首页 / 国际专利分类库 / 化学;冶金 / 组合化学 / 组合化学;化合物库,如化学库、虚拟库 / 专门适用于组合化学或化合物库的装置 / .用于筛选化合物库 / Monitoring of the hybridization reaction is capable of bio-chip, a device for monitoring the hybridization reaction on the biochip, hybridization method of monitoring on the biochip

Monitoring of the hybridization reaction is capable of bio-chip, a device for monitoring the hybridization reaction on the biochip, hybridization method of monitoring on the biochip

申请号 JP2010000589 申请日 2010-01-05 公开(公告)号 JP5574713B2 公开(公告)日 2014-08-20
申请人 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd.; 发明人 寧 銀 權; 善 玉 鄭; 東 鎬 李; 楠 許;
摘要 A biochip for monitoring hybridization is provided. The biochip includes a transparent substrate and a first probe region. The first probe region is disposed on the transparent substrate and has a plurality of analytical probes. The plurality of analytical probes are configured to bond to a sample having a fluorescence material. The plurality of analytical probes are used in analyzing the sample using fluorescence detection. The biochip further includes a second probe region disposed on the transparent substrate and having a plurality of monitoring probes used in monitoring hybridization according to a surface plasmon resonance in the second probe region. The biochip further includes a thin metal layer disposed between the second probe region and the transparent substrate.
权利要求
  • 透明基板と、
    前記透明基板上に形成されたものであって、蛍光物質を有するサンプルに結合されて蛍光検出法によってサンプル分析に用いられる分析用プローブを有する第1プローブ領域と、
    前記透明基板上に形成されたものであって、SPR−検出法によって混成化反応のモニタリングに用いられるモニタリング用プローブを有する第2プローブ領域と、
    前記第2プローブ領域と前記透明基板との間に のみ介在された金属薄膜と、
    を含むバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域と前記金属薄膜との間に介在された透明誘電体層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバイオチップ。
  • 前記透明誘電体層は、二酸化硅素、ダイアモンド及びガラス状カーボンのうち、少なくとも1つの材料からなることを特徴とする請求項2に記載のバイオチップ。
  • 前記透明誘電体層の厚さは、1Åないし1μmであることを特徴とする請求項2または3に記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域は、前記第1プローブ領域内に位置するように配されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域は、前記第1プローブ領域外部の透明基板上に配されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記透明基板の表面上に金属整列マークが配され、前記第2プローブ領域は、前記整列マーク上に形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域は、前記透明基板上に突出されて配されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記透明基板の表面に溝が形成されており、前記第2プローブ領域は前記溝内に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記透明基板の表面と前記第2プローブ領域の表面とを同じ高さに形成するか、または前記第2プローブ領域を透明基板の表面内側に形成することを特徴とする請求項9に記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域の大きさは、少なくとも1μm×1μmであることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記透明基板上に複数の第2プローブ領域が配されることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記第1プローブ領域は、分析用プローブとしてDNAオリゴマーを有することを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域のモニタリング用プローブは、前記第1プローブ領域の分析用プローブを代表するように、前記第1プローブ領域の分析用プローブから選択されたものであるか、または前記第1プローブ領域の平均的な分析用プローブを代表するように操作されたものであることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域上のモニタリング用プローブに結合されるサンプルが第1プローブ領域上の分析用プロー に結合されるサンプルと同種であることを特徴とする請求項14に記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域上のモニタリング用プローブに結合されるサンプルが第1プローブ領域上の分析用プローブに結合されるサンプルと異種であることを特徴とする請求項14に記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域のモニタリング用プローブはバイオチップの製作直前に分析用プローブと共にバイオチップに同時に導入されて固定されていることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 前記第2プローブ領域のモニタリング用プローブは、混成化反応進行時にバイオチップに導入され、自己組立法の原理によって前記金属薄膜の表面に自ら結合されるように形成されたことを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載のバイオチップ。
  • 第1プローブ領域と第2プローブ領域とが透明基板上に各々形成されており、前記第2プローブ領域と前記透明基板との間にのみ金属薄膜が形成されているバイオチップを提供する段階と、
    前記バイオチップをチャンバに配置し、前記チャンバ内にサンプルを供給することによって、混成化反応を進行する段階と、
    チャンバ内で混成化反応が進行する間に、SPR−検出法を通じて第2プローブ領域上での混成化反応の進行による光吸収入射角の変化を検出する段階と、
    光吸収入射角の変化に基づいてバイオチップ上での混成化反応の進行程度を分析する段階と、
    混成化反応が完結された後、第1プローブ領域上の混成化反応結果を蛍光検出法によって分析する段階と、を含むバイオチップ上の混成化モニタリング方法。
  • 前記第1プローブ領域は、蛍光検出法によるサンプル分析に用いられる分析用プローブを有し、前記第2プローブ領域は、SPR−検出法による混成化モニタリングに用いられるモニタリング用プローブを有することを特徴とする請求項19に記載の混成化モニタリング方法。
  • 前記第1プローブ領域は、分析用プローブとしてDNAオリゴマーを有することを特徴とする請求項19または20に記載の混成化モニタリング方法。
  • 前記第2プローブ領域のモニタリング用プローブは、前記第1プローブ領域の分析用プローブを代表するように、前記第1プローブ領域の分析用プローブから選択されたものであるか、または前記第1プローブ領域の平均的な分析用プローブを代表するように操作されたことを特徴とする請求項20または21に記載の混成化モニタリング方法。
  • 前記第2プローブ領域上のモニタリング用プローブに結合されるサンプルが、第1プローブ領域上の分析用プローブに結合されるサンプルと同種であることを特徴とする請求項22に記載の混成化モニタリング方法。
  • 前記第2プローブ領域上のモニタリング用プローブに結合されるサンプルが、第1プローブ領域上の分析用プローブに結合されるサンプルと異種であることを特徴とする請求項22に記載の混成化モニタリング方法。
  • 前記分析用プローブに結合される実際サンプルと前記モニタリング用プローブにのみ結合されるモニタリング用サンプルとが同時にチャンバの内部に供給されることを特徴とする請求項24に記載の混成化モニタリング方法。
  • 前記モニタリング用サンプルは、分析用プローブに結合されるサンプルより分子量の大きい材料を使用することを特徴とする請求項25に記載の混成化モニタリング方法。
  • 前記モニタリング用サンプルとして金(gold)ナノ粒子、蛋白質またはポリマーと結合されたオリゴマーを使用することを特徴とする請求項26に記載の混成化モニタリング方法。
  • SPR−検出法を通じて第2プローブ領域上での混成化反応の進行による光吸収入射角の変化を検出する前記段階は、
    前記バイオチップの下部にプリズムを配置する段階と、
    前記プリズムを通じてバイオチップ内の少なくとも第2プローブ領域に光を照射する段階と、
    光検出器を通じて反射光の強度を観察して光吸収入射角の変化を検出する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項19から27のいずれかに記載の混成化モニタリング方法。
  • 说明书全文

