Method and apparatus for rapidly screening multiphase reaction

申请号 JP2001510576 申请日 2000-07-17 公开(公告)号 JP2003532864A 公开(公告)日 2003-11-05
申请人 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ; 发明人 ジョンソン,ロジャー・ニール; フラナガン,ウィリアム・パトリック; モリス,ウィリアム・ガイ;
摘要 (57)【要約】 一実施形態において、本発明は、少なくとも部分的に液体の形態をとる反応体系を受容するように適合した複数の 基板 リザーバを有する反応基板を用意することを含む方法に関する。 サーマルユニットが反応体系を第一の 温度 に維持する。 反応基板に隣接してヘッドプレートが配置されて基板リザーバ上に密封され加圧されたヘッドスペースを形成している。 このヘッドプレートは第一の温度より高い第二の温度に維持する。 第二の反応体を気体として複数の基板リザーバ上のヘッドスペース内に導入してもよい。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 反応体、触媒又は反応条件を迅速にスクリーニングする装置であって、 1以上の基板リザーバを含み第一の温度を有する反応基板と、 前記基板リザーバに隣接して調節可能な圧力を有する密封ヘッドスペースを提供するように配置された第二の温度を有するヘッドプレートとを含んでなる装置。 【請求項2】 さらに前記反応基板及び前記ヘッドプレートと連通したコントローラを含んでおり、このコントローラが前記反応基板を前記第一の温度に維持し、前記ヘッドプレートを前記第二の温度に維持する、請求項1記載の装置。 【請求項3】 さらに、 前記反応基板と連通したサーマルユニットと、 前記反応基板及び前記ヘッドプレートと連通したコントローラとを含んでおり、前記コントローラが前記サーマルユニットの温度を調節して前記反応基板を前記第一の温度に維持し、前記コントローラが前記ヘッドプレートの温度を調節して前記ヘッドプレートを前記第二の温度に維持する、請求項1記載の装置。 【請求項4】 さらに前記ヘッドスペースと連通したガス源を含んでおり、
    このガス源が1種以上の気体を含んでいる、請求項1記載の装置。 【請求項5】 前記調節可能な圧力が約1〜約50気圧の範囲からなる、請求項1記載の装置。 【請求項6】 前記調節可能な圧力が約1〜約45気圧の範囲からなる、請求項5記載の装置。 【請求項7】 前記調節可能な圧力が約1〜約20気圧の範囲からなる、請求項6記載の装置。 【請求項8】 さらに1以上の基板リザーバ内に1以上の反応体系を含んでおり、前記反応体系が少なくとも部分的に液体の形態をとる、請求項1記載の装置。 【請求項9】 前記1以上の反応体系が厚さLを有する膜からなる、請求項8記載の装置。 【請求項10】 前記厚さLが、反応が気体の前記液体中への物質移行速度に依存しないようにするのに充分である、請求項9記載の装置。 【請求項11】 前記厚さLが前記液体の蒸発の影響に依存しない、請求項9記載の装置。 【請求項12】 1以上の反応体が部分的に気体の形態をとる、請求項1記載の装置。 【請求項13】 前記1以上の反応体系が前記ヘッドスペース内の雰囲気からなる、請求項12記載の装置。 【請求項14】 反応体、触媒及び反応条件を迅速にスクリーニングする装置であって、 複数の基板リザーバを含む反応基板と、 前記基板リザーバと連通していて前記反応基板を調節可能に加熱し冷却するサーマルユニットと、 前記複数の基板リザーバに隣接して密封ヘッドスペースを提供するように配置されたヘッドプレートであり、前記密封ヘッドスペースが前記ヘッドプレートと前記反応基板との間に高圧シールを含んでおり、前記ヘッドスペースが調節可能な圧力からなる、前記ヘッドプレートと、 前記反応基板及び前記ヘッドプレートの各々の内部に少なくとも1つが配置されている複数の温度検出器と、 前記複数の温度検出器と連通しており、前記サーマルユニットの温度を調節して前記反応基板を第一の温度に維持し、前記ヘッドプレートを第二の温度に維持する、コントローラと、 各々が、前記複数の基板リザーバの対応する1つの内部に配置されており、また少なくとも部分的に厚さLを有する液膜の形態をとる、複数の反応体系とを含んでなる装置。 【請求項15】 さらに前記ヘッドスペースと連通したガス源を含んでおり、このガス源が1種以上の気体を含んでいる、請求項14記載の装置。 【請求項16】 前記ヘッドスペースが約1〜約50気圧の範囲の圧力からなる、請求項14記載の装置。 【請求項17】 前記ヘッドスペースが約1〜約45気圧の範囲の圧力からなる、請求項16記載の装置。 【請求項18】 前記ヘッドスペースが約1〜約20気圧の範囲の圧力からなる、請求項17記載の装置。 【請求項19】 1以上の反応体が部分的に気体の形態をとる、請求項14
    記載の装置。 【請求項20】 前記厚さLが、反応が前記気体の前記液体中への物質移行速度及び前記液体の蒸発に依存しないようにするのに充分である、請求項19記載の装置。 【請求項21】 反応体、触媒及び反応条件を迅速にスクリーニングする方法であって、 少なくとも部分的に液体の形態をとる複数の反応体系を、複数の基板リザーバを含み調節可能な第一の温度を有する反応基板に加え、 反応体系と連通した密封ヘッドスペース内の調節可能な圧力を維持し、 密封ヘッドスペースに気体を加え、気体を複数の液体反応体系の各々と平衡化させ、 前記ヘッドスペースを第二の温度に維持することを含んでなる方法。 【請求項22】 第二の温度が第一の温度より高い、請求項21記載の方法。 【請求項23】 さらに外部コントローラを用意することを含んでおり、このコントローラが反応基板を前記第一の温度に維持し、ヘッドスペースを第二の温度に維持する、請求項21記載の方法。 【請求項24】 前記複数の反応体系の各々が前記液体に溶解され、懸濁され、浸漬され、又は伴出される反応体からなる、請求項21記載の方法。 【請求項25】 前記密封ヘッドスペース内の調節可能な圧力が約1〜約5
