃潰瘍、マラリア、シャーガス病など)、がん(たとえばがん、肝がん、腸がん、腎臓がん、肺がん、前立腺がん、グリア芽細胞腫、リンパ腫など)および従来原因が不明または疑問であった病気(たとえば心筋梗塞、卒中発作、パーキンソン病、多発性硬化症、アルツハイマー病、クローン病、クロイツフェルト・ヤコブ病など)の診断マーカーとの関係を明らかにすることによって診断マーカーを見つけだすのに適している。 【0067】 本発明の方法は、一つの病気に限定されるものではなく、それと並行して非常に多くの病気を診断し、または逆に、発見されたペプチドによって、これまで分からなかった病気の原因を追求することもできる。 【0068】 さらに、前記アレーは、たとえばヒトまたはウイルスの遺伝子産物と、ここでは完全な前記ライブラリーを発色させる相互作用の相手を見つけだすのにも適している。 精製したウイルス粒子で発色する場合、たとえば一つまたは複数個の結合要因をきわめて迅速に同定することができ、該当するペプチド配列をデーターベースに保存されたヒトペプチド配列と比較することによって、ヒトの細胞中へのウイルスの侵入口を同定することができる。 【0069】 らせん構造を伴ってよく現れる長い結合要因も、ライブラリーによって求めることができる。 そのライブラリーでは、すべてのアミノ酸が偶然的というわけではなく、構造から導かれる決められた位置に限られる。 これによって、新しい診断マーカーおよび病気と抗体の特異的反応性との間の、これまで知られていなかった相関性を発見することができる。 その例として、腫瘍性疾患、心筋梗塞のような心臓循環器系疾患、多発性硬化症およびパーキンソン病、あらゆる種類の自己免疫疾患およびアレルギー、あらゆる種類の感染症をあげることができる。 【0070】 マーカーの生成パターンをある一定の病像に関連づけることができれば、診断に関して何らかのことが言えるようになる可能性がある。 しかし、新たに発見されるマーカーを別々に担体に付着させて、将来、検査に使用することも可能である。 【0071】 いわゆる一遺伝子産物アレーに関しても、同様なことが言える。 ヒトは平均して約500個のアミノ酸をコードする約100,000個の遺伝子を持っている。 今後数年のうちにこれらの遺伝子の約90%以上が明らかにされるだろう。 これらの遺伝子産物のそれぞれを、その場合場合に応じて、相互に向かってアミノ酸5個だけずらした平均100個の重複した15量体ペプチドで表現すると、すべてのヒト遺伝子産物をカバーするには約1000万種類のペプチドが必要である。 図17にそのようなアレーを模式的に示してある。 【0072】 その場合、中間的な目標として、それぞれの場合に応じてヒト遺伝子の一部のみ、たとえば「発がんアレー」や「免疫アレー」など、をカバーする発現アレーも提案される。 【0073】 完全なペプチドライブラリーに対して上で述べたように、このアレーは、とりわけ自己免疫疾患の患者の血清−抗体プロフィールの分析に適している(前記参照)。 ここではそれぞれが規定された比較的長いペプチドを持つアレーが存在するため、明瞭なシグナルが期待できる。 【0074】 これらのアレーは、これまで原因が分からない病気の患者の血清の分析にも特に適している。 これらのアレーは、たとえば、多発性硬化症、パーキンソン病、
    各種がんが自己免疫成分を持っているかどうかという問題に答えることができるかもしれない。 逆に考えれば、これらのアレーは前記各種病気の診断法としても特に適している。 【0075】 アレーは、前に述べたように、相互作用の相手を探すのにも使用することができる。 そこで、たとえばどのヒト遺伝子産物が、明確なウイルス粒子の侵入口になるのか、という疑問に答えるのに役立つ。 【0076】 同様に、病気と、その他の分子ライブラリー、たとえばD−ペプチドライブラリーやオリゴ糖ライブラリーの結合パターンとの関係を明らかにする試みも可能である。 この方法は、この場合、ヒトの病気に限られるものではなく、法医学や獣医学上の問題にも適するし、植物抽出物から微生物抽出物まで、その他の液体の分析にも好適である。 【0077】 さらに別の応用として、ヒトの消化系では分解することができないたとえばD
    −ペプチドのような治療上興味が持たれる有望な分子を担体に配置し、それを医学に関連する分子、特に、病気を誘発する特異的なタンパク質、または病気を誘発する特異的なタンパク質の混合物と接触させる。 この方法は、この医学的に関連する分子の結合相手に目標を定めて迅速に探索することを可能にしてくれる。
    同様にして、酵素リガンド、酵素基質アナローグ、酵素インヒビターを探すことも可能であろう。 【0078】 さらに、医学的に関連する分子への結合を、たとえばビオチニル化や蛍光標識によって検出することができるので、少なくとも病気発現因子の一部を結合するD−ペプチドまたはアプタマー(Aptamere)を同定することができる。
    つづいて、このD−ペプチドおよびアプタマーが病気発現因子を抑制するかどうかを試験することができる。 たとえば病気発現因子酵素(たとえば、HIVプロテアーゼ、逆転写酵素など)を適当量存在させるとこれらの酵素を蛍光標識することができる(直接に、または抗体によって、またはモノクローナル抗体によって発色可能な小さいペプチドタグの組み換え体発現)。 これによって、酵素がどのD−ペプチドに結合したかを決定することができる。 次に、酵素活性によってもたらされるさらに別の呈色反応を行うことができる。 たとえば、HIVプロテアーゼで切断すると検出可能な蛍光性のペプチドが分離される。 このように酵素と結合するばかりでなくその作用を抑制するD−ペプチドが得られる。 【0079】 図18に、このようなアレーの有利な使用が概略的に示してある。 ここではアレーが2種類の酵素検出を可能にしている。 a. 酵素の活性を封鎖しないで酵素と結合するペプチドの同定(図18,44
    )。 b. 酵素と結合し、同時に酵素の活性も封鎖するペプチドの示差的同定(図1
    8,45)。 後者のD−ペプチドのモジュールは期待される治療薬の基礎物質として特に適している。 【0080】 次に禁止的に作用する結合モジュールをさらに数モノマー延長するか、または相互に連結し、つづいて、禁止作用をさらに検出することができる。 【0081】 分子が、担体に結合させた分子のどれに付加したかを明らかにするため、担体を血清またはDNAに接触させた後でまたは接触させる前に、血清またはDNA
    を、血清またはDNAと反応して特に結合する物質と接触させることができる。
    この場合、血清またはDNAと接触する前に、血清またはDNAと反応する物質を、励起すると発光する物質、特にレーザー光を照射すると励起されて発光する色素で発色させると良い。 このような色素は、「Cy3」、「Cy5」、「FI
    TC」、「TRITC」の名称で市販品を購入することができる。 これらの蛍光色素の複合体のひと揃い(たとえばヒツジ−アンチ−ヒト抗体複合Cy5)が入手可能であり、それを利用するのが便利である。 【0082】 検体の血清を免疫グロブリンE型に特異性を示す検出試薬と接触させると、免疫グロブリンE型はぜん息や枯草熱のようなアレルギー反応に関係するため、患者にアレルギーがあるかどうかが分かる。 非アレルギーの者は血清中にIgEs