    本発明は、蛍光検出を通じたサンプル分析と混成化反応に対するリアルタイムモニタリングが可能に構成されたバイオチップ、蛍光検出を通じたサンプル分析のために混成化反応を行う間にバイオチップ上での混成化反応をリアルタイムモニタリングする装置、及び1つのバイオチップで蛍光検出を通じたサンプル分析とバイオチップ上での混成化反応に対するリアルタイムモニタリングを可能にする方法に関する。

    バイオチップは、生物の酵素、蛋白質、抗体、DNA、微生物、動植物細胞及び器官、神経細胞のような生体有機物を組み合わせて、まるで半導体チップのように小さなチップの形態に作った生体検査用素子である。 例えば、DNAチップは、DNAオリゴマーを固体基板上にマイクロアレイの形態に固定化させ、これを利用して多様なDNA基盤の検査を可能にする。 このようにバイオチップの基板上にあらかじめ固定された蛋白質や抗体、DNAオリゴマーなどをプローブと称する。 バイオチップにサンプルを流せば、特定プローブに対応する遺伝子や蛋白質のみが該当プローブに結合され、結合されない残りは、後処理過程で洗浄される。 したがって、バイオチップ内のどのプローブにサンプルが結合されているかを検査すれば、サンプルの生体情報が容易に分かる。 特に、最近ヒト遺伝子の全体塩基配列に関する研究が結実を結び、DNAチップを利用した遺伝子の機能に関する研究、遺伝子発現様相などの研究、先天性疾病に関する理解と治療方法の開発、新薬開発などについての関心が高まりつつある。

    このようなバイオチップを利用した検査は、色々な長所を提供する。 例えば、小型の基板上に数百万個以上のプローブが集積されているために、極少量のサンプルでも非常に多様な検査が可能である。 また、数百万個の反応が1つのチャンバ内で同じ条件下で進むために、各プローブから得られたデータの直接的な比較が可能であり、検査結果に対する定量的な分析が可能である。 また、工程の自動化が可能であるという長所もある。

    一方、バイオチップ内のどのプローブにサンプルが結合されているかを確認する方法として、多様な技術が提案されたが、そのうち、代表的なのは蛍光検出法である。 蛍光検出法の場合、励起光により励起されて特定色を放出する蛍光性質を帯びた蛍光物質をサンプルにあらかじめ結合させる。 このように操作されたサンプルをバイオチップに流した後、バイオチップに励起光を照明して得た蛍光イメージを分析することによって、サンプルがいかなるプローブに結合されているかを容易に確認することができる。 このような蛍光検出法は、非常に精密な検出が可能であって、高密度バイオチップの分析に好適に利用しうる。

    しかし、蛍光検出法は、反応に参与していないサンプルが存在する場合には、残っているサンプルに結合された蛍光物質によって正確な分析が難しいという短所がある。 このような理由で、反応終了後に、サンプルが結合されたバイオチップを洗浄するなどの後処理を行う必要がある。 これにより、蛍光検出法によれば、バイオチップのプローブをサンプルに結合させる混成化反応に対するリアルタイムモニタリングに多くの制約がある。 したがって、蛍光検出法を使用する混成化分析において、混成化過程に対する色々な条件を制御しての混成化反応の最適化が難しく、混成化反応が完了したか否かが分りにくい。