    0気圧の範囲である、請求項21記載の方法。 【請求項26】 前記密封ヘッドスペース内の調節可能な圧力が約1〜約4
    5気圧の範囲である、請求項25記載の方法。 【請求項27】 前記密封ヘッドスペース内の調節可能な圧力が約1〜約2
    0気圧の範囲である、請求項26記載の方法。 【請求項28】 1以上の反応体系が部分的に前記気体の形態をとる、請求項21記載の方法。 【請求項29】 気体状反応体が反応基板上のヘッドスペース内の雰囲気からなる、請求項21記載の方法。 【請求項30】 前記部分的に液体の形態をとる複数の反応体系の各々が、
    厚さLを有する膜からなる、請求項21記載の方法。 【請求項31】 前記厚さLが、反応が気体状反応体の液体反応体系中への物質移行速度に依存しないようにするのに充分である、請求項30記載の方法。 【請求項32】 前記厚さLが、反応が液体反応体系の蒸発の影響に依存しないようにするのに充分である、請求項30記載の方法。 【請求項33】 反応体、触媒及び反応条件を迅速にスクリーニングする方法であって、 反応が液膜の蒸発及び気体の液体中への物質移行速度に依存しないようにするのに充分な厚さLを有する液膜の形態を各々少なくとも部分的にとる複数の反応体系を、調節可能な第一の温度を有する反応基板に加え、 反応体系と連通した密封ヘッドスペース内の調節可能な圧力を維持し、 密封ヘッドスペースに気体を加え、この気体を複数の液体反応体系の各々と平衡化させ、 前記密封ヘッドスペースを、基板リザーバの第一の温度より高い調節可能な第二の温度に維持することを含んでなる方法。 【請求項34】 さらに前記第一及び第二の温度を外部から制御することを含む、請求項33記載の方法。 【請求項35】 前記封入されたヘッドスペース内の前記規定された圧力が約1〜約50気圧の範囲である、請求項33記載の方法。 【請求項36】 前記封入されたヘッドスペース内の前記規定された圧力が約1〜約45気圧の範囲である、請求項35記載の方法。 【請求項37】 前記封入されたヘッドスペース内の前記規定された圧力が約1〜約20気圧の範囲である、請求項36記載の方法。 【請求項38】 さらに、部分的に前記気体の形態をとる1以上の反応体を含む、請求項33記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、可能性のある反応体、触媒及び関連プロセス条件を迅速にスクリーニングする方法と装置に係り、特に、混合相反応系中の反応体と触媒を迅速にコンビナトリアルスクリーニングするための方法と装置に係る。 【0002】 【従来の技術】 1970年代に導入されて以来、コンビナトリアルケミストリーは多くの分野の科学者達の間でポピュラーな研究手法となっている。 ほぼ20年もの間生物活性のコンビナトリアルスクリーニングは製薬産業で普及しており、さらに最近ではバルクケミカル産業で改良された触媒のコンビナトリアルスクリーニングが普及しつつある。 【0003】 液相反応のコンビナトリアルスクリーニングの初期の研究は触媒のスクリーニングに集中していた。 コンビナトリアルアプローチが応用される前には、触媒の試験は伝統的に、連続流反応器へのフィード(供給材料)を準定常状態の反応条件下で触媒と接触させるベンチスケール又はより規模の大きいパイロットプラントで行っていた。 このタイプの試験系はコンビナトリアルケミストリーに必要とされるミクロスケールで再現するのが困難である可能性がある。 反応体、触媒及び関連プロセス条件の迅速なコンビナトリアルスクリーニングでは、多数の反応又は触媒系を同時に試験する必要がある一方、それでも試験結果と生産スケール反応器での最終的な性能との間の意味のある関連が得られなければならない。 【0004】 したがって、生産スケールの反応に対するコンビナトリアルスクリーニングの開発は遅れている。 一つの理由は、コンビナトリアル研究に必要なミクロスケールで大規模スケールの反応を模倣するのが困難であることである。 特に、物質移行速度又は流れの状態(形状)に大きく依存する反応で特別な問題が起こり得る。 例えば、反応によっては、実質的な相間移動のために液相が気体の反応体で飽和になる必要がある。 これは、小規模スケールで多数のサンプルに対して一貫して再現するのが困難であろう。 【0005】 また、今日までほとんどのコンビナトリアル研究は「固相」反応に集中している。 広範囲の有機反応が樹脂に固定化した基質上で起こり得ることが知られている。 しかし、生産スケールの反応のほとんどは「液相」又は「混合相」であり、
    通常連続流反応器系で行われる。 【0006】 最後に、多くのコンビナトリアル系は極めて複雑であり、したがって個々の実験に対して最適化するには多大な労と費用が必要となり得る。 多くの応用で、
    ベンチトップの実験に適しており、しかも様々な反応フォーマットを用いて高スループットのケミカルスクリーニングを可能にする簡単でコンパクトな装置があると好ましいであろう。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】 バルクケミカルに対する要請が増大し続けているので、現存する資源でより多くの製品を生産する新規で改良された方法を市場に供給する必要がある。 しかし、これらのプロセスに有効な別の反応体と触媒系の同定は産業界で未だに達成されていない。 必要とされているのは、反応体、触媒及び関連プロセス条件の迅速なスクリーニングに適する新規で改良された方法とデバイスである。 【0008】 【課題を解決するための手段】 したがって、本発明は、多相反応体系の迅速なスクリーニングのための方法と装置に関する。 一実施形態で、本装置は、少なくとも部分的に液体の形態をとる反応体系を受容するように適合された複数の基板リザーバを有する反応基板を含んでいる。 第一の熱源が反応体系を第一の温度に維持する。 基板リザーバの上に密閉されたヘッドスペースが形成されるように、反応基板に対してヘッドプレートが配置されている。 ヘッドプレートは第二の熱源を含んでいて、第一の温度より高い第二の温度にヘッドプレートを維持する。 【0009】 本発明の一つの方法は、複数の基板リザーバを用意し、少なくとも部分的に液体の形態をとる反応体系を個々の基板リザーバ中に導入することを含んでいる。