    をほとんど持たないのに対して、アレルギーを起こす者は区別できるほど大量のIgEsを持ち、異なるアレルゲンを認識させる。 最後に、本発明は、高度に複雑なライブラリーから目標分子に対する特異的な結合の相手を、そしてそれゆえ、−多くの(結合力の異なる)結合相手によって−目標分子にリガンドを結合させることに関係する構造パラメーターを捜し出すことを可能にする。 かくして、
    リード構造に到達することがずっと容易になる。 たとえば、前に挙げた方法によって得られるシグナルパターンと、使用したライブラリーから同定されたリガンドの構造パラメーターまたは構造モデルとの相関性を自動的に明らかにすることができる。 【0083】 ここで、前記の有利な応用は、決してペプチドアレーと血清の検査に限定されるものではない。 さらに、可能性がある多数の結合相手を有利に検査する必要がある時、さらに別の多くの応用の道がある。 特にこの点は二つの分子ライブラリーを組み合わせる時に言うことができる。 ライブラリーの一方はアレーであり、
    前記の血清は、このような二つのライブラリーに対する多くの例の中の一例に過ぎない。 結合相手の同定は、前記アレーでは、アレー上の位置によって行われる。 第二の結合相手の同定には、質量スペクトルなど、別の有利な確認方法を使用することができる。 【0084】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明に従う方法に関するいくつかの実施例と、本発明に従う装置の応用について図の参照番号を引用しながら以下に説明する。 【0085】 a)オリゴマー合成装置におけるカラーレーザープリンターの改造(図13) 市販カラーレーザープリンターのプログラム制御を次のように変更される。 − 担体ロール(または転写ロール)に結合された担体(特に、ペプチド合成またはオリゴヌクレオチド合成用に誘導された、基本的にポリスチレンから成る複写用シート、またはペプチド合成またはオリゴヌクレオチド合成用に誘導された紙)を、外部信号が担体ロールへの固体を終了するまで、固定したままにしておく− トナー容器が付属する4種類の交換磁気ロールの代わりに、トナー容器が付属する24種類の交換磁気ロールを書き込みが可能なロールの近くに配置する 【0086】 別の方法として、転写ユニットを、それぞれにの場合に応じて、異なる4個のトナー容器を備えた改造カラーレーザープリンター6台に挿入することもできる。 全部合わせると、最大24個の異なるトナー粒子が、一つの層として転写ユニットに付着される。 装置によってそれぞれ異なるレーザー位置をあらかじめ調整し、印刷見本で確認する。 【0087】 さらに、次に挙げる要素から成る外部装置が製作される。 − 加熱装置、特に赤外線または熱風オーブン− 時間的にプログラム可能な各種液体を、担体ロールまたは転写ユニットに固定された担体に供給することができる回転可能なロール− 時間的にプログラム可能な各種液体を、担体ロールに固定された担体から誘導することができる回転可能なロール 【0088】 b)オリゴマー合成装置におけるさらに別のカラーレーザープリンターの改造(図14) 市販カラーレーザープリンターの転写ロールのベルトに担体を固定する。 担体、特に転写ユニットには、光エレクトロニクス検知ユニットによって検知可能な構造を設ける。 これによって、トナー粒子の転写に責任を持つレーザーの位置に対して、転写ユニットの位置を調整することが可能になり、さらに転写ユニットに固定された担体の位置を調整することが可能になる。 【0089】 さらに、次に挙げる要素から成る外部装置が製作される。 − 加熱装置、特に赤外線または熱風オーブン− 時間的にプログラム可能な各種液体を、転写ユニットに固定された担体に供給することができる槽− 時間的にプログラム可能な各種液体を、担体ロールに固定された担体から誘導することができる回転可能なロール 【0090】 各カップリングサイクルの合間に、さらに別の前記カラーレーザープリンターから、担体が固定されている前記転写ユニットを取り出し、さらに別の前記外部装置に装着することができる。 いくつかの液体の供給および排出を行った後で、
    前記光エレクトロニクス検知器によって、トナー粒子の転写に対して責任を持つレーザーの位置に対する転写ユニットの位置を再度正確に調整することができる。 【0091】 c)アミノ酸トナーの調製 保護基、特にfmoc保護基を有する各アミノ酸、そして特にそれに対応するアミノ酸無水物を、磁鉄鉱粒子と一緒に75℃でジフェニルアミドに溶解し、急速凍結させ、それから細かく粉砕し、できるだけ一様な、直径が約1〜200μ
    m、特に5〜40μmの粒子が得られるようにする。 この粒子をトナーカセットに充填して紙に印刷する。 図19は、普通のトナーと各種アミノ酸トナーによる印刷品質を比較したものである。 【0092】 d)ホスホロアミダイト・トナー粒子の調製 保護基を有する各ホスホロアミダイトを磁鉄鉱粒子と一緒に25℃でジフェニルアミド/アセトニトリルに溶解し、急速凍結させ、それから溶解した成分を低温で昇華させた。 次に細かく粉砕し、できるだけ一様な、直径が約1〜200μ
    m、特に2〜40μmの粒子が得られるようにする。 この粒子をトナーカセットに充填して紙に印刷する。 【0093】 e)レーザープリンターを使用するペプチドアレーの合成 碁盤の目のように相互にかみ合う2つのペプチドパターンを合成するために、
    実施例c)に記載したアミノ酸トナー(図19も参照)を使用する。 【0094】 まず、紙を標準的な方法によって遊離アミノ基で誘導体化する。 次に、標準的な方法によってさらに2種類のアミノ酸を紙にカップリングする。 次に、実施例(c)に記載した各アミノ酸トナーで、誘導体化した紙に卵形の碁盤の目パターンを印刷し、それからトナーカセットを交換した後、長方形の、互いにかみ合ったパターンを印刷する。 このようにして全部で5層のアミノ酸を印刷し、それから、それぞれに応じて、アミノ酸トナーに含まれる保護基を持ったアミノ酸をカップリングさせ、N−末端保護基を切断する。 別の段階では、再び標準的な方法で最後のN−末端アミノ酸を一様にカップリングさせ、それからペプチド鎖の側鎖の保護基を標準的な方法で切断する。 このようにしてペプチド、(N−末端)
    −DYKDDDDK−(担体)および(N−末端)−DDEETTDK−(担体)の2つの、互いにかみ合った碁盤の目パターンを合成した。 【0095】 f)レーザープリンターを使用して標準的な方法で合成したペプチドパターンの確認 2つの、互いにかみ合った碁盤の目パターンをカップリングさせた、実施例(
    e)に記載の紙を小さく切り、まず、適当な水溶液、たとえばPBS中の2%粉ミルクで非特異的な結合をブロックする。 2種類のモノクローナル抗体(マウスから)を同じ緩衝液中で希釈する。 次に、紙片を60分間穏やかに振とうしながらどちらかのモノクローナル抗体で発色させる。 次に、3回洗浄する。 酵素に結合させたヤギ−アンチ−マウス抗体をPBS中の2%粉ミルクで希釈する。 つづいて、担体を浸し60分間穏やかに振とうする。 それから3回洗浄する。 図20