    このように、蛍光検出を用いた発明としては、下記特許文献1に記載されているようなものがある。

    特開2009−186220号公報

    本発明は、蛍光検出を通じたサンプル分析と混成化反応に対するリアルタイムモニタリングとが可能に構成されたバイオチップを提供する。

    また、本発明は、蛍光検出を通じたサンプル分析を行なえるように形成されたバイオチップ上で混成化反応に対するリアルタイムモニタリングを可能にする装置を提供する。

    また、本発明は、1つのバイオチップで蛍光検出法による精密な分析を提供すると同時に、バイオチップ上での混成化反応に対するリアルタイムモニタリングを可能にする方法を提供する。

    前記課題を解決するために本発明は、透明基板と、前記透明基板上に形成されたものであって、蛍光物質を有するサンプルに結合されて蛍光検出法によってサンプル分析に用いられる分析用プローブを有する第1プローブ領域と、前記透明基板上に形成されたものであって、SPR−検出法によって混成化反応のモニタリングに用いられるモニタリング用プローブを有する第2プローブ領域と、前記第2プローブ領域と前記透明基板との間に介在された金属薄膜と、を含むバイオチップを提供する。

    前記課題を解決するために本発明は、また、バイオチップと結合してバイオチップ上に混成化反応を起こすチャンバと、バイオチップで表面プラズモン共鳴を起こすようにバイオチップの下部に光を提供するためのプリズムと、バイオチップから反射された光を検出する光検出器と、前記光検出器からの信号によって混成化反応の進行程度を分析して混成化条件を制御するプロセッサーと、を含むバイオチップの混成化反応モニタリング装置を提供する。

    前記課題を解決するために本発明は、また、第1プローブ領域と第2プローブ領域とが透明基板上に各々形成されており、前記第2プローブ領域と前記透明基板との間に金属薄膜が形成されているバイオチップを提供する段階と、前記バイオチップをチャンバに配置し、前記チャンバ内にサンプルを供給することによって、混成化反応を進行する段階と、チャンバ内で混成化反応が進行する間に、SPR−検出法を通じて第2プローブ領域上での混成化反応の進行による光吸収入射の変化を検出する段階と、光吸収入射角の変化に基づいてバイオチップ上での混成化反応の進行程度を分析する段階と、混成化反応が完結された後、第1プローブ領域上の混成化反応結果を蛍光検出法によって分析する段階と、を含むバイオチップ上の混成化モニタリング方法を提供する。

    本発明によれば、蛍光検出を通じたサンプル分析と混成化反応に対するリアルタイムモニタリングとが可能になる。

    また、バイオチップ上で混成化反応に対するリアルタイムモニタリングが可能になる。

    さらに、1つのバイオチップで蛍光検出法による精密な分析を提供すると同時に、バイオチップ上での混成化反応に対するリアルタイムモニタリングが可能になる。

    蛍光検出法とSPR−検出法とをいずれも実行可能にするための本発明のバイオチップの構造を例示的に示す図面である。

    本発明の一実施形態によるバイオチップの第2プローブ領域についての部分的な断面図である。

    本発明の一実施形態によるバイオチップの第2プローブ領域についての部分的な断面図である。

    本発明の一実施形態によるバイオチップで透明基板と第2プローブ領域との構造的な関係を概略的に示す断面図である。

    本発明の一実施形態によるバイオチップで透明基板と第2プローブ領域との構造的な関係を概略的に示す断面図である。

    本発明の一実施形態によるバイオチップで透明基板と第2プローブ領域との構造的な関係を概略的に示す断面図である。

    本発明の一実施形態によるバイオチップ表面での第1プローブ領域と第2プローブ領域との配置を示す図面である。

    本発明の一実施形態によるバイオチップ表面での第1プローブ領域と第2プローブ領域との配置を示す図面である。

    図1に示されたバイオチップを利用したSPR−検出法の原理を説明する断面図である。

    本発明の一実施形態によるモニタリング用プローブが金属薄膜上に導入される前のSPR現象による吸収角度を示す図面である。

    本発明の一実施形態によるモニタリング用プローブが金属薄膜上に導入された後のSPR現象による吸収角度を示す図面である。

    本発明の一実施形態によるモニタリング用プローブにターゲットが結合された後のSPR現象による吸収角度を示す図面である。

    本発明の一実施形態によるモニタリング用プローブが金属薄膜上に導入される前、モニタリング用プローブが金属薄膜上に導入された後、及びモニタリング用プローブにターゲットサンプルが結合された後のSPR現象による吸収角度の変化を比較して示す図面である。

    本発明の一実施形態による混成化反応モニタリング装置の構成を例示的に示す図面である。

    本発明の他の実施形態による混成化反応モニタリング装置の構成を例示的に示す図面である。

    本発明の一実施形態によるバイオチップ上の混成化反応のモニタリング方法を説明するフローチャートである。

    以下、添付された図面を参照して、本発明の一実施形態によるバイオチップ、混成化反応をリアルタイムでモニタリングしうる装置及び混成化反応に対するリアルタイムモニタリングを可能にする方法について詳細に説明する。