    ヘッドスペースを設けて、規定された圧力と雰囲気に反応体系を維持すると共に液体反応体系の加熱の際の凝縮を回避する。 気体状反応体をヘッドスペース雰囲気中に含ませ得る。 【0010】 【発明の実施の形態】 本発明の様々な特徴、態様及び利点は以下の説明、特許請求の範囲及び添付の図面を参照するとさらに明らかとなろう。 【0011】 本明細書で使用する用語は、それぞれ認められている意味で用いるか又は以下で定義する。 この意味で、本発明は、反応体、触媒、及び関連プロセス条件を迅速にスクリーニングする方法と装置に関する。 【0012】 様々な濃度の単一の触媒及び様々な組合せの触媒を評価する必要性のため、試験を必要とする触媒物質の数が劇的に増加し得る。 混合相重合反応に適した触媒の発見は、他の系で立証されているようにコンビナトリアルケミストリーのアプローチを用いることによって促進することができる。 しかし、コンビナトリアルケミストリーを混合相重合反応に応用する際の一つの困難性は、大規模スケールの生産に必要とされる流れの状態と物質移行動力学を再現する必要性である。 例えば、気相を含む反応体は、反応動力学を最大にしつつ大規模スケールのバッチ反応に用いる条件を再現するようにして液相の反応体中に導入する必要がある。 【0013】 本発明の方法と装置は、一般に、同時混合相反応を実施するのに有用である。
    一実施形態において、装置は、少なくとも一部が液体の形態をとる反応体系を受容するように適合された複数のウェルを有する基板と、反応体系を第一の温度に維持するための第一の熱源と、ウェル上にヘッドスペースを形成するように基板に隣接して配置されたヘッドプレートとを含んでいる。 このヘッドプレートは第一の温度より高い第二の温度に維持するのが好ましい。 この装置のこれら要素は、装置が約50気圧以上の高い反応圧力と200℃以上の反応温度に耐えることができるように強い耐久性のある材料から形成するのが好ましい。 反応は、各種の分析系と適合し得るガラスバイアルで実施することができる。 【0014】 したがって、本発明の一つの態様は装置であり、その一実施形態は、第一の温度にある1以上の基板リザーバを含む反応基板と、反応基板と連通しているサーマルユニットと、反応基板に隣接して配置されていて基板リザーバに隣接してヘッドスペースを形成している第二の温度のヘッドプレートとを含んでいる。 このヘッドプレートは約50気圧までの圧力に対して密封ヘッドスペースを安定に固定することができる。 基板リザーバは、限定されることはないが反応管を収容するような大きさで配列された多数の反応ウェルからなっていてもよい。 ヘッドプレートはヘッドスペース中に気体を導入する入口をもっているのが好ましい。 また、温度検出器をヘッドプレート及び反応基板に設けて外部のコントロールシステムにより反応条件を正確に制御することができる。 一実施形態では、個々の基板リザーバが、少なくとも部分的に液体の形態をとる反応体系を含む。 一実施形態においては、ヘッドスペースが気体として導入される第二の反応体を含む。 【0015】 本発明の別の態様は方法であり、その一実施形態では、複数のウェルを有する反応基板を用意し、少なくとも部分的に液体の形態をとる反応体系をウェル中に導入する。 この反応体系を第一の温度に維持する。 この方法では、さらに、ウェルの外での凝縮を実質的に防ぎつつ気相状態の追加の反応体を導入することができるヘッドスペースをウェルの上方に設ける。 液体の反応体は、反応が第二の気体状反応体の液体反応体中への物質移行に本質的に依存しないようなレベルに維持するのが好ましい。 【0016】 別の実施形態で、本方法は、1以上の基板リザーバを含む反応基板を用意し、
    少なくとも部分的に液体の形態をとる反応体系を基板リザーバ中に導入し、封入されたヘッドスペースを基板リザーバ上に設け、基板リザーバを規定された温度に維持し、ヘッドスペースを規定された雰囲気と圧力に維持することを含む。 一実施形態では、ヘッドプレートを反応基板の温度より高い温度に加熱して基板リザーバの外での凝縮を防止する。 温度検出器により、反応基板とヘッドプレートの温度の外部コントロールシステムによる正確な制御が可能になる。 基板リザーバは隔膜を含んで配列された一連の反応管を含んでいてもよいが、これに限定されることはない。 この方法では、ヘッドスペースを加熱し、約50気圧までの圧力でヘッドスペースに気体を導入してもよい。 一実施形態では、この方法が、ヘッドスペース内に気体状反応体を含む。 さらに、液体反応体は、反応が気相の反応体の物質移行速度に依存しないように充分な厚さLをもっていてもよい。 【0017】 図1に、反応体、触媒及び反応条件を迅速にスクリーニングするための反応器2を示す。 一実施形態では、反応器2が、分析しようとする別々のサンプル又は反応体系を受容する1以上、好ましくは多くの基板リザーバ6を有する熱制御可能な反応基板4をもっている。 また、反応器2は、反応基板4の基板リザーバ6