    は、各種酵素基質による紙片の発色を示したものである。 ペプチド、(N−末端)−DYKDDDDK−(担体)を特異的に認識するモノクローナルマウス抗体FLAG M1(シグマ社)すなわちレーザープリンターで生成させた長方形の碁盤の目パターン。 【0096】 g)改造したカラーレーザープリンターを使う完全な5量体ペプチドライブラリーの合成 好適な平滑担体を標準的な方法によって遊離アミノ基で誘導体化する。 担体としては、紙か、または本質的にポリスチレンから成る複写シートが好適である。
    当業者によって汎用されているfMocペプチド合成によって、まず遊離アミノ基に対して、無水条件下に好適なスペーサー、特にアミノ酸の長さが2〜3個のスペーサーを合成する。 希望すれば、カップリングされるアミノ酸、好ましくは19ないし20種類の異なるアミノ酸の混合物(すなわち、希望によってはシステインを除く)をさらに2〜3層だけこのスペーサーに連結することができる。
    次に、誘導体化した担体を実施例(a)または(b)に記載した改造カラーレーザープリンターの担体ロールまたは転写ユニットに固定する。 【0097】 実施例(a)または(b)に記載した改造カラーレーザープリンターのトナー容器には実施例(c)に記載した各種アミノ酸トナーを含む。 【0098】 次に、印刷工程を開始し、基本的には通常のカラーレーザープリンターの操作法に従って、特に19種類または20種類の異なるアミノ酸トナーを正確な位置に並置して印刷する。 その場合、担体は、位置が正確に規定され、互いに19または20に分離された領域に分割される。 次に、正確な位置に印刷された活性化アミノ酸、特にアミノ酸無水物のカップリングを約65℃で5〜30分間行う。
    この過程中、担体ロール(または転写ロール)は、それに固定された誘導体化担体と一緒に、実施例(a)または(b)に加熱ユニットとして記載した赤外線ランプ列の下で一様に回転する。 【0099】 次に、実施例(a)または(b)に記載と同様に、反応しなかったアミノ酸トナーを洗い流し、fMoc保護基を標準的な方法によって切断し、再度洗浄し、
    それから実施例(a)または(b)に記載した加熱ユニットで乾燥する。 この間、担体は、終始一様に回転する担体ロール(または転写ユニット)上に固定したままである。 【0100】 次に、印刷工程を再開し、再び19種類または20種類の異なるアミノ酸トナーをそれぞれ正確な位置に、横並びにまたは重ねて印刷する。 これによって、担体は、好ましくは、正確に位置を規定された19 ないし20 個の領域に分割される。 すぐ前に述べたのと同様にして、活性化アミノ酸をカップリングさせ、
    反応しなかったアミノ酸トナーを洗い流し、fmoc保護基を切断する。 【0101】 担体を、さらに3回同様な印刷工程によって、好ましくは正確に位置を規定された19 ないし20 個の領域に分割する。 希望によっては、カップリングされるアミノ酸、好ましくは19ないし20種類の異なるアミノ酸の混合物(すなわち、希望によってはシステインを除く)を、このペプチドアレーの遊離アミノ末端に、標準的な方法によって、さらに2〜3層だけ連結することができる。 【0102】 最後に、側鎖の保護基を含め、すべての保護基を濃厚なトリフルオロ酢酸中の10%シランによって切断し、担体をDMFおよびメタノールで洗浄し、乾燥し、最終的に、たとえば20 =3,200,000個の異なる領域を持つ担体が生成する。 これらの領域は、それぞれの場合に応じて、自然に存在するすべての考えられるC末端で結合したペンタペプチドの一つを表す。 【0103】 h)改造したカラーレーザープリンターを使う担体上に完全な12量体オリゴヌクレオチドライブラリーの合成 実施例(d)に記載したように、4種類の異なるホスホロアミダイトトナー粒子を調製する。 これら4種類のトナー粒子には、オリゴヌクレオチドを合成するために4種類の異なる活性化モノマーを含むことが好ましい。 これらのトナーをトナー容器に充填し、実施例(a)または(b)に記載したように、改造したカラーレーザープリンターで担体に印刷する。 【0104】 完全な5量体ペプチドライブラリーを合成する実施例(h)に記載されているように、ここでは標準的な方法で調製された遊離アミノ基(またはヒドロキシル基)を持つ適当な担体が使用される。 最初の段階でまだ存在していない場合は、
    当業者によって汎用されている標準的な合成法によって、無水条件下で、遊離アミノ基(またはヒドロキシル基)を基に適当なリンカーを合成する。 そのリンカーは、今度は表面から約22原子の距離を隔てて遊離アミノ基(またはヒドロキシル基)を再度担体につなぎ止める。 【0105】 完全な5量体ペプチドライブラリーを合成する実施例(g)に記載されているように、4種類の異なるホスホロアミダイトトナー粒子に存在するモノマーを、
    テトラゾールで活性化後、加熱ユニットによって可動化させる。 つづいて、それを2〜10分間反応させて担体に結合させる。 【0106】 固体担体への活性化したホスホロアミダイトのカップリングと、保護基の切断および洗浄は、当業者によく知られたオリゴマー合成の標準的な方法によって行った。 【0107】 実施例(g)に記載したように、反応しなかったホスホロアミダイトトナーは、実施例(a)または(b)に記載したように洗い出し、標準的な方法によってホスホロアミダイトの5'末端のDMTr保護基を切断し、再度洗浄し、担体を実施例(a)または(b)に記載した加熱ユニットで乾燥した。 この間、担体は担体ロールに固体されたままである。 【0108】 ここで使用される保護基の例を挙げれば: − ホスホロアミダイトの5'末端に対して4,4'−ジメトキシトリチルクロリド(DMTr) − アデニンおよびシトシン塩基の場合ベンゾイル基(図22) − グアニン塩基の場合イソブチリル(図22) − リン酸基の場合メトキシ基またはβシアノエチル基(図22) 【0109】 モノマーを担体にカップリングさせた後、もし遊離の5'OH末端基が残っている場合は、その後の反応に関与できないようにするため、それぞれの段階で「
    キャップ」を取り付ける(図23)。 そして、三価のリン酸基を酸化する最後の段階で合成のサイクルは終了する(図24)。 【0110】 ホスホロアミダイトの5'末端からDMTr保護基を切断したのち、次の段階で実施例(g)に記載したように担体に再度印刷する。 ここでは、担体は、4 個の互いに分離された領域に分割されることが好ましい。 個々に分離されたこれらの領域のそれぞれには、5'末端に遊離のOH基を持つ、考えられる16個のジヌクレオチドの一つが存在し、それぞれの場合に応じて、3'末端を通して、
    スペーサーによって担体に結合されている。 【0111】 この過程は、たとえば、それぞれの場合に応じた4個すべての活性化ホスホロアミダイトについて、全部で10回くり返され、前記の互いに仕切られた16個の領域は、さらに、全部で4 12個の、位置が正確に規定された領域に分割され、さらに、各合成段階ではそれぞれの場合に応じて、残っている遊離の5'OH