    本実施形態によるバイオチップは、蛍光検出法によってサンプルを分析するための領域と表面プラズモン共鳴(surface Plasmon resonance;SPR)を利用した検出法(以下、SPR−検出法)によって混成化反応をモニタリングするための領域を同時に有するように形成される。 SPR−検出法は、一般的にリアルタイムモニタリングには有用であるが、蛍光検出法に比べて感度が低く、比較的広いセンシング面積を必要とする。 このような理由で、DNAチップの分析のような極微量のサンプル分析のための用途としてはSPR−検出法が広く使われている。 本実施形態において、精密なサンプル分析には蛍光検出法を適用し、混成化反応モニタリングにはSPR−検出法を適用するようにバイオチップが構成される。 これにより、蛍光検出法の長所を維持しつつも、リアルタイムで混成化反応をモニタリングしうる。

    このために、バイオチップは、蛍光検出法によってサンプルを分析するための領域とSPR−検出法によって混成化反応をモニタリングするための領域とを同時に有するように形成される。 図1は、このような蛍光検出法とSPR−検出法とをいずれも実行可能にするためのバイオチップ10の構造を例示的に図示している。 図1を参照すれば、バイオチップ10は、透明基板11を有し、透明基板11上には第1プローブ領域15と第2プローブ領域16とが各々形成されている。 例えば、第1プローブ領域15は、サンプル分析に用いられる分析用プローブ(analytical probe)を有する領域でありうる。 そして、第1プローブ領域15内の相対的に小さな第2プローブ領域16は、混成化反応のモニタリングに用いられるモニタリング用プローブを有する領域でありうる。 したがって、第1プローブ領域15は、蛍光検出法によって分析され、第2プローブ領域16はSPR−検出法によってモニタリングされる。

    図2A及び図2Bは、このような第2プローブ領域16についての断面を示している。 図2Aを参照すれば、透明基板11上に金属薄膜12が形成されており、その上にモニタリング用プローブ14が配される。 金属薄膜12は、電子の集団的な振動により表面プラズモン共鳴(SPR)を起こすために提供される。 金属薄膜12としては、例えば、金(gold)のような材料を使用しうる。 モニタリング用プローブ14は、その材料によって金属薄膜12上に直接は形成され難いこともある。 この場合、図2Bに示されたように、金属薄膜12とモニタリング用プローブ14との間に透明な誘電体層17をさらに介在させうる。 透明誘電体層17として、例えば、二酸化素(SiO )、ダイアモンド、ガラス状カーボン(glassy carbon)などを使用しうる。 ここで、透明誘電体層17の厚さは、SPR−検出に影響を与えないように、可能な限り薄い方が良い。 例えば、透明誘電体層17の厚さは、約1μmまたはそれ以下(例えば、1Å)でありうる。

    図3Aないし図3Cは、本実施形態によるバイオチップ10で透明基板11と第2プローブ領域16との構造を概略的に示す断面図である。 図3Aに示されたように、第2プローブ領域16は、透明基板11の表面上に突設されうる。 また、図3B及び図3Cに示されたように、透明基板11の表面に溝を形成し、その溝内に第2プローブ領域16を配しても良い。 この際、図3Bに示されたように、透明基板11の表面と第2プローブ領域16の表面とを同じ高さに形成し、または図3Cに図示されたように、第2プローブ領域16を透明基板11の表面内側に配しても良い。 このような配置は、設計によって自由に選択されうる。

    本実施形態によれば、このような第2プローブ領域16は、SPR−検出法によってセンシング可能に、少なくとも約1μm×1μm程度またはそれ以上の大きさ(例えば1mm×3mm)を有しうる。 例えば、第2プローブ領域16は、図1に示されたように、第1プローブ領域15内に位置しうる。 しかし、他の実施形態によっては、図4A及び図4Bに示されたように、第1プローブ領域15の外部に第2プローブ領域16を配しても良い。 バイオチップの製作過程でフォトリソグラフィー工程を使用する場合、バイオチップ10の透明基板11の表面には、マスクの整列のために金属からなる整列マークが配されるが、このような整列マークを第2プローブ領域16の金属薄膜12として使用しても良い。 または、第2プローブ領域16をバイオチップ10のための整列マークとして使用しても良い。 このために、第2プローブ領域16は、多様な形態のパターンに形成しても良い。

    前述したように、第1プローブ領域15上の分析用プローブは、蛍光検出法によってサンプルを分析するための一般的なプローブでありうる。 例えば、バイオチップ10がDNAチップである場合、分析用プローブはDNAオリゴマーであって、サンプルは人間から採取したオリゴヌクレオチド(oligonucleotide)でありうる。 一方、第2プローブ領域16のモニタリング用プローブは、第1プローブ領域15上のDNAオリゴマーを代表するように選択されうる。 一般的に、第1プローブ領域15には分析の正確度を高めるために、同じ塩基配列を有する多数のDNAオリゴマーが集合をなしており、相異なる塩基配列を有する多数の集合がアレイをなしている。 第2プローブ領域16には、例えば、このような集合から各々1つずつ選択されたDNAオリゴマーが配されうる。 または、その代りに、第1プローブ領域15上の平均的なDNAオリゴマーを代表するように、特殊に塩基配列が操作されたDNAオリゴマーをモニタリング用プローブとして使用しても良い。 また、図1には、多数の第2プローブ領域16が示されているが、それぞれの第2プローブ領域16はいずれも同じものであるか、またはそれぞれの第2プローブ領域16ごとに異なるモニタリング用プローブが配されたものでもありうる。