    に隣接して配置された熱制御可能なヘッドプレート10をもっている。 ヘッドプレート10は、基板リザーバ6に隣接して密封ヘッドスペース12を画成する壁をもっている。 ヘッドスペース12は、ヘッドプレート10内の気体入口36と反応基板4中の基板リザーバ6との間にチャンネルを形成するのが好ましい。 入口36は、1種の気体又は反応体ガスの組合せ46をガス供給源38からヘッドスペース12中に送出する。 ヘッドスペース12は、所望の反応体ガス46をある圧力で基板リザーバ6に送出することができるように密封する。 こうして、制御された温度において基板リザーバ6中の多数の反応体系を制御された圧力の反応体ガス46と反応させることによって、反応器2で多数の反応体を同時に研究することができる。 【0018】 一実施形態では基板リザーバ6がガラス製の反応バイアル24を受容する大きさである。 例えば、ガスクロマトグラフの自動サンプル採取器として通常用いられる1.8mlバイアルを使用することができる。 また、図2を参照すると、好ましい実施形態においては、反応基板4が22のように配列された多数のウェル6を含有している。 図2の実施形態は直交する矩形(6×8)の配列を示しているが、他の形状と大きさの配列を使用してもよい。 【0019】 反応基板4はアルミニウムなどのような実質的に剛性軽量の熱伝導性材料で形成するのが好ましい。 さらに好ましくは、温度変化をモニターするために反応基板4内部の様々な位置に1つ以上の抵抗温度検出器26を装着する。 【0020】 好ましい実施形態においては、反応基板4がサーマルユニット8に隣接して、
    そして熱的に連通して配置される。 サーマルユニット8は反応基板4をある温度又は一連の温度に調節可能に維持することにより基板リザーバ6内のサンプル又は反応体系を加熱又は冷却する。 サーマルユニット8は熱伝導性材料及び熱源3
    0と冷却源20を含んでいて反応温度を所望の範囲内に維持する。 サーマルユニット8は反応基板4の1以上の表面に隣接しているのが好ましい。 例えば、図2
    に示す実施形態では反応基板4が直接サーマルユニット8に接している。 サーマルユニット8は銅やアルミニウム又は他の適切な材料のような熱伝導性材料で形成するのが好ましい。 さらに好ましくは、サーマルユニット8が反応基板4と熱的に連通していて、サーマルユニット8の温度の変化が基板リザーバ6内の反応ゾーン28に迅速に伝達されるようになっている。 図では別々の要素として示されているが、反応基板4とサーマルユニット8は一体的に形成されていてもよい。 熱源30としてはサーマルユニット8内に平に設置されたカートリッジ抵抗ヒーター30があるが、他の熱源を利用してもよい。 冷却源20としてはサーマルユニット8内の蛇管32を介して水やフレオンのような冷却材34を送出するポンプ18(図2)があるが、他の冷却源を使用してもよい。 反応基板4に関して上記したように、温度変化をモニターするためにサーマルユニット8内の様々な位置に多数の抵抗温度検出器26を設けることができる。 【0021】 ヘッドプレート10は、ステンレススチール、ハステロイ、INCONEL(
    商標)材料、チタン、タンタルその他適切な材料のような実質的に剛性の耐食材料で形成するのが好ましい。 好ましい実施形態において、熱制御可能なヘッドプレート10は、ヘッドプレート10を基板ウェル内の反応温度より高い温度に維持するために熱源40を含んでいる。 許容できる熱源40としてはヘッドプレート10の上面42上に設けられた表面ヒーターがあるが、他の熱源を使用してもよい。 ヘッドプレート10の差動加熱により、反応ゾーン28の蒸気相44中に存在し得る反応溶媒の凝縮が実質的に低減する。 ヘッドプレート10内に温度検出器26を設けてヘッドプレート10内の温度を制御しモニターするのが好ましい。 【0022】 図1に示した実施形態では、ヘッドプレート10は、作動中反応体が排出されるのを防ぐシール48を含んでいる。 シール48はヘッドプレート10の底面6
    0に隣接して配置されるのが好ましい。 さらに好ましくは、基板リザーバ4の上面64内に溝62を設けてシール48を受容することができる。 シール48はO
    リング又は高温ガスケットその他の適当なシールの中から選択するのが好ましい。 適切なシールとしては、米国デラウェア州WilmingtonのE. I.
    DuPont de Nemours & Co. , Inc. から入手できるVITON(登録商標)Oリングシールがある。 【0023】 また、反応器2は、反応器の他の要素を支持するベースプレート52を含んでいるのが好ましい。 ベースプレート52は、炭素鋼やステンレススチール又は適当な合金のような剛性材料から形成するのが好ましい。 組み立てられた反応器2
    は複数のボルト又はスタッド54で互いに保持することができる。 ベースプレート52上のスタッド54はヘッドプレート10の穴66中に挿入するのが好ましい。 この実施形態では、スタッド54上の締め具を締めてクランプ力を与え、反応基板4、サーマルユニット8及びヘッドプレート10間の有効な接触を維持することができる。 図2と3に示したように、クランプは、ヘッドプレート10とベースプレート52の周辺に配列した複数のスタッド54を用いて達成するのが好ましい。 このクランプ力は、ヘッドプレート10と反応基板4の間のシールを維持すると共にサーマルユニット8、反応基板4及び基板リザーバ6の間の有効な熱伝達を確保するのに充分であるのが好ましい。 【0024】 反応中、ヘッドスペース12は1気圧より高い圧力に維持する。 ヘッドスペース12は約20気圧までの圧力に維持するのが好ましく、約45気圧までの圧力に維持するとさらに好ましい。 さらに、ヘッドスペース12は約50気圧までの圧力に維持するのが最も好ましい。 【0025】 図4を参照すると、反応器2の形状は、予め調製した反応体系を収容したバイアル24が反応基板の基板リザーバ6中に挿入できるようになっている。 しかし、反応体系は直接基板リザーバ6に加えてもよい。 図示した実施形態の場合、ヘッドプレート10を下げて反応基板4上に載せ、スタッド52上の締め具56によってクランプ力をかける。 好ましい実施形態では、釣り合い錘60を用いてヘッドプレート10の移動を最小の労力で行えるようにする。 サーマルユニット8