    末端、三価のリン酸基の酸化、およびTCAによるDMTr保護基の新たな切断が続く。 【0112】 前記の合成は、当業者によって汎用されている標準的なオリゴヌクレオチドの合成に対応している。 ただし、最後に保護基を完全に切断したあとでも、オリゴヌクレオチドを固体の担体から切断しないで結合させたままにしておくように、
    オリゴヌクレオチドを担体につなぎ止めておく点が、当業者によって汎用されている標準合成法と異なっている。 【0113】 最後にすべての保護基をジクロロメタンおよびトリクロロ酢酸で切断し、担体をアセトニトリルで洗浄し、乾燥する。 このようにして、最終的に、それぞれの場合に応じて、考えられるすべての、3'末端基を通してカップリングした12
    量体オリゴヌクレオチドの一つを代表する、4 12 =16,777,216個の異なる領域を持つ担体が生成する。 【0114】 i)インクジェットプリンターによるペプチドアレーの合成 保護基、中でも特にfmoc保護基を有する異なる各アミノ酸、中でも特に対応するアミノ酸無水物をイソプロパノールまたはNMPおよびジフェニルホルムアミドと一緒に溶解する。 この液体を多色トナーパトローネに充填し、基本的に市販のカラーインクジェットプリンター内に取り付け、実施例(g)に記載した方法と同様にして紙に印刷する。 【0115】 ここに記載するインクジェットプリンターは、実施例(a)に記載したカラーレーザープリンターと同様に、印刷サイクルがくり返される間、できれば回転可能な担体ロールを使用して、担体が印刷ヘッドに対して固定されたままで維持されるように、あらかじめ改造される。 実施例(a)または(b)に記載したように、外部装置は次のような構成で製作される: − 加熱ユニット、特に赤外線または熱風オーブンによる− 時間的にプログラム可能な各種液体を、担体ロール上に固定された担体に供給することができる回転可能なロール− 時間的にプログラム可能な各種液体を、担体ロール上に固定された担体から誘導することができる回転可能なロール 【0116】 好適な平滑担体を標準的な方法によって遊離アミノ基で誘導体化する。 担体としては、紙か、または本質的にポリスチレンから成る複写シートが好適である。
    当業者によって汎用されているfMocペプチド合成によって、まず遊離アミノ基に対して、無水条件下に好適なスペーサー、特にアミノ酸の長さが2〜3個のスペーサーを合成する。 希望すれば、カップリングされるアミノ酸、好ましくは19ないし20種類のアミノ酸の混合物(すなわち、希望によってはシステインを除く)をさらに2〜3層だけこのスペーサーに連結することができる。 【0117】 希望によって、担体をジクロロメタンとジフェニルアミドの混合物に浸漬することができる。 ドラフト中でジクロロメタンを蒸発させる。 つづいて、誘導体化した紙を前記の改造したカラーインクジェットプリンターの印刷ユニットに対して動くことができる担体上に固定する。 【0118】 次に、印刷工程を開始し、基本的には通常のカラーインクジェットプリンターの操作法に従って、特に19種類または20種類の異なるアミノ酸トナーを正確な位置に並置して印刷する。 その場合、担体は、位置が正確に規定され、互いに19または20に分離された領域に分割される。 次に、正確な位置に印刷された活性化アミノ酸、特にアミノ酸無水物のカップリングを約65℃で5〜30分間行う。 この過程中、担体ロールは、それに固定された誘導体化担体と一緒に、実施例(a)または(b)に加熱ユニットとして記載した赤外線ランプ列の下で一様に回転する。 【0119】 次に、前記のロールによって、反応しなかったアミノ酸トナーを洗い流し、f
    Moc保護基を標準的な方法によって切断し、再度洗浄し、それから前記の加熱ユニットで乾燥する。 この間、担体は、終始一様に回転する担体ロール上に固定したままである。 【0120】 次に、印刷工程を再び開始し、再び19種類20種類の異なるアミノ酸トナーをそれぞれ正確な位置に、並置してまたは重ねて印刷する。 これによって、担体は、好ましくは正確に位置を規定された19 ないし20 個の領域に分割される。 すぐ前に述べたのと同様にして、活性化アミノ酸をカップリングさせ、反応しなかったアミノ酸トナーを洗い流し、fmoc保護基を切断する。 【0121】 担体を、さらに3回同様な印刷工程によって、好ましくは正確に位置を規定された19 ないし20 個の領域に分割する。 希望によっては、カップリングされるアミノ酸、好ましくは19ないし20種類のアミノ酸の混合物(すなわち、
    希望によってはシステインを除く)を、このペプチドアレーの遊離アミノ末端に、標準的な方法によって、さらに2〜3層だけ連結することができる。 【0122】 最後に、側鎖の保護基を含め、すべての保護基を濃厚なトリフルオロ酢酸中の10%シランによって切断し、担体をDMFおよびメタノールで洗浄し、乾燥し、最終的に、たとえば20 =3,200,000個の異なる領域を持つ担体が生成する。 これらの領域は、それぞれの場合に応じて、自然に存在するすべての考えられるC末端で結合したペンタペプチドの一つを表す。 【0123】 j)ペプチドライブラリーを持つ担体を使用する血清の検査 実施例(g)に記載した完全なペンタペプチドライブラリーを患者の血清で発色させる。 まず、適当な水溶液、たとえばPBS中の2%粉ミルクで非特異的な結合をブロックし、血清を同じ緩衝液で希釈する。 次に、担体を血清に浸して6
    0分間穏やかに振とうし、それから3回洗浄する。 【0124】 血清中の、結合したヒトの抗体の検出は標準的な方法に従った。 それには、たとえば、ヤギ−アンチ−ヒト−抗体または、タンパク質Gまたはタンパク質Aといったような抗体結合タンパク質が使用される。 これらの検出試薬は、ペルオキシダーゼまたはホスファターゼといった酵素や、たとえばCy5またはヨウ素1
    31といったような色素や放射性物質に結合させる。 【0125】 検出試薬をPBS中の2%粉ミルクで希釈し、これに担体を浸して60分間穏やかに振とうする。 酵素の活性によって着色した沈殿が生成する。 これは市販のスキャナーで読み取ることができる。 ホスホイメージャーを使って、結合した放射能または蛍光の位置を正確に検出する。 【0126】 シグナルを全部で10個の異なる部分信号に分割し、それぞれをペプチドアレーの異なるペンタペプチドに帰属させる。 【0127】 k)ペプチドライブラリーを持つ担体による血清中の患者に特異的な反応性の同定 実施例(g)に記載したペンタペプチドライブラリーを、実施例(j)の記載に従って、胃潰瘍に罹っている患者50名の血清で発色させる。 ここで、複数の患者の血清を互いに混合してもよいし、血清ごとにそれぞれの場合に応じてアレーを発色させてもよい。 次に、アレーの各ペプチドに対して、複数個の着色からシグナルの平均強度を求める。 【0128】 平均値の比較から、対応する対照の血清より患者50名の血清によって明らかに強く発色するいくつかのペプチドを同定することができる。 その結果を図16