    また、第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブに結合されるサンプルが第1プローブ領域15上の分析用プローブに結合されるサンプルと異なることもある。 例えば、第1プローブ領域15上の分析用プローブは、人間から採取したサンプルと結合するDNAオリゴマーである一方、第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブは、SPR−検出のために提供された別途のモニタリング用サンプルにのみ結合するオリゴマーである場合もある。

    このような第2プローブ領域16のモニタリング用プローブは、バイオチップ10の製作直前に分析用プローブと共に、バイオチップ10に同時に導入されて固定されうる。 しかし、混成化反応進行時にモニタリング用プローブがバイオチップ10に導入されることもある。 これは自己組立法(self−assembled monolayer;SAM)の原理を利用するものである。 例えば、金属薄膜12が金からなる場合に、チオール(thiol)のような配位子は自ら金の表面に結合されうる。 したがって、モニタリング用プローブの端部にチオールのような配位子を結合してバイオチップ10に提供すれば、モニタリング用プローブが自己組立法の原理によって第2プローブ領域16に自ら結合されうる。 自己組立法の原理によって結合されうる金属の種類と配位子の種類は、多様に公知にされているので、それについての詳細な説明は省略する。

    図5は、SPR−検出法の原理を説明する断面図である。 図5を参照して、SPR−検出法によって第2プローブ領域16での混成化反応がモニタリングされる原理を説明する。

    まず、表面プラズモンとは、金属薄膜と誘電体との境界面に沿って進行する表面電磁気波の一種である。 表面プラズモン共鳴現象は、金属薄膜表面で発生する電子の集団的な振動により発生することが知られている。 表面プラズモン共鳴を起こすための光学的な方法としては、屈折率の異なる二媒質の境界面に金属薄膜を積層し、前記境界面に全反射角より大きい角で光を入射する方法がある。 この場合、全反射が起き、二媒質の境界面で屈折率の低い媒質方向に非常に短い有効距離を有する消滅波(evanescent wave)が発生する。 この際、金属薄膜の厚さは、このような消滅波の有効距離より小さくなければならない。 例えば、金属薄膜の厚さは、約50nm以下であることが望ましい。

    図5を参照すれば、バイオチップ10の透明基板11の上面で第2プローブ領域16内には金属薄膜12が蒸着されている。 そして、透明基板11の下部にはプリズム20が配される。 図5には、便宜上、第2プローブ領域16にのみ対応するように、プリズム20が配されたことが示されている。 しかし、実際には、バイオチップ10の透明基板11の全域に対して、1つのプリズム20のみが配されうる。 金属薄膜12上には、サンプル溶液13が流れることが図示されている。 このような構成で、プリズム20の光入射面20aを通じてバイオチップ10に光を照射すれば、透明基板11と金属薄膜12との界面で全反射が起きる。 全反射された光は、プリズム20の光出射面20bを通じて出射され、前記光出射面20bに対向して配された光検出器25に進む。 この際、表面プラズモン共鳴(SPR)現象により金属薄膜12の上部にある物質の屈折率によって特定の入射角度で光吸収が発生する。 これを表面プラズモンが励起されたという。

    図6Aないし図6Cは、このようなSPR現象により発生する入射角度による吸光度グラフを示す。 例えば、図6Aは、金属薄膜12上にモニタリング用プローブ14が導入される前の状態に対するSPR現象による吸収角度を示し、図6Bは、金属薄膜12上にモニタリング用プローブ14が導入された後の状態を示し、図6Cは、モニタリング用プローブ14にターゲットサンプル18が結合された後の状態を示す。 図6Aの上部に示されているように、金属薄膜12上にモニタリング用プローブ14が導入されず、サンプル溶液13のみが流れる状態では、図6Aの下部にあるグラフのように角度θ でSPR現象による吸光が発生する。 ここで、図6Aのグラフの横軸は角度を、縦軸は反射率を示す。 一方、図6Bの上部に示されているように、金属薄膜12上にモニタリング用プローブ14が導入されれば、屈折率の増加によって、図6Bの下部にあるグラフのように光吸収角度がθ にシフトされる。 そして、図6Cの上部に示されているように、モニタリング用プローブ14にターゲットサンプル18が結合されれば屈折率がさらに増加し、図6Cの下部にあるグラフのように、光吸収角度がθ にさらにシフトされる。 一般的に、モニタリング用プローブ14にターゲットサンプル18が結合される時、屈折率の変化量は、結合されたターゲットサンプル18の量に比例する。 したがって、前述した光吸収角度のシフト程度を観察すれば、バイオチップ10上で混成化反応がどの程度進行したかが容易に分かり、混成化反応の進行程度が定量化されうる。