    は適当な温度に調節することができ、気体46は密封ヘッドスペース12中にポンプで導入することができる。 反応器2がコンピューターに基づく自動化制御系70をもっているのが好ましく、この系がヘッドスペース12への気体の供給とガス抜き、及びヘッドプレート10、サーマルユニット8及び反応基板4の加熱・冷却機能のような様々な操作をモニターし制御する。 ヘッドプレート10、反応基板4及びサーマルユニット8の上に配置された温度検出器26が制御系70
    と連通しているのが好ましい。 さらに好ましくは、制御系70が各反応に対する温度と圧力を自動的に記録する。 【0026】 別の実施形態において、本発明は、複数の反応容器を有する微小反応器を用いて多相重合反応を行うコンビナトリアル法に関する。 本発明の一つの態様では、
    各容器が、少なくとも部分的に液体の形態をとる第一の反応体系と、少なくとも部分的に気体の形態をとる第二の反応体系とを収容している。 この液体は、均一化学反応の反応速度が第二の反応体系の液体中への物質移行速度に本質的に依存しないようにできる充分な厚さLを有する膜を形成するのが好ましい。 反応容器を反応基板のウェル内に入れる。 ヘッドプレートを反応基板に締め付けて、反応容器の上方に密封ヘッドスペースを形成する。 好ましい実施形態では、第二の気体状反応体系を加圧下で反応ゾーンに提供する。 ヘッドプレートを反応温度より高い温度に維持して反応容器の外側での凝縮を阻止する。 【0027】 したがって、本発明は、その一つの態様において、反応体、触媒及び反応条件を迅速にスクリーニングする方法からなる。 図5に示されているように、一実施形態の本方法では、(1)1以上の基板リザーバ6を有する反応基板4を用意し、(2)少なくとも部分的に液体の形態をとる反応体系28を基板リザーバ6中に導入し、(3)基板リザーバ6の上方に包囲されたヘッドスペース12を用意し、(4)基板リザーバ6を所定の温度に維持し、(5)所定の圧力の気体46
    をポンプでガス供給源38から供給することによりヘッドスペース12を所定の雰囲気に維持し、そして(6)ヘッドプレート10上のヒーター40を反応基板4の温度より高い温度に加熱することにより基板リザーバ6の外側での凝縮を実質的に防止する。 【0028】 特に断らない限り、「反応体系」という用語は、反応体、溶媒、担体、触媒、
    及び存在するとその反応体系の1つ以上の成分の物理的性質に影響を及ぼす化学的に不活性な物質を含むことができる。 この点、液体はそれ自体が第一の反応体系の成分であることができ、同様に、気体は第二の反応体系の成分であることができる。 別の実施形態では、第一の反応体系が液体に溶解又は懸濁していることができるし、第二の反応体系が気体に溶解していることができる。 他の実施形態では第一の反応体系が液体中に浸漬されていたり、又は伴出されたりすることができる。 【0029】 好ましい実施形態においては、再び図4を参照すると、基板リザーバ6がウェルからなる。 基板リザーバ6は反応管24を収容できる大きさであるとさらに好ましい。 さらに一層好ましくは、これらの管がその一端に隔膜キャップ72をもっている。 したがって、この方法では、反応器のヘッドスペース12中に気体4
    6を導入すると、ヘッドスペース12内の高い圧力のため、気体46は、反応管24の外側のヘッドスペース12から隔膜キャップ72中の開口74を通って反応管24の内側のヘッドスペース76中に駆動される。 反応器のヘッドスペース12中の雰囲気は反応管24の内側のヘッドスペース76と平衡になるのが好ましい。 【0030】 したがって、一実施形態において、反応器のヘッドスペース12は、ヘッドスペース12中の高い圧力に対して安定な高圧シールを含んでいる。 反応器のヘッドスペース12は1気圧より高い圧力からなるのが好ましい。 さらに好ましくはヘッドスペース12を20気圧までの圧力に維持する。 さらに一層好ましくは、
    ヘッドスペース12を45気圧までの圧力に維持する。 最も好ましくは、ヘッドスペース12を50気圧までの圧力に維持する。 【0031】 ヘッドプレート10は気体状反応成分の凝縮を防止するように加熱するのが好ましい。 すなわち、一実施形態において、ヘッドプレート10は表面ヒーター4
    0を含んでいる。 さらに好ましくは、ヘッドプレート10が、ヘッドプレート1
    0内の温度をモニターし制御するために制御系70と連通した抵抗温度検出器2
    6を含んでいる。 【0032】 一実施形態において、液膜の厚さは、反応速度が第二の気体状反応体系の液体中への物質移行速度に「本質的に依存しない」ようになっている。 ここで、「本質的に依存しない」とは、他の可能な律速因子と比較して、物質移行に関する制限が、反応体系成分の比較評価を可能にするのに充分なほど低いということを意味している。 最適な膜厚値は反応条件と反応体系成分の種類に依存して変化することができる。 当業者には容易に認識できるように、様々な系で、蒸発の影響又は微量の沈殿物の形成などを克服するために最小の膜厚が必要とされ得る。 最適な膜厚そのものは、所与の適用において形成することができる可能な最も薄い膜と一致しないかもしれない。 【0033】 例えば、液相中の酸素の利用可能性が律速因子である均一液相反応の場合、物質移行は次のように表すことができる。 第一に、反応は一次の液相均一反応であるか又は液体中に溶解している気体状反応体(例えば酸素)によって制限されると仮定する。 第二に、気相での輸送速度は液相中の輸送速度よりかなり速いので、気相中の物質移行の影響は無視する。 第三に、気体は膜の上面でのみ液膜と接触し、膜は均一な厚みをもっていると仮定する。 気体/液体界面において利用可能な気体の量はまた、反応容器中の気体の圧力を上げることによっても増大することができることに注意されたい。 これらの仮定の下で、液膜の厚さ(L)、速度定数(k)及び液体中に溶解している気体の拡散係数(D)の間の定常状態の関係は次式(1)で表すことができる。 【0034】 【数1】