    に模式的に示す。 このペプチド配列をデータバンクで検索すると、これらのペプチドとピロリ菌の遺伝子産物との近縁性が明らかになる。 【0129】 l)担体に固定した12量体オリゴヌクレオチドライブラリーを使用する患者DNAの検査 完全なオリゴヌクレオチドライブラリーを持つ実施例(h)に記載した担体を患者のDNAで発色させる。 ここでは当業者によく知られた標準的な方法を使用する。 非特異的な結合をたとえばニシンの精子から分離したDNAで飽和させる。 【0130】 患者から腫瘍組織試料と健康な組織試料を同時に採取し、その中に含まれるゲノムDNAを、腫瘍原特異的な一組または複数組のプライマー(たとえば遺伝子p53,p16,ras,c−myc,n−mycに特異的)を使用するポリメラーゼ連鎖反応によって複製する。 ここで、腫瘍の検体はフルオレセイン−12
    −dUTPで標識し、他方、正常な検体はテトラメチルローダミン−5−dUT
    Pで標識する。 両検体は混合され担体上でハイブリッド形成させる。 【0131】 結合させた蛍光(または放射能)の正確な位置は、実施例(j)にも記載した市販のホスホイメージャーで検出される。 その場合、緑色の蛍光と赤色の蛍光の比か、発色した混合色などが決定される。 信号はアレーの異なる12量体オリゴヌクレオチドに帰属される。 【0132】 このようにして、腫瘍疾患の予後に重要な遺伝子の点変位を診断することができる。 市販されているシステムと違い、完全な12量体オリゴヌクレオチドライブラリーによれば、多数の遺伝子を同時に分析することができる。 【0133】 別の方法では、患者から採取されるDNAは、いわゆるAluプライマーによる複製のテンプレートの役をする。 そのAluプライマーは、極めて高い頻度でゲノムに出現するくり返しAlu配列の周辺にハイブリッド化し、2つのAlu
    配列の間に存在する非くり返しDNAを複製する。 この場合も、腫瘍の検体は、
    たとえばフルオレセイン−12−dUTPで標識されるのに対して、正常な検体は、テトラメチルローダミン−5−dUTPが組み込まれる。 前記と同様に、検体は混合され担体上でハイブリッド化される。 【0134】 つづいて、前記と同様に、蛍光シグナルが読み取られる。 このようにして、正常組織と腫瘍組織の間で極めて多数のゲノムの違いが検出される。 その違いを通して、腫瘍の発達に関する重要な情報をもたらす新しい診断マーカーを発見することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 コンビナトリアル合成: I コンビナトリアル合成に好適な物質(2)を担体(1)に付着させるII 異なる物質(2)を担体(1)にカップリングさせるIII カップリングしなかった物質(2)を洗い流すIV 保護基(14)を切断するV 新たに物質(2)を担体(1)に付着させ、次のサイクルを行う。 【図2】 アレーを読みとるための共焦点レーザー顕微鏡1. アレーの解読を共焦点レーザー顕微鏡で行おうとする場合、求めているシグナルを明確に同定することができるまで、全三次元空間を検査しなければならない。 それに対して、スキャナーはずっと迅速である: 2. スキャナーはレーザーが使用できるばかりでなく、作業が発光ダイオードの一次元アレーと並行して進められる。 発光ダイオードの光は、担体に対してほぼ平行に照射されるため、スキャナーの場合、三次元空間の検査は省略される。 【図3】 リソグラフ法によるコンビナトリアル合成 通常のリソグラフ法では、合成位置への活性化されたモノマーの接近は、光の作用によって行われるが(図3、I)、光に感じる保護基は切断されるため(図3、II)位置的に規定された分子鎖の延長が可能である。 両者の利点は分解能が高いことである。 両者の欠点は、各モノマーに対して、サイクル全体が最初から最後まで逐次的に行われるため、質は費用に関係することである。 Ia. 光(16)を照射すると光に感じる保護層(17)は正確に規定された位置(18)から除去される。 Ib. これによって、コンビナトリアル合成のために付着させたモノマー(2
    )を、正確に規定された位置(18)で担体(1)にカップリング(11)させることができる。 IIa. 光(16)を照射すると光に感じる保護基(15)は正確に規定された位置(18)で切断される。 IIb. これによってコンビナトリアル合成のために付着させたモノマー(2
    )を、正確に規定された位置(18)で担体(1)にカップリング(11)させることができる。 【図4】 リソグラフ法による合成法の欠点 いずれの印刷法であれ、常に、異なるモノマー(2)の層全体を担体(1)に付着させる。 それから、次のモノマー層(2)を印刷する前に、ひとつのカップリングサイクルを一斉に行う。 それに対して、図3に示したリソグラフ法による合成法ではモノマー(2)を各種類ごとに個別に逐一付着させ、カップリング(
    11)させ、過剰のモノマーを洗い去らなければならない。 このことは、オリゴマーの同じアレーの合成に対して、リソグラフ合成法は、印刷法よりN倍多くのカップリングサイクルを行わなければならないことを意味する。 ここで、数字N
    は、異なるモノマー(2)の数、すなわちオリゴマーペプチドアレーの合成を表し、リソグラフ合成法は、印刷法に比べて20倍多くのカップリングサイクルを必要とする。 【図5】 コンビナトリアル合成のための印刷方法Ia. コンビナトリアル合成に適する物質(2)を含むトナー粒子または転写ユニット(19)を、用途に合わせて調製した担体(1)上の正確に規定された位置(18)に付着させる。 Ib. 次に、コンビナトリアル合成のためのモノマー(2)を、トナー粒子または転写ユニット(19)から遊離させ、担体(1)上の正確に規定された位置(18)にカップリング(11)させる。 IIa. コンビナトリアル合成に適する物質(2)を含む液体を、用途に合わせて調製した担体(1)上の正確に規定された位置(18)に付着させる。 IIb. 次に、コンビナトリアル合成のためのモノマー(2)を、担体(1)
    上の正確に規定された位置(18)にカップリング(11)させる。 IIa. およびIIb. は、現在の技術で使用されている印刷法を記述したものである。 Ia. およびIb. は、本発明に従う新しい方法を記述したものである。 それは、印刷法の利点とリソグラフ法の利点を組み合わせた方法である。 この場合も、リソグラフ法と同様に、密集性の高い分子ライブラリーを得るためにレーザー光の高い分解能が利用される。 そのため、他方で別の印刷法と同様に、並行して、異なるモノマーの層全体を担体に付着させることができる。 【図6】 モノマーのスポットの欠点 紙に色を印刷しようとする場合、印刷される画像の鮮明さを妨げないようにするため、印刷される発色体の拡散は極力抑える必要がある。 これは、使用される液体トナー中の成分を速乾性にして、付着させる発色体を所定の位置に極めて迅速に固定することで実現することができる。 また、使用される発色体は比較的大きいため、拡散速度はかなり抑えられる。 そしてさらに、吸収性の高い特別な高光沢紙が使用される。 それに対して、(コンビナトリアル合成のための)付着させるモノマーは、合成に使用される溶剤の揮発性が極めて低いことと、反応相手のカップリングに時間がかかることのため、拡散が著しい。 その上、使用されるモノマーは、分子が比較的小さいため、その拡散速度はかなり大きい。 特殊紙は通常分子ライブラリーの担体としては適さない。 【図7】 普通のトナー粒子(46,47,48)と「アミノ酸トナー」粒子(46,4