    図7は、図6Aないし図6Cに示された吸光度グラフを比較して図示している。 図7で、グラフAは、金属薄膜12上にモニタリング用プローブ14が導入される前の状態についてのSPR現象による吸光度を示し、グラフBは、金属薄膜12上にモニタリング用プローブ14が導入された後の状態であり、グラフCは、モニタリング用プローブ14にターゲットサンプル18が結合された後の状態である。 図7のグラフに示されているように、金属薄膜12上で屈折率が増加するほど、グラフが右にシフトされる。 したがって、プリズム20を通じて金属薄膜12への入射光の入射角を変化させつつ、吸光度が最も高い(すなわち、反射度の最も低い)角度(θ 〜θ )を観察すれば、混成化反応の進行程度がリアルタイムで分かる。 また他の側面で見る時、金属薄膜12上で屈折率が増加するほど、特定角度(θ)での反射度がR からR に変化する。 したがって、プリズム20を通じて金属薄膜12に入射する光の入射角を固定させた状態で反射度を観察することによって(すなわち、光検出器25に入射する反射光の強度を測定することによって)、混成化反応の進行程度がリアルタイムで分かる。 このような方式で、モニタリング用プローブ14に結合されるターゲットサンプル18の量をリアルタイムで定量的に分析することができる。

    図8は、前述したバイオチップ10上に混成化反応を起こし、混成化反応をモニタリングするための装置100の一実施形態を例示的に図示している。 図8を参照すれば、前記混成化反応モニタリング装置100は、バイオチップ10と結合してバイオチップ10上に混成化反応を起こすチャンバ30、SPR−検出法のためにバイオチップ10の下部に光を提供するためのプリズム20、チャンバ30内の温度を調節するための温度調節器35、バイオチップ10から反射された光を検出する光検出器25、チャンバ30に提供されるサンプルの流量を調節するための流量調節器50、及び光検出器25からの信号によって混成化反応の進行程度を分析して流量調節器50を制御するプロセッサー40を含む。 また、図8には図示されていないが、チャンバ30内にサンプルを攪拌するための攪拌器(agitator)がさらに配されうる。 同様に、図8には示されていないが、混成化終了時、バイオチップ10を洗浄した後、洗浄されたバイオチップ10を乾燥させる乾燥器がチャンバ30内にさらに配されうる。

    チャンバ30には、サンプルが供給される流入口31とサンプルが排出される排出口32とが各々形成されている。 チャンバ30はバイオチップ10の上部に結合されるように構成されうる。 この場合、サンプルの流出を防止するために、チャンバ30はバイオチップ10の上部に密着されて密封される。 または、バイオチップ10がチャンバ30の内部に装着されるようにチャンバ30を構成することもできる。 この場合、光がチャンバ30の下部を通じて出入り可能に透明なウィンドウ(図示せず)がチャンバ30の下部に設置されうる。 このような構造で流入口31を通じてチャンバ30の内部にサンプルが供給されれば、バイオチップ10上の対応するプローブにサンプルが結合される混成化反応が起こる。 この際、プリズム20を通じてバイオチップ10の下部に光を照射し、バイオチップ10の下部から反射された光を光検出器25が検出してSPR−検出法によって混成化反応の進行程度をモニタリングする。

    図8を参照して、図示された混成化反応モニタリング装置100で混成化反応をモニタリングする方法を説明する。 流入口31を通じてチャンバ30内にサンプルが供給されれば、バイオチップ10上の対応するプローブにサンプルが結合する混成化反応が起こる。 この際、プロセッサー40は、流量調節器50を制御してチャンバ30に流入されるサンプルの量を調節しうる。 また、プロセッサー40は、温度調節器35を制御してチャンバ30内の反応温度を調節しうる。

    一実施形態で、サンプルは、第1プローブ領域15上の分析用プローブと第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブとをいずれも結合しうる。 ここで、第1プローブ領域15上の分析用プローブは、蛍光検出法によってサンプルを分析するための一般的なプローブでありうる。 例えば、バイオチップ10がDNAチップである場合、分析用プローブはDNAオリゴマーであって、サンプルは人間から採取したオリゴヌクレオチド(oligonucleotide)でありうる。

    一方、第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブは、第1プローブ領域15上のDNAオリゴマーを代表するように選択されうる。 一般的に、第1プローブ領域15には、分析の正確度を高めるために同じ塩基配列を有する多数のDNAオリゴマーが集合をなしており、相異なる塩基配列を有する多数の集合がアレイをなしている。 第2プローブ領域16には、例えば、このような集合から各々1つずつ選択されたDNAオリゴマーが配されうる。 または、その代りに、第1プローブ領域15上の平均的なDNAオリゴマーを代表するように特殊に塩基配列が操作されたDNAオリゴマーをモニタリング用プローブとして使用しても良い。 また、図1には、多数の第2プローブ領域16が図示されているが、それぞれの第2プローブ領域16がいずれも同じものであるか、またはそれぞれの第2プローブ領域16ごとに相異なるモニタリング用プローブが配されたものでありうる。

    他の実施形態で、第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブを結合するサンプルは第1プローブ領域15上の分析用プローブに結合されるサンプルと異なりうる。 この場合、チャンバ30の流入口31を通じて互いに異なる二種のサンプル、すなわち、分析対象になる実際サンプルと混成化反応をモニタリングするためにモニタリング用プローブにのみ結合されるモニタリング用サンプルが同時にチャンバ30の内部に供給される。 ここで、第1プローブ領域15上の分析用プローブは、例えば、人間から採取したオリゴヌクレオチドサンプルと結合するDNAオリゴマーでありうる。 一方、第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブは、モニタリング用サンプルと結合する別途のオリゴマーでありうる。 この際、モニタリング用サンプルは、SPR現象による吸光が発生する入射角の変化を大きくするように、分子量の大きな材料を使用しうる。 すなわち、分析対象となる実際サンプルより相対的に分子量の大きな材料をモニタリング用サンプルとして使用することによって、モニタリング用サンプルがモニタリング用プローブに結合される時、屈折率変化をさらに大きくする。 これにより、図7に示されたグラフのシフト程度が大きくなり、さらに精密なSPR−検出が可能となる。 例えば、このようなモニタリング用サンプルとして金(gold)からなるナノ粒子、蛋白質、ポリマーなどと結合されたオリゴマーを使用しうる。