    【0035】 kは、液体中に溶解した形態の気体状反応体系(例えば酸素)に関する、均一化学反応の一次反応速度定数を示すことに注意されたい。 【0036】 速度自体は正確に測定可能なほど充分な大きさであるので、速度間の差を評価することができ、したがって反応体及び触媒間の比較が可能である。 この意味で、bは0〜5の値を有するのが好ましい。 これは、約20%(b=5)の最小平均対表面溶解気体(例えば酸素)濃度比(又は反応速度)を定めている。 さらに好ましくは、bが0〜2の値をもち、これは約48%(b=2)の最小平均対表面濃度比を定めている。 様々な適用において、bの他の許容可能な値は、膜厚と濃度プロフィールとの間の次の関係式に関連して決定することができる。 【0037】 【数2】 【0038】 この関係式において、zの値は膜の1つの表面(すなわち上面)で0であり、


    反応が膜を底から支持している容器中で起こるのであればzの値は膜の反対側の表面(すなわち底面)でLである。 また、膜が(例えば毛細管内などの場合のように)その側面で支持されるか、又は他の方法で気体が膜の底面と上面の両方に同時に提示され得るように吊されていることも考えられる。 この状況の場合、z


    の値は膜の中央でLである。 【0039】 既に述べたように、気相での物質移行は気体を加圧することによって増大させることができる。 したがって、気体を液体と接触させたまま1気圧より高い圧力に維持することが好ましい。 多くの均一反応は高い温度に対して有利に応答する。 したがって、別の実施形態では、液体を気体と接触させたまま0℃より高い温度に維持することができる。 【0040】 そこで、図4を参照して、一実施形態において、反応器2内の1以上の反応体はヘッドスペース12内の気体からなる。 好ましい実施形態では、基板リザーバ6内の反応体28は厚さLを有する液体からなる。 厚さLは、反応が、気体状反応体46の液体反応体28中への物質移行速度に依存しないようにできるほど充分であるのが好ましい。 さらに好ましくは、厚さLは上記式(1)で規定される。 ここで、kは研究の対象である反応の速度定数であり、Dは気体状反応体46