    9,2,50)の模式的な比較図: − この場合、室温で固体の普通のトナーのポリスチレン球状粒子(47)の等価物は、融点が約71℃のジフェニルホルムアミド(50)である。 − 両者とも磁性体成分には磁鉄鉱粒子(46)が使用されている。 − 「アミノ酸トナー」は、発色体の代わりに、N−末端に保護基を持つ活性化されたアミノ酸(49,2)を含む。 【図8】 レーザープリンターの動作概念図: 磁性成分を含むポリスチレン球状粒子からなるトナー粒子(19)は、その磁性成分によって、磁気ロール(21)に付着する。 そこで粒子は帯電し、その電荷のために、レーザーで書き込み可能なロール(22)の正確に位置が規定された領域に引き寄せられる(23)。 領域の定義は、レーザーが、スイッチの開閉によって、決められた領域に「書き込む」ことによって行われる。 トナー粒子(
    19)は、電気的な吸引力によって、磁気ロール(21)から、ロール(22)
    のレーザーによって書き込まれた領域に引き寄せられる。 トナー粒子(19)はさらにそこから担体(24)(たとえば紙または複写用シート)上に移り、熱ロール(25)によって溶融されるか、アミノ酸トナーの場合は、その中に封入されている物質が可動化(26)される。 【図9】 カラーレーザープリンターの動作概念図: 白黒レーザープリンターの場合(図8)と同様、カラーレーザープリンターの場合もトナー粒子(20)は、磁性成分を含むポリスチレンの微粒子からなる。
    トナー粒子は磁性成分のために磁気ロール(21)に付着する。 そこでトナー粒子は帯電し、その電荷のために、レーザーで書き込み可能なロール(22)の正確に位置が規定された領域に引き寄せられる。 領域の定義は、レーザーが、スイッチの開閉によって、決められた領域に「書き込む」ことによって行われる。 トナー粒子(20)は、電気的な吸引力によって、磁気ロール(21)から、ロール(22)のレーザーによって書き込まれた領域に引き寄せられる(23)。 トナー粒子(20)はさらにそこから担体(24)(たとえば紙または複写用シート)上に移り、熱ロール(25)によって溶融されるか、アミノ酸トナーの場合は、その中に封入されている物質が可動化(26)される。 白黒レーザープリンター(図8)と異なり、カラーレーザープリンターはトナー(20)を印刷するばかりでなく、4色(31,32,33,34)のトナー粒子(20)も印刷しなければならない。 図9はこの問題を解決する道を模式的に示している: − レーザーで書き込み可能なロール(22)は、白黒のレーザープリンターよりかなり大きい(図8) − そのため、レーザーは、このロール上のシート全体に「書き込む」ことができる− レーザーが、レーザーで書き込み可能なロール(22)に第一の色で「書き込む」 − 第一の色トナー(21,31)を引き渡す磁気ロール(21)が、書き込み可能なロール(22)に密着する− そこから、トナー粒子(21,31)が、「書き込まれた」書き込み可能なロール(22)に引き寄せられる− 書き込み可能なロール(22)が、正確に同じ大きさの第二のロール(35
    )と機械的に緊密に連携する− 担体(1)がこのロール(35)に引き寄せられ、そこで固定される− 両ロール(22および35)がもう一方に対して回転する− それによって、第一のトナー(27)は、ロール(35)に固定されたままの担体(1)の上に移される。 − レーザーが、第二の色で書き込み可能なロール(22)に書き込む− つづいて、残りの交換磁気ロール(31,32,33,34)が、書き込み可能なロール(22)に近づく− 残りの色(28,29,30)が書き込み可能なロール(22)に移される− そこから、残りの色(28,29,30)が担体(1)に移される− 印刷過程全体が終了したら、そこで初めて担体は解放される 担体ロール(35)の代わりに、いわゆる転写ユニットが存在することも可能で、自己制御機構によって書き込み可能なロールに対して調節される。 【図10】 市販のレーザープリンターは、600dpiの分解能を有し、このプリンターが印刷する各点の直径は、約40μmである。 【図11】 分解能が600dpiの市販レーザープリンターの印刷画像を、分解能が60
    00dpiの市販スキャナーで走査する。 取り込まれたレーザー印刷画像を高い倍率で走査しても、画素(ピクセル)に一つの誤りも見られない。 【図12】 コンビナトリアルペプチドライブラリーの複雑さ 【図13】 コンビナトリアル合成装置 図9に記載されているカラーレーザープリンターと異なり、この装置では、熱ロール(25)に代わって装置(36)が使用され、これによってカップリング試薬または洗浄液がガスまたは液体の状態で回転する担体ロール(35)と接触することが可能となる。 ガス状物質(熱空気も)は幅広いノズルで供給され(3
    6)、液体はたとえば回転ベルト(36)によって担体ロール(35)に固定された分子ライブラリーの担体(1)に接触する。 物質(2)を運動可能にするためには、赤外線の光源(36)からの光線を使用することもできる。 4色のトナー(31,32,33,34)を持つ交換磁気ロール(21)は、20種類のアミノ酸トナー(2,19)を持つ交換磁気ロールと交換される。 【図14】 自己制御機構を組み込んだコンビナトリアル合成装置 スキャナーユニット(37)が、担体(1)または担体ロール(35)に形成されたパターン(38)を取り込み、既に保存されたパターン(39)と比較する。 ここで目標値からの偏差が確認されたら、印刷メモリーに入れられた画像をこの偏差の大きさだけ電子的に位置をずらす(40)。 このようにして、転写ユニット(19)またはその中に封入された物質(2)を正確な位置に、横並びにまたは重ねてくり返し印刷することができる。 【図15】 完全なペプチドライブラリー 図示されたデカマー混合物のアレーは、既に前に述べた方法によって担体上に合成される。 ここでは、Nで表されるアミノ酸の考えられるあらゆる組み合わせがアレー上でカバーされる。 【図16】 病気とペプチドパターンとの相関性 ペプチドの高度に複雑なアレーを対照の血清および患者の血清で示差発色させると、一方に両血清によって認識されるペプチド(従ってペプチド配列)(42
    )が、またもう一方で患者の血清に特異的に認識されるペプチド(43)が明らかになる。 これによって、患者に特異的な色パターンの同定が可能となる。 記載された実施例では、ピロリ菌によって発現され、胃潰瘍を引き起こす遺伝子産物に合致するペプチド(43)が同定される。 この方法は、一つの病気に限定されず、複数の病気を並行して診断することもできるし、逆に検出されたペプチドによってこれまで分からなかった病気の原因を追跡することができる。 【図17】 遺伝子産物アレー、一遺伝子産物アレー 約10万個のヒト遺伝子(すなわちゲノム)は平均して一遺伝子当たり500