    このような方式で混成化反応が進行している間に、プリズム20を通じてバイオチップ10に光を照射すれば、光は、第2プローブ領域16にある金属薄膜12と透明基板11との間の界面で全反射されて光検出器25に入射する。 この際、前述したように、SPR現象が発生し、混成化反応の進行程度によって吸光が発生する入射角が変化する。 このような変化は、光検出器25に入射する光の強度を測定することによって感知しうる。 プロセッサー40は、このように測定された結果をあらかじめ得られた実験データと比較することによって、混成化反応の進行程度をリアルタイムで、そして定量的に分析しうる。

    このために、例えば、第2プローブ領域16に配列されたモニタリング用プローブの種類別に、吸光が発生する角度の変化と混成化反応の進行程度との相関関係に対するデータを実験を通じてあらかじめ蓄積しうる。 例えば、プロセッサー40は、マイクロプロセッサー、コンピュータ、中央処理装置のような装置でありうる。 蓄積されたデータは、例えば、プロセッサー40のメモリに保存されうる。 プロセッサー40は、このように蓄積された相関関係についてのデータを参照することによって、混成化反応の進行程度を正確に計算しうる。 このような原理によって、プロセッサー40は、温度調節器35及び流量調節器40を制御して混成化条件を変更し、反応温度及びサンプルの流量のような混成化反応に関連した色々な条件を変更させることによって、最適の混成化条件を探すこともできる。 このように得た最適の混成化条件についての情報を利用して、混成化反応が完了するまでの所要時間を短縮させうる。 次いで、混成化反応が完了すれば、公知の通常の方法によって蛍光検出法を利用してサンプルを分析しうる。

    前述した本実施形態の方法によれば、蛍光検出法でサンプルを分析してサンプル分析の感度を高く維持しつつ、同時に混成化反応の進行程度をリアルタイムでモニタリングしうる。 したがって、混成化が完了すれば、直ちに反応を終結させうるために、混成化にかかる時間を最小化しうる。 また、混成化反応の進行程度をリアルタイムで定量的にモニタリングすることができるので、混成化反応を所望のレベルまで進行させ、多様な反応条件を変化させて混成化反応を最適化することもできる。

    図9は、他の混成化反応モニタリング装置100'を示している。 図9は、互いに分離された2つのチャンバ30a、30b内で同じであるか、または相異なるターゲットサンプルを用いて混成化反応を起こし、モニタリングする実施形態に関する。 すなわち、図8の混成化反応モニタリング装置100と比較する時、図9に示された混成化反応モニタリング装置100'は互いに独立した2つのチャンバ30a、30bを有するという点で差がある。 図9を参照すれば、バイオチップ10の下部にSPR−検出法のためのプリズム20が配される。 そして、プローブが結合されたバイオチップ10の上部には、互いに分離された2つのチャンバ30a、30bが各々結合される。 それぞれのチャンバ30a、30bには、サンプルが供給される流入口31a、31bとサンプルが排出される排出口32a、32bとが各々形成されている。 この際、2つのチャンバ30a、30bは、バイオチップ10の上部に各々結合されうる。 その代りに、1つのチャンバ内にバイオチップ10を装着し、その内部に隔膜を設けて、2つのチャンバ30a、30bに分離させうる。 この場合、バイオチップ10の上面には、第1チャンバ30aと第2チャンバ30bとに各々対応するように別個のプローブ領域15、16が形成される。 例えば、バイオチップ10上の第1プローブ領域15は、第1チャンバ30aと対応すべく形成され、蛍光検出法によって実際サンプルを分析するための一般的な分析用プローブを有しうる。 そして、第2プローブ領域16は、第2チャンバ30bと対応するように形成され、SPR−検出法によって混成化反応をモニタリングするためのモニタリング用プローブを有しうる。

    また、バイオチップ10は、1つのチャンバ内に形成されても、2つのチャンバ、すなわち、第1及び第2チャンバ30a、30bに分離するための分離層が設けられても良い。 そのような実施形態で、第1及び第2プローブ領域15、16は、バイオチップ10の上面上で第1及び第2チャンバ30a、30bと各々対応するように形成される。 例えば、バイオチップ10上の第1プローブ領域15は、第1チャンバ30aと対応するように形成され、蛍光検出法によってサンプルを分析するための一般的な分析用プローブを有する。 また、第2プローブ領域16は、第2チャンバ30bと対応するように形成され、SPR検出法によって混成化反応をモニタリングするためのモニタリング用プローブを有しうる。