    の液体反応体28中における拡散係数である。 この実施形態では、bは上記式(


    2)で規定されるのが好ましく、ここでzの値は、気体状反応体46に隣接する液体反応体28の表面78における最小値0から、前記液体反応体28の気体状反応体46から最も遠い領域80における最大値Lまでの範囲である。 したがって、一実施形態では、例えば毛細管のように、液体反応体は気体状反応体に露出される表面を2以上もつことができる。 bは0〜5の範囲であるのが好ましく、


    0〜2の範囲であるとさらに好ましい。 【0041】 様々な実施形態において、本発明では、反応管24を生成物の形成の分析に供する。 このような分析はサイズ排除クロマトグラフィー、分光法、核磁気共鳴(


    NMR)、及び高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)のような方法であるのが好ましい。 【0042】 一例として、再び図5を参照すると、本発明の一つの態様の実施形態は次の工程からなる。 サーマルユニット8とベースプレート52を組み立て、反応基板4


    をサーマルユニット8の上に配置する(工程1)。 少なくとも部分的に膜厚Lの液体の形態を取る所定量の反応体28を個々の反応バイアル24に加える。 本発明では、個別の反応バイアルを使用することにより、一回の実験で複数の試薬又は触媒を試験することができる。 バイアル24を隔膜キャップ72で密封し、反応基板4のウェル6中に入れる(工程2)。 次に、釣り合い錘60(図4参照)


    を用いてヘッドプレート10を下ろして反応基板4の上に載せ、ベースプレートのスタッド54をヘッドプレート10に固定できるように配置する(工程3)。


    ヘッドプレート10と反応基板4との間のシールが確立されたら、コントローラ70を用いてサーマルユニット8を加熱する(工程4)。 気体46をポンプでガス供給源38からヘッドスペース12中に入れて所定の圧力の雰囲気を確立する(工程5)。 気体は反応に不活性な気体でもよいし、或いは第二の反応体を含んでいてもよい。 本発明では、反応バイアルの外側のヘッドスペース12中の雰囲気を反応バイアルの内側の雰囲気76と平衡化させることにより、各バイアル中に存在する各組の液体に気体状反応体46を提示して接触させる。 コンピューター70により制御される抵抗温度検出器26によって、反応基板、サーマルユニット及びヘッドプレートの温度の正確な制御が可能である。 ヘッドプレート10


    上の表面ヒーター40を調節して、ヘッドスペース12内での気体46の凝縮を防止する(工程6)。 反応を停止させるには、サーマルユニット8内のヒーター30のスイッチを切り、サーマルユニット8内のチャンネル32を通してポンプで冷却材34を流す。 反応基板4が冷えたら、釣り合い錘60(図4)を用いてヘッドプレート10を取り除き、以後の分析用に反応バイアル24を取り出す。 【0043】 様々な実施形態において、本発明の方法と装置では、従来のスクリーニング技術と比べて次の利点の1つ以上が得られる。 (1)小さい共通のヘッドスペースによって、ヘッドスペース中への分配による反応溶媒の損失が最小になる。 (2)小さいサーマルマスのため、反応温度の迅速かつ正確な制御が可能になり、そのため、再現性のある実験結果のための迅速な加熱・冷却サイクル及び均一な温度分布が可能になる。 (3)自動化により最小の人員で高スループットのスクリーニングが可能になる。 (4)モジュール式の設計と構成により、将来の研究のために修正が必要なときでも研究の融通性が得られる。 (5)短いサイクル時間により、装置が幾つかの研究プロジェクトの要請を満たすことが可能になる。 【0044】 【実施例】 当業者がより良く本発明を理解し実施することができるように以下に実施例を挙げる。 この実施例は例示として挙げるものであり、特許請求の範囲に定義する本発明を限定するものではない。 【0045】

    実施例一実施形態において、多ウェルコンビナトリアルケミストリー触媒スクリーニング反応器は、自動化された加熱・冷却能を有する圧力容器(45〜50気圧)


    反応器である。 この実施形態では、反応基板は48個のウェルをもっており、各々のウェルは適当な試薬、触媒及び溶媒を入れた標準的な1.8mlガラスバイアルを保持するような大きさである。 このシステムは200℃まで加熱することができ、研究しようとする反応に特異的な気体で加圧することができる。 使用する典型的な気体としては窒素、空気、酸素に富んだ空気、又は二酸化炭素がある。 また、本発明では、一酸化炭素と富化空気などのような混合ガスを利用して、