    個よりやや少ないアミノ酸をコードしている。 今後数年のうちにはこの遺伝子のほとんどが明らかにされるものと思われる。 該当する遺伝子産物は、平均100
    個の重複した15量体ペプチドによって代表させることができ、それらのペプチドは、それぞれに、アミノ酸5個だけ互いにずらしたものである。 全部合わせて、10万個すべてのヒト遺伝子産物(すなわちゲノム)をカバーするには、約1
    000万個の異なるペプチドが必要である。 【図18】 酵素阻害剤の探索 二種類の酵素検出法は: a. 酵素の活性を封鎖しないで酵素と結合するペプチドの同定(44)。 b. 酵素と結合し、同時に酵素の活性も封鎖するペプチドの示差的同定(45)
    。 後者のD−ペプチドのモジュールは期待される治療薬の基礎物質として適している。 【図19】 普通の市販トナーと各種「アミノ酸トナー」による印刷品質の比較: 各種トナーをカセットに充填してレーザープリンターで普通紙に印刷した。 「
    アミノ酸トナー」の発色は中に含まれる磁気粒子によって可能になる。 【図20】 用途に合わせて調製した紙の遊離アミノ基に、一様に逐次リシン、それからアスパラギン酸をカップリングさせる。 次に、用途に合わせて調製した紙の担体に二種類のペプチドを碁盤の目状に合成する。 ここでは、図20に示すアミノ酸1
    から10までに相当する「アミノ酸トナー」を作る。 図20に示すアミノ酸1から5までは均斉のとれた卵形11のパターンとして印刷されている。 それに対して、アミノ酸6から9までは規則正しく並んだ長方形12の二つのパターンとして印刷される。 両パターンは碁盤の目のように相互にかみ合っている。 次に、N
    −末端アミノ酸のアスパラギン酸は、最後の段階で再び担体に一様にカップリングされ、つづいて保護基が切断される。 (A)に示したペプチドの合成部位は(B)に見られる灰色卵形または長方形に対応している。 短冊状の紙をPBS中、粉ミルクでブロックし、アンチ FL
    AG M1抗体またはアンチ アクチン抗体と保温する。 結合した第一抗体は、
    ペルオキシダーゼ複合ヤギ アンチ マウス抗体(基質13)またはアルカリホスファターゼ複合ヤギ アンチ マウス抗体(基質14)を使って検出した。 【図21】 5'末端をDMTr保護基で保護されたヌクレオシドを固体基体上に固定したNH 基にカップリング 【図22】 オリゴ合成に常用される保護基(塩基およびリン酸基の保護基) 【図23】 非反応性5'OH末端の「キャッピング」 【図24】 三価リン酸基の酸化 【図25】 請求項1に従う方法の模式図 【符号の説明】 1 担体 2 物質 3 マトリクス 4 第一の溶媒 5 第二の溶媒 6 転写ユニット 7 担体方向の運動(1) 8 固体またはゲル状態 9 運動が可能になった物質 10 担体表面方向の運動(1) 11 共有結合によって担体にカップリングさせた物質 12 第2の溶媒 13 液状の凝集状態 14 保護基 15 光で切断可能な保護基 16 電磁波、光 17 光に敏感な保護層 18 アレーまたは担体(1)上の、位置が正確に規定された領域 19 トナー粒子、転写ユニット 20 トナー容器 21 磁気ロール 22 レーザー光によって書き込み可能なロール 23 書き込み可能なロール(22)上の帯電トナー粒子 24 担体(1)上のトナー粒子 25 熱ロール 26 溶融トナー粒子または動きが可能になったトナー粒子 27 紙に印刷した第一の色 28 紙に印刷した第二の色 29 紙に印刷した第三の色 30 紙に印刷した第四の色 31 第一の色のトナー粒子(19)を入れたトナー容器 32 第二の色のトナー粒子(19)を入れたトナー容器 33 第三の色のトナー粒子(19)を入れたトナー容器 34 第四の色のトナー粒子(19)を入れたトナー容器 35 カラーレーザープリンターの担体ロールまたは転写ユニット 36 カップリング試薬、洗浄液または気体物質の供給 37 スキャナーユニット 38 担体(1)に付着させたパターン 39 スキャナーユニット(37)で測定されたパターンと既に保存されている同パターンとの比較 40 プリンターのメモリーに保存されている画像の位置を目標値からのずれだけ電子的に修正 41 使用されない 42 患者の血清と対照の血清の両方によって認識されるペプチド 43 患者の血清によって特異的に認識されるペプチド 44 酵素を結合するアレーのD−ペプチド 45 酵素を結合し、同時に不活性化するアレーのD−ペプチド 46 磁性成分 47 溶融可能なプラスチック成分 48 発色体 49 コンビナトリアル合成物質(2)のためのモノマー 50 固体凝集状態にある溶媒

    【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書【提出日】平成13年3月8日(2001.3.8) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】特許請求の範囲【補正方法】変更【補正の内容】 【特許請求の範囲】 【請求項1】 − 最初に、物質(2)を、<90℃の温度で、そして好ましくは<50℃の温度で固体状態(7)で存在する少なくとも第一の溶媒から成るマトリクス(3)中に入れること、 − 少なくとも第一の溶媒(4)から成る前記マトリクス(3)に入れた前記物質(2)が一つの単位として動く(6)転写ユニット(5)を形成すること、 − つづいて、<90℃の温度で、好ましくは<50℃の温度で固体状態(7
    )で存在する前記転写ユニット(5)を担体(1)に付着させる(6)こと、 − 担体(1)に付着させたあとで前記転写ユニット(5)が、固体状態またはゲル状態(7)のままで存在すること、 − つづいて、前記担体(1)に存在する前記第一の溶媒に溶解した前記物質(2)を、とりわけ前記第一の溶媒(4)の内部の物理的な環境(8)を変える(9)ことによって運動ができるようにすること、 − このようにして運動できるようになった物質(2,9)を物理的な過程によって担体表面付近に到達させる(10)こと、 − このようにして運動できるようになった物質(2,9)が、担体(1)に存在する分子と共有結合によってカップリングするか、または前記分子と化学反応するか、または前記分子を触媒すること、 − このようにして運動できるようになり、担体にカップリングした物質(1
    1)が、多くの異なる物質(2)であるか、多くの異なる物質を生成すること、 − 前記物質(2)の複数個のくり返し可能な層を担体(1)上の正確な位置に付着させ、それから場合に応じて、物質を共有結合によって担体(1)にカップリングさせ、カップリングしなかった物質を洗い流すこと を特徴とする、分子ライブラリーをコンビナトリアル合成するために、担体に物質、特にモノマーを付着させる方法。 【請求項2】 前記物質(2)が、<90℃の温度で、そして好ましくは<