    このような構造で、第1チャンバ30aと第2チャンバ30bにはいずれも同じサンプルが提供されうる。 例えば、サンプルは、人間から採取したオリゴヌクレオチドでありうる。 この場合、第1プローブ領域15上の分析用プローブはDNAオリゴマーでありうる。 そして、第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブは、前記第1プローブ領域15上のDNAオリゴマーを代表するように選択されうる。 例えば、第2プローブ領域16は、第1プローブ領域15にあるDNAオリゴマー集合から各々1つずつ選択されたDNAオリゴマーを有しても、または第1プローブ領域15上の平均的なDNAオリゴマーを代表するように、特殊に塩基配列が操作されたDNAオリゴマーを有しても良い。 本実施形態によれば、第1チャンバ30aと第2チャンバ30bとでいずれも同じサンプルに対する混成化反応が起こるが、第2チャンバ30bに対するSPR−検出を通じて第1チャンバ30aでの混成化反応の進行程度を類推しうる。

    他の実施形態で、第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブが第1プローブ領域15上の分析用プローブと完全に同じものでありうる。 この場合、第1チャンバ30aでの混成化反応の進行程度をさらに正確に類推しうる。 また、混成化反応の完了後に、第2プローブ領域16も蛍光検出法によるサンプル分析の対象となりうる。

    また、第1チャンバ30aと第2チャンバ30bとに相異なる二種のサンプルが各々供給されうる。 例えば、第1チャンバ30aには分析対象となる実際サンプルが供給され、第2チャンバ30bには混成化反応をモニタリングするために、モニタリング用プローブにのみ結合されるモニタリング用サンプルが供給されうる。 例えば、第1プローブ領域15上の分析用プローブは、人間から採取したオリゴヌクレオチドサンプルと結合するDNAオリゴマーでありうる。 一方、第2プローブ領域16上のモニタリング用プローブは、モニタリング用サンプルと結合する別途のオリゴマーでありうる。 この場合、モニタリング用サンプルとしては、実際サンプルより分子量が相対的に大きな金ナノ粒子、蛋白質、ポリマーなどと結合させて分子量を増加させたオリゴマーを使用しうる。 これにより、前述したように、図7に示されたグラフのシフト精度が大きくなりつつ、さらに精密なSPR−検出が可能となる。

    図10は、前述したバイオチップ10上の混成化反応をモニタリングする方法を順次に整理したフローチャートである。 図10を参照すれば、まずサンプル分析に用いられる分析用プローブを有する第1プローブ領域15と混成化モニタリングに用いられるモニタリング用プローブを有する第2プローブ領域16とが透明基板11上に各々形成されているバイオチップ10を提供する(段階S1)。 ここで、図2Aに示されたように、第2プローブ領域16は、金属薄膜12上に形成されている。 その後、図8または図9に示されたように、バイオチップ10をチャンバ30に配し、バイオチップ10の下部にプリズム20を配させる(段階S2)。 次いで、チャンバ30の流入口31を通じてチャンバ30内にサンプルを供給することによって、混成化反応を始める(段階S3)。 この際、図8及び図9と関連して既に説明したように、第1プローブ領域15の分析用プローブと第2プローブ領域16のモニタリング用プローブには、同じサンプルが結合されるか、相異なるサンプルが結合されうる。

    混成化反応が進行する間に、プリズム20を通じてバイオチップ10、特に第2プローブ領域16に光を照射して、バイオチップ10での混成化反応をリアルタイムでモニタリングしうる(段階S4)。 具体的に、第2プローブ領域16に光を照射すれば、バイオチップ10の金属薄膜12と透明基板11との間の界面でSPR現象が発生し、特定入射角度で吸光が発生する。 この際、光検出器25を通じて反射光の強度を観察して、第2プローブ領域16での混成化反応の進行による光吸収入射角の変化を検出しうる。 これにより、その検出された結果を以前にあらかじめ得たデータと比較することによって、バイオチップ10、特に第1プローブ領域15での混成化反応の進行程度を定量的に分析することができる(段階S5)。 分析結果によって、混成化反応が完了したならば(段階S6)、バイオチップ10を取り出して、一般的な蛍光検出法によってサンプルを分析しうる(段階S9)。

    混成化反応が完了していない場合には、続けてSPR−検出法によって混成化反応をモニタリングしつつ、混成化反応を進行させる。 この際、以前の実験を通じてあらかじめ得た最適の混成化条件についての情報を前述した分析結果と比較して、混成化条件が最適化されたか否かを確認しうる(段階S7)。 もし、最適の混成化条件が満たされていなければ、反応温度のような混成化条件を適切に変化させうる(段階S8)。

    以上、本願発明の理解を助けるために多様な実施形態が説明され、添付された図面に図示された。 しかし、このような実施形態は、単に本発明を例示するためのものであり、技術的範囲の解釈は、これによって制限されるものではないという点を理解せねばならない。 そして、本発明は、図示及び説明された事項に限定されないという点を理解せねばならない。 これは、多様な他の変形が本技術分野で当業者によってなされうるためである。

    10 バイオチップ、
    11 透明基板、
    12 金属薄膜、
    13 サンプル溶液、
    20 プリズム、
    20a 光入射面、
    20b 光出射面、
    25 光検出器。

    QQ群二维码
    意见反馈