    マスフローコントローラを用いて適当な供給ガス混合物を形成することも考えられる。 【0046】 反応基板を、この反応基板を載せて配置した加熱/冷却ブロック(サーマルユニット)内に配置したカートリッジヒーターによって加熱する。 反応バイアルの上方に加圧ヘッドスペースを形成するのに用いるヘッドプレートを、表面ヒーターを用いて別途加熱する。 冷却するには、加熱/冷却ブロック内の冷却チャンネルを介して水道水を流す。 ヘッドスペースへの気体の供給、反応基板の加熱・冷却、及びヘッドプレートの加熱はすべてコンピューターで制御する。 こうして組み立てた反応器全体は、反応容器、気体供給系、ヒーター制御系、冷却水供給系、及び気体の供給と加圧操作及び加熱・冷却操作を実行するようにプログラムされたコンピューターを含んでいる。 【0047】 特に、この反応器は、円形の炭素鋼ベースプレート、銅製の加熱/冷却ブロック(サーマルユニット)、アルミニウム製の48ウェル反応ブロック(反応サブスレート)、及びステンレススチール製のヘッドプレートを含んでいる。 このアルミニウム製の48ウェル反応ブロックは厚さ1.44インチ×直径7インチであり、48個の垂直の穴(深さ1.06インチ×直径0.5インチ、上からドリルで開けたもの)が矩形(6×8列)に配列されている。 またこのブロックは、


    温度をモニターし制御するための様々な熱センサーをもっている。 ステンレススチール製のヘッドプレートは厚さ1.38インチ×直径8.85インチである。


    このヘッドプレートは、アルミニウム製の反応ブロック内の溝に嵌合するVIT


    ON(登録商標)Oリングを用いてアルミニウム製の反応ブロックに対して密封される。 反応器のヘッドスペース内での反応成分の凝縮を回避するのに充分に熱くこのヘッドプレートを維持するためにヘッドプレートの上に表面ヒーターが設けられている。 温度をモニターし制御するためにヘッドプレート内に幾つかの熱センサーが備えられている。 これら表面ヒーターは、コンピューター化した制御系を用いて温度フィードバック制御されていた。 【0048】 銅製の加熱/冷却ブロックは厚さ1インチ×直径7インチである。 このブロックは、冷却水を通すための蛇管(直径0.312インチ)、温度をモニターし制御するための様々な熱センサー、及びブロック中に水平に挿入された7個のカートリッジヒーター(直径1/4インチ)をもっている。 これらカートリッジヒーターには別々の220VAC回路から電流を流す。 カートリッジヒーターへの電力は、コンピューター制御ソフトウェアの一部であるPID(比例−積分−誘導体)温度制御アルゴリズムによってフィードバック制御される。 炭素鋼ベースプレートは厚さ0.8インチ×直径8.85インチである。 このプレートは、銅製の加熱/冷却ブロックとアルミニウム製の反応ブロックをヘッドプレートとベースプレートとの間に固定するのに用いるスタッドのために周辺に配置された8個のタップ付き穴(直径1/2″)をもっている。このクランプは、反応バイアルの上方のヘッドスペース内に使用する高圧に対して反応器を固定する。 【0049】 上に記載した要素の各々又はこれらの2つ以上の組合せもここに記載したものと異なるタイプの応用で有用であろう。多相反応の迅速スクリーニングの方法と装置に具体化して本発明を例示し説明して来たが、本発明の思想から逸脱することなく様々な修正と置換をなすことができるので、ここに示した詳細に限定されることはない。例えば、サンプルの調製にロボット設備を使用することができるし、様々なタイプの平行分析スクリーニング法を組み込むことができる。したがって、当業者には通常以上の実験をすることなくここに開示した本発明の別の修正と等価物が分かるであろうし、そのような修正と等価物はすべて特許請求の範囲に記載した本発明の思想と範囲内に入るものと考えられる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施形態の一態様の断面図である。 【図2】 本発明の一実施形態の一態様の透視図である。 【図3】 本発明の一実施形態の一態様の平面図である。 【図4】 本発明の一実施形態の一態様の断面図である。 【図5】 本発明の一実施形態の一態様の概略図である。 【符号の説明】 2 反応器 4 反応基板 6 基板リザーバ 10 ヘッドプレート 12 ヘッドスペース 20 冷却源 24 ガラス製の反応バイアル 26 温度検出器 30、40 熱源 46 反応体ガス 48 シール

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 61/00 C07B 61/00 B 4H006 C G01N 1/00 101 G01N 1/00 101T 1/28 31/00 Z 31/00 1/28 K (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 モリス,ウィリアム・ガイ アメリカ合衆国、12148、ニューヨーク州、 レクスフォード、リバービュー・ロード、 668番(72)発明者 ジョンソン,ロジャー・ニール アメリカ合衆国、12086、ニューヨーク州、 ハガマン、カウンティ・ハイウェイ・132、 227番Fターム(参考) 2G042 AA04 CA10 CB03 CB10 DA07 FA07 FB02 GA01 GA02 GA03 HA02 2G052 AD22 AD26 AD46 CA03 CA11 DA06 DA13 DA25 DA26 EB11 EB13 GA11 GA17 GA27 HA17 HA18 HC04 HC22 HC25 HC28 HC43 JA07 JA15 2G058 AA01 BB02 BB09 BB27 CC02 CC17 CC19 GA01 GA14 GE04 4G069 AA20 EA11 EE08 4G075 AA13 AA39 AA62 AA63 BA05 BA10 CA65 DA02 EC30 4H006 AA02 AA04 AC00 BC10 BC11 BC14 BD81 BE00

    QQ群二维码
    意见反馈