    50℃の温度で、大きさが0.2μm〜200μm、好ましくは2μm〜40μ
    mの粒子中に固定化されて存在することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記モノマーを担体(1)にカップリング反応(10,11
    )させるまで、担体(1)を前記の温度範囲(7、13)より少なくとも10℃
    だけ低い温度に維持することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 【請求項4】 適合するように修正した印刷方法、特にレーザープリンター、またはレーザー複写機によって物質を正確な位置に転写することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 【請求項5】 目的に合わせたいくつかの光源、特に発光ダイオードまたはミクロレーザーのアレーによって物質を正確な位置に転写することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 【請求項6】 担体に付着させるべき粒子を担体上に噴霧することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 【請求項7】 担体上の粒子を冷却し、低温で凍結させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 【請求項8】 粒子が次に挙げる群の少なくとも一つの要素を含むか、または次に挙げる、 磁性成分、ジフェニルホルムアミド、コンビナトリアル合成に適するモノマー、ダイマーまたはトリマーの前駆体、特にD−アミノ酸またはL−アミノ酸、そして、ヌクレオシドまたは誘導体化されたヌクレオシド、またはそれらの鏡像体またはそれらの誘導体、またはポリスチレンもしくはセルロース、特に一つまたは複数個のモノマー層にカップリングさせたポリスチレンもしくはセルロースから成る群の一つの要素を含むそのような粒子に結合することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方法。 【請求項9】 カップリング反応の第一サイクルの後で、モノマー、ダイマーまたはトリマーの前駆体がカップリングすることができる好ましくは遊離のアミノ基またはヒドロキシル基が生成するように、保護基を標準的な方法で切断することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。 【請求項10】 担体として紙、CD、MOD、DVDまたはFMDが使用されることを特徴とする請求項1〜9に記載の方法 【請求項11】 固定された物質(トナー粒子)を電圧をかけて動かすことを特徴とする請求項1〜10に記載の方法 【請求項12】 電磁波、特にレーザー光を、担体の選択された領域の正確な位置にくり返し照射すること、担体の選択された領域に異なる分子またはこれらの分子の集合体をのせてあるか、またはのせること、異なる分子またはこれらの分子の集合体が相互作用すること、選択された領域に存在する異なる分子またはこれらの分子の凝集体、または別の分子が、照射される電磁波と相互作用すること、および照射される電磁波と、分子またはこれらの分子との凝集体またはその他の分子とが相互作用して、局所的な物理的化学的過程を受けること、を特徴とする、請求項1〜11の記載に従って、担体に物質を付着させる方法。 【請求項13】 担体の前記表面に対して本質的に垂直な軸の周りに回転可能な、担体を保持するための手段と、回転軸の領域の担体表面に様々な液体を付着させるための手段と、担体の選択された領域にレーザー光を照射するための、
    担体に作用しうる少なくとも一つのレーザーとを含む、本質的に平面を成す担体表面に、前記方法のいずれか一つに従って分子を付着させる装置。 【請求項14】 結合すべき分子を担体にできるだけ少量付着するためのノズル状の手段と、分子と担体とを互いに付着させるための手段を働かせるための手段と、担体の選択された領域にレーザー光を照射するための少なくとも一つのレーザーとを含む、本質的に平面を成す担体表面に、前記方法のいずれか一つに従って分子を付着させる装置。 【請求項15】 付着させるべき分子を含む粒子のための容器と、レーザーと、担体とレーザーを互いに対して動かすための手段とを含む、本質的に平面を成す担体表面に、前記方法のいずれか一つに記載の分子を付着させる装置。 【請求項16】 変更を加えた、しかし基本的には市販されている、レーザープリンターまたはレーザー複写機を問題の装置とし、付着させるべき分子を含む粒子としてトナー粒子を使用することを特徴とする請求項15に記載の方法。 【請求項17】 自己制御装置が、(レーザープリンターの)担体ロールまたは担体ユニットを、(レーザーで)書き込み可能なロールに対して調節することを特徴とする請求項16に記載の方法。 【請求項18】 自己制御装置によって、空間的な関係が逐次的に作り出され、その作り出す可能性が、システムをまたいでいくつかのレーザープリンター間で機能することを特徴とする、請求項17に記載の装置。 【請求項19】 自己制御装置が、網目位置マークを担体、担体ロールまたは転写ユニットに付けて使用することを特徴とする請求項17または18に記載の方法。 【請求項20】 自己制御装置が、あらかじめ保存した網目に対する位置マークのずれを、プリンターメモリー中の画像点の電子的な変位によって修正することを特徴とする請求項19に記載の方法。 【請求項21】 自己制御機構が、正確な機械的連携によって実現されることを特徴とする請求項17〜20のいずれか一つに記載の方法。 【請求項22】 自己制御機構が、機械的にも電子的にも実現されることを特徴とする請求項17〜21のいずれか一つに記載の方法。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ポウストカ,アンネマリー ドイツ国 D−69120 ハイデルベルク, ベルデルシュトラーセ 36 (72)発明者 ブライトリング,フランク ドイツ国 D−69115 ハイデルベルク, ベルクハイメルシュトラーセ 123 (72)発明者 グロス,カール−ハインツ ドイツ国 D−69221 ドッセンハイム, シェッフェルシュトラーセ 5 (72)発明者 デゥベル,シュテファン ドイツ国 D−69221 ドッセンハイム, イン ラングゲヴァン 6 (72)発明者 サフリッヒ,ライネル ドイツ国 D−69221 ドッセンハイム, ベルクシュトラーセ 30ベーFターム(参考) 4B024 AA11 AA19 AA20 CA01 CA09 CA11 HA11 HA12 4B029 AA23 AA27 BB15 BB20 CC02 CC03 4H006 AA05 AC90 4H045 AA10 AA20 AA40 BA10 EA50 FA34 FA42 FA44

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